JPH11352178A - バスダクトの絶縁劣化検出装置および絶縁劣化診断方法 - Google Patents

バスダクトの絶縁劣化検出装置および絶縁劣化診断方法

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JPH11352178A
JPH11352178A JP16124598A JP16124598A JPH11352178A JP H11352178 A JPH11352178 A JP H11352178A JP 16124598 A JP16124598 A JP 16124598A JP 16124598 A JP16124598 A JP 16124598A JP H11352178 A JPH11352178 A JP H11352178A
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insulating
insulation deterioration
segment
bus duct
holders
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Application number
JP16124598A
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English (en)
Inventor
Junji Noumoto
淳司 納本
Yasumasa Mitsutsuji
泰政 三辻
Toshishige Mishima
敏成 三島
Hideyuki Okura
秀之 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキングにより絶縁抵抗が大きく低下状
態に陥る前に、汚損が進んだ絶縁ホルダを簡単に突き止
めることができるバスダクトの絶縁劣化検出装置を提供
する。 【解決手段】 絶縁劣化検出装置はセグメント1内の各
絶縁ホルダ6a、6bにフォトダイオード7を備えてい
る。これらのフォトダイオード7と信号経路と結ばれる
演算増幅器8、積分器9および警報設定器10が設けら
れる。フォトダイオード7は絶縁ホルダ6a、6bにお
ける微小放電に伴う光の放射で光電流を発生する。光電
流は演算増幅器8で電圧信号に変換され、積分器9で積
分される。積分された電圧レベルが警報設定器10に与
えられた設定値を超えたとき、汚損が進んだことを知ら
せる警報信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキュービクル間を接
続するバスダクトにおいて絶縁ホルダのトラッキングに
よる絶縁劣化を検出するための絶縁劣化検出装置および
絶縁劣化診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バスダクト内に収容される導体を保持す
る絶縁ホルダにおいてその表面が劣化(炭化)して好ま
しくない導電路が形成される、いわゆるトラッキングに
起因する絶縁抵抗の低下が起こることはよく知られてい
る。このトラッキングによる絶縁劣化は、たとえば、使
用条件により導体を保持する絶縁ホルダの表面が潮解状
態に陥り、表面抵抗が低下して漏れ電流が流れ、このと
き、生じた熱により水分が蒸発して局部的に乾燥帯が生
じ、この乾燥帯が導体接触面から徐々に拡大し、最終的
に導電路が分断される過程で微小放電が起こり、乾燥帯
間に炭化物が生成することから発生する。
【0003】この絶縁劣化を放置した場合、地絡および
短絡が起こり、好ましくない。このため、バスダクトは
毎年1回実施する定期点検においては絶縁抵抗を測定
し、5回に1回はバスダクトの点検窓を開放し、内部を
細かく点検して異臭、異物の有無の確認および接続部等
にあるボルトの増締めを実施ししている。
【0004】従来の屋内用バスダクトの一例を図19お
よひ図20に示している。バスダクトを構成する箱状の
セグメント1は底板2と、側面を囲う2枚の側板3と、
上面を囲う蓋板4とを備えている。このセグメント1内
には互いの間に間隔を保って3本の導体5が設けられて
いる。この3本の導体5はそれの上端および下端が絶縁
ホルダ6a、6bによって保持されている。バスダクト
は水平に配置するもの以外に垂直に配置するものもあ
り、多様な配置が可能な構造を備えている。このような
バスダクトは主としてキュービクル間を接続するために
用いられる。キュービクル間を接続する際、1体が数メ
ートルのセグメントを何体か繋ぎ、所要の長さを確保す
るようにしている。
【0005】さらに、バスダクトが使用される条件を細
かくみると、常時電圧が印加された状態で、導体4中を
電流が流れるケースと、常時電圧が印加された状態にあ
るものの、電流が流れるのは必要なときに限っているケ
ースと、常時電圧が印加されず、使用時のみ電圧が印加
されて導体4中を電流が流れるケースとに区別すること
が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バスダクト
の内部に外部から異物、塵埃等が入り込むのはこの種の
バスダクトが完全な防塵構造ではないので、容易であ
る。これらの異物、塵埃は導体4および絶縁ホルダ5
a、5bに付着して汚損が進む。特に、垂直方向にバス
ダクトを配置する場合、絶縁ホルダ6a、6bの上面に
多量の塵埃等が堆積して汚損が進む。
【0007】こうした塵埃等による汚損のために絶縁ホ
ルダ6a、6bには不可避的にトラッキングによる絶縁
劣化が起こることになる。たとえば、常時電圧が印加さ
れた状態で電流が流れないケースでは導体4の発熱がな
く、絶縁ホルダ5a、5bの表面が潮解状態となり、表
面抵抗が低下する。この表面抵抗の低下により漏れ電流
が生じ、このとき発生した熱によって水分が蒸発して局
所的に乾燥帯が発生する。
【0008】こうして生じた乾燥帯が導体接触面から徐
々に拡大して行き、最後に導電路が分断される過程で微
小放電が起こり、乾燥帯間に炭化物が生成する。この炭
化物が導電路となり、地絡および短絡を引き起こすこと
になる。
【0009】絶縁抵抗の低下した絶縁ホルダ6a、6b
の所在を突き止めるには、たとえば垂直方向にバスダク
トを繋ぐように配置したものではバスダクトに沿って高
所作業用の足場を組み、ルートを幾つかの区分に分けて
順次絶縁抵抗を測定するなど、多くの手間がかかる。絶
縁抵抗を測定して点検清掃が必要と確認されたとして
も、これまでのやり方ではバスダクト内のどのあたりに
目指す絶縁ホルダ6a、6bがあるというように細かく
は場所を特定することができない。
【0010】点検、清掃を効率よく行うにはバスダクト
のうち、どの部分のセグメント1が対象で、さらにバス
ダクト内の幾つかの絶縁ホルダ6a、6bのうち、絶縁
抵抗の低下が大きいものがどれであるかを事前に把握で
きるのが望ましい。しかし、現状のバスダクトはこうし
た要望に全く応えることができない。
【0011】そこで、本発明の目的はトラッキングによ
り絶縁抵抗が大きく低下した状態に陥る前に、汚損が進
んだ絶縁ホルダを簡単に突き止めことができるバスダク
トの絶縁劣化検出装置および絶縁劣化診断方法を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明は各々セグメント内に互いに向き
合う一対の絶縁ホルダをセグメント長手方向に所定の間
隔をあけて複数組み配置し、複数本の導体を絶縁ホルダ
間に保持してなるバスダクトにおいて、セグメント内の
絶縁ホルダで微小放電が発生したときの光電流を個別に
検出する複数個の光電変換器と、検出された光電流を電
圧信号に変換する複数個の演算増幅器と、得られた電圧
信号を積分する積分器とを備え、積分された電圧レベル
に従い絶縁ホルダのトラッキングによる絶縁劣化を検出
するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては各々絶縁ホルダで微小放電が発生する度に光電流を
検出し、この光電流を電圧信号に変換し、積分された電
圧レベルを得ることができる。得られた電圧レベルは絶
縁ホルダで汚損が著しく進んだことを示し、これに従い
絶縁ホルダのトラッキングによる絶縁劣化を検出するこ
とが可能になる。
【0014】さらに、請求項2に係る発明は個別に光電
流を検出する光電変換器を備えるのに代えて、セグメン
ト内の同一エリアにある複数組みの絶縁ホルダで微小放
電が発生したときの光電流を共通に検出する光電変換器
を備えることを特徴とするものである。
【0015】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては特定のエリアにおいて絶縁ホルダに平均的に汚損が
進んでいることを見出すことができる。特に、この絶縁
劣化検出装置はより少ない数の検出手段で最低限の機能
を備えた装置を構成することができ、経済性において格
段に優位である。
【0016】また、請求項3に係る発明は各々セグメン
ト内に互いに向き合う一対の絶縁ホルダをセグメント長
手方向に所定の間隔をあけて複数組み配置し、複数本の
導体を絶縁ホルダ間に保持してなるバスダクトにおい
て、セグメント内の絶縁ホルダで微小放電が発生したと
きの光電流を個別に検出する複数個の光電変換器と、検
出された光電流を電圧信号に変換する複数個の演算増幅
器と、得られた電圧信号の入力波形に基づいてパルス数
に変換するパルス検出器と、入力されたパルス数を積算
するカウンタとを備え、積算された放電回数に従い絶縁
ホルダのトラッキングによる絶縁劣化を検出するように
したことを特徴とするものである。
【0017】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては各々絶縁ホルダで微小発生する度に光電流を検出
し、この光電流を電圧信号に変換し、この電圧信号に基
づいてパルス数に変換し、積算されたパルス数から放電
回数を見出すことができる。得られた放電回数は絶縁ホ
ルダで汚損が著しく進んだことを示し、これに従い絶縁
ホルダのトラッキングによる絶縁劣化を検出することが
可能になる。
【0018】さらに、請求項4に係る発明は個別に光電
流を検出する光電変換器を備えるのに代えて、セグメン
ト内の同一エリアにある複数組みの絶縁ホルダで微小放
電が発生したときの光電流を共通に検出する光電変換器
を備えることを特徴とするものである。
【0019】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては特定のエリアにおいて絶縁ホルダに平均的に汚損が
進んでいることを見出すことができる。特に、この絶縁
劣化検出装置はより少ない数の検出手段で最低限の機能
を備えた装置を構成することができ、経済性において格
段に優位である。
【0020】また、請求項5に係る発明は各々セグメン
ト内に互いに向き合う一対の絶縁ホルダをセグメント長
手方向に所定の間隔をあけて複数組み配置し、複数本の
導体を絶縁ホルダ間に保持してなるバスダクトにおい
て、セグメント内の絶縁ホルダで微小放電が発生したと
きの不規則音を個別に検出する複数個の音響検出器と、
得られた音響信号の波形を分析して同定を弁別する波形
分析装置と、入力された波形の同定判定数を積算するカ
ウンタとを備え、積算された放電回数に従い絶縁ホルダ
のトラッキングによる絶縁劣化を検出するようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0021】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては各々絶縁ホルダで微小放電が発生する度に不規則音
を検出し、この音響信号の波形を分析して同定を弁別
し、積算された同定判定数から放電回数を見出すことが
できる。得られた放電回数は絶縁ホルダで汚損が著しく
進んだことを示し、これに従い絶縁ホルダのトラッキン
グによる絶縁劣化を検出することが可能になる。
【0022】さらに、請求項6に係る発明は個別に不規
則音を検出する音響検出器を備えるのに代えて、セグメ
ント内の同一エリアにある複数組みの絶縁ホルダで微小
放電が発生したときの不規則音を共通に検出する音響検
出器を備えることを特徴とするものである。
【0023】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては絶縁ホルダに平均的に汚損が進んでいることを見出
すことができる。特に、この絶縁劣化検出装置はより少
ない数の検出手段で最低限の機能を備えた装置を構成す
ることができ、経済性において格段に優位である。
【0024】また、請求項7に係る発明は各々セグメン
ト内に互いに向き合う一対の絶縁ホルダをセグメント長
手方向に所定の間隔をあけて複数組み配置し、複数本の
導体を絶縁ホルダ間に保持してなるバスダクトにおい
て、セグメント内の絶縁ホルダで微小放電が発生したと
きの振動を個別に検出する複数個の振動検出器と、得ら
れた信号の波形を分析して同定を弁別する波形分析装置
と、入力された波形の同定判定数を積算するカウンタと
を備え、積算された放電回数に従い、絶縁ホルダのトラ
ッキングによる絶縁劣化を検出するようにしたことを特
徴とするものである。
【0025】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては各々絶縁ホルダで微小放電が発生する度に振動を検
出し、この信号の波形を分析して同定を弁別し、積算さ
れた同定判定数から放電回数を見出すことができる。得
られた放電回数は絶縁ホルダで汚損が著しく進んだこと
を示し、これに従い絶縁ホルダのトラッキングによる絶
縁劣化を検出することが可能になる。
【0026】さらに、請求項8に係る発明は個別に振動
を検出する振動検出器を備えるのに代えて、セグメント
内の同一エリアにある複数組みの絶縁ホルダで微小放電
が発生したときの振動を共通に検出する振動検出器を備
えることを特徴とするものである。
【0027】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては絶縁ホルダに平均的に汚損が進んでいることを見出
すことができる。特に、この絶縁劣化検出装置はより少
ない数の検出手段で最低限の機能を備えた装置を構成す
ることができ、経済性において格段に優位である。
【0028】また、請求項9に係る発明は各々セグメン
ト内に互いに向き合う一対の絶縁ホルダをセグメント長
手方向に所定の間隔をあけて複数組み配置し、複数本の
導体を絶縁ホルダ間に保持してなるバスダクトにおい
て、セグメント内の絶縁ホルダで微小放電が発生したと
きの電波を個別に検出する複数個の電波検出器と、得ら
れた信号の波形を分析して同定を弁別する波形分析装置
と、入力された波形の同定数を積算するカウンタとを備
え、積算された放電回数に従い絶縁ホルダのトラッキン
グによる絶縁劣化を検出するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0029】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては各々絶縁ホルダで微小放電が発生する度に電波を検
出し、この信号の波形を分析して同定を弁別し、積算さ
れた同定判定数から放電回数を見出すことができる。得
られた放電回数は絶縁ホルダで汚損が著しく進んだこと
を示し、これに従い絶縁ホルダのトラッキングによる絶
縁劣化を検出することが可能になる。
【0030】さらに、請求項10に係る発明は個別に電
波を検出する電波検出器を備えるのに代えて、セグメン
ト内の同一エリアにある複数組みの絶縁ホルダで微小放
電が発生したときの振動を共通に検出する電波検出器を
備えることを特徴とするものである。
【0031】上記構成からなる絶縁劣化検出装置におい
ては絶縁ホルダに平均的に汚損が進んでいることを見出
すことができる。特に、この絶縁劣化検出装置はより少
ない数の検出手段で最低限の機能を備えた装置を構成す
ることができ、経済性において格段に優位である。
【0032】また、請求項11に係る発明は各々セグメ
ント内に互いに向き合う一対の絶縁ホルダをセグメント
長手方向に所定の間隔をあけて複数組み配置し、複数本
の導体を絶縁ホルダ間に保持してなるバスダクトの絶縁
劣化診断方法において、絶縁ホルダの両面に点状電極を
それぞれ取り付け、しかして絶縁劣化を測定するにあた
り、導体にパルス状の進行波を印加し、点状電極におい
て電位を測定することを特徴とするものである。
【0033】上記絶縁劣化診断方法においては絶縁劣化
を測定するとき、導体にパルス状の進行波を印加し、各
点状電極において電位を測定する。絶縁ホルダが健全で
あれば、点状電極を通して印加されたパルスの大きさを
点状電極と導体までの最短距離と、点状電極からセグメ
ントまでの最短距離を比例按分したパルス状の電位を測
定することができる。
【0034】一方、炭化物による導電路があると、導電
路が導体接触面からセグメント内面に向かって形成され
るので、点状電極と導体との距離が短くなり、点状電極
を通して健全時に測定される値よりも高い値の電位を測
定することになる。これにより汚損された絶縁ホルダの
所在を突き止めることが可能になる。
【0035】さらに、請求項12に係る発明は絶縁ホル
ダの両面に点状電極を取り付けるのに代えて、各々該絶
縁ホルダに各導体に位置を合わせて短形電極をそれぞれ
取り付け、しかして絶縁劣化を測定するにあたり、導体
にパルス状の進行波を印加し、短形電極において電位を
測定することを特徴とするものである。
【0036】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、絶縁劣化診断の精度をより向上させることが
できる。
【0037】また、請求項13に係る発明は絶縁ホルダ
の両面に点状電極を取り付けるのに代えて、各々絶縁ホ
ルダの内部に点状電極を予め埋め込み、しかして絶縁劣
化を測定するにあたり、導体にパルス状の進行波を印加
し、点状電極において電位を測定することを特徴とする
ものである。
【0038】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、電極数が両面に取り付ける場合と比べて半分
となり、その分測定点が少なくなることで、絶縁劣化診
断における作業者の労力を軽減することができる。
【0039】さらに、請求項14に係る発明は絶縁ホル
ダの両面に点状電極を取り付けるのに代えて、各々絶縁
ホルダの内部に予め短形電極を予め埋め込み、しかして
絶縁劣化を測定するにあたり、パルス状の進行波を印加
し、短形電極において電位を測定することを特徴とする
ものである。
【0040】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、電極数が両面に取り付ける場合と比べて半分
となり、その分測定点が少なくなることで、絶縁劣化診
断における作業者の労力を軽減することができる。
【0041】また、請求項15に係る発明は絶縁ホルダ
の両面に点状電極を取り付けるのに代えて、各々絶縁ホ
ルダに導体のすべてにわたる長さを有する帯状電極を取
り付け、しかして絶縁劣化を測定するにあたり、導体に
パルス状の進行波を印加し、帯状電極において電位を測
定することを特徴とするものである。
【0042】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、絶縁劣化の進行程度を示すサンプル値を得る
ことができる。
【0043】さらに、請求項16に係る発明は各々セグ
メント内に互いに向き合う一対の絶縁ホルダをセグメン
ト長手方向に所定の間隔をあけて複数組み配置し、複数
本の導体を絶縁ホルダ間に保持してなるバスダクトの絶
縁劣化診断方法において、セグメント同士の間およびセ
グメントとそれを支える架台との間に電気的絶縁材料か
らなるシート材を介装し、しかして絶縁劣化を測定する
にあたり、セグメントの任意の1個に漏れ電流測定装置
を接続し、絶縁ホルダの表面を流れる漏れ電流を漏れ電
流測定装置で測定することを特徴とするものである。
【0044】上記絶縁劣化診断方法においては絶縁劣化
を測定するにあたり、セグメントの任意の1個に漏れ電
流測定装置を接続し、絶縁ホルダの表面を流れる漏れ電
流を漏れ電流測定装置によって測定する。絶縁ホルダが
健全であれば、漏れ電流測定装置において電流計は零を
指示する。
【0045】一方、炭化物による導電路があると、漏れ
電流が絶縁ホルダからセグメントに流れるために漏れ電
流測定装置の電流計がある値の漏れ電流を指示すること
になる。これにより汚損された絶縁ホルダの所在を突き
止めることが可能になる。
【0046】また、請求項17に係る発明は漏れ電流測
定装置が複数本の接地線を介して電流測定回路と複数個
のセグメントとの間を接続可能に構成され、マニュアル
操作で電流測定回路を順次切り換えて絶縁ホルダの表面
を流れる漏れ電流を測定するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0047】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、簡便な漏れ電流測定装置として安価に構成す
ることが可能になる。
【0048】さらに、請求項18に係る発明は漏れ電流
測定装置が複数本の接地線を介して電流測定回路と複数
個のセグメントとの間を接続可能に構成され、遠隔操作
により電流測定回路を順次切り換えて絶縁ホルダの表面
を流れる漏れ電流を測定するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0049】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、離れた場所から漏れ電流測定装置を遠隔操作
により扱うことができ、感電等が少なくて安全に作業を
進めることが可能になる。
【0050】また、請求項19に係る発明は漏れ電流測
定装置が複数本の接地線を介して電流測定回路と複数個
のセグメントとの間を接続可能に構成され、計算機から
の指令により電流測定回路を自動的に順次切り換えて絶
縁ホルダの表面を流れる漏れ電流を測定するようにした
ことを特徴とするものである。
【0051】上記絶縁劣化診断方法においては汚損され
た絶縁ホルダの所在を即座に突き止めることができるほ
か、特に、プログラムに従い測定等を自動的に行うこと
ができ、これらの作業の遂行に伴って作業者が強いられ
る過大な負担を軽くすることが可能になる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、絶縁劣化検出装置
はセグメント1内の各絶縁ホルダ6a、6bに光電変換
器、たとえばフォトダイオード7を備えている。各々フ
ォトダイオード7は絶縁ホルダ6a、6bにおける微小
放電に伴う光の放射で光電流を発生する。さらに、これ
らのフォトダイオード7とそれぞれ信号経路で結ばれる
演算増幅器8、積分器9および警報設定器10が設けら
れている。
【0053】演算増幅器8は入力された光電流を電圧信
号に変換すると共に、増幅する。また、積分器9は与え
られた電圧信号を積分する。さらに、警報設定器10は
入力された電圧信号のレベルが設定値を超えたときに、
警報信号を出力する。
【0054】本実施の形態は上記構成からなり、バスダ
クト内の絶縁ホルダ6a、6bに塵埃等が堆積して汚損
が進むと、その表面を漏れ電流が流れ、このとき発生し
た熱で水分が蒸発し、絶縁ホルダ6a、6bの表面が局
部的に乾燥する。この乾燥帯が導体接触面から徐々に広
がり、最後に導電路が分断される過程で微小放電が発生
する。この放電は絶縁ホルダ6a、6bの表面の沿面放
電であって、フォトダイオード7に微弱な光電流が流れ
る。
【0055】この光電流は演算増幅器8に与えられ、電
圧信号に変換されると共に、ゲインを得て増幅される。
この電圧信号は積分器9に入力されて積分される。積分
された電圧信号は警報設定器10に送られ、電圧レベル
が予め決められた設定値を超えたとき、警報設定器10
から絶縁ホルダ6a、6bで汚損が進んだことを知らせ
る警報信号が出力される。
【0056】この警報信号に基づいて汚損された絶縁ホ
ルダ6a、6bがバスダクトのどのあたりのセグメント
1に収められたものかを簡単に特定することができる。
この特定されたセグメント1および絶縁ホルダ6a、6
bについては適当な方法でマークしておくことで、点
検、清掃における優先順位を作業着手前に決めることが
可能になる。
【0057】このように本実施の形態によれば、バスダ
クト内の絶縁ホルダでトラッキングにより絶縁抵抗が大
きく低下した状態に陥る前に、汚損が進んだ絶縁ホルダ
を簡単に突き止めることができ、点検、清掃の実施をそ
れに限定して行うなど、無駄の少ない、極めて効率のよ
い作業とすることが可能になる。
【0058】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図2において、絶縁劣化検出装置はセグメント1の
同一エリアにある4個の絶縁ホルダ6a、6bに対して
1個のフォトダイオード7を備えている。さらに、この
1個のフォトダイオード7と信号経路で結ばれる演算増
幅器8、積分器9および警報設定器10が設けられてい
る。
【0059】このフォトダイオード7は絶縁ホルダ6
a、6bにおける微小放電に伴う光の放射で光電流を発
生する。さらに、上記実施の形態のものと同様に、演算
増幅器は入力された光電流を電圧信号に変換し、積分器
9は与えられた電圧信号を積分し、警報設定器10は入
力された電圧信号レベルが設定値を超えたとき、警報信
号を出力するように構成されている。
【0060】本実施の形態は上記構成からなり、それぞ
れ絶縁ホルダ6a、6bの表面で沿面放電が発生する度
に放射された光でフォトダイオード7に光電流が流れ
る。この光電流は演算増幅器9に与えられ、電圧信号に
変換されると共に、ゲインを得て増幅される。この電圧
信号は積分器9に入力されて積分される。積分された電
圧信号は警報設定器10に伝送されて電圧レベルが予め
決められた設定値を超えたとき、警報設定器10から警
報信号が出力される。
【0061】本実施の形態においてはエリアを単位とし
て4個の絶縁ホルダ6a、6bの平均的な汚損の進行状
況を検出することができる。すなわち、汚損の進行は絶
縁ホルダ6a、6bの置かれる環境条件が同一であれ
ば、ほぼ同様に進むことが経験として判っており、環境
を代表する特定エリアより得た絶縁ホルダ6a、6bの
汚損を示す電圧レベルに基づいて平均的な汚損を見出す
ことができる。精度的には幾分劣るものの、汚損の進行
の程度を把握するにはこれでも十分であり、より少ない
数の検出手段で絶縁劣化検出装置を構成することがで
き、上記の実施の形態のものと比較して経済性を格段に
高めることが可能になる。なお、環境を代表するエリア
はより多数の絶縁ホルダ6a、6bを備えたエリアを単
位としてもよい。
【0062】本実施の形態によれば、特定のエリアにお
いて絶縁ホルダに平均的に汚損が進んでいることを見出
すことができる。
【0063】また、特に、より少ない数の検出手段で最
低限の機能を備えた装置を構成することができ、経済性
において格段に優位である。
【0064】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図3において、絶縁劣化検出装置はセグメント1の
各絶縁ホルダ6a、6bに光電変換器であるフォトダイ
オード7を備えている。各々フォトダイオード7は絶縁
ホルダ6a、6bにおける微小放電に伴う光の放射で光
電流を発生する。さらに、これらのフォトダイオード7
とそれぞれ信号経路で結ばれる演算増幅器8、パルス検
出器11、カウンタ12および警報設定器10が設けら
れている。
【0065】演算増幅器8は入力された光電流を電圧信
号に変換すると共に、増幅する。また、パルス検出器1
1は入力波形の立ち上がりから一定の電圧レベルにつき
パルス数に変換する。さらに、カウンタ12は入力され
たパルス数を積算する。また、警報設定器10は入力さ
れた積算数が設定値を超えたとき、警報信号を出力す
る。
【0066】本実施の形態は上記構成からなり、絶縁ホ
ルダ6a、6bに塵埃等が堆積して汚損が進むと、その
表面を漏れ電流が流れ、このとき発生した熱で水分が蒸
発し、絶縁ホルダ6a、6bの表面が局所的に乾燥す
る。この乾燥帯が導体接触面から徐々に拡がり、最後に
導電路が分断される過程で微小放電が発生する。この放
電は絶縁ホルダ6a、6bの表面の沿面放電であって、
放射された光でフォトダイオード7に微弱な光電流が流
れる。
【0067】この光電流は演算増幅器8に与えられ、電
圧信号に変換されると共に、ゲインを得て増幅される。
この電圧信号はパルス検出器11に伝送され、入力波形
の立ち上がりから一定の電圧レベルについてはパルス数
に変換される。このパルス数はカウンタ12に与えら
れ、積算される。この積算数は警報設定器10に送ら
れ、積算数が予め決められた設定値を超えたとき、絶縁
ホルダ6a、6bで汚損が進んだことを知らせる警報信
号が出力される。
【0068】この警報信号に基づいて汚損された絶縁ホ
ルダ6a、6bがバスダクトのどのあたりのセグメント
1に収容されたものかを簡単に特定することができる。
この特定されたセグメント1および絶縁ホルダ6a、6
bについては適当な方法でマークしておくことで、点
検、清掃における優先順位を作業着手前に決めることが
可能になる。
【0069】このように本実施の形態によれば、バスダ
クト内の絶縁ホルダでトラッキングにより絶縁抵抗が大
きく低下した状態に陥る前に、汚損が進んだ絶縁ホルダ
を簡単に突き止めることができ、点検、清掃の実施をそ
れに限定して行うなど、無駄の少ない、極めて効率のよ
い作業とすることが可能になる。
【0070】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図4において、絶縁劣化検出装置は同一エリアにあ
る4個の絶縁ホルダ6a、6bに対して1個のフォトダ
イオード7を備えている。さらに、この1個のフォトダ
イオード7と信号経路で結ばれる演算増幅器8、パルス
検出器11、カウンタ12および警報設定器10が設け
られている。
【0071】このフォトダイオード7は絶縁ホルダ6
a、6bにおける微小放電に伴う光の放射で光電流を発
生する。さらに、上記実施のものと同様に、演算増幅器
8は入力された電流信号を電圧信号に変換し、パルス検
出器11は与えられた入力波形に基づいてパルス数に変
換し、カウンタ12は入力されたパルス数を積算し、警
報設定器10は入力された積算数が設定値を超えたと
き、警報信号を出力するように構成されている。
【0072】本実施の形態は上記構成からなり、それぞ
れ絶縁ホルダ6a、6bの表面で沿面放電が発生する度
に放射された光でフォトダイオード7に光電流が流れ
る。この光電流は演算増幅器8に与えられ、電圧信号に
変換されると共に、ゲインを得て増幅される。この電圧
信号はパルス検出器11に伝送され、入力波形の立ち上
がりから一定の電圧レベルについてはパルス数に変換さ
れる。このパルス数はカウンタ12で積算され、得られ
た積算数が警報設定器10に送られ、積算数が予め決め
られた設定値を超えたとき、絶縁ホルダ6a、6bで汚
損が進んだことを知らせる警報信号が出力される。
【0073】本実施の形態においてはエリアを単位とし
て4個の絶縁ホルダ6a、6bの平均的な汚損の進行状
況を検出することが可能になる。すなわち、汚損の進行
は絶縁ホルダ6a、6bの置かれる環境条件が同一であ
れば、ほぼ同様に進むことが経験として判っており、環
境を代表するエリアより得た全絶縁ホルダ6a、6bの
汚損を示す電圧信号に基づいて平均的な汚損を知ること
ができる。汚損の進行の程度を把握するにはこれでも十
分であり、より少ない数の検出手段で絶縁劣化検出装置
を構成することができ、上記実施の形態のものと比較し
て経済性を格段に高めることが可能になる。なお、環境
を代表するエリアはより多数の絶縁ホルダ6a、6bを
備えたエリアを単位としてもよい。
【0074】本実施の形態によれば、特定のエリアにお
いて絶縁ホルダに平均的に汚損が進んでいることを見出
すことができる。
【0075】また、特に、より少ない数の検出手段で最
低限の機能を備えた装置を構成することができ、経済性
において格段に優位である。
【0076】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図5において、絶縁劣化検出装置はセグメント1の
各絶縁ホルダ6a、6bに音響検出器、たとえばマイク
ロホン13を備えている。各々マイクロホン13は絶縁
ホルダ6a、6bにおける微小放電に伴う不規則音を受
波して音響信号に変換する。
【0077】さらに、これらのマイクロホン13とそれ
ぞれ信号経路で結ばれる波形分析装置14、カウンタ1
2および警報設定器10が設けられている。
【0078】波形分析装置14は入力された音響信号の
波形と基準パターンとの比較により同定か否かを弁別す
る。さらに、カウンタ12は入力された同定判定数を積
算する。また、警報設定器10は入力された積算数が設
定値を超えたとき、警報信号を出力する。
【0079】本実施の形態は上記構成からなり、絶縁ホ
ルダ6a、6bに塵埃等が堆積して汚損が進むと、その
表面を漏れ電流が流れ、このとき発生した熱で水分が蒸
発し、絶縁ホルダ6a、6bの表面が局部的に乾燥す
る。この乾燥帯が導体接触面から徐々に拡がり、最後に
導電路が分断される過程で微小放電が発生する。この放
電は絶縁ホルダ6a、6bの表面の沿面放電であって、
発せられた不規則音に応じてマイクロホン13から音響
信号が出力される。
【0080】この音響信号は波形の同定を弁別する波形
分析装置14に入力され、幾つかの基準パターンと比較
される。比較の結果、同定と判定されると、波形分析装
置14から同定判定がカウンタ12に与えられ、その数
が積算される。この積算数は警報設定器10に伝送さ
れ、予め決められた設定値を超えたとき、絶縁ホルダ6
a、6bで汚損が進んだことを知らせる警報が出力され
る。
【0081】この警報信号に基づいて汚損された絶縁ホ
ルダ6a、6bがバスダクトのどのあたりにセグメント
1に収められたものかを簡単に特定することができる。
この特定されたセグメント1および絶縁ホルダ6a、6
bについては適当な方法でマークしておくことで、点
検、清掃における優先順位を作業着手前に決めることが
可能になる。
【0082】このように本実施の形態によれば、バスダ
クト内の絶縁ホルダでトラッキングにより絶縁抵抗が大
きく低下した状態に陥る前に、汚損が進んだ絶縁ホルダ
を簡単に突き止めることができ、点検、清掃の実施をそ
れに限定して行うなど、無駄の少ない、極めて効率のよ
い作業とすることが可能になる。
【0083】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図6において、絶縁劣化検出装置は同一エリアにあ
る4個の絶縁ホルダ6a、6bに対して1個のマイクロ
ホン13を備えている。さらに、この1個のマイクロホ
ン13と信号経路で結ばれる波形分析装置14、カウン
タ12および警報設定器10が設けられている。
【0084】このマイクロホン13は絶縁ホルダ6a、
6bにおける微小放電に伴う不規則音を受波して音響信
号に変換する。さらに、上記実施の形態のものと同様
に、波形分析器14は入力された音響信号の波形と基準
パターンとの比較により同定か否かを弁別し、カウンタ
12は入力された同定判定数を積算し、警報設定器10
は入力された積算数が設定値を超えたとき、警報信号を
出力するように構成されている。
【0085】本実施の形態は上記構成からなり、それぞ
れ絶縁ホルダ6a、6bの表面で沿面放電が発生する度
に発せられた不規則音に応じてマイクロホン13から音
響信号が出力される。この音響信号は波形分析装置14
に入力され、幾つかの基準パターンと比較される。同定
と判定されると、波形分析装置から同定判定がカウンタ
12に与えられ、その数が積算される。この積算数は警
報設定器10に伝送され、予め決められた設定値を超え
たとき、汚損が進んだことを知らせる警報が出力され
る。
【0086】本実施の形態においてはエリアを単位とし
て4個の絶縁ホルダ6a、6bの平均的な汚損の進行状
況を検出することができる。したがって、より少ない数
の検出手段で絶縁劣化検出装置を構成することができ、
経済性を格段に高めることが可能になる。なお、環境を
代表するエリアはより多数の絶縁ホルダ6a、6bを備
えたエリアを単位としてもよい。
【0087】本実施の形態によれば、特定のエリアにお
いて絶縁ホルダに平均的な汚損が進んでいることを見出
すことができる。
【0088】また、特に、より少ない数の検出手段で最
低限の機能を備えた装置を構成することができ、経済性
において格段に優位である。
【0089】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図7において、絶縁劣化検出装置はセグメント1の
各絶縁ホルダ6a、6bに振動センサ15を備えてい
る。各々振動センサ15は絶縁ホルダ6a、6bにおけ
る微小放電に伴う振動を検出する。さらに、これらの振
動センサ15とそれぞれ信号経路で結ばれる波形分析装
置14、カウンタ12および警報設定器10が設けられ
ている。
【0090】本実施の形態は上記構成からなり、絶縁ホ
ルダ6a、6bに汚損が進むと、その表面を漏れ電流が
流れ、このとき発生した熱で水分が蒸発し、絶縁ホルダ
6a、6bの表面が局部的に乾燥する。この乾燥帯が導
体接触面から徐々に拡がり、最後に導電路が分断される
過程で微小放電が発生する。
【0091】この放電は絶縁ホルダ6a、6bの表面の
沿面放電であって、絶縁ホルダ16a、16bが振動す
る度にその変位を振動センサ15が検出し、ある波形を
持つ信号として出力する。この信号は波形の同定を弁別
する波形分析装置14に与えられ、幾つかの波形からな
る基準パターンと比較される。比較の結果、同定と判定
されると、波形分析装置14から同定判定がカウンタ1
2に出力され、その数が積算される。この積算数は警報
設定器10に伝送され、予め決められた設定値を超えた
とき、絶縁ホルダ6a、6bで汚損が進んだことを知ら
せる警報信号が出力される。
【0092】この警報信号に基づいて汚損された絶縁ホ
ルダ6a、6bがバスダクトのどのあたりのセグメント
1に収められたものかを簡単に特定することができる。
この特定されたセグメント1および絶縁ホルダ6a、6
bについては適当な方法でマークしておくことで、点
検、清掃における優先順位を作業着手前に決定すること
が可能になる。
【0093】このように本実施の形態によれば、バスダ
クト内の絶縁ホルダでトラッキングにより絶縁抵抗が大
きく低下した状態に陥る前に、汚損が進んだ絶縁ホルダ
を簡単に突き止めることができ、点検、清掃の実施をそ
れに限定して行うなど、無駄の少ない、極めて効率のよ
い作業とすることが可能になる。
【0094】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図8において、絶縁劣化検出装置は同一エリアにあ
る4個の絶縁ホルダ6a、6bに対して1個の振動セン
サ15を備えている。さらに、この1個の振動センサ1
5と信号経路で結ばれる波形分析装置14、カウンタ1
2および警報設定器10が設けられている。
【0095】本実施の形態は上記構成からなり、それぞ
れ絶縁ホルダ6a、6bの表面の沿面放電で振動が発生
する度にその変位を振動センサ15が検出し、ある波形
を持つ信号として出力する。この信号は波形分析器14
に与えられ、幾つかの波形からなる基準パターンと比較
される。同定と判定されると、波形分析装置14から同
定判定がカウンタ12に出力され、その数が積算され
る。この積算数は警報設定器10に送られ、予め決めら
れた設定値を超えたとき、絶縁ホルダ6a、6bで汚損
が進んだことを知らせる警報信号が出力される。
【0096】本実施の形態においてはエリアを単位とし
て4個の絶縁ホルダ6a、6bの平均的な汚損の進行状
況を検出することができる。したがって、より少ない数
の検出手段で絶縁劣化は検出装置を構成することがで
き、経済性を格段に高めることが可能になる。なお、環
境を代表するエリアはより多数の絶縁ホルダ6a、6b
を備えたエリアを基準としてもよい。
【0097】本実施の形態によれば、特定のエリアにお
いて絶縁ホルダに平均的な汚損が進んでいることを見出
すことができる。
【0098】また、特に、より少ない数の検出手段で最
低限の機能を備えた装置を構成することができ、経済性
において格段に優位である。
【0099】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。図9において、絶縁劣化検出装置はセグメント1の
各絶縁ホルダ6a、6bに電波検出器、たとえばアンテ
ナ16を備えている。各々アンテナ16は絶縁ホルダ6
a、6bにおける微小放電に伴う電波を検出する。さら
に、これらのアンテナ16とそれぞれ信号経路で結ばれ
る波形分析装置14、カウンタ12および警報設定器1
0が設けられている。本実施の形態は上記構成からな
り、絶縁ホルダ6a、6bに汚損が進むとその表面を漏
れ電流が流れ、このとき発生した熱で水分が蒸発し、絶
縁ホルダ6a、6bの表面が局部的に乾燥する。この乾
燥帯が導体接触面から徐々に拡がり、最後に導電路が分
析される過程で微小放電が発生する。
【0100】この放電は絶縁ホルダ6a、6bの表面の
沿面放電であって、放電する度に発生した電波をアンテ
ナ16から受信し、ある波形を持つ信号として出力す
る。この信号は波形の同定を弁別する波形分析装置14
に与えられ、幾つかの波形からなる基準パターンと比較
される。比較の結果、同定と判定されると、波形分析装
置14から、同定判定がカウンタ12に出力され、その
数が積算される。この積算数は警報設定器10に送ら
れ、予め決められた設定値を超えたとき、絶縁ホルダ6
a、6bで汚損が進んだことを知らせる警報信号が出力
される。
【0101】この警報信号に基づいて汚損された絶縁ホ
ルダ6a、6bがバスダクトのどのあたりのセグメント
1内に収められたものかを簡単に特定することができ
る。この特定されたセグメント1および絶縁ホルダ6
a、6bについては適当な方法でマークしておくこと
で、点検、清掃における優先順位を作業着手前に決める
ことが可能になる。
【0102】このように本実施の形態によれば、バスダ
クト内の絶縁ホルダでトラッキングにより絶縁抵抗が大
きく低下した状態に陥る前に、汚損が進んだ絶縁ホルダ
を簡単に突き止めることができ、点検、清掃の実施をそ
れに限定して行うなど、無駄の少ない、極めて効率のよ
い作業とすることが可能になる。
【0103】さらに、本実施の他の実施の形態を説明す
る。図10において、絶縁劣化検出装置は同一エリアに
ある4個の絶縁ホルダ6a、6bに対して1個のアンテ
ナ16を備えている。さらに、この1個のアンテナ16
と信号経路で結ばれる波形分析装置14、カウンタ12
および警報設定器10が設けられている。
【0104】本実施の形態は上記構成からなり、それぞ
れ絶縁ホルダ6a、6bの表面の沿面放電で電波が発生
する度にその電波をアンテナ16が受信し、ある波形を
持つ信号として出力する。この信号は波形分析器14に
与えられ、幾つかの波形からなる基準パターンと比較さ
れる。同定と判定されると、波形分析装置14から同定
判定がカウンタ12に出力され、その数が積算される。
この積算数は警報設定器10に伝送され、予め決められ
た設定値を超えたとき、絶縁ホルダ6a、6bで汚損が
進んだことを知らせる警報信号が出力される。
【0105】本実施の形態においてはエリアを単位とし
て4個の絶縁ホルダ6a、6bの平均的な汚損の進行状
況を検出することができる。したがって、より少ない数
の検出手段で絶縁劣化は検出装置を構成することがで
き、経済性を格段に高めることが可能になる。なお、環
境を代表するエリアはより多数の絶縁ホルダ6a、6b
を備えたエリアを基準としてもよい。
【0106】本実施の形態によれば、特定のエリアにお
いて絶縁ホルダに平均的な汚損が進んでいることを見出
すことができる。
【0107】また、特に、より少ない数の検出手段で最
低限の機能を備えた装置を構成することができ、経済性
において格段に優位である。
【0108】さらに、本発明に係る絶縁劣化診断方法を
説明する。図11(a)(b)において、セグメント1
内の各絶縁ホルダ6a、6bの両面に点状電極17が取
り付けられる。それぞれ点状電極17は、電位を読み取
り、かつ記録することができるように無線で電圧計(図
示せず)と交信可能にバスダクトの外に計器類を準備す
る。セグメント1は接地線18を用いてアースを取る。
測定のための準備を完了した後に、それぞれ絶縁ホルダ
6a、6bの絶縁劣化程度を測定する。
【0109】初めに、絶縁ホルダ6a、6bの一方の面
について導体5に、たとえば三相でパルス状の進行波を
印加する。パルス状の進行波が印加されると、導体5と
セグメント1との間にある絶縁ホルダ6a、6bにパル
ス状の電圧が加わる。このとき、絶縁ホルダ6a、6b
が健全であれば、一方の面の点状電極17を通して、印
加されたパルスの大きさを当該点状電極17と導体5ま
での最短距離と、点状電極17からセグメント1までの
最短距離を比例按分したパルス状の電位を計器上で読む
ことができる。
【0110】一方、トラッキング劣化が進み、炭化物に
よる導電路が絶縁ホルダ6a、6bに生じていると、こ
の導電路は導体接触面からセグメント1内面に向かって
形成されるので、点状電極17と導体5との間の距離が
等価的に短くなり、結果として点状電極17を通して健
全時に測定される値よりも高い値の電位を計器上で読む
ことができる。
【0111】次に、同様な方法で絶縁ホルダ6a、6b
の他方の面について導体5にパルス状の進行波を印加
し、他方の面の点状電極17において電位を測定する。
この場合も、トラッキング劣化の進み方が早ければ、健
全時に測定される値よりも高い値の電位を計器上で読む
ことができる。
【0112】得られた電位の値から汚損された絶縁ホル
ダ6a、6bの所在を簡単に突き止めることができる。
この突き止められたセグメント1および絶縁ホルダ6
a、6bについては適当な方法でマークしておくこと
で、点検、清掃における優先順位を作業着手前に決定す
ることが可能になる。
【0113】また、経時変化を観察するために、点状電
極17を環境を代表するエリアの絶縁ホルダ6a、6b
に固定して設けたもので、汚損の進行程度をみるサンプ
リングのために用いてもよい。
【0114】なお、垂直方向にバスダクトを配置したも
のでは、特に絶縁ホルダの上側の一面が絶縁劣化を測定
する対象となるために、反対側の面は場合により点状電
極17の取り付けを省略してもよい。後記の各実施の形
態においても、バスダクトを同様に配置したものでは、
下側の面の電極の一部を省略することができる。
【0115】このように上記絶縁劣化診断方法によれ
ば、汚損が進み、絶縁劣化の著しい絶縁ホルダ6a、6
bを簡単に特定することができ、点検、清掃のための優
先順位が作業着手前に決められ、また、範囲が限定され
ることで、バスダクトの点検、清掃における時間および
労力を大きく軽減することが可能になる。
【0116】また、経時変化を観察することにより点
検、清掃時期をより的確に見極めることができる。
【0117】さらに、上記の点状電極17に代わる別の
電極による絶縁劣化診断方法を説明する。図12(a)
(b)において、この診断方法では各絶縁ホルダ6a、
6bの両面に導体5に位置を合わせて短形電極19をそ
れぞれ取り付ける。
【0118】各々導体5に対応して短形電極19を取り
付ける場合、導体5毎にパルス状の進行波を印加する必
要があるが、この診断方法を用いて絶縁劣化診断の精度
をより向上させることができる。
【0119】また、図13(a)(b)において、この
診断方法では各絶縁ホルダ6a、6bの内部に複数個の
点状電極20を予め埋め込む。
【0120】絶縁ホルダ6a、6bの内部に埋め込まれ
た点状電極20を備える場合、両面の劣化状態を両面中
央部にある点状電極20の電位を測定することにより一
度に把握することができ、電極を両面に取り付ける場合
と比べ、電極数が半分となり、その分測定点が少なくな
って絶縁劣化診断における作業者の労力を軽減すること
が可能になる。
【0121】さらに、図14(a)(b)において、こ
の診断方法では各絶縁ホルダ6a、6bの内部に複数個
の短形電極21を予め埋め込む。
【0122】絶縁ホルダ6a、6bの内部に埋め込まれ
た短形電極21を備える場合、両面の劣化状態を両面中
央部にある帯状電極21の電位を測定することにより一
度に把握することができ、その分測定点が少なくなって
絶縁劣化診断における差業者の労力を軽減することが可
能になる。
【0123】また、図15(a)(b)において、この
診断方法では各絶縁ホルダ6a、6bの両面に3本の導
体5にわたる長さを有する帯状電極22を取り付ける。
【0124】3本の導体5にわたる長さの帯状電極22
を取り付ける場合、導体5と帯状電極22との間の距離
が一定の値とならないので、精度の高い測定はやや困難
であるが、絶縁劣化の進行程度を示すサンプル値を得る
ことができる。このサンプル値を基づいた診断結果か
ら、たとえば、点検実施時期を計画するなど、別の目的
に用いることが可能になる。
【0125】さらに、本発明による絶縁劣化診断方法を
説明する。図16(a)(b)において、バスダクトを
構成する各セグメント1を貫いて延びる3本の導体5が
多数の絶縁ホルダ6a、6bによって保持されている。
数体のセグメント1のうち、一部は図16(a)に示す
ように架台23によって支持されている。この架台23
によって支えられたセグメント1には底板2と架台23
の上面との間に絶縁シート24が挿入され、架台23と
電気的に絶縁されている。
【0126】さらに、繋がれた各セグメント1の間にそ
れぞれ絶縁シート25が挿入され、お互いが電気的に絶
縁されている。これらのセグメント1には各々接地端子
26が設けられている。これらの接地端子26と後記の
漏れ電流測定装置との間は接地線27を用いて随時接続
可能に構成されている。
【0127】また、図16(b)に示すように漏れ電流
測定装置28は電流測定回路29、電流計30、切り換
え器31、スイッチ32a、32bおよび接地回路33
から構成されている。電流測定回路29はスイッチ32
aが開路したとき、各セグメント1からの漏れ電流を接
地回路33に導く。
【0128】電流計30は電流測定回路29を流れる漏
れ電流を測定する。切り換え器31は各セグメント1の
間で電流測定回路29を切り換える。
【0129】次に、絶縁劣化診断方法を説明する。測定
に先立って架台23、各セグメント1に挿入した各絶縁
シート24、25について漏電がないことをチェックし
ておく。初めに、各接地線27をそれぞれセグメント1
の接地端子26と接続して漏れ電流測定装置28との間
を通電可能な状態にしておく。このとき、スイッチ32
aの接点を閉じて電流測定回路29を開路しておく。次
に、漏れ電流を測定するセグメント1に合わせて切り換
え器31をニュートラル位置から切り換え、さらに、ス
イッチ32aを開路してスイッチ32bの接点を閉じ
る。
【0130】絶縁ホルダ6a、6bが健全であれば、そ
こから流れる漏れ電流はセグメント1に流れず、接地線
27から電流測定回路29にかけても流れない。このと
き、電流計30では電流の値が零として示される。
【0131】一方、トラッキング劣化が進み、炭化物に
よる導電路が絶縁ホルダ6a、6bに生じていると、漏
れ電流が絶縁ホルダ6a、6bの表面を流れる。この漏
れ電流は絶縁ホルダ6a、6bからセグメント1に流れ
るために接地線27を通して電流測定回路29に流れ、
電流計30で漏れ電流の値を読むことができる。
【0132】次に、測定したセグメント1に隣接するセ
グメント1に合わせて切り換え器31を再度切り換え、
電流測定回路29に流れる漏れ電流を測定する。すべて
のセグメント1について同様な操作を繰り返し、漏れ電
流の値を測定する。
【0133】得られた漏れ電流の値から汚損された絶縁
ホルダ6a、6bの所在を簡単に突き止めることができ
る。この突き止められたセグメント1および絶縁ホルダ
6a、6bについては適当な方法でマークしておくこと
で、点検、清掃における優先順位を作業着手前に決める
ことが可能になる。
【0134】また、経時変化を観察するために特定のセ
グメント1の絶縁ホルダ6a、6bに関し、汚損の進行
程度を測定するサンプリングのために用いてもよい。
【0135】このように上記絶縁劣化診断方法によれ
ば、汚損が進み、絶縁劣化の著しい絶縁ホルダ6a、6
bを簡単に特定することができ、点検、清掃のために優
先順位が作業着手前に決められ、バスダクトの点検、清
掃にかける時間および労力を大きく軽減することが可能
になる。
【0136】また、一部絶縁ホルダ6a、6bで経時変
化を観察することにより点検、清掃時期をより的確に見
極めることができる。
【0137】さらに、上記のマニュアル操作による漏れ
電流測定装置28を用いる場合、特に簡便な装置として
安価に構成し得る利点がある。
【0138】さらに、上記の漏れ電流測定装置28に代
わる別の漏れ電流測定装置による絶縁劣化診断方法を説
明する。図17において、この診断方法では中央操作盤
34に切り換え器31と結ぶ遠隔切り換え用連動式切り
換え器35、スイッチ32a、32bと結ぶ遠隔操作用
スイッチ36および補助リレー37ならびに電流計30
と結ぶ電流表示器38を備えている。
【0139】遠隔操作される連動式切り換え器35およ
びスイッチ36を備える場合、バスダクトから離れた場
所で切り換え器31およびスイッチ32a、32bを操
作して各セグメント1を流れる漏れ電流の値を測定する
ことができる。この値は電流表示器38に表示させて離
れた場所で読むことが可能である。
【0140】この診断方法によれば、漏れ電流測定装置
28を遠隔操作によって扱うことができ、感電等が少な
くなって安全に作業を進めることが可能になる。
【0141】さらに、上記の漏れ電流測定装置28に代
わる別の漏れ電流測定装置による絶縁劣化診断方法を説
明する。図18において、この診断方法では中央操作室
に遠隔切り換え用連動式切り換え器35および遠隔操作
用スイッチ36とそれぞれ結ぶ小型計算機39を備えて
いる。小型計算機39は内蔵するプログラムによって連
動式切り換え器35およびスイッチ36を自動制御す
る。また、電流計30から与えられる、アナログ信号で
ある電流値をA−D変換器40を通してディジタル信号
に変換して取り込み、別に入力される各種パラメータと
共に内蔵するプログラムによって演算処理して外部記憶
装置(図示せず)に保存する。
【0142】小型計算機39を用いる場合、プログラム
に従い漏れ電流の測定、各種データ処理、記録など一連
の処理を自動的に行うことができ、これらの作業の遂行
に伴って作業者が強いられる過大な負担を軽くすること
が可能になる。
【0143】なお、上記絶縁劣化診断方法は高圧回路に
給電線として用いる場合に有用なノンセグ(相非分割母
線)にも適用することが可能である。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように本発明はトラッキン
グにより絶縁抵抗が大きく低下した状態に陥る前に、汚
損が進んだ絶縁ホルダを簡単に突き止めることができ
る。したがって、本発明によれば、点検、清掃の実施を
その汚損した絶縁ホルダに限定して行うなど、無駄の少
ない、極めて効率のよい作業とすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁劣化検出装置の実施の形態を
示す構成図。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す構成図。
【図11】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図12】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図13】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図14】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図15】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図16】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図17】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図18】(a)(b)は本発明方法を実施する装置の
構成図。
【図19】従来のバスダクトの一例を示す断面図。
【図20】図19のバスダクトの一部を切り欠いて示す
側面図。
【符号の説明】
1 セグメント 5 導体 6a、6b 絶縁ホルダ 7 フォトダイオード 8 演算増幅器 10 警報設定器 11 パルス検出器 13 マイクロホン 15 振動センサ 16 アンテナ 17、20 点状電極 19、21 短形電極 25 絶縁シート 28 漏れ電流測定装置 39 小型計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大倉 秀之 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々セグメント内に互いに向き合う一対
    の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔をあ
    けて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ間
    に保持してなるバスダクトにおいて、該セグメント内の
    前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの光電流を個
    別に検出する複数個の光電変換器と、検出された光電流
    を電圧信号に変換する複数個の演算増幅器と、得られた
    電圧信号を積分する積分器とを備え、積分された電圧レ
    ベルに従い前記絶縁ホルダのトラッキングによる絶縁劣
    化を検出するようにしたことを特徴とするバスダクトの
    絶縁劣化検出装置。
  2. 【請求項2】 個別に光電流を検出する該光電変換器を
    備えるのに代えて、該セグメント内の同一エリアにある
    複数組みの前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの
    光電流を共通に検出する光電変換器を備えることを特徴
    とする請求項1記載のバスダクトの絶縁劣化検出装置。
  3. 【請求項3】 各々セグメント内に互いに向き合う一対
    の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔をあ
    けて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ間
    に保持してなるバスダクトにおいて、該セグメント内の
    前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの光電流を個
    別に検出する複数個の光電変換器と、検出された光電流
    を電圧信号に変換する複数個の演算増幅器と、得られた
    電圧信号の入力波形に基づいてパルス数に変換するパル
    ス検出器と、入力されたパルス数を積算するカウンタと
    を備え、積算された放電回数に従い前記絶縁ホルダのト
    ラッキングによる絶縁劣化を検出するようにしたことを
    特徴とするバスダクトの絶縁劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 個別に光電流を検出する該光電変換器を
    備えるのに代えて、該セグメント内の同一エリアにある
    複数組みの前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの
    光電流を共通に検出する光電変換器を備えることを特徴
    とする請求項3記載のバスダクトの絶縁劣化検出装置。
  5. 【請求項5】 各々セグメント内に互いに向き合う一対
    の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔をあ
    けて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ間
    に保持してなるバスダクトにおいて、該セグメント内の
    前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの不規則音を
    個別に検出する複数個の音響検出器と、得られた音響信
    号の波形を分析して同定を弁別する波形分析装置と、入
    力された波形の同定判定数を積算するカウンタとを備
    え、積算された放電回数に従い前記絶縁ホルダのトラッ
    キングによる絶縁劣化を検出するようにしたことを特徴
    とするバスダクトの絶縁劣化検出装置。
  6. 【請求項6】 個別に不規則音を検出する該音響検出器
    を備えるのに代えて、該セグメント内の同一エリアにあ
    る複数組みの前記絶縁ホルダで微小放電が発生したとき
    の不規則音を共通に検出する音響検出器を備えることを
    特徴とする請求項5記載のバスダクトの絶縁劣化検出装
    置。
  7. 【請求項7】 各々セグメント内に互いに向き合う一対
    の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔をあ
    けて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ間
    に保持してなるバスダクトにおいて、該セグメント内の
    前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの振動を個別
    に検出する複数個の振動検出器と、得られた信号の波形
    を分析して同定を弁別する波形分析装置と、入力された
    波形の同定判定数を積算するカウンタとを備え、積算さ
    れた放電回数に従い、前記絶縁ホルダのトラッキングに
    よる絶縁劣化を検出するようにしたことを特徴とするバ
    スダクトの絶縁劣化検出装置。
  8. 【請求項8】 個別に振動を検出する該振動検出器を備
    えるのに代えて、該セグメント内の同一エリアにある複
    数組みの前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの振
    動を共通に検出する振動検出器を備えることを特徴とす
    る請求項7記載のバスダクトの絶縁劣化検出装置。
  9. 【請求項9】 各々セグメント内に互いに向き合う一対
    の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔をあ
    けて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ間
    に保持してなるバスダクトにおいて、該セグメント内の
    前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの電波を個別
    に検出する複数個の電波検出器と、得られた信号の波形
    を分析して同定を弁別する波形分析装置と、入力された
    波形の同定数を積算するカウンタとを備え、積算された
    放電回数に従い前記絶縁ホルダのトラッキングによる絶
    縁劣化を検出するようにしたことを特徴とするバスダク
    トの絶縁劣化検出装置。
  10. 【請求項10】 個別に電波を検出する該電波検出器を
    備えるのに代えて、該セグメント内の同一エリアにある
    複数組みの前記絶縁ホルダで微小放電が発生したときの
    振動を共通に検出する電波検出器を備えることを特徴と
    する請求項9記載のバスダクトの絶縁劣化検出装置。
  11. 【請求項11】 各々セグメント内に互いに向き合う一
    対の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔を
    あけて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ
    間に保持してなるバスダクトの絶縁劣化診断方法におい
    て、前記絶縁ホルダの両面に点状電極をそれぞれ取り付
    け、しかして絶縁劣化を測定するにあたり、前記導体に
    パルス状の進行波を印加し、前記点状電極において電位
    を測定することを特徴とするバスダクトの絶縁劣化診断
    方法。
  12. 【請求項12】 前記絶縁ホルダの両面に該点状電極を
    取り付けるのに代えて、各々該絶縁ホルダに各前記導体
    に位置を合わせて短形電極をそれぞれ取り付け、しかし
    て絶縁劣化を測定するにあたり、前記導体にパルス状の
    進行波を印加し、前記短形電極において電位を測定する
    ことを特徴とする請求項11記載のバスダクトの絶縁劣
    化診断方法。
  13. 【請求項13】 前記絶縁ホルダの両面に該点状電極を
    取り付けるのに代えて、各々該絶縁ホルダの内部に点状
    電極を予め埋め込み、しかして絶縁劣化を測定するにあ
    たり、前記導体にパルス状の進行波を印加し、前記点状
    電極において電位を測定することを特徴とする請求項1
    1記載のバスダクトの絶縁劣化診断方法。
  14. 【請求項14】 前記絶縁ホルダの両面に該点状電極を
    取り付けるのに代えて、各々該絶縁ホルダの内部に予め
    短形電極を予め埋め込み、しかして絶縁劣化を測定する
    にあたり、前記パルス状の進行波を印加し、前記短形電
    極において電位を測定することを特徴とする請求項11
    記載のバスダクトの絶縁劣化診断方法。
  15. 【請求項15】 前記絶縁ホルダの両面に該点状電極を
    取り付けるのに代えて、各々該絶縁ホルダに前記導体の
    すべてにわたる長さを有する帯状電極を取り付け、しか
    して絶縁劣化を測定するにあたり、前記導体にパルス状
    の進行波を印加し、前記帯状電極において電位を測定す
    ることを特徴とする請求項11記載のバスダクトの絶縁
    劣化診断方法。
  16. 【請求項16】 各々セグメント内に互いに向き合う一
    対の絶縁ホルダを該セグメント長手方向に所定の間隔を
    あけて複数組み配置し、複数本の導体を前記絶縁ホルダ
    間に保持してなるバスダクトの絶縁劣化診断方法におい
    て、前記セグメント同士の間および該セグメントとそれ
    を支える架台との間に電気的絶縁材料からなるシート材
    を介装し、しかして絶縁劣化を測定するにあたり、前記
    セグメントの任意の1個に漏れ電流測定装置を接続し、
    前記絶縁ホルダの表面を流れる漏れ電流を該漏れ電流測
    定装置で測定することを特徴とするバスダクトの絶縁劣
    化診断方法。
  17. 【請求項17】 前記漏れ電流測定装置が複数本の接地
    線を介して電流測定回路と複数個の該セグメントとの間
    を接続可能に構成され、マニュアル操作で前記電流測定
    回路を順次切り換えて前記絶縁ホルダの表面を流れる漏
    れ電流を測定するようにしたことを特徴とする請求項1
    6記載のバスダクトの絶縁劣化診断方法。
  18. 【請求項18】 前記漏れ電流測定装置が複数本の接地
    線を介して電流測定回路と複数個の該セグメントとの間
    を接続可能に構成され、遠隔操作により前記電流測定回
    路を順次切り換えて前記絶縁ホルダの表面を流れる漏れ
    電流を測定するようにしたことを特徴とする請求項16
    記載のバスダクトの絶縁劣化診断方法。
  19. 【請求項19】 前記漏れ電流測定装置が複数本の接地
    線を介して電流測定回路と複数個の該セグメントとの間
    を接続可能に構成され、計算機からの指令により前記電
    流測定回路を自動的に順次切り換えて前記絶縁ホルダの
    表面を流れる漏れ電流を測定するようにしたことを特徴
    とする請求項16記載のバスダクトの絶縁劣化診断方
    法。
JP16124598A 1998-06-10 1998-06-10 バスダクトの絶縁劣化検出装置および絶縁劣化診断方法 Pending JPH11352178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108226732A (zh) * 2018-04-09 2018-06-29 莆田学院 一种绝缘材料结构耐压检测装置及方法
CN114910756A (zh) * 2022-05-07 2022-08-16 镇江西门子母线有限公司 一种低压母线槽的绝缘性能评估方法及***

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