JPH11347790A - Ni基高Cr合金用被覆アーク溶接棒 - Google Patents

Ni基高Cr合金用被覆アーク溶接棒

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JPH11347790A
JPH11347790A JP15871498A JP15871498A JPH11347790A JP H11347790 A JPH11347790 A JP H11347790A JP 15871498 A JP15871498 A JP 15871498A JP 15871498 A JP15871498 A JP 15871498A JP H11347790 A JPH11347790 A JP H11347790A
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welding
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core wire
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JP15871498A
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Seiichi Kawaguchi
聖一 川口
Yoshihiro Tada
好宏 多田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温引張特性及び耐溶接割れ性に優れた溶接
金属や溶接継手を得ることができ、コストが安価な直流
溶接機を用いて溶接できるNi基高Cr合金用被覆アー
ク溶接棒を提供する。 【解決手段】 Ni基高Cr合金用被覆アーク溶接棒
を、特定割合のC、Si、Mn、P、S、Cr、Mo、
Cu、Nb、Al、Ti、Fe、Co、W、V、不可避
不純物としてのOとNを含み、残部がNiからなる合金
を心線とし、該心線のまわりに、特定割合の金属炭酸
塩、金属ふっ化物、合金剤、脱酸剤、スラグ生成剤及び
粘結剤を含む被覆剤を被覆することによって構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧水型原子力発
電プラントなどに代表されるNi基高Cr合金の溶接に
適した被覆アーク溶接棒に関する。さらに詳しくは、高
温引張延性、耐溶接割れ性に優れた溶接金属を得ること
ができる被覆アーク溶接棒に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、300〜350℃の高温で稼働す
る加圧水型原子力発電プラントの蒸気発生器伝熱管材な
どには、耐食性に優れたインコネル600合金(米国I
NCO社の商品名)が用いられている。さらに、伝熱管
材として、信頼性向上を目指して新たに開発されたイン
コネル690合金(上記インコネル600合金と同様に
米国INCO社の商品名)が使われ始めている。これら
のインコネル600合金及びインコネル690合金は、
ともにNi基高Cr合金に分類されており、その代表的
な合金組成は表1に示すとおりである。なお、特にこと
わらない限り、本明細書では成分組成を重量%を用いて
表示する。
【0003】
【表1】
【0004】上記インコネル690合金を用いて構造物
を製造する際には、通常、溶接時に被覆アーク溶接棒を
溶融しながら合金を添加する被覆アーク溶接を伴う。一
般に、Ni基高Cr合金を溶接する際に用いる被覆アー
ク溶接棒には、ライム型溶接棒とライムチタニア型溶接
棒がある。このうち、ライム型溶接棒は、全姿勢での溶
接作業性が良好であるとともに、スラグに塩基性を与え
溶着金属中のSi,P,S分を低下させるので、溶接割
れ感受性を低く抑えることができるという長所を備えて
いる。しかし、その反面、アークの安定性やアークの再
発生が悪く、コストが安価な交流溶接機ではアーク切れ
を起こして溶接ができない。また、その周りに有する被
覆剤の主成分はCaCO3 (炭酸カルシウム)であり、
溶接時にこのCaCO3 が分解して溶着金属のC量を増
加させ、耐食性を低下させるという短所がある。
【0005】一方、上記ライムチタニア型溶接棒は、下
向姿勢では美しいビード外観が得られるとともに、交流
及び直流溶接機の両方で溶接することができるという長
所がある。しかし、立向及び上向姿勢ではビード形状が
凸形になってビード外観が劣り、溶接作業性が低下す
る。また、TiO2 ,SiO2 等が主成分になり、溶着
金属のP,S,Si,O量が増加するので、溶接割れ感
受性が高くなるという短所もある。上述したライム型と
ライムチタニア型溶接棒を比較考量すると、溶接割れ感
受性を低く抑制できるライム型溶接棒を、コストが安価
な交流溶接機で使用できることが望ましい。また、ライ
ム型のフラックスタイプの被覆アーク溶接棒は、溶接後
の強度を保持するため、及び耐溶接割れ性を確保するた
めに必要である。この被覆アーク溶接棒に関しては、ア
メリカ機械学会(The American Socieryof Mechanical
Engineers ; 以下、ASMEという。)のASMEボイラ
及び圧力容器規程(ASME Boiler and Pressure Vessel
Code ; 以下、ASME Codeという)の規定が用
いられている。その溶着金属の化学成分を表2に示す。
【0006】
【表2】
【0007】上記インコネル690合金母材の組成を示
した表1と比較すれば明らかなように、インコネル69
0合金用被覆アーク溶接棒の主組成もインコネル690
合金とほとんど同組成である。しかし、溶接割れを防ぐ
ために、インコネル690合金被覆アーク溶接棒は、S
i,Mn,P含有量に特に制限を加え、耐食性の劣化を
防ぐためにNbを添加している。この他、ASME C
odeには定められていないが、実際には被覆アーク溶
接棒を製造するときに加える脱酸剤や大気から混入する
不可避不純物が含まれており、その種類と含有量は、本
発明者らの分析例によれば、O(酸素):0.08〜
0.15%、N(窒素):0.003%である。上記イ
ンコネル690合金は、元来、高Cr性を有する材料で
あるから、このインコネル690合金被覆アーク溶接棒
を用いて溶接した構造物の溶接部も、室温の機械的性質
及び耐溶接割れ性などについても十分な性能を有してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の被覆アーク溶接棒においては、インコネル690合
金等のNi基高Cr合金の溶接に用いる被覆アーク溶接
棒は、ASME Codeに規定のものが用いられてい
たが、ASME Codeの規格材は短時間の引張強度
は良好であっても、溶接部の高温強度まで考慮されたも
のではないので、高温引張強度特性が十分でなく、上述
したような300〜350℃という高温で稼働する機器
の長時間使用に際しては、溶接部の強度不足を生じると
いう問題があった。すなわち、上記インコネル690合
金とその被覆アーク溶接棒を用いて溶接した溶着金属や
溶接継手の高温引張強度は母材に比べて弱いため、高温
強度の信頼性が十分ではなかった。例えば、350℃の
全溶着金属の高温引張試験を行ったとき、引張強さは4
70〜490N/mm2 という低い値しか得られなかっ
た。また、上記インコネル690合金用被覆アーク溶接
棒は、組織がオーステナイト組織を呈し、溶接割れ感受
性が高いため、耐溶接割れ性を十分考慮しなければなら
なかった。さらに、上述したように、溶接割れ感受性が
低いライム型溶接棒は、アークの安定性やアークの再発
生が悪く、交流溶接機ではアーク切れを起こして溶接が
できないので、専らコストが高い直流溶接機を用いてい
た。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、インコネ
ル690合金などのNi基高Cr合金の溶接に用いら
れ、高温引張特性及び耐溶接割れ性に優れた溶接金属や
溶接継手を得ることができ、コストが安価な交流溶接機
を用いても溶接できるNi基高Cr合金用被覆アーク溶
接棒を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Ni基高
Cr合金用被覆アーク溶接棒の材質について種々検討し
た結果、インコネル690合金被覆アーク溶接棒の組成
のうち、オーステナイトの固溶強化については、侵入型
元素のC,Nがもっとも大きく強化に寄与していること
を見い出した。しかし、このインコネル690合金被覆
アーク溶接棒の特徴の一つである耐食性が優れていると
いう特性上、C含有量を母材並の0.05%を超えて添
加すると耐食性が劣化するため、C含有量を増して高温
引張強度を改善することは難しい。また、N量のみを増
加させた場合は、溶接欠陥が生じやすくなり好ましくな
いため、N以外にW及びVを複合添加すれば、後述のよ
うに溶接欠陥を生じることなく高温強度を改善できるこ
とが判明した。
【0011】さらに、γマトリックス相の固溶強化元素
として、Mo,W,V,Ti及びAlが挙げられる。し
かし、このインコネル690合金被覆アーク溶接棒の組
成のうち、Ti及びAlは脱酸剤として作用するが、溶
接作業性や耐溶接割れ性を考慮して規制している。ま
た、Moは耐食性を考慮して制限を加えているが、強度
の改善を考えれば、規制範囲内で高めに合金設計するこ
とが望ましい。なお、ASME Codeには定められ
ていないが、W及びVはその他の元素として0.5%以
下の元素添加は許されるので、W及びV量を0.5%範
囲内で増して固溶強化により高温引張強度の改善が図れ
ることが判明した。このインコネル690合金被覆アー
ク溶接棒の金属組織がオーステナイト組成を呈し、溶接
割れ感受性が高いので、溶接割れに影響を及ぼすP,
S,Si,O量を低めに規制することによって、耐溶接
割れ性感受性を確保する。
【0012】これらの元素を低めに抑えるには、使用す
る心線と被覆アーク溶接棒のフラックスタイプを考慮し
なければならない。上述したように、Ni基合金用被覆
アーク溶接棒には、石灰石や蛍石を被覆剤の主成分とす
るライム型溶接棒、及びルチールを被覆剤の主成分とす
るライムチタニア型溶接棒がある。このうち、特にライ
ム型溶接棒は脱P・脱S効果、低Si化、低O化する作
用があるので、インコネル690合金用被覆アーク溶接
棒にライム型溶接棒を採用することにより、耐溶接割れ
性の改善を図ることができる。また、一般に流通してい
るコストが安価な交流溶接機を用いて溶接できるよう
に、CaCO3 ,CaF2 が主成分のライム型溶接棒に
チタン酸カリウム(TiK2 O)などを添加してアーク
の安定性及びアークの再発生の改善を図っている。本発
明は、上記知見に基づき、ASME Codeの化学成
分規格内でW及びVを添加すると共に、O及びNの含有
量範囲を規定し、さらに新しく成分規制をした被覆剤と
組み合わせることによって完成されたものである。
【0013】即ち、本発明に係るNi基高Cr合金用被
覆アーク溶接棒は、重量%で、C:0.05%以下、S
i:0.75%以下、Mn:2〜5%、P:0.03%
以下、S:0.015%以下、Cr:28〜31.5
%、Mo:0.5%以下、Cu:0.5%以下、Nb:
1〜2.5%、Al:0.5%以下、Ti:0.5%以
下、Fe:7〜12%、Co:0.1%以下を含み、W
及びVを最大2種、合計0.5%以下を含有し、さらに
不可避不純物として、O:0.1%以下、N:0.00
5〜0.030%を含み、残部がNiからなる合金を心
線とし、被覆剤の全重量に対して、重量%で、金属炭酸
塩の1種又は2種以上:20〜50%、金属ふっ化物の
1種又は2種以上:20〜50%、合金剤:3〜20
%、脱酸剤:0.2〜5%、スラグ生成剤:3〜20%
及び粘結剤:1〜5%を含む被覆剤を上記心線のまわり
に被覆したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るNi基高Cr
合金用被覆アーク溶接棒の実施の形態について、詳細に
説明する。まず、上記被覆アーク溶接棒の心線における
各成分である、C、Si、Mn、P、S、Cr、Mo、
Cu、Nb、Al、Ti、Fe、Co、W、V、O、
N、Niの作用及びその含有量の限定理由を説明する。 C(炭素):Cは、一般に固溶体強化元素であり、C量
の増加とともに引張強度は増加するが、一方、C量の増
加は耐応力腐食割れ性を劣化させる。したがって、これ
らの両特性を考慮して、Cの含有量は、0%を超え0.
05%以下とする。好ましくは、0.010%〜0.0
40%とする。 Si(ケイ素):Siは、溶接時に脱酸作用に働き有効
であり、Si量が多くなると、溶接高温割れ感受性が高
くなる。このため、ライム型溶接棒を採用することによ
りスラグに高塩基性を与え、溶接金属中のSiを低下さ
せることが可能であり、低Si化を図る。したがって、
Siの含有量は、0%を超え0.75%以下とする。好
ましくは、0.05%〜0.60%とする。 Mn(マンガン):Mnは、溶接時に脱酸作用及び脱硫
作用を起こすので有効であり、溶接高温割れに有害なS
を固定し溶接割れ性を抑制する効果があり、この効果を
得るにはMn添加量は、2%以上が好ましい。しかし、
Mn添加量が5%を超えると、溶接時にスラグの融点が
下がりビード表面にこげつき現象が発生し、溶接欠陥を
作りやすくなる。このため、Mnの含有量は、2〜5%
とする。好ましくは、2.5%〜4.5%とする。
【0015】P(リン):Pは不可避不純物であり、ま
た、Niと低融点の共晶(Ni−Ni3 など)を形成
し、溶接高温割れ感受性を高める元素であるので、含有
量は少ないほどよいが、過度な制限は経済性の低下を招
く。また、ライム型溶接棒を採用することにより、スラ
グに高塩基性を与え脱P作用により低P化を図る。した
がって、Pの含有量は0.03%以下とする。好ましく
は、0.020%以下とする。 S(硫黄):Sは、不可避不純物であり、Pと同じよう
に、Niと低融点の共晶(Ni−Ni3 2 など)を作
り、溶接高温割れ感受性を高める元素であるので、含有
量は少ないほどよい。このため、Sの含有量は0.01
5%以下とする。好ましくは、0.010%以下とす
る。 Cr(クロム):Crは、耐食性向上に必須の元素であ
るが、耐応力腐食割れ性の効果を十分ならしめるために
は28%以上の添加が必要である。一方、Crの添加量
が31.5%を超えると、心線の製造時における熱間加
工性が著しく劣化する。このため、Crの含有量は28
〜31.5%とする。好ましくは、28.2%〜31.
0%とする。
【0016】Mo(モリブデン):Moは、マトリック
スに固溶して引張強度を向上させるが、Moの添加量を
増加させると心線の製造時の熱間加工性が著しく劣化す
る。このため、Moの含有量は0%を超え0.5%以下
とする。好ましくは、0.01%〜0.04%とする。 Cu(銅):Cuは、高温に加熱されるとマトリックス
中に微細分散析出して引張強度を高めるが、一方、過剰
に添加されると溶接割れ感受性を高める。このため、C
uの含有量は0%を超え0.5%以下とする。好ましく
は、0.001%〜0.04%とする。 Nb(ニオブ):Nbは、炭窒化物形成元素であり引張
強度を向上させるが、1%未満ではその効果がなく、
2.5%を超える量の添加は溶接割れ感受性を高める。
このため、Nbの含有量は1〜2.5%とする。好まし
くは、1.5%〜2.3%とする。 Al(アルミニウム):Alは、心線を溶製するときに
脱酸剤として用いられるため不純物扱いとなる。また、
N安定化元素として溶接金属中のNを固定し、強度の改
善に寄与することが考えられるが、過剰の添加は溶接中
にスラグを発生し、溶接作業性を劣化させる。このた
め、Alの含有量は0%を超え0.5%以下とする。好
ましくは、0.03%以下とする。
【0017】Ti(チタン):Tiは、Alと同様、そ
の酸化力を利用して脱酸剤として用いられるため、不純
物扱いとなる。また、TiはNとの親和力が強く、Ti
Nとして析出し、組織を微細化させて引張強度の改善に
寄与するが、Alと同様に過剰の添加は溶接中にスラグ
を発生させ、溶接作業性を低下させる。このため、Ti
の含有量は0%を超え0.5%以下とする。好ましく
は、0.30%〜0.48%とする。 Fe(鉄):Feは、インコネル690合金のような高
Cr合金において、スケールの発生を防止又は抑制する
が、その添加量が7%未満ではスケール発生を十分に抑
制できない。また、12%を超えて過剰に添加すると応
力腐食割れ性を劣化させる。したがって、Feの含有量
は7〜12%とする。好ましくは、7.5%〜11.5
%とする。 Co(コバルト):軽水型原子炉用として、インコネル
690合金を使用する場合、半減期の長いCoを含有す
ると、放射化されたCoが原子炉系統内を酸化物などと
ともに循環し、定期検査時などに作業環境の放射能レベ
ルを高めるので、Coは添加しない方がよい。しかし、
Coは、元来Ni原材料中に1〜2%程度含有されてお
り、精錬によってNiの純度を上げても工業的に得られ
る低CoNi原料におけるCo含有量は0.1%以下程
度となる。この点を考慮して、Coの含有量は0.1%
以下とする。好ましくは、0.05%以下とする。
【0018】W(タングステン)及びV(バナジウ
ム):WとVは、ASME Codeに定められていな
いその他の元素0.5%以下の範囲内で、W及びVを、
最大2種添加して高温引張強度の改善を図る。Wはマト
リックスに固溶して引張強度を向上させるが、添加量が
多くなると耐溶接割れ感受性が劣化する。また、Vは
W,Moとほぼ同じように、マトリックスに固溶して引
張強度を向上させるが、0.5%を超えると延性が低下
する。したがって、W及びVを最大2種、その含有量を
合計で0%を超え0.5%以下とする。好ましくは、
0.001%〜0.4%とする。 O(酸素):Oは、心線の溶製中に大気から侵入する不
可避不純物であり、溶接金属の結晶粒界に酸化物の形と
なって集まり、結晶粒界の高温強度を低下させる。ま
た、Oは溶接割れ感受性を高めるので、ライム型溶接棒
を採用することにより低O化を図る。したがって、Oの
含有量は0.1%以下にすることが望ましい。さらに好
ましくは、0.09%以下とする。 N(窒素):Nは、Oと同じように不可避不純物であ
り、その含有量の限界値を定めることは重要である。し
かし、NはTiなどと窒化物(TiN等)を形成し、引
張強度を改善するので積極的に添加する。Nは含有量の
増加とともに引張強度の向上に寄与するが、0.030
%を超えると高温延性が低下する。一方、0.005%
未満の添加量では、その効果が小さい。したがって、N
の含有量は0.005〜0.030%とする。好ましく
は、0.006%〜0.028%とする。
【0019】次いで、本発明に係る被覆アーク溶接棒に
用いる被覆剤について説明する。Ni基高Cr合金用被
覆アーク溶接棒は、インコネル系被覆アーク溶接棒に相
当するが、これに用いられる被覆剤には、一般にTiO
2 ,CaCO3 を主成分とするライムチタニア型フラッ
クスタイプと、CaCO3 ,CaF2 を主成分とするラ
イム型フラックスタイプのものがある。これらのうち、
本発明に係る被覆アーク溶接棒にはライム型フラックス
タイプを用いている。上記被覆剤は、金属炭酸塩、金属
ふっ化物及び酸化物、合金剤、脱酸剤、スラグ生成剤及
び粘結剤を含有しており、以下にその成分の範囲及び限
定理由を説明する。 金属炭酸塩:金属炭酸塩には、CaCO3 ,MnC
3 ,BaCO3 などがあるが、これらはいずれもスラ
グに塩基性を与え、溶接金属のP,S,Siを低めに抑
える効果があるため、耐溶接割れ感受性を良好ならしめ
る。本発明に係る被覆剤においては、これらの金属炭酸
塩のうち1種又は2種以上を含んでおり、溶接中に分解
してCO2 を発生し溶融金属を大気から遮断し、アーク
雰囲気中のH,Nのガス分圧を下げるので、被覆剤全重
量に対して20%以上の添加が必要である。また、上記
金属炭酸塩の添加量の合計が50%を超えるとガス発生
量が過剰になるので、ピットが多発するようになり、さ
らに、スラグの融点が上昇するためスラグの流動性が悪
くなり健全な溶接ビードが得られなくなる。このため、
金属炭酸塩の含有量を被覆剤全重量に対して20〜50
%とする。好ましくは、30%〜45%とする。
【0020】金属ふっ化物:金属ふっ化物には、CaF
2 ,CeF2 ,MgF2 ,BaF2などがあり、これら
はいずれもスラグの流動性を増す効果があるが、添加量
が20%未満の場合にはスラグの流動性が悪いため、ビ
ード外観が劣る。本発明に係る被覆剤においては、上記
金属ふっ化物のうち1種又は2種以上を含んでおり、そ
の添加量が50%を超えると被覆アーク溶接棒の溶接時
のシリンダー形状が弱くなり、片溶けを起こすようにな
り溶接作業性が低下する。このため、金属ふっ化物の含
有量を被覆剤全重量に対して20〜50%とする。好ま
しくは、30%〜45%とする。 合金剤:合金剤とは、Mn,Cr,Mo,W,V,F
e,Nb及びCrNの中から選ばれる1種又は2種以上
の金属粉末で、心線にこれらの元素の大部分を含有させ
ている。その添加目的は、溶接時に酸化消耗する成分を
補うこと、及び溶着金属の目標成分を満足しない場合
に、合金剤として配合して溶着金属の機械的性質の向
上、耐食性及び耐割れ性の改善を図ることである。この
ため、合金剤の含有量は、被覆剤全重量に対して3〜2
0%とする。好ましくは、2%〜15%とする。
【0021】脱酸剤:脱酸剤は、単体金属(Al,T
i,Siなど)、鉄合金(Fe−Si,Fe−Al等)
及びAl−Mg等から選ばれる1種以上のものであり、
これを被覆剤に含有させ、耐ブローホール性を改良す
る。このため、脱酸剤の含有量は、被覆剤全重量に対し
て0.2〜5%とする。好ましくは、0.3%〜4.0
%とする。 スラグ生成剤:スラグ生成剤は、TiO2 ,SiO2
TiK2 O,Cr2 3 ,Al2 3 の中から選ばれる
1種又は2種以上の粉末で、スラグは溶融金属の上を覆
って、大気による酸化や窒化を防止すると共に、脱酸作
用を助け溶着金属の性能や溶接作業性にも大きく影響す
る。例えばスラグ剤の配合が少ないとスラグの被包性が
悪くなりアークが不安定になる。また、スラグ剤が多す
ぎるとスラグの流動性が悪くなり立向溶接性が劣るよう
になる。特に、TiO2 ,TiK 2 Oはライム型溶接棒
の欠点である初アーク発生及び再アーク発生の安定性に
効果がある。また、SiO2 は塗装時のスベリ剤の作用
として効果があり、溶接後はスラグになる。これらの添
加量が3%未満の場合にはアーク切れが発生し安定した
溶接ができない。一方、添加量が20%を超えるとライ
ム型溶接棒の特長の一つである高塩基性というバランス
がくずれ、溶接金属のP,S,Siが増す傾向になり、
耐溶接割れ感受性が高くなる。このため、スラグ生成剤
の含有量は、被覆剤全重量に対して3〜20%とする。
好ましくは、4.0%〜18%とする。
【0022】粘結剤(バインダ):粘結剤は、硅酸カリ
ウム水溶液と硅酸ソーダ水溶液とからなる水ガラスであ
り、硅酸カリウムはアークの安定性に効果がある反面、
吸湿性が高い。また、硅酸ソーダはアークの安定性がや
や劣る反面、吸湿性は低いので、両者の特長を生かし、
混合してバインダとして使用する。本発明に係る被覆ア
ーク溶接棒では、特に吸湿性を考慮して硅酸ソーダを主
体としたものが好ましい。従って、粘結剤の含有量を被
覆剤全重量に対して1〜5%とする。好ましくは、1.
5%〜4.0%とする。なお、上記被覆剤を上記心線の
まわりに被覆するには、上記バインダが乾燥する前にバ
インダを含むフラックスを塗布して乾燥させればよい。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。まず、本発明材として、本発明の組成範囲内
である心線と被覆剤(フラックス)によって被覆アーク
溶接棒を2本作製する一方、比較材として、組成が本発
明の範囲外である心線と被覆剤によって被覆アーク溶接
棒を1本作製した。
【0024】次いで、これらの本発明材と比較材の被覆
アーク溶接棒を用いて、図1に示す試験片1の継手部2
を溶接した。この試験片1の母材には、JIS G43
04(熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)のSUS30
4を使用した。その理由は以下の3点である。(1) 実際
の構造物にSUS304を使用した箇所がある。(2) S
US304の方がインコネル690よりもP,Sの含有
量が多く溶接割れが発生しやすく、割れ試験用としては
厳しい条件で評価できる。(3) 溶着金属の引張試験では
母材の全表面に肉盛溶接する(JIS規定による)ので
材質の影響がない。また、溶接によって得られた溶接金
属の組成を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】さらに、上記溶接金属を用いて常温引張試
験、350℃における高温引張試験、及びT型溶接割れ
試験を実施した。引張試験は、JIS Z3111(溶
着金属の引張及び衝撃試験方法)に準じて行った。試験
片1(SUS304)の母材開先面及び裏当て金表面に
は、規定どおり2層バタリング溶接したものを使用し
た。継手溶接は、予熱なし、パス間温度177℃以下、
溶接電流140A(溶接棒径が4mm)で行った。継手溶
接金属からJIS Z3111 A2号(試験片の平行
部の直径が6mm)引張試験片1を機械加工により採取し
た後、JIS Z2241(金属材料引張試験方法)に
準じて行った。これらの試験の結果を表4に示す。表4
は、溶着金属の常温及び高温引張試験における引張強さ
(σu ),0.2%耐力(σy ),伸び(EL),絞り
(RA)、及びT型溶接割れ試験における割れ率(%)
を示す。ここで、割れ率(%)=割れ長さ(mm)/溶接ビ
ード長さ(mm)×100である。
【0027】
【表4】
【0028】これらの結果から、本発明材を用いた場
合、常温及び高温ともに、引張強さ、0.2%耐力、伸
び、絞りのほぼ全てにおいて、比較材よりも向上してい
ることが判る。しかし、割れ率(溶接割れ感受性)は比
較材と同等であり、溶接割れ感受性を高めることなく、
高温強度及び高温引張延性が向上したことが判る。これ
により、ASME Codeの被覆アーク溶接棒を用い
たとき、350℃の溶着金属の高温引張強度が476N
/mm2 であったのに比べて、本発明の被覆アーク溶接
棒(溶加材)によれば、同一条件で少なくとも503N
/mm2 以上の高温引張強度及び良好な高温引張延性が
得られた。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る被覆アーク溶接棒は、上述
したようにASME Codeの規格材の組成を基本と
しているが、特にMo量については、規格の成分範囲内
での上限を狙って合金設計することにより高温引張強度
の改善を図り、ASME Codeに定められていない
W及びV元素の適正範囲を明確にしている。さらに、原
材料や溶製時の副原料から混入してくる不可避不純物の
残存量を検討し、これらの中でも高温引張強度の向上に
寄与するNを重視し、その許容量を決定している。この
ため、本発明の被覆アーク溶接棒(溶加材)によれば、
従来のASMECodeの被覆アーク溶接棒に比較し
て、高温引張強度及び高温引張延性が向上する。その結
果、インコネル690合金を使用する高温構造物の溶接
に対して大きな信頼性を付与することができる。また、
本発明によってライム型溶接棒を交流溶接機に使用でき
るようになり、コスト的に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本図のうち、(a) はT型溶接割れ試験に用いた
試験片を示す正面図、(b) は側面図、(c) は平面図であ
る。
【符号の説明】
1 試験片 2 継手部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.05%以下、Si:
    0.75%以下、Mn:2〜5%、P:0.03%以
    下、S:0.015%以下、Cr:28〜31.5%、
    Mo:0.5%以下、Cu:0.5%以下、Nb:1〜
    2.5%、Al:0.5%以下、Ti:0.5%以下、
    Fe:7〜12%、Co:0.1%以下を含み、W及び
    Vを最大で2種、合計で0.5%以下を含有し、さらに
    不可避不純物として、O:0.1%以下、N:0.00
    5〜0.030%を含み、残部がNiからなる合金を心
    線とし、 被覆剤の全重量に対して、重量%で、金属炭酸塩の1種
    又は2種以上:20〜50%、金属ふっ化物の1種又は
    2種以上:20〜50%、合金剤:3〜20%、脱酸
    剤:0.2〜5%、スラグ生成剤:3〜20%及び粘結
    剤:1〜5%を含む被覆剤を上記心線のまわりに被覆し
    てなることを特徴とするNi基高Cr合金用被覆アーク
    溶接棒。
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