JPH11346997A - 眼屈折力測定装置 - Google Patents

眼屈折力測定装置

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JPH11346997A
JPH11346997A JP10162363A JP16236398A JPH11346997A JP H11346997 A JPH11346997 A JP H11346997A JP 10162363 A JP10162363 A JP 10162363A JP 16236398 A JP16236398 A JP 16236398A JP H11346997 A JPH11346997 A JP H11346997A
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JP
Japan
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eye
refractive power
light
measurement
examined
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JP10162363A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Nakao
浩久 中尾
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被検眼の調整力を十分に除去して
眼屈折力の正確な測定が可能な眼屈折力測定装置を提供
する。 【解決手段】 固視標による雲霧動作の終了後に測定視
標を被検眼の眼底に投影して予備測定を行い、その測定
結果を基に測定視標を移動させる。次に、雲霧動作を行
いながら測定視標を所定時間間隔tで被検眼の眼底に断
続的に投影して球面度数Sを連続的に測定する。所定時
間間隔で測定した球面度数Sを基にその時間間隔Δt当
たりの球面度数Sの変化量ΔSが所定値(例えば0.
5)より小さいかどうか、すなわち球面度数Sが所定値
に収束したかどうかを判断する。ΔS/Δt≦0.5で
ある場合、被検眼の調整力が十分に除去されたとして、
被検眼の球面度数、乱視度数、乱視軸の本測定を行い、
その測定結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検者の被検眼の
屈折力を測定するための眼屈折力測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の眼屈折力の測定では、被検眼の視
線上に設けられた視線を固定するための固視標を被検者
がはっきり見える位置まで移動させた後、被検眼から固
視標を次第に遠ざける。この過程において被検眼を弛緩
させてその調整力を低下させると、最終的には被検眼を
完全に弛緩させることができるので、被検眼の調整力を
除去して被検眼が完全に弛緩した後に眼屈折力が測定さ
れている。
【0003】例えば、特開平6−245908号によれ
ば、固視標を雲霧させて被検眼の調整力を除去した後に
眼屈折力の測定が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被検眼の調整
力を除去するために雲霧動作を行っても、被検者が雲霧
動作に集中していない場合には、被検眼の調整力を十分
に除去することができない。この場合、従来の眼屈折力
測定装置では、雲霧動作が終了すると、被検眼の調整力
は除去されたとみなして眼屈折力の測定を開始していた
ので、得られる被検眼の屈折力の測定値は信頼性に欠け
ており、眼屈折力の測定を再度行わなければならず、こ
れにより被検者に負担がかかるという問題が生じてい
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、被検眼の調整力を十分に除去し
て眼屈折力の正確な測定が可能な眼屈折力測定装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、被検眼の屈折力を測定す
る眼屈折力測定装置において、被検眼の屈折力を測定す
るための測定視標を所定時間間隔で被検眼の眼底に投影
する測定視標投影手段と、前記測定視標投影手段によっ
て被検眼の眼底に投影された前記測定視標の反射光束を
受光する受光手段と、前記受光手段の受光結果を基にし
て被検眼の調整状態を監視し、その調整状態に応じて被
検眼の屈折力の測定を許可する調整状態監視手段とを備
えたことを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明の眼屈折力測定装置
において、請求項2に記載の発明は、前記調整状態監視
手段は、被検眼の調整力が十分に除去された場合に被検
眼の屈折力の測定を許可することを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明の眼屈折力測
定装置において、請求項3に記載の発明は、前記調整状
態監視手段は、前記受光手段の受光結果から得られる被
検眼の屈折力の時間的変化を基にして被検眼の調整状態
を判断することを特徴とする。
【0009】さらに、請求項2または3に記載の発明の
眼屈折力測定装置において、請求項4に記載の発明は、
前記調整状態監視手段は、前記受光手段の受光結果から
得られる被検眼の屈折力が予め設定された値に収束した
場合に被検眼の調整力が十分に除去されたと判断するこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態では、雲霧動作を行いながら眼屈折力の測定のための
測定視標を所定時間間隔で被検眼の眼底に投影して被検
眼の調整力を除去した後に眼屈折力の測定を行ってい
る。
【0012】図1は本発明の第1の実施の形態の眼屈折
力測定装置の外観構成を検者側から見た図であり、図2
は本発明の第2の実施の形態の眼屈折力測定装置の外観
構成を被検者側から見た図である。図1および図2にお
いて、本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置1
は、図示しないテーブル等に設置されるベース80と、
ベース1上に移動可能に設けられた架台81と、架台8
1に移動可能に設けられ、被検眼に対して眼屈折力の測
定を行うための光学系等を収納した光学系収納部50a
を備えた装置本体50と、被検者の顔を固定するための
顎受け83を有する顎受け台82とによって構成されて
いる。
【0013】架台81上には、操作スイッチ51aを有
するジョイスティック51が設けられている。ジョイス
ティック51は、検者による操作によりX方向、Y方
向、Z方向に装置本体50の光学系収納部50aを移動
させるために用いられる。なお、X方向、Y方向は、そ
れぞれ被検者の顔の表面に対して平行な方向(上下方向
および左右方向)を示し、Z方向は被検者の顔の表面に
対して垂直な方向(前後方向)を示している。
【0014】装置本体50には、被検眼Eの前顔部像、
眼屈折力の測定値等を表示する表示ユニット72が設け
られている。表示ユニット72の上部には、固視標スイ
ッチ、視力視標スイッチ等を備えたスイッチパネル73
が設けられている。
【0015】次に、本発明の第1の実施の形態の眼屈折
力測定装置1の装置本体50の光学系収納部50に収納
されている光学系の構成について説明する。
【0016】図3は本発明の第1の実施の形態の眼屈折
力測定装置の装置本体の光学系収納部に収納されている
光学系の構成を示す図である。図3に示すように、本発
明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置1の装置本体
の50の光学系収納部50aには、被検眼Eの屈折力を
測定するための測定視標を投影する測定視標投影系と、
測定視標投影系によって投影された測定視標を基にして
眼屈折力を測定する眼屈折力測定系と、眼屈折力の測定
中において被検眼Eの視軸を固定するために被検眼Eに
固視させる固視標や自覚検査用の視標を投影する視標投
影系と、被検眼Eの前眼部観察を行うための前眼部観察
系と、装置本体50の光学系収納部50aの光軸と被検
眼の視軸との間のアライメントを行うためのアライメン
ト系とが収納されている。
【0017】測定視標投影系は、865nmの波長の光
を発する発光ダイオード200と、コンデンサレンズ2
01と、円錐状プリズム202と、測定視標として用い
られるリングパターン203と、リレーレンズ204
と、ミラー205と、リレーレンズ206と、リング絞
り207と、穴開きミラー208と、ミラー209と、
400nm〜700nmの波長の可視光を反射し、80
0nm以上の長波長域の光を透過するミラー112と、
865nmの波長の赤外光を透過し、900nm以上の
波長の赤外光を反射するミラー111と、対物レンズ1
10とによって構成されている。
【0018】この測定視標投影系において、発光ダイオ
ード200から発光された眼屈折力測定光は、コンデン
サレンズ201を透過した後、円錐状プリズム202で
屈折され、リングパターン203に照射される。
【0019】リングパターン203を通過した眼屈折力
測定光は、リレーレンズ204を介してミラー205で
反射され、リレーレンズ206を介してリング絞り20
7に照射される。リング絞り207を透過した眼屈折力
測定光は、穴開きミラー208の反射面208aで反射
される。
【0020】穴開きミラー208の反射面208aで反
射された眼屈折力測定光は、ミラー112およびミラー
111を通過した後に、対物レンズ110によって被検
眼Eの眼底Erにリングパターンの測定視標として投影
される。
【0021】なお、発光ダイオード200とリング絞り
207とは光学的に共役な関係にあり、リング絞り20
7と被検眼Eの瞳孔とは光学的に共役な位置に設定され
ている。
【0022】眼屈折力測定系は、対物レンズ110と、
ミラー111、112と、ミラー209と、穴開きミラ
ー208と、絞り210と、リレーレンズ211と、ミ
ラー212と、リレーレンズ213と、ミラー214
と、フィルタ215と、合焦レンズ216と、可視光を
反射し、眼屈折力測定光を透過するミラー217と、8
65nmの波長の赤外光を反射し、700nmの波長の
赤色光を透過するミラー117と、結像レンズ118
と、エリアCCD(電荷結合デバイス)または撮像管等
で構成されている受光素子5とによって構成されてい
る。
【0023】この眼屈折力測定系において、被検眼Eの
眼底Erで反射されたリングパターンの測定視標の眼屈
折力測定光は、対物レンズ110によって集光され、ミ
ラー111、112を透過した後、ミラー209で反射
され、穴開きミラー208の開口部208bを通過して
絞り210に導かれる。
【0024】絞り210に導かれた眼屈折力測定光は、
リレーレンズ211を通った後、可視光を透過するミラ
ー212で反射され、リレーレンズ213を介してミラ
ー214で反射され、フィルタ215に照射される。
【0025】フィルタ215は、865nmの波長の眼
屈折力測定光を透過させる周辺部215bと、眼屈折力
測定光をカットする中央部215aとを備えている。な
お、フィルタ215は、その全領域において、930n
m〜1000nmの波長の光は透過せず、400nm〜
700nmの波長の可視光は透過する特性を有してい
る。
【0026】これにより、眼屈折力測定光は、フィルタ
215の周辺部215bのみを通過し、合焦レンズ21
6を通過する。さらに、ミラー217を通過した後、ミ
ラー117で反射し、結像レンズ118によって受光素
子5上にリングパターン像として結像される。このリン
グパターン像を基にして眼屈折力が測定されることにな
る。
【0027】フィルタ215および合焦レンズ216
は、発光ダイオード200、コンデンサレンズ201、
円錐状プリズム202、およびリングパターン203と
光学ユニット219内に一体に収納されており、光学ユ
ニット219は光軸方向218に移動可能に設けられて
いる。
【0028】なお、眼屈折力測定系においては、絞り2
10は対物レンズ110に関して被検眼Eの瞳孔の位置
と光学的に共役であり、受光素子5は被検眼Eが正視
(屈折力0ディオプタ)の時のリングパターン203の
中間結像面と光学的に共役となっている。
【0029】視標投影系は、400nm〜700nmの
波長の可視光を発する光源30と、コンデンサレンズ3
1と、視標板32と、視標板32を回転させるための軸
34と、投影レンズ35と、ミラー36、217と、合
焦レンズ216と、フィルタ215と、ミラー214
と、リレーレンズ213と、ミラー212と、バリアブ
ルクロスシリンダ37と、ミラー38と、ミラー111
と、対物レンズ110とによって構成されている。
【0030】この視標投影系においては、光源30によ
って発光された可視光は、コンデンサレンズ31で集光
された後、視標板32を照明する。
【0031】視標板32には、被検眼Eの視軸を固定す
るための固視標32a、自覚検査用の視力視標32b等
が周回り方向に配置され、各視標は軸34の周りを回転
することによって選択的に光路内に挿入される。なお、
固視標32aは、雲霧動作を行うために光軸方向に移動
可能となっている。
【0032】光路内に挿入された例えば固視標32aを
経た光束は、投影レンズ35を通過し、ミラー36で反
射された後、ミラー217で反射される。さらに、ミラ
ー217で反射された光束は、合焦レンズ216および
フィルタ215を介して、ミラー214で反射され、リ
レーレンズ213およびミラー212を通過して、バリ
アブルクロスシリンダ37に導かれる。
【0033】バリアブルクロスシリンダ37に導かれた
光束は、バリアブルクロスシリンダ37を通過した後、
ミラー38およびミラー111でそれぞれ反射され、対
物レンズ110によって被検眼Eの眼底Erに投影され
る。これにより、被検眼の視線を固定しながら、固視標
32aを移動させて雲霧動作を行う。
【0034】前眼部観察系は、900nmの波長の赤外
光を発する複数(例えば、2個)の前眼部照明用の発光
ダイオード40a、40bと、対物レンズ110と、ミ
ラー111、112と、ハーフミラー119と、リレー
レンズ113と、絞り114と、700nmの波長の赤
色光を透過し、それ以外の光を反射するミラー115
と、リレーレンズ116と、ミラー117と、結像レン
ズ118と、受光素子5とによって構成されている。
【0035】この前眼部観察系においては、発光ダイオ
ード40a、40bから発光された赤外光によって被検
眼Eの前眼部を照明する。
【0036】被検眼Eの前眼部から反射された光は、対
物レンズ110により集光された後、ミラー111を通
過し、ミラー112によって反射した後、ハーフミラー
119と、リレーレンズ113と、絞り114とを介し
て、ミラー115によって反射される。ミラー115に
よって反射された光は、リレーレンズ116およびミラ
ー117を介して、結像レンズ118まで導かれ、結像
レンズ118により受光素子5上に結像される。これに
より、前眼部像が表示ユニット72に表示されることに
なる。
【0037】アライメント系は、900nmの波長の赤
外光を発光する光源41と、リレーレンズ41aと、ハ
ーフミラー119と、ミラー112、111と、対物レ
ンズ110と、リレーレンズ113と、絞り114と、
ミラー115と、リレーレンズ116と、ミラー117
と、結像レンズ118と、受光素子5とによって構成さ
れる。
【0038】このアライメント系において、光源41か
らの赤外光は、リレーレンズ41aを介してハーフミラ
ー119によって反射され、さらにミラー112によっ
て反射された後、ミラー111および対物レンズ110
を経て被検眼Eの角膜Cに投影される。
【0039】被検眼Eの角膜Cで反射された光は、対物
レンズ110により集光された後、ミラー111を通過
し、ミラー112によって反射された後、ハーフミラー
119と、リレーレンズ113と、絞り114とを介し
て、ミラー115によって反射され、リレーレンズ11
6およびミラー117を介して、結像レンズ118まで
導かれ、結像レンズ118により受光素子5上に結像さ
れる。これにより、光学系収納部50aの光軸の位置が
示される。
【0040】さらに、アライメント系は、700nmの
波長のスケール光を発光する発光ダイオード42と、集
光レンズ43と、照準スケール44と、ミラー45、1
15と、リレーレンズ116と、ミラー217と、結像
レンズ118と、受光素子5とによって構成される。
【0041】このアライメント系において、発光ダイオ
ード42からのスケール光は、集光レンズ43によって
集光され、照準スケール44を通過した後、ミラー45
によって反射される。
【0042】ミラー45によって反射されたスケール光
は、ミラー115、リレーレンズ116、およびミラー
217を介して、結像レンズ118によって受光素子5
上に結像される。
【0043】以上のような光学系により、図4に示すよ
うな表示ユニット72の表示画面72aに、前眼部像9
0、照準スケール像91、およびアライメント視標像9
2が表示される。アライメント視標像92が照準スケー
ル像91内にない場合には、ジョイスティック51を操
作して装置本体50をX方向、Y方向に移動させ、アラ
イメント視標像92が照準スケール像91内に位置する
ようにする。これにより、アライメントが完了したこと
になる。
【0044】図5は本発明の第1の実施の形態の眼屈折
力測定装置の制御系の構成を示すブロック図である。図
5に示す本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
の制御系において、中央処理ユニット(CPU)やメモ
リ等で構成される制御ユニット71には、受光素子5、
ジョイスティック51、スイッチパネル73、表示ユニ
ット72、光学ユニット219を移動させるための駆動
回路76、および発光ダイオード200の発光状態を制
御する発光制御回路200´が接続されており、制御ユ
ニット71は、これらのユニットの動作制御を行うとと
もに、後述する眼屈折力の測定処理を実行する。
【0045】次に、本発明の第1の実施の形態の眼屈折
力測定装置による眼屈折力の測定について説明する。図
6は本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置によ
る眼屈折力測定処理を示すフローチャートである。
【0046】図6において、ステップS1では、固視標
および測定視標(リングパターン)を正視の被検眼Eの
眼底と光学的に共役な位置にそれぞれ配置し、被検眼E
の調整力を除去するために、駆動回路76により光学ユ
ニット219を雲霧動作を行う。
【0047】ステップS2では、ステップS1における
固視標による雲霧動作の終了後、測定視標投影系によっ
て測定視標を被検眼Eの眼底Erに投影して眼屈折力の
予備測定を行う。
【0048】ここで、眼屈折力の予備測定は次のように
して行われる。すなわち、測定視標の投影によって受光
素子5上に結像されるリングパターン像の位置情報は、
制御ユニット71に入力される。制御ユニット71で
は、この位置情報を基にしてリングパターン像の1経線
方向の球面度数を測定する。なお、例えば3経線方向の
球面度数を測定することも可能である。
【0049】ステップS3では、予備測定の結果(ここ
では球面度数)を基にして駆動回路76により光学ユニ
ット219を光軸方向218に移動させてリングスリッ
ト203を被検眼眼底と共役な位置に配置する。
【0050】ステップS4では、ステップS3による測
定視標の移動が完了した後、固視標による雲霧動作を行
いながら被検眼の調整力を除去する一方、発光制御回路
200´により発光ダイオード200を所定時間間隔t
でパルス発光させる。これにより、測定視標投影系によ
って測定視標を所定時間間隔tで被検眼Eに断続的に投
影し、受光素子5上にリングパターン像を結像させる。
結像されたパターン情報は制御ユニット71中のメモリ
に一旦記憶され、制御ユニット71はこのメモリに記憶
されたパターン情報に基づいて1経線方向の被検眼Eの
球面度数Sを連続的に測定する。なお、この場合も、例
えば3経線方向の球面度数を測定することも可能であ
る。
【0051】図7は本発明の第1の実施の形態の眼屈折
力測定装置における固視標による雲霧動作を行いながら
測定視標を所定時間間隔で断続的に被検眼に投影するこ
とにより測定された球面度数の変化を示す図である。図
7において、縦軸は被検眼Eの球面度数S(D、ディオ
プタ)を示しており、横軸は被検眼Eに対する測定視標
の投影タイミング時間を示している。投影タイミング時
間の時間間隔は例えば20msであり、この時間間隔で
測定視標が被検眼Eに断続的に投影されることになる。
【0052】ステップS5では、所定時間間隔(20m
s)ごとに測定した球面度数Sを基にしてその時間間隔
Δt当たりの球面度数Sの変化量ΔSが所定値(例えば
0.5)より小さいかどうかを判断する。
【0053】ステップS5においてΔS/Δt>0.5
であると判断された場合には、上述したようにステップ
S4の処理を継続する。すなわち、ΔS/Δt≦0.5
となるまで固視標による雲霧動作を行う。
【0054】一方、ステップS5においてΔS/Δt≦
0.5であると判断された場合には、被検眼Eの調整力
が十分に除去されたとみなし、ステップS6において、
被検眼Eの球面度数、乱視度数、および乱視軸の本測定
を行う。
【0055】ステップS7では、ステップS6によって
得られた本測定の結果(被検眼Eの球面度数、乱視度
数、および乱視軸)を表示ユニット72の画面72a上
に表示させる。
【0056】以上により、被検眼Eの調整力が十分に除
去された時点での球面度数、乱視度数、および乱視軸を
より正確に測定することができる。
【0057】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態の眼屈折力測定装置は、本発明の第1の実施の形態の
眼屈折力測定装置とほぼ同様の構成であるが、さらに自
動アライメント機能を有しており、この自動アライメン
ト機能を発揮するためにアライメント光学系等を備えて
いる。
【0058】図8は本発明の第2の実施の形態の眼屈折
力測定装置の制御系の構成を示すブロック図である。図
8に示す本発明の第2の実施の形態の眼屈折力測定装置
の制御系において、制御ユニット71には、受光素子
5、ジョイスティック51、スイッチパネル73、表示
ユニット72、装置本体50の光学系収納部50aをX
Y方向に移動させるためのXY方向移動制御機構74、
装置本体50の光学系収納部50aをZ方向に移動させ
るためのZ方向移動制御機構75、光学ユニット219
を移動させるための駆動回路76、XY方向におけるア
ライメント状態を検出するためのXY方向アライメント
検出回路332、およびZ方向におけるアライメント状
態を検出するためのZ方向アライメント検出回路374
が接続されており、制御ユニット71は、これらのユニ
ットの動作制御を行うとともに、眼屈折力の測定処理を
実行する。
【0059】図9および図10は本発明の第2の実施の
形態の眼屈折力測定装置におけるアライメント光学系の
構成を示す図である。図9および図10において、本発
明の第2の実施の形態の眼屈折力測定装置のアライメン
ト光学系は、装置本体50の光学系収納部50aと被検
眼Eとの間のXY方向におけるアライメントを行うため
に用いられるアライメント視標を被検眼Eの角膜Cに投
影するXY方向アライメント視標投影系320と、アラ
イメント視標光の被検眼Eの角膜Cからの反射光を受光
して光学系収納部50aと被検眼Eとの間のXY方向に
おける相対位置を検出するXY方向アライメント検出系
330と、光学系収納部50aと被検眼Eとの間のZ方
向におけるアライメントを行うためのスリット光を被検
眼Eの角膜Cに斜め方向から照射するZ方向アライメン
ト視標投影系350と、Z方向アライメント視標投影系
350により投影された光の角膜Cからの反射光を受光
してZ方向における位置を検出するZ方向アライメント
検出系370とによって構成されている。
【0060】XY方向アライメント視標投影系320
は、赤外光を出射する光源321、集光レンズ322、
開口絞り323、アライメント視標を形成するピンホー
ル板324、ダイクロイックミラー325、ピンホール
板324に焦点を一致させるように光路上に配置された
投影レンズ326、およびハーフミラー327によって
構成されている。光源321から出射された赤外光は、
集光レンズ322により集光され、開口絞り323を通
過してピンホール板324に導かれる。ピンホール板3
24を通過した光は、ダイクロイックミラー325で反
射され、投影レンズ326によって平行光束となり、ハ
ーフミラー327で反射されて被検眼Eの角膜Cに投影
される。
【0061】XY方向アライメント検出光学系330
は、ハーフミラー327、対物レンズ329、ハーフミ
ラー328、およびXY方向アライメント検出センサ3
31によって構成されている。XY方向アライメント視
標投影系320により角膜Cに投影され、角膜Cから反
射されたアライメント視標光は、ハーフミラー327を
透過し、対物レンズ329で集束され、ハーフミラー3
28で反射されてXY方向アライメント検出センサ33
1に入射する。XY方向アライメント検出センサ331
はPSD(位置検出器)等の位置検出が可能な受光素子
で構成され、例えば2次元PSDが用いられる。
【0062】XY方向アライメント検出回路332は、
XY方向アライメント検出センサ331の出力を基にし
て装置本体50の光学系収納部50aと被検眼Eとの間
のXY方向における相対位置を演算し、その演算結果を
示す位置情報を制御ユニット71に出力する。一方、ハ
ーフミラー328を透過した光は受光素子5に導かれ
る。受光素子5の出力は制御ユニット104に入力さ
れ、所定の画像処理がなされ、被検眼Eの前眼部像や光
学系収納部50aの光軸の位置を示すアライメント視標
像が表示ユニット72の表示画面72a上に表示され
る。また、自動アライメントが可能なエリアを示すアラ
イメントエリアも表示画面72a上に表示される。
【0063】検者はアライメント視標像がアライメント
エリアの中央に位置するように、ジョイスティック51
により装置本体50をXY方向に移動させ、光学系収納
部50aの光軸を被検眼Eの光軸と合致させるようにす
る。アライメント視標像がアライメントエリア内に入る
と、制御ユニット71によりXY方向移動制御機構74
が駆動される。これにより、XY方向移動制御機構74
によってXY方向における自動アライメントが開始され
る。
【0064】Z方向アライメント視標投影系350は、
赤外光を出射する光源351、集光レンズ352、スリ
ット板353、ダイクロイックミラー354、開口絞り
355、および対物レンズ356によって構成されてい
る。光源351から出射された赤外光は、集光レンズ3
52で集束され、スリット板353を通過する。その通
過光はダイクロイックミラー354で反射され、開口絞
り355を通過して対物レンズ356により集束され、
被検眼Eの角膜Cに照射される。
【0065】Z方向アライメント検出系370は、対物
レンズ371、ダイクロイックミラー372、およびZ
方向アライメント検出センサ373によって構成されて
いる。Z方向アライメント視標投影系350により照明
された光の角膜Cからの反射光は、対物レンズ371で
集束され、ダイクロイックミラー372に導かれて反射
され、Z方向アライメント検出センサ373に入射す
る。なお、Z方向アライメント検出センサ373はライ
ンセンサ、1次元PSD等の受光素子で構成される。
【0066】Z方向アライメント検出回路374はZ方
向アライメント検出センサ373の出力を基にして光の
量のピーク位置を検出する。これによりZ方向の位置が
検出される。この位置情報はZ方向アライメント検出回
路374から制御ユニット71に出力される。制御ユニ
ット71では、この検出情報を基にしてZ方向移動制御
機構75を駆動し、被検眼Eに対して装置本体50の光
学系収納部50aをZ方向に移動させて作動距離を確保
する。すなわち、Z方向アライメント検出センサ71を
構成する例えばラインセンサの所定の番地に受光量のピ
ークが検出された時に作動距離がOKとなるような位置
にZ方向アライメント検出系370が設定される。
【0067】以上のような自動アライメントを行った後
に、上述したように、被検眼の調整力を十分に除去しな
がら眼屈折力が測定される。
【0068】
【発明の効果】以上、本発明によれば、被検眼の調整力
を十分に除去して眼屈折力の正確な測定を行うことがで
きる。従って、眼屈折力の測定を再度行う必要がなく、
被検者にかかる負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
の外観構成を検者側から見た図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
の外観構成を被検者側から見た図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
の装置本体の光学系収納部に収納されている光学系の構
成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
の表示ユニットの表示画面に表示される内容を示す図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
における眼屈折力測定処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態の眼屈折力測定装置
における固視標による雲霧動作を行いながら測定視標を
所定時間間隔で断続的に被検眼に投影することにより測
定された球面度数の変化を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の眼屈折力測定装置
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の眼屈折力測定装置
のアライメント光学系の構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の眼屈折力測定装
置のアライメント光学系の構成を示す図である。
【符号の説明】
C 角膜 E 被検眼 Er 眼底 1 眼屈折力測定装置 5 受光素子 32a 固視標 80 ベース 81 架台 50 装置本体 50a 光学系収納部 51 ジョイスティック 71 制御ユニット 72 表示ユニット 72a 表示画面 74 XY方向移動制御機構 75 Z方向移動制御機構 76 駆動回路 203 リングパターン 219 光学ユニット 332 XY方向アライメント検出回路 374 Z方向アライメント検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定
    装置において、 被検眼の屈折力を測定するための測定視標を所定時間間
    隔で被検眼の眼底に投影する測定視標投影手段と、 前記測定視標投影手段によって被検眼の眼底に投影され
    た前記測定視標の反射光束を受光する受光手段と、 前記受光手段の受光結果を基にして被検眼の調整状態を
    監視し、その調整状態に応じて被検眼の屈折力の測定を
    許可する調整状態監視手段とを備えたことを特徴とする
    眼屈折力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記調整状態監視手段は、被検眼の調整
    力が十分に除去された場合に被検眼の屈折力の測定を許
    可することを特徴とする請求項1に記載の眼屈折力測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記調整状態監視手段は、前記受光手段
    の受光結果から得られる被検眼の屈折力の時間的変化を
    基にして被検眼の調整状態を判断することを特徴とする
    請求項2に記載の眼屈折力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記調整状態監視手段は、前記受光手段
    の受光結果から得られる被検眼の屈折力が予め設定され
    た値に収束した場合に被検眼の調整力が十分に除去され
    たと判断することを特徴とする請求項2または3に記載
    の眼屈折力測定装置。
JP10162363A 1998-06-10 1998-06-10 眼屈折力測定装置 Pending JPH11346997A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119474A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Topcon Corp 眼屈折力測定装置
JP2017143919A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 株式会社トプコン 眼科装置
EP4252620A1 (en) 2022-03-29 2023-10-04 Topcon Corporation Ophthalmologic apparatus

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