JPH11345321A - カラ―画像処理装置およびカラ―画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

カラ―画像処理装置およびカラ―画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体

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JPH11345321A
JPH11345321A JP11031756A JP3175699A JPH11345321A JP H11345321 A JPH11345321 A JP H11345321A JP 11031756 A JP11031756 A JP 11031756A JP 3175699 A JP3175699 A JP 3175699A JP H11345321 A JPH11345321 A JP H11345321A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データを処理して色調を調整する際に、
調整量に一義的に対応した調整結果を得る。 【解決手段】 色調設定部21で設定される色調の調整
に関する調整パラメータに基づき、サンプル画像データ
13gあるいは画像データ13aは、明度・カラーバラ
ンス補正処理部22、ガンマ補正処理部23、そしてマ
スキング処理部25において順次補正処理が行われる。
これらの補正処理は、色調設定部21における上記調整
パラメータの設定順序によらず、サンプル画像データ1
3gおよび画像データ13aに対して常に一定の処理順
番で行われる。上述した処理がなされたサンプル画像デ
ータ13gは、逆変換部26で表示データ14eに変換
されてディスプレイ7に表示される。オペレータは、デ
ィスプレイ7に表示されるサンプル画像の色調を確認し
ながら調整パラメータの設定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
て色調や色ずれの補正を行うカラー画像処理装置および
カラー画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体に関
するもので、更に詳しくは色補正の際に設定される複数
の調整パラメータに基づいて色補正を行った場合に、こ
の調整パラメータの設定値に対して一義的に対応した色
補正結果を得ることの可能な画像処理装置およびカラー
画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データの色補正が可能なアプリケー
ションソフトとして、レタッチソフトと呼ばれるものが
ある。このレタッチソフトは、外部機器からコンピュー
タ内に入力された写真画像等の画像データに色補正やフ
ィルタリング等の画像処理を施すものである。
【0003】上述のレタッチソフトを用いて画像データ
に色補正を行う場合、オペレータは明度、彩度、色相、
カラーバランス、コントラストなどに関する調整パラメ
ータを増減させる。これらの調整パラメータについて、
彩度と色相とをひとまとめに、そしてコントラストと明
度とをひとまとめに記録および読み出しが可能となって
いるものがある。この場合、オペレータはコンピュータ
を操作して外部記憶装置等から所望の画像データを読み
出し、次いで保存しておいた調整パラメータを読み出す
ことにより、いつでも一定の色補正がなされた画像を得
ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のレタ
ッチソフトでは、上述した調整パラメータの設定順序や
外部記憶装置等からの読み出し順序によっては、調整パ
ラメータが同じでも得られる画像の色調が異なる場合が
あった。これについて図5を参照して説明する。
【0005】図5は、R、G、B各256階調(0〜2
55)のオリジナル画像データに対して、相異なる二つ
の補正処理手順で明度、カラーバランスの補正を施す例
を示す。すなわち、パターン1の処理手順においてはオ
リジナル画像データに対して明度補正を、次いでカラー
バランス補正を施す例を、パターン2の処理手順におい
てはオリジナル画像データに対してカラーバランス補正
を、次いで明度補正を施す例を示す。パターン1の処理
手順およびパターン2の処理手順において明度およびカ
ラーバランスの補正量はそれぞれ同じである。なお、こ
こでは説明の煩雑化を防ぐため、1ピクセル分のデータ
を例に説明する
【0006】オリジナル画像データとしては(R、G、
B)=(100、100、100)のデータ1と、
(R、G、B)=(0、255、255)のデータ2と
を用いる場合を例にとって説明する。
【0007】−パターン1の処理手順− パターン1の明度補正により、データ1、データ2は以
下のように変化する。 データ1:(110、110、110) データ2:( 10、255、255)
【0008】明度補正後のデータ2において、G、Bデ
ータに変化が無いのは、255が上限の値であるからで
ある。つまりR、G、Bのデータに対して補正を施した
結果の値が、255を越す場合には、これらのデータは
オーバーフローし、255とされる。同様にして0を下
回る場合には0とされる。以上のように、上記例ではデ
ータ2の明度補正結果に補正値が必ずしも反映されてい
ない。これに対してデータ1の明度補正結果には補正値
が反映されている。
【0009】続いて、パターン1の処理手順におけるカ
ラーバランス補正により、データ1、データ2は以下の
ように変化する。 データ1:(110、100、100) … 結果(A) データ2:( 10、245、245) … 結果(B)
【0010】−パターン2の処理手順−パターン2のカ
ラーバランス補正により、データ1、データ2は以下の
ように変化する。 データ1:(100、 90、 90) データ2:( 0、245、245)
【0011】続いて、パターン2の処理手順における明
度補正により、データ1、データ2は以下のように変化
する。 データ1:(110、100、100) … 結果(A’) データ2:( 10、255、255) … 結果(B’)
【0012】パターン1の処理手順による補正結果と、
パターン2の処理手順による補正結果とを比較すると、
データ1に関しては結果(A)と結果(A’)とは同じ
である。ところが、データ2に関しては結果(B)と結
果(B’)とでは異なった補正結果となっている。この
理由は、上述したようにパターン1の処理手順における
明度補正の過程でデータにオーバーフローを生じたのに
対し、パターン2の処理手順におけるカラーバランス補
正および明度補正の過程ではオーバーフローを生じなか
ったためである。
【0013】以上では、一つの色空間(以上の場合では
RGB色空間)の中で画像データに施す補正の手順が異
なると、補正値が同じであっても、補正結果は必ずしも
同じにはならない例について説明した。このような現象
は、相異なる複数の色空間の中で色補正を行う場合に、
その色補正の手順が異なっていても生じることがある。
つまり、ある画像データに対してRGB色空間で明度お
よびカラーバランスの補正を行い、続いてL*a*b*
色空間(以下、これをLAB色空間と称する)で色相お
よび彩度の補正を行った場合と、同じ画像データに対し
てLAB色空間で色相および彩度の補正を行い、続いて
RGB色空間で明度およびカラーバランスの補正を行っ
た場合とで補正結果が異なる場合がある。
【0014】これは、以下のような理由による。すなわ
ち、各色256階調のRGBデータにより表現されるR
GB色空間の範囲をLAB色空間に移してみると、LA
B色空間での表現可能範囲に比べて限られたものとなっ
てしまう。そのため、ある色調の補正を行う際の途中の
段階で、RGB色空間での画像データに上述したオーバ
ーフローの生じる場合がある。このため、相異なる色空
間の中で色補正を行う際に、その色補正の手順が異なっ
ていると色調の補正結果も異なる現象を生じる場合があ
る。
【0015】本発明の目的は、画像データの色調の調整
に際し、調整量に対応して一定の調整結果を得ることの
可能なカラー画像処理装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
および図2に対応付けて本発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明に係るカラー画像処理装
置は、画像データの色調を調整する際に参照される複数
の調整パラメータを設定するパラメータ設定手段21
と;パラメータ設定手段21により設定された調整パラ
メータの設定順番によらず、常に同じ所定の処理手順に
従って画像データ13aを処理して色調の調整を行う色
調調整手段22〜25とを有することにより上述した目
的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明に係るカラー画像処理装
置は、パラメータ設定手段21により設定された調整パ
ラメータを記録装置3に記録、または記録装置3から読
み出しするパラメータ記録読み出し手段11および13
fと;新規調整パラメータを入力する新規調整パラメー
タ入力手段4および6と;新規調整パラメータ入力手段
4および6により新規調整パラメータが入力されること
に応答して、色調整手段22〜25による色調の調整が
行われる前のオリジナル画像データをコピーする画像デ
ータコピー手段11とをさらに有し;色調調整手段22
〜25は、新規調整パラメータ入力手段4および6によ
り入力された新規調整パラメータと、パラメータ記録読
み出し手段11および13fの読み出した調整パラメー
タとに基づき、画像データコピー手段11によりコピー
された画像データに対して色調の調整を行い;パラメー
タ記録読み出し手段11および13fは、新規調整パラ
メータを、パラメータ記録読み出し手段11および13
fの読み出した調整パラメータに追加して記録装置3に
記録するものである。 (3) 請求項3に記載の発明に係るカラー画像処理装
置は、パラメータ設定手段21により設定された調整パ
ラメータを一括して記録または読み出し可能な第2記録
装置3をさらに有するものである。 (4) 請求項4に記載の発明に係るカラー画像処理装
置は、色調調整手段22〜25が、第1の色空間におけ
る画像データ13aの処理と、第1の色空間とは異なる
少なくとも第2の色空間における画像データ13aの処
理とを行う際に、常に第1の色空間における画像データ
13aの処理を先に行うようにしたものである。 (5) 請求項5に記載の発明に係るカラー画像処理装
置は、色調調整手段22〜25が、ひとつの色空間内に
おける画像データ13aの処理の種類数が複数の場合、
画像データ13aの処理を常に同じ所定の順番に従って
行うようにしたものである。 (6) 請求項6に記載の発明は、画像データの色調を
調整するカラー画像処理制御プログラムを記憶する記憶
媒体に適用される。そしてこの記憶媒体は、画像データ
の色調を調整する際に参照される複数の調整パラメータ
を設定する設定手順と;複数の調整パラメータの設定順
序によらず、常に同じ所定の処理手順に従って画像デー
タを処理することにより色調の調整を行う色調調整手順
とを記憶しているものである。 (7) 請求項7に記載の発明に係る記憶媒体は、記録
装置3から調整パラメータを読み出すパラメータ読み出
し手順と;新規調整パラメータが入力されることに応答
して、色調調整手順による色調の調整が行われる前のオ
リジナル画像データをコピーする画像データコピー手順
と;パラメータ読み出し手順により読み出された調整パ
ラメータと新規調整パラメータとを記録装置3に記録す
るパラメータ記録手順とをさらに記憶し;色調調整手順
は、パラメータ読み出し手順により読み出された調整パ
ラメータと新規調整パラメータとに基づき、画像データ
コピー手順によりコピーされた画像データに対して色調
の調整を行う手順を含むものである。 (8) 請求項8に記載の発明に係る記憶媒体は、調整
パラメータの記録、または読み出しが指示された場合
に、複数の調整パラメータを第2記録装置3に一括して
記録、または第2記録装置3から一括して読み出しを行
う手順をさらに記憶しているものである。 (9) 請求項9に記載の発明に係る記憶媒体は、第1
の色空間における画像データ13aの処理と、この第1
の色空間とは異なる少なくとも第2の色空間における画
像データ13aの処理とを行う際に、常に第1の色空間
における画像データ13aの処理を先に行う手順を記憶
しているものである。 (10) 請求項10に記載の発明に係る記憶媒体は、
ひとつの色空間内における画像データ13aの処理が複
数種類の場合、画像データ13aの処理を常に同じ所定
の順番に従って行う手順を記憶しているものである。 (11) 請求項11に記載の発明は、カラー画像処理
制御プログラムを、画像記録装置の画像記録動作制御用
のドライバプログラムとしたものである。 (12) 請求項12に記載の発明に係るカラー画像処
理装置は、色調調整手段22〜25により調整された画
像データを表示する表示手段7をさらに有するものであ
る。 (13) 請求項13に記載の発明に係る記憶媒体は、
色調調整手段22〜25により調整された画像データを
外部の表示手段7に表示する手順をさらに記憶している
ものである。
【0017】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かりやすくす
るために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより
本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るカラー
画像処理装置およびこのカラー画像処理装置に接続され
る機器を図1に示す。カラー画像処理装置は、コンピュ
ータ1と、ディスプレイ7と、外部記憶装置3と、キー
ボード4と、マウス6とを有する。コンピュータ1に
は、スキャナ2およびカラープリンタ(以下、プリンタ
と称する)5が接続される。
【0019】コンピュータ1の内部において、CPU1
1にはROM12およびRAM13が接続される。RA
M13には、例えばハードディスクドライブなどの外部
記憶装置3からロードされる画像処理プログラム13
b、画像データ13a、そしてサンプル画像データ13
gなどがストアされる。
【0020】画像データ13aは、スキャナ2や外部記
憶装置3から入力されるものであってもよいし、グラフ
ィックソフト等によりキーボード4やマウス6を用いて
作成されるものであってもよい。
【0021】画像処理プログラム13bに基づき、CP
U11は後述するようにオペレータにより設定される色
調や色ずれ補正のためのパラメータ(以下補正パラメー
タと称する)をもとに画像データ13aおよびサンプル
画像データ13gに色補正を施してプリントデータ13
dおよび表示データ13eを生成する。そしてCPU1
1は、オペレータからの指令に基づいてプリンタ5にプ
リントデータを出力する。
【0022】図1および図2を参照し、図1のCPU1
1により実行されるカラー画像処理プログラムの概略に
ついて説明する。
【0023】図2は、CPU11により実行されるカラ
ー画像処理プログラム13b(図1)による画像処理の
内容をブロック図で示したものである。
【0024】図2の色調設定部21においてCPU11
(図1)は、オペレータによる明度補正パラメータδ、
カラーバランス補正パラメータδr、δg、およびδ
b、コントラスト補正パラメータγ(以下、ガンマ補正
パラメータγと称する)、色相補正パラメータΔh、そ
して彩度補正パラメータΔcなどの設定を入力する処理
を行う。
【0025】マスキング係数算出部24においてCPU
11は、マスキング処理に際して用いられるマスキング
係数を算出する。マスキング処理とは、プリンタ5によ
る画像記録に際して、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、およびC(シアン)の3原色からなる色素(イン
ク)の不要吸収特性や、記録紙とインクとの間で生じる
バックトラップ等による印画結果の色の偏りを補正する
ためのものである。例えば、所定の基準画像データに基
づいてプリントした結果、青味が強い場合には、マスキ
ング係数としてこの青味を減じるための値が設定され
る。マスキング係数としては3×3、3×9、あるいは
3×10の変換マトリクスが用いられる。
【0026】マスキング係数算出部24におけるマスキ
ング係数算出方法について説明する。CPU11は、外
部記憶装置3(図1)よりYMCの色空間で表現される
サンプル画像データ(以下、これをYMCサンプルデー
タと称する)と、プリンタ5の印画特性データとしての
XYZ三刺激値データ(以下、これを印画特性データと
称する)とを読み出し、RAM13にストアする。な
お、この印画特性データは、プリンタ5のメーカーサイ
ドで計測されるものであり、プリンタ5に添付されてユ
ーザに供給されるものである。この印画特性データは、
上述のYMCサンプルデータに基づいてプリンタ5で印
画した結果を測色計で計測して処理することにより得ら
れるものである。
【0027】マスキング係数算出部24においてCPU
11は、以上の処理に続いて上記XYZ色空間の印画特
性データをLAB色空間の印画特性データ(L、A、
B)に変換する。そしてCPU11は、LAB色空間内
の印画特性データ(L、A、B)に対し、色調設定部2
1で入力された補正パラメータのうち、色相補正パラメ
ータΔh、彩度補正パラメータΔcに基づいて補正を行
い、(L、A’、B’)を算出する。
【0028】なお、このときCPU11は上述の印画特
性データに対し、オペレータにより設定された補正方向
とは逆の方向に補正を施す。これは、マスキング処理
が、上述したようにYMCサンプルデータと印画特性デ
ータとがなるべく一致するように設定されるものである
からである。例えば、オペレータが赤味を増す方向にΔ
hおよびΔcを設定した場合について説明する。オペレ
ータがなぜ赤味を増す方向にΔhおよびΔcを設定した
かと云えば、それはオペレータが印画結果を見たときに
赤味が足りないと感じたからである。CPU11は、い
わばオペレータが印画結果をどのように感じたかを
(L、A’、B’)の印画特性データに反映する。従っ
て、CPU11はLAB空間内の印画特性データに対し
て赤味を減じる方向に補正を行う。一方、後述するマス
キング係数はプリントの仕上がりをニュートラルに戻す
ように決定される。この結果、マスキング係数は、結果
として赤味を増す方向の値となる。
【0029】引き続き、マスキング係数算出部24にお
いてCPU11は、LAB空間内で上述のように補正さ
れた(L、A’、B’)の印画特性データを再度XYZ
色空間の印画特性データ(X’、Y、Z’)に変換す
る。続いてCPU11は、印画特性データ(X’、Y、
Z’)をモニタ画像データ(R0、G0、B0)に変換
する。具体的には、CPU11が3×3のマトリクスを
(X’、Y、Z’)に掛けることで、(R0、G0、B
0)が求められる。この3×3のマトリクスはモニタの
蛍光体の特性および白基準から予め定められている。次
にCPU11は、モニタ画像データ(R0、G0、B
0)を濃度データ[J0]=(DR0、DG0、DB
0)に変換する。具体的には、CPU11が以下の演算
を行う。
【数1】 DR0=−log(R0/255) DG0=−log(G0/255) DB0=−log(B0/255)
【0030】次にCPU11はマスキング係数を算出す
る。マスキング係数算出の原理は次の通りである。上述
で求めた[J0]に対して適当なマトリクス[A]を掛
け算して[I0]=(Y0、M0、C0)を得る。この
[I0]と元のYMCサンプルデータ[I]との誤差が
最小となるようなマトリクス[A]を求めることによ
り、マスキング係数が求められる。
【0031】マトリクス[A]の算出方法について具体
的に説明すると、CPU11は以下の処理を実行する。
すなわち、CPU11は適当なマトリクス[A]によっ
て得られた[I0]と[I]とから、以下の式に基づい
て、Σ(I0−I)2を求める。
【数2】 Σ(I0−I)2=(Y0−Y1)2+(Y0−Y2)2+ … +(Y0−Ym)2 + (M0−M1)2+(M0−M2)2+ … +(M0−Mm)2+ (C0−C1)2+(C0−C2)2+ … +(C0−Cm)2 (但し、mはサンプルデータの数)
【0032】このΣ(I0−I)2が最小となるような
[A]を、CPU11はマスキング係数として設定す
る。つまり、上述のように[J0]のデータにおいて赤
味が減じられていた場合、マスキング係数[A]として
は赤味を増す方向に値が決まる。
【0033】マスキング係数[A]は、マスキング係数
算出部24においてCPU11により以上のように算出
される。
【0034】明度・カラーバランス補正処理部22にお
いてCPU11は、RGB色空間内の画像データ13a
あるいはサンプル画像データ13g(サンプル画像デー
タ13gの詳細については後述)をRAM13のワーク
エリア13f(図1)上にコピーする。そしてCPU1
1は、色調設定部21で入力された明度補正パラメータ
δ、およびカラーバランス補正パラメータδr、δg、
およびδbに基づき、以下の補正を行う。
【0035】明度・カラーバランス補正処理部22にお
いてCPU11は、ワークエリア13f上の画像データ
(R、G、B)に対して先ず明度補正を行い、次いでカ
ラーバランス補正を行う。すなわち、ワークエリア13
f上の画像データに対して以下に示す演算を順次行う。
【数3】 R’=R+δ G’=G+δ B’=B+δ R”=R’+δr G”=G’+δg B”=B’+δb
【0036】CPU11はガンマ補正処理部23におい
て、色調設定部21で入力されたコントラスト補正パラ
メータγの入力結果に基づいてワークエリア13f上の
画像データ(R”、G”、B”)に対してガンマ補正を
行う。すなわち、ワークエリア13f上の画像データに
対して以下に示す演算を行う。
【数4】 DR=−log(R”/255)×γ DG=−log(G”/255)×γ DB=−log(B”/255)×γ
【0037】上記の演算により、ワークエリア13f上
の画像データは濃度空間内の画像データ(DR、DG、
DB)に変換される。
【0038】CPU11はマスキング処理部25におい
て、先述のマスキング係数算出部24で算出したマスキ
ング係数を、上記濃度空間内の画像データ(DR、D
G、DB)に乗じる。すなわち、ワークエリア13f上
の画像データに対して以下に示す演算を行う。
【数5】
【0039】上記の演算により、ワークエリア13f上
の画像データ(DR、DG、DB)はYMC色空間内の
画像データに変換される。このYMC色空間内の画像デ
ータがプリンタ5に出力するプリントデータ13dとな
る。
【0040】CPU11は、上述のようにして得られる
YMC色空間内の画像データをもとに、逆変換部26で
以下に示す演算を行い、ディスプレイ表示用のデータ
(以下、表示データと称する)14eを生成する。
【数6】
【0041】CPU11は、上述の表示用データ14e
に基づいてディスプレイ7にサンプル画像を表示する。
これにより、色調設定部21で入力した補正パラメータ
に基づく色補正結果がディスプレイ7の表示に反映され
る。従って、オペレータは色調設定内容の変更に伴う画
像の色補正結果をディスプレイ7で確認することができ
る。このとき、表示用データ14eはサンプル画像デー
タ13gから生成されるものであるが、これに代えて画
像データ13aから生成されるものであってもよい。
【0042】以上に説明した画像処理プログラム13b
は、レタッチソフトウエアに適用してもよいし、プリン
タドライバプログラムに適用してもよい。また、スキャ
ナ2(図1)で画像を入力する際に用いられるスキャナ
ドライバプログラムに適用してもよい。以下、この画像
処理プログラム13bをプリンタドライバプログラムに
適用する例について図2〜図4を参照して説明する。
【0043】図3は、CPU11(図1)により実行さ
れる画像処理プログラムをプリンタドライバに適用した
場合のフローチャートである。この画像処理プログラム
は、オペレータが所定のアプリケーションソフトを操作
して、印刷の指令を発したときにCPU11により実行
されるものである。また、図4は、図3に示すプログラ
ムが実行されるのに伴い、ディスプレイ7(図1)に表
示される画面を説明する図である。オペレータはマウス
6(図1)を操作して図4に示すポインタ30の表示を
画面上の所望の位置に動かし、マウス6の左ボタン6L
をクリックすることにより各種の設定を行うことができ
る。なお、以下の説明において、オペレータがポインタ
30を、例えばOKボタン33の表示位置まで移動させ
て左ボタン6をクリックする動作を単に「OKボタン3
3をクリックする」と表現する。また、オペレータがポ
インタ30を、例えばスライダ31aの表示位置まで移
動させて、左ボタン6Lを押し下げたままマウス6を前
後左右方向に動かす動作を単に「スライダ31aをドラ
ッグする」と表現する。
【0044】S101においてCPU11は、ディスプ
レイ7へ図4に示す画面を表示する。図4に示す画面上
でオペレータは、印刷の向き、用紙設定、画質設定、名
刺印刷そして分割印刷等に関するメニュー画面を選択す
ることができる。図4では画質設定に関するメニュー画
面が選択されている様子を示す。
【0045】S102においてCPU11は、オペレー
タによって他の設定メニュー、すなわち画質設定以外の
メニューが選択されていないかを判定する。この判定結
果が肯定されるとCPU11は、オペレータにより選択
されたメニューに従って他の設定プログラムに分岐す
る。そしてCPU11は他のメニュー画面を表示し、そ
のメニュー画面に対応するプログラムを実行する。一
方、S102の判定結果が否定されると、CPU11は
S104に進む。
【0046】S104においてCPU11は、オペレー
タによりプリンタドライバプログラムの実行中止指令が
発せられているかどうかを判定する。すなわち、図4の
画面において閉じボタン35がクリックされているかど
うかを判定する。S104での判定が肯定されるとCP
U11はS150に分岐してプログラム終了の処理を行
い、元のアプリケーションプログラムに処理を移す。一
方、S104での判定が否定されると、CPU11はS
105に進む。
【0047】S105においてCPU11は、プリント
実行指令が発せられているかどうかを判定する。すなわ
ち、図4の画面においてOKボタン33がクリックされ
ているかどうかを判定する。S105での判定が否定さ
れるとCPU11はS106に進む。なお、S105で
の判定が肯定された場合のCPU11による処理は後述
する。
【0048】S106においてCPU11は、後述する
ようにオペレータにより設定される補正パラメータを記
録する指令が発せられているかどうかを判定する。すな
わち、図4の「調整値の保存」ボタン36がクリックさ
れているかどうかを判定する。S106での判定が肯定
されるとCPU11はS107に分岐し、複数の補正パ
ラメータ(補正パラメータの詳細については後述)を一
括して外部記憶装置3(図1)に記録し、S108に進
む。一方、S106における判定が否定されるとCPU
11は何も行わずにS108に進む。
【0049】S108においてCPU11は、外部記憶
装置3に保存されている補正パラメータを読み出す指令
がオペレータにより発せられているかどうかを判定す
る。すなわち、図4の「調整値の読み取り」ボタン37
がクリックされているかどうかを判定する。S108で
の判定が肯定されるとCPU11はS109に分岐し、
S107で保存された補正パラメータを外部記憶装置3
から読み出してRAM13のワークエリア13fに記録
し、S125に進む。一方、S108での判定が否定さ
れるとCPU11はS110に進む。
【0050】S110においてCPU11は、オペレー
タによる補正パラメータ修正指示の有無を判定する。す
なわち、図4に示す画面の、カラー調整ウインドウ38
内の設定に関し、オペレータによる変更操作の有無を判
定する(変更操作の詳細については後述)。S110で
の判定が肯定されると、CPU11はオペレータによる
変更操作の内容に応じてS120〜S124のいずれか
に分岐する。一方、S110での判定が否定されるとC
PU11はS102に戻り、上述した動作を繰り返す。
【0051】CPU11によるS120〜S124の処
理について説明する。図4の画面において、オペレータ
はマウス6(図1)を用いてポインタ30(図4)を移
動させ、スライダ31aを左右にドラッグする。オペレ
ータによる以上の操作がなされると、CPU11はS1
20に分岐する。CPU11は、スライダ31aのドラ
ッグ量に応じてガンマ補正パラメータの表示ウインドウ
32aの表示データを変化させる。
【0052】あるいは、オペレータがガンマ補正パラメ
ータの表示ウインドウ32aをクリックすることによっ
ても、CPU11はS120に分岐する。この場合、C
PU11は、オペレータによりキーボード4(図1)か
ら入力される数値をガンマ補正パラメータの表示ウイン
ドウ32aに表示する。そして、CPU11はオペレー
タによって入力されたパラメータをRAM13のワーク
エリア13fに記録する。既にワークエリア13fにパ
ラメータが記録されている場合、CPU11はS120
の入力に基づきパラメータを更新する。すなわち、既に
ワークエリア13fに記録されているパラメータと、S
120により入力されたパラメータとが、ワークエリア
13fに記録される。
【0053】CPU11はまた、上述したのと同様にし
てオペレータによるスライダ31b〜31eのうちのい
ずれかのスライダのドラッグ、あるいは明度パラメータ
表示ウインドウ32b、彩度パラメータ表示ウインドウ
32c、色相パラメータ表示ウインドウ32d、または
カラーバランスパラメータ表示ウインドウ32eのクリ
ックに応じてS121〜S124のうちのいずれかに分
岐する。CPU11による以上に説明したS120〜S
124の処理が図2の色調設定部21に相当する。
【0054】CPU11は、S120〜S124の何れ
かの処理を終えるとS125に進む。
【0055】S125においてCPU11はサンプル画
像データ13g(図1)をワークエリア13fにコピー
する。次にCPU11は、ワークエリア13fに記録さ
れている明度パラメータδに基づき、ワークエリア13
f上にコピーされたサンプル画像データ13g(図1)
に対して明度補正処理を行い、ワークエリア13f(図
1)にストアする。このときCPU11は、元々のサン
プル画像データ13gそのものには変更を加えずに保持
する。なお、ワークエリア13fに明度パラメータδが
記録されていない場合には、CPU11により明度パラ
メータδとしてデフォルト値がセットされる。これは以
下に説明するS126〜S128においても同様であ
る。
【0056】S126においてCPU11は、ワークエ
リア13fに記録されているカラーバランスパラメータ
δr、δgおよびδbに基づき、S125でワークエリ
ア13fにストアされていたサンプル画像データに対し
てカラーバランス処理を行う。なお、ワークエリア13
fにカラーバランスパラメータδr、δg、δbが記録
されていない場合には、CPU11はカラーバランスパ
ラメータδr、δg、δbとしてデフォルト値をセット
する。以上、S125およびS126におけるCPU1
1の処理が図2の明度・カラーバランス処理部22に相
当する。以上のS125およびS126における処理は
RGB色空間上で行われる。
【0057】S127においてCPU11は、ワークエ
リア13fに記録されているガンマ補正パラメータγに
基づき、S126でカラーバランス処理されたサンプル
画像データに対してガンマ補正処理を行う。なお、ワー
クエリア13fにガンマ補正パラメータγが記録されて
いない場合には、CPU11はガンマ補正パラメータγ
としてデフォルト値をセットする。S127におけるC
PU11の処理が図2のガンマ補正処理部23に相当す
る。S127におけるCPU11の処理により、RGB
色空間上の画像データは濃度空間上の画像データに変換
される。
【0058】S128においてCPU11は、図2を参
照して既に説明した方法に基づいてマスキング係数を算
出する。このときCPU11は、ワークエリア13fに
記録されている彩度補正パラメータΔcに基づいてマス
キング係数を算出する。CPU11は同時に、ワークエ
リア13fに記録されている色相パラメータΔhに基づ
いてマスキング係数を算出する。なお、ワークエリア1
3fに彩度補正パラメータΔcや色相パラメータΔhが
記録されていない場合には、CPU11は彩度補正パラ
メータΔcや色相パラメータΔhとしてデフォルト値を
セットして、マスキング係数を算出する。以上、S12
8におけるCPU11の処理が図2のマスキング係数算
出部24に相当する。
【0059】S129においてCPU11は、S127
でガンマ補正処理された画像データに対して上記マスキ
ング係数を乗じる。このS129におけるCPU11の
処理が、図2のマスキング処理部25に相当する。S1
29におけるCPU11の処理により、濃度空間上の画
像データはYMC色空間上の画像データに変換される。
【0060】CPU11による以上のS125〜S12
9の処理により、上述した各種補正パラメータに基づく
色補正がなされたYMCデータが生成される。
【0061】S130においてCPU11は、上述のY
MCデータに逆変換係数を乗じ、濃度−輝度変換、そし
てガンマ補正を施してディスプレイ7に表示するための
表示データ13eを生成する。そしてS131において
CPU11は上記表示データ13eに基づいて図4のサ
ンプル画像表示ウインドウ34にサンプル画像を表示す
る。すなわち、オペレータは、サンプル画像表示ウイン
ドウ34に表示される画像によって色補正結果を確認す
ることができる。オペレータは、サンプル画像表示ウイ
ンドウ34に表示される画像の色調を確認しながら所望
の色補正結果が得られるまで上述の設定を繰り返す。こ
れに応じてCPU11も新たにワークエリア13fにコ
ピーされたサンプル画像データ13gに対して、上述し
た処理を繰り返し行う。
【0062】CPU11による以上の処理により、ガン
マ補正パラメータγ、明度補正パラメータδ、彩度補正
パラメータΔc、色相補正パラメータΔhそしてカラー
バランス補正パラメータδr、δgおよびδbに関し
て、オペレータによる設定順番によらず、常に一定の手
順で色補正の処理がなされる。また、外部記憶装置3に
保存された補正パラメータを読み出した後に、この補正
パラメータに対してオペレータによりさらに変更が加え
た場合であっても、色補正前のオリジナルの画像データ
に対して一定の手順で色補正の処理がなされる。これに
より、上述したそれぞれの補正パラメータの設定量に対
し、一義的に対応した色補正結果をサンプル画像に反映
させることができる。
【0063】CPU11は、S105で図4に示す画面
においてOKボタン33がクリックされたと判定する
と、S140に分岐する。以下、S140〜S144に
おけるCPU11の処理が、画像データ13a(図1)
に対する色補正およびプリンタ5へのプリントデータ出
力処理である。
【0064】S140においてCPU11は画像データ
13a(図1)をワークエリア13fにコピーする。次
にCPU11は、S121における明度パラメータδの
設定値入力結果あるいはS109における外部記憶装置
3からのパラメータ読み出し結果に基づき、ワークエリ
ア13f上にコピーされた画像データ13aに対して明
度補正処理を行い、ワークエリア13f(図1)にスト
アする。このときCPU11は、元々の画像データ13
aそのものには変更を加えずに保管する。
【0065】S141においてCPU11は、S124
におけるカラーバランスパラメータγr、γg、γbの
設定値入力結果、あるいはS109における外部記憶装
置3からのパラメータ読み出し結果に基づき、S140
でワークエリア13fにストアされた画像データに対し
てカラーバランス処理を行う。以上、S140およびS
141におけるCPU11の処理が図2の明度・カラー
バランス処理部22に相当する。これらS140および
S141における処理はRGB色空間上で行われる。
【0066】S142においてCPU11は、S120
におけるガンマ補正パラメータγの設定値入力結果、あ
るいはS109における外部記憶装置3からのパラメー
タ読み出し結果に基づき、S141でカラーバランス処
理された画像データに対してガンマ補正処理を行う。S
142におけるCPU11の処理が図2のガンマ補正処
理部23に相当する。S142におけるCPU11の処
理により、RGB色空間上の画像データは濃度空間上の
画像データに変換される。
【0067】S143においてCPU11は、S142
でガンマ補正処理された画像データに対して、S128
で算出されたマスキング係数を乗じる。このS143に
おけるCPU11の処理が、図2のマスキング処理部2
5に相当する。S143におけるCPU11の処理によ
り、濃度空間上の画像データはYMC色空間上の画像デ
ータに変換される。
【0068】S144においてCPU11は、S143
でマスキング処理された画像データをプリンタ5に出力
する。プリンタ5への画像データの出力を完了するとC
PU11は、S150に進み、プリンタドライバの処理
を終える。
【0069】上述の補正パラメータは、一括して外部記
憶装置3に記録することができ、逆に外部記憶装置3か
らの読み出しもできる。従って、後になって再び同じ画
像のプリントを得ようとする場合に、外部記憶装置3か
ら補正パラメータを読み出すだけで容易に同じ色調のプ
リントを得ることができる。
【0070】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、色調設定部21がパラメータ設定手段を、明
度・カラーバランス補正処理部22、ガンマ補正処理部
23、マスキング係数算出部24、およびマスキング処
理部25が色調調整手段を、外部記憶装置3が記録装置
を、CPU11およびワークエリア13fがパラメータ
記録読み出し手段を、キーボード4およびマウス6が新
規調整パラメータ入力手段を、CPU11が画像データ
コピー手段を、外部記憶装置3が第2記録装置を、ディ
スプレイ7が表示手段をそれぞれ構成する。
【0071】
【発明の効果】以上に説明したように、 (1) 請求項1または6に記載の発明によれば、パラ
メータ設定手段またはパラメータ設定手順で設定された
調整パラメータに基づいて画像データの色調調整を行う
際に、調整パラメータの設定順番によらず、常に同じ処
理手順に従って画像データを処理することにより、調整
パラメータの設定値に一義的に対応した色調の調整を行
うことができる。 (2) 請求項2または7に記載の発明によれば、新規
調整パラメータが入力された場合に、記録装置から読み
込んだ調整パラメータと新規調整パラメータとに基づ
き、画像データをコピーして得られる画像データ、すな
わち色調の調整がなされる前のオリジナル画像データに
対して色調の調整が行なわれる。また、新規パラメータ
は、読み出されたパラメータとともに記録される。この
ため、調整パラメータの読み出し、新規パラメータの入
力、記録を繰り返した場合であっても、オリジナル画像
データに対して常に同じ処理手順に従って色調の調整が
行われ、これにより調整パラメータの設定値に一義的に
対応した色調の調整を行うことができる。 (3) 請求項3または8に記載の発明によれば、設定
された複数の調整パラメータを一括して記録または読み
出しすることができるので、以前に設定された調整パラ
メータを容易に再現させたり、あるいは同じ画像データ
に対して異なる調整パラメータの設定の組み合わせで色
調の補正を行うことも容易にできる。さらに、種々の画
像データに対応させて調整パラメータの設定の組み合わ
せを記憶させることもできる。 (4) 請求項4または9に記載の発明によれば、相異
なる色空間で画像データを順次処理する際に、常に同じ
所定の処理手順に従って処理を行うことにより、調整パ
ラメータの設定順番によらず、調整パラメータの設定値
に一義的に対応した色調の調整を行うことができる。 (5) 請求項5または10に記載の発明によれば、一
つの色空間の中での画像データ処理を常に同じ所定の順
番に従って行うことにより、調整パラメータの設定順番
によらず、調整パラメータの設定値に一義的に対応した
色調の調整を行うことができる。 (6) 請求項11に記載の発明によれば、画像を画像
記録装置で記録する際に調整パラメータの設定順番によ
らずに、調整パラメータの設定値に一義的に対応した色
調の調整を行うことができる。また、以前に設定され、
そして記録された調整パラメータを一括して読み出すこ
とも可能で、これにより同じ画像データの画像を後にな
ってから再度同じ色調でプリントするような場合や、同
じ画像データを異なる調整パラメータの組み合わせでプ
リントする場合などの作業性に優れる。 (7) 請求項12または13の発明によれば、色調の
調整された画像が表示されるので、色調の調整結果を目
視確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー画像処理装置
の概略的構成およびこのカラー画像処理装置に接続され
る機器を説明するブロック図。
【図2】カラー画像処理装置内部での画像処理の流れを
説明する図。
【図3】カラー画像処理装置内部のCPUにより実行さ
れる画像処理プログラムの処理内容を説明するフローチ
ャート。
【図4】カラー画像処理プログラムの実行に伴い、ディ
スプレイに表示される調整パラメータ設定画面の例を示
す図。
【図5】従来の技術に係るカラー画像処理装置におい
て、画像処理の順番を変えることで処理結果が異なって
しまう例を説明する図。
【符号の説明】
1 コンピュータ 3 外部記憶装置 5 プリンタ 6 マウス 7 ディスプレイ 11 CPU 12 ROM 13 RAM 13a 画像データ 13d プリントデータ 13e 表示データ 13f ワークエリア 13g サンプル画像データ 21 色調設定部 22 明度・カラーバランス補正処理部 23 ガンマ補正処理部 24 マスキング係数算出部 25 マスキング処理部 26 逆変換部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの色調を調整する際に参照さ
    れる複数の調整パラメータを設定するパラメータ設定手
    段と、 前記パラメータ設定手段により設定された前記調整パラ
    メータの設定順番によらず、常に同じ所定の処理手順に
    従って前記画像データを処理することにより前記色調の
    調整を行う色調調整手段とを有することを特徴とするカ
    ラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカラー画像処理装置に
    おいて、 前記パラメータ設定手段により設定された前記調整パラ
    メータを記録装置に記録、または前記記録装置から読み
    出しするパラメータ記録読み出し手段と、 新規調整パラメータを入力する新規調整パラメータ入力
    手段と、 前記新規パラメータ入力手段により前記新規調整パラメ
    ータが入力されることに応答して、前記色調整手段によ
    る色調の調整が行われる前のオリジナル画像データをコ
    ピーする画像データコピー手段とをさらに有し、 前記色調調整手段は、前記新規調整パラメータ入力手段
    により入力された前記新規調整パラメータと、前記パラ
    メータ記録読み出し手段の読み出した前記調整パラメー
    タとに基づき、前記画像データコピー手段によりコピー
    された前記画像データに対して色調の調整を行い、 前記パラメータ記録読み出し手段は、前記新規調整パラ
    メータを、前記パラメータ記録読み出し手段の読み出し
    た前記調整パラメータに追加して前記記録装置に記録す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のカラー画像処理装置に
    おいて、 前記パラメータ設定手段により設定された前記調整パラ
    メータを一括して記録または読み出し可能な第2記録装
    置をさらに有することを特徴とするカラー画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
    ラー画像処理装置において、 前記色調調整手段は、第1の色空間における前記画像デ
    ータの処理と、前記第1の色空間とは異なる少なくとも
    第2の色空間における前記画像データの処理とを行う際
    に、常に第1の色空間における前記画像データの処理を
    先に行うことを特徴とするカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカ
    ラー画像処理装置において、 前記色調調整手段は、ひとつの色空間内における前記画
    像データの処理の種類数が複数の場合、前記画像データ
    の処理を常に同じ所定の順番に従って行うことを特徴と
    するカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像データの色調を調整するカラー画像
    処理制御プログラムを記憶する記憶媒体であって、 前記記憶媒体は、 前記画像データの色調を調整する際に参照される複数の
    調整パラメータを設定する設定手順と、 前記複数の調整パラメータの設定順序によらず、常に同
    じ所定の処理手順に従って前記画像データを処理するこ
    とにより前記色調の調整を行う色調調整手順とを記憶し
    ていることを特徴とする記憶媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のカラー画像処理制御プ
    ログラムを記憶した記憶媒体であって、 前記記憶媒体は、 記録装置から前記調整パラメータを読み出すパラメータ
    読み出し手順と、 新規調整パラメータが入力されることに応答して、前記
    色調調整手順による色調の調整が行われる前のオリジナ
    ル画像データをコピーする画像データコピー手順と、 前記パラメータ読み出し手順により読み出された前記調
    整パラメータと前記新規調整パラメータとを前記記録装
    置に記録するパラメータ記録手順とをさらに記憶し、 前記色調調整手順は、前記パラメータ読み出し手順によ
    り読み出された前記調整パラメータと前記新規調整パラ
    メータとに基づき、前記画像データコピー手順によりコ
    ピーされた前記画像データに対して色調の調整を行う手
    順を含むことを特徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のカラー画像処理制御プ
    ログラムを記憶した記憶媒体において、 前記調整パラメータの記録、または読み出しが指示され
    た場合に、複数の前記調整パラメータを第2記録装置に
    一括して記録、または前記第2記録装置から一括して読
    み出しを行う手順をさらに記憶していることを特徴とす
    る記憶媒体。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか1項に記載のカ
    ラー画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体におい
    て、 第1の色空間における前記画像データの処理と、前記第
    1の色空間とは異なる少なくとも第2の色空間における
    前記画像データの処理とを行う際に、常に第1の色空間
    における前記画像データの処理を先に行う手順を記憶し
    ていることを特徴とする記憶媒体。
  10. 【請求項10】 請求項6〜8のいずれか1項に記載の
    カラー画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体にお
    いて、 ひとつの色空間内における前記画像データの処理が複数
    種類の場合、前記画像データの処理を常に同じ所定の順
    番に従って行う手順を記憶していることを特徴とする記
    憶媒体。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のいずれか1項に記載
    のカラー画像処理制御プログラムを記憶した記憶媒体に
    おいて、 前記カラー画像処理制御プログラムは、画像記録装置の
    画像記録動作を制御するためのドライバプログラムであ
    ることを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載のカラー画像処理装置
    において、 前記色調調整手段により調整された前記画像データを表
    示する表示手段をさらに有することを特徴とするカラー
    画像処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載のカラー画像処理プロ
    グラムを記憶した記憶媒体であって、 前記色調調整手段により調整された前記画像データを外
    部の表示手段に表示する手順をさらに記憶していること
    を特徴とする記憶媒体。
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