JPH11344609A - 微小球突出型再帰反射体の製造方法 - Google Patents

微小球突出型再帰反射体の製造方法

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JPH11344609A
JPH11344609A JP10122916A JP12291698A JPH11344609A JP H11344609 A JPH11344609 A JP H11344609A JP 10122916 A JP10122916 A JP 10122916A JP 12291698 A JP12291698 A JP 12291698A JP H11344609 A JPH11344609 A JP H11344609A
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colored film
microspheres
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temperature
thermal
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JP10122916A
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Hisao Ogi
久男 小木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小球突出型再帰反射体の製造方法として、
微小球の前面部や側面部における着色膜を極薄や均一な
厚さにすることができ、かつ模様や文字などの着色意匠
を表示可能な形態で行なうことができるものを提供す
る。 【解決手段】 仮付着基材11上に、熱加圧時の熱軟化
温度が90℃の剥離性仮付着剤12を介して、熱加圧時
の熱軟化温度が120℃で厚さが約1μの着色膜13を
積層した後、この上に透明な微小球14を単層配列し、
この状態で全体を110℃の温度で熱加圧して、微小球
14による着色膜13の仮付着剤12中への押動変形に
より、着色膜13を微小球14の前面相当部に付着し、
次いで微小球14上に光反射性被膜15を積層し、その
上に接着剤16を介して被着材17を接着した後、仮付
着基材11を仮付着剤12とともに剥離して、微小球1
4の前面部に着色膜13が隣接する再帰反射体20を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、再帰反射による
光輝性に基づいた識別作用の点から交通安全などを目的
として衣服、帽子、靴、鞄などの装身具等に多用されて
いる再帰反射体、特に多数の透明な微小球を前面部(表
面部)を隣接部から突出した状態で単層配列する再帰反
射体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の微小球突出型の再帰反射体で
は、微小球は通常無色で用いられることから(着色を施
すと光線の屈折等の関係で再帰反射性が失われる)、美
感ゃ装飾性をアップするための着色は、その前面部や側
面部に着色膜(層)を設けることによって行なわれてお
り、従来においては、この微小球の前面部や側面部への
着色膜の形成は、微小球の該当部を露出させた状態で該
当部に着色液を塗布して流し込むことにより行なわれて
いる。
【0003】しかしこのようないわゆる凹部に着色液を
流し込む方式では、実質上着色液の付着量を調節するこ
とが難しいため、着色膜の厚さを再帰反射性が損なわれ
ないような極薄の厚さや着色性にむらがない均一な厚さ
にすることが至難であるほか、美感や装飾性のアップの
点から好ましい模様や文字などの着色意匠(意匠形の着
色)の表示が不可能であるなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題に鑑み、微小球突出型再帰反射体の製造方法とし
て、微小球の前面部や側面部における着色膜を極薄や均
一な厚さにすることができるとともに、模様や文字など
を着色意匠を表示可能な形態で行なうことができるもの
を提供することを主要な課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る再帰反射
体の製造方法は、第1には、仮付着基材(転写基材)上
に熱軟化・剥離性仮付着剤を介して着色膜を積層した
後、該着色膜上に透明な微小球を単層配列し、次いでこ
の状態で全体を熱加圧した後、微小球上に光反射性被膜
を積層し、続いて該光反射性被膜上に接着剤を介して被
着材を接着した後、仮付着基材を仮付着剤とともに剥離
することからなり、仮付着剤と着色膜は、熱加圧時の熱
軟化温度を異にし、かつ熱加圧温度が、仮付着剤と着色
膜の熱加圧時の両熱軟化温度間の温度(中華温度)以上
であることを特徴とする。
【0006】上記において、一般には、着色膜の熱加圧
時の熱軟化温度は仮付着剤のそれより高くし(例えば約
30℃前後の差を設ける)、かつ熱加圧の温度は着色膜
と仮付着剤の熱加圧時の両熱軟化温度間の温度、すなわ
ち仮付着剤の熱加圧時の熱軟化温度より高く、着色膜の
それより低い温度にするか、あるいは着色膜の熱加圧時
の熱軟化温度は仮付着剤のそれより低くし(例えば約2
0℃前後の差を設ける)、かつ熱加圧温度は両熱軟化温
度より高い温度、すなわち仮付着剤の熱加圧時の熱軟化
温度より高い(例えば約20℃高い)温度にする。
【0007】上記の熱加圧時の熱軟化温度及び熱加圧温
度の条件のうち前者においては、熱加圧による着色膜と
仮付着剤の軟化及びその状態の差によって、微小球が着
色膜を仮付着剤中に押動変形し、これにより着色膜が微
小球の前面相当部である着色膜対向面部に付着し、仮付
着基材を仮付着剤とともに剥離した際には、単層配列状
態の微小球の前面部に連続的にのびる着色膜が隣接する
形になり、この場合予め仮付着剤上に積層する着色膜を
極薄にしておくことにより、微小球の前面部の着色膜を
所望通り極薄(例えば微小球の直径の約1/50以下)
にすることができる。
【0008】他方後者の熱加圧時の熱軟化温度及び熱加
圧温度の条件においては、熱加圧による着色膜と仮付着
剤の軟化状態の差によって、微小球が着色膜を貫通して
仮付着剤中に突出し、これにより着色膜が微小球の側面
部に付着し、仮付着基材を仮付着剤をとともに剥離した
際には、単層配列の微小球の側面部に連続的にのびる着
色膜が隣接する形になり、この場合にも微小球の側面部
の着色膜の厚さは、予め仮付着剤上に積層する着色膜の
厚さによって、任意に調整することができる。
【0009】この発明における着色膜は、実質上平坦な
仮付着剤上における積層の点から、グラビア印刷、スク
リーン印刷等のプリントによる着色意匠膜の形態にする
ことができ、この場合この着色意匠膜は、連続的な模様
などをあらわす一連の膜として、あるいは文字や部分模
様などをあらわす部分膜として形成することができる一
方、いずれの場合にも全体が着色層となる単層構造にす
ることも、着色層部と無着色層部(例えば着色層部の支
持層や被覆層など)との2層構造にすることもできる。
【0010】この発明に係る再帰反射体の製造方法は、
第2には、仮付着基材上に熱軟化・剥離性仮付着剤を介
して着色膜を積層した後、該着色膜上に透明な微小球を
単層配列し、次いでこの状態で全体を加熱した後、微小
球上に光反射性被膜を積層し、続いて該光反射性被膜上
に接着剤を介して被着材を接着した後、仮付着基材を仮
付着剤とともに剥離することからなり、仮付着剤と着色
膜は、加熱時の熱軟化温度を異にし、かつ加熱温度が、
仮付着剤と着色膜の加熱時の両熱軟化温度を越える温
度、すなわち加熱時の両熱軟化温度のいずれよりも高い
温度であることを特徴とする。
【0011】ここで、上記の熱加圧の場合と同じよう
に、通常は、着色膜の加熱時の熱軟化温度は仮付着剤の
それより高くし(例えば約30前後の差を設ける)、か
つ加熱の温度は、加熱時間との関係で適当に選定する
(例えば約30秒〜1分半加熱する場合には、着色膜の
加熱時の熱軟化温度を例えば約100〜50℃越える温
度にする)か、あるいは着色膜の加熱時の熱軟化温度は
仮付着剤のそれより低くし(例えば約20℃前後の差を
設ける)、かつ加熱温度は加熱時間との関係で適当に選
定する(例えば上記と同じように加熱時間が約30秒〜
1分半の場合には、仮付着剤の加熱時の熱軟化温度を例
えば約100〜50℃越える温度にすることができ
る)。
【0012】上記の加熱時の熱軟化温度及び加熱温度の
条件のうち前者においては、加熱による着色膜と仮付着
剤の軟化状態の差によって、微小球がその自重に基づき
着色膜を仮付着剤中に押動変形し、これによって着色膜
が微小球の前面相当部に付着し、仮付着基材を仮付着剤
とともに剥離した際には、単層配列状態の微小球の前面
部に連続的にのびる着色膜が隣接する形になる。そして
この場合予め仮付着剤上に積層する着色膜を極薄にして
おくことにより、微小球の前面部の着色膜を所望通り極
薄(例えば微小球の直径の約1/50以下)にすること
ができる。
【0013】他方後者の加熱時の熱軟化温度及び加熱温
度の条件においては、加熱による着色膜と仮付着剤の軟
化状態の差によって、微小球がその自重により着色膜を
貫通して仮付着剤中に突出し、これによって着色膜が微
小球の側面部に付着し、仮付着基材を仮付着剤をととも
に剥離した際には、単層配列の微小球の側面部に連続的
にのびる着色膜が隣接する形になり、この場合にも微小
球の側面部の着色膜の厚さは、予め仮付着剤上に積層す
る着色膜の厚さによって、任意に調整することができ
る。
【0014】またこの方法においても、着色膜はグラビ
ア印刷、スクリーン印刷等のプリントによる着色意匠膜
の形態にすることができ、かつこの着色意匠膜は、連続
的な模様などをあらわす一連の膜として、あるいは文字
や部分模様などをあらわす部分膜として形成することが
できる一方、いずれの場合にも全体が着色層となる単層
構造にすることも、着色層部と無着色層部(例えば着色
層部の支持層や被覆層など)との2層構造にすることも
できる。
【0015】
【実施例】以下図1、図2を参照して、この発明に係る
再帰反射体の製造方法の実施例を説明する。
【0016】実施例1 図1に左から右に向かって示すように、厚さが50μの
ポリエステル樹脂フイルムからなる仮付着基材11の片
面上に、厚さが30μで後程の熱加圧時の熱軟化点が9
0℃の剥離性ポリエチレンン樹脂からなる仮付着剤12
を積層し、その上に、透明赤色顔料を含むとともに熱加
圧時の熱軟化点が120℃の接着性ポリエステル樹脂溶
液をコーティングして、乾燥厚さが約1μの赤色の透明
な着色膜13を形成し、その表面に、屈折率が1.9
2、球径が53〜74μのガラス製の透明な微小球14
を散布して単層配列状態で付着した後、全体を110℃
に加熱した金属ローラーとゴムローラーを用いて線圧が
約1kg/cmで熱加圧して、微小球14のほぼ半球部
に沿って着色膜13を接着し、続いて微小球14の露出
側にアルミニウムの蒸着によって、厚さが800オング
ストームの光反射性被膜15を形成した後、ポリウレタ
ン樹脂からなる接着剤16を介してポリエステルタフタ
布からなる被着材17を接着し、この後仮付着基材11
を仮付着剤12とともに剥離、除去して、微小球14の
前面部に1μ厚の着色膜13が隣接する再帰反射体20
を形成した。この再帰反射体20では、反射光及び外観
に、着色膜13の赤色があらわれる。
【0017】実施例2 図2に左から右に向かって示すように、実施例1の場合
と同じく厚さが50μのポリエステル樹脂フイルムから
なる仮付着基材11上に、厚さが30μで後程の熱加圧
時の熱軟化点が90℃の剥離性ポリエチレンン樹脂から
なる仮付着剤12を積層した後、透明や不透明の各色の
願料を含むとともに熱加圧時の熱軟化点が70℃の接着
性ポリエステル樹脂インキで多色模様をスクリーン印刷
することにより、模様形態の着色膜13を形成し、その
表面に、実施例1と同じように、微小球14を散布して
単層配列状態で付着した後、全体を温度110℃、線圧
約1kg/cmの条件で熱加圧して、微小球14のほぼ
半球部を着色膜13を貫通して仮付着剤12中に進入さ
せることにより、微小球14の側面部を着色膜13を介
して連結する形にし、次いで実施例1の場合と同じよう
に、微小球13上に、アルミニウムの蒸着による厚さが
約800オングストームの光反射性被膜15の形成、ポ
リウレタン樹脂からなる接着剤16を介したポリエステ
ルタフタ布からなる被着材17の接着、この後の仮付着
基材11と仮付着剤12との剥離、除去を介して、微小
球14の側面部に多色模様形の着色膜14が隣接する再
帰反射体21を形成した。この再帰反射体21では、反
射光は無色であるが、外観には綺麗な多色模様があらわ
れる。
【0018】実施例3 実施例1の場合とほぼ同じように、厚さが50μのポリ
エステル樹脂フイルムからなる仮付着基材11の片面上
に、厚さが30μで加熱時の熱軟化点が90℃の剥離性
ポリエチレンン樹脂からなる仮付着剤12を積層し、そ
の上に、透明赤色顔料を含むとともに加熱時の熱軟化点
が120℃の接着性ポリエステル樹脂溶液をコーティン
グして、乾燥厚さが約1μの赤色の透明な着色膜13を
形成し、その表面に、上記の実施例の場合と同じガラス
製の透明な微小球14を散布して単層配列状態で付着し
た後、全体を180℃で約1分間加熱して、仮付着剤1
2、着色膜13を軟化させ、微小球14をその自重によ
り沈下させて、そのほぼ半球部に沿って着色膜13を接
着し、続いて実施例1の場合と全く同じように、微小球
14の露出側にアルミニウムの蒸着により、厚さが80
0オングストームの光反射性被膜15を形成した後、ポ
リウレタン樹脂からなる接着剤16を介してポリエステ
ルタフタ布からなる被着材17を接着し、この後仮付着
基材11を仮付着剤12とともに剥離、除去して、実施
例1と同等の再帰反射体20を形成した。
【0019】実施例4 実施例2の場合ほぼ同じように、厚さが50μのポリエ
ステル樹脂フイルムからなる仮付着基材11上に、厚さ
が30μで加熱時の熱軟化点が90℃の剥離性ポリエチ
レンン樹脂からなる仮付着剤12を積層した後、透明や
不透明の各色の願料を含むとともに加熱時の熱軟化点が
70℃の接着性ポリエステル樹脂インキで多色模様をス
クリーン印刷することにより、模様形態の着色膜13を
形成し、その表面に、上記の実施例の場合と同じ微小球
14を散布して単層配列状態で付着した後、全体を温度
150℃で約1分半加熱し、微小球14の自重による沈
降によりほぼ半球部を着色膜13を貫通して仮付着剤1
2中に進入させることにより、微小球14の側面部を着
色膜13を介して連結する形にし、次いで実施例2の場
合と同じように、微小球13上に、アルミニウムの蒸着
による厚さが約800オングストームの光反射性被膜1
5の形成、ポリウレタン樹脂からなる接着剤16を介し
たポリエステルタフタ布からなる被着材17の接着、こ
の後の仮付着基材11と仮付着剤12との剥離、除去を
介して、実施例2の場合と同等の再帰反射体21を形成
した。
【0020】この発明はこのほか種々の態様で実施する
ことができるもので、上記のような実施例に限定される
ものではない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る再帰反射体の製造方法によれば、そ
の構成上、微小球突出型の再帰反射体における微小球の
前面部や側面部に、従来至難であった極薄や均一な厚さ
の着色膜を容易に形成することができるとともに、従来
不可能であった模様や文字などの着色意匠を表示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る再帰反射体の製造方法の一実施
例の略断面図である。
【図2】この発明に係る再帰反射体の製造方法の他の実
施例の略断面図である。
【符号の説明】
11 仮付着基材 12 仮付着剤 13 着色膜 14 微小球 15 光反射性被膜 16 接着剤 17 被着材 20 再帰反射体 21 再帰反射体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】実施例1 図1に左から右に向かって示すように、厚さが50μの
ポリエステル樹脂フイルムからなる仮付着基材11の片
面上に、厚さが30μで後程の熱加圧時の熱軟化点が9
0℃の剥離性ポリエチレン樹脂からなる仮付着剤12を
積層し、その上に、透明赤色顔料を含むとともに熱加圧
時の熱軟化点が120℃の接着性ポリエステル樹脂溶液
をコーティングして、乾燥厚さが約1μの赤色の透明な
着色膜13を形成し、その表面に、屈折率が1.92、
球径が53〜74μのガラス製の透明な微小球14を散
布して単層配列状態で付着した後、全体を110℃に加
熱した金属ローラーとゴムローラーを用いて線圧が約1
kg/cmで熱加圧して、微小球14のほぼ半球部に沿
って着色膜13を接着し、続いて微小球14の露出側に
アルミニウムの蒸着によって、厚さが800オングスト
ームの光反射性被膜15を形成した後、ポリウレタン
樹脂からなる接着剤16を介してポリエステルタフタ布
からなる被着材17を接着し、この後仮付着基材11を
仮付着剤12とともに剥離、除去して、微小球14の前
面部に1μ厚の着色膜13が隣接する再帰反射体20を
形成した。この再帰反射体20では、反射光及び外観
に、着色膜13の赤色があらわれる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】実施例2 図2に左から右に向かって示すように、実施例1の場合
と同じく厚さが50μのポリエステル樹脂フイルムから
なる仮付着基材11上に、厚さが30μで後程の熱加圧
時の熱軟化点が90℃の剥離性ポリエチレン樹脂からな
る仮付着剤12を積層した後、透明や不透明の各色の願
料を含むとともに熱加圧時の熱軟化点が70℃の接着性
ポリエステル樹脂インキで多色模様をスクリーン印刷す
ることにより、模様形態の着色膜13を形成し、その表
面に、実施例1と同じように、微小球14を散布して単
層配列状態で付着した後、全体を温度110℃、線圧約
1kg/cmの条件で熱加圧して、微小球14のほぼ半
球部を着色膜13を貫通して仮付着剤12中に進入させ
ることにより、微小球14の側面部を着色膜13を介し
て連結する形にし、次いで実施例1の場合と同じよう
に、微小球1上に、アルミニウムの蒸着による厚さが
約800オングストームの光反射性被膜15の形成、
ポリウレタン樹脂からなる接着剤16を介したポリエス
テルタフタ布からなる被着材17の接着、この後の仮付
着基材11と仮付着剤12との剥離、除去を介して、微
小球14の側面部に多色模様形の着色膜1が隣接する
再帰反射体21を形成した。この再帰反射体21では、
反射光は無色であるが、外観には綺麗な多色模様があら
われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】実施例3 実施例1の場合とほぼ同じように、厚さが50μのポリ
エステル樹脂フイルムからなる仮付着基材11の片面上
に、厚さが30μで加熱時の熱軟化点が90℃の剥離性
ポリエチレン樹脂からなる仮付着剤12を積層し、その
上に、透明赤色顔料を含むとともに加熱時の熱軟化点が
120℃の接着性ポリエステル樹脂溶液をコーティング
して、乾燥厚さが約1μの赤色の透明な着色膜13を形
成し、その表面に、上記の実施例の場合と同じガラス製
の透明な微小球14を散布して単層配列状態で付着した
後、全体を180℃で約1分間加熱して、仮付着剤1
2、着色膜13を軟化させ、微小球14をその自重によ
り沈下させて、そのほぼ半球部に沿って着色膜13を接
着し、続いて実施例1の場合と全く同じように、微小球
14の露出側にアルミニウムの蒸着により、厚さが80
0オングストームの光反射性被膜15を形成した後、
ポリウレタン樹脂からなる接着剤16を介してポリエス
テルタフタ布からなる被着材17を接着し、この後仮付
着基材11を仮付着剤12とともに剥離、除去して、実
施例1と同等の再帰反射体20を形成した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例4 実施例2の場合ほぼ同じように、厚さが50μのポリエ
ステル樹脂フイルムからなる仮付着基材11上に、厚さ
が30μで加熱時の熱軟化点が90℃の剥離性ポリエチ
レン樹脂からなる仮付着剤12を積層した後、透明や不
透明の各色の願料を含むとともに加熱時の熱軟化点が7
0℃の接着性ポリエステル樹脂インキで多色模様をスク
リーン印刷することにより、模様形態の着色膜13を形
成し、その表面に、上記の実施例の場合と同じ微小球1
4を散布して単層配列状態で付着した後、全体を温度1
50℃で約1分半加熱し、微小球14の自重による沈降
によりほぼ半球部を着色膜13を貫通して仮付着剤12
中に進入させることにより、微小球14の側面部を着色
膜13を介して連結する形にし、次いで実施例2の場合
と同じように、微小球1上に、アルミニウムの蒸着に
よる厚さが約800オングストームの光反射性被膜1
5の形成、ポリウレタン樹脂からなる接着剤16を介し
たポリエステルタフタ布からなる被着材17の接着、こ
の後の仮付着基材11と仮付着剤12との剥離、除去を
介して、実施例2の場合と同等の再帰反射体21を形成
した。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮付着基材上に熱軟化・剥離性仮付着剤
    を介して、着色膜を積層した後、該着色膜上に透明な微
    小球を単層配列し、次いでこの状態で全体を熱加圧した
    後、微小球上に光反射性被膜を積層し、続いて該光反射
    性被膜上に接着剤を介して被着材を接着した後、仮付着
    基材を仮付着剤とともに剥離することからなり、仮付着
    剤と着色膜は、熱加圧時の熱軟化温度を異にし、かつ熱
    加圧温度が、仮付着剤と着色膜の熱加圧時の両熱軟化温
    度間の温度以上であることを特徴とする、微小球突出型
    再帰反射体の製造方法。
  2. 【請求項2】 着色膜の熱加圧時の熱軟化温度が仮付着
    剤のそれより高く、かつ熱加圧温度が、仮付着剤と着色
    膜の熱加圧時の両熱軟化温度間の温度である、請求項1
    記載の微小球突出型再帰反射体の製造方法。
  3. 【請求項3】 着色膜の熱加圧時の熱軟化温度が仮付着
    剤のそれより低く、かつ熱加圧温度が仮付着剤の熱加圧
    時の熱軟化温度を越える温度である、請求項1記載の微
    小球突出型再帰反射体の製造方法。
  4. 【請求項4】 着色膜がプリントによる着色意匠膜であ
    る、請求項1、2または3記載の微小球突出型再帰反射
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】 仮付着基材上に熱軟化・剥離性仮付着剤
    を介して、着色膜を積層した後、該着色膜上に透明な微
    小球を単層配列し、次いでこの状態で全体を加熱した
    後、微小球上に光反射性被膜を積層し、続いて該光反射
    性被膜上に接着剤を介して被着材を接着した後、仮付着
    基材を仮付着剤とともに剥離することからなり、仮付着
    剤と着色膜は、加熱時の熱軟化温度を異にし、かつ加熱
    温度が、仮付着剤と着色膜の熱加圧時の両熱軟化温度を
    越える温度であることを特徴とする、微小球突出型再帰
    反射体の製造方法。
  6. 【請求項6】 着色膜の加熱時の熱軟化温度が仮付着剤
    のそれより高く、かつ加熱温度が、着色膜の加熱時の熱
    軟化温度を越える温度である、請求項5記載の微小球突
    出型再帰反射体の製造方法。
  7. 【請求項7】 着色膜の熱加圧時の熱軟化温度が仮付着
    剤のそれより低く、かつ加熱温度が仮付着剤の加熱時の
    熱軟化温度を越える温度である、請求項5記載の微小球
    突出型再帰反射体の製造方法。
  8. 【請求項8】 着色膜がプリントによる着色意匠膜であ
    る、請求項5、6または7記載の微小球突出型再帰反射
    体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101590709A (zh) * 2008-05-27 2009-12-02 鲁毅 实现反光膜凸起结构的封护复合技术的方法
CN103105637A (zh) * 2013-01-31 2013-05-15 江苏特森特新材料科技有限公司 高强级反光膜的制造方法

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