JPH11342135A - 処置具 - Google Patents

処置具

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JPH11342135A
JPH11342135A JP10151355A JP15135598A JPH11342135A JP H11342135 A JPH11342135 A JP H11342135A JP 10151355 A JP10151355 A JP 10151355A JP 15135598 A JP15135598 A JP 15135598A JP H11342135 A JPH11342135 A JP H11342135A
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water
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grip
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Yasuhiko Kikuchi
康彦 菊地
Kenji Harano
健二 原野
Koji Iida
浩司 飯田
Naoki Sekino
直己 関野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体組織を把持して凝固し、止血等が確実に行
えるとともに、その処置部に確実に送水でき、出血した
血液等を洗い流すことができる処置具を提供することに
ある。 【解決手段】挿入部2及び挿入部2の手元側に操作部4
を有し、前記挿入部2の先端部に前記操作部4の操作に
より組織を把持するための一対の把持部材11a,11
bを有した処置具において、前記挿入部2に送水源に連
通する管腔を設けるとともに、前記管腔の先端部に前記
一対の把持部材11a,11bの間に開口する送水ノズ
ル16を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生体の体腔内に
挿入し、組織を把持、剥離、凝固及び切開することがで
きる処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、体腔内に挿入し、生体組織を把
持、剥離、凝固及び切開する処置具として生体組織を把
持する一対の把持部材を備え、各把持部材に高周波通電
用の電極を配設したバイポーラ鉗子が知られている。そ
して、このバイポーラ鉗子の使用時には一対の把持部材
間に処置対象の生体組織を把持させた状態で、各把持部
材の電極間に高周波電流を通電して把持部材間の生体組
織を凝固させるようになっている。
【0003】この種のバイポーラ鉗子は、通常、生体組
織に含まれる血管の止血、生体組織の表層の病変部、出
血点の焼灼、避妊を目的とした卵管の閉塞等の多種の症
例に用いられる。そして、バイポーラ鉗子が血管の止血
や、卵管の閉塞を目的として用いられ、患者の処置対象
の生体組織を凝固できるようになっており、また凝固し
た生体組織を切開することができるようになっている。
【0004】従来、この種の内視鏡下高周波処置具とし
ては、例えばUSP5071419、DE196061
94 A1、実開平5−82401号公報等で知られて
いる。USP5071419に示された電気外科用器械
は、体腔内に挿入する挿入部の先端部に鉤状電極を設け
るとともに、挿入部に送水管が設けられ、この送水管の
先端部に前記鉤状電極に対向する送水ノズルが設けら
れ、処置部に送水できるようになっている。
【0005】また、DE19606194 A1の手術
用医療装置は、体腔内に挿入する挿入部の先端部に開閉
可能な一対の把持部材が設けられているとともに、前記
挿入部に送水管が設けられ、送水管の先端部には一対の
把持部材の側方に開口する送水ノズルが設けられてい
る。
【0006】したがって、いずれの高周波処置器械にお
いても、生体組織を高周波によって凝固し、またその処
置部に送水して出血した血液等を洗い流すことができる
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たUSP5071419は、鉤状電極を生体組織に押し
当てて高周波によって凝固するものであり、生体組織を
把持したり、剥離する機能は備えていないとともに、把
持機能がないために確実に止血できない。また、DE1
9606194 A1は、挿入部の先端部に開閉可能な
一対の把持部材を備え、組織を把持したり、剥離する機
能は備えているものの、送水ノズルは、把持部材の側方
でずれた位置に開口している。したがって、送水した後
に把持部材を動かし、位置を調整し直す手間が必要とな
る。また、実開平5−82401号公報は、挿入部に送
水管路が設けられ、送水源から送水でき、挿入部の先端
側から噴出できるようになっているが、処置具とともに
使用する光学視管の観察窓を洗浄して視野を保つもので
あり目的が異なる。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、出血点を確認するた
めに組織からの出血を洗い流すことが可能で、さらに確
認された出血点をすぐに把持、凝固することによって迅
速な止血が可能な処置具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、挿入部及び挿入部の手元側に操作部を
有し、前記挿入部の先端部に前記操作部の操作により組
織を把持するための一対の通電可能な把持部材を有した
処置具において、前記挿入部に送水源に連通する管腔を
設けるとともに、前記管腔の先端部に前記一対の把持部
材の間に開口する送水ノズルを設けたことを特徴とす
る。そして、組織からの出血に対して送水ノズルからの
送水によって血液を洗い流し確認された出血点を迅速に
把持凝固し止血できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図4は第1の実施形態
を示し、図1及び図2は内視鏡下手術器械としての高周
波処置具の全体構成図である。図1及び図2に示すよう
に、高周波処置具としてのバイポーラ鉗子1には患者の
体腔内に挿入される細長い挿入部2と、この挿入部2の
先端部に配置され、体腔内で生体組織を把持、剥離、凝
固するための通電可能な処置部3と、挿入部2の基端部
に連結された操作部4とが設けられている。
【0011】挿入部2は、外シース5と、この外シース
5の内部に軸方向に進退自在に挿入された内シース6と
からなり、外シース5の基端部は操作部4を構成するグ
リップ7の延出部7aに固定され、内シース6の基端部
は操作部4に設けられた内シース駆動部材8に固定され
ている。
【0012】処置部3には電極を構成する把持部として
の一対の把持部材11a,11bと、これらの把持部材
11a,11bを拡開させる方向に付勢する弾性部材1
2a,12bとが設けられている。弾性部材12a,1
2bはばね鋼等によって形成され、弾性部材12a,1
2bの表面は絶縁材14によって被覆されている。さら
に、把持部材11a,11bは閉じたときに互いに噛合
する鋸歯状部が形成され、生体組織を確実に把持できる
ように形成されている。
【0013】また、内シース6の内部には管腔としての
送水管15が軸方向に進退自在に挿通されている。この
送水管15は金属細管からなり、基端部は操作部4の内
部まで延長し、先端部は処置部3まで延長している。さ
らに、送水管15の先端部には前記一対の把持部材11
a,11b間に開口する送水ノズル16が設けられてい
る。
【0014】すなわち、送水ノズル16は、図3に示す
ように、送水管15の先端開口部を先細に絞った形状で
あり、把持部材11a、11bには送水ノズル16の位
置を確認できるようにスリット17が設けられている。
【0015】さらに、図4に示すように、操作部4には
送水管15の基端部を接続する送水管接続部材18が設
けられている。送水管接続部材18には送水管15の軸
方向、つまり横方向に開口する横穴19aと、この横穴
19aの端部から直角に縦方向に開口する縦穴19bと
からなる送水路19が設けられている。横穴19aには
ゴム等の弾性部材20が固定リング21によって固定さ
れており、この弾性部材20には送水管15の基端部に
形成された鋭角カット部15aが軸方向に進退自在に穿
刺されている。
【0016】また、前記縦穴19aのねじ部22にはチ
ューブ接続部材23の基端部のねじ部23aがねじ込み
固定されており、前記送水管接続部材18から突出する
チューブ接続部材23の先端部には送水チューブ24の
基端部が接続されている。そして、送水チューブ24を
介して供給された送液は送水路19を介して送水管15
に導かれ、送水ノズル16から噴出するようになってい
る。
【0017】また、図1及び図2に示すように、グリッ
プ7の延出部7aには外シース5の基端部に連結固定さ
れる連結リング25が設けられている。さらに、延出部
7aの後方には処置部3の後端部と電気、機械的に接続
するための処置部ユニット接続部26が配設されてい
る。
【0018】処置部ユニット接続部26には処置部3を
構成する一対の把持部材11a,11bと接続する接続
手段(図示しない)が設けられ、この接続手段を介して
操作部4の後端部に設けられたケーブル接続部27に電
気的に接続されている。このケーブル接続部27は接続
ケーブル28を介して高周波焼灼電源装置(図示しな
い)に接続される。
【0019】また、グリップ7には鉗子操作手段として
のトリガー30が設けられている。このトリガー30は
グリップ7の上端部に回動ピン31を中心に回動自在に
連結されている。さらに、このトリガー30には回動支
点の上方に長孔32が形成されている。この長孔32は
内シース駆動部材8の側面に突設された係合ピン33が
挿入されている。
【0020】また、グリップ7の内部にはトリガー30
の下端部の手掛け部30aをグリップ7から離れる方向
(図1において回動ピン31を中心に時計回り方向)に
付勢する付勢部材(図示しない)が配設されている。そ
して、トリガー30は付勢部材のばね力によって常時グ
リップ7から最も離れた定位置(解放位置)で保持され
ている。
【0021】さらに、グリップ7の後端上部における側
面には送水操作手段としての送水操作レバー34が設け
られている。この送水操作レバー34はグリップ7に対
して回動ピン35を中心に回動自在に連結されている。
さらに、送水操作レバー34の回動中心より上方には長
孔36が形成され、この長孔36には送水管15の後端
側面から突設された係合ピン37が挿入されている。
【0022】送水操作レバー34には略V字状に配置さ
れた前後のアーム部38a,38bが設けられている。
そして、一方のアーム部38aには指掛け部39が他方
のアーム38bはストッパピン40と当接して送水操作
レバー34の回動範囲を規制する役目をしている。さら
に、回動ピン35には送水操作レバー34を時計回り方
向に付勢する付勢部材(図示しない)が装着されてい
る。
【0023】ここで、トリガー30の手掛け部30aを
付勢部材のばね力に抗してグリップ7側に引き込み操作
することにより、内シース駆動部材8を介して内シース
6が外シース5の軸方向前方へ移動する。内シース6の
前進に伴って弾性部材12a,12bが相対的に内シー
ス6内に引き込まれた状態となり、把持部材11a,1
1bが閉じる。また、トリガー30が解放されるとグリ
ップ7内の付勢部材のばね力によって定位置に戻り、弾
性部材12a,12bが相対的に内シース6から突出し
て把持部材11a,11bは弾性部材12a,12bの
弾性復元力によって開くようになっている。
【0024】また、送水操作レバー34の指掛け部39
に指を掛け、付勢部材の付勢力に抗して送水操作レバー
34を反時計回り方向に回動すると、長孔36に挿入さ
れている係合ピン37を介して送水管15が前進駆動
し、送水管15の送水ノズル16が把持部材11a,1
1bの間に突出するようになっている。送水操作レバー
34が解放されると付勢部材のばね力によって定位置に
戻り、送水管15は後退して内シース6に引き込まれ、
アーム部38bがストッパピン40に当接すると停止す
るようになっている。
【0025】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。バイポーラ鉗子1のケーブル接続部27に接続ケ
ーブル28を接続し、バイポーラ鉗子1と高周波焼灼電
源装置とを電気的に接続する。初期状態では操作部4の
トリガー30の手掛け部30aはグリップ7から最も離
れた定位置で保持され、処置部ユニット接続部26は挿
入部2の軸方向の移動範囲の最後端位置で保持される。
この状態では、図1に示すように処置部3の一対の弾性
部材12a,12bが内シース6から突出して把持部材
11a,11bが開いた状態にある。
【0026】そこで、トリガー30の手掛け部30aを
付勢部材のばね力に抗してグリップ7側に引き込み操作
することにより、内シース駆動部材8を介して内シース
6が外シース5の軸方向前方へ移動する。内シース6の
前進に伴って弾性部材12a,12bが相対的に内シー
ス6内に引き込まれた状態となり、図2に示すように、
把持部材11a,11bが閉じる。
【0027】この状態で、バイポーラ鉗子1の挿入部2
を患者の体内に挿入され、この挿入部2の先端の処置部
3が体内の処置対象の生体組織の近傍位置まで誘導す
る。トリガー30が解放されるとグリップ7内の付勢部
材のばね力によって定位置に戻り、弾性部材12a,1
2bが相対的に内シース6から突出して把持部材11
a,11bは弾性部材12a,12bの弾性復元力によ
って開く。
【0028】続いて、拡開した把持部材11a,11b
の間に生体組織を挿入(介在)した後、トリガー30の
手掛け部30aを付勢部材のばね力に抗してグリップ7
側に引き込み操作することにより、内シース駆動部材8
を介して内シース6が外シース5の軸方向前方へ移動す
る。内シース6の前進に伴って弾性部材12a,12b
が相対的に内シース6内に引き込まれた状態となり、把
持部材11a,11bが閉じ、生体組織が把持される。
【0029】このとき、把持部材11a,11bには閉
じたときに互いに噛合する鋸歯状部に形成され、生体組
織を確実に把持できる。この状態で、高周波焼灼電源装
置から接続ケーブル28を介してコード接続部27に高
周波電流が流れ、把持部材11aと11bとの間に凝固
電流が流れ、生体組織の凝固が行われる。凝固が完了し
た後、トリガー30を解放するとグリップ7内の付勢部
材のばね力によって内シース6が外シース5に対して初
期位置に戻り、弾性部材12a,12bが相対的に内シ
ース6から突出して把持部材11a,11bは弾性部材
12a,12bの弾性復元力によって開き、把持部材1
1a,11bは生体組織から開放される。
【0030】ここで、送水操作レバー34の指掛け部3
9に指を掛け、付勢部材の付勢力に抗して送水操作レバ
ー34を反時計回り方向に回動すると、長孔36に挿入
されている係合ピン37を介して送水管15が前進し、
図1の破線で示すように送水ノズル16が把持部材11
a,11bの間に突出する。この時、送水ノズル16の
突出量は把持部材11a,11bに設けられたスリット
17から確認できる。この状態で、送水源に設けられた
送水コック(図示しない)を操作して送水コックを開放
すると、送水チューブ24を介して送水路19に送液さ
れ、さらに送水管15を介して送水ノズル16から噴出
される。このとき、送水ノズル16は開いた把持部材1
1a,11bの間に位置しているため、生体組織の処置
部に確実に送水でき、出血した血液等を洗い流すことが
できる。
【0031】送水が完了した後、送水操作レバー34を
解放すると、付勢部材のばね力によって定位置に戻り、
送水管15は相対的に内シース6に引き込まれて送水ノ
ズル16が後退し、アーム部38bがストッパピン40
に当接すると停止する。
【0032】また、生体組織を剥離する場合には、トリ
ガー30によって把持部材11a,11bを閉じた状態
で、生体組織の剥離部位に把持部材11a,11bの先
端部を押し当てた状態で、トリガー30を解放するとグ
リップ7内の付勢部材のばね力によって内シース6が外
シース5に対して初期位置に戻り、把持部材11a,1
1bは弾性部材12a,12bの弾性復元力によって開
くため、この把持部材11a,11bの開閉を繰り返す
ことにより生体組織の剥離を行うことができる。
【0033】本実施形態によれば、生体組織の把持、剥
離、凝固が1つのバイポーラ鉗子1で行うことができ、
手術時にバイポーラ鉗子1の交換を少なくして煩わしさ
を軽減でき、手術時間の短縮を図ることができ、また、
一対の把持部材11a,11b間に送水ノズル16が突
出して処置部に送水できるため、目的部位に確実に送水
できる。
【0034】図5は第2の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、送水管接続部材18に設けられた横
穴19aと縦穴19bとの合流部に縦穴19bと同軸的
に筒状の弾性部材41が挿入され、この弾性部材41の
横穴19aに対向する内壁には硬質のスペーサ42が設
けられている。さらに、送水管15の鋭角カット部15
aは弾性部材41の側壁を穿刺してスペーサ42に当接
されており、送水管15が送水路19に連通している。
したがって、第1の実施形態と同様に、送水チューブ2
4から送液されると送水路19を介して送水管15に導
かれる。なお、スペーサ42を設けることによって鋭角
カット部15aが弾性部材41の他方の側壁を貫通して
塞がれることがない。
【0035】図6は第3の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、挿入部2を構成する内シース6の内
部に一対の把持部材11a,11bを備えた中空ロッド
43が設けられており、この中空ロッド43には先端に
切開ナイフ44を備えたナイフユニット45、先端に送
水ノズル16を備えた送水管15及び先端に測温センサ
またはPHセンサ46を備えた測定ユニット47が選択
的に着脱交換できる。したがって、手術時にバイポーラ
鉗子1の交換を少なくして煩わしさを軽減でき、手術時
間の短縮を図ることができる。
【0036】図7は第4の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、グリップ7の延出部7aには送水オ
ン・オフバルブ48が複数本のボルト48aによって着
脱可能に設けられている。この送水オン・オフバルブ4
8には第1の接続管49aと第2の接続管49b及びコ
ック50が設けられている。
【0037】第1の接続管49aには送水源に連通する
送水チューブ24が接続され、第2の接続管49bには
送水連通チューブ51の一端部が接続され、この他端部
は送水管接続部材18のチューブ接続部材23に接続さ
れている。
【0038】したがって、送水オン・オフバルブ48の
コック50をオン側に回動すると、送水オン・オフバル
ブ48がオンとなり、送水源から送水チューブ24を介
して送水オン・オフバルブ48に送液され、さらに送水
連通チューブ51を介して送水管接続部材18に送液さ
れる。
【0039】本実施形態においては、送水オン・オフバ
ルブ48が操作部4に対して着脱可能であるから後付け
することも可能であり、また送水オン・オフバルブ48
が操作部4に設けられているため操作性の向上を図るこ
とができる。
【0040】前述した実施の形態によれば、次のような
構成が得られる。 (付記1)挿入部及び挿入部の手元側に操作部を有し、
前記挿入部の先端部に前記操作部の操作により組織を把
持するための一対の通電可能な把持部材を有した処置具
において、前記挿入部に送水源に連通する管腔を設ける
とともに、前記管腔の先端部に前記一対の把持部材の間
に開口する送水ノズルを設けたことを特徴とする処置
具。
【0041】(付記2)前記送水ノズルは、一対の把持
部材の把持面の間を軸方向に進退可能なように配設され
ていることを特徴とする付記1記載の処置具。 (付記3)前記操作部は、一対の把持部材を開閉する第
1の操作手段と、送水ノズルを進退させる第2の操作手
段を有し、第2の操作手段は、送水源に連通する第1の
孔と、この第1の孔に連通する挿入部と平行に設けられ
た第2の孔を有し、送水ノズルの送水管の基端部が前記
第1の孔に連通する状態で前記第2の孔に水密に固定さ
れた弾性部材に圧入されることによって前記第2の操作
手段に水密に固定されていることを特徴とする付記1記
載の処置具。
【0042】(付記4)前記操作部は、一対の把持部材
を開閉する第1の操作手段と、送水ノズルを進退させる
第2の操作手段を有し、第2の操作手段は、送水源に連
通する第1の孔と、この第1の孔に連通する挿入部と平
行に設けられた第2の孔を有し、送水ノズルの送水管の
基端部が前記第1の孔に連通する空間を有する弾性部材
の空間に連通する状態で圧入されることによって前記第
2の操作手段に水密に固定されていることを特徴とする
付記1記載の処置具。
【0043】(付記5)前記送水ノズルは、第2の操作
手段に対して着脱自在であることを特徴とする付記3ま
たは4記載の処置具。 (付記6)前記一対の把持部材を備えた把持ユニット
は、軸方向に貫通する管腔を有し、この管腔内に送水ノ
ズル、ナイフユニット、測定ユニットが選択的に着脱交
換可能であることを特徴とする付記1記載の処置具。
【0044】(付記7)前記操作部には、送水ノズルに
連通する送水管路の開閉を行う送水オン・オフバルブが
着脱可能に設けられていることを特徴とする付記1,
3,4のいずれかに記載の処置具。
【0045】図8及び図9は第5の実施形態を示し、第
1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を
省略する。本実施形態は、挿入部2を構成する内シース
6の内部に、構造が異なる少なくとも2種類の把持ユニ
ットを着脱交換可能に設けたものであり、第1の把持ユ
ニット61と第2の把持ユニット62とを備えている。
【0046】第1の把持ユニット61は、図9(a)に
示すように、挿入部2の内シース6に挿通可能な外径を
有するマルチルーメンチューブ63によって形成され、
外周面には硬質の被膜64が設けられている。マルチル
ーメンチューブ63には平行する一対の孔65a,65
bが軸方向に亘って設けられ、この一対の孔65a,6
5bの内部には外周面が絶縁チューブ66a,66bで
被覆された線材67a,67bが挿通されている。
【0047】前記線材67a,67bの先端側は、図8
に示すように、弾性部材12a,12bを介して把持部
材11a,11bが設けられ、基端側はケーブル接続部
27に電気的に接続される接続端子部68が設けられて
いる。さらに、一対の孔65a,65bの側部には小径
の挿通孔69が軸方向に亘って設けられ、この先端側は
マルチルーメンチューブ63の先端面に開口している。
【0048】第2の把持ユニット62も、図9(b)に
示すように、挿入部2の内シース6に挿通可能な外径を
有するマルチルーメンチューブ70によって形成され、
外周面には硬質の被膜71が設けられている。マルチル
ーメンチューブ70には平行する一対の孔72a,72
bが軸方向に亘って設けられ、この一対の孔72a,7
2bの内部には外周面が絶縁チューブ73a,73bで
被覆された線材74a,74bが挿通されている。
【0049】前記線材74a,74bの先端側は、図8
に示すように、弾性部材75a,75bを介して小型把
持部材76a,76bが設けられ、基端側はケーブル接
続部27に電気的に接続される接続端子部77が設けら
れている。さらに、一対の孔72a,72bの側部には
大径の送水口78が軸方向に亘って設けられ、この先端
側はマルチルーメンチューブ70の先端面に開口してい
る。
【0050】そして、第1の把持ユニット61の挿通孔
69には先端に切開ナイフ79を備えたナイフユニット
80が挿脱自在であり、第2の把持ユニット62の送水
口78は操作部4の送水路19に連通するようになって
いる。
【0051】本実施形態によれば、第1の把持ユニット
61を使用することにより、ナイフユニット80を用い
て生体組織を切開でき、第2の把持ユニット62を使用
することにより、十分な送水量を確保できる。また、手
術時にバイポーラ鉗子1の交換を少なくして煩わしさを
軽減でき、手術時間の短縮を図ることができる。
【0052】図10は第6の実施形態を示し、第5の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、第2の把持ユニット62の送水口7
8に送水管81を軸方向に進退自在に挿通したものであ
る。本実施形態によれば、送水管81を進退して目的部
位に対して送水管81の先端部を近付けたり、遠ざけた
りでき、出血した血液等を確実に洗い流すことができ
る。
【0053】前述した実施の形態によれば、次のような
構成が得られる。 (付記8)ユニット挿入部の先端部に開閉自在に設けら
れた一対の把持部材と、前記一対の把持部材を開閉する
操作手段と、前記ユニット挿入部が前記操作手段に対し
て着脱自在な処置具であって、前記ユニット挿入部に設
けられナイフユニットを挿脱自在な挿通孔を有する第1
の把持ユニットと、前記ユニット挿入部に設けられ送水
口を備えた第2の把持ユニットとからなり、前記第1及
び第2の把持ユニットが前記操作手段に対して着脱交換
可能であることを特徴とする処置具。
【0054】(付記9)前記第2の把持ユニットの送水
口は、送水管が進退自在に挿通可能であることを特徴と
する付記8記載の処置具。 (付記10)前記第1及び第2の把持ユニットは、マル
チルーメンチューブで形成されていることを特徴とする
付記8記載の処置具。
【0055】図11及び図12は第7の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。図11に示すように、バイポーラ鉗子
1の処置部ユニット接続部26には前後方向に沿ってス
ライダ支持部材91が設けられ、このスライダ支持部材
91にはスライダ92が前後方向に移動自在に設けられ
ている。スライダ92の後端部には送水管固定部材93
が取付けられ、この送水管固定部材93には送水管15
の後端部が係止固定されている。
【0056】スライダ92の前端部には左右に突出する
係合ピン94が設けられ、この係合ピン94には送水操
作レバー34の長孔36が係合されている。そして、送
水操作レバー34の回動によってスライダ92が前後方
向にスライドするようになっている。
【0057】図12に示すように、スライダ92には軸
方向と直交する方向に貫通孔95が設けられ、この貫通
孔95には円柱状の送水バルブ本体96が貫通した状態
で固定されている。送水バルブ本体96にはこれと直交
する方向に挿通孔97が穿設され、この挿通孔97の両
端にはシール部材98が装着されている。そして、前記
送水管15は挿通孔97に挿通され、シール部材98に
よってシールされている。
【0058】送水バルブ本体96には挿通孔97と平行
にシリンダ99が設けられ、このシリンダ99にはピス
トン100が挿入されている。ピストン100は、ピス
トンロッド101と、このピストンロッド101に間隔
を存して設けられた2つのフランジ102とから構成さ
れ、ピストン100は板バネ103によって前方に付勢
されている。
【0059】さらに、送水バルブ本体96にはシリンダ
99の前部側と連通する第1のポート104とシリンダ
99の後部側と連通する第2のポート105が設けら
れ、第1のポート104は送水チューブ24が接続さ
れ、第2のポート105は送水管15と連通している。
【0060】そして、ピストン100が図12の実線で
示すように前部側に位置しているときにはフランジ10
2によって第1のポート104と第2のポート105が
遮断され、同図破線で示すように後部側に位置している
ときには第1のポート104と第2のポート105が連
通するようになっている。
【0061】さらに、ピストン100の前面に対向する
前記スライダ支持部材91には後方に向かって突出する
押しピン106が設けられ、スライダ92が前進、つま
り送水管15が前進したとき押しピン106によってピ
ストン100を板バネ103の付勢力に抗して後方へ移
動させるようになっている。そして、第1のポート10
4と第2のポート105とを連通させるようになってい
る。
【0062】次に、第7の実施形態の作用について説明
する。送水操作レバー34の指掛け部39に指を掛け、
反時計回りに回動させると、係合ピン94を介してスラ
イダ92が前進し、これと一体に送水管15が前進す
る。スライダ92の前進に伴ってピストン100の前面
が押しピン106に当接して後方へ相対的に移動する
と、ピストン100のフランジ102位置が第1のポー
ト104と第2のポート105との遮断位置から連通位
置に切り替わり、送水チューブ24から供給された液体
が第1のポート104、シリンダ99、第2のポート1
05の順に送液されて送水管15に導かれ、送水ノズル
16から噴出する。したがって、送水ノズル16の前進
操作と送水操作が連動し、送水ノズル16が一対の把持
部材11a,11bの間に突出すると同時に送水ノズル
16から送水が開始される。
【0063】図13及び図14は第8の実施形態を示
し、第7の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。給水源と接続する送水チューブ24は
送水操作レバー34の回動ピン35の付近においてU字
状に屈曲されており、回動ピン35の下方に設けられた
チューブ支持部材110によって支持されている。回動
ピン35にはこれと一体に回動するチューブ押えカム1
11が設けられている。
【0064】次に、第8の実施形態の作用について説明
する。図13(a)に示すように送水操作レバー34が
付勢部材(図示しない)によって時計回り方向に付勢さ
れているときには、図14の実線で示すように、チュー
ブ押えカム111が下向きにあり、チューブ支持部材1
10との間で送水チューブ24を押し潰して閉塞してい
る。
【0065】送水操作のために、図13(b)で示すよ
うに、送水操作レバー34の指掛け部39に指を掛け、
反時計回りに回動させると、チューブ押えカム111が
回動ピン35と一体に回動して図14の2点鎖線で示す
ように横方向に回動して送水チューブ24から離れ、送
水チューブ24が水圧によって復元して送液される。し
たがって、送水ノズル16の前進操作と送水操作が連動
し、送水ノズル16が一対の把持部材11a,11bの
間に突出する過程で送水ノズル16から送水が開始され
る。
【0066】図15〜図17は第9の実施形態を示し、
第7の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明
を省略する。本実施形態は、スライダ92にこれと直交
する方向に送水チューブ接続部材112が設けられ、こ
の送水チューブ接続部材112には送水管15が挿通す
る挿通孔113が穿設され、この挿通孔113の開口端
にはシール部材114が設けられている。さらに、送水
チューブ接続部材112には送水チューブ24が接続さ
れる送水ポート115が穿設され、前記送水管15と連
通している。
【0067】また、スライダ92には小径部116が設
けられ、この小径部116にはナイフレバー接続部材1
17が前後方向に移動自在に嵌合されている。このナイ
フレバー接続部材117の左右には係合ピン118が突
設され、この係合ピン118には送水操作レバー34の
長孔36が係合している。さらに、小径部116にはナ
イフレバー接続部材117を後退方向に付勢する付勢ば
ね119が設けられている。
【0068】さらに、送水操作レバー34の回動軌跡上
に位置するグリップ7の内部には横方向にロッド120
が設けられ、このロッド120にはL字状のチューブ押
え部材121がロッド120の軸方向に移動自在に支持
されている。チューブ押え部材121の基端部の押え部
122はチューブ支持部123と離間し、この間には送
水チューブ24の中途部が介在されている。また、チュ
ーブ押え部材121の先端部はグリップ7の側壁に穿設
された開口124に対向しており、この先端部には傾斜
部125が形成されている。
【0069】さらに、前記ロッド120には付勢ばね1
26が巻装され、チューブ押え部材121の先端部の傾
斜部125を開口124から突出する方向に付勢してい
る。したがって、図17(a)に示すように、チューブ
押え部材121の押え部122とチューブ支持部123
との間で送水チューブ24の中途部を押し潰して閉塞し
ているが。第9の実施形態の作用について説明する。送
水操作レバー34を図15(a)の状態から(b)の状
態まで回動させると、送水管15が前進するとともに、
スライダ92の先端が処置部ユニット接続部26の後端
に接触して止まる。この状態からさらに送水操作レバー
34を図15(b)の二点鎖線まで回動させると、スラ
イダ92が止まった状態で、ナイフレバー接続部材11
7が付勢ばね119に抗して前進する。この時、送水操
作レバー34の回動によって送水操作レバー34とチュ
ーブ押え部材121の傾斜部125が摺動すると、同図
(b)に示すように、付勢ばね126の付勢力に抗して
チューブ押え部材121が押し込まれて押え部122が
チューブ支持部123から離間し、送水チューブ24が
水圧によって復元して送液されるようになっている。し
たがって、送水ノズル16を前進して位置決めした状態
で、送水操作レバー34の回動操作により送水ノズル1
6が一対の把持部材11a,11bの間で送水を開始で
きる。
【0070】前述した実施の形態によれば、次のような
構成が得られる。 (付記11)挿入部の先端部に開閉自在に設けられた一
対の把持部材と、前記一対の把持部材を開閉する操作手
段と、前記把持部材と前記操作手段とを連動する連動手
段と、前記挿入部に設けられ前記一対の把持部材の近傍
へ進退可能な送水プローブと、この送水プローブを進退
操作する進退操作手段と、前記送水プローブへの送水を
制御可能な開閉バルブとからなる処置具において、前記
送水プローブの進退に連動して開閉バルブが開閉するこ
とを特徴とする処置具。
【0071】(付記12)前記進退操作手段は、送水操
作レバーと、この送水操作レバーと連動してスライダ支
持部材上をスライドし、送水プローブを進退させるスラ
イダとからなり、前記開閉バルブは、スライダに設けら
れた流路閉鎖部材を含み、スライダが移動したときスラ
イダ支持部材の一部と前記流路閉鎖部材が接触して流路
閉鎖部材が移動して流路が開くことを特徴とする付記1
1記載の処置具。
【0072】(付記13)前記進退操作手段は、回動ピ
ンによって軸支された送水操作レバーと、この送水操作
レバー、送水プローブ及び送水チューブが接続されたス
ライダとからなり、前記開閉バルブは、前記回動ピンに
設けられた流路閉鎖部材を含み、前記送水操作レバーが
回動したとき前記流路閉鎖部材が移動して流路が開くこ
とを特徴とする付記11記載の処置具。
【0073】(付記14)前記進退操作手段は、板状壁
面を有する送水操作レバーと、この送水操作レバー、送
水プローブ及び送水チューブが接続されたスライダとか
らなり、前記開閉バルブは、前記送水操作レバーの移動
範囲内に設けられた流路閉鎖部材を含み、ナイフレバー
が移動したとき、前記板状壁面と前記流路閉鎖部材が接
触して流路が開くことを特徴とする付記11記載の処置
具。
【0074】(付記15)前記流路閉鎖部材は、シリン
ダと、このシリンダ内に進退自在に設けられたピストン
であることを特徴とする付記12〜14のいずれかに記
載の処置具。
【0075】(付記16)前記流路閉鎖部材は、通常時
は、送水チューブの中途部を押し潰して閉塞し、移動す
ると送水チューブを開放することを特徴とする付記12
〜14のいずれかに記載の処置具。
【0076】(付記17)前記開閉バルブは、スライダ
が最も把持部材に近付いた第1の位置で、少なくとも開
いた状態であり、把持部材から最も離れた第2の位置で
閉じた状態であることを特徴とする付記12〜16のい
ずれかに記載の処置具。
【0077】(付記18)前記開閉バルブは、第1の位
置と第2の位置の略中間より第1の位置に近い位置で、
少なくとも開いた状態であり、第2の位置で閉じた状態
であることを特徴とする付記12〜16のいずれかに記
載の処置具。
【0078】(付記19)送水プローブの代わりにナイ
フロッドが挿通可能であることを特徴とする付記12〜
18のいずれかに記載の処置具。図18及び図19は第
1の開示例としてのバイポーラカッタを示す。このバイ
ポーラカッタ131には細長い挿入部132と、この挿
入部132の先端部に配置され、体腔内で生体組織を把
持、凝固、切開するための通電可能な処置部133と、
挿入部132の基端部に連結された操作部134とが設
けられている。
【0079】挿入部132の先端部には開閉自在な一対
のジョー135及びナイフ136が設けられている。操
作部134を構成するグリップ137にはジョー135
を開閉する開閉トリガー138及びナイフ136を進退
するナイフレバー139が設けられている。
【0080】開閉トリガー138はグリップ137の上
端部に回動ピン141を中心に回動自在に連結されてい
る。さらに、この開閉トリガー138には回動支点の上
方に長孔142が形成されている。この長孔142はジ
ョー駆動部材143の側面に突設された係合ピン144
が挿入されている。
【0081】また、グリップ137の内部には板バネ1
45が設けられ、開閉トリガー138に突設された荷重
受けピン146を押圧することにより、開閉トリガー1
38の下端部の手掛け部138aをグリップ137から
離れる方向、つまりジョー駆動部材143を後退させ、
ジョー135を閉じる方向に付勢している。
【0082】また、ナイフレバー139はグリップ13
7に対して回動ピン147を中心に回動自在に連結され
ている。さらに、ナイフレバー139の回動中心より上
方には長孔148が形成され、この長孔148にはナイ
フ駆動部材149の後端側面から突設された係合ピン1
50が挿入されている。
【0083】さらに、ナイフレバー139の回動ピン1
47には付勢バネ151が巻回され、ナイフレバー13
9を時計回りに付勢し、ナイフ136を後退する方向に
付勢している。また、ナイフレバー139には連結棒1
52の一端部が連結されていて、この連結棒152の他
端部にはフック部152aが設けられている。そして、
このフック部152aは開閉トリガー138の側面に突
設された掛止ピン153に掛止されている。
【0084】したがって、図18に示すように、ナイフ
レバー139によって開閉トリガー138を板バネ14
5の付勢力に抗して僅かに反時計方向に引っ張り、ジョ
ー駆動部材143を僅かに前進させた位置に保持してい
る。したがって、一対のジョー135は僅かな隙間13
5aを持っており、この隙間135aによって極薄い組
織を把持したときのショートを防止している。しかし、
ジョー135に隙間135aがあると、ジョー135に
よって把持した組織をナイフ136によって切開する際
に把持した組織が逃げてしまうという不具合があるが、
本開示例によれば、ナイフレバー139を付勢バネ15
1の付勢力に抗して回動させ、ナイフ駆動部材149を
介してナイフ136を前進させると、ナイフレバー13
9に連結された連結棒152も一緒に前進するため、図
19に示すように、フック部152aが掛止ピン153
から外れて開閉トリガー138の拘束が解除される。し
たがって、開閉トリガー138が板バネ145の付勢力
によって時計回りに回動し、ジョー駆動部材143を介
してジョー135を挿入部32に引き込み、ジョー13
5を閉じるため、把持した組織が切開時に逃げることは
なく、確実に切開できる。
【0085】図20〜図22は第2の開示例としての送
水機能付き電気焼灼器具を示すが、従来、この種の器具
は、DE19606194 A1によって知られてい
る。この器具は、ハンドル内に備えられた吸引及び洗浄
パイプを遮断可能な弁と、凝固電極を軸方向に移動する
ための取手を有したものである。この器具は、送水後に
凝固する場合に、取手で凝固電極を引き込み送水弁を押
して送水した後に、再び凝固電極を突出してから出力す
ることになり、操作性が非常に面倒であり、何回も凝固
する場合に効率が悪いという問題があった。
【0086】本開示例は、前述のような問題を解決した
ものである。なお、バイポーラ鉗子1については第1の
実施形態と同一であるため説明を省略する。バイポーラ
鉗子1のケーブル接続部27は接続ケーブル28を介し
て高周波焼灼電源装置160に接続され、送水チューブ
24は灌流機器としてのローラポンプ161に接続され
ている。
【0087】高周波焼灼電源装置160は電源に接続さ
れる出力発振部162と出力制御部163とからなり、
出力制御部163はフットスイッチ164に接続されて
いる。ローラポンプ161は貯水器165と接続するポ
ンプ部166、設定パネル167及び出力連動送水手段
としてのポンプ制御部168とからなり、設定パネル1
67によって送水量、送水タイミング、送水時間等を設
定できるようになっている。さらに、高周波焼灼電源装
置160の出力制御部163とローラポンプ161のポ
ンプ制御部168とは通信ケーブル169によって接続
されている。
【0088】したがって、図22に示すように、術者
は、フットスイッチ164をオンすると、出力制御部1
63がオン信号を検知し、出力発振部162から高周波
が発振されてバイポーラ鉗子1に導かれる。これと同時
に、出力制御部163から通信ケーブル169を介して
ポンプ制御部168にポンプ作動信号が発信されるた
め、ポンプ部166が作動する。したがって、ポンプ部
166から送水チューブ24を介してバイポーラ鉗子1
に送液される。
【0089】このように高周波焼灼電源装置160とロ
ーラポンプ161とを通信ケーブル169によって接続
することにより、術者はフットスイッチ164を操作し
て高周波出力するだけで規定の送水量が得られるため、
送水スイッチを操作する必要がなく、操作性の向上を図
ることができる。
【0090】なお、高周波焼灼前にジョーに送水して焦
げ付きを防止でき、また、ローラポンプ161によって
吸引することも可能である。さらに、高周波焼灼電源装
置160とローラポンプ161を同一の台車に載置する
ことにより、通信ケーブル169の引き回しが簡単とな
る。
【0091】図23は第3の開示例を示し、生理食塩水
バッグ170と接続する送水チューブ24の途中に中継
ボックス171を設け、この中継ボックス171に送水
チューブ24を開放・遮断する電磁弁172を設けたも
のである。電磁弁172は中継パネル173を介してフ
ットスイッチ164に接続されているとともに、高周波
焼灼電源装置160に接続されている。したがって、術
者はフットスイッチ164を操作して高周波出力するだ
けで電磁弁172が開放して規定の送水量が得られるた
め、操作性の向上を図ることができる。しかも、ポンプ
が不要となり、安価に提供できるとともに、任意の場所
に可搬できる。
【0092】図24は第4の開示例を示し、一対のジョ
ーのうち片側のみを示している。ジョー本体175の電
極部176における把持側には複数個の送水孔177が
設けられ、この送水孔177はジョー本体175を支持
するステンレスパイプ178の送水管路179を介して
送水源に連通しており、ステンレスパイプ178は絶縁
チューブ180によって被覆されている。したがって、
高周波焼灼前に送水孔177から送水してジョーの焦げ
付きを防止できる。
【0093】図25は第5の開示例を示し、一対のジョ
ー本体181を透明な合成樹脂材料によって形成し、こ
のジョー本体181の把持面に電極部182を設けたも
のである。このように構成すると、高周波焼灼時に組織
の焼灼部をジョー本体181を透視して観察でき、焼灼
時間を制御できる。
【0094】図26は第6の開示例を示し、一対のジョ
ーのうち片側のみを示している。ジョー本体183の電
極部184の背側には絶縁部185が設けられ、この絶
縁部185には例えば超音波等を発振して組織の硬さを
検知する硬さセンサ186が設けられている。また、ジ
ョー本体183を支持するステンレスパイプ187には
センサケーブル188が挿通されており、ステンレスパ
イプ187は絶縁チューブ189によって被覆されてい
る。
【0095】したがって、高周波焼灼前に組織の硬さを
硬さセンサ186によって検知し、また高周波焼灼後組
織の硬さを硬さセンサ186によって検知することによ
り、組織が所定の硬さによったときに高周波出力を停止
して過剰焼灼を防止できる。
【0096】前述した実施の形態によれば、次のような
構成が得られる。 (付記20)先端に電極及び送水孔を有する電気焼灼器
具と、前記電極に高周波出力を供給する電気焼灼装置
と、前記送水孔に送水を供給する灌流機器とを備えた送
水機能付き電気焼灼器具において、前記電気焼灼装置の
出力に連動して前記灌流機器より送水の供給を制御する
出力連動送水手段を設けたことを特徴とする送水機能付
き電気焼灼器具。
【0097】(付記21)前記電気焼灼装置と前記灌流
機器が通信ケーブルによって接続され、前記電気焼灼装
置の出力信号により前記出力連動送水手段が動作するこ
とを特徴とする付記20記載の送水機能付き電気焼灼器
具。
【0098】(付記22)前記出力連動手段は、送水量
・送水時間・送水開始タイミング等が設定できることを
特徴とする送水機能付き電気焼灼器具。 (付記23)前記電気焼灼器具が双極式器具であること
を特徴とする送水機能付き電気焼灼器具。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、生体組織を把持して凝固し、止血等が確実に行える
とともに、その処置部に確実に送水でき、出血した血液
等を洗い流すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す把持部材を開
いた状態のバイポーラ鉗子の側面図。
【図2】同実施形態を示す把持部材を閉じた状態のバイ
ポーラ鉗子の側面図。
【図3】同実施形態を示し、図1の矢印A方向から見た
図。
【図4】同実施形態を示し、図1のB部を拡大した縦断
側面図。
【図5】この発明の第2の実施形態を示し、図4と同一
部分の縦断側面図。
【図6】この発明の第3の実施形態を示すバイポーラ鉗
子の全体構成図。
【図7】この発明の第4の実施形態を示すバイポーラ鉗
子の全体構成図。
【図8】この発明の第5の実施形態を示すバイポーラ鉗
子の全体構成図。
【図9】同実施形態を示し、(a)は図8のC−C線に
沿う断面図、(b)は図8のD−D線に沿う断面図。
【図10】この発明の第6の実施形態を示し、(a)は
バイポーラ鉗子の全体の構成図、(b)はE−E線に沿
う断面図。
【図11】この発明の第7の実施形態を示し、(a)は
バイポーラ鉗子の平面図、(b)は側面図、(c)は送
水時の側面図。
【図12】同実施形態を示し、図11のF部を拡大した
縦断平面図。
【図13】この発明の第8の実施形態を示し、(a)は
バイポーラ鉗子の側面図、(b)は送水操作時のバイポ
ーラ鉗子の側面図。
【図14】同実施形態を示し、図13のG−G線に沿う
断面図。
【図15】この発明の第9の実施形態を示し、(a)は
バイポーラ鉗子の側面図、(b)は送水操作時のバイポ
ーラ鉗子の側面図。
【図16】図15のH部分を拡大して示し、(a)は送
水管が後退した状態の縦断平面図、(b)は送水管が前
進した状態の縦断平面図。
【図17】図15(a)のJ−J線に沿う断面図で、
(a)は送水チューブを閉塞した状態の縦断側面図、
(b)は送水チューブを開放した状態の縦断側面図。
【図18】第1の開示例を示し、バイポーラカッタの側
面図。
【図19】同開示例の切開時の側面図。
【図20】第2の開示例を示し、送水機能付き電気焼灼
装置の全体構成図。
【図21】同開示例のブロック図。
【図22】同開示例のフローチャート図。
【図23】第3の開示例を示す構成図。
【図24】第4の開示例を示すジョーの縦断側面図。
【図25】第5の開示例を示すジョーの斜視図。
【図26】第6の開示例を示し、(a)はジョーの斜視
図、(b)はK−K線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…パイポーラ鉗子 2…挿入部 4…操作部 11a,11b…把持部材 16…送水ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関野 直己 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部及び挿入部の手元側に操作部を有
    し、前記挿入部の先端部に前記操作部の操作により組織
    を把持するための一対の通電可能な把持部材を有した処
    置具において、前記挿入部に送水源に連通する管腔を設
    けるとともに、前記管腔の先端部に前記一対の把持部材
    の間に開口する送水ノズルを設けたことを特徴とする処
    置具。
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