JPH1134123A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JPH1134123A
JPH1134123A JP18832397A JP18832397A JPH1134123A JP H1134123 A JPH1134123 A JP H1134123A JP 18832397 A JP18832397 A JP 18832397A JP 18832397 A JP18832397 A JP 18832397A JP H1134123 A JPH1134123 A JP H1134123A
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JP
Japan
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mold
injection molding
molding apparatus
cavity
movable
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JP18832397A
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Keiichi Hirano
恵一 平野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品をキャビティから押し出すとき、不所
望な曲げモーメントが押出し部材に作用されることな
く、しかも、製造コストが嵩むことがないこと。 【解決手段】 突き出しピン38の係合部38aにおけ
る固定プレート26の表面に摺接する端面に球面部38
Sが設けられるもとで、突き出しピン38の軸部38b
および係合部38aの外周面と支持プレート24の小径
孔24bおよび大径孔24aの内壁面との間に所定の隙
間を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形型の内部に設
けられるキャビティ内に成形材料が射出されて得られる
成形品をキャビティから押出す押出し部材を備える射出
成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形装置は、一般に、所定の圧力で
溶融した成形材料が注入されるキャビティを形成する複
数の金型と、複数の金型のうち溶融した成形材料を射出
する射出装置からの成形材料が供給される固定側金型を
支持する固定板と、固定板に複数の金型を挟んで対向配
置され可動側金型を支持する可動板と、金型のキャビテ
ィ内に溶融した成形材料が注入されるとき、固定板およ
び可動板を金型を挟んで型締めする型締め機構と、可動
板が金型を伴って固定板に対して離隔する方向に移動さ
れるとき、金型のキャビティ内から成形品を突き出す突
き出し部材とを含んで構成されている。
【0003】突き出し部材の一端は、例えば、可動板と
金型との間に移動可能に支持される支持プレートに支持
され、また、突き出し部材の他端は、金型内に設けられ
る連通路を通じてキャビティの壁面部に到達している。
【0004】その支持プレートは、型締め機構に設けら
れる押圧部材により固定側金型の方向に押圧されると
き、突き出し部材を伴って固定側および可動側金型に向
かって移動されることとなる。これにより、突き出し部
材の他端は、キャビティ内に突出することとなる。
【0005】このように構成されることにより、可動側
金型が固定側金型に対して離隔し型開きが行われる場
合、押圧部材が固定側金型および可動側金型に向かって
移動されて成形品が突き出し部材により金型から突き出
されて得られることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば、図10に示さ
れるように、軸部2aと連結部2bとからなる突き出し
部材2の連結部2bは、支持プレート6に支持されてい
る。即ち、図10において、支持プレート6の下端部に
は、突き出し部材2の軸部2aが挿入される貫通孔6b
に連通する被連結部としての凹部6aが設けられてい
る。その貫通孔6bは、金型4のキャビティ4aに連通
する連通路4bに対応して設けられている。また、凹部
6aの一方の開口端は、固定プレート8により塞がれて
いる。突き出し部材2の連結部2bの鍔部は、支持プレ
ート6の凹部6aに係合されることにより支持されるこ
ととなる。
【0007】しかしながら、凹部6aおよび貫通孔6b
の内周面と突き出し部材2の連結部2bおよび軸部2a
の外周面との隙間が比較的大きい場合、図10に示され
るように、突き出し部材2が凹部6aおよび貫通孔6b
の共通中心軸線に対して傾いて支持される場合があり、
このような場合、軸部2aの上端および下端は、支持プ
レート6の移動に応じて貫通孔6bおよび連通路4bの
開口端に干渉し軸部2aに曲げモーメントが作用され
る。
【0008】従って、突き出し部材2の折損、および、
突きだし部材2の金型4、支持プレート6に対してのか
じりつきの原因となる。樹脂で成形される場合において
は、その隙間に樹脂の塵が固着されてかじりつきの原因
ともなる。
【0009】また、図11に示されるように、支持プレ
ート6における凹部6waおよび貫通孔6wbが、図1
0に示される凹部6aおよび貫通孔6bとは異なり、突
き出し部材2の外周面との間の隙間は比較的小とされる
が、その共通中心軸線が図11に示されるように、凹部
6aおよび貫通孔6bの適正な共通中心軸線に対して傾
いて形成される場合も曲げモーメントが挿入された突き
出し部材2の軸部2aに作用されることとなる。
【0010】このような場合の対策として、凹部6aお
よび貫通孔6bの共通中心軸線の支持プレート6の下端
面に対する直角度、凹部6aおよび貫通孔6bの共通中
心軸線の真直度、および、突き出し部材2の嵌め合い精
度を高めることが考えられるが、突き出し部材2の軸径
が、例えば、特に2mm以下の比較的細い場合、孔加工
精度を高めることによる金型の製造コストが嵩む虞があ
るので得策とは言えない。
【0011】以上の問題点を考慮し、本発明は、成形型
の内部に設けられるキャビティ内に成形材料が射出され
て得られる成形品をキャビティから押出す押出し部材を
備える射出成形装置であって、成形品をキャビティから
押し出すとき、不所望な曲げモーメントが押出し部材に
作用されることなく、しかも、製造コストが嵩むことが
ない射出成形装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る射出成形装置は、成形型内部に形成
されるキャビティに通じる連通路に配されキャビティ内
に充填される成形材料により形成された成形品に当接し
成型品をキャビティから押出す押出し部材と、一端が押
出し部材に連結され他端が金型に対して近接もしくは離
隔可能に配される可動部材に連結される連結部材とを備
え、連結部材の他端もしくは可動部材における連結部材
の他端が連結される被連結部のうちの少なくとも一方
が、球面部を有するものとされる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る射出成形装
置の第1の実施例を示す。
【0014】図2において、本装置は、その透孔10a
に挿入されるタイバー34および32に固定される固定
支持板10と、固定支持板10に対向配置されその透孔
12aに挿入されるタイバー34および32に摺動可能
に支持される可動支持板12と、固定支持板10と可動
支持板12との間に狭持される金型群11と、可動支持
板12を金型群11および固定支持板10に対して押圧
もしくは離隔させる型締めシリンダ部48とを含んで構
成されている。
【0015】固定支持板10は、図示が省略される射出
装置の注入ノズルが連結される注入部42を略中央部に
有している。
【0016】金型群11は、固定支持板10にその一方
の端面が当接される固定側取付板14と、固定側取付板
14の他方の端面にその一方の端面が当接される固定側
金型16と、可動支持板12にその一方の端面が当接さ
れる可動側取付板22と、固定側金型16と可動側取付
板22との間に配される可動側金型18および20とを
含んで構成されている。
【0017】固定側取付板14および固定側金型16に
おける略中央部には、固定支持板10の注入部42に対
応した位置にスプールブッシュ40が嵌合されている。
【0018】スプールブッシュ40は、注入部42から
供給される溶融した成形材料を金型群11内部に導き入
れるスプール18Sを有している。
【0019】そのスプール18Sにおける可動側金型1
8側の端部は、固定側金型16と可動側金型18におけ
る固定側金型16に対向する部分とに跨って形成される
ランナー部18Rに連通している。ランナー部18R
は、ゲート18Gを介して固定側金型16と可動側金型
18における固定側金型16に対向する部分とに跨って
形成されるキャビティ18Cに連通している。
【0020】可動側金型18は、固定側金型16のスプ
ール18Sの先端に対向する位置に配される突き出しピ
ン36が摺動可能に嵌合される小径孔18dと、突き出
しピン36と並設されるリターンピン28が摺動可能に
嵌合される小径孔18aと、突き出しピン36およびリ
ターンピン28に対して平行に設けられる突き出しピン
38が摺動可能に嵌合される貫通孔18fを有してい
る。
【0021】小径孔18dは、その共通中心軸線上に配
される大径孔18eに連通している。
【0022】小径孔18aは、その共通中心軸線上に配
される中径孔18bおよび大径孔18cに連通してい
る。大径孔18cには、リターンピン28の外周に巻装
されるリターンスプリング30が設けられている。
【0023】小径孔18fは、その共通中心軸線上に配
される大径孔18gに連通している。
【0024】スペーサーブロック20の内方には、突き
出しピン36、38、および、リターンピン28の下端
部を支持する支持プレート24および固定プレート26
が設けられている。支持プレート24と固定プレート2
6とは、ボルトBoにより締結されて一体化されてい
る。
【0025】リターンピン28は、その下端部であるフ
ランジ部が支持プレート24の係合孔24Bに係合され
ることにより支持されている。また、突き出しピン36
は、その下端部であるフランジ部が支持プレート24の
係合孔24Cに係合されることにより支持されている。
【0026】また、一体化された支持プレート24およ
び固定プレート26は、ベアリング34を介してガイド
ロッド32に摺動可能に支持されている。これにより、
一体化された支持プレート24および固定プレート26
は、リターンスプリング30の付勢力により可動側取付
板22側に付勢されることとなる。
【0027】可動側取付板22に当接される可動支持板
12は、可動支持板12を選択的に所定の圧力で押圧す
る型締めシリンダ48が付設されている。型締めシリン
ダ48内に設けられるプッシュロッド48Aは、固定支
持板10と可動支持板12とが互いに離隔されて固定側
金型16と可動側金型18との間が分離されるとき、可
動支持板12の透孔12bおよび可動側取付板22の透
孔22aを介して固定プレート26に向けて伸長し一体
化された支持プレート24および固定プレート26をリ
ターンスプリング30の付勢力に抗して押圧するものと
される。これにより、支持プレート24および固定プレ
ート26は、リターンピン28、突き出しピン36、お
よび、突き出しピン38を伴って可動側金型18に向か
って移動されることとなる。
【0028】キャビティ18C内の成形品PLをキャビ
ティ18Cから突き出す突き出しピン38は、例えば、
全長100mmとされ、図1および図3に示されるよう
に、一端が可動側金型18の小径孔18fに摺動可能に
嵌合される軸部38bと、軸部38bの他端側に連結さ
れる連結部材としての係合部38aとを含んで構成され
ている。
【0029】軸部38bの一端は、例えば、直径2mm
とされ、長さLが4mmとされる小径孔18fに摺動可
能に嵌合される。軸部38bの一端の外周面と小径孔1
8fを形成する内壁面との隙間は、例えば、最大0.0
12mmから最小0.002mmの間の値とされる。
【0030】また、係合部38aにおける固定プレート
26の表面に摺接される端面には、球面部38Sが形成
されている。軸部38bの外周面と支持プレート24の
小径孔24bを形成する内壁面との間、および、係合部
38aにおける円周方向の外表面と大径孔24aを形成
する内壁面、および、係合部38aにおける軸部38b
に連結される側の端面と大径孔24aを形成する内壁面
との間には、軸部38bの一端の外周面と小径孔18f
を形成する内壁面との隙間に比して大なる所定の軸方向
および半径方向の隙間が形成されている。
【0031】このような構成のもとで、型締めシリンダ
部48により型締めされた状態で溶融された成形材料が
スプール18S、ランナー18R、ゲート18Gを通じ
てキャビティ18C内に所定の圧力で注入され冷却後、
型締めシリンダ部48により型開きが行われ、その成形
品がキャビティ18Cから取り出される。その際、固定
プレート26がプッシュロッド48Aにより可動側金型
18側に押圧されることにより突き出しピン38の先端
が小径孔18fに案内されキャビティ18C内に侵入さ
れて成形品がキャビティ18Cから突き出されることと
なる。
【0032】その際、突き出しピン38は、例えば、小
径孔18fの中心軸線と小径孔24bおよび大径孔24
aの中心軸線とが一致しない場合であっても、図4に実
線および二点鎖線で示されるように、その係合部38a
の球面部38Sに倣って傾けられるので軸部38bに不
所望な曲げモーメントが作用されることがないこととな
る。
【0033】なお、上述の例においては、突き出しピン
38の係合部38aにおける固定プレート26の表面に
摺接される端面に、球面部38Sが形成されているが、
かかる例に限られることなく、例えば、図5に示される
ように、小径孔18fに嵌合される軸部44bの他端に
連結される円柱状の係合部44aが、支持プレート24
の大径孔24aに圧入される軸受部材46Aと軸受部材
46Bとの間に設けられるものであってもよい。なお、
図5においては、図1に示される例において同一とされ
る構成部品について同一の符号を付して示し、その重複
説明を省略する。
【0034】図5においては、軸受部材46Aと軸受部
材46Bとは、突き出しピン44の係合部44aを挟ん
で対向配置されている。また、軸受部材46Aおよび4
6Bにおける互いに対向する面には、球面部46aおよ
び46bが形成されている。軸受部材46Bは、突き出
しピン44の軸部44bが挿入され球面部46aに開口
する透孔46cを有している。透孔46cを形成する内
壁面と軸部44bの外周面との間には、所定の隙間が形
成されている。
【0035】このような構成により、小径孔18fの中
心軸線と小径孔24bおよび大径孔24aの中心軸線と
が一致しない場合であっても、突き出しピン44は、そ
の係合部44aが球面部46aおよび46bに沿って傾
けられ軸部44bに不所望な曲げモーメントが作用され
ることがないこととなる。
【0036】図6は、本発明に係る射出成形装置の第2
の実施例の要部を示す。
【0037】図6においては、図2に示されるような固
定支持板10と可動支持板12との間に配される金型群
のうちその内部にブッシュ62が一体に鋳込まれた可動
側金型52におけるブッシュ62の内周部62aにコア
部材60が摺動可能に嵌合されたものである。なお、図
6および後述する他の実施例において、図2に示される
例において同一とされる構成要素については同一の符号
を付して示し、その重複説明を省略する。
【0038】コア部材60における固定側金型16に対
向する一方の端面には、球面状の内面を有するキャビテ
ィ60aが形成されている。キャビティ60aは、ゲー
ト52Gを介してランナー52Rに連通している。コア
部材60の外周面と可動側金型52の内周面52aとの
間には、コア部材60の外周面とブッシュ62の内周面
との間の隙間に比して大なる所定の隙間が形成されてい
る。
【0039】コア部材60の他方の端面には、突き出し
部材58の一端が当接している。突き出し部材58は、
コア部材60の他方の端面に当接する軸部58bと、支
持プレート54に係合される係合部58aとを含んで構
成される。係合部58aは、図示が省略されるボルトに
より締結されて固定プレート56と一体化された支持プ
レート54の大径孔54aに係合されている。その係合
部58aには、固定プレート56の表面と摺接する端部
に球面部58Sが形成されている。
【0040】軸部58bの外周面と可動側金型52の内
周面52aとの間、および、軸部58bの外周面と支持
プレート54の小径孔54bの内周面との間には、所定
の隙間が形成されている。
【0041】また、係合部58aにおける円周方向の外
表面と大径孔54aを形成する内壁面との間、および、
係合部58aにおける軸部58に連結される側の端面と
大径孔54aを形成する内壁面との間には、軸部58b
の一端の外周面と小径孔18fを形成する内壁面との隙
間に比して大なる所定の軸方向および半径方向の隙間が
形成されている。
【0042】型締めシリンダ部48により型開きが行わ
れ、その成形品PBがキャビティ60aから取り出され
る場合、固定プレート56がプッシュロッド48Aによ
り可動側金型52側に押圧されることにより突き出し部
材58の先端がコア部材60を押圧することにより、コ
ア部材60が可動側金型52の端面から突出されて成形
品PBがキャビティ60aから取り外されることとな
る。
【0043】その際、突き出し部材58は、例えば、ブ
ッシュ62の中心軸線と小径孔54bおよび大径孔54
aの中心軸線とが一致しない場合であっても、その係合
部58aの球面部58Sに倣って傾けられるので軸部5
8bに不所望な曲げモーメントが作用されることがない
こととなる。
【0044】図7は、本発明に係る射出成形装置の第3
の実施例の要部を示す。
【0045】図2に示されるような固定支持板10と可
動支持板12との間に配される金型群のうちその内部に
ブッシュ68が一体に鋳込まれた可動側金型66におけ
るブッシュ68の内周部にコアピン76が移動可能に配
されたものである。
【0046】コアピン76の外周面とブッシュ68の内
周部との間には、突き出し部材74の先端部が配されて
いる。コアピン76の外周面とブッシュ68の内周部と
の間において固定側金型16により囲まれることにより
キャビティ68Cが形成されている。キャビティ68C
は、ゲート66Gおよびランナー66Rを通じてスプー
ルに連通している。
【0047】突き出し部材74は、コアピン76の外周
面とブッシュ68の内周部との間に挿入される筒状部7
4bと、筒状部74bの他端に連結される係合部74a
とから構成されている。筒状部74bの先端はその内周
部にコアピン76に案内されてブッシュ68の小径部6
8aに摺動可能に支持されている。また、筒状部74b
は、小径部68aに連通する大径部68b、可動側金型
66の貫通路66aに貫通されている。筒状部74bの
外周面と貫通路66aの内壁面との間には、所定の隙間
が形成されている。筒状部74bの中間部分の内部に
は、コアピン76の直径よりも大なる内径を有する内周
面部74cを有している。
【0048】突き出し部材74の筒状部74bは、支持
プレート70の小径孔70bに挿入され、係合部74a
は、支持プレート70における大径孔70aに係合され
ている。係合部74aにおける固定プレート72の表面
に摺接する部分には、球面部74Sが形成されている。
【0049】筒状部74bの外周面と小径孔70bを形
成する内壁面との間、および、係合部74aの外周面と
大径孔70aを形成する内壁面との間に筒状部74bの
先端とブッシュ68の小径部68aとの間の隙間に比し
て大なる所定の隙間が形成されている。
【0050】コアピン76の下端部は、中間プレート7
2の透孔72a、および、固定プレート78の小径孔7
8bを貫通し固定プレート78の係合孔78aに係合支
持されている。
【0051】かかる構成のもとで、型締めシリンダ部4
8により型開きが行われ、その成形品がキャビティ68
Cから取り出されるとき、固定プレート78がプッシュ
ロッド48Aにより可動側金型66側に押圧されること
により突き出し部材74の先端が成形品を押圧すること
により、成形品がキャビティ68Cから取り外されるこ
ととなる。
【0052】その際、突き出し部材74は、例えば、ブ
ッシュ68の中心軸線と小径孔70bおよび大径孔70
aの中心軸線とが一致しない場合であっても、その係合
部74aの球面部74Sに倣って傾けられるので軸部7
4bに不所望な曲げモーメントが作用されることがない
こととなる。
【0053】図8は、本発明に係る射出成形装置の第4
の実施例の要部を示す。
【0054】図8においては、円筒状の成形品を得るた
めに図2に示されるような固定支持板10と可動支持板
12との間に配される金型群のうち可動側金型80の内
周部に、コアロッド82が突き出し部材90を介して移
動可能に配されたものである。
【0055】可動側金型80には、固定側金型16の一
方の端面に対して開口する開口端部を有する小径部80
Bと、小径部80Bに連通し小径部80Bの直径よりも
大なる直径を有する大径部80Aとが内部に形成されて
いる。小径部80Bには、突出し部材90における円筒
状部90Bが摺動可能に嵌合されている。また、大径部
80Aには、突き出し部材90のフランジ部90Aが配
されている。
【0056】突き出し部材90の内周部90bには、コ
アロッド82の外周面が嵌合されている。これにより、
キャビティ82Cが突出し部材90における円筒状部9
0Bの先端面と、コアロッド82の外周面、および、可
動側金型80の小径部80Bの内周面とにより囲まれる
空間により形成されることとなる。キャビティ82C
は、ゲート80Gを介してランナ80Rに連通してい
る。
【0057】コアロッド82の下端部は、可動側取付板
22の係合孔22Aに係合されて支持されている。
【0058】突き出し部材90のフランジ部90Aに
は、雌ねじ部90aが複数箇所設けられている。各雌ね
じ部90aには、突き出し部材90のフランジ部90A
と支持プレート84および固定プレート86とを連結す
る連結部材88の一方の端部に設けられる雄ねじ部88
aがねじ込まれている。連結部材88の他方の端部に
は、後述する固定プレート86の表面に摺接する球面部
88Sを有する係合部88bが設けられている。
【0059】支持プレート84および固定プレート86
は、図示が省略される締結用ボルトがねじ込まれること
により互いに締結されている。支持プレート84および
固定プレート86の内部には、所定の隙間をもってコア
ロッド82が貫通される透孔84aおよび86aが設け
られている。
【0060】また、支持プレート84には、連結部材8
8の軸部が挿入される透孔84b、および、透孔84b
に連通し連結部材88の係合部88bが係合される凹部
84cが設けられている。凹部84cにおける透孔84
bが開口する面と連結部材88の係合部88bとの間に
は、突出し部材90における円筒状部90Bと可動側金
型80およびコアロッド82との間の隙間に比して大な
る所定の隙間CLが設けられている。また、凹部84c
における連結部材88の軸線に沿った内面と連結部材8
8の係合部88bとの間にも所定の隙間が形成されてい
る。従って、かかる例において、連結部材88がその軸
線が突き出し部材90の軸線に対して平行とならないよ
うに突き出し部材90に連結された場合においても、成
形品を取り出すとき、連結部材88は、その係合部88
bの球面部88Sに倣って傾けられるので軸部に不所望
な曲げモーメントが作用されることがないこととなる。
【0061】図9は、本発明に係る射出成形装置の第5
の実施例の要部を示す。
【0062】図9においては、L字状の成形品を得るた
めに図2に示されるような固定支持板10と可動支持板
12との間に配される金型群のうち中間型92の内周部
に、L字状の突き出し部材102が移動可能に配された
ものである。
【0063】中間型92の内部には、中間型92を冷却
させる冷却水を循環させる冷却水循環通路92wが設け
られている。また、中間型92の内部には、冷却水循環
通路92wに隣接して突き出し部材102が摺動される
内周面92fが固定側金型16の端面に直交する方向に
広がって形成されている。中間型92における固定側金
型16の端面に対向する面には、内周面92fに連な
り、固定側金型16の端面に平行な溝92eが設けられ
ている。さらに、中間型92の内部には、突き出し部材
102を挟んでガイド部材94が設けられている。
【0064】これにより、キャビティ92Cが、中間型
92の内周面92fおよび溝92eと、突き出し部材1
02の先端面と、固定側金型16の端面、および、ガイ
ド部材94の一方の端面とにより囲まれて形成される。
キャビティ92Cは、ゲート92Gを介してランナ92
Rに連通している。また、突き出し部材102の基端部
とガイド部材94の凹部94aとの間には、突き出し部
材102の基端部が移動可能とされる閉空間92dが形
成されることとなる。
【0065】突き出し部材102の基端部には、雌ねじ
部102aが設けられている。雌ねじ部102には、突
き出し部材102と支持プレート96および固定プレー
ト98とを連結する連結部材100の一方の端部に設け
られる雄ねじ部100bが透孔92aを通じてねじ込ま
れている。
【0066】連結部材100の他方の端部には、後述す
る固定プレート98の表面に摺接する球面部100Sを
有する係合部100bが設けられている。
【0067】支持プレート96および固定プレート98
は、図示が省略される締結用ボルトがねじ込まれること
により互いに締結されている。
【0068】支持プレート96には、連結部材100の
軸部が挿入される透孔96a、および、透孔96aに連
通し連結部材100の係合部100bが係合される凹部
96bが設けられている。凹部96bにおける透孔96
aが開口する面と連結部材100の係合部100bとの
間には、突出し部材102の先端部と中間型92および
ガイド部材94との間の隙間に比して大なる所定の隙間
CLが設けられている。また、凹部96bにおける連結
部材100の軸線に沿った内面と連結部材100の係合
部100bとの間にも所定の隙間が形成されている。
【0069】従って、かかる例においても、連結部材1
00が、その軸線が突き出し部材102の軸線に対して
平行とならないように突き出し部材102に連結された
場合においても、成形品を取り出すとき、連結部材10
0は、その係合部100bの球面部100Sに倣って傾
けられるので軸部に不所望な曲げモーメントが作用され
ることがないこととなる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る射出成形装置によれば、キャビティから成形品を
押出し部材により取り出すにあたり、一端が押出し部材
に連結され他端が金型に対して近接もしくは離隔可能に
配される可動部材に連結される連結部材の他端、もしく
は、可動部材における連結部材の他端が連結される被連
結部のうちの少なくとも一方が球面部を有するので押出
し部材がその球面部に倣って傾けられ、成形品をキャビ
ティから押し出すとき、不所望な曲げモーメントが押出
し部材に作用されることなく、しかも、製造コストが嵩
むことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形装置の第1の実施例の要
部を示す断面図である。
【図2】本発明に係る射出成形装置の第1の実施例の構
成を概略的に示す断面図である。
【図3】本発明に係る射出成形装置の一例の要部を拡大
して示す断面図である。
【図4】図2に示される例における動作説明に供される
図である。
【図5】図1に示される例における変形例を示す断面図
である。
【図6】本発明に係る射出成形装置の第2の実施例の要
部を示す断面図である。
【図7】本発明に係る射出成形装置の第3の実施例の要
部を示す断面図である。
【図8】本発明に係る射出成形装置の第4の実施例の要
部を示す断面図である。
【図9】本発明に係る射出成形装置の第5の実施例の要
部を示す断面図である。
【図10】従来の装置における要部を示す断面図であ
る。
【図11】従来の装置における要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
18、52、66 可動側金型 24、54 支持プレート 26、56 固定プレート 38、突き出しピン 38S、58S 球面部 58、74 突き出し部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型内部に形成されるキャビティに通
    じる連通路に配され該キャビティ内に充填される成形材
    料により形成された成形品に当接し該成型品を該キャビ
    ティから押出す押出し部材と、 一端が前記押出し部材に連結され他端が前記金型に対し
    て近接もしくは離隔可能に配される可動部材に連結され
    る連結部材とを備え、 前記連結部材の他端もしくは前記可動部材における該連
    結部材の他端が連結される被連結部のうちの少なくとも
    一方が、球面部を有することを特徴とする射出成形装
    置。
  2. 【請求項2】 前記押出し部材と一体に形成される前記
    連結部材の他端が球面部を有することを特徴とする請求
    項1記載の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部材の被連結部が、球面部を有
    することを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記押出し部材の先端が前記キャビティ
    の一部を形成することを特徴とする請求項1記載の射出
    成形装置。
  5. 【請求項5】 前記押出し部材の内側に前記成型品の内
    周面部を形成するコア部材が加えて設けられることを特
    徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  6. 【請求項6】 前記連結部材の他端を形成する鍔部が前
    記可動部材の被連結部に摺接する球面部を有することを
    特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  7. 【請求項7】 前記成形型の温度を冷却させる冷却媒体
    を導く流路が前記成形型における連通路に隣接して設け
    られることを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
  8. 【請求項8】 前記成型品が前記コア部材により形成さ
    れる内周面部を有する円筒状部を備えることを特徴とす
    る請求項5記載の射出成形装置。
  9. 【請求項9】 前記成型品におけるL字状部分の一端部
    が押圧されて取り出されることを特徴とする請求項4記
    載の射出成形装置。
  10. 【請求項10】 前記成形型の温度を低下させる冷却媒
    体を成形型内部に循環させる循環通路が該成形型内部に
    設けられることを特徴とする請求項9記載の射出成形装
    置。
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