JPH11339925A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JPH11339925A
JPH11339925A JP10144596A JP14459698A JPH11339925A JP H11339925 A JPH11339925 A JP H11339925A JP 10144596 A JP10144596 A JP 10144596A JP 14459698 A JP14459698 A JP 14459698A JP H11339925 A JPH11339925 A JP H11339925A
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JP
Japan
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layer
terminal fitting
conductive glass
spark plug
conductive
Prior art date
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Application number
JP10144596A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nishikawa
倹一 西川
Minoru Tanaka
穣 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to CN99104824.5A priority patent/CN1237021A/zh
Priority to US09/316,008 priority patent/US6188166B1/en
Priority to EP99304048A priority patent/EP0961373A1/en
Priority to BR9901833-0A priority patent/BR9901833A/pt
Publication of JPH11339925A publication Critical patent/JPH11339925A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/40Sparking plugs structurally combined with other devices
    • H01T13/41Sparking plugs structurally combined with other devices with interference suppressing or shielding means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/34Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by the mounting of electrodes in insulation, e.g. by embedding

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性ガラスシール層と端子金具との接合力
を高めることができ、ひいては端子金具の脱落や、導電
性ガラスシール層との間の接合状態の劣化等の不具合を
生じにくい構造を有したスパークプラグを提供する。 【解決手段】 抵抗体入りスパークプラグ100は、絶
縁体2の軸方向に形成された貫通孔6に対し、その一方
の端部側に端子金具13が固定され、同じく他方の端部
側に中心電極3が固定されるとともに、該貫通孔6内に
おいて端子金具13と中心電極3との間に導電性結合層
17,15,16が配置されている。そして、端子金具
13のシール部13cは、導電性ガラスシール層17を
介して抵抗体15と接合されるとともに、その表層領域
が、Zn、Sn、Pb、Rh、Pd、Pt、Cu、A
u、Sb及びAgの1種又は2種以上を主体とする金属
層とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に使用され
るスパークプラグに関し、特に電波ノイズ発生防止用の
抵抗体を組み込んだスパークプラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のような抵抗体入りスパーク
プラグとして、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
し、その一方の端部側から端子金具を挿入・固定し、同
じく他方の端部側から中心電極を挿入・固定するととも
に、該貫通孔内において端子金具と中心電極との間に抵
抗体を配置する構造のものが知られている。抵抗体はガ
ラスとカーボンブラックあるいは金属等の導電性物質と
の混合物にて構成されるが、金属の含有量がそれほど高
くないため、金属製の端子金具や中心電極との直接接合
は困難な場合が多く、一般にはそれらの間に、比較的多
量の金属とガラスとの混合物からなる導電性ガラスシー
ル層を配して接合力を高めた構成が採用されている。
【0003】このような抵抗体入りスパークプラグは、
次のようにして製造されている。まず、絶縁体の貫通孔
に中心電極を挿入・固定した後、導電性ガラス粉末を充
填し、次いで抵抗体組成物の原料粉末を充填し、さらに
導電性ガラス粉末を再び充填し、最後に中心電極とは反
対側から端子金具を圧入して組立体を作る。絶縁体の貫
通孔内には、中心電極側から導電性ガラス粉末層、抵抗
体組成物粉末層及び別の導電性ガラス粉末層が積層され
た形で形成される。この状態で、組立体を加熱炉内に搬
入してガラス軟化点以上に加熱し、中心電極とは反対側
から軸方向に端子金具を押し込むことにより各層は圧縮
されて、中心電極側の導電性ガラスシール層、抵抗体及
び端子金具側の導電性ガラスシール層となり、端子金具
及び中心電極がそれぞれ導電性ガラスシール層を介して
抵抗体に接合された構造ができあがる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして抵抗体入りスパークプラグを製造する場合、その
加熱・圧縮工程において端子金具の先端部は、加熱によ
り軟化した導電性ガラス粉末層中に押し込まれ、最終的
には導電性ガラスシール層中に該先端部が没入する形で
接合される形となる。ここで、良好な接合状態を得るた
めには、端子金具先端部の外周面と、絶縁体貫通孔の内
面との隙間にも導電性ガラスシール層が十分に充填され
ることが重要である。しかしながら、上記隙間の大きさ
は概して小さく、軟化した導電性ガラスの流動性もそれ
ほど高くないことから、ガラスの充填が不十分となるこ
とも多い。そのため、端子金具と導電性ガラスシール層
との密着力が不足して、衝撃等が加わった際に端子金具
が脱落したりする不具合を生ずる心配がある。また、ス
パークプラグに高電圧が繰り返し印加されるに伴い、端
子金具と導電性ガラスシール層との接合状態が劣化しや
すい問題もある。
【0005】そのため、一般に使用されているスパーク
プラグにおいては、導電性ガラスシール層との接合力を
高めるため、これに没入させる端子金具先端部の外周面
にねじ加工あるいはローレット状の溝付け加工を施し、
導電性ガラスシール層との接合力をアンカー効果にて高
める工夫がなされている。しかし、外周面にこのような
加工を施した場合は、絶縁体との隙間への導電性ガラス
の充填がますます困難となり、却って接合力が低下して
しまうケースもある。
【0006】本発明の課題は、導電性ガラスシール層と
端子金具との接合力を高めることができ、ひいては端子
金具の脱落や、導電性ガラスシール層との間の接合状態
の劣化等の不具合を生じにくい構造を有したスパークプ
ラグを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の請求項1のスパークプラグ
は、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一
方の端部側に端子金具が固定され、同じく他方の端部側
に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔内において
端子金具と中心電極との間に導電性結合層が配置され、
その導電性結合層は、少なくとも端子金具と接する側に
形成される導電性ガラスシール層を含み、端子金具は該
導電性ガラスシール層と接触する部分の表層領域が、Z
n、Sn、Pb、Rh、Pd、Pt、Cu、Au、Sb
及びAgの1種又は2種以上を主体とする金属により構
成される金属層とされていることを特徴とする。なお、
本明細書においては、元素名は主に元素記号により表示
する。
【0008】上記請求項1のスパークプラグの構成で
は、端子金具の導電性ガラスシール層と接触する部分の
表面に上記材質の金属層を形成することで、端子金具と
導電性ガラスシール層との接合力が高められ、ひいては
衝撃等が加わった場合に、端子金具の脱落等の不具合を
生じにくくすることができる。また、スパークプラグに
高電圧が繰り返し印加されても、端子金具と導電性ガラ
スシール層との接合状態の劣化が生じにくい。上記金属
層形成により接合力が高められる理由としては、上記材
質の金属層の形成により導電性ガラスシール層中のガラ
ス材料部との濡れ性が改善されること等が考えられる。
【0009】導電性ガラスシール層は、その金属含有量
が35〜70重量%とすることができる。具体的には、
その含有される金属成分は、Cu及びFeの少なくとも
いずれかを主体に構成することができる。金属含有量が
35重量%未満になると、該層の導電性が悪化し、端子
金具との間の導通を十分に確保できなくなる場合があ
る。他方、金属含有量が70重量%を超えると、シール
性が不十分となる場合がある。
【0010】上記金属層は、例えば電解メッキや無電解
メッキ等の化学メッキ法により形成できる。また、真空
蒸着、イオンプレーティングあるいはスパッタリング等
の気相成膜法により形成してもよい。
【0011】金属層の厚さは、例えば0.1μm以上と
するのがよい(請求項2)。該厚さが0.1μm未満に
なると、端子金具の導電性ガラスシール層との接合力を
高める効果が十分に得られなくなる場合がある。該金属
層の厚さは、より望ましくは1μm以上とするのがよ
い。なお、金属層の厚さが50μmを超えると、層厚増
大に伴う接合力向上効果が顕著でなくなり、無駄なコス
ト上昇を招くので、該金属層の厚さは50μm以下の範
囲で設定するのがよい。
【0012】次に、本発明の請求項3のスパークプラグ
は、絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一
方の端部側に端子金具が固定され、同じく他方の端部側
に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔内において
端子金具と中心電極との間に導電性結合層が配置され、
その導電性結合層は、少なくとも前記端子金具と接する
側に形成される導電性ガラスシール層を含み、端子金具
は該導電性ガラスシール層と接触する部分の表層領域
が、厚さ0.1μm以上の導電性又は半導体性の酸化物
層とされていることを特徴とする。
【0013】この場合も、請求項1のスパークプラグと
同様に、端子金具と導電性ガラスシール層との接合力が
高められ、ひいては衝撃等が加わった場合に、端子金具
の脱落等の不具合を生じにくくすることができる。ま
た、スパークプラグに高電圧が繰り返し印加されても、
端子金具と導電性ガラスシール層との接合状態の劣化が
生じにくい。上記酸化物層の形成により接合力が高めら
れる理由としては、該酸化物層の形成により導電性ガラ
スシール層中のガラス材料部との間の濡れ性が改善され
ることが考えられる。また、形成される酸化物層は導電
性又は半導体性なので、導電性ガラスシール層中の金属
と端子金具との間の導通の確保も容易である。
【0014】上記酸化物層の厚さが0.1μm未満にな
ると、端子金具の導電性ガラスシール層との接合力を高
める効果が十分に得られなくなる場合がある。該酸化物
層の厚さは、より望ましくは1μm以上とするのがよ
い。
【0015】酸化物層は、例えばNi系酸化物層とする
ことができる(請求項4)。ここで、「Ni系酸化物」
とは、金属元素成分の主体がNiである酸化物をいい、
例えばNiOを主体とするものである。NiOは半導体
性であるため、これを主体とする酸化物層は導電性も比
較的高く、また導電性ガラスシール層に含まれるガラス
成分との濡れ性も良好であることから、本発明に好適に
使用できる。
【0016】端子金具は、例えば低炭素鋼等の芯材表面
を、Niを主体に構成されるNi系金属層により被覆し
たものとして構成できる。なお、Ni系金属層は、電解
メッキ等により形成されたNiメッキ層とすることがで
きる。例えば前記各材質の金属層を形成する場合、Ni
ないしNi合金で構成された端子金具は、これに対する
当該金属層の密着性が良好となるので、本発明に好適に
使用できる。一方、Ni系酸化物層を形成する場合は、
Ni系金属層を適当な方法で酸化処理することにより、
これを簡単に形成できる利点もある。
【0017】この場合、その具体的な形成方法として
は、酸素含有雰囲気(例えば大気)中にて高温(例えば
700℃以上)保持し、酸化物層を形成すべきNi系金
属層の表面を高温酸化処理する方法、Ni系金属層の表
面を高温(例えば700℃以上)の水蒸気と接触させる
方法、あるいは陽極酸化法等がある。また、Ni系金属
層の表面を各種酸化剤と接触させる方法も採用可能であ
る。このような酸化剤としては、例えば、塩素、臭素等
のハロゲンガスあるいはこれを溶解させた液体、硝酸、
塩酸、塩素系オキソ酸(塩素酸あるいは過塩素酸など)
等の酸類又はその水溶液、クロム酸もしくは重クロム酸
又はそれらの塩類の水溶液、過マンガン酸又はその塩類
の水溶液、過酸化水素などを例示できる。なお、これら
の方法は2以上のものを組み合わせて用いてもよい。
【0018】なお、上記Ni系酸化物層に限らず、本発
明で使用する酸化物層は、上記酸化処理で形成する方法
の他に、高周波スパッタ法、反応性スパッタ法あるいは
CVD法などの気相成膜法、さらには金属アルコキシド
の加水分解等により含水酸化物ゾルを作り、これを塗布
・乾燥後加熱して酸化物被膜を得るゾル・ゲル法等の採
用も可能である。このような方法により、酸化インジウ
ム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化クロム
(Cr、CrO)、酸化バナジウム(V
、VO)、酸化チタン(TiO)等の各種導
電性あるいは半導体性の酸化物層を形成することができ
る。
【0019】次に、請求項5のスパークプラグは、絶縁
体の軸方向に形成された貫通孔に対し、その一方の端部
側に端子金具が固定され、同じく他方の端部側に中心電
極が固定されるとともに、該貫通孔内において端子金具
と中心電極との間に導電性結合層が配置され、その導電
性結合層は、少なくとも端子金具と接する側に形成され
る導電性ガラスシール層を含み、導電性ガラスシール層
は金属とガラスの混合物にて構成されるととともに、Z
n、Sb、Sn、Ag及びNiのうちの1種又は2種以
上からなる補助金属成分を合計で0.1〜10重量%含
有する。
【0020】導電性ガラスシール層に上記組成範囲の補
助金属成分を含有させることにより、端子金具と導電性
ガラスシール層との接合力が高められ、ひいては衝撃等
が加わった場合に、端子金具の脱落等の不具合を生じに
くくすることができる。なお、補助金属成分は、望まし
くは合計で2〜7重量%含有させるのがよい。
【0021】上記構成により、端子金具と導電性ガラス
シール層との間の接合状態が改善される理由は次によう
に推測される。すなわち、導電性ガラスシール層は例え
ば、ガラス材料部を形成するガラス粉末と金属部を形成
する金属粉末とを含有する混合粉末を、ホットプレス法
(例えば温度800〜1000℃)等により端子金具と
一体焼成することにより形成できる。このとき、金属粉
末として上記補助金属成分を含有する金属粉末を配合し
ておくことにより、例えばZn、Sb及びSnの比較的
低融点の金属からなる成分を使用する場合は、焼成時に
これら成分が少なくとも部分的に溶融して液相が発生す
る。そして、この液相に基づく新たな金属層が導電性ガ
ラスシール層と端子金具との間に形成されて、両者間の
接合状態が高められることが考えられる。また、Agや
Niはやや高融点であるが、焼成時においてこれら成分
が端子金具の表層部側に拡散し、接合の密着性が高めら
れることが考えられる。
【0022】この場合、前述の請求項1ないし3の構成
(すなわち、端子金具側に前述の金属層あるいは酸化物
層を形成する)を組み合わせることにより、端子金具と
導電性ガラスシール層との接合力をさらに高めることが
できる。
【0023】導電性ガラスシール層中の上記補助金属成
分の合計含有量が0.1重量%未満になると、該成分配
合による接合性改善効果が顕著でなくなる。一方、10
重量%を超えると、シール性が損なわれる場合がある。
該合計含有量は、望ましくは2〜7重量%とするのがよ
い。
【0024】なお、補助金属成分としてNiを含有させ
る場合、該Ni成分は、Niを主成分とし、かつCr、
B、Si、C、Fe、Pのうちの1種又は2種以上を含
有するNi系ろう材粉末の形で配合することができる。
この場合、導電性ガラスシール層中には、Niを主成分
とし、かつCr、B、Si、C、Fe、Pのうちの1種
又は2種以上を含有するNi系金属相が形成されること
がある。このようなNi系ろう材はNi単体金属よりも
融点が低く、例えば前記焼成温度の近傍(800〜10
00℃)に固相線温度が存在する材質のものを用いるこ
とで、導電性ガラスシール層と端子金具との間の接合状
態を一層良好なものとすることができる。
【0025】Niろう材としては、Niを主体として、
例えば5〜21重量%のCrと、2.5〜4重量%のB
と、3〜11重量%のSiと、0.15重量%以下のC
と、1〜5重量%のFeと、9〜13重量のPとの少な
くとも1種を含有するものを使用できる。
【0026】上記本発明のスパークプラグの各構成にお
いては、導電性ガラスシール層と端子金具との間の接合
力を顕著に高めることができる。例えば、端子金具の先
端を導電性ガラスシール層中に没入させた形態でこれと
接触させる構成においては、請求項8のように、その没
入される先端部の外周面を実質的な平滑面(ただし、微
視的な凹凸は生じていてもよい)としても、導電性ガラ
スシール層との間の接合力を十分に確保することができ
るようになる。その結果、従来のスパークプラグのよう
に、端子金具の該先端部にねじ加工あるいはローレット
状の溝付け加工を施す必要がなくなり、その製造工程を
簡略化することができる。また、先端部外周面を平滑に
形成することで、絶縁体内面との隙間への導電性ガラス
の充填がスムーズに進むので、良好な接合状態を得るこ
とができる。
【0027】なお、端子金具の上記先端部外周面には、
ねじ状部あるいはローレット状の溝部など、導電性ガラ
スシール層との間にかみ合いを生じさせるための凹凸を
加工により形成するようにしてもよい。このような凹凸
の形成により、端子金具と導電性ガラスシール層との間
の結合力をさらに高めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態を図面を用いて説明する。図1に示す本発明の一例
たる抵抗体入りスパークプラグ100は、筒状の主体金
具1、先端部が突出するようにその主体金具1内に嵌め
込まれた絶縁体2、先端部を突出させた状態で絶縁体2
の内側に設けられた中心電極3、及び主体金具1に一端
が結合され、他端側が中心電極3の先端と対向するよう
に配置された接地電極4等を備えている。そして、接地
電極4と中心電極3との間には火花放電ギャップgが形
成されている。以下、中心電極3の軸線方向において火
花放電ギャップgの形成される側を前方側、これと反対
側を後方側とする。
【0029】主体金具1は炭素鋼等で形成され、図1に
示すように、主体金具1の外周面には取付け用のねじ部
7が形成されている。スパークプラグ100は、該ねじ
部7により例えばガソリンエンジン(内燃機関)のシリ
ンダヘッドに取り付けられる。そして、その状態で接地
電極4と中心電極3との間に高圧を印加することによ
り、火花放電ギャップgに火花放電して、該エンジンの
着火源としての役割を果たすこととなる。なお、ねじ部
7の外径は、例えば14mmである。また、中心電極3
を突出させている側の主体金具1の開口端から、絶縁体
2の後端縁位置までの長さLは、例えば60mmであ
る。また、中心電極3はインコネル(Inconel:商標
名)等のNi合金で構成されている。さらに、絶縁体2
はアルミナ等のセラミックス焼成体で構成されている。
【0030】上記スパークプラグ100において、絶縁
体2の軸方向には貫通孔6が形成されており、その一方
の端部側に端子金具13が挿入・固定され、同じく他方
の端部側に中心電極3が挿入・固定されている。また、
該貫通孔6内において端子金具13と中心電極3との間
に抵抗体15が配置されている。この抵抗体15の両端
部は、導電性ガラスシール層16,17を介して中心電
極3と端子金具13とにそれぞれ電気的に接続されてい
る。これら導電性ガラスシール層16,17及び抵抗体
15は、導電性結合層を形成するものである。なお、抵
抗体15を省略し、端子金具13と中心電極3とを単一
の導電性ガラスシール層で接合するようにしてもよい。
また、抵抗体15を設ける場合、これと中心電極3との
間の導電性ガラスシール層16を省略してもよい。
【0031】絶縁体2の貫通孔6は、中心電極3を挿通
させる略円筒状の第一部分6aと、その第一部分6aの
後方側(図面上方側)においてこれよりも大径に形成さ
れる略円筒状の第二部分6bとを有する。端子金具13
と抵抗体15とは第二部分6b内に収容され、中心電極
3は第一部分6a内に挿通される。中心電極3の後端部
には、その外周面から外向きに突出して電極固定用凸部
3aが鍔状に形成されている。そして、上記貫通孔6の
第一部分6aと第二部分6bとの間には、中心電極3の
電極固定用凸部3aを受けるための凸部受け面20がテ
ーパ面あるいはアール面状に形成されている。
【0032】端子金具13は低炭素鋼等で構成され、表
面には防食のためのNiメッキ層(層厚:例えば5μ
m)13d(図2)が形成されたものである。そして、
該端子金具13は、シール部13c(先端部)と、絶縁
体2の後端縁より突出する端子部13aと、端子部13
aとシール部13cとを接続する棒状部13bとを有す
る。シール部13cは軸方向に長い円筒状に形成され、
その外周面は平滑に仕上げられるとともに、導電性ガラ
スシール層17中に没入する形で配置され、貫通孔6の
内面との間を該シール層17によりシールされる。な
お、シール部13cの外周面と貫通孔6の内面との間の
クリアランスは0.1〜0.5mm程度である。
【0033】また、導電性ガラスシール層16,17
は、Cu及びFe等の金属成分の1種又は2種以上を主
体とする金属粉末を混合したガラスにより構成され、そ
の金属含有量が35〜70重量%とされる。なお、該導
電性ガラスシール層16,17には、必要に応じてTi
等の半導体性の無機化合物粉末を適量配合すること
ができる。
【0034】図2に示すように、端子金具13のシール
部13cの表面、例えば外周面及び先端面には、前記し
たNiメッキ層13dの外側を覆う形で、Zn、Sn、
Pb、Rh、Pd、Pt、Cu、Au、Sb及びAgの
1種又は2種以上を主体とする金属により構成される金
属層40で覆われている。そして、該シール部13c
は、この金属層40を介して導電性ガラスシール層17
と電気的に接合されている。金属層40は例えば電解メ
ッキや無電解メッキ等の化学メッキ法により形成され、
その厚さは0.1μm以上、望ましくは1μm以上とさ
れる(なお、図2では、Niメッキ層13d及び金属層
40の厚さは誇張して描いている)。
【0035】また、抵抗体15は、ガラス粉末、セラミ
ック粉末、金属粉末(Zn、Sb、Sn、Ag及びNi
の1種又は2種以上を主体とするもの)、非金属導電物
質粉末(例えば無定形カーボンないしグラファイト)及
び有機バインダ等を所定量配合し、ホットプレス等の公
知の手法により焼結して製造されるものである。
【0036】抵抗体入りスパークプラグ100におい
て、絶縁体2に対する中心電極3と端子金具13との組
付け、及び抵抗体15と導電性ガラスシール層16,1
7との形成は以下のようにして行うことができる。ま
ず、図3(a)に示すように、絶縁体2の貫通孔6に対
し、その第一部分6aに中心電極3を挿入した後、
(b)に示すように、第二部分6bに導電性ガラス粉末
Hを充填する。なお、導電性ガラス粉末Hは、ガラス粉
末と金属粉末との混合物として構成されるものであり、
金属粉末はCu及びFe等の金属成分の1種又は2種以
上を主体とするものである。また、ガラス粉末と金属粉
末との合計に対する金属粉末の重量比率は35〜70重
量%とされる。
【0037】そして、(c)に示すように、第二部分6
b内に押さえ棒28を挿入して充填した粉末Hを予備圧
縮し、導電性ガラス粉末層26を形成する。次いで、抵
抗体原料粉末を充填して予備圧縮を行い、さらに導電性
ガラス粉末を充填して予備圧縮を行うことにより、図3
(d)に示すように、貫通孔6の第二部分6b内には、
中心電極3側(下側)から導電性ガラス粉末層26、抵
抗体原料粉末層25及び導電性ガラス粉末層27が積層
された状態となる。
【0038】そして、図4(a)に示すように、この状
態で全体を炉F内に挿入してガラス軟化点以上である8
00〜1000℃に加熱し、その後、貫通孔6内に端子
金具13(シール部13cの表面に、金属層40を予め
形成しておいたもの)を、中心電極3と反対側から圧入
して積層状態の各層26、25、27を軸方向に加圧し
てホットプレス処理する。これにより、図4(b)に示
すように、各層は圧縮・焼結されてそれぞれ導電性ガラ
スシール層16、抵抗体15及び導電性ガラスシール層
17となる。このとき、シール部13cは軟化した導電
性ガラス粉末層27内に圧入され、金属層40を介して
導電性ガラスシール層17と接合されることとなる。
【0039】図2に示すように、シール部13cの導電
性ガラスシール層17との接触面に前述の金属層40を
形成することで、端子金具13(シール部13c)と導
電性ガラスシール層17との接合力が高められ、ひいて
は衝撃等が加わった場合に、端子金具13の脱落等の不
具合を生じにくくすることができる。また、スパークプ
ラグ100に高電圧が繰り返し印加されても、端子金具
13と導電性ガラスシール層17との接合状態の劣化が
生じにくい。
【0040】また、シール部13cの外周面を平滑に仕
上げてもガラスシール層17との接合力が十分に確保さ
れるので、従来のスパークプラグのように該シール部1
3cにねじ状部やローレット状の溝部等を形成する必要
がなくなり、製造工程の簡略化を図ることができる。さ
らに、シール部13cの外周面にねじ状部等を形成せ
ず、これを平滑に仕上げることで、絶縁体の貫通孔6の
内面とシール部13cの外面との隙間には、導電性ガラ
スを却ってスムーズに充填できるようになり、該隙間に
気泡等が残留しにくくなるので、これも良好な接合状態
を得る上で有利な効果をもたらす。
【0041】ただし、図5に示すように、シール部13
cには必要に応じ、導電性ガラスシール層17との間に
かみ合いを生じさせるための凹凸として、従来のスパー
クプラグと同様のねじ状部13sを加工により形成する
ようにしてもよい。このように凹凸を形成すれば、いわ
ゆるアンカー効果により端子金具13と導電性ガラスシ
ール層17との間の結合力をさらに高めることができる
場合がある。また、凹凸として、ねじ状部13sに代え
てローレット状の溝部(例えば、シール部13cの軸線
に沿う溝部を周方向に所定の間隔で複数形成する形態)
を形成するようにしてもよい。
【0042】なお、図1に示すスパークプラグ100に
おいて、図2の金属層40に代えて、図6に示すNi系
酸化物層41を形成してもよい(なお、図6では、Ni
メッキ層13d及びNi系酸化物層41の厚さは誇張し
て描いている)。該Ni系酸化物層41は、例えばシー
ル部13cのNiメッキ層13dの表面を、酸素含有雰
囲気(例えば大気)中にて700℃以上で高温酸化処理
する方法、700℃以上の水蒸気と接触させる方法、前
述の各種酸化剤と接触させる方法、さらには陽極酸化法
等により、厚さ0.1μm以上(望ましくは1μm以
上)に形成される。
【0043】また、図2、図5及び図6の構成において
導電性ガラスシール層17には、Zn、Sb、Sn、A
g及びNiのうちの1種又は2種以上からなる補助金属
成分を合計で、0.1〜10重量%(望ましくは2〜7
重量%)含有させることも可能である。これにより、端
子金具13と導電性ガラスシール層17との接合力をさ
らに高めることができる。この場合、図2、図5、図6
においてシール部13cに対し、金属層40あるいは酸
化物層41を形成しない構成とすることもできる。
【0044】
【実施例】(実施例1)組成Cu−Sn重量%Feの金
属粉末(平均粒径30μm)とガラス粉末(平均粒径1
50μm)とを、金属粉末の含有量が約50重量%とな
るように混合して、導電性ガラス粉末を用意した。な
お、ガラス粉末の材質は、SiOを60重量%、B
を30重量%、NaOを5重量%、及びBaOを
5重量%配合・溶解して得られるホウケイ酸ソーダガラ
スであり、その軟化温度は750℃であった。
【0045】他方、抵抗体原料粉末は以下のようにして
調製した。まず、微粒ガラス粉末(平均粒径80μm)
を30重量%、セラミック粉末としてのZrO(平均
粒径3μm)を60重量%、金属粉末としてのAl粉末
(平均粒径20〜50μm)を1重量%、非金属導電材
料粉末としてのカーボンブラックを6重量%、及び有機
バインダとしてのデキストリンを3重量%配合し、水を
溶媒としてボールミルにより湿式混合し、その後これを
乾燥した予備素材を調製した。そして、これに粗粒ガラ
ス粉末(平均粒径250μm)を、上記予備素材100
重量部に対して400重量部配合し、抵抗体原料粉末を
得た。なお、ガラス粉末の材質は、SiOを50重量
%、Bを29重量%、LiOを4重量%、及び
BaOを17重量%配合・溶解して得られるホウケイ酸
リチウムガラスであり、その軟化温度は585℃であっ
た。
【0046】次いで、上記導電性ガラス粉末及び抵抗体
組成物粉末を用いて図3及び図4に示す方法により、図
1に示す抵抗体入りスパークプラグ100のサンプルを
各種作製した。なお、絶縁体2の貫通孔6の第二部分6
bの内径は4.0mmであり、導電性ガラス粉末層26
を形成するための導電性ガラス粉末の充填量は0.15
g、抵抗体原料粉末の充填量は0.40g、及び導電性
ガラス粉末層27を形成するための導電性ガラス粉末の
充填量は0.15gとし、ホットプレス処理の加熱温度
は900℃、加圧力は100kg/cmとした。
【0047】ここで、端子金具13は、表面に電解Ni
メッキ層13dを膜厚5μmにて形成した低炭素鋼製の
ものを使用した。そのシール部13cは外径約3.5m
m、長さ約35mmの円柱状とし、外周面は電解Niメ
ッキ層13d形成後における表面粗度が、約6μmRa
(中心線平均粗さ)となる平滑仕上げとした。また、絶
縁体2の貫通孔6の内面とシール部13cの外周面との
間のクリアランスは約0.2mmとした。
【0048】そして、シール部13cの電解Niメッキ
層13dの表面には、Ni系酸化物層41(図6)、及
びZn、Sn、半田(Sn−10重量%Pb合金)、R
h、Pd、Pt、Cu、Au、Sb、Agの各種金属層
40(図2)を各種厚さで形成した(サンプル番号1〜
28)。なお、Ni系酸化物層は、シール部13cの電
解Niメッキ層13dの表面を、900℃の水蒸気と1
〜2時間接触させることにより形成し、その膜厚は走査
型電子顕微鏡(SEM)による断面観察により測定し
た。なお、形成されたNi系酸化物層をX線回折により
同定したところ、酸化Ni(II)(NiO)を主体とする
ものであることがわかった。また、金属層は電解メッキ
法により形成し、その膜厚は蛍光X線膜厚計又はマイク
ロメータにより測定した。なお、サンプル毎の金属膜/
酸化物膜の種別及び膜厚を表1に示している。
【0049】他方、中心電極3は、Ni合金(インコネ
ル600、概略組成:Ni75.8重量%、Cr15.
5重量%、Fe8重量%、Mn0.5重量%、Si0.
2重量%)製のものを使用した。なお、比較例1とし
て、シール部13cに金属層及びNi系酸化物層を形成
しなかったスパークプラグも作製した(サンプル番号2
9)。
【0050】こうして得られたスパークプラグの各サン
プルに対し、シール部13cと導電性ガラスシール層1
7との接合の固着力を次の方法により評価した。すなわ
ち、各スパークプラグサンプルに対し、JIS:B80
31に規定された耐衝撃試験を、振動振幅22mm、衝
撃回数400回/分の条件で10分及び30分行い、試
験後のスパークプラグの抵抗値変化を測定した。この場
合、シール部13cと導電性ガラスシール層17との接
合の固着力が小さいと、衝撃による層間剥離等により抵
抗値増加を生ずることとなる。そして、判定条件は、抵
抗値増加率が5%未満のものを優(◎)、5〜10%の
ものを良(○)、10〜15%のものを可(△)、15
%以上のものを不可(×)として判定した。また、焼け
締まり状態の評価は、抵抗体組成物を所定形状に切り出
して焼き締まり判定用試料を作製し、その断面を光学顕
微鏡(倍率20倍)により観察するとともに、相当量の
気孔が観察され、少量の水を滴下したとき瞬時に吸収す
るものを焼き締まり不良(×)、気孔が殆ど観察され
ず、吸水しないものを焼き締まり良()として判定し
た。以上の結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】このように、端子金具13のシール部13
cにNi系酸化物層41あるいは金属層40を形成した
本発明のスパークプラグ(サンプル番号1〜28)は、
Ni系酸化物層あるいは金属層を形成しない比較例のス
パークプラグ(サンプル番号29)と比べて耐衝撃試験
後の抵抗値増加率が小さく、シール部13cと導電性ガ
ラスシール層17との接合力に優れていることがわか
る。
【0053】(実施例2)金属粉末とガラス粉末(平均
粒径150μm)とを、金属粉末の含有量が約50重量
%となるように混合して、導電性ガラス粉末を用意し
た。ただし、金属粉末は、Sn、Zn、Sb及びAgの
各補助金属成分源としての粉末(平均粒径20〜50μ
m:以下、補助金属粉末という)の配合量を0.01〜
50重量%とし、また補助金属粉末の配合量が50重量
%未満の場合には残部をなす金属Cu粉末(平均粒径3
0μm)を配合した。なお、ガラス粉末の材質は実施例
1と同様である。他方、抵抗体原料粉末も実施例1と同
様に調製した。
【0054】次いで、上記各種導電性ガラス粉末と抵抗
体組成物粉末を用いて図3及び図4に示す方法により、
図1に示す抵抗体入りスパークプラグ100のサンプル
を各種作製した(サンプル番号101〜120)。な
お、絶縁体2の貫通孔6の第二部分6bの内径は4.0
mmであり、導電性ガラス粉末層26を形成するための
導電性ガラス粉末の充填量は0.15g、抵抗体原料粉
末の充填量は0.40g、及び導電性ガラス粉末層27
を形成するための導電性ガラス粉末の充填量は0.15
gとし、ホットプレス処理の加熱温度は900℃、加圧
力は100kg/cmとした。
【0055】なお、端子金具13は、表面に電解Niメ
ッキ層13dを膜厚5μmにて形成した低炭素鋼製のも
のを使用した。そのシール部13cは外径約3.5m
m、長さ約35mmの円柱状とし、外周面は電解Niメ
ッキ層13d形成後における表面粗度が、約6μmRa
(中心線平均粗さ)となる平滑仕上げとした。また、絶
縁体2の貫通孔6の内面とシール部13cの外周面との
間のクリアランスは約0.2mmとした。
【0056】こうして得られたスパークプラグの各サン
プルに対し、シール部13cと導電性ガラスシール層1
7との接合の固着力及び焼け締まりを実施例1と同様に
評価した。また、その評価後において、導電性ガラスシ
ール層17中の補助金属成分(Sn、Zn、Sb、A
g)の含有量をICP分析により求めた。以上の結果を
表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】このように、導電性ガラスシール層17中
に補助金属成分を0.1〜10重量%の割合で配合した
本発明のスパークプラグは、これを配合しない比較例の
スパークプラグ(実施例1:サンプル番号29)と比べ
て耐衝撃試験後の抵抗値増加率が小さく、シール部13
cと導電性ガラスシール層17との接合力に優れている
ことがわかる。他方、補助金属成分の含有量が0.1重
量%未満となるもの(サンプル番号104、110、1
14)は抵抗値増加率が大きく、上記固着力が不十分と
なっていることがわかる。また、補助金属成分の含有量
が10重量%を超えるもの(サンプル番号108、10
9、113、118〜120)は、焼け締まり不良ある
いは接合力不足の不具合を生じていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一実施例を示す正面
断面図。
【図2】図1の要部を示す正面断面図。
【図3】図1のスパークプラグの製造工程を示す説明
図。
【図4】図3に続く説明図。
【図5】本発明のスパークプラグの別の実施例の要部を
示す正面断面図。
【図6】本発明のスパークプラグのさらに別の実施例の
要部を示す正面断面図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 3 中心電極 4 接地電極 6 貫通孔 13 端子金具 13c シール部(先端部) 15 抵抗体(導電性結合層) 16 導電性ガラスシール層(導電性結合層) 17 導電性ガラスシール層(導電性結合層) 40 金属層 41 Ni系酸化物層 100 スパークプラグ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に導電性
    結合層が配置され、 その導電性結合層は、少なくとも前記端子金具と接する
    側に形成される導電性ガラスシール層を含み、前記端子
    金具は該導電性ガラスシール層と接触する部分の表層領
    域が、Zn、Sn、Pb、Rh、Pd、Pt、Cu、A
    u、Sb及びAgの1種又は2種以上を主体とする金属
    により構成される金属層とされていることを特徴とする
    スパークプラグ。
  2. 【請求項2】 前記金属層は、その厚さが0.1μm以
    上となるように形成されている請求項1記載のスパーク
    プラグ。
  3. 【請求項3】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に導電性
    結合層が配置され、 その導電性結合層は、少なくとも前記端子金具と接する
    側に形成される導電性ガラスシール層を含み、前記端子
    金具は該導電性ガラスシール層と接触する部分の表層領
    域が、厚さ0.1μm以上の導電性又は半導体性の酸化
    物層とされていることを特徴とするスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記酸化物層はNi系酸化物層である請
    求項3記載のスパークプラグ。
  5. 【請求項5】 絶縁体の軸方向に形成された貫通孔に対
    し、その一方の端部側に端子金具が固定され、同じく他
    方の端部側に中心電極が固定されるとともに、該貫通孔
    内において前記端子金具と前記中心電極との間に導電性
    結合層が配置され、 その導電性結合層は、少なくとも前記端子金具と接する
    側に形成される導電性ガラスシール層を含み、その導電
    性ガラスシール層は金属とガラスの混合物にて構成され
    るととともに、Zn、Sb、Sn、Ag及びNiのうち
    の1種又は2種以上からなる補助金属成分を合計で0.
    1〜10重量%含有することを特徴とするスパークプラ
    グ。
  6. 【請求項6】 前記導電性ガラスシール層に含まれる金
    属成分は、前記補助金属成分を除いたものの残部がCu
    及びFeの少なくともいずれかを主体に構成されている
    請求項5記載のスパークプラグ。
  7. 【請求項7】 前記端子金具は、前記導電性ガラスシー
    ル層と接触する部分の表層領域が、Zn、Sn、Pb、
    Rh、Pd、Pt、Cu、Au、Sb及びAgの1種又
    は2種以上を主体とする金属又はBとPとのいずれかを
    含有するNi合金により構成される金属層、又は厚さ
    0.1μm以上の導電性又は半導体性の酸化物層とされ
    ている請求項6記載のスパークプラグ。
  8. 【請求項8】 前記端子金具は、先端が前記導電性ガラ
    スシール層中に没入された形態でこれと接触しており、
    かつ該先端部の外周面が実質的な平滑面とされている請
    求項1ないし7のいずれかに記載のスパークプラグ。
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