JPH11339252A - 塗布型磁気記録媒体の下層用粉末およびこれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

塗布型磁気記録媒体の下層用粉末およびこれを用いた磁気記録媒体

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JPH11339252A
JPH11339252A JP10142541A JP14254198A JPH11339252A JP H11339252 A JPH11339252 A JP H11339252A JP 10142541 A JP10142541 A JP 10142541A JP 14254198 A JP14254198 A JP 14254198A JP H11339252 A JPH11339252 A JP H11339252A
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feooh
acid
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Kazuhisa Saito
和久 斉藤
Shinichi Konno
慎一 紺野
Yoshifumi Horikawa
義史 堀川
Shuichi Mafune
修一 間舩
Naoki Sato
直樹 佐藤
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Dowa Holdings Co Ltd
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Dowa Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層(上層)と支持体の間に非磁性層(下
層)を設ける塗布型磁気記録媒体の表面平滑性,強度,
磁気特性等を改善する下層用粉末を得る。 【解決手段】 α−FeOOH粒子の表面にカルボン酸
を付着させてなる塗布型磁気記録媒体の下層用粉末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,非磁性層(下層と
も呼ぶ)と磁性層(上層とも呼ぶ)を積層してなる重層
構造の塗布型磁気記録媒体およびその非磁性層を形成す
るのに用いる下層用粉末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結合剤樹脂(バインダー)に磁性粉を分
散含有させた塗膜を支持体上に塗布することによって,
支持体上に磁性層を形成するいわゆる塗布型磁気記録媒
体において,低ノイズで高出力特性を得るために該磁性
層の厚みをより薄くすることが望まれ,このために,該
磁性層(上層)の下方に非磁性層(下層)の塗膜を形成
する重層構造の塗布型磁気記録媒体が提案されている。
【0003】従来,この下層を形成するための非磁性粉
末としては,球状酸化チタン粉末または針状酸化鉄粉末
が主に使用されている。また,このような下層をもつ磁
気記録媒体については,例えば,特開昭63−1874
18号公報,特開平4−167225号公報,特開平6
−60362号公報,特開平6−131653号公報に
記載されたようなものがある。また,特開平4−167
225号公報,特開平6−139553号公報,特開平
6−215360号公報,特開平7−78331号公
報,特開平7−105530号公報,特開平7−182
649号公報,特開平7−334835号公報,特開平
8−329448号公報,特開平9−22524号公
報,特開平9−170003号公報,特開平10−21
531号公報,特開平10−21532号公報,特開平
10−21533号公報には,かような重層構造の磁気
記録媒体において,下層を形成する非磁性粉として針状
ヘマタイト等を用いた場合の特性値が示されている。そ
して,これらの公報中には,具体的に特性値が示された
前記針状酸化鉄粉末以外にも,特性値については具体的
な開示はないが他の物質からなる粉末も下層用非磁性粉
末として使用が可能であるとして,多数の物質名が例示
され,そのうちにはオキシ水酸化鉄も含まれている。
【0004】他方,特開平4−167225号公報に
は,下層の非磁性層の厚みが磁性層の厚みよりも薄い点
で特殊な重層構造のものであるが,下層の非磁性層を形
成する粉末としてオキシ水酸化鉄粉末を使用した場合の
テープの耐傷つき性,スティフネス及びヘッド当り性が
評価されている。しかし,特開平6−60362号公報
は,このようなオキシ水酸化鉄は結合剤樹脂に対する分
散性が悪いので下層用粉末として使用不可能であると述
べられ,針状酸化鉄の使用を推奨している。
【0005】更に,オキシ水酸化鉄を下層用粉末として
使用した実施例としては,特開平8−293116号公
報,特開平9−180169号公報に記載されている
が,特開平8−293116号公報の実施例では針状酸
化鉄粉末と比べてオキシ水酸化鉄を下層用粉末として使
用したテープは,表面粗さが大きく電磁変換特性も低
い,特開平9−180169号公報ではオキシ水酸化鉄
単独ではなく粒状酸化鉄と併用しており,いずれの場合
にもオキシ水酸化鉄の機能を十分に発揮しているとは言
えない。
【0006】更に,特開平5−347017号公報に
は,下層粉としてα−FeOOH粉末を用いた重層構造
のものが記載されているが,このα−FeOOH粉末の
表面処理としては,Si化合物またはAl化合物で処理
されていることが望ましいとされているにすぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】支持体と磁性層との間
に,非磁性粉末を分散させた非磁性層(下層)を設ける
本来の目的は,磁性層の厚みを薄くして短い記録波長領
域での出力を確保し,また優れた電磁変換特性例えば消
去特性やオーバーライト特性を改良することにある。こ
のためには磁性層自身にもそれなりの特性が要求される
が,下層の非磁性層側の役割としては,表面凹凸の少な
い滑らかな薄い磁性層をその上に塗布できること,すな
わち,非磁性層自体が表面平滑性に優れること,磁気記
録媒体の強度に寄与すること,そして上層の磁性層の磁
気特性を十分に引き出し得ることが主として挙げられ
る。
【0008】下層用粉末として使用された実績のある球
状酸化チタンでは,テープ化した場合に強度が針状のも
のに比べ十分ではなくかつ微粒子化も困難である。ま
た,針状の酸化鉄(ヘマタイト)については,その製法
上,粒子間焼結を免れることが出来ないので,表面平滑
性が十分得られない。また,オキシ水酸化鉄を下層用粉
末に用いようとした場合,塗料粘度が高くなってしまう
ため分散が困難であり,円滑な塗料化が行えないため十
分な表面平滑性が得られない。すなわち,結合剤樹脂に
下層用粉末を分散させた場合の塗料粘度は,使用する結
合剤樹脂にもよるが,下層用粉末の表面特性,物理・化
学的性質,寸法・形状の影響を受け,特に表面性の影響
が大きいので,下層粉としてのオキシ水酸化鉄(α−F
eOOH)を,支持体上に良好に塗布できるような塗料
とする場合,その塗料粘度が非常に高くなり,粒子の分
散が困難となるために,十分な表面平滑性が得られない
という問題が付随していた。
【0009】この問題を解決するために,これまでのと
ころAl,Si等の無機化合物をα−FeOOH中に含
有させたり,または特開平5−347017号のように
α−FeOOH表面に付着させたりする方法が提案され
たが,これによって,分散性の改善効果がある程度見ら
れるものの,それでも十分ではなかった。
【0010】したがって,本発明はオキシ水酸化鉄を塗
料化する場合に,塗料粘度を低下させることができ且つ
一層良好な表面平滑性をもつ高強度の下層が形成できる
ようにして,磁性層の極薄化と表面平滑化を達成するこ
とを課題としたものである。より具体的には,オキシ水
酸化鉄粉を下層用粉体に適用する場合に,その粉体の化
学的・物理的性質,形状特性のみならず,その表面性質
の改質を図ることにより,磁気記録媒体の表面平滑性,
強度,磁気特性更には耐久性等を向上させることを課題
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題は,下層用粉
末としてのα−FeOOHの粒子表面に適量のカルボン
酸を付着させることによって解決できることがわかっ
た。すなわち本発明によれば,α−FeOOH粒子の表
面にカルボン酸を付着させてなる塗布型磁気記録媒体の
下層用粉末を提供する。
【0012】使用するカルボン酸としては,シュウ酸,
マロン酸,マレイン酸,フタル酸,コハク酸,リンゴ
酸,フマル酸,酒石酸,アジピン酸,グルタミン酸の群
から選ばれる少なくとも一種のジカルボン酸であるのが
よく,これらをα−FeOOH粉末に対して0.1〜1
0重量%の量で付着させるのがよい。
【0013】また,このカルボン酸の付着と共に適量の
AlまたはSiの無機化合物をα−FeOOHに含有さ
せることにより,有機化合物と無機化合物の特性が良好
に作用しあって一層好ましく前記の課題が解決できるこ
とがわかった。そのさい,α−FeOOH粉末は,平均
長軸長が0.01〜0.50μm,平均短軸長が0.01
〜0.05μmの針状または平針状粒子からなり,10
0℃で放出する水分量が0.1〜2.0重量%の水を含有
するものであるのが一層好ましい。カルボン酸処理した
本発明のα−FeOOH粉末は粉末pHを7.4以下に
まで低下させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】これまで,α−FeOOH(オキ
シ水酸化鉄)粒子の表面に有機化合物であるカルボン酸
を含有させることによって粒子の表面性を改質し,これ
を塗布型磁気記録媒体の下層用粉末に使用した例は見当
たらない。本発明者らは,α−FeOOHの表面に,
0.1〜10重量%のカルボン酸を含有させると,結合
剤樹脂に対するα−FeOOH粒子の分散性が改善され
て塗料粘度を下げることができ,優れた表面平滑性をも
つ下層が得られることを見い出した。そして,この下層
をもつ塗布型磁気記録媒体は優れた表面平滑性と強度を
有し且つ磁気特性が向上することがわかった。
【0015】α−FeOOH粒子に付着含有させるカル
ボン酸としては,カルボキシル基を有するものであれば
原則的に使用可能であるが,シュウ酸,マロン酸,マレ
イン酸,フタル酸,コハク酸,リンゴ酸,フマル酸,酒
石酸,アジピン酸,グルタミン酸の群から選ばれる少な
くとも一種のジカルボン酸であるのが好ましい。このな
かでも,後記の実施例に示すようにフタル酸の効果が著
しく,マレイン酸も良好である。
【0016】カルボン酸の付着含有量としては,α−F
eOOH粒子表面を覆うに必要な量とすればよく,実際
にはα−FeOOH粉末に対して0.1〜10重量%の
範囲でα−FeOOH粉末にカルボン酸を添加すればよ
い。0.1重量%未満ではカルボン酸が不足して塗料粘
度低下等の所望の効果が得られない場合があり,10重
量%を超えて添加してもその効果が飽和し,塗料組成に
影響を与えることになる。
【0017】α−FeOOH粒子にカルボン酸を付着含
有させるには,カルボン酸の水溶液をα−FeOOH粉
末に添加し,水分を乾燥除去する方法によるのが最も便
宜である。したがって,比較的水に対する溶解度の高い
ジカルボン酸を用いるのが好ましいが,溶解度の低いも
のでも,水分乾燥量を多くすることの手間をいとわねば
この方法が適用できる。カルボン酸添加処理は,α−F
eOOH粉末製造の最終段階で行うことができる。例え
ばα−FeOOHの生成反応終了後,通常の方法でα−
FeOOH粉末を濾過,水洗し,これにカルボン酸水溶
液を添加し,水分を乾燥除去すればよい。別法として
は,同じく水洗されたα−FeOOH粉末を再度水中に
リパルプし,その懸濁液にカルボン酸を添加し,次いで
水分を乾燥除去する方法でもよい。いずれにしても,カ
ルボン酸が添加されたα−FeOOH粉末に対して,粉
末水分量を調整する操作を行うのがよい。
【0018】このようなカルボン酸添加によってα−F
eOOH粉末の表面改質が行われることにより,粉末p
Hは7.4以下とすることができるとともに,カルボン
酸無添加の場合に比べて塗膜粘度を著しく低下させるこ
とができ,この結果,塗布層の表面平滑性と強度が向上
するが,下層に要求される諸性質を満足するには,α−
FeOOH粒子それ自体の特性によっても影響を受け
る。本発明の下層用粉末は,以下に述べるような特性を
有するα−FeOOH粉末である。
【0019】α−FeOOH粉末の特性 〔粒径および形状〕 平均長軸長:0.01〜0.50μm, 平均短軸長:0.01〜0.05μm, 平均軸比:1〜30 の針状または平針状粒子。平針状粒子とは,実質的に枝
分かれのない針状粒子であって,長軸と直角方向に切断
した短軸断面が長い方の幅と短い方の幅をもち,この長
幅と短幅の短軸断面比が長軸方向にほぼ一様に1より大
きく,好ましくは1.5より大きくなっている粒子を言
う。このような粒径および形状を有するα−FeOOH
粉体であることにより,特に塗布層の表面平滑度と強度
が良好となる。
【0020】〔AlまたはSi含有量〕Alが固溶また
は被着したα−FeOOH粒子は良好な針状性を維持す
ることができ且つ粒子の表面性状が好ましい状態に改質
される。このため,塗料への分散性が良好となり,塗布
層の耐熱性更には耐候性も向上させることができる。A
lに代えてSiを含有するα−FeOOHも同様の作用
効果がある。AlまたはSiの含有量は0.1〜30重
量%の範囲であればよい。両者を同時に含有させる場合
には,合計量が0.1〜30重量%の範囲であればよ
い。
【0021】〔比表面積〕比表面積(BET法)が10
〜300m/g,好ましくは30〜150m/g,
さらに好ましくは30〜120m/gであることによ
り,脂肪酸の吸着量を低減し,樹脂に対する分散性を良
好にできる。
【0022】〔水分量〕粉末が保有する水分量によって
塗膜の粘性が変化するが,100℃で検出(放出)され
る水分量が0.1〜2.0重量%,好ましくは0.5〜2.
0重量%の水をα−FeOOH粉末が保有することによ
り,塗膜への分散性が良好となる。
【0023】〔タップ密度と真比重〕タップ密度は0.
3〜2.0g/cm,好ましくは0.4〜1.5g/cm
真比重は3.0〜6.0g/cm,好ましくは3.5〜4.
3g/cmである。α−FeOOH粉末がこのような真
比重を有し,真比重に対するタップ密度が高いと,テー
プ化工程中でカレンダーをかけたときに塗膜中で粉が圧
密し易くなり,このことがテープ表面平滑性の向上に有
利に作用する。
【0024】〔結晶粒径〕(結晶子) 10〜200オ
ングストローム,好ましくは50〜150オングストロ
ームである。 〔ステアリン酸吸着量〕 0.1〜3.0mg/m
あるのが好ましい。
【0025】本発明に従うα−FeOOH粉体を製造す
るには,例えば第一鉄塩水溶液に当量以上の水酸化アル
カリ水溶液を加えて得られる水酸化第一鉄コロイドを含
む懸濁液をpH11以上にして,80℃以下の温度で酸
素含有ガスを通気して酸化反応を行い,得られた沈殿を
濾別,水洗,乾燥,調湿することにより,平均長軸長が
0.01〜0.50μm,平均短軸長が0.01〜0.05
μmのα−FeOOHが得られる。
【0026】或いは第一鉄塩水溶液と当量以上の炭酸ア
ルカリ水溶液とを反応させて得られる懸濁液に,酸素含
有ガスを通気して酸化反応を行い,得られる沈殿を濾
別,水洗,乾燥,調湿することによっても同様に本発明
に従うα−FeOOH粉末を製造することができる。
【0027】とくに平針状のα−FeOOHを製造する
には,第二鉄塩水溶液に,Fe3+に対して1.0〜3.
5当量の水酸化アルカリ水溶液を加えて水酸化コロイド
を含む懸濁液を10〜90℃で生成させ,その後2〜2
0時間熟成したあと加水分解を行い,得られた澱物を濾
過,水洗,乾燥,調湿することによって得ることができ
る。
【0028】このようなα−FeOOHにAlを含有さ
せるにはAl(SO,Al(NO,Al
Clなどの水可溶塩,或いはNaAlO(アルミ
ン酸ナトリウム)などの水可溶性アルミン酸などの化合
物をα−FeOOHの生成過程またはその後に共存させ
ればよい。例えば,α−FeOOH粒子の表面にAlを
被着させるには,前記のAl化合物をアルカリ水溶液中
に溶解させ,この溶液中にα−FeOOHを分散させた
後,炭酸ガスを吹込むか酸を添加して中和させると,結
晶質または非結晶質なAl・HO(含水酸化ア
ルミニウム)としてAlが粒子表面に被着される。α−
FeOOHにAlを固溶(含浸)させるには,α−Fe
OOH,γ−FeOOH等を生成させる反応系に前記の
水可溶性Al塩やアルミン酸塩を共存させればよい。
【0029】α−FeOOHにSiを含有させるには,
例えばα−FeOOHを含む懸濁液にケイ酸ナトリウム
やケイ酸カリウムの水溶性化合物,或いはコロイダルシ
リカの水懸濁液,若しくは3号水ガラス等を添加し,p
Hを9以下にする方法で行うことができる。
【0030】このようにして得られたα−FeOOH粉
末にカルボン酸を付着含有させるには,前記したように
カルボン酸水溶液を添加し,水分を乾燥除去すればよ
い。その後,微量の水分を含む不活性ガス気流中で該粉
末を処理して水分含有量を調整するのがよい。またタッ
プ密度を0.3g/cm,好ましくは0.4g/cm
以上にするために,ローラーミル等で圧密処理を行
うのがよい。
【0031】以上の特性をもつカルボン酸含有α−Fe
OOH粉末は,これを下層用粉末として使用すると,塗
料粘度が低下し表面平滑性が優れた塗布層を形成でき
る。そして,この下層を用いた磁気記録媒体は表面平滑
性,強度および磁気特性が優れるようになる。
【0032】本発明に係る下地層を適用する塗布型磁気
記録媒体において,磁性層と支持体は特に限定されるも
のではないが,磁性層を形成するための磁性粉として
は,以下に挙げるものが特に好ましい。
【0033】磁性層を形成するための磁性粉 本発明のα−FeOOH粉末を用いた下層の上に形成す
る磁性層は,次の強磁性粉末を用いて形成するのがよ
い。 Co:3越え〜50at% Al:0.1〜30at% 希土類元素(Yを含む):0.1〜10at% 周期律表第1a族元素(Li,Na,K等):0.05
重量%以下 周期律表第2a族元素(Mg,Ca,St,Ba):0
〜0.1重量%以下を含有した鉄を主体とする強磁性粉
末であって, 平均長軸長:0.01〜0.40μm X線結晶粒径(Dx):50〜250オングストローム である強磁性粉末。
【0034】さらに,この強磁性粉末は,長軸と直角方
向に切断した短軸断面が長い方の幅と短い方の幅を持
ち,この長軸と短軸の短軸断面比が長軸方向にほぼ一様
に1より大きく,好ましくは1.5以上になっている平
針状の形状を有するものが好ましく,さらに,飽和磁化
率(σs)とX線結晶粒径(Dx)の比(σs/Dx)
が0.7以上の強磁性粉末であるのがよい。
【0035】さらに,この強磁性粉末は,100℃で放
出するHOの量が2重量%以下,300℃で放出する
Oの量が4重量%以下,真密度が5.55g/cm
以上,比表面積がBET法で30〜70m/g,飽
和磁化率(σs)が100〜200emu/g,保磁力
が1200〜3000(Oe),さらに,60℃で相対
湿度90%の雰囲気下で1週間放置後飽和磁化率(σ
s)の低下率が15%以下であるのがよい。
【0036】このような強磁性粉末は,同一出願人に係
る特願平9−162061号(平成9年6月5日)明細
書および図面に記載したものであり,その含有成分と寸
法・形状が前記のような関係を有することから,高密度
記録に適した磁性層を形成できる。すなわち,平均長軸
長が0.01〜0.40μmといった微細粒子であって且
つその形状が平針状であるという寸法・形状特性と,特
定の含有成分量との組合せによって,形状維持特性と磁
気特性が両立した磁性層が形成できるものである。そし
て,本発明に従う針状及び平針状のα−FeOOHから
なる下層が表面平滑性に優れる点から,この強磁性粉末
を用いた上層も表面平滑性に優れたものとなり,磁性層
の厚みを薄くすることができ,磁性層の厚みを薄くして
も十分なテープ強度を有する構造とすることができるの
で,従来のものにない高性能の磁気記録媒体とすること
ができる。
【0037】したがって,本発明によれば,樹脂系バイ
ンダーに磁性粉を分散させた磁性層を,樹脂系バインダ
ーに非磁性の下層用粉を分散させた非磁性層を介して,
支持体上に形成した重層構造の塗布型磁気記録媒体にお
いて,前記の下層用粉が粒子表面にカルボン酸を付着さ
せてなるα−FeOOH粉末からなり,且つ前記の磁性
粉が, Co:3超え〜50at.%, Al:0.1〜30at.%, 希土類元素(Yを含む):0.1〜10at.%, 周期律表第1a族元素:0.05重量%以下, 周期律表第2a族元素:0.1重量%以下(0重量%を
含む) をFe中に含有した針状の強磁性金属粉であって,好ま
しくは, 平均長軸長:0.01〜0.40μm X線結晶粒径(Dx):50〜250オングストローム であり,さらに好ましくは,長軸と直角方向に切断した
短軸断面が長い方の幅と短い方の幅を持ち,この長軸と
短軸の短軸断面比が長軸方向にほぼ一様に1より大き
く,好ましくは1.5以上になっている平針状粒子から
なり,更に好ましくは飽和磁化律(αs)とX線結晶粒
径(Dx)の比(σs/Dx)が0.7以上である強磁
性金属粉からなる,塗布型磁気記録媒体を提供する。
【0038】このような重曹構造の磁気記録媒体を形成
するための,下層及び上層を塗布する支持体としては,
ボリエチレンテレフタラート,ボリエチレンナフタレー
ト等のボリエステル類,ボリオレフィン類,セルロース
トリアセテート,ポリカーボネート,ポリアミド,ポリ
イミド,ポリアミドイミド,ポリスルフォン・アラミ
ド,芳香族ポリアミド等の公知の樹脂フイルムが使用で
きる。
【0039】
【実施例】以下に,本発明に従う下層粉末の実施例を示
すが,各実施例中の特性値の測定は次のようにして行っ
た。
【0040】平均長軸長(l),平均短軸長(d)およ
び軸比(l/d)は,いずれも108.000倍の電子
顕微鏡写真から測定した100個の粒子の平均値で求め
た。結晶粒径(Dx)は,X線回折装置を用いて得られ
たプロフイルから(110)面に相当するピークの半価
幅を求め,これをシェラーの式に代入して算出した。比
表面積はBET法で測定した。ステアリン酸吸着量(表
1でSTAと記す)は,試料粉末をステアリン酸2%を
MEK溶液に分散させた後,遠心分離機により試料粉末
を沈ませ,上澄み液の濃度を求めることにより比表面積
当りの吸着量として算出した。樹脂吸着量は,塩化ビニ
ル系樹脂の2%MIBK溶液を使用し,ステアリン酸吸
着量と同様の方法で算出した。粉体pHはJIS K5
101にに従って測定した。タップ密度(表1でTAP
と記す)はJIS K5101に従って測定した。水分
量(表1で100℃水分量と記す)は100℃での分離
吸着水(重量%)を測定したものである。
【0041】塗料粘度は東機産業株式会社のE型粘度計
(RE−110H)を用いてずり速度11.5s−1
値で評価した。
【0042】表面平滑性(表1においてテープ粗度と記
す)は株式会社小坂研究所の3次元微細形状測定機(E
T−30HK)を用いて,テープ表面のRa(粗度)を
測定することにより評価した。
【0043】磁気テープの耐候性試験は,60℃,相対
湿度90%の雰囲気下で1週間放置後のテープ上の析出
物の有無で評価した。
【0044】〔実施例1〕濃度が0.2mol/L(モ
ル/リットル)のFeSO水溶液10リットルに,
濃度が8mol/LのNaOH水溶液1リットルと,A
l/FeOOHの重量比が2.3wt%となる量のNa
AlOを加え,この液を30℃に維持しながら空気
を5時間吹込んだ。生成した沈澱を固液分離し,α−F
eOOHの粉体澱物を得た。このα−FeOOH粉体を
水洗したあと,α−FeOOH粉体に対してフタル酸が
0.3wt%になるように,フタル酸の水溶液を添加し
た。その後,乾燥気流中(110〜180℃で1〜4時
間)で十分に水を蒸発させる乾燥処理を施し,得られた
乾燥粉を,2vol.%の水蒸気を含有する60℃の窒素気
流中で30分間保持して水分量を調整し,フタル酸含有
量が0.3wt%で且つ100℃での分離吸着水が1.0
wt%のα−FeOOH粉体を得た。この粉末の諸特性
(カルボン酸添加後で且つ水分調整後の特性)を表1に
示した。
【0045】以下の組成からなる塗料を用意する。 前記のオキシ水酸化鉄粉末 100重量部 塩化ビニル系樹脂 15重量部 ポリウレタン樹脂 5重量部 メチルエチルケトン 165重量部 シクロヘキサノン 65重量部 トルエン 165重量部 ステアリン酸 1重量部 アセチルアセトン 1重量部
【0046】遠心ボールミルで1時間分散させて得た上
記組成の塗料を,ポリエチレンテレフタラートからなる
ベースフィルム上に,アプリケーターを用いて,目標厚
みが約3μmとなるように塗布して塗膜を形成した。得
られたテープの粗度を測定し表1の値を得た。また塗料
の一部を粘度測定し表1の値を得た。
【0047】〔実施例2〕フタル酸の量がα−FeOO
H粉体に対して1.0wt%になるようにフタル酸の水
溶液を添加した以外は,実施例1と同じ処理を行った。
得られた粉末の諸特性,塗料粘度およびテープ粗度を表
1に併記した。
【0048】〔実施例3〕フタル酸の量がα−FeOO
H粉体に対して2.0wt%になるようにフタル酸の水
溶液を添加した以外は,実施例1と同じ処理を行った。
得られた粉末の諸特性,塗料粘度およびテープ粗度を表
1に併記した。
【0049】〔実施例4〕フタル酸の量がα−FeOO
H粉体に対して3.0wt%になるようにフタル酸の水
溶液を添加した以外は,実施例1と同じ処理を行った。
得られた粉末の諸特性,塗料粘度およびテープ粗度を表
1に併記した。
【0050】〔実施例5〕フタル酸の量がα−FeOO
H粉体に対して5.0wt%になるようにフタル酸の水
溶液を添加した以外は,実施例1と同じ処理を行った。
得られた粉末の諸特性,塗料粘度およびテープ粗度を表
1に併記した。
【0051】〔実施例6〕フタル酸の水溶液に代えて,
マレイン酸量がα−FeOOH粉体に対して1.0wt
%になるようにマレイン酸の水溶液を添加した以外は,
実施例1と同じ処理を行った。得られた粉末の諸特性,
塗料粘度およびテープ粗度を表1に併記した。
【0052】〔実施例7〕フタル酸の水溶液に代えて,
シュウ酸量がα−FeOOH粉体に対して1.0wt%
になるようにシュウ酸水溶液を添加した以外は,実施例
1と同じ処理を行った。得られた粉末の諸特性,塗料粘
度およびテープ粗度を表1に併記した。
【0053】〔実施例8〕フタル酸の水溶液に代えて,
マロン酸量がα−FeOOH粉体に対して1.0wt%
になるようにマロン酸水溶液を添加した以外は,実施例
1と同じ処理を行った。得られた粉末の諸特性,塗料粘
度およびテープ粗度を表1に併記した。
【0054】〔実施例9〕フタル酸の水溶液に代えて,
コハク酸量がα−FeOOH粉体に対して1.0wt%
になるようにコハク酸水溶液を添加した以外は,実施例
1と同じ処理を行った。得られた粉末の諸特性,塗料粘
度およびテープ粗度を表1に併記した。
【0055】〔実施例10〕フタル酸の水溶液に代え
て,リンゴ酸量がα−FeOOH粉体に対して1.0w
t%になるようにリンゴ酸水溶液を添加した以外は,実
施例1と同じ処理を行った。得られた粉末の諸特性,塗
料粘度およびテープ粗度を表1に併記した。
【0056】〔実施例11〕フタル酸の水溶液に代え
て,フマル酸量がα−FeOOH粉体に対して1.0w
t%になるようにフマル酸水溶液を添加した以外は,実
施例1と同じ処理を行った。得られた粉末の諸特性,塗
料粘度およびテープ粗度を表1に併記した。
【0057】〔比較例1〕フタル酸の水溶液を添加しな
かった以外は,実施例1と同じ処理を行った。得られた
粉末の諸特性,塗料粘度およびテープ粗度を表1に併記
した。
【0058】〔比較例2〕表1に示す特性のαFe
粉末を用いて実施例1と同様の組成の塗料を作成し,
テープ化した。その塗料粘度およびテープ粗度を表1に
併記した。
【0059】〔比較例3〕表1に示す特性のTiO
末を用いて実施例1と同様の組成の塗料を作成し,テー
プ化した。その塗料粘度およびテープ粗度を表1に併記
した。
【0060】
【表1】
【0061】表1の結果から,実施例1〜11のカルボ
ン酸添加のものは,比較例1のカルボン酸無添加のもの
に比べて,ステアリン酸吸着量およびpHがいずれも低
くなり,塗料に分散させた場合にも塗料粘度が低くなる
こと,そしてテープ化したときの表面粗度が著しく改善
されることがわかる。また,実施例1〜5に見られるよ
うに,カルボン酸の添加量が増すにつれて塗料粘度が下
がりテープの表面粗度が改善されることがわかる。な
お,αFe粉体およびTiO粉体を用いた場
合には,塗料粘度は低いがテープ化したときの表面粗度
が悪い。
【0062】〔実施例12〕実施例4で得られた下層テ
ープの上に,下記組成の磁性塗料を塗布して磁気テープ
を作成した。用いた金属磁性粉の組成と特性は下記のと
おりである。
【0063】〔磁性塗料の組成〕 金属磁性粉 100重量部 塩化ビニル系樹脂 20重量部 ポリウレタン樹脂 10重量部 メチルエチルケトン 190重量部 シクロヘキサノン 80重量部 トルエン 110重量部 ステアリンブチル 1重量部 アセチルアセトン 1重量部 α−アルミナ 3重量部 カーポンブラック 2重量部
【0064】〔金属磁性粉の組成〕Co:30at%,
Al:10at%,Y:4.0at%,Na:0.002
at%,Ca:0.004at%,残部:Fe。
【0065】〔金属磁性粉の粉体特性〕長軸長=0.0
8μm,軸比=5,BET=49m/g,結晶子=
170オンク゛ストローム,粉体pH=9.4,STA=101m
g/m
【0066】〔金属磁性粉の磁気特性〕Hc=2340
(Oe),σs=146emu/g,σr/σs=0.
52,Δσs=9.2。
【0067】磁気テープの作成にあたっては,遠心ボー
ルミルで1時間分散させて得た上記組成の磁性塗料を,
実施例4で得た下層テープの上に,アプリケーターを用
いて塗布してシート状試料を作成し,これをさらにカレ
ンダー処理を行った後,8mm幅にスリットし磁気テー
プを得た。得られた磁気テープの諸性質を表2に示し
た。
【0068】〔実施例13〕下層テープとして実施例6
のものを用いた以外は,実施例12を繰り返した。得ら
れた磁気テープの諸性質を表2に示した。
【0069】〔比較例:A〕下層テープとして比較例1
のものを用いた以外は,実施例12を繰り返した。得ら
れた磁気テープの諸性質を表2に示した。
【0070】〔比較例:B〕下層テープとして比較例2
のものを用いた以外は,実施例12を繰り返した。得ら
れた磁気テープの諸性質を表2に示した。
【0071】
【表2】
【0072】表2の結果から,比較例Aのようにカルボ
ン酸無添加のα−FeOOHで形成した下層よりも,カ
ルボン酸添加のα−FeOOHで形成した下層を用いた
実施例12および13の磁気テープは表面粗度が低くて
高強度を有し,出力およびC/N比がいずれも高いこと
がわかる。また,比較例BのようにαFeで形成
した下層を用いた磁気テープは粗度が悪く強度も低く且
つ出力およびC/N比も低い。
【0073】
【発明の効果】以上に説明したように,本発明に従う塗
布型磁気記録媒体の下層用粉末は,表面平滑性と強度に
優れた非磁性層を構成することができ,これにより高密
度記録に適した重層構造の磁気記録媒体を得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間舩 修一 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内 (72)発明者 佐藤 直樹 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同 和鉱業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−FeOOH粒子の表面にカルボン酸
    を付着させてなる塗布型磁気記録媒体の下層用粉末。
  2. 【請求項2】 カルボン酸は,シュウ酸,マロン酸,マ
    レイン酸,フタル酸,コハク酸,リンゴ酸,フマル酸,
    酒石酸,アジピン酸,グルタミン酸の群から選ばれる少
    なくとも一種のジカルボン酸であり,これをα−FeO
    OH粉末に対して0.1〜10重量%の量で付着させて
    なる請求項1に記載の下層用粉末。
  3. 【請求項3】 α−FeOOH粉末は,平均長軸長が
    0.01〜0.50μm,平均短軸長が0.01〜0.05
    μmの針状または平針状粒子からなる請求項1または2
    に記載の下層用粉末。
  4. 【請求項4】 α−FeOOH粒子は0.1〜30重量
    %のAlまたはSiを含有し,該粉末は100℃で放出
    する水分量が0.1〜2.0重量%の水を含有する請求項
    3に記載の下層用粉末。
  5. 【請求項5】 α−FeOOH粉末は,粉末pHが7.
    4以下である請求項1または2に記載の下層用粉末。
  6. 【請求項6】 樹脂系バインダーに磁性粉を分散させた
    磁性層を,樹脂系バインダーに非磁性の下層用粉を分散
    させた非磁性層を介して,支持体上に形成した重層構造
    の塗布型磁気記録媒体において,前記の下層用粉が粒子
    表面にカルボン酸を付着させてなるα−FeOOH粉末
    からなる塗布型磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 磁性粉が, Co:3超え〜50at.%, Al:0.1〜30at.%, 希土類元素(Yを含む):0.1〜10at.%, 周期律表第1a族元素:0.05重量%以下, 周期律表第2a族元素:0.1重量%以下(0重量%を
    含む) をFe中に含有した針状の強磁性金属粉からなる請求項
    6に記載の塗布型磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 磁性粉が, 平均長軸長:0.01〜0.40μm X線結晶粒径(Dx):50〜250オングストローム であり,且つ,長軸と直角方向に切断した短軸断面が長
    い方の幅と短い方の幅を持ち,この長軸と短軸の短軸断
    面比が長軸方向にほぼ一様に1より大きくなっている平
    針状粒子からなり,飽和磁化率(σs)とX線結晶粒径
    (Dx)の比(σs/Dx)が0.7以上である請求項
    7に記載の塗布型磁気記録媒体。
JP10142541A 1998-05-25 1998-05-25 塗布型磁気記録媒体の下層用粉末およびこれを用いた磁気記録媒体 Pending JPH11339252A (ja)

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