JPH11337450A - 軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法 - Google Patents
軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法Info
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- JPH11337450A JPH11337450A JP10173236A JP17323698A JPH11337450A JP H11337450 A JPH11337450 A JP H11337450A JP 10173236 A JP10173236 A JP 10173236A JP 17323698 A JP17323698 A JP 17323698A JP H11337450 A JPH11337450 A JP H11337450A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異常判定の基準を明確にして、的確な異常判
定を可能とする。 【解決手段】 検出された振動加速度信号のうちフィル
タにより所定値の出力を取り出し、これに対し３以上の
奇数乗する処理を行い、該奇数乗した数が、単位時間に
正常軸受の振動加速度ピーク値の２倍の奇数乗を越えた
回数に基づいて異常判定する。
定を可能とする。 【解決手段】 検出された振動加速度信号のうちフィル
タにより所定値の出力を取り出し、これに対し３以上の
奇数乗する処理を行い、該奇数乗した数が、単位時間に
正常軸受の振動加速度ピーク値の２倍の奇数乗を越えた
回数に基づいて異常判定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受内蔵型車輪及
び低速回転軸受の異常診断方法に関する。
び低速回転軸受の異常診断方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転機械に組み込まれた転がり軸受が損
傷すると、回転数に比例した周期を持つ衝撃的振動を発
生する。従来、この振動を測定し、これを評価して軸受
の異常の有無を検出する回転軸受の異常診断方法（振動
法）が知られている。
傷すると、回転数に比例した周期を持つ衝撃的振動を発
生する。従来、この振動を測定し、これを評価して軸受
の異常の有無を検出する回転軸受の異常診断方法（振動
法）が知られている。
【０００３】振動法は、ファン、ポンプやローラ、減速
機等の、一般的に１００rpm 以上の回転設備の軸受診断
に適用され、振動信号レベルの傾向管理による簡易診
断、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）を用いた特性周波数の
スペクトラム監視により異常診断を行っている。ファン
やポンプ等の場合には、軸受に外力が作用しないため、
Ｓ（軸受損傷）がＮ（設備状態）に比べて非常に大き
く、Ｓ／Ｎ比が大きい。これに対して、ローラや減速機
等の場合には、Ｓ（軸受損傷）がＮ（設備状態）以上で
はあるが、軸受に外力が作用するが作用点が離れている
ため、外力の作用が軸受に到達するまでに減衰してしま
うため、Ｓ／Ｎ比は小さい。このような場合には、材料
がない場合に、無負荷空転時に軸受診断をするようにし
ている。しかし、一般的には１００rpm 以下の低速回転
軸受の場合には、Ｓ／Ｎ比が更に低く、振動法による軸
受診断は難しい。
機等の、一般的に１００rpm 以上の回転設備の軸受診断
に適用され、振動信号レベルの傾向管理による簡易診
断、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）を用いた特性周波数の
スペクトラム監視により異常診断を行っている。ファン
やポンプ等の場合には、軸受に外力が作用しないため、
Ｓ（軸受損傷）がＮ（設備状態）に比べて非常に大き
く、Ｓ／Ｎ比が大きい。これに対して、ローラや減速機
等の場合には、Ｓ（軸受損傷）がＮ（設備状態）以上で
はあるが、軸受に外力が作用するが作用点が離れている
ため、外力の作用が軸受に到達するまでに減衰してしま
うため、Ｓ／Ｎ比は小さい。このような場合には、材料
がない場合に、無負荷空転時に軸受診断をするようにし
ている。しかし、一般的には１００rpm 以下の低速回転
軸受の場合には、Ｓ／Ｎ比が更に低く、振動法による軸
受診断は難しい。
【０００４】例えば、特開平５−２３１９９２号公報に
は、回転機械の無負荷、回転数一定の定常状態での振動
速度を測定し、同じく回転機械の無負荷、回転数一定の
定常状態での振動速度の初期値と比較し、損傷の有無を
判定するものが開示されている。又、特公昭６２−６０
０１１号公報には、振動を一定周期でサンプリングした
時系列データから、任意に選択した２つの周波数に関す
るバイコヒーレンスを求め、これを正常である場合の同
周波数に関するバイコヒーレンスと比較することにより
異常を検知するようにしたものが開示されている。
は、回転機械の無負荷、回転数一定の定常状態での振動
速度を測定し、同じく回転機械の無負荷、回転数一定の
定常状態での振動速度の初期値と比較し、損傷の有無を
判定するものが開示されている。又、特公昭６２−６０
０１１号公報には、振動を一定周期でサンプリングした
時系列データから、任意に選択した２つの周波数に関す
るバイコヒーレンスを求め、これを正常である場合の同
周波数に関するバイコヒーレンスと比較することにより
異常を検知するようにしたものが開示されている。
【０００５】又、軸受の異常検出方法には、振動法の他
に、アコースティックエミッション信号（ＡＥ信号）を
用いたＡＥ法が知られている。これは例えば、滑り軸受
に対し用いられた場合、滑り軸受の油膜が切れて、スリ
ーブとブッシュの相互接触で生じる金属表面の損傷によ
って放出されるＡＥ信号を検出することによって軸受の
異常を検出するものである。
に、アコースティックエミッション信号（ＡＥ信号）を
用いたＡＥ法が知られている。これは例えば、滑り軸受
に対し用いられた場合、滑り軸受の油膜が切れて、スリ
ーブとブッシュの相互接触で生じる金属表面の損傷によ
って放出されるＡＥ信号を検出することによって軸受の
異常を検出するものである。
【０００６】例えば特公平７−２６９４１号公報には、
軸受から発生するＡＥ信号のうち所定範囲の出力を取り
出し、これを基準値と比較して、軸受の異常を検出する
ようにしたものが開示されている。
軸受から発生するＡＥ信号のうち所定範囲の出力を取り
出し、これを基準値と比較して、軸受の異常を検出する
ようにしたものが開示されている。
【０００７】しかしながら、従来の振動法には、軸受異
常による振動（信号Ｓ）が低い場合には、Ｓ／Ｎ比が小
さく、診断が困難であるという問題がある。又、ＡＥ法
には、機器が高価であり実用的でないという問題があ
る。
常による振動（信号Ｓ）が低い場合には、Ｓ／Ｎ比が小
さく、診断が困難であるという問題がある。又、ＡＥ法
には、機器が高価であり実用的でないという問題があ
る。
【０００８】又、振動法の適用対象を拡大し、図１に示
すような軸受２を内蔵した軸受内蔵型車輪４や４０〜８
０rpm 以下の低速回転軸受等に適用しようとした場合、
従来技術では診断が困難であるという問題がある。例え
ば軸受内蔵型車輪の場合には、踏面と相手材の影響を受
け、Ｓ／Ｎ比が小さく、又、材料による加振源が軸受に
近いため、外部振動の影響を大きく受け易い。なお、図
１は、車輪取付ハウジング６に連結された車輪取付プレ
ート８に、ピン１０を介して車輪４を取付けた様子を示
したものであり、１２はピン１０のエンドプレート、１
４は止め輪、１６はディスタンスカラーである。
すような軸受２を内蔵した軸受内蔵型車輪４や４０〜８
０rpm 以下の低速回転軸受等に適用しようとした場合、
従来技術では診断が困難であるという問題がある。例え
ば軸受内蔵型車輪の場合には、踏面と相手材の影響を受
け、Ｓ／Ｎ比が小さく、又、材料による加振源が軸受に
近いため、外部振動の影響を大きく受け易い。なお、図
１は、車輪取付ハウジング６に連結された車輪取付プレ
ート８に、ピン１０を介して車輪４を取付けた様子を示
したものであり、１２はピン１０のエンドプレート、１
４は止め輪、１６はディスタンスカラーである。
【０００９】又、４０〜８０rpm 以下の低速回転軸受の
場合には、図１３に（日本鉄鋼協会編「設備診断技術ハ
ンドブック」ｐｐ．８９〜９２［丸善］（１９８６）よ
り）回転数と振動レベルとの関係を示すように、振動信
号レベルが低いためＳ／Ｎ比を向上させるための特別な
信号処理が必要とされる。
場合には、図１３に（日本鉄鋼協会編「設備診断技術ハ
ンドブック」ｐｐ．８９〜９２［丸善］（１９８６）よ
り）回転数と振動レベルとの関係を示すように、振動信
号レベルが低いためＳ／Ｎ比を向上させるための特別な
信号処理が必要とされる。
【００１０】このような問題を解決するべく、出願人
は、既に特願平８−３１７９８３で、回転機械の回転に
伴って生じる軸受の機械的振動を測定し、これを用いて
軸受の異常の有無を判定する軸受内蔵型車輪及び低速回
転軸受の異常診断方法において、振動加速度センサから
の出力のうち所定値以下の出力を通過させるローパスフ
ィルタで取り出された振動加速度値に対し、３以上の奇
数乗する処理を行い、予め設定された基準値と比較する
ことにより異常判定することを提案している。
は、既に特願平８−３１７９８３で、回転機械の回転に
伴って生じる軸受の機械的振動を測定し、これを用いて
軸受の異常の有無を判定する軸受内蔵型車輪及び低速回
転軸受の異常診断方法において、振動加速度センサから
の出力のうち所定値以下の出力を通過させるローパスフ
ィルタで取り出された振動加速度値に対し、３以上の奇
数乗する処理を行い、予め設定された基準値と比較する
ことにより異常判定することを提案している。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
８−３１７９８３で提案した方法でも、基準値設定の方
法が必ずしも明確で無いという問題点があった。
８−３１７９８３で提案した方法でも、基準値設定の方
法が必ずしも明確で無いという問題点があった。
【００１２】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、前記のような方法における基準値設
定方法を明確にすることを課題とする。
くなされたもので、前記のような方法における基準値設
定方法を明確にすることを課題とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転機械の回
転に伴って生じる軸受の機械的振動を測定し、これを用
いて軸受の異常の有無を判定する軸受内蔵型車輪及び低
速回転軸受の異常診断方法において、振動加速度センサ
からの出力のうち所定値の出力を通過させるフィルタで
取り出された振動加速度値を、３以上の奇数乗する処理
を行い、該奇数乗した数が、単位時間に正常軸受の振動
加速度ピーク値の２倍の奇数乗を越えた回数に基づいて
異常判定するようにして、前記課題を解決したものであ
る。
転に伴って生じる軸受の機械的振動を測定し、これを用
いて軸受の異常の有無を判定する軸受内蔵型車輪及び低
速回転軸受の異常診断方法において、振動加速度センサ
からの出力のうち所定値の出力を通過させるフィルタで
取り出された振動加速度値を、３以上の奇数乗する処理
を行い、該奇数乗した数が、単位時間に正常軸受の振動
加速度ピーク値の２倍の奇数乗を越えた回数に基づいて
異常判定するようにして、前記課題を解決したものであ
る。
【００１４】又、前記回数と軸受回転数の近似曲線の関
係を用いて異常判定するようにしたものである。
係を用いて異常判定するようにしたものである。
【００１５】又、前記関係を表わした損傷判定図を利用
して異常判定するようにしたものである。
して異常判定するようにしたものである。
【００１６】発明者らが、実験機を用いて、回転数・荷
重条件が異なる振動波形を解析した結果、図２に示す如
く、異常軸受の振動加速度を３乗した値が、単位時間に
正常軸受の振動加速度を３乗した値のピーク値の２3 倍
を越えた数は、軸受回転数の２次曲線で近似される特性
があることを発見した。本発明は、この特性を利用して
なされたものである。
重条件が異なる振動波形を解析した結果、図２に示す如
く、異常軸受の振動加速度を３乗した値が、単位時間に
正常軸受の振動加速度を３乗した値のピーク値の２3 倍
を越えた数は、軸受回転数の２次曲線で近似される特性
があることを発見した。本発明は、この特性を利用して
なされたものである。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【００１８】本実施形態では、回転数を５、１０、１
５、２０ｒｐｍの４段階に変化させ、正常軸受及び異常
軸受の振動加速度値を３乗した値を比較した。
５、２０ｒｐｍの４段階に変化させ、正常軸受及び異常
軸受の振動加速度値を３乗した値を比較した。
【００１９】具体的には、まず図３に示す如く、正常
軸受の振動加速度値を３乗した値のピーク値の２3 ＝８
倍に閾値を設定する。
軸受の振動加速度値を３乗した値のピーク値の２3 ＝８
倍に閾値を設定する。
【００２０】次いで、図４に示す如く、異常軸受の振
動加速度値を３乗した値が、単位時間（例えば１分）に
で設定した閾値を越える数をカウントする。
動加速度値を３乗した値が、単位時間（例えば１分）に
で設定した閾値を越える数をカウントする。
【００２１】更に、図５に示す如く、縦軸にカウント
数、横軸に回転数をプロットする。
数、横軸に回転数をプロットする。
【００２２】プロットした点は、図２に示した如く、２
次曲線に近似でき、近似曲線から上を危険域、近似曲線
下側からデータのばらつきの下限を要交換域、ばらつき
下限から下側を注意域として、異常判定を行うことがで
きる。
次曲線に近似でき、近似曲線から上を危険域、近似曲線
下側からデータのばらつきの下限を要交換域、ばらつき
下限から下側を注意域として、異常判定を行うことがで
きる。
【００２３】図６は、本発明の軸受異常診断を行うため
のシステムの概略構成図である。図６において、２０は
軸受の振動加速度信号を検出する振動加速度センサであ
り、２２は振動加速度信号を受け、これを増幅し、１Ｋ
Ｈｚ以下を通過させるローパスフィルタ（ＬＰＦ）処理
を行う振動計である。振動計２２による信号はローカル
ステーション２４によりデータ採取され、ローカルステ
ーション２４において、３乗処理が行われ異常診断が行
われる。診断の結果はセントラルステーション２６に送
られ表示される。
のシステムの概略構成図である。図６において、２０は
軸受の振動加速度信号を検出する振動加速度センサであ
り、２２は振動加速度信号を受け、これを増幅し、１Ｋ
Ｈｚ以下を通過させるローパスフィルタ（ＬＰＦ）処理
を行う振動計である。振動計２２による信号はローカル
ステーション２４によりデータ採取され、ローカルステ
ーション２４において、３乗処理が行われ異常診断が行
われる。診断の結果はセントラルステーション２６に送
られ表示される。
【００２４】以下本システムの作用について説明する。
まず振動加速度センサ２０により図７に示すような振動
加速度をピックアップした検出信号が検出され、振動計
２２へ送られる。振動計２２では、この検出信号を、図
８に示すように増幅し、図９に示すように１ＫＨｚのロ
ーパスフィルタ処理を行い、診断に不要な周波数域の信
号をカットする。これは原信号のままでは軸受異常時に
発生する振動加速度信号を選別できず、低速回転軸受で
は異常時の振動信号レベルが低く、Ｓ／Ｎ比が小さいた
めである。又、外部からの振動を受けた場合、Ｓ／Ｎ比
が小さくなる。又、軸受異常時振動加速度信号は１ＫＨ
ｚ以下だからである。このローパスフィルタ処理により
ノイズ成分を排除して、誤診断を防止する。
まず振動加速度センサ２０により図７に示すような振動
加速度をピックアップした検出信号が検出され、振動計
２２へ送られる。振動計２２では、この検出信号を、図
８に示すように増幅し、図９に示すように１ＫＨｚのロ
ーパスフィルタ処理を行い、診断に不要な周波数域の信
号をカットする。これは原信号のままでは軸受異常時に
発生する振動加速度信号を選別できず、低速回転軸受で
は異常時の振動信号レベルが低く、Ｓ／Ｎ比が小さいた
めである。又、外部からの振動を受けた場合、Ｓ／Ｎ比
が小さくなる。又、軸受異常時振動加速度信号は１ＫＨ
ｚ以下だからである。このローパスフィルタ処理により
ノイズ成分を排除して、誤診断を防止する。
【００２５】ローカルステーション２４では、振動計２
２の出力である１ＫＨｚのローパスフィルタ処理波形を
受け、図１０に示すように１データ当り５sec の間デー
タ採取を行い、図１１に示すように、サンプリングピッ
チ５０μsec にてＡ／Ｄ変換しデータを採集する。この
とき、１６チャンネルの入力を切換えながら採取するこ
とが可能である。
２の出力である１ＫＨｚのローパスフィルタ処理波形を
受け、図１０に示すように１データ当り５sec の間デー
タ採取を行い、図１１に示すように、サンプリングピッ
チ５０μsec にてＡ／Ｄ変換しデータを採集する。この
とき、１６チャンネルの入力を切換えながら採取するこ
とが可能である。
【００２６】その後、ローカルステーション２４では、
最終データの全サンプリング点に対して３乗処理を行
う。この場合サンプリング点は５sec ÷５０μsec ＝１
０００００点である。これにより、フィルタだけでは判
別し難い場合の異常判定も可能となる。なお３乗するの
は、前述したように軸受内蔵型車輪等の低速回転軸受の
場合には、やや異常程度ではノイズ成分との信号レベル
差が小さく判別が難しいためであり、３乗することによ
りＳ／Ｎ比を向上させ、異常信号とノイズ成分とのレベ
ル差を顕著化できるからである。又、２乗だと負の値も
正に変換されてしまうが、３乗のように奇数乗であれ
ば、信号の正負の状態は変化しないからである。従って
３乗に拘らず５乗のように奇数乗であればよい。図１２
に３乗処理波形を示す。
最終データの全サンプリング点に対して３乗処理を行
う。この場合サンプリング点は５sec ÷５０μsec ＝１
０００００点である。これにより、フィルタだけでは判
別し難い場合の異常判定も可能となる。なお３乗するの
は、前述したように軸受内蔵型車輪等の低速回転軸受の
場合には、やや異常程度ではノイズ成分との信号レベル
差が小さく判別が難しいためであり、３乗することによ
りＳ／Ｎ比を向上させ、異常信号とノイズ成分とのレベ
ル差を顕著化できるからである。又、２乗だと負の値も
正に変換されてしまうが、３乗のように奇数乗であれ
ば、信号の正負の状態は変化しないからである。従って
３乗に拘らず５乗のように奇数乗であればよい。図１２
に３乗処理波形を示す。
【００２７】次に、図２に示したような損傷判定図を用
いて異常判定を行う。
いて異常判定を行う。
【００２８】判定結果が異常の場合、警報情報をセント
ラルステーション２６に対して出力する。セントラルス
テーション２６においては、ローカルステーション２４
の警報情報（警報情報、３乗演算値の最大値、異常判定
の基準値等）をＣＲＴ画面に表示する。又、同時に直近
の最終データの３乗処理波形をＣＲＴ画面に表示する。
ラルステーション２６に対して出力する。セントラルス
テーション２６においては、ローカルステーション２４
の警報情報（警報情報、３乗演算値の最大値、異常判定
の基準値等）をＣＲＴ画面に表示する。又、同時に直近
の最終データの３乗処理波形をＣＲＴ画面に表示する。
【００２９】又、オフライン表示として、過去に採集し
記憶されたデータの３乗処理波形をＣＲＴ画面に表示す
る。
記憶されたデータの３乗処理波形をＣＲＴ画面に表示す
る。
【００３０】なお、本システムにおいては、１ＫＨｚの
ローパスフィルタ処理による信号を３乗処理することが
有効であったが、対象となる軸受の大きさや車輪取付け
材の剛性等により１ＫＨｚより高い領域（例えば３ＫＨ
ｚのローパスフィルタ）の方が有効な場合も有り得る。
従ってローパスフィルタは１ＫＨｚに限定されるもので
はなく、数ＫＨｚでも良い。
ローパスフィルタ処理による信号を３乗処理することが
有効であったが、対象となる軸受の大きさや車輪取付け
材の剛性等により１ＫＨｚより高い領域（例えば３ＫＨ
ｚのローパスフィルタ）の方が有効な場合も有り得る。
従ってローパスフィルタは１ＫＨｚに限定されるもので
はなく、数ＫＨｚでも良い。
【００３１】又、損傷判定図の曲線も図２に示されるも
のに固定されず、計測器等により変化する。
のに固定されず、計測器等により変化する。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、異
常判定の基準が明確化され、的確な異常判定を行うこと
が可能となる。
常判定の基準が明確化され、的確な異常判定を行うこと
が可能となる。
【図１】振動法の適用対象である軸受内蔵型車輪を示す
断面図
断面図
【図２】本発明で用いる損傷判定図の例を示す線図
【図３】本発明の実施形態における、正常軸受の３乗処
理波形の例を示す線図
理波形の例を示す線図
【図４】同じく、異常軸受の３乗処理波形の例を示す線
図
図
【図５】同じく、軸受回転数を横軸として、異常軸受の
振動加速度の３乗値が、単位時間内に閾値を越えた回数
を縦軸にプロットした例を示す線図
振動加速度の３乗値が、単位時間内に閾値を越えた回数
を縦軸にプロットした例を示す線図
【図６】本発明の軸受異常診断方法が適用されるシステ
ムの概略構成を示す構成図
ムの概略構成を示す構成図
【図７】検出された振動加速度信号を示すグラフ
【図８】図７の検出信号を増幅した波形を示すグラフ
【図９】図８の波形に対して１ＫＨｚのローパスフィル
タ処理をした波形を示すグラフ
タ処理をした波形を示すグラフ
【図１０】ローパスフィルタ処理をした波形からデータ
採取をする様子を示すグラフ
採取をする様子を示すグラフ
【図１１】同じくローパスフィルタ処理をした波形から
データ採取する様子を示すグラフ
データ採取する様子を示すグラフ
【図１２】３乗処理をした波形を示すグラフ
【図１３】先行文献に記載された、低速回転軸受におけ
る回転数と振動レベルの関係を示す線図
る回転数と振動レベルの関係を示す線図
２…軸受 ４…車輪 ２０…振動加速センサ ２２…振動計 ２４…ローカルステーション ２６…セントラルステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 伸司 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目（番地な し） 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 山村 恭 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目（番地な し） 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 山本 謙二 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目（番地な し） 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 井上 紀明 兵庫県西宮市高畑町３番48号 川鉄アドバ ンテック株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】回転機械の回転に伴って生じる軸受の機械
的振動を測定し、これを用いて軸受の異常の有無を判定
する軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法に
おいて、 振動加速度センサからの出力のうち所定値の出力を通過
させるフィルタで取り出された振動加速度値を、３以上
の奇数乗する処理を行い、 該奇数乗した数が、単位時間に正常軸受の振動加速度ピ
ーク値の２倍の奇数乗を越えた回数に基づいて異常判定
することを特徴とする軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受
の異常診断方法。 - 【請求項２】請求項１に記載の軸受内蔵型車輪及び低速
回転軸受の異常診断方法において、前記回数と軸受回転
数の近似曲線を用いて異常判定することを特徴とする軸
受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法。 - 【請求項３】請求項２に記載の軸受内蔵型車輪及び低速
回転軸受の異常診断方法において、前記関係を表わした
損傷判定図を利用して異常判定することを特徴とする軸
受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17323698A JP3392350B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-06-19 | 軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7752798 | 1998-03-25 | ||
| JP10-77527 | 1998-03-25 | ||
| JP17323698A JP3392350B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-06-19 | 軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11337450A true JPH11337450A (ja) | 1999-12-10 |
| JP3392350B2 JP3392350B2 (ja) | 2003-03-31 |
Family
ID=26418607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17323698A Expired - Fee Related JP3392350B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-06-19 | 軸受内蔵型車輪及び低速回転軸受の異常診断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3392350B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003185535A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-07-03 | Nsk Ltd | 評価装置 |
| JP2007178347A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Fujifilm Corp | 低速回転する塗布機用軸受ベアリングの微小傷検出方法およびその微小傷検出装置 |
| JP2016170085A (ja) * | 2015-03-13 | 2016-09-23 | 日本精工株式会社 | 異常診断装置及び異常診断方法 |
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