JPH11336201A - 支承装置 - Google Patents

支承装置

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JPH11336201A
JPH11336201A JP10142422A JP14242298A JPH11336201A JP H11336201 A JPH11336201 A JP H11336201A JP 10142422 A JP10142422 A JP 10142422A JP 14242298 A JP14242298 A JP 14242298A JP H11336201 A JPH11336201 A JP H11336201A
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Sakae Ueda
栄 上田
Takaaki Hiroshige
隆明 廣重
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上部構造体が元の位置に復帰され、全方向の横
揺れを軽減することができる支承装置を提供する。 【解決手段】地震発生時に於いて、滑り支承を構成する
滑り部材の滑動が許容されたとき、上下の支持部材を任
意方向に繰り返し変位させ、上部構造体に付与される横
揺れを軽減する。上部構造体が静止するまえに、柱状弾
性部材からなる復元材の復元力により、横揺れにより生
じた変位量だけ上部構造体を移動させ、上部構造体を元
の位置に復帰させるので、上部構造体の位置及び姿勢が
安定する。且つ、上下の滑り部材を、相互の中心が略一
致する位置に復帰するので、上部滑り部材の変位方向及
び変位範囲が限定されず、全方向の横揺れを免震する効
果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、免震建
物、建物のエキスパンション、渡り廊下、屋根支持部、
橋梁等の構造体を支承する部分に用いられる支承装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような構造体を支承する
支承装置としては、例えば、積層ゴム支承と、滑り支承
と、その積層ゴム支承と滑り支承とを複合した複合型支
承とがある。
【0003】第1従来例の積層ゴム支承11は、図14
に示すように、上部構造体Aと下部構造体Bとの間に、
ゴム材料12と金属板13とを積層してなる積層ゴム1
4を配設し、上部構造体Aに付与される横揺れに対応し
て積層ゴム14を任意方向に繰り返し変形させ、上部構
造体Aの横揺れを軽減する構造である。
【0004】第2従来例の滑り支承21は、図15に示
すように、上部構造体Aに固定したステンレス板22か
ら成るすべり材料と、下部構造体Bに固定した滑り材料
23とを対接し、相互を任意方向に繰り返し変位させて
上部構造体Aの横揺れを軽減する構造である。
【0005】第3従来例の複合型支承31は、図16に
示すように、上部構造体Aと下部構造体Bとの間に、上
述した積層ゴム支承11と滑り支承21とを上下に積層
して配設し、相互の免震作用により上部構造体Aの横揺
れを軽減する構造であり、例えば、特公平7−2644
1号の公報には、積層ゴム支承11と滑り支承21を複
合型支承31とは逆に配置した構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1従来例の
積層ゴム支承11は、積層ゴム14を変形させて、上部
構造体Aに付与される横揺れを軽減する構造であるが、
横揺れの軽減に要する変形量に対して積層ゴム支承11
の構成部材であるゴムの外径と高さが決定されるため、
上部構造体Aの荷重が小さく、横揺れの変形量が大きい
ときは大型の積層ゴム支承11を必要とするため、設置
するスペースの確保が難しくなる。また横揺れの変形量
を小さく抑える手段として機械式ダンパー装置を取付け
る場合には、コストアップを招くことになる。
【0007】さらに、上部構造体Aの荷重及び変形時の
応力により、積層ゴム14にクリープが起きたり、他の
支承とに段差が生じたりすることがあり、支承される上
部構造体Aの傾きが大きくなるため、安定性が悪くなる
という問題点を有している。
【0008】第2従来例の滑り支承21は、ステンレス
板22から成るすべり材料と滑り材料23とを滑動し
て、上部構造体Aに付与される横揺れを軽減する構造で
あるが、上部構造体Aが静止するとき、ステンレス板2
2から成るすべり材料と滑り材料23との接触抵抗(摩
擦抵抗)により、上部構造体Aが変位した位置に停止さ
れることになり、元の位置に復帰させることができな
い。
【0009】且つ、ステンレス板22から成るすべり材
料と滑り材料23との中心がずれるため、上部構造体A
の静止側に横揺れが生じても、ステンレス板22が殆ど
移動せず、静止後の横揺れを軽減することができないと
いう問題点を有している。
【0010】第3従来例の複合型支承31は、第1従来
例の積層ゴム支承11と、第2従来例の滑り支承21と
を上下に積層した構造であるので、上述した構造的な欠
点を有しており、積層ゴム14が変形したとき、滑り支
承21の水平度が損なわれやすく、滑り支承21による
免震機能が期待できない。且つ、装置全体の構造が複雑
となるため、装置の設計及び設置に手間が掛かり、コス
トアップとなる問題点を有している。
【0011】この発明は上記問題に鑑み、復元材の復元
力により、横揺れにより生じた変位量だけ上部構造体を
移動させ、上部構造体を元の位置に復帰するので、上部
構造体の位置及び姿勢が安定する。且つ、上部構造体の
変位方向及び変位範囲が限定されず、全方向の横揺れを
軽減する免震効果が得られると共に、上部構造体の免震
設計を容易にする安価な支承装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上部構造体に固定される上部アンカープレートと下部構
造体に固定される下部アンカープレートを有し、上部ア
ンカープレートと下部アンカープレートの間に滑り部材
が配置される支承装置であって、上端面を上部アンカー
プレート下面に下端面を下部アンカープレート上面に固
定された復元材を有し、且つ、該復元材から所定間隔を
離した位置に、該上部アンカープレート下面に上端面が
固定された上部支持部材と該下部アンカープレート上面
に下端面が固定された下部支持部材を有し、該上部支持
部材の下面と該下部支持部材の上面とが滑り部材を介し
て滑動可能に対接した支承装置であることを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記上部支持部材及び上記下部支持部
材が、上記復元材の外周を囲繞して配設した支承装置で
あることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記復元材が、上記上部支持部材及び
上記下部支持部材の外周を囲繞して配設した支承装置で
あることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の構成と併せて、上記上部支持部材と上記下
部支持部材の間に介設される滑り部材が複数層から成る
支承装置であることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、上記請求項1,
2,3又は4記載の構成と併せて、上記上部支持部材と
上記下部支持部材及び上記滑り部材に、上記滑り部材の
変位量を規制する規制部を設けた支承装置であることを
特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の支承装置は、地震発生時に於い
て、上部支持部材と下部支持部材の滑動が許容されたと
き、上下の支持部材を任意方向に繰り返し変位させて、
上部構造体に付与される横揺れを軽減する。上部構造体
が静止するまえに、復元材(例えばゴム材料、板状もし
くはコイル状の鋼製バネ又はその他の復元力を有する水
平バネ等の弾性材料から構成される柱状体)の復元力に
より、上下構造体の間に生じた変位量だけ上部構造体を
移動させ、上部構造体を元の位置に復帰する。同時に、
上下の支持部材を相互の支承中心が略一致する状態に復
帰する。
【0018】請求項2記載の支承装置は、上記請求項1
記載の作用と併せて、上下支持部材の内側に配設した復
元材を中心として、上下の支持部材を任意方向に変位さ
せると共に、相互の中心が略一致する位置及び状態に復
帰するので、上下滑り部材の対接状態が維持され、上部
構造体が元の位置に復帰される。
【0019】請求項3記載の支承装置は、上記請求項1
記載の作用と併せて、対接する上下支持部材の外側に配
設した復元材により、上下の支持部材を予め設定した変
位量に規制し、相互の中心が略一致する位置及び状態に
常時復帰するので、上下滑り部材の対接状態が維持さ
れ、上部構造体が元の位置に復帰される。
【0020】請求項4記載の支承装置は、上記請求項
1,2又は3記載の作用と併せて、複数積層した滑り部
材を同一方向又は任意方向に変位させ、全段又は複数段
の滑り部材に生じた変位量だけ移動するので、上部構造
体に付与される大きな横揺れが軽減される。
【0021】請求項5記載の支承装置は、上記請求項
1,2,3又は4記載の作用と併せて、上下の支持部材
と滑り部材を、一方又は両方の支持部材又は滑り部材に
設けた規制部により所定の変位量に規制するので、上下
の支持部材や滑り部材が分離するのを確実に防止するこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、上部構造体が静止す
るまえに、復元材の復元力により、生じた変位量だけ上
部構造体を移動させ、上部構造体を元の位置に復帰させ
るので、上部構造体の位置及び姿勢が安定する。且つ、
上下の支持部材を、相互の中心が略一致する位置及び状
態に復帰させるので、従来例のように支持部材の変位方
向及び変位範囲が限定されず、全方向(水平方向)に対
する変位が許容されるため、静止後に於いて、上部構造
体に付与される全方向の横揺れを軽減する免震効果が確
実に得られる。
【0023】しかも、上部構造体の荷重が対接する上下
支持部材に付与されるので、復元材には荷重が殆ど付与
されず、従来例のように復元材にクリープが生じたり、
その復元力が低下したりするのを確実に防止することが
でき、滑り部材による免震機能及び復元材による復元機
能が安定して得られる。
【0024】さらに、内側に配設した復元材を中心とし
て上下の支持部材を任意方向に変位し、又は、外側に配
設した復元材により上下の支持部材を予め設定した変位
量に規制するので、相互の中心が略一致する位置及び状
態に常時復帰され、上下の支持部材が分離したり、支承
機能が損なわれたりするのを確実に防止することがで
き、機能の維持及び安定を図ることができる。
【0025】さらにまた、複数積層した滑り部材を同一
方向又は任意方向に変位して、複数の滑り部材に生じた
変位量だけ移動するので、第2従来例のように一つの滑
り支承を変位するよりも、その変位量が大きく、大きな
横揺れを免震する効果が得られる。且つ、複数の滑り部
材は、任意の方向及び任意の移動量だけ変位するので、
上部構造体に付与される横揺れが大幅に軽減され、免震
機能が向上する。
【0026】さらにまた、上下の支持部材を、一方又は
両方の滑り部材に設けた支承規制部により所定の変位量
に規制するので、免震時に於いて、上下の滑り部材が分
離したり、支承機能が損なわれたりするのを確実に防止
することができ、免震機能が安定して得られる。
【0027】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はリング状に形成し同芯状に配置した上部
支持部材と下部支持部材の内周側中心部に復元材として
柱状弾性部材を配設した第1実施例の支承装置を示し、
図1、図2、図3に於いて、この支承装置1は、上部構
造体Aの下面と下部構造体Bの上面に、それぞれ上部ア
ンカープレート7aと下部アンカープレート7bが固定
され、各々の下面と上面に、リング形状に形成した上部
支持部材6aの上端面と下部支持部材6bの下端面が固
定され、上部支持部材6aの下端面と下部支持部材6b
の上端面は、滑り支承2を構成する滑り部材3,4を介
して摺動可能に当接し、その上部支持部材6aと下部支
持部材6bの内周側中心部に、上部構造体Aを元の位置
に復帰するのに必要な復元力を有する復元材5を配設し
ている。
【0028】滑り支承2は、金属製の滑り部材3(例え
ば鏡面仕上げされたステンレス板)と、合成樹脂製の滑
り部材4(例えば四ふっ化エチレン樹脂)とで構成さ
れ、その滑り部材3,4を互いに当接して、上部支持部
材6aの下端面及び下部支持部材6bの上端面に固定さ
れている。
【0029】上部支持部材6aと下部支持部材6bは、
上部構造体A及び下部構造体Bの支承部分に対して各々
上部アンカープレート7aと下部アンカープレート7b
を介して固定され、上部構造体A側に固定した上部支持
部材6aの支承面には、滑り板として金属製の滑り部材
3(例えば、鏡面仕上げしたステンレス板の他に、スチ
ール板又はその他の滑り部材4の低摩擦係数を維持でき
る材料)を固定している。
【0030】その滑り部材3(ステンレス板)の他に
は、例えば、鋼材に、硬質クロムメッキ処理、モリブデ
ン処理等を施した材料又はその他の低摩擦係数を有する
材料が好ましい。
【0031】下部構造体Bに固定した下部支持部材6b
の支承面には、滑り材料として合成樹脂製の滑り部材4
(例えば、四ふっ化エチレン樹脂の他に、低摩擦係数を
有する樹脂材料又はその材料が好ましい)を固定してい
る。
【0032】上部支持部材6a及び下部支持部材6b
は、復元材5の外周面が囲繞される大きさ及び形状に形
成され、その内周側中心部には、静止状態の滑り支承2
と対応する高さであって、内側中心部に対して収納可能
な大きさ及び形状に形成した復元材5(例えばゴム材
料)を固定している。
【0033】復元材5の上下端面は、各々上部構造体A
及び下部構造体Bに取付けられた上部アンカープレート
7aの上端面と下部アンカープレート7bの下端面の中
央部支承面に対して一体的に固定している。
【0034】その復元材5は、例えば、柱状の弾性体す
なわちゴム材料から成る柱状弾性体や金属板を平行に配
置した柱状ゴム材料、鋼製のコイルバネや鋼製板バネ又
はその他の上部構造体Aを元の位置に復帰するのに必要
な復元力が得られる水平バネのようなものがよい。な
お、復元力は、滑り部材3,4間に生じる接触抵抗(摩
擦抵抗)と、復元材5自体の復元力とを任意に変更して
調節するものとする。
【0035】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、支承装置1による免震動作を説明する。地震
発生時に於いて、図1、図2に示すように、滑り支承2
を構成する滑り部材3,4を、その滑動が許容されるま
で一体的に移動して、上部構造体Aに地震変位を伝える
ため、上部構造体Aと下部構造体Bとが同一方向に変位
される。
【0036】滑り支承2を構成する滑り部材3,4の滑
動が許容されたとき、復元材5を中心として、上下の支
持部材6a,6bを任意方向に繰り返し変位させ、水平
方向の応力(横揺れ)を減衰するので、上部構造体Aに
付与される横揺れが軽減される。上部支持部材6aが任
意方向に変位したとき、その内側に配設した復元材5に
上部支持部材6a及び下部支持部材6bが当接し、予め
設定した変位量Wに規制される。
【0037】上部構造体Aが静止するまえに、復元材5
の復元力により、滑り部材3,4の間に生じた変位量W
だけ上部構造体Aを移動させ、上部構造体Aを元の位置
まで復帰させる。同時、滑り部材3を、滑り部材4の中
心に対して略一致する状態に復帰させる。
【0038】以上のように、復元材5の復元力により、
生じた変位量Wだけ上部構造体Aを移動させ、上部構造
体Aを元の位置に復帰させるので、上部構造体Aの位置
及び姿勢が安定する。且つ、滑り部材3,4を、相互の
中心が略一致する位置及び状態に復帰するので、従来例
のように支持部材の変位方向及び変位範囲が限定され
ず、全方向(水平方向)に対する変位が許容されるた
め、静止後に於いて、上部構造体Aに付与される全方向
の横揺れを軽減する免震効果が確実に得られる。
【0039】しかも、上部構造体Aの荷重が上下支持部
材6a,6bに付与されているので、復元材5には荷重
が殆ど付与されず、従来例のように復元材5にクリープ
が生じたり、その復元力が低下したりするのを確実に防
止することができ、滑り支承2による免震機能及び復元
材5による復元機能が安定して得られる。
【0040】さらに、復元材5を中心として、上下の滑
り部材3,4を任意方向に変位すると共に、相互の中心
が略一致する位置及び状態に復帰されると共に、滑り部
材3が任意方向に変位したとき、その内側に配設した復
元材5に滑り部材3が当接し、予め設定した変位量Wに
規制するので、滑り部材3,4が分離したり、支承機能
が損なわれたりするのを確実に防止することができ、機
能の維持及び安定を図ることができる。
【0041】図4、図5、図6は、上下支持部材6a,
6bの外側に、その外周面が囲繞される大きさ及び形状
に形成したリング状の復元材5を配設した第2実施例の
支承装置1を示し、上述と同様に、滑り支承2を構成す
る滑り部材3,4の滑動が許容されたとき、滑り部材3
を任意方向に繰り返し変位させて、上部構造体Aに付与
される横揺れを軽減する。
【0042】滑り部材3が任意方向に変位したとき、そ
の外側に配設した復元材5に滑り部材3及び上部支持部
材6aと、滑り部材4及び下部支持部材6bが当接し、
予め設定した変位量Wに規制される。且つ、上部構造体
Aが静止するまえに、復元材5の復元力により、上部構
造体Aを元の位置に復帰させるので、上部構造体Aの位
置及び姿勢が安定し、第1実施例と同等の作用効果を奏
することができる。
【0043】また、図7に示すように、上下支持部材6
a,6bの外側に、その支持部材6a,6bを中心とし
て複数の復元材5を円周方向に対して所定間隔に隔てて
配設しても、上述と同等の作用効果を奏することができ
る。
【0044】図8、図9は、滑り材3a,4aを中間支
持部材6cの上下端面に固定して構成される滑り部材
3,4を上下に複数積層し、その内周側中心部に復元材
5を配設した第3実施例の支承装置1を示し、滑り部材
3,4を摺動可能に対接して滑り支承2を構成してい
る。
【0045】地震発生時に於いて、滑り支承2を構成す
る滑り部材3,4の滑動が許容されたとき、複数の支持
部材6a,6b,6c又は滑り部材3,4を同一方向又
は任意方向に繰り返し変位させ、任意の方向及び任意の
移動量だけ変位するので、上部構造体Aに付与される横
揺れが大幅に軽減され、免震機能が向上する。
【0046】同時に、複数の滑り部材3,4に生じた変
位量Wだけ移動するので、第2従来例のように一つの滑
り支承を変位するよりも、その変位量Wが大きく、大き
な横揺れを免震する効果が得られる。
【0047】且つ、全段又は任意段の滑り部材3,4が
復元材5に当接し、予め設定した変位量Wに規制され
る。上部構造体Aが静止するまえに、復元材5の復元力
により、複数の滑り支承2に生じた変位量Wだけ上部構
造体Aを移動させ、上部構造体Aを元の位置に復帰する
ので、上部構造体Aの位置及び姿勢が安定し、第1実施
例と同等の作用効果を奏することができる。
【0048】また、先述した第2実施例のように、複数
積層した滑り支承2の外側に、その外周面が囲繞される
大きさ及び形状に形成したリング状の復元材5を配設す
るもよく、上述と同等の作用効果を奏することができ
る。
【0049】図10、図11は、上段側滑り部材3の外
周縁部と対応する上部アンカープレート7aの下面側周
縁部に、その滑り部材3の変位量Wを規制する規制部8
を連続して形成した第4実施例の支承装置を示し、滑り
支承2を構成する滑り部材3,4の滑動が許容されたと
き、滑り部材3を任意方向に繰り返し変位させて、上部
構造体Aに付与される横揺れを軽減する。
【0050】一方に滑り部材3が移動したとき、上部ア
ンカープレート7aに形成した規制部8が、その下段側
に配設した滑り部材4及び支承部材6の外周縁部に当接
し、予め設定した変位量Wに規制されるため、滑り部材
3,4が分離したり、支承機能が損なわれたりするのを
確実に防止することができる。
【0051】且つ、上部構造体Aが静止するまえに、復
元材5の復元力により、滑り部材3,4に生じた変位量
Wだけ上部構造体Aを移動させ、上部構造体Aを元の位
置に復帰するので、第1実施例と同等の作用効果を奏す
ることができる。
【0052】なお、上述した規制部8を部分的に形成し
てもよく、また、滑り部材4の外周縁部と対応する支持
部材7の上面側周縁部に設けてもよく、上述と同等の作
用効果を奏することができる。
【0053】図12、図13は、複数積層した滑り支承
2に於いて、上段側に配設した滑り部材3,4の外周縁
部と対応する上部支持部材6a及び中間支持部材6cの
下面側周縁部に、その滑り部材3,4の変位量Wを規制
する規制部8を連続して形成した第5実施例の支承装置
1を示し、滑り部材3,4を摺動可能に対接した状態に
配置している。
【0054】滑り支承2を構成する滑り部材3,4の滑
動が許容されたとき、複数の滑り部材3,4を同一方向
又は任意方向に変位させ、上段側に配設した上部支持部
材6a及び中間支持部材6cの規制部8が、その下段側
に配設した中間支持部材6cの外周縁部に当接して、全
段又は任意段の滑り部材3,4を任意方向に変位すると
共に、複数の滑り部材3,4を、予め設定した変位量W
に順次規制(下段側から)する。
【0055】且つ、上部構造体Aが静止するまえに、復
元材5の復元力により、複数の滑り支承2に生じた変位
量Wだけ上部構造体Aを移動させ、上部構造体Aを元の
位置に復帰するので、第3及び第4実施例と同等の作用
効果を奏することができる。
【0056】なお、上述した規制部8を部分的に形成し
てもよく、また、下段側に配置した中間支持部材6cの
上面側周縁部に設けてもよく、上述と同等の作用効果を
奏することができる。
【0057】また、第4及び第5実施例を構成する滑り
支承2の外側に、リング状の復元材5又は複数の復元材
5を配設してもよく、第2実施例と同等の作用効果を奏
することができる。
【0058】なお、この発明は、上述の実施例の構成の
みに限定されるものではない。
【0059】上述した第1乃至第5実施例では、リング
状又は円板形に形成した滑り支承2が用いられている
が、例えば、楕円形、四角形、多角形又はその他の類似
する形状等の任意形状に形成した滑り支承2を用いても
よく、実施例の形状のみに限定されるものではない。
【0060】また、上下の滑り部材3,4を構成する上
下段の中間支持部材6c…に対してその外径上下反対に
形成し対接させてもよく、上述した実施例と同等の作用
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の支承装置を示す側面図。
【図2】 復元材による上部構造体の復帰動作を示す側
面図。
【図3】 滑り支承の内側に復元材を配設した状態を示
す平面図。
【図4】 第2実施例の支承装置を示す側面図。
【図5】 復元材による上部構造体の復帰動作を示す側
面図。
【図6】 滑り支承の外側に復元材を配設した状態を示
す平面図。
【図7】 滑り支承の外側に復元材を複数配設した状態
を示す平面図。
【図8】 第3実施例の支承装置を示す側面図。
【図9】 復元材による上部構造体の復帰動作を示す側
面図。
【図10】 第4実施例の支承装置を示す側面図。
【図11】 復元材による上部構造体の復帰動作を示す
側面図。
【図12】 第5実施例の支承装置を示す側面図。
【図13】 復元材による上部構造体の復帰動作を示す
側面図。
【図14】 第1従来例の支承装置を示す側面図。
【図15】 第2従来例の支承装置を示す側面図。
【図16】 第3従来例の支承装置を示す側面図。
【符号の説明】
A…上部構造体 B…下部構造体 W…変位量 1…支承装置 2…滑り支承 3,4…滑り部材 5…復元材 6a,6b,6c…支持部材 7a,7b…アンカープレート 8…規制部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部構造体に固定される上部アンカープレ
    ートと下部構造体に固定される下部アンカープレートを
    有し、上部アンカープレートと下部アンカープレートの
    間に滑り部材が配置される支承装置であって、上端面を
    上部アンカープレート下面に下端面を下部アンカープレ
    ート上面に固定された復元材を有し、且つ、該復元材か
    ら所定間隔を離した位置に、該上部アンカープレート下
    面に上端面が固定された上部支持部材と該下部アンカー
    プレート上面に下端面が固定された下部支持部材を有
    し、該上部支持部材の下面と該下部支持部材の上面とが
    滑り部材を介して滑動可能に対接していることを特徴と
    する支承装置。
  2. 【請求項2】上記上部支持部材及び上記下部支持部材
    が、上記復元材の外周を囲繞して配設したことを特徴と
    する請求項1記載の支承装置。
  3. 【請求項3】上記復元材が、上記上部支持部材及び上記
    下部支持部材の外周を囲繞して配設したことを特徴とす
    る請求項1記載の支承装置。
  4. 【請求項4】上記上部支持部材と上記下部支持部材の間
    に介設される滑り部材が複数層から成ることを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載の支承装置。
  5. 【請求項5】上記上部支持部材と上記下部支持部材及び
    上記滑り部材に、上記滑り部材の変位量を規制する規制
    部を設けたことを特徴する請求項1,2,3又は4記載
    の支承装置。
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