JPH11333699A - 研磨パッド、研磨装置および研磨方法 - Google Patents

研磨パッド、研磨装置および研磨方法

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JPH11333699A
JPH11333699A JP12794598A JP12794598A JPH11333699A JP H11333699 A JPH11333699 A JP H11333699A JP 12794598 A JP12794598 A JP 12794598A JP 12794598 A JP12794598 A JP 12794598A JP H11333699 A JPH11333699 A JP H11333699A
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polishing
polishing pad
substrate
hardness
elasticity
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JP12794598A
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Hideharu Nakajima
英晴 中嶋
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Original Assignee
Sony Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/11Lapping tools
    • B24B37/20Lapping pads for working plane surfaces
    • B24B37/26Lapping pads for working plane surfaces characterised by the shape of the lapping pad surface, e.g. grooved

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェーハ全面での研磨量の均一性、平坦性など
の研磨品質の向上が可能な化学的機械研磨用の研磨パッ
ド、研磨装置および研磨方法を提供する。 【解決手段】被研磨基板4を研磨する化学的機械研磨法
に用いる研磨パッドであって、研磨パッドには溝30が
形成されており、少なくも被研磨基板4の進行方向38
前方側の溝30の肩部33が上方ほど広がる順テーパー
形状に形成されている構成とする、あるいは、少なくと
も研磨パッドの表面近傍領域において、硬度、弾性ある
いは研磨スラリの保持特性が異なる領域A,B,Cが形
成されている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程において化学的機械研磨(CMP;ChemicalMechan
ical Polishing )法により層間絶縁膜の平坦化処理な
どを行う時に用いる研磨パッドおよびこの研磨パッドを
用いた研磨装置、研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路の微細化および高
集積化は3年で次世代へ進み、デザインルールは前世代
の7割の縮小化が行われ、縮小化に伴い半導体装置の高
速化も実現してきた。半導体装置を微細に加工するため
に、例えばトランジスタのゲート電極のゲート幅やDR
AMなどでのキャパシタの占有面積を狭め、配線部も同
様に、多層配線構造とするなど、微細に加工することが
必要になってきており、さらにコンタクトホールなども
同様に微細な開口径のものを形成することが重要になっ
てきている。トランジスタやキャパシタなどのデバイス
が複雑な構造になって立体化するに伴い、層間絶縁膜は
厚膜化してきている。
【0003】上記の微細化は、半導体装置の製造工程に
おける微細加工技術の進歩、特に、光を利用して回路パ
ターンをウェーハ面上に塗布された感光性有機膜(フォ
トレジスト)に転写する技術であるリソグラフィー工程
における高解像力化により達成されてきた。具体的に
は、リソグラフィー工程に用いられる光源が短波長化さ
れ、例えば、1.0〜0.5μmルールの半導体集積回
路のパターン転写には、g線(436nm)あるいはi
線(365nm)が用いられており、0.35μmルー
ルのパターン転写には、主にi線が用いられている。ま
た、0.25μmルール以降の半導体集積回路の製造の
ために、KrFエキシマレーザ(248.8nm)ある
いはArFエキシマレーザ(193nm)を用いて露光
する技術が開発されている。
【0004】上記のように、リソグラフィー工程におけ
る解像度の向上は、一方でリソグラフィー工程における
露光の焦点深度(DOF;Depth Of Focus)の低下をも
たらしている。この改善はレジストの性能改善に待たな
ければならないが、このレジスト性能の改善より微細化
要求の方が先行しているのが現状である。そこで、リソ
グラフィー工程を行うときのデバイス構造の高低差をで
きるだけ低減することでこの焦点深度の不足を補い、微
細なパターンを焦点ずれを引き起こさず確実に解像させ
る方法が検討されている。
【0005】そこで、デバイス構造の高低差を平坦化す
る方法として、最近では、シリコンウェーハの鏡面加工
を応用した化学的機械研磨方法が採用されている。図1
は、この化学的機械研磨を行うための、従来の化学的機
械研磨装置を示す概略図である。この装置は、回転する
研磨プレート回転軸1に支承され表面に研磨パッド2が
接着された研磨プレート3と、ダイア102などを金属
板に電着形成した、研磨パッド2の表面を目立てするた
めのドレッサ101と、層間絶縁膜などの被研磨層が形
成された被処理基板4(以下、ウェーハと称する)をウ
ェーハバッキングフィルム14により保持するキャリア
5と、研磨スラリ10を研磨パッド2上に供給する研磨
スラリ供給ノズル6を有する研磨スラリ供給装置7とか
ら概ね構成されている。
【0006】そして、研磨パッド2をドレッサー101
によりドレッシング(研削)した後に、研磨プレート回
転軸1およびキャリア回転軸8を回転させ、研磨スラリ
供給ノズル6から研磨パッド2の中央部に研磨スラリ1
0を供給しながら、研磨圧力調整機構9によりウェーハ
4を研磨パッド2上に押圧させてウェーハ4の研磨を行
うものである。
【0007】ところで、上記のような化学的機械研磨方
法では、ウェーハの絶縁膜などの被研磨層にマイクロス
クラッチが生じること、および、研磨レートのばらつき
や研磨量のウェーハ面内でのばらつきが大きいことが問
題となっている。
【0008】マイクロスクラッチの発生を抑制するため
には、研磨パッド2のドレッシング時に発生する研磨パ
ッド2の削りクズやドレッサーのダイア、層間膜、ウェ
ーハの破片クズや研磨済みの研磨スラリなど(以降、こ
れらを総称して不純物とも表記する)を研磨パッド2外
へ排出する必要がある。
【0009】そこで、上記した従来の化学的機械研磨装
置においては、研磨作業中に研磨スラリを研磨パッド2
の中央部に間断なく十分に流し出し、不純物をこの研磨
スラリにより研磨パッド2外へ除去あるいは押し流すと
いう対策をとっている。
【0010】研磨レートのばらつきや研磨量のウェーハ
面内でのばらつきを低減するために、次のようにして対
応する必要がある。化学的機械研磨の原理としては、研
磨パッド2表面にドレッサが無数の傷を付けることでい
わゆる研磨パッド2表面に浅い目立て層を形成し、ここ
に研磨スラリ10が入り込んで保持された状態でウェー
ハ4を研磨することで、研磨パッド2に押圧したウェー
ハ4の研磨面に研磨スラリを十分供給することができ、
これにより研磨が行えるものである。このことを考慮し
て、ドレッサによる研磨パッド面の目立て、いわゆるド
レッシングを、目立て層の深さや密度が十分となるよう
十分に行い、さらに、マイクロスクラッチの防止策とも
なっている研磨スラリ10の十分な供給を行い、ウェー
ハ4表面に研磨スラリ10が確実に届くようにする。以
上のようにして、研磨レートや研磨量のウェーハ面内で
のばらつきを低減する対策としている。
【0011】しかしながら、このようにドレッシングに
よりパッド表面に目立て層を形成し、研磨スラリを供給
してウェーハの研磨を行う時、研磨スラリは研磨パッド
の回転による遠心力およびウェーハを研磨パッドに押し
付けることにより押し出され、殆どが研磨に直接寄与す
ることなく研磨パッド外に排出されてしまうため、高価
な研磨スラリを無駄にしてしまうことになる。このた
め、従来は、研磨スラリをためてウェーハヘの接触の機
会を増やす目的で、研磨パッド基材20に対して、図2
1に示すような例えば格子状の溝21を形成した研磨パ
ッドや、図22に示すような研磨パッド基材20の中心
に対して同心円形状の溝22を形成した研磨パッドが提
案され、実用にも供している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、化学的
機械研磨の品質に対する要求はますます高くなってお
り、上記の従来の研磨方法では以下に示すようにウェー
ハ面内での研磨量のばらつきやウェーハ全面での平坦性
などの点において品質が十分ではなく、その改善が望ま
れていた。
【0013】例えば、上記の従来の化学的機械研磨方法
を含む半導体装置の製造方法においては、ウェーハエッ
ジについて例えばウェーハの周辺5mm程度の領域は不
良の領域としてエッジカットを行ってきたのに対し、近
年では利益率改善のため、各前工程製造装置共にこの不
良領域を狭くし、例えば3mm以下とすることが望まれ
ているため、化学的機械研磨工程においても不良領域を
狭くすることが必要となっている。しかしながら、上記
の従来の化学的機械研磨方法によれば、ウェーハの絶縁
膜にマイクロスクラッチが生じること及び研磨レートの
ばらつきや研磨量のウェーハ面内でのばらつきがウェー
ハエッジ領域で大きく、上記のようにウェーハの周辺部
分における不良領域を狭くすることが困難となってい
る。
【0014】上記の従来の化学的機械研磨方法におい
て、ウェーハエッジ領域における不良領域を狭くするこ
とが困難となっている原因について、図面を参照して説
明する。図23(a)は、例えば図21に示すような格
子状の溝が形成された研磨パッドの溝部における断面図
である。研磨パッド基体20に、溝30が形成されてい
る。ここで、溝30は、底面と、相対向する側壁面とか
ら形成される矩形形状となっている。
【0015】上記の形状の溝30が研磨パッド基体20
に形成された研磨パッドを用いて、ウェーハ4を研磨す
る場合、図23(b)に示すように、この溝30の上部
をウェーハ4が方向38に向かって通過するときに、ウ
ェーハ4により押圧されている研磨パッド領域31の膜
厚は薄くなる。この状態でウェーハ4が溝30の上部を
通過すると、ウェーハ4の進行方向前方エッジ41はウ
ェーハ4の研磨パッドへの押圧に加えて、ウェーハ4か
らの押圧を受けていないために膜厚が厚いままとなって
いる研磨パッドの溝30の側壁32にあたり、ウェーハ
4は研磨パッドから異常な圧力を受けることになる。こ
れにより、ウェーハ4のエッジ41部分において研磨レ
ートが高くなり、研磨量が多くなってしまう。実際の化
学的機械研磨においては、ウェーハ4面内での研磨レー
トなどのばらつきを低減するため、ウェーハ4を回転す
ることが多く、このため、上記のようにウェーハ4が研
磨パッドから異常な圧力を受けて研磨レートが高くな
り、研磨量が増加してしまう領域はウェーハの周囲全体
となる。このようにして、研磨レートのばらつきや研磨
量のウェーハ面内でのばらつきがウェーハの周囲全体に
おけるウェーハエッジ領域で大きくなっていた。
【0016】また、上記のような原因により研磨レート
のばらつきや研磨量のウェーハ面内でのばらつきがウェ
ーハエッジ領域で大きくなることについては、溝が形成
されていないタイプの研磨パッドを用いている場合にも
言えることであり、研磨パッドの硬度、弾性が一様であ
る研磨パッドでは、ウェーハの進行方向前方の研磨パッ
ドは、ウェーハが押し付けられている研磨パッドの領域
に比べてパッドの厚さが厚くなっていることにより、ウ
ェーハが進行する方向のエッジはこの研磨パッドに乗り
上げる形になるので、ウェーハのエッジ部分が研磨パッ
ドから大きな圧力を受け、ウェーハのエッジ部分におい
て研磨レートが高くなり、研磨量が多くなってしまうこ
とになる。
【0017】また、ウェーハ全面での平坦性を向上させ
るためには、研磨パッドの硬度を高くすることが必要に
なる。しかし、研磨パッドの硬度を高くすると、研磨中
に研磨パッドがウェーハの反りに追従しなくなること、
また、研磨スラリの保持特性が悪くなることにより、研
磨の均一性や再現性が悪化することが知られている。研
磨スラリの保持特性を向上させる方法としては、研磨パ
ッドを構成する材料として発泡ウレタンを用い、発泡量
を多くすることが考えられる。これは、孤立発泡体を連
続発泡体にするなどにより研磨パッド中の空洞部分を多
くすることで、研磨スラリを保持する場所を増やすこと
により保持特性を向上させるものである。しかし、一般
に発泡材料の発泡量を増やすと硬度が下がってしまい、
ウェーハ全面での平坦性が悪化することになる。
【0018】本発明は上記の問題を鑑みてなされたもの
であり、従って、本発明は、半導体装置の製造工程にお
いて層間絶縁膜の平坦化処理などを行う化学的機械研磨
において、ウェーハ全面での研磨量の均一性、平坦性な
どの研磨品質の向上を実現することが可能な化学的機械
研磨用の研磨パッド、および、これを用いた研磨装置、
研磨方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の研磨パッドは、被研磨基板を研磨する化
学的機械研磨法に用いる研磨パッドであって、前記研磨
パッドには溝が形成されており、少なくも前記被研磨基
板の進行方向前方側の前記溝の肩部が上方ほど広がる順
テーパー形状に形成されている。
【0020】上記の本発明の研磨パッドは、溝が形成さ
れており、この溝内に研磨スラリをためて被研磨基板
(以下、ウェーハともいう)ヘの接触の機会を増やすこ
とで、研磨レートや研磨量のウェーハ面内でのばらつき
を低減することができる。ここで、ウェーハが研磨パッ
ドの溝の上部を通過するとき、ウェーハの進行方向前方
側の溝の肩部が上方ほど広がる順テーパー形状に形成さ
れていることから、ウェーハの進行方向前方エッジが溝
の側壁とあたったときの圧力を緩和し、これによりウェ
ーハのエッジ部分において研磨レートが高くなり、研磨
量が多くなってしまうことを抑制することができる。従
って、特にエッジ部分における研磨均一性などの研磨品
質を向上させることが可能な化学的機械研磨用の研磨パ
ッドである。
【0021】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記順テーパー形状が、曲面により構成されている、あ
るいは、前記順テーパー形状が、前記研磨パッドの表面
に対して傾斜した平面により構成されている。曲面、あ
るいは研磨パッドの表面に対して傾斜した平面により、
順テーパー形状を構成することができ、上記のようにウ
ェーハのエッジ部分において研磨レートが高くなり、研
磨量が多くなってしまうことを抑制することが可能とな
る。
【0022】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝の肩部も上方
ほど広がる順テーパー形状に形成されている。これによ
り、ウェーハの進行方向によらず、ウェーハが研磨パッ
ドの溝の上部を通過するときにウェーハの進行方向前方
エッジが溝の側壁とあたったときの圧力を緩和し、ウェ
ーハのエッジ部分において研磨レートが高くなり、研磨
量が多くなってしまうことを抑制することができる。
【0023】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の側壁面が前
記溝の底部から順テーパー形状に形成されており、さら
に好適には、前記溝の底部から順テーパー形状に形成さ
れている前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の側
壁面が、前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝の側
壁面と接しており、あるいは、さらに好適には、前記被
研磨基板の進行方向後方側の前記溝の肩部も上方ほど広
がる順テーパー形状に形成されている。上記のようにし
て、ウェーハの進行方向前方側の溝の肩部を上方ほど広
がる順テーパー形状とすることができる。
【0024】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
ポリウレタン系材料、シリコンゴム系材料、硬質ゴム系
材料、ポリフッ化エチレン系材料、ポリアミド系材料、
ポリ塩化ビニル系材料、およびこれらの混合物から選ば
れた材料から形成されている。研磨するのに適当な硬度
および弾性を有する研磨パッドとすることができ、研磨
効率を上げ、さらに研磨品質のさらに向上させることが
できる。
【0025】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記溝が形成された研磨パッドの表面に、当該研磨パッ
ドを構成する材料よりも硬度あるいは弾性が小さい、ま
たは研磨スラリの保持特性が高い材料により平坦化され
た被覆層が形成されている。表面が平坦化された研磨パ
ッドにおいても、研磨パッドの硬度、弾性が一様である
場合には、研磨を行うときにウェーハが研磨パッドに押
しつけられてウェーハが進行する方向のエッジはこの研
磨パッドに乗り上げる形になり、このエッジ部分が研磨
パッドから大きな圧力を受けてその研磨レートが高くな
り、研磨量が多くなってしまうが、ウェーハの進行方向
前方側の溝の肩部を上方ほど広がる順テーパー形状とし
た研磨パッドの上層に当該研磨パッドを構成する材料よ
りも硬度あるいは弾性が小さい、または研磨スラリの保
持特性が高い材料により平坦化された被覆層が形成され
ていることにより、研磨を行うときのウェーハのエッジ
部分が研磨パッドから受ける圧力を緩和し、ウェーハの
エッジ部分の研磨レートが高くなり、研磨量が多くなる
ことを抑制することができる。
【0026】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドに形成されている溝が、例えばスクロー
ル形状、楕円形状、あるいは放射状の溝など、少なくと
も前記研磨パッドの中心からの距離が異なる2つを地点
を結ぶ位置に形成されている領域を有し、さらに好適に
は、前記研磨パッドに形成されている溝が、さらに前記
研磨パッドの中心からの距離が等しい位置に形成されて
いる領域を有する。研磨パッドの中心からの距離が異な
る2つを地点を結ぶ位置に形成されている領域を有する
溝に研磨スラリをためることで、ウェーハヘの研磨スラ
リの供給が一か所からではなくなり、ウェーハと研磨ス
ラリの接触の均一性を高めることが可能となり、研磨レ
ートや研磨量のウェーハ面内でのばらつきを低減するこ
とができる。研磨パッドに形成されている溝としては、
研磨パッドの中心からの距離が等しい位置に形成されて
いる領域を有していてもよい。
【0027】また、上記の目的を達成するために、本発
明の研磨パッドは、被研磨基板を研磨する化学的機械研
磨法に用いる研磨パッドであって、少なくとも前記研磨
パッドの表面近傍領域において、硬度、弾性あるいは研
磨スラリの保持特性が異なる領域が形成されている。
【0028】研磨パッドの表面近傍領域において、硬
度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
形成されており、これにより硬度あるいは弾性が高い、
または、研磨スラリの保持特性が低い領域ではウェーハ
全面での平坦性を向上させることができ、一方、硬度あ
るいは弾性が低い、または、研磨スラリの保持特性が高
い領域では研磨の均一性や再現性を向上させることがで
きる。従って、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性
などの研磨品質を向上させることが可能な化学的機械研
磨用の研磨パッドである。
【0029】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドを形成する基体が、第1研磨パッド基体
と、前記第1研磨パッド基体の上層に形成され、前記第
1研磨パッド基体と硬度、弾性あるいは研磨スラリの保
持特性が異なり、表面が平坦化されている第2研磨パッ
ド基体とを有し、前記被研磨基板の進行方向に前記第2
研磨パッド基体の厚さが変化して、硬度、弾性あるいは
研磨スラリの保持特性が異なる領域が形成されている。
第2研磨パッド基体が、第1研磨パッド基体よりも硬度
あるいは弾性が高い、または、研磨スラリの保持特性が
低い材料により形成されている構成、あるいは、第2研
磨パッド基体が、第1研磨パッド基体よりも硬度あるい
は弾性が低い、または、研磨スラリの保持特性が高い材
料により形成されている構成とすることができる。ま
た、第2研磨パッド基体が、硬度、弾性あるいは研磨ス
ラリの保持特性が異なる複数の研磨パッド部材を有し、
この複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
形成されている構成とすることができる。あるいは、研
磨パッドを形成する基体が、硬度、弾性あるいは研磨ス
ラリの保持特性が異なる複数の研磨パッド部材を有し、
この複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
形成されている構成とすることができる。
【0030】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドの表面近傍領域において、前記被研磨基
板の進行方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、ま
たは研磨スラリの保持特性が低くなるように変化する領
域を有する。この領域においては、研磨を行うときのウ
ェーハのエッジ部分が研磨パッドから受ける圧力を緩和
し、ウェーハのエッジ部分の研磨レートが高くなり、研
磨量が多くなることを抑制することができ、研磨品質を
向上させることが可能である。また、硬度あるいは弾性
が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高くなるよ
うに変化する領域をさらに有する構成とすることもでき
る。上記の構成の研磨パッドにおいては、被研磨基板の
進行方向に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性
が不連続的、あるいは、連続的に変化するような構成と
することができる。
【0031】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドが略円盤形状であり、前記略円盤形状の
研磨パッドにおいて扇状に分割された領域毎に、硬度、
弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成
されており、さらに好適には、前記略円盤形状の研磨パ
ッドにおいて扇状に分割された領域毎に、前記被研磨基
板の進行方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、ま
たは研磨スラリの保持特性が低くなるように形成されて
いる。あるいは好適には、前記研磨パッドが略円盤形状
であり、前記略円盤形状の研磨パッドにおいて同心円状
に分割された領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリ
の保持特性が異なるように形成されている。あるいは好
適には、前記研磨パッドが略円盤形状であり、前記略円
盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過する領域
となるリング状の領域において、硬度、弾性あるいは研
磨スラリの保持特性が異なるように形成されており、さ
らに好適には、前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
研磨基板が通過する領域となるリング状の領域におい
て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
ように形成されている。あるいは好適には、前記研磨パ
ッドが略ベルト形状であり、前記略ベルト形状の研磨パ
ッドにおいて前記被研磨基板の進行方向と直交する線で
分割された領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの
保持特性が異なるように形成されており、さらに好適に
は、前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨
基板の進行方向と直交する線で分割された領域毎に、前
記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾性が高
くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなるように
形成されている。あるいは好適には、前記研磨パッドが
略ベルト形状であり、前記略ベルト形状の研磨パッドに
おいて前記被研磨基板の進行方向と平行な線で分割され
た領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性
が異なるように形成されている。あるいは好適には、前
記研磨パッドが略ベルト形状であり、前記略円盤形状の
研磨パッド上の前記被研磨基板が通過する領域となる前
記略ベルト形状の研磨パッドの中央部の領域において、
硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるよう
に形成されており、さらに好適には、前記略円盤形状の
研磨パッド上の前記被研磨基板が通過する領域となる前
記略ベルト形状の研磨パッドの中央部の領域において、
前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾性が
高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなるよう
に形成されている。上記のようにして、研磨パッドの表
面近傍領域において、硬度、弾性あるいは研磨スラリの
保持特性が異なる領域が形成された構造とすることがで
きる。
【0032】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
ポリウレタン系材料、シリコンゴム系材料、硬質ゴム系
材料、ポリフッ化エチレン系材料、ポリアミド系材料、
ポリ塩化ビニル系材料、およびこれらの混合物から選ば
れた材料から形成されている。研磨するのに適当な硬度
および弾性を有する研磨パッドとすることができ、研磨
効率を上げ、さらに研磨品質のさらに向上させることが
できる。
【0033】上記の本発明の研磨パッドは、好適には、
前記研磨パッドの表面に、溝あるいは穴が形成されてい
る。これにより、研磨スラリの供給を均一化でき、研磨
品質をさらに向上させることができる。
【0034】また、上記の本発明の研磨パッドを用いた
研磨装置および研磨方法により、上記の目的を達成する
ことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0036】第1実施形態 図1は、本実施形態の化学的機械研磨装置を示す概略図
である。この装置は、回転する研磨プレート回転軸1に
支承され表面に研磨パッド2が接着された研磨プレート
3と、ダイア102などを金属板に電着形成した、研磨
パッド2の表面を目立てするためのドレッサ101と、
層間絶縁膜などの被研磨層が形成された被処理基板4
(以下、ウェーハと称する)をウェーハバッキングフィ
ルム14により保持するキャリア5と、研磨スラリ10
を研磨パッド2上に供給する研磨スラリ供給ノズル6を
有する研磨スラリ供給装置7とから概ね構成されてい
る。
【0037】そして、研磨パッド2をドレッサー101
によりドレッシング(研削)した後に、研磨プレート回
転軸1およびキャリア回転軸8を回転させ、研磨スラリ
供給ノズル6から研磨パッド2の中央部に研磨スラリ1
0を供給しながら、研磨圧力調整機構9によりウェーハ
4を研磨パッド2上に押圧させてウェーハ4の研磨を行
うものである。
【0038】上記の研磨パッド2は、化学的機械研磨処
理を行う時の変形が十分無視できる厚さを有し、研磨す
るに適当な硬度及び弾性を有する研磨パッド基体20に
対して、例えば、図2(a)に示すように、格子状の溝
21が形成されているものを用いることができる。図2
(b)は、この溝部を拡大した断面図である。研磨パッ
ド基体20に、溝30が形成されている。ここで、溝3
0は、底面と、相対向する側壁面とから形成される矩形
形状となっている。溝30においては、ウェーハ(被研
磨基板)の進行方向38前方側の溝の肩部33が、上方
ほど広がる順テーパー形状に形成されている。上記の順
テーパー形状としては、曲面により、あるいは、研磨パ
ッドの表面に対して傾斜した平面により構成することが
可能である。この溝30は、本来この溝内に研磨スラリ
をためてウェーハヘの接触の機会を増やし、研磨レート
や研磨量のウェーハ面内でのばらつきを低減するために
設けられているものである。
【0039】上記の形状の溝30が研磨パッド基体20
に形成された研磨パッドを用いて、ウェーハ4を研磨す
る場合、図2(c)に示すように、この溝30の上部を
ウェーハ4が方向38に向かって通過するときに、ウェ
ーハ4により押圧されている研磨パッド領域31の膜厚
34は、押圧されていない領域の膜厚35よりも薄くな
っている。この状態でウェーハ4が溝30の上部を通過
すると、ウェーハ4の進行方向前方エッジ41は溝30
の側壁32にあたるが、ウェーハの進行方向38前方側
の溝の肩部33が、上方ほど広がる順テーパー形状に形
成されていることから、ウェーハの進行方向前方エッジ
41が溝の側壁とあたったときの圧力を緩和することが
でき、これによりウェーハのエッジ部分において研磨レ
ートが高くなり、研磨量が多くなってしまうことを抑制
することができる。従って、ウェーハ全面での、特にエ
ッジ部分における研磨量の均一性、平坦性などの研磨品
質を向上させることができる。
【0040】また、上記の溝30の構造としては、図3
(a)に示すように、ウェーハ進行方向後方の溝の肩部
33’も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されてい
る構造とすることができる。これにより、ウェーハの進
行方向によらず、ウェーハが研磨パッドの溝の上部を通
過するときにウェーハの進行方向前方エッジが溝の側壁
とあたったときの圧力を緩和し、ウェーハのエッジ部分
において研磨レートが高くなり、研磨量が多くなってし
まうことを抑制することができる。
【0041】また、上記の溝30の構造としては、図3
(b)に示すように、ウェーハの進行方向前方側の溝の
側壁面が溝の底部から順テーパー形状に形成されている
構造としてもよい。また、図3(c)に示すように、溝
の底部から順テーパー形状に形成されているウェーハの
進行方向前方側の溝の側壁面が、ウェーハの進行方向後
方側の溝の側壁面と接する構造としてもよい。また、図
3(d)に示すように、図3(c)に示す形状に対し
て、ウェーハの進行方向後方側の溝の肩部も上方ほど広
がる順テーパー形状に形成されている構造としてもよ
い。
【0042】本実施形態においては、研磨パッド2とし
て、研磨パッド基材20に形成される溝の形状としては
特に限定はなく、図2(a)に示す格子状の溝の他、例
えばスパイラル形状、楕円形状、あるいは放射状の溝な
ど、少なくとも研磨パッドの中心からの距離が異なる2
つを地点を結ぶ位置に形成されている領域を有する形状
とすることができる。研磨パッドの中心からの距離が異
なる2つを地点を結ぶ位置に形成されている領域を有す
る溝に研磨スラリをためることで、ウェーハヘの研磨ス
ラリの供給が一か所からではなくなり、ウェーハと研磨
スラリの接触の均一性を高めることが可能で、研磨レー
トや研磨量のウェーハ面内でのばらつきを低減すること
ができる。研磨パッドに形成されている溝としては、研
磨パッドの中心からの距離が等しい位置に形成されてい
る領域を有していてもよい。
【0043】例えば、図4に示す形状の溝のように、研
磨パッドの所定の半径を中心として、ウェーハ4の進行
方向38と逆方向の第1の領域Aとその反対側の第2の
領域Bとを備え、ウェーハ4の進行方向38に凸部を有
する溝23を、第2の領域B側のみに有する研磨パッド
も好ましく用いられる。これにより、研磨スラリを研磨
パッドの中央に供給した時に、研磨スラリが研磨パッド
の回転に伴い、遠心力などで研磨パッド外に排出される
時に、これを上記の溝で一旦受けとめ、さらに、一旦受
けとめた研磨スラリをウェーハの進行方向前方に選択的
に供給することができる。従って、研磨スラリ自身を積
極的に溝に回収し、保持し、かつこの溝から研磨スラリ
をウェーハに選択的に供給することができ、研磨形状、
研磨レートおよび研磨均一性などの研磨品質の向上が可
能となる。
【0044】また、例えば、図5に示す形状の溝のよう
に、スクロール(渦巻き)型の溝27を有する研磨パッ
ドも好ましく用いられる。これにより研磨スラリの排出
にあたり、より確実に研磨スラリを捕獲できるようにな
る。また、研磨スラリを放出させるためのポートとなる
溝の延伸部230を設けて、ここから捕獲した研磨スラ
リを再放出させる構造となっている。上記と同様、スク
ロール形状の溝27において、ウェーハの通過する領域
302とスクロール形状の溝27との交点に研磨スラリ
放出用のポートとなる溝の延伸部230が設けられてお
り、ここから研磨スラリがウェーハに向けて再放出さ
れ、複数箇所からウェーハに研磨スラリが供給されるこ
とでより一層の研磨の品質改善および研磨スラリの有効
利用が可能となる。
【0045】さらに、例えば、図6に示す形状の溝のよ
うに、楕円型の溝24を有する研磨パッドも好ましく用
いられる。楕円型の溝24は外周方向に溝が延びていな
いので、研磨スラリの研磨パッド外への排出が抑制され
て、研磨スラリの使用量を低減できるので、プロセスコ
ストを削減することが可能となる。また、楕円形状であ
る、研磨パッドの中心からの距離が異なる2つを地点を
結ぶ位置に形成されている領域を有する溝に研磨スラリ
をためることで、ウェーハヘの研磨スラリの供給が一か
所からではなくなり、ウェーハと研磨スラリの接触の均
一性を高めることが可能となり、研磨レートや研磨量の
ウェーハ面内でのばらつきを低減することができる。
【0046】上記で説明した形状の研磨パッドは、いず
れも図1に示す研磨装置に組み込んで用いることが可能
であり、また、この研磨装置を用いて、被処理基板に対
して化学的機械研磨処理を施すことが可能である。
【0047】第2実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2のみが以下のように異
なる。
【0048】本実施形態にかかる研磨パッドは、図7
(a)の断面図に示すように、ウェーハの進行方向に階
段状に凹凸を有する第1研磨パッド基体36と、その上
層に形成され、第1研磨パッド基体36よりも硬度ある
いは弾性が小さい、または研磨スラリの保持特性が高
い、もしくはこれらの特性を組み合わせ持つ、表面が平
坦化されている第2研磨パッド基体37とからなる研磨
パッド基体20である。ウェーハ4の進行方向38に第
2研磨パッド基体37の厚さが位置YAB,YBC,YCA
おいて不連続的に変化して、これらの位置で区切られた
領域A,B,C毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの
保持特性が異なり、A,B,Cの順に硬度あるいは弾性
が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる、
もしくはこれらの特性を組み合わせ持つ。
【0049】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図7(b)に示すように、
略円盤形状の研磨パッドにおいて位置YAB,YBC,YCA
で扇状に分割された領域A,B,C毎に、ウェーハの進
行方向に前記第2研磨パッド基体の厚さが不連続的に変
化するように形成されている構造とすることができる。
図7(b)中のX−X’における断面図が図7(a)と
なるように対応している。このように、硬度、弾性ある
いは研磨スラリの保持特性が異なる領域が形成されてお
り、これにより硬度あるいは弾性が高い、または、研磨
スラリの保持特性が低い領域ではウェーハ全面での平坦
性を向上させることができ、一方、硬度あるいは弾性が
低い、または、研磨スラリの保持特性が高い領域では研
磨の均一性や再現性を向上させることができる。従っ
て、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性などの研磨
品質を向上させることができる。特に、ウェーハの進行
方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨
スラリの保持特性が低くなるように形成されていること
により、研磨を行うときのウェーハのエッジ部分が研磨
パッドから受ける圧力を緩和し、ウェーハのエッジ部分
の研磨レートが高くなり、研磨量が多くなることを抑制
することができる。
【0050】また、上記の本実施形態にかかる研磨パッ
ドが例えば略円盤形状である場合、図7(c)に示すよ
うに、ウェーハが通過する領域となるリング状の領域に
おいて、分割された領域毎に、硬度、弾性、または研磨
スラリの保持特性が異なる構成とすることも可能であ
る。
【0051】第3実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2も実質的に第2実施形
態の研磨パッドと同様であるが、図8(a)の断面図に
示すように、ウェーハの進行方向に階段状に凹凸を有す
る第1研磨パッド基体36と、その上層に形成され、第
1研磨パッド基体36よりも硬度あるいは弾性が小さ
い、または研磨スラリの保持特性が高い、もしくはこれ
らの特性を組み合わせ持つ、表面が平坦化されている第
2研磨パッド基体37とからなる研磨パッド基体20で
ある。ウェーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体
37の厚さが位置YAB,YBC,YCBにおいて不連続的に
変化して、これらの位置で区切られた領域A,B,C毎
に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異な
り、A,B,Cの順に硬度あるいは弾性が高くなる、ま
たは研磨スラリの保持特性が低くなる領域とC,B,A
の順に硬度あるいは弾性が低くなる、または研磨スラリ
の保持特性が高くなる領域とが交互に形成されている。
【0052】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図8(b)に示すように、
略円盤形状の研磨パッドにおいて位置YAB,YBC,YCB
で扇状に分割された領域A,B,C毎に、ウェーハの進
行方向に前記第2研磨パッド基体の厚さが不連続的に変
化するように形成されている構造とすることができる。
図8(b)中のX−X’における断面図が図8(a)と
なるように対応している。また、図8(c)に示すよう
に、ウェーハが通過する領域となるリング状の領域にお
いて、分割された領域毎に、硬度、弾性、または研磨ス
ラリの保持特性が異なる構成とすることも可能である。
本実施形態にかかる研磨パッドは、第2実施形態同様、
研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性などの研磨品質
を向上させることができる。
【0053】第4実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2も実質的に第2実施形
態の研磨パッドと同様であるが、図9の断面図に示すよ
うに、ウェーハの進行方向に鋸形状に凹凸を有する第1
研磨パッド基体36と、その上層に形成され、第1研磨
パッド基体36よりも硬度あるいは弾性が小さい、また
は研磨スラリの保持特性が高い、もしくはこれらの特性
を組み合わせ持つ、表面が平坦化されている第2研磨パ
ッド基体37とからなる研磨パッド基体20である。ウ
ェーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体37の厚
さが位置YAB,YBC,YCAで区切られた領域A,B,C
内で連続的に変化して、前記方向に向かって、硬度ある
いは弾性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低
くなるように形成されている、もしくはこれらの特性を
組み合わせ持つ。ここで、領域B,Cにおいては領域A
と同様に第2研磨パッド基体37の厚さが変化してお
り、位置YAB,YBC,YCAにおいて、第2研磨パッド基
体37の厚さが不連続に変化して鋸形状を形成してい
る。
【0054】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図7(b)あるいは(c)
に示す第2実施形態と同様の構成とすることが可能であ
る。本実施形態にかかる研磨パッドは、第2実施形態同
様、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性などの研磨
品質を向上させることができる。
【0055】第5実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2も実質的に第2実施形
態の研磨パッドと同様であるが、図10の断面図に示す
ように、ウェーハの進行方向に鋸形状に凹凸を有する第
1研磨パッド基体36と、その上層に形成され、第1研
磨パッド基体36よりも硬度あるいは弾性が小さい、ま
たは研磨スラリの保持特性が高い、もしくはこれらの特
性を組み合わせ持つ、表面が平坦化されている第2研磨
パッド基体37とからなる研磨パッド基体20である。
ウェーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体37の
厚さが位置YAB,YBC,YCAで区切られた領域A,B,
C内で連続的に変化して、前記方向に向かって、硬度あ
るいは弾性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が
連続的に変化し、低くなるように形成されている、もし
くはこれらの特性を組み合わせ持つ。ここで、領域A,
B,Cの順に第2研磨パッド基体37の厚さの変化の仕
方が急峻となる。位置YAB,YBC,YCAにおいて、第2
研磨パッド基体37の厚さが不連続に変化して鋸形状を
形成している。
【0056】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図7(b)あるいは(c)
に示す第2実施形態と同様の構成とすることが可能であ
る。本実施形態にかかる研磨パッドは、第2実施形態同
様、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性などの研磨
品質を向上させることができる。
【0057】第6実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2も実質的に第2実施形
態の研磨パッドと同様であるが、図11の断面図に示す
ように、ウェーハの進行方向に山形状に凹凸を有する第
1研磨パッド基体36と、その上層に形成され、第1研
磨パッド基体36よりも硬度あるいは弾性が小さい、ま
たは研磨スラリの保持特性が高い、もしくはこれらの特
性を組み合わせ持つ、表面が平坦化されている第2研磨
パッド基体37とからなる研磨パッド基体20である。
ウェーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体37の
厚さが各領域A,B,Cを1周期とするように山形に変
化し、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が変化
する、もしくはこれらの特性を組み合わせ持つ。ここ
で、領域B,Cにおいては領域Aと同様に第2研磨パッ
ド基体37の厚さが変化する。
【0058】また、図12の断面図に示すように、ウェ
ーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体37の厚さ
が各領域A,B,Cを1周期とするように山形に変化
し、領域A,B,Cの順に第2研磨パッド基体37の厚
さの変化の仕方が急峻となる構成とすることもできる。
【0059】また、図13の断面図に示すように、ウェ
ーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体37の厚さ
が各領域A,B,Cを1周期とするように正弦波形状に
変化し、領域B,Cにおいては領域Aと同様に第2研磨
パッド基体37の厚さが変化する構成とすることもでき
る。
【0060】また、図14の断面図に示すように、ウェ
ーハ4の進行方向38に第2研磨パッド基体37の厚さ
が各領域A,B,Cを1周期とするように正弦波形状に
変化し、領域A,B,Cの順に第2研磨パッド基体37
の厚さの変化の仕方が急峻となる構成とすることもでき
る。
【0061】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図7(b)あるいは(c)
に示す第2実施形態と同様の構成とすることが可能であ
る。本実施形態にかかる研磨パッドは、第2実施形態同
様、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性などの研磨
品質を向上させることができる。
【0062】第7実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2のみが以下のように異
なる。
【0063】本実施形態にかかる研磨パッドは、図15
の断面図に示すように、ウェーハの進行方向に位置
AB,YBC,YCAで区切られた領域A,B,C毎に硬
度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる研磨パ
ッド部材(第1研磨パッド部材20a、第2研磨パッド
部材20b、第3研磨パッド部材20c)が隣接して配
置されて形成されており、例えば、前記方向に向かっ
て、位置YAB,YBC,YCAにおいて不連続的に硬度ある
いは弾性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低
くなるように形成されている、もしくはこれらの特性を
組み合わせ持つ。
【0064】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図7(b)に示す第2実施
形態と同様の構成とすることができ、略円盤形状の研磨
パッドにおいて位置YAB,YBC,YCAで扇状に分割され
た領域A,B,C毎に、上記の硬度、弾性あるいは研磨
スラリの保持特性が異なる研磨パッド部材(第1研磨パ
ッド部材20a、第2研磨パッド部材20b、第3研磨
パッド部材20c)を隣接して配置させて形成すること
ができる。図7(b)中のX−X’における断面図が図
15となるように対応している。このように、硬度、弾
性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が形成さ
れており、これにより硬度あるいは弾性が高い、また
は、研磨スラリの保持特性が低い領域ではウェーハ全面
での平坦性を向上させることができ、一方、硬度あるい
は弾性が低い、または、研磨スラリの保持特性が高い領
域では研磨の均一性や再現性を向上させることができ
る。従って、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性な
どの研磨品質を向上させることができる。特に、ウェー
ハの進行方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、ま
たは研磨スラリの保持特性が低くなるように形成されて
いることにより、研磨を行うときのウェーハのエッジ部
分が研磨パッドから受ける圧力を緩和し、ウェーハのエ
ッジ部分の研磨レートが高くなり、研磨量が多くなるこ
とを抑制することができる。
【0065】また、上記の本実施形態にかかる研磨パッ
ドが例えば略円盤形状である場合、図7(c)に示す第
2実施形態と同様の構成とすることができ、ウェーハが
通過する領域となるリング状の領域において、分割され
た領域毎に、硬度、弾性、または研磨スラリの保持特性
が異なる構成とすることも可能である。
【0066】第8実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2も実質的に第7実施形
態の研磨パッドと同様であるが、図16の断面図に示す
ように、ウェーハの進行方向に位置YAB,YBC,YCB
区切られた領域A,B,C毎に硬度、弾性あるいは研磨
スラリの保持特性が異なる研磨パッド部材(第1研磨パ
ッド部材20a、第2研磨パッド部材20b、第3研磨
パッド部材20c)が隣接して配置されて形成されてお
り、例えば、ウェーハ4の進行方向38にA,B,Cの
順に硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラリの
保持特性が低くなる領域とC,B,Aの順に硬度あるい
は弾性が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高く
なる領域とが交互に形成されている。
【0067】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図8(b)に示す第3実施
形態と同様の構成とすることができ、略円盤形状の研磨
パッドにおいて位置YAB,YBC,YCBで扇状に分割され
た領域A,B,C毎に、上記の硬度、弾性あるいは研磨
スラリの保持特性が異なる研磨パッド部材(第1研磨パ
ッド部材20a、第2研磨パッド部材20b、第3研磨
パッド部材20c)を隣接して配置させて形成すること
ができる。図8(b)中のX−X’における断面図が図
16となるように対応している。また、図8(c)に示
す第3実施形態と同様の構成とすることができ、ウェー
ハが通過する領域となるリング状の領域において、分割
された領域毎に、硬度、弾性、または研磨スラリの保持
特性が異なる構成とすることも可能である。本実施形態
にかかる研磨パッドは、第7実施形態同様、研磨の均一
性とウェーハ全面での平坦性などの研磨品質を向上させ
ることができる。
【0068】第9実施形態 本実施形態の化学的機械研磨装置は図1に示すものと実
質的に同様であり、研磨パッド2も実質的に第7実施形
態の研磨パッドと同様であるが、図17の断面図に示す
ように、第1研磨パッド基体36と、その上層に形成さ
れている第2研磨パッド基体37とからなる研磨パッド
基体20であり、第2研磨パッド基体37は、ウェーハ
の進行方向に位置YAB,YBC,YCAで区切られた領域
A,B,C毎に硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特
性が異なる研磨パッド部材(第1研磨パッド部材37
a、第2研磨パッド部材37b、第3研磨パッド部材3
7c)が隣接して配置されて形成されており、例えば、
前記方向に向かって、位置YAB,YBC,YCAにおいて不
連続的に硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラ
リの保持特性が低くなるように形成されている、もしく
はこれらの特性を組み合わせ持つ。
【0069】上記の本実施形態にかかる研磨パッドが例
えば略円盤形状である場合、図7(b)あるいは(c)
に示す第2実施形態と同様の構成とすることが可能であ
る。本実施形態にかかる研磨パッドは、第2実施形態同
様、研磨の均一性とウェーハ全面での平坦性などの研磨
品質を向上させることができる。
【0070】また、図18の断面図に示すように、第1
研磨パッド基体36をウェーハの進行方向に鋸形状に凹
凸を有する形状とすることができる。この場合、例え
ば、領域A,B,Cを合わせて1周期とするような鋸形
状とし、領域A,B,Cの順に硬度あるいは弾性が高く
なる、または研磨スラリの保持特性が低くなるように形
成されている、もしくはこれらの特性を組み合わせ持つ
構成とすることができる。この場合、例えば第2研磨パ
ッド基体37を構成する第1研磨パッド部材37a、第
2研磨パッド部材37b、第3研磨パッド部材37c
と、第1研磨パッド基体36との硬度などの特性を異な
らせることにより、領域A,B,C毎の硬度などの特性
の変化の度合いを大きくすることが可能である。略円盤
形状である場合、図7(b)あるいは(c)に示す第2
実施形態と同様の構成とすることが可能である。
【0071】また、図19の断面図に示すように、第1
研磨パッド基体36をウェーハの進行方向に山形状に凹
凸を有する形状とすることができる。この場合、例え
ば、領域A,B,Cを合わせて1周期とするような山形
状とし、ウェーハ4の進行方向38にA,B,Cの順に
硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラリの保持
特性が低くなる領域とC,B,Aの順に硬度あるいは弾
性が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高くなる
領域とが交互に形成されている構成とすることができ
る。略円盤形状である場合、図8(b)あるいは(c)
に示す第3実施形態と同様の構成とすることが可能であ
る。
【0072】また、図20の断面図に示すように、第1
研磨パッド基体36をウェーハの進行方向に正弦波形状
に凹凸を有する形状とすることができる。この場合、例
えば、領域A,B,Cを合わせて1周期とするような正
弦波形状とし、ウェーハ4の進行方向38にA,B,C
の順に硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラリ
の保持特性が低くなる領域とC,B,Aの順に硬度ある
いは弾性が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高
くなる領域とが交互に形成されている構成とすることが
できる。略円盤形状である場合、図8(b)あるいは
(c)に示す第3実施形態と同様の構成とすることが可
能である。
【0073】上記の実施形態で説明した形状の研磨パッ
ドは、いずれも、例えばポリウレタン系材料、シリコン
ゴム系材料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化エチレン系材
料、ポリアミド系材料、ポリ塩化ビニル系材料、および
これらの混合物から選ばれた材料から形成されているこ
とが可能である。研磨するのに適当な硬度および弾性を
有する研磨パッドとすることができ、研磨効率を上げ、
さらに研磨品質のさらに向上させることができる。ま
た、いずれの研磨パッドも図1に示す研磨装置に組み込
んで用いることが可能であり、また、この研磨装置を用
いて、被処理基板に対して化学的機械研磨処理を施すこ
とが可能である。
【0074】本発明の研磨パッドは、上記の実施形態に
限定されない。例えば、第2〜9実施形態の研磨パッド
においては、溝や孔を有していないが、溝や孔を有して
いてもよい。これにより、研磨スラリの供給を均一化で
き、さらに研磨品質を向上させることが可能である。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可
能である。
【0075】
【発明の効果】上記のように、本発明の研磨パッドによ
れば、半導体装置の製造工程において層間絶縁膜の平坦
化処理などを行う化学的機械研磨において、ウェーハ全
面での研磨量の均一性、平坦性などの研磨品質の向上を
実現することが可能である。
【0076】また、本発明の研磨パッドを研磨装置に組
み込んで用いることができ、また、この研磨装置を用い
て被処理基板の化学的機械研磨処理を施すことが可能で
あり、ウェーハ全面での研磨量の均一性、平坦性などの
研磨品質の向上を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明および従来例にかかる化学的機械
研磨装置の概略図である。
【図2】図2(a)は本発明の第1実施形態にかかる研
磨パッドの溝のパターンを示す概略図であり、図2
(b)は溝部を拡大した断面図であり、図2(c)は研
磨するときの状態を説明する断面図である。
【図3】図3(a),(b),(c),(d)は本発明
の第1実施形態にかかる研磨パッドの溝部を拡大した断
面図である。
【図4】図4は本発明の第1実施形態にかかる研磨パッ
ドの溝のパターンを示す概略図である。
【図5】図5は本発明の第1実施形態にかかる研磨パッ
ドの溝のパターンを示す概略図である。
【図6】図6は本発明の第1実施形態にかかる研磨パッ
ドの溝のパターンを示す概略図である。
【図7】図7(a)は本発明の第2実施形態にかかる研
磨パッドの断面図であり、図7(b)および(c)は平
面図である。
【図8】図8(a)は本発明の第3実施形態にかかる研
磨パッドの断面図であり、図8(b)および(c)は平
面図である。
【図9】図9は本発明の第4実施形態にかかる研磨パッ
ドの断面図である。
【図10】図10は本発明の第5実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図11】図11は本発明の第6実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図12】図12は本発明の第6実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図13】図13は本発明の第6実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図14】図14は本発明の第6実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図15】図15は本発明の第7実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図16】図16は本発明の第8実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図17】図17は本発明の第9実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図18】図18は本発明の第9実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図19】図19は本発明の第9実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図20】図20は本発明の第9実施形態にかかる研磨
パッドの断面図である。
【図21】図21は従来例にかかる研磨パッドの溝のパ
ターンを示す概略図である。
【図22】図22は従来例にかかる研磨パッドの溝のパ
ターンを示す概略図である。
【図23】図23(a)は従来例にかかる研磨パッドの
溝部を拡大した断面図であり、図23(b)は研磨する
ときの状態を説明する断面図である。
【符号の説明】 1…研磨プレート回転軸、2…研磨パッド、3…研磨プ
レート、4…被処理基板(ウェーハ)、5…キャリア、
6…研磨スラリ供給ノズル、7…研磨スラリ供給装置、
8…キャリア回転軸、9…研磨圧力調整機構、10…研
磨スラリ、11…ドレッサー印加圧力、14…ウェーハ
バッキングフイルム、20…研磨パッド基体、20a,
20b,20c…研磨パッド部材、21,22,23,
24,27,30…溝、31…押圧領域、32…溝の側
壁、33,33’…肩部、34…押圧領域の研磨パッド
厚さ、35…研磨パッド厚さ、36…第1研磨パッド基
体、37…第2研磨パッド基体、37a,37b,37
c…研磨パッド部材、38…ウェーハ進行方向、41…
ウェーハのエッジ部、101…ドレッサー、102…ド
レッサーのダイア、103…ドレスによる研磨パッドの
目立て層、203…凸部、210…研磨パッド中心、2
30…溝の延伸部、301…ウェーハ中心の軌跡、30
2…ウェーハのエッジ部を除く通過領域。

Claims (99)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被研磨基板を研磨する化学的機械研磨法に
    用いる研磨パッドであって、 前記研磨パッドには溝が形成されており、 少なくも前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の肩
    部が上方ほど広がる順テーパー形状に形成されている研
    磨パッド。
  2. 【請求項2】前記順テーパー形状が、曲面により構成さ
    れている請求項1記載の研磨パッド。
  3. 【請求項3】前記順テーパー形状が、前記研磨パッドの
    表面に対して傾斜した平面により構成されている請求項
    1記載の研磨パッド。
  4. 【請求項4】前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝
    の肩部も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されてい
    る請求項1記載の研磨パッド。
  5. 【請求項5】前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝
    の側壁面が前記溝の底部から順テーパー形状に形成され
    ている請求項1記載の研磨パッド。
  6. 【請求項6】前記溝の底部から順テーパー形状に形成さ
    れている前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の側
    壁面が、前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝の側
    壁面と接している請求項5記載の研磨パッド。
  7. 【請求項7】前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝
    の肩部も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されてい
    る請求項6記載の研磨パッド。
  8. 【請求項8】ポリウレタン系材料、シリコンゴム系材
    料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化エチレン系材料、ポリ
    アミド系材料、ポリ塩化ビニル系材料、およびこれらの
    混合物から選ばれた材料から形成されている請求項1記
    載の研磨パッド。
  9. 【請求項9】前記溝が形成された研磨パッドの表面に、
    当該研磨パッドを構成する材料よりも硬度あるいは弾性
    が小さい、または研磨スラリの保持特性が高い材料によ
    り平坦化された被覆層が形成されている請求項1記載の
    研磨パッド。
  10. 【請求項10】前記研磨パッドに形成されている溝が、
    少なくとも前記研磨パッドの中心からの距離が異なる2
    つを地点を結ぶ位置に形成されている領域を有する請求
    項1記載の研磨パッド。
  11. 【請求項11】前記研磨パッドに形成されている溝が、
    さらに前記研磨パッドの中心からの距離が等しい位置に
    形成されている領域を有する請求項10記載の研磨パッ
    ド。
  12. 【請求項12】被研磨基板を研磨する化学的機械研磨法
    に用いる研磨パッドであって、 少なくとも前記研磨パッドの表面近傍領域において、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている研磨パッド。
  13. 【請求項13】前記研磨パッドを形成する基体が、第1
    研磨パッド基体と、前記第1研磨パッド基体の上層に形
    成され、前記第1研磨パッド基体と硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が異なり、表面が平坦化されてい
    る第2研磨パッド基体とを有し、 前記被研磨基板の進行方向に前記第2研磨パッド基体の
    厚さが変化して、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持
    特性が異なる領域が形成されている請求項12記載の研
    磨パッド。
  14. 【請求項14】前記第2研磨パッド基体が、前記第1研
    磨パッド基体よりも硬度あるいは弾性が高い、または、
    研磨スラリの保持特性が低い材料により形成されている
    請求項13記載の研磨パッド。
  15. 【請求項15】前記第2研磨パッド基体が、前記第1研
    磨パッド基体よりも硬度あるいは弾性が低い、または、
    研磨スラリの保持特性が高い材料により形成されている
    請求項13記載の研磨パッド。
  16. 【請求項16】前記研磨パッドを形成する基体が、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる複数の
    研磨パッド部材を有し、 前記複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている請求項12記載の研磨パッド。
  17. 【請求項17】前記第2研磨パッド基体が、硬度、弾性
    あるいは研磨スラリの保持特性が異なる複数の研磨パッ
    ド部材を有し、 前記複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている請求項13記載の研磨パッド。
  18. 【請求項18】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
    ように変化する領域を有する請求項12記載の研磨パッ
    ド。
  19. 【請求項19】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高くなる
    ように変化する領域をさらに有する請求項18記載の研
    磨パッド。
  20. 【請求項20】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に、硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が不連続的に変化する請求項12
    記載の研磨パッド。
  21. 【請求項21】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に、硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が連続的に変化する請求項12記
    載の研磨パッド。
  22. 【請求項22】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッドにおいて扇状に分割された
    領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が
    異なるように形成されている請求項12記載の研磨パッ
    ド。
  23. 【請求項23】前記略円盤形状の研磨パッドにおいて扇
    状に分割された領域毎に、前記被研磨基板の進行方向に
    順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラリ
    の保持特性が低くなるように形成されている請求項22
    記載の研磨パッド。
  24. 【請求項24】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッドにおいて同心円状に分割さ
    れた領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特
    性が異なるように形成されている請求項12記載の研磨
    パッド。
  25. 【請求項25】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過
    する領域となるリング状の領域において、硬度、弾性あ
    るいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成されて
    いる請求項12記載の研磨パッド。
  26. 【請求項26】前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
    研磨基板が通過する領域となるリング状の領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
    ように形成されている請求項25記載の研磨パッド。
  27. 【請求項27】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨基板
    の進行方向と直交する線で分割された領域毎に、硬度、
    弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成
    されている請求項12記載の研磨パッド。
  28. 【請求項28】前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて
    前記被研磨基板の進行方向と直交する線で分割された領
    域毎に、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるい
    は弾性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低く
    なるように形成されている請求項27記載の研磨パッ
    ド。
  29. 【請求項29】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨基板
    の進行方向と平行な線で分割された領域毎に、硬度、弾
    性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成さ
    れている請求項12記載の研磨パッド。
  30. 【請求項30】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過
    する領域となる前記略ベルト形状の研磨パッドの中央部
    の領域において、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持
    特性が異なるように形成されている請求項12記載の研
    磨パッド。
  31. 【請求項31】前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
    研磨基板が通過する領域となる前記略ベルト形状の研磨
    パッドの中央部の領域において、前記被研磨基板の進行
    方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨
    スラリの保持特性が低くなるように形成されている請求
    項30記載の研磨パッド。
  32. 【請求項32】ポリウレタン系材料、シリコンゴム系材
    料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化エチレン系材料、ポリ
    アミド系材料、ポリ塩化ビニル系材料、およびこれらの
    混合物から選ばれた材料から形成されている請求項12
    記載の研磨パッド。
  33. 【請求項33】前記研磨パッドの表面に、溝あるいは穴
    が形成されている請求項12記載の研磨パッド。
  34. 【請求項34】化学的機械研磨法により被研磨基板を研
    磨するための研磨パッドを有する研磨装置であって、 前記研磨パッドには溝が形成されており、 少なくも前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の肩
    部が上方ほど広がる順テーパー形状に形成されている研
    磨装置。
  35. 【請求項35】前記順テーパー形状が、曲面により構成
    されている請求項34記載の研磨装置。
  36. 【請求項36】前記順テーパー形状が、前記研磨パッド
    の表面に対して傾斜した平面により構成されている請求
    項34記載の研磨装置。
  37. 【請求項37】前記被研磨基板の進行方向後方側の前記
    溝の肩部も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されて
    いる請求項34記載の研磨装置。
  38. 【請求項38】前記被研磨基板の進行方向前方側の前記
    溝の側壁面が前記溝の底部から順テーパー形状に形成さ
    れている請求項34記載の研磨装置。
  39. 【請求項39】前記溝の底部から順テーパー形状に形成
    されている前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の
    側壁面が、前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝の
    側壁面と接している請求項38記載の研磨装置。
  40. 【請求項40】前記被研磨基板の進行方向後方側の前記
    溝の肩部も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されて
    いる請求項39記載の研磨装置。
  41. 【請求項41】前記研磨パッドが、ポリウレタン系材
    料、シリコンゴム系材料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化
    エチレン系材料、ポリアミド系材料、ポリ塩化ビニル系
    材料、およびこれらの混合物から選ばれた材料から形成
    されている請求項34記載の研磨装置。
  42. 【請求項42】前記溝が形成された研磨パッドの表面
    に、当該研磨パッドを構成する材料よりも硬度あるいは
    弾性が小さい、または研磨スラリの保持特性が高い材料
    により平坦化された被覆層が形成されている請求項34
    記載の研磨装置。
  43. 【請求項43】前記研磨パッドに形成されている溝が、
    少なくとも前記研磨パッドの中心からの距離が異なる2
    つを地点を結ぶ位置に形成されている領域を有する請求
    項34記載の研磨装置。
  44. 【請求項44】前記研磨パッドに形成されている溝が、
    さらに前記研磨パッドの中心からの距離が等しい位置に
    形成されている領域を有する請求項43記載の研磨装
    置。
  45. 【請求項45】化学的機械研磨法により被研磨基板を研
    磨するための研磨パッドを有する研磨装置であって、 少なくとも前記研磨パッドの表面近傍領域において、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている研磨装置。
  46. 【請求項46】前記研磨パッドを形成する基体が、第1
    研磨パッド基体と、前記第1研磨パッド基体の上層に形
    成され、前記第1研磨パッド基体と硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が異なり、表面が平坦化されてい
    る第2研磨パッド基体とを有し、 前記被研磨基板の進行方向に前記第2研磨パッド基体の
    厚さが変化して、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持
    特性が異なる領域が形成されている請求項45記載の研
    磨装置。
  47. 【請求項47】前記第2研磨パッド基体が、前記第1研
    磨パッド基体よりも硬度あるいは弾性が高い、または、
    研磨スラリの保持特性が低い材料により形成されている
    請求項46記載の研磨装置。
  48. 【請求項48】前記第2研磨パッド基体が、前記第1研
    磨パッド基体よりも硬度あるいは弾性が低い、または、
    研磨スラリの保持特性が高い材料により形成されている
    請求項46記載の研磨装置。
  49. 【請求項49】前記研磨パッドを形成する基体が、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる複数の
    研磨パッド部材を有し、 前記複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている請求項45記載の研磨装置。
  50. 【請求項50】前記第2研磨パッド基体が、硬度、弾性
    あるいは研磨スラリの保持特性が異なる複数の研磨パッ
    ド部材を有し、 前記複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている請求項46記載の研磨装置。
  51. 【請求項51】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
    ように変化する領域を有する請求項45記載の研磨装
    置。
  52. 【請求項52】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高くなる
    ように変化する領域をさらに有する請求項51記載の研
    磨装置。
  53. 【請求項53】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に、硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が不連続的に変化する請求項45
    記載の研磨装置。
  54. 【請求項54】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に、硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が連続的に変化する請求項45記
    載の研磨装置。
  55. 【請求項55】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッドにおいて扇状に分割された
    領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が
    異なるように形成されている請求項45記載の研磨装
    置。
  56. 【請求項56】前記略円盤形状の研磨パッドにおいて扇
    状に分割された領域毎に、前記被研磨基板の進行方向に
    順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラリ
    の保持特性が低くなるように形成されている請求項55
    記載の研磨装置。
  57. 【請求項57】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッドにおいて同心円状に分割さ
    れた領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特
    性が異なるように形成されている請求項45記載の研磨
    装置。
  58. 【請求項58】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過
    する領域となるリング状の領域において、硬度、弾性あ
    るいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成されて
    いる請求項45記載の研磨装置。
  59. 【請求項59】前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
    研磨基板が通過する領域となるリング状の領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
    ように形成されている請求項58記載の研磨装置。
  60. 【請求項60】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨基板
    の進行方向と直交する線で分割された領域毎に、硬度、
    弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成
    されている請求項45記載の研磨装置。
  61. 【請求項61】前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて
    前記被研磨基板の進行方向と直交する線で分割された領
    域毎に、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるい
    は弾性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低く
    なるように形成されている請求項60記載の研磨装置。
  62. 【請求項62】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨基板
    の進行方向と平行な線で分割された領域毎に、硬度、弾
    性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成さ
    れている請求項45記載の研磨装置。
  63. 【請求項63】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過
    する領域となる前記略ベルト形状の研磨パッドの中央部
    の領域において、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持
    特性が異なるように形成されている請求項45記載の研
    磨装置。
  64. 【請求項64】前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
    研磨基板が通過する領域となる前記略ベルト形状の研磨
    パッドの中央部の領域において、前記被研磨基板の進行
    方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨
    スラリの保持特性が低くなるように形成されている請求
    項63記載の研磨装置。
  65. 【請求項65】前記研磨パッドが、ポリウレタン系材
    料、シリコンゴム系材料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化
    エチレン系材料、ポリアミド系材料、ポリ塩化ビニル系
    材料、およびこれらの混合物から選ばれた材料から形成
    されている請求項45記載の研磨装置。
  66. 【請求項66】前記研磨パッドの表面に、溝あるいは穴
    が形成されている請求項45記載の研磨装置。
  67. 【請求項67】研磨パッドを用いて化学的機械研磨法に
    より被研磨基板を研磨する研磨方法であって、 前記研磨パッドには溝が形成されており、 少なくも前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の肩
    部が上方ほど広がる順テーパー形状に形成されている研
    磨パッドを用いる研磨方法。
  68. 【請求項68】前記順テーパー形状が、曲面により構成
    されている研磨パッドを用いる請求項67記載の研磨方
    法。
  69. 【請求項69】前記順テーパー形状が、前記研磨パッド
    の表面に対して傾斜した平面により構成されている研磨
    パッドを用いる請求項67記載の研磨方法。
  70. 【請求項70】前記被研磨基板の進行方向後方側の前記
    溝の肩部も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されて
    いる研磨パッドを用いる請求項67記載の研磨方法。
  71. 【請求項71】前記被研磨基板の進行方向前方側の前記
    溝の側壁面が前記溝の底部から順テーパー形状に形成さ
    れている研磨パッドを用いる請求項67記載の研磨方
    法。
  72. 【請求項72】前記溝の底部から順テーパー形状に形成
    されている前記被研磨基板の進行方向前方側の前記溝の
    側壁面が、前記被研磨基板の進行方向後方側の前記溝の
    側壁面と接している研磨パッドを用いる請求項71記載
    の研磨方法。
  73. 【請求項73】前記被研磨基板の進行方向後方側の前記
    溝の肩部も上方ほど広がる順テーパー形状に形成されて
    いる研磨パッドを用いる請求項72記載の研磨方法。
  74. 【請求項74】ポリウレタン系材料、シリコンゴム系材
    料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化エチレン系材料、ポリ
    アミド系材料、ポリ塩化ビニル系材料、およびこれらの
    混合物から選ばれた材料から形成されている研磨パッド
    を用いる請求項67記載の研磨方法。
  75. 【請求項75】前記溝が形成された研磨パッドの表面
    に、当該研磨パッドを構成する材料よりも硬度あるいは
    弾性が小さい、または研磨スラリの保持特性が高い材料
    により平坦化された被覆層が形成されている研磨パッド
    を用いる請求項67記載の研磨方法。
  76. 【請求項76】前記研磨パッドに形成されている溝が、
    少なくとも前記研磨パッドの中心からの距離が異なる2
    つを地点を結ぶ位置に形成されている領域を有する研磨
    パッドを用いる請求項67記載の研磨方法。
  77. 【請求項77】前記研磨パッドに形成されている溝が、
    さらに前記研磨パッドの中心からの距離が等しい位置に
    形成されている領域を有する研磨パッドを用いる請求項
    67記載の研磨方法。
  78. 【請求項78】研磨パッドを用いて化学的機械研磨法に
    より被研磨基板を研磨する研磨方法であって、 少なくとも前記研磨パッドの表面近傍領域において、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている研磨パッドを用いる研磨方法。
  79. 【請求項79】前記研磨パッドを形成する基体が、第1
    研磨パッド基体と、前記第1研磨パッド基体の上層に形
    成され、前記第1研磨パッド基体と硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が異なり、表面が平坦化されてい
    る第2研磨パッド基体とを有し、 前記被研磨基板の進行方向に前記第2研磨パッド基体の
    厚さが変化して、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持
    特性が異なる領域が形成されている研磨パッドを用いる
    請求項78記載の研磨方法。
  80. 【請求項80】前記第2研磨パッド基体が、前記第1研
    磨パッド基体よりも硬度あるいは弾性が高い、または、
    研磨スラリの保持特性が低い材料により形成されている
    研磨パッドを用いる請求項79記載の研磨方法。
  81. 【請求項81】前記第2研磨パッド基体が、前記第1研
    磨パッド基体よりも硬度あるいは弾性が低い、または、
    研磨スラリの保持特性が高い材料により形成されている
    研磨パッドを用いる請求項79記載の研磨方法。
  82. 【請求項82】前記研磨パッドを形成する基体が、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる複数の
    研磨パッド部材を有し、 前記複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている研磨パッドを用いる請求項78記載の研
    磨方法。
  83. 【請求項83】前記第2研磨パッド基体が、硬度、弾性
    あるいは研磨スラリの保持特性が異なる複数の研磨パッ
    ド部材を有し、 前記複数の研磨パッド部材が隣接して配置されて、硬
    度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なる領域が
    形成されている研磨パッドを用いる請求項79記載の研
    磨方法。
  84. 【請求項84】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
    ように変化する領域を有する研磨パッドを用いる請求項
    78記載の研磨方法。
  85. 【請求項85】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が低くなる、または研磨スラリの保持特性が高くなる
    ように変化する領域をさらに有する研磨パッドを用いる
    請求項84記載の研磨方法。
  86. 【請求項86】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に、硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が不連続的に変化する研磨パッド
    を用いる請求項78記載の研磨方法。
  87. 【請求項87】前記研磨パッドの表面近傍領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に、硬度、弾性あるいは
    研磨スラリの保持特性が連続的に変化する研磨パッドを
    用いる請求項78記載の研磨方法。
  88. 【請求項88】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッドにおいて扇状に分割された
    領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特性が
    異なるように形成されている研磨パッドを用いる請求項
    78記載の研磨方法。
  89. 【請求項89】前記略円盤形状の研磨パッドにおいて扇
    状に分割された領域毎に、前記被研磨基板の進行方向に
    順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨スラリ
    の保持特性が低くなるように形成されている研磨パッド
    を用いる請求項88記載の研磨方法。
  90. 【請求項90】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッドにおいて同心円状に分割さ
    れた領域毎に、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持特
    性が異なるように形成されている研磨パッドを用いる請
    求項78記載の研磨方法。
  91. 【請求項91】前記研磨パッドが略円盤形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過
    する領域となるリング状の領域において、硬度、弾性あ
    るいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成されて
    いる研磨パッドを用いる請求項78記載の研磨方法。
  92. 【請求項92】前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
    研磨基板が通過する領域となるリング状の領域におい
    て、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるいは弾
    性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低くなる
    ように形成されている研磨パッドを用いる請求項91記
    載の研磨方法。
  93. 【請求項93】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨基板
    の進行方向と直交する線で分割された領域毎に、硬度、
    弾性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成
    されている研磨パッドを用いる請求項78記載の研磨方
    法。
  94. 【請求項94】前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて
    前記被研磨基板の進行方向と直交する線で分割された領
    域毎に、前記被研磨基板の進行方向に順に、硬度あるい
    は弾性が高くなる、または研磨スラリの保持特性が低く
    なるように形成されている研磨パッドを用いる請求項9
    3記載の研磨方法。
  95. 【請求項95】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略ベルト形状の研磨パッドにおいて前記被研磨基板
    の進行方向と平行な線で分割された領域毎に、硬度、弾
    性あるいは研磨スラリの保持特性が異なるように形成さ
    れている研磨パッドを用いる請求項78記載の研磨方
    法。
  96. 【請求項96】前記研磨パッドが略ベルト形状であり、 前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被研磨基板が通過
    する領域となる前記略ベルト形状の研磨パッドの中央部
    の領域において、硬度、弾性あるいは研磨スラリの保持
    特性が異なるように形成されている研磨パッドを用いる
    請求項78記載の研磨方法。
  97. 【請求項97】前記略円盤形状の研磨パッド上の前記被
    研磨基板が通過する領域となる前記略ベルト形状の研磨
    パッドの中央部の領域において、前記被研磨基板の進行
    方向に順に、硬度あるいは弾性が高くなる、または研磨
    スラリの保持特性が低くなるように形成されている研磨
    パッドを用いる請求項96記載の研磨方法。
  98. 【請求項98】前記研磨パッドが、ポリウレタン系材
    料、シリコンゴム系材料、硬質ゴム系材料、ポリフッ化
    エチレン系材料、ポリアミド系材料、ポリ塩化ビニル系
    材料、およびこれらの混合物から選ばれた材料から形成
    されている研磨パッドを用いる請求項78記載の研磨方
    法。
  99. 【請求項99】前記研磨パッドの表面に、溝あるいは穴
    が形成されている研磨パッドを用いる請求項78記載の
    研磨方法。
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