JPH11332567A - アトピー体質の判定方法 - Google Patents

アトピー体質の判定方法

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JPH11332567A
JPH11332567A JP10140703A JP14070398A JPH11332567A JP H11332567 A JPH11332567 A JP H11332567A JP 10140703 A JP10140703 A JP 10140703A JP 14070398 A JP14070398 A JP 14070398A JP H11332567 A JPH11332567 A JP H11332567A
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JP
Japan
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receptor
interleukin
chain
atopic
isoleucine
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JP10140703A
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Kenji Izuhara
賢治 出原
Naotaka Hamazaki
直孝 濱崎
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺伝子工学の手法を用いて、個体の特定の遺
伝子配列からアトピー性アレルギー疾患の発症危険性を
正確に判定する方法を提供する。 【解決手段】 アトピー体質を判定する方法であって、
インターロイキン4受容体α鎖をコードする遺伝子の核
酸部分塩基配列又は全長を含むフラグメントをPCR法
により増幅する工程などにより、N末端から50番目のア
ミノ酸がイソロイシンであるインターロイキン4受容体
α鎖を有する個体をアトピー性アレルギー疾患の発症危
険性ありと判定する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アトピー性アレルギー疾患の発
症の危険性を判定する方法に関する。より具体的には、
個体の特定の遺伝子配列から遺伝子工学の手法を用いて
アトピー性アレルギー疾患の発症危険性を正確に判定す
る方法に関するものである。
【0002】喘息は日常生活に支障をもたらす疾病であ
り、小児や若年成人におけるその主因はアトピーであ
る。アトピーにはヘルパーT細胞タイプ2サブタイプが
関与しており、特にインターロイキン(IL−4)が過剰
でダニや花粉などの環境に存在する抗原に対するIgE
が産生されている免疫不全である(Shirakawa, T. et a
l., Science, 275, pp.77-79, 1997)。気道の肥満細胞
に結合したIgEと抗原との反応は粘膜の炎症を誘起
し、これが喘息症状を引き起こす。アトピーの発症に遺
伝的要因が関与する可能性は、臨床の場において経験的
に認められている。しかしながら、アトピーは遺伝的要
因に環境的要因が加わって発症する多因子遺伝疾患であ
るため、その原因遺伝子の同定は非常に困難であった。
【0003】遺伝学的なアプローチである染色体を対象
とした連鎖解析により、血清IgE値と第5、6、7、11、お
よび16染色体との関連が示されている。これらの染色体
には、IL−4などの種々のサイトカイン、HLA、T細胞
受容体、高親和性IgE受容体、およびIL−4受容体な
ど多様な遺伝子が存在しており、これらの遺伝子がアレ
ルギー、特にアトピー関連遺伝子の候補として考えられ
ている。広範な一連の研究の結果、遺伝学的には2種以
上の遺伝子がアトピーに関与していることが判明したが
(Daniels, S.E., et al., Nature, 383, pp.247-250, 1
996; NatureGenel., 15, pp.389-392, 1997)、これらの
遺伝子がどのような機構でアトピーの遺伝的体質に関与
するのかなどの機能面での証明は皆無であり、あくまで
原因遺伝子としての候補の域を脱していなかった。
【0004】IL−4やインターロイキン13(IL‐1
3)は、B細胞におけるIgE産生やヘルパーT細胞のTh2サブ
タイプへの分化に必須のサイトカインであり、IgE依存
性であるアレルギー疾患の病態進展に深く関連してい
る。特に、IL−4は多機能造血性サイトカインであ
り、B細胞がIgE抗体を産生するのに必須であると共
に、ヘルパーT細胞がTh2(ヘルパーT細胞タイプサ
ブタイプ2)へと成熟化するのにも不可欠であるところ
から(Zuwarski, G. et al., Immunology Today, 15,pp.
19-26, 1994)、IgE−依存性アトピー障害において決
定的な役割を果たしていると考えられる。
【0005】IL−4やIL−13がIgE産生やヘルパ
ーT細胞のTh2サブタイプへの分化誘導を惹起するには、
Signal Transducer and Transcription factor-6 (STAT
6; 以下、「スタット6」と略す場合がある)と呼ばれ
る転写因子が細胞内情報伝達系において重要な役割を果
たしている。IL−4は、IL−4受容体α鎖とインタ
ーロイキン2受容体γ鎖(共通γ鎖:Russel, S.M. et
al., Science, 262, pp.1880-1882, 1993)とからなる特
異的な受容体複合体を介して作用する。IL−4受容体
α鎖にはヤヌスカイネ−ス(Janus kinase)であるJAK1が
会合し、共通γ鎖にはJAK3が会合して、これらのチロシ
ンりん酸化酵素がスタット6を活性化する。
【0006】最近、IL−4受容体α鎖のバリアントで
あるArg576Gln(アミノ酸番号は1番目のAT
Gコドンからの番号を示し、数字の右側に示した天然型
アミノ酸が数字左側に示したアミノ酸に変異したことを
示す)が他のアトピー関連障害[過IgE症候群及び重
症湿疹]と関連付けられて、負の調節分子であるSHP
−1が受容体に結合するのを妨げることが示された(Khu
rana, G.K., et al., New. Engl. J. M., 337, pp.1720
-1725, 1997)。
【0007】一方、ヒトIL−4受容体α鎖のIle5
0Val変異も同定されている(50は2番目のATGコ
ドンからの番号である)(Idzerda, R.L., J. Exp. Me
d., 171, pp.861-873, 1990; Garizzi, J.-P. et al.,
Int. Immunol., 2, pp.669-675,1990)。これは、ヒトI
L−4受容体αの細胞外変異で今日までに知られている
唯一のものである(Deichmann, K. et al., Biochem. Bi
ophys. Res. Comm., 231, pp.696-697, 1997)。しかし
ながら、このヒトIL−4受容体α鎖のアミノ酸変異と
アトピーとの関連については従来報告がない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、アト
ピー性アレルギー疾患の発症の危険性を正確に判定する
方法を提供することにある。より具体的には、遺伝子工
学の手法を用いて、個体の特定の遺伝子配列からアトピ
ー性アレルギー疾患の発症危険性を正確に判定する方法
を提供することが本発明の課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはヒトIL−
4受容体α鎖の遺伝子変異とアトピー性アレルギー疾患
発症との相関を解明すべく、アトピー性及び非アトピー
性の喘息について大規模な遺伝子連鎖解析を行い、見出
された変異型IL−4受容体α鎖遺伝子をマウス及びヒ
トのB細胞系にトランスフェクションを行った後、機能
検定を行った。その結果、IL−4受容体α鎖のIle
50Val変異が喘息の発症に強く関与していることを
見出した。本発明は上記の知見を元にして完成されたも
のである。
【0010】すなわち本発明は、アトピー性アレルギー
疾患発症の危険性を判定する方法であって、N末端から
50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体
α鎖を有するヒト個体をアトピー性アレルギー疾患の発
症危険性ありと判定する方法を提供するものである。こ
の発明の好ましい態様によれば、IL−4受容体α鎖を
コードする遺伝子の核酸配列を決定することにより判定
を行う上記方法;及び、IL−4受容体α鎖をコードす
る遺伝子の部分塩基配列又は全長を含むフラグメントを
PCR法により増幅する工程を含む上記方法が提供され
る。
【0011】別の好ましい態様によれば、IL−4受容
体α鎖をコードする遺伝子においてIL−4受容体α鎖
のN末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列が
イソロイシンをコードする核酸配列である場合に、その
個体をアトピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判
定する上記方法;インターロイキン4受容体遺伝子の両
方の対立遺伝子のうち少なくとも一方の遺伝子において
IL−4受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ酸をコ
ードする核酸配列がイソロイシンをコードする核酸配列
である場合に、その個体をアトピー性アレルギー疾患の
発症危険性が高いと判定する上記方法;及び、インター
ロイキン4受容体遺伝子の両方の対立遺伝子においてI
L−4受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ酸をコー
ドする核酸配列がイソロイシンをコードする核酸配列で
ある場合に、その個体をアトピー性アレルギー疾患の発
症危険性が高いと判定する上記方法が提供される。
【0012】別の観点からは、アトピー性アレルギー疾
患発症の危険性を判定する方法であって、下記の工程:
(a) ヒト個体より分離した生体試料を用いてIL−4受
容体α鎖をコードする遺伝子の核酸番号150 から152 を
含む部分塩基配列又は全長を含むフラグメントをPCR
法により増幅する工程;及び(b) Ile50Val変異
を含むフラグメントが得られた場合にはその個体をアト
ピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判定する工程
を含む方法;下記のプライマー・セット:Aプライマ
ー:5’−CGGAATTCCGAGGCCCACAC
GTTGT、及びBプライマー:5’−CGCTGGG
CTTGAAGGAGを用いる上記方法;及びN末端か
ら50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容
体α鎖を特異的に認識するモノクローナル抗体を用いて
判定を行う上記方法が提供される。
【0013】さらに別の観点からは、N末端から50番目
のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を
含むインターロイキン受容体(好ましくはIL−4受容
体又はIL−13受容体、より好ましくはIL−4受容
体)にアンタゴニストとして結合するリガンドを含むア
トピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤;N末
端から50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4
受容体α鎖を含むインターロイキン受容体(好ましくは
IL−4受容体又はIL−13受容体、より好ましくは
IL−4受容体)にアンタゴニストとして結合するリガ
ンドを評価する工程を含む、アトピー性アレルギー疾患
の治療及び/又は予防剤の評価方法が提供される。
【0014】また、別の観点からは、N末端から50番目
のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を
含むインターロイキン受容体(好ましくはIL−4受容
体又はIL−13受容体、より好ましくはIL−4受容
体)を不活性化又は阻害する物質、好ましくはモノクロ
ーナル抗体を有効成分として含む、アトピー性アレルギ
ー疾患の治療及び/又は予防剤が提供される。
【0015】さらに、別の観点からは、N末端から50番
目のアミノ酸がイソロイシンであるインターロイキン4
受容体のα鎖を有するインターロイキン受容体から引き
起こされるIgEの生産増加の阻害剤又は抑制剤;N末
端から50番目のアミノ酸がイソロイシンであるインター
ロイキン4受容体のα鎖を有するインターロイキン受容
体から引き起こされるスタット6のリン酸化の阻害剤又
は抑制剤が提供される。これらの発明において、アトピ
ー性アレルギー疾患の好ましい例としては、アトピー性
皮膚炎、アトピー性喘息、又は花粉症を挙げることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、アトピー性アレ
ルギー疾患発症の危険性を判定するにあたり、N末端か
ら50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容
体α鎖を有する個体をアトピー性アレルギー疾患の発症
危険性ありと判定することを特徴としている。ヒトIL
−4受容体α鎖のアミノ酸配列及びIle50Val変
異については公知文献に記載されている(Idzerda, R.
L., J. Exp. Med., 171, pp.861-873, 1990; Garizzi,
J.-P. et al., Int. Immunol., 2, pp.669-675, 199
0)。
【0017】本発明の方法では、判定を行うにあたり、
個体から分離・採取された生体試料を用いて、その個体
が有するIL−4受容体のIL−4受容体α鎖にIle
50Val変異が含まれるか否かを確認する。この確認
のための手段は特に限定されず、IL−4受容体α鎖を
構成するポリペプチド鎖のアミノ酸配列を直接分析する
方法のほか、遺伝子工学的な手法に従って、インターロ
イキン4受容体α鎖をコードする遺伝子の核酸配列を決
定する方法などを採用することができる。生体試料の種
類は特に限定されないが、例えば、血液、組織片などを
用いることが好ましい。
【0018】IL−4受容体α鎖をコードする遺伝子の
核酸配列を決定する方法としては、PCR(ポリメラー
ゼ・チェーン・リアクション)法を採用することが好ま
しい。この方法は遺伝子工学の分野で周知かつ汎用され
ており、適宜のプライマー配列を用いることにより、目
的の遺伝子フラグメントを短時間に簡便に増幅すること
ができる。PCR法により、IL−4受容体α鎖をコー
ドする遺伝子の部分塩基配列であって、該遺伝子の核酸
番号150 から152 を含む部分塩基配列(IL−4受容体
α鎖のN末端アミノ酸をコードする核酸を核酸番号1か
ら3とする)、又はIL−4受容体α鎖をコードする遺
伝子の全長を含むフラグメントを増幅することができ
る。
【0019】PCR法の反応条件、試薬などは当業者に
適宜選択可能であり、プライマー配列も所望のフラグメ
ントを効率的に増幅できるように適宜設計して用いるこ
とができる。例えば、下記のプライマー・セット:Aプ
ライマー:5'-CGGAATTCCGAGGCCCAC
ACGTTGT、及びBプライマー:5’−CGCTG
GGCTTGAAGGAGを用いると、効率的に所望の
フラグメントを調整することが可能である。増幅された
フラグメントの核酸配列を決定する方法も特に限定され
ず、当業者に利用可能な種々の方法のうちいかなるもの
を採用してもよい。
【0020】本発明の判定方法に従えば、IL−4受容
体α鎖をコードする遺伝子においてIL−4受容体α鎖
のN末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列が
イソロイシンをコードする核酸配列である場合に、その
ヒト個体、好ましくはヒト小児個体はアトピー性アレル
ギー疾患の発症危険性ありと判定される。このような個
体には、Ile50ホモ及びヘテロが含まれる。これら
のうち、少なくとも一方の対立遺伝子においてIL−4
受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ酸をコードする
核酸配列がイソロイシンをコードする核酸配列である場
合(Ile50ヘテロ)には、その個体はIle50を
含まない個体に比べてアトピー性アレルギー疾患の発症
危険性が高いと判定できる。また、両方の対立遺伝子に
おいてIL−4受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ
酸をコードする核酸配列がイソロイシンをコードする核
酸配列である場合(Ile50ホモ)には、その個体は
Ile50ヘテロの個体よりもアトピー性アレルギー疾
患の発症危険性がさらに高いと判定される。
【0021】本発明の方法は、一般的には、下記の2工
程:(a) ヒト個体より分離した生体試料を用いてIL−
4受容体α鎖をコードする遺伝子の核酸番号150 から15
2 を含む部分塩基配列又は全長を含むフラグメントをP
CR法により増幅する工程;及び(b) Ile50Val
変異を含むフラグメントが得られた場合にはその個体を
アトピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判定する
工程を含む方法により実施されることが好ましい。
【0022】別の観点からは、N末端から50番目のアミ
ノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を含むI
L−4受容体又はIL−13受容体にアンタゴニストと
して結合するリガンドを有効成分として含むアトピー性
アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤が提供される。
ある物質がアンタゴニストとしてIL−4受容体α鎖を
含むIL−4受容体に結合可能か否かは、結合定数(受
容体親和性)やインターロイキン4の生理活性発現阻害
濃度などを調べることにより容易に判定できる。本発明
のアトピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤の
評価方法は、種々の化合物のなかから、上記の特徴を有
するリガンドを評価により選択することを特徴としてい
る。候補物質を選別するための指標としては、例えば、
上記に説明した結合定数やIL−4阻害濃度などを用い
ることができる。
【0023】また、N末端から50番目のアミノ酸がイソ
ロイシンであるIL−4受容体α鎖を含むIL−4受容
体を不活化する物質、例えば、N末端から50番目のアミ
ノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を特異的
に認識するモノクローナル抗体を有効成分として含む医
薬もアトピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤
として有用である。モノクローナル抗体の製造方法は当
業者に周知かつ慣用であり、N末端から50番目のアミノ
酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を抗原とし
て用いることにより、上記の特徴を有するモノクローナ
ル抗体を製造することができる。なお、IL−4受容体
α鎖のIle50Val変異を特異的に認識できるモノ
クローナル抗体は、本発明の判定方法にも好適に用いる
ことができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。 例1 母集団の推計学的解析において、Ile50Val変異
の試験は、PCRに基づいたMsl1制限アッセイを用
いて行った。コントロール被験者におけるIL−4受容
体α Ile50及びVal50に対するゲノタイプ頻
度はハーディ−ワインバーグ平衡と合致しており、p
(Ile50)−0.4、q(Val50)−0.6で
あった。コントロール群とアトピー患者群の間でIle
50及びVal50のゲノタイプ頻度は顕著に異ってい
た(表1)。
【0025】
【表1】
【0026】Ile50はアトピー性喘息に関連してい
たが、内因性喘息や非アトピー性喘息には関連がなかっ
た。Ile50は、総血清IgEレベルの上昇(予測比
=3.94、95%CI 1.90−5.88、p<
0.01)とダニ特異性IgEの上昇(予測比=3.1
8、95%CI 1.72−2.28、p<0.01)
にも関連していた。アトピー性喘息との関連は、特に小
児において強かった(予測比=6.30、95%CI
3.66−8.95、p<0.001);成人(予測比
=3.67、95%CI 1.57−6.69、p<
0.01)。これらの結果は、若年の一卵性双生児が喘
息症状と総血清IgEレベルとの間に最も高い対応率を
示したことと一致しており、かつアトピーや喘息に対す
る相対的な遺伝的インプットまたは遺伝性が小児におい
て最大であるという結論とも一致する(Shirakawa, T.,
et al., J. Clin. Epidemiol., 49, pp.1059-1065, 199
6)。
【0027】小児喘息群におけるIle50ホモ接合体
の高い頻度[〜60%]は、アトピーに関するIle5
0の主として劣性の遺伝的効果を示唆しており、一方、
Arg576Glnの効果は主として優性であるように
見受けられた(Khurama, G.K., New Engl. J.M., 337, p
p.1720-1725, 1997)。この結果は、異質性が一つの座の
中だけでなく異なった座の間でも見られるというアトピ
ーの遺伝学の複雑さを示している。
【0028】IL−4受容体αのIle50変異とVa
l50変異の機能を調べるために、これらの変異を示す
cDNAを用いて、ルシフェラーゼまたはヒト成長ホル
モン遺伝子のいずれかに結合させたヒトIε遺伝子のプ
ロモーター領域を含むプラスミドを構築し、マウスBリ
ンパ球又はヒトBリンパ球にトランスフェクトした。こ
のIε−ルシフェラーゼ構築物をマウスのpro−B細
胞系であるBa/F3[BF−GETP]にトランスフ
ェクトし、Iε−ヒト成長ホルモン構築物をヒトB細胞
系であるJijoye[J−GETP]にトランスフェ
クトした。次いで、これらの系のクローンに発現ベクタ
ー(Ile50またはVal50 IL−4受容体αc
DNA(図1(b))のいずれかを担持)をトランスフェ
クトした。
【0029】マウスBF−GETP系をスクリーニング
に付すと、10種のIle50の内4種、10種のVa
l50のうち2種のトランスフェクトされたクローンが
ヒトIL−4の刺激を受けて良く生育した。Ile50
BF−GETPは、ヒトIL−4の刺激を受けて生育
したVal50 BF−GETPに比べてほぼ3倍量の
生育を示した(図2)。それらのルシフェラーゼ活性
は、マウスIL−4の刺激に対しては互いに異ならず、
また親BF−GETPクローンとも異ならなかったが、
これは、ジャームラインイプシロン転写物の転写に対す
る細胞内機構がIle50BF−GETP及びVal5
0BF−GETPの両者において正常であることを示し
ている。Ile50BF−GETPは、Val50クロ
ーンと比較した場合、ヒトIL−4に呼応したIε転写
物の誘導が約3倍大きかった(それぞれ5.4倍増およ
び15.5倍増)(図3)。
【0030】Val50トランスフェクト物よりもIl
e50の発現が高いためにヒトIL−4の刺激に対して
Ile50BF−GETPの応答が増強されている可能
性を評価するために、結合アッセイを行った。その結
果、平均Kd{52(39−63)pM対56(40、
71)pM−図4}におけるIle50BF−GETP
とVal50BF−GETPの間には差異がなかった。
細胞上のIle50IL−4受容体αの平均数(230
0部位/細胞)はVal50IL−4受容体αの平均数
(2300部位/細胞)と同じであった。この結果は、
Ile50がヒトIL−4受容体αの機能をアップレギ
ュレートし、その結果としてヒトIL−4に呼応した細
胞増殖の増加とジャームラインイプシロン転写物(Iε
により支配されている領域のこと)の増加の両方をもた
らすことを強く示唆している。
【0031】トランスフェクトされたヒトJ−GETP
クローンにおいても同じ結果が得られた。スクリーニン
グの際、10個の薬剤耐性クローンを得たが、これらは
それぞれIle50IL−4受容体αまたはVal50
IL−4受容体αを有していた。これらのなかから応答
性の高いクローンを3個選んで以下の試験に使用した。
Ile50 J−GETPは、IL−4に応答してVa
l50 J−GETPが産生したよりも約3倍多い成長
ホルモンを産生した(図5)。平均Kd{63−143
対100−143pM}については、Ile50J−G
ETPとVal50J−GETPの間には差異がなく
(図6)、またJ−GETP上のIL−4受容体αの数
においても差はなかった{Ile50では1000−1
0000/細胞に対しVal50では3600−420
0/細胞}。
【0032】Stat6欠損マウスではIgEが産生さ
れないことから(Takeda, K. et al., Nature, 380, pp.
627-630, 1996; Shimoda, K., et al., Nature, 380, p
p.630-633, 1996)、上記の知見を明確にし、さらに発展
させるために、転写因子Stat6の相対的活性化を検
討した。Ile50及びVal50J−GETPにおけ
るStat6の活性化の動的パターンはほぼ同等であっ
たが、マウスBF−GETP及びヒトJ−GETPクロ
ーンの両者において、Val50と比較してIle50
変異体はStat6の活性化を約2倍増強していた(図
7:細胞は各ヒトIL−4濃度で15分間インキュベー
トした)。
【0033】マウスとヒトの両細胞系から得られたデー
タは、IL−4受容体αのIle50がIL−4に対す
る受容体の応答を顕著に増加させ、その結果、Stat
6の活性を増加させて、増殖とジャームラインε産生を
もたらすという結論を強く示唆している。これらの知見
は、Ile50とIgEの高い血清レベルとの間に見い
だした強い関連性(両方ともトータル且つアレルゲン特
異性)と完全に一致しており、また統計解析におけるア
トピー性喘息とも完全に一致している。なお、IL−4
受容体αはIL−4受容体及びIL−13受容体の両者
に共通の成分であるところから(Callard, R.E., Immuno
l. Today, 17, pp.108-110, 1996)、IL−13はIL
−4の多様な機能の一部を共有している。従って、IL
−4受容体α鎖の変異は、IL−13の機能を増強する
可能性がある。
【0034】[実験方法]被験者の選定 医学検査会社における患者の中からコントロールとして
120名の被験者を選定した。選定した被験者の性別と
年齢による罹病率はこの地域でのものに合致させた。医
師によってアレルギー、内因性小児アレルギー性喘息と
診断された120症例を2病院からそれぞれ集めた。被
験者は以下の呼吸器症状のうちの2以上を呈した場合に
喘息と判定した。(i)咳、(ii)痰、(iii)呼
吸困難、(iv)一日中あるいは夜間のぜい鳴、または
(v)2年以上にわたるぜい鳴を伴った欠乏呼吸の発
作。成人被験者にはヘビースモーカー(紙巻きタバコ2
0本超/日)はいなかった。
【0035】血清学的試験 MAST(日立製作所)を用いて特異的IgEを検出
し、文献記載の方法と同様にして陽性タイターに対する
カットオフ値を用いた(Mao, X.-Q. et al., Lancet, 34
8, pp.581-583, 1996)。文献記載の小児に対する正常値
より大きいかあるいは成人では400kU/L(平均+
/−2SD)より大きいものを、高い総IgE値(CA
P、Uppsala、スウェーデン)とした。アトピー
はIgE応答性で定義し、総血清IgEの高濃度値とし
て、あるいは15種の高度に精製した空媒アレルゲンの
一種以上に対する陽性特異性IgEタイターか、これら
2つの組合せで診断を下した。
【0036】DNA法 DNAサンプルは市販キット(IsoQuick、Mi
croprobe Corporation、米国ガー
デングローブ)を用いて抽出した。ヒトIL−4受容体
αに対してはゲノミックDNAでなくcDNA配列のみ
しか入手できなかったため、マウスIL−4受容体α遺
伝子のエクソン−イントロン構造に基づいて次のプライ
マーを用いた(Wrighton, N. et al., Growth Factor,
6, pp.103-118, 1992)。最初94℃で5分間変性させた
後、100ngのゲノミックDNAをテンプレートとし
て全30μlの反応液中でPCR反応を行い、94℃で
30秒、60℃で30秒、さらに72℃で30秒のサイ
クルを37サイクル実施した。プライマーとして、5’
CGGAATTCCGAGGCCCACACGTTG
T及び5’−CGCTGGGCTTGAAGGAGを用
いた。アンダーラインを付した配列は、PCR産物の延
長のために加えた。2ユニットのMsl1(New E
ngland Biolab、英国)で一夜消化した
後、5%アガロースゲルでDNAを分離した(2:3N
usieve GTG:アガロース)。
【0037】機能アッセイ 文献記載の方法に従って部位特異的突然変異誘発を実施
した(Kunkel. T.A., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.,
82, pp.488-492, 1985)。5’CTCAGGGATAC
ACCCGで表されるオリゴヌクレオチドを突然変異誘
発に用いた。バリンまたはイソロイシンを担持するヒト
IL−4受容体αのプラスミドDNAをpcDNA3.
1/Zeoベクター(Invitrogen、カナダ国
カールスバッド)に挿入し、これらをそれぞれVal5
0及びIle50と命名した。
【0038】トランスフェクトB細胞系の構築 pGL3エンハンサーベクター(プロメガ社、ウィスコ
ンシン州マジソン)に挿入したヒトIεの−187〜+
6のプロモーター領域を含むプラスミドとpSV2ネオ
マイシン耐性遺伝子とをマウスpro−B細胞系である
Ba/F3に共トランスフェクトし、得られた形質転換
細胞をBF−GETPと命名した。Val50IL−4
受容体αまたはIle50IL−4受容体αのいずれか
を電気穿孔法によってBF−GETPにトランスフェク
トした。
【0039】ヒト成長ホルモンcDNA及びヒトIεの
−583〜−3のプロモーター領域を挿入したpS72
ベクターのプラスミドでヒトバーキットリンパ腫瘍細胞
系であるJijoycをトランスフェクトした。この形
質転換細胞はJanE.deVries博士(DNAX
リサーチ・インスチチュート、カリフォルニア州パロア
ルト)から寄贈されたものであり、J−GETPと称す
る。Val50またはIle50IL−4受容体αのい
ずれかを電気穿孔法によってJ−GETPにトランスフ
ェクトした。
【0040】BT−GETPを用いたMTTアッセイ 各種濃度のヒトIL−4で24時間インキュベートした
細胞の増殖応答を従前記載のMTT法によって検定した
(Yokota, T. et al., Proc. Natl. Acad. Sci.U.S.A.,
81, pp.1070-1074, 1984)。BT−GETPを用いたルシフェラーゼ活性アッセイ 2ng/mlのヒトIL−4またはマウスIL−4の存
在下あるいは不存在下で1×10個の細胞(BT‐G
ETP)を24時間培養後、細胞をリポーター溶解バッ
ファー(プロメガ社)で溶解させ、清澄な細胞溶解液を
ルシフェラーゼアッセイ試薬(東洋インキ)と混合し
た。
【0041】成長ホルモンアッセイ 各種濃度のヒトIL−4で1×10個の細胞を48時
間培養後、ELISAアッセイによって成長ホルモンの
産生を調べた。結合アッセイ 125 I−標識ヒトIL−4(NEN、マサチューセッ
ツ州ボストン)の細胞に対する結合アッセイを文献記載
の方法に従って行った(Izuhara, K. et al., Biochem.
Biophys. Res. Comm. 190, pp.992-1000, 1993)。
【0042】電気泳動移動度シフトアッセイ(EMS
A) 文献記載の方法に従ってEMSAの操作を実施した(Izu
hara, K. et al., J.Biol. Chem., 271, pp.619-622, 1
996)。ヒトIL−4によって刺激された細胞を溶解し、
核タンパクを抽出した。用いた核抽出物の量は混合前に
標準化した。核抽出物を結合バッファーであるpoly
(dl−dC)及びIεの32P標識オリゴヌクレオチ
ドプローブ(5’GTCAACTTCCCAAGAAC
AGAA)と混合した後、混合物をポリアクリルアミド
ゲルで電気泳動により分離した。DNA−タンパク複合
体をオートラジオグラフィーで視覚化した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インターロイキン4受容体α鎖の構造を示す
図である。図中、(a)ヒトIL−4受容体α鎖の構造
の模式図であり、斜線部分はシグナルぺプチド、黒く塗
った部分はトランスメンブレンドメインを示す。(b)
はIle50またはVal50をコードするcDNA配
列を示す。
【図2】 Ba/F3トランスフェクタントアッセイ
(MTTアッセイ)の結果を示す図である。
【図3】 Ba/F3トランスフェクタントアッセイ
(ルシフェラーゼ活性アッセイ)の結果を示す図であ
る。図中、ヒトIL−4の刺激が無い場合の各クローン
のルシフェラーゼ活性を1倍として結果を示した。
【図4】 Ba/F3トランスフェクタントアッセイ
(結合アッセイ)の結果を示す図である。
【図5】 Jijoyeトランスフェクタントアッセイ
(成長ホルモン活性アッセイ)の結果を示す図である。
誤差を示す縦棒はそれぞれ3クローンでの偏差を示す。
【図6】 Jijoyeトランスフェクタントアッセイ
(結合アッセイ)の結果を示す図である。
【図7】 IL−4受容体及びBF−GETP又はJ−
GETPによって誘発されたStat6活性を示した図
である。図中、矢印はStat6含有DNA複合体の位
置を示す。また、図中、AはBF−GETPの結果を示
し、BはJ−GETPの結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/53 P A61K 37/02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アトピー体質を判定する方法であって、
    N末端から50番目のアミノ酸がイソロイシンであるイン
    ターロイキン4受容体α鎖を有する個体をアトピー性ア
    レルギー疾患の発症危険性ありと判定する方法。
  2. 【請求項2】 インターロイキン4受容体α鎖をコード
    する遺伝子の核酸配列を決定することにより判定を行う
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 インターロイキン4受容体α鎖をコード
    する遺伝子の核酸部分塩基配列又は全長を含むフラグメ
    ントをPCR法により増幅する工程を含む請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 インターロイキン4受容体α鎖をコード
    する遺伝子においてインターロイキン4受容体α鎖のN
    末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列がイソ
    ロイシンをコードする核酸配列である場合に、その個体
    をアトピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判定す
    る請求項2又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】 インターロイキン4受容体遺伝子の両方
    の対立遺伝子においてインターロイキン4受容体α鎖の
    N末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列がイ
    ソロイシンをコードする核酸配列である場合に、その個
    体をアトピー性アレルギー疾患の発症危険性が高いと判
    定する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 アトピー性アレルギー疾患の発症危険性
    を判定する方法であって、下記の工程: (a) 個体より分離した生体試料を用いてインターロイキ
    ン4受容体α鎖をコードする遺伝子の核酸番号150 から
    152 を含む部分塩基配列又は全長を含むフラグメントを
    PCR法により増幅する工程; (b) Ile50Val変異を含むフラグメントが得られ
    た場合には、その個体をアトピー性アレルギー疾患の発
    症危険性ありと判定する工程、を含む方法。
  7. 【請求項7】 下記のプライマー・セット: Aプライマー:5’−CGGAATTCCGAGGCC
    CACACGTTGT Bプライマー:5’−CGCTGGGCTTGAAGG
    AGを用いる請求項3ないし6のいずれか1項に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 アトピー性アレルギー疾患の発症危険性
    を判定するために用いるプライマー・セットであって、
    請求項7に記載のAプライマー及びBプライマーを含む
    セット。
  9. 【請求項9】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロイ
    シンであるインターロイキン4受容体α鎖を特異的に認
    識するモノクローナル抗体を用いて判定を行う請求項1
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
    イシンであるインターロイキン4受容体α鎖を含むイン
    ターロイキン受容体にアンタゴニストとして結合するリ
    ガンドを含むアトピー性アレルギー疾患の治療及び/又
    は予防剤。
  11. 【請求項11】 インターロイキン受容体がインターロ
    イキン4受容体である請求項10記載の治療及び/又は予
    防剤。
  12. 【請求項12】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
    イシンであるインターロイキン4受容体α鎖を含むイン
    ターロイキン受容体にアンタゴニストとして結合するリ
    ガンドを評価する工程を含む、アトピー性アレルギー疾
    患の治療及び/又は予防剤の評価方法。
  13. 【請求項13】 インターロイキン受容体がインターロ
    イキン4受容体である請求項12記載の治療及び/又は
    予防剤の評価方法。
  14. 【請求項14】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
    イシンであるインターロイキン4受容体α鎖を含むイン
    ターロイキン受容体を不活性化する物質を有効成分とし
    て含む、アトピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予
    防剤。
  15. 【請求項15】 インターロイキン受容体がインターロ
    イキン4受容体である請求項14記載の治療及び/又は
    予防剤。
  16. 【請求項16】 インターロイキン受容体を不活性化又
    は阻害する物質が、モノクローナル抗体又はそのモノク
    ローナル抗体の抗原認識部位を有する物質である、請求
    項14又は15記載の治療及び/又は予防剤。
  17. 【請求項17】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
    イシンであるインターロイキン4受容体のα鎖を含むイ
    ンターロイキン受容体から引き起こされるIgEの生産
    増加の阻害剤又は抑制剤。
  18. 【請求項18】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
    イシンであるインターロイキン4受容体のα鎖を含むイ
    ンターロイキン受容体から引き起こされるスタット6の
    リン酸化の阻害剤又は抑制剤。
  19. 【請求項19】 アトピー性アレルギー疾患がアトピー
    性皮膚炎、アトピー性喘息又は花粉症である請求項1な
    いし6のいずれか1項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 アトピー性アレルギー疾患がアトピー
    性皮膚炎、アトピー性喘息又は花粉症である請求項10、
    請求項11、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 アトピー性アレルギー疾患がアトピー
    性皮膚炎、アトピー性喘息又は花粉症である請求項12又
    は13記載の方法。
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