JPH11332567A - アトピー体質の判定方法 - Google Patents
アトピー体質の判定方法Info
- Publication number
- JPH11332567A JPH11332567A JP10140703A JP14070398A JPH11332567A JP H11332567 A JPH11332567 A JP H11332567A JP 10140703 A JP10140703 A JP 10140703A JP 14070398 A JP14070398 A JP 14070398A JP H11332567 A JPH11332567 A JP H11332567A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receptor
- interleukin
- chain
- atopic
- isoleucine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
伝子配列からアトピー性アレルギー疾患の発症危険性を
正確に判定する方法を提供する。 【解決手段】 アトピー体質を判定する方法であって、
インターロイキン4受容体α鎖をコードする遺伝子の核
酸部分塩基配列又は全長を含むフラグメントをPCR法
により増幅する工程などにより、N末端から50番目のア
ミノ酸がイソロイシンであるインターロイキン4受容体
α鎖を有する個体をアトピー性アレルギー疾患の発症危
険性ありと判定する方法。
Description
症の危険性を判定する方法に関する。より具体的には、
個体の特定の遺伝子配列から遺伝子工学の手法を用いて
アトピー性アレルギー疾患の発症危険性を正確に判定す
る方法に関するものである。
り、小児や若年成人におけるその主因はアトピーであ
る。アトピーにはヘルパーT細胞タイプ2サブタイプが
関与しており、特にインターロイキン(IL−4)が過剰
でダニや花粉などの環境に存在する抗原に対するIgE
が産生されている免疫不全である(Shirakawa, T. et a
l., Science, 275, pp.77-79, 1997)。気道の肥満細胞
に結合したIgEと抗原との反応は粘膜の炎症を誘起
し、これが喘息症状を引き起こす。アトピーの発症に遺
伝的要因が関与する可能性は、臨床の場において経験的
に認められている。しかしながら、アトピーは遺伝的要
因に環境的要因が加わって発症する多因子遺伝疾患であ
るため、その原因遺伝子の同定は非常に困難であった。
とした連鎖解析により、血清IgE値と第5、6、7、11、お
よび16染色体との関連が示されている。これらの染色体
には、IL−4などの種々のサイトカイン、HLA、T細胞
受容体、高親和性IgE受容体、およびIL−4受容体な
ど多様な遺伝子が存在しており、これらの遺伝子がアレ
ルギー、特にアトピー関連遺伝子の候補として考えられ
ている。広範な一連の研究の結果、遺伝学的には2種以
上の遺伝子がアトピーに関与していることが判明したが
(Daniels, S.E., et al., Nature, 383, pp.247-250, 1
996; NatureGenel., 15, pp.389-392, 1997)、これらの
遺伝子がどのような機構でアトピーの遺伝的体質に関与
するのかなどの機能面での証明は皆無であり、あくまで
原因遺伝子としての候補の域を脱していなかった。
3)は、B細胞におけるIgE産生やヘルパーT細胞のTh2サブ
タイプへの分化に必須のサイトカインであり、IgE依存
性であるアレルギー疾患の病態進展に深く関連してい
る。特に、IL−4は多機能造血性サイトカインであ
り、B細胞がIgE抗体を産生するのに必須であると共
に、ヘルパーT細胞がTh2(ヘルパーT細胞タイプサ
ブタイプ2)へと成熟化するのにも不可欠であるところ
から(Zuwarski, G. et al., Immunology Today, 15,pp.
19-26, 1994)、IgE−依存性アトピー障害において決
定的な役割を果たしていると考えられる。
ーT細胞のTh2サブタイプへの分化誘導を惹起するには、
Signal Transducer and Transcription factor-6 (STAT
6; 以下、「スタット6」と略す場合がある)と呼ばれ
る転写因子が細胞内情報伝達系において重要な役割を果
たしている。IL−4は、IL−4受容体α鎖とインタ
ーロイキン2受容体γ鎖(共通γ鎖:Russel, S.M. et
al., Science, 262, pp.1880-1882, 1993)とからなる特
異的な受容体複合体を介して作用する。IL−4受容体
α鎖にはヤヌスカイネ−ス(Janus kinase)であるJAK1が
会合し、共通γ鎖にはJAK3が会合して、これらのチロシ
ンりん酸化酵素がスタット6を活性化する。
あるArg576Gln(アミノ酸番号は1番目のAT
Gコドンからの番号を示し、数字の右側に示した天然型
アミノ酸が数字左側に示したアミノ酸に変異したことを
示す)が他のアトピー関連障害[過IgE症候群及び重
症湿疹]と関連付けられて、負の調節分子であるSHP
−1が受容体に結合するのを妨げることが示された(Khu
rana, G.K., et al., New. Engl. J. M., 337, pp.1720
-1725, 1997)。
0Val変異も同定されている(50は2番目のATGコ
ドンからの番号である)(Idzerda, R.L., J. Exp. Me
d., 171, pp.861-873, 1990; Garizzi, J.-P. et al.,
Int. Immunol., 2, pp.669-675,1990)。これは、ヒトI
L−4受容体αの細胞外変異で今日までに知られている
唯一のものである(Deichmann, K. et al., Biochem. Bi
ophys. Res. Comm., 231, pp.696-697, 1997)。しかし
ながら、このヒトIL−4受容体α鎖のアミノ酸変異と
アトピーとの関連については従来報告がない。
ピー性アレルギー疾患の発症の危険性を正確に判定する
方法を提供することにある。より具体的には、遺伝子工
学の手法を用いて、個体の特定の遺伝子配列からアトピ
ー性アレルギー疾患の発症危険性を正確に判定する方法
を提供することが本発明の課題である。
4受容体α鎖の遺伝子変異とアトピー性アレルギー疾患
発症との相関を解明すべく、アトピー性及び非アトピー
性の喘息について大規模な遺伝子連鎖解析を行い、見出
された変異型IL−4受容体α鎖遺伝子をマウス及びヒ
トのB細胞系にトランスフェクションを行った後、機能
検定を行った。その結果、IL−4受容体α鎖のIle
50Val変異が喘息の発症に強く関与していることを
見出した。本発明は上記の知見を元にして完成されたも
のである。
疾患発症の危険性を判定する方法であって、N末端から
50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体
α鎖を有するヒト個体をアトピー性アレルギー疾患の発
症危険性ありと判定する方法を提供するものである。こ
の発明の好ましい態様によれば、IL−4受容体α鎖を
コードする遺伝子の核酸配列を決定することにより判定
を行う上記方法;及び、IL−4受容体α鎖をコードす
る遺伝子の部分塩基配列又は全長を含むフラグメントを
PCR法により増幅する工程を含む上記方法が提供され
る。
体α鎖をコードする遺伝子においてIL−4受容体α鎖
のN末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列が
イソロイシンをコードする核酸配列である場合に、その
個体をアトピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判
定する上記方法;インターロイキン4受容体遺伝子の両
方の対立遺伝子のうち少なくとも一方の遺伝子において
IL−4受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ酸をコ
ードする核酸配列がイソロイシンをコードする核酸配列
である場合に、その個体をアトピー性アレルギー疾患の
発症危険性が高いと判定する上記方法;及び、インター
ロイキン4受容体遺伝子の両方の対立遺伝子においてI
L−4受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ酸をコー
ドする核酸配列がイソロイシンをコードする核酸配列で
ある場合に、その個体をアトピー性アレルギー疾患の発
症危険性が高いと判定する上記方法が提供される。
患発症の危険性を判定する方法であって、下記の工程:
(a) ヒト個体より分離した生体試料を用いてIL−4受
容体α鎖をコードする遺伝子の核酸番号150 から152 を
含む部分塩基配列又は全長を含むフラグメントをPCR
法により増幅する工程;及び(b) Ile50Val変異
を含むフラグメントが得られた場合にはその個体をアト
ピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判定する工程
を含む方法;下記のプライマー・セット:Aプライマ
ー:5’−CGGAATTCCGAGGCCCACAC
GTTGT、及びBプライマー:5’−CGCTGGG
CTTGAAGGAGを用いる上記方法;及びN末端か
ら50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容
体α鎖を特異的に認識するモノクローナル抗体を用いて
判定を行う上記方法が提供される。
のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を
含むインターロイキン受容体(好ましくはIL−4受容
体又はIL−13受容体、より好ましくはIL−4受容
体)にアンタゴニストとして結合するリガンドを含むア
トピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤;N末
端から50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4
受容体α鎖を含むインターロイキン受容体(好ましくは
IL−4受容体又はIL−13受容体、より好ましくは
IL−4受容体)にアンタゴニストとして結合するリガ
ンドを評価する工程を含む、アトピー性アレルギー疾患
の治療及び/又は予防剤の評価方法が提供される。
のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を
含むインターロイキン受容体(好ましくはIL−4受容
体又はIL−13受容体、より好ましくはIL−4受容
体)を不活性化又は阻害する物質、好ましくはモノクロ
ーナル抗体を有効成分として含む、アトピー性アレルギ
ー疾患の治療及び/又は予防剤が提供される。
目のアミノ酸がイソロイシンであるインターロイキン4
受容体のα鎖を有するインターロイキン受容体から引き
起こされるIgEの生産増加の阻害剤又は抑制剤;N末
端から50番目のアミノ酸がイソロイシンであるインター
ロイキン4受容体のα鎖を有するインターロイキン受容
体から引き起こされるスタット6のリン酸化の阻害剤又
は抑制剤が提供される。これらの発明において、アトピ
ー性アレルギー疾患の好ましい例としては、アトピー性
皮膚炎、アトピー性喘息、又は花粉症を挙げることがで
きる。
ルギー疾患発症の危険性を判定するにあたり、N末端か
ら50番目のアミノ酸がイソロイシンであるIL−4受容
体α鎖を有する個体をアトピー性アレルギー疾患の発症
危険性ありと判定することを特徴としている。ヒトIL
−4受容体α鎖のアミノ酸配列及びIle50Val変
異については公知文献に記載されている(Idzerda, R.
L., J. Exp. Med., 171, pp.861-873, 1990; Garizzi,
J.-P. et al., Int. Immunol., 2, pp.669-675, 199
0)。
個体から分離・採取された生体試料を用いて、その個体
が有するIL−4受容体のIL−4受容体α鎖にIle
50Val変異が含まれるか否かを確認する。この確認
のための手段は特に限定されず、IL−4受容体α鎖を
構成するポリペプチド鎖のアミノ酸配列を直接分析する
方法のほか、遺伝子工学的な手法に従って、インターロ
イキン4受容体α鎖をコードする遺伝子の核酸配列を決
定する方法などを採用することができる。生体試料の種
類は特に限定されないが、例えば、血液、組織片などを
用いることが好ましい。
核酸配列を決定する方法としては、PCR(ポリメラー
ゼ・チェーン・リアクション)法を採用することが好ま
しい。この方法は遺伝子工学の分野で周知かつ汎用され
ており、適宜のプライマー配列を用いることにより、目
的の遺伝子フラグメントを短時間に簡便に増幅すること
ができる。PCR法により、IL−4受容体α鎖をコー
ドする遺伝子の部分塩基配列であって、該遺伝子の核酸
番号150 から152 を含む部分塩基配列(IL−4受容体
α鎖のN末端アミノ酸をコードする核酸を核酸番号1か
ら3とする)、又はIL−4受容体α鎖をコードする遺
伝子の全長を含むフラグメントを増幅することができ
る。
適宜選択可能であり、プライマー配列も所望のフラグメ
ントを効率的に増幅できるように適宜設計して用いるこ
とができる。例えば、下記のプライマー・セット:Aプ
ライマー:5'-CGGAATTCCGAGGCCCAC
ACGTTGT、及びBプライマー:5’−CGCTG
GGCTTGAAGGAGを用いると、効率的に所望の
フラグメントを調整することが可能である。増幅された
フラグメントの核酸配列を決定する方法も特に限定され
ず、当業者に利用可能な種々の方法のうちいかなるもの
を採用してもよい。
体α鎖をコードする遺伝子においてIL−4受容体α鎖
のN末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列が
イソロイシンをコードする核酸配列である場合に、その
ヒト個体、好ましくはヒト小児個体はアトピー性アレル
ギー疾患の発症危険性ありと判定される。このような個
体には、Ile50ホモ及びヘテロが含まれる。これら
のうち、少なくとも一方の対立遺伝子においてIL−4
受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ酸をコードする
核酸配列がイソロイシンをコードする核酸配列である場
合(Ile50ヘテロ)には、その個体はIle50を
含まない個体に比べてアトピー性アレルギー疾患の発症
危険性が高いと判定できる。また、両方の対立遺伝子に
おいてIL−4受容体α鎖のN末端から50番目のアミノ
酸をコードする核酸配列がイソロイシンをコードする核
酸配列である場合(Ile50ホモ)には、その個体は
Ile50ヘテロの個体よりもアトピー性アレルギー疾
患の発症危険性がさらに高いと判定される。
程:(a) ヒト個体より分離した生体試料を用いてIL−
4受容体α鎖をコードする遺伝子の核酸番号150 から15
2 を含む部分塩基配列又は全長を含むフラグメントをP
CR法により増幅する工程;及び(b) Ile50Val
変異を含むフラグメントが得られた場合にはその個体を
アトピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判定する
工程を含む方法により実施されることが好ましい。
ノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を含むI
L−4受容体又はIL−13受容体にアンタゴニストと
して結合するリガンドを有効成分として含むアトピー性
アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤が提供される。
ある物質がアンタゴニストとしてIL−4受容体α鎖を
含むIL−4受容体に結合可能か否かは、結合定数(受
容体親和性)やインターロイキン4の生理活性発現阻害
濃度などを調べることにより容易に判定できる。本発明
のアトピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤の
評価方法は、種々の化合物のなかから、上記の特徴を有
するリガンドを評価により選択することを特徴としてい
る。候補物質を選別するための指標としては、例えば、
上記に説明した結合定数やIL−4阻害濃度などを用い
ることができる。
ロイシンであるIL−4受容体α鎖を含むIL−4受容
体を不活化する物質、例えば、N末端から50番目のアミ
ノ酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を特異的
に認識するモノクローナル抗体を有効成分として含む医
薬もアトピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予防剤
として有用である。モノクローナル抗体の製造方法は当
業者に周知かつ慣用であり、N末端から50番目のアミノ
酸がイソロイシンであるIL−4受容体α鎖を抗原とし
て用いることにより、上記の特徴を有するモノクローナ
ル抗体を製造することができる。なお、IL−4受容体
α鎖のIle50Val変異を特異的に認識できるモノ
クローナル抗体は、本発明の判定方法にも好適に用いる
ことができる。
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。 例1 母集団の推計学的解析において、Ile50Val変異
の試験は、PCRに基づいたMsl1制限アッセイを用
いて行った。コントロール被験者におけるIL−4受容
体α Ile50及びVal50に対するゲノタイプ頻
度はハーディ−ワインバーグ平衡と合致しており、p
(Ile50)−0.4、q(Val50)−0.6で
あった。コントロール群とアトピー患者群の間でIle
50及びVal50のゲノタイプ頻度は顕著に異ってい
た(表1)。
たが、内因性喘息や非アトピー性喘息には関連がなかっ
た。Ile50は、総血清IgEレベルの上昇(予測比
=3.94、95%CI 1.90−5.88、p<
0.01)とダニ特異性IgEの上昇(予測比=3.1
8、95%CI 1.72−2.28、p<0.01)
にも関連していた。アトピー性喘息との関連は、特に小
児において強かった(予測比=6.30、95%CI
3.66−8.95、p<0.001);成人(予測比
=3.67、95%CI 1.57−6.69、p<
0.01)。これらの結果は、若年の一卵性双生児が喘
息症状と総血清IgEレベルとの間に最も高い対応率を
示したことと一致しており、かつアトピーや喘息に対す
る相対的な遺伝的インプットまたは遺伝性が小児におい
て最大であるという結論とも一致する(Shirakawa, T.,
et al., J. Clin. Epidemiol., 49, pp.1059-1065, 199
6)。
の高い頻度[〜60%]は、アトピーに関するIle5
0の主として劣性の遺伝的効果を示唆しており、一方、
Arg576Glnの効果は主として優性であるように
見受けられた(Khurama, G.K., New Engl. J.M., 337, p
p.1720-1725, 1997)。この結果は、異質性が一つの座の
中だけでなく異なった座の間でも見られるというアトピ
ーの遺伝学の複雑さを示している。
l50変異の機能を調べるために、これらの変異を示す
cDNAを用いて、ルシフェラーゼまたはヒト成長ホル
モン遺伝子のいずれかに結合させたヒトIε遺伝子のプ
ロモーター領域を含むプラスミドを構築し、マウスBリ
ンパ球又はヒトBリンパ球にトランスフェクトした。こ
のIε−ルシフェラーゼ構築物をマウスのpro−B細
胞系であるBa/F3[BF−GETP]にトランスフ
ェクトし、Iε−ヒト成長ホルモン構築物をヒトB細胞
系であるJijoye[J−GETP]にトランスフェ
クトした。次いで、これらの系のクローンに発現ベクタ
ー(Ile50またはVal50 IL−4受容体αc
DNA(図1(b))のいずれかを担持)をトランスフェ
クトした。
に付すと、10種のIle50の内4種、10種のVa
l50のうち2種のトランスフェクトされたクローンが
ヒトIL−4の刺激を受けて良く生育した。Ile50
BF−GETPは、ヒトIL−4の刺激を受けて生育
したVal50 BF−GETPに比べてほぼ3倍量の
生育を示した(図2)。それらのルシフェラーゼ活性
は、マウスIL−4の刺激に対しては互いに異ならず、
また親BF−GETPクローンとも異ならなかったが、
これは、ジャームラインイプシロン転写物の転写に対す
る細胞内機構がIle50BF−GETP及びVal5
0BF−GETPの両者において正常であることを示し
ている。Ile50BF−GETPは、Val50クロ
ーンと比較した場合、ヒトIL−4に呼応したIε転写
物の誘導が約3倍大きかった(それぞれ5.4倍増およ
び15.5倍増)(図3)。
e50の発現が高いためにヒトIL−4の刺激に対して
Ile50BF−GETPの応答が増強されている可能
性を評価するために、結合アッセイを行った。その結
果、平均Kd{52(39−63)pM対56(40、
71)pM−図4}におけるIle50BF−GETP
とVal50BF−GETPの間には差異がなかった。
細胞上のIle50IL−4受容体αの平均数(230
0部位/細胞)はVal50IL−4受容体αの平均数
(2300部位/細胞)と同じであった。この結果は、
Ile50がヒトIL−4受容体αの機能をアップレギ
ュレートし、その結果としてヒトIL−4に呼応した細
胞増殖の増加とジャームラインイプシロン転写物(Iε
により支配されている領域のこと)の増加の両方をもた
らすことを強く示唆している。
クローンにおいても同じ結果が得られた。スクリーニン
グの際、10個の薬剤耐性クローンを得たが、これらは
それぞれIle50IL−4受容体αまたはVal50
IL−4受容体αを有していた。これらのなかから応答
性の高いクローンを3個選んで以下の試験に使用した。
Ile50 J−GETPは、IL−4に応答してVa
l50 J−GETPが産生したよりも約3倍多い成長
ホルモンを産生した(図5)。平均Kd{63−143
対100−143pM}については、Ile50J−G
ETPとVal50J−GETPの間には差異がなく
(図6)、またJ−GETP上のIL−4受容体αの数
においても差はなかった{Ile50では1000−1
0000/細胞に対しVal50では3600−420
0/細胞}。
れないことから(Takeda, K. et al., Nature, 380, pp.
627-630, 1996; Shimoda, K., et al., Nature, 380, p
p.630-633, 1996)、上記の知見を明確にし、さらに発展
させるために、転写因子Stat6の相対的活性化を検
討した。Ile50及びVal50J−GETPにおけ
るStat6の活性化の動的パターンはほぼ同等であっ
たが、マウスBF−GETP及びヒトJ−GETPクロ
ーンの両者において、Val50と比較してIle50
変異体はStat6の活性化を約2倍増強していた(図
7:細胞は各ヒトIL−4濃度で15分間インキュベー
トした)。
タは、IL−4受容体αのIle50がIL−4に対す
る受容体の応答を顕著に増加させ、その結果、Stat
6の活性を増加させて、増殖とジャームラインε産生を
もたらすという結論を強く示唆している。これらの知見
は、Ile50とIgEの高い血清レベルとの間に見い
だした強い関連性(両方ともトータル且つアレルゲン特
異性)と完全に一致しており、また統計解析におけるア
トピー性喘息とも完全に一致している。なお、IL−4
受容体αはIL−4受容体及びIL−13受容体の両者
に共通の成分であるところから(Callard, R.E., Immuno
l. Today, 17, pp.108-110, 1996)、IL−13はIL
−4の多様な機能の一部を共有している。従って、IL
−4受容体α鎖の変異は、IL−13の機能を増強する
可能性がある。
120名の被験者を選定した。選定した被験者の性別と
年齢による罹病率はこの地域でのものに合致させた。医
師によってアレルギー、内因性小児アレルギー性喘息と
診断された120症例を2病院からそれぞれ集めた。被
験者は以下の呼吸器症状のうちの2以上を呈した場合に
喘息と判定した。(i)咳、(ii)痰、(iii)呼
吸困難、(iv)一日中あるいは夜間のぜい鳴、または
(v)2年以上にわたるぜい鳴を伴った欠乏呼吸の発
作。成人被験者にはヘビースモーカー(紙巻きタバコ2
0本超/日)はいなかった。
し、文献記載の方法と同様にして陽性タイターに対する
カットオフ値を用いた(Mao, X.-Q. et al., Lancet, 34
8, pp.581-583, 1996)。文献記載の小児に対する正常値
より大きいかあるいは成人では400kU/L(平均+
/−2SD)より大きいものを、高い総IgE値(CA
P、Uppsala、スウェーデン)とした。アトピー
はIgE応答性で定義し、総血清IgEの高濃度値とし
て、あるいは15種の高度に精製した空媒アレルゲンの
一種以上に対する陽性特異性IgEタイターか、これら
2つの組合せで診断を下した。
croprobe Corporation、米国ガー
デングローブ)を用いて抽出した。ヒトIL−4受容体
αに対してはゲノミックDNAでなくcDNA配列のみ
しか入手できなかったため、マウスIL−4受容体α遺
伝子のエクソン−イントロン構造に基づいて次のプライ
マーを用いた(Wrighton, N. et al., Growth Factor,
6, pp.103-118, 1992)。最初94℃で5分間変性させた
後、100ngのゲノミックDNAをテンプレートとし
て全30μlの反応液中でPCR反応を行い、94℃で
30秒、60℃で30秒、さらに72℃で30秒のサイ
クルを37サイクル実施した。プライマーとして、5’
−CGGAATTCCGAGGCCCACACGTTG
T及び5’−CGCTGGGCTTGAAGGAGを用
いた。アンダーラインを付した配列は、PCR産物の延
長のために加えた。2ユニットのMsl1(New E
ngland Biolab、英国)で一夜消化した
後、5%アガロースゲルでDNAを分離した(2:3N
usieve GTG:アガロース)。
した(Kunkel. T.A., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.,
82, pp.488-492, 1985)。5’CTCAGGGATAC
ACCCGで表されるオリゴヌクレオチドを突然変異誘
発に用いた。バリンまたはイソロイシンを担持するヒト
IL−4受容体αのプラスミドDNAをpcDNA3.
1/Zeoベクター(Invitrogen、カナダ国
カールスバッド)に挿入し、これらをそれぞれVal5
0及びIle50と命名した。
ンシン州マジソン)に挿入したヒトIεの−187〜+
6のプロモーター領域を含むプラスミドとpSV2ネオ
マイシン耐性遺伝子とをマウスpro−B細胞系である
Ba/F3に共トランスフェクトし、得られた形質転換
細胞をBF−GETPと命名した。Val50IL−4
受容体αまたはIle50IL−4受容体αのいずれか
を電気穿孔法によってBF−GETPにトランスフェク
トした。
−583〜−3のプロモーター領域を挿入したpS72
ベクターのプラスミドでヒトバーキットリンパ腫瘍細胞
系であるJijoycをトランスフェクトした。この形
質転換細胞はJanE.deVries博士(DNAX
リサーチ・インスチチュート、カリフォルニア州パロア
ルト)から寄贈されたものであり、J−GETPと称す
る。Val50またはIle50IL−4受容体αのい
ずれかを電気穿孔法によってJ−GETPにトランスフ
ェクトした。
細胞の増殖応答を従前記載のMTT法によって検定した
(Yokota, T. et al., Proc. Natl. Acad. Sci.U.S.A.,
81, pp.1070-1074, 1984)。BT−GETPを用いたルシフェラーゼ活性アッセイ 2ng/mlのヒトIL−4またはマウスIL−4の存
在下あるいは不存在下で1×106個の細胞(BT‐G
ETP)を24時間培養後、細胞をリポーター溶解バッ
ファー(プロメガ社)で溶解させ、清澄な細胞溶解液を
ルシフェラーゼアッセイ試薬(東洋インキ)と混合し
た。
間培養後、ELISAアッセイによって成長ホルモンの
産生を調べた。結合アッセイ 125 I−標識ヒトIL−4(NEN、マサチューセッ
ツ州ボストン)の細胞に対する結合アッセイを文献記載
の方法に従って行った(Izuhara, K. et al., Biochem.
Biophys. Res. Comm. 190, pp.992-1000, 1993)。
A) 文献記載の方法に従ってEMSAの操作を実施した(Izu
hara, K. et al., J.Biol. Chem., 271, pp.619-622, 1
996)。ヒトIL−4によって刺激された細胞を溶解し、
核タンパクを抽出した。用いた核抽出物の量は混合前に
標準化した。核抽出物を結合バッファーであるpoly
(dl−dC)及びIεの32P標識オリゴヌクレオチ
ドプローブ(5’GTCAACTTCCCAAGAAC
AGAA)と混合した後、混合物をポリアクリルアミド
ゲルで電気泳動により分離した。DNA−タンパク複合
体をオートラジオグラフィーで視覚化した。
図である。図中、(a)ヒトIL−4受容体α鎖の構造
の模式図であり、斜線部分はシグナルぺプチド、黒く塗
った部分はトランスメンブレンドメインを示す。(b)
はIle50またはVal50をコードするcDNA配
列を示す。
(MTTアッセイ)の結果を示す図である。
(ルシフェラーゼ活性アッセイ)の結果を示す図であ
る。図中、ヒトIL−4の刺激が無い場合の各クローン
のルシフェラーゼ活性を1倍として結果を示した。
(結合アッセイ)の結果を示す図である。
(成長ホルモン活性アッセイ)の結果を示す図である。
誤差を示す縦棒はそれぞれ3クローンでの偏差を示す。
(結合アッセイ)の結果を示す図である。
GETPによって誘発されたStat6活性を示した図
である。図中、矢印はStat6含有DNA複合体の位
置を示す。また、図中、AはBF−GETPの結果を示
し、BはJ−GETPの結果を示す。
Claims (21)
- 【請求項1】 アトピー体質を判定する方法であって、
N末端から50番目のアミノ酸がイソロイシンであるイン
ターロイキン4受容体α鎖を有する個体をアトピー性ア
レルギー疾患の発症危険性ありと判定する方法。 - 【請求項2】 インターロイキン4受容体α鎖をコード
する遺伝子の核酸配列を決定することにより判定を行う
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 インターロイキン4受容体α鎖をコード
する遺伝子の核酸部分塩基配列又は全長を含むフラグメ
ントをPCR法により増幅する工程を含む請求項1記載
の方法。 - 【請求項4】 インターロイキン4受容体α鎖をコード
する遺伝子においてインターロイキン4受容体α鎖のN
末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列がイソ
ロイシンをコードする核酸配列である場合に、その個体
をアトピー性アレルギー疾患の発症危険性ありと判定す
る請求項2又は3記載の方法。 - 【請求項5】 インターロイキン4受容体遺伝子の両方
の対立遺伝子においてインターロイキン4受容体α鎖の
N末端から50番目のアミノ酸をコードする核酸配列がイ
ソロイシンをコードする核酸配列である場合に、その個
体をアトピー性アレルギー疾患の発症危険性が高いと判
定する請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 アトピー性アレルギー疾患の発症危険性
を判定する方法であって、下記の工程: (a) 個体より分離した生体試料を用いてインターロイキ
ン4受容体α鎖をコードする遺伝子の核酸番号150 から
152 を含む部分塩基配列又は全長を含むフラグメントを
PCR法により増幅する工程; (b) Ile50Val変異を含むフラグメントが得られ
た場合には、その個体をアトピー性アレルギー疾患の発
症危険性ありと判定する工程、を含む方法。 - 【請求項7】 下記のプライマー・セット: Aプライマー:5’−CGGAATTCCGAGGCC
CACACGTTGT Bプライマー:5’−CGCTGGGCTTGAAGG
AGを用いる請求項3ないし6のいずれか1項に記載の
方法。 - 【請求項8】 アトピー性アレルギー疾患の発症危険性
を判定するために用いるプライマー・セットであって、
請求項7に記載のAプライマー及びBプライマーを含む
セット。 - 【請求項9】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロイ
シンであるインターロイキン4受容体α鎖を特異的に認
識するモノクローナル抗体を用いて判定を行う請求項1
記載の方法。 - 【請求項10】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
イシンであるインターロイキン4受容体α鎖を含むイン
ターロイキン受容体にアンタゴニストとして結合するリ
ガンドを含むアトピー性アレルギー疾患の治療及び/又
は予防剤。 - 【請求項11】 インターロイキン受容体がインターロ
イキン4受容体である請求項10記載の治療及び/又は予
防剤。 - 【請求項12】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
イシンであるインターロイキン4受容体α鎖を含むイン
ターロイキン受容体にアンタゴニストとして結合するリ
ガンドを評価する工程を含む、アトピー性アレルギー疾
患の治療及び/又は予防剤の評価方法。 - 【請求項13】 インターロイキン受容体がインターロ
イキン4受容体である請求項12記載の治療及び/又は
予防剤の評価方法。 - 【請求項14】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
イシンであるインターロイキン4受容体α鎖を含むイン
ターロイキン受容体を不活性化する物質を有効成分とし
て含む、アトピー性アレルギー疾患の治療及び/又は予
防剤。 - 【請求項15】 インターロイキン受容体がインターロ
イキン4受容体である請求項14記載の治療及び/又は
予防剤。 - 【請求項16】 インターロイキン受容体を不活性化又
は阻害する物質が、モノクローナル抗体又はそのモノク
ローナル抗体の抗原認識部位を有する物質である、請求
項14又は15記載の治療及び/又は予防剤。 - 【請求項17】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
イシンであるインターロイキン4受容体のα鎖を含むイ
ンターロイキン受容体から引き起こされるIgEの生産
増加の阻害剤又は抑制剤。 - 【請求項18】 N末端から50番目のアミノ酸がイソロ
イシンであるインターロイキン4受容体のα鎖を含むイ
ンターロイキン受容体から引き起こされるスタット6の
リン酸化の阻害剤又は抑制剤。 - 【請求項19】 アトピー性アレルギー疾患がアトピー
性皮膚炎、アトピー性喘息又は花粉症である請求項1な
いし6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項20】 アトピー性アレルギー疾患がアトピー
性皮膚炎、アトピー性喘息又は花粉症である請求項10、
請求項11、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項21】 アトピー性アレルギー疾患がアトピー
性皮膚炎、アトピー性喘息又は花粉症である請求項12又
は13記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10140703A JPH11332567A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | アトピー体質の判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10140703A JPH11332567A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | アトピー体質の判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11332567A true JPH11332567A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15274777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10140703A Pending JPH11332567A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | アトピー体質の判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11332567A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000034789A3 (en) * | 1998-12-11 | 2000-09-08 | Childrens Hosp Medical Center | Method for determining asthma susceptibility |
WO2000065050A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Pollinosis-associated gene 795 |
WO2000065051A1 (fr) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Gene 627 associe a la pollinose |
WO2000065046A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Pollinosis-associated gene 373 |
WO2000065049A1 (fr) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Gene 513 associe a la pollinose |
WO2000065048A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Pollinosis-associated gene 581 |
WO2000065045A1 (fr) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Gene 419 associe a la pollinose |
WO2000073435A1 (fr) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | Genox Research, Inc. | Gene 441 associe a la pollinose |
WO2002024903A1 (fr) * | 2000-09-25 | 2002-03-28 | Genox Research, Inc. | Methode d'examen applicable en cas de maladie allergique |
WO2002026962A1 (fr) * | 2000-09-26 | 2002-04-04 | Genox Research, Inc. | Procede d'examen de maladies allergiques |
WO2002075304A1 (en) * | 2001-03-21 | 2002-09-26 | Genox Research, Inc. | Method of examining allergic disease |
JP2011508592A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-17 | メディミューン リミテッド | インターロイキン−4受容体α(IL−4Rα)−173に対する結合メンバー |
JP5243681B2 (ja) * | 2000-07-19 | 2013-07-24 | 協和発酵バイオ株式会社 | アトピー性皮膚炎の予防または改善剤 |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP10140703A patent/JPH11332567A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000034789A3 (en) * | 1998-12-11 | 2000-09-08 | Childrens Hosp Medical Center | Method for determining asthma susceptibility |
US6986990B1 (en) | 1999-04-27 | 2006-01-17 | Genox Research, Inc. | Pollen allergy-related gene 513 |
WO2000065050A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Pollinosis-associated gene 795 |
WO2000065051A1 (fr) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Gene 627 associe a la pollinose |
WO2000065046A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Pollinosis-associated gene 373 |
WO2000065049A1 (fr) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Gene 513 associe a la pollinose |
WO2000065048A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Pollinosis-associated gene 581 |
WO2000065045A1 (fr) * | 1999-04-27 | 2000-11-02 | Genox Research, Inc. | Gene 419 associe a la pollinose |
WO2000073435A1 (fr) * | 1999-05-27 | 2000-12-07 | Genox Research, Inc. | Gene 441 associe a la pollinose |
JP5243681B2 (ja) * | 2000-07-19 | 2013-07-24 | 協和発酵バイオ株式会社 | アトピー性皮膚炎の予防または改善剤 |
WO2002024903A1 (fr) * | 2000-09-25 | 2002-03-28 | Genox Research, Inc. | Methode d'examen applicable en cas de maladie allergique |
US7148011B2 (en) | 2000-09-25 | 2006-12-12 | Japan As Represented By General Director Of Agency Of National Center For Child Health And Development | Method of testing for allergic diseases |
WO2002026962A1 (fr) * | 2000-09-26 | 2002-04-04 | Genox Research, Inc. | Procede d'examen de maladies allergiques |
WO2002075304A1 (en) * | 2001-03-21 | 2002-09-26 | Genox Research, Inc. | Method of examining allergic disease |
JP2011508592A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-17 | メディミューン リミテッド | インターロイキン−4受容体α(IL−4Rα)−173に対する結合メンバー |
JP2014198049A (ja) * | 2007-12-21 | 2014-10-23 | メディミューン リミテッド | インターロイキン−4受容体α(IL−4Rα)−173に対する結合メンバー |
JP2018148922A (ja) * | 2007-12-21 | 2018-09-27 | メディミューン リミテッド | インターロイキン−4受容体α(IL−4Rα)−173に対する結合メンバー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Spencer et al. | Loss of the interleukin-6 receptor causes immunodeficiency, atopy, and abnormal inflammatory responses | |
Ogishi et al. | Inherited PD-1 deficiency underlies tuberculosis and autoimmunity in a child | |
Portelli et al. | Genetic risk factors for the development of allergic disease identified by genome‐wide association | |
Graves et al. | A cluster of seven tightly linked polymorphisms in the IL-13 gene is associated with total serum IgE levels in three populations of white children | |
Howard et al. | Identification and association of polymorphisms in the interleukin-13 gene with asthma and atopy in a Dutch population | |
Hizawa et al. | Genetic regulation of Dermatophagoides pteronyssinus–specific IgE responsiveness: a genome-wide multipoint linkage analysis in families recruited through 2 asthmatic sibs | |
Wjst et al. | A genome-wide search for linkage to asthma | |
Koppelman et al. | Association of a promoter polymorphism of the CD14 gene and atopy | |
Basehore et al. | A comprehensive evaluation of IL4 variants in ethnically diverse populations: association of total serum IgE levels and asthma in white subjects | |
Rosa-Rosa et al. | The R576 IL-4 receptor α allele correlates with asthma severity | |
Hauswirth et al. | Recombinant allergens promote expression of CD203c on basophils in sensitized individuals | |
Blakemore et al. | Interleukin-1 receptor antagonist allele (ILIRN* 2) associated with nephropathy in diabetes mellitus | |
Ono | Molecular genetics of allergic diseases | |
Liu et al. | Associations between total serum IgE levels and the 6 potentially functional variants within the genes IL4, IL13, and IL4RA in German children: the German Multicenter Atopy Study | |
El-Dahr et al. | Development of immune responses to Aspergillus at an early age in children with cystic fibrosis. | |
JPH11332567A (ja) | アトピー体質の判定方法 | |
SANDFORD et al. | The genetics of asthma: the important questions | |
Bernstein et al. | Diisocyanate asthma and gene-environment interactions with IL4RA, CD-14, and IL-13 genes | |
Wan et al. | A genome-wide association study to identify genetic determinants of atopy in subjects from the United Kingdom | |
Breiteneder et al. | Allergen nomenclature | |
KR20160113700A (ko) | 천식 폐에서의 il-13 활성화의 말초 바이오마커로서의 디펩티딜 펩티다제-4(dpp4/cd26) | |
Khoo et al. | Associations of the IL12B promoter polymorphism in longitudinal data from asthmatic patients 7 to 42 years of age | |
Celedon et al. | Lack of association between a polymorphism in the interleukin‐13 gene and total serum immunoglobulin E level among nuclear families in Costa Rica | |
EP1137947B1 (en) | Method for determining asthma susceptibility | |
Blumenthal et al. | Genetics of asthma |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050523 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080219 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080708 |