JPH11331328A - ハンズフリー電話装置 - Google Patents

ハンズフリー電話装置

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JPH11331328A
JPH11331328A JP10133619A JP13361998A JPH11331328A JP H11331328 A JPH11331328 A JP H11331328A JP 10133619 A JP10133619 A JP 10133619A JP 13361998 A JP13361998 A JP 13361998A JP H11331328 A JPH11331328 A JP H11331328A
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JP
Japan
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voice
incoming call
incoming
ring tone
voice signal
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Application number
JP10133619A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Suzuki
勉 鈴木
Yoshimasa Murota
芳正 室田
Kazuhiko Nakaouji
和彦 中王子
Shigehiko Hosoe
成彦 細江
Haruyuki Tsuzuki
治幸 都築
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Denso Corp
Denso Electronics Corp
Original Assignee
Denso Corp
Anden Co Ltd
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Publication date
Application filed by Denso Corp, Anden Co Ltd filed Critical Denso Corp
Priority to JP10133619A priority Critical patent/JPH11331328A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】着信音の鳴動時にも外部騒音の影響を受けるこ
となく音声による確実な着呼が可能で、且つ低コストな
ハンズフリー電話装置を提供する。 【解決手段】CPU24は、着信検出信号(データ信号
DA)に基づいて携帯電話機3の着信を検知すると、携
帯電話機3からの着信音声信号(受話信号RA)をボイ
ススイッチ21にて遮断すると共に、設定着信音声信号
TSを生成してスピーカ13から設定着信音を出力させ
る。使用者は着呼する際には予め規定された言葉を発声
し、マイクロフォン12は設定着信音と使用者の音声と
を同時に収音する。ローパスフィルタ52は、前記規定
された言葉の周波数を通過させ、設定着信音声信号TS
を遮断する。CPU24は、ローパスフィルタ52の出
力が走行騒音に基づいて設定されたしきい値レベルを越
えている場合、マイクロフォン12の収音した音に使用
者が発声した前記規定された言葉が含まれていると判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンズフリー電話装
置に係り、詳しくは、受話器を手に持たずに通話が可能
なハンズフリー機能を備えた電話装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のハンズフリー電話装置において
は、着信時に着呼(オフフック)する際に、受話器を持
ち上げる操作の代わりに、着呼スイッチを押す操作が必
要であった。従って、着呼スイッチを押すという手動操
作に手が煩わされるため、結果として、受話器を手に持
たなくてもよいというハンズフリー機能の便利さが大き
く損なわれるという欠点があった。尚、着信とは、外線
から通話回線の接続要求がなされることをいう。また、
着呼とは、着信があった外線と通話回線を接続すること
をいう。
【0003】そこで、特開平7−115459号公報に
開示されるハンズフリー電話装置が提案されている。同
公報に記載の技術においては、通話回線を含んで構成さ
れる回線からの着信信号に応じて鳴動する着信音の休止
時間の間に、予め規定された言葉による音声信号が、予
め定められた入力レベルを越え、且つ、予め定められた
音声検出時間内の音声信号であること、および、予め定
められた騒音検出時間内に予め定められた入力レベルを
越える騒音が含まれていないことを検出したときに、着
呼するようにしている。そのため、着信に際して、使用
者が予め規定された言葉(例えば、「ハーイ」など)を
発声するだけで、一切の手動操作を行うことなく着呼す
ることができる。
【0004】しかし、同公報に記載の技術では、着信音
の休止時間の間に使用者が発声する必要がある。ここ
で、着信音は、1秒間の鳴動期間と、それに続く2秒間
の無音期間(鳴動停止期間)とが繰り返されることによ
り、3秒周期で1秒間鳴動するようになっている。その
ため、使用者は、前記無音期間のタイミングをはかって
発声しなければならず、使い勝手が悪いという問題があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平9−1
86757号公報に開示される電話機が提案されてい
る。同公報に記載の技術によれば、着信音と使用者の音
声とを含む音声信号から着信音成分を除去する着信音除
去手段を設けることにより、着信音の発生タイミングで
使用者が発声したために着信音と使用者の音声とが重な
った場合でも、使用者の音声を検出することができる。
そのため、使用者は着信音の発生タイミングを考慮する
ことなく発声するだけで着呼することが可能になり、使
い勝手を向上させることができる。
【0006】しかし、同公報に記載の技術では、前記着
信音除去部がFIR(有限インパルス応答)フィルタお
よび減算器から構成されている。従って、コストの高い
FIRフィルタを用いるために、装置全体のコストも高
くなるという問題があった。また、同公報に記載の技術
では、着信音と使用者の音声とを区別することはできる
ものの、外部騒音を使用者の音声と誤判定するおそれが
あった。特に、自動車の車内ではロードノイズや風切音
などの走行騒音が発生するため、同公報に記載の電話機
を車載用に使った場合、走行騒音を使用者の音声と誤判
定して使用者の意図に関係なく着呼してしまう可能性が
高くなる。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、着信音の鳴動時にも外
部騒音の影響を受けることなく音声による確実な着呼が
可能で、且つ低コストなハンズフリー電話装置を提供す
ることにある。また、本発明の別の目的は、着呼だけで
なく着呼の保留についても使用者の音声によって行うこ
とが可能なハンズフリー電話装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、着信を検出して
着信音を出力する着信音発生手段と、入力音声を音声信
号に変換して送信する音声入力送信手段と、受信した音
声信号を音声に変換して出力する受信音声出力手段と、
着信に対する音声応答を検出し、その着信応答に基づい
て外線との通話回線を接続する着呼を行う着呼制御手段
と、前記音声入力送信手段で得られる着信音と着信応答
とを含む音声信号から着信音成分を除去して前記着呼制
御手段へ供給する着信音除去手段とを備えたハンズフリ
ー電話装置である。そして、前記着信音除去手段は、予
め規定された母音に含まれる第1および第2のフォルマ
ントの周波数をそれぞれ通過帯域とする第1および第2
のバンドパスフィルタを備える。
【0009】従って、本発明によれば、第1および第2
のバンドパスフィルタを共に通過する音声信号があるな
らば、着信音除去手段に入力された音声信号には、前記
規定された言葉の母音が含まれることになる。ここで、
着信音に前記規定された言葉の母音の各フォルマントの
周波数の一方が偶然含まれていることはありえるが、各
フォルマントの周波数の両方が含まれていることはあり
えない。そのため、各バンドパスフィルタを用いること
により、音声信号から着信音成分を確実に除去すること
ができる。従って、使用者は着信音の発生タイミングを
考慮することなく予め規定された言葉を発声するだけ
で、着信音の鳴動時にも確実に着呼することが可能にな
り、使い勝手を向上させることができる。また、前記公
報(特開平9−186757号)のようにコストの高い
FIRフィルタを使用せず、複雑な音声認識回路も使用
しないため、低コストなハンズフリー電話装置を実現す
ることができる。
【0010】次に、請求項2に記載の発明は、着信を検
出して着信音を出力する着信音発生手段と、入力音声を
音声信号に変換して送信する音声入力送信手段と、受信
した音声信号を音声に変換して出力する受信音声出力手
段と、着信に対する音声応答を検出し、その着信応答に
基づいて外線との通話回線を接続する着呼を行う着呼制
御手段と、前記音声入力送信手段で得られる着信音と着
信応答とを含む音声信号から着信音成分を除去して前記
着呼制御手段へ供給する着信音除去手段とを備えたハン
ズフリー電話装置である。そして、前記着信音は、予め
規定された言葉の周波数よりも高い周波数に設定され、
前記着信音除去手段は、前記規定された言葉の周波数を
通過させると共に、前記着信音の周波数を遮断するロー
パスフィルタを備える。
【0011】従って、本発明によれば、ローパスフィル
タを通過する音声信号があるならば、着信音除去手段に
入力された音声信号には、前記規定された言葉が含まれ
ることになる。そのため、ローパスフィルタを用いるこ
とにより、音声信号から着信音成分を確実に除去するこ
とができる。従って、請求項1に記載の発明と同様の効
果を得ることができる。
【0012】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のハンズフリー電話装置におい
て、前記着呼制御手段は、前記着信音除去手段により着
信音が除去された音声信号のレベルが、外部騒音に基づ
いて設定されたしきい値レベルを越えている場合に、当
該音声信号を着信応答によるものと判定する。
【0013】従って、本発明によれば、着信音除去手段
により着信音が除去された音声信号に外部騒音が含まれ
ている場合でも、着信応答による音声信号を正確に検出
することができるため、外部騒音の影響を受けることな
く確実な着呼が可能となる。次に、請求項4に記載の発
明は、着信を検出して着信メッセージを出力する着信メ
ッセージ発生手段と、当該着信メッセージ発生手段から
着信メッセージが出力されてから予め設定された時間が
経過した後に、着呼の保留に係る着呼保留メッセージを
出力する着呼保留メッセージ発生手段と、入力音声を音
声信号に変換して送信する音声入力送信手段と、受信し
た音声信号を音声に変換して出力する受信音声出力手段
とを備えたハンズフリー電話装置である。そして、前記
音声入力送信手段で得られる音声信号に基づいて、着信
に対する音声応答を検出し、その着信応答に基づいて外
線との通話回線を接続する着呼を行う着呼制御手段を備
える。また、前記音声入力送信手段で得られる音声信号
に基づいて、着呼の保留に対する音声応答を検出し、そ
の着呼保留応答に基づいて前記着呼制御手段を制御して
着呼を保留させる着呼保留制御手段を備える。
【0014】従って、本発明によれば、着呼だけでなく
着呼の保留についても使用者の音声によって行うことが
できる。次に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記
載のハンズフリー電話装置において、前記着呼制御手段
は、前記音声入力送信手段で得られる音声信号のレベル
が、外部騒音に基づいて設定されたしきい値レベルを越
えている場合に、当該音声信号を着信応答によるものと
判定する。また、前記着呼保留制御手段は、前記音声入
力送信手段で得られる音声信号のレベルが、外部騒音に
基づいて設定されたしきい値レベルを越えている場合
に、当該音声信号を着呼保留応答によるものと判定す
る。
【0015】従って、本発明によれば、音声入力送信手
段で得られる音声信号に外部騒音が含まれている場合で
も、着信応答による音声信号および着呼保留応答による
音声信号を正確に検出することができるため、外部騒音
の影響を受けることなく確実な着呼および着呼の保留が
可能となる。
【0016】尚、以下に述べる発明の実施の形態におい
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「着信音発生手段」は携帯電話機3,ケーブル3
1,コネクタ26,バッファアンプ27,ボイススイッ
チ21,スピーカ駆動用アンプ28,スピーカ13,電
話I/F回路25,CPU24から構成され、同じく
「音声入力送信手段」はマイクロフォン12,マイクロ
フォン用アンプ29,ボイススイッチ21,バッファア
ンプ30,コネクタ26,ケーブル31,携帯電話機3
から構成され、同じく「受信音声出力手段」は携帯電話
機3,ケーブル31,コネクタ26,バッファアンプ2
7,ボイススイッチ21,スピーカ駆動用アンプ28,
スピーカ13から構成され、同じく「着呼制御手段」お
よび「着呼保留制御手段」はA/Dコンバータ23,C
PU24,電話I/F回路25,コネクタ26,ケーブ
ル31,携帯電話機3から構成され、同じく「着信音除
去手段」は各バンドパスフィルタ2a,22bまたはロ
ーパスフィルタ52に相当し、同じく「着信メッセージ
発生手段」および「着呼保留メッセージ発生手段」は携
帯電話機3,ケーブル31,コネクタ26,スピーカ駆
動用アンプ28,スピーカ13,電話I/F回路25,
CPU24,音声合成用LSI62から構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図面と共に説明する。図1
に、第1実施形態のハンズフリー電話装置1のブロック
構成を示す。
【0018】車載用のハンズフリー電話装置1は、ハン
ズフリー装置2および携帯電話機3から構成されてい
る。ハンズフリー装置2は、装置本体11,マイクロフ
ォン12,スピーカ13から構成されており、自動車の
車室内に設置される。ここで、ハンズフリー装置2の各
部材11〜13は運転の妨げにならない場所に設置され
ると共に、マイクロフォン12は運転中の使用者の音声
を確実に収音可能な場所(例えば、サイドピラー上)に
設置され、スピーカ13は運転中の使用者がスピーカ1
3からの音声を確実に聴くことが可能な場所(例えば、
センターコンソールの側面)に設置される。
【0019】装置本体11は、ボイススイッチ21、バ
ンドパスフィルタ(BPF)22a,22b、A/Dコ
ンバータ23、CPU24、電話インターフェース(I
/F)回路25、コネクタ26、アンプ27〜30から
構成されている。コネクタ26には携帯電話機3に接続
されたケーブル31が接続され、そのケーブル31から
コネクタ26を介して、装置本体11と携帯電話機3と
の間で、アナログ信号である送話信号TAおよび受話信
号RAと、デジタル信号である各種データ信号DAがや
り取りされるようになっている。
【0020】外線からの着信を携帯電話機3が受信する
と、携帯電話機3は着信検出信号を生成すると共に着信
音声信号を生成する。そして、着信検出信号はデータ信
号DAとして、電話I/F回路25を介してCPU24
へ転送される。また、着信音声信号は受話信号RAとし
て、バッファアンプ27からボイススイッチ21を介し
てスピーカ駆動用アンプ28へ転送される。
【0021】CPU24は、着信検出信号に基づいて携
帯電話機3に着信があったことを検知する。スピーカ駆
動用アンプ28は、着信音声信号を増幅してスピーカ1
3へ出力する。スピーカ13は着信音声信号に従って鳴
動し、着信音が出力される。その結果、使用者は携帯電
話機3に着信があったことを知ることができる。
【0022】つまり、本第1実施形態における着信音
は、携帯電話機3の生成した着信音声信号をそのまま音
響出力に変換したものである。そのため、着信音は、1
秒間の鳴動期間と、それに続く2秒間の無音期間(鳴動
停止期間)とが繰り返されることにより、3秒周期で1
秒間鳴動するようになっている。
【0023】使用者は、着呼する際には、予め規定され
た言葉(例えば、「ハーイ」「オーイ」「オー」など)
を発声する。このとき、使用者は、スピーカ13から出
力される着信音の発生タイミング(鳴動タイミング)を
考慮する必要はなく、着信音の鳴動中に発声してもよ
い。また、前記規定された言葉は、発声しやすい言葉で
あればどのような言葉でもよい。
【0024】スピーカ13からの着信音と使用者の音声
とが重なった場合、マイクロフォン12は、着信音と使
用者の音声とを両方同時に収音し、その収音した音を音
声信号に変換する。マイクロフォン用アンプ29は、マ
イクロフォン12からの音声信号を増幅してボイススイ
ッチ21および各バンドパスフィルタ22a,22bへ
出力する。
【0025】図2に、各バンドパスフィルタ22a,2
2bの遮断特性と、人間の発声する母音の周波数スペク
トルとを重ねて示す。人間の発声する母音には、どの母
音にも周波数スペクトルの2つの大きな山が存在し、周
波数の低い方の山は第1フォルマントF1、高い方の山
は第2フォルマントF2と呼ばれる。各フォルマントF
1,F2の周波数は母音によって異なる。また、任意の
母音における各フォルマントF1,F2の周波数は、性
別や個人差によって若干のズレがある。
【0026】第1のバンドパスフィルタ22aの遮断特
性は、前記規定された言葉に含まれる母音の第1フォル
マントF1のみを通過させるように設定されている。ま
た、第2のバンドパスフィルタ22bの遮断特性は、前
記規定された言葉に含まれる母音の第2フォルマントF
2のみを通過させるように設定されている。尚、各バン
ドパスフィルタ22a,22bの通過帯域は、各フォル
マントF1,F2について性別や個人差のズレを吸収で
きるように設定されている。
【0027】A/Dコンバータ23は、各バンドパスフ
ィルタ22a,22bの出力信号をA/D変換してCP
U24へ出力する。CPU24は、各バンドパスフィル
タ22a,22bの出力に基づいて、マイクロフォン1
2の収音した音に、使用者が発声した前記規定された言
葉が含まれているか否かを判定する。
【0028】つまり、バンドパスフィルタ22aを通過
する出力があるならば、バンドパスフィルタ22aに入
力された音声信号には、前記規定された言葉の母音の第
1フォルマントF1の周波数が含まれることになる。ま
た、バンドパスフィルタ22bを通過する出力があるな
らば、バンドパスフィルタ22bに入力された音声信号
には、前記規定された言葉の母音の第2フォルマントF
2の周波数が含まれることになる。従って、各バンドパ
スフィルタ22a,22bを共に通過する出力があるな
らば、各バンドパスフィルタ22a,22bに入力され
た音声信号には、前記規定された言葉の母音が含まれる
ことになる。
【0029】ここで、スピーカ12からの着信音に、前
記規定された言葉の母音の各フォルマントF1,F2の
周波数の一方が偶然含まれていることはありえるが、各
フォルマントF1,F2の周波数の両方が含まれている
ことはありえない。逆に言えば、スピーカ12からの着
信音に各フォルマントF1,F2の周波数の両方が含ま
れないように、前記言葉を予め規定しておくわけであ
る。
【0030】次に、CPU24は、各バンドパスフィル
タ22a,22bの出力が共にしきい値レベルを越えて
いるか否かを判定する。ここで、CPU24は、各バン
ドパスフィルタ22a,22bの出力を定期的にサンプ
リングし、その各サンプリング値を平均することによ
り、各バンドパスフィルタ22a,22bの出力の暗騒
音レベルを検出し、その暗騒音レベルに基づいてしきい
値レベルを設定する。これは、自動車の走行中にはロー
ドノイズや風切音などの走行騒音が発生し、その走行騒
音に前記規定された言葉の母音の各フォルマントF1,
F2の周波数の両方が含まれていることがあるためであ
る。しかし、定常的な走行騒音のレベルは、使用者が通
常発声する音声のレベルに比べて低いため、前記しきい
値レベルを使用者の音声のレベルに対応して設定してお
けば、走行騒音と使用者の音声とを区別することができ
る。
【0031】そして、CPU24は、各バンドパスフィ
ルタ22a,22bの出力が共にしきい値レベルを越え
ているならば、各バンドパスフィルタ22a,22bに
入力された音声信号に使用者が発声した前記規定された
言葉が含まれていると判定し、着呼制御信号を生成す
る。
【0032】着呼制御信号はデータ信号DAとして、電
話I/F回路25を介して携帯電話機3へ転送される。
そして、携帯電話機3は、着呼制御信号に従って着呼
し、着信があった外線と通話回線を接続する。その結
果、使用者の音声は、マイクロフォン12からマイクロ
フォン用アンプ29→ボイススイッチ21→バッファア
ンプ30→コネクタ26→ケーブル31を介して携帯電
話機3へ転送され、通話相手の電話機へ送信される。ま
た、携帯電話機3が受信した通話相手の音声は、ケーブ
ル31→コネクタ26→バッファアンプ27→ボイスス
イッチ21→スピーカ駆動用アンプ28を介してスピー
カ13から出力される。従って、使用者は携帯電話機3
を手に持つことなくハンズフリーにて通話することがで
きる。
【0033】ここで、ボイススイッチ21は、スピーカ
13の信号経路とマイクロフォン12の信号経路とを切
り離すことにより、スピーカ13からの音がマイクロフ
ォン12にて収音されることによって起こるハウリング
を防止する。以上詳述したように、本第1実施形態にお
いては、各バンドパスフィルタ22a,22bを用いる
ことにより、マイクロフォン12の収音した音からスピ
ーカ13からの着信音を除去する。そして、各バンドパ
スフィルタ22a,22bの出力が共に、走行騒音に基
づいて設定されたしきい値レベルを越えている場合にの
み、マイクロフォン12の収音した音に、使用者が着呼
を意図して発声した前記規定された言葉が含まれている
と判定する。
【0034】従って、使用者は着信音の発生タイミング
(鳴動タイミング)を考慮することなく予め規定された
言葉を発声するだけで、着信音の鳴動時にも走行騒音の
影響を受けることなく確実に着呼することが可能にな
り、使い勝手を向上させることができる。特に、使用者
が運転中には、着呼スイッチを押す操作が必要ないた
め、着呼に際して運転動作が阻害されるおそれがなく、
便利さを十分に享受することができる。
【0035】また、前記公報(特開平9−186757
号)のようにコストの高いFIRフィルタを使用せず、
複雑な音声認識回路も使用しないため、低コストなハン
ズフリー電話装置1を実現することができる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図面と共に説明する。尚、本第2実施形態におい
て、第1実施形態と同じ構成部材については符号を等し
くしてその詳細な説明を省略する。
【0036】図3に、第2実施形態のハンズフリー電話
装置51のブロック構成を示す。ハンズフリー電話装置
51において、図1に示した第1実施形態のハンズフリ
ー電話装置1の構成と異なるのは、各バンドパスフィル
タ22a,22bがローパスフィルタ(LPF)52に
置き換えられている点にある。
【0037】また、CPU24は、着信検出信号に基づ
いて携帯電話機3に着信があったことを検知すると、携
帯電話機3から受話信号RAとして転送されてくる着信
音声信号をボイススイッチ21にて遮断すると共に、予
め設定された着信音声信号(以下、設定着信音声信号と
いう)TSを生成してスピーカ駆動用アンプ28へ出力
する。
【0038】スピーカ駆動用アンプ28は、設定着信音
声信号TSを増幅してスピーカ13へ出力する。スピー
カ13は設定着信音声信号TSに従って鳴動し、設定着
信音声信号TSに対応した着信音(以下、設定着信音と
いう)が出力される。その結果、使用者は携帯電話機3
に着信があったことを知ることができる。
【0039】つまり、本第2実施形態における設定着信
音は、第1実施形態のように携帯電話機3の生成した着
信音声信号を音響出力に変換したものではなく、CPU
24の生成した設定着信音声信号TSを音響出力に変換
したものである。使用者は、第1実施形態と同様に、着
呼する際には、予め規定された言葉を発声する。このと
き、使用者は、スピーカ13から出力される設定着信音
の発生タイミング(鳴動タイミング)を考慮する必要は
なく、設定着信音の鳴動中に発声してもよい。
【0040】スピーカ13からの設定着信音と使用者の
音声とが重なった場合、マイクロフォン12は、設定着
信音と使用者の音声とを両方同時に収音し、その収音し
た音を音声信号に変換する。マイクロフォン用アンプ2
9は、マイクロフォン12からの音声信号を増幅してボ
イススイッチ21およびローパスフィルタ52へ出力す
る。
【0041】図4に、ローパスフィルタ52の遮断特性
と、設定着信音声信号TSに対応した設定着信音の周波
数スペクトルとを重ねて示す。ローパスフィルタ52の
遮断特性は、前記規定された言葉の周波数を通過させる
と共に、設定着信音声信号TSを遮断するように設定さ
れている。つまり、設定着信音声信号TSは、前記規定
された言葉の周波数よりも高い周波数に設定されてい
る。尚、ローパスフィルタ52の通過帯域は、性別や個
人差のズレを吸収できるように設定されている。
【0042】A/Dコンバータ23は、ローパスフィル
タ52の出力信号をA/D変換してCPU24へ出力す
る。CPU24は、ローパスフィルタ52の出力に基づ
いて、マイクロフォン12の収音した音に、前記規定さ
れた言葉の周波数が含まれているか否かを判定する。つ
まり、ローパスフィルタ52を通過する出力があるなら
ば、ローパスフィルタ52に入力された音声信号には、
前記規定された言葉の周波数が含まれることになる。
【0043】次に、CPU24は、ローパスフィルタ5
2の出力がしきい値レベルを越えているか否かを判定す
る。ここで、CPU24は、ローパスフィルタ52の出
力を定期的にサンプリングし、その各サンプリング値を
平均することにより、ローパスフィルタ52の出力の暗
騒音レベルを検出し、その暗騒音レベルに基づいてしき
い値レベルを設定する。これは、自動車が走行中にはロ
ードノイズや風切音などの走行騒音が発生し、その走行
騒音に前記規定された言葉の周波数が含まれていること
があるためである。しかし、定常的な走行騒音のレベル
は使用者の音声のレベルに比べて低いため、前記しきい
値レベルを使用者の音声のレベルに対応して設定してお
けば、走行騒音と使用者の音声とを区別することができ
る。
【0044】そして、CPU24は、ローパスフィルタ
52の出力がしきい値レベルを越えているならば、ロー
パスフィルタ52に入力された音声信号に使用者が発声
した前記規定された言葉が含まれていると判定し、着呼
制御信号を生成する。これ以降の動作については、第1
実施形態と同じである。
【0045】以上詳述したように、本第2実施形態にお
いては、携帯電話機3からの着信音声信号ではなく、C
PU24の生成した設定着信音声信号TSに対応した設
定着信音をスピーカ13から出力する。そして、ローパ
スフィルタ52を用いることにより、マイクロフォン1
2の収音した音からスピーカ13からの設定着信音を除
去する。加えて、ローパスフィルタ52の出力が走行騒
音に基づいて設定されたしきい値レベルを越えている場
合にのみ、マイクロフォン12の収音した音に、使用者
が着呼を意図して発声した前記規定された言葉が含まれ
ていると判定する。
【0046】従って、本第2実施形態においても、第1
実施形態と同様の効果を得ることができる。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図面と共に説明する。尚、本第3実施形態におい
て、第2実施形態と同じ構成部材については符号を等し
くしてその詳細な説明を省略する。
【0047】図5に、第3実施形態のハンズフリー電話
装置61のブロック構成を示す。ハンズフリー電話装置
61において、図3に示した第2実施形態のハンズフリ
ー電話装置51の構成と異なるのは、音声合成用LSI
62を備えている点にある。音声合成用LSI62は、
後述するように、CPU24の制御に従って音声合成を
行い、その音声信号をスピーカ駆動用アンプ28へ出力
する。
【0048】図6に、本第3実施形態におけるCPU2
4の動作を説明するためのフローチャートを示す。ま
ず、ステップ(以下、Sという)101において、CP
U24は、着信検出信号に基づいて携帯電話機3に着信
があったことを検知すると、携帯電話機3から受話信号
RAとして転送されてくる着信音声信号をボイススイッ
チ21にて遮断する。そして、CPU24は、音声合成
用LSI62を制御し、使用者に着信があったことを知
らせると共に着呼するか否かを問う内容(例えば、「着
信しました。着呼しますか」など)の音声信号を生成さ
せる。その音声合成された音声信号はスピーカ駆動用ア
ンプ28へ出力され、スピーカ駆動用アンプ28にて増
幅されてスピーカ13から音声として出力される。
【0049】その結果、使用者は携帯電話機3に着信が
あったことを知ることができ、着呼する際には予め規定
された言葉を発声する。第2実施形態と同様に、使用者
の音声はマイクロフォン12にて収音され、マイクロフ
ォン12からの音声信号は、マイクロフォン用アンプ2
9→ローパスフィルタ52→A/Dコンバータ23を介
してCPU24へ転送される。
【0050】次に、S102において、CPU24は、
第2実施形態と同様にして、ローパスフィルタ52の出
力がしきい値レベルを越えているならば、ローパスフィ
ルタ52に入力された音声信号に使用者が発声した前記
規定された言葉が含まれていると判定し、S103へ移
行する。また、ローパスフィルタ52の出力がしきい値
レベルを下回っているならば、ローパスフィルタ52に
入力された音声信号に使用者が発声した前記規定された
言葉が含まれていないと判定し、S104へ移行する。
つまり、使用者から予め規定された言葉で応答があった
場合はS103へ移行し、応答のない場合はS104へ
移行する。
【0051】S103において、CPU24は着呼制御
信号を生成する。そして、ルーチンを終了する。S10
4において、CPU24は内蔵カウンタのカウント値か
ら所定時間T1が経過したか否か判定し、所定時間T1
が経過していない場合はS102へ戻り、所定時間T1
が経過した場合はS105へ移行する。つまり、S10
1にてスピーカ13から音声によるメッセージが発せら
れてから所定時間T1が経過するまで使用者の応答を待
った後にS105へ移行するわけである。
【0052】次に、S105において、CPU24は、
音声合成用LSI62を制御し、使用者に着呼を保留す
るか否かを問う内容(例えば、「着呼を保留しますか」
など)の音声信号を生成させる。その音声合成された音
声信号はスピーカ駆動用アンプ28へ出力され、スピー
カ駆動用アンプ28にて増幅されてスピーカ13から音
声として出力される。
【0053】その音声を聴いた使用者は、着呼の保留を
希望する場合、予め規定された言葉(例えば、「ハー
イ」「オーイ」「オー」など)を発声する。その使用者
の音声はマイクロフォン12にて収音され、マイクロフ
ォン12からの音声信号は、マイクロフォン用アンプ2
9→ローパスフィルタ52→A/Dコンバータ23を介
してCPU24へ転送される。
【0054】次に、S106において、CPU24は、
ローパスフィルタ52の出力に基づき、S102と同様
にして、使用者から予め規定された言葉で応答があった
か否かを判定し、応答があった場合はS107へ移行
し、応答のない場合はS108へ移行する。
【0055】S107において、CPU24は保留制御
信号を生成する。そして、ルーチンを終了する。保留制
御信号はデータ信号DAとして、電話I/F回路25を
介して携帯電話機3へ転送される。そして、携帯電話機
3は、保留制御信号に従って着呼を保留する。
【0056】S108において、CPU24は内蔵カウ
ンタのカウント値から所定時間T2が経過したか否か判
定し、所定時間T2が経過していない場合はS102へ
戻り、所定時間T2が経過した場合はS101へ戻る。
つまり、S105にてスピーカ13から音声によるメッ
セージが発せられてから所定時間T2が経過するまで使
用者の応答を待った後にS101へ移行するわけであ
る。
【0057】以上詳述したように、本第3実施形態によ
れば、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
加えて、使用者は予め規定された言葉を発声するだけ
で、走行騒音の影響を受けることなく確実に着呼を保留
することができる。つまり、着呼だけでなく着呼の保留
についても使用者の音声によって行うことが可能にな
り、使い勝手をさらに向上させることができる。特に、
使用者が運転中には着呼を保留したい状況が多々生じる
が、そのような状況においても手動操作が一切必要ない
ため、さらなる便利さを享受することができる。
【0058】(第4実施形態)次に、本発明を具体化し
た第4実施形態を図面と共に説明する。尚、本第4実施
形態において、第1実施形態および第3実施形態と同じ
構成部材については符号を等しくしてその詳細な説明を
省略する。
【0059】図7に、第4実施形態のハンズフリー電話
装置71のブロック構成を示す。ハンズフリー電話装置
71において、第1実施形態のハンズフリー電話装置1
の構成と異なるのは、第3実施形態と同様に音声合成用
LSI62を備えている点にある。
【0060】本第4実施形態におけるCPU24の動作
は、第3実施形態の図6に示すフローチャートと同じで
ある。但し、本第4実施形態では、S102,S106
において、CPU24は、第1実施形態と同様にして、
各バンドパスフィルタ22a,22bの出力が共にしき
い値レベルを越えているならば、各バンドパスフィルタ
22a,22bに入力された音声信号に使用者が発声し
た前記規定された言葉が含まれていると判定する。
【0061】従って、本第4実施形態によれば、第1実
施形態と同様の効果に加え、第3実施形態と同様の効果
を得ることができる。尚、本発明は上記各実施形態に限
定されるものではなく、以下のように変更してもよく、
その場合でも、上記各実施形態と同様の作用および効果
を得ることができる。
【0062】(1)着呼スイッチを設けておき、使用者
の音声による着呼に加えて、従来通りの着呼スイッチを
押す操作によっても着呼を可能にする。また、音声によ
る着呼と着呼スイッチによる着呼とを選択切替するため
の選択切替スイッチを設けておき、使用者が自由に選択
できるようにする。
【0063】(2)第1実施形態において、スピーカ駆
動用アンプ28を制御することにより、スピーカ13か
らの着信音が最初は小さな音量で徐々に大きな音量にな
るようにする。また、第2実施形態において、スピーカ
駆動用アンプ28を制御することにより、スピーカ13
からの設定着信音が最初は小さな音量で徐々に大きな音
量になるようにする。また、第3実施形態において、ス
ピーカ駆動用アンプ28を制御することにより、S10
1およびS105にてスピーカ13から出力される音声
がルーチンを繰り返す度に徐々に大きな音量になるよう
にする。このようにすれば、運転中の使用者にいきなり
大きな音(着信音,設定着信音,音声によるメッセー
ジ)を聴かせないため、使用者を驚かせて運転操作が妨
げられるのを防止することができる。
【0064】(3)第2実施形態において、携帯電話機
3からの着信音声信号がローパスフィルタ52によって
遮断される場合には、第1実施形態と同様に、携帯電話
機3からの着信音声信号をボイススイッチ21で遮断せ
ず、その着信音声信号をスピーカ駆動用アンプ28へ送
ってスピーカ13から着信音を出力させてもよい。
【0065】(4)車載用に限らず、建物の室内で使用
するハンズフリー電話装置に適用してもよい。この場
合、携帯電話機を使用するのではなく、ハンズフリー装
置2の装置本体11内に通常の有線の電話機の機能を備
えさせると共に、マイクロフォン12およびスピーカ1
3を装置本体11に組み込み、ハンズフリー電話装置全
体を一体化して1つの筐体内に納めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態の概略構成を
表すブロック図。
【図2】第1実施形態の動作を説明するための特性図。
【図3】本発明を具体化した第2実施形態の概略構成を
表すブロック図。
【図4】第2実施形態の動作を説明するための特性図。
【図5】本発明を具体化した第3実施形態の概略構成を
表すブロック図。
【図6】第3,第4実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図7】本発明を具体化した第4実施形態の概略構成を
表すブロック図。
【符号の説明】
1,51,61,71…ハンズフリー電話装置 2…ハンズフリー装置 3…携帯電話機 11…装
置本体 12…マイクロフォン 13…スピーカ 21…ボ
イススイッチ 22a,22b…バンドパスフィルタ 23…A/D
コンバータ 24…CPU 25…電話I/F回路 26…コネ
クタ 27〜30…アンプ 31…ケーブル 52…ロー
パスフィルタ 62…音声合成用LSI
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04M 1/27 H04M 1/27 1/60 1/60 A (72)発明者 中王子 和彦 愛知県安城市篠目町井山3番地 アンデン 株式会社内 (72)発明者 細江 成彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 都築 治幸 愛知県安城市篠目町井山3番地 アンデン 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着信を検出して着信音を出力する着信音
    発生手段と、 入力音声を音声信号に変換して送信する音声入力送信手
    段と、 受信した音声信号を音声に変換して出力する受信音声出
    力手段と、 着信に対する音声応答を検出し、その着信応答に基づい
    て外線との通話回線を接続する着呼を行う着呼制御手段
    と、 前記音声入力送信手段で得られる着信音と着信応答とを
    含む音声信号から着信音成分を除去して前記着呼制御手
    段へ供給する着信音除去手段とを備えたハンズフリー電
    話装置であって、 前記着信音除去手段は、予め規定された母音に含まれる
    第1および第2のフォルマントの周波数をそれぞれ通過
    帯域とする第1および第2のバンドパスフィルタを備え
    たことを特徴とするハンズフリー電話装置。
  2. 【請求項2】 着信を検出して着信音を出力する着信音
    発生手段と、 入力音声を音声信号に変換して送信する音声入力送信手
    段と、 受信した音声信号を音声に変換して出力する受信音声出
    力手段と、 着信に対する音声応答を検出し、その着信応答に基づい
    て外線との通話回線を接続する着呼を行う着呼制御手段
    と、 前記音声入力送信手段で得られる着信音と着信応答とを
    含む音声信号から着信音成分を除去して前記着呼制御手
    段へ供給する着信音除去手段とを備えたハンズフリー電
    話装置であって、 前記着信音は、予め規定された言葉の周波数よりも高い
    周波数に設定され、 前記着信音除去手段は、前記規定された言葉の周波数を
    通過させると共に、前記着信音の周波数を遮断するロー
    パスフィルタを備えたことを特徴とするハンズフリー電
    話装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のハンズ
    フリー電話装置において、 前記着呼制御手段は、前記着信音除去手段により着信音
    が除去された音声信号のレベルが、外部騒音に基づいて
    設定されたしきい値レベルを越えている場合に、当該音
    声信号を着信応答によるものと判定することを特徴とす
    るハンズフリー電話装置。
  4. 【請求項4】 着信を検出して着信メッセージを出力す
    る着信メッセージ発生手段と、 当該着信メッセージ発生手段から着信メッセージが出力
    されてから予め設定された時間が経過した後に、着呼の
    保留に係る着呼保留メッセージを出力する着呼保留メッ
    セージ発生手段と、 入力音声を音声信号に変換して送信する音声入力送信手
    段と、 受信した音声信号を音声に変換して出力する受信音声出
    力手段と、 前記音声入力送信手段で得られる音声信号に基づいて、
    着信に対する音声応答を検出し、その着信応答に基づい
    て外線との通話回線を接続する着呼を行う着呼制御手段
    と、 前記音声入力送信手段で得られる音声信号に基づいて、
    着呼の保留に対する音声応答を検出し、その着呼保留応
    答に基づいて前記着呼制御手段を制御して着呼を保留さ
    せる着呼保留制御手段を備えたことを特徴とするハンズ
    フリー電話装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のハンズフリー電話装置
    において、 前記着呼制御手段は、前記音声入力送信手段で得られる
    音声信号のレベルが、外部騒音に基づいて設定されたし
    きい値レベルを越えている場合に、当該音声信号を着信
    応答によるものと判定し、 前記着呼保留制御手段は、前記音声入力送信手段で得ら
    れる音声信号のレベルが、外部騒音に基づいて設定され
    たしきい値レベルを越えている場合に、当該音声信号を
    着呼保留応答によるものと判定することを特徴とするハ
    ンズフリー電話装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2764458A1 (fr) * 1997-06-09 1998-12-11 Samsung Electronics Co Ltd Procede d'augmentation d'un taux de reconnaissance de voix dans un declenchement d'appel d'un dispositif d'appel a reconnaissance de voix
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