JPH11331261A - パケット通信装置 - Google Patents

パケット通信装置

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Publication number
JPH11331261A
JPH11331261A JP10155353A JP15535398A JPH11331261A JP H11331261 A JPH11331261 A JP H11331261A JP 10155353 A JP10155353 A JP 10155353A JP 15535398 A JP15535398 A JP 15535398A JP H11331261 A JPH11331261 A JP H11331261A
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JP
Japan
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packet
layer
data
packets
data stream
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Application number
JP10155353A
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English (en)
Inventor
Eiji Yokogawa
英二 横川
Hisataka Nakajima
久貴 中嶋
Mitsuru Mima
充 美馬
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再送処理を行うことによりデータの品質を確
保しつつ、再送処理に対する時限値の設定によってデー
タのリアルタイム性を確保する。 【解決手段】 データストリームを順次パケット化する
上位層と、回線網を通して受信側装置へパケットを送信
する物理層と、上位層から物理層への送信対象パケット
の受渡を行うとともに再送要求に対するパケットの再送
処理を行うデータリンク層とを備えて、送信したパケッ
トに対する受信側装置からの再送要求に応じて当該パケ
ットを再送するパケット通信装置において、上位層とデ
ータリンク層との間に、時限値に基づいてデータリンク
層による再送処理を制御するエラー制御層(QOS)を
備える。エラー制御層では、再送処理の時間が時限値を
超えたか否かをカウンタ機能で計時し、この再送処理時
間が時限値を超えた場合には、再送制限機能が再送対象
のパケットを廃棄して当該パケットについての再送を中
止し、上位層で作成されたデータストリーム中の次のパ
ケットを送信対象に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再送処理が比較的
高い頻度をもって行われる低品質通信媒体を用いても、
比較的高いリアルタイム性をもってパケットを通信する
ことができるパケット通信装置及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】パケット通信は種々なデータ通信に用い
られており、データストリームを幾つかのデータ部分に
区切り、これらデータ部分をパケットに構成して回線網
を通して送信し、また、受信したパケットを再配置して
分解することにより元のデータストリームを再生してい
る。なお、パケット通信では一般に再送処理も行われて
おり、受信側装置では受信したパケットの誤り検出を行
って、誤りのあるパケットについては送信側装置へ再送
を要求し、送信側装置ではこの再送要求に応じて同じパ
ケットを再度送信することが行われている。このような
パケットの通信媒体には有線無線を問わず種々な通信手
段が用いられるが、近年では、携帯電話システムの一形
態であるPHS(パーソナルハンディホンシステム)を
通信媒体として用いたパケット通信も実用化され、例え
ばインターネットを媒介としたデータ通信が行われてい
る。
【0003】PHSを用いたパケット通信では、レイヤ
2(データリンクレイヤ)のプロトコルとしてPIAF
S(PHS Internet Access Forum Standard)が用いられ
る。このPIAFSによると、データストリームを64
0ビット(80バイト)の固定長なデータ部分に区切
り、送信順序番号、受信順序番号、誤り検出符号(CR
C等)を付与してパケット化し、これらパケットフレー
ムをPHSを通信媒体として送信し、受信側では誤り検
出符号を基に伝送エラーの有無を検出し、伝送誤りのあ
るパケットについては再送要求を行うことでエラーフリ
ーの伝送を上位層に提供している。
【0004】なお、特開平8−32624号公報には、
レイヤ2のリンク確立において、送信フレームに対する
レスポンスが時限値内に受信できないときには当該フレ
ームの再送を行い、この再送の回数が所定値に達したと
きには交換機独自のタイミングで自アドレスを切り替え
る発明が開示されている。また、特開平8−18601
号公報には、パケット通信において、伝送エラーのある
データを廃棄して再送を行う交換局の期間と、エラーデ
ータの廃棄のみを行う交換局の期間とを通信呼単位に選
択する発明が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような再送処理を行うパケット通信では、或るパケット
フレームに幾度も繰り返して伝送誤りが発生した場合に
は、いつまでも再送を繰り返し行うこととなるため、リ
アルタイム性が必要なデータ通信には向かないという問
題がある。特に、PHS等のように無線通信を行う比較
的低品質な通信媒体を用いた場合には、伝送誤りに対す
る再送処理の頻度が高くなることから、通信できるデー
タの種類に限界が生じてしまう問題がある。なお、上記
した従来の発明は、このような再送処理によって生ずる
リアルタイム性の低下に対処しようとするものではな
く、また、以下に説明するような本発明に係る構成を有
するものでもなく、これら問題を解決するに有用なもの
ではない。
【0006】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、再送処理を行うことによりデータの品質を確保し
つつ、再送処理に対する時限値の設定によってデータの
リアルタイム性を確保することができるパケット通信装
置及びシステムを提供することを目的とする。また、本
発明は、特に携帯電話システム等の比較的低品質な通信
システムに用いて好適なパケット通信装置及びシステム
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、データストリ
ームを順次パケット化する上位層と、回線網を通して受
信側装置へパケットを送信する物理層と、上位層から物
理層への送信対象パケットの受渡を行うとともに再送要
求に対するパケットの再送処理を行うデータリンク層と
を備えて、送信したパケットに対する受信側装置からの
再送要求に応じて当該パケットを再送するパケット通信
装置に適用され、上位層とデータリンク層との間に、再
送処理に対する時限値に基づいてデータリンク層による
再送処理を制御するエラー制御層(QOS)を備えてい
る。そして、エラー制御層では、或るパケットに対する
再送処理の総時間が時限値を超えたか否かをカウンタ機
能で計時し、この再送処理時間が時限値を超えた場合に
は、再送制限機能が再送対象のパケットを廃棄して当該
パケットについての再送を中止し、上位層で作成された
データストリーム中の次のパケットを送信対象に切り替
える。これにより、或るパケットに幾度も伝送誤りが生
じる場合には時限値に従って当該パケットの再送処理が
打ち切られ、次のパケットの送信処理に移行するため、
いつまでも再送処理を繰り返し行うことによる遅延が回
避されて、データストリームの必要なリアルタイム性を
確保することができる。
【0008】この時限値は必要とされるリアルタイム性
や装置の使用状況等に応じて任意に設定されるものであ
り、時限値を短く設定すればエラーフリー性は落ちるが
リアルタイム性が高まり、時限値を長く設定すればリア
ルタイム性は落ちるがエラーフリー性が高まる。例え
ば、動画データや音声データのようにデータストリーム
中に多少脱落部分があっても受信者は情報内容を把握で
きるが、リアルタイムに受信できなければ情報の価値が
大幅に低下してしまうデータのパケット通信では時限値
は短めに設定される一方、テキストデータや静止画デー
タのようにそれ程リアルタイム性は必要とされないが、
データストリーム中に脱落部分があっては受信者が情報
内容を把握することが困難となってしまうデータのパケ
ット通信では時限値は長めに設定される。なお、この時
限値は時間の値として設定するばかりではなく、1回の
再送処理に要する時間から再送回数によって設定するこ
ともでき、この場合にはカウンタ機能は再送処理の回数
をカウントすればよい。
【0009】更に具体的な態様例として、上記のパケッ
ト通信装置では、上位層はデータストリームを順次区切
ってパケット化するパケット生成手段と生成されたパケ
ットを保持するメモリ機能を有し、データリンク層はパ
ケットを送信順に保持する送信バッファ機能を有し、物
理層は送信バッファ機能に保持されたパケットを順次取
り出して誤り検出符号化して送信する送信機能を有し、
エラー制御層はデータストリーム中の並び順序を示す順
序番号を付してメモリ機能に保持されたパケットを送信
バッファ機能に転送する機能を有している。
【0010】また、本発明は、回線網を通してパケット
を受信する物理層と、パケットを分解してデータストリ
ームを再生する上位層と、物理層から上位層へ正常受信
したパケットを受け渡すデータリンク層と、データリン
ク層によって上位層へ受け渡される正常受信パケットを
順序番号に従って再配置して脱落したパケット部分にダ
ミーデータを挿入するエラー制御層とを備えて、データ
ストリーム中の並び順序を示す順序番号が付加された受
信パケットから元のデータストリームを再生するパケッ
ト通信装置に適用され、この上位層は、脱落部分にダミ
ーデータが挿入されたデータストリームを再生する。
【0011】これにより、或るパケットが脱落している
場合でも、その脱落部分を正確に特定してダミーデータ
で補うことができ、元のデータ長のデータストリームを
再生することができる。このダミーデータは、その都度
全く新たに生成する或いは予めメモリに記憶させておい
てその都度読み出して用いることにより発生させればよ
い。また、ダミーデータとしてはデータストリームのデ
ータ種類に応じて種々なデータを設定できるが、例え
ば、音声データに対してはホワイトノイズ等の背景ノイ
ズデータ、画像データに対してはグレーデータを用い
る。
【0012】更に具体的な態様例として、上記のパケッ
ト通信装置では、物理層は受信したパケットを誤り検出
復号化する機能を有し、データリンク層は正常受信した
パケットを順次に保持する受信バッファ機能と誤りが検
出されたパケットについて送信側装置へ再送要求する機
能とを有し、上位層はパケットを保持するメモリ機能と
メモリに保持されたパケット列からデータストリームを
再生する機能を有し、エラー制御層はダミーデータを発
生する機能とダミーデータを挿入したパケット列をメモ
リ機能に保持させる機能とを有している。
【0013】また、本発明は、データストリームをパケ
ット化して送信する送信部と、パケットを受信してデー
タストリームを再生する受信部とを備えたパケット通信
装置に適用され、送信部は上記した送信側のパケット通
信装置の機能を有し、受信部は上記した受信側のパケッ
ト通信装置の機能を有している。また、具体的な態様例
として、本発明に係るパケット通信装置は、送信部及び
受信部の物理層が携帯電話端末の無線通信機能を介して
回線網に接続される携帯電話システムのパケット伝送装
置として用いられる。
【0014】また、具体的な態様例として、本発明に係
るパケット通信装置は、データストリームを入出力処理
する情報処理装置と一体又は別体に構成されて、送信部
及び受信部の上位層が当該情報処理装置に接続される。
そして更に、この場合に、受信部のエラー制御層はダミ
ーデータを挿入した脱落パケット部分にダミーデータで
あることを示すフラグを付加し、受信したデータストリ
ームを画面表示する情報処理装置に当該フラグに基づい
て表示データがダミーデータであることを示すマークを
表示させる。また、本発明は、データストリームをパケ
ット化して送信する送信側装置と、パケットを受信して
データストリームを再生する受信側装置とを備えたパケ
ット通信システムに適用され、送信側装置として上記し
た送信側のパケット通信装置を用い、受信側装置として
上記した受信側のパケット通信装置を用いる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を、PHSを通信媒体とし
て用いた一実施例に基づいて具体的に説明する。図1に
示すように、本実施例のパケット通信システムは送信側
のパケット通信装置1と受信側のパケット通信装置2と
をPHS端末装置3、4を通信媒体として無線接続する
ものであり、これらパケット通信装置1、2には音声デ
ータや画像データ等のデータ(データストリーム)を入
出力処理するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置
5、6が接続されている。なお、本発明では、通信媒体
としてPHS以外の携帯電話機や無線通信機を用いても
よく、また、モデムを用いた有線通信機を用いてもよ
い。また、本発明では、パケット通信装置を情報処理装
置と一体の装置として構成してもよく、また、通信媒体
と一体の装置として構成してもよい。
【0016】本実施例ではパケット通信装置1、2は同
一な構成であり、図2に示すようにそれぞれ送信機能部
と受信機能部とを備えている。送信機能部には、情報処
理装置からのデータストリームを固定長に区切ってパケ
ット化するパケット作成手段10、作成したパケットを
蓄積するデュアルポートメモリ(DPRAM)11、送
信対象のパケットを順次保持する送信バッファ12、送
信するパケットにCRC誤り検出符号を付加して通信媒
体に送出する送信手段13、送信制御(DPRAM11
からパケットを取りだしてデータストリーム中の並び順
序を示す順序番号Q(S)を付してバッファ12へ転送
したり、再送処理制御を行ったり)を行う制御部14
と、を備えている。また、送信機能部には、送信した各
パケットのそれぞれについて再送処理の時限値を計測す
るタイマ15が備えられており、このタイマ15の計時
によって時限値を超えたパケットについては、後述する
ように、制御部14によって当該パケットが廃棄されて
再送処理が打ち切られ、データストリーム中の次のパケ
ットが送信対象とされる。
【0017】受信機能部には、通信媒体から受信したパ
ケットのCRCチェックを行って正常受信したパケット
についての確認応答を行う受信手段16、正常受信した
パケットを順次保持する受信バッファ17、パケットを
データストリームに従った配列で蓄積するデュアルポー
トメモリ(DPRAM)18、蓄積されたパケットを分
解して元のデータストリームに再生するパケット分解手
段19、受信制御(受信バッファ17から正常受信した
パケットをDPRAM18へ転送したり、再送要求を行
ったり)を行う制御部14と、を備えている。また、受
信機能部には、背景ノイズ等のダミーデータを発生する
ダミー発生手段20と、後述するように正常受信したパ
ケットをその順序番号Q(S)に基づいて元のデータス
トリーム中の順序に配列して脱落したパケット部分にダ
ミーデータを挿入してDPRAM18に蓄積させる配列
順序チェック手段21とが備えられており、パケット分
解手段19はこのようにダミーデータが挿入されたパケ
ット列からデータストリームを再生する。
【0018】なお、送信機能部と受信機能部との制御部
14は、MPU、プログラム格納用ROM、プログラム
変数用RAM等で構成され、通信制御はプログラムを実
行することで行われる。また、上記した送信機能部につ
いては、パケット作成手段10及びDPRAM11がデ
ータストリームを順次パケット化して保持する上位層を
構成し、タイマ15及び制御部14がパケットへの順序
番号Q(S)の付与や時限値に基づいた再送制限を行う
エラー制御層(QOS層)を構成し、送信バッファ12
及び制御部14が上位層から物理層への送信対象パケッ
トの受渡を行うとともに再送要求に対するパケットの再
送処理を行うデータリンク層を構成し、送信手段13が
パケットを誤り検出符号化して回線網を通して受信側装
置へ送信する物理層を構成している。
【0019】また、上記した受信機能部については、受
信手段16が回線網からパケットを受信して誤り検出す
る物理層を構成し、受信バッファ17及び制御部14が
正常受信したパケットを順次保持するとともに誤りがあ
るパケットについて送信側装置へ再送要求するデータリ
ンク層を構成し、配列順序チェック手段21及びダミー
発生部20及び制御部14が正常受信パケットを順序番
号Q(S)に従って再配置して脱落したパケット部分に
ダミーデータを挿入するエラー制御層を構成し、DPR
AM18及びパケット分解手段19がパケット列を分解
してデータストリームを再生する上位層を構成してい
る。
【0020】これら各層による通信プロトコルアーキテ
クチャは図3に示すようになっており、本発明の要部に
係る制御を行うエラー制御層(QOS制御層)がデータ
リンク層と上位層との間に設けられている。すなわち、
PIAFS等のエラーフリーの伝送を提供するデータリ
ンク層の上にリアルタイム性を保障するためのQOS制
御層を設け、送信処理においては、再送を繰り返し行っ
ている場合に、時限値を設けて再送を打ち切って次のデ
ータの送信に移る仕組みを設け、受信処理においては、
再送打ち切りによって脱落したパケット部分にダミーデ
ータを挿入してデータストリームを再生される仕組みを
設けている。
【0021】図4には、本実施例におけるパケットフォ
ーマットの構成を示してあり、このフォーマットはPI
AFSフレームのデータ部にデータストリーム中の順序
性を示すためにQOS制御層で付加する送信順序番号Q
(S)を追加した形になっている。なお、N(S)はパ
ケットの送信順を示すために送信側のデータリンク層で
示される送信順序番号、N(R)はパケットの受信順を
示すために受信側のデータリンク層で示される受信順序
番号である。このようなフォーマット構成により、送信
側で再送タイムアウトが発生し、該当パケットフレーム
のデータ部のみ新規データ(次のデータ)と入れ替えた
場合、N(S)はそのままでQ(S)が更新される。そ
して、受信側のQOS制御層でQ(S)に従ってパケッ
トデータの並び替えを行うとともにQ(S)の抜けを検
出して脱落パケットを検出し、当該脱落部分にダミーデ
ータを挿入する。
【0022】図5には送信側のデータリンク層が管理し
ている送信バッファ12の構成を示し、図6には受信側
のデータリンク層が管理している受信バッファ17の構
成を示してある。本実施例でN(S)とN(R)がそれ
ぞれ1から63の値をとることに対応して、これらバッ
ファ12、17はそれぞれ1から63のポインタで示さ
れるパケット格納エリアを有している。なお、データス
トリーム中の順序性を表すQ(S)は、本実施例では0
から255までの値をサイクリックに使用している。
【0023】送信バッファ12には送信側上位層が作成
したパケットが順次格納されるが、この格納処理は、送
信側のQOS制御層がDPRAM11を監視して、DP
RAM11にパケットがあるとQ(S)を更新して、次
々と送信バッファ12へ格納する。一方、受信バッファ
17には受信した正常なパケットが順次格納されるが、
これら有効なパケットを受信側のQOS制御層が取り出
し、Q(S)をチェックしてその順序通りにDPRAM
18に格納するとともに、Q(S)の抜けを検出した場
合はダミーデータを挿入してDPRAM18に格納す
る。
【0024】上記構成のパケット通信システムにおいて
は、次のようにして送信処理が行われる。すなわち、パ
ケット生成手段10がパケットを生成してDPRAM1
1に格納すると、DPRAM11を監視している制御部
14がパケットを送信バッファ12に順次転送して格納
する。このDPRAM11から送信バッファ12への転
送に際して、制御部14がQ(S)を更新して各パケッ
トのデータストリーム中における並び順所を示す処理を
行う。そして、送信バッファ12に格納されたパケット
を送信手段13が誤り訂正符号化してPHSにより送信
する。
【0025】また、後述するように受信側装置から再送
要求があった場合には、再送要求されたパケットを制御
部14がDPRAM11から送信バッファ12へ転送
し、当該パケットを送信手段13が誤り訂正符号化して
PHSにより再度送信する。なお、この再送処理は再送
要求に応じて繰り返し行われるが、再送される同一のパ
ケットについては制御部14はQ(S)を更新すること
なく同一のQ(S)を付与して、当該パケットのデータ
ストリーム中における並び順序情報を保障する。また、
再送処理が開始されると、タイマ15は各パケット毎に
時限値の計時を開始し、タイマ15が時限値を超過した
以降では、制御部14は時限値を超えたパケットについ
ては廃棄してそれ以降の再送処理を中止し、DPRAM
11に格納されている送信すべき次のパケットを送信バ
ッファ12に転送して受信側装置へ送信させる。したが
って、時限値に応じて、或るパケットについていつまで
も再送を繰り返さずに、送信すべき次のパケットの送信
処理に移るため、データストリームをリアルタイム性を
維持してパケット送信することができる。
【0026】また、上記構成のパケット通信システムに
おいては、次のようにして受信処理が行われる。すなわ
ち、PHSを介して受信手段16がパケットを受信する
と、当該パケットを誤り検出復号して伝送誤りの有無を
検出し、正常受信できた有効なパケットについては受信
バッファ17の順次格納する。一方、伝送誤りのあった
パケットについてはこれを廃棄して、制御部14が当該
パケットを特定した再送要求を送信手段13から送信側
装置へ送信する。
【0027】この結果、上記のように送信側での再送打
ち切りがない場合には、データストリームを構成する全
てのパケットが受信されて、これらパケットが制御部1
4によってDPRAM18に転送され、パケット分解手
段19によって元のデータストリームに再生される。な
お、この場合にあっての再送処理がなされたパケットが
あると、パケットの受信順序はデータストリーム中の並
び順序と一致しなくなるため、DPRAM18に転送す
るに際してQ(S)チェック手段21がQ(S)に基づ
いて各パケットを再配列し、DPRAM18にデータス
トリームの並び順にパケットを格納する。したがって、
パケット分解手段19がDPRAM18に格納されたパ
ケット列を順次分解することにより、元のデータストリ
ームが忠実に再生される。
【0028】一方、上記のように送信側での再送打ち切
りがあった場合には、データストリームを構成する全て
のパケットが受信されずに、再送を打ち切られたパケッ
トが脱落することとなる。しかしながら、正常受信した
パケットをDPRAM18に転送するに際して行うQ
(S)チェック手段21による再配置処理で、Q(S)
チェック手段21がQ(S)に基づいてパケットの脱落
を検出すると、当該脱落部分にダミー発生手段20から
のダミーデータを挿入して、当該ダミーデータを含むパ
ケット列をDPRAM18に格納し、パケット分解手段
19に部分的に背景ノイズ等を含んだ形でデータストリ
ームを再生させる。なお、このダミーデータの挿入に際
して、制御部14が脱落部分にフラグを付加し、再生さ
れたデータストリーム表示出力する情報処理装置の画面
上に当該フラグに基づいて表示データがダミーデータで
あることをマーク表示するようにすれば、データ内容の
信頼性をユーザが容易に認識することができる。
【0029】なお、上記した実施例では通信媒体として
PHSを用いてデータリンク層にPIAFSを適用した
例を示したが、本発明は他の通信媒体を用いてもよく、
また、HDLC等の他のデータリンク層プロトコルでも
同様に適用することができる。また、本発明では、パケ
ット通信装置を上記の送信部機能と受信部機能とのいず
れか一方を備えて構成し、送信部機能を備えたパケット
通信装置から受信部機能を備えたパケット通信装置へ一
方向通信をするシステムとして構成することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
時限値に応じて再送処理を打ち切って次のパケット送信
を履行するようにしたため、時限値に応じたリアルタイ
ム性を確保した高品質伝送を行うことができる。また、
本発明では、エラーフリーを提供するデータリンク層の
上にQOS制御層を設けることで、データリンク層に手
を加えることなく、時限値に応じたリアルタイム性を確
保した高品質伝送を行うことができる。したがって、標
準的なデータリンク層(PIAFS、HDLC等)をも
ったシステム、パケット交換システム、PHSによるデ
ータ伝送システム等を使って音声や動画などのリアルタ
イムデータを伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るパケット通信システ
ムの構成図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るパケット通信装置の
構成図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るプロトコルアーキテ
クチャを示す図である。
【図4】 本発明の一実施例に係るパケットフォーマッ
ト構成を示す図である。
【図5】 本発明の一実施例に係る送信バッファの構成
を示す図である。
【図6】 本発明の一実施例に係る受信バッファの構成
を示す図である。
【符号の説明】
1・・・送信側装置、 2・・・受信側装置、 3、4
・・・PHS端末、5、6・・・情報処理装置、 10
・・・パケット作成手段、11、18・・・DPRA
M、 12・・・送信バッファ、13・・・送信手段、
14・・・制御部、 15・・・タイマ、16・・・
受信手段、 17・・・受信バッファ、19・・・パケ
ット分解手段、 20・・・Q(S)チェック手段、2
1・・・ダミー発生手段、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信したパケットに対する受信側装置か
    らの再送要求に応じて、当該パケットを繰り返し再送す
    るパケット通信装置において、 データストリームを順次パケット化する上位層と、 回線網を通して受信側装置へパケットを送信する物理層
    と、 上位層から物理層への送信対象パケットの受渡を行うと
    ともに再送要求に対するパケットの再送処理を行うデー
    タリンク層と、 再送処理に対する時限値に基づいてデータリンク層によ
    る再送処理を制御するエラー制御層と、を備え、 前記エラー制御層は、前記時限値を設定するカウンタ機
    能と、再送処理時間が当該時限値を超えた場合には再送
    対象のパケットを廃棄して上位層で作成された次のパケ
    ットを送信対象に切り替える再送制限機能と、を有して
    いることを特徴とするパケット通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパケット通信装置にお
    いて、 上位層は、データストリームを順次区切ってパケット化
    するパケット生成手段と、生成されたパケットを保持す
    るメモリ機能を有し、 データリンク層は、パケットを送信順に保持する送信バ
    ッファ機能を有し、 物理層は、送信バッファ機能に保持されたパケットを順
    次取り出して誤り検出符号化して送信する送信機能を有
    し、 エラー制御層は、データストリーム中の並び順序を示す
    順序番号を付してメモリ機能に保持されたパケットを送
    信バッファ機能に転送する機能を有していることを特徴
    とするパケット通信装置。
  3. 【請求項3】 データストリーム中の並び順序を示す順
    序番号が付加された受信パケットから、元のデータスト
    リームを再生するパケット通信装置であって、 回線網を通してパケットを受信する物理層と、 パケットを分解してデータストリームを再生する上位層
    と、 物理層から上位層へ正常受信したパケットを受け渡すデ
    ータリンク層と、 データリンク層によって上位層へ受け渡される正常受信
    パケットを前記順序番号に従って再配置して脱落したパ
    ケット部分にダミーデータを挿入するエラー制御層と、
    を備え、 前記上位層は、脱落部分にダミーデータが挿入されたデ
    ータストリームを再生することを特徴とするパケット通
    信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のパケット通信装置にお
    いて、 物理層は、受信したパケットを誤り検出復号化する機能
    を有し、 データリンク層は、正常受信したパケットを順次に保持
    する受信バッファ機能と、誤りが検出されたパケットに
    ついて送信側装置へ再送要求する機能とを有し、 上位層は、パケットを保持するメモリ機能と、メモリに
    保持されたパケット列からデータストリームを再生する
    機能を有し、 エラー制御層は、ダミーデータを発生する機能と、ダミ
    ーデータを挿入したパケット列をメモリ機能に保持させ
    る機能とを有していることを特徴とするパケット通信装
    置。
  5. 【請求項5】 データストリームをパケット化して送信
    する送信部と、パケットを受信してデータストリームを
    再生する受信部とを備えたパケット通信装置において、 送信部には、 データストリームを順次区切ってパケット化する上位層
    と、 回線網へパケットを送信する物理層と、 上位層から物理層への送信対象パケットの受渡を行うと
    ともに受信側装置からの再送要求に対するパケットの再
    送処理を行うデータリンク層と、 再送処理に対する時限値をデータリンク層による再送処
    理時間が超えた場合には再送対象のパケットを廃棄して
    上位層で作成された次のパケットを送信対象に切り替え
    る再送制限を行うエラー制御層と、を備え、 受信部には、 回線網を通してパケットを受信する物理層と、 パケットを分解してデータストリームを再生する上位層
    と、 物理層から上位層へ正常受信したパケットを受け渡すデ
    ータリンク層と、 データリンク層によって上位層へ受け渡される正常受信
    パケットを前記順序番号に従って再配置して脱落したパ
    ケット部分にダミーデータを挿入するエラー制御層と、
    を備え、受信部の上位層は、脱落部分にダミーデータが
    挿入されたデータストリームを再生することを特徴とす
    るパケット通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のパケット通信装置にお
    いて、 パケット通信装置は、送信部及び受信部の物理層が携帯
    電話端末の無線通信機能を介して回線網に接続される携
    帯電話システムのパケット伝送装置として用いられるこ
    とを特徴とするパケット通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のパケット
    通信装置において、 パケット通信装置は、データストリームを入出力処理す
    る情報処理装置と一体又は別体に構成されて、送信部及
    び受信部の上位層が当該情報処理装置に接続されること
    を特徴とするパケット通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のパケット通信装置にお
    いて、 受信部のエラー制御層はダミーデータを挿入した脱落パ
    ケット部分にダミーデータであることを示すフラグを付
    加し、 受信したデータストリームを画面表示する情報処理装置
    に、当該フラグに基づいて表示データがダミーデータで
    あることを示すマークを表示させることを特徴とするパ
    ケット通信装置。
  9. 【請求項9】 データストリームをパケット化して送信
    する送信側装置と、パケットを受信してデータストリー
    ムを再生する受信側装置とを備えたパケット通信システ
    ムにおいて、 送信側装置には、 データストリームを順次区切ってパケット化する上位層
    と、 回線網へパケットを送信する物理層と、 上位層から物理層への送信対象パケットの受渡を行うと
    ともに受信側装置からの再送要求に対するパケットの再
    送処理を行うデータリンク層と、 再送処理に対する時限値をデータリンク層による再送処
    理時間が超えた場合には再送対象のパケットを廃棄して
    上位層で作成された次のパケットを送信対象に切り替え
    る再送制限を行うエラー制御層と、を備え、 受信側装置には、 回線網を通してパケットを受信する物理層と、 パケットを分解してデータストリームを再生する上位層
    と、 物理層から上位層へ正常受信したパケットを受け渡すデ
    ータリンク層と、 データリンク層によって上位層へ受け渡される正常受信
    パケットを前記順序番号に従って再配置して脱落したパ
    ケット部分にダミーデータを挿入するエラー制御層と、
    を備え、受信側装置の上位層は、脱落部分にダミーデー
    タが挿入されたデータストリームを再生することを特徴
    とするパケット通信システム。
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