JPH11330580A - 圧電トランス、圧電トランスの製造方法および圧電トランスの駆動方法 - Google Patents

圧電トランス、圧電トランスの製造方法および圧電トランスの駆動方法

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JPH11330580A
JPH11330580A JP10138802A JP13880298A JPH11330580A JP H11330580 A JPH11330580 A JP H11330580A JP 10138802 A JP10138802 A JP 10138802A JP 13880298 A JP13880298 A JP 13880298A JP H11330580 A JPH11330580 A JP H11330580A
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piezoelectric transformer
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transformer
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JP10138802A
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Toshiyuki Asahi
俊行 朝日
Kojiro Okuyama
奥山浩二郎
Hiroshi Nakatsuka
宏 中塚
Hiroyuki Hase
裕之 長谷
Hiroshi Sogo
寛 十河
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破壊強度に対する安全率の増加による耐電力
性の向上、静電容量の増加による電流の印加しやすさを
向上させた大電力用に適した圧電トランスを提供する。 【解決手段】 対向する主平面上に入力電極13、出力
電極14、共通電極15を備え、厚み方向に分極した少
なくとも2枚以上の円板状もしくはリング状圧電体を主
平面で重ね合わせて、径方向振動モードで駆動すること
を特徴とすることにより大電力用途に適した圧電トラン
スが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランス、例
えば、液晶ディスプレイのバックライト用インバータや
DC−DCコンバータなどの電力変換装置に用いられる
圧電トランス、圧電トランスの製造方法および圧電トラ
ンスの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、入力した電気エネルギ
ーを逆圧電効果によって、機械エネルギーに変換し、そ
の機械エネルギーを再び、圧電効果によって電気エネル
ギーに変換することで、電圧の昇圧または降圧を行って
いる。
【0003】圧電トランスの一例として、現在、最も一
般的な構成とされているローゼン型圧電トランスを図1
6に示す。このローゼン型圧電トランスを参照して、原
理及び動作を説明する。圧電素子は、PZT(チタン酸
ジルコン酸鉛)セラミック等の圧電体で作成されており
板形状をしている。この圧電素子は駆動部81と発電部
82として約半分ずつ構成されている。駆動部81は主
平面上に、例えば銀焼き付けなどにより、入力電極83
及び共通電極85が形成されており、厚み方向に分極さ
れている。発電部82は、端面に出力電極84が形成さ
れており、長軸方向に分極されている。
【0004】このように形成された圧電トランスにおい
て、入力電極83−共通電極85間に交流電気信号を印
可すると、逆圧電効果によって機械振動が発生する。こ
の機械振動により、発電部82には応力を受け、圧電効
果によって出力電極84−共通電極85間に高電圧が発
生し、電気振動として取り出される。印可される交流電
気信号を圧電素子の長軸方向の共振周波数近傍とする事
により、強い機械振動が得られる。
【0005】また、別のタイプとして、提案されている
厚み縦振動の圧電トランスを図17に示す。この圧電ト
ランスは、入力電極93a、共通電極95a、入力電極
93b、共通電極95b、出力電極94の間に圧電体が
挟まれて積層されて、焼結されたものである。入力電極
93aから共通電極95bまでの積層体が圧電体駆動部
91を形成し、共通電極95bから出力電極94までの
積層体が圧電体発電部92を形成している。圧電体駆動
部91と圧電体発電部92は、厚み方向に分極されてお
り、図17中の矢印で分極軸の方向を表している。この
タイプは、圧電体駆動部91および圧電体発電部92の
厚み方向、すなわち、分極方向と同じ方向の振動によっ
て、駆動される。
【0006】現在、圧電トランスは液晶デスプレイのバ
ックライトとしての冷陰極管を発光させるインバータと
してよく用いられているが、その他の用途として、DC
−DCコンバータとしても検討されている。
【0007】圧電トランスは、電磁トランスと比較し
て、(1)より大きな電力密度で使用でき小型化に適し
ている、(2)不燃化が図れる、(3)電磁誘導による
ノイズが減少する、というメリットを持つ。電磁トラン
スでは高周波化することで電力密度は向上するが、高周
波化に伴い磁気的な損失が増大するため、効率の低下が
問題とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】DC−DCコンバータ
等の大電力用途に圧電トランスを用いる際に要求される
性能として、大電力が印加しやすいこと、すなわち電流
を流しやすくすることが挙げられる。そのためには、圧
電トランス入力インピーダンスを低く(=入力容量が大
きく)する必要がある。DC−DCコンバータの場合は
出力インピーダンスも低くする必要がある。また、大電
力を印加しても破壊しにくい、耐電力性が高い特性も圧
電トランスに要求される。従来のローゼン型圧電トラン
スは、昇圧を主たる目的としているため、出力部の容量
を大きくできない構造であり、電流を多く取り出すこと
ができない。また、駆動部と発電部との境界で分極軸の
境界層があるため破壊しやすく耐電力性も低い。
【0009】また、DC−DCコンバータに用いる時
は、駆動周波数を高くすると、スイッチダイオードやコ
イル、制御回路といったDC−DCコンバータに用いら
れる部品の効率低下という問題が生じることになる。
【0010】図17で示した従来の厚み縦振動の圧電ト
ランスは、主平面で圧電体駆動部91と圧電体発電部9
2とを積層していることにより、出力部の容量を大きく
取ることができるが、振動が厚みで決まるため、主平面
全面の厚みが均一にならない、周波数が高いため他の高
次振動みーども励振されやすい(すなわち、不要な振動
が生じる)等の問題があり、伝播される振動波形が乱れ
てしまい、トランスとしての信頼性が十分ではなかっ
た。また、厚み方向の振動は、周波数が高くなるなるた
め、関連部品でのロスが大きく、本圧電トランスを用い
た場合の装置全体の効率の低下が問題となっている。
【0011】本発明は、従来の圧電トランスが有する上
述した課題を考慮し、破壊強度に対する安全率の増加に
よる耐電力性の向上、静電容量の増加による電流の印加
しやすさを向上させた大電力用に適した圧電トランス、
圧電トランスの製造方法および圧電トランスの駆動方法
を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、第1の本発明(請求項1に記載の本発明に対応)
は、厚み方向に分極され、対向する主平面上にそれぞれ
電極を有する少なくとも2枚以上の圧電体を備え、前記
圧電体が、互いに前記主平面で重ね合わされており、広
がり振動モードで駆動されることを特徴とする圧電トラ
ンスである。これにより、主平面全面に入出力電極が形
成でき、静電容量を大きくすることが可能となる。ま
た、使用周波数の上昇を防ぐことが可能となる。また、
破壊強度に対する安全率を増加させることが可能とな
る。
【0013】第2の本発明(請求項2に記載の本発明に
対応)は、前記電極のうち、互いに重なり合うもの同士
が、一体に形成されたものであることを特徴とする第1
の本発明の圧電トランスである。これにより、電極を共
通電極として共用できるので、製造コストの低減を図れ
る。
【0014】第3の本発明(請求項3に記載の本発明に
対応)は、前記圧電体が、絶縁層を介して重ね合わされ
ていることを特徴とする第1の本発明の圧電トランスで
ある。これにより、駆動部と発電部を電気的に分離した
状態で使用が可能となり、出力電流が取り出しやすくD
C−DCコンバータに用いやすくなる。
【0015】第4の本発明(請求項4に記載の本発明に
対応)は、前記絶縁層は、接着材、セラミック、前記圧
電体と同じ材質で未分極のもののいずれかであることを
特徴とする第3の本発明の圧電トランスである。絶縁層
を接着材とすることにより、重ね合わせと発電部、駆動
部の電気的分離が同時にできる。絶縁層をセラミックと
することにより、一体で焼成でき、製造が容易となる。
絶縁層を前記圧電体と同じ材質で未分極とすることによ
り、熱膨張等圧電体部との特性を同じにできる。
【0016】第5の本発明(請求項5に記載の本発明に
対応)は、前記圧電体のうち少なくとも一つが、一方の
前記主平面の前記電極が前記圧電体の側面を介して反対
側の前記主平面上にまで形成されていることを特徴とす
る第1〜第4のいずれかの本発明の圧電トランスであ
る。これにより、電極を振動方向である側面からではな
く、主平面から引き出せるため、製作が容易になり、圧
電トランスの固定も行いやすくなる。
【0017】第6の本発明(請求項6に記載の本発明に
対応)は、厚み方向に分極され、対向する主平面上にそ
れぞれ入力電極および出力電極を有する圧電体を備え、
前記入力電極、前記出力電極のうち、いずれか一方が、
実質的に前記主平面の中心に配置され、他方が、前記一
方を取り囲むように配置されており、広がり振動モード
で駆動されることを特徴とする圧電トランスである。こ
れにより、より単純な構成で圧電トランスが製作でき
る。
【0018】第7の本発明(請求項7に記載の本発明に
対応)は、広がり振動モードで駆動されることを特徴と
する第6の本発明の圧電トランスである。これにより、
使用周波数の上昇を防ぐことが可能となる。また、破壊
強度に対する安全率を増加させることも可能となる。
【0019】第8の本発明(請求項8に記載の本発明に
対応)は、前記主平面の形状が、実質的に、円、リング
状、多角形、多角形から前記多角形と相似な図形を打ち
抜いた図形のいずれかであることを特徴とする第1〜第
7のいずれかの本発明の圧電トランスである。前記主平
面の形状を、実質的に、円またはリング状とすることに
より、効率の良い圧電トランスを提供できる。また、形
状を、多角形、または、多角形から前記多角形と相似な
図形を打ち抜いた図形、特に正方形、正6角形にするこ
とで切断による加工が容易となり、生産性が向上する。
【0020】第9の本発明(請求項9に記載の本発明に
対応)は、前記圧電体が、圧電セラミックであることを
特徴とする第1〜第8のいずれかの本発明の圧電トラン
スである。これにより、圧電定数が大きく、安価な圧電
トランスを提供することができる。
【0021】第10の本発明(請求項10に記載の本発
明に対応)は、広がり振動モードで駆動される圧電トラ
ンスの製造方法において、圧電体を厚み方向に分極する
分極工程と、前記分極工程後、少なくとも2枚以上の前
記圧電体をその主平面同士が重ね合わさるように積層す
る積層工程とを含むことを特徴とする圧電トランスの製
造方法である。これにより、圧電特性や強度特性はよい
が、焼結温度が高く、グリーンシートの積層法が使えな
い圧電材料においても、圧電トランスが製造できる。
【0022】第11の本発明(請求項11に記載の本発
明に対応)は、広がり振動モードで駆動される圧電トラ
ンスの製造方法において、少なくとも2枚以上の圧電体
をその主平面同士が重ね合わさるように積層する積層工
程と、前記積層工程後、前記圧電体の焼結を行う焼結工
程を含むことを特徴とする圧電トランスの製造方法であ
る。これにより、圧電体駆動部または、圧電体発電部の
積層が容易になり、静電容量を増加しやすくなる。
【0023】第12の本発明(請求項12に記載の本発
明に対応)は、厚み方向に分極され、対向する主平面上
にそれぞれ電極を有する少なくとも2枚以上の圧電体を
備え、前記圧電体が、互いに前記主平面で重ね合わされ
ている圧電トランスを、広がり振動モードで駆動させる
ことを特徴とする圧電トランスの駆動方法である。これ
により、使用周波数の上昇を防ぐことが可能となる。ま
た、破壊強度に対する安全率を増加させることも可能と
なる。
【0024】第13の本発明(請求項13に記載の本発
明に対応)は、厚み方向に分極され、対向する主平面上
にそれぞれ入力電極および出力電極を有する圧電体を備
え、前記入力電極、前記出力電極のうち、いずれか一方
が、実質的に前記主平面の中心に配置され、他方が、前
記一方を取り囲むように配置されている圧電トランス
を、広がり振動モードで駆動させることを特徴とする圧
電トランスの駆動方法である。これにより、使用周波数
の上昇を防ぐことが可能となる。また、破壊強度に対す
る安全率を増加させることも可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0026】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0027】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る圧電トランスを示す外観図をである。本実施の形態に
おける圧電トランスに用いる圧電体は、PZT系のセラ
ミックであり、円板形状に焼結後、研磨を行い、圧電体
駆動部11は、φ16mm、厚さ0.25mm、圧電体
発電部12はφ16mm、厚さ0.75mmの外形寸法
にしたものである。さらに、それぞれ、両主平面上に、
クロム−金を蒸着することにより電極を形成し、厚み方
向に分極したものである。図1中の矢印で分極軸の方向
を表している。この圧電体駆動部11と圧電体発電部1
2を導電性接着剤を用いて主平面で積層すると、圧電ト
ランスの全体の外形はφ16mm、厚さ1mmとなる。
積層面の電極は導電性接着剤で導通が取られており、こ
れを共通電極15としている。また、共通電極15以外
の電極は圧電体駆動部11、圧電体発電部12それぞれ
入力電極13、出力電極14としている。入力電極1
3、出力電極14、共通電極15、からのリード線の取
り出しも導電性接着剤を用いている。こうして得られた
圧電トランスは、円板の径方向広がり振動で駆動させ、
共振周波数は約145kHzである。
【0028】圧電トランスは、従来の技術で述べたよう
に、電気信号を入力し、駆動部で機械振動に変換し、発
電部で再び電気信号に変換して昇圧、降圧を行う構成で
ある。そのため、従来のローゼン型トランスや厚み縦型
トランス、円盤形のトランスでは駆動部の振動方向に発
電部を設け、振動を伝搬する構成である。本実施の形態
においては、主平面で積層することにより、駆動部の径
方向振動を振動方向ではなく、発電部に面として伝搬す
る構成をしている。また、径方向振動は、分極軸に垂直
な振動であるため、大電力印加時の大きな振動に対し
て、圧電特性等の減少を抑制できる。
【0029】比較のために従来のローゼン型圧電トラン
スも同体積となるように長さ20mm、幅10mm、厚
み1mmで製作した。駆動部81は厚み方向に、発電部
82は長軸方向に分極している。入力電極83、出力電
極84、共通電極85はクロム−金を蒸着することによ
り作成した。ローゼン型トランスは長軸方向の伸び振動
のλモードで駆動し、共振周波数は150kHzであ
る。
【0030】静電容量は従来のローゼン型圧電トランス
は入力部1nF、出力部0.12Fであるが、本トラン
スは入力部、出力部とも全面積を使用でき、入力部8n
F、出力部2.7nFと大幅に増加できていることが確
認された。
【0031】出力電極14、共通電極15間に1kΩの
負荷抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を図2に示
す。共振周波数の145kHzの時、効率96%、降圧
比は1/2倍であった。
【0032】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、圧電ト
ランスが破壊するまで、振動速度を増大させた。ローゼ
ン型トランスは印可電力が19Wになったとき、出力部
の中央部で破壊した。本圧電トランスは50Wの印加時
にも破壊は見られず、耐電力を約2.5倍以上にする事
ができていることが確認された。ローゼン型圧電トラン
スが出力部の中央部で破壊した理由は、λモードの時
は、圧電体の入出力部の中央が応力最大の点となるため
である。本トランスでは中央部の応力が最も高いが径方
向広がりのモードなので、ローゼン型と比較すると応力
が分散され、破壊には至っていない。
【0033】なお、本実施の形態において、圧電体とし
て、PZT系のセラミックを用いるとしたが、圧電性を
持つ物質、例えばLiNo3の圧電体単結晶でも同様の
効果が得られる。
【0034】なお、本実施の形態において、圧電体の主
平面全面に電極を形成しているが、主平面の一部に電極
を形成しても同様の効果が得られる。
【0035】なお、本実施の形態において、分極軸を同
方向にして積層しているが、逆向きに積層しても同様の
効果が得られる。
【0036】なお、本実施の形態において、圧電体駆動
部、圧電体発電部を円板形状にしているが、圧電体駆動
部、または、圧電体発電部のどちらか一つ、もしくは両
方をリング形状としても径方向振動で駆動できるため同
様の効果が得られる。
【0037】なお、本実施の形態においては、圧電トラ
ンスを降圧に使用するとしたが、昇圧を目的として設計
しても同じ効果が得られる。
【0038】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における圧電トランスは、その平面形状と分極方向に関
する点以外は、上述した第1の実施の形態における圧電
トランスと同様である。したがって、本実施の形態にお
いて、特に説明のないものについては、第1の実施の形
態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部材
については、特に説明のない限り、第1の実施の形態と
同様の機能を持つものとする。
【0039】図3は、本発明の第2の実施の形態におけ
る圧電トランスを示す外観図をである。本実施の形態に
おける圧電トランスに用いる圧電体は、PZT系のセラ
ミックであり、焼結後、正方形状に切断、研磨を行い、
圧電体駆動部21は、14mm角、厚さ0.25mm、
圧電体発電部22は14mm角、厚さ0.75mmの外
形寸法にしたものである。分極、電極、積層等は第1の
実施の形態における圧電トランスと同様であり、入力電
極23、出力電極24、共通電極25を構成し、圧電ト
ランスの全体の外形は14mm角、厚さ1mmである。
体積は第1の実施の形態における圧電トランスとほぼ同
じである。こうして得られた圧電トランスは、広がり振
動で駆動し、共振周波数は約165kHzである。
【0040】本圧電トランスにおいて、静電容量は入力
部8nF、出力部2.7nFであり、第1の実施の形態
における圧電トランスと同様にローゼン型のトランスと
比較して大幅に増加できていることが確認された。
【0041】出力電極24、共通電極25間に1kΩの
負荷抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を図4に示
す。共振周波数の165kHzの時、効率92%、降圧
比は約1/2倍であった。
【0042】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、振動速
度を増大させた。しかし、本圧電トランスは50Wの印
加時にも破壊は見られず、ローゼン型圧電トランスと比
較して、耐電力を約2.5倍以上にする事ができている
ことが確認された。
【0043】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における圧電トランスは、絶縁層を介して重ね合わされ
ていることに関する点以外は、上述した第1の実施の形
態における圧電トランスと同様である。したがって、本
実施の形態において、特に説明のないものについては、
第1の実施の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ
呼称の構成部材については、特に説明のない限り、第1
の実施の形態と同様の機能を持つものとする。
【0044】図5は、本発明の第3の実施の形態におけ
る圧電トランスを示す外観図をである。本実施の形態に
おける圧電トランスに用いる圧電体は、PZT系のセラ
ミックであり、円板形状に焼結後、研磨を行い、圧電体
駆動部31は、φ16mm、厚さ0.25mm、圧電体
発電部32はφ16mm、厚さ0.75mmの外形寸法
にしたものである。さらに、それぞれ、両主平面上に、
クロム−金を蒸着することにより電極を形成し、厚み方
向に分極している。図5中の矢印で分極軸の方向を表し
ている。また、絶縁層35として同じセラミックでφ1
6mm、厚さ0.1mmのものも形成されている。この
絶縁層35については、分極は行っていない。この圧電
体駆動部31と圧電体発電部32及び、絶縁層35を絶
縁性の接着剤を用いて主平面で積層すると、圧電トラン
スの全体の外形はφ16mm、厚さ1.1mmとなる。
圧電体駆動部31、圧電体発電部32のそれぞれの電極
を入力電極33a、b、出力電極34a、bとしてい
る。それぞれの電極からのリード線の取り出しは導電性
接着剤を用いている。こうして得られた圧電トランス
は、円板の径方向広がり振動で駆動し、共振周波数は約
145kHzである。
【0045】本圧電トランスにおいて、圧電体駆動部3
1と圧電体発電部32の間に、絶縁層35を介して積層
する事により、入力電圧と出力電圧間の電位を分離した
状態で使えるようになっている。
【0046】本圧電トランスにおいて、静電容量は入力
部8nF、出力部2.7nFと第1の実施の形態におけ
る圧電トランスと同様にローゼン型のトランスと比較し
て大幅に増加できていることが確認された。
【0047】出力電極24、共通電極25間に1kΩの
負荷抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を図3に示
す。共振周波数の145kHzの時、効率92%、降圧
比は約1/2倍であった。
【0048】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、振動速
度を増大させた。しかし、本圧電トランスは50Wの印
加時にも破壊は見られず、ローゼン型圧電トランスと比
較して、耐電力を約2.5倍以上にする事ができている
ことが確認された。
【0049】なお、本実施の形態において、絶縁層をセ
ラミックで作成するとしたが、否導電性の接着剤等でも
絶縁性が保たれていれば同様の効果が得られる。
【0050】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における圧電トランスは、対向する主平面上にそれぞれ
入力電極および出力電極を有する圧電体を一枚のみ備え
ることに関する点以外は、上述した第1の実施の形態に
おける圧電トランスと同様である。したがって、本実施
の形態において、特に説明のないものについては、第1
の実施の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称
の構成部材については、特に説明のない限り、第1の実
施の形態と同様の機能を持つものとする。
【0051】本発明の第4の実施の形態における圧電ト
ランスの外観図を図7に、中央横断面図を図8に示す。
本実施の形態において作成した圧電体はPZT系のセラ
ミックであり、円板形状に焼結後、研磨を行い、φ16
mm、厚さ1mmの外径寸法にしたものである。さら
に、それぞれ、両主平面上全面に、クロム−金を蒸着す
ることにより電極を形成し、厚み方向に分極した。その
後、両主平面の電極とも、内径φ8.5mm、外径φ1
0.5mmのリング部分の電極を落とし、内径φ10.
5、外径φ16mmのリング状電極を入力電極43a、
b、φ8.5mmの円電極を出力電極44a、bとした
ものである。すなわち、入力電極43a、bに挟まれた
部分が、圧電体駆動部41、出力電極44a、bに挟ま
れた部分が圧電体発電部42となる。図7中の矢印で分
極軸の方向を表している。それぞれの電極からのリード
線の取り出しは導電性接着剤を用いている。こうして得
られた圧電トランスは、円板の径方向広がり振動で駆動
し、共振周波数は外形寸法で決定され、約145kHz
である。
【0052】本圧電トランスにおいて、静電容量は入力
部3.5nF、出力部1.7nFと第1の実施の形態と
同様にローゼン型のトランスより増加できていることが
確認された。
【0053】出力電極44a、b間に1.6kΩの負荷
抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を図9に示す。共
振周波数の145kHzの時、効率94%、降圧比は約
1/2倍であった。
【0054】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、振動速
度を増大させた。しかし、本圧電トランスは50Wの印
加時にも破壊は見られず、ローゼン型圧電トランスと比
較して、耐電力を約2.5倍以上にする事ができている
ことが確認された。
【0055】なお、本実施の形態においては、径方向広
がり振動で駆動したが、駆動部から発電部に振動が伝わ
るモードであれば、厚み縦振動等であっても、同一圧電
体での駆動、発電が行われるため、従来の厚み縦振動の
圧電トランスのような振動波形の乱れが生じないため、
トランスとしての信頼性が向上するという効果が得られ
る。
【0056】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における圧電トランスは、電極の構成と分極方向に関す
る点以外は、上述した第1の実施の形態における圧電ト
ランスと同様である。したがって、本実施の形態におい
て、特に説明のないものについては、第1の実施の形態
と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構成部材に
ついては、特に説明のない限り、第1の実施の形態と同
様の機能を持つものとする。
【0057】図10は、本発明の第5の実施の形態にお
ける圧電トランスを示す外観図をである。本実施の形態
における圧電トランスに用いる圧電体は、PZT系のセ
ラミックであり、円板形状に焼結後、研磨を行い、φ1
6mm、厚さ1mmの外径寸法にしたものである。さら
に、それぞれ、両主平面上全面に、クロム−金を蒸着す
ることにより電極を形成し、厚み方向に分極している。
圧電体駆動部51は、φ16mm、厚さ0.25mm、
圧電体発電部52はφ16mm、厚さ0.75mmの外
形寸法にしたものである。図10中の矢印で分極軸の方
向を表している。分極後、圧電体駆動部51、圧電体発
電部52共に、片側の電極を落とし、新たに、中心にφ
13の円電極と、反対側の主平面と側面を通じて、導通
を持たせたリング状の電極を形成したものである。この
圧電体駆動部51と圧電体発電部52を導電性の接着剤
を用いて主平面で積層し、圧電体駆動部51の円電極を
入力電極53、圧電体発電部52の円電極を出力電極5
4とし、側面を通じて引き出した電極を共通電極55と
したものである。それぞれの電極からのリード線の取り
出しは導電性接着剤を用いている。こうして得られた圧
電トランスは、円板の径方向広がり振動で駆動し、共振
周波数は外形寸法で決定され、約145kHzである。
【0058】本圧電トランスにおいて、共通電極55を
主平面上に引き出すことにより、電極の取り出しを容易
にしており、圧電トランスの実装がしやすくなってい
る。
【0059】本圧電トランスにおいて、静電容量は入力
部6.5nF、出力部2.2Fと第1の実施の形態にお
ける圧電トランスと同様にローゼン型のトランスと比較
して大幅に増加できていることが確認された。
【0060】出力電極54、共通電極55間に1.2k
Ωの負荷抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を図11
に示す。共振周波数の145kHzの時、効率94%、
降圧比は約1/2倍であった。
【0061】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、振動速
度を増大させた。しかし、本圧電トランスは50Wの印
加時にも破壊は見られず、ローゼン型圧電トランスと比
較して、耐電力を約2.5倍以上にする事ができている
ことが確認された。
【0062】(第6の実施の形態)次に、本発明の第6
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における圧電トランスは、圧電体の積層枚数と分極方向
に関する点以外は、上述した第1の実施の形態における
圧電トランスと同様である。したがって、本実施の形態
において、特に説明のないものについては、第1の実施
の形態と同じとし、第1の実施の形態と同じ呼称の構成
部材については、特に説明のない限り、第1の実施の形
態と同様の機能を持つものとする。
【0063】図12は、本発明の第6の実施の形態にお
ける圧電トランスを示す外観図をである。本実施の形態
における圧電トランスに用いる圧電体は、PZT系のセ
ラミックであり、厚さ約30μmのグリーンシートをド
クターブレード法により作成し、スクリーン印刷法を用
いて、出力電極64、共通電極65a、b、を銀・パラ
ジウムペーストで形成後、駆動部61a、bは3層、発
電部62は15層積層後、圧着した後、円形状に打ち抜
き焼結したものである。また、その後、研磨を行い、銀
焼き付けにより、入力電極63a、bを設けたものであ
る。焼結後の外見寸法は、φ16mm、厚さ1mmであ
る。電極形成後、駆動部、発電部とも厚み方向に分極さ
れている。図12中の矢印で分極方向を示す。入力電極
63a、b、出力電極64、共通電極65a、bからの
リード線の取り出しは導電性接着剤にて行い、入力電極
63a、b間、共通電極65a、b間はリード線を繋ぐ
ことで導通を持たしている。
【0064】共振周波数は第1の実施の形態における圧
電トランスと同様に、径方向広がり振動モードで、共振
周波数は約145kHzである。
【0065】静電容量は圧電体駆動部を薄く、積層数も
2層にしたため、駆動部33nF、出力部8.5nFと
従来のローゼン型圧電トランスと比較してかなり大きく
なっている。 出力電極64、共通電極65a、b間に
500Ωの負荷抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を
図13に示す。共振周波数の145kHzの時、効率9
4%、降圧比は1/2倍であった。
【0066】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、振動速
度を増大させた。しかし、本圧電トランスは50Wの印
加時にも破壊は見られず、ローゼン型圧電トランスと比
較して、耐電力を約2.5倍以上にする事ができている
ことが確認された。
【0067】(第7の実施の形態)次に、本発明の第7
の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態
における圧電トランスは、圧電体の積層枚数に関する点
以外は、上述した第2の実施の形態における圧電トラン
スと同様である。したがって、本実施の形態において、
特に説明のないものについては、第2の実施の形態と同
じとし、第2の実施の形態と同じ呼称の構成部材につい
ては、特に説明のない限り、第2の実施の形態と同様の
機能を持つものとする。
【0068】図14は、本発明の第7の実施の形態にお
ける圧電トランスを示す外観図をである。本実施の形態
における圧電トランスに用いる圧電体は、PZT系のセ
ラミックであり、厚さ約30μmのグリーンシートをド
クターブレード法により作成し、スクリーン印刷法を用
いて、出力電極74、共通電極75a、b、を銀・パラ
ジウムペーストで形成後、駆動部71a、bは3層、発
電部72は15層積層後、圧着して焼結した後、主平面
の研磨を行い、銀焼き付けにより、入力電極73a、b
を形成したものである。電極形成後、駆動部、発電部と
も厚み方向に分極し、分極後、切断して、1辺14mm
の正方形状、厚さ1mmの外見寸法にしたものである。
形状を正方形とすることにより、切断することで形状を
決定でき生産性が向上している。図14中の矢印で分極
方向を示す。入力電極73a、b、出力電極74、共通
電極75a、bからのリード線の取り出しは導電性接着
剤にて行い、入力電極73a、b間、共通電極75a、
b間はリード線を繋ぐことで導通を持たしている。
【0069】共振周波数は第2の実施の形態における圧
電トランスと同様に、広がり振動モードで、共振周波数
は約165kHzである。
【0070】静電容量は圧電体駆動部を薄く、積層数も
2層にしたため、駆動部33nF、出力部8.5nFと
従来のローゼン型圧電トランスと比較してかなり大きく
なっている。 出力電極74、共通電極75a、b間に
500Ωの負荷抵抗をつけた時の、効率の周波数特性を
図15に示す。共振周波数の165kHzの時、効率9
0%、降圧比は1/2倍であった。
【0071】破壊強度に対する安全率を調べるために、
共振周波数で駆動し、印可電力を増やしていき、振動速
度を増大させた。しかし、本圧電トランスは50Wの印
加時にも破壊は見られず、ローゼン型圧電トランスと比
較して、耐電力を約2.5倍以上にする事ができている
ことが確認された。
【0072】なお、上述した第1〜第7の実施の形態に
おいて、主平面および電極の形状は、実質的に、円、リ
ング状、正方形のいずれかであるとして説明したが、こ
れに限るものではなく、例えば、多角形、または、多角
形から前記多角形と相似な図形を打ち抜いた図形であっ
ても、効果に定量的な差はあるものの、従来の圧電トラ
ンスに比して、静電容量を大きくすることが可能とな
り、使用周波数の上昇を防ぐという効果は得られる。
【0073】また、上述した第1〜第7の実施の形態に
おいては、本発明の圧電トランスおよび圧電トランスの
製造方法を中心に説明したが、本発明の圧電トランスの
駆動方法は、上述した各圧電トランスと同じ構成の圧電
トランスを広がり振動モードで駆動させる圧電トランス
の駆動方法である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、破壊強度に対する安全率の増加による耐
電力性の向上、静電容量の増加による電流の印加しやす
さを向上させた大電力用に適した圧電トランス、圧電ト
ランスの製造方法および圧電トランスの駆動方法を提供
することができる。
【0075】すなわち、請求項1の本発明は、主平面全
面に入出力電極が形成でき、静電容量を大きくすること
が可能とし、使用周波数の上昇を防ぐことが可能とな
る。また、破壊強度に対する安全率を増加させることが
可能とする圧電トランスを提供することができる。
【0076】請求項2の本発明は、電極を共通電極とし
て共用することによって、製造コストの低減を図れる圧
電トランスを提供することができる。
【0077】請求項3の本発明は、駆動部と発電部を電
気的に分離した状態で使用が可能となり、出力電流が取
り出しやすくDC−DCコンバータに用いやすくなる圧
電トランスを提供することができる。
【0078】請求項4の本発明は、絶縁層を接着材とす
ることにより、重ね合わせと発電部、駆動部の電気的分
離が同時にでき、絶縁層をセラミックとすることによ
り、一体で焼成でき、製造が容易となり、絶縁層を前記
圧電体と同じ材質で未分極とすることにより、熱膨張等
圧電体部との特性を同じにできる圧電トランスを提供す
ることができる。
【0079】請求項5の本発明は、電極を振動方向であ
る側面からではなく、主平面から引き出せるため、製作
が容易になり、圧電トランスの固定も行いやすくなる圧
電トランスを提供することができる。
【0080】請求項6の本発明は、より単純な構成で製
作できる圧電トランスを提供することができる。
【0081】請求項7の本発明は、使用周波数の上昇を
防ぐことが可能となる。また、破壊強度に対する安全率
を増加させることが可能となる圧電トランスを提供する
ことができる。
【0082】請求項8の本発明は、効率の良い圧電トラ
ンス、または、生産性が向上する圧電トランスを提供す
ることができる。
【0083】請求項9の本発明は、圧電定数が大きく、
安価な圧電トランスを提供することができる。
【0084】請求項10の本発明は、圧電特性や強度特
性はよいが、焼結温度が高く、グリーンシートの積層法
が使えない圧電材料においても、圧電トランスが製造で
きる圧電トランスの製造方法を提供することができる。
【0085】請求項11の本発明は、圧電体駆動部また
は、圧電体発電部の積層が容易になり、静電容量を増加
しやすくなる圧電トランスの製造方法を提供することが
できる。
【0086】請求項12の本発明は、使用周波数の上昇
を防ぐことが可能となる。また、破壊強度に対する安全
率を増加させることが可能となる圧電トランスの駆動方
法を提供することができる。
【0087】請求項13の本発明は、使用周波数の上昇
を防ぐことが可能となる。また、破壊強度に対する安全
率を増加させることが可能となる圧電トランスの駆動方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における圧電トラン
スを示す外観図をである。
【図2】本発明の第1の実施の形態における圧電トラン
スの効率の周波数特性図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における圧電トラン
スの外観図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における圧電トラン
スの効率の周波数特性図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における圧電トラン
スの外観図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における圧電トラン
スの効率の周波数特性図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における圧電トラン
スの外観図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における圧電トラン
スの中央横断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における圧電トラン
スの効率の周波数特性図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態における圧電トラ
ンスの外観図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態における圧電トラ
ンスの効率の周波数特性図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態における圧電トラ
ンスの外観図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態における圧電トラ
ンスの効率の周波数特性図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態における圧電トラ
ンスの外観図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態における圧電トラ
ンスの効率の周波数特性図である。
【図16】従来のローゼン型圧電トランスの外観図であ
る。
【図17】従来の円盤型圧電トランスの外観図である。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、71、81、9
1 圧電体駆動部 12、22、32、42、52、62、72、82、9
2 圧電体発電部 13、23、33、43、53、63、73、83、9
3 入力電極 14、24、34、44、54、64、74、84、9
4 出力電極 15、25、55、65、75、85、95 共通電極 35 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 十河 寛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に分極され、対向する主平面上
    にそれぞれ電極を有する少なくとも2枚以上の圧電体を
    備え、前記圧電体は、互いに前記主平面で重ね合わされ
    ており、広がり振動モードで駆動されることを特徴とす
    る圧電トランス。
  2. 【請求項2】 前記電極のうち、互いに重なり合うもの
    同士は、一体に形成されたものであることを特徴とする
    請求項1に記載の圧電トランス。
  3. 【請求項3】 前記圧電体は、絶縁層を介して重ね合わ
    されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電トラ
    ンス。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層は、接着材、セラミック、前
    記圧電体と同じ材質で未分極のもののいずれかであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の圧電トランス。
  5. 【請求項5】 前記圧電体のうち少なくとも一つは、一
    方の前記主平面の前記電極が前記圧電体の側面を介して
    反対側の前記主平面上にまで形成されていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧電トランス。
  6. 【請求項6】 厚み方向に分極され、対向する主平面上
    にそれぞれ入力電極および出力電極を有する圧電体を備
    え、前記入力電極、前記出力電極のうち、いずれか一方
    は、実質的に前記主平面の中心に配置され、他方は、前
    記一方を取り囲むように配置されていることを特徴とす
    る圧電トランス。
  7. 【請求項7】 広がり振動モードで駆動されることを特
    徴とする請求項6に記載の圧電トランス。
  8. 【請求項8】 前記主平面の形状は、実質的に、円、リ
    ング状、多角形、多角形から前記多角形と相似な図形を
    打ち抜いた図形のいずれかであることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の圧電トランス。
  9. 【請求項9】 前記圧電体は、圧電セラミックであるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の圧電ト
    ランス。
  10. 【請求項10】 広がり振動モードで駆動される圧電ト
    ランスの製造方法において、圧電体を厚み方向に分極す
    る分極工程と、前記分極工程後、少なくとも2枚以上の
    前記圧電体をその主平面同士が重ね合わさるように積層
    する積層工程とを含むことを特徴とする圧電トランスの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 広がり振動モードで駆動される圧電ト
    ランスの製造方法において、少なくとも2枚以上の圧電
    体をその主平面同士が重ね合わさるように積層する積層
    工程と、前記積層工程後、前記圧電体の焼結を行う焼結
    工程を含むことを特徴とする圧電トランスの製造方法。
  12. 【請求項12】 厚み方向に分極され、対向する主平面
    上にそれぞれ電極を有する少なくとも2枚以上の圧電体
    を備え、前記圧電体が、互いに前記主平面で重ね合わさ
    れている圧電トランスを、広がり振動モードで駆動させ
    ることを特徴とする圧電トランスの駆動方法。
  13. 【請求項13】 厚み方向に分極され、対向する主平面
    上にそれぞれ入力電極および出力電極を有する圧電体を
    備え、前記入力電極、前記出力電極のうち、いずれか一
    方が、実質的に前記主平面の中心に配置され、他方が、
    前記一方を取り囲むように配置されている圧電トランス
    を、広がり振動モードで駆動させることを特徴とする圧
    電トランスの駆動方法。
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