JPH11329596A - 通信モジュール、通信モジュール用コネクタ、及び通信モジュール製造方法 - Google Patents

通信モジュール、通信モジュール用コネクタ、及び通信モジュール製造方法

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JPH11329596A
JPH11329596A JP10124434A JP12443498A JPH11329596A JP H11329596 A JPH11329596 A JP H11329596A JP 10124434 A JP10124434 A JP 10124434A JP 12443498 A JP12443498 A JP 12443498A JP H11329596 A JPH11329596 A JP H11329596A
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JP
Japan
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connector
communication module
housing
circuit board
shield
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Application number
JP10124434A
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English (en)
Inventor
Makoto Ishibashi
真 石橋
Yoichi Maehara
庸一 前原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外界の電磁波によるノイズが発生が少なく前
記高速長距離伝送を可能とし、不要輻射が少なく、組立
が容易で、製造コストが低く、信頼性の高い通信モジュ
ールを提供することを目的とする。 【解決手段】 上カバー101と下カバー102との2
つの部分が継合したハウジングと、ハウジング一端に挟
持されコネクタシールド部を備えシステムに接続する第
1コネクタ103と、ハウジング他端に挟持されコネク
タシールド部を備え通信ケーブルに接続する第2コネク
タ104と、第1コネクタのコネクタシールド部に接地
されハウジング内部を外部から電磁遮蔽するシールド板
とを備えた通信モジュールであって、シールド板と第2
コネクタのコネクタシールド部とを同電位にする接地手
段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号伝送によ
る高速データ転送通信において用いられる通信モジュー
ル、通信モジュール用コネクタ、及び通信モジュールの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の通信モジュールとしては、特開平
08−265180に記載されたような通信モジュール
が知られていた。図19は特開平08−265180に
記載された従来の通信モジュールの外観斜視図を示した
ものである。
【0003】図19において、従来の電気信号通信用の
通信モジュールでは、通信モジュールハウジング100
は上部に蓋を備えた略長方形の箱形であり、一端に第1
コネクタ103、他端に第2コネクタ104を備え、第
2コネクタ104付近の両側部にアーム108を備え
る。第1コネクタ103は通信モジュールハウジング1
00と嵌合する嵌合部2001内部に配設されたプラグ
接続コネクタ2002に結合し、第2コネクタ104は
通信ケーブルのコネクタ(ケーブルコネクタ)に接続す
る。アーム108は通信モジュールハウジング100側
面に対し斜め前方に広がり、通信モジュールハウジング
100と結合している部分は弾性を持ち、通信モジュー
ルハウジング100を嵌合部2001に嵌合したときに
アーム108が嵌合部2001の側壁2003方向に押
圧され、アーム108は通信モジュールハウジング10
0側部と平行となり側壁2003に当接する。
【0004】しかしながら、図19に示すような嵌合部
2001と結合する構成とした場合、アーム108が第
2コネクタ104と接触するため通信モジュールハウジ
ング100の幅を広げる必要があり、小型化が困難であ
るという問題点を有していた。特に、該構成ではGBI
Cに規定された規格寸法に適応することが不可能であっ
た。
【0005】図20は、ギガビット・インターフェース
・コンバータ(Gigabit InterfaceConverter、以下GB
IBという)規格として公開されている通信モジュール
の4面図である。
【0006】図20において、従来のGBIB規格の通
信モジュール2100は、アームをなくすことで小型化
しており、通信モジュールハウジング100上面の第2
コネクタ付近に接地領域(シャーシ・グランド)210
2を備えることを特徴としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンピュータシ
ステムの発展、普及に伴い、低ノイズ・大容量のデータ
伝送が可能なシステムの必要性が増してきている。光フ
ァイバーを用いた光信号伝送用通信モジュールは、電気
信号伝送用通信モジュールに比べ、低ノイズで長距離伝
送が可能であるという点で優れており、注目を集めてい
るが、製造コストが高いため、従来の多くのコンピュー
タ・システムでは、電気信号伝送用通信モジュールが搭
載されている。
【0008】しかしながら、従来の電気信号伝送用の通
信モジュールは、通信モジュール用コネクタ(第2コネ
クタ104)及び通信ケーブルの電磁遮蔽が不完全なた
め、外界の電磁波によりノイズが発生し易く、光伝送チ
ャネル(ファイバー・チャネル)において用いられてい
る規格と同等の高速長距離伝送(ANSI X3T11ファイバー
・チャネル・スタンダードで規定されている133メガビ
ット/秒、266メガビット/秒、1062メガビット/秒の
各転送レートによる50m以上の長距離伝送)を実現す
ることができないという問題点、及び、前記高速長距離
伝送における不要輻射が大きいという問題点を有してい
た。また、持ち手が滑りやすく、コンピュータ等のシス
テムへの嵌脱が困難であり、通信モジュール嵌脱時にコ
ネクタを上下若しくは左右に捻りながら嵌脱するため、
コネクタに加わる負荷が大きく信頼性が低下するという
問題点を有していた。また、組立が容易でないために組
立に時間がかかり、製造コストが高価であるという問題
点を有していた。
【0009】従来の電気信号伝送用の通信モジュール用
コネクタは、電磁遮蔽が不完全なため、外界の電磁波に
よりノイズが発生し易いという問題点、及び、光伝送チ
ャネル(ファイバー・チャネル)において用いられてい
る規格と同等の高速伝送(ANSI X3T11ファイバー・チャ
ネル・スタンダードで規定されている133メガビット/
秒、266メガビット/秒、1062メガビット/秒の各転送
レートによる伝送)における不要輻射が大きいという問
題点を有していた。また、回路基板に実装されたときに
回路基板に半田により溶着される電気信号伝送用の足の
部分が外的応力に対して弱く信頼性が低いという問題点
を有していた。
【0010】従来の電気信号伝送用の通信モジュールの
製造方法では、通信モジュールのハウジング内部におい
て、回路基板への各部品(第1コネクタや第2コネクタ
等)の半田溶着工程を行っていたため、通信モジュール
のハウジング内に半田ボールや半田屑が残留し易く、信
頼性が低下するという問題点を有していた。
【0011】本発明の通信モジュールは上記従来の課題
を解決するもので、従来の通信モジュールよりも外界の
電磁波によるノイズが発生が少なく前記高速長距離伝送
を可能とし、不要輻射が少なく、組立が容易で、製造コ
ストが低く、信頼性の高い通信モジュールを提供するこ
とを目的とする。
【0012】本発明の通信モジュール用コネクタは上記
従来の課題を解決するもので、従来の通信モジュールよ
りも外界の電磁波によるノイズ発生が少なく、前記高速
伝送において不要輻射が少なく、外的応力に対して破壊
しにくい通信モジュール用コネクタを提供することを目
的とする。
【0013】本発明の通信モジュール製造方法は上記従
来の課題を解決するもので、通信モジュールのハウジン
グ内に半田ボールや半田屑が残留することを防止し、信
頼性の高い通信モジュールを製造する通信モジュール製
造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の通信モジュールは、通信モジュール外殻を形
成し上カバーと下カバーとの2つの部分が継合した略直
方体の箱形形状から成るハウジングと、ハウジング一端
に挟持されており内部の配線を外界から電磁遮蔽するコ
ネクタシールド部を備え電気信号を送受信するシステム
に接続する第1コネクタと、ハウジング他端に挟持され
ており内部の配線を外界から電磁遮蔽するコネクタシー
ルド部を備え電気信号を送受信する通信ケーブルに接続
する第2コネクタと、第1コネクタのコネクタシールド
部に接地されハウジング内部を外部から電磁遮蔽するシ
ールド板とを備えた通信モジュールであって、シールド
板と第2コネクタのコネクタシールド部とを同電位にす
る接地手段を備えた構成より成る。
【0015】この構成により、従来の通信モジュールよ
りも外界の電磁波によるノイズが発生が抑えられ前記高
速長距離伝送が可能で、不要輻射が少ない通信モジュー
ルを提供することが可能となる。
【0016】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュールは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下
カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状か
ら成るハウジングと、ハウジング一端に挟持されており
電気信号を送受信するシステムに接続する第1コネクタ
と、ハウジング他端に挟持されており電気信号を送受信
する通信ケーブルに接続する第2コネクタと、ハウジン
グ内部に配設されており第1コネクタと第2コネクタと
が実装された回路基板と、を備えた通信モジュールであ
って、回路基板は前記上カバーに挿嵌して配設する構造
となっており、回路基板が前記上カバーに対し表裏逆に
は物理的に挿嵌できないようにする逆組防止手段を備え
た構成より成る。
【0017】この構成により、組立作業時や保守修繕時
における逆組による作業の失敗が防止され、製造コスト
が低い通信モジュールを提供することが可能となる。
【0018】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュールは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下
カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状か
ら成るハウジングと、ハウジング一端に挟持されており
電気信号を送受信するシステムに接続する第1コネクタ
と、ハウジング他端に挟持されており電気信号を送受信
する通信ケーブルに接続する第2コネクタとを備えた通
信モジュールであって、電気信号を送受信するシステム
に嵌脱する時に持ち手の滑りを防止する滑り防止部を備
えた構成より成る。
【0019】この構成により、持ち手が滑り難くなりコ
ンピュータ等のシステムへの嵌脱が容易となるため、コ
ネクタに余分に加わる負荷が無くなり、信頼性が高い通
信モジュールを提供することができる。
【0020】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュールは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下
カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状か
ら成るハウジングと、ハウジング一端に挟持されており
電気信号を送受信するシステムに接続する第1コネクタ
と、ハウジング他端に挟持されており電気信号を送受信
する通信ケーブルに接続する第2コネクタとを備えた通
信モジュールであって、第2コネクタをハウジングに挟
持する保持手段を備えた構成より成る。
【0021】この構成により、組立作業が容易となり組
立時間が短縮されるため、製造コストの低い通信モジュ
ールを提供することができる。
【0022】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュール用コネクタは、内部の配線を外界から電磁遮蔽
するコネクタシールド部を備えた通信モジュール用コネ
クタであって、該コネクタが実装される回路基板の接地
部と前記コネクタシールド部とを同電位にするコネクタ
接地手段を備えた構成より成る。
【0023】この構成により、従来の通信モジュールよ
りも外界の電磁波によるノイズが発生が少なく、前記高
速伝送において不要輻射が少ない通信モジュール用コネ
クタを提供することができる。
【0024】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュール用コネクタは、該コネクタの電気信号伝送用の
足の他に該コネクタが実装される回路基板と該コネクタ
とを強固に固定するコネクタ固定手段を備えた構成より
成る。
【0025】この構成により、外的応力に対して破壊し
にくい通信モジュール用コネクタを提供することができ
る。
【0026】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュール用コネクタは、内部の配線を電磁遮蔽するコネ
クタシールド部を備え電気信号を送受信する通信ケーブ
ルに接続する通信モジュール用コネクタであって、通信
ケーブルのシールド部とコネクタシールド部とを同電位
にするケーブル接地手段を備えた構成より成る。
【0027】この構成により、従来の通信モジュールよ
りも外界の電磁波によるノイズが発生が少なく、前記高
速伝送において不要輻射が少ない通信モジュール用コネ
クタを提供することができる。
【0028】上記課題を解決するために本発明の通信モ
ジュール製造方法は、通信モジュール外殻を形成し上カ
バーと下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱
形形状から成るハウジングと、ハウジング一端に挟持さ
れ電気信号を送受信するシステムに接続する第1コネク
タと、ハウジング他端に挟持され電気信号を送受信する
通信ケーブルに接続する第2コネクタと、上カバーに挿
嵌して配設され第1コネクタと第2コネクタとが実装さ
れた回路基板と、回路基板が前記上カバーに対し表裏逆
には物理的に挿嵌できないようにする逆組防止手段と、
第2コネクタをハウジングに挟持する保持手段と、上カ
バーと下カバーとを強固に固定する固定手段とを備えた
通信モジュールを製造する通信モジュール製造方法であ
って、第1コネクタと第2コネクタとを実装し回路基板
組立体とする第1工程と、回路基板組立体を上カバーに
挿嵌しカバー回路基板組立体とする第2工程と、下カバ
ーをカバー回路基板組立体に継合しカバー組立体とする
第3工程と、カバー組立体を固定手段により強固に固定
し強固カバー組立体とする第4工程と、強固カバー組立
体にシールド板を配設し通信モジュール組立体とする第
5工程とを備えた構成より成る。
【0029】この構成により、通信モジュールのハウジ
ング内に半田ボールや半田屑が残留することを防止し、
信頼性の高い通信モジュールを製造する通信モジュール
製造方法を提供することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の通信モ
ジュールは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下
カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状か
ら成るハウジングと、ハウジング一端に挟持されており
内部の配線を外界から電磁遮蔽するコネクタシールド部
を備え電気信号を送受信するシステムに接続する第1コ
ネクタと、ハウジング他端に挟持されており内部の配線
を外界から電磁遮蔽するコネクタシールド部を備え電気
信号を送受信する通信ケーブルに接続する第2コネクタ
と、第1コネクタのコネクタシールド部に接地され前記
ハウジング内部を外部から電磁遮蔽するシールド板と、
を備えた通信モジュールであって、シールド板と第2コ
ネクタのコネクタシールド部とを同電位にする接地手段
を備えたこととしたものであり、この構成により、第2
コネクタのコネクタシールド部の接地が強化され、従来
の通信モジュールよりも外界の電磁波によるノイズが発
生が抑えられ、不要輻射が少なくなるという作用を有す
る。
【0031】本発明の請求項2に記載の通信モジュール
は、請求項1に記載の通信モジュールであって、ハウジ
ングに貫設された開口部と、開口部と嵌合しシールド板
をハウジングに保持するシールド板に配設された曲げ部
とから構成されるシールド板保持手段を備えたことを特
徴としたものであり、この構成により、シールド板の曲
げ部を開口部に嵌合することによりシールド板がハウジ
ングに保持され、組立時の作業が容易になるという作用
を有する。
【0032】本発明の請求項3に記載の通信モジュール
は、請求項1に記載の通信モジュールであって、シール
ド板がハウジングと一体成形されていることを特徴とし
たものであり、この構成により、シールド板をハウジン
グに保持する作業を行う必要がなくなるという作用を有
する。
【0033】本発明の請求項4に記載の通信モジュール
は、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の通信モジ
ュールであって、接地手段が前記シールド板に配設され
たバネ部からなることを特徴としたものであり、この構
成により、接地手段が第2コネクタのコネクタシールド
部に圧接するため、シールド板と第2コネクタのコネク
タシールド部とが公差の影響なく確実に短絡され、シー
ルド板と第2コネクタのコネクタシールド部との接触抵
抗も小さくなるという作用を有する。
【0034】本発明の請求項5に記載の通信モジュール
は、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の通信モジ
ュールであって、通信ケーブルのシールド部と前記第2
コネクタのコネクタシールド部とを同電位とするケーブ
ル接地手段を備えることを特徴としたものであり、この
構成により、通信ケーブルのシールド部の接地が強化さ
れ、通信ケーブルのシールド部の電磁遮蔽効果が高ま
り、通信ケーブルにおける外来電磁波によるノイズの発
生や不要輻射が少なくなるという作用を有する。
【0035】本発明の請求項6に記載の通信モジュール
は、請求項5に記載の通信モジュールであって、ケーブ
ル接地手段が第2コネクタに配設されたバネ部であるこ
とを特徴としたものであり、この構成により、ケーブル
接地手段が通信ケーブルのシールド部に圧接するため、
通信ケーブルと第2コネクタのコネクタシールド部とが
公差の影響なく確実に短絡され、通信ケーブルのシール
ド部と第2コネクタのコネクタシールド部との接触抵抗
も小さくなるという作用を有する。
【0036】本発明の請求項7に記載の通信モジュール
は、請求項5に記載の通信モジュールであって、ケーブ
ル接地手段が前記通信ケーブルと前記第2コネクタとの
機械的固定手段を兼ねることを特徴としたものであり、
この構成により、通信ケーブルのシールド部の接地が強
化され、通信ケーブルのシールド部の電磁遮蔽効果が高
まり、通信ケーブルにおける外来電磁波によるノイズの
発生や不要輻射が少なくなり、同時にケーブルが安定的
に第2コネクタに固定されるという作用を有する。
【0037】本発明の請求項8に記載の通信モジュール
は、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下カバーと
の2つの部分が継合した略直方体の箱形形状から成るハ
ウジングと、ハウジング一端に挟持されており電気信号
を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、ハウ
ジング他端に挟持されており電気信号を送受信する通信
ケーブルに接続する第2コネクタと、ハウジング内部に
配設されており第1コネクタと第2コネクタとが実装さ
れた回路基板とを備えた通信モジュールであって、回路
基板は上カバーに挿嵌して配設する構造となっており、
回路基板が上カバーに対し表裏逆には物理的に挿嵌でき
ないようにする逆組防止手段を備えたこととしたもので
あり、この構成により、通信モジュール組立時や保守修
繕時に逆組による組立の失敗が防止されるという作用を
有する。
【0038】本発明の請求項9に記載の通信モジュール
は、請求項8に記載の通信モジュールであって、逆組防
止手段が回路基板に形設された斜面部とハウジングに配
設された突起部とから構成されることを特徴としたもの
であり、この構成により、部品点数を増やすことなく逆
組防止手段が実現されるという作用を有する。
【0039】本発明の請求項10に記載の通信モジュー
ルは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下カバー
との2つの部分が継合した略直方体の箱形形状から成る
ハウジングと、ハウジング一端に挟持されており電気信
号を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、ハ
ウジング他端に挟持されており電気信号を送受信する通
信ケーブルに接続する第2コネクタとを備えた通信モジ
ュールであって、電気信号を送受信するシステムに嵌脱
する時に持ち手の滑りを防止する滑り防止部を備えたこ
ととしたものであり、この構成により、持ち手が滑り難
くなり、コンピュータ等のシステムへの嵌脱が容易化さ
れ、通信モジュール嵌脱時にコネクタを上下若しくは左
右に捻りながら嵌脱する必要がなくなるため、コネクタ
に加わる負荷が小さくなり信頼性が向上するという作用
を有する。
【0040】本発明の請求項11に記載の通信モジュー
ルは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下カバー
との2つの部分が継合した略直方体の箱形形状から成る
ハウジングと、ハウジング一端に挟持されており電気信
号を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、ハ
ウジング他端に挟持されており電気信号を送受信する通
信ケーブルに接続する第2コネクタとを備えた通信モジ
ュールであって、第2コネクタを前記ハウジングに挟持
する保持手段を備えたこととしたものであり、この構成
により、通信モジュールの組立作業時に、上カバーと、
第1コネクタと第2コネクタとが実装された回路基板
と、下カバーとが一体となったカバー回路基板組立体を
形成することが可能となるという作用を有する。
【0041】本発明の請求項12に記載の通信モジュー
ルは、請求項11に記載の通信モジュールであって、保
持手段が前記上カバーに形設された爪と前記下カバーに
配設され前記爪と嵌合するラッチ部とから構成されるこ
とを特徴としたものであり、この構成により、部品点数
を増やすことなく保持手段が実現されるという作用を有
する。
【0042】本発明の請求項13に記載の通信モジュー
ルは、請求項1乃至請求項12の何れか一に記載の通信
モジュールであって、上カバーと下カバーとを強固に固
定する固定手段を備えたこととしたものであり、この構
成により、上カバーと下カバーが強固に固定されるとい
う作用を有する。
【0043】本発明の請求項14に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、内部の配線を外界から電磁遮蔽するコ
ネクタシールド部を備えた通信モジュール用コネクタで
あって、該コネクタが実装される回路基板の接地部とコ
ネクタシールド部とを同電位にするコネクタ接地手段を
備えたこととしたものであり、この構成により、コネク
タシールド部の接地を強化することによって電磁遮蔽効
果を高め、従来の通信モジュール用コネクタよりも外界
の電磁波によるノイズ発生を抑え、不要輻射を少なくす
ることが可能となるという作用を有する。
【0044】本発明の請求項15に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、該コネクタの電気信号伝送用の足の他
に該コネクタが実装される回路基板と該コネクタとを強
固に固定するコネクタ固定手段を備えたこととしたもの
であり、この構成により、外的応力に対して強くなると
いう作用を有する。
【0045】本発明の請求項16に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、請求項15に記載の通信モジュール用
コネクタであって、内部の配線を外界から電磁遮蔽する
コネクタシールド部を備え、コネクタ固定手段は回路基
板の接地部とコネクタシールド部とを同電位にするコネ
クタ接地手段を兼ねていることを特徴としたものであ
り、この構成により、外的応力に対して強くなると共
に、コネクタシールド部の接地を強化することによって
電磁遮蔽効果を高め、従来の通信モジュール用コネクタ
よりも外界の電磁波によるノイズ発生を抑え、不要輻射
を少なくすることが可能となるという作用を有する。
【0046】本発明の請求項17に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、内部の配線を電磁遮蔽するコネクタシ
ールド部を備え電気信号を送受信する通信ケーブルに接
続する通信モジュール用コネクタであって、通信ケーブ
ルのシールド部とコネクタシールド部とを同電位にする
ケーブル接地手段を備えたこととしたものであり、この
構成により、通信ケーブルのシールド部の接地を強化す
ることが可能となり、通信ケーブルのシールド部の電磁
遮蔽効果を高め、通信ケーブルにおける外来電磁波によ
るノイズの発生や不要輻射を少なくすることが可能とな
るという作用を有する。
【0047】本発明の請求項18に記載の通信モジュー
ル製造方法は、通信モジュール外殻を形成し上カバーと
下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状
から成るハウジングと、ハウジング一端に挟持され電気
信号を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、
ハウジング他端に挟持され電気信号を送受信する通信ケ
ーブルに接続する第2コネクタと、上カバーに挿嵌して
配設され第1コネクタと第2コネクタとが実装された回
路基板と、回路基板が前記上カバーに対し表裏逆には物
理的に挿嵌できないようにする逆組防止手段と、第2コ
ネクタをハウジングに挟持する保持手段と、上カバーと
下カバーとを強固に固定する固定手段とを備えた通信モ
ジュールを製造する通信モジュール製造方法であって、
第1コネクタと第2コネクタとを実装し回路基板組立体
とする第1工程と、回路基板組立体を上カバーに挿嵌し
カバー回路基板組立体とする第2工程と、下カバーをカ
バー回路基板組立体に継合しカバー組立体とする第3工
程と、カバー組立体を固定手段により強固に固定し強固
カバー組立体とする第4工程と、強固カバー組立体にシ
ールド板を配設し通信モジュール組立体とする第5工程
とを備えたこととしたものであり、この構成により、半
田溶着工程が第1工程に集中され、半田溶着作業を全て
ハウジング外部で行うようになるという作用を有する。
【0048】(実施の形態1)図1(a)は、本発明の
実施の形態1における通信モジュールの前面外観斜視
図、図1(b)は、本発明の実施の形態1における通信
モジュールの後面外観斜視図、図2(a)は本実施の形
態1における通信モジュールの後面図、図2(b)は本
実施の形態1における通信モジュールの上面図、図2
(c)は本実施の形態1における通信モジュールの前面
図、図3は本実施の形態1における通信モジュールの側
面図を示したものである。
【0049】図1(a)・(b)、図2(a)〜
(c)、図3において、通信モジュールのハウジュング
100は、略長方形状の上カバー101と下カバー10
2とが面を向かい合わせて継合し箱状の外殻を形成す
る。該外殻の各端部は開口しており、それぞれの端部
に、第1コネクタ103及び第2コネクタ104が挟持
されている。第1コネクタ103はコンピュータに接続
し、第2コネクタ104は通信ケーブルのコネクタ(ケ
ーブルコネクタ)に接続する。下カバー102の第2コ
ネクタが挟持される端部102bの両側面部には、アー
ム108が突設されされており、アーム108の第2コ
ネクタ104付近の側面には滑り防止部105が形設さ
れている。滑り防止部105はアーム108の外側側面
に上下方向に凹凸状の溝を形成した構造としており、こ
れによって、ハウジュング100をコンピュータ等に嵌
脱する時に、滑り防止部105を指で摘むことによって
滑りが防止され、嵌脱作業を容易にすることができる。
更に、前記嵌脱作業が容易となることにより、嵌脱時に
コネクタを上下若しくは左右に捻りながら嵌脱する必要
はなくなるため、コネクタに加わる負荷を軽減できる。
また、アーム108はハウジング100に対して第2コ
ネクタ104よりも前方に突出せず、ケーブルコネクタ
の第2コネクタ104への挿嵌を妨げない。尚、滑り防
止部105は、凹凸状の溝がある物に限定される必要は
なく、浅いスリッドを形設する、小さなボス(突起部)
を形設する、ゴム製のシートを貼着する等の方法により
滑りを防止する効果を持たせた物であればよい。上カバ
ー101の上面略全面には上部シールド板106が貼設
され、下カバー102の下面略全面には下部シールド板
107が貼設されており、両シールドが接地面となり、
外殻内部に配設される回路基板に入る外界電磁波を遮蔽
し、また、回路基板から発生する電磁波輻射を遮蔽す
る。また、本実施の形態において、上部シールド板10
6と下部シールド板107とは同じ形状のもの(図7参
照)が用いられている。
【0050】尚、第2コネクタとしては、アメリカ国家
規格協会(American National Standards Institute、
以下ANSIという)の標準規格であるスタイル−1・バラ
ンスド・コネクタ(Style-1 Balanced Connector)やス
タイル−2・バランスド・コネクタ(Style-2 Balanced
Connector)等のコネクタが用いられる。
【0051】図4(a)は本実施の形態1における通信
モジュールの上カバーの外観斜視図、図4(b)は本実
施の形態1における通信モジュールの下カバーの外観斜
視図、図5は、本実施の形態1における通信モジュール
の上カバーの下面図、図6は、本実施の形態1における
通信モジュールの下カバーの上面図、図7は本実施の形
態1におけるシールド板の上面図、図8は本実施の形態
1における回路基板の上面図である。
【0052】図4(a)・(b)において、下カバー1
02には第2コネクタ104を挟持する端部102b付
近の両側部にラッチ部301が形設され、ラッチ部30
1は上カバー101の第2コネクタ104を挟持する端
部101bの両側内面に配設されている爪302と係合
することによって、第2コネクタ104を強固に挟持す
る。下カバー102の第1コネクタ103を挟持する端
部102a付近の上面102cには、端部102aと平
行して底面102dの中心軸に対し対称位置の両側部付
近に2個のDカット形状の嵌合部303が凹状に形設さ
れ、上カバー101の下面101dには、嵌合部303
と嵌合する2個のDカット形状の突起部304が配設さ
れ、突起部304が嵌合部303に嵌合することにより
上カバー101と下カバー102とを所定位置に固定す
る。更に、突起部304の中心軸に沿って上面101c
から下面101dにネジ孔304aが貫設され、また嵌
合部303の中心軸に沿って下面102dから上面10
2dにネジ孔303aが貫設されており、ネジ孔304
a内壁にはめねじが切削されている。上カバー101
は、下カバー102と継合した状態で、下面102d外
側からネジ孔303aを通して下カバー102にネジ止
めにより強固に固定される。
【0053】図5において、端部101a付近に上面1
01cから下面101dに上カバー後部開口部401a
が貫設されており、上カバー後部開口部401aと上部
シールド板106の曲げ部601(図7参照)とが嵌合
し、上部シールド板106を固定する。また、端部10
1b付近に上面101cから下面101dに上カバー前
部開口部401bが貫設されており、上部シールド板1
06と第2コネクタ104とを同電位にするための上部
シールド板106のシールドアーム602(図7参照)
と嵌合し、上部シールド板106を固定する。更に、上
カバー101の端部101b付近には上面101cから
下面101dに接着開口部403が貫設されており、上
部シールド板106を上カバー101に貼設した後、接
着開口部403から接着剤を投入して両者を強固に接着
する。更に、下面101dの中央両側部付近には、それ
ぞれ逆組防止面402a及び逆組防止突起部402bが
凸状に形設されており、通信モジュール組立作業時にお
いて、それぞれ、逆組防止面402aが回路基板701
の斜面702dに、逆組防止突起部402bが回路基板
701の直角面702cに当接し(図9参照)、回路基
板701が一方向にのみ装着可能とすることにより、間
違って表裏逆に組み込まれることを防止する。また、通
信モジュールが組み立てられた状態において、回路基板
701は下面101dの突起部304周囲に段状に形設
された上カバー当面404に当接し固定される。
【0054】尚、本実施の形態では、上部シールド板1
06及び下部シールド板107は、曲げ部601と上カ
バー後部開口部401a及び下カバー後部開口部501
aとから成る固定手段によって、上カバー101及び下
カバー102に固定するとしたが、上部シールド板10
1及び下部シールド板102は、上カバー101及び下
カバー102に埋め込み一体成形してもよく、このよう
な形態とした場合、組立作業時の工数が低減され、生産
性が上がりより好ましい。
【0055】図6において、端部102a付近に上面1
02cから下面102dに下カバー後部開口部501a
が貫設されており、下カバー後部開口部501aと下部
シールド板107の曲げ部601(図7参照)とが嵌合
し、下部シールド板107を固定する。また、端部10
2b付近に上面102cから下面102dに下カバー前
部開口部501bが貫設されており、下部シールド板1
07と第2コネクタ104とを同電位にするための下部
シールド板107のシールドアーム602(図7参照)
と嵌合し、下部シールド板107を固定する。更に、下
カバー102の端部102b付近には上面102cから
下面102dに接着開口部503が貫設されており、下
部シールド板107を下カバー102に貼設した後、接
着開口部503から接着剤を投入して両者を強固に接着
する。また、通信モジュールが組み立てられた状態にお
いて、回路基板701は上面102cの嵌合部303周
囲に段状に形設された下カバー当面504に当接し、回
路基板701は上カバー当面404と下カバー当面50
4とに挟持された状態で固定される。
【0056】図7において、シールド板600は、前後
方向の中心軸に対して対称な形状でアルミ板等の良導電
性材料からなる平面板で、上部シールド板106と下部
シールド板107とに共通に用いられる。シールド板6
00の第1コネクタ103側の端部600aには曲げ部
601が配設されており、上カバー101に貼設した場
合には上カバー後部開口部401aに嵌合し、下カバー
102に貼設したときには下カバー後部開口部501a
に嵌合する。シールド板600の第2コネクタ104側
の端部600bにはシールドアーム602が配設されて
おり、上カバー101に貼設した場合には上カバー前部
開口部401bに嵌合し、下カバー102に貼設したと
きには下カバー前部開口部501bに嵌合する。図8に
おいて、回路基板701は、中央付近で両側部が前部
(第2コネクタ側)が幅が狭く後部(第1コネクタ側)
が幅が広い段状となっており、両側部の該段状部分は一
方が直角面701c、他方が斜面701dに形設されて
おり、通信モジュールが組み立てられた状態では、直角
面701cが逆組防止突起部402b、斜面701dが
逆組防止面402aに当接する。回路基板701を表裏
逆に通信モジュールに組み込もうとした場合、直角面7
01cと逆組防止面402a、斜面701dと逆組防止
突起部402bとは、その外辺形状が相違するため回路
基板701を上カバー101に挿嵌する事ができず、こ
れにより、通信モジュールの組立作業時において回路基
板701の逆組が防止される。また、回路基板701の
第1コネクタ103側端部701a付近の両側部には、
円弧凹状の位置決用凹部701eが形設されおり、位置
決用凹部701eは突起部304に挿嵌することによっ
て、通信モジュール組立時において、回路基板701を
上カバー101に容易に位置決めすることが可能とな
る。端部701aの一側部付近には、第1コネクタ10
3の突起部103a(図9参照)と嵌合する切込み状の
スリッド701fが形設されており、通信モジュールの
組立作業時において第1コネクタ103を回路基板70
1に装着するときに、第1コネクタの逆差しが防止され
る。回路基板701の第2コネクタ104側端部701
bは左右対称に長方状の凹部701gが形設されてお
り、凹部701gには第2コネクタ103背面の凸部1
04a(図9参照)が挿嵌することで、凹部701gの
両側部の端面701hにより第1コネクタ103が粗位
置決めさる。凹部701gの両角部には、端面701h
の寸法制度を確保するための扇形状の凹部701iが形
設されている。
【0057】図9(a)は本実施の形態1における回路
基板組立体を示す前面斜視図、図9(b)は本実施の形
態1における回路基板組立体を示す後面斜視図、図10
は本実施の形態1における通信モジュールの断面図であ
る。
【0058】図9(a)・(b)において、第1コネク
タ103には一側部に突起部103aが形設されてお
り、回路基板701のスリッド701fに挿嵌する。第
1コネクタ103を回路基板701に上下逆に逆組みし
ようとした場合、突起部103aがスリッド701fと
は逆位置となるため、コネクタ103を回路基板701
に挿嵌することが不可能であり、第1コネクタの逆組が
防止される。第2コネクタ104の背面には凸部104
aが形設され、凹部107gに挿嵌することで端部70
1hにより粗位置決めがされる。また、第1コネクタ1
03と回路基板701とは、第1コネクタ103背部の
凸部104aに配設された複数の電気信号接続用足80
1と回路基板701の上面又は下面に配設されたパッド
702とが半田により溶着されると同時に入力信号検出
手段803及び出力信号駆動手段804に回路的に接続
され、第2コネクタ104と回路基板701とは、第2
コネクタ104背部に配設された複数の電気信号接続用
足802と回路基板701の上面又は下面に配設された
パッド703とが半田付けにより固定されると同時に入
力信号検出手段803及び出力信号駆動手段804に回
路的に接続されている。
【0059】図10において、上カバー101と下カバ
ー102とは、端部101a及び端部102aにおいて
第1コネクタ103を挟持し、端部101b及び端部1
02bにおいて第2コネクタ104を挟持している。第
2コネクタ104は上カバー101の爪302が下カバ
ー102のラッチ部301に係合することで固定されて
いる。更に、上カバー101と下カバー102とは、第
1コネクタ103付近で突起部304と嵌合部303が
嵌合することにより所定位置に固定されており、更に、
突起部304と嵌合部303との中心軸上に貫設された
ねじ孔304a及びねじ孔303aをねじ901で螺嵌
することによって強固に固定されている。また、突起部
304周囲に段状に形設された上カバー当面404と回
路基板701とが当接し、嵌合部303の周囲に段状に
形設された下カバー当面504と回路基板701とが当
接する事によって回路基板701を挟持する。また、上
部シールド板106及び下部シールド板107の曲げ部
601は、それぞれ上カバー後部開口部401a及び下
カバー後部開口部501aに挿嵌されており、各シール
ド板の曲げ部601の底面は第1コネクタ103の良導
電性の外面103bと接触し、上部シールド板106及
び下部シールド板107をそれぞれ上カバー101及び
下カバー102に固定すると共に、コンピュータ等の伝
送システムの接地面と短絡される第1コネクタ103の
接地面に両シールド板を電気的に短絡しシールド板の電
磁波遮蔽効果を高める。更に、上部シールド板106及
び下部シールド板107のシールドアーム602は、そ
れぞれ上カバー前部開口部401b及び下カバー前部開
口部501bに挿嵌されており、各シールド板のシール
ドアーム602は第2コネクタ104の良導電性の外面
104bと接触し、上部シールド板106及び下部シー
ルド板107をそれぞれ上カバー101及び下カバー1
02に固定すると共に、両シールド板を第2コネクタ1
04の接地面に電気的に短絡し第2コネクタの電磁波遮
蔽効果を高める。
【0060】以上のように構成した本実施の形態におけ
る通信モジュールの信号伝送時における特性の測定結果
を以下に示す。
【0061】図11は、本実施の形態1における通信モ
ジュールの受信波形のアイ・パターン(Eye Pattern)で
ある。
【0062】本測定は、通信モジュールの第2コネクタ
に5mのケーブルを接続してその一端を短絡させ、第1
コネクタ103から周期0.94ns(1062Mbit/s)の連続ビッ
ト信号波形を入力し往復通過した信号波形を、800MHzの
ベッセルフィルター(BesselFilter)を通してオシロスコ
ープにより観測したものである。
【0063】図11において、縦軸は電圧レベル、横軸
は時間を示す。Pdは受信レベルを示す基準振幅値であ
り、PoはANSI X3T11規格における許容オーバーショット
分(Pdの30%)、PuはANSI X3T11規格における許容アン
ダーショット分(Pdの20%)である。本実施の形態にお
ける通信モジュールは、これらの許容値に対し、十分に
余裕のある良好な受信特性を示していることが分かる。
【0064】また、PiはANSI X3T11規格で示されている
アイ・ダイヤグラム(Eye Diagram)を本データに適合さ
せて示したものであるが、このアイ・ダイヤグラムPiの
中にエラーがないことからも、本実施の形態における通
信モジュールの受信波形が十分な余裕のある良好な波形
であることが分かる。
【0065】図12は従来の通信モジュール(接地手段
を有さない通信モジュール)の受信波形のアイ・パター
ン(Eye Pattern)を示す図、図13は本実施の形態1に
おける通信モジュールの受信波形のアイ・パターンを示
す図である。本測定は、通信モジュールの第2コネクタ
に50mのケーブルを接続してその一端を短絡させ、第
1コネクタ103から周期0.94ns(1062Mbit/s)の連続ビ
ット信号波形を入力し往復通過した信号波形を、800MHz
のベッセルフィルター(Bessel Filter)を通してオシロ
スコープにより観測したものである。
【0066】図12及び図13において、縦軸は電圧レ
ベル、横軸は時間を示す。PiはANSIX3T11規格で示され
ているアイ・ダイヤグラム(Eye Diagram)を本データに
適合させて示したものである。従来の通信モジュールの
アイ・パターンでは、アイ・ダイヤグラムPi中にエラー
の発生が見られ(図12)、上記条件の規格を達成して
いないことが分かる。本実施の形態における通信モジュ
ールのアイ・パターンでは(図11、図13)、アイ・
ダイヤグラムPiの中にエラーがないことからも、本実施
の形態における通信モジュールの受信波形が長距離通信
においても十分な余裕のある良好な波形であることが分
かる。
【0067】図14は、本実施の形態1の通信モジュー
ルのビットエラーレートを測定するための測定回路の装
置ブロック図である。
【0068】図14において、ビットエラーレートテス
タ1201により出力されたランダムパターンの電気信
号である1062Mbit/sのシリアルデータ1202aは、第
1コネクタ103を介して出力信号駆動手段804に転
送される。出力信号駆動手段804は、このシリアルデ
ータ1202aを、ECL信号1202bに変換した
後、ケーブルコネクタ1203が接続された第2コネク
タ104へ伝送する。ケーブルコネクタ1203を介し
てケーブル1204を通過したECL信号1202b
は、短絡されたケーブル1204の他端で全反射されて
ケーブル1204を往復しケーブルコネクタ1203に
入力され、再びケーブルコネクタを介して第2コネクタ
104へ伝送される。第2コネクタ104へ伝送された
ECL信号1202bは、入力信号検出手段803によ
り増幅され、デジタルデータに変換された後、シリアル
データ1202cとしてビットエラーレートテスタ12
01へ送られる。ここで、ビットエラーレートは、シリ
アルデータ1202aに対してシリアルデータ1202
cが異なる確率(即ち、通信モジュールとケーブルを通
して伝送することによる波形ひずみやノイズによってデ
ータを読み誤る確率)である。
【0069】図14の測定回路により、ケーブル120
4のケーブル長が5mの場合と50mの場合とのそれぞ
れの場合において、電圧レベルが200mVの場合と1
600mVの場合とのそれぞれの場合についてビットエ
ラーレートを測定したところ、ANSI X3T11規格に規定さ
ている10のマイナス12乗を十分な余裕で確保でき
た。
【0070】(実施の形態2)図15は本発明の実施の
形態2に係る通信モジュールの要部断面図である。
【0071】図15において、すでに説明した部分につ
いては同符号を付して説明を省略する。本実施の形態に
おいては、シールドアーム602がバネ状構造をとって
おり、上カバー開口部401a及び下カバー開口部50
1aを通して第2コネクタ104背面のコネクタシール
ド部接地表面に圧接していることを特徴とする。このよ
うな構成とすることにより、より不要輻射が少なく、よ
り外来電磁波によるノイズ発生が抑制される。
【0072】(実施の形態3)図16は本発明の実施の
形態3に係る通信モジュールの要部上面図である。
【0073】図16において、すでに説明した部分につ
いては同符号を付して説明を省略する。本実施の形態に
おいては、第2コネクタのコネクタシールド部104d
に通信ケーブルのシールド部に圧接するケーブル接地手
段(接地アーム1501)を備えたことを特徴とする。
これによって、通信ケーブルの接地がより確実となり、
通信ケーブルのシールド部と第2コネクタ104のコネ
クタシールド部との接触抵抗も小さくなるため、更にケ
ーブルにおける外界電磁波によるノイズが発生や不要輻
射が抑えられる。
【0074】(実施の形態4)図17は本発明の実施の
形態4に係る通信モジュール用コネクタの斜視図であ
る。
【0075】図17において、通信モジュール用コネク
タ1600は略長方形板状のコネクタシールド部160
1を挟んで、前面には通信ケーブルのケーブルコネクタ
1620(図示せず)に挿嵌し通信ケーブルと通信モジ
ュール用コネクタ1600とを電気的に接続する突起部
1602が配設され、後面には回路基板に実装されると
きに半田により溶着される複数の接続足1604を備え
る突起部1603が配設されている。
【0076】コネクタシールド部1601の突起部16
02側の面の両側部には、該面に垂直に中空のドーム棒
状の接地ドーム1605は形設されており、接地ドーム
1605の内壁1605aは雌ねじが切削されている。
通信モジュール用コネクタ1600をケーブルコネクタ
1620に接続したとき、接地ドーム1605が通信ケ
ーブルのシールドに接続するケーブルコネクタ1620
のコネクタシールド部1621に貫設された孔部に嵌合
し、ケーブルコネクタ1620を通信モジュール用コネ
クタ1600に強固に固定すると共に、通信ケーブルの
シールドをコネクタシールド部1601に確実に接地す
る。
【0077】また、コネクタシールド部1601の突起
部1602側の面には、突起部1602の両側にコネク
タシールド部1601の面に垂直に下向L字状の曲げ部
1606が形設されており、通信モジュール用コネクタ
1600を回路基板に実装した状態において回路基板の
接地面に半田付けで固定される。これによって、通信モ
ジュール用コネクタ1600は回路基板に強固に固定さ
れ、ケーブルコネクタ1620の挿嵌等の場合にかかる
外的応力に対して破壊しにくい構造となる。また、コネ
クタシールド部1601は回路基板の接地面に半田付け
により確実に接地されるため、コネクタシールド部16
01の電磁遮蔽効果が高まり、外来電磁波によるノイズ
の発生及び不要輻射を抑えることができるようになる。
【0078】(実施の形態5)図18は本発明の実施の
形態5に係る通信モジュール製造方法の工程を示すフロ
ーチャートである。本実施の形態は、実施の形態1で示
した通信モジュールの組立方法に係る。
【0079】図18において、最初に回路基板に第1コ
ネクタ103及び第2コネクタ104を実装し回路基板
組立体とする(S1)。このとき、回路基板には入力信
号検出手段803及び出力信号駆動手段804を実現す
る回路は予め実装しておく。
【0080】次に、回路基板組立体を上カバーに挿嵌し
カバー回路基板組立体とする(S2)。このとき、作業
中誤って回路基板組立体を表裏逆に挿嵌しようとした場
合、逆組防止面402a及び逆組防止突起部402bか
ら成る逆組防止手段により挿嵌が阻まれるため、作業の
誤りが防止される。
【0081】次に、下カバー組立体をカバー回路基板に
継合する(S3)。このとき、上カバー101の突起部
304は下カバー102の嵌合部303に嵌合し、上カ
バー101は下カバー102の所定位置に配置される。
このとき、突起部304周囲の上カバー当面404と嵌
合部303周囲の下カバー当面504とが回路基板70
1に当接しこれを挟持する。また、上カバー101の爪
302が下カバー102のラッチ部301に係合し、上
カバー101と下カバー102は継合した状態に係止さ
れるため、作業者は両カバーを指で抑えておく必要はな
く容易に組み立て作業を行うことができる。
【0082】次に、カバー組立体を固定手段により強固
に固定する(S4)。固定手段は突起部304と嵌合部
303との中心軸上に貫設されたねじ孔304a及びね
じ孔303aとねじ901とから構成されており、ネジ
901をねじ孔304a及びねじ孔303aに螺嵌する
事により強固に固定される。
【0083】最後に、強固カバー組立体の上カバー10
1表面と下カバー102表面とにそれぞれ上部シールド
板106及び下部シールド板107を配設し通信モジュ
ール組立体を完成させる(S5)。
【0084】以上のように、本実施の形態では、半田付
け工程は全て最初の工程S1でハウジング100の外部
において行うこととなり、これにより、ハウジング10
0内部に半田ボールや半田屑が残留ことが防止される。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の通信モジュールは、通信モジュール外殻を形成し上カ
バーと下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱
形形状から成るハウジングと、ハウジング一端に挟持さ
れており内部の配線を外界から電磁遮蔽するコネクタシ
ールド部を備え電気信号を送受信するシステムに接続す
る第1コネクタと、ハウジング他端に挟持されており内
部の配線を外界から電磁遮蔽するコネクタシールド部を
備え電気信号を送受信する通信ケーブルに接続する第2
コネクタと、第1コネクタのコネクタシールド部に接地
され前記ハウジング内部を外部から電磁遮蔽するシール
ド板と、を備えた通信モジュールであって、シールド板
と第2コネクタのコネクタシールド部とを同電位にする
接地手段を備えたことにより、従来の通信モジュールよ
りも外界の電磁波によるノイズが発生が抑えられ、不要
輻射が少なくなることにより、光伝送チャネル(ファイ
バー・チャネル)において用いられている規格と同等の
高速長距離伝送(ANSI X3T11ファイバー・チャネル・ス
タンダードで規定されている133メガビット/秒、266メ
ガビット/秒、1062メガビット/秒の各転送レートによ
る50m以上の長距離伝送)を実現することが可能な通
信モジュールを提供することができるという有利な効果
が得られる。また、電磁波障害(electro-magnetic int
erference)を抑えることが可能な通信モジュールを提
供することができるという有利な効果が得られる。
【0086】本発明の請求項2に記載の通信モジュール
は、請求項1に記載の通信モジュールであって、ハウジ
ングに貫設された開口部と、開口部と嵌合しシールド板
をハウジングに保持するシールド板に配設された曲げ部
とから構成されるシールド板保持手段を備えたことによ
り、通信モジュール組立時の作業が容易化され、生産コ
ストの低い通信モジュールを提供することができるとい
う有利な効果が得られる。
【0087】本発明の請求項3に記載の通信モジュール
は、請求項1に記載の通信モジュールであって、シール
ド板がハウジングと一体成形されていることとしたこと
により、通信モジュール組立時の作業工数が減少し、生
産コストの低い通信モジュールを提供することができる
という有利な効果が得られる。
【0088】本発明の請求項4に記載の通信モジュール
は、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の通信モジ
ュールであって、接地手段が前記シールド板に配設され
たバネ部からなることとしたことにより、シールド板と
第2コネクタのコネクタシールド部とが公差の影響なく
確実に短絡され、シールド板と第2コネクタのコネクタ
シールド部との接触抵抗も小さくなるため、更に外界の
電磁波によるノイズが発生が抑えられ、不要輻射が少な
い通信モジュールを提供することができるという有利な
効果が得られる。
【0089】本発明の請求項5に記載の通信モジュール
は、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載の通信モジ
ュールであって、通信ケーブルのシールド部と前記第2
コネクタのコネクタシールド部とを同電位とするケーブ
ル接地手段を備えたことにより、通信ケーブルにおける
外来電磁波によるノイズの発生や不要輻射が少ない通信
モジュールを提供することができるという有利な効果が
得られる。
【0090】本発明の請求項6に記載の通信モジュール
は、請求項5に記載の通信モジュールであって、ケーブ
ル接地手段が第2コネクタに配設されたバネ部であるこ
ととしたことにより、通信ケーブルのシールド部と第2
コネクタのコネクタシールド部とが公差の影響なく確実
に短絡され、通信ケーブルのシールド部と第2コネクタ
のコネクタシールド部との接触抵抗も小さくなるため、
更にケーブルにおける外界電磁波によるノイズが発生や
不要輻射が少ない通信モジュールを提供することができ
るという有利な効果が得られる。
【0091】本発明の請求項7に記載の通信モジュール
は、請求項5に記載の通信モジュールであって、ケーブ
ル接地手段が前記通信ケーブルと前記第2コネクタとの
機械的固定手段を兼ねることとしたことにより、ケーブ
ルにおける外界電磁波によるノイズが発生や不要輻射が
少なく、同時にケーブルが安定的に第2コネクタに固定
された通信モジュールを提供することができるという有
利な効果が得られる。
【0092】本発明の請求項8に記載の通信モジュール
は、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下カバーと
の2つの部分が継合した略直方体の箱形形状から成るハ
ウジングと、ハウジング一端に挟持されており電気信号
を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、ハウ
ジング他端に挟持されており電気信号を送受信する通信
ケーブルに接続する第2コネクタと、ハウジング内部に
配設されており第1コネクタと第2コネクタとが実装さ
れた回路基板とを備えた通信モジュールであって、回路
基板は上カバーに挿嵌して配設する構造となっており、
回路基板が上カバーに対し表裏逆には物理的に挿嵌でき
ないようにする逆組防止手段を備えたことにより、生産
コストの低い通信モジュールを提供することができると
いう有利な効果が得られる。
【0093】本発明の請求項9に記載の通信モジュール
は、請求項8に記載の通信モジュールであって、逆組防
止手段が回路基板に形設された斜面部とハウジングに配
設された突起部とから構成されることとしたことによ
り、生産コストの低い通信モジュールを提供することが
できるという有利な効果が得られる。
【0094】本発明の請求項10に記載の通信モジュー
ルは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下カバー
との2つの部分が継合した略直方体の箱形形状から成る
ハウジングと、ハウジング一端に挟持されており電気信
号を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、ハ
ウジング他端に挟持されており電気信号を送受信する通
信ケーブルに接続する第2コネクタとを備えた通信モジ
ュールであって、電気信号を送受信するシステムに嵌脱
する時に持ち手の滑りを防止する滑り防止部を備えたこ
とにより、信頼性が高い通信モジュールを提供すること
ができるという有利な効果が得られる。
【0095】本発明の請求項11に記載の通信モジュー
ルは、通信モジュール外殻を形成し上カバーと下カバー
との2つの部分が継合した略直方体の箱形形状から成る
ハウジングと、ハウジング一端に挟持されており電気信
号を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、ハ
ウジング他端に挟持されており電気信号を送受信する通
信ケーブルに接続する第2コネクタとを備えた通信モジ
ュールであって、第2コネクタを前記ハウジングに挟持
する保持手段を備えたことにより、組立が容易で生産コ
ストの低い通信モジュールを提供することができるとい
う有利な効果が得られる。
【0096】本発明の請求項12に記載の通信モジュー
ルは、請求項11に記載の通信モジュールであって、保
持手段が前記上カバーに形設された爪と前記下カバーに
配設され前記爪と嵌合するラッチ部とから構成されるこ
ととしたことにより、生産コストの低い通信モジュール
を提供することができるという有利な効果が得られる。
【0097】本発明の請求項13に記載の通信モジュー
ルは、請求項1乃至請求項12の何れか一に記載の通信
モジュールであって、上カバーと下カバーとを強固に固
定する固定手段を備えたことにより、外的応力に強い通
信モジュールを提供することができるという有利な効果
が得られる。
【0098】本発明の請求項14に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、内部の配線を外界から電磁遮蔽するコ
ネクタシールド部を備えた通信モジュール用コネクタで
あって、該コネクタが実装される回路基板の接地部とコ
ネクタシールド部とを同電位にするコネクタ接地手段を
備えたことにより、外界の電磁波によりノイズが発生し
難く、光伝送チャネル(ファイバー・チャネル)におい
て用いられている規格と同等の高速伝送(ANSI X3T11フ
ァイバー・チャネル・スタンダードで規定されている13
3メガビット/秒、266メガビット/秒、1062メガビット
/秒の各転送レートによる伝送)時における不要輻射が
小さい通信モジュール用コネクタを提供することができ
るという有利な効果が得られる。
【0099】本発明の請求項15に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、該コネクタの電気信号伝送用の足の他
に該コネクタが実装される回路基板と該コネクタとを強
固に固定するコネクタ固定手段を備えたことにより、外
的応力に対して強く信頼性が高い通信モジュール用コネ
クタを提供することができるという有利な効果が得られ
る。
【0100】本発明の請求項16に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、請求項15に記載の通信モジュール用
コネクタであって、内部の配線を外界から電磁遮蔽する
コネクタシールド部を備え、コネクタ固定手段は回路基
板の接地部とコネクタシールド部とを同電位にするコネ
クタ接地手段を兼ねていることとしたことにより、外界
の電磁波によりノイズが発生し難く、高速伝送時におけ
る不要輻射が小さく、外的応力に対して強く信頼性が高
い通信モジュール用コネクタを提供することができると
いう有利な効果が得られる。
【0101】本発明の請求項17に記載の通信モジュー
ル用コネクタは、内部の配線を電磁遮蔽するコネクタシ
ールド部を備え電気信号を送受信する通信ケーブルに接
続する通信モジュール用コネクタであって、通信ケーブ
ルのシールド部とコネクタシールド部とを同電位にする
ケーブル接地手段を備えたことにより、通信ケーブルに
おける外界の電磁波によるノイズの発生が少なく、前記
高速伝送において通信ケーブルにおける不要輻射が少な
い通信モジュール用コネクタを提供するという有利な効
果が得られる。
【0102】本発明の請求項18に記載の通信モジュー
ル製造方法は、通信モジュール外殻を形成し上カバーと
下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状
から成るハウジングと、ハウジング一端に挟持され電気
信号を送受信するシステムに接続する第1コネクタと、
ハウジング他端に挟持され電気信号を送受信する通信ケ
ーブルに接続する第2コネクタと、上カバーに挿嵌して
配設され第1コネクタと第2コネクタとが実装された回
路基板と、回路基板が前記上カバーに対し表裏逆には物
理的に挿嵌できないようにする逆組防止手段と、第2コ
ネクタをハウジングに挟持する保持手段と、上カバーと
下カバーとを強固に固定する固定手段とを備えた通信モ
ジュールを製造する通信モジュール製造方法であって、
第1コネクタと第2コネクタとを実装し回路基板組立体
とする第1工程と、回路基板組立体を上カバーに挿嵌し
カバー回路基板組立体とする第2工程と、下カバーをカ
バー回路基板組立体に継合しカバー組立体とする第3工
程と、カバー組立体を固定手段により強固に固定し強固
カバー組立体とする第4工程と、強固カバー組立体にシ
ールド板を配設し通信モジュール組立体とする第5工程
とを備えたことにより、通信モジュールのハウジング内
に半田ボールや半田屑が残留し難く信頼性の高い通信モ
ジュールを製造する通信モジュール製造方法を提供する
ことができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における通信モジ
ュールの前面外観斜視図 (b)本発明の実施の形態1における通信モジュールの
後面外観斜視図
【図2】(a)本実施の形態1における通信モジュール
の後面図 (b)本実施の形態1における通信モジュールの上面図 (c)本実施の形態1における通信モジュールの前面図
【図3】本実施の形態1における通信モジュールの側面
【図4】(a)本実施の形態1における通信モジュール
の上カバーの外観斜視図 (b)本実施の形態1における通信モジュールの下カバ
ーの外観斜視図
【図5】本実施の形態1における通信モジュールの上カ
バーの下面図
【図6】本実施の形態1における通信モジュールの下カ
バーの上面図
【図7】本実施の形態1におけるシールド板の上面図
【図8】本実施の形態1における回路基板の上面図
【図9】(a)本実施の形態1における回路基板組立体
を示す前面斜視図 (b)本実施の形態1における回路基板組立体を示す後
面斜視図
【図10】本実施の形態1における通信モジュールの断
面図
【図11】本実施の形態1における通信モジュールの受
信波形のアイ・パターンを示す図
【図12】従来の通信モジュールの受信波形のアイ・パ
ターンを示す図
【図13】本実施の形態1における通信モジュールの受
信波形のアイ・パターンを示す図
【図14】本実施の形態1の通信モジュールのビットエ
ラーレートを測定するための測定回路の装置ブロック図
【図15】本発明の実施の形態2に係る通信モジュール
の要部断面図
【図16】本発明の実施の形態3に係る通信モジュール
の要部上面図
【図17】本発明の実施の形態4に係る通信モジュール
用コネクタの斜視図
【図18】本発明の実施の形態5に係る通信モジュール
製造方法の工程を示すフローチャート
【図19】従来の通信モジュールの外観斜視図
【図20】ギガビット・インターフェース・コンバータ
規格として公開されている通信モジュールの上面図
【符号の説明】
100 通信モジュールハウジング 101 上カバー 101a 端部 101b 端部 101c 上面 101d 下面 102 下カバー 102a 端部 102b 端部 102c 上面 102d 下面 103 第1コネクタ 103a 突起部 103b 外面 104 第2コネクタ 104a 凸部 104b 外面 104c コネクタシールド部接地表面 104d コネクタシールド部 105 滑り防止部 106 上部シールド板 107 下部シールド板 108 アーム 301 ラッチ部 302 爪 303 嵌合部 303a ネジ孔 304 突起部 304a ネジ孔 401a 上カバー後部開口部 401b 上カバー前部開口部 402a 逆組防止面 402b 逆組防止突起部 403 接着開口部 404 上カバー当面 501a 下カバー後部開口部 501b 下カバー前部開口部 503 接着開口部 504 下カバー当面 600 シールド板 600a 端部 600b 端部 601 曲げ部 602 シールドアーム 701 回路基板 701a 端部 701b 端部 701c 直角面 701d 斜面 701e 位置決用凹部 701f スリッド 701g 凹部 701h 端面 701i 凹部 801 電気信号接続用足 802 電気信号接続用足 803 入力信号検出手段 804 出力信号駆動手段 901 ねじ 1201 ビットエラーレートテスタ 1202a シリアルデータ 1202b ECLデータ 1202c シリアルデータ 1203 ケーブルコネクタ 1501 接地アーム 1600 通信モジュール用コネクタ 1601 コネクタシールド 1602 突起部 1603 突起部 1604 接続足 1605 接地ドーム 1605a 内壁 1606 曲げ部 2001 嵌合部 2002 プラグ接続コネクタ 2003 側壁 2102 接地領域(シャーシ・グランド)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信モジュール外殻を形成し上カバーと下
    カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状か
    ら成るハウジングと、前記ハウジング一端に挟持されて
    おり内部の配線を外界から電磁遮蔽するコネクタシール
    ド部を備え電気信号を送受信するシステムに接続する第
    1コネクタと、前記ハウジング他端に挟持されており内
    部の配線を外界から電磁遮蔽するコネクタシールド部を
    備え電気信号を送受信する通信ケーブルに接続する第2
    コネクタと、前記第1コネクタのコネクタシールド部に
    接地され前記ハウジング内部を外部から電磁遮蔽するシ
    ールド板と、を備えた通信モジュールであって、前記シ
    ールド板と前記第2コネクタのコネクタシールド部とを
    同電位にする接地手段を備えたことを特徴とする通信モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】前記ハウジングに貫設された開口部と、前
    記開口部と嵌合し前記シールド板を前記ハウジングに保
    持する前記シールド板に配設された曲げ部とから構成さ
    れるシールド板保持手段を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の通信モジュール。
  3. 【請求項3】前記シールド板が前記ハウジングと一体成
    形されていることを特徴とする請求項1に記載の通信モ
    ジュール。
  4. 【請求項4】前記接地手段が前記シールド板に配設され
    たバネ部からなることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れか一に記載の通信モジュール。
  5. 【請求項5】前記通信ケーブルのシールド部と前記第2
    コネクタのコネクタシールド部とを同電位とするケーブ
    ル接地手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れか一に記載の通信モジュール。
  6. 【請求項6】前記ケーブル接地手段が前記第2コネクタ
    に配設されたバネ部であることを特徴とする請求項5に
    記載の通信モジュール。
  7. 【請求項7】前記ケーブル接地手段が前記通信ケーブル
    と前記第2コネクタとの機械的固定手段を兼ねることを
    特徴とする請求項5に記載の通信モジュール。
  8. 【請求項8】通信モジュール外殻を形成し上カバーと下
    カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状か
    ら成るハウジングと、前記ハウジング一端に挟持されて
    おり電気信号を送受信するシステムに接続する第1コネ
    クタと、前記ハウジング他端に挟持されており電気信号
    を送受信する通信ケーブルに接続する第2コネクタと、
    前記ハウジング内部に配設されており前記第1コネクタ
    と前記第2コネクタとが実装された回路基板と、を備え
    た通信モジュールであって、前記回路基板は前記上カバ
    ーに挿嵌して配設する構造となっており、前記回路基板
    が前記上カバーに対し表裏逆には物理的に挿嵌できない
    ようにする逆組防止手段を備えたことを特徴とする通信
    モジュール。
  9. 【請求項9】前記逆組防止手段が前記回路基板に形設さ
    れた斜面部と前記ハウジングに配設された突起部とから
    構成されることを特徴とする請求項8に記載の通信モジ
    ュール。
  10. 【請求項10】通信モジュール外殻を形成し上カバーと
    下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状
    から成るハウジングと、前記ハウジング一端に挟持され
    ており電気信号を送受信するシステムに接続する第1コ
    ネクタと、前記ハウジング他端に挟持されており電気信
    号を送受信する通信ケーブルに接続する第2コネクタ
    と、前記ハウジング内部に配設されており前記第1コネ
    クタと前記第2コネクタとが実装された回路基板と、を
    備えた通信モジュールであって、前記電気信号を送受信
    するシステムに嵌脱する時に持ち手の滑りを防止する滑
    り防止部を備えたことを特徴とする通信モジュール。
  11. 【請求項11】通信モジュール外殻を形成し上カバーと
    下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状
    から成るハウジングと、前記ハウジング一端に挟持され
    ており電気信号を送受信するシステムに接続する第1コ
    ネクタと、前記ハウジング他端に挟持されており電気信
    号を送受信する通信ケーブルに接続する第2コネクタ
    と、を備えた通信モジュールであって、前記第2コネク
    タを前記ハウジングに挟持する保持手段を備えたことを
    特徴とする通信モジュール。
  12. 【請求項12】前記保持手段が前記上カバーに形設され
    た爪と前記下カバーに配設され前記爪と嵌合するラッチ
    部とから構成されることを特徴とする請求項11に記載
    の通信モジュール。
  13. 【請求項13】前記上カバーと前記下カバーとを強固に
    固定する固定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項12の何れか一に記載の通信モジュール。
  14. 【請求項14】内部の配線を外界から電磁遮蔽するコネ
    クタシールド部を備えた通信モジュール用コネクタであ
    って、該コネクタが実装される回路基板の接地部と前記
    コネクタシールド部とを同電位にするコネクタ接地手段
    を備えたことを特徴とする通信モジュール用コネクタ。
  15. 【請求項15】該コネクタの電気信号伝送用の足の他に
    該コネクタが実装される回路基板と該コネクタとを強固
    に固定するコネクタ固定手段を備えたことを特徴とする
    通信モジュール用コネクタ。
  16. 【請求項16】内部の配線を外界から電磁遮蔽するコネ
    クタシールド部を備え、前記コネクタ固定手段は前記回
    路基板の接地部と前記コネクタシールド部とを同電位に
    するコネクタ接地手段を兼ねていることを特徴とする請
    求項15に記載の通信モジュール用コネクタ。
  17. 【請求項17】内部の配線を電磁遮蔽するコネクタシー
    ルド部を備え電気信号を送受信する通信ケーブルに接続
    する通信モジュール用コネクタであって、前記通信ケー
    ブルのシールド部と前記コネクタシールド部とを同電位
    にするケーブル接地手段を備えることを特徴とする通信
    モジュール用コネクタ。
  18. 【請求項18】通信モジュール外殻を形成し上カバーと
    下カバーとの2つの部分が継合した略直方体の箱形形状
    から成るハウジングと、前記ハウジング一端に挟持され
    電気信号を送受信するシステムに接続する第1コネクタ
    と、前記ハウジング他端に挟持され電気信号を送受信す
    る通信ケーブルに接続する第2コネクタと、前記ハウジ
    ング内部を外部から電磁遮蔽するシールド板と、前記上
    カバーに挿嵌して配設され前記第1コネクタと前記第2
    コネクタとが実装された回路基板と、前記回路基板が前
    記上カバーに対し表裏逆には物理的に挿嵌できないよう
    にする逆組防止手段と、前記第2コネクタを前記ハウジ
    ングに挟持する保持手段と、前記上カバーと前記下カバ
    ーとを強固に固定する固定手段と、を備えた通信モジュ
    ールを製造する通信モジュール製造方法であって、前記
    第1コネクタと前記第2コネクタとを実装し回路基板組
    立体とする第1工程と、前記回路基板組立体を前記上カ
    バーに挿嵌しカバー回路基板組立体とする第2工程と、
    前記下カバーを前記カバー回路基板組立体に継合しカバ
    ー組立体とする第3工程と、前記カバー組立体を前記固
    定手段により強固に固定し強固カバー組立体とする第4
    工程と、前記強固カバー組立体に前記シールド板を配設
    し通信モジュール組立体とする第5工程を備えることを
    特徴とする通信モジュール製造方法。
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