JPH11326513A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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Publication number
JPH11326513A
JPH11326513A JP13526698A JP13526698A JPH11326513A JP H11326513 A JPH11326513 A JP H11326513A JP 13526698 A JP13526698 A JP 13526698A JP 13526698 A JP13526698 A JP 13526698A JP H11326513 A JPH11326513 A JP H11326513A
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JP
Japan
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distance
wave
speed
calculated
ultrasonic
Prior art date
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Pending
Application number
JP13526698A
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English (en)
Inventor
Yasushi Hiraoka
康 平岡
Masayoshi Yamazaki
雅義 山崎
Yasutaka Morioka
泰隆 森岡
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Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、速度精度を向上させると共に、安
定した測距を可能にする測距装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、潜水艇に設けられ、超音波の
反射波により対象物との距離を測定する測距装置1であ
って、パルス状の超音波と連続的な超音波とを切り換え
可能に送信する超音波送信手段2と、前記超音波の反射
波を受信する反射波受信手段3・4と、パルス状の超音
波の反射波による受信データから対象物との距離を算出
する距離算出手段18と、連続的な前記超音波の反射波
による受信データから対象物との速度をリアルタイムに
算出する速度算出手段17と、前記速度算出手段により
算出された速度と、前記潜水艇の移動時間とから相対移
動距離を算出する相対移動距離算出手段17と、前記距
離算出手段により算出された距離が所定のしきい値より
も接近したとき、前記距離を基準距離とし、該基準距離
と前記相対移動距離とから前記対象物との慣性距離を算
出する慣性距離算出手段18とを有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波を送受信
して送受波器と対象物との間の距離を測定する測距装置
に関する。以下、この発明を潜水艇に搭載される測距装
置に関し、特に、連続波を利用した測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドプラソナーは、超音波を用いて船速を
計測することを主目的とする装置であるが、同時に、超
音波を用いて接近対象物や海底との距離を計測すること
も多くの場合必要とされる。超音波の送信方法は、パル
ス波法(PW)と連続波法(CW)に大別され、それぞ
れ特徴をもっている。CWは、速度レンジを広くとれた
り、低速の分解能が良いという利点があるが、反射波が
どの地点で送信された連続波による反射波か判断できな
いため、距離情報をとれなくなってしまう点で大きな不
利となる。一方、PWは、反射波がどの地点で送信され
たパルス波による反射波か判断できるため、距離情報を
とるのに適している。従って、従来の測距装置は、CW
モードで速度を検出し、間欠的に(例えば、20秒に1
回)PWモードで距離検出を行って全体を制御するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、距離検
出の為にCWの送信を中断すると、速度精度が劣化する
という問題点があった。即ち、CWモードは、分解能を
良くしたり高速で検知したりできる性能を有するにもか
かわらず、ある一定の空白時間を生じると、それらの性
能を発揮できないためである。また、潜水艇等では、対
象物に接近したとき距離情報がリアルタイムに必要で距
離情報の算出が遅れると、衝突事故を起こす原因となる
という問題がある。さらに、PWによる測距は、一般的
に超接近時にエラーとなる確率が高く潜水艇等で対象物
へ到着する寸前の距離が安定的にとれないという問題が
ある。尚、接近時にPW法では安定的に測距できないの
は、反射波が、送信されたパルス波の中に埋もれてしま
うため(混信状態)、計測不能になったり、遠方の値と
間違えたりするためである。
【0004】そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、速度精度
を向上させると共に、安定した測距を可能にする測距装
置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
潜水艇に設けられ、超音波の反射波により対象物との距
離を測定する測距装置であって、パルス状の超音波と連
続的な超音波とを切り換え可能に送信する超音波送信手
段と、前記超音波の反射波を受信する反射波受信手段
と、パルス状の超音波の反射波による受信データから対
象物との距離を算出する距離算出手段と、連続的な前記
超音波の反射波による受信データから対象物との速度を
リアルタイムに算出する速度算出手段と、前記速度算出
手段により算出された速度と、前記潜水艇の移動時間と
から相対移動距離を算出する相対移動距離算出手段と、
前記距離算出手段により算出された距離が所定のしきい
値よりも接近したとき、前記距離を基準距離とし、該基
準距離と前記相対移動距離とから前記対象物との慣性距
離を算出する慣性距離算出手段とを有することを特徴と
する。これにより、一旦、基準距離を算出すると、CW
送信を行いながらもリアルタイムに対象物との距離を得
られるので、CW送信を中断する必要がなく、速度精度
を向上させることができる。また、リアルタイムに速度
情報を得ることができるため、潜水艇の衝突事故を防止
できる。さらに、超接近時において従来のPWモードに
おける測距のように、混信状態にならないため、安定し
た測距が可能になる。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、潜前記超音波送信手段は、連続的な
超音波を送信するものであり、前記距離算出手段は、連
続波の残響から又は連続波の送信開始時における反射波
から対象物との距離を算出することを特徴とする。これ
により、基準深度の算出を2回行うのでパルス波モード
を使用しなくても基準距離を確実に得ることができると
共に、速度精度を向上させることができる。また、連続
波・パルス波の切り換え装置が不要になるため、機器構
成を簡単化できると共に、測距装置の信頼度を向上でき
る。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加えて、前記距離算出手段は、連続波の送信
開始時における反射波から又は連続波の残響から対象物
との距離を測定し、必要な場合は、さらに、パルス状の
前記超音波の反射波により対象物との距離を算出するこ
とを特徴とする。これにより、必要な場合にのみパルス
波モードを使用するため、速度精度を向上させると共
に、基準距離を正確に得ることができる。
【0008】請求項4記載の発明は、超音波を送受信し
て送受波器と対象物との間の距離を測定する測距装置で
あって、超音波信号を送信する送信手段と、前記超音波
の反射波を受信する受信手段と、前記送信及び受信手段
により送受信される信号の時間関係から送受波器と対象
物との間の距離を測定する距離測定手段と、前記送信及
び受信手段により送受信される連続波及びその反射波か
ら対象物の速度をリアルタイムに算出する速度算出手段
と、該速度算出手段により算出された速度と、前記送受
波器の移動時間とから相対移動距離を算出する相対移動
距離算出手段と、前記距離測定手段で測定した距離と前
記相対移動距離算出手段により算出した相対移動距離に
基づいて前記送受波器と対象物との間の距離を測定する
ことを特徴とする。これにより、一旦、基準距離を算出
すると、CW送信を行いながらもリアルタイムに対象物
との距離を得られるので、CW送信を中断する必要がな
く、速度精度を向上させることができる。また、リアル
タイムに速度情報を得ることができるため、対象物との
衝突事故を防止できる。さらに、超接近時において従来
のPWモードにおける測距のように、混信状態にならな
いため、安定的に測距できる。
【0009】請求項5記載の発明は、超音波の反射波に
より対象物との距離を測定する測距装置であって、連続
波の超音波を送信する超音波送信手段と、前記超音波の
反射波を受信する反射波受信手段と、連続波の残響から
又は連続波の送信開始時における反射波から対象物との
距離を算出する距離算出手段とを有することを特徴とす
る。これにより、パルス波モードを使用しないので接近
時だけでなく対象物から離れている時でも速度精度を向
上させることができる。また、超接近時において従来の
PWモードにおける測距のように、混信状態にならない
ため、安定的に測距できる。さらに、切り換え装置が不
要になるため、機器構成を簡単化できると共に、測距装
置の信頼度を向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態1を図面
を参照して説明する。測距装置1は、潜水艇(以下、
「DSRV」という。)に搭載されており、連続波を使
ってDSRVの速度を測定しながら対象物との距離を測
定するようになっている。図1に示すように、この測距
装置1は、超音波送信手段を構成する送信部2と、反射
波受信手段を構成する受信部3・4と、速度・距離算出
部5と、速度計6と、深度計7とを有している。
【0011】送信部2は、送信器8と、送信アンプ9と
を有しており、メインCPU27の指令にしたがって連
続波及びパルス波を送信するようになっている。受信部
3・4は、CW用受信部3と、PW用受信部4とを有し
ており、モード切換器19により切り換えられるように
なっている。このCW用受信部3は、受信器10と、プ
リアンプ11と、フィルタアンプ12と、受信アンプ1
3とを有しており、連続波の反射波を受信するようにな
っている。また、PW用受信部4は、受信器14と、フ
ィルタアンプ15と、受信アンプ16とを有しており、
パルス波の反射波を受信するようになっている。
【0012】速度・距離算出部5は、速度算出手段及び
相対移動距離算出手段を構成する速度・相対移動距離算
出部17と、距離算出手段及び慣性距離算出手段を構成
する距離算出部18と、モード切換器19と、A/D変
換器20とを有しており、対象物との速度及び距離を算
出するようになっている。
【0013】上記のA/D変換器20には、モード切換
器19と、速度算出用サンプルメモリ21と、包絡線抽
出器29とが接続されており、A/D変換器20は、受
信部3・4により受信した受信データをデジタル処理す
るようになっている。速度算出用サンプルメモリ21
は、周波数を表す数値データを格納するようになってい
る。また、包絡線抽出器29には、距離算出用サンプル
メモリ22が接続されており、数値データから包絡線(e
nvelope)を抽出し、距離算出用サンプルメモリ22に出
力するようになっている。
【0014】上記の速度・相対移動距離算出部17は、
サブCPU23と、リアルタイムクロック24と、速度
算出用サンプルメモリ21と、相対移動距離メモリ25
と、速度メモリ26とを有している。サブCPU23に
は、速度算出用サンプルメモリ21と、リアルタイムク
ロック24とが接続されており、サブCPU23は、速
度算出用サンプルメモリ21から数値データを取り込
み、DSRVの速度v(t ) をリアルタイムに算出すると
共に、DSRVの相対移動距離L[n] を算出するように
なっている。
【0015】また、サブCPU23には、相対移動距離
メモリ25と、速度メモリ26とが接続されており、算
出した相対移動距離L[n] と速度v(t) とをそれぞれ各
メモリ25・26に格納するようになっている。尚、本
実施形態では、処理速度を速める観点からサブCPU2
3にDSPを使用する。
【0016】上記の距離算出部18は、メインCPU2
7と、距離算出用サンプルメモリ22と、基準距離メモ
リ28とを有している。メインCPU27には、送信ア
ンプ9と、モード切換器19とが接続されており、メイ
ンCPU27は、連続波又はパルス波モードに切り換え
るように、モード切換器19に切換信号を送信するよう
になっている。
【0017】また、メインCPU27には、距離算出用
サンプルメモリ22と、基準距離メモリ28とが接続さ
れており、メインCPU27は、包絡線(envelope)の外
形(profile) によりパルス波の送信から反射波の受信ま
での伝搬時間ΔTを計測して基準距離(Base)を算出
し、基準距離メモリ28に格納するようになっている。
そして、メインCPU27は、相対移動距離メモリ25
及び基準距離メモリ28から相対移動距離L[n] 及び基
準距離(Base)を読み出して、対象物との慣性距離D
[n] を算出するようになっている。
【0018】さらに、メインCPU27には、速度計6
と、深度計7とが接続されており、メインCPU27
は、速度メモリ26からDSRVの速度v(t) を読み出
して速度計6に出力するようになっている。また、算出
された慣性距離D[n] を深度計7に出力するようになっ
ている。
【0019】上記の構成において、測距装置1の動作を
図面を用いて説明する。図3に示すように、DSRV
は、対象物に向けて潜水を開始すると、メインCPU2
7は、送信部2にパルス波信号を送信する。送信部2
は、パルス波信号を受信すると、パルス波の送信を開始
する(S1)。PW用受信部4は、パルス波の反射波を
受信すると(S2)、A/D変換器20を介してPW数
値データを速度算出用サンプルメモリ21及び包絡線抽
出器29に送信する。包絡線抽出器29は、PW数値デ
ータから包絡線を抽出して距離算出用サンプルメモリ2
2に出力するようになっている。メインCPU27は、
距離算出用サンプルメモリ22内の包絡線の外形によ
り、パルス波の送信開始時から反射波の受信終了時を検
出して対象物との距離Hを算出する(S3)。
【0020】このように、パルス波の送信開始時からパ
ルス波の反射波の受信終了時までの時間を計測すること
により、超音波がDSRVと対象物間を往復する伝搬時
間ΔTを計測できるため、式1に示すように、音速cと
超音波の伝搬時間ΔTとからDSRVと対象物間の距離
Hを算出できる。
【0021】
【数1】
【0022】また、サブCPU23は、速度算出用サン
プルメモリ21からPW数値データを読み出して、DS
RVの速度vを算出し、速度メモリ26に送信する。メ
インCPU27は、速度メモリ26から速度vを読み出
して速度計6に出力する。このように、パルス波からP
W数値データ(周波数)が得られるため、式2に示すよ
うに、パルス波の周波数f0 と、反射波の周波数fd
からDSRVの対象物に対する速度vを算出できる。
【0023】
【数2】
【0024】次に、メインCPU27は、算出した対象
物との距離Hが所定のしきい値よりも接近しているか否
かを判断する(S4)。対象物との距離Hが所定のしき
い値よりも接近していない場合には(S4、NO)、S
1へ移行し、再びDSRVの速度v及び距離Hを測定す
る(S1 からS3)。
【0025】一方、S4において、対象物との距離Hが
所定のしきい値よりも接近している場合には(S4、Y
ES)、対象物との距離Hを基準距離(Base)として基
準距離メモリ28に格納する(S5)と共に、連続波モ
ードに切り換えるように、モード切換器19に切換信号
を送信する。モード切換器19は、切換信号を受信する
と、CW用受信部3のゲートを開き、受信可能状態にす
る(S6)。メインCPU27は、送信部2に連続波信
号を送信すると共に、サブCPU23にクロック数のカ
ウント開始信号を送信する。そして、送信器8は、連続
波を送信し(S7)、サブCPU23は、図2に示すよ
うに、リアルタイムクロック24によりクロック数のカ
ウントを開始する(t1 )。
【0026】CW用受信部3は、連続波の反射波を受信
すると(S8)、A/D変換器20を介してCW数値デ
ータを速度算出用サンプルメモリ21及び包絡線抽出器
29に送信する。速度算出用サンプルメモリ21は、C
W数値データを受信すると、順次CW数値データを格納
する。サブCPU23は、速度算出用サンプルメモリ2
1からCW数値データを読み出して、DSRVの速度v
(t) をリアルタイムに算出し、速度メモリ26に送信す
る(S9)。メインCPU27は、速度メモリ26から
速度v(t) を読み出して速度計6に出力する。
【0027】このように、連続波を送信すると、CW数
値データ(周波数)が順次得られるため、式2に示すよ
うに、連続波の周波数f0 と、反射波の周波数fd とか
らDSRVの対象物に対する速度v(t) を算出できる。
【0028】サブCPU23は、クロック数のカウント
開始から一定期間経過すると、カウントを終了し
(tn )、式3に示すように、DSRVの速度v(t)
カウント時間(t1 〜tn )とからDSRVの相対移動
距離L(t) を算出し、相対移動距離メモリ25に送信す
る(S10)。
【0029】
【数3】
【0030】このように、DSRVの相対移動期間(t
1 〜tn )のDSRVの速度v(t)を積算することによ
りDSRVが一定期間内(t1 〜tn )に移動した相対
移動距離L(t) を算出できる。尚、実際に得ることがで
きる速度v(t) は、離散的な値であるため、相対移動距
離L(t) は、式4のように、近似的に得られる。
【0031】
【数4】
【0032】尚、式4のベクトルL[n] は、送信器・受
信器の取り付け角度やビームの本数によって一様ではな
いが、一つの成分(あるいは複数の成分から合成された
スカラー)をもって表されるため、L[n] とする。ここ
で、一定期間内(t1 〜tn)の速度v[n] とΔtn
の関係を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】メインCPU27は、基準距離メモリ28
から基準距離(Base)を読み出し、相対移動距離メモリ
25から相対移動距離L[n] を読み出して、式5に示す
ように、対象物との慣性距離D[n] を算出する(S1
1)。
【0035】
【数5】
【0036】対象物との慣性距離D[n] を算出すると、
メインCPU27は、慣性距離D[n ] を深度計7に出力
する。そして、対象物との慣性距離D[n] が所定のしき
い値より接近しているか否かを判断し(S12)、所定
のしきい値より接近している場合には(S12、YE
S)、慣性距離D[n] に含まれる誤差が許容範囲内であ
るか否かを判断し(S13)、許容範囲内である場合に
は(S13、YES)、S9へ移行し、慣性測距処理を
繰り返す(S9〜S11)。
【0037】一方、S13において、慣性距離D[n]
含まれる誤差が許容範囲を越える場合には(S13、N
O)、基準距離(Base)を更新するために、パルス波モ
ードに切り換えて(S14)、再び、対象物との距離測
定処理を行う(S15〜S17)。そして、パルス波モ
ードにより対象物との距離Hが正確に測定されると、S
5へ移行し、算出された距離Hが新たな基準距離(Bas
e)として格納される(S5)。このように基準距離(B
ase)が更新されると、再び、S6からS11の慣性距
離測定処理を繰り返す。一方、S12において、慣性距
離D[n] が所定のしきい値よりも接近していない場合に
は(S12、NO)、S1へ移行する。
【0038】上記の実施形態1に係る測距装置1は、基
準距離(Base)をパルス波モードにより算出するタイプ
であるが、これに限るものではなく、連続波モードによ
り算出することも可能である。
【0039】図4に示すように、連続波を送信すると、
送信開始から一定期間は、送信部2の送信した連続波を
CW用受信部3が受信したり(クロストーク状態)、海
水等からの反射波を受信したりする。従って、受信部3
が受信するエコーレベルは、対象物からのエコーレベル
よりも低くなる。この低いエコーレベルを立上りレベル
とし、送信開始から一定期間を立上り期間とする。この
立上り期間が経過すると、対象物からの反射波を受信す
る。このように、立上りレベルと対象物からのエコーレ
ベルには、段階的に差があるので、その差を検出するこ
とにより、連続波の送信開始から対象物からの反射波を
受信するまでの時間を検出することができる。これによ
り、連続波を送信した場合であっても、その反射波がど
の地点で送信された連続波による反射波であるかを判別
できるため、対象物までの距離Hを測定できる。即ち、
この距離Hを上記の基準距離(Base)として格納すれ
ば、パルス波モードを利用しなくても連続波モードのみ
で基準距離(Base)を算出できるため、慣性測距が可能
になる。
【0040】また、連続波の送信終了後から一定期間内
は、連続波の反射波による残響が続き、対象物からのエ
コーレベルと同様の反射波を受信する。そして、一定期
間経過後のエコーレベルは、ノイズレベルになり、対象
物からのエコーレベルよりも低くなる。送信終了から一
定期間を残響期間とし、残響期間内のエコーレベルを残
響レベルとすると、残響レベルとノイズレベルには、段
階的に差があるので、その差を検出することにより、連
続波の送信終了から残響期間が終了するまでの時間を検
出できる。これにより、どの地点で送信された連続波の
残響であるかを判別できるため、対象物までの距離Hを
測定できる。即ち、残響を利用すれば、送信開始時の連
続波を利用する場合と同様に、連続波モードのみで基準
距離(Base)を算出できるため、慣性測距が可能にな
る。
【0041】次に、基準距離(Base)を連続波モードで
算出するタイプの測距装置30を実施形態2として説明
する。図5に示すように、上記の測距装置1と異なる点
は、PW用受信部4及びモード切換器19を必要としな
い点である。これにより、機器構成を簡単化できるた
め、測距装置の小型化及び信頼性の向上を図ることがで
きる。尚、慣性測距を行う点は上記の測距装置1と同様
である。
【0042】上記の構成において、測距装置30の動作
を図面を参照して説明する。図6に示すように、DSR
Vは、対象物に向けて潜水を開始すると、メインCPU
27は、送信部2に連続波信号を送信する。送信部2
は、連続波信号を受信すると、送信器8から連続波を送
信する(S1)。CW用受信部3は、連続波の反射波を
受信すると(S2)、A/D変換器20を介してCW数
値データを速度算出用サンプルメモリ21及び包絡線抽
出器29に送信する。速度算出用サンプルメモリ21
は、CW数値データを受信すると、順次CW数値データ
を格納する。サブCPU9は、速度算出用サンプルメモ
リ21からCW数値データを読み出して、DSRVの速
度v(t) をリアルタイムに算出し、速度メモリ26に送
信する(S3)。メインCPU27は、速度メモリ26
から速度v(t) を読み出して速度計6に出力する。
【0043】このように、連続波を送信すると、CW数
値データ(周波数)が順次得られるため、式2に示すよ
うに、連続波の周波数f0 と、反射波の周波数fd とか
らDSRVの対象物に対する速度v(t) をリアルタイム
に算出できる。
【0044】次に、DSRVが潜水を開始してから所定
時間が経過したか否か判定し(S4)、所定時間が経過
していない場合には(S4、NO)、速度測定処理が繰
り返される(S1からS3)。一方、S4において、所
定時間が経過した場合には(S4、YES)、メインC
PU27は送信部2に連続波の送信を停止するように、
停止信号を送信する。送信部2が連続波の送信を一旦停
止すると(S5)、対象物との距離測定第1サブルーチ
ンが実行される(S6)。
【0045】図7に示すように、CW用受信部3は、連
続波による反射波の残響を受信すると(S18)、A/
D変換器20を介して残響レベルの数値データを包絡線
抽出器29に順次送信する。包絡線抽出器29は、残響
レベルの数値データから包絡線を抽出し、距離算出用サ
ンプルメモリ22に順次送信する。そして、反射波の残
響が終了するまで受信を継続し(S19)、残響の受信
が終了すると、図4に示すように、メインCPU27
は、包絡線の外形から残響レベルとノイズレベルとの段
階的な差を検出し、連続波の送信停止から残響が終了す
るまでの時間(残響期間)を計測する。
【0046】このように、残響期間を計測することによ
り、DSRVから対象物までの連続波の伝搬時間ΔTを
計測することができるため、式1に示すように、音速c
と超音波の伝搬時間ΔTとからDSRVと対象物との距
離Hを算出する(S20)。
【0047】メインCPU27は、算出された距離Hが
エラーでないか判定する(S21)。エラーでない場合
には(S21、NO)、対象物との距離Hがしきい値よ
り接近しているか否かを判定する(S7)。対象物との
距離Hが所定のしきい値よりも接近していない場合には
(S7、NO)、S1へ移行し、再びDSRVの速度v
(t) 及び距離Hを測定する(S1〜S6)。
【0048】一方、S7において、対象物との距離Hが
しきい値より接近している場合には(S7、YES)、
メインCPU27は、対象物との距離を基準距離(Bas
e)として基準距離メモリ28に格納する。そして、メ
インCPU27は、送信部2に連続波信号を送信すると
共に、サブCPU23にクロック数のカウント開始信号
を送信する。サブCPU23は、カウント開始信号を受
信すると、図2に示すように、リアルタイムクロック2
4によりクロック数のカウントを開始する(t1)。S
1〜S3と同様に、速度測定処理が行われ(S9〜S1
1)、クロック数のカウント開始から一定期間経過する
と、カウントを終了し(tn )、速度メモリ26から速
度データを読み出して、式3に示すように、速度データ
(t) と相対移動時間(t1 〜tn )とからDSRVの
相対移動距離L(t) を算出する(S12)。
【0049】このように、DSRVの相対移動時間(t
1 〜tn )のDSRVの速度v(t)を積算することによ
りDSRVが一定期間内(t1 〜tn )に移動した相対
移動距離L(t) を算出することができる。尚、実際に得
ることができる速度v(t) は、離散的な値であるため、
相対移動距離L(t) は、式4のように、近似的に得られ
る。
【0050】メインCPU27は、相対移動距離メモリ
25から相対移動距離L[n] を読み出し、基準距離メモ
リ28から基準距離(Base)を読み出して、式5に示す
ように、対象物との慣性距離D[n] を算出する(S1
3)。
【0051】対象物との慣性距離D[n] を算出すると、
メインCPU27は、慣性距離D[n ] を深度計7に出力
する。そして、メインCPU27は、対象物の距離D
[n] が所定のしきい値より接近したか否かを判定する
(S14)。所定のしきい値より接近している場合には
(S14、YES)、慣性距離D[n] に含まれる誤差が
許容範囲内であるか否かを判断し(S15)、許容範囲
内である場合には(S15、YES)、S11へ移行
し、慣性測距処理(S11〜S13)を繰り返す。そし
て、慣性距離D[n] に含まれる誤差が許容範囲を越える
場合(S15、NO)、送信部2に停止信号を送信す
る。送信部2が連続波の送信を停止すると(S16)、
対象物との距離測定第2サブルーチンが実行される(S
17)。
【0052】図8に示すように、CW用受信部3は、連
続波による反射波の残響を受信し(S28)、反射波の
残響が終了するまで受信を継続する(S29)。残響の
受信が終了すると、メインCPU27は、包絡線の外形
から残響期間(DSRVから対象物までの連続波の伝搬
時間ΔT)を計測し、対象物との距離Hを算出する(S
30)。メインCPU27は、算出された距離Hがエラ
ーでないか判定し(S31)。エラーでない場合には
(S31、NO)、図6に示すように、対象物との距離
Hを基準距離(Base)として基準距離メモリ28に格納
する(S8)。
【0053】このように、基準距離(Base)を更新した
後、メインCPU27は、送信部2に連続波信号を送信
すると共に、サブCPU23にクロック数のカウント開
始信号を送信する。そして、再び、速度測定処理(S9
〜S11)及び慣性測距処理が行われ(S12、S1
3)、対象物との慣性距離D[n] が所定のしきい値より
接近していない場合には(S14、NO)、S1へ移行
する。
【0054】尚、図7に示すように、S21において、
算出された距離Hがエラーであると判定した場合には
(S21、YES)、メインCPU27は、送信部2に
連続波信号を送信する。送信部2は、連続波信号を受信
すると、連続波の送信を開始する(S22)。CW用受
信部3は、連続波による海水等からの反射波を受信する
と(S23)、A/D変換器20を介して立上りレベル
の数値データを包絡線抽出器29に順次送信する。包絡
線抽出器29は、立上りレベルの数値データから包絡線
を抽出し、距離算出用サンプルメモリ22に順次送信す
る。そして、海水等からの反射波が終了するまで受信を
継続し(S24)、海水等からの反射波が終了すると、
図4に示すように、メインCPU27は、包絡線の外形
から立上りレベルと対象物からのエコーレベルとの段階
的な差を検出し、連続波の送信開始から海水等からの反
射波が終了するまでの時間(立上り期間)を計測する。
【0055】このように、立上り期間を計測することに
より、DSRVから対象物間での連続波の伝搬時間ΔT
を計測できるため、式1に示すように、その伝搬時間Δ
Tと音速cとからDSRVと対象物間の距離Hを算出す
る(S25)。
【0056】メインCPU27は、算出された距離Hが
しきい値より接近しているか否かを判定する(S2
6)。しきい値より接近していない場合には(S26、
NO)、S1へ移行する。一方、しきい値より接近して
いる場合には(S26、YES)、算出された距離Hを
基準距離(Base)として格納し(S27)、S10へ移
行する。そして、上記と同様に慣性測距処理が行われる
(S10〜S13)。
【0057】また、図8に示すように、S31におい
て、算出された距離Hがエラーであると判定した場合に
は(S31、YES)、メインCPU27は、送信部2
に連続波信号を送信し、CW用受信部3は、連続波によ
る海水等からの反射波を受信し(S33)、海水等から
の反射波が終了するまで受信を継続する(S34)。海
水等からの反射波が終了すると、メインCPU27は、
包絡線の外形から立上り期間(DSRVから対象物まで
の連続波の伝搬時間ΔT)を計測し、対象物との距離H
を算出する(S35)。メインCPU27は、算出した
距離Hを基準距離(Base)として更新すると共に(S3
6)、サブCPU23にクロック数のカウント開始信号
を送信する。そして、図6に示すように、S10へ移行
し、上記と同様に慣性測距処理が行われる(S10〜S
13)。
【0058】実施形態2では、まず残響レベルを利用し
て基準距離(Base)を算出し、エラーの場合に立上りレ
ベルを利用して基準距離(Base)を算出する場合を説明
したが、実施形態3では、まず立上りレベルを利用して
基準距離(Base)を算出し、エラーの場合に残響レベル
を利用して基準距離(Base)を算出する場合を説明す
る。尚、対象物との距離Hや相対移動距離Lや慣性距離
Dの算出方法は、実施形態2と同じであるのでそれらの
具体的算出方法の説明は省略する。
【0059】図5及び図9に示すように、初期設定を行
った後(S1)、送信部2は、連続波の送信を開始し、
受信部3は、連続波の受信を開始する(S2)。この連
続波の受信を開始する際に立上りレベルを利用して対象
物との距離Hを算出する(S3)。メインCPU27
は、対象物との距離Hの算出に成功したか否かを判定す
る(S4)。対象物との距離Hの算出に成功した場合に
は(S4、YES)、対象物との距離Hを基準距離(Ba
se)として基準距離メモリ28に格納する(S12)。
基準距離(Base)を設定した後、通常のエコーレベルか
ら速度v[t] 及び相対移動距離Lを算出し、基準距離
(Base)と相対移動距離Lから慣性距離を算出する(S
10)。慣性測距処理の開始から一定期間が経過するか
又は、慣性距離Dに含まれる誤差が大きくなる何らかの
条件に合致するまで、慣性測距を継続する(S11、N
O)。そして、慣性測距処理の開始から一定期間が経過
するか又は、慣性距離Dに含まれる誤差が大きくなる何
らかの条件に合致すると(S11、YES)、基準距離
(Base)を更新するために、S5へ移行する。
【0060】一方、S4において、対象物との距離Hの
算出に失敗した場合には(S4、NO)、残響レベルを
利用するために、連続波の送信を一旦停止し、残響の受
信を開始する(S5)。そして、残響レベルを利用して
対象物との距離Hを算出する(S6)。メインCPU2
7は、対象物との距離Hの算出に成功したか否かを判定
する(S7)。対象物との距離Hの算出に成功した場合
には(S7、YES)、送信部2は、連続波の送信を開
始し、受信部3は、連続波の受信を開始する(S1
3)。そして、メインCPU27は、対象物との距離H
を基準距離(Base)として基準距離メモリ28に格納す
る(S14)。基準距離(Base)を設定した後、通常の
エコーレベルから速度v[t] 及び相対移動距離Lを算出
し、基準距離(Base)と相対移動距離Lから慣性距離を
算出する(S10)。
【0061】一方、S7において、対象物との距離Hの
算出に失敗した場合には(S7、NO)、S2へ移行
し、再び、立上りレベルを利用した距離の計算を行う。
また、S2〜S7の処理を繰り返し、ループカウントが
一定回数になった場合(対象物との距離Hの算出に所定
回数失敗した場合)には(S7、YES)、更新前の基
準距離(Base)を利用して慣性測距処理を行う(S1
0)。尚、更新前の基準距離(Base)が無い場合には、
初期値を基準距離(Base)として慣性測距処理を行う
(S10)。
【0062】図10に示すように、本実施形態に係る測
距装置1は、基準距離(Base)を算出した後は、従来の
測距装置のように、間欠的にパルス波を送信しないの
で、パルス波送信・受信にかかる時間・を省くこと
ができ、連続波の送信・受信を継続できるため、速度精
度を向上できる。尚、このパルス波送信・受信に要する
時間・は、パルス波がDSRVと対象物間を往復す
る伝搬時間であるため、マイクロプロセッサの処理速度
が向上しても短縮できない要素である。例えば、DSR
Vから対象物までの距離が200mである場合、パルス
波の伝搬時間は約300msである。しかし、最近のマ
イクロプロセッサの性能からすると、約300msあれ
ば、かなりの計算量をこなすことができるため、パルス
波送信・受信に要する時間を省くことができれば、その
時間を速度計算に当てることができ、速度精度を向上で
きる。これにより、DSRVが対象物に非常に接近した
場合に特に有効である。
【0063】また、対象物との接近時においては、従来
の測距装置のように、反射波が送信中の連続波に埋もれ
てしまうことも無いので、測距不能になったり、遠方の
値(深度)ととり違えたりしないため、安定して正確な
分解能を得ることができる。
【0064】さらに、本実施形態に係る測距装置30
は、基準距離測定の際における連続波の停止時間は、電
気的に一瞬であり、連続波を停止してパルス波を送信す
る従来の測距装置に比べて連続波の停止時間を短縮でき
るため、速度精度をより一層向上できる。
【0065】尚、本実施形態1に係る測距装置1は、C
W用受信部3とPW用受信部4の2チャンネルを有する
構成であるが、これに限るものではなく、1チャンネル
の受信部であってもよい。1チャンネルの受信部は、モ
ード切換器によりプリアンプのゲインを調整するように
なっており、連続波及びパルス波のいずれの反射波も受
信するようになっている。
【0066】尚、本実施形態1に係る測距装置1は、基
準距離(Base)を算出する際、パルス波モードで算出す
るが、これに限るものではなく、測距装置30のように
海水等の反射波や連続波の残響を利用して基準距離(Ba
se)を算出してもよい。また、測距装置1、30は、基
準距離(Base)の算出後、慣性測距により対象物との距
離を算出するが、慣性測距を利用せずに、海水等の反射
波を利用したり、連続波の残響を利用して対象物との距
離を算出してもよい。海水等の反射波や連続波の残響を
利用する方法は、連続波の停止時間が電気的に一瞬であ
り、間欠的にパルス波モードを利用する従来の方法のよ
うに、速度精度が劣化することもないためである。ま
た、対象物との距離が接近している場合でも安定した測
距が可能になるためである。以上より、本実施形態1乃
至3に係る測距装置1、30は、速度精度を向上させる
と共に、安定した測距を可能にするものであれば良く、
慣性測距、海水等の反射を利用する測距、連続波の残響
を利用する測距のいずれか又はそれらの組合せを状況に
応じて使い分けるものであればよい。
【0067】尚、本実施形態1乃至3に係る測距装置
1、30は、DSRVに搭載された場合を例に説明した
が、これに限るものでなく、接岸装置にも使用できる。
【0068】
【発明の効果】請求項1又は請求項4記載の発明は、一
旦、基準距離を算出すると、CW送信を行いながらもリ
アルタイムに対象物との距離を得られるので、CW送信
を中断する必要がなく、速度精度を向上できるという効
果を奏する。また、リアルタイムに速度情報を得ること
ができるため、潜水艇の衝突事故を防止できるという効
果を奏する。さらに、超接近時において従来のPWモー
ドにおける測距のように、混信状態にならないため、安
定的に測距できるという効果を奏する。
【0069】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、基準深度の算出を2回行うのでパル
ス波モードを使用しなくても基準距離を確実に得ること
ができると共に、速度精度を向上できるという効果を奏
する。また、連続波・パルス波の切り換え装置が不要に
なるため、機器構成を簡単化できると共に、測距装置の
信頼度を向上できるという効果を奏する。
【0070】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、必要な場合にのみパルス波モードを
使用するため、速度精度を向上させると共に、基準距離
を正確に得られるという効果を奏する。
【0071】請求項5記載の発明は、パルス波モードを
使用しないので接近時だけでなく対象物から離れている
時でも速度精度を向上できるという効果を奏する。ま
た、超接近時において従来のPWモードにおける測距の
ように、混信状態にならないため、安定的に測距できる
という効果を奏する。さらに、切り換え装置が不要にな
るため、機器構成を簡単化できると共に、測距装置の信
頼度を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る測距装置を説明する図であ
る。
【図2】DSRVの速度と時間との関係を説明する図で
ある。
【図3】本実施形態に係る測距装置の動作を説明する図
である。
【図4】連続波の送信状態と受信状態を説明する図であ
る。
【図5】本実施形態に係る測距装置を説明する図であ
る。
【図6】本実施形態に係る測距装置の動作を説明する図
である。
【図7】本実施形態に係る測距装置の動作を説明する図
である。
【図8】本実施形態に係る測距装置の動作を説明する図
である。
【図9】本実施形態に係る測距装置の動作を説明する図
である。
【図10】従来の測距装置と本実施形態に係る測距装置
の速度及び距離の精度を比較する図である。
【符号の説明】
1 測距装置 2 送信部 3 CW用受信部 4 PW用受信部 5 速度・距離算出部 6 速度計 7 深度計 8 送信器 9 送信アンプ 10 受信器 11 プリアンプ 12 フィルタアンプ 13 受信アンプ 14 受信器 15 フィルタアンプ 16 受信アンプ 17 速度・相対移動距離算出部 18 距離算出部 19 モード切換器 20 A/D変換器 21 速度算出用サンプルメモリ 22 距離算出用サンプルメモリ 23 サブCPU 24 リアルタイムクロック 25 相対移動距離メモリ 26 速度メモリ 27 メインCPU 28 基準距離メモリ 29 包絡線抽出器 30 測距装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜水艇に設けられ、超音波の反射波によ
    り対象物との距離を測定する測距装置であって、 パルス状の超音波と連続的な超音波とを切り換え可能に
    送信する超音波送信手段と、 前記超音波の反射波を受信する反射波受信手段と、 パルス状の超音波の反射波による受信データから対象物
    との距離を算出する距離算出手段と、 連続的な前記超音波の反射波による受信データから対象
    物との速度をリアルタイムに算出する速度算出手段と、 前記速度算出手段により算出された速度と、前記潜水艇
    の移動時間とから相対移動距離を算出する相対移動距離
    算出手段と、 前記距離算出手段により算出された距離が所定のしきい
    値よりも接近したとき、前記距離を基準距離とし、該基
    準距離と前記相対移動距離とから前記対象物との慣性距
    離を算出する慣性距離算出手段とを有することを特徴と
    する潜水艇の測距装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波送信手段は、連続的な超音波
    を送信するものであり、前記距離算出手段は、連続波の
    残響から又は連続波の送信開始時における反射波から対
    象物との距離を算出することを特徴とする請求項1記載
    の潜水艇の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記距離算出手段は、連続波の送信開始
    時における反射波から又は連続波の残響から対象物との
    距離を測定し、必要な場合は、さらに、パルス状の前記
    超音波の反射波により対象物との距離を算出することを
    特徴とする請求項1記載の潜水艇の測距装置。
  4. 【請求項4】 超音波を送受信して送受波器と対象物と
    の間の距離を測定する測距装置であって、 超音波信号を送信する送信手段と、 前記超音波の反射波を受信する受信手段と、 前記送信及び受信手段により送受信される信号の時間関
    係から送受波器と対象物との間の距離を測定する距離測
    定手段と、 前記送信及び受信手段により送受信される連続波及びそ
    の反射波から対象物の速度をリアルタイムに算出する速
    度算出手段と、 該速度算出手段により算出された速度と、前記送受波器
    の移動時間とから相対移動距離を算出する相対移動距離
    算出手段と、 前記距離測定手段で測定した距離と前記相対移動距離算
    出手段により算出した相対移動距離に基づいて前記送受
    波器と対象物との間の距離を測定することを特徴とする
    測距装置。
  5. 【請求項5】 超音波の反射波により対象物との距離を
    測定する測距装置であって、 連続波の超音波を送信する超音波送信手段と、 前記超音波の反射波を受信する反射波受信手段と、連続
    波の残響から又は連続波の送信開始時における反射波か
    ら対象物との距離を算出する距離算出手段と、を有する
    ことを特徴とする測距装置。
JP13526698A 1998-05-18 1998-05-18 測距装置 Pending JPH11326513A (ja)

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Cited By (4)

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