JPH11325114A - 摩擦クラッチ - Google Patents

摩擦クラッチ

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JPH11325114A
JPH11325114A JP11068762A JP6876299A JPH11325114A JP H11325114 A JPH11325114 A JP H11325114A JP 11068762 A JP11068762 A JP 11068762A JP 6876299 A JP6876299 A JP 6876299A JP H11325114 A JPH11325114 A JP H11325114A
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clutch
friction clutch
adjusting
friction
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構造にもかかわらず作動中の意図しな
い不適応に強い摩擦クラッチ、特に動力車に使用するた
めの摩擦クラッチを提供する。 【解決手段】 調整エレメント37が押し付けプレート
13に配置されており、且つ調整エレメント39にダイ
アフラムスプリング15が軸方向に浮揚可能に当接する
調整エレメントを備える損耗調整装置35をもってい
る。損耗調整装置35の押し付けプレート13とダイア
フラムスプリング15との間で効力のある軸方向の広げ
力が、持ち上げ弾性装置75のプレストレス力よりも小
さく、且つ第二の調整エレメント39に、クラッチハウ
ジング9に対して固定した調整行程制限ストッパ79が
付設されており、持ち上げ行程制限装置48の持ち上げ
行程あそびが使い果たされた際に調整行程制限ストッパ
が第二の調整エレメント39の広がり運動を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦クラッチ、特
に動力車のための摩擦クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】動力車のための従来の摩擦クラッチは、
クラッチディスクないし摩擦ディスクを押し付けプレー
トとたいていの場合フライホイールとして構成されてい
る対応押し付けプレートとの間に挟み込む力の発生のた
めに、ダイアフラムスプリングを利用する。ダイアフラ
ムスプリングの特性曲線推移がスプリング変位の増大と
ともにまず第一に最大へ上昇し、それから、引き続いて
のスプリング変位の増大の際に弾性力が再び増加する前
に、最小へ降下するので、従来の摩擦クラッチの摩擦ラ
イニングあるいは摩擦ディスクの損耗(摩損)の際に発
生する、弾性特性曲線の摩擦クラッチの作動において利
用される領域の不適応(Dejustierung)を補償すること
が、さまざまな方法で試みられている。
【0003】例えばドイツ特許出願公開第195459
72号明細書により熱的に高い負荷に耐え得るクラッチ
としてスポーツカー構造に使用されるようなマルチプレ
ートクラッチの場合には、摩擦ディスクから形成される
プレートパケットの厚さが損耗で減少すると、ダイアフ
ラムスプリングによりプレートパケットに押し付けられ
るべき押し付けプレートをより厚い押し付けプレートと
交換することが普通である。ただし、このことは、高い
サービス経費を要求する。なぜならば、摩擦クラッチを
このために解体しなければならないからである。
【0004】DE4306505により、シングルプレ
ート摩擦クラッチが知られている。これの場合には、押
し付け力経路においてダイアフラムスプリングと押し付
けプレートとの間に自動的に働く損耗調整装置が配置さ
れている。当該損耗調整装置は、弾性エレメントによっ
てダイアフラムスプリングの周方向にて位置を変えられ
得る複数のくさびをもっている。当該くさびは、それら
がダイアフラムスプリングによって互いに対して締め付
けられているかぎり、互いに対して相対的なそれらのポ
ジションを維持する。しかしながら、このクラッチのク
ラッチディスクの摩擦ライニングの損耗の際には、それ
らが弾性エレメントの作用で互いに対して位置を変える
ことによって、押し付けプレートとダイアフラムスプリ
ングとの間の増大する間隔を埋める。持ち上げ弾性体に
よってダイアフラムスプリングの押し付け力に抗してプ
レストレスを与えられている押し付けプレートの軸方向
の孔内に、持ち上げ行程制限エレメントが摩擦拘束的に
拘束されているが、しかしながら、当該持ち上げ行程制
限エレメントは当該拘束力に抗して位置を変えられうる
ように配置されている。クラッチのつながれた(連動状
態にされた)位置では、持ち上げ行程制限エレメントが
摩擦ライニングをそれ自体と押し付けプレートとの間に
挟み込むフライホイールにぶつかる。クラッチがきられ
た(連動解除状態にされた)位置では、持ち上げ行程制
限機構が、それがクラッチハウジングにぶつかることに
よって、押し付けプレートの持ち上げ行程を制限する。
クラッチディスクの摩擦ライニングの損耗の際には、持
ち上げ行程制限機構がその拘束力に抗して押し付けプレ
ートに対して相対的に位置を変える。自動的に働く調整
装置を有する類似の摩擦クラッチは、ドイツ特許第29
20932号明細書、ドイツ特許出願公開第42392
89号明細書、及びドイツ特許出願公開第351878
1号明細書によっても知られている。
【0005】ドイツ特許出願公告第1286839号明
細書から、電磁的に操作され得るマルチプレートクラッ
チが知られている。これの場合には、電磁石のアーマチ
ュアプレート(電機子板、Ankerplatte)によってマグ
ネットボディの肩部に向かって締め付けられるべき摩擦
プレートパケットの厚さが損耗調整装置によって補償さ
れる(埋め合わされる)。当該損耗調整装置は、摩擦プ
レートに同心の段付リング(Stufenringe)をもってい
る。当該段付リングは、引張ばねの作用で、損耗の増大
とともに回転し得る。それによって、損耗によって引き
起こされるプレートパケット厚の減少に対抗する働きを
することができる。段付リングは、電磁石の極からのア
ーマチュアプレートの距離を一定に保つことができるよ
うに、プレートパケットの、アーマチュアプレートに対
して反対を向いた側に配置されている。アーマチュアプ
レートの近くにある段付リングの、アーマチュアプレー
トのストローク方向に延在するピンに、弾性支持された
ロッキングディスクが、予め定められた大きさのロック
力に対抗して位置を変え得るように案内されている。ロ
ッキングディスクは、圧縮ばねによってクラッチをきる
方向に予め負荷をかけられているアーマチュアプレート
の二つの持ち上げ行程制限ストッパの間にあり、アーマ
チュアプレートの持ち上げあそびを摩擦プレートの損耗
状態に依存せずに予め決められた値に限定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
な構造にもかかわらず作動中の意図しない不適応(Dejus
tieren)に強い摩擦クラッチ、特に動力車に使用するた
めの摩擦クラッチを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る摩擦クラッ
チは、回転軸心のまわりで回転可能な第一のクラッチユ
ニットにして、クラッチハウジングと、前記クラッチハ
ウジング内にそれに対して相対的に回転固定にしかし軸
方向には可動に配置された押し付けプレートと、前記ク
ラッチハウジングに固定結合された対応押し付けプレー
ト、特にフライホイール、場合によっては二質量体フラ
イホイール(Zweimassen-Schwungrad)の形での対応押し
付けプレートと、前記クラッチハウジングと前記押し付
けプレートとの間に挟み込まれているダイアフラムスプ
リングであって、前記押し付けプレートに軸方向にて前
記対応押し付けプレートの方へプレストレスを与えるダ
イアフラムスプリングと、を備える第一のクラッチユニ
ット、前記回転軸心に関して前記第一のクラッチユニッ
トに対して相対的に回転可能な第二のクラッチユニット
にして、シャフト、特にトランスミッションの入力シャ
フトとの回転固定な(すなわち相対回転しない)結合の
ためのハブと、前記押し付けプレートと前記対応押し付
けプレートとの間に挟み込まれ得る摩擦ディスク装置
と、を備える第二のクラッチユニット、前記押し付けプ
レートと前記クラッチハウジングとの間で効力のある持
ち上げ行程制限装置にして、予め決められた最低量の調
整力に対抗して互いに対して相対的に軸方向に互いから
離れるように運動可能な少なくとも一対の制限エレメン
トであって、前記制限エレメントのうちの第一の制限エ
レメントが前記の両方の構成要素のうちの一方、押し付
けプレートあるいはクラッチハウジング、と結合されて
おり、且つ前記両方の制限エレメントのうちの第二の制
限エレメントが前記の両方の構成要素のうちのもう一
方、押し付けプレートあるいはクラッチハウジング、に
付属する二つの制限ストッパにより確定された持ち上げ
行程あそびによってこのもう一方の構成要素に対して相
対的に軸方向に可動である少なくとも一対の制限エレメ
ントを備える持ち上げ行程制限装置、前記持ち上げ行程
制限装置の前記調整力よりも小さいプレストレス力で前
記対応押し付けプレートから軸方向にて離れる方向にむ
けて前記押し付けプレートに負荷を与える持ち上げ弾性
装置、前記ダイアフラムスプリングの押し付け力経路に
おいてこれと前記押し付けプレートとの間に配置された
損耗調整装置にして、互いに対して相対的に弾性エレメ
ントによって軸方向にて広げられ得る少なくとも一対の
調整エレメントであって、当該両方の調整エレメントの
うちの第一の調整エレメントが前記押し付けプレートに
配置されており、且つ当該両方の調整エレメントのうち
の第二の調整エレメントに前記ダイアフラムスプリング
が軸方向にて浮揚し得る(すなわち離れ得る)ように接
触する少なくとも一対の調整エレメントを備える損耗調
整装置、その際、当該損耗調整装置の、前記押し付けプ
レートと前記ダイアフラムスプリングとの間で効力のあ
る軸方向の広げ力(広がる力)が、前記持ち上げ弾性装
置の前記プレストレス力よりも小さく、且つ前記両方の
調整エレメントのうちの前記第二の調整エレメントに、
前記クラッチハウジングに対して不動の(固定した)調
整行程制限ストッパが付設されており、当該調整行程制
限ストッパが前記持ち上げ行程制限装置の持ち上げ行程
あそびが使い果たされた際に前記第二の調整エレメント
の広がり運動を制限する損耗調整装置、をもっている。
【0008】シングルプレート摩擦クラッチとして構成
されていても、マルチプレート摩擦クラッチとして構成
されていてもよいそのような摩擦クラッチの場合には、
持ち上げ行程制限装置の及び損耗調整装置の弾性力の相
互の調和が、損耗調整装置の損耗調整行程(損耗調整距
離)と押し付けプレートの持ち上げ行程(引き離し距
離)との間の予め決められた関係が守られ得ることをも
たらす。その際、このことが、ダイアフラムスプリング
の連動解除運動を妨げることはない。ダイアフラムスプ
リングは、押し付けプレートの持ち上げ行程に制限され
たクラッチ連動解除位置において損耗調整装置から離さ
れ得る。このことは、クラッチリリースシステム(クラ
ッチ連動解除システム)の調節を容易にする。合目的に
は、新品状態にある摩擦クラッチがつながれている状態
で調整行程制限ストッパによって確定される損耗調整装
置の調整あそびが持ち上げあそびに等しく量定されてい
る。これによって、とりわけ高い調整確実性が達成され
得る。
【0009】損耗調整装置の調整エレメントが傾斜面を
直接備えているとよい。その結果、それらは互いに対し
て相対的な運動の際に広がる。しかし、調整エレメント
の間で中へ動かされて、調整エレメントの広がりを導く
付加的な強制体(Zwaengkoerper)が存在してもよい。と
りわけ信頼できる且つそれにもかかわらず簡単な構成で
は、調整エレメントが、弾性エレメントを用いて互いに
対して相対的に前記回転軸心のまわりで回転させられ得
る前記回転軸心に同軸のリングとして構成されており、
当該リングが、周方向にて分散させられて周方向に傾斜
させられた複数の傾斜面を介して互いに軸方向に支持さ
れていることが考慮にいれられる。原理的に例えばドイ
ツ特許出願公告第1286839号明細書により知られ
ているような、このようなリングは、周方向にて均等な
調整運動をもたらす。その際、当該傾斜面は、段をつけ
られて延びていてもよいし、あるいは連続に延びていて
もよい。しかしながら、有利にはセルフロッキングを可
能にする傾角を備えて延びている。
【0010】調整行程制限ストッパの形成のために、ク
ラッチハウジングが、例えばストッパエッジの一体成形
によって、直接に利用されることが合目的である。この
ことは、調整行程制限ストッパが、例えば損耗調整装置
の押し付けプレートに対して軸方向に遠くにあるリング
が半径方向外側に張り出している少なくとも一つのスト
ッパエレメントを有し、当該ストッパエレメントによっ
てそれがクラッチハウジングの周囲壁部の調整行程制限
ストッパを形成する開口部に半径方向に食い込む形で、
ダイアフラムスプリングの周囲の半径方向外側に配置さ
れているとき、比較的容易に遂行され得る。
【0011】前記持ち上げ行程制限装置の第一の制限エ
レメントは、有利には、軸方向に延在するピンとして構
成されている。当該ピンには、第二の制限エレメントが
形状拘束的にあるいは摩擦拘束的に係止(ロック)され
得る。調整行程制限がその範囲内で効果がある公差を可
能な限り小さく保ち得るように、当該ピンは、合目的に
は、押し付けプレートに少なくとも持ち上げ行程制限装
置の調整方向において固定されており、且つクラッチハ
ウジングに軸方向において運動可能に案内されている。
その際、当該ピンは、クラッチハウジングの案内開口部
を貫通することが可能であり、その際、第二の制限エレ
メントが、当該案内開口部の軸方向にて押し付けプレー
トとは反対側に配置されている。そのような構造の場合
には、第二の制限エレメントが当該案内開口部に比較的
近くに配置され得る。それによって当該ピンの場合によ
っては起こり得る傾倒運動の影響が低下させられる。
【0012】持ち上げ弾性装置は、それ自体周知のよう
に、クラッチハウジングにおける押し付けプレートの回
転固定なしかし軸方向には移動させ得る案内も引き受け
る接線葉状ばね(タンジェンシャルリーフスプリング)
によって生じさせられ得る。しかし、持ち上げ弾性装置
は、その代わりにあるいは付加的にクラッチハウジング
と第二の制限エレメントとの間に挟み込まれる圧縮弾性
体として構成されていてもよい。そのような圧縮弾性体
は、ピンに引っ張るように応力を与える。このことは、
その案内部においてピンが挟まって動かなくなるという
望ましくない事態を防止する。圧縮コイルばねが適当で
あり、しかし特に皿ばねパケットも適当である。
【0013】第二の制限エレメントは、リング形状の、
ピンを取り囲んでいる、弾性支持されたロッキングディ
スクとして構成されているとよい。当該ロッキングディ
スクの外周部は、軸方向において前記制限ストッパの間
に食い込む。このようにして、ロッキングディスクの小
さい寸法の場合でさえも大きな面をもつストッパ面が獲
得され得る。また、それに加えて、ロッキングディスク
が持ち上げ弾性装置に用いられる圧縮弾性体のための支
持部(Widerlager)として利用され得る。
【0014】ロッキングディスクは、合目的には、クラ
ッチハウジングの案内開口部に軸方向に接続している当
該案内開口部の拡大部内に配置されており、押し付けプ
レートに対して遠くに位置する制限ストッパが、取り外
し可能な固定リングとして構成されている。このように
して、ロックに関与する構成要素が保護されるように収
容されており、しかしそれにもかかわらず容易に組み立
て及び解体され得る。
【0015】ロッキングディスクは、それを摩擦拘束的
に、しかし摩擦力の克服の際には軸方向に運動可能に前
記ピンに拘束する締め付け機構を備えていてもよい。し
かしながら、所定のロック力を設定できるように、合目
的には、前記ピンが多数のロック溝を有し、当該ロック
溝にロッキングディスクが弾性支持されたつめ歯によっ
てかみ合う。摩擦拘束的なロックを有する実施形態で
は、締め付けスリーブがあるとよい。
【0016】上述されたような自動式の損耗調整装置
は、その構造によって、特に調整エレメントの最大の広
がりストローク(広がり距離)によって制限された最大
の調整行程をもつ。摩擦ライニングあるいは摩擦プレー
トの最大の損耗量は、通例、この最大の調整行程よりも
大きい、あるいは、比較的大きな技術的な問題なしに増
大させられ得る。本発明の別の目的は、自動的に効力の
ある損耗調整装置を有する摩擦クラッチで、損耗量を比
較的わずかな構造的な経費で拡大し得る手段を示すこと
である。
【0017】この目的は摩擦クラッチ、特にマルチプレ
ート摩擦クラッチの場合に以下の構成、すなわち:回転
軸心に関して回転可能な第一のクラッチユニットにし
て、クラッチハウジングと、当該クラッチハウジング内
にそれに対して相対的に回転固定に、しかしながら軸方
向には運動可能に配置された押し付けプレートと、前記
クラッチハウジングと固定結合された対応押し付けプレ
ート、特にフライホイールの形での対応押し付けプレー
トと、前記クラッチハウジングと前記押し付けプレート
との間に挟み込まれたダイアフラムスプリングであっ
て、前記押し付けプレートを軸方向において前記対応押
し付けプレートの方へ締め付けるダイアフラムスプリン
グと、を備える第一のクラッチユニット、前記回転軸心
に関して前記第一のクラッチユニットに対して相対的に
回転可能な第二のクラッチユニットにして、シャフト、
特にトランスミッションの入力シャフトとの回転固定な
結合のためのハブと、前記押し付けプレートと前記対応
押し付けプレートとの間に挟み込まれ得る摩擦ディスク
装置と、を備える第二のクラッチユニット、前記ダイア
フラムスプリングの押し付け力経路においてこれと前記
の構成要素のうちの一つ(押し付けプレートあるいはク
ラッチハウジング)との間に配置された自動式の損耗調
整装置にして、損耗によって引き起こされる前記の構成
要素(押し付けプレート、対応押し付けプレート、及び
摩擦ディスク装置)のうちの少なくとも一つの構成要素
の軸方向の寸法の変化の補償のための互いに対して相対
的に軸方向に広がり得る少なくとも一対の調整エレメン
トを備える損耗調整装置、及び、作動に関して許容し得
る最大の、損耗により引き起こされる前記の構成要素
(押し付けプレート、対応押し付けプレート、及び摩擦
ディスク装置)の軸方向の寸法の変化よりも小さい、予
め決められたすべて補償可能な軸方向の調整行程の到達
の際にあとに続く新たな損耗により引き起こされるこれ
らの軸方向の寸法の変化に依存せずに前記損耗調整装置
をブロックする(妨害する)ブロック装置、によって解
決される。
【0018】前記ブロック装置は、合目的には、互いに
対して相対的に調整エレメントの軸方向の広がりを制限
するストッパ手段をもっている。当該ストッパ手段は、
軸方向に働くストッパ、つまり調整エレメントの軸方向
の広がり作用を直接制限するストッパをもっていること
が可能である。しかしながら、調整エレメントが通例軸
方向の広がり運動のためにそれとは異なる方向に互いに
対して相対的に位置を変えるので、前記ストッパ手段
は、この異なる方向において効力があってもよい。調整
エレメントとしては、弾性エレメントを用いて互いに対
して相対的に前記回転軸心のまわりで回転させられ得る
前記回転軸心に同軸のリングであって、周方向にて分散
させられていて且つ周方向に傾いている複数の傾斜面を
介して互いに軸方向に支持されているリングを考えると
よい。そのような場合には、前記ストッパ手段は、当該
両方のリングの軸方向の互いに対して相対的な広がり運
動を直接制限するとよい。あるいはしかし、これらのリ
ングの周方向に向けられた相対回転運動を制限してもよ
い。
【0019】本発明は、特に、摩擦ディスク装置がハブ
の外側かみ合わせ部にて回転固定にしかし軸方向には可
動に保持された複数の内側プレートであって、クラッチ
ディスクの内側かみ合わせ部にて回転固定にしかし軸方
向には可動に保持されている少なくとも一つの外側プレ
ートと協働する内側プレートを有するマルチプレートク
ラッチでの使用に適している。押し付けプレートもクラ
ッチハウジングの内側かみ合わせ部によって回転固定に
しかし軸方向には可動にこれと連結され得ることは自明
である。当該内側プレートあるいは(及び)当該少なく
とも一つの外側プレートあるいは(及び)当該押し付け
プレートは、少なくとも部分的に炭素材料からなる構成
要素、したがって比較的高い運転温度にも耐える構成要
素であるとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面を
もとにして詳細に説明する。その際、図1は、動力車の
ためのマルチプレート摩擦クラッチの軸方向縦断面を示
し、図2は、図1の縦断面の詳細図を示し、図3は、付
加的に摩擦クラッチの調整装置の最大の軸方向の調整行
程を制限するブロック装置をもっているマルチプレート
摩擦クラッチの変形例の軸方向縦断面詳細図を示し、図
4は、ブロック装置の変形例の詳細図を示す。
【0021】マルチプレート摩擦クラッチ(多板摩擦ク
ラッチ、Lamellen-Reibungskupplung)は、動力車の内
燃機関の詳細には図示されていないクランクシャフトと
ともに回転軸心1のまわりで回転(自転)する第一のク
ラッチユニット3と、これに同軸に、トルク伝達経路に
おいて後に続くトランスミッション(伝動装置)の符号
5で暗示された入力シャフトに回転固定に(すなわち相
対回転しないように)しかし軸方向には可動に結合され
た回転可能な第二のクラッチユニット7とをもってい
る。両方のクラッチユニット3、7は、以下にさらに詳
細に説明されるように、互いに摩擦係合状態にある。当
該摩擦係合は、詳細には図示されていない連動解除シス
テム(リリースシステム)を用いて解かれ得る。
【0022】第一のクラッチユニット3は、クラッチハ
ウジング9をもっている。当該クラッチハウジングは、
クランクシャフトと固定結合された符号11で暗示され
たフライホイールに固定されている、例えばねじ留めさ
れている。クラッチハウジング9は、これに対して相対
的に回転固定に、しかし軸方向には可動に配置された押
し付けプレート13を取り囲んでいる。当該押し付けプ
レートは、クラッチハウジング9に傾倒運動可能(傾動
可能)に支持されたダイアフラムスプリング15によっ
てフライホイール11へ向かってプレストレスを与えら
れている。ダイアフラムスプリング15は、そのリング
ディスク部17の内周の領域にてその傾動円上に配置さ
れた複数の間隔ピン19を使ってクラッチハウジング9
に回転固定に、しかし傾倒運動可能に支持されており、
半径方向内側に向かって位置する舌状部21を詳細には
図示されていない連動解除システムの係合のためにもっ
ている。
【0023】第二のクラッチユニットは、クラッチシャ
フト(トランスミッション入力シャフト)5との回転固
定な結合のための内側かみ合わせ部25と外側かみ合わ
せ部27とを備えるハブ23をもっている。当該外側か
み合わせ部に、回転固定に、しかし軸方向には可動に複
数の内側プレート(内側ディスク)、ここでは二つの内
側プレート29が案内されている。プレートスタック
(プレートを積み重ねたもの、Lamellenstapel)は、外
側プレート(外側ディスク)31によって増補される。
当該外側プレートは、回転固定に、しかし軸方向には移
動(変位)可能にクラッチハウジングの内側かみ合わせ
部33に案内されており、内側プレート29と摩擦係合
状態にある。外側プレートのうちの一つは、図1の下側
に図示されているように、押し付けプレート13と固着
して一つのユニットに結合されていてもよい。内側プレ
ート29、外側プレート31は、また場合によっては押
し付けプレート13も、温度抵抗力(Temperaturfestigk
eit)の改善のために炭素材料からなるとよい。
【0024】プレート29、31および場合によっては
押し付けプレート13の損耗(摩滅)の際には、プレー
トスタックの軸方向の高さが減少する。それに応じて、
ダイアフラムスプリング15の取り付け位置と、ダイア
フラムスプリング15の、クラッチ特性に関連する利用
される特性曲線領域とが変化する。プレートスタックの
前記高さの損耗に依存した変化にもかかわらずダイアフ
ラムスプリング15の最初の取り付け位置を本質的に不
変に保つことができるように、ダイアフラムスプリング
15の力伝達経路においてこれと押し付けプレート13
との間に損耗調整装置(損耗適応装置)35が配置され
ている。当該損耗調整装置は、プレートスタックの損耗
の際に軸方向に広がる能力があり、損耗によって引き起
こされるプレートスタックの高さ減少を補償する(埋め
合わす)。それによって、ダイアフラムスプリング15
は、クラッチの新品状態(Neuzustand)でのそれの相応の
取り付け位置を保つ。
【0025】調整装置35は、互いに対しておよび回転
軸心1に対して同軸の二つの調整リング37、39をも
っている。当該調整リングは、図2が最良に示すよう
に、ダイアフラムスプリング15に向かって開いた押し
付けプレート13のリング状溝41において半径方向に
て案内されている。押し付けプレート13に近い調整リ
ング37は、押し付けプレート13に直接支持される。
押し付けプレート13から遠い調整リング39は、ダイ
アフラムスプリング15のリングディスク部17の外周
の領域にて支持***部(Auflagewulst)43を形成する。
当該支持***部にダイアフラムスプリング15が固定せ
ずに支持される。つまり、それはクラッチをきる運動の
経過において場合によっては当該***部43から浮揚し
得る(離れ得る)。調整リング37、39は、周方向に
ついて同じ方向に傾けられた傾斜面45によって、互い
に当接する。その結果、調整リング37、39が互いに
対して相対的に回転軸心1のまわりで回転させられる
と、調整リング37、39によって形成されたリングス
タック(リングが積み重なったもの)が軸方向に広が
る。47として、同様に周囲溝41内で案内される引張
コイルばねが図示されている。当該引張コイルばねは、
その端部によって調整リング37、39に保持されてお
り、調整リング37、39に広がる方向にプレストレス
を与えている。前記傾斜面は、段をつけられていてもよ
く、あるいはしかし、ダイアフラムスプリング15によ
って調整リング37、39が負荷を与えられる際にセル
フロッキングを保障し、しかも引張コイルばね47の調
整を支援する作用に対してもセルフロッキングを保障す
る傾角(Neigungswinkel)をもっていてもよい。それによ
って、摩擦クラッチのつながれた状態における損耗調整
装置35の調整は不可能にされている。損耗によって引
き起こされるプレートスタックの高さの低下は、クラッ
チをきる(連動解除する)際に当該調整装置35がダイ
アフラムスプリング15の押し付け力から解放されると
きはじめて補償される。
【0026】コントロールされない、損耗によって引き
起こされるものでない、従って望ましくない損耗調整装
置35の調整を排除するために、一方は損耗調整装置3
5の調整行程と、他方は押し付けプレート13の持ち上
げ行程(引き離し距離、Lueftweg)とが、同じ大きさの
あそびに限定される。
【0027】押し付けプレート13の持ち上げあそび
(引き離しあそび、Lueftspiel)は、持ち上げ行程制限
装置(引き離し行程制限装置、Lueftwegbegrenzungsein
richtung)48によって確定される。持ち上げ行程制限
装置48は、ダイアフラムスプリング15の半径方向外
側に配置されて回転軸心1に軸線平行に延在している引
張ピン(ホールディングボルト、Zugbolzen)49をも
っている。当該引張ピンは、押し付けプレート13およ
びハウジング9を、互いに一直線に並んでいる案内孔5
1、53において可動に貫通し、しかしながら、押し付
けプレート13をフライホイール11の方を向いた側で
頭部55によって後ろでつかみ且つそれによってクラッ
チハウジング9に向かって軸方向にて固定させる。案内
孔53の押し付けプレート13に対して離れた側に、引
張ピン49が多数の狭く隣接した周囲溝57を備えてい
る。当該周囲溝に、引張ピン49を取り巻くロッキング
ディスク(Rastscheibe)59が押し付けプレート13に
向かって傾いて据えられたつめ歯(Klinkenzaehne)61
によってかみ合う。周囲溝57にロックされるロッキン
グディスク59は、軸方向に移動可能に、クラッチハウ
ジング9の、案内孔53を押し付けプレート13に対し
て遠い側で拡大した空所63内にあり、その外側周縁部
によって二つのリング形状の持ち上げ行程制限ストッパ
65、67の間に半径方向に食い込む。これらの持ち上
げ行程制限ストッパのうちの案内孔53に隣接している
内側のストッパ65は、空所63に差し込まれたスリー
ブ69によって形成され、外側のストッパ67は、取り
外し可能な固定リング71によって形成される。ストッ
パ65、67は、ロッキングディスク59の運動あそび
を、従って引張ピン49を介して押し付けプレート13
の持ち上げあそびを、予め決められた、符号73で示さ
れた値に限定する。空所63の底部とロッキングディス
ク59との間には、引張ピン49を取り巻く圧縮ばね7
5が配置されている。当該圧縮ばねは、ロッキングディ
スク59に、及びそれによって押し付けプレート13に
予め決められた大きさの持ち上げ力(引き離し力)によ
って連動解除方向にプレストレスを与える。
【0028】損耗調整装置35の調整行程の制限のため
に、押し付けプレート13に対して遠い調整リング39
が、すなわちダイアフラムスプリング15に当接する調
整リングが、半径方向外側に向かって横に張り出してい
る突出部77をもっている。当該突出部は、軸方向にて
フライホイール11の方へ向いている調整行程制限スト
ッパ79と協働する。調整行程制限ストッパ79は、図
示された実施例では、ダイアフラムスプリング15を半
径方向外側で取り巻くクラッチハウジング9の周囲壁部
における開口部81によって形成される。連動させられ
た(つながれた)クラッチの新品状態では、突出部77
が調整行程制限ストッパ79から軸方向の間隔83をも
つ。当該軸方向の間隔は、持ち上げ行程制限装置47の
持ち上げあそび距離73に等しい。
【0029】図面では、ただ一つの持ち上げ行程制限装
置48だけが示されている。しかし、一様な持ち上げ力
分布を達成するために、摩擦クラッチの全周にわたって
分散させられて複数のこの装置が設けられていてもよ
い。ロッキングディスク59の上述の形状拘束的なロッ
クの代わりに、摩擦拘束的なロックを考慮に入れてもよ
い。圧縮ばね75が引張ピン49に牽引するように負荷
を与えるので、案内孔53内で挟まって動かなくなるこ
との原因となる場合によっては生じる傾きが明らかに減
少させられる。空所63におけるリング状溝57および
ロッキングディスク59の収容は、これらの構成要素の
汚れからの保護を改善する。
【0030】図面は、一つの半径方向の突出部77だけ
を図示している。調整リング39は、その全周にわたっ
て分散した複数のこのような突出部をもっていてもよ
い。損耗調整装置35が動力車の運転中に不意に調整を
行うことを防止するために、持ち上げ弾性体(引き離し
ばね、リフトスプリング)75が、押し付けプレート1
3を介して損耗調整装置35に及ぼされるその力の和が
引張コイルばね47によって調整リング37、39にも
たらされる軸方向の広げ力(開き力)成分よりも大きい
ように量定されている。他方また、ロッキングディスク
59のロック力は、すなわち、引張ピン49に沿っての
ロッキングディスク59の移動のために必要な移動力
は、持ち上げ弾性体75(ないしは複数ある持ち上げ弾
性体75)によって及ぼされる押圧力の和よりも大きい
最小値をもつ。このようにして、持ち上げ弾性体75が
ロッキングディスク59の位置を引張ピン49に沿って
変え得ないことが達成され、しかし、他方で、調整リン
グ37、39を十分に大きい力でダイアフラムスプリン
グ15に向かって締め付け、そのようにして引張コイル
ばね47が調整リング37、39の位置を互いに対して
調整して広げることを不可能にすることが達成される。
従って、損耗調整装置35は、調整リング39がダイア
フラムスプリング15に当接している限り調整を行うこ
とができない。このことは、少なくとも摩擦クラッチの
連動解除過程の開始の際におよび突出部77が調整行程
制限ストッパ79に到達する前に該当する。
【0031】クラッチは以下のように働く:クラッチを
きるために、ダイアフラムスプリング舌状部21がフラ
イホイール11の方へ押される。それに応じて、押し付
けプレート13が解放される。ロッキングディスク59
と引張ピン49とを介して押し付けプレート13に作用
する持ち上げ弾性体75の力によってプレストレスを与
えられて、損耗調整装置35は、ダイアフラムスプリン
グ15に接触した状態のままである。その際、調整リン
グ37、39は広がることができない(すなわち、それ
らによって占められる軸方向の高さが変わらない)。あ
そび83および損耗のない状態では同一の大きさのあそ
び73を使い果たした後、ダイアフラムスプリングは、
それの支持部43から浮揚し得る(すなわち、離れ得
る)。その際、損耗調整装置35は調整を行うことがで
きない。
【0032】損耗に基づいてプレートスタックの軸方向
高さが減少すると、押し付けプレート13がフライホイ
ール11に近づく。ダイアフラムスプリング15の押し
付け力は、損耗調整装置35を介して押し付けプレート
13の位置を、従って引張ピン49の位置をロッキング
ディスク59のロック力に抗してフライホイール11の
方へ変えるために十分である。このクラッチをつなぐ過
程のあいだ、ダイアフラムスプリング15の押し付け力
が損耗調整装置35の調整を妨げる。
【0033】しかしながら、後続のクラッチをきる過程
では、持ち上げ行程制限装置48の持ち上げあそび73
が、損耗調整装置35の突出部77がストッパ79に当
接する前に使いはたされる。それによって持ち上げ弾性
体75のプレストレス力がない状態では、引張コイルば
ね47が調整リング37、39を広げること、詳しく言
えば、突出部77が再びストッパ79に当接するまで広
げることが可能である(すなわちそれらによって占めら
れる軸方向の高さを大きくすることができる)。仮にあ
とに続いてダイアフラムスプリング15が調整リング3
9から浮揚しても、損耗調整装置35はいまやなおこれ
以上の調整を行うことができない。それによって、あそ
び83及びあそび73は再び等しい大きさであり、再度
クラッチをつないぐことにより、ダイアフラムスプリン
グ15が新たに新品状態のポジションに到達する。
【0034】次に、前述の摩擦クラッチの変形例を説明
する。同じ作用の構成要素は、前に説明された構成要素
の符号に区別のために文字を添えて示されている。摩擦
クラッチの構造及び作用の仕方の説明については、前の
記載を引用する。
【0035】図3の実施形態は、第一に持ち上げ行程制
限装置48aの形態と損耗調整装置35aについての以
下にさらに詳細に説明される付加的なブロック装置とに
よって、図1及び2の実施形態と区別される。当該ブロ
ック装置を用いて、摩擦クラッチの最大限利用できる損
耗量が高められ得る。構成要素1、5、7、11及び1
9〜27は図3には示されていないが存在する。
【0036】持ち上げ行程制限装置48aの引張ピン4
9aは、二つの部分から構成されており、押し付けプレ
ート13aから遠い末端にあるねじ付きボルト85にね
じ込まれて、ここではスリーブ形状の締め付けボルト(K
lemmbolzen)87をもっている。当該締め付けボルトに
は、摩擦拘束にてロックされて締め付けブッシュ(Klemm
buchse)89が摩擦拘束的にロックされてはまってい
る。締め付けブッシュ89は、その外周をめぐって設け
られているリング状軸つば91によって二つのリング形
状の持ち上げ行程制限ストッパ65a及び67aの間に
半径方向に食い込む。これらの持ち上げ行程制限ストッ
パのうちの押し付けプレート13aに近隣の内側のスト
ッパ65aは、同様に、空所63aに差し込まれたスリ
ーブ69aに形成され、外側のストッパ67aは取り外
し可能な固定リング71aによって形成される。リング
状軸つば91に加えて、アングルリング(Winkelring)9
3がその半径方向の腕部によってストッパ65aと67
aとの間に形成されたリング状間隙内へ突出している。
アングルリング93の軸方向の腕部と空所63aの底部
との間には、締め付けボルト87を取り巻く複数の皿ば
ね(ディスクスプリング)から組み立てられた皿ばねパ
ケット(皿ばねの束)75aが挟み込まれている。当該
皿ばねパケットは、予め決められた大きさの持ち上げ力
で締め付けスリーブ89に、従って押し付けプレート1
3aに連動解除方向にプレストレスを与える。皿ばねパ
ケット75aの持ち上げ力は、押し付けプレート13a
を介して損耗調整装置35aに及ぼされるそれの力の和
が引張コイルばね47aによって調整リング37a、3
9aにもたらされる軸方向の広げ力成分よりも大きいよ
うに量定されている。他方また、締め付けスリーブ89
のロッククランプ力、すなわち締め付けボルト87に沿
っての締め付けスリーブ89の移動のために必要な移動
力は、皿ばねパケット75(ないし存在する場合には複
数の皿ばねパケット)によって及ぼされる押圧力の和よ
りも大きい最小値をもつ。このようにして、すでに前に
説明したように、皿ばねパケット75が締め付けスリー
ブ89の位置を締め付けボルト87に沿って変え得ない
ことが達成され、他方で、調整リング37a、39aを
十分に大きい力でダイアフラムスプリング15aに対し
て締め付け且つそれによって引張コイルばね47aが調
整リング37a、39aを互いに対して位置調整して広
げることを不可能にすることが達成される。従って、損
耗調整装置35aは、調整リング39aがダイアフラム
スプリング15aに当接している限り調整を行うことが
できない。このことは、少なくとも摩擦クラッチの連動
解除過程の開始の際及び突出部77aが調整行程制限ス
トッパ79aに到達する前に該当する。
【0037】傾斜面45aの軸方向の高さは、調整リン
グ37a、39aの最大の軸方向の広がり行程(ストロ
ーク、距離)を限定する。損耗調整装置のこの最大の調
整行程が走破される(使い果たされる)と、摩擦クラッ
チは、例えば図1及び2をもとにして説明されたよう
に、それの運転寿命の終わりに到達する。通常、そのよ
うな摩擦クラッチでは、摩擦ライニングあるいはプレー
トの損耗量も損耗調整装置によって決められたこの最大
の損耗補償行程に制限されている。図3の実施形態で
は、引張ピン49aが、締め付けボルト87を使ってね
じ留めされたストッパディスク95を、調整リング39
aの例えばリング形状に取り巻いている突出部77のダ
イアフラムスプリング15aの方へ向いた側にもってい
る。クラッチの新品状態で、突出部77aからのリング
状ディスク95の軸方向の距離が、損耗調整装置35a
が全部で補償できる最大の調整行程(調整距離)に等し
い。この最大の調整行程を補償した状態では、ストッパ
リング95が突出部77aにぶつかり、調整リング37
a、39aをあらゆる新たな軸方向の広がり運動に対し
てブロックする。それによって、当該摩擦クラッチは、
自動式の調整装置なしの従来どおりの摩擦クラッチのよ
うに振舞い、ダイアフラムスプリング15aの特性曲線
の特性を利用して、摩擦ライニングないしここでは摩擦
プレート29a、31aの場合によっては高められた損
耗量を付加的に利用することを可能にする。摩擦ライニ
ングないし摩擦プレートの損耗量は、このようにして増
大させられ得、あるいはしかし、損耗調整装置35aの
比較的に小さい最大の調整行程にもかかわらずよりよく
利用され得る。ダイアフラムスプリング15aの作用点
(Arbeitspunkt)は、損耗調整装置35aの軸方向の調整
行程が完全に補償された場合に損耗の結果としてフライ
ホイールの方へずらされた押し付けプレートのクラッチ
をつなぐポジションにおいても完全にクラッチをつなぐ
ために必要な軸方向力をダイアフラムスプリング15a
自体が調達し得るように選択される。
【0038】図3の実施形態では、調整リング35a、
39aの軸方向の広がり運動を直接軸方向にて制限する
ストッパ手段が設けられている。軸方向の広がり運動の
制限は、図4における実施形態が示すように、調整リン
グ37b、39bの回転運動のブロックによっても行わ
れうる。調整リングのうちの一つ、ここでは調整リング
37bが、例えばピン形状のストッパ97をもってい
る。当該ストッパに、傾斜面45bによってもたらされ
る広がり回転方向99において続いてもう一方の調整リ
ング、ここでは調整リング39bのストッパ101が周
方向に向き合って位置している。互いに対して相対的に
回転可能な調整リング37b、39bの自由になる軸方
向の調整行程全体の補償(相殺)により、ストッパ97
と101とが互いにぶつかる。それによって、損耗調整
装置35bがブロックされる。図4に示すブロック装置
は、図3に示すブロック装置の代わりにも使用され得
る。両方のブロック装置が図1及び2の実施形態でも使
用され得ることは自明である。しかし、図3及び図4の
ブロック装置は、すべての異なって構成された損耗調整
装置の場合にも使用され得る。つまり、持ち上げ行程制
限装置が存在しないときにも使用され得る。
【0039】図示された実施形態では、損耗調整装置
は、ダイアフラムスプリングの支持力経路においてこれ
と押し付けプレートとの間に配置されている。損耗調整
装置が、付設されたブロック装置も含めてダイアフラム
スプリングの支持力経路においてこれとクラッチハウジ
ングとの間に設けられていてもよいことは自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】動力車のためのマルチプレート摩擦クラッチの
軸方向縦断面図である。
【図2】図1の縦断面の詳細図である。
【図3】付加的に摩擦クラッチの調整装置の最大の軸方
向の調整行程を限定するブロック装置をもっているマル
チプレート摩擦クラッチの変形例の軸方向縦断面詳細図
である。
【図4】ブロック装置の変形例の詳細図である。
【符号の説明】
1 回転軸心 3 第一のクラッチユニット 5 クラッチシャフト 7 第二のクラッチユニット 9 クラッチハウジング 11 フライホイール(対応押し付けプレー
ト) 13 押し付けプレート 15 ダイアフラムスプリング 23 ハブ 27 外側かみ合わせ部 29 内側プレート 31 外側プレート 33 内側かみ合わせ部 35 損耗調整装置 37、39 調整リング(調整エレメント) 45 傾斜面 47 引張コイルばね(弾性エレメント) 48 持ち上げ行程制限装置 49 引張ピン(制限エレメント) 53 案内孔(開口部) 57 周囲溝(ロック溝) 59 ロッキングディスク(制限エレメント、
運動エレメント) 61 つめ歯 63 空所(拡大部) 65、67 持ち上げ行程制限ストッパ 69a スリーブ(制限ストッパ) 75 圧縮ばね(圧縮弾性体、持ち上げ弾性装
置) 75a 皿ばねパケット 77 突出部(ストッパエレメント) 79 調整行程制限ストッパ 89 締め付けブッシュ(締め付けスリーブ) 91 リング状軸つば 95 ストッパディスク 97 ストッパ 101 ストッパ
フロントページの続き (72)発明者 ペーター オロスツ ドイツ連邦共和国 デー・97506 グラー フェンラインフェルト アインシュタイン シュトラーセ 7

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸心(1)に関して回転可能な第一
    のクラッチユニット(3)にして、クラッチハウジング
    (9)と、前記クラッチハウジング(9)にそれに対し
    て相対的に回転固定にしかし軸方向には可動に配置され
    た押し付けプレート(13)と、前記クラッチハウジン
    グ(9)に固定的に結合された対応押し付けプレート
    (11)、特にフライホイールの形での対応押し付けプ
    レートと、前記クラッチハウジング(9)と前記押し付
    けプレート(13)との間に挟み込まれているダイアフ
    ラムスプリング(15)であって前記押し付けプレート
    (13)を軸方向にて前記対応押し付けプレート(1
    1)の方へ締め付けるダイアフラムスプリングと、を備
    える第一のクラッチユニット、 前記回転軸心(1)に関して前記第一のクラッチユニッ
    ト(3)に対して相対的に回転可能な第二のクラッチユ
    ニット(7)にして、シャフト(5)、特にトランスミ
    ッションの入力シャフトとの回転固定な結合のためのハ
    ブ(23)と、前記押し付けプレート(13)と前記対
    応押し付けプレート(11)との間に挟み込まれ得る摩
    擦ディスク装置(29、31)と、を備える第二のクラ
    ッチユニット、 前記押し付けプレート(13)と前記クラッチハウジン
    グ(9)との間で効力のある持ち上げ行程制限装置(4
    8)にして、予め決められた最低量の調整力に抗して互
    いに対して相対的に軸方向に互いから離れるように運動
    可能な少なくとも一対の制限エレメント(49、59)
    であって、前記制限エレメント(49、59)のうちの
    第一の制限エレメント(49)が前記の二つの構成要素
    の内の一方、押し付けプレート(13)あるいはクラッ
    チハウジング(9)、と結合されており、前記両方の制
    限エレメント(49、59)のうちの第二の制限エレメ
    ント(59)が前記の二つの構成要素のうちのもう一
    方、押し付けプレート(13)あるいはクラッチハウジ
    ング(9)、における二つの制限ストッパ(65、6
    7)により確定された持ち上げ行程あそびによってこの
    もう一方の構成要素に対して相対的に軸方向に可動であ
    る少なくとも一対の制限エレメントを備える持ち上げ行
    程制限装置、 前記持ち上げ行程制限装置(48)の前記調整力よりも
    小さいプレストレス力で前記押し付けプレート(13)
    に前記対応押し付けプレート(11)から軸方向にて離
    れる方向にむけて負荷を与える持ち上げ弾性装置(7
    5)、 前記ダイアフラムスプリング(15)の押し付け力経路
    にてこれと前記押し付けプレート(13)との間に配置
    された損耗調整装置(35)にして、互いに対して相対
    的に弾性エレメント(47)によって軸方向にて広げら
    れ得る少なくとも一対の調整エレメント(37、39)
    であって、当該両方の調整エレメント(37、39)の
    うちの第一の調整エレメント(37)が前記押し付けプ
    レート(13)に配置されており、且つ当該両方の調整
    エレメント(37、39)のうちの第二の調整エレメン
    ト(39)に前記ダイアフラムスプリング(15)が軸
    方向にて浮揚可能に当接する少なくとも一対の調整エレ
    メントを備える損耗調整装置(35)であり、当該損耗
    調整装置(35)の、前記押し付けプレート(13)と
    前記ダイアフラムスプリング(15)との間で効力のあ
    る軸方向の広げ力が、前記持ち上げ弾性装置(75)の
    前記プレストレス力よりも小さく、且つ前記両方の調整
    エレメント(37、39)のうちの前記第二の調整エレ
    メント(39)に、前記クラッチハウジング(9)に対
    して固定した調整行程制限ストッパ(79)が付設され
    ており、前記持ち上げ行程制限装置(48)の持ち上げ
    行程あそびが使い果たされた際に当該調整行程制限スト
    ッパが前記第二の調整エレメント(39)の広がり運動
    を制限する損耗調整装置、をもっている摩擦クラッチ、
    特にマルチプレート摩擦クラッチ。
  2. 【請求項2】 新品状態の摩擦クラッチが連動状態にさ
    れている際に前記調整行程制限ストッパ(79)によっ
    て確定される前記損耗調整装置(35)の調整あそびが
    前記持ち上げ行程あそびに等しいことを特徴とする、請
    求項1に記載の摩擦クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記調整エレメント(37、39)が、
    前記弾性エレメント(47)を用いて互いに対して相対
    的に前記回転軸心(1)に関して回転させられ得る前記
    回転軸心(1)に同軸のリングとして構成されており、
    当該リングが、周方向にて分散させられて周方向に傾け
    られた複数の傾斜面(45)によって、互いに軸方向に
    支持されていることを特徴とする、請求項1または請求
    項2に記載の摩擦クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記調整行程制限ストッパ(79)が前
    記ダイアフラムスプリング(15)の周囲の半径方向外
    側に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載
    の摩擦クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記押し付けプレート(13)に対して
    軸方向にて遠くにある前記リングが、半径方向にて外側
    に向かって張り出している少なくとも一つのストッパエ
    レメント(77)を有し、当該ストッパエレメントが前
    記調整行程制限ストッパ(79)を形成する開口部
    (9)内に半径方向に食い込んでいることを特徴とす
    る、請求項3または請求項4に記載の摩擦クラッチ。
  6. 【請求項6】 前記持ち上げ行程制限装置(48)の前
    記第一の制限エレメントが、軸方向に延在するピン(4
    9)として構成されており、当該ピンに前記第二の運動
    エレメント(59)が形状拘束的にあるいは摩擦拘束的
    にロックされ得ることを特徴とする、請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の摩擦クラッチ。
  7. 【請求項7】 前記ピン(49)が前記押し付けプレー
    トに少なくとも前記持ち上げ行程制限装置(48)の調
    整方向にて固定されており、且つ軸方向に可動に前記ク
    ラッチハウジング(9)に案内されていることを特徴と
    する、請求項6に記載の摩擦クラッチ。
  8. 【請求項8】 前記ピン(49)が、前記クラッチハウ
    ジング(9)の案内開口部(53)を貫通し、且つ前記
    第二の運動エレメント(59)が、前記案内開口部(5
    3)の、軸方向にて前記押し付けプレート(13)と反
    対の側に配置されていることを特徴とする、請求項7に
    記載の摩擦クラッチ。
  9. 【請求項9】 前記持ち上げ弾性装置が、前記クラッチ
    ハウジング(9)と前記第二の制限エレメント(59)
    との間に挟み込まれた少なくとも一つの圧縮弾性体(7
    5)をもっていることを特徴とする、請求項8に記載の
    摩擦クラッチ。
  10. 【請求項10】 前記圧縮弾性体が皿ばねパケット(7
    5a)として構成されていることを特徴とする、請求項
    9に記載の摩擦クラッチ。
  11. 【請求項11】 前記第二の制限エレメントが、リング
    形状の、前記ピン(49)を取り巻く、弾性支持された
    ロッキングディスク(59)として構成されており、当
    該ロッキングディスクの外周部が軸方向における前記制
    限ストッパ(65、67)の間に食い込むことを特徴と
    する、請求項8〜10のいずれか一項に記載の摩擦クラ
    ッチ。
  12. 【請求項12】 前記ピン(49)が多数のロック溝
    (57)を有し、当該ロック溝に前記ロッキングディス
    ク(59)が弾性支持されたつめ歯(61)によって係
    合することを特徴とする、請求項11に記載の摩擦クラ
    ッチ。
  13. 【請求項13】 前記第二の制限エレメントが、前記ピ
    ン(49a)を摩擦拘束的に取り巻く締め付けスリーブ
    (89)として構成されており、当該締め付けスリーブ
    が半径方向に張り出しているリング状軸つば(91)に
    よって軸方向における前記制限ストッパ(67a、69
    a)の間に食い込むことを特徴とする、請求項8〜10
    のいずれか一項に記載の摩擦クラッチ。
  14. 【請求項14】 前記第二の制限エレメント(59)
    が、前記クラッチハウジング(9)の前記案内開口部
    (53)に軸方向に隣接している前記案内開口部(5
    3)の拡大部(63)内に配置されており、且つ、前記
    押し付けプレート(13)に対して遠くにある前記制限
    ストッパ(67)が取り外し可能な固定リングとして構
    成されていることを特徴とする、請求項8〜13のいず
    れか一項に記載の摩擦クラッチ。
  15. 【請求項15】 損耗によって引き起こされる前記の構
    成要素、押し付けプレート(13a)、対応押し付けプ
    レート、及び摩擦ディスク装置(29a、31a)、の
    軸方向の寸法の最大限作動に関して許容し得る変化より
    も小さい、予め決められた、全体で補償され得る軸方向
    の調整行程の到達の際に、あとに続く新たな損耗により
    引き起こされるこれらの軸方向の寸法の変化に依存せず
    に前記損耗調整装置(35a;35b)をブロックする
    ブロック装置(77a、95;97、101)が設けら
    れていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか
    一項に記載の摩擦クラッチ。
  16. 【請求項16】 回転軸心に関して回転可能な第一のク
    ラッチユニット(3a)にして、クラッチハウジング
    (9a)と、前記クラッチハウジング(9a)にそれに
    対して相対的に回転固定に、しかし軸方向には可動に配
    置された押し付けプレート(13a)と、前記クラッチ
    ハウジング(9a)に固定的に結合された対応押し付け
    プレート、特にフライホイールの形での対応押し付けプ
    レートと、前記クラッチハウジング(9a)と前記押し
    付けプレート(13a)との間に挟み込まれているダイ
    アフラムスプリング(15a)であって、前記押し付け
    プレート(13a)を軸方向にて前記対応押し付けプレ
    ートの方へ締め付けるダイアフラムスプリングと、を備
    える第一のクラッチユニット、 前記回転軸心に関して前記第一のクラッチユニット(3
    a)に対して相対的に回転可能な第二のクラッチユニッ
    トにして、シャフト、特にトランスミッションの入力シ
    ャフトとの回転固定な結合のためのハブと、前記押し付
    けプレート(13a)と前記対応押し付けプレートとの
    間に挟み込まれ得る摩擦ディスク装置(29a、31
    a)と、を備える第二のクラッチユニット、 前記ダイアフラムスプリング(15a)の押し付け力経
    路にてこれと前記の構成要素、押し付けプレート(13
    a)及びクラッチハウジング(9a)、のうちの一つの
    構成要素との間に配置された自動式の損耗調整装置(3
    5a)にして、損耗によって引き起こされる前記の構成
    要素、押し付けプレート(13a)、対応押し付けプレ
    ート、及び摩擦ディスク装置(29a、31a)、のう
    ちの少なくとも一つの構成要素の軸方向の寸法の変化の
    補償のための互いに対して相対的に軸方向にて広げられ
    得る少なくとも一対の調整エレメント(37a、39
    a)を備える損耗調整装置、及び前記の構成要素、押し
    付けプレート(13a)、対応押し付けプレート、及び
    摩擦ディスク装置(29a、31a)、の軸方向の寸法
    の作動に関して最大限許容し得る損耗により引き起こさ
    れる変化よりも小さい全体で補償し得る予め決められた
    軸方向の調整行程の到達の際に、あとに続く新たな損耗
    により引き起こされるこれらの軸方向の寸法の変化に依
    存せずに、前記損耗調整装置(35a;35b)をブロ
    ックするブロック装置(77a、95;97、10
    1)、をもっている摩擦クラッチ、特にマルチプレート
    摩擦クラッチ。
  17. 【請求項17】 前記調整エレメント(37a、39
    a;37b、39b)が、弾性エレメント(47a)を
    用いて互いに対して相対的に前記回転軸心に関して回転
    させられ得る前記回転軸心に同軸のリングとして構成さ
    れており、当該リングが、周方向にて分散させられてお
    り且つ周方向に傾けられた複数の傾斜面(45a;45
    b)によって互いに軸方向に支持されていること、及
    び、前記ブロック装置が、互いに対して相対的な前記調
    整エレメント(37a、39a;37b、39b)の軸
    方向の広がりを制限するストッパ手段(87a、95;
    97、101)をもっていることを特徴とする、請求項
    16に記載の摩擦クラッチ。
  18. 【請求項18】 前記ストッパ手段が、前記リング(3
    7b、39b)の周方向にて互いに向き合って位置して
    互いに対応配置されて前記リング(37b、39b)の
    うちのそれぞれ一つに対して相対的に固定されている少
    なくとも一対のストッパ(97、101)をもっている
    ことを特徴とする、請求項17に記載の摩擦クラッチ。
  19. 【請求項19】 前記リング(37a、39a)のうち
    の第一のリング(37a)が前記の構成要素のうちの一
    つ、押し付けプレート(13a)あるいはクラッチハウ
    ジング(9a)、に配置されており、前記リング(37
    a、39a)のうちの第二のリング(39a)に、前記
    ダイアフラムスプリング(15a)が軸方向にて浮揚し
    得るように接触していること、及び、前記第二のリング
    (39a)の対応ストッパ(77a)に前記ダイアフラ
    ムスプリング(15a)の側で係合する、且つ前記第一
    のリング(37a)が配置されている構成要素、押し付
    けプレート(13a)あるいはクラッチハウジング(9
    a)、に配置されている少なくとも一つのストッパ(9
    5)を、前記ストッパ手段(77a、95)がもってい
    ることを特徴とする、請求項17に記載の摩擦クラッ
    チ。
  20. 【請求項20】 前記リング(37a、39a;37
    b、39b)が前記ダイアフラムスプリング(15a)
    の支持力経路にてこれと前記押し付けプレート(13
    a)との間に配置されていることを特徴とする、請求項
    17〜19のいずれか一項に記載の摩擦クラッチ。
  21. 【請求項21】 前記摩擦ディスク装置(29、31)
    が、前記ハブ(23)の外側かみ合わせ部(27)にて
    回転固定にしかし軸方向には可動に保持されている複数
    の内側プレート(29)を有し、当該内側プレートが、
    前記クラッチハウジング(9)の内側かみ合わせ部(3
    3)にて回転固定にしかし軸方向には可動に保持されて
    いる少なくとも一つの外側プレート(31)と協働する
    ことを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記
    載の摩擦クラッチ。
  22. 【請求項22】 前記内側プレート(29)あるいは
    (及び)前記少なくとも一つの外側プレート(31)あ
    るいは(及び)前記押し付けプレート(13)が炭素材
    料からなる構成部分を有することを特徴とする、請求項
    21に記載の摩擦クラッチ。
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