JPH11324605A - 動翼の取付構造 - Google Patents

動翼の取付構造

Info

Publication number
JPH11324605A
JPH11324605A JP13722298A JP13722298A JPH11324605A JP H11324605 A JPH11324605 A JP H11324605A JP 13722298 A JP13722298 A JP 13722298A JP 13722298 A JP13722298 A JP 13722298A JP H11324605 A JPH11324605 A JP H11324605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
disk
groove
moving blade
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13722298A
Other languages
English (en)
Inventor
Takero Kawamura
岳郎 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP13722298A priority Critical patent/JPH11324605A/ja
Publication of JPH11324605A publication Critical patent/JPH11324605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動翼の取付構造において、植込溝の形状にお
ける左右非対称を極力少なくして曲げモーメントの低減
を図ること。 【解決手段】 中心軸回りに回転させられる円盤状のデ
ィスク12と、該ディスクの外周面に周方向に間隔をお
いて形成された複数の植込溝14に翼根部13aを挿入
して取り付けられる複数の動翼13とを具備し、前記動
翼は、前記ディスクの半径方向Xに対して回転方向に向
けて中心軸Yを傾斜させて形成された前記植込溝14に
取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジン等の回転機械に使用されるタービン、ファン、また
は、コンプレッサの動翼の取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジン等に使用されるロ
ータ1は、図3に示すように、円盤状のディスク2の外
周面に間隔をおいて複数の動翼3を配設することにより
構成されている。該動翼3は、一般に、振動に対し、機
械的な摩擦によりダンピングを与えること、動翼3とデ
ィスク2とに要求される特性の相違によりそれぞれの材
質を異ならせる必要があること等の理由により、ディス
ク2と分割した状態で成形されることが多い。
【0003】前記ディスク2の外周面には、動翼3を取
り付ける植込溝4が該ディスク2の厚さ方向に貫通し周
方向に間隔をおいて形成されている。該植込溝4は、高
速回転させられる動翼3に半径方向外方に向かって作用
する大きな遠心力に抗して動翼3を支えるために、図3
および図4に示すように、波形状(ファーツリー形状)
又はダブテール形状に形成されている。
【0004】前記動翼3は、ガスを流通する流通路(図
示略)に配されている翼部3aと、該翼部3aの付け根
に相当するプラットフォーム3bとを具備しており、該
プラットフォーム3bには、植込溝4に嵌合するファー
ツリー形状の固定部である翼根部3cが形成されてい
る。
【0005】そして、これらのディスク2および動翼3
によってロータ1を構成するには、ディスク2の端面に
おいて植込溝4に動翼3の翼根部3cを一致させた状態
で、動翼3をディスク2の厚さ方向に平行移動する。こ
れにより、翼根部3cが植込溝4に挿入され、動翼3が
ディスク2の半径方向に拘束されることになる。
【0006】上記ロータ1の動翼3における翼根部3c
は、強度上重要な部位のため、応力をできる限り低減す
る必要がある。この翼根部3cには、回転時に遠心力や
高温高圧ガスの力等の外力による引っ張り力と曲げモー
メントとが加わり、引っ張り力については、その低減が
困難であるが、曲げモーメントについては翼根形状を工
夫することで、低減が可能である。
【0007】従来は、上記曲げモーメントの低減を図る
ために、図4および図5に示すように、翼根部3cを挿
入する植込溝4の中心軸を周方向(図4および図5にお
ける矢印方向)にずらす(オフセットする)ことによ
り、取り付けた動翼3において、遠心力による曲げモー
メントを人工的に発生させ、これを外力による曲げモー
メントとつり合わせることで曲げモーメントを低減して
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける動翼の取付構造では、植込溝4がディスク2の軸
方向に対して角度をもっている場合に、前後端面でディ
スク2側の植込溝4の形状の左右非対称を助長し、強度
上問題となるおそれがあった。また、植込溝4の半径方
向位置が高い場合、オフセットの効果が小さくなるため
に、必然的にオフセット量を大きく設定せざるを得ず、
この場合においても、植込溝4の形状が左右非対称とな
り、強度上の問題となるおそれがあった。
【0009】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、植込溝の形状における左右非対称を極力少なくし
て曲げモーメントの低減を図ることができる動翼の取付
構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
に係る動翼の取付構造では、中心軸回りに回転させられ
る円盤状のディスクと、該ディスクの外周面に周方向に
間隔をおいて形成された複数の植込溝に翼根部を挿入し
て取り付けられる複数の動翼とを具備し、前記動翼は、
前記ディスクの半径方向に対して回転方向に向けて中心
軸を傾斜させて形成された前記植込溝に取り付けられて
いる技術が採用される。
【0011】この動翼の取付構造では、動翼がディスク
の半径方向に対して回転方向に向けて中心軸を傾斜させ
て形成された植込溝に取り付けられているので、外力に
よる曲げモーメントとつり合わせるための遠心力による
曲げモーメントが傾斜状態の動翼に効果的に発生し、周
方向に植込溝をオフセットさせた場合に比べて、植込溝
の左右非対称の程度が小さくなる。特に、植込溝がディ
スクの軸方向に傾いていなければ場合でも、左右非対称
の程度は前記軸方向において一定であり、周方向に植込
溝をオフセットさせた場合に比べて、軸方向に形状が変
化することもなく、その形状が単純で済む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る動翼の取付構
造の一実施形態を図1および図2を参照しながら説明す
る。これらの図にあって、符号11はロータ、12はデ
ィスク、13は動翼、14は植込溝を示している。
【0013】本実施形態のロータ11は、図1に示すよ
うに、円盤状のディスク12と、該ディスク12の外周
面に周方向に間隔をおいて複数配設される動翼13とを
具備している。前記ディスク12には、その外周面に厚
さ方向に貫通する植込溝14が周方向に間隔をおいて複
数配設され、該植込溝14がファーツリー形状又はダブ
テール形状に形成されている点で、従来例と共通してい
る。
【0014】しかしながら、本実施形態のディスク12
における植込溝14は、ディスク12の半径方向Xに対
して回転方向(図1中の矢印方向)に向けて中心軸Yを
傾斜させて形成されている点で従来例と相違する。即
ち、外力による曲げモーメントにつり合わせるための遠
心力による曲げモーメントを考慮して、ディスク12の
半径方向Xと植込溝14の中心軸Yとの角度θが設定さ
れる。また、植込溝14は、図2に示すように、ディス
ク12の軸方向に対して所定角度で傾いていて形成され
ている。
【0015】前記動翼13は、植込溝14に挿入される
形状の翼根部13aを有するプラットフォーム13bを
有している。該プラットフォーム13bは、動翼13の
翼根部13aがディスク12の植込溝14に挿入され、
ディスク12の外周面に動翼13が植え込まれた状態に
おいて、隣接する動翼13のプラットフォーム13bと
ともにディスク12の外周面を覆う円環状に形成される
ようになっている。
【0016】この動翼の取付構造では、動翼13がディ
スク12の半径方向Xに対して回転方向に向けて中心軸
を傾斜させて形成された植込溝14に取り付けられてい
るので、外力による曲げモーメントとつり合わせるため
の遠心力による曲げモーメントが傾斜状態の動翼13に
効果的に発生し、周方向に植込溝をオフセットさせた場
合に比べて、図1に示すように、植込溝14の左右非対
称の程度を小さくすることができる。
【0017】特に、植込溝14がディスク12の軸方向
に傾いていなければ、左右非対称の程度は前記軸方向に
おいて一定であり、周方向に植込溝をオフセットさせた
場合に比べて、軸方向に形状が変化することもなく、そ
の形状が単純で済む利点がある。
【0018】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)上記実施形態は、ガスタービンに限らず、ファン
やコンプレッサのいずれの動翼にも適用できる。 (2)ディスク12の植込溝14と該植込溝14に挿入
される動翼13の翼根部としてファーツリー形状又はダ
ブテール形状を採用したが、それら以外の任意の形状と
しても構わない。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る動翼
の取付構造によれば、動翼がディスクの半径方向に対し
て回転方向に向けて中心軸を傾斜させて形成された植込
溝に取り付けられているので、以下の効果を有する。 遠心力による曲げモーメントが傾斜状態の動翼に効果
的に発生し、周方向に植込溝をオフセットさせた場合に
比べて、植込溝の左右非対称の程度を小さくすることが
でき、強度上のリスクを低減することができる。 植込溝がディスクの軸方向に傾いていなければ、左右
非対称の程度は前記軸方向において一定であり、植込溝
の形状について三次元的検討をしなくて済み、設計が容
易になるとともに設計における信頼性を向上させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動翼の取付構造の一実施形態を
示す要部の正面図である。
【図2】 本発明に係る動翼の取付構造の一実施形態に
おけるディスクを示す要部の平面図である。
【図3】 本発明に係る動翼の取付構造の従来例を示す
斜視図である。
【図4】 本発明に係る動翼の取付構造の従来例を示す
要部の正面図である。
【図5】 本発明に係る動翼の取付構造の従来例におけ
るディスクを示す要部の平面図である。
【符号の説明】
11 ロータ 12 ディスク 13 動翼 13a 翼根部 14 植込溝 X ディスクの半径方向 Y 植込溝の中心軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸回りに回転させられる円盤状のデ
    ィスクと、 該ディスクの外周面に周方向に間隔をおいて形成された
    複数の植込溝に翼根部を挿入して取り付けられる複数の
    動翼とを具備し、 前記動翼は、前記ディスクの半径方向に対して回転方向
    に向けて中心軸を傾斜させて形成された前記植込溝に取
    り付けられていることを特徴とする動翼の取付構造。
JP13722298A 1998-05-19 1998-05-19 動翼の取付構造 Pending JPH11324605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13722298A JPH11324605A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 動翼の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13722298A JPH11324605A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 動翼の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11324605A true JPH11324605A (ja) 1999-11-26

Family

ID=15193645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13722298A Pending JPH11324605A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 動翼の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11324605A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283681A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Hitachi Ltd 蒸気タービン動翼と蒸気タービンロータ及びそれを用いた蒸気タービン並びにその発電プラント
JP2007092695A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hitachi Ltd タービンロータと逆クリスマスツリー型タービン動翼及びそれを用いた低圧蒸気タービン並びに蒸気タービン発電プラント
JP2007303469A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Snecma 傾斜した根元部を備えるハンマー取り付け部を有するブレードを含む航空機エンジン圧縮機のアセンブリ
JP2014005837A (ja) * 2013-10-18 2014-01-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 軸流圧縮機用動翼および軸流圧縮機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283681A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Hitachi Ltd 蒸気タービン動翼と蒸気タービンロータ及びそれを用いた蒸気タービン並びにその発電プラント
EP1707748A3 (en) * 2005-04-01 2015-10-28 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Mounting of blades in a steam turbine rotor
JP2007092695A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hitachi Ltd タービンロータと逆クリスマスツリー型タービン動翼及びそれを用いた低圧蒸気タービン並びに蒸気タービン発電プラント
US7794208B2 (en) 2005-09-30 2010-09-14 Hitachi, Ltd. Steam turbine rotor, inverted fir-tree turbine blade, low pressure steam turbine with those rotors and blades, and steam turbine power plant with those turbines
JP4584102B2 (ja) * 2005-09-30 2010-11-17 株式会社日立製作所 タービンロータと逆クリスマスツリー型タービン動翼及びそれを用いた低圧蒸気タービン並びに蒸気タービン発電プラント
KR101044422B1 (ko) * 2005-09-30 2011-06-27 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 터빈 로터와 역크리스마스트리형 터빈 동익
JP2007303469A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Snecma 傾斜した根元部を備えるハンマー取り付け部を有するブレードを含む航空機エンジン圧縮機のアセンブリ
JP2014005837A (ja) * 2013-10-18 2014-01-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 軸流圧縮機用動翼および軸流圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4027640B2 (ja) ターボ機械用の流体案内部材の列
JP3779760B2 (ja) 軸流タービンエンジン用ロータ組立体
EP1867837B1 (en) Bucket vibration damper system
JP2907880B2 (ja) ロータ・ブレード
JP2672676B2 (ja) タービンロータ用釣合いおもり
KR101672065B1 (ko) 디스크와 연계하여 블레이드를 체결하는 축방향 보유장치를 구비한 터빈 휠
JP5030813B2 (ja) ブリスク
JP5547292B2 (ja) ブレードをディスクに係止する軸方向保持リングが取り付けられたタービンホイール
US4926710A (en) Method of balancing bladed gas turbine engine rotor
JPH02283801A (ja) タービン・ロータ
US4848182A (en) Rotor balance system
US3958905A (en) Centrifugal compressor with indexed inducer section and pads for damping vibrations therein
RU2417323C2 (ru) Система лопаток
JPS59134301A (ja) ピン固定根元部分を有する羽根組体
JPS6146644B2 (ja)
JP5019888B2 (ja) 平衡用フライウエイト、それに備えられたロータディスク、ロータ、およびそれらを備える航空機エンジン
JPH0641779B2 (ja) 回転部品の釣合をとる装置
KR20070118970A (ko) 댐핑 장치
JP2007187164A5 (ja)
US11401815B2 (en) Bladed rotor system and corresponding method of servicing
JPH11324605A (ja) 動翼の取付構造
JP2000352397A (ja) モータファン用羽根車とそのバランス修正方法
JPH04358702A (ja) 蒸気タービンの一体型羽根群
JP7385992B2 (ja) 回転体の動翼およびディスク
JPH10325302A (ja) 動翼の制振構造