JPH11320881A - 積層型圧電体及び圧電アクチュエータ - Google Patents

積層型圧電体及び圧電アクチュエータ

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JPH11320881A
JPH11320881A JP10140115A JP14011598A JPH11320881A JP H11320881 A JPH11320881 A JP H11320881A JP 10140115 A JP10140115 A JP 10140115A JP 14011598 A JP14011598 A JP 14011598A JP H11320881 A JPH11320881 A JP H11320881A
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの側面において、複数の圧電アクチュエ
ータユニットを電源などと電気的に接続でき、電気的接
続が容易であり、信頼性に優れ、かつ安価な圧電アクチ
ュエータを構成し得る積層型圧電体を得る。 【解決手段】 圧電体としてのセラミック焼結体2の第
1の側面2aに引き出された第1の内部電極5と、第2
の側面2cに引き出された第2の内部電極とを有し、第
1,第2の側面2a,2cに至るように圧電体内に接続
用内部電極7が配置されており、第1の側面2aに第1
の内部電極5に接続された第1の外部電極8と、接続用
内部電極7に接続された第2の外部電極9とが形成され
ており、第2の側面2cに、第2の内部電極6及び接続
用内部電極7の双方に電気的に接続されるように第3の
外部電極10が形成されている、積層型圧電体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型圧電体及び
圧電アクチュエータに関し、例えば、インクジェット式
プリンターのプリンターヘッドに好適に用い得る積層型
圧電体及び圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式のプリンター
のプリンターヘッドを駆動するのに、圧電アクチュエー
タが用いられている。従来の圧電アクチュエータの一例
を、図6〜図8を参照して説明する。
【0003】図6は、圧電アクチュエータを得るのに用
いられる積層型圧電体を示す斜視図である。積層型圧電
体51は、直方体状の形状を有し、圧電セラミックスと
内部電極とを一体焼成してなる一体焼成型のセラミック
焼結体56を用いて構成されている。
【0004】セラミック焼結体56を得るにあたって
は、先ず、図7(a),(b)に示すように、内部電極
53,55が印刷されたセラミックグリーンシート5
2,54を用意する。次に、上記セラミックグリーンシ
ート52,54を交互に積層し、積層体を得る。さら
に、得られた積層体を厚み方向に加圧した後、一体焼成
することより、セラミック焼結体56が得られる。
【0005】内部電極53は、セラミック焼結体56の
側面56aの一部に露出されており、かつ側面56b,
56cにも露出されている。他方、内部電極55は、セ
ラミック焼結体56の側面56aにおいて、内部電極5
3とは隔てられた領域に露出しており、かつセラミック
焼結体56の他の側面56c,56dにも露出してい
る。
【0006】上記セラミック焼結体56の側面56aに
は、外部電極57,58が形成されている。外部電極5
7は、外部電極58と隔てられている。外部電極57
は、内部電極55に電気的に接続されており、外部電極
58は、内部電極53に電気的に接続されている。
【0007】従って、積層型圧電体51をそのまま用い
る場合には、外部電極57,58間から交流電圧を印加
すればよい。ところで、インクジェット式プリンターの
プリンターヘッドを駆動する場合には、上記積層型圧電
体51を用い、複数のアクチュエータユニットを構成す
る必要がある。
【0008】そこで、積層型圧電体51の上面56eに
おいて、側面56aと側面56cとを結ぶ方向に延びる
スリットを形成することにより、複数のアクチュエータ
ユニットを構成していた。このようにして複数のアクチ
ュエータユニットが構成された従来の圧電アクチュエー
タを図8に示す。
【0009】圧電アクチュエータ59では、複数本のス
リットAがセラミック焼結体56の上面56eにおい
て、第1,第2の側面56a,56cを結ぶ方向に形成
されている。
【0010】これらのスリットAを形成することによ
り、複数の圧電アクチュエータユニット60〜63が形
成されている。また、上記スリットAの形成により、外
部電極58が分割され、各圧電アクチュエータユニット
60〜63の一方の電位に接続される内部電極と電気的
に接続用される複数の外部電極60a〜63aが形成さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】もっとも、圧電アクチ
ュエータユニット60〜63の他方の電位に接続される
内部電極については、外部電極57と電気的に接続され
なくなる。すなわち、スリットAの形成により、積層型
圧電体51内に形成されていた内部電極55は、分断さ
れ、外部電極57と電気的に接続されなくなる。
【0012】従って、図7(b)に示した内部電極55
が分割されることによって形成された各内部電極につい
ては、圧電アクチュエータ60〜63の他の面、例えば
セラミック焼結体56の側面56c側の面において、電
源と接続しなければならなかった。すなわち、側面63
c上に外部電極を形成し、この外部電極を電源と接続し
ていた。そのため、圧電アクチュエータ59では、2つ
の側面56a,56cにおいて例えばリード線を介して
電源等と電気的に接続する必要があった。
【0013】従って、製造コストが高くつくだけでな
く、信頼性が十分でないという問題があった。本発明の
目的は、上記した従来の積層型圧電体の欠点を解消し、
1つの側面において、複数の圧電アクチュエータユニッ
トを電源等と電気的に接続することができ、製造容易で
あり、信頼性に優れ、さらに安価な圧電アクチュエータ
を構成し得る積層型圧電体、並びにそのような圧電アク
チュエータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る積層型圧電体は、上面と、下面と、対向し合ってい
る第1,第2の側面とを有する圧電体と、前記圧電体内
において圧電体層を介して厚み方向に重なり合うように
配置された複数の内部電極とを備え、該複数の内部電極
が、第2の側面には至らないように形成されておりかつ
第1の側面に引き出されている第1の内部電極と、第1
の側面には至らないように形成されておりかつ第2の側
面に引き出されている第2の内部電極とを有し、前記圧
電体内に配置されておりかつ第1,第2の側面に至るよ
うに形成された接続用内部電極と、前記圧電体の第1の
側面に形成されており、かつ第1の内部電極に電気的に
接続されている第1の外部電極と、前記圧電体の第1の
面において第1の外部電極とは隔てられて形成されてお
り、かつ前記接続用内部電極に電気的に接続されている
第2の外部電極と、前記圧電体の第2の側面において第
2の内部電極及び接続用内部電極の双方に電気的に接続
されるように形成された第3の外部電極とをさらに備え
ることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明では、前記複数の内
部電極及び接続用内部電極を有する圧電体が、内部電
極、接続用内部電極及び圧電体セラミックスを一体焼成
することによって得られたセラミック焼結体により構成
されている。
【0016】請求項3に記載の発明では、複数の接続用
内部電極が備えられており、各接続用内部電極が何れか
の第1または第2の内部電極と同じ高さ位置に形成され
ている。
【0017】請求項4に記載の発明に係る圧電アクチュ
エータは、上面と、下面と、対向し合っている第1,第
2の側面とを有する圧電体と、前記圧電体内において圧
電体層を介して厚み方向に重なり合うように配置された
複数の内部電極とを備え、該複数の内部電極が、第2の
側面には至らないように形成されておりかつ第1の側面
に引き出されている第1の内部電極と、第1の側面には
至らないように形成されておりかつ第2の側面に引き出
されている第2の内部電極とを有し、前記圧電体内に配
置されておりかつ第1,第2の側面に至るように形成さ
れた接続用内部電極をさらに備える。また、前記圧電体
の上面には、第1,第2の側面を結ぶ方向に延び、かつ
前記複数の内部電極が積層されている部分よりも深い複
数のスリットが形成されており、それによって、スリッ
トで分離された複数の圧電アクチュエータユニットが構
成されている。さらに、第1の側面側において各圧電ア
クチュエータユニットの第1の内部電極に接続されるよ
うに圧電アクチュエータユニットの外表面に形成されて
いる複数の第1の外部電極と、前記第1の側面側におい
て、接続用内部電極に接続されるように形成された第2
の内部電極と、前記第2の側面において、各圧電アクチ
ュエータユニットの第2の内部電極及び接続用内部電極
を電気的に接続するように形成された第3の外部電極と
がさらに備えられている。
【0018】請求項5に記載の発明では、前記第2の外
部電極が、前記スリットの下端よりも下方に至るように
形成されており、スリットの下端よりも下方の領域にお
いて連ねられている。
【0019】請求項6に記載の発明では、前記第1の外
部電極が、前記スリットの下端よりも上方に形成されて
いる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例に係る
積層型圧電体を説明するための斜視図である。
【0021】積層型圧電体1は、矩形板状の圧電セラミ
ックスよりなる焼結体2を用いて構成されている。該セ
ラミック焼結体2内には、後述の第1,第2の内部電極
及び接続用内部電極が積層され、圧電セラミックスと共
に一体焼成されている。このセラミック焼結体2の製造
方法を、図2を参照して説明する。
【0022】まず、図2(a),(b)に示すように、
圧電セラミックスを主体とする矩形のセラミックグリー
ンシート3,4を用意する。セラミックグリーンシート
3を構成するための圧電セラミックスとしては、チタン
酸ジルコン鉛系圧電セラミックスのような適宜の圧電セ
ラミックスを用いることができる。
【0023】セラミックグリーンシート3の上面には、
一方側端縁3aに至るように、第1の内部電極5が導電
ペーストをスクリーン印刷することにより形成されてい
る。また、第1の内部電極5の側方には、同じく導電ペ
ーストの印刷により接続用内部電極7が印刷されてい
る。接続用内部電極7は、セラミックグリーンシート3
の側端縁3aと側端縁3bとに至るように形成されてい
る。
【0024】他方、セラミックグリーンシート4の上面
には、第2の内部電極6が印刷されている。内部電極6
は、側端縁4bに至るように形成されており、側端縁4
aには至らないように形成されている。また、内部電極
6の側方には、接続用内部電極7が形成されている。接
続用内部電極7は、側端縁4a,4bに至るように形成
されている。
【0025】上記セラミックグリーンシート3,4を、
交互に積層し、得られた積層体を厚み方向に加圧した
後、焼成することにより、図1に示したセラミック焼結
体2が得られる。
【0026】セラミック焼結体2内においては、図1の
B,B線に沿う断面図に相当する図3から明らかなよう
に、上記第1,第2の内部電極5,6が厚み方向におい
て圧電体層としてのセラミック層を介して重なり合うよ
うに配置されている。また、第1の内部電極5は、セラ
ミック焼結体2の第1の側面2aに露出されている。第
1の内部電極5は、セラミック焼結体の側面2b〜2d
には露出されていない。なお、この側面2b〜2dのう
ち、第1の側面2aと対向している側面2cが、本発明
における第2の側面である。
【0027】他方、第2の内部電極6は第2の側面2c
に露出されており、他の側面2a,2b,2dには露出
されていない。また、接続用内部電極7は、セラミック
焼結体2の側面2a,2b,2cに露出されている。す
なわち、接続用内部電極7は、セラミック焼結体2の対
向し合っている第1,第2の側面2a,2bに至るよう
に形成されている。
【0028】セラミック焼結体2においては、第1の側
面2aに、第1の外部電極8及び9が形成されている。
第1の外部電極8は、第1の内部電極5に電気的に接続
されている。また、第2の外部電極9は、接続用内部電
極7に電気的に接続されている。第1の外部電極8と、
第2の外部電極9とは、側面2aにおいて隔てられてい
る。
【0029】なお、第1の外部電極8の下端縁8a及び
第2の外部電極9の下端縁9aは、セラミック焼結体2
の側面2aにおいて下端までは至っておらず、中間高さ
位置に存在する。
【0030】他方、セラミック焼結体2の側面2c上に
は、図1に側面2c側を投影して示すように、第3の外
部電極10が形成されている。第3の外部電極10は、
側面2cの全面を覆うように形成されている。従って、
第3の外部電極10は、第2の外部電極6と接続用内部
電極7の双方に電気的に接続されている。
【0031】よって、積層型圧電体1においては、第1
の外部電極8と第2の外部電極9とから交流電圧を印加
することにより、駆動することができる。すなわち、内
部電極6が第3の外部電極10及び接続用内部電極7に
より第2の外部電極9に電気的に接続されている。従っ
て、セラミック焼結体2の第1の側面2a側において、
すなわち1つの側面のみを用いて、電源と電気的に接続
することができる。なお、外部電極8〜10は、例え
ば、蒸着、メッキ、もしくはスパッタリング等の適宜の
方法で形成することができる。
【0032】次に、上記積層型圧電体1を用いて構成さ
れた圧電アクチュエータを図4を参照して説明する。図
4は、本発明の第2の実施例としての圧電アクチュエー
タを示す斜視図である。圧電アクチュエータ11では、
支持基板12上に積層型圧電体1が固定されている。積
層型圧電体1の支持基板12への固定は、例えば接着剤
を用いて行うことができるが、特に限定されるものでは
ない。
【0033】また、積層型圧電体1においては、上記支
持基板12上に積層型圧電体1を固定した後に、セラミ
ック焼結体2の上面2eにおいて、複数本のスリットC
が形成されている。スリットCは、第1,第2の側面2
a,2c間を結ぶ方向に延ばされている。また、スリッ
トCの下端が、第1,第2の外部電極8,9の下端縁8
a,9aよりも下方となるようにスリットCの深さが選
ばれている。
【0034】従って、複数本のスリットCを形成するこ
とにより、図4に示されているように、複数の圧電アク
チュエータユニット12〜16と接続ユニット17とが
構成されている。
【0035】ところで、上記スリットCの形成により、
第1の外部電極8が分割されて、複数の第1の外部電極
8A〜8Eが形成されている。この第1の外部電極8A
〜8Eは、それぞれ、各圧電アクチュエータユニット1
2〜16における一方の電位に接続される第1の内部電
極5Aに電気的に接続されている。
【0036】他方、スリットCは、セラミック焼結体2
の下面2fまでには至らないように形成されている。従
って、セラミック焼結体2の第2の側面2c側において
は、図4に投影図で示すように、第3の外部電極10
は、スリットCの下方部分で連ねられている。
【0037】よって、各圧電アクチュエータユニット1
2〜16の他方電位に接続される内部電極6Aは第3の
外部電極10により短絡されている。加えて、接続用内
部電極7もまた、第3の外部電極10に電気的に接続さ
れている。
【0038】従って、接続ユニット17内に接続用内部
電極7が配置されているので、各圧電アクチュエータユ
ニット12〜16の上記他方電位に接続される内部電極
6Aは、第3の外部電極10及び接続用内部電極7を介
して、接続ユニット17の前面すなわち第1の側面2a
側に形成されている第2の外部電極9に電気的に接続さ
れている。
【0039】よって、本実施例の圧電アクチュエータ1
1では、第2の外部電極9と、各圧電アクチュエータユ
ニット12〜16の外部電極8A〜8Eとの間で電圧を
印加することにより、各圧電アクチュエータユニット1
2〜16を駆動することができる。
【0040】この場合、外部電極8A〜8E及び第2の
外部電極9は、何れも、セラミック焼結体2の第1の側
面2a側に配置されている。従って、リード線等を用い
て電源と電気的に接続する場合、側面2a側においての
み結線作業を行えばよいため、電気的接続作業を用意に
行うことができると共に、圧電アクチュエータのコスト
を低減することができる。
【0041】また、上記実施例では、図2に示したよう
に、セラミックグリーンシート3,4上において、第
1,第2の内部電極5,6とは別に接続用内部電極7を
それぞれ形成していた。しかしながら、図5(a),
(b)に示すように、セラミックグリーンシート23,
24上に、1つの内部電極25,26を形成してもよ
い。内部電極25は、図2(a)に示した第1の内部電
極5と接続用内部電極7とを連ねた形状に相当し、内部
電極26は、図2(b)に示した第2の内部電極6と接
続用内部電極7とを連ねた形状に相当する。
【0042】上記セラミックグリーンシート23,24
を積層して得られた積層体を厚み方向に加圧し、焼成す
ることにより積層型圧電体を得ることができる。このよ
うにして得られた積層型圧電体では、第1または第2の
内部電極と接続用内部電極とが連ねられていることにな
る。そこで、図5(a),(b)に示す一点鎖線D,E
間の幅に相当するスリットを、積層型圧電体の上面にお
いて、前述のスリットCと同じ深さになるように形成す
れば、該スリットの形成により内部電極25,26が分
割されることになる。このようにして、第1,第2の内
部電極5,6と接続用内部電極7とを有するように内部
電極25,26を分割することができる。
【0043】もっとも、この方法では、スリット形成前
には、内部電極25,26が短絡されているので、分極
処理を行うことができない。従って、分極処理について
は、スリットを加工した後に行う必要がある。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明に係る積層型圧電体で
は、第1の内部電極が圧電体の第1の側面に形成された
第1の外部電極に電気的に接続されており、第2の内部
電極は第2の側面に露出されているが、第2の側面に形
成された第3の外部電極及び接続用内部電極を介して第
1の側面に形成された第2の外部電極に接続されてい
る。従って、第1,第2の外部電極から交流電圧を印加
して駆動することができるので、圧電体の第1の側面に
おいてのみ電気的接続作業を行えばよい。
【0045】よって、駆動に際してのリード線の接続等
の電気的接続作業を簡略化することができると共に、信
頼性の向上及びコストの低減を果たし得る。請求項2に
記載の発明では、複数の内部電極及び接続用内部電極を
有する圧電体が、一体焼成型のセラミック焼結体により
構成されているので、電極−セラミックス一体焼成技術
を用いて、小型の上記積層圧電体を容易に得ることがで
きる。
【0046】請求項3に記載の発明では、複数の接続用
内部電極が第1,第2の内部電極の何れかと同じ高さ位
置に形成されているので、第1または第2の内部電極形
成工程と同じ工程により接続用内部電極を容易に形成す
ることができる。また、電極−セラミックス一体焼成技
術を用いて圧電体を構成した場合には、用意するセラミ
ックグリーンシート上において第1または第2の内部電
極と接続用内部電極とを同じ工程で形成すればよいた
め、製造工程の簡略化を果たし得る。
【0047】請求項4に記載の発明に係る圧電アクチュ
エータでは、圧電体の上面に第1,第2の側面を結ぶ方
向に複数のスリットが形成されており、それによってス
リットで分離された複数の圧電アクチュエータユニット
が構成されている。しかも、第1の側面側においては、
各圧電アクチュエータユニットの第1の内部電極に接続
されるように複数の第1の外部電極が形成されており、
各圧電アクチュエータユニットの第2の内部電極は、圧
電体の第2の側面に形成された第3の外部電極及び接続
用内部電極を介して第1の側面に形成された第2の外部
電極に電気的に接続されている。従って、第2の外部電
極と、各圧電アクチュエータの外表面に形成された第1
の外部電極とを利用して各圧電アクチュエータユニット
を駆動することができる。
【0048】よって、複数の圧電アクチュエータユニッ
トを、圧電体の第1の側面側においてのみ電源回路と電
気的に接続することにより、各圧電アクチュエータユニ
ットを駆動することができるので、電気的接続作業の簡
略化、信頼性の向上及びコストの低減を果たし得る。
【0049】請求項5に記載の発明では、第3の外部電
極がスリットの下端よりも下方に至るように形成されて
おり、スリットの下端よりも下端の領域において連ねら
れているので、スリットを形成した後において、各圧電
アクチュエータユニットの第2の内部電極と接続用内部
電極とが電気的に接続されるた構成を確保し得る。
【0050】請求項6に記載の発明では、第1の外部電
極がスリットの下端よりも上方に形成されているので、
該スリットの形成により各圧電アクチュエータユニット
の第1の外部電極同士が確実に分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の積層型圧電体を説明するた
めの斜視図。
【図2】(a),(b)は、それぞれ、図1に示した積
層型圧電体を得るのに用いたセラミックグリーンシート
及びその上に形成される第1,第2の内部電極並びに接
続用内部電極を説明するための平面図。
【図3】図1のB−B線に沿う部分に相当する積層型圧
電体の断面図。
【図4】本発明の一実施例の圧電アクチュエータを説明
するための斜視図。
【図5】(a),(b)は、それぞれ、本発明の一実施
例の圧電アクチュエータを得るのに用いられるセラミッ
クグリーンシート及びその上に形成される内部電極パタ
ーンを説明するための各平面図。
【図6】従来の積層型圧電体を一例を示す斜視図。
【図7】(a),(b)はそれぞれ、図6に示した従来
の積層型圧電体を得るのに用いたセラミックグリーンシ
ート及び内部電極パターンを説明するための各平面図。
【図8】従来の積層型圧電体アクチュエータを示す斜視
図。
【符号の説明】
1…積層型圧電体 2…セラミック焼結体(圧電体) 2a…第1の側面 2c…第2の側面 2e…上面 2f…下面 3,4…セラミックグリーンシート 5,5A…第1の内部電極 6,6A…第2の内部電極 7…接続用内部電極 8…第1の外部電極 9…第2の外部電極 10…第3の外部電極 11…圧電アクチュエータ 12〜16…圧電アクチュエータユニット 17…接続用ユニット 8A〜8E…圧電アクチュエータユニットの第1の外部
電極 C…スリット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面と、下面と、対向し合っている第
    1,第2の側面とを有する圧電体と、 前記圧電体内において圧電体層を介して厚み方向に重な
    り合うように配置された複数の内部電極とを備え、該複
    数の内部電極が、第2の側面には至らないように形成さ
    れておりかつ第1の側面に引き出されている第1の内部
    電極と、第1の側面には至らないように形成されており
    かつ第2の側面に引き出されている第2の内部電極とを
    有し、 前記圧電体内に配置されておりかつ第1,第2の側面に
    至るように形成された接続用内部電極と、 前記圧電体の第1の側面に形成されており、かつ第1の
    内部電極に電気的に接続されている第1の外部電極と、 前記圧電体の第1の面において第1の外部電極とは隔て
    られて形成されており、かつ前記接続用内部電極に電気
    的に接続されている第2の外部電極と、 前記圧電体の第2の側面において第2の内部電極及び接
    続用内部電極の双方に電気的に接続されるように形成さ
    れた第3の外部電極とをさらに備える、積層型圧電体。
  2. 【請求項2】 前記複数の内部電極及び接続用内部電極
    を有する圧電体が、内部電極、接続用内部電極及び圧電
    体セラミックスを一体焼成することによって得られたセ
    ラミック焼結体である、請求項1に記載の積層型圧電
    体。
  3. 【請求項3】 複数の接続用内部電極を有し、各接続用
    内部電極が何れかの第1または第2の内部電極と同じ高
    さ位置に形成されている、請求項1または2に記載の積
    層型圧電体。
  4. 【請求項4】 上面と、下面と、対向し合っている第
    1,第2の側面とを有する圧電体と、 前記圧電体内において圧電体層を介して厚み方向に重な
    り合うように配置された複数の内部電極とを備え、該複
    数の内部電極が、第2の側面には至らないように形成さ
    れておりかつ第1の側面に引き出されている第1の内部
    電極と、第1の側面には至らないように形成されており
    かつ第2の側面に引き出されている第2の内部電極とを
    有し、 前記圧電体内に配置されておりかつ第1,第2の側面に
    至るように形成された接続用内部電極をさらに備え、 前記圧電体の上面に、第1,第2の側面を結ぶ方向に延
    び、かつ前記複数の内部電極が積層されている部分より
    も深い複数のスリットが形成されており、それによっ
    て、スリットで分離された複数の圧電アクチュエータユ
    ニットが構成されており、かつ 前記第1の側面側において各圧電アクチュエータユニッ
    ト内の第1の内部電極に接続されるように各圧電アクチ
    ュエータユニットの外表面に形成されている複数の第1
    の外部電極と、 前記第1の側面において、接続用内部電極に接続される
    ように形成された第2の外部電極と、 前記第2の側面において、各圧電アクチュエータユニッ
    ト内の第2の内部電極及び接続用内部電極を電気的に接
    続するように形成された第3の外部電極とをさらに備え
    る、圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記第3の外部電極が、前記スリットの
    下端よりも下方に至るように形成されており、スリット
    の下端よりも下方の領域において連ねられている、請求
    項4に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記第1の外部電極が、前記スリットの
    下端よりも上方に形成されている請求項4または5に記
    載の圧電アクチュエータ。
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