JPH1132000A - ネットワーク疎通試験器 - Google Patents

ネットワーク疎通試験器

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JPH1132000A
JPH1132000A JP18245697A JP18245697A JPH1132000A JP H1132000 A JPH1132000 A JP H1132000A JP 18245697 A JP18245697 A JP 18245697A JP 18245697 A JP18245697 A JP 18245697A JP H1132000 A JPH1132000 A JP H1132000A
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JP
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network
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test
tester
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JP18245697A
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Shinobu Baba
忍 馬場
Masahiko Kurata
真彦 倉田
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Hitachi Electronics Services Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Publication date
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  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量で、かつ、ワンタッチで試験操作を
行うことができて、しかも、その結果を容易に確認でき
る、LAN用疎通試験器を提供する。 【解決手段】 ネットワークを介して接続されるネット
ワーク構成機器間の疎通状態を確認するための試験器で
ある。この試験器は、ネットワーク構成機器と接続する
ための接続手段221と、外部からの送信指示を受け付
ける送信指示受付手段231と、送信指示手段231が
送信指示を受け付けると、試験用電文をネットワークを
介して特定宛先に送信し、ネットワークを介して電文を
受け取ると、それが、上記特定宛先からの正常な疎通状
態を示す電文であるかを判定して、その結果を出力する
処理を行う情報処理手段250と、情報処理手段250
の判定結果を受けて、疎通状態の試験結果を示すための
表示手段241とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して接続されるネットワーク構成機器間における情報疎
通状態を確認するための試験器および試験システムに係
り、特に、LANに接続されるネットワーク構成機器が
相互に疎通するか否かを試験することに好適なネットワ
ーク疎通試験器及び疎通試験システムに関する。
【0002】
【従来の技術】LAN等のネットワークにおいては、設
置時、ケーブルの増減変更、ハブ、リピータ等のネット
ワーク構成機器の接続変更等、メンテナンス時に、さら
に、異常発生時の接続確認等の際に、当該ネットワーク
において、複数のネットワーク構成機器間で、ネットワ
ークを介しての接続が正常であるか否かを試験する必要
がある。従来、このための試験では、ネットワーク自体
の物理的な接続、例えば、ケーブルの接続については、
ケーブルテスタ等で正常性を確認し、かつ、ネットワー
クでの接続の総合的な正常性の確認は、パーソナルコン
ピュータ、ワークステーション等を2台用意し、ピング
等のコマンドを用いてコンピュータにより試験用の電文
を特定のコンピュータに送って、相手からの返答を待つ
という方式が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の方
式では、ネットワークの設置工事時のように、コンピュ
ータが接続されていない場合には、適用しがたいという
問題がある。すなわち、このような場合、試験のために
パーソナルコンピュータを少なくとも2台、工事現場に
持ち込んで、パーソナルコンピュータを目的の位置に接
続することが必要である。しかも、試験時には、IPア
ドレスの設定を行なって、特別の命令を入力することに
より試験を行う必要がある。ところが、工事現場では、
パーソナルコンピュータの設置に適していない環境であ
ったり、また、工事を行う者がパーソナルコンピュータ
を用いて、試験操作を行うことに慣れていないことが多
いという現実がある。その上、IPアドレスの設定は、
面倒でしかも容易でないため、作業者に多大の負担をか
けると共に、作業能率が悪いという問題がある。
【0004】また、メンテナンス時、異常発生時の対策
等の際には、既に、業務に用いられているコンピュータ
を借用することが必要となり、LAN利用者の業務に支
障を来すおそれがある。
【0005】本発明の目的は、小型軽量で、かつ、簡単
な操作で試験を行うことができて、しかも、その結果を
容易に確認できる、LAN用疎通試験器を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の態様によれば、ネットワークを介し
て接続されるネットワーク構成機器間の疎通状態を確認
するための試験器であって、上記ネットワーク構成機器
と接続するための接続手段と、外部からの送信指示を受
け付ける送信指示受付手段と、上記送信指示手段が送信
指示を受け付けると、試験用電文を上記ネットワークを
介して特定宛先に送信し、上記ネットワークを介して電
文を受け取ると、それが、上記特定宛先からの正常な疎
通状態を示す電文であるかを判定して、その結果を出力
する処理を行う情報処理手段と、上記情報処理手段の判
定結果を受けて、疎通状態の試験結果を示すための表示
手段とを備えることを特徴とするネットワーク疎通試験
器が提供される。
【0007】上記情報処理手段は、上記ネットワークを
介して電文を受け取ると、その電文が特定送信元からの
試験用電文である場合には、返信用電文を上記ネットワ
ークを介して上記特定送信元宛に送信する処理をさらに
行うようにすることができる。
【0008】本発明の第2の態様によれば、ネットワー
クを介して接続されるネットワーク構成機器間の情報の
疎通状態を確認するための試験器であって、上記ネット
ワーク構成機器と接続するため接続手段と、電文の送受
信処理、および、受信した電文についての比較判定処理
を行う情報処理手段と、外部からの送信指示を受け付け
て、上記情報処理手段に送信指示を送る送信指示受付手
段と、上記情報処理手段の判定結果を受けて、疎通状態
の試験結果を示すための表示手段とを備え、上記情報処
理手段は、ネットワークにデータを送信するための送信
回路と、ネットワークからデータを受信するための受信
回路と、試験用電文を構成するための試験用電文デー
タ、受信した電文が試験用電文であるかを判定するため
の試験用電文比較データ、受信した電文が試験用電文で
ある場合に送信するための返信用電文、および、受信し
た電文が返信用電文であるかを判定するための返信電文
比較データを記憶する記憶手段と、上記送信指示手段が
送信指示を受け付けると、上記記憶手段に記憶される試
験用電文を上記送信回路を介して特定宛先に送信し、上
記受信回路を介してネットワークから電文を受け取る
と、上記記憶手段に記憶されるデータと比較して、当該
受信電文が返信電文比較データに該当する場合には、正
常な疎通状態を示す電文であるかを判定して、その結果
を出力し、当該電文が試験用電文比較データに該当する
場合には、上記記憶手段に記憶される返信用電文を上記
送信回路を介してネットワークに送信する処理を行う試
験処理装置とを備えることを特徴とするネットワーク疎
通試験器が提供される。
【0009】本発明の第3の態様によれば、ネットワー
クを介して接続されるネットワーク構成機器間の情報の
疎通状態を確認するためのネットワーク疎通試験システ
ムであって、同一構成の二つの試験器を一対で有し、そ
れぞれの試験器は、ネットワーク構成機器と接続するた
めの接続手段と、外部からの送信指示操作を受け付ける
送信指示受付手段と、電文の送受信処理、および、受信
した電文についての比較判定処理を行う情報処理手段
と、上記情報処理部での判定結果を受けて、疎通状態の
試験結果を示すための表示手段とを備え、上記情報処理
手段は、当該試験器固有に付与された、国際的に管理さ
れているMAC(Media Access Control:媒体アクセス
制御)アドレス、および、互いに他の試験器のMACア
ドレスを保持し、一方の試験器が、送信指示手段で送信
指示を受け付けると、上記アドレスを用いて他の試験器
とMAC層で相互に通信を行って、互いの疎通を確認
し、送信指示を受けた試験器が上記表示手段に試験結果
を表示することを特徴とするネットワーク疎通試験器が
提供される。
【0010】本発明の第4の態様によれば、ネットワー
クを介して接続されるネットワーク構成機器間の情報の
疎通状態を確認するためのネットワーク疎通試験システ
ムであって、自アドレスおよび宛先となる互いに他のア
ドレスを保持し、それぞれ異なるネットワーク構成機器
に接続されて相互に通信して、ネットワークでの疎通試
験を行う二つの試験器を一対で有し、それぞれの試験器
は、他の試験器対と目視で区別できる当該対固有の表示
を有することを特徴とするネットワーク疎通試験システ
ムが提供される。
【0011】本発明の第5の態様によれば、上記第4の
態様のほかに、電源がオンであることを示すパイロット
表示手段をさらに備え、該パイロット表示手段は、上記
試験器対について対固有の表示を行うことを特徴とする
ネットワーク疎通試験システムが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して説明する。
【0013】本実施の形態におけるネットワーク疎通試
験器は、ネットワークにおいて、ネットワークケーブル
(例えば、LANケーブル)に対し、コンピュータ等の
端末機を接続したり、ネットワークケーブルをさらに接
続したりする際に用いられるネットワーク構成機器と、
それが接続されるネットワークケーブルとの接続状態、
特に、情報の疎通について試験する試験器として使用す
ることができる。
【0014】図1に、本発明のネットワーク疎通試験器
をネットワークに接続した状態を模式的に示す。同図で
は、イーサネットバスを構成するLAN(ローカルエリ
アネットワーク)ケーブル100に、端末として複数台
のパーソナルコンピュータ300が、ネットワーク構成
機器120を介して接続されているLANシステムを示
す。
【0015】図1では、ネットワーク構成機器120が
タップコネクタ110を介してLANケーブル100に
接続されている。ここで、ネットワーク構成機器120
としては、例えば、端末等をネットワークケーブルに接
続したり、ネットワークケーブル相互の接続を行うハ
ブ、リピータ、ブリッジ、ルータ等が挙げられる。図1
では、説明を簡単にするため、一部のみ示している。
【0016】本発明が適用されるネットワークとして
は、図1に示すような単純なものに限られない。例え
ば、図2に示すように、多くのハブ121と、これらの
ハブ121が接続され、さらに相互に接続されるスイッ
チングハブ122とがケーブル100を介して接続され
るネットワークにおける試験にも適用可能である。図2
の例では、枠で囲んだ範囲内を試験対象として、その中
に含まれるネットワーク構成機器121、122につい
て、本発明の試験器200S、200R順次接続して試
験を行う。接続に際しては、接続用のケーブル400を
用いる。なお、このケーブル400としては、市販のケ
ーブルを用いることができる。ただし、ハブ121のコ
ネクタと試験器200S、200Rのコネクタとが整合
していない場合には、例えば、図2に示すように、上記
ハブ121のコネクタと整合するための変換機能を有す
るコネクタ410を接続すればよい。
【0017】なお、図2に示すネットワークでは、ルー
タ125を介して、さらに別のネットワーク(図示せ
ず)と接続される構成となっている。
【0018】本発明のネットワーク疎通試験器は、2台
一組で使用される。すなわち、図1に示すように、一対
のネットワーク疎通試験器200S、200RをLAN
ケーブル100に接続する。接続は、ネットワーク構成
機器120(例えば、ハブ)の空きポートを利用して行
う。この状態で、一方の試験器200S(または200
R)から他方の試験器200R(または200S)宛に
予め定めた送信電文を送信して、他方からの返信電文を
受信することで、二つのネットワーク構成機器120、
120がLANケーブル100を介して正常に接続さ
れ、情報の疎通が正常に行われることの確認を行う。試
験の際には、電源をオンした状態で、スタートスイッチ
を押すことで電文送信を行い、返信を受信すると、正常
であることを示す表示部が点灯することで、正常に接続
されていることを操作者に確認させることができる。な
お、電文が正常に送られていない場合には、スタートス
イッチを押した後、一定時間(通常、数秒以内)経過し
ても上記表示部が点灯しないことで、接続が正常でない
ことが判明する。すなわち、ネットワーク構成機器12
0のいずれかの異常、ネットワーク自体の異常、それら
の接続関係における異常等のいずれかに該当することが
分かる。
【0019】このように、本実施の形態では、本試験器
200S、200Rをネットワーク構成機器120に接
続し、スタートスイッチを押すだけという、ワンタッチ
操作で試験が行える。従って、本発明の試験器によれ
ば、現場に、パーソナルコンピュータを持ち込む必要が
なく、しかも、LAN、コンピュータ等に関する知識、
経験等を持たない者でも、簡単な操作で試験が行える。
【0020】本実施の形態では、一対のネットワーク疎
通試験器200S、200Rを同一構成としてある。も
ちろん、一方を電文発信側、他方を電文返信側の専用機
として構成することもできる。しかし、同一構成とする
ことにより、1種類の機器を生産するだけでよいため、
量産効果の点で好ましい。また、いずれを送信側とする
か返信側とするかが現場で任意に決められるので、送信
と返信との不適合の問題が生じることがない。
【0021】図3および図4に、本発明のネットワーク
疎通試験器の外観を示す。また、図5にその断面図を示
す。
【0022】これらの図に示すように、本発明のネット
ワーク疎通試験器は、ケース201内に、通信処理等の
情報処理手段として機能する情報処理部250と、電源
部210とが収容される。ケース201の外部には、そ
の主たる面の一つに、送信電文の送信を指示するための
手段として機能するスタートスイッチ231の操作部2
32と、返信電文を正常に受信した旨、すなわち、試験
結果を表示する手段として機能する表示器241と、電
源がオン状態であることを示すパイロット表示器212
とが配置されている。また、操作部232に隣接した面
に、信号があたかも操作部232から広がって送信され
ているようなイメージを象徴して、送信電文の送信指示
を行うべき操作部であることを示すための模様233が
描かれている。同様に、表示器241に隣接した面に、
返信電文があたかも当該表示器241に向けて送られて
くるようなイメージを象徴して、受信電文の受信を確認
する表示器であることを示すための模様242が描かれ
ている。これらの模様233と242とにより、試験の
ための操作について、特別に知識を持たない操作者であ
っても、操作すべき部位(操作部232)と確認すべき
部位(表示器241)とを容易に把握することができ
る。
【0023】上記ケースの一方の側面、例えば、図3で
は、左側に表れる側面に、電源スイッチ211が配置さ
れている。また、この面には、図示していないが、直流
電源入力用コネクタが配置されている。また、上記ケー
スの一つの端面、例えば、図3では、上側に表れる端面
には、ネットワーク構成機器との接続を行うための接続
手段として機能するコネクタ221が配置されている。
さらに、図5に示すように、ケース201の内部には、
電池を収容する電池収容部213が設けられている。こ
の電池収容部213は、図示していないが、ケース20
1の下面側に、着脱可能な蓋を備え、電池の交換を可能
としている。
【0024】電源部210は、図6に示すように、内部
に電池を収容する電池収容部213と、外部からの電力
供給と、電池収容部213空の電力とを切り換えて使用
し、情報処理部250が必要とする電圧の電力を生成し
て、情報処理部250に供給する電源制御回路214が
設けられている。この電源制御回路214に、電源スイ
ッチ211およびパイロット表示器212が接続され
る。
【0025】情報処理部250は、図6に示すように、
送信電文をネットワークに送信するための送信回路25
1と、ネットワークからの電文を受信する受信回路25
2と、電文の送受信処理を行うとともに、送信した電文
の内容を判定する処理を行う試験処理装置253と、試
験処理装置253の処理プログラムおよび電文のデータ
を記憶するメモリ254とを備える。
【0026】上記試験処理装置253には、上記送信回
路251と、受信回路252と、メモリ254とが接続
される。また、試験処理装置253には、上記スタート
スイッチ231と、表示器241とが接続される。送信
回路251および受信回路252は、コネクタ221と
接続され、電文の送受信を行う。
【0027】この試験処理装置253は、例えば、マイ
クロコンピュータ等のコンピュータによって構成するこ
とができる。また、ハードウエアロジック回路によって
構成することもできる。本実施の形態では、FPGA
(field programmable gate array:フィールドプログ
ラマブルゲートアレイ)で構成される。このFPGA
は、メモリ254に格納されるプログラムを読み込ん
で、動作論理が構築されるゲートアレイである。なお、
本発明は、これに限定されない。プログラムを外部から
読み込んで動作論理を構築するものであってもよい。
【0028】メモリ254は、本実施の形態では、リー
ドオンリーメモリを用いている。もちろん、これに限定
されない。このメモリ254には、上述した試験処理装
置253のプログラムと試験のために用いるデータとが
格納される。図9に、格納内容の一例を示す。すなわ
ち、図9では、メモリ254は、プログラムを格納する
領域aと、データ1〜4を格納する領域b〜eと、空き
領域fとを有する。
【0029】領域bに格納されるデータ1は、受信側で
用いられ、送信電文(Echo request)が自
装置宛であり、かつ、正しい送信電文であるかを比較す
るための受信Echo request 比較データであ
る。領域cに格納されるデータ2は、送信側で用いら
れ、返信電文(Echo reply)が自装置宛であ
り、かつ、正しい返信電文であるかを比較するための受
信Echo reply比較データである。領域dに格
納されるデータ3は、送信側で用いられ、受信側に送信
するための送信Echo requestデータであ
る。領域eに格納されるデータ4は、受信側で用いら
れ、送信側に返信電文として送信する送信Echo r
eplyデータである。
【0030】送信電文は、例えば、MAC(medeia Acc
ess Control:媒体アクセス制御)フレーム構成を有す
る。すなわち、プリアンブル部、フレーム開始デリミタ
部、宛先アドレス部、送信元アドレス部、データ部の長
さを示す長さ部、データ部、および、入力フレームの誤
りを検地するCRC値を格納するフレーム検査シーケン
ス部をこの順で配置した構成を有する。アドレスとして
は、本実施の形態は、国際的に管理されたアドレスを用
いている。従って、本発明の試験器200Sおよび20
0Rは、国際的に固有のアドレスを持つこととなる。ま
た、本実施の形態では、互いに他の試験器のアドレスの
みを宛先として用いることとしている。これにより、試
験対象ネットワークに接続されている他の機器が宛先に
なることを防止することができる。
【0031】上記プログラムは、図7および図8に示す
処理手順を含む。このプログラムにしたがって動作する
論理回路を有する。この処理手順は、例えば、MAC層
での通信手順である。図7は、電文送信側としての処理
を実行するための処理手順を示す。すなわち、スタート
スイッチにより起動された試験器、例えば、200S
が、所定の送信電文を他の試験器200R宛に送信し、
他の試験器200Rからの返信を待って、接続の確認を
行って、その表示する処理を行う。また、図8は、電文
返信側としての処理を実行するための処理手順を示す。
すなわち、送信電文を受信した試験器、例えば、200
Rが、受信した送信電文が適正な電文であることを調
べ、適正な場合、送信側の試験200S宛に返信電文を
送信する処理を行う。
【0032】次に、本実施の形態の試験器の動作につい
て説明する。本実施の形態の試験器は、上述したよう
に、2台一組で使用する。試験に際しては、例えば、図
1に示すように、調べようとするネットワーク構成機器
を含む二つのネットワーク構成機器120に、それぞれ
試験器200Sと200Rとを接続して、試験を行う。
また、図2に示すように、試験対象範囲に含まれるすべ
てのネットワーク構成機器について試験する場合には、
例えば、いずれかのハブ121に、一方の試験器200
Rを接続し、他の試験器200Sを当該ハブとは異なる
他のハブ121等のネットワーク構成機器に接続し、試
験を行うごとに、他のネットワーク機に接続を変えて、
順次試験を行うことで、すべてのネットワーク構成機器
について、1台の試験器200Sの接続を順次行って、
スタートスイッチ241をオンするというワンタッチ操
作で、容易に試験が実行でき、試験の手間が大幅に軽減
される。
【0033】なお、試験に先立ち、操作者は、2台の試
験器200Sおよび200Rについて、電源スイッチ2
11をオンしておく。これにより、電源制御回路214
は、パイロット表示器212を点灯させる。これによ
り、電源がオンされていることが確認できる。この時、
電源制御回路214は、電池駆動の場合、電池収容部2
13に収容されている電池の消耗度に応じて、パイロッ
ト表示器212の発光輝度を変化させて、電池の消耗度
を目視確認できるようにしてもよい。
【0034】次に、送信側となる試験器200Sの動作
について、図7を参照して説明する。図1に示すように
当該試験器200Sのスタートスイッチ231がオンさ
れると、試験処理装置253が起動され、試験処理装置
253は、メモリ254の領域からデータ3(送信Ec
ho requestデータ)を読み出して、送信回路
251に送り、送信させる(ステップ710)。この状
態で、試験処理装置253は、受信回路252の出力を
調べ、受信データがメモリ254の領域cに格納されて
いるデータ2(受信Echo reply比較データ)
を参照して、受信データがデータ2と一致したかを判定
する(ステップ720)。
【0035】一致する場合には、正しい返信電文(送信
Echo replyデータ)を受信しているので、接
続が正常に行われていると判定される。その結果、表示
器241を点灯させる(ステップ730)。なお、この
表示器241の点灯は、次の試験前に消灯させる。例え
ば、スタートスイッチ231のオンに連動して消灯する
ようにしてもよい。また、予め定めた時間が経過した
後、消灯するようにしてもよい。
【0036】一方、一致したデータがない場合、1秒タ
イマをセットし、ステップ720に戻る(ステップ74
0)。1秒経過後、処理を終了する(ステップ75
0)。ここで、タイマを1秒とした理由は、本実施の形
態が適用されるLANでの信号の送受信の所要時間を考
慮したものである。通常は、1秒以内に返信が到着する
ため、1秒を超えても、返信が到着しない場合には、試
験を行っているネットワーク構成機器について、疎通が
行えていないと判断する。このため、送信後、1秒を経
過しても返信が到着しない場合には、アラームを出すよ
うにしてもよい。これにより、操作者は、疎通に異常が
あることを、時計等を見ることなく容易に感知すること
ができる。
【0037】以上の処理を、スタートスイッチ231が
オンされるごとに繰り返す。
【0038】次に、受信側となる試験器200Rの動作
について、図8を参照して説明する。受信側となる試験
器200Rは、電源スイッチ211がオンされると、常
時、作動状態にある。なお、試験器200Sと試験器2
00Rとは、同一の構成であるため、送信側となる試験
器200Sについても、電源スイッチ211がオンされ
た後、スタートスイッチ231がオンされるまでは、受
信側の試験器200Rと同じ状態にある。
【0039】試験処理装置253は、受信側の試験器2
00Rの出力を調べ、メモリ254の領域bに格納され
るデータ1(受信Echo request 比較デー
タ)を受信回路252が受信しているかを判定する(ス
テップ810)。受信回路252が正しい送信電文(送
信Echo requestデータ)を受信したと判定
した場合、メモリ254からデータ4(送信Echo
replyデータ)を読み出して、送信回路251に送
り、送信側試験器200S宛に送信する(ステップ82
0)。以上の処理を電源がオフとなるまで繰り返す。
【0040】なお、受信側の試験器200Rは、電源を
オンし、いずれかのネットワーク構成機器に接続してお
くだけでよい。格別の操作を行う必要はない。したがっ
て、試験の操作は、もっぱら、送信側の試験器200S
についてのみ行えば足りるので、操作者1人で試験が行
える。
【0041】上記の例では、試験結果を目視確認するの
みであるが、試験結果を記録するようにしてもよい。記
録のため、例えば、着脱可能なメモリを設けることがで
きる。
【0042】上記の例では、一対の試験器を用いる例を
示したが、複数台の試験器を用意して、それらの中から
一対をなす試験器を選んで用いる場合があり得る。その
場合、複数台の試験器の中から、対を構成する試験器を
選択すること、および、選択した試験器が対をなすもの
であるかを判断することは、外観が同じであるため容易
ではない。そこで、対を構成する試験器であることが容
易に分かるようにすることが望まれる。例えば、対を構
成する試験器について、固有の表示を行うようにする。
より具体的には、各対毎にパイロット表示器の表示色を
変えることで、区別が容易となる。この場合、パイロッ
ト表示器を用いた理由は、使用前に電源スイッチをオン
して、電池の確認を行うことが多いため、電池確認作業
と、対確認作業とを共通化することで、確認を忘れない
ようにすると共に、作業を増やさないようにすることが
できるためである。なお、表示器の表示色の変更は、現
実には、同一箇所で多数対が使用されることがないた
め、すべての対を区別できる必要はなく、限られた色
数、例えば、三色程度の色数で対を色分けすることで対
応可能である。
【0043】また、上述した実施の形態では、ケーブル
を用いてネットワークを構成する例について示したが、
本発明は、これに限られない。例えば、無線通信を利用
してネットワークを構成する場合にも適用できる。すな
わち、ネットワーク構成機器の一部が無線通信機能を持
ち、無線通信によりネットワークを構成する場合にも、
それらのネットワーク構成機器に本発明の試験器を接続
してネットワーク疎通試験を行うことができる。例え
ば、図1におけるネットワーク構成機器120として、
無線通信機能を有するハブを用いることにより、LAN
ケーブル100に代えて無線で情報の伝送を行う形式の
ネットワークについても、本発明の試験器を用いて疎通
試験を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型軽量で、かつ、ワンタッチで試験操作を行うことが
できる。しかも、その結果を容易に確認することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のネットワーク疎通試験器をネットワ
ークに接続した状態を示すブロック図である。
【図2】 多数のネットワーク構成機器を含むネットワ
ーク構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明のネットワーク疎通試験器の一例の外
観を示す正面図である。
【図4】 本発明のネットワーク疎通試験器の一例の外
観を示す平面図である。
【図5】 本発明のネットワーク疎通試験器の一例のA
−A断面を示す断面図である。
【図6】 本発明のネットワーク疎通試験器における情
報処理部の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】 上記情報処理部を構成する試験処理装置が実
行するプログラムのうち、送信側試験器として動作する
場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 上記情報処理部を構成する試験処理装置が実
行するプログラムのうち、受信側試験器として動作する
場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 上記情報処理部を構成するメモリにおけるプ
ログラムおよびデータの格納状態を模式的に示す説明図
である。
【符号の説明】
100…LANケーブル、110…タップコネクタ、1
20…ネットワーク構成機器、121…ハブ、122…
スイッチングハブ、200S、200R…ネットワーク
疎通試験器、201…ケース、210…電源部、211
…電源スイッチ、212…パイロット表示器、221…
コネクタ、231…スタートスイッチ、232…操作
部、233…模様、241…表示器、242…模様、2
50…情報処理部、251…送信回路、252…受信回
路、253…試験処理回路、254…メモリ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続されるネット
    ワーク構成機器間の疎通状態を確認するための試験器で
    あって、 上記ネットワーク構成機器と接続するための接続手段
    と、 外部からの送信指示を受け付ける送信指示受付手段と、 上記送信指示手段が送信指示を受け付けると、試験用電
    文を上記ネットワークを介して特定宛先に送信し、上記
    ネットワークを介して電文を受け取ると、それが、上記
    特定宛先からの正常な疎通状態を示す電文であるかを判
    定して、その結果を出力する処理を行う情報処理手段
    と、 上記情報処理手段の判定結果を受けて、疎通状態の試験
    結果を示すための表示手段とを備えることを特徴とする
    ネットワーク疎通試験器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のネットワーク疎通試験
    器において、 上記情報処理手段は、上記ネットワークを介して電文を
    受け取ると、その電文が特定送信元からの試験用電文で
    ある場合には、返信用電文を上記ネットワークを介して
    上記特定送信元宛に送信する処理をさらに行うことを特
    徴とするネットワーク試験器。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して接続されるネット
    ワーク構成機器間の情報の疎通状態を確認するための試
    験器であって、 上記ネットワーク構成機器と接続するため接続手段と、 電文の送受信処理、および、受信した電文についての比
    較判定処理を行う情報処理手段と、 外部からの送信指示を受け付けて、上記情報処理手段に
    送信指示を送る送信指示受付手段と、 上記情報処理手段の判定結果を受けて、疎通状態の試験
    結果を示すための表示手段とを備え、 上記情報処理手段は、 ネットワークにデータを送信するための送信回路と、 ネットワークからデータを受信するための受信回路と、 試験用電文を構成するための試験用電文データ、受信し
    た電文が試験用電文であるかを判定するための試験用電
    文比較データ、受信した電文が試験用電文である場合に
    送信するための返信用電文、および、受信した電文が返
    信用電文であるかを判定するための返信電文比較データ
    を記憶する記憶手段と、 上記送信指示手段が送信指示を受け付けると、上記記憶
    手段に記憶される試験用電文を上記送信回路を介して特
    定宛先に送信し、上記受信回路を介してネットワークか
    ら電文を受け取ると、上記記憶手段に記憶されるデータ
    と比較して、当該受信電文が返信電文比較データに該当
    する場合には、正常な疎通状態を示す電文であるかを判
    定して、その結果を出力し、当該電文が試験用電文比較
    データに該当する場合には、上記記憶手段に記憶される
    返信用電文を上記送信回路を介してネットワークに送信
    する処理を行う試験処理装置とを備えることを特徴とす
    るネットワーク疎通試験器。
  4. 【請求項4】 ネットワークを介して接続されるネット
    ワーク構成機器間の情報の疎通状態を確認するためのネ
    ットワーク疎通試験システムであって、 同一構成の二つの試験器を一対で有し、 それぞれの試験器は、 ネットワーク構成機器と接続するための接続手段と、 外部からの送信指示操作を受け付ける送信指示受付手段
    と、 電文の送受信処理、および、受信した電文についての比
    較判定処理を行う情報処理手段と、 上記情報処理部での判定結果を受けて、疎通状態の試験
    結果を示すための表示手段とを備え、 上記情報処理手段は、当該試験器固有に付与された、国
    際的に管理されているMAC(Media Access Control:
    媒体アクセス制御)アドレス、および、互いに他の試験
    器のMACアドレスを保持し、一方の試験器が、送信指
    示手段で送信指示を受け付けると、上記アドレスを用い
    て他の試験器とMAC層で相互に通信を行って、互いの
    疎通を確認し、送信指示を受けた試験器が上記表示手段
    に試験結果を表示することを特徴とするネットワーク疎
    通試験器。
  5. 【請求項5】 ネットワークを介して接続されるネット
    ワーク構成機器間の情報の疎通状態を確認するためのネ
    ットワーク疎通試験システムであって、 自アドレスおよび宛先となる互いに他のアドレスを保持
    し、それぞれ異なるネットワーク構成機器に接続されて
    相互に通信して、ネットワークでの疎通試験を行う二つ
    の試験器を一対で有し、 それぞれの試験器は、他の試験器対と目視で区別できる
    当該対固有の表示を有することを特徴とするネットワー
    ク疎通試験システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のネットワーク疎通試験
    システムにおいて、 電源がオンであることを示すパイロット表示手段をさら
    に備え、 該パイロット表示手段は、上記試験器対について対固有
    の表示を行うことを特徴とするネットワーク疎通試験シ
    ステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001427A1 (ja) * 2007-06-25 2008-12-31 Fujitsu Limited 測定装置
JP2010503292A (ja) * 2006-09-01 2010-01-28 パワー・モニターズ・インコーポレーテッド 電力線通信検査システムのための方法及び装置
JP2013251688A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ネットワーク接続確認システム

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