JPH11319512A - 膜エレメント - Google Patents

膜エレメント

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JPH11319512A
JPH11319512A JP13850298A JP13850298A JPH11319512A JP H11319512 A JPH11319512 A JP H11319512A JP 13850298 A JP13850298 A JP 13850298A JP 13850298 A JP13850298 A JP 13850298A JP H11319512 A JPH11319512 A JP H11319512A
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JP
Japan
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membrane
filtration
membrane element
reinforcing material
filtrate
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JP13850298A
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English (en)
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Shiro Tanshu
紫朗 丹宗
Seiichi Tsukamoto
清一 塚本
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Yuasa Corp
Original Assignee
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性と信頼性の向上を図ることができる膜
エレメントを得る。 【解決手段】 濾板1の両面に濾過膜3が配され、この
濾過膜3の、濾板1に対向する面に、濾過膜3と一体化
して補強材2が配されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は膜エレメントに関す
るもので、さらに詳しく言えば、産業排水や中下水道水
などの濾過または濃縮のための膜分離装置に用いられ、
その耐久性と信頼性を向上させた膜エレメントに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】産業排水や中下水道水などの濾過または
濃縮のための膜分離装置は、原液槽内に浸漬した複数の
膜エレメントの濾液側を負圧にして原液を濾過する方法
が多用されている。
【0003】上記した膜分離装置では、濾過の進行に伴
って濾過膜で捕捉された物質が表面に付着してケーキ層
を形成し、これによって濾過流速が低下するため、濾過
中、または定期的に濾過を中断させて膜エレメントの下
方より空気を送入して気泡を発生させ、気泡による濾過
膜の振動や気泡とケーキ層との接触によってケーキ層の
付着を抑制したり、付着したケーキ層の剥離を促進する
ことが行われ、膜エレメントを長期間使用できるように
している。
【0004】上記した膜分離装置に用いられる膜エレメ
ントとしては、比較的大容量の濾過に適した中空糸から
なるものや平膜からなるものがあるが、近年は平膜から
なるものが多用されている。
【0005】平膜は、その強度を高めるために不織布な
どの支持体の上に膜材料をコーティングしたもので、膜
エレメントは、前記平膜を濾板の両面に配し、この濾板
によって濾液を得るための流路を形成するようにしてい
る。
【0006】上記した平膜を用いた膜エレメントの例と
しては、特開平5−137971号公報に記載されたよ
うなものがある。
【0007】すなわち、前記公報に記載されたものは、
不織布からなる支持体の表面に膜材料をコーティング
し、この支持体を濾板の両面に接着したものであり、支
持体上に膜材料をコーティングしてなる濾過膜を直接濾
板に接着しているので、濾過膜と濾板との接着強度の高
い膜エレメントを得ることができる。
【0008】そして、前記濾板の上部に濾液を得るため
の濾液排出口を設け、この濾液排出口を負圧にして濾過
を行い、必要に応じて濾板の下方に気泡を発生させる装
置を設け、濾過中または定期的に濾過を中断させて前記
装置に空気を送入して気泡を発生させ、気泡による濾過
膜の振動や気泡とケーキ層との接触によってケーキ層の
付着を抑制したり、付着したケーキ層の剥離を促進する
ことにより、膜エレメントを長期間使用できるようにし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
膜エレメントは、気泡による濾過膜の振動によって濾過
膜が濾板から剥離するといった問題が生じるのを防止す
ることができ、長期間の使用に耐える膜エレメントを得
ることはできるが、使用期間が長くなると、濾過膜と濾
板とが接着されている周縁部から濾過膜が剥離したり、
濾過膜と濾板とが接着されていない中央部で濾過膜が破
損していないにもかかわらず、濾過膜が振動して濾過膜
と濾板とが接触し、濾過膜が磨耗し、濾過によって捕捉
されるべき物質が濾液中に混入し、それによって膜エレ
メントの信頼性が低下するという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、濾板の両面に濾過膜を配し
た膜エレメントであって、前記濾過膜の、濾板に対向す
る面に、濾過膜と一体化して補強材を配したことを特徴
とするものであり、これにより、気泡によって濾過膜が
振動し、濾過膜と濾板または濾過膜と濾液を得るための
流路を形成するために配したスペーサとが接触しても、
濾過膜と一体化して補強材を配しているので、濾過膜が
磨耗し、濾過によって捕捉されるべき物質が濾液中に混
入するという問題が発生するのを防止することができ
る。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の膜エレメントにおいて、濾板は表面に凹凸部を有す
ることを特徴とするものであり、これにより、濾液を得
るための流路を、スペーサを配さずに形成することがで
きる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の膜エレメントにおいて、補強材は合成樹脂
からなる不織布またはスクリーンネットであることを特
徴とするものであり、これにより、濾過膜の耐久性を高
め、膜エレメントの信頼性の向上に寄与することができ
る。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれか一項記載の膜エレメントにおいて、補強材
と濾過膜とは少なくとも一部を互いに結着したことを特
徴とするものであり、これにより、容易に濾過膜の耐久
性を高めることができ、膜エレメントの信頼性の向上を
図ることができる。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の膜エレメントにおいて、補強材と濾過膜とは熱融着
性接着剤によってラミネートしたことを特徴とするもの
であり、これにより、濾過膜の耐久性を高めることがで
き、膜エレメントの信頼性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に
基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態に係る膜エレメ
ントの断面図である。
【0017】図1に示した本発明の実施の形態に係る膜
エレメントの特徴は、濾板1の両面に濾過膜3が配さ
れ、この濾過膜3の、濾板1に対向する面に、濾過膜3
と一体化して補強材2を配したことである。
【0018】前記濾板1としては、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリカーボネートのような、押出成形によ
って連続的に製造できる、軽量で安価な樹脂が好まし
く、濾液を得るための流路を形成するために表面に凹凸
部10を設けたもの、またはこのような凹凸部10を設
けないものでもよい。
【0019】また、前記濾過膜3としては、厚さが0.
2mm程度の支持体30としての不織布の表面に、ポリ
オレフィン系、ポリスルホン系の膜材料31をコーティ
ングし、この膜材料31をコーティングした面は孔径が
0.25μm程度になるようにする。
【0020】また、前記補強材2としては、目付が50
〜100g/m2 、厚さが0.2〜0.4mmのポリオ
レフィン系、ポリエステル系などの合成樹脂からなる、
不織布またはスクリーンネットが好ましく、前述した表
面に凹凸部10を設けない濾板1を用いた場合は、この
補強材2によって濾液を得るための流路を形成すること
もできる。
【0021】そして、前記濾過膜3の表面に、低融点ポ
リエチレン粉末を1m2 当たり3〜30g分散させ、そ
の上に前記補強材2としての不織布を配し、前記低融点
ポリエチレン粉末の融点以上、前記濾過膜3の材質の融
点以下の温度で熱処理した後冷却し、前記濾過膜3と前
記補強材2とをラミネートして一体化し、これを前記濾
板1の両面に配し、周縁部において互いに液密に固定し
て膜エレメントとする。
【0022】なお、濾過膜3と補強材2とを一体化する
のには、必ずしも低融点ポリエチレン粉末を用いたラミ
ネートによる必要はない。すなわち、低融点ポリエチレ
ン粉末を用いてラミネートすると、その量によっては濾
過膜3の開口率が減少するので、低い濾過速度でよい、
産業排水や中下水道水などの処理に適した膜エレメント
を得ることはできるが、比較的高い濾過速度を必要とす
る用途には適さなくなる。このような用途に適した膜エ
レメントを得るためには、補強材2としての不織布に代
えてスクリーンネットを用いればよく、これによって濾
過膜3と補強材2との少なくとも一部同士を互いに結着
するのみで容易に膜エレメントを構成することができ
る。
【0023】次に、前述した濾過膜3と補強材2として
の不織布とをラミネートして一体化した、幅が300m
m、高さが500mm、厚さが7mmの本発明の膜エレ
メントと、同じ材質の濾過膜3と不織布とを一体化して
いない、同寸法の従来の膜エレメントを各20個製作
し、それぞれを用いて平板型膜分離装置を製作し、この
平板型膜分離装置を、粒子径が1μmのベンガラを分散
させ、濃度が1000ppMになるようにした原液中に
浸漬し、下方から15リットル/m2 ・分で空気を送入
してバブリングしながら連続して吸引濾過を行い、開始
後3か月後と6か月後に濾液の濁りの有無を調査したと
ころ、本発明の膜エレメントを用いた平板型膜分離装置
から得られた濾液は6か月経過後も濁りが認められなか
ったのに対し、従来の膜エレメントを用いた平板型膜分
離装置から得られた濾液は3か月経過後は濁りは認めら
れなかったが、6か月経過後は僅かに濁りが認められ
た。そこで、従来の膜エレメントから得られた濾液を調
べたところ、20個のうち2個から得られる濾液に濁り
があることがわかった。
【0024】上記した濾液に濁りがあったエレメントを
解体して濾過膜を調査したところ、濾液を得る側の濾過
膜の膜面の一部が剥離して支持体30としての不織布が
露出し、これによって濾過膜の孔径が拡大して原液中の
ベンガラが濾液側に漏洩していることがわかった。
【0025】
【発明の効果】上記した如く、請求項1記載の発明によ
れば、濾過膜の、濾板に対向する面に、濾過膜と一体化
して補強材を配しているので、濾過膜と濾板または濾過
膜と濾液を得るための流路を形成するために配したスペ
ーサとの接触によって濾過膜が磨耗するといった問題の
発生を防止することができ、請求項2記載の発明によれ
ば、濾液を得るための流路を、スペーサを配さずに形成
することができ、請求項3記載の発明によれば、補強材
として合成樹脂からなる不織布またはスクリーンネット
を用いているので、濾過膜の耐久性を高め、膜エレメン
トの信頼性の向上に寄与することができ、請求項4およ
び5記載の発明によれば、信頼性の高い膜エレメントを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る膜エレメントの断面
図である。
【符号の説明】
1 濾板 2 補強材 3 濾過膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾板の両面に濾過膜を配した膜エレメン
    トであって、前記濾過膜の、濾板に対向する面に、濾過
    膜と一体化して補強材を配したことを特徴とする膜エレ
    メント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の膜エレメントにおいて、
    濾板は表面に凹凸部を有することを特徴とする膜エレメ
    ント。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の膜エレメントに
    おいて、補強材は合成樹脂からなる不織布またはスクリ
    ーンネットであることを特徴とする膜エレメント。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項記載の膜エ
    レメントにおいて、補強材と濾過膜とは少なくとも一部
    を互いに結着したことを特徴とする膜エレメント。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の膜エレメントにおいて、
    補強材と濾過膜とは熱融着性接着剤によってラミネート
    したことを特徴とする膜エレメント。
JP13850298A 1998-05-20 1998-05-20 膜エレメント Pending JPH11319512A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258764A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Kurita Water Ind Ltd 分離膜のリーク検査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258764A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Kurita Water Ind Ltd 分離膜のリーク検査方法
JP4586977B2 (ja) * 2005-03-18 2010-11-24 栗田工業株式会社 分離膜のリーク検査方法

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