JPH11317972A - 移動局の基地局間移動方式 - Google Patents

移動局の基地局間移動方式

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JPH11317972A
JPH11317972A JP10122422A JP12242298A JPH11317972A JP H11317972 A JPH11317972 A JP H11317972A JP 10122422 A JP10122422 A JP 10122422A JP 12242298 A JP12242298 A JP 12242298A JP H11317972 A JPH11317972 A JP H11317972A
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call
mobile station
station
base station
message
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JP10122422A
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Hideki Shigetake
秀輝 重竹
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ISDNにポイントツーマルチポイント接続
される複数の基地局の無線エリア間を簡単な操作で相手
端末との通信を終了せずに移動局を移動する。 【解決手段】 移動局Aに対して中断イベントA1が発
生すると、移動局Aは基地局1に中断要求A2を送信
し、基地局1はISDN3に中断A3を送信し、ISD
N3は基地局1に中断確認A4を送信し、基地局1は移
動局Aに中断確認A5を送信して、移動局Aが基地局1
の無線エリア5aの外へ移動する前に呼が中断される。
移動局Aの基地局2の無線エリア5bの内への移動A7
の後、移動局2に対して再開イベントA8が発生する
と、移動局Aは基地局2に再開要求A9を送信し、基地
局2はISDN3に再開A10を送信し、ISDN3は
基地局2に再開確認A11を送信し、基地局2は移動局
Aに再開確認A12を送信して、呼が再び確立される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN(Integra
ted Services Digital Network;サービス総合デジタル
網)にポイントツーマルチポイント接続されて互いに独
立に動作する複数の基地局の無線エリア間を移動する移
動局の基地局間移動方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の基地局は、ISDNにポイントツ
ーマルチポイント接続される。ISDNのポイントツ接
続とは、<ITU−TI112>規定された1つのユー
ザ・網インタフェースと複数のユーザ・網インタフェー
ス、網間接続、網内の特別なリソースとの間でなされる
ISDN接続であり、1対nのISDN接続ともいう。
無線エリアは基地局毎に形成され、このような基地局に
対して移動局は個別的に無線通信する。
【0003】移動局が複数の基地局の無線エリア間を移
動する場合、従来技術の方式によれば、移動局は確立さ
れている呼を一旦終了し、新たな基地局の無線エリアに
移動した後、改めて呼を確立する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、移動局が
複数の基地局の無線エリア間を移動する場合には、同じ
相手端末であっても呼を一旦終了し、再び確立しなけれ
ばならず、複雑で煩わしい操作を要するとともに相手端
末との通信を一旦終了しなければならないという問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、ISDNにポイントツー
マルチポイント接続される複数の基地局の無線エリア間
を、簡単な操作で、かつ相手端末との通信を終了するこ
となく、移動可能な移動局の基地局間移動方式を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ISDNにポ
イントツーマルチポイント接続される複数の基地局毎に
無線エリアが形成され、該基地局に対して個別的に無線
通信可能な移動局の基地局間移動方式において、移動局
に対して行われた呼中断操作に応答して、該移動局は基
地局に呼中断要求を送信し、呼中断要求に応答して、基
地局は網に呼中断メッセージを送信し、呼中断メッセー
ジに応答して、網は基地局に呼中断確認メッセージを送
信し、呼中断確認メッセージに応答して、基地局は移動
局に呼中断確認を送信し、呼中断確認に応答して、移動
局は呼中断を報知するとともに該移動局を呼中断状態と
し、移動に伴って新たな基地局に対して位置登録を行っ
た後、移動局に対して行われた呼再開操作に応答して、
該移動局は基地局に呼再開要求を送信し、呼再開要求に
応答して、基地局は網に呼再開メッセージを送信し、呼
再開メッセージに応答して、網は基地局に呼再開確認メ
ッセージを送信し、呼再開確認メッセージに応答して、
基地局は移動局に呼再開確認を送信し、呼再開確認に応
答して、移動局は呼再開を報知するとともに該移動局を
呼再開状態とすることを特徴とする移動局の基地局間移
動方式である。
【0007】本発明に従えば、移動局に対して行われた
ユーザの呼中断操作に応答して、移動局の通信中の基地
局が形成する無線エリアの外へ該移動局が移動する直前
に、網に対して現在の呼の中断が要求され、これによっ
て呼が中断される。移動局が前記基地局とは異なる他の
基地局が形成する無線エリア内へ移動し、該移動に伴っ
て新たな基地局に対して位置登録を行った後、移動局に
対して行われたユーザの所定の呼再開操作に応答して、
網に対して中断した呼の再開が要求され、これによって
呼が再び確立される。したがって、移動局は、ISDN
にポイントツーマルチポイント接続される複数の基地局
の無線エリア間を、複雑で煩わしい操作によって現在の
呼を一旦終了して新たな基地局の無線エリアに移動後に
改めて呼を確立することなく、たとえば通信を保留する
という簡単な操作のみで、相手端末との通信を終了せず
に、移動することができる。また、呼中断や呼再開の旨
を出力することによって、ユーザにこれらを通知するこ
とができ、これによってユーザは現在の通信状況を容易
に把握することができる。
【0008】また本発明は、前記呼中断要求、呼中断メ
ッセージ、呼再開要求および呼再開メッセージには移動
局を識別する識別情報が含まれており、網の同一インタ
フェース上で同時に複数の呼の中断再開が可能であるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、移動局は、基地局の無線
エリア間を簡単な操作で相手端末との通信を終了せずに
移動でき、また網へ送信する中断・再開メッセージの呼
識別情報要素として移動局固有の識別情報を用いること
によって、同時に複数の移動局が移動可能となる。
【0010】また本発明は、前記移動局は、基地局に、
該移動局に対して行われた呼中断操作に応答して呼中断
要求を送信するのに代わって、移動局による該移動局の
他の無線エリアへの移動の予測に応答して呼中断要求を
送信し、該移動局に対して行われた呼再開操作に応答し
て呼再開要求を送信するのに代わって、移動局による該
移動局の他の無線エリアへの移動の検出に応答して呼再
開要求を送信することを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、基地局の無線エリア間を
移動局が移動可能なときまたは同時に複数の移動局が移
動可能なとき、基地局無線エリア間の移動の必要が生じ
た場合には自動的に呼が中断され、移動後、自動的に呼
が再開される。したがって、ユーザは移動局の移動に関
して何ら操作を行う必要はなく、操作性が著しく向上す
る。また、呼中断や呼再開の旨を出力することによっ
て、ユーザにこれらを通知することができ、これによっ
てユーザは現在の通信状況を容易に把握することができ
る。
【0012】また本発明は、ISDNにポイントツーマ
ルチポイント接続される複数の基地局毎に無線エリアが
形成され、該基地局に対して個別的に無線通信可能な移
動局の基地局間移動方式において、基地局による移動局
の無線エリア外への移動の予測に応答して、基地局は網
に呼中断メッセージを送信し、呼中断メッセージに応答
して、網は基地局に呼中断確認メッセージを送信し、呼
中断確認メッセージに応答して、移動局および基地局間
で呼切断を行い、移動に伴って新たな基地局に対して位
置登録を行った後、基地局による移動局の無線エリア内
への移動の検出に応答して、基地局は網に呼再開メッセ
ージを送信し、呼再開メッセージに応答して、網は基地
局に呼再開確認メッセージを送信し、呼再開確認メッセ
ージに応答して、移動局および基地局間で呼設定を行う
ことを特徴とする移動局の基地局間移動方式である。
【0013】本発明に従えば、基地局による移動局の無
線エリア外への移動の予測に応答して、移動局の移動の
直前に、網に対して現在の呼の中断が要求され、これに
よって呼が中断される。移動局が前記基地局とは異なる
他の基地局が形成する無線エリア内へ移動し、移動に伴
って新たな基地局に対して位置登録を行った後、基地局
による移動局の無線エリア内への移動の検出に応答し
て、網に対して中断した呼の再開が要求され、これによ
って呼が再び接続される。したがって、移動局は、基地
局の無線エリア間を相手端末との通信を終了することな
く移動できる。また、基地局において、移動局の無線エ
リア外への移動が予測され、かつ移動局の無線エリア内
への移動が検出されるので、既存の移動局をそのまま使
用することができる。
【0014】また本発明は、前記呼中断メッセージおよ
び呼再開メッセージには移動局を識別する識別情報が含
まれており、網の同一インタフェース上で同時に複数の
呼の中断再開が可能であることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、既存の移動局を利用して
移動局は基地局の無線エリア間を移動できるとともに、
網へ送信する中断・再開メッセージの呼識別情報要素と
して移動局固有の識別情報を用いることによって、同時
に複数の移動局が移動できる。
【0016】また本発明は、呼中断確認メッセージに応
答して、移動局および基地局間で呼切断を行うととも
に、移動局は呼中断を報知し、呼再開確認メッセージに
応答して、移動局および基地局間で呼設定を行うととも
に、移動局は呼再開を報知することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、移動局の移動に関してユ
ーザが何ら操作せずに相手端末との通信を終了すること
なく、移動局は基地局の無線エリア間を移動でき、また
は同時に複数の移動局が移動できる。さらに、呼中断や
呼再開の旨を出力することによって、ユーザにこれらを
通知することができ、これによってユーザは現在の通信
状況を容易に把握することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
ある移動局の基地局間移動方式を説明するための図であ
る。ISDN3には複数(本実施形態では2)の基地局
1,2がポイントツーマルチポイント接続され、基地局
1,2毎に無線エリア5a,5bが形成される。移動局
Aは、このような基地局1,2に対して個別的に無線通
信可能である。基地局1,2は、基地局間移動制御部6
a,6bをそれぞれ含んで構成される。移動局Aは、基
地局間移動制御部7、基地局間移動イベント検出部8お
よび基地局間移動ユーザ通知部9を含んで構成される。
【0019】本実施形態では、一方の基地局1の無線エ
リア5aにある該基地局1と通信中の移動局Aが、基地
局無線エリア境界5を越えて他方の基地局2の無線エリ
ア5bに移動するときの通信方式について説明する。図
1中、移動局Aは移動前を実線で示し、移動後を2点鎖
線で示している。
【0020】ユーザ4の接続イベントに応答したISD
N通信方式で既知の発信手順によって、移動局Aが無線
エリア5aにおいて基地局1およびISDN3を介して
相手端末と通信中のとき、無線エリア5bに移動するた
めに該移動局Aに対してユーザ4が中断イベントA1を
発生させると、移動局Aの基地局間移動イベント検出部
8は該中断イベントA1を検出し、該検出結果に基づい
て移動局Aの基地局間移動制御部7は基地局1に中断要
求A2を送信する。基地局1は、中断要求A2に応答し
てISDN3に中断メッセージA3を送信する。
【0021】ISDN3は、中断メッセージA3に応答
して、中断を受付ける場合には中断を要求してきた基地
局1に中断確認メッセージA4を送信する。なお、中断
を受付けない場合には基地局1に中断拒否メッセージを
送信する。基地局1は、中断確認メッセージA4に応答
して移動局Aに中断確認A5を送信する。中断確認A5
を受信した移動局Aは、ユーザに対して中断確認通知A
6を行う。具体的には、移動局Aの基地局間移動制御部
7が基地局間移動ユーザ通知部9に対して中断確認をユ
ーザに通知するよう要求する。中断確認を通知すると、
移動局Aは基地局1との無線リンクを切断して中断状態
に遷移する。
【0022】中断確認通知後、移動局Aの無線エリア5
bへの移動A7に伴って新たな基地局2に対して位置登
録を行う。その後、移動局Aに対してユーザ4が再開イ
ベントA8を発生させると、移動局Aの基地局間移動イ
ベント検出部8は該再開イベントA8を検出し、該検出
結果に基づいて移動局Aの基地局間移動制御部7は基地
局2に再開要求A9を送信する。基地局2は、再開要求
A9に応答してISDN3に再開メッセージA10を送
信する。
【0023】ISDN3は、再開メッセージA10に応
答して再開を受付ける場合には再開を要求してきた基地
局2に再開確認メッセージA11を送信する。なお、再
開を受付けない場合には、基地局2に再開拒否メッセー
ジを送信する。基地局2は、再開確認メッセージA11
に応答して移動局Aに再開確認A12を送信する。再開
確認A12を受信した移動局Aは、ユーザに対して再開
確認通知A13を行う。具体的には、移動局Aの基地局
間移動制御部7が基地局間移動ユーザ通知部9に再開確
認をユーザに通知するよう要求する。再開確認を通知す
ると、移動局Aは基地局2との無線リンクを接続して通
信中状態に遷移する。
【0024】なお、移動局Aは、ユーザ4の切断イベン
トに応答したISDN通信方式で既知の切断復旧手順の
実行によって、基地局2およびISDN3を介する相手
端末との通信を終了する。
【0025】図2および図3は、移動局Aが基地局1,
2の無線エリア間を移動するときのシーケンスである。
接続イベントA0の発生に伴う通信中状態を得るための
発信手順とは、メッセージS1〜S8の授受によるもの
である。すなわち、移動局Aは基地局1に呼設定メッセ
ージS1を送信し、続いて基地局1はISDN3に呼設
定メッセージS2を送信する。次に、ISDN3は基地
局1に呼設定受付メッセージS3を送信し、続いて基地
局1は移動局Aに呼設定受付メッセージS4を送信す
る。次に、ISDN3は基地局1に呼出メッセージS5
を送信し、続いて基地局1は移動局Aに呼出メッセージ
S6を送信する。次に、ISDN3は基地局1に応答メ
ッセージS7を送信し、続いて基地局1は移動局Aに応
答メッセージS8を送信する。このようにして通信中状
態が得られる。
【0026】中断イベントA1の発生に伴う中断状態を
得るための手順とは、メッセージS9〜S12の授受に
よるものである。すなわち、移動局Aは中断要求メッセ
ージS9を基地局1に送信し、続いて基地局1はISD
N3に中断メッセージS10を送信する。次にISDN
3は、中断確認メッセージA11を基地局1に送信し、
続いて基地局1は中断確認メッセージS12を移動局A
に送信する。このようにして、中断状態が得られる。
【0027】移動A7に伴う新たな基地局2に対する位
置登録のための手順は、移動局Aが位置登録メッセージ
S13を基地局2に送信し、続いて基地局2が位置登録
受付メッセージS14を移動局Aに送信するものであ
る。位置登録メッセージS13には、移動局Aを識別す
る識別情報ID(ID=A)が含まれる。
【0028】再開イベントA8に伴う再開した通信中状
態を得るための手順とは、メッセージS15〜S18の
授受によるものである。すなわち、移動局Aは再開要求
メッセージA15を基地局2に送信し、続いて基地局2
は再開メッセージS16をISDN3に送信する。次に
ISDN3は再開確認メッセージA17を基地局2に送
信し、続いて基地局2は移動局Aに再開確認メッセージ
A18を送信する。このようにして、再開した通信中状
態が得られる。
【0029】切断イベントA14に伴う通信を終了する
ための切断復旧手順とは、メッセージS19〜S24の
授受によるものである。すなわち、移動局Aは基地局2
に切断メッセージS19を送信し、続いて基地局2はI
SDN3に切断メッセージS20を送信する。次に、I
SDN3は基地局2に解放メッセージS21を送信し、
続いて基地局2は移動局Aに解放メッセージS22を送
信する。次に、移動局Aは基地局2に解放完了メッセー
ジS23を送信し、続いて基地局2はISDN3に解放
完了メッセージS24を送信する。このようにして、通
信が終了する。
【0030】図4〜図7は、無線エリア移動時の移動局
Aの動作を示すフローチャートである。まず図4を参照
して、移動局Aの電源がオンとなった状態、あるいは移
動局Aが新規無線エリアへ移動した状態のステップa1
において、次のステップa2で位置登録手順を実行する
ために移動局Aを識別する識別情報IDを含む位置登録
メッセージを該当する無線エリアの基地局に送信する
と、ステップa3の位置登録要求状態へ遷移する。
【0031】位置登録要求状態において次のステップa
4で基地局からの位置登録受付メッセージを受信すると
ステップa5に進み、移動局Aの基地局間移動制御部7
は通信が現在中断中であるかどうかを判断する。中断中
のときにはステップa17の中断中状態に遷移し、中断
中でないときにはステップa6の空状態に遷移する。
【0032】空状態においてステップa7でユーザの再
開イベントを基地局間移動イベント検出部8が検出する
と、ステップa8で基地局間移動ユーザ通知部9がユー
ザへ再開拒否を通知してステップa9で空状態を維持す
る。また空状態においてステップa10でユーザの発信
イベントを基地局間移動イベント検出部8が検出する
と、ステップa11で呼設定手順を実行し、ステップa
12で通常の発信手順を実行してステップa13の通信
中状態に遷移する。さら空状態においてステップa14
で基地局から呼設定メッセージを受信すると、ステップ
a15で通常の着信手順を実行してステップa16の通
信中状態に遷移する。
【0033】中断中状態においてステップa18でユー
ザの再開イベントを基地局間移動イベント検出部8が検
出すると、ステップa19で基地局間移動制御部7が基
地局へ再開要求メッセージを送信してステップa20の
再開要求状態に遷移する。また中断中状態においてステ
ップa21でユーザの発信イベントを基地局間移動イベ
ント検出部8が検出すると、ステップa22で基地局間
移動ユーザ通知部9がユーザへ中断中を通知してステッ
プa23で中断中状態を維持する。さらに中断中状態に
おいてステップa24で基地局から呼設定メッセージを
受信すると、ステップa25で基地局へ解放完了メッセ
ージを送信してステップa26で中断中状態を維持す
る。
【0034】次に図5を参照して、ステップb1の通信
中状態において次のステップb2でユーザの中断イベン
トを基地局間移動イベント検出部8が検出すると、ステ
ップb3で基地局間移動制御部7が基地局へ中断要求メ
ッセージを送信してステップb4の中断要求状態に遷移
する。またステップb1の通信中状態において次のステ
ップb5でユーザの切断イベントを基地局間移動イベン
ト検出部8が検出すると、ステップb6で通常の切断復
旧手順を実行してステップb7の空状態に遷移する。さ
らにステップb1の通信中状態において次のステップb
8で基地局から切断メッセージを受信すると、ステップ
b9で通常の切断復旧手順を実施してステップb10の
空状態に遷移する。
【0035】次に図6を参照して、ステップc1の再開
要求状態において次のステップc2で基地局から再開確
認メッセージを受信すると、ステップc3で基地局間移
動ユーザ通知部9がユーザへ再開確認を通知してステッ
プc4の通信中状態に遷移する。またステップc1の再
開要求状態において次のステップc5で基地局から再開
拒否メッセージを受信すると、ステップc6で基地局間
移動ユーザ通知部9がユーザへ再開拒否を通知してステ
ップc7の空状態に遷移する。
【0036】次に図7を参照して、ステップd1の中断
要求状態において次のステップd2で基地局から中断確
認メッセージを受信すると、ステップd3で基地局間移
動ユーザ通知部9がユーザへ中断確認を通知し、ステッ
プd4で基地局間移動制御部7が中断フラグをオンとす
ることなどによって中断中であることを記憶してステッ
プd5の空状態に遷移する。またステップd1の中断要
求状態において次のステップd6で基地局から中断拒否
メッセージを受信すると、ステップd7で基地局間移動
ユーザ通知部9がユーザへ中断拒否を通知してステップ
d8で通信中状態に遷移する。
【0037】図8〜図11は、無線エリア移動時の基地
局1,2の動作を示すフローチャートである。まず図8
を参照して、ステップe1の空状態において次のステッ
プe2で移動局から位置登録メッセージを受信すると、
ステップe3で位置登録処理を実行し、ステップe4で
位置登録受付メッセージを移動局へ送信してステップe
5で空状態を維持する。またステップe1の空状態にお
いて次のステップe6で移動局から再開要求メッセージ
を受信すると、ステップe7で基地局間移動制御部はI
SDN3へ再開メッセージを送信してステップe8で再
開要求状態に遷移する。さらにステップe1の空状態に
おいて次のステップe9で移動局から呼設定メッセージ
を受信すると、ステップe10で通常の発信手順を実行
してステップe11で通信中状態に遷移する。またさら
にステップe1の空状態において次のステップe12で
ISDN3から呼設定メッセージを受信すると、ステッ
プe13で通常の着信手順を実行してステップe14で
通信中状態に遷移する。
【0038】次に図9を参照して、ステップg1の通信
中状態において次のステップg2で移動局から中断要求
メッセージを受信すると、ステップg3で基地局間移動
制御部はISDN3へ中断メッセージを送信してステッ
プg4で中断要求状態に遷移する。また、ステップg1
の通信中状態において次のステップg5で移動局から切
断メッセージを受信すると、ステップg6で通常の切断
手順を実行してステップg7で空状態に遷移する。さら
にステップg1の通信中状態において次のステップg8
でISDN3から切断メッセージを受信すると、ステッ
プg9で通常の切断手順を実行してステップg10で空
状態に遷移する。
【0039】次に図10を参照して、ステップf1の再
開要求状態において次のステップf2でISDN3から
再開確認メッセージを受信すると、ステップf3で基地
局間移動制御部は再開確認メッセージを移動局へ送信し
てステップf4の通信中状態に遷移する。また、ステッ
プf1の再開要求状態において次のステップf5でIS
DN3から再開拒否メッセージを受信すると、ステップ
f6で基地局間移動制御部は再開拒否メッセージを移動
局へ送信してステップf7の空状態に遷移する。
【0040】さらに図11を参照して、ステップh1の
中断要求状態において次のステップh2でISDN3か
ら中断確認メッセージを受信すると、ステップh3で基
地局間移動制御部は中断確認メッセージを移動局へ送信
してステップh4の空状態に遷移する。また、ステップ
h1の中断要求状態において次のステップh5でISD
N3から中断拒否メッセージを受信すると、ステップh
6で基地局間移動制御部は中断拒否メッセージを移動局
へ送信してステップh7の通信中状態に遷移する。
【0041】以上のように第1実施形態によれば、移動
局AはISDN3に接続される基地局1,2の無線エリ
ア5a,5bの間を複雑で煩わしい操作によって現在の
呼を一旦終了して新たな基地局の無線エリアに移動後に
改めて呼を確立することなく、具体的には通信を保留す
るという簡単な操作のみで相手端末との通信を終了せず
に移動することができる。
【0042】図12は、本発明の第2実施形態である移
動局の基地局間移動方式を説明するための図である。I
SDN3には前記基地局1,2に加えて基地局10,1
1がポイントツーマルチポイント接続され、基地局1,
2,10,11毎に無線エリア5a,5b,5c,5d
が形成される。移動局A,Bは、このような基地局1,
2,10,11に対して個別的に無線通信可能である。
基地局10は前記基地局1と同様に構成され、基地局1
1は前記基地局2と同様に構成され、移動局Bは前記移
動局Aと同様に構成される。
【0043】本実施形態では、第1の基地局1の無線エ
リア5aにある該基地局1と通信中の移動局Aが基地局
無線エリア境界5を越えて第2の基地局2の無線エリア
5bに移動し、かつ第3の基地局10の無線エリア5c
にある該基地局10と通信中の移動局Bが基地局無線エ
リア境界5を越えて第4の基地局11の無線エリア5d
に移動したときの通信方式について説明する。図12
中、移動局A,Bは移動前を実線で示し、移動後を2点
鎖線で示している。
【0044】移動局Aは、第1実施形態で説明したのと
ほぼ同様にして無線エリア5a,5bを移動しながら基
地局1または2を介してISDN3と通信し、移動局B
も同様にして無線エリア5c,5dを移動しながら基地
局10または11を介してISDN3と通信するが、本
実施形態では特に、基地局1の中断メッセージA3およ
び基地局2の再開メッセージA10には移動局Aを識別
する呼識別情報AAが含まれ、また基地局10の中断メ
ッセージA3および基地局11の再開メッセージA10
には移動局Bを識別する呼識別情報BBが含まれる。
【0045】図13および図14は、移動局Aが基地局
1,2の無線エリア間を移動し、移動局Bが基地局1
0,11の無線エリア間を移動するときのシーケンスで
ある。移動局Aに関して、第1実施形態と同様のメッセ
ージS1〜S8の授受によって通信状態が得られる。
【0046】また移動局Bに関して、相手端末の接続イ
ベントA15に伴う発信手順によって通信状態が得られ
る。すなわち、ISDN3は基地局3に呼設定メッセー
ジS25を送信し、続いて基地局3は移動局Bに呼設定
メッセージS26を送信する。次に、移動局Bは基地局
3に呼設定受付メッセージS27を送信し、続いて基地
局3はISDN3に呼設定受付メッセージS28を送信
する。次に、移動局Bは基地局3に呼出メッセージS2
9を送信し、続いて基地局3はISDN3に呼出メッセ
ージS30を送信する。次に、移動局Bは基地局3に応
答メッセージS31を送信し、続いて基地局3はISD
N3に応答メッセージS32を送信する。次に、ISD
N3は基地局3に応答確認メッセージS33を送信し、
続いて基地局3は移動局Bに応答確認メッセージS34
を送信する。このようにして、移動局Bの通信状態が得
られる。
【0047】移動局Aの中断イベントA1に伴う通信の
中断状態は、第1実施形態と同様のメッセージS9〜S
11の授受によって得られる。また、移動局Bの中断イ
ベントA1に伴う通信の中断状態も、第1実施形態と同
様のメッセージS9〜S11の授受によって得られる。
ここで、移動局Aから基地局1への中断要求メッセージ
S9および基地局1からISDN3への中断メッセージ
S10には、呼識別情報AAが含まれる。また、移動局
Bから基地局3への中断要求メッセージS9および基地
局3からISDN3への中断メッセージS10には、呼
識別情報BBが含まれる。
【0048】各移動局A,Bの移動A7に伴う新たな基
地局2,11に対する位置登録のための手順は、第1実
施形態と同様にメッセージS13,S14の授受による
ものである。
【0049】位置登録後、移動局Aの再開イベントA8
に伴う再開した通信中状態は、第1実施形態と同様のメ
ッセージS15〜S18の授受によって得られる。ま
た、移動局Bの再開イベントA8に伴う再開した通信中
状態も、第1実施形態と同様のメッセージS15〜S1
8の授受によって得られる。ここで、移動局Aから基地
局2への再開要求メッセージS15および基地局2から
ISDN3への再開メッセージS16には、呼識別情報
AAが含まれる。また、移動局Bから基地局4への再開
要求メッセージS15および基地局4からISDN3へ
の再開メッセージS16には、呼識別情報BBが含まれ
る。
【0050】移動局Aの切断イベントA14に伴う通信
終了状態は、第1実施形態と同様のメッセージS19〜
S24の授受によって得られる。また、移動局Bの相手
端末の切断イベントA16に伴って通信が終了される。
すなわち、ISDN3が基地局4に切断メッセージS3
5を送信し、続いて基地局4が移動局Bに切断メッセー
ジS36を送信する。次に、移動局Bが基地局4に解放
メッセージS37を送信し、続いて基地局4がISDN
3に解放メッセージS38を送信する。次に、ISDN
3が基地局4に解放完了メッセージS39を送信し、続
いて基地局4が移動局Bに解放完了メッセージS40を
送信する。このようにして、移動局Bの通信が終了され
る。
【0051】無線エリア移動時の移動局A,Bの動作
は、図4〜図7と同様である。ただし、図4の中断中状
態で、ステップa18でユーザの再開イベントを基地局
間移動イベント検出部8が検出したときに、ステップa
19で基地局間移動制御部7が基地局へ送信する再開要
求メッセージには、移動局の呼識別情報が含まれる。ま
た図5の通信中状態で、ステップb2でユーザの中断イ
ベントを基地局間移動イベント検出部8が検出したとき
に、ステップb3で基地局間移動制御部7が基地局へ送
信する中断要求メッセージには、移動局の呼識別情報が
含まれる。
【0052】無線エリア移動時の基地局1,2,10,
11の動作は、図8〜図11と同様である。ただし、図
8の空状態で、ステップe6で移動局から受信する再開
要求メッセージには移動局の呼識別情報が含まれ、ステ
ップe7で基地局間移動制御部がISDN3へ送信する
再開メッセージには該呼識別情報が含まれる。さらに、
図9の通信中状態で、ステップg2で移動局から受信す
る中断要求メッセージには移動局の呼識別情報が含ま
れ、ステップg3で基地局間移動制御部がISDN3へ
送信する中断メッセージには該呼識別情報が含まれる。
【0053】したがって第2実施形態によれば、呼識別
情報AA,BBによって通信を区別することで移動局A
は基地局1,2の無線エリア5a,5bの間を、また移
動局Bは基地局10,11の無線エリア5c,5dの間
を、通信を保留するという簡単な操作のみで相手端末と
の通信を終了せずにそれぞれ同時に移動することができ
る。
【0054】図15は、本発明の第3実施形態である移
動局の基地局間移動方式を説明するための図である。本
実施形態は第1実施形態とほぼ同様であるが、移動局A
が基地局間移動イベント検出部8に代わって基地局間移
動無線エリア境界検出部13を有することを特徴とす
る。該検出部13は、移動局Aが現在の無線エリアから
外れそうであることを予知し、予知結果を基地局間移動
制御部7に与える。また該検出部13は、移動局Aが新
たな基地局の無線エリア内に移動したことを検知し、検
知結果を基地局間移動制御部7に与える。具体的には、
移動局Aが基地局無線エリア境界5の近傍に存在するか
どうかを検出し、検出結果を前記制御部7に与える。該
制御部7は、検出結果に基づいて通信を制御する。
【0055】移動局Aが基地局1およびISDN3を介
して相手端末と通信中のときに、基地局間移動無線エリ
ア境界検出部13が該移動局Aの無線エリア5aの外へ
の移動を予知すると、該予知に基づいて移動局Aの基地
局間移動制御部7は基地局1に対して中断要求動作A2
を実施する。以降、第1実施形態と同様にして通信を中
断する。
【0056】無線エリア5bへの移動後、基地局間移動
無線エリア境界検出部13が該移動局Aの無線エリア5
bの内への移動を検知すると、該検知に基づいて移動局
Aの基地局間移動制御部7は基地局2に対して再開要求
動作A9を実施する。以降、第1実施形態と同様にして
通信を再開する。
【0057】図16および図17は、移動局Aが基地局
1,2の無線エリア間を移動するときのシーケンスであ
る。該シーケンスは、起動局Aの中断イベントA1の発
生に代わって、基地局間移動無線エリア境界検出部13
が移動局Aの無線エリア5aの外への移動を予知するこ
と、および移動局Aの再開イベントA8の発生に代わっ
て、移動後、位置登録の前に、基地局間移動無線エリア
境界検出部13が移動局Aの無線エリア5bの内への移
動を検知すること以外は、図2および図3と同じであ
る。
【0058】図18〜図20は、無線エリア移動時の移
動局Aの動作を示すフローチャートである。図18のフ
ローチャートは、図4のフローチャートのステップa7
〜a9,a17,a18,a21〜a26を除いたもの
である。ステップa5で通信が中断中であるときにはス
テップa19に進み、中断中でないときにはステップa
6に進む。ステップa6の空状態において次にユーザの
発信イベントを検出したときにはステップa10に進
み、基地局Aから呼設定メッセージを受信したときには
ステップa14に進む。
【0059】図19のフローチャートは、図5のフロー
チャートのステップb2に代わってステップb11,b
12を追加したものである。ステップb1の通信中状態
において次のステップb11で基地局無線エリア境界5
の付近に移動局Aが存在することを基地局間移動無線エ
リア境界検出部13が検出したときにはステップb3に
進み、検出しないときにはステップb12で通信中状態
を維持する。
【0060】図20のフローチャートは、図7のフロー
チャートにステップd9,d10を追加したものであ
る。ステップd1の中断要求状態において次のステップ
d6で基地局から中断拒否メッセージを受信すると、ス
テップd7で基地局間移動ユーザ通知部9がユーザへ中
断拒否を通知し、ステップd9で通常の圏外移動手順を
実行してステップd10で空状態に遷移する。
【0061】なお、移動局Aの再開要求状態の動作は図
6と同様であり、基地局1,2の動作は図8〜図11と
同様である。
【0062】以上のように第3実施形態によれば、基地
局1,2の無線エリア5a,5b間を移動局Aが移動す
るとき、基地局無線エリア間の移動の必要が生じた場合
には自動的に呼が中断され、移動後、自動的に呼が再開
される。したがって、ユーザ4は移動局Aの移動に関し
て何ら操作を行う必要はなく、操作性が著しく向上す
る。また、呼中断や呼再開の旨を出力することによっ
て、ユーザ4にこれらを通知することができ、これによ
ってユーザ4は現在の通信状況を容易に把握することが
できる。
【0063】図21は、本発明の第4実施形態である移
動局の基地局間移動方式を説明するための図である。ま
た図22および図23は、移動局Aが基地局1,2の無
線エリア間を移動し、移動局Bが基地局10,11の無
線エリア間を移動するときのシーケンスである。本実施
形態は、第2実施形態の移動局A,Bに第3実施形態の
移動局Aをそれぞれ適用したものである。
【0064】無線エリア移動時の移動局A,Bの動作
は、図6,18〜20と同様である。ただし、図18に
おいてステップa19で基地局間移動制御部7が基地局
へ送信する再開要求メッセージには、移動局の呼識別情
報が含まれる。また、図19の通信中状態において、ス
テップb11で移動局が基地局無線エリア境界5の近傍
にあることを基地局間移動無線エリア境界検出部13が
検出したときに、ステップb3で基地局間移動制御部7
が基地局へ送信する中断要求メッセージには、移動局の
呼識別情報が含まれる。
【0065】無線エリア移動時の基地局1,2,10,
11の動作は、図8〜図11と同様である。ただし、図
8の空状態において、ステップe6で移動局から受信す
る再開要求メッセージには移動局の呼識別情報が含ま
れ、ステップe7で基地局間移動制御部がISDN3へ
送信する再開メッセージには該呼識別情報が含まれる。
さらに、図9の通信中状態において、ステップg2で移
動局から受信する中断要求メッセージには移動局の呼識
別情報が含まれ、ステップg3で基地局間移動制御部が
ISDN3へ送信する中断メッセージには該呼識別情報
が含まれる。
【0066】したがって第4実施形態によれば、基地局
1,2,10,11の無線エリア5a,5b,5c,5
dの間を同時に移動局A,Bが移動でき、また基地局無
線エリア間の移動の必要が生じた場合にはそれぞれ自動
的に呼が中断され、移動後、自動的に呼が再開される。
したがって、各ユーザは移動局A,Bの移動に関して何
ら操作を行う必要はなく、操作性が著しく向上する。
【0067】図24は、本発明の第5実施形態である移
動局の基地局間移動方式を説明するための図である。I
SDN23には複数(本実施形態では2)の基地局2
1,22がポイントツーマルチポイント接続され、該基
地局21,22毎に無線エリア25a,25bが形成さ
れる。移動局Cは、このような基地局21,22に対し
て個別的に無線通信可能である。基地局21,22は、
基地局間移動制御部26a,26bと基地局間移動無線
エリア検出部27a,27bとをそれぞれ含んで構成さ
れる。移動局Cは、既存の移動局で実現可能である。
【0068】すなわち、上述した第3実施形態では移動
局Aにおいて当該移動局Aが基地局無線エリア境界5の
近傍にあることを検出していたが、第5実施形態では基
地局21,22において移動局Cが基地局無線エリア境
界25の近傍にあることを検出するものである。
【0069】本実施形態でも、一方の基地局21の無線
エリア25aにある該基地局21と通信中の移動局Cが
基地局無線エリア境界25を越えて他方の基地局22の
無線エリア25bに移動したときの通信方式について説
明する。図24中、移動局Cは移動前を実線で示し、移
動後を2点鎖線で示している。
【0070】基地局21およびISDN23を介して相
手端末と通信中の移動局Cが基地局無線エリア境界25
の近傍に近付き、無線エリア25aから外れそうになっ
たことを基地局21の基地局間移動無線エリア境界検出
部27aが予知すると、該予知に基づいて基地局21の
基地局間移動制御部26aはISDN23に中断メッセ
ージA21を送信する。
【0071】ISDN23は、中断メッセージA23に
応答してすべての基地局21,22に付加情報A22を
送信する。該付加情報A22とは、現在インターフェー
ス内に中断中の呼が存在することを通知するための情報
である。次にISDN23は、中断メッセージA21を
送信してきた基地局21に中断確認メッセージA23を
送信する。これによって、基地局21の基地局間移動制
御部26aは、中断中の呼が存在することを示す中断フ
ラグをオンとする。そして、ISDN23から付加情報
を受信したすべての基地局21,22の基地局間移動制
御部26a,26bは、基地局間移動中タイマを起動す
る。所定時間をタイムアウトすると、中断フラグをオフ
として中断中の呼が存在することの記憶を消去し、中断
中の呼はISDN23が切断復旧する。なお、中断が受
付けられないときには、中断メッセージA21を送信し
てきた基地局21に中断拒否メッセージを送信する。
【0072】中断確認メッセージA23に応答して、基
地局21の基地局間移動制御部26aは移動局Cに切断
メッセージA24を送信する。また、中断拒否メッセー
ジが送信された場合には、移動局Cとの間で無線エリア
外移動動作を実施する。
【0073】移動後、移動局Cが基地局無線エリア境界
25を越えたことを基地局22の基地局間移動無線エリ
ア境界検出部27bが検出すると、該検出に基づいて基
地局22の基地局間移動制御部26bはISDN23に
再開メッセージA26を送信する。該制御部26bは、
現在中断中の呼(移動局)が存在することを認識してい
るので、再開メッセージA26の送信が可能である。
【0074】ISDN23は、再開メッセージA26に
応答してすべての基地局21,22に付加情報A27を
送信する。該付加情報A27とは、インターフェース内
にあった中断中の呼が再開されたことを通知するための
情報である。次にISDN23は、再開メッセージA2
6を送信してきた基地局22に対して再開確認メッセー
ジA28を送信する。これによって基地局21の基地局
間移動制御部26aは、中断フラグをオフとする。そし
て、ISDN23から付加情報を受信したすべての基地
局21,22の基地局間移動制御部26a,26bは、
基地局間移動中タイマを停止する。なお、再開が受付け
られないときには、再開メッセージA26を送信してき
た基地局22に再開拒否メッセージを送信する。
【0075】再開確認メッセージA28に応答して、基
地局22の基地局間移動制御部26bは移動局Cに呼設
定メッセージA29を送信する。再開拒否メッセージが
送信された場合には、移動局Cに対して何も行わない。
【0076】図25および図26は、移動局Cが基地局
21,22の無線エリア間を移動するときのシーケンス
である。接続イベントA0に伴う通信状態は、第1実施
形態と同様のメッセージS1〜S8の授受によって得ら
れる。
【0077】基地局21の基地局間移動無線エリア境界
検出部27aによる無線エリア25aから移動局Cが外
れそうになったことの予知に伴って、基地局21は中断
メッセージS10をISDN23に送信する。次にIS
DN23は、付加情報メッセージS51を基地局21,
22に送信する。続いてISDN23は、中断確認メッ
セージS11を基地局21に送信し、続いて基地局21
は切断メッセージS52を移動局Cに送信する。次に移
動局Cは、解放メッセージS53を基地局21に送信
し、基地局21は解放完了メッセージS54を移動局C
に送信する。このようにして、通信が切断される。移動
に伴うメッセージS13,S14の授受によって、位置
登録が実施される。
【0078】基地局22の基地局間移動無線エリア境界
検出部27bによる移動局Cが基地局無線エリア境界2
5を越えたことの検出に伴って、基地局22は再開メッ
セージS16をISDN23に送信する。次にISDN
23は、付加情報メッセージS55を基地局21,22
に送信する。続いてISDN23は、再開確認メッセー
ジS17を基地局22に送信し、続いて基地局22は移
動局Cに呼設定メッセージA56を送信する。次に移動
局Cは、呼設定受付メッセージS57、呼出メッセージ
S58および応答メッセージS59を順次基地局22に
送信し、続いて基地局22は応答確認メッセージS60
を移動局Cに送信する。このようにして、通信が再開さ
れる。
【0079】図27および図28は、無線エリア移動時
の移動局Cの動作を示すフローチャートである。まず図
27を参照して、移動局Cの電源がオンとなった状態、
あるいは移動局Cが新規無線エリアへ移動した状態のス
テップi1において、次のステップi2で位置登録手順
を実行するために移動局Cを識別する識別情報ID(I
D=C)を含む位置登録メッセージを該当する無線エリ
アの基地局に送信すると、ステップi3の位置登録要求
状態へ遷移する。位置登録要求状態の次のステップi4
で基地局からの位置登録受付メッセージを受信すると、
次のステップi5の空状態に遷移する。
【0080】空状態において次のステップi6でユーザ
の発信イベントを移動局Cが検出すると、ステップi7
で呼設定手順を実行し、ステップi8で通常の発信手順
を実行してステップi9の通信中状態に遷移する。さら
空状態においてステップi10で基地局から呼設定メッ
セージを受信すると、ステップi11で通常の着信手順
を実行してステップi12の通信中状態に遷移する。
【0081】次に図28を参照して、通信中状態のステ
ップj1において次のステップj2でユーザの切断イベ
ントを移動局Cが検出すると、ステップj3で通常の切
断復旧手順を実行してステップj4の空状態に遷移す
る。またステップj1の通信中状態において次のステッ
プj5で基地局から切断メッセージを受信すると、ステ
ップj6で通常の切断復旧手順を実施してステップj7
の空状態に遷移する。
【0082】図29〜図33は、無線エリア移動時の基
地局21,22の動作を示すフローチャートである。ま
ず図29を参照して、ステップk1の空状態において次
のステップk2で移動局Cから位置登録メッセージを受
信すると、ステップk3で位置登録処理を実行し、ステ
ップk4で位置登録受付メッセージを移動局Cへ送信す
る。次のステップk5では、基地局の基地局間移動制御
部が中断フラグがオンかどうかを判断する。オンのとき
にはステップk6に進み、再開メッセージをISDN2
3に送信してステップk7の再開要求状態に遷移する。
またステップk5で中断フラグがオフのときにはステッ
プk8で空状態を維持する。またステップk1の空状態
において次のステップk9で移動局Cから呼設定メッセ
ージを受信すると、ステップk10で通常の発信手順を
実行してステップk11で通信中状態に遷移する。また
さらにステップk1の空状態において次のステップk1
2でISDN23から呼設定メッセージを受信すると、
ステップk13で通常の着信手順を実行してステップk
14で通信中状態に遷移する。
【0083】次に図30を参照して、ステップm1の通
信中状態において次のステップm2で基地局無線エリア
境界25の近傍に移動局Cがあるがどうかを判断する。
移動局Cが境界25の近傍にあるときにはステップm3
に進み、ISDN23へ中断メッセージを送信してステ
ップm4で中断要求状態に遷移する。またステップm2
で移動局Cが境界25の近傍にないときにはステップm
5で通信中状態を維持する。また、ステップm1の通信
中状態において次のステップm6で移動局Cから切断メ
ッセージを受信すると、ステップm7で通常の切断手順
を実行してステップm8で空状態に遷移する。さらにス
テップm1の通信中状態において次のステップm9でI
SDN23から切断メッセージを受信すると、ステップ
m10で通常の切断手順を実行してステップm11で空
状態に遷移する。
【0084】次に図31を参照して、ステップn1の再
開要求状態において次のステップn2でISDN23か
ら再開確認メッセージを受信すると、ステップn3で基
地局間移動制御部は呼設定メッセージを移動局Cへ送信
し、ステップn4で通常の着信手順を実行してステップ
n5の通信中状態に遷移する。また、ステップn1の再
開要求状態において次のステップn6でISDN23か
ら再開拒否メッセージを受信すると、ステップn7の空
状態に遷移する。
【0085】次に図32を参照して、ステップp1の中
断要求状態において次のステップp2でISDN23か
ら中断確認メッセージを受信すると、ステップp3で基
地局間移動制御部は切断メッセージを移動局Cへ送信
し、ステップp4で通常の切断手順を実行してステップ
p5の空状態に遷移する。また、ステップp1の中断要
求状態において次のステップp6でISDN23から中
断拒否メッセージを受信すると、ステップp7で通常の
圏外移動手順を実行してステップp8の空状態に遷移す
る。
【0086】さらに図33を参照して、ステップq1の
任意の状態において、次のステップq2でISDN23
から付加情報メッセージを受信すると、ステップq3で
中断フラグがオンかどうかを判断する。オンのときには
ステップq4に進み、中断通知処理を実施し、中断フラ
グをオフとし、次のステップq5で基地局間移動タイマ
を停止してステップq6に進み、現在の状態を維持す
る。またステップq3で中断フラグがオンでないときに
はステップq7に進み、中断通知処理を実施し、中断フ
ラグをオンとし、次のステップq8で基地局間移動タイ
マの計測を開始してステップq9に進み、現在の状態を
維持する。また、ステップq1の任意の状態において、
次のステップq10で基地局間タイマの計測が満了する
と、次のステップq11で中断フラグをオフとしてステ
ップq12に進み、現在の状態を維持する。
【0087】以上のように第5実施形態によれば、基地
局21,22の無線エリア25a,25bの間を移動局
Cが移動するとき、基地局21によって移動局Cの無線
エリア25aの外への移動が予測され、かつ基地局22
によって移動局Cの無線エリア25bの内への移動が検
出されるので、既存の移動局Cをそのまま使用すること
ができ、またユーザは移動局Cの移動に関して何ら操作
を行う必要はなく、操作性が著しく向上する。
【0088】図34は、本発明の第6実施形態である移
動局の基地局間移動方式を説明するための図である。本
実施形態は、第5実施形態を第2や第4実施形態と同じ
ように複数の移動局が同時に移動可能に構成したもので
ある。ISDN23には基地局21,22に加えて基地
局28,29がポイントツーマルチポイント接続され、
該基地局21,22,28,29毎に無線エリア25
a,25b,25c,25dが形成される。移動局C,
Dは、このような基地局21,22,28,29に対し
て個別的に無線通信可能である。基地局28は基地局2
1と同様に構成され、基地局29は基地局22と同様に
構成される。移動局Dは、基地局Cと同様に構成され
る。
【0089】移動局Cは、第1実施形態で説明したのと
ほぼ同様にして、無線エリア25a,25bを移動しな
がら基地局21または22を介してISDN23と通信
する。移動局Dは、無線エリア25c,25dを移動し
ながら基地局28または29を介してISDN23と通
信する。本実施形態では特に、基地局21の中断メッセ
ージA21および基地局22の再開メッセージA26に
移動局Cを識別する呼識別情報CCが含まれ、基地局2
8の中断メッセージA21および基地局29の再開メッ
セージA26に移動局Dを識別する呼識別情報DDが含
まれる。
【0090】図35〜図38は、移動局Cが基地局2
1,22の無線エリア間を移動するときおよび移動局D
が基地局28,29の無線エリア間を移動するときのシ
ーケンスである。移動局Cの通信状態は、メッセージS
1〜S8の授受によって得られる。また、移動局Dの通
信状態は、相手端末の接続イベントA15に伴うメッセ
ージS25〜S34の授受によって得られる。
【0091】基地局21の基地局間移動無線エリア境界
検出部27aの、移動局Cが基地局無線エリア境界25
の近傍に近付き、無線エリア25aから外れそうになっ
たことの予知に伴って、メッセージS10,S51,S
11,S52〜S54の授受によって通信が切断され
る。また、基地局28の基地局間移動無線エリア境界検
出部27aの、移動局Dが基地局無線エリア境界25の
近傍に近付き、無線エリア25cから外れそうになった
ことの予知に伴って、メッセージS10,S51,S1
1,S52〜S54の授受によって通信が切断される。
【0092】ここで、移動局Cに関して基地局21から
ISDN23への中断メッセージS10には、移動局C
を識別する呼識別情報CCが含まれる。また、移動局D
に関して基地局28からISDN23への中断メッセー
ジS10には、移動局Dを呼識別識別する呼識別情報D
Dが含まれる。
【0093】移動局Dの移動によるメッセージS13,
S14の授受によって位置登録が行われる。その後、基
地局29の基地局間移動無線エリア境界検出部27b
の、移動局Dが基地局無線エリア境界25を越えたこと
の検出に伴って、メッセージS16,S55,S17,
S56〜S60の授受によって通信が再開される。ま
た、移動局Cの移動によるメッセージS13,S14の
授受によって位置登録が行われる。その後、基地局28
の基地局間移動無線エリア境界検出部27bの、移動局
Cが基地局無線エリア境界25を越えたことの検出に伴
って、メッセージS16,S55,S17,S56〜S
60の授受によって通信が再開される。
【0094】ここで、移動局Cに関して、基地局22か
らISDN23への再開メッセージS26には呼識別情
報CCが含まれる。また移動局Dに関して、基地局29
からISDN23への再開メッセージS26には呼識別
情報DDが含まれる。
【0095】移動局Cの切断イベント動作A14に伴う
メッセージS19〜S24の授受によって、切断復旧手
順が実行されて通信が終了される。また、移動局Dの相
手端末の切断イベントA16に伴うメッセージS35〜
S40の授受によって、切断復旧手順が実行されて通信
が終了される。
【0096】無線エリア移動時の移動局C,Dの動作
は、図27および図28と同様である。図39は、無線
エリア移動時の空状態の基地局21,22,28,29
の動作を示すフローチャートである。該フローチャート
は、図29のフローチャートのステップk5に代わって
ステップk15を追加したものである。ステップk4で
位置登録受付メッセージを移動局へ送信した次のステッ
プk15では、起動タイマ値が0(零)を超えているか
どうかを判断する。超えているときにはステップk6に
進み、超えていないときにはステップk8に進む。ステ
ップk6で送信する再開メッセージには移動局の呼識別
情報が含まれる。
【0097】無線エリア移動時の通信中状態の基地局2
1,22,28,29の動作は、図30と同様である。
ただし、移動局が基地局無線エリア境界25の近傍にあ
るときのステップm3で、ISDN23へ送信する中断
メッセージには移動局の呼識別情報が含まれる。無線エ
リア移動時の再開要求状態の基地局21,22,28,
29の動作は、図31と同様である。無線エリア移動時
の中断要求状態の基地局21,22,28,29の動作
は、図32と同様である。
【0098】図40は、無線エリア移動時の任意状態の
基地局21,22,28,29の動作を示すフローチャ
ートである。該フローチャートは、図33のフローチャ
ートのステップq3〜q5,q7,q8,q10,q1
1に代わってステップq13〜q19を追加したもので
ある。ステップq1の任意の状態において、次のステッ
プq2でISDN23から付加情報メッセージを受信す
ると、ステップq13で受信した付加情報メッセージに
対するタイマが起動中かどうかを判断する。起動中のと
きにはステップq14に進み、該タイマを停止し、次の
ステップq15で該メッセージに対する関連付けを解消
して、すなわち中断フラグをオフとしてステップq6で
状態を維持する。またステップq13でタイマが起動中
でないときにはステップq16に進み、該メッセージに
対する関連付けを記憶し、すなわち中断フラグをオンと
し、次のステップq17で該タイマの計測を開始してス
テップq9で状態を維持する。また、ステップq1の任
意の状態において、次のステップq18で付加情報メッ
セージに対するタイマの計測が満了すると、次のステッ
プq19で該メッセージに対する関連付けを解消してス
テップq12で状態を維持する。
【0099】以上のように第6実施形態によれば、移動
局C,DはISDN23に接続される基地局21,2
2,28,29の無線エリア25a,25b,25c,
25dの間を通信を保留するという簡単な操作のみで相
手端末との通信を終了せずに移動することができる。ま
た、基地局21,22,28,29において、移動局
C,Dの無線エリア外への移動が予測され、かつ移動局
C,Dの無線エリア内への移動が検出されるので、既存
の移動局をそのまま使用することができ、またユーザは
移動局の移動に関して何ら操作を行う必要はなく、操作
性が著しく向上する。さらに、ISDN23へ送信する
中断・再開メッセージの呼識別情報要素として移動局固
有の識別情報を用いることによって、同時に複数の移動
局が移動できる。
【0100】図41は、本発明の第7実施形態である移
動局の基地局間移動方式を説明するための図である。本
実施形態は、第5実施形態の移動局Cに基地局間移動ユ
ーザ通知部30を設けたものである。基地局間移動ユー
ザ通知部30は、切断(中断通知)メッセージA24に
応答して、ユーザ31へ中断A30を通知する。また該
通知部30は、呼設定(再開通知)メッセージA29に
応答して、ユーザ31へ再開A31を通知する。
【0101】図42および図43は、移動局Cが基地局
21,22の無線エリア間を移動するときのシーケンス
である。基地局21の基地局間移動制御部26aが移動
局Cとの間でメッセージS52〜S54を授受して通信
を切断すると、移動局Cの基地局間移動ユーザ通知部3
0は、ユーザ31へ中断A30を通知する。また、基地
局22の基地局間移動制御部26bが移動局Cとの間で
メッセージS56〜S60を授受して呼設定すると、移
動局Cの基地局間移動ユーザ通知部30は、ユーザ31
へ再開A31を通知する。
【0102】図44および図45は、無線エリア移動時
の移動局Cの動作を示すフローチャートである。図44
は、図27のフローチャートにステップi13,i14
を追加したものである。図45は、図28のフローチャ
ートにステップj8,j9を追加したものである。まず
図44を参照して、ステップj5の空状態で次のステッ
プi10で基地局から呼設定メッセージを受信すると、
ステップi13で呼設定(再開通知)メッセージである
かどうかを判断する。再開通知メッセージであるときに
はステップi14に進み、ユーザ31へ再開を通知し、
ステップi11で通常の着信手順を実行してステップi
12の通信中状態に遷移する。ステップi13で再開通
知メッセージでないときにはそのままステップi11に
進む。
【0103】次に図45を参照して、ステップj1の通
信中状態で次のステップj5で基地局から切断メッセー
ジを受信すると、ステップj8で切断(中断通知)メッ
セージであるかどうかを判断する。中断通知メッセージ
であるときにはステップj9に進み、ユーザ31へ中断
を通知し、ステップj6で通常の切断手順を実行してス
テップj7の空状態に遷移する。ステップj8で中断通
知メッセージでないときにはそのままステップj6に進
む。無線エリア移動時の基地局21,22の動作は、図
29〜図33と同様である。
【0104】以上のように第7実施形態によれば、呼中
断や呼再開の旨を出力することによってユーザ31にこ
れらを通知することができ、これによってユーザ31は
現在の通信状況を容易に把握することができる。
【0105】なお、第7実施形態を第6実施形態に適用
し、移動局の移動に関してユーザが何ら操作せずに相手
端末との通信を終了することなく、同時に複数の移動局
が基地局の無線エリア間を移動局可能に構成する例も本
発明の範囲に属するものである。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動局に
対して行われたユーザの呼中断操作によって、移動局の
通信中の基地局が形成する無線エリアの外へ該移動局が
移動する直前に呼が中断され、移動局が前記基地局とは
異なる他の基地局が形成する無線エリア内へ移動し、移
動局に対して行われたユーザの所定の呼再開操作によっ
て、呼が再び確立される。したがって、移動局は、IS
DNにポイントツーマルチポイント接続される複数の基
地局の無線エリア間を簡単な操作のみで、相手端末との
通信を終了せずに、移動することができる。
【0107】また本発明によれば、呼の中断および再開
を要求するメッセージに移動局を識別する識別情報が含
まれるので、同時に複数の移動局が移動可能となる。
【0108】また本発明によれば、移動局による該移動
局の他の無線エリアへの移動の予測に応答して呼を中断
し、移動局による該移動局の他の無線エリアへの移動の
検出に応答して呼を再開するようにしたので、移動局の
移動に関する操作性が著しく向上する。
【0109】また本発明によれば、基地局による移動局
の無線エリア外への移動の予測に応答して、基地局の移
動の直前に呼を切断し、移動後、移動局による移動局の
無線エリア内への移動の検出に応答して、呼を再開す
る。したがって、移動局は基地局の無線エリア間を相手
端末との通信を終了することなく移動でき、また基地局
において移動局の無線エリア外への移動が予測され、か
つ移動局の無線エリア内への移動が検出されるので、既
存の移動局をそのまま使用することができる。また本発
明によれば、呼の中断および再開を要求するメッセージ
に移動局を識別する識別情報が含まれるので、同時に複
数の移動局が移動可能となる。また本発明によれば、呼
の中断や再開の旨を出力するようにしたので、ユーザは
現在の通信状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である移動局の基地局間
移動方式を説明するための図である。
【図2】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移動
するときのシーケンスである。
【図3】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移動
するときのシーケンスである。
【図4】無線エリア移動時であって、移動局Aの電源が
オンとなった状態、あるいは移動局Aが新規無線エリア
へ移動した状態の移動局Aの動作を示すフローチャート
である。
【図5】無線エリア移動時であって、通信中状態の移動
局Aの動作を示すフローチャートである。
【図6】無線エリア移動時であって、再開要求状態の移
動局Aの動作を示すフローチャートである。
【図7】無線エリア移動時であって、中断要求状態の移
動局Aの動作を示すフローチャートである。
【図8】無線エリア移動時であって、空状態の基地局
1,2の動作を示すフローチャートである。
【図9】無線エリア移動時であって、通信中状態の基地
局1,2の動作を示すフローチャートである。
【図10】無線エリア移動時であって、再開要求状態の
基地局1,2の動作を示すフローチャートである。
【図11】無線エリア移動時であって、中断要求状態の
基地局1,2の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態である移動局の基地局
間移動方式を説明するための図である。
【図13】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移
動するときおよび移動局Bが基地局10,11の無線エ
リア間を移動するときのシーケンスである。
【図14】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移
動するときおよび移動局Bが基地局10,11の無線エ
リア間を移動するときのシーケンスである。
【図15】本発明の第3実施形態である移動局の基地局
間移動方式を説明するための図である。
【図16】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移
動するときのシーケンスである。
【図17】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移
動するときのシーケンスである。
【図18】無線エリア移動時であって、移動局Aの電源
がオンとなった状態、あるいは移動局Aが新規無線エリ
アへ移動した状態の移動局Aの動作を示すフローチャー
トである。
【図19】無線エリア移動時であって、通信中状態の移
動局Aの動作を示すフローチャートである。
【図20】無線エリア移動時であって、中断要求状態の
移動局Aの動作を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第4実施形態である移動局の基地局
間移動方式を説明するための図である。
【図22】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移
動し、移動局Bが基地局10,11の無線エリア間を移
動するときのシーケンスである。
【図23】移動局Aが基地局1,2の無線エリア間を移
動し、移動局Bが基地局10,11の無線エリア間を移
動するときのシーケンスである。
【図24】本発明の第5実施形態である移動局の基地局
間移動方式を説明するための図である。
【図25】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときのシーケンスである。
【図26】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときのシーケンスである。
【図27】無線エリア移動時であって、移動局Cの電源
がオンとなった状態、あるいは移動局Cが新規無線エリ
アへ移動した状態の移動局Cの動作を示すフローチャー
トである。
【図28】無線エリア移動時であって、通信中状態の移
動局Cの動作を示すフローチャートである。
【図29】無線エリア移動時であって、空状態の基地局
21,22の動作を示すフローチャートである。
【図30】無線エリア移動時であって、通信中状態の基
地局21,22の動作を示すフローチャートである。
【図31】無線エリア移動時であって、再開要求状態の
基地局21,22の動作を示すフローチャートである。
【図32】無線エリア移動時であって、中断要求状態の
基地局21,22の動作を示すフローチャートである。
【図33】無線エリア移動時であって、任意の状態の基
地局21,22の動作を示すフローチャートである。
【図34】本発明の第6実施形態である移動局の基地局
間移動方式を説明するための図である。
【図35】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときおよび移動局Dが基地局28,29の無
線エリア間を移動するときのシーケンスである。
【図36】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときおよび移動局Dが基地局28,29の無
線エリア間を移動するときのシーケンスである。
【図37】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときおよび移動局Dが基地局28,29の無
線エリア間を移動するときのシーケンスである。
【図38】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときおよび移動局Dが基地局28,29の無
線エリア間を移動するときのシーケンスである。
【図39】無線エリア移動時であって、空状態の基地局
21,22,28,29の動作を示すフローチャートで
ある。
【図40】無線エリア移動時の任意状態の基地局21,
22,28,29の動作を示すフローチャートである。
【図41】本発明の第7実施形態である移動局の基地局
間移動方式を説明するための図である。
【図42】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときのシーケンスである。
【図43】移動局Cが基地局21,22の無線エリア間
を移動するときのシーケンスである。
【図44】無線エリア移動時であって、移動局Cの電源
がオンとなった状態、あるいは移動局Cが新規無線エリ
アへ移動した状態の移動局Cの動作を示すフローチャー
トである。
【図45】無線エリア移動時であって、通信中状態の移
動局Cの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1,2,10,11,21,22,28,29 基地局 3,23 ISDN 4,12,31 ユーザ 5,25 基地局無線エリア境界 5a,5b,5c,5d,25a,25b,25c,2
5d 無線エリア 6a,6b,7,26a,26b 基地局間移動制御部 8 基地局間移動イベント検出部 9,30 基地局間移動ユーザ通知部 13,27a,27b 基地局間移動無線エリア検出部 A,B,C,D 移動局

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDNにポイントツーマルチポイント
    接続される複数の基地局毎に無線エリアが形成され、該
    基地局に対して個別的に無線通信可能な移動局の基地局
    間移動方式において、 移動局に対して行われた呼中断操作に応答して、該移動
    局は基地局に呼中断要求を送信し、 呼中断要求に応答して、基地局は網に呼中断メッセージ
    を送信し、 呼中断メッセージに応答して、網は基地局に呼中断確認
    メッセージを送信し、呼中断確認メッセージに応答し
    て、基地局は移動局に呼中断確認を送信し、 呼中断確認に応答して、移動局は呼中断を報知するとと
    もに該移動局を呼中断状態とし、 移動に伴って新たな基地局に対して位置登録を行った
    後、移動局に対して行われた呼再開操作に応答して、該
    移動局は基地局に呼再開要求を送信し、 呼再開要求に応答して、基地局は網に呼再開メッセージ
    を送信し、 呼再開メッセージに応答して、網は基地局に呼再開確認
    メッセージを送信し、 呼再開確認メッセージに応答して、基地局は移動局に呼
    再開確認を送信し、 呼再開確認に応答して、移動局は呼再開を報知するとと
    もに該移動局を呼再開状態とすることを特徴とする移動
    局の基地局間移動方式。
  2. 【請求項2】 前記呼中断要求、呼中断メッセージ、呼
    再開要求および呼再開メッセージには移動局を識別する
    識別情報が含まれており、網の同一インタフェース上で
    同時に複数の呼の中断再開が可能であることを特徴とす
    る請求項1記載の移動局の基地局間移動方式。
  3. 【請求項3】 前記移動局は、基地局に、 該移動局に対して行われた呼中断操作に応答して呼中断
    要求を送信するのに代わって、移動局による該移動局の
    他の無線エリアへの移動の予測に応答して呼中断要求を
    送信し、 該移動局に対して行われた呼再開操作に応答して呼再開
    要求を送信するのに代わって、移動局による該移動局の
    他の無線エリアへの移動の検出に応答して呼再開要求を
    送信することを特徴とする請求項1または2記載の移動
    局の基地局間移動方式。
  4. 【請求項4】 ISDNにポイントツーマルチポイント
    接続される複数の基地局毎に無線エリアが形成され、該
    基地局に対して個別的に無線通信可能な移動局の基地局
    間移動方式において、 基地局による移動局の無線エリア外への移動の予測に応
    答して、基地局は網に呼中断メッセージを送信し、 呼中断メッセージに応答して、網は基地局に呼中断確認
    メッセージを送信し、呼中断確認メッセージに応答し
    て、移動局および基地局間で呼切断を行い、 移動に伴って新たな基地局に対して位置登録を行った
    後、基地局による移動局の無線エリア内への移動の検出
    に応答して、基地局は網に呼再開メッセージを送信し、 呼再開メッセージに応答して、網は基地局に呼再開確認
    メッセージを送信し、呼再開確認メッセージに応答し
    て、移動局および基地局間で呼設定を行うことを特徴と
    する移動局の基地局間移動方式。
  5. 【請求項5】 前記呼中断メッセージおよび呼再開メッ
    セージには移動局を識別する識別情報が含まれており、
    網の同一インタフェース上で同時に複数の呼の中断再開
    が可能であることを特徴とする請求項4記載の移動局の
    基地局間移動方式。
  6. 【請求項6】 呼中断確認メッセージに応答して、移動
    局および基地局間で呼切断を行うとともに、移動局は呼
    中断を報知し、 呼再開確認メッセージに応答して、移動局および基地局
    間で呼設定を行うとともに、移動局は呼再開を報知する
    ことを特徴とする請求項4または5記載の移動局の基地
    局間移動方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519994A (ja) * 2000-01-04 2003-06-24 クゥアルコム・インコーポレイテッド パケット・データ・サービス・ネットワークからポイント対ポイント・プロトコル(ppp)催促を要求するための方法及び装置
JP2003521165A (ja) * 2000-01-28 2003-07-08 クゥアルコム・インコーポレイテッド ポイントツーポイントプロトコル(ppp)セッション要求期間中におけるチャネル最適化のための方法および装置
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