JPH11315705A - 摺動装置の摺動部品 - Google Patents

摺動装置の摺動部品

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JPH11315705A
JPH11315705A JP10120935A JP12093598A JPH11315705A JP H11315705 A JPH11315705 A JP H11315705A JP 10120935 A JP10120935 A JP 10120935A JP 12093598 A JP12093598 A JP 12093598A JP H11315705 A JPH11315705 A JP H11315705A
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shim
open end
recess
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JP10120935A
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Masamichi Yamagiwa
正道 山際
Takao Nishioka
隆夫 西岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/20Adjusting or compensating clearance
    • F01L1/205Adjusting or compensating clearance by means of shims or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/14Tappets; Push rods
    • F01L1/143Tappets; Push rods for use with overhead camshafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/021Shaft support structures, e.g. partition walls, bearing eyes, casing walls or covers with bearings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、金属から成る保持部にセラミック
スから成る摺動部品を保持する際、摺動部品に応力集中
の発生し難い形態を提案する。 【解決手段】 相対的に摺動する摺動装置の一方の摺動
部品5を金属から成る保持部4にて保持した摺動装置に
おいて、前記摺動部品5は、前記凹所4aの内壁4bの
開放端4cから離間していて、開放端4cのエッジ4d
に接触しないように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内燃機関
の動弁機構に用いられるシムを始めとする耐摩耗性が要
求される摺動面を有する摺動部品とその摺動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジン部品に代表される機械
摺動部品は、摩耗を極力少なくするため耐摩耗性の良い
材料が用いられてきた。従来より摺動部材として用いら
れてきた鋼材よりも耐摩耗性の優れた材料としては、超
硬合金、セラミックス等の硬質摺動部材があるが、一般
に難加工性材料であり、且つ、高価なため部品全体をこ
れらの材料で構成するのではなく、耐摩耗性が必要な摺
動部分のみに、これらの材料を用いるのが常套手段であ
る。
【0003】代表的な例として、内燃機関の動弁機構の
タペット弁を駆動するバルブリフターの端面には、硬質
部材から成るシムが載置され優れた耐摩耗性を発揮して
いる。
【0004】これより重負荷の摺動装置としては、自動
車のリダクション装置のリングギアの倒れを防止するス
ラストボルトの先端に硬質部材が用いられている例があ
る。例えば、特開平8−109956号公報には、バ
ス、トラック、トラクタ等の大型車両のリダクション装
置に、リングギアの倒れを防止する耐久性と整備性に優
れた手段が提案されている。
【0005】図10(a)に、リダクション装置全体の
概要を説明する断面図を、図10(b)に、スラストボ
ルトとリングギアの関係位置を説明する断面図を、図1
0(c)に、スラストボルトの端面の凹所に摺動部品が
固定されている断面図を示す。図10(a)において、
リダクション装置100は、デファレンシャルキャリヤ
101内にピニオンを含むプロペラシャフト102とデ
フギアを含むアクスルシャフト103を軸受(図示せ
ず)を介して収納している。デフケース104には、リ
ングギア105が固定され、プロペラシャフト102の
トルクをアクスルシャフト103に伝達する。伝達トル
クが増大した際にリングギア10の撓みを防止するた
め、スラストボルト106の先端がリングギア105の
背面107に当接している。
【0006】図10(b)は、スラストボルト106と
リングギア105の背面107の周辺を拡大したもので
ある。デファレンシャルキャリヤ101の一部にボス1
08を設け、スラストボルト106を螺着してロックナ
ット109にて位置決めする。スラストボルト106の
先端には、摺動部品110が装着されている。
【0007】図10(c)は、摺動部品110の周辺を
さらに拡大したものである。窒化珪素等から成る摺動面
が凸状にクラウニングされた摺動部品110は、スラス
トボルト106の凹所106aに装着されている。摺動
部品110の摺動面とリングギア105の背面107に
は通常δの間隙が存在し、車両が発進又は急坂を登攀す
る際等に過大なトルクが伝達されてリングギア105が
δ以上撓むと、スラストボルト106でその倒れを矯正
する。従って、通常走行時には、摺動部品110とリン
グギア105の背面107は接触しない。
【0008】この様に構成することにより該リダクショ
ン装置は、リングギアの倒れが防止され、リングギアと
ピニオンの歯面の異常摩耗や歯の折損が回避される。ま
た、摺動部品110の摺動面が凸状にクラウニングされ
ているので、リングギア105の背面107と滑らかに
接触し、摺動部品110の損傷や凹所106aからの離
脱を招くような力が発生し難いと説明している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属から成
る保持部にセラミックスから成る摺動部品を保持する
際、摺動部品に応力集中の発生し難い形態を提案する。
【0010】
【課題を解決するための手段】相対的に摺動する摺動装
置の一方の摺動部品を金属から成る保持部にて保持した
摺動装置において、前記摺動部品は前記保持部に設けた
凹所から突出して配置させ、且つ、前記摺動部品の側面
は、前記凹所の内壁の開放端から離間していて、開放端
のエッジに接触しないように構成する。
【0011】保持部における摺動部品の保持方法は、前
記摺動部品が前記保持部の凹所にルーズに挿入される
か、好ましくは焼き嵌めまたは圧入されて保持されるの
が望ましい。
【0012】保持部の凹所の内壁の開放端のエッジに接
触しない摺動部品の側面が、直線または曲線にて構成す
れば、保持部との当接個所の応力集中が緩和できる。
【0013】セラミックスから成る摺動部材は、好まし
くは窒化珪素系のセラミックスであり、より好ましくは
曲げ強度が1000MPa〜2000MPaに強化され
たものを選択すれば衝撃的な負荷にも耐えることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の摺動部品を接触力Qの比
較的軽い内燃機関の動弁機構に用いた実施例と、自動車
のリダクション装置のように比較的接触面圧の高いリン
グギアの倒れ防止に用いた実施例につき説明する。
【0015】図1に、内燃機関の動弁機構に本発明の摺
動部品を用いた際のシムとカムの挙動を説明する部分断
面図を示す。バルブ2は、カム1の回転に伴いエンジン
の燃焼室に対し、カム1のプロフィールに沿って往復動
する。シリンダブロック3に摺動自在に支持されるバル
ブリフター4の端面には、摺動部品としてのシム5の着
座する凹所4aが設けられている。シム5は、厚さを調
整することでカム1やバルブリフター4等の部品の集積
誤差を相殺して、バルブ2の開閉弁動作の精度を維持す
る部材である。通常は、シム5の交換を容易にするため
凹所4aの内壁4bにルーズに挿入されている。スプリ
ングリティーナ6にコッター7にて固定されているバル
ブ2の端面は、スプリング8にて常時付勢され、バルブ
リフター4の内部に当接している。
【0016】図1において、金属から成る保持部である
バルブリフター4の凹所4aに摺動部品としてのシム5
を着座させる従来の形態を図2に示す。図2に示すよう
に、バルブリフター4の凹所4aの内壁4bは、垂直に
立上がって開放端4cに至る。一方、シム5の側面5a
も垂直な円柱である。従って、カム1とシム5の摺動摩
擦による接線力Fが発生すれば、バルブリフター4の開
放端4cのエッジ4dのP点において、シム5の側面5
aに集中応力が発生する。例え、エッジ4dの内側にC
面取りが設けられていても、C面取りの角こP点が移動
するだけである。このとき、金属から成るバルブリフタ
ー4は変形できるが、セラミックスから成るシム5は脆
くて欠け易い。
【0017】この様な応力集中を避けるため本発明で
は、図3乃至4に示すように、保持部であるバルブリフ
ター4の凹所4aの内壁4bより離間している摺動部品
であるシム5の側面5aは、凹所4aの開放端4cのエ
ッジ4dに接触しないよう構成した。つまり、P点を開
放端4cより下げ接線力Fが発生しても、開放端4cの
内壁4bのエッジ4dがシム5の側面5aに直接接触し
ないようにしてP点におけるシム5の側面5aの応力集
中を緩和した。図3は側面5aが直線であり、図4は曲
線の実施例を示す。
【0018】
【実施例】次に、鋼材から成る純正部品のシム5と超硬
合金、及び窒化珪素、アルミナ、ジルコニア等の市販の
セラミックスを入手し、図2乃至4の形状の摺動部品と
してのシム5に加工して形状効果を評価した結果につき
説明する。
【0019】図5に、その試験装置の概要図を示す。市
販の4気筒エンジン排気量1500ccの動弁機構に、
カムシャフト10を駆動するモータ11を取付け、別途
潤滑油を供給するポンプ(図示せず)を用意して、カム
シャフト回転数2250rpmにて、200時間の耐久
試験を実施して、シム5の摩耗量を測定した。尚、シム
5の摺動面は平坦にRa0.2μmの表面粗さに仕上げ
た。
【0020】図2におけるシム5の寸法は、D1φ=2
8mm、h1=2.5mm、H1=2.9〜3.4mm
(バルブ2の開閉精度を維持するため最適H1を選択)
の両面に0.2mmの面取り、図3における寸法は、D
φ=28mm、h1=2.0mm、H1=2.9〜
3.4mm、図4におけるシム5の寸法は、図3と同等
に設定した。そして、図5に示す試験装置にて評価した
結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1の結果を考察すると、本発明の図3
(試料6〜10)乃至4図(試料11〜15)のシム5
の側面が開放端4cのエッジ4dに接触しない形状にす
ることの形状効果が明らかに存在することが判る。
【0023】窒化珪素の製造条件の1例を挙げると、窒
化珪素(Si3N4)粉末に焼結助剤として5重量%の
23、2重量%のAl23を加え、エタノール中でボ
ールミルにて96時間混合する。乾燥後、得られた混合
粉末をCIP処理して、2気圧の窒素ガス雰囲気中にお
いて1710℃、4時間の条件で焼結しその後1000
気圧の窒素ガス雰囲気中で1660℃、1時間のHIP
処理を実施する。
【0024】得られた焼結体は、α率が5%、50μm
長さに対する結晶粒の線密度が153であった。ここ
で、α率は、(α−窒化珪素、α′−サイアロン)、
(β−窒化珪素、β′−サイアロン)のそれぞれの(1
02)+(210)、(101)+(210)の回折線
のピーク強度比;α[(102)+(210)]/{α
[(102)+(210)]+β[(101)+(21
0)]}として求められる。
【0025】この様にして製造された窒化珪素を、JI
S R 1601「ファインセラミックスの曲げ強さ試
験方法」に準拠した4点曲げ強度で測定すると、145
0MPaであった。一方、表1の試料3、8、13に使
用した市販の窒化珪素は、4点曲げ強度が1050MP
aであった。
【0026】前記製造条件の窒化珪素を図4の形状に形
成し、表1の試料13に示す市販の窒化珪素から成るシ
ム5とを、図5の試験装置にセットしてバルブ2がバウ
ジングを誘発するカムシャフト回転数3550rpm近
傍に到達すると、市販の窒化珪素から成るシム5は破損
したが、前記製造条件の窒化珪素から成るシム5は健全
であった。従って、窒化珪素の4点曲げ強度は1000
MPa以上、好ましくは1300MPa以上2000M
Pa以下であることが好ましい。曲げ強度を2000M
Pa以上に強化しても、原料粉末や焼結工程上のコスト
が増大し不経済である。
【0027】続いて、本発明の摺動部品を自動車のリダ
クション装置のリングギアの倒れ防止に用いた実施例に
つき説明する。市販の窒化珪素を用い、図10(c)の
摺動部品110に相当する摺動部品15を従来の摺動部
品15の形態である図6と本発明の図7乃至8の形状に
形成して形状効果を評価した。
【0028】図6における摺動部品15の寸法は、D2
φ=21mm、h2=18mm、H2=20mm、図7
における摺動部品15の寸法は、D2φ=21mm、h
2=15mm、H2=20mm、に設定した。図8にお
ける摺動部品15の寸法は、図7と同等に設定した。そ
して、摺動面を平均砥粒径8〜12μmのダイヤモンド
砥石により平面度2μmの平坦に仕上げたものと、アン
ギュラ方式の研削加工にて凸状のR800とR1600
のクラウニング形状に表面粗さRa0.2μm以下に仕
上げたものを用意した。尚、SCM420Hから成るリ
ングギア105の背面107は、ロックウェル硬度HRC
45に熱処理され、表面粗さRa5μmに仕上げられて
いた。
【0029】以上の摺動部品15を、積載荷重15屯の
トラックのデフケース104内に、15万km走行後に
相当する潤滑油を注入して、間隙δを0.2mmに調整
の上、急発進を100回繰り返して、摺動部品15に接
するリングギア105の背面107の摩耗量を評価した
結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2の結果を考察すると、摺動部品15を
本発明の図7(試料19〜21)乃至図8(試料22〜
24)の摺動部品15の側面15aがスラストボルト1
06の開放端106cのエッジ106dに接触しない形
状にすることによる形状効果が明らかに存在することが
判る。又、摺動部品15の摺動面は平坦であるより、凸
状のクラウニング形状である方が耐摩耗性の向上するこ
とも判る。そして、摺動面の面粗さは、Ra0.2μm
以下に設定するのが好ましいことが判る。
【0032】本発明の摺動部品を自動車のリダクション
装置に用いる場合は、通常走行時においては摺動部品1
5とリングギア105の背面107との間には、δの間
隙が存在するのでスラストボルト106の凹所106a
にルーズに保持させると、摺動部品15がδの間遊動す
ることになる。不用の摩擦を避けるため、摺動部品15
は焼き嵌めまたは圧入によりスラストボルト106に一
体的に固定されるのが好ましい。
【0033】この固定方法と形状効果を評価するため、
次のような試料を用意した。従来の摺動部品15の形態
である図6の表2の試料18と、本発明の摺動部品15
の形態である図7の表2の試料21を焼き嵌め代60μ
mと圧入代20μmにてそれぞれスラストボルト106
に固定した。
【0034】これ等の試料に対し、図9の評価装置とし
てのダイナモメータにて耐久試験を実施した。20は、
エンジン排気量16750ccの8気筒ディーゼルエン
ジンである。出力軸の先端にはクラッチ21が設けら
れ、カップリング22を介してピニオンを含むプロペラ
シャフト102にトルクが伝達され、リングギア105
に伝達されたトルクは、アクスルシャフト103を介し
てタイヤ23に駆動力を発生させる。タイヤ23は、ト
ルク発生ドラム24に載置され、ブレーキドラム25に
てエンジン20の負荷が制御される。リングギア105
が撓むと図9(b)のサポートボルト106に貼付けた
ストレンゲージ26から接触力Qが計測できる。
【0035】図9のアクスルシャフト103に積載荷重
15屯に相当する荷重Wを負荷し、クラッチ21を断続
させながら1500回の耐久試験を実施した。その結
果、従来の摺動部品15の形態である図6の試料は、摺
動部品15の側面15aとスラストボルト106の開放
端106cのエッジ106dと干渉する個所に亀裂乃至
該部を起点とする破壊が発生した。ところが本発明の摺
動部品15の形態である図7の試料は、いずれも健全で
あった。
【0036】さらに本耐久試験終了後、本発明の摺動部
品15にストレンゲージ26を監視して接触力Qを制御
し、ヘルツの接触面圧が1100MPa〜2100MP
aとなるような負荷試験を実施した。その結果、ヘルツ
の接触面圧が2000MPaを超えると摺動部品15の
破損もしくはリングギア105にピッチング摩耗の兆候
を認めた。従って、本発明の摺動部品15の形態であっ
ても、ヘルツの接触面圧が2000MPaを超える使用
条件は好ましくないことが判った。
【0037】ここで、本発明にいう「ヘルツの接触面圧
σ」は、次の式により定量化できる。 σ=3Q/2πab ここで、Q:接触力、a:接触楕円長軸半径、b:接触
楕円短軸半径、などの諸元である。
【0038】
【発明の効果】本発明では、金属から成る保持部に固定
するとき、前記保持部の開放端の内壁のエッジを、摺動
部品の側面に接触しない形状にしたので、該部の応力集
中が緩和され早期の破損が避けられると共に、耐摩耗性
の優れた摺動部品が提供できる。
【0039】さらに、摺動部品の摺動面を凸状にクラウ
ニングして表面粗さをRa0.2μm以下にすると共
に、使用条件の適正値は、ヘルツの接触面圧を2000
MPa以下に設定するのが好ましいことを見出した摺動
装置を提案した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動部品を内燃機関の動弁機構に用い
た部分断面図である。
【図2】内燃機関の動弁機構の従来の保持部の凹所に従
来の摺動部品を着座させた断面図である。
【図3】内燃機関の動弁機構の従来の保持部の凹所に本
発明の側面が直線斜面である摺動部品を着座させた断面
図である。
【図4】内燃機関の動弁機構の従来の保持部の凹所に本
発明の側面が曲線円柱面である摺動部品を着座させた断
面図である。
【図5】内燃機関の動弁機構に擬した摺動部品の試験装
置の概要図である。
【図6】リダクション装置のリングギア倒れ防止の従来
の保持部の凹所に従来の摺動部品を着座させた断面図で
ある。
【図7】リダクション装置のリングギア倒れ防止の従来
の保持部の凹所に本発明の側面が直線斜面である摺動部
品を着座させた断面図である。
【図8】リダクション装置のリングギア倒れ防止の従来
の保持部の凹所に本発明の側面が曲線円柱面である摺動
部品を着座させた断面図である。
【図9】評価装置としてのダイナモメータの概要図であ
る。
【図10】(a)は、従来技術のリダクション装置全体
の断面図であり、(b)は、スラストボルトとリングギ
アの位置関係を示す断面図であり、(c)は、スラスト
ボルトの凹所に摺動部品が着座している断面図である。
【符号の説明】
1:カム 2:バルブ 3:シリンダブロック 4、106:保持部(バルブリフター、スラストボル
ト) 4a、106a:保持部(バルブリフター、スラストボ
ルト)の凹所 4b、106b:保持部(バルブリフター、スラストボ
ルト)の内壁 4c、106c:保持部(バルブリフター、スラストボ
ルト)の開放端 4d、106d;保持部(バルブリフター、スラストボ
ルト)のエッジ 5、15:摺動部品 5a、15a;摺動部品の側面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に摺動する摺動装置の一方の摺動
    部品を金属から成る保持部にて保持した摺動装置におい
    て、前記摺動部品は前記保持部に設けた凹所から突出し
    て配置させ、且つ、前記摺動部品の側面は、前記凹所の
    内壁の開放端から離間していて、開放端のエッジに接触
    しないように構成されている特徴とする摺動部品。
  2. 【請求項2】 前記摺動部品は、前記保持部の凹所にル
    ーズに挿入されていることを特徴とする請求項1に記載
    の摺動部品。
  3. 【請求項3】 前記摺動部品は、前記保持部の凹所に焼
    き嵌めまたは圧入により固定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の摺動部品。
  4. 【請求項4】 前記保持部の凹所の内壁の開放端のエッ
    ジに接触しない摺動部品の側面が、直線または曲線にて
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の摺動
    部品。
  5. 【請求項5】 前記摺動部品がセラミックスにて構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の摺動部品。
  6. 【請求項6】 摺動部品が窒化珪素系セラミックスにて
    構成されていることを特徴とする請求項5に記載の摺動
    部品。
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