JPH11315675A - 意匠効果を有するスラット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラインド装置に、意匠表現の機能を与えか
つ、保持される意匠に高い自由度を与える。 【解決手段】 周辺部に第２の部材２と係合するための
穴３または舌片４または返り部６を有し、意匠物５をス
ラット１と第２の部材２の間に配置し、前記係合の穴、
舌片または返り部を組み合わせて、意匠物を挟持するこ
とにより、意匠物５の脱落を防止する構造を有する。こ
の時、スラットと第２の部材の何れか一方若しくは両方
とも、透明な可撓性樹脂または透明に近い可撓性樹脂を
用いて構成することにより、係着を容易にして且つ意匠
物の表示を可能ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遮光、減光、目隠
し、表示、装飾などを目的に、例えば、窓、扉、仕切り
もしくは壁面の装飾などに適用される、水平ブライン
ド、垂直ブラインドなどの、ブラインドを構成するスラ
ットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ブラインドは外光の遮断もし
くは目隠しを行うことを目的として提供され、ブライン
ドに使用されるスラットは、光に対して非透過性を有す
る金属や樹脂などの材質からなるものであった。

【０００３】したがって、ブラインドにアクセントを与
えるために、上記スラットには彩色が施されたり、ある
いは、特別なデザイン上の効果を得られるように織地材
料で形成されたり、または、織地材料で覆うなど、装飾
上の演出が行われてきた。あるいは、スラットのＡ面Ｂ
面に各々異なった図案や色彩を配し、１つのブラインド
でありながら２種のインテリア効果を演出するなどの、
装飾が施された。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが上記のものに
は次のような欠点があった。 １．目隠しのために遮蔽した場合に外光が遮断されるた
め、日中は部屋全体が暗くなる。 ２．スラットの配色やデザインが固定的であるため、ブ
ラインドを閉じた場合に、壁面と同様の印象となり、心
理的に閉塞感を与える。 ３．スラットそのものに図案や文字を新たに施したり、
スラットに施された図案や文字を変更する場合、ブライ
ンド装置を窓に装着した状態では作業性が極めて悪く、
作業を行いにくい。このため、図案や文字を新たに施し
たり変更を行う場合は、ブラインド装置全体を取り外さ
なければならなかった。 ４．ブラインド全体に、季節の変化などに対応する図案
を表示したり、新製品の発表毎に製品のイメージを表示
するなどの、柔軟性に富む自由な意匠表示が困難であっ
た。 ５．事務所や店舗などの終業後に降ろされたブラインド
は、単なる遮蔽物に過ぎず、外部からこれを見る人に不
快感を与えた。 本発明はこれらの欠点を取り除くためになされたもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、ブラインドのスラットに意匠効果を付与
する構造を有し、意匠物による装飾を施すことを可能に
するものである。

【０００６】請求項１に該当するスラットは、第１図か
ら第１６図に示すように、周辺部に第２の部材２と係合
するための穴３または舌片４または返り部６を有する。
意匠物５をスラット１と第２の部材２の間に配置し、前
記係合の穴、舌片または返り部を組み合わせて、意匠物
を挟持することにより、意匠物５の脱落を防止する構造
を有する。

【０００７】この時、スラットと第２の部材の何れか一
方若しくは両方とも、透明な可撓性樹脂または透明に近
い可撓性樹脂を用いて構成することにより、係着を容易
にして且つ意匠物の表示を可能ならしめる。

【０００８】スラットおよび第２の部材が金属若しくは
不透明材料からなる場合、開口部もしくは透明部材から
なる導光部をスラット及び第２の部材に設けることによ
り、挟持する意匠物を表示し、また、開口部を透過した
外光もしくは内部からの照明が演出効果をもたらす。

【０００９】請求項２に該当するスラットは、第１７図
から第２０図に示すように、断面の一部または全部がＵ
字形状をなす、透明な可撓性樹脂または透明に近い可撓
性樹脂からなるものである。意匠物５をＵ字形状をした
スラット６に挟入し、第１７図及びその断面を表す第１
８図に示すように舌片８により押圧するまたは、第１９
図及びその断面を表す第２０図に示すように部材９をＵ
字開口部に係着して、意匠物の脱落を防止する。

【００１０】スラットが金属若しくは不透明材料からな
る場合、開口部もしくは透明部材からなる導光部をスラ
ットに設けることにより、挟持する意匠物を表示し、ま
た、開口部を透過した外光もしくは内部からの照明が演
出効果をもたらす。

【００１１】請求項３に該当するスラットは、光を透過
する硬質フィルムなどの樹脂からなる袋状のスラットで
あって、第２１図及びその断面を表す第２２図に示すよ
うに、開口部の一方には舌片１２を形成し、他方には該
舌片を挿入するスリット穴１３を設けてある。意匠物５
を袋状スラット１５に内包し、舌片をスリット穴に挿入
することにより、意匠物の脱落を防止する。

【００１２】スラットが不透明材料からなる場合、開口
部もしくは透明部材からなる導光部をスラットに設ける
ことにより、挟持する意匠物を表示し、また、開口部を
透過した外光が演出効果をもたらす。

【００１３】請求項４に該当するスラットは第２３図及
び第２４図に示すように、内部に嵌合のための溝を有す
る開口があるフレーム１６と、有色もしくは無色の透明
材料からなる導光部であるプレート１７からなり、複数
のプレートをフレームに嵌め込んでなるスラットであ
る。

【００１４】導光部であるプレートは、有色もしくは無
色の光透過性樹脂などからなる薄板状可撓性部材であ
り、固有の形状からなるプレートと隙間を埋める固有の
形状からなる部材の集合体もしくは、内部を配色が異な
る複数の領域に分割してなる矩形などの基本形状を有す
る。これらのプレートをフレーム開口部に嵌め込み、全
体として一意の意匠を表現する。本発明は以上の構成か
らなるものである。

【００１５】

【作用】上記のスラットに、演出効果を期待する意匠物
を、デザイン上の目的を達成する配置になるよう挿入し
て保持することにより、大掛かりな作業を行わずに、図
案の表示や変更、光学的効果の変更を容易に行うことが
出来る。

【００１６】遮光のためには、例えばアルミ箔などの金
属箔や、光透過性の低い樹脂からなる意匠物を挟入する
ことにより、遮光を行う。更に該意匠物の室外に面する
側に、金属光沢などの反射特性を与えることにより、夏
季の強い日差しを反射して遮断することが可能であるた
め、冷房効果の向上及び省エネルギー効果が期待出来
る。

【００１７】減光や目隠しのためには、意匠物として、
メッシュ状のパネルや、薄い紙片や、半透明の樹脂パネ
ルでスラット幅のものを用いることにより、従来のブラ
インドで実施された単純な半開き状態による減光作用と
同等の効果が得られる。本発明では更に、ブラインドの
半開きによる不十分な目隠しを防止し、且つ閉塞感を取
り除いて快適感を与え、加えて、レース状の意匠物を用
いた目隠しによると、ブラインドを介して暗い側から明
るい側の状況を伺うことが出来る。また、これらの減光
部材と、前記遮光用部材などを組み合わせることによ
り、さらに自由な光の演出を可能ならしめる。

【００１８】図案や文字の表示や変更のためには、スラ
ット幅の短冊状のパネルや紙片により構成したる意匠物
を、意匠上の目的を達成するように然るべき順序に配列
して挿入することにより、全体として一意の図案や文字
を容易に設置し、または容易に変更することが出来る。
さらに、スラットの表面と裏面にそれぞれ異なる意匠物
を配設することにより、外部若しくは内部に対して、２
種類の意匠を選択的に表示することが可能である。

【００１９】以下、本発明の実施例について説明する。

【第１の実施例】第１図及び第２図に示す実施例は、周
辺部に第２の部材と係合する構造を有するスラットであ
って、該スラットと該第２の部材が係着し、意匠物を挟
持することを特徴とする。スラット１は可撓性樹脂から
なり、該スラットの一辺に舌片４を形成し、対辺にはス
リット状の穴３を形成してなる。

【００２０】舌片の奥行きは、一例として、スラットに
開けた紐穴１４の直径より大きく設定する。該奥行きを
確保することにより、スラット１と第２の部材２を組み
合わせ、昇降コードを係入してブラインド装置を構成し
た際、スラット１と第２の部材２の位置関係が舌片方向
にずれても、昇降コードに拘束されて、スラット１と第
２の部材２が離脱することがない。

【００２１】第１図に示す第２の部材２は、本実施例で
はスラットと全く同じ形状の部材を用いた例を示す。ス
ラットと該第２の部材を用いて、ブラインド装置として
全体を組み立てる際に、舌片とスリット状の穴に関し
て、スラットと該第２の部材の方向が相互に相反する方
向をなすように舌片の方向を配置して、舌片をスリット
状の穴に係入し、昇降コードにより連綴する。実施に際
し、スラットと第２の部材が異なる形状であっても差し
支えない。

【００２２】上記スラット及び第２の部材を形成する材
質は、内包する意匠物を表示することが可能となるよ
う、または意匠物を透過した外光が演出効果をもたらす
よう、透明樹脂若しくは透明に近い光学特性を持つ樹脂
によって形成されるものである。

【００２３】上記スラット及び第２の部材を形成する材
質はさらに、金属若しくは不透明材料であってもかまわ
ない。ただし不透明材料を用いる際は、内包する意匠物
を表示することが可能となるよう、または意匠物を透過
した外光が演出効果をもたらすよう、スラットまたは第
２の部材に開口部もしくは透明部材からなる導光部をを
設ける。

【００２４】意匠物５は、ブラインド装置を構成した場
合に、目的の意匠を表示するようにスラット幅に截断
し、紐穴から一辺に向け切り目を入れて昇降コードを係
入し得るように形成したものである。該意匠物をスラッ
ト１と第２の部材２の間に配置して、前記係合のための
舌片４をスリット３に挿入して組み合わせることによ
り、意匠物５の脱落を防止する

【００２５】第３図から第１６図までは全て、第１の実
施例に関連するその他の変形実施例及びその断面図であ
る。以下に示す変形実施例において、スラットおよび第
２の部材が金属若しくは不透明材料からなる場合、開口
部もしくは透明部材からなる導光部をスラット及び第２
の部材に設けることにより、挟持する意匠物を表示す
る、または、開口部を透過した外光が演出効果をもたら
す。

【００２６】第３図及び第４図は周辺部に第２の部材と
係合する構造を有するスラットであり、該スラットと該
第２の部材が係着し、意匠物を挟持することを特徴とす
る。

【００２７】該スラット若しくは該第２の部材の、何れ
かの両端に舌片を有する形状でかつ、他方は両端にスリ
ット穴を形成した形状からなる。意匠物をこれらの部材
の間に配設し、舌片をスリット穴に係入し、昇降コード
により連綴して、意匠物を保持する。

【００２８】第５図及び第６図は周辺部に第２の部材と
係合する構造を有するスラットであり、該スラットと該
第２の部材が係着し、意匠物を挟持することを特徴とす
る。

【００２９】該スラット若しくは該第２の部材の何れか
一方の一端に返り６を有し、かつ他端にスリット穴を形
成した部材であり、他方は一方に舌片を有する形状から
なる部材である。意匠物をこれらの部材の間に配設し、
Ｕ字形状の断面部分に他方の部材を係合し、舌片をスリ
ット穴に係入し、昇降コードにより連綴して、意匠物を
保持する。

【００３０】第７図及び第８図は周辺部に第２の部材と
係合する構造を有するスラットであり、該スラットと該
第２の部材が係着し、意匠物を挟持することを特徴とす
る。

【００３１】該スラット若しくは該第２の部材の何れか
一方の一端に返り６を有し、かつ他端に舌片を形成した
部材であり、他方は一方にスリット穴を有する形状から
なる部材である。意匠物をこれらの部材の間に配設し、
Ｕ字形状の断面部分に他方の部材を係合し、舌片をスリ
ット穴に係入し、昇降コードにより連綴して、意匠物を
保持する。

【００３２】第９図及び第１０図は、周辺部に第２の部
材と係合する構造を有するスラットであり、該スラット
と該第２の部材が係着し、意匠物を挟持することを特徴
とする。

【００３３】該スラット若しくは該第２の部材の、何れ
かの両端に一部分がＳ字形状を形成をした弾性体からな
る返り６を有する。意匠物をこれらの部材の間に配設
し、該第２の部材の弾性変形を利用してスラットと組み
合わせ、保持する。

【００３４】第１１図及び第１２図は、周辺部に第２の
部材と係合する構造を有するスラットであり、該スラッ
トと該第２の部材が係着し、意匠物を挟持することを特
徴とする。

【００３５】該スラットと係合する該第２の部材の両端
にＵ字形状をした返り６を形成した部材であり、意匠物
をこれらの部材の間に配設し、第２の部材の弾性変形を
利用してスラットを挿入し、保持する。

【００３６】第１３図及び第１４図は、周辺部に第２の
部材と係合する構造を有するスラットであり、断面の一
部がＵ字形状をなすスラット６と押圧板１０と弾性体ク
リップ９とからなり、意匠物を挟持して保持することを
特徴とする。

【００３７】該スラットは、該Ｕ字部分に意匠物と、意
匠物を押圧する方向に凸となるように断面を形成した押
圧板１０を同時に係入し、断面がＵ字等の形状をした弾
性体からなるクリップ９を用いて、意匠物５と押圧板１
０をスラットに係止することにより意匠物を挟持する。
押圧板を透明樹脂で形成することにより、意匠物５の両
面を展示することが出来る。

【００３８】第１５図及び第１６図は、周辺部に第２の
部材と係合する構造を有するスラットであり、断面の一
部がＵ字形状をなすスラット６と押圧板１１とからな
り、意匠物を挟持して保持することを特徴とする。

【００３９】該スラットは、両端部に形成されたＵ字部
分に意匠物５と押圧板１１を同時に係入し、スラットに
係止することにより意匠物を挟持する。押圧板を透明樹
脂で形成することにより、意匠物５の両面を展示するこ
とが出来る

【００４０】

【第２の実施例】本実施例は、第１７図から第２０図に
示すように、スラット６の断面の全部、もしくは一部
を、Ｕ字形状に形成してなるものである。以下に示す実
施例において、スラットおよび第２の部材が金属若しく
は不透明材料からなる場合、開口部もしくは透明部材か
らなる導光部をスラット及び第２の部材に設けることに
より、挟持する意匠物を表示する、または、開口部を透
過した外光が演出効果をもたらす。

【００４１】第１７図及び第１８図は、断面の全部また
は一部がＵ字形状をなすスラットであり、意匠物を挟持
して保持することを特徴とする。

【００４２】該Ｕ字型スラットは、該Ｕ字部分に意匠物
を挟入し保持することを特徴とする。第１７図及び第１
８図に示すスラットでは、意匠物５を押圧するための舌
片８をスラット６に設け、スラットの傾斜角を変更した
際に意匠物が逸脱することを防止する構造にしてある。
舌片８は、スラット６の一部をコ字状に截断し、塑性変
形して形成したものである。

【００４３】第１９図及び第２０図は、第１７図及び第
１８図に示す実施例に関連するその他の変形実施例であ
る。第１９図は、断面がＵ字形状をなすスラットであ
り、意匠物を挟持して保持することを特徴とする。

【００４４】該スラットは、意匠物を挟入した後、断面
がＵ字等の形状をした弾性体からなるクリップ９を開口
部に係止し、スラットを封止することを特徴とする。該
スラットは、一部をコ字状に截断し塑性変形して形成さ
れた舌片を持たなくてもよい。

【００４５】

【第３の実施例】本実施例は、光を透過するフィルムか
らなる袋状のスラットであり、意匠物を内包して保持す
ることを特徴とする。スラットが不透明材料からなる場
合、開口部もしくは透明部材からなる導光部をスラット
に設けることにより、挟持する意匠物を表示する、また
は、開口部を透過した外光が演出効果をもたらす。

【００４６】第２１図及び第２２図は、透明若しくは光
を透過する硬質フィルムなどからなる袋状のスラットで
ある。該袋状スラットの短面両開口部を封止し、意匠物
をスラットの長辺の一方から、スラットを横断する方向
に挿入するように形成してある。

【００４７】開口部の一端には舌片１２を形成し、他端
には該舌片を挿入するスリット穴１３を設けてある。実
施に際しては、舌片およびスリット穴を省略して、弾性
体からなるクリップを係止して袋状スラットを封止して
もかまわない。

【００４８】意匠物５を袋状スラット１０に内包し、舌
片をスリット穴に挿入することにより、意匠物の脱落を
防止する。

【００４９】

【第４の実施例】本実施例は不透明材料と透明材料の組
み合わせによって形成したスラットであって、該スラッ
トを用いてブラインドを構成することにより、全体とし
てステンドグラスに類する光学的演出効果をもたらすも
のである。

【００５０】第２３図及び第２４図に示すスラットは、
スラット６の一部を有色もしくは無色の透明材料からな
る導光部を設けて形成し、意匠表示を行うと同時に外光
の導入を図り、演出効果をもたらすものである。該スラ
ットは無色透明もしくは不透明のフレーム１６に、有色
もしくは無色の透明度の高い或いは透明の、薄板状可撓
性材料からなる意匠プレート１７を嵌め込んで構成す
る。

【００５１】プレート１７は目的の意匠の一部分を表す
ため、固有の形状からなる単色のプレートと隙間を埋め
るための固有の形状からなるプレートの集合体により、
矩形などの基本形状を有する。もしくは矩形などの基本
形状の内部を配色が異なる複数の領域に分割してなるプ
レートである。

【００５２】該プレートの着脱には、第２３図に示すよ
うにプレートの上下辺を加圧して中央を湾曲させること
により挿抜し、挿抜後圧力を取り除くことによって行
う。フレーム１６は内部に溝を有し、プレート１７を嵌
め込む構造である。

【００５３】実施に当たり、フレーム１６は射出成形に
よる一体物若しくは、溝を有する部材と梁とからなる組
み立て物であってもよい。

【００５４】

【発明の効果】この発明によれば、意匠物を挟入して保
持することが容易であり、意匠物の視覚的効果および光
学的効果を充分に奏することが可能である。

【００５５】断面の全部または一部がＵ字形状をなすス
ラットであって、意匠物を挟持することを特徴とするス
ラットにおいては、構造が単純でありかつ、意匠物を挟
入するための作業が容易である。

【００５６】光を透過するフィルムからなる袋状のスラ
ットであって、意匠物を内包して保持することを特徴と
するスラットにおいては、薄物の意匠物から肉厚の意匠
物および多少の構造物を有する意匠物の保持を容易に
し、かつ、ホコリなどによる汚れから意匠物を保護する
ことが出来る。

【００５７】不透明材料と透明材料の組み合わせによっ
て形成したスラットにおいては、全体としてステンドグ
ラスに類する光学的演出効果をもたらすことが出来る。

【００５８】以上のいずれのスラットにおいても、上記
スラットを採用して構成したブラインド装置は、従来の
スラットを用いた場合に期待し得ない以下の効果を奏す
る。 １．目隠しのために遮蔽した場合においても、外光を導
入することが可能であるため、日中に部屋全体が暗くな
ることがない。 ２．スラットの配色やデザインを自由に設定できるた
め、使用する場所、季節、演出しようとする雰囲気、等
の目的に応じた意匠の設定を行い、心理的な閉塞感を取
り除くことが可能である。 ３．スラットそのものに図案や文字を施したり、スラッ
トに施された図案や文字を変更する際の作業性が非常に
良く、ブラインド装置全体を取り外す必要がない。 ４．ブラインド全体に、季節の変化などに対応する図案
を表示したり、新製品の発表毎に製品のイメージを表示
するなどの、柔軟性に富む自由な意匠表示を可能にす
る。 ５．事務所や店舗などの終業後に降ろされたブラインド
を、広告や芸術性の高い展示物に活用することが可能で
あるため、外部からこれを見る人の心を和ませることが
出来ると同時に、宣伝効果を有することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例に示す、周辺部に第２の部材と係
合する穴および舌片を有し、スラットと第２の部材が同
じ形状である例。

【図２】第１に示す実施例の組立て断面図を示す。

【図３】第１の実施例の変形実施例の一つであって、ス
ラットもしくは第２の部材の、何れかの両端に舌片若し
くはスリット穴有する例。

【図４】図３に示す変形実施例の組立て断面図を示す。

【図５】第１の実施例の変形実施例の一つであって、ス
ラットもしくは第２の部材の、何れか一方の一端に返り
部を有し他端にスリット穴を有し、他方は一方に舌片を
有する例。

【図６】図５に示す変形実施例の組立て断面図を示す。

【図７】第１の実施例の変形実施例の一つであって、ス
ラットもしくは第２の部材の、何れか一方の一端に返り
部を有し他端に舌片を有し、他方は一方にスリット穴を
有する例。

【図８】図７に示す変形実施例の組立て断面図を示す。

【図９】第１の実施例の変形実施例の一つであって、ス
ラットもしくは第２の部材の何れかの両端に一部分がＳ
字形状を形成した返り部６を有する例。

【図１０】図９に示す変形実施例の組立て断面図を示
す。

【図１１】第１の実施例の変形実施例の一つであって、
第２の部材の両端にＵ字形状をした返り６を形成した
例。

【図１２】図１１に示す変形実施例の組立て断面図を示
す。

【図１３】第１の実施例の変形実施例の一つであって、
断面の一部がＵ字形状をなすスラットと押圧板と弾性体
クリップとからなる例。

【図１４】図１３に示す変形実施例の組立て断面図を示
す。

【図１５】第１の実施例の変形実施例の一つであって、
両端部に形成されたＵ字部分に意匠物と押圧板を同時に
係入し、意匠物を挟持する例。

【図１６】図１５に示す変形実施例の組立て断面図を示
す。

【図１７】第２の実施例に示す、断面がＵ字形状をな
し、コ字状に截断した舌片を有するスラットの例。

【図１８】図１７に示す実施例の組立て断面図を示す。

【図１９】第２の実施例の変形実施例の一つであって、
断面がＵ字形状で、開口部を弾性体からなるクリップで
係止するスラットの例。

【図２０】図１９に示す変形実施例の組立て断面図を示
す。

【図２１】第３の実施例に示す、光を透過するフィルム
からなる袋状のスラットの例。

【図２２】図２１に示す実施例の組立て断面図を示す。

【図２３】第４の実施例に示す、無色透明もしくは不透
明のフレームと、有色もしくは無色の透明度の高い或い
は透明の意匠プレートからなるスラットの例。

【図２４】図２３に示す実施例の組立て断面図を示す。

【符号の説明】

１ スラット ２ 第２の部材 ３ スリット穴 ４ 舌片 ５ 意匠物 ６ 返り部分 ７ 請求項２に示すスラット ８ コ字状に裁断した舌片 ９ 弾性体クリップ １０ 押圧板 １１ 押圧板 １２ 舌片 １３ スリット穴 １４ 紐穴 １５ 袋状スラット １６ フレーム １７ 意匠プレート

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 周辺部に第２の部材と係合する構造を有
   するスラットであって、該スラットと該第２の部材が係
   着し、意匠物を挟持して表示することを特徴とするスラ
   ット。
2. 【請求項２】 断面の全部または一部がＵ字形状をなす
   スラットであって、意匠物を挟持して表示することを特
   徴とするスラット。
3. 【請求項３】 光を透過する樹脂からなる袋状のスラッ
   トであり、意匠物を内包して表示することを特徴とする
   スラット。
4. 【請求項４】 開口部を有するフレームと、有色又は無
   色の透明部材からなる意匠要素としての導光部とからな
   り、透過する光線のスペクトル及び透過領域を制限する
   ことを特徴とするブラインド用スラット。