JPH11314246A - 可動部をもつ成形品及びその製造方法 - Google Patents

可動部をもつ成形品及びその製造方法

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JPH11314246A
JPH11314246A JP12607098A JP12607098A JPH11314246A JP H11314246 A JPH11314246 A JP H11314246A JP 12607098 A JP12607098 A JP 12607098A JP 12607098 A JP12607098 A JP 12607098A JP H11314246 A JPH11314246 A JP H11314246A
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molded product
molded article
molded
mold
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JP12607098A
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Shiro Ezaki
史朗 江崎
Kentaro Hayashi
健太郎 林
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/03Injection moulding apparatus
    • B29C45/04Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves
    • B29C45/06Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves mounted on a turntable, i.e. on a rotating support having a rotating axis parallel to the mould opening, closing or clamping direction
    • B29C45/062Injection moulding apparatus using movable moulds or mould halves mounted on a turntable, i.e. on a rotating support having a rotating axis parallel to the mould opening, closing or clamping direction carrying mould halves co-operating with fixed mould halves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0017Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor moulding interconnected elements which are movable with respect to one another, e.g. chains or hinges
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    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1615The materials being injected at different moulding stations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】汎用の射出成形機にて可動部の型内組立を行う
ことにより、製造費を低減できる可動部をもつ成形品及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】金型9には部品本体の形状に対応した第1
キャビティ10と、蓋3の形状に対応した第2キャビテ
ィ11が設けられている。可動金型9bにはスライドコ
ア13が第2キャビティ11内の蓋3の先端部に対応す
る位置に出没可能に設けられている。第2キャビティ1
1内に一次成形ゲート14bから樹脂を流し込み、孔を
有する蓋3を射出成形する。次に、型開きした後、可動
金型9bを軸Xを中心として180度回転させるととも
に、スライドコア13を孔内から後退させる。型締め
後、第1キャビティ10内に前記した樹脂と同一の樹脂
を流し込み、部品本体の射出成形を行って、部品本体の
軸部を蓋3の孔内に嵌挿された状態に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動部をもつ成形
品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形において、可動部を型内
組立することにより成形後の組立を廃止することができ
る所謂2色成形が知られている。2色成形はシリンダを
2本有する2色成形機を使用することにより行われ、そ
れぞれのシリンダから溶融した異なる合成樹脂を射出
し、その結果、2種類の合成樹脂からなる成形品が製造
される。尚、2色成形では2種類の合成樹脂は互いに密
着しないもの(例えば、ABS樹脂とPOM樹脂の組み
合せ)が使用される。従って、2色成形にて製造された
成形品は2種類の合成樹脂が互いに密着しないため、可
動部を介して2つの部品が相対移動可能に連結された状
態(組み立てられた状態)となる。その結果、成形後の
組立を廃止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、2色成形に
は前記したように、シリンダを2本有する2色成形機が
必要であった。従って、2色成形機は汎用の射出成形機
と比べると高価であり、その結果、成形品の製造費の高
騰を招いていた。
【0004】本発明の目的は、汎用の射出成形機にて可
動部の型内組立を行うことにより、製造費を低減できる
可動部をもつ成形品及びその製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明では、一次成形品と二次成形品とが
連結部を介して相対移動可能に連結された可動部をもつ
成形品の製造方法であって、前記一次成形品を成形する
ときは、金型に形成された一次成形品用のキャビティ内
の前記連結部に対応する位置にコア部材を配置して第1
支持部に孔を有する一次成形品を射出成形し、前記二次
成形品を成形するときは、前記コア部材を前記一次成形
品の孔内から後退させた後、前記一次成形品と同じ材料
にて二次成形品の射出成形を行って、二次成形品の第2
支持部の突部を一次成形品の第1支持部の孔内に嵌挿さ
れた状態に形成することを特徴とする可動部をもつ成形
品の製造方法をその要旨としている。
【0006】請求項2の発明は、一次成形品と二次成形
品とが連結部を介して相対移動可能に連結された可動部
をもつ成形品の製造方法であって、第1支持部に孔が形
成された前記一次成形品を成形した後、前記一次成形品
の第1支持部を金型に形成された二次成形品用のキャビ
ティに配置される状態でセットして、前記一次成形品と
同じ材料にて二次成形品の射出成形を行い、二次成形品
の第2支持部の突部を一次成形品の第1支持部の孔内に
嵌挿された状態に形成することを特徴とする可動部をも
つ成形品の製造方法をその要旨としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の可動部をもつ成形品の製造方法において、前記
一次成形品を成形するときは、溶融した結晶性樹脂を射
出成形し、前記二次成形品を成形するときは、前記一次
成形品の射出成形時とは射出タイミングが異なる時に、
前記一次成形品と同じ溶融した結晶性樹脂を射出成形す
ることをその要旨としている。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3のうち
いずれか1に記載の可動部をもつ成形品の製造方法によ
って製造され、一次成形品と二次成形品とが連結部を介
して相対移動可能に連結された可動部をもつ成形品であ
って、前記連結部の前記一次成形品側には孔が形成され
ているとともに、前記連結部の前記一次成形品と同じ材
料からなる二次成形品側には突部が形成されており、前
記孔には前記突部が嵌挿されていることを特徴とする可
動部をもつ成形品をその要旨としている。
【0009】(作用)請求項1の発明では、一次成形品
を成形するときは、一次成形品の連結部に対応する位置
にコア部材が配置された状態で射出成形が行われ、第1
支持部に孔を有する一次成形品が形成される。次に、二
次成形品を成形するときは、コア部材が一次成形品の孔
内から後退した状態で、一次成形品と同じ材料にて二次
成形品の射出成形が行われる。そして、一次成形品の第
1支持部の孔内に嵌挿された状態の突部を有する第2支
持部を備えた二次成形品が形成される。即ち、一次成形
品と二次成形品を成形するときは、同じ材料にてそれぞ
れ射出成形が行われる。従って、2色成形機を用いなく
てもよく、シリンダが1本の射出成形機にて一次成形品
と二次成形品とが連結部を介して相対移動可能に連結さ
れた可動部をもつ成形品が成形される。
【0010】請求項2の発明では、第1支持部に孔が形
成された一次成形品が成形される。次に、その一次成形
品の第1支持部が金型に形成された二次成形品用のキャ
ビティに配置された状態で、一次成形品と同じ材料にて
二次成形品の射出成形が行われる。そして、一次成形品
の第1支持部の孔内に嵌挿された状態の突部を有する第
2支持部を備えた二次成形品が形成される。即ち、一次
成形品と二次成形品を成形するときは、同じ材料にてそ
れぞれ射出成形が行われる。従って、2色成形機を用い
なくてもよく、シリンダが1本の射出成形機にて一次成
形品と二次成形品とが連結部を介して相対移動可能に連
結された可動部をもつ成形品が成形される。
【0011】請求項3の発明では、溶融した結晶性樹
脂、この場合、結晶性樹脂の中でも特に、射出タイミン
グが異なると同一温度で溶融しても互いに密着しない結
晶性樹脂を射出成形することにより一次成形品が成形さ
れる。次に、一次成形品の射出成形時とは射出タイミン
グが異なる時に、一次成形品と同じ溶融した結晶性樹脂
を射出成形することにより二次成形品が成形される。こ
こで、射出タイミングが異なると同一温度で溶融しても
互いに密着しない結晶性樹脂を使用して射出成形が行わ
れるため、一次成形品と二次成形品とは互いに固着しな
い。従って、一次成形品と二次成形品とが連結部を介し
て相対移動可能に連結された可動部をもつ成形品が成形
される。
【0012】請求項4の発明では、一次成形品の孔には
二次成形品の突部が嵌挿されている。即ち、可動部をも
つ成形品は一次成形品と二次成形品とが連結部を介して
相対移動可能に連結されているため成形後に組み立てる
必要はなく、該成形品をそのまま次工程に送ることがで
きる。従って、製造工程を簡単にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1に示すように、可動
部をもつ成形品としての蝶番状部品1は、二次成形品と
しての部品本体2と一次成形品としての蓋3とが、連結
部としての蝶番部4を介して相対回動可能に連結されて
いる。蝶番部4は、部品本体2に形成された第2支持部
5と、蓋3に形成された第1支持部6とで構成されてい
る。
【0014】部品本体2は、略円筒状に形成され、その
一端面には第2支持部5が設けられている。第2支持部
5は部品本体2の一端面から突出するように形成され、
第2支持部5の先端部5aは円柱状に形成されている。
そして,先端部5aの両端面には、突部としての軸部5
bが突設されている。また、部品本体2には、該部品本
体2の中心軸αを中心として第2支持部5が設けられた
位置とは180度反対の位置に第1係合部7が設けられ
ている。
【0015】蓋3は、その外周面に第1支持部6が設け
られている。第1支持部6は蓋3の外周面に対してほぼ
直角方向に突出する状態に形成されている。そして、第
1支持部6の先端部6aは部品本体2と蓋3とが連結さ
れた状態において、第2支持部5の先端部5aを挟むよ
うに2つ設けられている。先端部6aは、孔6bを有す
る円筒状に形成されている。また、蓋3には、該蓋3の
中心軸βを中心として第1支持部6が設けられた位置と
は180度反対の位置に第2係合部8が設けられてい
る。
【0016】そして、蓋3の2つの孔6bに部品本体2
の軸部5bが嵌挿され、蝶番状部品1の部品本体2と蓋
3とが相対回動可能に連結されている。尚、蓋3が部品
本体2側に回動することにより第2係合部8が第1係合
部7に嵌合され、蝶番状部品1が閉じた状態になる。
【0017】又、部品本体2と蓋3とは射出タイミング
が異なると同一温度で溶融しても互いに密着しない結晶
性樹脂が用いられ、本実施形態では、共にポリアセター
ル樹脂が用いられている。
【0018】次に、以上のように構成された蝶番状部品
1の製造方法について説明する。蝶番状部品1は、図2
に示すように、固定金型9aと可動金型9bとで構成さ
れた金型9及び図示しない射出成形機を用いて製造され
る。可動金型9bは軸Xを中心として回転可能に構成さ
れている。この金型9には、部品本体2の形状に対応し
た空間である二次成形品用のキャビティとしての第1キ
ャビティ10と、蓋3の形状に対応した空間である一次
成形品用のキャビティとしての第2キャビティ11が設
けられている。又、金型9において軸Xを中心として1
80度対称な位置には、部品本体2の形状に対応した空
間である第1キャビティ10と、蓋3の形状に対応した
空間である第2キャビティ11が設けられている。さら
に、可動金型9bには、コア部材としてのスライドコア
13が第2キャビティ11内の一次成形品の蝶番部4に
対応する位置に出没可能に設けられている。同スライド
コア13は円柱状に形成されている。
【0019】又、射出成形機には図示しない単一のシリ
ンダが設けられており、該シリンダから溶融された樹脂
(本実施形態ではポリアセタール樹脂)がスプルー1
2、ランナ14a、15a及びゲート14b、15bを
介して射出される。
【0020】蝶番状部品1は、一次成形品である蓋3を
成形した後、二次成形品である部品本体2を成形するこ
とにより製造される。尚、以下の蝶番状部品1の製造方
法では、説明の便宜上、図3の右側(同図において軸X
よりも右側)、図4の右側、図5の左側、図6の左側、
図3の左側、図4の左側の順に説明を行うが、実際には
各図3〜6における上記と反対側でも同時に作業が行わ
れている。
【0021】まず、図3の右側(一次成形側)に示すよ
うに、第2キャビティ11内に一次成形ゲート14bか
ら樹脂を流し込み蓋3を射出成形する。この際、図7に
示すように、第2キャビティ11内にはスライドコア1
3が配置されており、蓋3の第1支持部6の先端部6a
には孔6bが形成される。
【0022】次に、可動金型9bを型開きし、図4の右
側に示す状態にする。このとき、蓋3は可動金型9bに
伴って下方に移動される。その後、図5に示すように、
可動金型9bを軸Xを中心として180度回転させた
後、該可動金型9bを型締めして固定金型9aと可動金
型9bとを接合させ、図6に示す状態にする。
【0023】そして、図8に示すように、第2キャビテ
ィ11内のスライドコア13を第1支持部6の両側方側
に移動させ、該スライドコア13を孔6bから退避させ
る。その状態で、第1キャビティ10内に二次成形ゲー
ト15bから樹脂を流し込むと、図3の左側(二次成形
側)に示す状態となり、部品本体2が射出成形される。
この際、図8に示すように、孔6b内に樹脂が導入され
て、部品本体2の第2支持部5の先端部5aには孔6b
に嵌挿された軸部5bが形成される。
【0024】ここで、蓋3及び部品本体2の材質に射出
タイミングが異なると同一温度で溶融しても互いに密着
しない結晶性樹脂(本実施形態では、共にポリアセター
ル樹脂)が用いられている。従って、蓋3と部品本体2
とが互いに固着することはなく、蓋3と部品本体2とが
蝶番部4を介して相対回動可能に連結された状態に形成
される。
【0025】次に、可動金型9bを型開きすると、図4
の左側に示すように、成形後の蝶番状部品1は可動金型
9bに挿通された図示しない押出ピンによって該可動金
型9bから突き出される。従って、第2支持部5と第1
支持部6とを介して相対回動可能に連結された蝶番状部
品1が製造できる。
【0026】尚、図3の右側(一次成形側)において蓋
3が射出成形されるときには、同時に同図の左側(二次
成形側)において、該蓋3よりも1つ前に成形された蓋
3に対して部品本体2が射出成形される。即ち、金型9
内では形状の異なるものを同一型内で成形する所謂セッ
ト取りが行われる。そして、図4の左側に示すように、
可動金型9bが型開きされると、前記した蝶番状部品1
よりも1つ前の蝶番状部品1が取り出される。又、図3
の左側(二次成形側)において部品本体2が射出成形さ
れるときには、同時に同図の右側(一次成形側)におい
て、前記した蓋3よりも1つ後の蓋3が射出成形され
る。
【0027】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、蓋3を成形するときは、該蓋3
の第1支持部6の先端部6aに対応する位置にスライド
コア13を配置した状態で射出成形を行い、該先端部6
aに孔6bを有する蓋3を形成した。次に、部品本体2
を成形するときは、スライドコア13を蓋3の孔6b内
から後退させた状態で、蓋3と同じ材料(ポリアセター
ル樹脂)にて部品本体2の射出成形を行った。そして、
蓋3の第1支持部6の孔6b内に嵌挿された状態の軸部
5bを有する第2支持部5を備えた部品本体2を形成し
た。従って、蓋3と部品本体2を成形するときは、同じ
材料にてそれぞれ射出成形を行ったため、高価な2色成
形機を用いなくてもよく、シリンダが1本の安価な汎用
の射出成形機にて蓋3と部品本体2とが蝶番部4を介し
て相対回動可能に連結された蝶番状部品1を成形するこ
とができる。
【0028】(2)本実施形態では、まず、溶融したポ
リアセタール樹脂を射出成形することにより蓋3を成形
した。次に、蓋3の射出成形時とは射出タイミングが異
なる時に、該蓋3と同じ溶融したポリアセタール樹脂を
射出成形することにより部品本体2を成形した。ここ
で、ポリアセタール樹脂は射出タイミングが異なると同
一温度で溶融しても互いに密着しないため、蓋3と部品
本体2とは互いに固着しない。従って、蓋3と部品本体
2とが蝶番部4を介して相対回動可能に連結された蝶番
状部品1を成形することができる。
【0029】(3)本実施形態では、蓋3の孔6bに部
品本体2の軸部5bが嵌挿された状態の蝶番状部品1を
製造した。即ち、蝶番状部品1は蓋3と部品本体2とが
蝶番部4を介して相対回動可能に連結されているため成
形後に組み立てる必要はなく、該蝶番状部品1をそのま
ま次工程に送ることができる。従って、製造工程を簡単
にでき、蝶番状部品1を安価にて提供することができ
る。
【0030】(4)本実施形態では、部品本体2の第2
支持部5の先端部5aを挟むように蓋3の第1支持部6
の先端部6aを形成した。従って、同じ強度を有する軸
部5bを形成する場合、長い軸部を1本形成するよりも
短い軸部5bを2本形成する方が孔6b内に樹脂が導入
されやすいため、部品本体2の軸部5bを容易に形成す
ることができる。
【0031】(5)本実施形態では、金型9を固定金型
9aと可動金型9bとで構成し、蓋3を射出成形した
後、可動金型9bを蓋3とともに型開きし、該可動金型
9bを軸Xを中心として180度回転させた後、可動金
型9bを型締めして固定金型9aと可動金型9bとを接
合し、部品本体2を射出成形した。従って、蓋3を可動
金型9bと一体的に移動させるのが容易となり、部品本
体2の射出成形工程に容易に蓋3を送ることができる。
【0032】(6)本実施形態では、蝶番状部品1の蓋
3を射出成形するのと同時に、もう1つの蝶番状部品1
の部品本体2を射出成形した。その後、蝶番状部品1の
部品本体2を射出成形するのと同時に次の蝶番状部品1
の蓋3を射出成形した。ここで、射出成形機の1本のシ
リンダからポリアセタール樹脂を射出して同時に蓋3及
び部品本体2を成形した。従って、1本のシリンダから
蓋3及び部品本体2用のポリアセタール樹脂が射出され
るため、蓋3及び部品本体2を成形するときの成形条件
(温度、圧力等)は同一となる。その結果、蓋3及び部
品本体2を一定の品質をもって維持することができる。
【0033】又、蝶番状部品1の蓋3を製造しながら、
もう1つの蝶番状部品1の部品本体2を同時に製造し
た。即ち、形状の異なるものを同一型内で成形する所謂
セット取りを行うことができる。
【0034】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・前記実施形態では、蓋3及び部品本体2の材質をポリ
アセタール樹脂としたが、PA(ポリアミド樹脂)、P
BT(飽和ポリエステル樹脂)等の射出タイミングが異
なると同一温度で溶融しても互いに密着しない結晶性樹
脂としてもよい。このようにした場合には、前記実施形
態における(1)〜(6)に記載の効果が得られる。
【0035】・また、前記実施形態では、蓋3と部品本
体2とが蝶番部4を介して相対回動可能に連結された可
動部をもつ成形品としての蝶番状部品1としたが、一次
成形品と二次成形品とが連結部を介してスライド可能に
連結された可動部をもつ成形品としてのスライド部品と
してもよい。この場合、一次成形品に孔又は溝を形成す
るとともに、二次成形品に前記孔又は溝に沿ってスライ
ドするスライド部材を設ける。このようにした場合に
は、前記実施形態における(1)〜(3)、(5)、
(6)に記載の効果が得られる。
【0036】・さらに、前記実施形態では、可動金型9
bを軸Xを中心として回転可能としたが、固定金型9a
を軸Xを中心として回転可能に構成してもよい。この場
合、蓋3を射出成形した後、可動金型9bを型開きす
る。そして、固定金型9aを軸Xを中心として180度
回転させる。その後、可動金型9bを型締めして固定金
型9aと可動金型9bとを接合させ、部品本体2を射出
成形する。このようにした場合には、前記実施形態にお
ける(1)〜(4)、(6)に記載の効果が得られる。
【0037】・さらに又、前記実施形態では、蓋3を射
出成形した後、可動金型9bを回転させて部品本体2を
射出成形することにより蝶番状部品1を製造したが、可
動金型9bを回転させずに蝶番状部品1を製造可能な構
成としてもよい。即ち、金型9は第1キャビティ10と
第2キャビティ11とを有し、蓋3の製造時に第1キャ
ビティ10内に樹脂が入らないものであればよい。
【0038】例えば金型に第1キャビティ10と第2キ
ャビティ11とが蝶番部4に対応する位置を介して連通
するキャビティを形成し、蝶番部4に対応する位置にス
ライドコア13を配置する。そして、蓋3の成形時には
第1キャビティ10内への樹脂の侵入を防ぐ分離壁を配
置して孔6bを有する蓋3を射出成形する。次に、スラ
イドコア13を孔6b内から後退させるとともに分離壁
を取り除いた後、部品本体2の射出成形を行って該部品
本体2の軸部5bを蓋3の孔6b内に嵌挿された状態に
形成する。このようにした場合には、前記実施形態にお
ける(1)〜(4)、(6)に記載の効果に加えて、金
型を小さくすることができるとともに、可動金型9bを
回転する作業が不要になるという効果が得られる。
【0039】・また、前記実施形態では、蓋3と部品本
体2とを1つの金型9にて成形したが、蓋3を成形する
金型と部品本体2を成形する金型とを別々に設けて、該
部品本体2を成形する金型内に蓋3を組み込んだ状態で
部品本体2を成形してもよい。このようにした場合に
は、前記実施形態における(1)〜(4)に記載の効果
に加えて、金型を小さくすることができるとともに、可
動金型9bを回転する作業が不要になるという効果が得
られる。
【0040】・さらに、前記実施形態では、蝶番状部品
1を一次成形品としての蓋3と二次成形品としての部品
本体2とで構成したが、蝶番状部品1を一次成形品とし
ての部品本体2と二次成形品としての蓋3とで構成して
もよい。この場合、部品本体2の第2支持部5の先端部
5aに孔が設けられ、蓋3の第1支持部6の先端部6a
に突部が設けられる。このようにした場合には、前記実
施形態における(1)〜(6)に記載の効果が得られ
る。
【0041】次に、前記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (1)請求項1又は請求項3に記載の可動部をもつ成形
品の製造方法において、金型は固定金型と可動金型とで
構成され、一次成形品を射出成形した後、可動金型を一
次成形品とともに型開きし、該可動金型を軸を中心とし
て回転させた後、可動金型を型締めして固定金型と可動
金型とを接合し、二次成形品を射出成形することを特徴
とする。従って、この(1)に記載の発明によれば、一
次成形品を可動金型と一体的に移動させるのが容易とな
り、二次成形品の射出成形工程に容易に一次成形品を送
ることができる。
【0042】(2)請求項1乃至3のうちいずれか1に
記載の可動部をもつ成形品の製造方法において、二次成
形品の第2支持部を挟むように一次成形品の第1支持部
が配置されていることを特徴とする。従って、この
(2)に記載の発明によれば、同じ強度を有する突部を
形成する場合、長い突部を1本形成するよりも短い突部
を2本形成する方が孔内に樹脂が導入されやすいため、
二次成形品の第2支持部の突部が形成されやすくなると
いう効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1乃至3に記
載の発明によれば、高価な2色成形機を用いることな
く、安価な汎用の射出成形機にて一次成形品と二次成形
品とが連結部を介して相対移動可能に連結された可動部
をもつ成形品を成形することができる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、可動部を
もつ成形品を安価にて提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蝶番状部品の斜視図。
【図2】金型内の模式断面図。
【図3】一次及び二次成形品成形状態の模式断面図。
【図4】一次及び二次成形品成形後に型開きを行ったと
きの模式断面図。
【図5】可動金型を反転させたときの模式断面図。
【図6】可動金型の反転後に可動金型を型締めして可動
金型と固定金型とを接合させたときの模式断面図。
【図7】一次成形品成形状態の部分模式断面図。
【図8】二次成形品成形状態の部分模式断面図。
【符号の説明】
1…可動部をもつ成形品としての蝶番状部品、2…二次
成形品としての部品本体、3…一次成形品としての蓋、
4…連結部としての蝶番部、5…第2支持部、5b…突
部としての軸部、6…第1支持部、6b…孔、9…金
型、10…二次成形品用のキャビティとしての第1キャ
ビティ、11…一次成形品用のキャビティとしての第2
キャビティ、13…コア部材としてのスライドコア。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次成形品(3)と二次成形品(2)と
    が連結部(4)を介して相対移動可能に連結された可動
    部をもつ成形品の製造方法であって、 前記一次成形品(3)を成形するときは、金型(9)に
    形成された一次成形品用のキャビティ(11)内の前記
    連結部(4)に対応する位置にコア部材(13)を配置
    して第1支持部(6)に孔(6b)を有する一次成形品
    (3)を射出成形し、 前記二次成形品(2)を成形するときは、前記コア部材
    (13)を前記一次成形品(3)の孔(6b)内から後
    退させた後、前記一次成形品(3)と同じ材料にて二次
    成形品(2)の射出成形を行って、二次成形品(2)の
    第2支持部(5)の突部(5b)を一次成形品(3)の
    第1支持部(6)の孔(6b)内に嵌挿された状態に形
    成することを特徴とする可動部をもつ成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 一次成形品(3)と二次成形品(2)と
    が連結部(4)を介して相対移動可能に連結された可動
    部をもつ成形品の製造方法であって、 第1支持部(6)に孔(6b)が形成された前記一次成
    形品(3)を成形した後、前記一次成形品(3)の第1
    支持部(6)を金型(9)に形成された二次成形品用の
    キャビティ(10)に配置される状態でセットして、前
    記一次成形品(3)と同じ材料にて二次成形品(2)の
    射出成形を行い、二次成形品(2)の第2支持部(5)
    の突部(5b)を一次成形品(3)の第1支持部(6)
    の孔(6b)内に嵌挿された状態に形成することを特徴
    とする可動部をもつ成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の可動部を
    もつ成形品の製造方法において、 前記一次成形品(3)を成形するときは、溶融した結晶
    性樹脂を射出成形し、 前記二次成形品(2)を成形するときは、前記一次成形
    品の射出成形時とは射出タイミングが異なる時に、前記
    一次成形品と同じ溶融した結晶性樹脂を射出成形するこ
    とを特徴とする可動部をもつ成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1に記載
    の可動部をもつ成形品の製造方法によって製造され、一
    次成形品(3)と二次成形品(2)とが連結部(4)を
    介して相対移動可能に連結された可動部をもつ成形品で
    あって、 前記連結部(4)の前記一次成形品(3)側には孔(6
    b)が形成されているとともに、前記連結部(4)の前
    記一次成形品(3)と同じ材料からなる二次成形品
    (2)側には突部(5b)が形成されており、前記孔
    (6b)には前記突部(5b)が嵌挿されていることを
    特徴とする可動部をもつ成形品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002248648A (ja) * 2001-02-27 2002-09-03 Molten Midori:Kk 複数材質成形体の成形方法
JP2015071293A (ja) * 2013-09-03 2015-04-16 三菱鉛筆株式会社 シャープペンシル
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JP2017030262A (ja) * 2015-08-03 2017-02-09 株式会社小糸製作所 射出成形方法および金型

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