JPH1131214A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1131214A
JPH1131214A JP9185060A JP18506097A JPH1131214A JP H1131214 A JPH1131214 A JP H1131214A JP 9185060 A JP9185060 A JP 9185060A JP 18506097 A JP18506097 A JP 18506097A JP H1131214 A JPH1131214 A JP H1131214A
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JP
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image
time
conversion processing
unit
input
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JP9185060A
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English (en)
Inventor
Isao Horiba
場 勇 夫 堀
Naoko Hara
直 子 原
Kenji Suzuki
木 賢 治 鈴
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波又は超音波などの情報キャリアを物体
に照射或いは透入し、この情報キャリアの変化を計測し
て画像情報を得る画像処理装置において、特に動画像を
対象とする場合に処理結果に動きによるボケや残像が生
ずることを防止し、雑音を低減する。 【解決手段】 超音波断層像などに代表される動画像を
処理対象とした場合に、時間変化成分算出部7により原
画像供給部1から入力した少なくとも注目画素を含む所
定領域の時系列データからその画像データの時間変化成
分を算出し、その算出結果を上記原画像供給部1からの
注目画素を含む所定領域の時系列データと共に画像変換
処理部2へ出力し、ニューラルネットワークで構成され
た画像変換処理部2の学習動作において対象部位の動き
を学習するようにしたものである。これにより、上記画
像変換処理部2における処理結果に動きによるボケを生
じたり、残像が生じたりすることを防止し、雑音を低減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光或いはX線など
を含めた電磁波又は超音波などの情報キャリアを物体に
照射或いは透入し、この情報キャリアの変化を計測して
画像情報を得る各種の医用画像診断装置又は放送用映像
処理装置又は産業用画像処理装置又は民生用画像撮影表
示装置などの画像処理装置に関し、特に、動画像を対象
とする場合に処理結果に動きによるボケや残像が生じる
ことを防止し、雑音を低減することができる画像処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像処理装置は、図11
に示すように、処理対象の画像データを出力する原画像
供給部1と、人工的神経素子を入力層及び中間層並びに
出力層の層構造をなすように結合してネットワークを構
成し上記原画像供給部1から少なくとも注目画素を含む
所定領域の時系列データを入力して画像変換処理を行う
と共に上記注目画素に対応するデータを出力するニュー
ラルネットワークで構成された画像変換処理部2と、こ
の画像変換処理部2で画像変換処理され出力された画像
情報を入力して表示する表示部3とを有して成ってい
た。そして、上記原画像供給部1から例えばX線像の時
系列データを出力し、画像変換処理部2により上記原画
像供給部1から出力されたX線像の時系列データを入力
してそのX線像のボケを回復する画像変換処理を行い、
表示部3により上記画像変換処理部2から出力されたX
線像を入力してボケ回復のなされたX線像を表示するよ
うになっていた。
【0003】ここで、図11に示す画像変換処理部2に
おける入力画像データは、例えば図12に示すように、
少なくとも処理対象画素4を含む所定領域の対象画像5
が複数枚時系列(T−4,T−3,T−2,T−1,
T)に並んだ時系列データ6によって構成されていた。
そして、上記時系列データ6の各対象画像5が時の経過
に従って順次画像変換処理部2に入力されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の画像処理装置においては、画像変換処理部2におけ
る入力画像データは上記時系列データ6の各対象画像5
が時の経過に従って順次入力されるだけであったので、
超音波断層像などに代表される動画像を処理対象とした
場合は、上記入力される時系列データ6からは提供され
る対象部位の動きに関する情報が少なく、ニューラルネ
ットワークで構成された画像変換処理部2の学習動作に
おいて対象部位の動きを十分に学習することができなか
った。したがって、上記画像変換処理部2における処理
結果に動きボケを生じたり、残像が生じたりすることが
あった。このことから、雑音を十分に低減することがで
きず、得られる画像の画質が劣化することがあった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、動画像を対象とする場合に処理結果に動きによる
ボケや残像が生じることを防止し、雑音を低減すること
ができる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による画像処理装置は、処理対象の画像デー
タを出力する原画像供給部と、この原画像供給部からの
画像データを入力してその画像データの時間変化成分を
算出する時間変化成分算出部と、上記原画像供給部から
の画像データ及び時間変化成分算出部で算出された時間
変化成分を入力して画像変換処理を行う画像変換処理部
と、この画像変換処理部で画像変換処理され出力された
画像情報を入力して表示する表示部とを有して成るもの
である。
【0007】また、上記時間変化成分算出部は、原画像
供給部から入力した少なくとも注目画素を含む所定領域
の時系列データからその画像データの時間変化成分を算
出し、その算出結果を上記原画像供給部からの注目画素
を含む所定領域の時系列データと共に画像変換処理部へ
出力するものである。
【0008】さらに、上記画像変換処理部は、人工的神
経素子を入力層及び中間層並びに出力層の層構造をなす
ように結合してネットワークを構成し、上記原画像供給
部から少なくとも注目画素を含む所定領域の時系列デー
タを入力すると共に時間変化成分算出部からの算出結果
を入力して画像変換処理を行い、上記注目画素に対応す
るデータを出力するニューラルネットワークで構成した
ものである。
【0009】さらにまた、上記ニューラルネットワーク
から成る画像変換処理部には、該ニューラルネットワー
クに学習動作をさせるための教師信号を入力する教師画
像供給部を接続してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による画
像処理装置の実施の形態を示すブロック図である。この
画像処理装置は、光或いはX線などを含めた電磁波又は
超音波などの情報キャリアを物体に照射或いは透入し、
この情報キャリアの変化を計測して画像情報を得るもの
で、例えば各種の医用画像診断装置又は放送用映像処理
装置又は産業用画像処理装置又は民生用画像撮影表示装
置などであり、図1に示すように、原画像供給部1と、
時間変化成分算出部7と、画像変換処理部2と、表示部
3とを有して成る。
【0011】上記原画像供給部1は、処理対象の画像デ
ータを出力するもので、例えばX線撮影装置又は超音波
断層装置又はX線CT装置又は核医学イメージング装置
或いは磁気共鳴イメージング装置などの医用画像診断装
置、放送用映像処理装置、産業用画像処理装置、民生用
画像撮影表示装置等において物体を計測又は撮影する計
測部、或いは物体について計測した画像データを記憶し
ておき必要に応じて読み出す記憶部などである。時間変
化成分算出部7は、本発明で付加されたもので、上記原
画像供給部1からの画像データを入力してその画像デー
タの時間変化成分を算出するものである。また、画像変
換処理部2は、上記原画像供給部1からの画像データ及
び時間変化成分算出部7で算出された時間変化成分を入
力して画像変換処理を行うもので、例えばフィルタ手段
から成る。さらに、表示部3は、上記画像変換処理部2
で画像変換処理され出力された画像情報を入力して表示
するもので、例えばテレビモニタから成る。
【0012】ここで、本発明においては、上記時間変化
成分算出部7は、原画像供給部1から入力した少なくと
も注目画素を含む所定領域の時系列データからその画像
データの時間変化成分を算出し、その算出結果を上記原
画像供給部1からの注目画素を含む所定領域の時系列デ
ータと共に画像変換処理部2へ出力するものとされてい
る。この時間変化成分算出部7では、図2に示すよう
に、前述の図12に示すと同様に処理対象画素4を含む
所定領域の対象画像5が複数枚時系列(T−4,T−
3,T−2,T−1,T)に並んだ時系列データ6によ
って構成された画像データを入力し、その画像データの
時間変化成分を算出する。すなわち、図2において時刻
Tにおける対象画像5内に存在する処理対象画素4と、
それより過去(T−1,T−2,T−3,T−4)のフ
レームの画像にて上記処理対象画素4と同一位置に存在
する画素4a,4b,4c,4dとの間で、それぞれ濃
度値の差分を算出することにより時系列データ6の時間
変化成分8a,8b,8c,8dを得るように動作す
る。
【0013】また、本発明では、画像変換処理部2は、
人工的神経素子を入力層及び中間層並びに出力層の層構
造をなすように結合してネットワークを構成し、上記原
画像供給部1から少なくとも注目画素を含む所定領域の
時系列データを入力すると共に時間変化成分算出部7か
らの算出結果を入力して画像変換処理を行い、上記注目
画素に対応するデータを出力するニューラルネットワー
クで構成されている。
【0014】すなわち、上記画像変換処理部2は、図3
に示すようなニューラルネットワーク9で構成されてい
る。このニューラルネットワーク9は、上記原画像供給
部1から少なくとも注目画素を含む所定領域の時系列デ
ータを入力すると共に時間変化成分算出部7からの算出
結果を入力して画像変換処理を行い、上記注目画素に対
応するデータを出力するもので、人工的神経素子10を
入力層及び中間層ならびに出力層の層構造をなすように
結合してネットワークを構成すると共に、最終段の出力
層の入出力関数としてリニア関数を用いて構成されてい
る。
【0015】図4は上記ニューラルネットワーク9を構
成する人工的神経素子10を示す説明図である。図に示
すように、人工的神経素子(以下「ニューロンモデル」
という)10は生物の神経素子(ニューロン)の働きを
模した多入力一出力の素子で、入力Ii(I1〜In)と
結合係数Wji(Wj1〜Wjn)の積和により出力Ojが決
定される。すなわち、入出力関数f(x)を用いて次式
のように決定される。 ただし、θjはしきい値に相当する入出力関数のオフセ
ットであり、nは入力の数である。
【0016】前述の図3は層構造をなすように結合して
ネットワークに構成されたニューラルネットワーク9の
階層構造を示す説明図である。このニューラルネットワ
ーク9は図のように、上記ニューロンモデル10を多数
用い、入力層および中間層ならびに出力層の層構造をな
すように結合してネットワークを構成することにより、
信号処理及び情報処理の機能を実現するように構成され
ている。なお、図3において、符号11は入力層と中間
層とを結ぶ枝を示し、入力層の各ニューロンモデル10
は中間層の全てのニューロンモデル10とそれぞれ結合
されている。また、符号12は中間層と出力層とを結ぶ
枝を示し、中間層の各ニューロンモデル10は出力層の
全てのニューロンモデル10とそれぞれ結合されてい
る。そして、このニューラルネットワーク9は、入力層
に供給される入力情報13を変換して出力層から出力情
報14として出力するようになっている。
【0017】このように構成することにより、上記ニュ
ーラルネットワーク9は、学習機能や自己組織機能を有
する情報処理機構となっている。そして、このニューラ
ルネットワーク9は、教師信号15を与えて学習を行う
ことにより、入力層に供給される入力情報13に対して
所望の出力情報14を出力層から出力するように自己組
織化して行く。ここで、上記入力層においては、入出力
関数として次式に示すような恒等関数が用いられてい
る。 fi(x)=x これにより、入力がそのまま出力される。なお、この恒
等関数の代わりに他の関数を用いて入力情報13に変調
をかけてもよい。
【0018】また、図5は上記ニューラルネットワーク
9の中間層の入出力関数として用いられるシグモイド関
数を示すグラフである。上記中間層においては、入出力
関数として図に示すように出力fsが“0”から“1”
の範囲内で単調増加のシグモイド関数が用いられてい
る。このシグモイド関数は次式のように表現される。 ただし、U0は傾きを制御するパラメータである。そし
て、これを微分すると、 となり、もとのシグモイド関数で表現できるという特徴
を持っている。このように、中間層にシグモイド関数な
どの非線形関数を用いることにより、上記ニューラルネ
ットワーク9は、複雑な非線形変換処理をも扱うことが
できる。
【0019】さらに、図6は上記ニューラルネットワー
ク9の出力層の入出力関数として用いられるリニア関数
を示すグラフである。上記出力層においては、入出力関
数として上述のシグモイド関数の代わりに、図に示すよ
うに出力が入力に対して直線的に増減するリニア関数が
用いられている。いま、直線の傾きをaとすると、例え
ば次式のように表される。 これを微分すると、 となる。これにより、出力層からの出力はアナログ的な
値となり、画像情報などのアナログ的な値を扱うことが
できるようになる。
【0020】上記ニューラルネットワーク9では入力情
報13に対して所望の出力情報14が得られるように学
習が行われる。すなわち、教師となる教師信号15と出
力情報14の誤差が小さくなるように入力層と中間層を
結合している枝11及び中間層と出力層を結合している
枝12の結合係数を変化させてゆき、学習後所望の出力
が得られるように自己組織化していく。アナログ出力用
のニューラルネットワーク9の学習アルゴリズムを図7
に示す。図7の記号の意味は次のとおりである。 I ;入力情報 Ok ;第k層のニューロンモデルの出力 Wk ;第k層と第(k+1)層間の結合係数 θk ;第k層のニューロンモデルのオフセット T ;教師信号 ηw ;Wに対する学習定数 ηθ;θに対する学習定数 δk ;第(k−1)層を修正するための誤差量 fi ;恒等関数 fs ;シグモイド関数 fl ;リニア関数 なお、入力情報I、第k層のニューロンモデルの出力O
k、第k層のニューロンモデルのオフセットθk、教師信
号T、第(k−1)層を修正するための誤差量δkは1次
元ベクトルで表されており、第k層と第(k+1)層間の
結合係数Wkは2次元ベクトルで表されている。また、
例に示したニューラルネットワークは3層のものである
ため第1層目が入力層であり、第2層目が中間層であ
り、第3層目が出力層である。
【0021】この学習アルゴリズムについて以下説明す
る。教師信号Tと出力層の出力O3との平均二乗誤差E
は、 である。これが減少するように第k層と第(k+1)層間
の結合係数Wkを次の修正量 によって修正する。
【0022】ここで、 とおくと、中間層と出力層との間の修正量を決めるδ3
は、 である。よって、修正量は、 となる。
【0023】これにより、前述のように出力層からの出
力は、アナログ的な値となる。また、入力層と出力層間
の修正量を決めるδ2は、 となり、修正量は、 となる。オフセットについても同様に求めることによ
り、図7に示すアルゴリズムとなる。
【0024】そして、操作者が与える教師信号15に基
づき、このようなアルゴリズムで上記ニューラルネット
ワーク9の学習が行われる。なお、ここでは、3層のニ
ューラルネットワーク9について例を示したが、中間層
の数を増やすことによって3層以上のニューラルネット
ワーク9が構成可能であり、その場合の学習アルゴリズ
ムは誤差量δを逆伝播させ、漸近的に修正量を求めれば
よく、より複雑な変換を含む画像情報への対応が可能と
なる。そして、上記ニューラルネットワーク9で変換さ
れた画像データは、図示省略したが適当な濃度スケール
に変換され、図1に示す表示部3に入力され表示され
る。
【0025】図8はシグモイド関数の準線形領域16を
示している。これは、図3に示すニューラルネットワー
ク9が、層構造をなすように結合されたネットワークの
最終段の出力層の入出力関数としてリニア関数以外の関
数、例えば図8に示すシグモイド関数を用いると共に、
その準線形領域16を出力画像情報の範囲と限定して用
いる場合を示している。この場合も、前述と同様に画像
情報をアナログ値で出力可能とすることができる。
【0026】図9は本発明の他の実施形態を示すブロッ
ク図である。この実施形態は、図1に示す画像変換処理
部2としてのニューラルネットワーク9に対し、該ニュ
ーラルネットワーク9に学習動作をさせるための教師信
号15(図3参照)を入力する教師画像供給部17を接
続したものである。図1に示す実施例では、工場出荷時
或いは使用施設等への設置時に、平均的又は標準的もし
くは特定の教師信号15を与えて予め所要の学習を行わ
せるものとしているが、それでは実際の使用現場におけ
る個々のユーザー等の使用状況に合致しないこともある
ので、これを改善しようとするものである。すなわち、
図9において、教師画像供給部17は、物体を計測又は
撮影する計測装置或いは物体について計測した画像デー
タを記憶しておき必要に応じて読み出す記憶装置であ
り、この教師画像供給部17をニューラルネットワーク
9の出力層(図3参照)から出力情報14が出力される
出力端に接続し、この教師画像供給部17を用いて個々
のユーザー等が、原画像供給部1から出力される画像デ
ータに対して理想とされる教師画像を教師信号15とし
て随時に供給し、上記ニューラルネットワーク9に学習
を行わせる。
【0027】次に、上記教師信号15として教師画像供
給部17から教師画像を供給してニューラルネットワー
ク9が学習する動作について説明する。本発明により、
装置システムの持つ固有の雑音やくせを除去する場合に
は、原画像供給部1から対象の装置システムにより得ら
れた雑音やくせを含む画像データが画像変換処理部2と
してのニューラルネットワーク9に供給されると共に、
教師画像供給部17から理想的な装置システムにより得
られた雑音やくせを含まない画像データが上記ニューラ
ルネットワーク9へ供給され、前述の図7に示すアルゴ
リズムで学習が行われる。この学習後のニューラルネッ
トワーク9には、雑音やくせを含む対象の装置システム
から雑音やくせを含まない理想的な装置システムへの変
換モデルが自動的に構築されており、入力した原画像に
ついて雑音やくせを除去することができる。
【0028】一例として、超音波診断装置を対象のシス
テムとした場合において、原画像供給部1からの画像デ
ータと時間変化成分算出部7で算出された時間変化成分
とを画像変換処理部2に入力し、超音波断層像の画質改
善を処理目的として対象画像の処理を行う過程について
図10を参照して説明する。まず、図9に示す時間変化
成分算出部7により、原画像供給部1から供給された超
音波断層像の時系列データ6の時刻Tにおける処理対象
画素4の濃度値と、1フレーム過去の時刻T−1におい
て同一位置にある画素4aの濃度値との差分をとり、時
間変化成分8aを算出する。このとき、順次過去の時刻
T−2,T−3,T−4において同一位置にある画素を
それぞれ4b,4c,4dとする。
【0029】そして、図10において、時刻Tから時刻
T−4までのどのフレームにおいても各対象画素4,4
a,4b,4c,4dに対してカーネル(局所領域)1
8が空間的対称性を保つようにされると共に、過去のフ
レームに遡るほど上記カーネル18が小さくなるように
され、これらにより入力画素19が決定される。図10
の例では、時刻Tにおいて処理対象画素4が存在するフ
レームから順次過去のフレームに向かって、それぞれ9
×5=45画素、7×3=21画素、5×1=5画素、
3×1=3画素、1×1=1画素の合計75画素の入力
画素19が選択されている。これら入力画素19と上記
時間変化成分算出部7で算出された時間変化成分8aと
の合計76画素の濃度値を入力画素濃度値規格化部20
において、例えば−1〜1の値にそれぞれ規格化する。
【0030】その後、上記入力画素濃度値規格化部20
で規格化された値を画像変換処理部2としてのニューラ
ルネットワーク9(図3参照)の入力層の入力情報13
として与え、その情報が順次中間層から出力層へと伝播
し、出力層の出力情報14を得る。この出力情報14を
出力画素濃度値規格化部21において上記入力画素濃度
値規格化部20で行った規格化と逆の方法で画素の濃度
値に逆規格化を行い、出力画素濃度値22を得る。この
出力画素濃度値22が上記処理対象画素4の画像変換処
理結果となる。そして、上記の処理を対象画像5の全体
に施すことによって出力画像23を得る。
【0031】次に、上記ニューラルネットワーク9が処
理対象画素4に対して所望の出力情報14を得られるよ
うにするための学習動作について説明する。まず、図1
0において、教師画像24を作成する。このとき、超音
波断層像の画質改善を目的とする場合には、教師画像2
4として高画質の超音波断層像を用いる。高画質の超音
波断層像は、時系列の超音波断層像原画像から複数枚の
画像を選択し、それらの加算平均を行うことにより作成
する。また、動く部分が存在する超音波断層像の場合に
は、動いている部分に加算によるボケが生ずることを防
ぐために、動きに対して同期のとれた画像を時系列画像
より選択し、加算平均画像を作成する。これらの高画質
画像を得る方法は一例であり、他のフィルタ処理などを
用いたり、操作者の好みの画像になるように画像内の領
域毎に異なる複数のフィルタ処理、例えば高域強調フィ
ルタなどを施して作成してもよい。
【0032】上記のような教師画像24を用いて行う学
習動作は次のように実行される。まず、作成した教師画
像24の注目領域25内における対象画素26を上記出
力画素濃度値規格化部21において−1〜1に規格化し
た値27と、上記ニューラルネットワーク9からの出力
情報14との誤差を算出し、その誤差が小さくなるよう
に該ニューラルネットワーク9の結合係数を変化させ
る。この動作を上記注目領域25内において繰り返し、
その繰り返しが指定回数に達するか、或いはその誤差が
許容誤差以下になるまで学習を行う。この学習によっ
て、原画像を入力すると操作者が望む処理画像が出力さ
れるよう自動的にニューラルネットワーク9が構築さ
れ、所望の画像フィルタ入出力特性を該ニューラルネッ
トワーク9が獲得することとなる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
超音波断層像などに代表される動画像を処理対象とした
場合に、時間変化成分算出部により原画像供給部から入
力した少なくとも注目画素を含む所定領域の時系列デー
タからその画像データの時間変化成分を算出し、その算
出結果を上記原画像供給部からの注目画素を含む所定領
域の時系列データと共に画像変換処理部へ出力し、ニュ
ーラルネットワークで構成された画像変換処理部の学習
動作において対象部位の動きを学習することがでる。し
たがって、上記画像変換処理部における処理結果に動き
によるボケを生じたり、残像が生じたりすることを防止
することができる。このことから、動画像を対象とする
場合に処理結果に動きによるボケや残像が生ずることを
防止し、雑音を低減することができ、得られる画像の画
質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係る時間変化成分算出部による画像デ
ータの時間変化成分の算出状態を示す説明図である。
【図3】層構造をなすように結合してネットワークに構
成されたニューラルネットワークの階層構造を示す説明
図である。
【図4】ニューラルネットワークを構成する人工的神経
素子を示す説明図である。
【図5】上記ニューラルネットワークの中間層の入出力
関数として用いられるシグモイド関数を示すグラフであ
る。
【図6】上記ニューラルネットワークの出力層の入出力
関数として用いられるリニア関数を示すグラフである。
【図7】アナログ出力用のニューラルネットワークの学
習アルゴリズムを示す説明図である。
【図8】シグモイド関数の準線形領域を示すグラフであ
る。
【図9】本発明の他の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図10】原画像供給部からの画像データと時間変化成
分算出部で算出された時間変化成分とを画像変換処理部
に入力し、例えば超音波断層像の画質改善を処理目的と
して対象画像の処理を行う過程について示す説明図であ
る。
【図11】従来のこの種の画像処理装置を示すブロック
図である。
【図12】上記従来の画像処理装置における入力情報を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…原画像供給部 2…画像変換処理部 3…表示部 4…処理対象画素 5…対象画像 6…時系列データ 7…時間変化成分算出部 8a〜8d…時間変化成分 9…ニューラルネットワーク 10…人工的神経素子 11,12…枝 13…入力情報 14…出力情報 15…教師信号 16…シグモイド関数の準線形領域 17…教師画像供給部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61B 5/055 A61B 5/05 380

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象の画像データを出力する原画像
    供給部と、この原画像供給部からの画像データを入力し
    てその画像データの時間変化成分を算出する時間変化成
    分算出部と、上記原画像供給部からの画像データ及び時
    間変化成分算出部で算出された時間変化成分を入力して
    画像変換処理を行う画像変換処理部と、この画像変換処
    理部で画像変換処理され出力された画像情報を入力して
    表示する表示部とを有して成ることを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 上記時間変化成分算出部は、原画像供給
    部から入力した少なくとも注目画素を含む所定領域の時
    系列データからその画像データの時間変化成分を算出
    し、その算出結果を上記原画像供給部からの注目画素を
    含む所定領域の時系列データと共に画像変換処理部へ出
    力するものであることを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 上記画像変換処理部は、人工的神経素子
    を入力層及び中間層並びに出力層の層構造をなすように
    結合してネットワークを構成し、上記原画像供給部から
    少なくとも注目画素を含む所定領域の時系列データを入
    力すると共に時間変化成分算出部からの算出結果を入力
    して画像変換処理を行い、上記注目画素に対応するデー
    タを出力するニューラルネットワークで構成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記ニューラルネットワークから成る画
    像変換処理部には、該ニューラルネットワークに学習動
    作をさせるための教師信号を入力する教師画像供給部を
    接続したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
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