JPH11311912A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH11311912A
JPH11311912A JP12141498A JP12141498A JPH11311912A JP H11311912 A JPH11311912 A JP H11311912A JP 12141498 A JP12141498 A JP 12141498A JP 12141498 A JP12141498 A JP 12141498A JP H11311912 A JPH11311912 A JP H11311912A
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roller
pickup roller
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heat
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隆雄 西川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れたクリーニング性能を有するヒートロー
ル定着装置用のクリーニング装置を提供する。 【解決手段】 ヒートローラと加圧ローラとを有するヒ
ートロール定着装置用のクリーニング装置であって、ク
リーニングすべきヒートローラ上に残留するトナーを除
去するトナーピックアップローラ5と、トナーピックア
ップローラ5と接触配置され、トナーピックアップロー
ラ5上に残留するトナーを除去するトナー蓄積装置6と
を具え、前記トナーピックアップローラ5が、金属のシ
ャフト10と、このシャフト10の外周に形成され、外
周面が粘着性を有する弾性ゴム層11とを有し、前記ト
ナー蓄積装置11が、その外周面に前記トナーピックア
ップローラ5の外周の粘着性に等しいか又はこれよりも
高い粘着性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートローラと加
圧ローラとを有するヒートロール定着装置用のクリーニ
ング装置、特にヒートローラ上に残留するトナーを一層
良好に除去できるクリーニング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フルカラーの複写機やプリンタ装置が実
用化されている。このフルカラーの複写機においては、
普通紙上に4色のトナー像を形成し、4個のトナー層を
ヒートロール定着装置を通過させて定着が行われてい
る。このカラー定着装置では、4個のトナー層を溶融混
合するためより多くの熱量を必要としている。、このた
めヒートローラの離型性を一層高くすることが要求され
ている。この要求を満たすため、従来のヒートロール定
着装置では、ヒートローラに対してオイル供給ローラを
接触配置し、モノクロの複写機よりも多量のシリコンオ
イルが供給されている。
【0003】しかしながら、多量のシリコンオイルを供
給したのでは、最終的に得られるカラーコピーに多量の
シリコンオイルが付着してしまい、コピー品質に難点が
あった。この問題を解決するため、ヒートローラにクリ
ーニングローラを接触配置し、クリーニングローラによ
りヒートローラ上に残留するトナーを除去する方法が既
知である。クリーニングローラを配置すれば、ヒートロ
ーラ上に残存するトナーが除去されるので、シリコンオ
イルの供給量を低減でき、コピー品質を一層改良するこ
とができる。このクリーニング方式では、アルミニウム
のローラの外周面にテフロンチューウブをかぶせたトナ
ーピックアップローラと、この第1のローラに接触配置
した金属製のトナー蓄積装置を用いた方式が実用化され
ている。このクリーニング方式では、ヒートローラの外
周に形成されたシリコンゴム層とクリーニングローラの
外周のテフロンとの間の離型性の差異を利用してヒート
ローラ上に残存するトナーをトナーピックアップローラ
側に移行させ、第1のクリーニング上に転移したトナー
を金属製の第2のローラ側に転移させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した2本のクリー
ニングローラを用いるクリーニング方式では、ヒートロ
ーラと接触するトナーピックアップローラに離型性の高
いテフロンチューブが配置されているため、ヒートロー
ラ上に残留するトナーをクリーニングローラ側に転移さ
せる能力が比較的低くいため、クリーニング不足が発生
し、クリーニング性能の点において難点があった。すな
わち、離型性を高めるためのシリコンオイルを供給しな
がら定着する定着方式では、シリコンオイルがクリーニ
ングローラ側にも移行するため、ヒートローラ表面の離
型性とクリーニングローラ表面の離型性との間の差異が
比較的小さくなり、この結果ヒートローラからクリーニ
ングローラ側へ転移する残留トナーの量が少なくなりク
リーニング不良が生じてしまう。
【0005】従って、本発明の目的は、上述した欠点を
解消し、優れたクリーニング性能を有するヒートロール
定着装置用のクリーニング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるクリーニン
グ装置は、ヒートローラと加圧ローラとを有するヒート
ロール定着装置用のクリーニング装置であって、クリー
ニングすべきヒートローラ上に残留するトナーを除去す
るトナーピックアップローラと、トナーピックアップロ
ーラ側に転移したトナーを回収するトナー回収装置とを
具え、前記トナーピックアップローラが、金属のシャフ
トと、このシャフトの外周に形成され、外周面が粘着性
を有する耐熱性の弾性ゴム層とを有し、前記トナー回収
装置が、回転自在に支持され、外周面に前記トナーピッ
クアップローラの外周の粘着性に等しいか又はこれより
も高い粘着性を有する回動体を有することを特徴とす
る。
【0007】本発明者が、離型剤としてのシリコンオイ
ルが塗布されているヒートローラ上に残留するトナーを
クリーニングローラを用いて除去する方法について種々
の実験及び解析を行った結果、クリーニングローラの表
面の粘着性及びクリーニングとヒートローラとの接触時
間が極めて重要な意義を有していることが判明した。す
なわち、ヒートローラにシリコンオイルを供給しながら
定着を行う定着装置においては、シリコンオイルがクリ
ーニングローラ側にも転移するため、例えばテフロンと
シリコンゴムとの間の離型性のように、ヒートローラと
クリーニングローラとの間に僅かな離型性の差異しかな
い場合、残留するトナーをクリーニングローラ側に良好
に転移させることができない。一方、クリーニングロー
ラの表面が粘着性を有している場合、この粘着力が有効
に作用するためクリーニングローラの表面にシリコンオ
イルが存在しても粘着力の作用によりヒートローラ上に
残存するトナーをクリーニングローラ側に有効に転移さ
せることができる。通常ヒートロール定着装置のヒート
ローラは、厚さ1.5mm程度のシリコンゴム層が形成
されたシリコンゴムローラ又は外周にテフロン層がコー
ティングされたテフロンローラが用いられており、粘着
性はほとんど有していない。特に、テフロンローラの表
面は硬質であるから、粘着性は全く存在しない。従っ
て、クリーニングローラの表面が比較的弱い粘着性を有
するだけでも十分に残存トナーをクリーニングローラ側
に転移させることができる。このような認識に基づき、
本発明では、トナーピックアップローラの外周に粘着性
を付与し、この粘着力を有効に利用してヒートローラ上
に残存するトナーをクリーニングローラ側に転移させ
る。さらに、記憶紙がヒートロールを通過する際紙粉が
ヒートローラに付着する問題がある。しかし、本発明に
よるトナービックアップローラは粘着性を有しているた
め、トナーだけでなく紙粉も併せて除去できる有用な利
点も達成できる。
【0008】次に、ヒートローラとクリーニングローラ
との接触時間について説明する。本発明者が、クリーニ
ングローラのニップ幅を変えてヒートローラとクリーニ
ングローラとの間の接触時間及び圧接力について実験を
行った結果、接触時間が長い程ヒートローラからクリー
ニングローラ側へ転移し易いことが判明した。すなわ
ち、ヒートローラは高速回転するため、硬質のクリーニ
ングローラを単にヒートローラ表面に接触させただけで
は、ヒートローラとクリーニングローラとの接触時間が
短すぎてしまいヒートローラ上のトナーをクリーニング
ローラ側へ十分に転移させることができない。このた
め、十分な接触時間を得るため、トナーピックアップロ
ーラに弾性変形可能なゴム材料層を設け、ヒートローラ
とトナーピックアップローラとの間に十分なニップ幅を
形成する。このように、トナーピックアップローラが弾
性ゴム層を有することにより、クリーニングローラの粘
着性に加えて適正な接触時間が得られ、クリーニング性
能を一層改善することができる。
【0009】一方、トナーピックアップローラ側に転移
したトナーをトナー回収装置側に転移させる必要があ
る。このため、本発明では、トナー回収装置のトナーピ
ックアップローラと接触する回収用の回動体の表面に第
1のクリーニングの粘着力に等しいか又はこれよりも高
い粘着力を付与する。このように、トナーピックアップ
ローラとトナー回収装置の回動体との間に粘着力の差異
を設けることにより、トナーピックアップローラに転移
したトナーをトナー回収装置側に容易に転移させること
ができる。特に、粘着性材料としてシリコンゴムを用い
る場合、その配合組成を変えるだけで粘着性の強度を自
在に設定できるので、極めて好適である。また、トナー
ピックアップローラは高温のヒートローラと接触しトナ
ー回収装置はトナーピックアップローラ以外とは接触し
ていないので、トナー回収装置の回動体の温度はトナー
ピックアップローラの温度よりも常時低くなる。そし
て、本発明者が溶融したトナーの転移性について検討し
たところ、溶融トナーは温度の低い側に転移することが
判明した。従って、回収装置の回動体をトナーピックア
ップローラと接触配置すれば、トナー回収装置の粘着性
がトナーピックアップローラの粘着性に等しい場合で
も、トナーピックアップローラのトナーをトナー回収装
置側に有効に転移させることができる。
【0010】トナー回収装置の強い粘着力により、トナ
ーピッグアップローラ上のトナーは順次トナー回収装置
側に転移しトナー回収装置の回動体の表面に蓄積する。
従って、トナー回収装置の粘着性が低下することが心配
される。しかしながら、トナー回収装置の表面温度はト
ナーピックアップローラの表面温度よりも約20°C程
度低くく、しかも溶融トナーは温度の低い側に移行する
性質があるため、トナー回収装置の粘着力が低下しても
ピックアップローラとトナー回収ローラとの間の温度差
によりトナーピックアップローラのトナーはトナー回収
装置側に移行する。すなわち、トナーピックアップロー
ラに転移したトナーは溶融状態又は半溶融状態にあり、
トナー回収装置の表面に付着したトナーは、トナーピッ
クアップローラと接触した後1回転する間に周囲の空気
により冷却され、固形状態又は半固形状態になる。そし
て、トナーピックアップローラ及びトナー回収ローラの
トナーは同一の樹脂で構成されるため、トナーピックア
ップローラ上の溶融状態又は半溶融状態のトナーはトナ
ー回収装置に形成されたトナー層に対して極めて大きな
ヌレ性を有しているので、トナーピックアップローラの
溶融トナーはトナーピックアップローラの比較的低い粘
着力に打ち勝ってトナー回収装置側に転移する。すなわ
ち、トナー回収装置にトナーが転移してトナーが層状に
形成されトナー回収装置の表面の初期の粘着性が低下し
ても、転移したトナーによるトナー層がトナーピックア
ップローラ上のトナーに対して新たな接着層を構成す
る。この結果、トナーが層状に付着したトナー回収装置
は、トナーピックアップローラ上のトナーを除去する作
用を果たすだけでなく、除去したトナーを蓄積する能力
も有している。この結果、多数回複写動作を行ってもト
ナーピックアップローラは常時クリーンな状態に維持さ
れ、トナーピックアップローラのトナー除去性能が低下
する不具合は生じない。このように、本発明によるトナ
ー回収装置は、トナーを除去する機能に加えて除去した
トナーを蓄積する極めて優れた性能を有している。特
に、トナー蓄積装置の強い粘着力が、多数回複写により
形成されるトナー層を保持する能力を有するため、形成
されたトナー層にクラック等が生じてもトナー片が飛散
するような不都合は発生しない有益な効果も達成され
る。また、回収装置の回動体溶剤で洗浄して再利用する
ことができ或いは容易に交換することもできる。
【0011】本発明によるクリーニング装置の好適実施
例は、トナー回収装置の回動体が、木材繊維を主材料と
する円筒状の紙管と、この紙管の外周面に形成した粘着
性ゴム層とを有し、前記粘着性ゴム層の粘着性をトナー
ピックアップローラの外周面の粘着性に等しいか又はこ
れよりも高くしたことを特徴とする。紙管を構成する木
材繊維の炭化温度は約220°C程度であり、粘着性シ
リコンの加硫温度は160°C程度であるから、紙管の
外周面に粘着性シリコンゴム層を形成することは極めて
容易である。しかも、粘着性シリコンゴム層の粘着強度
は適宜所望の値に設定できるので、回収装置として極め
て好適である。さらに、紙管は安価であり、容易に交換
できるので、クリーニング装置のランニングコストを大
幅に低減することができる。
【0012】さらに重要な事項は、ヒートローラは常時
高温に維持する必要があるため、ヒートローラからの熱
放出をできるだけ回避する必要があることである。この
ためには、クリーニングローラからの熱放出をできるだ
け低減する必要がある。すなわち、クリーニングローラ
が高い熱放散作用を有する場合、ヒートローラ自体を所
定の定着温度に維持するのが困難になってしまいヒート
ロール定着装置の機能を維持できなくなってしまう。こ
の点に関して、本発明者が種々の実験及び解析を行った
結果、クリーニングローラの外周からの周囲の空気への
熱放出は比較的小さく、クリーニングーのシャフトから
フレーム等の構成部材への熱伝導が極めて強く作用して
いることが判明した。すなわち、金属材料は熱伝導率が
高いため、ヒートローラから伝導した熱は直ちに金属の
シャフトを介してフレーム等の部材に伝達されてしま
う。このような観点より、本発明では、トナーピックア
ップローラ及びトナー回収装置の両方に断熱効果を持た
せる。このため、トナーピックアップローラの金属シャ
フトと弾性ゴム層との間に紙管を配置すると共に、トナ
ー回収装置の回動体の芯金として熱伝導性が著しく低く
断熱作用を果たす紙管で構成する。紙管は木材繊維を主
材料とし、高い断熱効果を有しているので、クリーニン
グ装置からの熱放出が著しく低減されるため、熱放散の
観点からも良好なクリーニング装置を実現することがで
きる。
【0013】本発明によるクリーニング装置好適実施例
は、トナーピックアップローラの弾性ゴム層が、前記シ
ャフトの外周に配置したスポンジ状の弾性シリコンゴム
層と、このスポンジ状の弾性シリコンゴム層の外周に形
成した粘着性を有するシリコンゴム層とを有することを
特徴とする。上述したように、本発明の重要な事項は、
トナーピックアップローラが弾性変形可能であること及
びその表面が粘着性を有することである。この場合、適
正な範囲の弾性率及び粘着性を有するゴム材料を選択す
ることは、材料の選択の範囲が狭められてしまう。一
方、本例では、ローラの弾性率はスポンジ状のシリコン
ゴム材料により規定され、ローラ表面の粘着性は外周に
形成した粘着性シリコンゴム層により規定される。従っ
て、ローラの弾性率と粘着性とをそれぞれ別個に選択す
ることができるので、材料の選択の範囲が拡がり、この
結果設計の自由度が一層拡大する。さらに、スポンジ状
の弾性シリコンゴム層は弾性変形可能であると共に内部
に多数の空孔を有するため熱容量が小さく且つ高い断熱
効果を有している。従って、クリーニングすべきヒート
ローラとトナーピックアップローラとの間に適切なニッ
プを形成できると共にヒートローラから熱放散を防止す
ることができる。
【0014】本発明によるクリーニング装置の好適実施
例は、トナーピックアップローラの外径をトナー回動体
置の回動体の外径よりも小さくしたことを特徴とする。
本発明では、トナーピックアップローラとトナー回収装
置との間の温度差を有効に利用してトナーピックアップ
ローラからトナー回収装置へのトナー転移を促進する。
この場合、トナー回収装置の外径をトナーピックアップ
ローラの外径よりも大きくすることにより、トナー回収
装置の回動体がトナーピックアップローラと接触後1回
転する間に低下する温度が大きくなるため、トナーピッ
クアップローラとトナー回収装置との間の温度差を大き
くすることができ、トナー転移を促進できると共にトナ
ー回収装置のトナー保持能力を一層大きくすることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるクリーニング
装置を具えるヒートロール定着装置の一例の構成を示す
線図的断面図である。未定着トナー像を定着するヒート
ローラ1と対向して加圧ローラ2を配置する。ヒートロ
ーラ1は、例えばアルミニウムの芯金ローラの外周に離
型層として厚さ1.5mm程度のシリコンゴム層又はテ
フロン層を形成したローラを用いることができる。加圧
ローラ2は、例えば鉄の芯金の外周に2mm程度の弾性
シリコンゴムが形成され、弾性シリコンゴム層の外周に
テフロンチュウブがかぶされたローラを用いる。ヒート
ローラ1と接触するようにオイル塗布ローラ3を配置す
る。このオイル塗布ローラは、オイル供給フェルト(図
示せず)から供給されるオイルをヒートローラ1に供給
する。さらに、ヒートローラ1と接触するようにクリー
ニング装置4を配置し、ヒートローラ1上に残留するト
ナーを除去する。クリーニング装置4は、ヒートローラ
1と接触配置したトナーピックアップローラ5と、トナ
ーピックアップローラ5と接触するように配置したトナ
ー回収装置用の回動体6とを具える。トナーピックアッ
プローラ5はギャを介して強制駆動され、ヒートローラ
1と同一の方向に回転する。トナー回収用の回動体6は
トナーピックアップローラ5に対して従動回転する。ト
ナーピックアップローラ5は、弾性ゴム材料を含み、圧
着スプリングのような圧着部材(図示せず)によりヒー
トローラ1に対して圧接する。従って、ヒートローラ1
とトナーピックアップローラ5との間には適切なニップ
幅が形成されることになる。また、トナー回収用の回動
体6もトナーピックアップローラ5に対して圧接して、
これらローラ間にも適切な幅のニップを形成する。トナ
ーピックアップローラ5の外径はトナー回収用の回動体
の外径よりも小さくし、これらのローラが互いに接触す
る位置においてトナーピックアップローラ5とトナー回
収用の回動体との間の温度差が大きくなるように設定す
る。すなわち、トナー回収用の回動体の外径を大きくす
ることによりその表面は回転することにより周囲の空気
により一層冷却されるため、温度差を一層大きくするこ
とができ、残留トナーのトナー回収装置への転移を一層
促進することができる。
【0016】ヒートローラ1の表面上に残留したトナー
は、トナーピックアップローラ5の粘着力によりプック
アップされてトナーピックアップローラ側に移行し、さ
らにトナー回収用の回動体6のより強い粘着力によりト
ナー回収装置6側に移行し、トナー回収用の回動体の表
面に徐々に蓄積する。
【0017】図2は本発明によるトナーピックアップロ
ーラとトナー回収装置の一例の構成を示す線図的断面図
である。トナーピックアップローラ5は金属のシャフト
10と、このシャフト10の外周上に形成した弾性変形
可能な厚い粘着性シリコンゴム層11を有する。従っ
て、トナーピックアップローラ5は弾性変形可能である
と共にその外周面は粘着性を有することになる。トナー
回収装置の回動体は、木材繊維を主材料とする円筒状の
紙管12と、この紙管12の外周面上に形成した薄い粘
着性のシリコンゴム層13とを有し、紙管12の内側に
配置した軸14により紙管12を回転自在に支持する。
尚、図面上、軸14は紙管12の内表面から離れるよう
に表示したが、軸14はトナーピックアップローラ5に
対して第2のローラ6が圧接するように配置する。ま
た、軸14の両端にEリングのような支持部材15a及
び15bを取り付け、紙管13が軸線方向に移動しない
ように保持する。尚、紙管13とEリングとの間にワッ
シャを配置することもできる。従って、トナーピックア
ップローラ5が回転するに従って、トナーピックアップ
ローラと回収装置の回動体との間に作用する相互粘着力
によりトナー回収装置の回動体6も従動回転することに
なる。
【0018】トナー回収装置の回動体6の粘着性シリコ
ンゴム層13の粘着性は、トナーピックアップローラの
粘着性よりも高くする。従って、トナーピックアップロ
ーラの表面に付着したトナーは、回動体表面の強い粘着
力によりトナー回収装置側に移行する。尚、トナー回収
装置の回動体の表面温度はトナーピックアップローラの
表面温度よりも低いため、回動体6の粘着性シリコンゴ
ム層13の粘着性をトナーピックアップローラの表面の
粘着性と同一に設定しても残留トナーをトナー蓄積装置
側に有効に転移させることができる。従って、トナーピ
ックアップローラの粘着性シリコンゴム層11とトナー
回収装置の回動体の粘着性シリコンゴム層13の材料を
同一材料で構成することもできる。
【0019】トナー回収装置は、円筒状の紙管12の外
周面に粘着性シリコンゴム層13を形成したものである
ため、ローラの内部からの熱放散が大幅に減少し、極め
て高い断熱効果を有している。尚、本例では、軸14に
対して紙管12を回転自在に装着したが、軸14の代わ
りに両端が軸受により支持されているシャフトを用い、
このシャフトに直接紙管を結合してローラとして用いる
こともできる。
【0020】図3A及びBは本発明によるクリーニング
装置に用いるトナーピックアップローラの変形例を示す
線図的断面図である。図3Aに示すローラは、金属のシ
ャフト20と、その外周に形成したシリコンスポンジゴ
ム層21と、その外周に形成した粘着性シリコンゴム層
22とを有する。シリコンスポンジゴム層21はローラ
に弾性を与える機能を有し、その厚さは例えば3mm程
度とすることができる。このシリコンスポンジゴムは、
内部に多数の空孔を有しているので、熱容量が小さく、
しかも空孔に含まれる空気は断熱効果を有しているので
断熱効果にも優れている。従って、クリーニングローラ
の断熱性の観点からも極めて有益であり、図2に示した
トナー回収装置の断熱効果と相まって優れたクリーニン
グ装置を実現することができる。また、粘着性シリコン
ゴム層22は、円筒状に押し出し成形したシリコンスポ
ンジの外周に適切な厚さに塗布し、その後加硫処理を行
うことにより形成することができる。このローラは、硬
度及びニップ幅はシリコンスポンジゴム層の硬度や厚さ
により規定され、表面の粘着性は外周面に形成した粘着
性シリコンゴム層の粘着性により規定され、従って硬度
と粘着性とを別々に規定でき、設計の自由度が大幅に改
善される。
【0021】図3Bに示すトナーピックアップローラ
は、金属のシャフト20とシリコンスポンジゴム層21
との間に紙管23を配置したローラを示す。このローラ
は紙管の断熱により、断熱効果が一層高くなる。
【0022】図4は本発明によるクリーニング装置の変
形例を示す線図的断面図である。本例では、トナー回収
装置としてベルト又はフィルムを用いる。本例では、ト
ナーピックアップローラとして図3Aに示すローラを用
いてヒートローラ上の残留トナーを除去する。このトナ
ーピックアップローラ5と対向するように軸30を配置
し、この軸30とトナーピックアップローラ5との間に
外周面に粘着性シリコンゴム層31が形成されている円
筒状のベルト32を配置する。ベルト32の外周の粘着
性シリコンゴム層31の粘着性はトナーピックアップロ
ーラの粘着性よりも高くする。軸30はベルト32をク
リーニングローラ5に向けて押圧するように配置する。
このクリーニング装置では、トナーピックアップローラ
5の回転に伴って、粘着性によりベルト32も同方向に
回転する。そして、この回転によりピックアップローラ
5の表面に付着したトナーは粘着力の差異によりピック
アップローラからベルト側に転移し蓄積される。このク
リーニング装置では、回収したトナーを蓄積するベルト
の表面積を大きくできるので、回収したトナーの保持容
量が一層大きくなる利点が達成される。
【0023】尚、上述した実施例では、ベルトの外周面
に粘着性シリコンゴム層を形成したが、ベルト自体を除
去すべきトナーの樹脂と同一の材料で構成する場合、ベ
ルトとトナーの樹脂とが強い相容性を有しているので、
回収装置側のベルトが粘着性を有していなくてもピック
アップローラ上の溶融トナーをベルト側に転移させるこ
とができる。
【0024】本発明は上述した実施例だけに限定される
種々の変形や変更が可能である。例えば、上述した実施
例ではオイル供給ローラを有するヒートロール定着装置
について説明したが、オイル供給ローラを有しないヒー
トロール定着装置にも適用することができる。また、ク
リーニングすべきヒートローラとしては、外周面にシリ
コン層やテフロン層のような離型層が形成されている全
てのヒートローラについて適用することができる。さら
に、上述した実施例では、トナー回収装置として、紙管
の上に粘着性シリコンゴム層を直接形成したが、フィル
ム上に粘着性シリコンゴム層を形成し、このフィルムを
紙管の外周に貼り付けることもでき、或いは紙管と粘着
性シリコンゴム層との間にスポンジ状のシリコンゴムを
介在させることもできる。さらに、上述した実施例で
は、紙管の外周に粘着性シリコンゴム層を直接形成した
が、押し出し成形により得られる円筒状のシリコンスポ
ンジのような耐熱性円筒体の外周面に粘着性シリコン層
を形成し、その後加硫処理して粘着性シリコンゴム層を
円筒体上に形成してから紙管にはめ込むことにより形成
することができる。さらに、図3Aに示すトナーピック
アップローラをトナー蓄積装置として用いることもでき
る。従って、図3Aに示すクリーニングローラを2本互
いに対向するように配置してクリーニング装置を構成す
ることもできる。この場合、トナーを蓄積する機能を果
たす第2のローラの外周の粘着性を第1のローラの外周
の粘着性よりも高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリーニング装置を具えるヒート
ロール定着装置の一例の構成を示す線図的断面図であ
る。
【図2】本発明によるクリーニング装置の一例の構成を
示す線図的断面図である。
【図3】本発明によるトナーピックアップローラの構成
を示す線図的断面図である。
【図4】本発明による定着装置の変形例を示す線図的断
面図である。
【符号の説明】
1 ヒートローラ 2 加圧ローラ 3 オイル塗布ローラ 4 クリーニング装置 5 トナーピックアップローラ 6 トナー回収装置の回動体 10 シャフト 11 粘着性シリコンゴム層 12 紙管 13 粘着性シリコンゴム層 14 軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートローラと加圧ローラとを有するヒ
    ートロール定着装置用のクリーニング装置であって、ク
    リーニングすべきヒートローラ上に残留するトナーを除
    去するトナーピックアップローラと、トナーピックアッ
    プローラ側に転移したトナー回収するトナー回収装置と
    を具え、 前記トナーピックアップローラが、金属のシャフトと、
    このシャフトの外周に形成され、外周面が粘着性を有す
    る弾性ゴム層とを有し、 前記トナー回収装置が、回動自在に支持され、外周面に
    前記トナーピックアップローラの外周の粘着性に等しい
    か又はこれよりも高い粘着性を有する回動体を有するこ
    とを特徴とするクリーニング装置
  2. 【請求項2】 前記トナー回収装置の回動体が、木材繊
    維を主材料とする円筒状の紙管と、この紙管の外周面に
    形成した粘着性ゴム層とを有し、前記粘着性ゴム層の粘
    着性をトナーピックアップローラの外周面の粘着性に等
    しいか又はこれよりも高くしたことを特徴とする請求項
    1に記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー回収装置の回動体を、外周面
    に粘着性ゴム層が形成されているベルトで構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記トナーピックアップローラの金属の
    シャフトと弾性ゴム層との間に、木材繊維を主材料とし
    断熱部材として作用する紙管を介在させたことを特徴と
    する請求項1に記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記トナーピックアップローラの弾性ゴ
    ム層が、前記シャフトの外周に配置したスポンジ状の弾
    性シリコンゴム層と、このスポンジ状の弾性シリコンゴ
    ム層の外周に形成した粘着性を有するシリコンゴム層と
    を有することを特徴とするクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記金属のシャフトとスポンジ状の弾性
    シリコンゴム層との間に、木材繊維を主材料とし断熱効
    果を有する紙管を配置したことを特徴とする請求項5に
    記載のクリーニング装置。
  7. 【請求項7】 前記トナーピックアップローラのスポン
    ジ状の弾性シリコンゴム層を、単泡性のスポンジ状の弾
    性シリコンゴム層で構成し、トナーピックアップローラ
    からの熱放散を低減したことを特徴とする請求項5に記
    載のクリーニング装置。
  8. 【請求項8】 前記トナーピックアップローラの外径を
    トナー回収装置の回動体の外径よりも小さくしたことを
    特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の
    クリーニング装置。
  9. 【請求項9】 ヒートローラと加圧ローラとを有するヒ
    ートロール定着装置用のクリーニング装置であって、ク
    リーニングすべきヒートローラ上に残留するトナーを除
    去するトナーピックアップローラと、トナーピックアッ
    プローラ上に残留するトナーを回収するトナー回収装置
    とを具え、前記トナーピックアップローラが、金属のシ
    ャフトと、このシャフトの外周に配置したスポンジ状の
    弾性シリコンゴム層と、このスポンジ状の弾性シリコン
    ゴム層の外周に形成した粘着性シリコンゴム層とを有
    し、前記トナー回収装置が、回動自在に支持され、除去
    すべきトナーと相容性を有するベルトを有することを特
    徴とするクリーニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021028665A (ja) * 2019-08-09 2021-02-25 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

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