JPH11311903A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11311903A
JPH11311903A JP10121239A JP12123998A JPH11311903A JP H11311903 A JPH11311903 A JP H11311903A JP 10121239 A JP10121239 A JP 10121239A JP 12123998 A JP12123998 A JP 12123998A JP H11311903 A JPH11311903 A JP H11311903A
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carrier
developing
pole
image
toner
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JP10121239A
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Hiroshi Kawaguchi
博 川口
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、キャリア回収装置の設置条件如何に
拘らず、良好にキャリアを回収でき、また、回収したキ
ャリアを剥離できるようにした現像装置を提供すること
を目的とする。転写ベルト方式の装置であっても、定着
時に、オフセットを発生させることなく画像を良好に定
着することができるようにした画像形成装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】本発明は感光体ドラム10に担持された静
電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像剤によ
り現像する現像器11と、この現像器11による現像時
に感光体ドラム10に付着したキャリアを表面に吸着す
ることにより除去し、このキャリアを回転することによ
り搬送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し
直交する方向に沿う溝31を有したキャリア回収装置2
5と具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、電子写
真装置に備えられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置には、トナーとキャリ
アからなる2成分現像剤を用いて現像する2成分磁気ブ
ラシ方式のものがある。この2成分磁気ブラシ方式の現
像装置においては、高画質化の為、小粒径キャリアが用
いられてきた。小粒径キャリアを用いると画質が飛躍的
に向上する一方で、感光体上にキャリアが付着するとい
う弊害が発生する。
【0003】しかし、この感光体に付着したキャリアを
転写前に除去、回収できれば問題は減少する。そこで、
従来より現像部の後方で、かつ転写部の前方に磁性部材
によるキャリア回収装置を設けて、感光体表面より付着
キャリアを回収する対策が行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
キャリア回収装置は、ある特定の磁界を持つ現像ローラ
の近傍に、現像ローラの磁界とは異なるある特定の磁界
を持つ磁性部材を設置し、この磁性部材の持つ磁力によ
り付着キヤリアを回収するものであるため、設置条件の
如何に依っては双方の磁界が複雑に影響し合い以下に挙
げるような問題が発生した。
【0005】即ち、キャリア回収装置が現像ローラより
現像剤を直接引き寄せてしまうという問題である。これ
は、主にキャリア回収装置の磁力が現像ローラの主極、
搬送極等と比較して大きい場合に生じる現象で、この現
象が生じるとキャリ回収装置上に現像剤溜まりが出来、
その結果キャリアの回収効率が極端に減少したり、或い
は皆無となる。
【0006】さらには、この現像剤の溜まりが増加する
と、現象ローラとキャリア回収装置の間で現像剤がロッ
クしてしまい現像装置内より現像剤が落ちるという現象
につながる。現像落ちすると、電子写真装置の機能その
ものが損なわれてしまう。
【0007】このように、電子写真装置の現像装置内に
キャリア回収装置を設置する場合、設置条件如何によっ
ては、回収能力が減少、皆無となったり、画像不具合が
生じたり、電子写真装置の機能そのものが損なわれてし
まうという問題があった。
【0008】また、従来においては、感光体から回収さ
れたキャリアはキャリア回収装置からブレードにより剥
離されて現像器内に回収される。しかしながら、回収キ
ャリアをブレードにより剥離する方法では、いずれブレ
ードの接触部分が摩擦し、適切な接触角度、接触圧力が
得られなくなり、現像器内へのキャリアの回収能力が低
下するという問題があった。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、キャリア回収装置の設置条件如何に拘らず、良好に
キャリアを回収でき、また、回収したキャリアを剥離で
きるようにした現像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、像担持体に担持され
た静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像剤
により現像する現像手段と、この現像手段による現像時
に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着するこ
とにより除去し、このキャリアを回転することにより搬
送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し直交
する方向に沿う溝部を有したキャリア回収手段とを具備
する。
【0011】請求項2記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し直
交する方向に沿う溝部を、回転方向に亘って所定間隔を
存して複数形成したキャリア回収手段とを具備する。
【0012】請求項3記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し直
交する方向に沿う溝部を、回転方向に亘って所定間隔を
存して複数形成したキャリア回収手段とを具備し、前記
キャリア回収手段の溝部は、回転方向に沿う表面側の幅
をA、内底部側の幅をBとしたとき、A≧Bである。
【0013】請求項4記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し直
交する方向に沿う溝部を、回転方向に亘って所定間隔を
存して複数形成したキャリア回収手段とを具備し、前記
キャリア回収手段の溝部は、回転方向に沿う表面側の幅
をA、内底部側の幅をB、深さをCとしたとき、A≧B
で、0.5≦A≦4mmで、0.5mm≦C≦2.Om
mである。
【0014】請求項5記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し直
交する方向に沿う溝部を、回転方向に亘って所定間隔を
存して複数形成したキャリア回収手段とを具備し、前記
キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる吸着極、こ
の吸着極により吸着されたキャリアを搬送する搬送極、
この搬送極と同極で、搬送極により搬送されるキャリア
を剥離する剥離極を有する。
【0015】請求項6記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に回転方向に対し直
交する方向に沿う溝部を、回転方向に亘って所定間隔を
存して複数形成したキャリア回収手段とを具備し、前記
キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる磁力が30
0〜1200Gの吸着極、この吸着極により吸着された
キャリアを搬送する磁力が300〜1200Gの搬送
極、この搬送極と同極で、搬送極により搬送されるキャ
リアを剥離する磁力が300〜1200Gの剥離極を有
する。
【0016】請求項7記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に粗面処理を施した
キャリア回収手段とを具備する。
【0017】請求項8記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に粗面処理を施し、
表面荒をRz=5〜50とするキャリア回収手段とを具
備する。
【0018】請求項9記載のものは、像担持体に担持さ
れた静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現像
剤により現像する現像手段と、この現像手段による現像
時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着する
ことにより除去し、このキャリアを回転することにより
搬送して回収するもので、前記表面に粗面処理を施し、
表面荒をRz=5〜50とするキャリア回収手段とを具
備し、前記キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる
吸着極、この吸着極により吸着されたキャリアを搬送す
る搬送極、この搬送極と同極で、搬送極により搬送され
るキャリアを剥離する剥離極を有する。
【0019】請求項10記載のものは、像担持体に担持
された静電潜像をキャリアとトナーとからなる2成分現
像剤により現像する現像手段と、この現像手段による現
像時に前記像担持体に付着したキャリアを表面に吸着す
ることにより除去し、このキャリアを回転することによ
り搬送して回収するもので、前記表面に粗面処理を施
し、表面荒をRz=5〜50とするキャリア回収手段と
を具備し、前記キャリア回収手段は、キャリアを吸着さ
せる磁力が300〜1200Gの吸着極、この吸着極に
より吸着されたキャリアを搬送する磁力が300〜12
00Gの搬送極、この搬送極と同極で、搬送極により搬
送されるキャリアを剥離する磁力が300〜1200G
の剥離極を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施
の形態を参照して説明する。図1は画像形成装置として
の電子写真装置の内部構成を示す図である。図1中10
は像担持体としての感光体ドラムで、この感光体ドラム
10は、例えば厚さが2.5mmで、59.96mmの
外径を有するアルミニューム円筒の外周面に感光層が被
膜されて約60mmの外径が与えられたものである。
【0021】感光体ドラム10は、A4サイズの用紙の
長辺を進行方向と直交する方向に向けて搬送する横送り
とするために340mmの長さが与えられ、図示しない
駆動モータにより、複写速度に対応した所定の速度で回
転される。
【0022】感光体ドラム10の回りには、感光体ドラ
ム10に形成された静電潜像に図示しないトナーを供給
することで潜像を現像する現像手段としての現像装置1
1、現像装置11により感光体ドラム10に形成された
静電潜像を現像して得られたトナー像を図示しないカセ
ットなどの用紙供給部から供給される記録用紙に転写す
る際に、トナーが効率よく記録用紙に転写されるよう
に、以下に説明する転写装置による転写に先だって、ト
ナーと感光体ドラム10との間の静電吸着を減衰させる
転写前除電装置12、現像装置11により感光体ドラム
10に形成された静電潜像を現像して得られたトナー像
を図示しないカセットなどの用紙供給部から供給される
記録用紙に転写する転写装置13、転写装置13により
トナー像が転写された記録用紙と感光体ドラム10との
間に生じた静電吸着を減衰する分離装置14、分離装置
14により感光体ドラム10との間の静電吸着が弱めら
れた記録用紙を感光体ドラム10の表面から剥離する剥
離装置15、転写装置13によりトナー像が記録用紙に
転写された後に、感光体ドラム10に残された転写残り
トナーを取り除いて回収するクリーニング装置16、ク
リーニング装置16により転写残りトナーが回収された
感光体ドラム10の表面に残っている電荷を除去する除
電装置17、感光体ドラム10を所定の表面電位に帯電
する帯電装置18、帯電装置18により一様に帯電され
た感光体ドラム10の所定の領域に光を照射して、例え
ばマスキングまたは縮小複写時に所定の大きさの非画像
領域を提供する部分消去LEDユニット19、順に、配
置されている。
【0023】なお、現像装置11と部分消去LEDユニ
ット19との間の空間から、感光体ドラム10の外周面
に、図示しない画像読取部により光の明暗情報として取
り込まれた複写対象物の画像情報が、ミラー20を経由
して露光される。
【0024】現像装置11は、直径がおおむね30mm
の非磁性体であるアルミニウム円筒により形成された現
像スリーブと現像スリーブの内部に固定された磁石(図
2を用いて後段に説明する)およびとを含む現像ロ
ーラ21を有している。
【0025】現像ローラ21の外周の所定の位置には、
現像スリーブとの間に所定の間隔を置いて固定され、現
像スリーブにより感光体ドラム10に向けて搬送される
現像剤の量を規制するドクターブレード24が配置され
ている。また、現像ローラ21と転写前除電装置12と
の間であって、感光体ドラム10の外周に対して所定の
間隔となる位置には、現像スリーブにより感光体ドラム
10に形成された静電潜像を現像する際に感光体ドラム
10の表面に付着するキャリアを回収するキャリア回収
装置25が設けられている。
【0026】転写前除電装置12は、感光体ドラム10
の感光体に対して不所望な光疲労を与えることのない波
長および光強度の除電光を提供することで、現像装置1
1により感光体ドラム10の表面の静電潜像に供給され
たトナーを、以下に説明する転写装置13による転写工
程で効率よく記録用紙に転写可能とするために、転写装
置13による転写に先だって、トナーと感光体ドラム1
0との間の静電吸着を減衰させる。
【0027】転写装置13は、感光体ドラム10との間
に記録用紙が介在されている状態で、図示しない高圧電
源装置に接続されたコロナ放電ワイヤから以下に説明す
る帯電装置18により感光体ドラム10に提供される電
荷と同一の極性の電荷を感光体ドラム10に供給するこ
とで、感光体ドラム10の感光体に形成された静電潜像
が上述した現像装置11からのトナーにより現像された
トナー像を、図示しない記録用紙に引き寄せることで転
写する。分離装置14は、図示しない交流高圧電源装置
に接続されたコロナ放電ワイヤから分離電圧(AC)
を、出力するもので、転写装置13によりトナー像が転
写された記録用紙と感光体ドラム10との間に生じた静
電吸着を減衰して、感光体ドラム10からトナー像が転
写された記録用紙を、(記録用紙上に静電的に保持され
ているのみの)トナー像に影響を与えることなく剥離可
能とする。
【0028】剥離装置15は、感光体ドラム10の表面
と先端部が僅かに接触するよう位置された爪状体であっ
て、分離装置14により感光体ドラム10との間の静電
吸着の程度が減衰されている記録用紙を、(記録用紙に
静電的に保持されているのみの)トナー像に影響を与え
ることなく剥離する。
【0029】クリーニング装置16は、感光体ドラム1
0の表面と所定の圧力で接触可能に形成されたゴム性の
クリーニングブレード26を有し、転写装置13でトナ
ー像が記録用紙に転写された後に、感光体ドラム10に
残された転写残りトナーを、掻き落として回収する。
【0030】除電装置17は、感光体ドラム10の感光
体に対して不所望な光疲労を与えることのない波長およ
び光強度の除電光を提供することで、クリーニング装置
16により転写残りトナーが回収された感光体ドラム1
0の表面に残っている電荷を除去する。
【0031】帯電装置18は、コロナ放電に利用される
図示しないコロナワイヤと、コロナワイヤの周囲を取り
巻くとともにコロナワイヤから放電された帯電出力を感
光体ドラム10にのみ供給するためのシールドケースな
らびにコロナワイヤと感光体ドラム10との間に、感光
体ドラム10の表面に対して概ね1.5mmの距離に配
置され、感光体ドラム10に提供される表面電位を安定
化する図示しないグリッド電極を有し、図示しない帯電
電源装置に接続されたコロナワイヤからコロナ放電によ
り感光体ドラム10の表面の感光層を所定の表面電位に
帯電する。
【0032】なお、グリッド電極は、図示しないツェナ
ダイオードによりコロナワイヤからのコロナ放電の一部
を取り込み、感光体ドラム10の表面電位を、所定の電
位に維持するために利用される。
【0033】部分消去LEDユニット19は、図示しな
い複数のLED素子が感光体ドラム10の軸線に沿っ
て、所定ピッチで配列されたもので、非画像部の大きさ
に合わせて、それぞれのLED素子が選択的に点灯され
ることで、帯電装置18により感光体ドラム10に提供
された電荷を部分的に消去して、任意の大きさの非画像
部を提供する。
【0034】次に、図2を参照して現像装置11の現像
ローラ21とキャリア回収装置25について詳細に説明
する。図1を用いて概略を説明したように、感光体ドラ
ム10に形成された静電潜像は、現像装置11から供給
されるトナーにより現像される。なお、実際の現像に際
しては、感光体ドラム10の表面電位Vo、現像装置の
現像ローラ(すなわちトナーおよびキャリア)に印加さ
れる現像バイアス電圧Vb、感光体ドラム10の表面と
現像装置11の現像ローラ21の表面との間の距離Dに
より規定されるコントラスト電位ΔV=(VoーVb)
/D、現像ローラ21の回転により発生してトナーおよ
びキャリアに影響を及ぼす遠心力Fr、トナーおよびキ
ャリアに固有の特性のさまざまな要因により、感光体ド
ラム10に形成された静電潜像に対してトナーのみを供
給することは不可能であり、キャリアが感光体ドラム1
0に付着することすなわちキャリア付着は避けられな
い。
【0035】このキャリア付着を少なくする事は可能で
あるが、ゼロにする事は実質不可能である。特に、小粒
径キャリアにおいては、現像ローラ21との磁気的結合
力が微弱となる為、ΔV.Fr等による影響を受け易く
なり、キャリア付着現象が増大する。
【0036】この様にして発生するキヤリア付着現象
は、電子写真システムに多大な悪影響を及ぼす。第一に
現像装置11内の問題である。
【0037】現像剤中のキヤリアが減少する為、現像装
置11内の現像剤総量が減少し現像剤搬送システムに不
具合が生じ、画像欠陥につながる。第二に感光体ドラム
10に付着した付着キャリアが転写紙上に転写されてし
まう場合である。
【0038】この場合には、べた部に白斑等の画像欠陥
が生じ定着器にも悪影響を及ぼす。また、キャリア付着
したアウトプット画像を例えば、電子写真装置に於いて
自動原稿送り装置などを用いて原稿として用いた場台、
キャリアが他面部に付着しシステムに不具合が生じる事
もある。
【0039】第三に付着キャリアが転写紙上に転写され
ない場合にはクリーニングブレード26に行き着く事に
なり、クリーニングブレード26の寿命が短くなってし
まう不具合を生じさせる。
【0040】このことから、キャリア回収装置25で回
収したキャリアを現像装置11内に確実に搬送する方法
について詳細に説明する。図2に示されるように、現像
ローラ21の回転中心21aと感光体ドラム10の回転
中心10aは、直線A上に位置されている。また、現像
ローラ21の中心21aとキャリア回収装置25の回転
中心25aは、直線C上に位置されている。一方、キャ
リア回収装置25の中心25aと感光体ドラム10の中
心10aは、直線B上に位置されている。
【0041】現像ローラ21は、現像スリーブ21S
と、現像スリーブ21Sの内側に位置された固定磁石2
1Mからなり、固定磁石21Mには、磁力線の向きが直
線Aに沿って立ち上がるように着磁された第1の磁極
(以後、主極という)、磁力線の向きが概ね直線Cと
平行な方向に立ち上がるように着磁された第2の磁極
(以後、搬送極という)およびこの2つの磁極の他に
設けられた図示しない2つまたは3つの磁極が配置され
ている。
【0042】現像スリーブ21Sは、感光体ドラム10
の表面と対向される位置において、自身の外周が移動さ
れる方向が感光体ドラム10の表面の移動方向と同一の
方向になるよう感光体ドラム10が回転される方向に対
して逆方向に回転されている。また、現像スリーブ21
Sの外周が移動する速度すなわちスリーブ周速は感光体
ドラム10の表面の移動速度すなわちドラム周速に比較
して所定の倍率となるよう設定されている。
【0043】キャリア回収装置25は、図1に示すよう
に現像ローラ21の現像スリーブ21Sに類似した円筒
状の回収スリーブ25Sと、回収スリーブ25Sの内側
に位置された固定磁石25Mからなり、固定磁石25M
には、磁力線の向きが直線Bに沿って立ち上がるように
着磁された第1の磁極(以後、吸着極という)および
この吸着極の他に設けられた第2の磁極(以後、搬送
極という)ならびに第3の磁極(以後、剥離極とい
う)からなる3つの磁極が配置されている。なお、第
1の磁極の極性は、現像ローラ21の主極と同極性
の極性、即ちN極に着磁されている。
【0044】また、剥離極は、好ましくは、吸着極
に対して円周上で反対側で吸着極に対向する位置に配
置される。なお、搬送極は、回収ローラ25の回転中
心と感光体ドラム10の回転中心を結んだ線分から15
0ないし210°の範囲に設定される。また、剥離極
の極性は、吸着極の極性と逆のS極である。搬送極
は、吸着極と反対の極性であるS極となっている。
【0045】また、回収スリーブ25Sの外周面が移動
される速度すなわち回収ローラ周速は、好ましくは、3
ないし30mm/sに設定される。ところで、キャリア
回収装置25の回収スリーブ25Sの表面には、回収ス
リーブ25Sの回転方向に対し直交する方向に沿って溝
31が形成されている。この溝31は回収スリーブ25
Sの表面にその回転方向に亘って所定間隔を存して多数
本形成されている。
【0046】この溝31は図4に拡大して示すように、
表面側の幅寸法をA、内底部側の幅寸法をB、深さ寸法
をCとしたとき、A≧Bの関係を有し、0.5≦A≦4
mm、0.5≦C≦2.0mmとなっている。また、上記し
た吸着極、搬送極、剥離極の磁力と、設置角度は
表1に示すように設定されている。
【0047】
【表1】
【0048】吸着極、搬送極、剥離極の磁力はそ
れぞれ300〜1200Gで、角度は吸着極が−10
〜+10°、搬送極+60°〜150°、剥離極は
搬送極+30〜210°となっている。
【0049】但し、感光体ドラム中心10aと回収装置
中心25aを結んだ線を0°とし、回転方向(感光体の
回転方向と逆方向)をプラスとする。次に、現像装置1
1内の現像剤(トナーとキャリアとが所定の比率で混合
されている粉体)の流れについて説明する。
【0050】ハウジング11a内に投入された現像剤
は、図1に示した第2のミキサ23により、図1におけ
る紙面と直交する方向の奥側(または前側)に搬送され
る。一方、第1のミキサ22は、第2のミキサ23によ
り搬送された現像剤を、逆向き即ち、図1における紙面
と直交する方向の前側(または奥側)に搬送する。従っ
て、第1及び第2のミキサ22,23の回転によって、
ハウジング11a内に投入された現像剤は、ハウジング
11a内を循環されて、所定の電位に摩擦帯電される。
【0051】第1および第2のミキサ22,23の回転
によって、ハウジング11a内を循環されている現像剤
の所定量は、現像ローラ21の固定磁石21Mのうちの
図示しない磁極に引き寄せられ、現像スリーブ21Sの
回転により図1に示したドクターブレード24に向けて
搬送される。
【0052】ドクターブレード24の近傍に搬送された
現像剤は、ドクターブレード24の近傍に設けられた図
示しない磁極に引き寄せられ、現像スリーブ21Sの回
転により、感光体ドラム10と現像スリーブ21Sとが
対向される現像位置に向けて搬送される。なお、現像位
置は、直線Aと現像スリーブ21Sとが交わる位置の近
傍に定義されている。
【0053】現像位置に搬送された現像剤は、現像ロー
ラ21の主極からの磁力線に沿ってブラシ状に組成さ
れ、対向する感光体ドラム10の表面の静電潜像に、ト
ナーのみを供給する。
【0054】現像位置において、磁気ブラシを形成して
感光体ドラム10の表面の静電潜像にトナーを供給した
現像スリーブ21S上の現像剤は、現像ローラ21の搬
送極からの磁力と現像スリーブ21Sの回転によりハ
ウジング11a内に回収され、第1のミキサ22から現
像スリーブ21Sに供給される現像剤と混合される。
【0055】これにより、感光体ドラム10上の静電潜
像の現像に利用され、トナー濃度が変化された現像剤
は、再び第1および第2のミキサ22,23による摩擦
帯電の工程に戻される。
【0056】なお、この摩擦帯電の工程においては、図
示しないトナー濃度センサにより検知されたトナー濃度
と基準値との差に対応する量のトナーが図示しないトナ
ータンクから補給されるとともに第1および第2のミキ
サ22,23により撹拌および摩擦帯電されて再び現像
スリーブ21Sに供給される。
【0057】ところで、現像ローラ21の主極の近傍
で感光体ドラム10の表面に向けて現像剤がブラシ状に
組成されることで磁気ブラシが形成されて静電潜像が現
像される際に、既に説明したように現像剤中のキャリア
も若干量感光体ドラム10の表面に付着される。
【0058】この感光体ドラム10に付着したキャリア
は、キャリア回収装置25の吸着極に吸着され、この
キャリアは搬送極に引き寄せられるとともに、回収ス
リーブ25Sの表面の溝31…に捕らえられ回収スリー
ブ25Sの回転に伴い、搬送極方向に向かう。さら
に、回収スリーブ25Sの回転に伴い剥離極方向に向
かうが、搬送極と剥離極は同極(S極)である為、
回収スリーブ25Sの表面から磁気的に剥離され、再
び、現像ローラ21上に吸着され、現像器11のハウジ
ング内へと搬送回収される。
【0059】なお、この回収スリーブ25Sによりハウ
ジング11a内に搬送されたキャリアは、現像ローラ1
2の搬送極からの磁力によりハウジング11aの内部
に案内される。従って、回収スリーブ25Sが回転され
る方向は、現像スリーブ21Sが回転される方向と逆向
きである。次に、上記したように構成される現像器11
を東芝製複写機レオドライ6560に搭載して試験した
結果を表2及び表3に基づいて説明する。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】キャリア付着の評価は上記複写機を用い、
表2の条件に設定した後10万枚の複写を行い、その後
黒べた画像と、白画像を1枚得てサンプルとした。両サ
ンブルとも画像上に全くキャリアが認められないものを
〇、キャリア付着が少しでも確認されるものを×とし
た。
【0063】現像スリーブ21Sの搬送性は上記と同様
に10万枚の複写を行ったのち、現像器11を取り出し
て現像スリーブ21Sの観察を行う事で判断した。現像
スリーブ21Sの下方、キャリア回収装置25との間に
現像剤溜りが全く出来ていない場合には〇、出来ていた
場合には×と判断した。
【0064】キャリア回収装置25の搬送性についても
上記と同様、現像器11を観察する事で判断した。キャ
リア回収装置25の上方、現像スリーブ21S側に現像
溜まりが出来ていない場合には〇、出来ている場合には
Δ、画像上に現像剤落ちていた場合は×と判断した。キ
ャリア回収装置25の剥離性についても、上記と同様に
現像器11を観察する事で判断した。
【0065】キャリア回収装置25の下方を観察し、剥
離極を通過したキャリア回収装置25上にキャリアが
残っていなければ〇、残っていたら×と判断した。 <実施例1〜18>回収スリーブ25S上の溝31の形
状(mm)、及び吸着極、搬送極、剥離極の磁力
(G)、さらに、その設置位置(°)を表2の如く変化
させて実験を行ったところ実施例1〜18の範囲ではキ
ャリア付着、現像スリープ21Sの搬送性、回収装置2
5の搬送性、回収装置25の剥離性について何の間題も
発生しなかった。
【0066】尚、実施例2の様に、図4に示す溝31の
内底部の幅寸法Bを0、つまり溝31の形状を三角形に
しても問題は発生しない。 <比較例1>実施例1と同条件下で剥離極を取り去る
と、キャリアは回収装置25上に堆積し回収装置25及
び現像スリーブ21Sの搬送性を悪化させ、やがては吸
着極の効果を失わせて画像上へのキャリア付着に至っ
た。 <比較例2>回収スリーブ25S上の溝31を取り去っ
たものは実施例1に比ぺやや回収装置25の搬送性が劣
る結果となった。 <比較例3>図4における回収スリーブ25S上の溝3
1の表面側の幅寸法Aに比べ内底部側の幅寸法Bを広く
した場合には溝31の端部にキャリアが残存し剥離性が
悪化した。 <比較例4>回収スリーブ25S上の溝31の深さCを
浅くした場合には、溝31を乗り越え残留するキャリア
が発生しキャリア回収装置25の搬送性が悪化した。 <比較例5>溝31の深さCを深くした場合には剥離極
での剥離性が悪化した。 <比較例6,7>溝31の幅が狭い場合に於いても広い
場合に於いてもキャリア回収装置25の搬送性は悪化し
た。 <比較例8>吸着極の磁力を下げると感光ドラム10
上に付着したキャリアを吸着する力が低下する為画像上
にキャリア付着が発生した。 <比較例9>吸着極の磁力を上げると現像スリーブ2
1S上からキャリアを直接引き寄せてしまう為現像スリ
ーブ21Sの搬送性が低下した。 <比較例10>搬送極の磁力を下げるとキャリア回収
装置25の搬送性が低下した。 <比較例11>搬送極の磁力を上げると現像スリーブ
21A上からキャリアを直接引き寄せてしまう為現像ス
リーブ21Aの搬送性が低下した。 <比較例12>剥離極の磁力を下げるとキャリア回収
装置25の剥離性が低下した。 <比較例13>剥離極の磁力を上げると現像スリーブ
21A上からキャリアを直接引き寄せてしまう為現像ス
リーブ21の搬送性が低下した。 <比較例14,15>吸着力の設置位置を−15゜,+
15゜にすると吸着極が感光ドラム10から離れてし
まう事によりキャリア付着が悪化した。
【0067】以上のように、キャリア回収装置25の回
収スリーブ25S上に溝31…を設けるため、溝31…
でキャリアを保持して搬送でき、キャリアの搬送力を高
めることができる。
【0068】従って、効率の良いキャリア回収を行える
ようになり、キャリア付着による弊害を除去する事が出
来た。また、実験の結果求められた適切な条件の下にキ
ャリアの吸着極、搬送極を設置する事によってさら
に効率の良いキヤリアの回収が行える。
【0069】さらに、今回の提案では上記吸着極、搬
送極の2極に加え、剥離極を設ける事によって、従
来用いてきたキャリアを剥離させる為のブレードが不要
となり、ブレードの摩耗等によって生じる問題点や、必
要とされる精度の高さから生じる設置時の問題も解決す
る事が出来た。
【0070】図5は本発明の第2の実施の形態を示すキ
ャリア回収装置40を示すものである。このキャリア回
収装置40は上記した第1の実施の形態におけるキャリ
ア回収装置25と同様に、回収スリーブ40Sの内部
に、吸着極、搬送極、剥離極を配置している。
【0071】そして、このキャリア回収装置40の回収
スリーブ40Sの表面には、粗面処理が施されて粗面4
1となっている。次に、キャリア粒径とライフにおける
現像剤の減少量と回収装置40のキャリア回収効果につ
いて、東芝複写機レオドライ6560の現像器を改造し
て試験を行った結果について説明する。
【0072】試験は100000枚の複写前後の現像剤
量を測定することにより行った。図6のグラフに示すよ
うに、キャリア粒径が小さくなると、複写後の現像剤の
減少量が大きくなることが分かる。また回収装置40を
設置することによって現像剤の減少を防ぐことが分か
る。また回収装置40の吸着極の磁力を上げることに
よって回収効果が増すことも分かる。
【0073】一般的に用いられているキャリアの粒径は
60(μm )程度であることと現像剤の減少が与える影
響を考慮すると、200(G)の磁力で50(μm )の
キャリア、300(G)の磁力で40(μm )のキャリ
アを使用することができる。
【0074】図7は平均粒径30(μm )のキャリアを
用い、搬送極の効果と回収スリーブ40Sの表面を粗
面にする効果を調査した結果を示すグラフである。搬送
極も粗面処理もない回収装置と比較し、粗面処理した
回収装置は搬送力が向上しており、搬送極を設置した
ものはさらに搬送力が向上していることが分かる。
【0075】これにより、粗面処理との組み合わせで搬
送極を用いれば、吸着極の磁力を1500(G)に
しても問題がないことが分かる。ただし、搬送極の磁
力は強すぎると、回収スリーブ40S上の現像剤の搬送
性に悪影響を及ぼす今回の試験では1200(G)が上
限であった。次に、東芝製複写機レオドライ6560の
現像器にキャリア回収装置40を搭載して試験した結果
を表4及び表5に基づいて説明する。
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】キャリア付着の評価は上記複写機を用い、
表3の条件に設定した後10万枚の複写を行い、その後
黒べた画像と、白画像を1枚得てサンプルとした。両サ
ンブルとも画像上に全くキャリアが認められないものを
〇、キャリア付着が少しでも確認されるものを×とし
た。
【0079】現像スリーブ21Sの搬送性は上記と同様
に10万枚の複写を行ったのち、現像器11を取り出し
て現像スリーブ21Sの観察を行う事で判断した。現像
スリーブ21Sの下方、キャリア回収装置40との間に
現像剤溜りが全く出来ていない場合には〇、出来ていた
場合には×と判断した。
【0080】キャリア回収装置40の搬送性についても
上記と同様、現像器11を観察する事で判断した。キャ
リア回収装置40の上方、現像スリーブ21S側に現像
溜まりが出来ていない場合には〇、出来ている場合には
Δ、画像上に現像剤落ちていた場合は×と判断した。
【0081】キャリア回収装置40の剥離性について
も、上記と同様に現像器11を観察する事で判断した。
キャリア回収装置40の下方を観察し、剥離極を通過
したキャリア回収装置40上にキャリアが残っていなけ
れば〇、残っていたら×と判断した。
【0082】<実施例1〜17>回収スリーブ40Sの
表面荒さRz 、吸着極、搬送極、剥離極の磁力
(G)、設置位置(°)を表3の如く変化させて実験を
行ったところ実施例1〜17の範囲ではキャリア付着、
現像スリーブ21Sの搬送性、回収装置40の搬送性、
回収装置40の剥離性について何の間題も発生しなかっ
た。
【0083】<実施例18>キャリア粒径を80(μm
)としたものは、搬送性等には全く問題を生じなかっ
たが細線の再現再現性に代表される画質が目的とするレ
ベルに達していなかった。
【0084】<実施例19>平均キャリア粒径が20
(μm )と非常に小粒径のものを使用した際には、吸着
極の磁力を1200(G)まで上げてもキャリア付着
が発生した。
【0085】<実施例20,21>回収スリーブ40S
の表面に対し、粗面処理を行わなかったものは、回収ス
リーブ40Sの搬送性が悪く複写を重ねた結果やがてキ
ャリア付着が発生した。処理は行わなかったものの表面
荒さがRz =4のものもレベルは良いが同様の傾向を示
した。
【0086】<実施例22,23>吸着極の磁力を2
00(G)まで下げたものは、小粒径のキャリアとの組
み合わせでキャリア付着が発生し、逆に1300(G)
まで上げたものは回収スリーブ40Sの搬送性が悪化し
た。
【0087】<実施例24,25>搬送極の磁力を2
50(G)まで下げたものは回収スリーブ40Sの搬送
性が悪化し、逆に1300(G)まで上げたものは現像
スリーブ21S上の現像剤に影響を及ぼし現像スリーブ
21Sの搬送性を妨げた。
【0088】<実施例26>剥離極の磁力を200
(G)まで下げたものは回収スリーブ40Sからの剥離
性能が低下した。
【0089】<実施例27,28>吸着極の設置位置
を−15°にしたもの、或るは、15°にしたものは共
にキャリアの回収能力が低下し、キャリア付着が発生し
た。
【0090】<実施例29>剥離極を取り去ったもの
は、回収スリーブ40Sの剥離性能が著しく低下し、や
がてはキャリア付着が発生した。
【0091】<実施例30>搬送極を取り去ったもの
は、回収スリーブ40Sの搬送性が低下し、やがてはキ
ャリア付着が発生した。
【0092】以上のように、キャリア回収装置40の回
収スリーブ40Sの表面に粗面処理を施して粗面41と
するため、キャリアの搬送力を高めることができる。従
って、効率の良いキャリア回収を行えるようになり、キ
ャリア付着による弊害を除去する事が出来た。
【0093】また、実験の結果求められた適切な条件の
下にキャリアの吸着極、搬送極を設置する事によっ
てさらに効率の良いキヤリアの回収が行える。さらに、
今回の提案では上記吸着極、搬送極の2極に加え、
剥離極を設ける事によって、従来用いてきたキャリア
を剥離させる為のブレードが不要となり、ブレードの摩
耗等によって生じる問題点や、必要とされる精度の高さ
から生じる設置時の問題も解決する事が出来た。
【0094】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、回収スリ
ーブの表面に溝部を形成するから、回収スリーブ上に引
き付けたキャリアは溝部に補足されて良好に搬送され、
効率良くキャリアを回収することができ、キャリア付着
による弊害を除去する事が出来る。
【0095】また回収スリーブの表面に粗面処理を施す
から、回収スリーブ上に引き付けたキャリアは粗面に補
足されて良好に搬送され、効率良くキャリアを回収する
ことができ、キャリア付着による弊害を除去する事が出
来る。
【0096】さらに、実験の結果求められた適切な条件
の下にキャリアの吸着極、搬送極を設置するから、
さらに効率の良いキヤリアの回収が行えるものである。
また、吸着極、搬送極の2極に加え、剥離極を設けるか
ら、従来用いてきたキャリアを剥離させる為のブレード
が不要となり、ブレードの摩耗等によって生じる問題点
や、必要とされる精度の高さから生じる設置時の問題も
解決する事ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である画像形成部を示す
構成図。
【図2】感光体、現像ローラ及びキャリア回収装置の配
置構成を示す図。
【図3】キャリア回収装置を示す構成図。
【図4】回収スリーブの溝形状を示す図。
【図5】本発明の他の実施形態であるキャリア回収装置
を示す図。
【図6】キャリア回収装置の吸着極の磁力と現像剤の減
少量との関係を示すグラフ図。
【図7】キャリア回収装置の搬送極の磁力の効果を示す
グラフ図。
【符号の説明】 10…感光体ドラム(像担持体) 11…現像器(現像手段) 25…キャリア回収手段 …吸着極 …搬送極 …剥離極 31…溝(溝部) 41…粗面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に回転方向に対し直交する方向に沿う溝部を有した
    キャリア回収手段と、 を具備することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に回転方向に対し直交する方向に沿う溝部を、回転
    方向に亘って所定間隔を存して複数形成したキャリア回
    収手段と、 を具備することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に回転方向に対し直交する方向に沿う溝部を、回転
    方向に亘って所定間隔を存して複数形成したキャリア回
    収手段と、 を具備し、 前記キャリア回収手段の溝部は、回転方向に沿う表面側
    の幅をA、内底部側の幅をBとしたとき、A≧Bである
    ことを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に回転方向に対し直交する方向に沿う溝部を、回転
    方向に亘って所定間隔を存して複数形成したキャリア回
    収手段と、 を具備し、 前記キャリア回収手段の溝部は、回転方向に沿う表面側
    の幅をA、内底部側の幅をB、深さをCとしたとき、A
    ≧Bで、0.5≦A≦4mm、0.5mm≦C≦2.O
    mmであることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に回転方向に対し直交する方向に沿う溝部を、回転
    方向に亘って所定間隔を存して複数形成したキャリア回
    収手段と、 を具備し、 前記キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる吸着
    極、この吸着極により吸着されたキャリアを搬送する搬
    送極、この搬送極と同極で、搬送極により搬送されるキ
    ャリアを剥離する剥離極を有することを特徴とする現像
    装置。
  6. 【請求項6】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に回転方向に対し直交する方向に沿う溝部を、回転
    方向に亘って所定間隔を存して複数形成したキャリア回
    収手段と、 を具備し、 前記キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる磁力が
    300〜1200Gの吸着極、この吸着極により吸着さ
    れたキャリアを搬送する磁力が300〜1200Gの搬
    送極、この搬送極と同極で、搬送極により搬送されるキ
    ャリアを剥離する磁力が300〜1200Gの剥離極を
    有することを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に粗面処理を施したキャリア回収手段と、 を具備することを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に粗面処理を施し、表面荒さをRz=5〜50とす
    るキャリア回収手段と、 を具備することを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】像担持体に担持された静電潜像をキャリア
    とトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像手
    段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に粗面処理を施し、表面荒さをRz=5〜50とす
    るキャリア回収手段と、 を具備し、 前記キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる吸着
    極、この吸着極により吸着されたキャリアを搬送する搬
    送極、この搬送極と同極で、搬送極により搬送されるキ
    ャリアを剥離する剥離極を有することを特徴とする現像
    装置。
  10. 【請求項10】像担持体に担持された静電潜像をキャリ
    アとトナーとからなる2成分現像剤により現像する現像
    手段と、 この現像手段による現像時に前記像担持体に付着したキ
    ャリアを表面に吸着することにより除去し、このキャリ
    アを回転することにより搬送して回収するもので、前記
    表面に粗面処理を施し、表面荒さをRz=5〜50とす
    るキャリア回収手段と、 を具備し、 前記キャリア回収手段は、キャリアを吸着させる磁力が
    300〜1200Gの吸着極、この吸着極により吸着さ
    れたキャリアを搬送する磁力が300〜1200Gの搬
    送極、この搬送極と同極で、搬送極により搬送されるキ
    ャリアを剥離する磁力が300〜1200Gの剥離極を
    有することを特徴とする現像装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6975826B2 (en) 2002-10-02 2005-12-13 OCé PRINTING SYSTEMS GMBH Device and method to lift magnetizable carrier particles from a mixture of toner particles and magnetizable carrier particles
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