JPH11308337A - 分散協調型ネットワーク - Google Patents

分散協調型ネットワーク

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JPH11308337A
JPH11308337A JP10115115A JP11511598A JPH11308337A JP H11308337 A JPH11308337 A JP H11308337A JP 10115115 A JP10115115 A JP 10115115A JP 11511598 A JP11511598 A JP 11511598A JP H11308337 A JPH11308337 A JP H11308337A
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JP
Japan
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service
network
function
user terminal
devices
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Application number
JP10115115A
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English (en)
Inventor
Keisuke Oharagi
敬祐 小原木
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Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交換機に影響を与えることなく各種のサービス
を最適な接続条件で提供できる分散協調型ネットワーク
を提供する。 【解決手段】ネットワークの資源管理を行うサービスデ
ータ機能と資源の割り当て等を行うサービス制御機能と
を実装したサービス制御装置30と、ユーザ端末13に
対しサービスの提供を実行するネットワーク付加装置2
0とをネットワーク上に分散配置し、かつこれらとAT
M交換機11とを標準のユーザ・網インターフェイスで
接続する。サービス制御装置30は、ユーザから要求さ
れたサービスの実行を担当すべきネットワーク付加装置
20や当該サービスを実行するために必要な通話パス
を、ネットワーク全体の資源の状況等を考慮して選定
し、当該選定したネットワーク付加装置20に必要な通
話パスの設定とユーザ端末13に対するサービスの実行
とを依頼し、ネットワーク付加装置20は依頼されたサ
ービスを開設した通話パスを用いて実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のサービスを
ユーザ端末装置からの要求に応じて提供することのでき
る分散協調型ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のネットワークでは、画像交換サー
ビスやPHS(パーソナル・ハンディ・フォン・システ
ム)サービス、次世代高速移動通信サービス(CDM
A)等の提供を新たに行う場合、各サービス専用の機能
を盛り込んだ交換機を開発し、これを既存の交換機と入
れ換えることで対応していた。
【0003】また、マルチメディア会議サービス等の提
供は、所定の交換機にMCU(多地点制御装置)を内蔵
あるいは外付け等し、当該MCUと複数のユーザ端末装
置との間に通話パスを開設し、各ユーザ端末装置からの
画像や音声をMCUで合成することで実現していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
技術では、新たなサービスの提供を行うためには、それ
に対応する機能を備えた交換機を開発しなければなら
ず、高額な開発費用と長い開発期間を要してしまうとい
う問題があった。
【0005】また、近年、インテリジェント・ネットワ
ークの検討が行われているが、ハードウェアの追加を伴
うようなサービスを提供するためには、相変わらず交換
機を改造する必要がある。また、この技術を私設網へ適
用するには、インテリジェント・ネットワークに対応し
た交換機を採用する必要があり、膨大な初期投資を要す
るという問題があった。
【0006】一方、マルチメディア会議サービスなど
は、MCUを外付けすれば、既存の交換機の改造するこ
となく提供できるが、マルチメディア会議サービスの依
頼を受けたMCUは、会議に参加するユーザ端末装置が
どのような地域に分散していても、必ず自装置を接続点
として各ユーザ端末装置との間に通話パスを張るので、
ネットワーク全体として見ると接続条件が不適切で、ネ
ットワークの資源が有効かつ適切に活用されていない場
合があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、交換機に影響を与え
ることなく新規なサービスを最適な接続条件で提供する
ことのできる分散協調型ネットワークを提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]ユーザ端末装置(13)から要求されたサービス
を提供するためのサービス装置(20、30)をネット
ワーク上に複数分散配置し、前記サービス装置(20、
30)を、ネットワークの有する交換機(11)にそれ
ぞれ接続するとともに他の装置との間の情報の授受を通
話チャネルを通じて行うように構成し、前記通話チャネ
ルを通じた情報の授受によって少なくとも2つのサービ
ス装置(20、30)を協調動作させてユーザから要求
されたサービスの提供を行うことを特徴とする分散協調
型ネットワーク。
【0009】[2]ネットワークの資源を管理する資源
管理機能(31、32)を有するサービス装置(30)
と、ユーザ端末装置(13)からのサービス要求の受け
付けと当該サービスを実行する際に用いる資源の確保と
これら確保した資源の運用制御とを行うサービス制御機
能(33)を有する1または2以上のサービス装置(3
0)と、前記サービス制御機能(33)からの指示に従
って通話パスを設定しこれを用いてユーザ端末装置(1
3)に対するサービスの提供を実行するサービス実行機
能を有する複数のサービス装置(20)とをネットワー
ク上に分散配置し、前記サービス装置(20、30)
を、ネットワークの有する交換機(11)にそれぞれ接
続するとともに他の装置との間の情報の授受を通話チャ
ネルを通じて行うように構成し、前記通話チャネルを通
じて情報の授受を行うことで複数のサービス装置(2
0、30)に分けて配置した前記資源管理機能(31、
32)と前記サービス制御機能(33)と前記サービス
実行機能とを協調動作させて前記ユーザ端末装置(1
3)から要求されたサービスの提供を行うことを特徴と
する分散協調型ネットワーク。
【0010】[3]ネットワークの資源を一元管理する
資源管理機能(31、32)を有するサービス装置(3
0)と、ユーザ端末装置(13)からのサービス要求の
受け付けと当該サービスを実行する際に用いる資源の確
保とこれら確保した資源の運用制御とを行うサービス制
御機能(33)を有する1または2以上のサービス装置
(30)と、前記サービス制御機能(33)からの指示
に従って通話パスを設定しこれを用いてユーザ端末装置
(13)に対するサービスの提供を実行するサービス実
行機能を有する複数のサービス装置(20)とをネット
ワーク上に分散配置し、前記各サービス装置(20、3
0)を、ネットワークの有する交換機(11)にそれぞ
れ接続するとともに他の装置との間の情報の授受を通話
チャネルを通じて行うように構成し、前記サービス制御
機能(33)を有するサービス装置(30)は、前記ユ
ーザ端末装置(13)から通話チャネルを通じてサービ
ス要求を受けたとき、ネットワークの有する資源に関す
る情報を前記資源管理機能(31、32)を有するサー
ビス装置(30)から取得し、これを基にして前記サー
ビス実行機能を有するサービス装置(20)の中から前
記要求されたサービスの実行を担当すべきサービス装置
(20)と当該サービス装置(20)が前記サービスを
実行する際に用いる通話パスとを選定し、前記選定した
サービス装置(20)と前記通話パスと前記要求された
サービスの提供先となるユーザ端末装置(13)との間
の接続条件を決定し、前記選定したサービス装置(2
0)に対して前記接続条件に従った通話パスの設定と前
記サービスの実行とを指示し、前記サービス実行機能を
有するサービス装置(20)は、前記サービス制御機能
(33)からの指示に従って通話パスの設定を交換機
(11)に要求するとともに前記サービス制御機能(3
3)から指示されたサービスの提供を前記設定した通話
パスを用いて実行することを特徴とする分散協調型ネッ
トワーク。
【0011】[4]前記資源管理機能(31、32、8
3)を、前記ユーザ端末装置(13、80)から要求さ
れるサービスの種類ごとに分割し、前記サービス制御機
能(33、82)は、前記ユーザ端末装置(13、8
0)からサービス要求を受けたサービスの種類を管轄す
る資源管理機能(31、32、83)から当該サービス
を提供にするための資源に関する情報を取得することを
特徴とする[1]、[2]または[3]記載の分散協調
型ネットワーク。
【0012】[5]1台のサービス装置(20、30)
に、前記資源管理機能(31、32)と前記サービス制
御機能(33)と前記サービス実行機能のうちの1また
は2以上の機能を実装したことを特徴とする[2]、
[3]または[4]記載の分散協調型ネットワーク。
【0013】[6]前記交換機(11)は、非同期転送
モードを用いたものであることを特徴とする[1]、
[2]、[3]、[4]または[5]記載の分散協調型
ネットワーク。
【0014】前記本発明は次のように作用する。ネット
ワーク上に複数分散配置されたサービス装置(20、3
0)は、ネットワークの有する交換機(11)にそれぞ
れ接続されるとともに、他の装置との間の情報の授受を
通話チャネルを通じて行うようになっており、ユーザか
ら要求されたサービスは、通話チャネルを通じた情報の
授受によって少なくとも2つのサービス装置(20、3
0)が協調動作して提供される。
【0015】このように、ユーザの要求するサービスを
提供するための機能を、交換機(11)の外部に設けた
サービス装置(20、30)に実装するとともに、各サ
ービス装置(20、30)は他の装置との間の情報の授
受を通話チャネルを通じて行い、交換機(11)の制御
は、サービス実行機能を通じて、ユーザ網インターフェ
イス(UNI)の範囲内で行うので、交換機(11)自
体に変更を加えることなく、各種のサービスを提供する
ことができる。また、複数のサービス装置(20、3
0)を協調動作させることで、単一のサービス装置(2
0)では提供できないような複合的なサービスを提供す
ることも可能になる。
【0016】ユーザから要求されたサービスを提供する
ための諸機能は以下のように分類され各サービス装置
(20、30)に分散配置される。すなわち、ネットワ
ークの資源を管理する資源管理機能(31、32)と、
ユーザ端末装置(13)からのサービス要求の受け付け
と当該サービスを実行する際に用いる資源の確保とこれ
ら確保した資源の運用制御とを行うサービス制御機能
(33)と、サービス制御機能(33)からの指示に従
って通話パスを設定しこれを用いてユーザ端末装置(1
3)に対するサービスの提供を実行するサービス実行機
能とに分類する。
【0017】そして、資源管理機能(31、32)を備
えた1つのサービス装置(30)と、サービス制御機能
(33)を備えた1または2以上のサービス装置(3
0)と、サービス実行機能を備えた複数のサービス装置
(20)とをネットワーク上に分散配置する。
【0018】複数のサービス装置(20、30)に分け
て配置された資源管理機能(31、32)とサービス制
御機能(33)とサービス実行機能とは、通話チャネル
を通じて各サービス装置(20、30)間で情報の授受
を行うことで協調動作し、これによってユーザから要求
されたサービスの提供が実行される。
【0019】このように、サービスを提供するための諸
機能を、資源管理機能(31、32)とサービス制御機
能(33)とサービス実行機能とに分類し、サービス制
御機能(33)を有するサービス装置(30)が、ユー
ザから要求されたサービスの実行を担当すべきサービス
装置(20)や要求されたサービスを当該サービス装置
(20)が実行するために必要な通話パスを、ネットワ
ーク全体の資源の状況や要求されたサービスの内容等を
考慮して選定し、当該選定したサービス装置(20)に
ユーザ端末装置(13)に対するサービスの実行を依頼
するので、要求されたサービスをネットワーク全体とし
て最適な接続条件で提供することができる。
【0020】すなわち、サービス制御機能(33)を有
するサービス装置(30)は、ユーザ端末装置(13)
から通話チャネルを通じてサービス要求を受けたとき、
ネットワークの有する資源に関する情報を資源管理機能
(31、32)を有するサービス装置(30)から通話
チャネルを通じて取得する。次に、サービス制御機能
(33)を有するサービス装置(30)は、こうして取
得した資源に関する情報を基にして、サービス実行機能
を有する複数のサービス装置(20)の中から今回要求
されたサービスの実行を担当すべきサービス装置(2
0)と当該サービス装置(20)がサービスを実行する
際に用いる通話パスとを選定し、この選定したサービス
装置(20)と通話パスとサービスの提供先となるユー
ザ端末装置(13)との間の接続条件を決定する。そし
て、選定したサービス装置(20)に対し、先に決定し
た接続条件に従った通話パスの設定と提供すべきサービ
スの実行とを指示する。
【0021】サービス実行機能を有するサービス装置
(20)は、サービス制御機能(33)からの指示に従
って通話パスの設定を交換機(11)に要求するととも
に、サービス制御機能(33)から指示されたサービス
の提供を、上記設定した通話パスを用いて実行する。
【0022】なお、資源管理機能(31、32)とサー
ビス制御機能(33)とサービス実行機能とは、必ずし
も別々のサービス装置(20、30)に実装される必要
はなく、これら機能のうちの複数を1つのサービス装置
に実装するようにしてもよい。また、資源管理機能(3
1、32、83)を、提供するサービスの種類ごとに分
割し、たとえば、これらを複数のサービス装置に機能分
散配置するようにしてもよい。
【0023】交換機(11)としては、非同期転送モー
ドによって情報を転送するものを用いる。これにより、
各サービス装置(20、30)間で制御情報等を授受す
るための通話パスと、ユーザ端末装置(13)とサービ
ス装置(20、30)との間でユーザ情報等を伝送する
ための通話パスとを1つの加入者線を通じて同時に設定
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は、本発明の一実施の形態を
示している。図2に示すように、本実施の形態にかかる
分散協調型ネットワーク10は、多数のATM(非同期
転送モード)交換機11と、これらATM交換機11の
間を接続する伝送路12と、ATM交換機11に接続さ
れたネットワーク付加装置20(SN:サービスノー
ド)と、これまたATM交換機11に接続されたサービ
ス制御装置30(SCP:サービスコントロールポイン
ト)とから構成されている。また各ATM交換機11に
は、図示しないものも含めて多数のユーザ端末(IT:
インテリジェント端末等)13が接続されている。
【0025】図1は、分散協調型ネットワーク10の一
部を抜き出して示したものである。ネットワーク付加装
置20、サービス制御装置30およびユーザ端末13は
それぞれ、ユーザ・網インターフェイス(UNI)によ
ってATM交換機11と接続されている。
【0026】ユーザ端末13は、ユーザの所有するパー
ソナルコンピュータや電話端末であって、マルチメディ
ア会議など分散協調型ネットワーク10の提供し得るサ
ービスを利用するための機能を備えた端末装置である。
すなわち、ユーザ端末13は、分散協調型ネットワーク
10から提供を受けるサービスの種類をユーザの操作に
基づいて選択する機能や選択したサービスの提供をサー
ビス制御装置30に要求する機能のほか、当該サービス
要求の送出先となるサービス制御装置30をユーザの指
定したサービスの種類に応じて自動選択する機能を有し
ている。
【0027】また、ユーザ端末13は、自動選択したサ
ービス制御装置30との間の接続要求をATM交換機1
1に対して送出し、ATM交換機11によって設定され
た通話パス(通話チャネル)を通じてサービス制御装置
30との間で各種の制御情報の送受信を行うようになっ
ている。なお、制御情報は、モデムやISDN(非制限
呼)など汎用の手順で送受信される。したがって、汎用
のパッケージソフトを用いて分散協調型ネットワーク1
0の提供するサービスを利用可能なユーザ端末13を容
易に形成することができる。
【0028】ネットワーク付加装置20およびサービス
制御装置30は、CTI(コンピュータ・テレフォニ
ー)機能を備えた汎用コンピュータで構成されている。
サービス制御装置30は、ネットワークの資源を管理す
る資源管理機能としてのサービスデータ機能(SDF:
サービスデータファンクション)と、ユーザ端末13か
ら送られてくるサービス要求の受け付けと当該要求され
たサービスを実行する際に用いる資源の確保とこれら確
保した資源の運用制御とを行うサービス制御機能(SC
F:サービスコントロールファンクション)とを有して
いる。このほか、通信制御を行うためのネットワーク制
御機能(NCF:ネットワークコントロールファンクシ
ョン)を備えている。
【0029】サービス制御装置30は、これらの機能に
よって各種のサービスをネットワークワイドに、すなわ
ち、ネットワーク全体として最適な接続条件の下で提供
するようになっている。
【0030】ネットワーク付加装置20は、サービス制
御装置30の有するサービス制御機能からの指示に従っ
て通話パスを設定しこれを用いてユーザ端末13に対す
るサービスの提供を実行するサービス実行機能を有して
いる。ネットワーク付加装置20は、ネットワーク上に
複数台用意されている。これらは、トラヒックなどの条
件に応じてネットワーク上に負荷分散したり、実行する
サービスの種類ごと等に分けてネットワーク付加装置2
0を設け、これらをネットワーク上に分散配置し機能分
散するようになっている。
【0031】サービス制御装置30の有するサービス制
御機能は、ユーザ端末13からのサービス要求を通話チ
ャネルを通じて受信し、当該サービス要求を分析し、要
求されたサービスを提供するために必要な資源に関する
情報をサービスデータ機能から取得する。すなわち、要
求されたサービスを提供するために必要な資源を管理し
ているサービスデータ機能を選択し、これを起動して情
報の取得要求を送り、当該サービスデータ機能から該当
するネットワーク付加装置20や通話パスなどの資源に
関する情報を取得するようになっている。
【0032】またサービス制御機能は、サービスデータ
機能から取得した情報を基にして、所定のアルゴリズム
に従い、要求されたサービスの実行を担当するのに最適
なネットワーク付加装置20と当該ネットワーク付加装
置20がサービスの提供を実行する際に用いる通話パス
とを選定する。さらに、選定したネットワーク付加装置
20と、通話パスと、要求されたサービスの提供先とな
るユーザ端末13との間の接続条件を整理して決定し、
選定したネットワーク付加装置20に対し、先に選定し
た通話パスの設定と該当するサービスの実行とを指示す
るようになっている。
【0033】さらにサービス制御機能は、必要な資源を
確保できない等の理由により、ユーザ端末13からのサ
ービス要求に応じられない場合は、その旨の応答をユー
ザ端末13に返送するようになっている。
【0034】このほか、サービス制御機能は、独立した
機能を持つネットワーク付加装置20を複数組み合わせ
ることで、より高機能な複合サービスを提供し得るよう
になっている。たとえば、マルチメディア会議サービス
の会議開催通知を事前にPHS端末のディスプレーに表
示したり、会議回線を設定した際に端末の電源がオフの
ために無応答のとき、ユーザが不在であると判断し、P
HS端末のディスプレーに会議招集を表示する等のPH
Sデータ通信機能をマルチメディア会議ブリッジ機能と
組み合わせることで、より高機能な複合サービスを提供
し得るようになっている。
【0035】また、予約された会議サービス等の実行時
間が到来して当該サービスを実行しようとしたときに必
要な資源を確保できなかった場合には、当該サービスの
実行に必要なネットワーク付加装置20へ非優先呼の強
制切断要求を出し、資源を優先的に確保し、予約呼を優
先実行する機能を備えている。また、サービス制御機能
は、ネットワーク付加装置20を定期的に起動し、正常
に動作するか否かを検査することで、ネットワーク付加
装置20の障害管理を行うようになっている。
【0036】図3は、サービスデータ機能31の管理内
容を模式的に示したものである。サービスデータ機能3
1は、ネットワーク付加装置20の収容位置、およびそ
れが実行可能なサービス機能(リソースタイプ)、処理
能力、空塞状況、予約状況などの管理を行うとともに、
サービスの提供に割り当てた通話パスの管理等を行う機
能を有する。またサービスデータ機能32は、PHSな
どの移動無線端末の移動管理等も行うようになってい
る。
【0037】サービスデータ機能31、32は、サービ
ス制御機能33からの情報要求に従って、該当する資源
に関する各種の情報を回答するよう構成されている。ま
た、サービス制御機能33から、資源の確保要求や開放
要求の指示を受け、これに基づいて各資源の空塞表、予
約表などのサービスデータを書き換え、更新する機能を
有している。
【0038】サービスデータ機能は、ネットワーク上の
各種の資源を一元管理しており、複数のサービス制御機
能がネットワーク上に分散配置されている場合には、こ
れらから共通にアクセスされる。したがって、図1に示
すようにサービスデータ機能とサービス制御機能とが同
一の装置内に実装されている場合には、これらの機能の
間での情報の授受は装置内部で行われるが、他のサービ
ス制御装置30に実装されているサービス制御機能は、
サービスデータ機能との間の情報の送受信を通話パスを
通じて行うようになっている。
【0039】なお、サービスデータ機能はネットワーク
上の資源を一元管理するので、ネットワーク付加装置2
0や通話パスを増設したり削減したりするとき、サービ
スデータ機能の管理している情報を活用することで、ネ
ットワーク資源の保守管理を容易に行うこともできる。
【0040】ネットワーク付加装置20は、ユーザが同
時あるいは個別に利用するサービスリソースであって、
ユーザ端末13に対して実際にサービスの提供を実行す
るサービス実行機能を備えている。具体的には、マルチ
メディア会議ブリッジ、音声応答装置、ソフトFAX
(ファクシミリ)、ボイスメール、無線基地局、PHS
データ通信用サーバ等の機能等を果たす。各ネットワー
ク付加装置20はこれらのうち1または2以上の機能を
備えている。
【0041】ネットワーク付加装置20は、サービス制
御装置30のサービス制御機能からの指示に従って、A
TM交換機11に対して接続要求を行ってサービスの提
供に必要な通話パスを設定するとともに、その結果(通
話パスの設定が成功したか否か)を、サービス制御装置
30のサービス制御機能に通知する機能を有している。
このようにネットワーク付加装置20は、サービスを提
供するためにユーザ端末との間に開設する多数の通話パ
スの接続ポイントとして機能するようになっている。
【0042】図4は、ネットワーク付加装置20へ制御
を委譲する際のトリガーチェックポイントと基本呼状態
遷移との関係の一例を示したものである。発側の基本呼
状態は、通常、発信者アイドル状態41から発呼中状態
42、呼出中状態43、通話中状態44を経て、再び発
信者アイドル状態に戻る。また発呼中状態42や呼出中
状態43から発側が途中放棄することによって発信者ア
イドル状態41に戻る場合と、着信者無応答等により、
呼出中状態43から例外処理45を経て発信者アイドル
状態41に戻る場合とがある。
【0043】トリガーチェックポイントは、発信者アイ
ドル状態41から発呼中状態42に変化する時点51
と、発呼中状態42から呼出中状態43に変化する時点
52と、呼出中状態43から通話中状態44に変化する
時点53と、通話中状態44から切断され再び発信者ア
イドル中に戻る時点54のほか、通話中にフッキングな
どによって所定のイベントが発生した時点55や発呼中
状態42等から途中放棄した時点56、無応答等によっ
て呼出中状態42から切断した時点57等に設定するこ
とができる。
【0044】図5は、サービス制御装置30の有するサ
ービス制御機能33によって、ネットワーク付加装置2
0とユーザ端末13の間、あるいはネットワーク付加装
置20と他のネットワーク付加装置20との間のエンド
・ツー・エンドのパス制御が行われる様子を模式的に示
したものである。画像データやテキストデータなどのユ
ーザデータは、ユーザ端末13とネットワーク付加装置
20、あるいはひとつのネットワーク付加装置20と他
のネットワーク付加装置20との間に設定した通話パス
34を通じて伝送される。なお、図5では、通話パス
(仮想パス)34の中には、テキストデータ用34aの
通話チャネル(仮想チャネル)や画像データ用34bの
仮想チャネルが複数設定されている。
【0045】サービス制御装置30の有するサービス制
御機能は、どのネットワーク付加装置20とユーザ端末
13との間に、あるいはどのネットワーク付加装置20
と他のどのネットワーク付加装置20との間にどのよう
な通話パスを設定し、またネットワーク付加装置20に
どのようなサービス機能を実行させるか等を統括制御す
るようになっている。すなわち、各ネットワーク付加装
置20は、所定のサービスをユーザ端末13に対して実
際に提供する機能を果たし、サービス制御装置30は、
ユーザから要求されたサービスを提供するためにネット
ワーク付加装置20をどのように用いるか等を決定し制
御する機能を果たす。このように分散配置したネットワ
ーク付加装置20をサービス制御装置30の制御の下で
協調動作させることにより、ユーザ端末13から見る
と、分散協調型ネットワーク10は全体として多機能な
1つの交換機として働くことになる。
【0046】次に作用を説明する。図6および図7は、
分散協調型ネットワーク10によってマルチメディア会
議サービスを提供する際の動作の流れを示している。ユ
ーザ端末13は、ユーザからマルチメディア会議を始め
る旨の操作を受けると、このサービスの要求先となるサ
ービス制御装置30を自動検索し、該当するサービス制
御装置30との間に通話パスを開設する。
【0047】すなわち、ユーザ端末13は、呼設定(S
etup)メッセージをATM交換機11に対して送出
し、これを受けたATM交換機11は、指定されたサー
ビス制御装置30との間に通話パスの設定を試み、正常
に設定されサービス制御装置30が応答したとき、応答
(Connect)メッセージをユーザ端末13に返
す。なお、分散協調型ネットワーク10から提供を受け
るサービスの種類とその要求先との対応関係は、予めユ
ーザ端末13に登録されている。
【0048】ユーザ端末13は、このようにして開設し
た通話パスを通じてサービス制御装置30に対しマルチ
メディア会議サービスの提供を希望する旨の機能要求を
送信する。当該機能要求には、会議招集要求(サービス
種別の指定)、召集すべきユーザ情報(召集するユーザ
のアドレス情報等)、要求パス情報等が含まれる。
【0049】サービス制御装置30のサービス制御機能
33は、ユーザ端末13から通話パスを通じて送られて
きた機能要求の内容を分析し、起動すべきサービスデー
タ機能を選択して起動し、当該サービスデータ機能3
1、32に対して今回のサービス提供に関連する資源に
ついての情報提供を要求する。マルチメディア会議サー
ビスの場合には、捕捉MCU条件等に関する情報要求を
サービスデータ機能31、32に送出することになる。
【0050】サービスデータ機能31、32は、要求さ
れた資源に関する情報を検索し、これをサービス制御機
能33に通知する。ここでは、MCU機能を具備するネ
ットワーク付加装置20に関する情報(収容位置、空き
状況など)や通話パスの使用状況等の情報をサービス制
御機能33に通知する。
【0051】サービス制御機能33は、サービスデータ
機能31、32から取得した情報を基に、自己の持つ所
定のアルゴリズムに従って、今回、ユーザ端末13から
要求されたサービスを提供するのに最適なネットワーク
付加装置20および通話パスを選定し、ユーザ端末13
〜通話パス〜ネットワーク付加装置20の接続条件を整
理する。さらに選定したネットワーク付加装置20や通
話パスを今回のサービス提供のために捕捉する旨をサー
ビスデータ機能31、32に送り、サービスデータ機能
はこれに応じてサービスデータを更新する。
【0052】サービス制御機能33は、ユーザ端末13
から要求されたサービスの提供に必要な資源を確保でき
た場合には、機能要求を承諾した旨のメッセージ(機能
要求ACK)を、ユーザ端末13に返送し、ユーザ端末
13との間に設定されている通話パスを開放(Rele
ase)する。一方、必要な資源を確保できない場合に
は、その旨の応答をユーザ端末13に送り、当該ユーザ
端末13との間の通話パスを開放し切断する。
【0053】資源の確保に成功した場合、サービス制御
機能33は、先に選定したネットワーク付加装置20と
の間に通話パスを開設し(Setupとconnect
等のメッセージによる)、当該通話パスを通じてネット
ワーク付加装置20に対して機能要求を送信する。ネッ
トワーク付加装置20に対する機能要求には、会議招集
要求、呼識別子、召集ユーザ情報、要求パス情報等が含
まれる。
【0054】これを受けたネットワーク付加装置20
は、召集ユーザ情報を基にして、指定されたユーザ端末
13と自装置との間に次々と通話パスを開設する。召集
すべき全てのユーザ端末との間に通話パスを正常に開設
できたときは、その旨をサービス制御装置30に通知
し、これを受けたサービス制御装置30のサービス制御
機能33は、ネットワーク付加装置20との間の通話パ
スを開放する。
【0055】以後、ネットワーク付加装置20は、各ユ
ーザ端末との間に開設した通話パスの接続制御ポイント
として動作する。ここでは、ネットワーク付加装置20
は、MCUとしての機能を果たすことになる。
【0056】一方、タイムアウトや端末不整合等によっ
てユーザ端末との間に通話パスを正常に開設できなかっ
た場合には、ネットワーク付加装置20はその旨をサー
ビス制御装置30に通知する。これを受けたサービス制
御装置30は、ネットワーク付加装置20との通話パス
を開放した後、正常に通話パスを開設できなかったユー
ザ端末(ここではユーザAとする)に対応付けて登録さ
れているPHS端末等の移動無線端末に、会議開催通知
を送信する。なお、通話パスの有効利用を考慮し、制御
情報授受のための通話パスは、スイッチド・バーチャル
・パス(SVC)が望ましい。
【0057】より具体的には、サービス制御装置30の
サービス制御機能33は、正常に通話パスを開設できな
かったユーザAの所有するPHS端末の電話番号とPH
Sデータ通信用サーバ情報とをサービスデータ機能32
に問い合わせ、該当するPHSデータ通信用サーバとし
て機能しているネットワーク付加装置20aとの間に新
たな通話パスを開設し、当該ネットワーク付加装置20
aにユーザAの所有するPHS端末61に対して会議開
催通知を文字情報によって送信するように指示する。
【0058】この指示を受けたネットワーク付加装置2
0aは、該当するPHS端末61に向けて発呼し、会議
案内通知を送信し、正常に送信が終了したとき、その旨
をサービス制御装置30のサービス制御機能33に返送
し、これを受けたサービス制御装置30は、PHSデー
タ通信用サーバとして動作しているネットワーク付加装
置20aとの間の通話パスを開放する。このようにサー
ビス制御機能から所定のサービスを各ネットワーク付加
装置20に依頼するので、サービス制御機能の機能を拡
張することで各種の複合的なサービスを実現することが
できる。
【0059】なお、MCUとして機能しているネットワ
ーク付加装置20は、マルチメディア会議サービスの提
供を終了したとき(全てのユーザが通話パスを開放した
とき)、今回実行したサービスの依頼元であるサービス
制御装置30との間に通話パスを開設し、サービスの提
供を終了した旨を通知する。これを受けたサービス制御
装置30は、当該サービスの提供のために捕捉していた
資源を開放する旨をサービスデータ機能31、32に通
知し、これを受けたサービスデータ機能31、32は、
資源を開放するようにサービスデータの更新を行う。
【0060】このほか、マルチメディア会議サービスの
開催が予約された場合には、各召集ユーザの所有するP
HS端末に向けて、事前に会議開催通知を送信するとい
う複合サービスを実行するようになっている。
【0061】次に、分散協調型ネットワーク10の機能
を用いてマルチメディア無線端末同士の間に通話パスを
設定する際の動作を説明する。図8は、マルチメディア
無線端末62から発信を受けて、マルチメディア無線端
末63との間に通話パスを設定する際の動作を示してい
る。ネットワーク付加装置20bおよびネットワーク付
加装置20cはそれぞれ無線基地局として機能を有し、
マルチメディア無線端末62から発信を受けたネットワ
ーク付加装置20bは、所定のサービス制御装置30と
の間に通話パスを開設し、当該通話パスを通じてサービ
ス制御装置30のサービス制御機能33に対し、相手方
のマルチメディア無線端末63との接続を希望する旨の
機能要求を送る。
【0062】これを受けたサービス制御装置30は、移
動無線端末の位置情報を管理するサービスデータ機能3
2に対して、マルチメディア無線端末63の位置情報等
を要求する。サービスデータ機能からマルチメディア無
線端末63の位置情報等を取得したサービス制御機能3
3は、ネットワーク付加装置20bに対して機能要求を
承諾した旨の機能要求ACKを送る。なお、当該機能要
求ACKの中には、マルチメディア無線端末63を管轄
している無線基地局20cとの間に所定の通話パスを開
設する旨の指示等が含まれており、ネットワーク付加装
置20bは、ネットワーク付加装置20cとの間に通話
パスを開設するよう交換機11へ呼設定メッセージを送
出する。
【0063】サービス制御装置30のサービス制御機能
33は、マルチメディア無線端末63を管轄するネット
ワーク付加装置20cとの間に通話パスを開設し、マル
チメディア無線端末63を呼び出す旨の機能要求を送出
する。これを受けたネットワーク付加装置20cは、マ
ルチメディア無線端末63を呼び出した後、機能要求A
CKをサービス制御装置30に返送する。その後、ネッ
トワーク付加装置20cがネットワーク付加装置20b
からの呼び出しに応答することで、図示しない交換機1
1は、ネットワーク付加装置20bに向けて応答メッセ
ージ(Connect)を送る。これにより、マルチメ
ディア無線端末62〜ネットワーク付加装置20b〜交
換機〜ネットワーク付加装置20c〜マルチメディア無
線端末63という通話パス双方向に開設されて通話が行
われる。なお、呼制御のリアルタイム制を考慮し、制御
情報授受のための通話パスは、パーマネント・バーチャ
ル・パス(PVC)が望ましい。
【0064】このように、各種のサービスを提供するた
めの機能をATM交換機11の外部に設けたネットワー
ク付加装置20やサービス制御装置30に分散配置し、
かつこれらネットワーク付加装置20、サービス制御装
置30と各ATM交換機11との間を、標準のユーザ・
網インターフェイスによって接続しているので、交換機
に影響を与えることなく、マルチメディア会議など各種
のサービスを提供することができる。
【0065】さらに、ユーザからのサービス要求をサー
ビス制御装置30側で受け付け、ネットワークの資源の
状況や要求されたサービスの内容に応じて、ネットワー
ク全体として最適な接続条件になるように、ネットワー
ク付加装置20や当該ネットワーク付加装置20とユー
ザ端末13との間に設定する通話パスを選定するので、
ネットワークの資源を効率よく活用してサービスを提供
することができる。
【0066】なお、ATMは、その高速性が注目されて
いるが、もう一つの特徴としてセル単位の交換、すなわ
ち、1つの加入者線に、速度の異なる通話パスを同時に
複数設定できるというSTM(同期転送モード)には無
い機能を有している。このため、ネットワーク付加装置
20とサービス制御装置30との間等で制御情報を送受
信するための通話パスと、各ユーザ端末13とネットワ
ーク付加装置20との間でユーザ情報を伝送するための
通話パスとを1つの加入者線を通じて同時に設定できる
ので、本発明にかかる分散協調型ネットワーク10にと
ってATMは好適な転送形態になっている。
【0067】次に、サービスデータ機能(資源管理機
能)を、提供するサービスの種類ごとに分割し、サービ
スの種類ごとにネットワークの資源を管理する場合につ
いて説明する。図9に示すように、資源管理機能は、マ
ルチメディア会議ブリッジ、音声応答装置、ソフトFA
X(ファクシミリ)、ボイスメール、無線基地局、PH
Sデータ通信用サーバなどサービスの種類ごとに資源管
理機能1〜Mに分割されている。これらサービスの種類
ごとに分けた資源管理機能1〜Mを、1つのサービス制
御装置に実装しても良いし、図10に示すように2以上
のサービス制御装置91、92に機能分散して収容する
ようにしてもよい。
【0068】資源管理機能をサービスの種類ごとに機能
分割した場合、図9に示すような流れでサービスの提供
が行われる。すなわち、ユーザ端末装置80は、要求す
べきサービスを決定し、当該サービスに対応するサービ
ス制御機能81を収容しているサービス制御装置に対し
て所定のサービス要求を送出する(1)。これを受けた
サービス制御機能81は、要求されたサービスについて
の資源管理を管轄している資源管理機能を調べ、該当す
る資源管理機能82に対して情報の提供要求を送出し、
必要な情報を獲得する(2)。
【0069】サービス制御機能81は、資源管理機能が
図10に示すように複数のサービス制御装置91、92
等に機能分散して収容されている場合には、要求された
サービスについての資源管理を管轄している資源管理機
能82を収容しているサービス制御装置がどの装置であ
るかを、予め登録した検索テーブル等を参照して調べ、
該当するサービス制御装置に対して、情報の提供を要求
する。
【0070】たとえば、ユーザ端末装置80からマルチ
メディア会議サービスの提供要求を受けた場合には、マ
ルチメディア会議サービスについての資源管理を管轄す
る資源管理機能82を収容しているサービス制御装置に
対して、今回のサービスで必要となる資源に関する情報
の提供を要求することになる。
【0071】その後、サービス制御機能81は、資源管
理機能82から取得した情報に基づいて、サービスの実
行を担当するネットワーク付加装置(サービス実行機能
83)および必要な通話パスの選定を行し、該当するネ
ットワーク付加装置83にサービスの実行を指示する
(3)。
【0072】このように資源管理機能を、サービスの種
類ごとに機能分割することで、資源管理を一層容易に行
うことができる。なお上述のようにサービスの種類ごと
に資源管理機能を分割し、機能別に複数のサービス装置
に分散収容した場合であっても、見かけ上、資源の一元
管理を行うことは可能である。
【0073】以上説明した実施の形態では、サービス制
御機能とサービスデータ機能とを同一のサービス制御装
置30に配置し、サービス実行機能を単独でネットワー
ク付加装置20に配置するようにしたが、各機能をどの
ように実装し配置するかはトラヒック条件等に応じて任
意に設定することができる。
【0074】すなわち、サービス制御装置30は、ネッ
トワーク全体に一台でも良し、トラヒック条件等に応じ
て複数台のサービス制御装置30をネットワーク上に負
荷分散してもよい。また、1つのサービス制御装置30
に1種類のサービスを提供する機能を搭載しても良い
し、複数種類のサービスを提供する機能を搭載しても良
く、サービス制御装置30は、機能分散、負荷分散のい
ずれにも対応することができる。
【0075】さらに、サービス制御機能、サービスデー
タ機能をネットワーク付加装置20に配置するようにし
ても良い。また、実施の形態では、サービス制御機能を
実装するサービス制御装置30の中の1つにサービスデ
ータ機能を搭載するようにしたが、サービスデータ機能
を単独で別の装置に実装してもよい。このように、各機
能をネットワーク上に任意に分散配置することができる
ので、各ノード(ネットワーク付加装置)や機能(サー
ビス制御機能、サービスデータ機能)を、トラヒック条
件等に応じて最適配置することができ、設備投資の削減
を図ることができる。
【0076】また、ネットワーク付加装置20、サービ
ス制御装置30を協調動作させて提供するサービスの種
類は、実施の形態で示したものに限るものではない。ま
た、通信形態はATMに限定されない。ATMのように
交換機とネットワーク付加装置20またはサービス制御
装置30との間に多数の通話パスを同時に1つの加入者
線で開設できることが好ましいが、交換機とネットワー
ク付加装置20との間に、複数の加入者線を接続するこ
とでも対応可能である。
【0077】
【発明の効果】本発明にかかる分散協調型ネットワーク
10によれば、ユーザの要求するサービスを提供するた
めの機能を、交換機の外部に設けたサービス装置に実装
するとともに、各サービス装置と交換機とを標準のユー
ザ・網インターフェイスで接続し他の装置との間の情報
の授受を通話チャネルを通じて行うようにしたので、交
換機自体に変更を加えることなく、各種のサービスを提
供することができる。
【0078】また、サービスを提供するための機能を、
資源管理機能とサービス制御機能とサービス実行機能と
に分類し、サービス制御機能を有するサービス装置が、
ユーザから要求されたサービスの実行を担当すべきサー
ビス装置や要求されたサービスを実行するために必要な
通話パスを、ネットワーク全体の資源の状況や要求され
たサービスの内容等を考慮して選定し、当該選定したサ
ービス装置にユーザ端末装置に対するサービスの実行を
依頼するので、ユーザから要求されたサービスを、ネッ
トワーク全体として最適な接続条件の下で提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る分散協調型ネット
ワークの主要部を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る分散協調型ネット
ワークを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る分散協調型ネット
ワークの有するサービスデータ機能による資源の管理状
態を模式的に示した説明図である。
【図4】ネットワーク付加装置へ制御を委譲する際のト
リガーチェックポイントと基本呼状態遷移との関係の一
例を示す説明図である。
【図5】サービス制御装置の有するサービス制御機能に
よって、ネットワーク付加装置とユーザ端末の間、ある
いはネットワーク付加装置と他のネットワーク付加装置
との間のエンド・ツー・エンドのパス制御が行われる様
子を模式的に示した説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る分散協調型ネット
ワークがマルチメディア会議サービスを提供する際の動
作を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る分散協調型ネット
ワークがマルチメディア会議サービスを提供する際の手
順を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る分散協調型ネット
ワークがマルチメディア無線端末同士の間に通話パスを
設定する際の動作を示す説明図である。
【図9】資源管理機能をサービスの種類ごとに分割した
場合に分散協調型ネットワークがユーザの要求するサー
ビスを提供する際の流れを示す説明図である。
【図10】資源管理機能をサービスの種類ごとに分割
し、これを複数のサービス制御装置に機能分散して配置
した状態の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…分散協調型ネットワーク 11…ATM交換機 12…伝送路 13、80…ユーザ端末 20、83…ネットワーク付加装置 30、81…サービス制御装置 31、32…サービスデータ機能 33…サービス制御機能 62、63…マルチメディア無線端末 82…サービスの種類ごとに分割した資源管理機能
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 3/545 H04L 11/20 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザ端末装置から要求されたサービスを
    提供するためのサービス装置をネットワーク上に複数分
    散配置し、 前記サービス装置を、ネットワークの有する交換機にそ
    れぞれ接続するとともに他の装置との間の情報の授受を
    通話チャネルを通じて行うように構成し、 前記通話チャネルを通じた情報の授受によって少なくと
    も2つのサービス装置を協調動作させてユーザから要求
    されたサービスの提供を行うことを特徴とする分散協調
    型ネットワーク。
  2. 【請求項2】ネットワークの資源を管理する資源管理機
    能を有するサービス装置と、ユーザ端末装置からのサー
    ビス要求の受け付けと当該サービスを実行する際に用い
    る資源の確保とこれら確保した資源の運用制御とを行う
    サービス制御機能を有する1または2以上のサービス装
    置と、前記サービス制御機能からの指示に従って通話パ
    スを設定しこれを用いてユーザ端末装置に対するサービ
    スの提供を実行するサービス実行機能を有する複数のサ
    ービス装置とをネットワーク上に分散配置し、 前記サービス装置を、ネットワークの有する交換機にそ
    れぞれ接続するとともに他の装置との間の情報の授受を
    通話チャネルを通じて行うように構成し、 前記通話チャネルを通じて情報の授受を行うことで複数
    のサービス装置に分けて配置した前記資源管理機能と前
    記サービス制御機能と前記サービス実行機能とを協調動
    作させて前記ユーザ端末装置から要求されたサービスの
    提供を行うことを特徴とする分散協調型ネットワーク。
  3. 【請求項3】ネットワークの資源を一元管理する資源管
    理機能を有するサービス装置と、ユーザ端末装置からの
    サービス要求の受け付けと当該サービスを実行する際に
    用いる資源の確保とこれら確保した資源の運用制御とを
    行うサービス制御機能を有する1または2以上のサービ
    ス装置と、前記サービス制御機能からの指示に従って通
    話パスを設定しこれを用いてユーザ端末装置に対するサ
    ービスの提供を実行するサービス実行機能を有する複数
    のサービス装置とをネットワーク上に分散配置し、 前記各サービス装置を、ネットワークの有する交換機に
    それぞれ接続するとともに他の装置との間の情報の授受
    を通話チャネルを通じて行うように構成し、 前記サービス制御機能を有するサービス装置は、前記ユ
    ーザ端末装置から通話チャネルを通じてサービス要求を
    受けたとき、ネットワークの有する資源に関する情報を
    前記資源管理機能を有するサービス装置から取得し、こ
    れを基にして前記サービス実行機能を有するサービス装
    置の中から前記要求されたサービスの実行を担当すべき
    サービス装置と当該サービス装置が前記サービスを実行
    する際に用いる通話パスとを選定し、前記選定したサー
    ビス装置と前記通話パスと前記要求されたサービスの提
    供先となるユーザ端末装置との間の接続条件を決定し、
    前記選定したサービス装置に対して前記接続条件に従っ
    た通話パスの設定と前記サービスの実行とを指示し、 前記サービス実行機能を有するサービス装置は、前記サ
    ービス制御機能からの指示に従って通話パスの設定を交
    換機に要求するとともに前記サービス制御機能から指示
    されたサービスの提供を前記設定した通話パスを用いて
    実行することを特徴とする分散協調型ネットワーク。
  4. 【請求項4】前記資源管理機能を、前記ユーザ端末装置
    から要求されるサービスの種類ごとに分割し、前記サー
    ビス制御機能は、前記ユーザ端末装置からサービス要求
    を受けたサービスの種類を管轄する資源管理機能から当
    該サービスを提供にするための資源に関する情報を取得
    することを特徴とする請求項1、2または3記載の分散
    協調型ネットワーク。
  5. 【請求項5】1台のサービス装置に、前記資源管理機能
    と前記サービス制御機能と前記サービス実行機能のうち
    の1または2以上の機能を実装したことを特徴とする請
    求項2、3または4記載の分散協調型ネットワーク。
  6. 【請求項6】前記交換機は、非同期転送モードを用いた
    ものであることを特徴とする請求項1、2、3、4また
    は5記載の分散協調型ネットワーク。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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