JPH11308143A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH11308143A
JPH11308143A JP10111008A JP11100898A JPH11308143A JP H11308143 A JPH11308143 A JP H11308143A JP 10111008 A JP10111008 A JP 10111008A JP 11100898 A JP11100898 A JP 11100898A JP H11308143 A JPH11308143 A JP H11308143A
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signal
transmission
circuit
canceling
communication device
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JP10111008A
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Atsushi Yoshizawa
淳 吉澤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信回路の低雑音増幅器が飽和しないように
する。 【解決手段】 アンテナ22に送信回路17及び受信回
路18がデュープレクサ21を介して接続され、送信回
路18からの送信信号の送信及び受信回路11への受信
信号の受信に上記アンテナ22を同時に使用するもので
あって、送信回路17からの送信信号と逆相の相殺信号
を発生する相殺信号発生部15を備え、相殺信号発生部
15からの相殺信号を電力合成部14にて受信回路11
への受信信号に合成し、上記デュープレクサ21を介し
て受信回路11への受信信号に漏洩する上記送信回路1
8からの送信信号を相殺することにより、低雑音増幅部
13における飽和を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報信号の送信/
受信を行う通信装置、詳しくは、送信/受信を同時に行
うフルデュープレクス形式の無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】送受信を同時に行う、フルデュープレク
ス形式の無線通信器では、しばしば、一つのアンテナを
送信/受信で共有するために、アンテナ共有器(デュー
プレクサ)が用いられる。
【0003】一般に、デュープレクサは3端子の素子で
あり、一端をアンテナに、他の二端をそれぞれ、送信回
路と受信回路に接続することで、一つのアンテナを送信
回路、受信回路の両方で共有することを可能にする。
【0004】機能的には、デュープレクサは、アンテナ
/受信回路間、アンテナ/送信回路間を結合し、送信回
路/受信回路間を分離する、二つのフィルタ素子である
と理解することができる。
【0005】すなわち、アンテナから到来する信号のう
ち、所望の受信帯域内の信号に制限し受信回路に供給す
るフィルタ素子と、送信回路が出力する送信信号を所望
の送信帯域に制限してアンテナに供給するフィルタ素子
を、一つに兼ね備えた素子である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送信回
路からデュープレクサに供給される送信帯域内の送信出
力は、完全に分離が可能であるという訳ではなく、一定
の比率(アイソレーション比)で受信端子に漏洩する。
【0007】一般に、セルラー電話器などに用いられる
周波数におけるアンテナ共有器の場合、要求される帯域
幅、通過損失などにも左右されるが、このアイソレーシ
ョン比は、おおよそ40〜50dB程度であることが多
い。
【0008】ところで、送信回路の出力する送信レベル
は、セルラー電話端末などでは、最大送信レベルでおよ
そ1W(+30dBm)ほどである。例えば、送信電力
を+30dBmであると仮定すると、デュープレクサの
アイソレーション比が45dBとれるとすれば、このと
き受信回路の入力端子に漏洩する電力は、−15dBm
という計算になる。
【0009】一方、受信回路では、一般に、−110d
Bm程度の微弱信号を受けることが必要とされるため、
デュープレクサに接続される初段の増幅器には、雑音性
能が最も重要視されるため、雑音指数が1dB〜1.5
dB程度の低雑音増幅器が用いられる。
【0010】したがって、このような低雑音増幅器の信
号許容レベルの上限は、さほど高いわけではなく、通
常、−30dBmk〜−20dBm程度でトランジスタ
の非線形性による信号の劣化が見受けられる。
【0011】ところが、先ほど述べたように、デュープ
レクサを介して回り込む送信電力の漏洩電力レベルは、
−15dBmであったから、これでは低雑音増幅器の受
信信号の上限レベルを−20dBmとすると、5dBほ
ど過大入力という計算となる。
【0012】例えば、移動体端末がセルの周辺部に存在
するとき、上記のような低受信レベルかつ高送信レベル
となる可能性が考えられる。このとき、送信電力の漏洩
部分は、受信系の低雑音増幅器を飽和させ、所望の受信
信号を歪ませるという問題を生ずる。
【0013】また、多くの符号分割多元接続(Code Div
ision Multiple Access;CDMA)方式に見られる送信系の
ように、送信信号が、断続的にオン/オフするバースト
信号であれば、デュープレクサを介して回り込む送信電
力の漏洩電力による影響は、バースト信号の包絡線変動
が低雑音増幅器の非線形性によって検波されるため、受
信信号に混変調として影響することも考えられる。
【0014】いずれにしても、このようなデュープレク
サを介した送信信号の回り込みは、受信感度の劣化を招
くという、非常に重大な問題を引き起こす。
【0015】本発明は、上述の実情に鑑みてなされるも
のであって、デュープレクサを介して送信信号を回り込
んだときの受信感度の劣化を低減するような通信装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る通信装置は、アンテナに送信回路及
び受信回路が共用器を介して接続され、上記送信回路か
らの送信信号の送信及び上記受信回路への受信信号の受
信に上記アンテナを同時に使用する通信装置において、
上記送信回路からの送信信号と逆相の相殺信号を発生す
る相殺信号発生手段を備え、上記相殺信号発生手段から
の相殺信号を上記受信回路への受信信号に加えることに
より、上記共用器を介して上記受信回路への受信信号に
漏洩する上記送信回路からの送信信号を相殺するもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】本発明の実施の形態としての通信装置は、
図1に示すように、この通信装置から送信する信号を発
生する送信回路11と、相殺信号を発生して受信回路1
1に与える相殺信号発生部15と、この通信装置で受信
した信号の処理を行う受信回路17と、送信回路11及
び受信回路17に接続されアンテナ22を共有するため
のアンテナ共有器であるデュープレクサ(duplexer;DU
P)21と、この通信装置に対する信号の無線による送
信/受信を行うアンテナ22とを有している。
【0019】受信回路11は、デュープレクサ21から
の信号及び相殺信号発生部15からの相殺信号を合成す
る電力合成部14と、電力合成部13からの受信信号を
低雑音で増幅する低雑音増幅部13と、無線周波数の受
信信号から信号を復調する信号復調部12とから構成さ
れている。
【0020】相殺信号発生部15は、送信信号の逆相の
相殺信号を、レベルを可変で出力するものである。受信
回路11の電力合成部14において、相殺信号発生部1
5の出力する相殺信号を、デュープレクサ21を介して
受信回路11に供給される受信信号と加算する。これに
よってデュープレクサ21を介して送信回路17から漏
洩する送信信号が相殺信号によって相殺され、この送信
信号の漏洩電力による低雑音増幅部13の飽和を回避す
ることができる。
【0021】送信回路17は、無線周波数の送信信号を
発生する送信信号発生部18と、送信信号を増幅してデ
ュープレクサを介して前記アンテナに電力を供給する電
力増幅部19とから構成されている。
【0022】送信回路11及び受信回路17は、アンテ
ナ共有器であるデュープレクサ21を介してそれぞれア
ンテナ22に接続されている。
【0023】続いて、上述した受信回路11に備えられ
る、受信した信号を復調する信号復調部40について説
明する。
【0024】受信回路11の信号復調部12は、図2に
示すように、低雑音増幅部13から入力される信号の内
の所定の帯域を通過させるバンドパスフィルタである第
1のフィルタ31と、所定の周波数の信号を発生する第
1の局所発信器33と、フィルタ31を通過した信号及
び第1の局所発信器33にて発信された信号を混合する
第1のミキサ32とを有している。
【0025】また、信号復調部12は、第1のミキサ3
2からの信号の内の所定の帯域を通過させるバンドパス
フィルタである第2のフィルタ34と、第1のフィルタ
からの信号を可変の利得で増幅する利得可変アンプ35
と、所定の周波数の信号を発生する第2の局所発信器3
7と、利得可変アンプ35からの信号及び第2の局所発
信器37にて発信された信号を混合する第2のミキサ3
6とを有している。
【0026】そして、信号復調部12は、第2のミキサ
36からの信号の内で周波数の低い帯域を通過させるロ
ーパスフィルタである第3のフィルタ38と、第3のフ
ィルタ38を通過した信号をアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換部29と、A/D変換部39
からのデジタル信号に復調処理を施す復調処理回路40
とから構成される。
【0027】信号復調部12には、低雑音増幅部13に
て低雑音にて増幅された受信信号が入力され、この受信
信号はバンドパスフィルタである第1のフィルタ31に
て濾波され、第1のミキサ32にて第1の局所発信器3
3にて発振された所定の周波数の信号と混合される。
【0028】この第1のミキサ32からの信号は、バン
ドパスフィルタである第2のフィルタ34で濾波され、
利得可変アンプ35にて可変の利得にて増幅され、第2
のミキサ36にて第2の局所発信器37にて発振された
所定の周波数の信号と混合される。
【0029】第2のミキサ36にて混合された信号は、
ローパスフィルタである第3のフィルタ38にて濾波さ
れ、A/D変換部39にてデジタル信号に変換された
後、復調処理回路40にて復調処理される。
【0030】続いて、受信回路11の電力合成部14に
相殺信号を供給する相殺信号発生部15について説明す
る。
【0031】相殺信号発生部15は、図3に示すよう
に、送信信号を発生する送信信号発生回路46と、送信
信号発生部46からのアナログ信号をデジタル信号に変
換するA/D変換部45と、所定の周波数の信号を発信
する局所発信器43と、A/D変換部45からのデジタ
ル信号及び局所発信器43にて発信された信号を混合す
るミキサ44とを有している。
【0032】そして、相殺信号発生部15は、ミキサ4
4にて混合された信号に周波数の低い帯域を通過させる
ローパスフィルタであるフィルタ42と、フィルタ42
からの信号を可変の利得にて増幅する利得可変アンプ4
1とを有している。
【0033】送信信号発生回路46にて発生された送信
信号は、D/A変換部45にてデジタル信号に変換さ
れ、ミキサ44にて局所発振器43にて発振された所定
の周波数の信号と混合される。
【0034】ミキサ44からの信号は、この信号の低い
帯域を通過させるローパスフィルタであるフィルタ42
にて濾波された後、利得可変アンプ41にて可変の利得
にて増幅されて相殺信号として出力される。
【0035】続いて、送信回路17に備えられ、送信信
号を発生する送信信号発生部18について説明する。
【0036】送信回路17の送信信号発生部18は、図
4に示すように、送信信号を発生する送信信号発生回路
46と、送信信号発生部46からの送信信号をアナログ
信号からデジタル信号に変換するD/A変換部45と、
所定の周波数の信号を発信する第1の局所発信器55
と、D/A変換部45からのデジタル信号及び第1の局
所発信器55にて発信された信号を混合する第1のミキ
サ54とを有している。
【0037】そして、送信信号増幅部18は、第1のミ
キサ54にて混合された信号を可変の利得にて増幅する
利得可変アンプ57と、所定の周波数の信号を発生する
第2の局所発信器53と、利得可変アンプ57にて増幅
された信号及び第2の局所発信器53にて発信された信
号を混合する第2のミキサ52と、第2のミキサ52か
らの信号の内の所定の帯域を通過させるバンドパスフィ
ルタであるフィルタ51とを有している。
【0038】ここで、図3に示した相殺信号発生部及び
図4に示した送信信号発生部のD/A変換部45及び送
信信号発生回路56は、便宜上別々に表したが、実際に
は共通の回路として構成される。
【0039】送信信号発生回路46にて発生された送信
信号は、D/A変換部45にてデジタル信号に変換され
れ、第1のミキサ54にて第1の局所発振器55にて発
振された所定周波数の信号と混合され、さらに利得可変
アンプ57にて可変の利得にて増幅される。
【0040】利得可変アンプ57にて増幅された信号
は、第2のミキサにて第2の局所発振器53にて発振さ
れた所定の周波数の信号と混合され、この第2のミキサ
52にて混合された信号は、この信号の所定の帯域を通
過されるパンドパスフィルタであるフィルタ51にて濾
波され後に出力される。
【0041】以上説明したように、通信装置は、アンテ
ナ22にデュープレクサ21を介して送信回路11と受
信回路17がそれぞれ接続される通信装置に関して、上
記送信回路17は、無線周波数の送信信号を発生する送
信信号発生部18と、前記送信信号を増幅し、上記デュ
ープレクサ21を介して上記アンテナ22に電力を供給
する電力増幅部19から構成され、上記受信回路11
は、受信信号を低雑音で増幅する低雑音増幅部13と、
上記低雑音増幅部13に後置され、無線周波数の受信信
号から信号を復調する信号復調部11と、前記デュープ
レクサ出力に接続される第1の入力端子と、第2の入力
端子を有し、上記第1及び第2の入力端子に供給される
電力を加算して前記低雑音増幅部に出力する電力合成部
14から構成され、加えて、上記送信信号の逆相で、出
力レベルが可変である信号を発生する相殺信号発生部1
5を具備し、上記相殺信号発生部15の出力する相殺信
号を上記電力合成部14の第2の入力端子に供給するこ
とで、上記送信回路17の出力から前記デュープレクサ
21を介して前記受信回路11の入力に漏洩する電力を
相殺することで、上記送信信号の漏洩電力による低雑音
増幅部13の飽和を回避するものである。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態としての
通信装置について、図5を参照して説明する。ここで
は、この第2の実施の形態としての通信装置について、
上述した第1の実施の形態としての通信装置との相違点
に着目して説明する。
【0043】第2の実施の形態においては、相殺信号を
発生する相殺信号発生部15は、送信回路17の電力増
幅部19の前段に設けられ、電力増幅部19への入力信
号の一部を取り出す方向性結合器63と、方向性結合器
63からの信号の位相を反転させる位相反転回路65
と、位相反転回路65にて位相を反転された信号の内の
所定の帯域の信号を通過させるパンドパスフィルタであ
って、このフィルタを通過した信号を相殺信号として出
力するフィルタ66とを有している。
【0044】そして、この第2の実施の形態において
は、受信回路11は、低雑音増幅部13の前段に設けら
れ、デュープレクサ21からの受信信号に相殺信号を結
合させる方向性結合器61を有している。
【0045】他の部分については、上述した第1の実施
の形態と同様であるので説明を省略する。
【0046】この第2の実施の形態においては、通信装
置は、送信回路17の電力増幅部19の前段に電力カプ
ラとして方向性結合器63を用い、位相反転回路65に
て取り出した電力の位相を反転し、不要な周波数成分を
フィルタ66により除去した上で、受信回路11の電力
合成部14に相殺信号として供給しているものである。
この場合、フィルタ66と位相反転回路の順序は任意
で、逆でもよい。
【0047】なお、相殺信号発生部15を構成する位相
反転回路65に替わって、利得を可変可能な利得可変回
路を用いることもできる。
【0048】以上説明したように、第2の実施の形態に
おいては、送信回路17の電力増幅部19における入力
の一部を取り出す電力カプラである方向性結合器63が
備えられ、取り出された無線周波数の送信信号を反転増
幅回路65によって位相を反転し、さらに帯域通過フィ
ルタ66によって不要周波数成分を除去した信号を相殺
信号とする相殺信号発生部を具備し、また、受信回路1
1において受信信号に相殺信号を結合する方向性結合器
61を具備するものである。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態としての
通信装置について、図6を参照して説明する。ここで
は、この第3の実施の形態としての通信装置について、
上述した第1及び第2の実施の形態としての通信装置と
の相違点に着目して説明する。
【0050】第3の実施の形態においては、相殺信号を
発生する相殺信号発生部15は、送信回路17の電力増
幅部19の後段に設けられ、電力増幅部19からデュー
プレクサ21に出力される送信信号の一部を取り出す方
向性結合器63と、方向性結合器63からの信号の位相
を反転させる位相反転回路65と、位相反転回路65に
て位相を反転された信号の内の所定の帯域の信号を通過
させるパンドパスフィルタであって、このフィルタ66
を通過した信号を相殺信号として出力するフィルタ66
とを有している。
【0051】そして、この第2の実施の形態において
は、受信回路11は、低雑音増幅部13の前段に設けら
れ、デュープレクサ21からの受信信号に相殺信号を結
合させる方向性結合器61を有している。
【0052】他の部分については、上述した第1の実施
の形態と同様であるので説明を省略する。また、この第
3の実施の形態においては方向性結合器が電力増幅部1
9の後段に設けられていることを除くと上述した第2の
実施の形態と同様である。
【0053】この第3の実施の形態においては、通信装
置は、送信回路17の電力増幅部19の後段に電力カプ
ラとして方向性結合器63を用い、位相反転回路65に
て取り出した電力の位相を反転し、不要な周波数成分を
フィルタ66により除去した上で、受信回路11の電力
合成部14に相殺信号として供給しているものである。
この場合、フィルタ66と位相反転回路の順序は任意
で、逆でもよい。
【0054】なお、相殺信号発生部15を構成する位相
反転回路65に替わって、利得を可変可能な利得可変回
路を用いることもできる。
【0055】この第3の実施の形態は、送信回路17の
電力増幅部19の出力に方向性結合器63を用いて電力
を取り出し、第2の実施の形態と同様に相殺信号を取り
出すものである。
【0056】第2の実施の形態と比較すると、この第3
の実施の形態における相殺信号は、電力増幅回路19の
後段にて相殺信号を取り出しているため、デュープレク
サ21を経由して受信回路11に漏洩する送信信号との
相関がより強く、相殺信号として適している。
【0057】しかしながら、この第3の実施の形態は、
上述した第2の実施の形態より出力信号レベルが高く、
同時にノイズレベルが高いので、より十分に受信帯域に
おけるノイズ成分を除去する必要がある。さもなけれ
ば、受信感度の劣化として大きく影響する。
【0058】第2の実施の形態及び第3の実施の形態の
いずれの場合も、出力信号のレベルから、例えば、方向
性結合器などによって一定比率で信号を取り出すこと
で、一定レベルでデュープレクサを経由して漏洩する成
分と、ある比率で合成することができる。
【0059】あるいは、方向性結合器で取り出した成分
を利得可変増幅器によってレベル調整することで、効率
よく相殺されるレベルに調整してもよい。
【0060】このようなカプラを用いる構成によれば、
相殺信号を個別に作る回路やディジタル信号処理系を別
途兼ね備える必要がなく、また送信信号とよく相関のと
れた相殺信号を得ることが比較的容易に可能である。
【0061】以上説明したように、第3の実施の形態に
おいては、送信回路17の電力増幅部19における出力
の一部をとりだす電力カプラである方向性結合器63が
備えられ、取り出された無線周波数の送信信号を位相反
転回路65によって位相を反転し、さらに帯域通過フィ
ルタ66によって不要周波数成分を除去した信号を相殺
信号とする相殺信号発生部を具備し、また、受信回路1
1には受信信号に相殺信号を加える方向性結合器61を
具備するものである。
【0062】次に、本発明の第4の実施の形態としての
通信装置について、図7を参照して説明する。
【0063】この第4の実施の形態としての通信装置に
おいては、送信装置18から出力される送信信号のレベ
ルを検出する送信信号レベル検出部71が備えられてい
る。
【0064】相殺信号発生部15は、送信信号レベル検
出部71にて検出された出力信号のレベルが所定の基準
値を越えたときに、相殺信号を発生する。
【0065】すなわち、この第4の実施の形態において
は、送信信号レベル検出部71にて、送信信号のレベル
を検出し、送信信号のレベルがある一定レベル以上であ
ると検知したときにのみ、相殺信号発生部15は相殺信
号を発生してを受信回路11の電力合成部14に供給す
るものである。
【0066】この第4の実施の形態においては、送信レ
ベルが一定以下ならば相殺信号発生部15は動作しない
ので、電力を節約することができる。
【0067】このように、第4の実施の形態は、送信信
号のレベルを検出する送信信号レベル検出部71を具備
し、相殺信号発生部15は、送信信号レベル検出部71
にて検出された送信信号のレベルが予め与えられた基準
値以上の送信レベル時に、相殺信号を発生するものであ
る。
【0068】以上説明したように、本発明は、CDMA
セルラー方式などに用いられるフルディュープレクス通
信方式において問題になる、デュープレクサを介して漏
洩する送信信号によって受信回路内の低雑音増幅器が飽
和する問題を回避するような通信装置を提供するもので
ある。
【0069】本発明は、低雑音増幅器の前段で、送信信
号と相関があって逆層の相殺信号を混合することを特徴
とするものである。
【0070】
【発明の効果】上述のように、本発明によると、デュー
プレクサを介した送信信号の回り込み成分にその逆相の
成分を加算することによって、デュープレクサを介した
送信信号の回り込み成分を相殺することで、低雑音増幅
器の信号許容レベルを越える入力成分を除去することが
できる。
【0071】また、本発明によると、低雑音増幅器が飽
和することによって、感度が劣化し、その結果、基地局
当たりの端末の収容数に影響があると、セルラーシステ
ムとして大きな損失となる。本発明は、このような問題
点を端末側で解決するためのひとつの手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信装置の第1の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】信号復調部の構成を示すブロック図である。
【図3】相殺信号発生部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】送信信号発生部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】通信装置の第2の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】通信装置の第3の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】通信装置の第4の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11 受信装置、15 相殺信号発生部、17 送信回
路、21 デュープレクサ、22 アンテナ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナに送信回路及び受信回路が共用
    器を介して接続され、上記送信回路からの送信信号の送
    信及び上記受信回路への受信信号の受信に上記アンテナ
    を同時に使用する通信装置において、 上記送信回路からの送信信号と逆相の相殺信号を発生す
    る相殺信号発生手段を備え、 上記相殺信号発生手段からの相殺信号を上記受信回路へ
    の受信信号に加えることにより、上記共用器を介して上
    記受信回路への受信信号に漏洩する上記送信回路からの
    送信信号を相殺することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記送信回路は、 無線周波数の送信信号を発生する送信信号発生手段と、 上記送信信号発生手段からの信号を増幅して上記共用器
    を介して上記アンテナに供給される電力を供給する電力
    増幅手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通
    信装置。
  3. 【請求項3】 上記相殺信号発生手段は、 上記電力増幅手段への入力の一部を取り出す結合手段
    と、 上記結合手段にて得られた信号の位相を反転する位相反
    転手段と、 上記位相反転手段からの信号の内の所定の帯域の信号を
    通過させて相殺信号として出力するフィルタとを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 送信回路からの送信信号のレベルを検出
    する送信信号レベル検出手段を有し、 上記相殺信号発生手段は、上記送信信号レベル検出手段
    にて検出された送信信号のレベルが所定の基準値を越え
    たときに相殺信号を発生することを特徴とする請求項1
    記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 上記受信回路は、上記相殺信号発生手段
    からの相殺信号を、上記低雑音増幅回路への受信信号へ
    結合させる結合手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 上記受信回路は、 受信信号を低雑音で増幅する低雑音増幅器と、 上記低雑音増幅手段にて増幅された信号を復調する信号
    復調手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通
    信装置。
  7. 【請求項7】 上記受信回路は、上記共用器から上記低
    雑音増幅手段への信号に上記相殺信号を結合させる結合
    手段を有することを特徴とする請求項6記載の通信装
    置。
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