JPH11305936A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH11305936A
JPH11305936A JP10114648A JP11464898A JPH11305936A JP H11305936 A JPH11305936 A JP H11305936A JP 10114648 A JP10114648 A JP 10114648A JP 11464898 A JP11464898 A JP 11464898A JP H11305936 A JPH11305936 A JP H11305936A
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values
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JP10114648A
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Hideki Fujino
英樹 藤野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力座標装置において、X,Y,Z座標値の
入力時間を短縮し、操作性を向上させる。 【解決手段】 操作盤本体2の中央部に垂直に立設され
る操作ハンドル1を備え、操作ハンドル1の上部に設け
られたZ座標値入力スイッチ手段6からプラスまたはマ
イナスのZ座標値を入力し、Z座標値入力スイッチ手段
6のオン時間をZ値算出手段30でカウントしてZ値を
算出し、操作ハンドル1の操作によりX,Y座標値の入
力を指示してX,Y値を求める手段19でX,Y座標値
を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元CADシス
テムなどのシステムに座標値を入力する座標入力装置に
関する。機械設計向けのCADが普及し昨今では二次元
から三次元への移行が急速に進んでいる。三次元CAD
の基本はX,Y平面と奥行のZ座標による物体の立体表
現にある。したがって、三軸の座標を画面上のモデルと
直接会話的に指示する座標入力装置の開発が要望されて
いる。
【0002】
【従来の技術】従来の三次元CADでの座標入力装置
は、従来の二次元CADに利用されてきたX,Y座標入
力を基本機能としたものが多く、Z座標値の入力は座標
値を数値キーにより入力するものがほとんどといえる。
図38に示すように、マウス101によりX,Y座標値
を入力し、インタフェース102を介してCPU103
に送る。また、Z座標値の入力は、表示部104の画面
をみて、キーボード105の数値キー106により入力
し、インタフェース107を介してCPU103に送
る。すなわち、図39に示すような表示部104の画面
108をみて、メニュー109を参照し、入力欄110
から数値を入力する。図38のROM111内には三次
元CADモデル作成プログラム112が格納されてお
り、CPU103は、入力したX,Y,Z値をもとに、
三次元CADモデル作成プログラム112に従って、モ
デルを作成する。例えば、図39に示すようなモデル1
13を作成する。作成されたモデル113はRAM11
4に格納され、また、表示部104に表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の座標入力装置にあっては、立体形状を作成す
る場合X,Y,Zの値はパラメトリックな参考値として
操作者が感覚的に作成でき正式な寸法は後で設定すれば
よい場合が多いため、キーボードから数値を入力する装
置では時間もかかるし操作がわずらわしいという問題が
あった。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、座標値の入力に時間がかから
ず、操作性を大幅に向上させることができる座標入力装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、図1に示すように構成する。請求項1の
発明は、操作盤本体2の中央部に垂直に立設される操作
ハンドル1と、該操作ハンドル1の上部に設けられプラ
スまたはマイナスのZ座標値を入力するZ座標値入力ス
イッチ手段6と、該Z座標値入力スイッチ手段6のオン
時間をカウントしてZ値を算出するZ値算出手段30
と、前記操作ハンドル1の操作によりその先端の移動を
検知してX,Y座標値に変換してX,Y座標値を求める
手段19と、前記操作ハンドル1を操作しないときは前
記操作ハンドル1を前記操作盤本体2に対してスイッチ
オフの中立に保持する中立保持部5と、を備える。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の座標入
力装置において、前記Z座標値入力スイッチ手段6、
X,Y値入力スイッチ手段および前記回転スイッチがオ
フ状態のときサンプリングパルスをカウントして一定の
サンプリング回数以上オフが続いたとき区切り点として
過去の座標値を現在の座標値に入れ換える新旧座標入換
手段を設けた。
【0007】請求項3の発明は、請求項1記載の座標入
力装置において、作成したモデルの移動、回転、拡大縮
小を指示入力する切換えスイッチを前記操作盤本体2に
設けた。請求項4の発明は、請求項3記載の座標入力装
置において、前記切換えスイッチより移動の入力指示が
あったときX,Y値を移動量に置き換え、回転の入力指
示があったときX,Y,Z値を回転角度に置き換え、拡
大縮小の入力指示があったときZ値を拡大縮小の倍率に
置き換える処理を行う機能切換処理手段を設けた。
【0008】このような構成を備えた本発明によれば、
Z座標値入力スイッチ手段6のオン時間をカウントして
Z値を算出し、操作ハンドル1の操作によりX,Y座標
値の入力を指示してX,Y値を求めるため、従来のよう
に、X,Y座標値とZ座標値を個別に入力指示していた
のに比べて入力時間がかからず、操作性を大幅に向上さ
せることができる。
【0009】また、操作ハンドル1の軸先端に磁力発生
源を設け、その移動距離を複数のセンサで測定するの
で、X,Y値を容易に得ることができる。また、操作ハ
ンドル1を十字方向に向けられる十字溝にX,Y座標値
入力スイッチ手段を設けるとともに、操作ハンドルに回
転スイッチを設けて両スイッチのオン、オフ時間から
X,Y値を算出するのでX,Yの合成ベクトル座標値を
一時に得ることができる。
【0010】また、各支点からのワイヤーを操作ハンド
ルの軸先端に固定し、ワイヤーの移動する長さを測定す
るので、X,Y値を容易に得ることができる。また、一
定のサンプリングパルス以上オフが続いたとき、オン状
態の区切りとするので新旧座標値の入れ換えを確実に行
うことができる。また、操作ハンドル1の一部に球状部
を設け、操作盤本体に球状部を包持する包持部を形成し
て嵌合構造としたので、操作ハンドル1を十字方向また
は360度方向に円滑に操作することができる。
【0011】さらに、移動、回転、拡大縮小の機能を切
り換える切換スイッチを設けて、Z値を拡大縮小の倍率
に、X,Y,Z値を回転角度に、X,Y値を移動量に置
き換える処理を行うので、X,Y,Z座標値の入力機能
を利用して、作成したモデルの拡大縮小、回転、移動を
容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は本発明の第1の実施形態を
示す外観図である。図2において、1は棒状の操作ハン
ドルであり、操作ハンドル1は操作盤本体2の中央部に
垂直に立設されている。操作ハンドル1は軸部3とにぎ
り部4を有し、360度方向に操作され、座標値X,Y
を決めるために用いられる。
【0013】操作ハンドル1の軸部3と操作盤本体2と
の間にはカップ状の中立保持部5が設けられ、中立保持
部5により操作ハンドル1を操作しないときは操作ハン
ドル1を操作盤本体2に対してスイッチオフの中立に保
持する。中立保持部5は、弾性のあるゴム材質で形成さ
れ、その弾性により操作ハンドル1を中立に保持する。
【0014】操作ハンドル1の上部にはZ座標値入力ス
イッチ(Z座標値入力スイッチ手段)6が設けられ、Z
座標値入力スイッチ6によりZ値の入力を行う。Z座標
値入力スイッチ6は1個の場合は両倒れ式のスイッチで
構成され、通常は中立を保持するようになっており、片
方に倒すとZ座標値のプラス方向の値が入力し、反対方
向に倒すとZ座標値のマイナスの値が入力する。Z座標
値入力スイッチ6が2個で構成されている場合は、一方
がプラス方向の値を入力するスイッチで、他方がマイナ
ス方向の値を入力するスイッチにより構成される。
【0015】CAD装置においては、三次元CADの場
合、作成したモデルを回転させたり、位置を移動させた
り、部分拡大縮小を行うが、座標値X,Y,Zの入力機
能を利用して、機能を切り換える切換スイッチ7,8,
9が操作盤本体2上に3個設けられている。切換スイッ
チ7は、X,Y,Z軸の回転を指示し、切換スイッチ8
はX,Y値の移動を指示し、切換スイッチ9はZ値の拡
大、縮小を指示する。操作盤本体2と三次元CAD装置
とはインタフェースコード10で接続され、位置の転
送、電源の供給が行われる。
【0016】図3は本発明の第1の実施形態の断面図で
ある。図3において、操作盤本体2は、上板11、底板
12および側板13の筐体で構成され、操作板本体2内
には操作ハンドル1の軸部3が挿入され、先端は360
度方向に可動する。14は先端の可動範囲を示す。操作
ハンドル1の先端部分には磁力発生源15が設けられ、
操作ハンドル1の360度方向の傾き角度により磁力発
生源15が移動したとき、可動範囲14の外側に設けて
複数の磁気センサ16〜18(1個は図示されていな
い)により磁力を検知し、移動距離を出力する。なお、
磁力発生源15、磁気センサ16〜18および後述する
X.Y値算出部がX,Y値を求める手段19を構成して
いる。
【0017】操作ハンドル1の軸部3の途中には、球状
部20が設けられ、操作板本体2の上板11には球状部
20を包持する包持部21が形成され、操作ハンドル1
が操作盤本体2に嵌合する嵌合構造となっている。上板
11と操作ハンドル1の軸部3との間には操作ハンドル
1をスイッチオフの中立に保持する中立保持部5が設け
られている。
【0018】図4は本発明の第1の実施形態のブロック
図である。図4において、22は座標入力装置を示し、
三次元CAD装置23とインタフェースコード10を介
して接続されている。15は操作ハンドル1の先端部に
設けられた磁気発生源であり、磁気発生源15は起動ス
イッチ24により起動される。磁力発生源15の移動距
離は、複数の磁気センサ16〜18により検知され、検
知した誘導電流値は増幅回路25で増幅された後に、A
/D変換回路26でアナログ値をデジタル値に変換し、
MPU27のX,Y値算出部で座標値X,Yに変換され
る。
【0019】28はサンプリングパルス発生部であり、
サンプリングパルス発生部28は起動スイッチ24の起
動により常時サンプリングパルスを発生し、MPU27
に送る。サンプリングパルスの発生する周期とパルス幅
は予め操作者により最適値に調整されるようになってい
る。操作ハンドル1の上部に設けられたZ座標値入力ス
イッチ6からはプラス方向またはマイナス方向のオン、
オフ信号がMPU27に入力し、MPU27のZ値算出
部はオン、オフ信号とサンプリングパルス発生部28で
常時発生させているサンプリングパルスと論理演算を行
い、Z座標値入力スイッチ6のオン状態の間の有効パル
ス数の数でZ値を算出する。
【0020】MPU27で算出されたX,Y,Z値は、
メモリ部29に格納される。切換スイッチ7,8,9か
らは三次元CADモデルの移動、回転、拡大縮小の指示
がMPU27に入力する。MPU27はどの切換スイッ
チ7,8,9がオンになったかを判別し、機能切換処理
を行う。X,Y,Z値および移動、回転、拡大縮小の指
示は、インタフェースコード10を介して三次元CAD
装置23に送られる。
【0021】図5はMPU27の内部構成例を示す図で
ある。図5において、MPU27は、Z値算出手段とし
てのZ値算出部30、X,Y値算出手段としてのX,Y
値算出部31、新旧座標入換手段としての新旧座標入換
部32、機能切換処理手段としての機能切換部33を有
する。Z値算出部30は、Z座標値入力スイッチ6から
入力したオン、オフ時間をカウントしてZ値を算出す
る。X,Y値算出部31は磁力発生源15の移動距離を
磁気センサ16〜18で検知した値から所定の式に基づ
いてX,Y値を算出する。
【0022】新旧座標入換部32は、Z座標値入力スイ
ッチ6のオン、オフが繰り返される中で、過去の座標
(直前座標)と現在の座標、次の座標への変化分を比較
することができるようにするため、オフの状態について
もカウントし、一定のサンプリング回数以上オフが続い
た場合を区切り点として過去の座標を現在の座標に入れ
換える。
【0023】機能切換処理部33は、切換スイッチ7よ
り移動の入力指示があったとき、X,Y値を移動量に置
き換え、切換スイッチ8より回転の入力指示があったと
き、X,Y,Z値を回転角度に置き換え、切換スイッチ
9より拡大縮小の入力指示があったとき、Z値を拡大縮
小の倍率に置き換える処理を行う。図6は磁力発生源1
5と磁気センサ16〜18の配置を示す図である。
【0024】図6において、操作ハンドル1の先端部に
設けた磁力発生源15は、14で示す可動範囲に360
度方向に移動可能であり、可動範囲14の半径はrで示
される。可動範囲14の外側には周方向に少なくとも3
個の磁気センサ16,17,18が配置されている。こ
こで、操作ハンドル1の先端の磁力発生源15が丸印で
示す先端位置に移動した場合の各磁気センサ16,1
7,18からの相対距離は、図7に示される。
【0025】磁気力はクーロンの法則から距離の二乗に
反比例することから、磁力発生源15の移動半径をrと
すると、最大2rの距離における各磁気センサ16,1
7,18から得られる誘導電流との関係を規定し、測定
された誘導電流値により実際の距離L1,L2,L3を
割り出すことができる。距離L1,L2,L3が得られ
ると、図8に示すように、X,Yは次式(イ),(ロ)
で得られる。
【0026】
【数1】
【0027】こうして、座標値X,Yが算出される。図
9はZ座標値入力スイッチ6の例を示す図である。図9
において、(A),(B)はZ座標値入力スイッチ6が
1個で両倒れ式の場合を示し、片方に倒すと、Z座標の
プラス方向の値を入力し、反対側に倒すと、Z座標のマ
イナス方向の値を入力する。(C),(D)はZ座標値
入力スイッチ6が2個の場合を示し、一方のスイッチが
プラス方向の値の入力を行い、他方のスイッチがマイナ
ス方向の値の入力を行う。
【0028】このようなZ座標値入力スイッチ6のオ
ン、オフにより座標値の増減をコントロールするため
に、図10の(A)に示すようにサンプリングパルス発
生部28により基本のサンプリングパルスを発生させ
る。Z座標値入力スイッチ6が図10(B)に示すよう
にオンのとき、(C)で示すように論理演算によりカウ
ントを行う。また、Z座標値入力スイッチ6のオフのと
きは図10(D)に示すようなオンのときは逆の波形を
生成し、図10(E)に示すように、カウントする。そ
して、オフ状態が所定のパルス回数分続くと、オン状態
の区切りと判定する。区切りを判定したときは、過去の
座標値を現在の座標値に置き換える。
【0029】図11はZ値を求める処理を説明するフロ
ーチャートである。図11において、まず、ステップS
1でZ座標値入力スイッチ6がオンしたか否か判別す
る。このとき、プラス方向かマイナス方向かも判別す
る。次に、ステップ2でオン状態のとき、サンプリング
パルスとの論理演算を行ってカウントをとる。
【0030】次に、ステップS3でZ座標値入力スイッ
チ6がオフになったか否かを判別し、オフでないとき
は、ステップS2に戻ってカウントを続け、オフになっ
たときは、ステップS4に進む。ステップS4ではZ座
標値入力スイッチ6のオフ状態のときサンプリングパル
スとの論理演算を行ってカウントをとる。次に、ステッ
プS5でオフ状態でのカウント値が一定値以上になった
か否か(タイムアウトになったか否か)を判別し、一定
値以上のときはオン状態の区切りと判定して、ステップ
S6に進む。一定値未満のときは、タイムアウトでない
と判断して、ステップS4に戻り、オフ状態のカウント
を続行する。次に、ステップS6では、区切り点となっ
たので、過去の座標値を現在の座標値に入れ換える。こ
うして、Z座標値を容易に入力することができる。
【0031】図12はX,Y値を求める処理を説明する
フローチャートである。図12において、まず、ステッ
プS12で通常モードか否かを判別する。すなわち、切
換スイッチ7,8,9がすべてオフ状態か判別し、オフ
状態のときは通常モードであると判断して、ステップS
12に進む。ステップS12では操作ハンドル1の操作
により、先端の磁力発生源15が移動し、磁気センサ1
6,17,18で磁力を検知し、誘導電流値を測定し、
距離L1,L2,L3を割り出し、カウントを行う。
【0032】次に、ステップS13でセンサ出力の変化
があるか否かを判別し、変化があるときは、ステップS
12に戻る。変化がないときは、ステップS14でオフ
状態でのカウントを行い、次に、ステップS15でオフ
状態でのサンプリング回数が一定値以上であるか否かを
判別し、一定値以上のときはステップS16に進み、一
定値未満のときはステップS13に戻ってセンサ出力の
変化があるか否かを判別する。一定値以上のときは、ス
テップS16で新X,Y値を算出する。
【0033】すなわち、磁気センサ16,17,18の
測定値による距離L1,L2,L3から式(イ),
(ロ)を用いてX,Y値を算出し、ステップS17で過
去のX,Y値を現在のX,Y値に入れ換える。こうし
て、新しいX,Y値が得られる。図13は切換スイッチ
7,8,9による処理を説明するフローチャートであ
る。
【0034】図13において、まず、ステップS21で
切換スイッチ7,8,9がオンしているか否かを判別す
る。切換スイッチ7,8,9がすべてオフのときは再度
オンしたか判別し、切換スイッチ7,8,9がオンのと
きは、ステップS22に進む。ステップS22では切換
スイッチ7,8,9により回転、移動または拡大縮小の
指示があったか機能判別を行い、移動の指示のときはス
テップS23に進み、回転の指示のときはステップS2
4に進み、拡大縮小の指示のときはステップS25に進
む。
【0035】ステップS23ではX値を左右移動量に置
き換え、Y値を上下移動量に置き換える。X値の左右移
動の例を図14(A)に示す。例えば作成したモデル3
4は矢印で示すように右に移動する。ステップS24で
はX,Y,Z値をX,Y,Z軸を中心として回転角度の
置き換える。例えば、図14(B)に示すように、Y軸
を中心としてY値を回転角度に置き換えて、モデル35
を回転させる。
【0036】ステップS25ではプラス方向のZ値を拡
大倍率に置き換え、マイナス方向のZ値を縮小倍率に置
き換える。例えば、図14(C)に示すようにモデル3
6は拡大または縮小の処理が行われる。このように、本
実施形態においては、従来のようにX,Y座標値とZ座
標値を個別に入力指示したのに比べて操作ハンドル1の
操作によりX,Y,Z座標値を入力することができ、入
力に時間がかからず、操作性を大幅に向上させることが
できる。
【0037】図15は本発明の第2の実施形態を示す外
観図である。図15において、2は操作盤本体であり、
操作盤本体2の中央部には棒状の操作ハンドル1が垂直
に立設されている。操作ハンドル1の上部にはZ座標値
入力スイッチ手段としてのZ座標値入力スイッチ6が設
けられ、1個または2個のボタンスイッチよりなる。
【0038】Z座標値入力スイッチ6は図2に示すもの
と同様であり、2個の場合には一方がZ座標のプラス方
向の値を、他方がマイナス方向の値を入力指示するボタ
ンスイッチとし、1個の場合にはボタンスイッチの傾き
方向でプラス、マイナス方向を決めるようにし、通常は
中立状態とする構造をもつ。操作盤本体2と操作ハンド
ル1の軸部3との間には弾性のあるゴム材質よりなるカ
ップ状の中立保持部5が設けられ、操作ハンドル1を操
作しないときは、操作ハンドル1を操作盤本体2に対し
てスイッチオフの中立状態に保持する。すなわち、中立
保持部5により操作ハンドル1を中立状態に保持し、ス
イッチオフの状態を維持する。操作盤本体2には切換ス
イッチ7,8,9が設けられ、X,Y,Z座標値の入力
機能を利用して切換スイッチ8の操作により作成したモ
デルの移動を指示し、切換スイッチ7の操作により作成
したモデルの回転を指示し、切換スイッチ9の操作によ
り作成したモデルの拡大縮小を指示するようにしてい
る。
【0039】操作盤本体2には十字溝41が形成され、
操作ハンドル1を十字方向に傾けられるようにしてい
る。十字溝41は座標値X,Yを決めるために形成され
たものであり、操作ハンドル1をX軸方向またはY方向
に操作することで、座標値X,Yを決めることができ
る。操作ハンドル1には回転スイッチ42が設けられ、
回転スイッチ42は操作ハンドル1の握り部分を構成し
ている。回転スイッチ42は、操作ハンドル1の傾斜に
連動して回転させることでX値に対してY値を、Y値に
対してX値の入力を指示するものであり、操作ハンドル
1の操作と回転スイッチ42の操作により、X,Yの合
成ベクトル座標値を一時に指示することができるように
している。
【0040】図16は操作ハンドル1と操作盤本体2の
嵌合構造を示す図である。図16において、操作ハンド
ル1の軸部3の途中には球状部43が形成され、この球
状部43を受ける球状受け部44が操作盤本体2に形成
されている。操作盤本体2には十字溝41が形成され、
操作ハンドル1は十字方向に操作することができる。す
なわち、操作ハンドル1と操作盤本体2は、球状部43
が操作盤本体2の球状受け部44に嵌合し、十字溝41
により十字方向に傾けられる嵌合構造をもつ。
【0041】図17および図18に示すように、操作ハ
ンドル1の軸部3の途中には球状部43が形成されてい
る。球状部43を受ける球状受け部44は操作盤本体2
を折り曲げて球状部43が嵌合するように形成される。
操作盤本体2に形成された十字溝41には操作ハンドル
1の十字方向の操作により操作ハンドル1の下部側の軸
部3が入り込むようになっている。球状部43と球状受
け部44との間に遊びとしてギャップ45が形成されて
いる。
【0042】図19は図15のブロック図である。図1
9において、28はサンプリングパルス発生部であり、
サンプリング発生部28は、常時サンプリングパルスを
発生してMPU27に送る。サンプリングパルスの発生
する周期とパルス幅は予め操作者が決める最適値に調整
することができるようになっている。機能を切り換える
切換スイッチ7,8,9は3個操作盤本体2上に設けら
れ、切換スイッチ8は座標値X,Y,Zの入力機能を利
用してモデルの移動を指示する信号を、切換スイッチ7
は回転を指示する信号を、切換スイッチ9は拡大縮小を
指示する信号を、MPU27にそれぞれ送る。Z座標値
入力スイッチ6からはプラスまたはマイナスのZ座標値
を指示するオン、オフ信号がMPU27に送られる。
【0043】操作ハンドル1を十字溝41において、X
軸方向に傾けたとき、Xスイッチ46,47からX値を
指示するプラスまたはマイナスのオン、オフ信号がMP
U27に送られる。また、操作ハンドル1を十字溝41
においてY軸方向に傾けたとき、Yスイッチ48,49
からY値を指示するプラスまたはマイナスのオン、オフ
信号がMPU27に送られる。また、操作ハンドル1を
X軸方向に傾けたとき、回転スイッチ42の操作により
Y値を指示するプラスまたはマイナスのオン、オフ信号
がMPU27に送られる。操作ハンドル1をY軸方向に
傾けたとき、回転スイッチ42の操作によりX値を指示
するプラスまたはマイナスのオン、オフ信号がMPU2
7に送られる。
【0044】回転スイッチ42を例えば中立状態から右
回り方向に回転したとき、プラス方向のX値、またはY
値を指示し、回転スイッチ42を左回り方向に回転させ
たとき、マイナス方向のY値またはX値を指示する。回
転スイッチ42と操作ハンドル1を同時に操作すること
によりX,Yの合成ベクトル座標値を一時に指示するこ
とができるようにしている。
【0045】MPU27で算出したX,Y,Z値はメモ
リ部29に格納され、また、インタフェース部48を介
して三次元CAD装置23に送られる。また、切換スイ
ッチ7,8,9の入力は、MPU27で機能切換処理が
行われ、X,Y値で置き換えた移動量、X,Y,Z値で
置き換えた回転角度、Z値で置き換えた拡大縮小の倍率
をそれぞれ示す信号M,R,Zがインタフェース部50
を介して三次元CAD装置23に送られる。
【0046】MPU27は、図5に示すような、Z値算
出部30、X,Y値算出部31、新旧座標入換部32、
機能切換処理部33を有するが、X,Y値算出部の内容
は図5のX,Y値算出部31とは異なる。図5のX,Y
値算出部31は各磁気センサ16〜18の測定値に基づ
いてX,Y値を算出したが、ここではXスイッチ46,
47、Yスイッチ48,49および回転スイッチ42の
オン、オフ時間によりX,Y値を算出する。なお、十字
溝41、回転スイッチ42、Xスイッチ46,47、Y
スイッチ48,49およびX,Y値算出部がX,Y値を
求める手段を構成している。
【0047】図20は十字溝41に対するXスイッチ4
6,47、Yスイッチ48,49の配置を示す図であ
る。図20において、操作盤本体2には十字溝41が形
成され、十字溝41にはXスイッチ46,47およびY
スイッチ48,49が設けられる。すなわち、十字溝4
1には、操作ハンドル1を十字溝41においてX軸のプ
ラス方向にある角度傾けたとき、オンになるXスイッチ
46、操作ハンドル1を十字溝41において、X軸のマ
イナス方向にある角度傾けたときオンになるXスイッチ
47、操作ハンドル1を十字溝41においてY軸のプラ
ス方向にある角度傾けたときオンになるYスイッチ48
および操作ハンドル1を十字溝41においてY軸のマイ
ナス方向にある角度傾けたときオンになるYスイッチ4
9が設けられている。
【0048】すなわち、図21に示すように、例えば、
操作ハンドル1を矢印aで示すX軸のプラス方向に傾け
ると、下部の軸部3は矢印bで示すように移動し、Xス
イッチ46がオンになる。また、例えば、操作ハンドル
1を矢印cで示すX軸のマイナス方向にある角度傾ける
と、下部の軸部3は矢印d方向に移動し、Xスイッチ4
7がオンになる。
【0049】図22はXスイッチ46,47、Yスイッ
チ48,49の一例を示す図である。図22は磁気検知
方式のスイッチの例を示す。図22において、操作ハン
ドル1の軸部3の先端部には永久磁石を設けるかまたは
軸部3の全体を永久磁石とする。操作ハンドル1を十字
方向に傾けると、軸部3が矢印Aで示すように十字溝4
1内に移動し、eで示す磁力を磁気センサ51が検知す
ると、Xスイッチ46,47またはYスイッチ48,4
9がオンになる。
【0050】図23はX,Yスイッチ46,47、Yス
イッチ48,49の他の例を示す図である。図23は光
検知方式のスイッチの例を示す。図23において、操作
ハンドル1の軸部3の先端部には光遮蔽物を設けてお
く。光遮蔽物を設けないで、軸部3そのもので光遮蔽を
行うようにしても良い。操作ハンドル1を十字方向にあ
る角度傾けると、軸部3が矢印Aで示すように十字溝4
1内に入り、発光部52が発光し、受光部53で受光す
る光線fを遮蔽すると、Xスイッチ46,47またはY
スイッチ48,49がオンになる。軸部3が十字溝41
から離れて、光線fを透過すると、Xスイッチ46,4
7またはYスイッチ48,49はオフになる。
【0051】図24はXスイッチ46,47またはYス
イッチ48,49の他の例を示す図である。図24は機
械検知方式のスイッチの例を示す。図24において、十
字溝41の片側にはマイクロスイッチ54を設け、マイ
クロスイッチ54の接片55が十字溝41に張り出すよ
うにしておく。操作ハンドル1の軸部3を十字方向にあ
る角度傾けると、軸部3は矢印Aで示す方向に十字溝4
1に入り、矢印gで示す方向に接点57を押圧すると、
Xスイッチ46,47またはYスイッチ48,49とし
てのマイクロスイッチ54がオンになる。軸部3が十字
溝41から離れて、接片55を押圧しなくなると、マイ
クロスイッチ54はオフになる。
【0052】図25は回転スイッチ42の説明図であ
り、円弧を平面に置き換えて示している。図25
(A),(B),(C)において、56は回転スイッチ
42の回転部を示し、回転部56には接点57が設けら
れている。また、58は回転スイッチ42の内部固定部
を示し、内部固定部58には接点59が設けられてい
る。
【0053】矢印Bは回転スイッチ42の回転方向、例
えば右回り方向を示す。この回転スイッチ42を矢印B
で示す右回り方向に回転させ(図25(A),(B)、
参照)、さらに、ある角度回転させると、図25(C)
に示すように接点57,59が接触し、回転スイッチ4
2がオンになる。矢印Bで示すように右回り方向に回転
させたときは、プラス方向の値を入力し、矢印Bとは反
対方向に左回り方向にある角度回転させたときは、マイ
ナス方向の値を入力する。
【0054】図26は各スイッチのオン、オフにより座
標値の増減をコントロールする例を説明する説明図であ
る。図26(A)はサンプリングパルス発生部28が発
生する基本のサンプリングパルスを示し、(B)は各ス
イッチ42,46,47,48,49のオン、オフ状態
を示す。(C)はサンプリングパルスに対して各スイッ
チ42,46,47,48,49のオン状態でアンドが
とれた分が座標値進度としてカウントされる。(D)は
各スイッチ42,46,47,48,49のオフ状態に
おいてもカウントを行う。オフ状態において、カウント
されるパルス数が3個以上続かないときは、無効とし、
座標値進度の加算を維持する。オフ状態において、カウ
ントされるパルス数が3個以上続いたときは有効とし、
オン状態の区切りとする。したがって、(E)は座標値
変化領域を示し、(F)では4個目の新旧置き換えパル
スで過去の座標値を新しい座標値に置き換える。
【0055】Z値を求める処理は、図11と同様であ
る。Z座標値入力スイッチ6のオン、オフ状態をカウン
トし、オン状態のカウント値からZ値を求め、オフ状態
のカウント値が一定値以上のときは、オン状態の区切り
として旧新座標値の入れ換えを行う。座標値X,Yを求
める処理も、図11と同様である。図11のステップS
1のZ座標値入力スイッチオン、ステップS3のZ座標
値入力スイッチオフの代りに、Xスイッチ46,47、
またはYスイッチ48、49または回転スイッチ42の
オン、オフを用いる。X,Y値もオン、オフ状態をカウ
ントし、オン状態のカウント値からX,Y値を求め、オ
フ状態のカウント値が一定値以上のときオン状態の区切
りとして、旧新座標値の入れ換えを行う。また、切換ス
イッチ7,8,9の操作による回転、移動、拡大縮小の
処理は、図13と同様であり、説明は省略する。本実施
形態においても前記実施形態と同様な効果が得られる。
【0056】図27は本発明の第3の実施形態を示す外
観図である。図27において、2は操作盤本体であり、
操作盤本体2上には棒状の操作ハンドル1が垂直に立設
されている。操作ハンドル1の軸部3と操作盤本体2と
の間には弾性のあるゴム材質で形成された中立保持部5
が設けられ、中立保持部5により操作ハンドル1は操作
盤本体2に対してスイッチオフの中立に保持される。
【0057】操作ハンドル1の軸部3にはにぎり部4A
が設けられ、操作者はにぎり部4Aを握って操作ハンド
ル1を360度方向に傾けられるようになっている。ま
た、操作ハンドル1の上部にはZ座標値入力スイッチ手
段としてのZ座標値入力スイッチ6が設けられ、Z座標
値の入力指示を行う。ここでは、Z座標値入力スイッチ
6は1個設けられ、プラス方向の値またはマイナス方向
の値の入力の切換は、Z座標値入力スイッチ6の近傍の
軸部3に設けたプラスマイナス切換スイッチ61で行
う。
【0058】操作盤本体2上にはX,Y,Z値の座標入
力機能を利用して作成したモデルを回転、移動、拡大縮
小するための切換スイッチ7,8,9が設けられてい
る。切換スイッチ7は、作成したモデルの回転を指示
し、切換スイッチ8は作成したモデルの移動を指示し、
切換スイッチ9は作成したモデルの拡大縮小を指示す
る。操作盤本体2からはインタフェースケーブル10が
引き出され、図示しない三次元CAD装置に接続され
る。
【0059】図28は座標入力装置22のブロック図で
ある。図28において、28はサンプリングパルス発生
部であり、サンプリングパルス発生部28は、常時サン
プリングパルスを発生してMPU27に送る。操作ハン
ドル1の上部に設けられたZ座標値入力スイッチ6から
はZ座標値を指示するオン、オフ信号がMPU27に入
力する。また、プラスマイナス切換スイッチ61からは
Z座標値のプラス方向を指示する信号またはZ座標値の
マイナス方向を指示する信号が入力する。
【0060】X,Y座標入力部62は、距離測定ディス
クを読み取る読取器よりなり、操作ハンドル1を360
度方向に傾けたとき、軸部3の軸先端の移動による各支
点からのワイヤーの距離を読み取ってMPU23に入力
する。切換スイッチ7,8,9からは作成したモデルを
回転、移動、拡大縮小するための指示がMPU27に入
力する。
【0061】MPU27内のZ値算出部ではサンプリン
グパルスと論理演算を行い、Z座標値入力スイッチ6の
オン状態の間の有効パルス数でZ値を算出する。また、
MPU27内のX,Y値算出部は、X,Y座標入力部6
2から入力するワイヤーの繰り出しまたは巻き戻しの長
さから所定の式に基づいてX,Y値を算出する。MPU
27で算出したZ,X,Y値は、メモリ部29内に格納
されるとともに、インタフェースコード10を介して三
次元CAD装置23に送られる。
【0062】また、MPU27は、切換スイッチ7,
8,9の入力を判別して、X,Y値を置き換えた移動
量、X,Y,Z値を置き換えた回転角度、Z値を置き換
えた拡大縮小倍率を示す各信号をインタフェースコード
10を介して三次元CAD装置23に送る。また、MP
U27は、Z座標値入力スイッチ6またはX,Y座標入
力部62のオフ状態もカウントし、一定のサンプリング
回数以上オフ状態が続いた場合を区切り点として過去の
座標値を現在の座標値に入れ換える。MPU27は図5
と同様なZ値算出部30、X,Y値算出部31、新旧座
標入換部32、機能切換処理部33を有する。しかしな
がら、図28のMPU27のX,Y値算出部でX,Y値
の算出に用いる式は図5のX,Y値算出部31でX,Y
値の算出に用いる式と異なる場合がある。
【0063】図29は操作ハンドル1の嵌合構造とワイ
ヤーを示す図である。図29において、操作ハンドル1
の軸部3の途中には球状部20が形成され、球状部20
を保持する保持部21が操作盤本体2に形成されてい
る。操作ハンドル1の球状部20が操作盤本体2の包持
部21に嵌合する。嵌合構造により、操作ハンドル1は
操作盤本体2に対して360度方向に傾けられるように
なっている。
【0064】操作ハンドル1の軸部3の軸先端63には
3個所の支点A,B,Cからのワイヤー64が固定さ
れ、ワイヤー64は各支点A,B,Cを通過し、軸先端
63とは反対側に常時引っ張り張力が作用するようにな
っている。ワイヤー64の全長は、軸先端63の可動範
囲となる半径の2倍強となる。図30は軸先端63の可
動範囲とワイヤー64の関係を示す図である。
【0065】図30において、63は操作ハンドル1の
軸部3の軸先端であり、軸先端63は、360度方向に
移動し、その可動範囲14は円弧状になる。軸先端63
の可動範囲14の外側には支点A、支点Bおよび支点C
が設けられる。図31は軸先端63の移動によるX,Y
値の算出を説明する説明図である。図31において、可
動範囲14の中心を座標値(0,0)として、軸先端6
3が座標値X,Yで示される点に移動したときのX,Y
値を算出する。
【0066】可動範囲14の半径をrとすると、支点A
の座標値は(0,−r)、支点Bの座標値は(r,
0)、支点Cの座標値は(0,r)で示される。支点A
から軸先端63までの距離L1、支点Bから軸先端63
までの距離L2、支点Cから軸先端63までの距離L3
は、次式(1)〜(3)で得られる。 (X−0)2 +(Y−(−r))2 =L12 …(1) (X−r)2 +(Y−0)2 =L22 …(2) (X−0)2 +(Y−r)2 =L32 …(3) (1)−(3)により(ハ)式が得られる。
【0067】
【数2】
【0068】(2)−(3)により式(ニ)が得られ
る。
【0069】
【数3】
【0070】こうして、式(ハ),(ニ)を用いて距離
L1,L2,L3に基づいてX,Y値が得られる。図3
2(A),(B)は可動範囲と支点の半径の関係を説明
する説明図である。図32(A),(B)において、ワ
イヤー64が繰り出すまたは巻き戻す支点A,B,Cを
半径Rdの円Dよりなるとする。円Dの中心から軸先端
63が最も遠い位置にある場合、可動範囲14を示す円
Eの半径をrとすると、その距離は、2r+Rdとな
る。この距離2r+Rdを保証するワイヤー64の長
さ、すなわち、円Dの円周をワイヤー64の長さに合わ
せると、次式より、半径Rdが求められる。
【0071】2πRd=2r+Rd Rd≒0.4r 図33はワイヤー64の長さの読取りの説明図である。
図33において、操作ハンドル1の軸部3の軸先端63
には支点A,B,Cからのワイヤー64が固定されてお
り、ワイヤー64の全長は、軸先端63の可動範囲14
の半径rの2倍強とする。
【0072】支点A,B,Cには距離測定ディスク65
が設けられ、距離測定ディスク65はワイヤー長に相当
する円周をもつ。距離測定ディスク65には、ビット対
応のコードを刻み、X,Y座標入力部としての読取器6
2で光学的または磁気的に読み取る。例えば、軸先端6
3の可動範囲14を示す円Eの半径rが30ミリメート
ルの場合、円Dで示される距離測定ディスク65の半径
は約12ミリメートルになる。この場合のワイヤー64
の引き出し最大長は60ミリメートルであり、距離測定
ディスク65では6ビットのコードを設け、0〜63ま
での区別が可能である。距離測定ディスク65には、図
34に示すようなビット対応のコードを刻む。距離測定
ディスク64を平面的に置き換えると、図35(A)の
ように、6ビットのスリットを刻み、ワイヤー64の長
さを読み取る。この場合、実際には図35(B)に示す
ように連続したスリットで良い。
【0073】図36(A),(B)はワイヤー64の長
さの読取りの他の説明図である。図36(A)におい
て、距離測定ディスク65に大きいマークFと小さいマ
ークGを形成する。距離測定ディスク65を平面的に示
すと、図36(B)のようになり、大きいマークFと小
さいマークGが所定の間隔をもって設けられる。矢印I
は、距離測定ディスク65の正回転方向を示し、矢印H
は距離測定ディスク65の逆回転方向を示す。
【0074】マークFとマークGを異なる大きさとし、
距離測定ディスク65の回転方向により発生する信号の
順番が異なるようにする。回転方向が決まれば、その繰
り返しを計数することで距離測定ディスク65が何回転
したかわかり、その回転数でワイヤー64の移動距離が
決まる。距離測定ディスク65が矢印Hで示す方向に回
転したときは、図37(A)に示すように、パルス高さ
が高いパルスに続いてパルス高さが低いパルスが発生
し、または、図37(B)に示すように、パルス幅が大
きいパルスに続いてパルス幅が小さいパルスが発生す
る。また、距離測定ディスク65が矢印Iで示す方向に
回転したときは、図37(C)に示すように、パルス高
さが低いパルスに続いてパルス高さが高いパルスが発生
し、または、図37(D)に示すように、パルス幅が小
さいパルスに続いてパルス幅が大きいパルスが発生す
る。このように、ワイヤー64の長さL1,L2,L3
を測定することにより、前述した式(ハ),(ニ)によ
り座標値X,Yを算出することができる。
【0075】本実施形態においてもZ値を求める処理
は、図11に示すようにすれば良い。Z座標値入力スイ
ッチ6のオン状態をカウントしてZ値を算出し、また、
オフ状態をカウントして、そのカウント値が一定値以上
のときは、オン状態の区切りとして新旧座標値を入れ換
える。また、X,Y値を求める処理は、図12に示す処
理と同様であるが、図12のステップS12では磁気セ
ンサの値を読み取り、距離L1,L2,L3を測定する
が、本実施形態においては、ワイヤー64の長さを距離
測定ディスク65で測定して距離L1,L2,L3を求
める。また、図12のステップS16では式(イ),
(ロ)によりX,Y値を算出するが、本実施形態におい
ては、式(ハ),(ニ)によりX,Y値を算出する。ま
た、切換スイッチ7,8,9の操作による機能切換処理
は、図13に示す処理と同様であり、説明を省略する。
【0076】本実施形態においても、従来ではX,Y座
標値とも座標値を個別に入力したのに比べて、操作ハン
ドル1を用いてX,Y,Z値を入力指示することがで
き、入力に時間がかからず、操作性を大幅に向上させる
ことができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、Z座標値入力スイッチ手段のオン時間をカウントし
てZ値を算出し、操作ハンドルの操作によりX,Y座標
値の入力を指示してX,Y値を求めるため、従来のよう
に、X,Y座標値とZ座標値を個別に入力指示していた
のに比べて入力時間がかからず、操作性を大幅に向上さ
せることができる。
【0078】また、操作ハンドルの軸先端に磁力発生源
を設け、その移動距離を複数のセンサで測定するため、
X,Y値を容易に得ることができる。また、操作ハンド
ルを十字方向に向けられる十字溝にX,Y座標値入力ス
イッチ手段を設けるとともに、操作ハンドルに回転スイ
ッチを設けて両スイッチのオン、オフ時間からX,Y値
を算出するため、X,Yの合成ベクトル座標値を一時に
得ることができる。
【0079】また、各支点からのワイヤーを操作ハンド
ルの軸先端に固定し、ワイヤーの移動する長さを測定す
るため、同様にX,Y値を容易に得ることができる。ま
た、一定のサンプリングパルス以上オフが続いたとき、
オン状態の区切りとするため、新旧座標値の入れ換えを
確実に行うことができる。また、操作ハンドルの一部に
球状部を設け、操作盤本体に球状部を包持する包持部を
形成して嵌合構造としたため、操作ハンドルを十字方向
または360度方向に円滑に操作することができる。
【0080】さらに、移動、回転、拡大縮小の機能を切
り換える切換スイッチを設けて、Z値を拡大縮小の倍率
に、X,Y,Z値を回転角度に、X,Y値を移動量に置
き換える処理を行うため、X,Y,Z座標値の入力機能
を利用して、作成モデルの拡大縮小、回転、移動を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す外観図
【図3】本発明の第1の実施形態を示す断面図
【図4】本発明の第1の実施形態を示すブロック図
【図5】MPUの構成例を示す図
【図6】磁力発生源とセンサの配置を示す図
【図7】先端位置と各センサからの距離を示す図
【図8】距離L1,L2,L3によるX,Y値の算出の
説明図
【図9】Z座標値入力スイッチを示す図
【図10】Z座標値入力スイッチのオン、オフによる座
標値の増減を説明する説明図
【図11】Z値を求める処理を説明するフロチャート
【図12】X,Y値を求める処理を説明するフローチャ
ート
【図13】切換スイッチの操作による機能切換処理を説
明するフローチャート
【図14】作成したモデルの移動、回転、拡大縮小を説
明する説明図
【図15】本発明の第2の実施形態を示す外観図
【図16】操作ハンドルと操作盤本体の嵌合構造を示す
図(その一)
【図17】操作ハンドルと操作盤本体の嵌合構造を示す
図(その二)
【図18】操作ハンドルと操作盤本体の嵌合構造を示す
図(その三)
【図19】本発明の第2の実施形態のブロック図
【図20】十字溝とXスイッチ、Yスイッチを示す図
【図21】操作ハンドルの操作によるXスイッチのオ
ン、オフを示す図
【図22】磁気検知方式のスイッチの例を示す図
【図23】光検知方式のスイッチの例を示す図
【図24】機械検知方式のスイッチの例を示す図
【図25】回転スイッチのオン、オフを説明する説明図
【図26】各スイッチのオン、オフによる座標値変化を
説明する説明図
【図27】本発明の第3の実施形態を示す外観図
【図28】本発明の第3の実施形態を示すブロック図
【図29】嵌合構造とワイヤーの配置を示す図
【図30】軸先端の可動範囲とワイヤーの関係を示す図
【図31】ワイヤーの距離によるX,Yと座標値の算出
の説明図
【図32】ワイヤーの長さ、可動範囲の半径、ディスク
の半径の関係を説明する説明図
【図33】ワイヤーの長さの読取りの説明図
【図34】ディスクに設けられるビット対応のコードを
示す図
【図35】6ビットにスリットを設けたディスクを示す
【図36】ワイヤーの長さを読み取る他の説明図
【図37】異なるマークによる正逆回転のパルスを示す
【図38】従来例を示す図
【図39】表示部の画面の例を示す図
【符号の説明】
1:操作ハンドル 2:操作盤本体 3:軸部 4,4A:にぎり部 5:中立保持部 6:Z座標値入力スイッチ(Z座標値入力スイッチ手
段) 7,8,9:切換スイッチ 10:インタフェースコード 11:上板 12:底板 13:側板 14:可動範囲 15:磁力発生源 16〜18:磁気センサ 19:X,Y値を求める手段 20:球状部 21:包持部 22:座標入力装置 23:三次元CAD装置 24:起動スイッチ 25:増幅回路 26:A/D変換回路 27:MPU 28:サンプリングパルス発生部 29:メモリ部 30:Z値算出部(Z値算出手段) 31:X,Y値算出部(X,Y値算出手段) 32:新旧座標入換部(新旧座標入換手段) 33:機能切換処理部(機能切換処理手段) 34〜36:モデル 41:十字溝 42:回転スイッチ 43:球状部 44:球状受け部 45:ギャップ 46,47:Xスイッチ 48,49:Yスイッチ 50:インタフェース部 51:磁気センサ 52:発光部 53:受光部 54:マイクロスイッチ 55:接片 56:回転部 57,59:接点 58:内部固定部 61:プラスマイナス切換スイッチ 62:X,Y座標入力部(読取器) 63:軸先端 64:ワイヤー 65:距離測定ディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作盤本体の中央部に垂直に立設される操
    作ハンドルと、 該操作ハンドルの上部に設けられプラスまたはマイナス
    のZ座標値を入力するZ座標値入力スイッチ手段と、 該Z座標値入力スイッチ手段のオン時間をカウントして
    Z値を算出するZ値算出手段と、 前記操作ハンドルの操作によりその先端の移動を検知し
    てX,Y座標値に変換してX,Y座標値を求める手段
    と、 前記操作ハンドルを操作しないときは前記操作ハンドル
    を前記操作盤本体に対してスイッチオフの中立に保持す
    る中立保持部と、を備えたことを特徴とする座標入力装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の座標入力装置において、 前記Z座標値入力スイッチ手段、X,Y値入力スイッチ
    手段および前記回転スイッチがオフ状態のときサンプリ
    ングパルスをカウントして一定のサンプリング回数以上
    オフが続いたとき区切り点として過去の座標値を現在の
    座標値に入れ換える新旧座標入換手段を設けたことを特
    徴とする座標入力装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の座標入力装置において、 作成したモデルの移動、回転、拡大縮小を指示入力する
    切換えスイッチを前記操作盤本体に設けたことを特徴と
    する座標入力装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の座標入力装置において、 前記切換えスイッチより移動の入力指示があったとき
    X,Y値を移動量に置き換え、回転の入力指示があった
    ときX,Y,Z値を回転角度に置き換え、拡大縮小の入
    力指示があったときZ値を拡大縮小の倍率に置き換える
    処理を行う機能切換処理手段を設けたことを特徴とする
    座標入力装置。
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