JPH11305868A - デジタル信号処理装置およびコンピュータシステム - Google Patents

デジタル信号処理装置およびコンピュータシステム

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JPH11305868A
JPH11305868A JP10106170A JP10617098A JPH11305868A JP H11305868 A JPH11305868 A JP H11305868A JP 10106170 A JP10106170 A JP 10106170A JP 10617098 A JP10617098 A JP 10617098A JP H11305868 A JPH11305868 A JP H11305868A
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JP
Japan
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clock
digital
docking station
synchronization
signal processing
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Application number
JP10106170A
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English (en)
Inventor
Atsuichi Nakamura
敦一 中村
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データを高い信頼性の下に伝送する。 【解決手段】 本体100とドッキングステーション2
00とが機械的に結合されると、ロックスイッチ60が
結合状態を指示するドッキング信号DOCKを生成する。タ
イミング発生部16はドッキング信号DOCKに基づいて同
期クロックCLKsの計数を開始し、計数が所定数に達する
と同期が確立したことを示す制御信号CTLを生成する。
クロック切換回路17は制御信号CTLに基づいて、同期
クロックCLKsと非同期クロックCLKaとを切り替えて出力
する。ミキシング部13やAC’97インターフェース
14は、クロック切換回路17から出力されるクロック
に基づいて動作する。そして、ミキシング部13によっ
て生成された合成楽音データSDmixが出力データSDoutと
としてコーデックLSI2に転送されると、アナログ信
号に変換され、出力楽音信号Soutとして外部スピーカ3
00に供給されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ACリンクような
インターフェースを介してデータ伝送を行う場合、高い
信頼性の下にデータ伝送を行うのに好適なデジタル信号
処置装置およびコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータでは、サ
ウンドボードを搭載して音楽用のコンパクトディスクの
再生や、ゲームソフトの背景音を再生するものが多い。
ゲームソフトの発音データは、例えば、MIDI形式の
フォーマットで与えられる。この発音データは音色やピ
ッチあるいは音量といった発音パラメータを指示する。
発音データは音源LSIによって楽音データに変換さ
れ、DAC(Digital/Analog Converter)を介して楽音信
号に変換される。
【0003】ところで、このようなサウンド機能を搭載
したLSIの標準仕様として、AC(Audio Codec)’9
7が知られている。この仕様では、アナログ信号の入出
力チャンネル数、標本化周波数、S/N比(信号対雑音
比)、ピン配置等が規定されており、後述するACリン
クを備えた構成となっている。
【0004】図4は、AC’97に準拠したシステムの
構成を示したものである。このシステムにおいてデジタ
ルコントローラ1はPCIバスに接続されており、PC
Iバスを介して供給される発音データに基づいてピッチ
変換等のサウンド処理を施すようになっている。また、
コーデックLSI2には、DAC、ADC(Analog/Digi
tal Converter)、およびサンプリング周波数(48KHz)
の256倍の周波数を有するビットクロックを発振する
発振回路が内蔵されている。また、デジタルコントロー
ラ1とコーデックLSI2は、5線式のインターフェー
スで接続されている。このインタフェースはACリンク
LINKと呼ばれ、これによって、コーデックLSI2から
デジタルコントローラ1に対してビットクロックCLKbが
送られるとともに、入力データSDinが転送される。一
方、楽音データを出力する際には、デジタルコントロー
ラ1はビットクロックCLKbに同期して出力データSDout
をコーデックLSI2に転送するとともに、同期信号SY
NCを発生するようになっている。
【0005】デジタルコントローラ1は、各種の演算を
実行するので、ビットクロックCLKbよりも高速のクロッ
クに基づいて動作させることが多い。このため、その内
部にPLLを設け、例えば、ビットクロックCLKbの2倍
の周波数を有する内部クロックを生成し、これを用いて
演算処理が行われることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯に便利
なノート型パーソナルコンピュータでは、小型化、軽量
化が重要な課題となる。このため、コンピュータ本体は
基本機能にのみ対応するように構成して、外出先では本
体のみを使用し、デスクで利用する場合には、ノート型
パーソナルコンピュータをドッキングステーションと呼
ばれる拡張装置に接続して使用するものが知られてい
る。通常、このドッキングステーションには拡張スロッ
トやドライブベイ、デスクトップ型のパーソナルコンピ
ュータが標準で持つポート(マウスポート、キーボード
ポート、楽音信号入出力端子など)を持っている。
【0007】上述したAC’97をドッキングステーシ
ョンに適用したものは従来なかったが、仮に適用すると
すれば、コーデックLSI2をドッキングステーション
側に設けるとともに、パーソナルコンピュータ本体側に
デジタルコントローラ1を設け、両者をACリンクで接
続する態様が考えられる。この場合には、コーデックL
SI2を本体側に内蔵する必要がないので、本体の小型
化および軽量化を図ることができる。
【0008】ところで、PLLでは、基準信号が入力さ
れてから一定の時間(ロックインタイム)が経過しない
と安定したクロック信号を生成することができない。こ
のため、ドッキングステーションと本体とをACリンク
で接続した直後から、データ伝送を行うと、デジタルコ
ントローラ1とコーデックLSI2との間で同期がとれ
ず、誤ったデータを受信してしまうことになる。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、ACリンクようなインターフェースを介し
て本体と拡張装置を接続してデータ伝送を行う場合、高
い信頼性の下にデータ伝送を行うことができるコンピュ
ータシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明にあっては、アナログ処理を行う
アナログ信号処理装置と分離または結合して使用され、
分離状態では内部クロックに基づいてデジタル処理を行
い、結合状態では前記アナログ信号処理装置から供給さ
れる基準クロックに同期してデジタル処理を行うデジタ
ル信号処理装置において、前記アナログ信号処理装置と
機械的に結合されたことを検出する検出手段と、前記基
準クロックに同期した同期クロックを生成する同期手段
と、前記検出手段により前記アナログ信号処理装置と機
械的に結合されたことが検出され、かつ、前記同期手段
による同期が確立した後は、前記同期クロックに基づい
て前記デジタル処理を行うように制御する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記制御手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて計測
を開始し、少なくとも前記クロック生成手段によって生
成される前記同期クロックが安定するまでの時間を計測
する時間計測手段と、前記時間計測手段の計測結果に基
づいて、前記デジタル処理に用いるクロックを前記内部
クロックから前記同期クロックに切り替えるクロック切
換手段とを備えることを特徴とする。また、請求項3記
載の発明にあっては、前記時間計測手段は、前記同期ク
ロックまたは前記基準クロックを計数することによっ
て、時間計測を行うことを特徴とする。
【0012】また、請求項4記載の発明にあっては、ノ
ート型コンピュータとドッキングステーションとを備
え、前記ノート型コンピュータは、分離状態では内部ク
ロックに基づいてデジタル処理を行い、結合状態では前
記ドッキングステーションから供給される基準クロック
に同期してデジタル処理を行うコンピュータシステムに
おいて、前記ドッキングステーションは、前記基準クロ
ックを生成出力する発振回路と、前記基準クロックを用
いてデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/
アナログ変換器とを備え、前記ノート型コンピュータ
は、前記ドッキングステーションと機械的に結合された
ことを検出する検出手段と、前記ドッキングステーショ
ンから供給される前記基準クロックに同期した同期クロ
ックを生成する同期手段と、前記検出手段の検出結果に
基づいて、前記同期クロックまたは前記基準クロックの
計数を開始することにより、予め定められた時間を計測
する時間計測手段と、前記時間計測手段によって一定時
間が計測された後、デジタル処理に用いるクロックを前
記内部クロックから前記同期クロックに切り替えるクロ
ック切換手段と、前記クロック切換手段から出力される
クロックに基づいてデジタル処理を行うデジタル処理手
段と、前記時間計測手段によって一定時間が計測された
後、前記デジタル処理手段で処理された出力データを前
記ドッキングステーションに転送する転送手段とを備え
たことを特徴とするコンピュータシステム。
【0013】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記ドッキングステーションは、オプション機能を識別す
るための識別データを記憶する記憶手段を備え、前記デ
ジタル処理手段は、前記時間計測手段によって一定時間
が計測された後、前記識別データを前記記憶手段から読
み出して、当該識別データに基づいてデジタル処理を行
うことを特徴とする。また、請求項6記載の発明にあっ
ては、前記検出手段は、前記ノート型コンピュータと前
記ドッキングステーションとが機械的に結合され、か
つ、解除操作無しに両者を分離できないことを検出する
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】1.実施形態の構成 以下、本発明の一実施形態に係わるコンピュータシステ
ムの構成を図面を参照しつつ説明する。 1−1:機械的構成 まず、コンピュータシステムAの機械的構成を説明す
る。図1は、ノート型パーソナルコンピュータとドッキ
ングステーションを接続した状態を背面側から見た斜視
図である。図に示すようにこのコンピュータシステムA
は、ノート型パーソナルコンピュータ100(以下、
「本体」と略す)とドッキングステーション200から
構成されており、本体100をドッキングステーション
200に設けられた溝(図示せず)に沿ってスライドさ
せることによって両者を結合させ、周知のロック機構
(図示せず)によって機械的な結合状態を維持できるよ
うになっている。この場合、ロック機構によってロック
解除操作を行わない限り、両者は分離できないようにな
っている。なお、結合状態にある場合には、ACリンク
に代表される各種のインターフェースが物理的なコネク
タを介して接続され、これにより両者の間でデータ伝送
が行えるようになっている。
【0015】また、本体100には、ロック機構の一部
としてロックスイッチが設けられている。これにより、
両者が結合状態にあることが検出できるようになってお
り、当該ロックスイッチから、結合状態にあるか分離状
態にあるかを示すドッキング信号DOCKが出力されるよう
になっている。また、本体100には、キーボードや液
晶ディスプレイの他、本体スピーカが発音手段として設
けられており、その内部にはデジタルコントローラ1が
設けられている。また、分離された状態では本体スピー
カ18から楽音が放音されるようになっている。
【0016】一方、ドッキングステーション200はコ
ーデックLSI2を内蔵しており、その側面側にはカー
ドスロット210が設けられている。また、その裏面側
にはマウス接続端子220、拡張キーボード接続端子2
30、映像出力端子240、オーディオ出力端子25
0、オーディオ入力端子260、マイク入力端子27
0、外部入力端子280、および拡張インターフェース
端子290が設けられている。
【0017】1−2:電気的構成 次に、コンピュータシステムAの電気的構成を説明す
る。図2は、本実施形態に係わるコンピュータシステム
の電気的構成を示すブロック図である。まず、本体10
0について説明する。CPU20は、バス70を介して
各構成部分に接続されており、コンピュータシステムA
全体を制御する。RAM30は主記憶装置に相当し読み
書き可能なメモリであって、CPU20の作業領域とし
て機能する。また、ROM40は、読出専用のメモリで
あってブートプログラム等が格納されている。また、ハ
ードディスク50は、二次記憶装置に相当し、大容量の
プログラムやデータが格納されており、必要に応じてプ
ログラムやデータがRAM30にロードされるようにな
っている。また、ロックスイッチ60は、上述したよう
に、ロック機構の一部であって結合状態か分離状態かを
指示するドッキング信号DOCKを生成するようになってい
る。なお、バス70としては、例えば、データのバース
ト転送が可能なPCIバスが好適である。
【0018】次に、デジタルコントローラ1は、以下の
部分から構成されている。まず、バスインターフェース
11は、バス70との間でデータ伝送を行うためのイン
ターフェースであって、CPU20を介することなくR
AM30との間で直接データの授受が行えるようにバス
マスタ機能を有している。次に、音源部12は、発音デ
ータが供給されると、発音データが指示するピッチや音
色といった発音パラメータに基づいて楽音データを再生
するように構成されている。次に、ミキシング部13
は、音源部12から供給される楽音データやハードディ
スク50から転送される楽音データ等を合成して合成楽
音データSDmixを出力するようになっている。また、ミ
キシング部13は、後述する制御信号CTLによって同期
が確立されたことが検知される前は、合成楽音データSD
mixと同一のデータSDmix'を図示せぬDACに出力し、
一方、同期が確立した後はデータSDmix'を出力しないよ
うに構成されている。これにより、内部スピーカ18
は、分離状態のときにのみ楽音信号に基づいて放音す
る。
【0019】次に、AC’97インターフェース14
は、ACリンクLINKを介してドッキングステーション2
00側に設けられたコーデックLSI2との間で、AC
リンクプロトコルと呼ばれる所定の通信規則に従ってデ
ータ伝送を行うようになっている。デジタルコントロー
ラ1からコーデックLSI2へは、合成楽音データSDmi
xが出力データSDoutとして出力されるとともに、出力デ
ータSDoutに同期してその開始を指示する同期信号SYNC
およびコーデックLSI2を初期化するリセット信号RS
が出力される。なお、ゲームソフト等の上位アプリケー
ションからミキシング部13へゲインの変更指示があっ
た場合には、この情報が出力データSDoutに多重されて
伝送されるようになっている。
【0020】また、コーデックLSI2からデジタルコ
ントローラ1へは、入力データSDinとビットクロックCL
Kbが出力されるようになっている。入力データSDinとし
ては、例えば、マイク入力端子270から入力された音
声信号をコーデックLSI2の内部に設けられたADC
で変換した音声データが該当する。なお、このビットク
ロックCLKbは、12.288MHz(=256*48KHz)の周波数を有
し、これに同期してコーデックLSI2とデジタルコン
トローラ1が動作するようになっている。
【0021】次に、PLL15は、周知の位相同期ルー
プ回路であって、ビットクロックCLKbに基づいて同期ク
ロックCLKsを生成するように構成されている。同期クロ
ックCLKsの周波数は24.576MHzとなっており、ビットク
ロックCLKbの周波数の2倍になるように設定されてい
る。
【0022】次に、タイミング発生部16は、カウンタ
等によって構成されており、ドッキング信号DOCKの指示
する状態が分離状態から結合状態に変化すると、同期ク
ロックCLKsを所定数だけカウントし、コーデックLSI
2との間で同期が確立したことを示す制御信号CTLを生
成するように構成されている。この場合、同期ロックCL
Ksを計測する所定数は、少なくともPLL15にビット
クロックCLKbが入力されてから、安定した同期クロック
CLKsが得られるまでの時間に相当するように設定する。
この制御信号CTLは、デジタルコントローラ1の各部分
に供給されるようになっている。したがって、ミキシン
グ部13やAC’97インターフェース14は制御信号
CTLによって、本体100とドッキングステーション2
00が機械的に結合され、かつ、両者の間で同期が確立
したことを検知することができる。
【0023】また、クロック切換回路17は、制御信号
CTLに基づいて同期クロックCLKsと非同期クロックCLKa
とを切り替えてメインクロックCLKmを生成するように構
成されている。具体的には、デジタルコントローラ1と
コーデックLSI2との間で同期が確立された後は同期
クロックCLKsがメインクロックCLKmとして出力され、同
期が確立される前は非同期クロックCLKaがメインクロッ
クCLKmとして出力されるようになっている。なお、この
例の非同期クロックCLKaは図示せぬ発振回路で生成され
るようになっているが、バス70を介して供給されるク
ロックをPLL15で所望の周波数に変換して使用する
ようにしてもよい。
【0024】次に、コーデックLSI2には、データバ
ッファ、DAC、ADC、水晶振動子XTLを用いてビッ
トクロックCLKbを発振する発振回路、ビットクロックCL
Kbを分周してサンプリングクロックを生成する分周回路
の他、製品種別を識別するためのIDコードを記憶した
メモリが内蔵されている。コーデックLSI2に出力デ
ータSDoutが供給されると、データバッファに一旦蓄積
された後、DACを介して出力楽音信号Soutに変換さ
れる。この例では、ビットクロックCLKbは12.288MHz(=2
56*48KHz)の周波数を有するから、分周回路は256分
周することによってサンプリングクロックを生成してい
る。そして、DACによってアナログ信号に変換された
出力楽音信号Soutは、オーディオ出力端子250を介し
て外部スピーカ300に供給され、楽音が発音されるよ
うになっている。
【0025】また、入力楽音信号Sin1〜Sin3は、オー
ディオ入力端子260、マイク入力端子270および外
部入力端子端子280を介して、コーデックLSI2に
供給され、ADCによってデジタル信号に変換されるよ
うになっている。
【0026】以上の構成により、音源部12、ミキシン
グ13およびAC’97インターフェース14等で行わ
れるデジタル処理は、本体100とドッキングステーシ
ョン200が機械的に結合され、かつ、PLL15によ
って同期が確立した後に、同期クロックCLKsに基づいて
行われることになる。したがって、PLL15による引
き込みが不充分な状態、すなわち同期クロックCLKsが不
安定な状態でデジタル処理を行うことがなくなり、安定
した同期クロックCLKsに基づいてデジタル処理が行われ
る。この結果、安定した出力データSDoutをコーデック
LSI2に転送することができ、高品質の出力楽音信号
Soutを得ることができる。
【0027】また、この例では、ロックスイッチ60に
よって、本体100とドッキングステーション200が
ロック機構によって機械的に結合されたことを検出し、
この後、同期クロックCLKsを計数して制御信号CTLを生
成している。すなわち、ロック機構の解除操作を行わな
い限り分離されないことが、非同期クロックCLKaから同
期クロックCLKsへ切り替える前提条件となっている。こ
れを前提条件としたのは、ロック機構によってロックさ
れない限り、本体100とドッキングステーション20
0がロック解除操作無しに分離される可能性があるから
である。例えば、本体100とドッキングステーション
200が機械的に結合しているものの、結合状態が浅く
ロック機構によって両者がロックされていない場合に
は、本体100を少し動かしただけで両者が分離してし
まい、改めて両者をロックさせる必要がある。これに対
して、この例では上述した前提条件の下にクロック切換
を行っているのでこのような不都合は生じない。
【0028】2.実施形態の動作 次に、図面を参照しつつ、本実施形態に係わるコンピュ
ータシステムAの動作を説明する。図3は、本体とドッ
キングステーションが結合されてから、データ伝送が開
始されるまでの動作を示すフローチャートである。
【0029】ロック機構に設けられたロックスイッチ6
0は、本体100とドッキングステーション200が機
械的に結合されたか否かを常時監視しており(ステップ
S1)、その状態を示すドッキング信号DOCKを生成す
る。そして、両者が結合されると、結合状態を示すドッ
キング信号DOCKが生成され(ステップS2)、この信号
がバス70を介してデジタルコントローラ1に設けられ
たタイミング発生部16に供給される。また、両者の結
合によって、コーデックLSI2からデジタルコントロ
ーラ1にビットクロックCLKbが供給される。
【0030】次に、タイミング発生部16は、ドッキン
グ信号DOCKが分離状態から結合状態に変化したことを検
知すると、同期クロックCLKsの計数を開始し(ステップ
S3)、計数値が所定値に達したか否かを判定する(ス
テップS4)。計数値が所定値未満である場合には計数
を継続し、それが所定値に達すると制御信号CTLを生成
する(ステップS5)。この場合、所定値は、上述した
ようにPLL15にビットクロックCLKbが入力されてか
ら、安定した同期クロックCLKsが得られるまでの時間に
相当するように設定されているから、制御信号CTLは本
体100とドッキングステーション200の機械的な結
合が終了し、かつ、両者の間で同期関係が確立したこと
を示している。
【0031】次に、制御信号CTLに基づいて、クロック
切換回路17は同期クロックCLKsと非同期クロックCLKa
とを切り替えてメインクロックCLKmを生成し、これをデ
ジタルコントローラ1の各構成部分にこれを供給する
(ステップS6)。これにより、クロックを自動的に切
り替えることができ、同期が確立した後には、ミキシン
グ回路13やAC’97インターフェース14を、同期
クロックCLKsに基づいて動作させることができる。
【0032】この後、ACリンクLINKを介して、コーデ
ックLSI2からIDコードが読み出され(ステップS
7)、デジタルコントローラ1に転送される。ところ
で、コーデックLSI2はAC’97の規格に準拠した
ものであるが、オプションによって機能を拡張できるよ
うになっている。デスクトップ型のパーソナルコンピュ
ータでは、同一のボード上にデジタルコントローラ1と
コーデックLSI2が配置されることが一般的であるた
め、コーデックLSI2のオプション機能が既知であ
る。このため、既知のオプション機能を考量してデジタ
ルコントローラ1を使用すればよい。
【0033】しかし、本体100とドッキングステーシ
ョン200とが分離する形態では、本体100は各種の
ドッキングステーション200と結合することがであり
うる。このため、結合される度に、そこに使用されるコ
ーデックLSI2のオプション機能を知る必要がある。
IDコードの読出はこのために行われる。IDコードが
読み出されると、デジタルコントローラ1は、ハードデ
ィスク50に予め格納されているIDコードとオプショ
ン機能を対応づけたテーブルを参照することによって、
結合されたコーデックLSI2のオプション機能を検知
する。そして検知結果に応じたデータ生成処理を音源部
12やミキシング部13が行う。
【0034】こうして、合成楽音データSDmixが生成さ
れると、AC’97インターフェース14は、AC’9
7に準拠した出力データSDoutと同期信号SYNCを生成し
(ステップS8)、これらをACリンクLINKを介してコ
ーデックLSI2に転送する。この後、コーデックLS
I2は、出力データSDoutをデジタル信号からアナログ
信号に変換して得た出力楽音信号Soutを、オーディオ出
力端子250を介して外部スピーカ300に供給する。
この場合、ミキシング部13は、データSDmix'を出力し
ないので、発音手段を内部スピーカ18から外部スピー
カ300へ自動的に切り替えることができる。
【0035】このように、本実施形態によれば、ドッキ
ング信号DOCKが結合状態を指示するようになっても直ち
に出力データSDoutをコーデックLSI2に転送するの
ではない。すなわち、タイミング発生部16を用いて同
期クロックCLKsを所定数だけ計数することにより、同期
が確立したことを検出した後に、同期クロックCLKsに基
づいてデジタル処理を実行して出力データSDoutを生成
し、これをACリンクLINKを介してコーデックLSI2
に転送するようにしている。したがって、安定した同期
クロックCLKsに基づいて出力データSDoutを転送するこ
とができ、データ伝送の信頼性を高めることができる。
【0036】また、本実施形態によれば、ドッキング信
号DOCKが指示する結合状態はロック機構の解除操作を行
わない限り分離されないことを示しており、これをクロ
ック切換の前提条件としたので、本体100とドッキン
グステーション200とが機械的に完全に結合しロック
機構によって両者がロックされてことを条件に、出力デ
ータSDoutがコーデックLSI2に転送される。これに
より、例えば、使用者がゲームソフトを実行していると
途中で本体100とドッキングステーション200が分
離してしまい、出力楽音信号Soutが突然途切れてしまう
といった不都合がなくなり、出力楽音信号Soutを安定し
て再生することができる。
【0037】また、本実施形態によれば、デジタルコン
トローラ1はIDコードをコーデックLSI2から読み
出して、そのオプション機能を検知したので、本体10
0と接続されるドッキングステーション200に用いら
れるコーデックLSI2の種別に応じたデジタル処理を
行うことができ、オプション機能を用いて多彩なサウン
ド処理を実現できる。
【0038】3.変形例 以上、本発明に係わる実施形態を説明したが、本発明は
上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述
べる各種の変形が可能である。 上述した実施形態においては、タイミング発生部16
で同期クロックCLKsを所定数だけ計数することによって
ビットクロックCLKbと同期クロックCLKsとの同期が確立
したことを検出したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、同期が確立したことを検出できるのであれ
ば、どのような手段を用いてもよい。例えば、時間を計
測することにより同期が確立したことを検出するのであ
れば、ドッキング信号DOCKをトリガとしてモノマルチを
動作させてもよい。また、同期クロックCLKsの替わりに
ビットクロックCLKbをカウンタによって所定数だけ計数
してもよい。特に、後者の場合には、ACリンクLINKの
電気的な接続が不良な場合には、ビットクロックCLKbが
計数されないことになるので、同期の確立を確実に検出
することができる。また、この場合にビットクロックCL
Kbが連続して供給されない場合には計数値をリセットす
るようにしてもよい。また、周知のPLL15では、一
般に同期クロックCLKsとビットクロックCLKbとの間の位
相誤差を検出した位相誤差信号に基づいて、電圧制御発
振器は動作し、これにより同期クロックCLKsが生成され
る。このため、位相誤差信号が一定範囲内に収まるか否
かを検知し、これよって同期が確立したことを検出する
ようにしてもよい。
【0039】また、上述した実施形態および変形例に
おいては、ロック機構に付随するロックスイッチ60に
よって、本体100とドッキングステーション200が
機械的に結合し、かつ、解除操作無しには両者が分離し
ないことを検出し、これをクロック切換の前提条件とし
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、機械的
に結合されたことのみを検出し、これをクロック切換の
前提条件としてもよい。例えば、ビットクロックCLKbの
入来を検出する検出回路を備え、この検出信号をドッキ
ング信号DOCKの替わりに用いてもよい。この場合には、
本体100とドッキングステーション200が機械的に
結合されたことのみならず、電気的に結合されたことも
同時に検出することができるので、信頼性をより高める
ことができる。
【0040】また、上述した実施形態および変形例に
おいては、AC’97による本体100とドッキングス
テーション200との結合を一例として説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、アナログ信号処
理装置とデジタル信号処理装置とを備えたシステムにお
いて、両者が分離された状態では内部クロックに基づい
てデジタル処理を行い、一方、結合された状態ではアナ
ログ信号処理装置から供給される基準クロックに同期し
てデジタル処理を行うデジタル信号処理装置に上述した
技術思想を適用してもよいことは勿論である。また、こ
の場合、デジタル信号処理装置はデジタル映像処理を行
うものであり、映像データをアナログ信号処理装置との
間で伝送するものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】上述したように本発明に係る発明特定事
項によれば、デジタル信号処理装置とアナログ信号処理
装置とを結合してデータ伝送を行う場合、両者が機械的
に結合され、かつ同期が確立した後に、クロックの切換
が行われるので、高い信頼性の下にデータ伝送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わるノート型パーソ
ナルコンピュータとドッキングステーションを接続した
状態を背面側から見た斜視図である。
【図2】 同実施形態に係わるコンピュータシステムの
電気的構成を示すブロック図である。
【図3】 同実施形態に係わる本体とドッキングステー
ションが結合されてから、データ伝送が開始されるまで
の動作を示すフローチャートである。
【図4】 AC’97に準拠したシステムの構成を示し
たものである。
【符号の説明】
13…ミキシング部(デジタル処理手段)、14…A
C’97インターフェース、15…PLL(同期手
段)、16…タイミング発生部(制御手段、時間計測手
段)、17…クロック切換回路(制御手段、クロック切
換手段)、60…ロックスイッチ(検出手段)、100
…ノート型パーソナルコンピュータ(デジタル信号処理
装置)、200…ドッキングステーション(アナログ信
号処理装置)、CLKa…非同期クロック(内部クロッ
ク)、CLKb…ビットクロック(基準クロック)、CLKs…
同期クロック。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ処理を行うアナログ信号処理装
    置と分離または結合して使用され、分離状態では内部ク
    ロックに基づいてデジタル処理を行い、結合状態では前
    記アナログ信号処理装置から供給される基準クロックに
    同期してデジタル処理を行うデジタル信号処理装置にお
    いて、 前記アナログ信号処理装置と機械的に結合されたことを
    検出する検出手段と、 前記基準クロックに同期した同期クロックを生成する同
    期手段と、 前記検出手段により前記アナログ信号処理装置と機械的
    に結合されたことが検出され、かつ、前記同期手段によ
    る同期が確立した後は、前記同期クロックに基づいて前
    記デジタル処理を行うように制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とするデジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出手段の検出結
    果に基づいて計測を開始し、少なくとも前記クロック生
    成手段によって生成される前記同期クロックが安定する
    までの時間を計測する時間計測手段と、前記時間計測手
    段の計測結果に基づいて、前記デジタル処理に用いるク
    ロックを前記内部クロックから前記同期クロックに切り
    替えるクロック切換手段とを備えることを特徴とする請
    求項1に記載のデジタル信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記時間計測手段は、前記同期クロック
    または前記基準クロックを計数することによって、時間
    計測を行うことを特徴とする請求項2に記載のデジタル
    信号処理装置。
  4. 【請求項4】 ノート型コンピュータとドッキングステ
    ーションとを備え、前記ノート型コンピュータは、分離
    状態では内部クロックに基づいてデジタル処理を行い、
    結合状態では前記ドッキングステーションから供給され
    る基準クロックに同期してデジタル処理を行うコンピュ
    ータシステムにおいて、 前記ドッキングステーションは、 前記基準クロックを生成出力する発振回路と、 前記基準クロックを用いてデジタル信号をアナログ信号
    に変換するデジタル/アナログ変換器とを備え、 前記ノート型コンピュータは、 前記ドッキングステーションと機械的に結合されたこと
    を検出する検出手段と、 前記ドッキングステーションから供給される前記基準ク
    ロックに同期した同期クロックを生成する同期手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記同期クロック
    または前記基準クロックの計数を開始することにより、
    予め定められた時間を計測する時間計測手段と、 前記時間計測手段によって一定時間が計測された後、デ
    ジタル処理に用いるクロックを前記内部クロックから前
    記同期クロックに切り替えるクロック切換手段と、 前記クロック切換手段から出力されるクロックに基づい
    てデジタル処理を行うデジタル処理手段と、 前記時間計測手段によって一定時間が計測された後、前
    記デジタル処理手段で処理された出力データを前記ドッ
    キングステーションに転送する転送手段とを備えたこと
    を特徴とするコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記ドッキングステーションは、オプシ
    ョン機能を識別するための識別データを記憶する記憶手
    段を備え、前記デジタル処理手段は、前記時間計測手段
    によって一定時間が計測された後、前記識別データを前
    記記憶手段から読み出して、当該識別データに基づいて
    デジタル処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の
    コンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記ノート型コンピュ
    ータと前記ドッキングステーションとが機械的に結合さ
    れ、かつ、解除操作無しに両者を分離できないことを検
    出することを特徴とする請求項4または5に記載のコン
    ピュータシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010064497A (ko) * 1999-12-29 2001-07-09 박종섭 시리얼 디지털 사운드 데이터 인터페이스장치
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US9767778B2 (en) 2008-05-15 2017-09-19 Jamhub Corporation Systems for combining inputs from electronic musical instruments and devices

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