JPH11305275A - 焦点距離可変カメラ - Google Patents

焦点距離可変カメラ

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JPH11305275A
JPH11305275A JP11370898A JP11370898A JPH11305275A JP H11305275 A JPH11305275 A JP H11305275A JP 11370898 A JP11370898 A JP 11370898A JP 11370898 A JP11370898 A JP 11370898A JP H11305275 A JPH11305275 A JP H11305275A
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JP
Japan
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optical
focal length
optical system
mirror
lens
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JP11370898A
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English (en)
Inventor
Hisaaki Ishimaru
寿明 石丸
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の焦点距離を確保しつつレンズの全長を短
くできる焦点距離可変カメラを提供する。 【解決手段】ズーム撮影光学系2の光路光軸中に対して
挿入/退避される4つのミラー10〜13を有し、第1
ミラー10、第4ミラー13を退避状態にしたときに
は、ズーム撮影光学系2のみによりフィルム面14へ被
写体像を結像する第1の光路に、また、上記第1ミラー
10、第4ミラー13を挿入状態にしたときには、ズー
ム撮影光学系2と上記ミラー10〜13とで形成される
第2の光路に、撮影光学系の光路を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系の焦点
距離を変更可能な焦点距離可変カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影光学系の焦点距離を変更可能
な焦点距離可変カメラは種々のものが広く知られてい
る。たとえば実公昭58−29446号には、撮影光学
系の光路を切替えて焦点距離を変えるカメラ用鏡筒が提
案されている。
【0003】また、入射側からみて凸レンズ、凹レンズ
の順で配置されたいわゆる望遠タイプのズームレンズに
おいて、光軸方向に当該レンズを移動して焦点距離を変
える技術手段も広く知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭58−29446号において提案された技術手段で
は2つの焦点距離、いわゆるテレ・ワイドの切替えしか
なしえない。
【0005】また、光軸方向にレンズを移動して焦点距
離を変える上記ズーム手段においては、焦点距離を長く
するとズームレンズの全長も長くなってしまう。たとえ
ば、入射側から凸レンズ、凹レンズの順に配置されたい
わゆる望遠タイプのズームレンズでは、望遠比は1以下
であり焦点距離よりも短くなる。たとえば焦点距離が1
60mmのとき、レンズの全長は160mmよりも短く
なる。しかし、収差を考慮すると望遠比を0.8程度以
下にするのは困難であり、短くすることが難しい。
【0006】図15乃至図17は、入射側から凸レンズ
(1群)、凹レンズ(2群)の順で配置された望遠タイ
プのズームカメラの撮影光学系を示した説明図である。
図15は、焦点距離が160mmの場合、図16は、焦
点距離が76mmの場合、図17は、焦点距離が35m
mの場合をそれぞれ示している。
【0007】いま、当該カメラにおける各レンズの焦点
距離を、 1群レンズ108の焦点距離=27.2mm 2群レンズ109の焦点距離=−26.7mm とする。
【0008】ここで、 横倍率:β2’ 2群レンズ109の後側主点とフィルム面114までの
距離:L2’ 1群レンズ108の後側主点と2群レンズ109の前側
主点間の距離:d 全体の焦点距離:f 1群レンズの焦点距離:f1’ 2群レンズの焦点距離:f2’ とすると、 β2’=f’/f1’ L2’=(1−β2’)*f2’ d=(f’−L2)/β2’ であるので、焦点距離を160mmにするには、図15
に示すように、 L2’≒131mm、d≒5 となる。
【0009】また、焦点距離を76mmにするには、図
16に示すように、 L2’≒48mm、d≒10 となる。
【0010】さらに、焦点距離を35mmにするには、
図17に示すように、 L2’≒8mm、d≒21 となる。
【0011】ここで、図16や図17に示す場合におい
てはレンズの全長はそれほど長くないので特に操作性が
悪いということはないが、図15に示す場合のように1
60mm程度の長焦点になるとレンズの全長は、 L2’+d+(1群のレンズの厚み10mm)=131
+10+5=146mm と、非常に長くなり、カメラの重心がボディ本体よりも
前になる。また、焦点距離によってカメラと重心が前後
に移動することにより操作性が悪くなる。
【0012】レンズ群の数を増やし、3群構成やそれ以
上の群数にすることで全長を短くすることができるが、
望遠比を劇的に小さくできるわけではなく、図16に示
すレベルの全長で160mm程度の焦点距離を確保する
のは非常に困難であった。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、所定の焦点距離を確保しつつレンズの全長を
短くできる焦点距離可変カメラを提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1の焦点距離可変カメラは、撮影光学系
の焦点距離を変更可能な焦点距離可変カメラにおいて、
複数の可動光学レンズ群を光軸方向に移動させることに
より、上記撮影光学系の焦点距離を変更可能なズームレ
ンズ光学系と、上記ズームレンズ光学系の光路光軸中に
対して挿入/退避される複数の反射光学部材を有し、上
記反射光学部材を退避状態にしたときには、上記ズーム
レンズ光学系のみにより上記結像面へ被写体像を結像す
る第1の光路に、また、上記反射光学部材を挿入状態に
したときには、上記ズームレンズ光学系と上記反射光学
部材とで形成される第2の光路に、上記撮影光学系の光
路を変更する光路変更手段と、を具備することを特徴と
する。
【0015】上記の目的を達成するために本発明の第2
の焦点距離可変カメラは、上記第1の焦点距離可変カメ
ラにおいて、上記光路変更手段による上記第2の光路
は、上記ズームレンズ光学系の光路光軸中に対して挿入
されて光線を上記光軸外へ反射する第1の反射光学部材
と、この第1の反射光学部材で反射された光線を上記光
軸に沿った方向に反射する第2の反射光学部材と、この
第2の反射光学部材で反射された光線を上記光軸方向へ
向かうように反射する第3の反射光学部材と、上記ズー
ムレンズ光学系の光路光軸中に対して挿入されて第3の
反射光学部材で反射された光線を上記光軸と略一致させ
て反射する第4の反射光学部材と、で構成されることを
特徴とする。
【0016】上記の目的を達成するために本発明の第3
の焦点距離可変カメラは、複数の光学レンズ群を光軸方
向に移動させることにより、被写体像を所定結像面へ結
像する撮像光学系の焦点距離を所定範囲内で変更可能な
ズームレンズ光学系と、上記ズームレンズ光学系の光路
光軸中に対して挿入/退避可能な光路変更部材を有し、
上記光路変更部材を挿入した状態では上記光軸上から入
射した光を上記光軸外へ折り曲げた後に再度上記光軸上
へ入射させるようにして、上記撮影光学系の光路長を延
長させる光路変更手段と、を具備し、上記光路変更手段
により上記光路変更部材を挿入することにより、上記撮
影光学系の焦点距離を上記所定範囲内とは別の焦点距離
に設定可能とすることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態であるズーム
カメラにおける撮影光学系の概略構成を示したブロック
図である。
【0019】図に示すように、複数のレンズを含むズー
ムレンズ群2を有するズームカメラ1は、4つのミラー
面、第1のミラー面3,第2のミラー面4,第3のミラ
ー面5,第4のミラー面6を有し、前記ズームレンズ群
1のみを通る第1光路でフィルムを露光する第1の形態
と、前記ミラー面のうち2つの面を上記光路中に挿入す
ることで、前記ズームレンズ群と4つのミラー面を通る
第2の光路で露光する第2の形態とを有する。なお、図
1中、符号7はズームレンズ群2からの被写体像が露光
されるフィルムである。
【0020】上記第1の形態では光軸方向にレンズを移
動して焦点距離を変えるズームとして機能し、また第2
の形態では4つのミラー面3,4,5,6を通ることで
光路長が伸びるので、第1の形態よりも長焦点にするこ
とができる。
【0021】次に、このように構成される撮影光学系の
具体的な構成について説明する。
【0022】図2乃至図5は、本実施形態のズームカメ
ラの撮影光学系を示した説明図である。図2は全体の焦
点距離が160mmの場合、図3は同焦点距離が76m
mの場合、図4は同焦点距離が35mmの場合、図5は
沈胴状態をそれぞれ示している。
【0023】このカメラは、入射側から第1群凸レンズ
8、第2群凹レンズ9の順で配置された、それ自体は公
知の望遠タイプのズームカメラである。なお、これら第
1群レンズ8、第2群レンズ9は上記ズームレンズ群2
に対応する。
【0024】いま、当該ズームカメラにおける各レンズ
の焦点距離を、 第1群レンズ8の焦点距離=27.2mm 第2群レンズ9の焦点距離=−26.7mm とし、全体の焦点距離をそれぞれ160mm、76m
m、35mmとするときの撮影光学系の状態について図
2乃至図4を参照して説明する。
【0025】まず、全体の焦点距離を160mm(第1
焦点距離)に設定するときの撮影光学系の状態について
図2を参照して説明する。
【0026】焦点距離が第1焦点距離に設定されると
き、第2群レンズ9とフィルム面14の間に、第1ミラ
ー10,第4ミラー13が配設されている。また、下方
に第2ミラー11,第3ミラー12が配置されている。
なお、これら第1ミラー10乃至第4ミラー13は上記
第1のミラー面3乃至第4のミラー面6にそれぞれ対応
する。また、フィルム面14は上記フィルム7に対応す
る。
【0027】この第1焦点距離の場合、第1群レンズ
8、第2群レンズ9を通った入射光は、第1ミラー1
0、第2ミラー11、第3ミラー12、第4ミラー13
の順に反射しフィルム面14に照射する。これにより第
2群レンズ9とフィルム面14との距離は図3に示す焦
点距離76mmの場合と同じく短いものとなっている
が、光路長は図15に示す場合と同様の131mmとな
り、160mmの焦点距離を確保することができる。
【0028】従来は160mmの焦点距離を確保しよう
とすると図15に示すように第2群レンズとフィルム面
との距離は131mm必要であったが、本実施形態の場
合、同距離は76mmで足りるのでレンズの全長を劇的
に短かくすることができる。
【0029】また、本実施形態においては、迷光を防止
する為に第1遮光部材15、第2遮光部材16が光路に
影響しないように配設されている。
【0030】次に、全体の焦点距離を76mm(第2焦
点距離)に設定するときの撮像光学系の状態について図
3を参照して説明する。
【0031】焦点距離が第2焦点距離に設定されると
き、図2に示す状態から上記第1ミラー10、第4ミラ
ー13を下方に移動させ、第1群レンズ8、第2群レン
ズ9に入射した光を直接フィルム面14に照射させるよ
うにする。これにより焦点距離は上記図16に示した状
態と同様の76mmとなる。
【0032】なお、上記第1ミラー10、第4ミラー1
3を移動させる際、遮光部材15、16は撮影光路に影
響しない位置に退避する。また、第1群レンズ8、第2
群レンズ9を通った光が第1ミラー10に当たらずに第
3ミラー12に当たると、その光がフィルムに写し込ま
れるので、これらの不要光は確実に遮光する必要があ
る。
【0033】次に、全体の焦点距離を35mm(第3焦
点距離)に設定するときの撮像光学系の状態について図
4を参照して説明する。
【0034】焦点距離を第3焦点距離に設定する場合
は、第1群レンズ8、第2群レンズ9をフィルム面14
に近づけ焦点処理を35mmにする。この際、第2ミラ
ー11と遮光部材15もフィルム面14側に移動させ
る。
【0035】次に、沈胴時における撮像光学系の状態に
ついて図5を参照して説明する。
【0036】沈胴時は、第1群レンズ8、第2群レンズ
9をさらにフィルム面14に近づけ鏡筒を収納する。こ
の際、第2ミラー11と第1遮光部材15もフィルム面
14側に更に移動させる。
【0037】次に、焦点距離の切換機構について図6乃
至図9を参照して説明する。なお、図6、図7、図8は
それぞれ焦点距離が160mm、76mm、35mmに
設定されたときの様子を示し、図9は沈胴時の様子を示
している。
【0038】本実施形態においては、第1ミラー10と
第4ミラー13とは同時に移動するので、これら第1ミ
ラー10と第4ミラー13とは一体的に構成されてい
る。なお、この一体的に構成される第1ミラー10と第
4ミラー13とを説明の都合上、以下、ミラー部材と呼
称する。
【0039】このミラー部材にはつりネジ18と送りネ
ジ17が挿通されている。そしてミラー部材は、送りネ
ジ17を回転することでつりネジ18に沿って上下方向
に移動する。また、送りネジ17の上下端部近傍には、
それぞれミラー部材の位置検出用スイッチ(SW1)3
1、(SW2)32が配設されており、ミラー部材の位
置を検出するようになっている。
【0040】上記第2遮光部材16は、図10に示すよ
うに、ミラー部材内に退避可能になされている。すなわ
ち、ミラー部材の第4ミラー13側の下端部には該第2
遮光部材16の収納室が形成されている。この収納室内
には遮光部材16を下方に向けて付勢するバネ21が配
設されている。第2遮光部材16は、通常はこのバネ2
1により付勢され下方に向けて突出しているが、ミラー
部材が下方に移動すると図示しないカメラ本体内側の係
止部に当接し、付勢力に抗してミラー部材の中に退避す
る。
【0041】図6に戻って、第1遮光部材15の一端部
とミラー部材(第1ミラー10の上端部)との間にはバ
ネ19が架設されている。一方、該第1遮光部材15の
他端部はカメラ本体に回動自在に軸支されている。そし
てミラー部材が上方に移動するとバネ19により第1遮
光部材15は他端部を軸に上方に回動する(図6参
照)。これにより第2群レンズ9からの光が直接第3ミ
ラー12に入光することを防ぐ遮光部材として働く。
【0042】一方、ミラー部材が下方に移動すると、第
1遮光部材15はバネ19により他端部を軸に下方に回
動して退避する(図7参照)。
【0043】なお、図7に示すように、レンズ鏡筒22
内において上記第2ミラー11の左下部に形成された空
きスペースに各種センサやアクチュエータを配置しても
良い。本実施形態では、図11に示すように、該スペー
スにAFモジュール23、測光センサ24、リモコンセ
ンサ25等のセンサ類、セルフLED26等の表示部
材、モータやプランジャー等のアクチュエータ27が配
設されている。
【0044】このように、特にAFモジュール23、測
光センサ24等の部材を、撮影レンズに近い当該空きス
ペースに配置にすることで、パララックスを少なくする
ことができる。
【0045】次に、このような構成による本実施形態の
カメラの主たる動作を図12に示すフローチャートを参
照して説明する。なお、本フローチャートは基本的に図
示しないCPU等の制御回路の動作として示したもので
ある。
【0046】まずカメラがパワーオンすると、ズーム位
置を35mmの位置にする(ステップS1)。この後、
図示しないズームアップスイッチが操作されると(ステ
ップS2)、ステップS3〜S10、S27、S28の
処理を行う。
【0047】すなわち、焦点距離が実際に160mmに
設定されたとき(ステップS3)、あるいは送りネジ1
7の機能を判定するフラグF_NG160が“1”のと
き(ステップS4)は、ステップS11に移行する。
【0048】また、焦点距離が160mmに設定されな
いとき、またフラグF_NG160が“1”でないとき
は、焦点距離が76mmであるか否かが判定される。こ
こで、76mmでないときは、ズームアップして(ステ
ップS6)、ステップS2に戻る。
【0049】一方、ステップS5において76mmに設
定されたときは、CPUは送りネジ17を正転させ、ミ
ラー部材を上方に移動させる(ステップS7)。次に、
CPUは所定時間以内に位置検出スイッチ31(SW
1)のオン動作を判定する(ステップS8)。ここでC
PUが該SW1のオン動作を検出し、ミラー部材が上方
規定位置に確実に達したことを確認したらフラグF_N
G160←0とする(ステップS9)。
【0050】上記ステップS8において、所定時間内に
SW1のオン動作を検出しないときは、CPU6は送り
ネジ17の機構が故障したと判断し、フラグF_NG1
60←1とする(ステップS10)。この後CPU6は
送りネジ17を逆転させて、ミラー部材を下げる。そし
て、次にSW2のオンを確認したらステップS2に戻
り、オンを検出できなければダメージ処理に分岐しカメ
ラの動作をロックする。
【0051】一方、上記ステップS2においてズームア
ップスイッチが操作されない場合は、またはステップS
3、S4において焦点距離が実際に160mmに設定さ
れたとき(ステップS3)、あるいはフラグF_NG1
60が“1”のとき(ステップS4)、ステップS11
に移行する。このステップS11では、ズームダウンス
イッチの操作を確認する。ここでCPU6により該スイ
ッチを検出したら、ステップS12〜S15の処理をお
こなう。
【0052】ステップS12においてCPU6は焦点距
離が35mmであるか否かを検出し、35mmであれば
ステップS16に移行する。また、35mmでない場合
は、CPU6は次に160mmであるか否かを検出する
(ステップS13)。ここで160mmであれば送りネ
ジ17の逆転を指示し(ステップS14)、ミラー部材
を下げた後、ステップS11に戻る。一方、160mm
でない場合はズームの繰り込みを指示して(ステップS
15)、ステップS11に戻る。
【0053】一方、上記ステップS11においてズーム
ダウンスイッチの操作を確認したら、CPU6はレリー
ズスイッチの操作を確認する(ステップS16)。ここ
でレリーズスイッチが検出されたレリーズ処理をする
(ステップS17)。
【0054】この後、CPU6はパワースイッチの状態
を確認し(ステップS18)、オンの間はステップS2
に戻る。一方、パワースイッチがオフされ、SW2がオ
ンしていなければ(ステップS19)、CPU6は送り
ネジ17を逆転させる(ステップS20)。
【0055】ステップS19でSW2がオンされるとC
PU6はズームを沈胴状態におき(ステップS21)、
カメラをSTOP状態にする。
【0056】このように、本実施形態においては、送り
ネジ17が機能しているか否かをフラグF_NG160
で判断する。これにより該送りネジが機能していないと
き、すなわちフラグF_NG160=1のときにはミラ
ー部材を下げたままにして、35mm〜76mmのズー
ムとして機能させることができる。
【0057】次に、本実施形態のレリーズ処理を図13
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0058】まず。被写体距離を測距し(ステップS2
2)、被写体の輝度を測光する(ステップS23)。こ
の後、被写体距離に応じたピント合わせ(ステップS2
4)、被写体輝度やISO感度をもとにしたシャッタ制
御(ステップS25)を行った後、フィルムの1コマ巻
上げを行う(ステップS26)。なお、上記ピント合わ
せは、図2等に示す第1群レンズ8を移動させて行う。
【0059】このように本実施形態のカメラによると、
収納時(沈胴時)は非常に薄く、焦点距離35mm〜7
6mmまではリニアなズームカメラとして機能し、更
に、2枚のミラーの挿入でカメラの全長を伸ばすことな
く160mmの焦点距離が確保できるカメラを実現する
ことができる。
【0060】また、レンズの繰出量が少ないので焦点距
離を変えても重心の移動が少なくなり、操作性が向上す
る。
【0061】なお、第3ミラー12は上記図2乃至図5
に示すように何れの場合においてもその位置は変わらな
いのでカメラ本体と一体の部材で構成してもよい。
【0062】さらに、焦点距離が160mmから76m
mに変更するとき、本実施形態においては第1ミラー1
0および第4ミラー13を図2、図3中、右下方向に移
動したがこれに限らず、たとえば真下方向に移動しても
良い。
【0063】また、図2に示すように焦点距離を160
mmに設定する場合、第1群レンズ8、第2群レンズ9
をフィルム面14から離すことができるようにすれば光
路長をより長くすることができ、その結果更に焦点距離
を伸ばすことができる。
【0064】さらに焦点距離を160mmに設定する場
合、第1群レンズ8、第2群レンズ9、第1ミラー1
0、第2ミラー11をフィルム面14から離すように配
置し、第1ミラー10と第2ミラー11との位置関係を
適宜変更すれば、第2群レンズ9と第2ミラー11、第
1ミラー10と第2ミラー11、第2ミラー11と第3
ミラー12の距離を共に伸ばすことができるので、少し
の移動で光路を大きく伸ばすことができる。
【0065】同様に、第4ミラー13より左側をフィル
ム面14から離すように配置しても同様に焦点距離を大
きく伸ばすことができる。
【0066】また、本実施形態では2群の望遠タイプの
ズーム光学系に本発明を適用し、ミラーを挿入すること
で上記構成を実現したが、これに限らずたとえばレトロ
フォーカスタイプ、3群ズーム構成、あるいはこれ以外
のタイプのズーム機構にも適用できる。この場合、何れ
も2枚のミラーの挿入で光路長を伸ばし長焦点にするこ
とが可能となる。
【0067】さらに、本実施形態においては第2ミラー
11、第3ミラー12を2枚で構成したがこれに限ら
ず、3枚や4枚で構成しても良い。
【0068】また、ミラーを凸面や凹面にしても良い。
この場合、凸面や凹面の形状を工夫することで単純なミ
ラーで構成するよりも収差が小さく焦点距離の長いカメ
ラを提供することができる。
【0069】また、上記第1ミラー10乃至第4ミラー
13の配置角度を図14に示す如く傾けると、上記図2
に示す場合よりもさらに光路長が短くなる。
【0070】収納時に薄くするには、第1ミラー10と
第4ミラー13をフィルム面に対して約30゜ずつ傾け
た、略正三角形の2辺とするのが良い。
【0071】以上、短焦点側では、通常のズームカメラ
として機能し、ミラー部材を挿入することで、カメラの
全長を長くすることなく長焦点に切替え可能なズームカ
メラを提供することができる。
【0072】[付記]以上詳述した如き本発明の実施形態
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1) 光軸方向に沿って移動する複数のズームレンズ
群を有する光路を介して、被写体像を所定結像面へ結像
する撮影光学系を有する焦点距離可変カメラにおいて、
上記光路中に挿入/退避可能に設けられ、2つの反射面
を有する第1反射部材と、2つ以上の反射面を有する第
2反射部材と、上記第1の反射部材が退避した状態とし
て、上記ズームレンズ群のみを通過する第1光路で上記
所定結像面へ結像する第1形態と、上記第1の反射部材
が挿入した状態として、上記ズームレンズ群と上記第1
反射部材及び上記第2反射部材とを通過する第2光路で
上記所定結像面へ結像する第2形態と、を具備すること
を特徴とする焦点距離可変カメラ。
【0073】(2) 上記(1)において、上記ズーム
レンズ群は、被写体側より凸レンズ系群、凹レンズ系群
の順に配置された望遠タイプであり、上記凹レンズ系群
と上記結像面との間の光路中に第1反射部材を挿入して
上記第2形態とすることにより、上記撮影光学系の焦点
距離を上記第1形態時よりも長焦点側へ変更する。
【0074】(3) 上記(1)において、上記ズーム
レンズ群と上記結像面との間の光路中に第1反射部材を
挿入して上記第2形態とすることにより、上記撮影光学
系の焦点距離を上記第1形態における可変焦点距離範囲
とは異ならせるようにする。
【0075】(4) 上記(1)において、上記第1反
射部材は、上記ズームレンズ光学系の光路光軸中に対し
て挿入されて光線を上記光軸外へ反射する第1の反射面
を有し、また、この第1の反射面で反射された光線を上
記光軸に沿った方向に反射する第2の反射面を有してい
て、上記第2の反射面の裏側部近傍空間に、カメラ用の
センサ部材,表示素子又はアクチュエータのうち少なく
とも1つを配置する。
【0076】(5) 上記(1)において、上記第1反
射部材を上記光路中に対する挿入位置と退避位置との間
で変位駆動する駆動機構と、上記第1反射部材が上記挿
入位置にあることを検出して信号を発する位置検出手段
と、を具備し、上記駆動機構により上記第1反射部材が
駆動された際に、上記第1反射部材が上記挿入位置にあ
ることの検出信号が上記位置検出手段から発されないと
きには、上記第1光路で上記所定結像面へ結像する第1
形態として判断する。
【0077】(6) 光軸方向に沿って移動する複数の
ズームレンズ群を有する光路を介して、被写体像を所定
結像面へ結像する撮影光学系を有する焦点距離可変カメ
ラにおいて、上記光路中に挿入/退避可能に設けられ、
2つの反射面を有する第1反射部材と、上記第1光路外
に常にあるように配置され、2つ以上の反射面を有する
第2反射部材と、上記第1の反射部材が退避した状態と
して、上記ズームレンズ群のみを通過する第1光路で上
記所定結像面へ結像する第1形態と、上記第1の反射部
材が挿入した状態として、上記ズームレンズ群と上記第
1反射部材及び上記第2反射部材とを通過する第2光路
で上記所定結像面へ結像する第2形態と、を具備するこ
とを特徴とする焦点距離可変カメラ。
【0078】(7) 上記(6)において、上記第2形
態にある時に、上記ズームレンズ群に入射した光線が上
記第1反射部材を介さずに直接に上記第2反射部材の少
なくとも1つの反射面へ入射することを防止する遮光部
材を具備する。
【0079】(8) 上記(7)において、上記遮光部
材は、上記第1の反射部材の挿入/退避移動に連動し
て、上記第1光路内へ退避/挿入位置へ変位する。
【0080】(9) 撮影光学系の焦点距離を変更可能
な焦点距離可変カメラにおいて、複数の可動光学レンズ
群を光軸方向に移動させることにより、上記撮影光学系
の焦点距離を変更可能なズームレンズ光学系により上記
結像面へ被写体像を結像する第1の光路と、上記ズーム
レンズ光学系の光路光軸中に対して挿入/退避される複
数の反射光学部材を有し、上記反射光学部材を退避状態
にしたときには第1の光路に、また、上記反射光学部材
を挿入状態にしたときには上記ズームレンズ光学系と上
記反射光学部材とで形成される第2の光路に、上記撮影
光学系の光路を変更する光路変更手段と、を具備するこ
とを特徴とする焦点距離可変カメラ。
【0081】(10) 上記(9)において、上記光路
変更手段による上記第2光路は、上記ズームレンズ光学
系の光路光軸中に対して挿入されて光線を上記光軸外へ
反射する第1の反射光学部材と、この第1の反射光学部
材で反射された光線を上記光軸に沿った方向に反射する
第2の反射光学部材と、この第2の反射光学部材で反射
された光線を上記光軸方向へ向かうように反射する第3
の反射光学部材と、上記ズームレンズ光学系の光路光軸
中に対して挿入されて第3の反射光学部材で反射された
光線を上記光軸と略一致させて反射する第4の反射光学
部材と、を所定位置関係に配置することで構成され、上
記第1反射光学部材及び上記第4の反射光学部材は、上
記ズームレンズ光学系の光路光軸中に対して一体で挿入
/退避移動される。
【0082】(11) 上記(10)において、上記第
1反射光学部材及び上記第4の反射光学部材が、上記ズ
ームレンズ光学系の光路光軸中から退避移動された状態
にあるときに、上記第2及び第3反射光学部材は、上記
第1光路外に常にあって、上記光軸方向に沿って変位可
能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定の焦点距離を確保しつつレンズの全長を短くできる焦
点距離可変カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるズームカメラにおけ
る撮影光学系の概略構成を示したブロック図である。
【図2】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
いて、全体の焦点距離が160mmの場合を示した説明
図である。
【図3】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
いて、全体の焦点距離が76mmの場合を示した説明図
である。
【図4】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
いて、全体の焦点距離が35mmの場合を示した説明図
である。
【図5】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
いて、沈胴状態の場合を示した説明図である。
【図6】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
ける焦点距離切換機構おいて、全体の焦点距離が160
mmの場合を示した説明図である。
【図7】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
ける焦点距離切換機構おいて、全体の焦点距離が76m
mの場合を示した説明図である。
【図8】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
ける焦点距離切換機構おいて、全体の焦点距離が35m
mの場合を示した説明図である。
【図9】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系にお
ける焦点距離切換機構おいて、沈胴状態の場合を示した
説明図である。
【図10】上記実施形態のズームカメラの撮影光学系に
おける第2遮光部材の詳細を要部拡大断面図である。
【図11】上記実施形態のズームカメラにおける第2ミ
ラー左下部に配設される各種センサやアクチュエータを
示した説明図である。
【図12】上記実施形態のズームカメラの主たる動作を
示したフローチャートである。
【図13】上記実施形態のズームカメラにおけるレリー
ズ処理のサブルーチン動作を示したフローチャートであ
る。
【図14】上記実施形態のズームカメラにおいて、第1
ミラー乃至第4ミラーの配置角度を違えた変形例を示す
撮影光学系の説明図である。
【図15】従来の、入射側から凸レンズ(1群)、凹レ
ンズ(2群)の順で配置された望遠タイプのズームカメ
ラの撮影光学系であって、焦点距離が160mmの場合
を示した説明図である。
【図16】従来の、入射側から凸レンズ(1群)、凹レ
ンズ(2群)の順で配置された望遠タイプのズームカメ
ラの撮影光学系であって、焦点距離が76mmの場合を
示した説明図である。
【図17】従来の、入射側から凸レンズ(1群)、凹レ
ンズ(2群)の順で配置された望遠タイプのズームカメ
ラの撮影光学系であって、焦点距離が35mmの場合を
示した説明図である。
【符号の説明】
1…カメラ本体 2…ズームレンズ群 3…第1のミラー面 4…第2のミラー面 5…第3のミラー面 6…第4のミラー面 7…フィルム 8…第1群レンズ 9…第2群レンズ 10…第1ミラー 11…第2ミラー 12…第3ミラー 13…第4ミラー 14…フィルム面 15…第1遮光部材 16…第2遮光部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系の焦点距離を変更可能な焦点
    距離可変カメラにおいて、 複数の可動光学レンズ群を光軸方向に移動させることに
    より、上記撮影光学系の焦点距離を変更可能なズームレ
    ンズ光学系と、 上記ズームレンズ光学系の光路光軸中に対して挿入/退
    避される複数の反射光学部材を有し、上記反射光学部材
    を退避状態にしたときには、上記ズームレンズ光学系の
    みにより上記結像面へ被写体像を結像する第1の光路
    に、また、上記反射光学部材を挿入状態にしたときに
    は、上記ズームレンズ光学系と上記反射光学部材とで形
    成される第2の光路に、上記撮影光学系の光路を変更す
    る光路変更手段と、 を具備することを特徴とする焦点距離可変カメラ。
  2. 【請求項2】 上記光路変更手段による上記第2の光路
    は、上記ズームレンズ光学系の光路光軸中に対して挿入
    されて光線を上記光軸外へ反射する第1の反射光学部材
    と、この第1の反射光学部材で反射された光線を上記光
    軸に沿った方向に反射する第2の反射光学部材と、この
    第2の反射光学部材で反射された光線を上記光軸方向へ
    向かうように反射する第3の反射光学部材と、上記ズー
    ムレンズ光学系の光路光軸中に対して挿入されて第3の
    反射光学部材で反射された光線を上記光軸と略一致させ
    て反射する第4の反射光学部材と、で構成されることを
    特徴とする請求項1に記載の焦点距離可変カメラ。
  3. 【請求項3】 複数の光学レンズ群を光軸方向に移動さ
    せることにより、被写体像を所定結像面へ結像する撮像
    光学系の焦点距離を所定範囲内で変更可能なズームレン
    ズ光学系と、 上記ズームレンズ光学系の光路光軸中に対して挿入/退
    避可能な光路変更部材を有し、上記光路変更部材を挿入
    した状態では上記光軸上から入射した光を上記光軸外へ
    折り曲げた後に再度上記光軸上へ入射させるようにし
    て、上記撮影光学系の光路長を延長させる光路変更手段
    と、 を具備し、 上記光路変更手段により上記光路変更部材を挿入するこ
    とにより、上記撮影光学系の焦点距離を上記所定範囲内
    とは別の焦点距離に設定可能とすることを特徴とする焦
    点距離可変カメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440026C (zh) * 2004-06-29 2008-12-03 佳能株式会社 光学仪器

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