JPH11305151A - 光スイッチの結合部及びその製造方法 - Google Patents

光スイッチの結合部及びその製造方法

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JPH11305151A
JPH11305151A JP11125498A JP11125498A JPH11305151A JP H11305151 A JPH11305151 A JP H11305151A JP 11125498 A JP11125498 A JP 11125498A JP 11125498 A JP11125498 A JP 11125498A JP H11305151 A JPH11305151 A JP H11305151A
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optical fiber
fixed
array
collimating lens
side optical
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Application number
JP11125498A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Tamura
充章 田村
Kazuto Saito
和人 斉藤
Tomomi Sano
知巳 佐野
Hiroshi Kouda
浩 耕田
Toru Iwashima
徹 岩島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動側光ファイバを使って光ファイバ導入溝
へ挿入する光スイッチの結合部において、可動側光ファ
イバと固定側光ファイバとの相対位置の位置調整の精度
を緩和する。 【解決手段】 複数の固定側光ファイバ1を端部を揃え
て並列に設置した配列部5と、各固定側光ファイバ1の
端部側延長方向に対向して位置する光ファイバ導入溝3
bを設けた基板3を備え、該光ファイバ導入溝3bのう
ち1本又は複数本の光ファイバ導入溝3b内に可動側光
ファイバ2の先端部を挿入離脱することによって、光フ
ァイバの結合、切り替えを行う光スイッチの結合部であ
って、配列部5の固定側光ファイバの端面側に固定側光
ファイバ1と各光軸を合わせてコリメートレンズアレイ
9を固定し、可動側光ファイバ2の端面にもコリメート
レンズ10を固定して、可動側光ファイバ2を光ファイ
バ導入溝3bへ挿入した時には、コリメートレンズ10
とコリメートレンズアレイ9のコリメートレンズとが、
対向して光結合を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の固定側光フ
ァイバを端部を揃えて並列に設置した配列部と、各固定
側光ファイバの端部側延長方向に対向して位置する光フ
ァイバ導入溝を設けた基板を備え、該光ファイバ導入溝
のうち1本又は複数本の光ファイバ導入溝内に可動側光
ファイバの先端部を挿入離脱することによって、光ファ
イバの結合、切り替えを行う光スイッチの結合部とその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の固定側光ファイバを並列に設置し
た配列部と固定側光ファイバのファイバ軸と合致する複
数の光ファイバ導入溝を備え、可動側光ファイバと組み
合わせて使用する光スイッチは、特開平8−28612
9号公報等で知られている。
【0003】この種の光スイッチにおいては、可動側光
ファイバを光ファイバ導入溝に搬送するため、光ファイ
バ導入溝の配列方向及び上下方向に可動側光ファイバを
移動させる搬送機構を有し、該搬送機構によって可動側
光ファイバの先端部を光ファイバ導入溝内に挿入したり
離脱したりして、所望の固定側光ファイバと可動側光フ
ァイバの結合、切替えを図る構造になっている。
【0004】図4はそのような従来技術による光スイッ
チの結合部を示す図であって、図4(A)は断面図、図
4(B)は斜視図である。図4に示す通り、基板14上
には平行に複数のV溝14aが形成され、そのV溝14
aの延長線上にV溝状の光ファイバ導入溝14bが形成
され、更にV溝14aと光ファイバ導入溝14bとの間
にV溝14aの長手方向に垂直な横断溝14cが形成さ
れている。
【0005】その基板14のV溝14aにはそれぞれ固
定側光ファイバ15が端面を揃えて挿入され、押さえ板
16によって押圧して接着固定され、配列部17を構成
している。また1本又は複数本の可動側光ファイバ18
の先端部は、光ファイバ導入溝14bに斜め方向から挿
入され、その端面が所望の固定側光ファイバ15の端面
と対向する。横断溝14cは、V溝よりも深い断面矩形
状の溝で、固定側光ファイバ15の端面を揃えたり、固
定側光ファイバ15と可動側光ファイバ18の端面間に
シリコーンオイル等の屈折率整合剤を満たすために使用
するものである。なお、15aは固定側光ファイバを一
括被覆で被ったテープ心線である。
【0006】また、可動側光ファイバ18は、図示しな
い可動アームに固定されており、可動アームと共に、光
ファイバ導入溝14bの配列方向及び光ファイバ導入溝
14bに対して上下方向に、駆動装置によって駆動され
搬送されるようになっている。そして、この種の光スイ
ッチでは図4に示す通り、可動側光ファイバ18の先端
部を光ファイバ導入溝14bに挿入することによって、
可動側光ファイバ18の端面は屈折率整合剤を介して固
定側光ファイバ15の端面と対向し、光結合が図られ
る。
【0007】また、可動側光ファイバ18の先端部は、
光ファイバ導入溝14bに斜め方向から押付けることに
よって可動側光ファイバの剛弾性を利用して先端部のフ
ァイバ軸を光ファイバ導入溝の方向に合わせることが出
来るが、その押付け状態をより確実に安定させるため、
可動側光ファイバ18を光ファイバ導入溝14bに挿入
した時には、その先端部近傍を押付け部材にて上部から
押付けるということも行われる。
【0008】なお、これらの光ファイバを使った光スイ
ッチは、可動側光ファイバ、固定側光ファイバとしては
一般的に使用されているシングルモード型の光ファイバ
が用いられるため、可動側光ファイバ又は固定側光ファ
イバの端面から出た光は急激に放射状に広がる。従っ
て、光結合による損失を小さくするためには、可動側光
ファイバの端面と固定側光ファイバの端面との間隔を2
0μm以下という非常に小さい値にしなければならな
い。一方、可動側光ファイバは固定側光ファイバに対し
て相対的に可動であるため、あまり間隔を小さくすると
先端が触れて破損することが考えられる。そのため、極
めて小さい間隙を保って間隔及びファイバ軸を合わせる
位置調整が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した光スイッ
チの結合部では、可動側光ファイバの端面と固定側光フ
ァイバの端面が対向することによって結合が行われるた
め、可動側光ファイバと固定側光ファイバのファイバ軸
が完全に一致するようにする必要がある。また、可動側
光ファイバの端面と固定側光ファイバの端面との間隔も
精密に調整する必要がある。これらの位置調整は極めて
厳しい精度を要求され、かつ全ての光ファイバ導入溝に
対して保証する必要があるため、位置調整には相当な作
業時間を要するものとなっている。本発明は、そのよう
な問題点を解消した光スイッチの結合部を提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光スイッチの結
合部は、複数の固定側光ファイバを端部を揃えて並列に
設置した配列部と、各固定側光ファイバの端部側延長方
向に対向して位置する光ファイバ導入溝を設けた基板を
備え、該光ファイバ導入溝のうち1本又は複数本の光フ
ァイバ導入溝内に可動側光ファイバの先端部を挿入離脱
することによって、光ファイバの結合、切り替えを行う
ものであって、前記配列部の固定側光ファイバの端面側
に固定側光ファイバと各光軸を合わせてコリメートレン
ズアレイを固定し、可動側光ファイバの端面にもコリメ
ートレンズを固定して、可動側光ファイバを光ファイバ
導入溝へ挿入した時には、可動側光ファイバの端面に固
定したコリメートレンズと固定側光ファイバの配列部に
固定したコリメートレンズアレイのコリメートレンズと
が、対向して結合を行なうものである。
【0011】また、上述したコリメートレンズアレイを
固定側光ファイバの端面に固定するに当たっては、前記
配列部と光ファイバ導入溝との間に固定側光ファイバの
ファイバ軸に垂直な横断溝を設け、該横断溝の溝底部を
貫通する接着剤硬化用孔を設けて、該横断溝内に紫外線
硬化型接着剤を介してコリメートレンズアレイを配置す
る。次いで、溝底部の裏面から前記接着剤硬化用孔を通
して紫外線を照射して溝底部とコリメートレンズアレイ
との間に塗布された紫外線硬化型接着剤を硬化させて、
コリメートレンズアレイを溝底部に接着固定することと
すれば、コリメートレンズアレイ又は溝底部が不透明な
材料で構成されていても紫外線硬化型接着剤を使用して
コリメートレンズアレイを溝底部に接着固定することが
出来る。このようにすれば、加熱硬化型接着剤で固定す
る場合に比較して材料の熱応力による位置調整のずれが
少なくなる。
【0012】また、光ファイバ導入溝の一部の溝にダミ
ー用光ファイバを挿入固定しておき、前記配列部の端面
にコリメートレンズアレイを配置し固定するに当たっ
て、該ダミー用光ファイバを使ってダミー用光ファイバ
と固定側光ファイバとの間の結合損失が最小となるよう
にその間に配置するコリメートレンズアレイの位置調整
を行い、その位置でコリメートレンズアレイを溝底部又
は配列部の端面に接着固定することとすれば、精度の高
い位置調整が容易に達成出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる光スイッチ
の結合部の実施形態を示す図であって、図1(A)はコ
リメートレンズアレイを固定する前の斜視図、図1
(B)(C)はコリメートレンズアレイを固定した後の
斜視図と断面図である。
【0014】図1において、1はシングルモード型光フ
ァイバからなる固定側光ファイバ、1aは複数本の固定
側光ファイバに一括被覆を施したテープ心線、2はシン
グルモード型光ファイバからなる可動側光ファイバ、3
は基板、3aは基板3上に形成されたV溝、3bは基板
3上に形成された光ファイバ導入溝、3cはV溝3aと
光ファイバ導入溝3bとの間に光ファイバ導入溝3bに
対して垂直方向に基板3上に設けられた横断溝、3dは
横断溝3cの溝底部、3eは溝底部3dを貫通するよう
に設けられた接着剤硬化用孔、4は押さえ板、5は配列
部、6はアレイ用基板、6aはアレイ用基板6上に設け
られたアレイ用V溝、7はグレーデッドインデックス型
の光ファイバ、8は押さえ板、9はグレーデッドインデ
ックス光ファイバ型のコリメートレンズアレイ、10は
グレーデッドインデックス光ファイバ型のコリメートレ
ンズである。
【0015】図1において、基板3はV溝3aが形成さ
れた部分と光ファイバ導入溝3bが形成された部分とが
一体となっているが、別体で対向するように相互の位置
関係を調整して組み合わせたものでもかまわない。図1
の場合は、シリコン、ジルコニア等からなる基板3上
に、V溝3aと光ファイバ導入溝3bを対向するように
並列して一定間隔で複数本形成する。通常その配列ピッ
チは250μm程度でその本数は数百になる場合が多
い。また、V溝3aと光ファイバ導入溝3bとの間には
垂直方向に断面矩形の横断溝3cを形成する。また、横
断溝3cの溝底部3dには溝底部を貫通する接着剤硬化
用孔3eを横断溝3dの長手方向に複数箇所設けること
もある。そして、それぞれのV溝3aには端面を揃えて
固定側光ファイバ1を挿入し、押さえ板4で押さえると
共に接着固定して配列部5を構成する。固定側光ファイ
バ1の端面を精度良く揃えるために、接着固定後その端
面を研削することもある。
【0016】一方、コリメートレンズアレイ(グレーデ
ッドインデックス光ファイバ型)8は、次のようにして
製作する。アレイ用基板6としてはシリコン、ジルコニ
ア等の基板3と同じ材料を用いることが出来る。勿論、
基板3にシリコンを使い、アレイ用基板にジルコニアを
使うという組み合わせも可能である。アレイ用基板6上
には固定側光ファイバの配列ピッチに合わせてアレイ用
V溝6aを形成する。アレイ用基板6のアレイ用V溝6
aと、基板3のV溝3aとの配列を相対的に精度良く製
造するため、基板3とアレイ用基板6を一つの基板材料
に平行に複数の溝を形成したものから、それぞれ切り出
す方法で作ることも可能である。
【0017】アレイ用V溝6aにはそれぞれグレーデッ
ドインデックス型の光ファイバ7を挿入し、押さえ板8
で押さえて接着固定する。その後、両端面を研削してグ
レーデッドインデックス型の光ファイバ7がコリメート
レンズとして機能するように長さを調整し、コリメート
レンズアレイ9が完成する。
【0018】このようにして製造したグレーデッドイン
デックス光ファイバ型のコリメートレンズアレイは、コ
リメートレンズの配列を固定側光ファイバ及び光ファイ
バ導入溝の配列と正確に合わせることが可能で、かつ配
列部を製造する技術がそのまま活用出来るという利点を
備えている。
【0019】このコリメートレンズアレイ9を固定側光
ファイバ1の端面に固定するに当たっては、コリメート
レンズアレイ9に接着剤を塗布して横断溝3c内に配置
し、コリメートレンズアレイ9のファイバ軸と固定側光
ファイバ1のファイバ軸が一致するように位置調整をし
て、接着剤を硬化させて固定する。通常、コリメートレ
ンズアレイ9のアレイ用基板6、押さえ板8、溝底部3
dはシリコン、ジルコニア等の不透明部材で構成される
ことが多いため、接着剤としては紫外線硬化型接着剤は
このままでは使用し難い。しかし、加熱型接着剤を使え
ば、上記のコリメートレンズアレイと固定側光ファイバ
との位置調整を加熱時の熱応力歪みによって損なう心配
がある。
【0020】そこで、溝底部3dの複数箇所の貫通した
接着剤硬化用孔3eを設けて、その周辺に紫外線硬化型
樹脂を塗布して、コリメートレンズアレイ9を配置し位
置調整を行なった後、接着剤硬化用孔3eの下方から紫
外線を硬化して接着剤を硬化させてコリメートレンズア
レイ9と溝底部3dとの間を固定する。コリメートレン
ズアレイと溝底部間は全面的に接着剤が硬化していなく
ても、接着剤硬化用孔の周辺の接着剤が硬化するだけで
十分である。また併せて、コリメートレンズアレイ9と
配列部5との間にも紫外線硬化型接着剤を塗布して、上
方から紫外線を照射することによって、コリメートレン
ズアレイ9と配列部5との隙間に入り込む紫外線によっ
て接着剤を硬化させることも可能である。
【0021】可動側光ファイバ2の先端にもコリメーと
レンズ10を固定するが、それは次のように行なう。可
動側光ファイバ2の先端に同じ外径のグレーデッドイン
デックス型光ファイバを固定し、コリメートレンズ10
として機能するように長さを調整する。なお固定は、融
着接続か接着によって行なう。
【0022】以上のようにして、固定側光ファイバ1の
配列部の端面にはコリメートレンズアレイ9が固定さ
れ、可動側光ファイバ2の端面にはコリメートレンズ1
0が固定されるので、可動側光ファイバ2を図示しない
搬送機構によって搬送して所望の光ファイバ導入溝3b
に挿入した時には、コリメートレンズアレイ9のアレイ
用光ファイバ7の端面とコリメートレンズ10の端面と
が向き合って、対向する。
【0023】この場合、固定側光ファイバ又は可動側光
ファイバを伝わってきた光は、コリメートレンズの端面
では広がった平行光となって出射されるので、ファイバ
軸を合わせる位置調整は、固定側光ファイバと可動側光
ファイバとを直接対向させる場合に比較してそれほど精
度は要求されない。また、端面同志の間隔を大きくして
も光束が広がることはないので、接合損失が増大するこ
とはない。コリメートレンズとして長さ0.75mm程
度のものを使用する場合、コリメートレンズの間隔は2
mm程度にまで拡大することが可能で、間隔が0.15
mm程度ずれても結合損失は0.2dB以下に抑えるこ
とが可能である。従って、位置調整に要する手間は少な
くなる。
【0024】なお、コリメートレンズアレイ9の端面と
コリメートレンズ10の端面との間には、空気との反射
をなくするために屈折率整合剤が満たされるが、それを
省略するため、コリメートレンズアレイ9の端面とコリ
メートレンズ10の端面にそれぞれ誘電体多層膜による
反射防止膜を形成することもある。
【0025】また、図3はコリメートレンズアレイの位
置調整をダミー用光ファイバを使って行なう例を示す図
であって、図1と同じ符号は同じものを示す。なお、図
3(A)はコリメートレンズアレイを固定する前の斜視
図、図3(B)はコリメートレンズアレイ固定後の斜視
図である。また、13はダミー用光ファイバを示す。こ
の例ではコリメートレンズアレイの位置調整に先立ち、
光ファイバ導入溝3bの一部の溝内に固定側光ファイバ
と同じシングルモード型光ファイバからなるダミー用光
ファイバ13の先端部を挿入して接着固定する。なおこ
の接着固定に当たっては、図示しない押さえ板を使うこ
とも可能である。またダミー用光ファイバ13の端面位
置は、可動側光ファイバ2を光ファイバ導入溝3bの挿
入した時に可動側光ファイバ2の端面の位置する箇所と
合わす。
【0026】そうしておいて、コリメートレンズアレイ
9を横断溝3c内に配置し、ダミー用光ファイバ13と
固定側光ファイバ1との間の光結合の状態を監視しなが
ら、結合損失が最小になる位置にコリメートレンズアレ
イ9を位置調整してコリメートレンズアレイ9を配列部
5の端面又は溝底部3dに接着固定する。なお、ダミー
用光ファイバ13の挿入位置は、光ファイバ導入溝3b
の配列両端あるいは、両端と中央等、位置調整の基準と
なる箇所を選べば良い。また、ダミー用光ファイバ13
を接着した位置の光ファイバ導入溝3bは、光スイッチ
の結合には使用しない。
【0027】図2は本発明にかかる光スイッチの結合部
の別の実施形態を示す図であって、図2(A)はコリメ
ートレンズアレイを固定する前の斜視図、図2(B)
(C)はコリメートレンズアレイを固定した後の斜視図
と断面図である。図2において、図1と同じ符号は同じ
ものを示す。なお、11はマイクロレンズ型のコリメー
トレンズアレイ、11aはアレイベース部材、11bは
レンズ部で、12はマイクロレンズ型のコリメートレン
ズである。
【0028】図2の実施形態は、コリメートレンズアレ
イ及びコリメートレンズが図1の実施形態と異なるだけ
で、他は概略図1と同じである。この図2の実施形態で
使うコリメートレンズアレイは、プラスチックまたはガ
ラスをアレイベース部材11aとして、その中の一部分
にレンズ部11bを形成する。レンズ部11bは固定側
光ファイバの端面から出た光を平行光とするレンズ機能
を持つようにレンズの曲面設計を行いそれに合わせた金
型を作ってプラスチックで成形するか、ガラスの面を研
磨してレンズ状に加工するかして製作する。また、可動
側光ファイバ2の先端に固定されるコリメートレンズ
は、ガラス又はプラスチックをレンズ状に成形加工して
可動側光ファイバの端面から出た光を平行光になるよう
に焦点距離を合わせて製作し、接着剤等を用いて可動側
光ファイバの先端に固定する。
【0029】また、図1、図2、図3で図示した基板3
は、固定側光ファイバを固定するためのV溝3aを形成
した部分と、可動側光ファイバ2が挿入される光ファイ
バ導入溝3bを形成した部分が一体化されているが、別
体で製作し組み合わせて使うことを妨げるものではな
い。勿論一体化した基板を用いて、V溝3aと光ファイ
バ導入溝3bを一連で切削加工すれば、V溝3aと光フ
ァイバ導入溝3bの相対配列精度を高める上で効果があ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の光スイッチの結合部は、複数の
固定側光ファイバを配列固定した配列部の固定側光ファ
イバの端面側に固定側光ファイバと各光軸を合わせてコ
リメートレンズアレイを固定し、可動側光ファイバの端
面にもコリメートレンズを固定して、可動側光ファイバ
を光ファイバ導入溝へ挿入した時には、可動側光ファイ
バの端面に固定したコリメートレンズと固定側光ファイ
バの配列部の端面に固定したコリメートレンズアレイの
コリメートレンズとが、対向して結合を行なうものであ
るので、対向するコリメートレンズを出た光束は光ファ
イバ内の光束よりも広がった平行光となっている。
【0031】従って、対向するコリメートレンズ間の間
隔も大きくすることが可能で、かつファイバ軸の位置調
整の精度も緩和されるので、可動側光ファイバの位置調
整に要する作業時間が短縮出来るという効果を奏するこ
とが出来る。なお、コリメートレンズアレイは複数個の
コリメートレンズを有するものが一括して製造可能であ
り、コリメートレンズを固定側光ファイバの端面に個々
に固定する場合に比較して光スイッチの結合部の製作が
容易である。
【0032】また、コリメートレンズアレイとして、ア
レイ用基板に形成したアレイ用V溝内にグレーデッドイ
ンデックス型光ファイバを挿入固定したものを使用すれ
ば、固定側光ファイバの配列部を作成する技術がそのま
ま応用することが可能で、かつ配列ピッチを合わせるこ
とも容易である。
【0033】また、コリメートレンズアレイを設置する
横断溝の溝底部に接着剤硬化用孔を設けておけば、コリ
メートレンズアレイを固定する接着剤として紫外線硬化
型接着剤の使用が可能となり、接着時の熱応力歪み等に
よって位置調整が損なわれることはない。
【0034】また、光ファイバ導入溝の一部にダミー用
光ファイバの先端部を挿入固定して、コリメートレンズ
アレイを横断溝内に設置する時の位置調整に利用すれ
ば、位置調整が容易に出来るという効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光スイッチの結合部の実施形態
を示す図であって、(A)はコリメートレンズアレイを
固定する前の斜視図、(B)(C)はコリメートレンズ
アレイを固定した後の斜視図と断面図である。
【図2】本発明にかかる光スイッチの結合部の別の実施
形態を示す図であって、(A)はコリメートレンズアレ
イを固定する前の斜視図、(B)(C)はコリメートレ
ンズアレイを固定した後の斜視図と断面図である。
【図3】本発明にかかる光スイッチの製造方法の一例を
説明する図であって、(A)はコリメートレンズアレイ
を固定する前の斜視図、(B)はコリメートレンズアレ
イを固定した後の斜視図である。
【図4】従来技術による光スイッチの結合部の例を示す
図であって、(A)は断面図、(B)は斜視図である。
【符号の説明】
1:固定側光ファイバ 1a:テープ心線 2:可動側光ファイバ 3:基板 3a:V溝 3b:光ファイバ導入溝 3c:横断溝 3d:溝底部 3e:接着剤硬化用孔 4:押さえ板 5:配列部 6:アレイ用基板 6a:アレイ用V溝 7:グレーデッドインデックス型の光ファイバ 8:押さえ板 9:コリメートレンズアレイ(グレーデッドインデック
ス光ファイバ型) 10:コリメートレンズ(グレーデッドインデックス光
ファイバ型) 11:コリメートレンズアレイ(マイクロレンズ型) 11a:アレイベース部材 11b:レンズ部 12:コリメートレンズ(マイクロレンズ型) 13:ダミー用光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 耕田 浩 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 岩島 徹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の固定側光ファイバを端部を揃えて
    並列に設置した配列部と、各固定側光ファイバの端部側
    延長方向に対向して位置する光ファイバ導入溝を設けた
    基板を備え、該光ファイバ導入溝のうち1本又は複数本
    の光ファイバ導入溝内に可動側光ファイバの先端部を挿
    入離脱することによって、光ファイバの結合、切り替え
    を行う光スイッチの結合部において、前記配列部の固定
    側光ファイバの端面側に固定側光ファイバと各光軸を合
    わせてコリメートレンズアレイを固定し、可動側光ファ
    イバの端面にもコリメートレンズを固定して、可動側光
    ファイバを光ファイバ導入溝へ挿入した時には、可動側
    光ファイバの端面に固定したコリメートレンズと固定側
    光ファイバの配列部に固定したコリメートレンズアレイ
    のコリメートレンズとが、対向して結合を行なうことを
    特徴とする光スイッチの結合部。
  2. 【請求項2】 前記コリメートレンズアレイは、固定側
    光ファイバの配列ピッチと同じピッチでアレイ用基板上
    に平行に形成した複数のアレイ用V溝と、該各アレイ用
    V溝内に挿入し配列したグレーデッドインデックス型の
    光ファイバと、該光ファイバを押さえて接着固定する押
    さえ板からなることを特徴とする請求項1に記載の光ス
    イッチの結合部。
  3. 【請求項3】 複数の固定側光ファイバを端部を揃えて
    並列に設置した配列部と、各固定側光ファイバの端部側
    延長方向に対向して位置する光ファイバ導入溝を設けた
    基板を備え、該光ファイバ導入溝のうち1本又は複数本
    の光ファイバ導入溝内に可動側光ファイバの先端部を挿
    入離脱することによって、光ファイバの結合、切り替え
    を行う光スイッチの結合部の製造方法において、前記配
    列部と光ファイバ導入溝との間に固定側光ファイバのフ
    ァイバ軸に垂直な横断溝を設け、該横断溝の溝底部を貫
    通する接着剤硬化用孔を設けて、該横断溝内に紫外線硬
    化型接着剤を介してコリメートレンズアレイを配置し、
    前記溝底部の裏面から前記接着剤硬化用孔を通して紫外
    線を照射して溝底部とコリメートアレイレンズとの間に
    塗布された紫外線硬化型接着剤を硬化させてコリメート
    レンズアレイを溝底部に接着固定することを特徴とする
    光スイッチの結合部の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数の固定側光ファイバを端部を揃えて
    並列に設置した配列部と、各固定側光ファイバの端部側
    延長方向に対向して位置する光ファイバ導入溝を設けた
    基板を備え、該光ファイバ導入溝のうち1本又は複数本
    の光ファイバ導入溝内に可動側光ファイバの先端部を挿
    入離脱することによって、光ファイバの結合、切り替え
    を行う光スイッチの結合部の製造方法において、前記光
    ファイバ導入溝のうち一部の溝にダミー用光ファイバの
    先端部を挿入固定しておき、前記配列部の端面にコリメ
    ートレンズアレイを配置し固定するに当たって、該ダミ
    ー用光ファイバを使ってコリメートレンズアレイの位置
    調整をすることを特徴とする光スイッチの結合部の製造
    方法。
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