JPH11304768A - 剥離検知装置及び方法 - Google Patents

剥離検知装置及び方法

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JPH11304768A
JPH11304768A JP10117079A JP11707998A JPH11304768A JP H11304768 A JPH11304768 A JP H11304768A JP 10117079 A JP10117079 A JP 10117079A JP 11707998 A JP11707998 A JP 11707998A JP H11304768 A JPH11304768 A JP H11304768A
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JP
Japan
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peeling
laser beam
interferometer
light source
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JP10117079A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kuroda
雅博 黒田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被検面の平滑度や、凹凸に影響さ
れることなく、剥離の有無を検知することができ、ま
た、高温の被検面でも迅速かつ省力的にレーザービーム
を使用して剥離の有無を検知することができる剥離検知
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る剥離検知装置は、(A)パ
ルスレーザービーム5を被検面に照射するレーザー光源
4と、(B)前記パルスレーザー4の照射により被検体
8内に発生する超音波を受信する超音波検知用レーザー
光源11及び干渉計12と、(C)前記干渉計12の出
力に基づいて周波数スペクトラムを作成する周波数分析
器10とを具えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母材の表面に薄板
が貼着されてなる複合材の剥離を検知する装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図2〜図4に示す。図2
は、従来の装置および方法の説明図、図3は、第2図の
装置において剥離がないときの受信波形図、図4は、第
2図の装置において剥離があるときの受信波形図であ
る。
【0003】従来の技術では、例えばCFRP等の複合
材料、薄金属板の接合板、溶射製品、あるいはプラズマ
CVD等による薄膜形成物において、剥離の有無は図2
に示す要領で非破壊的に検知している。
【0004】図2において、母材1には薄板2あるいは
薄膜が接着されている。レーザー光源4より発射された
パルスレーザービーム5は、凸レンズ6にて絞られ、ミ
ラー7で反射した後、母材1及び接合材の薄板2あるい
は薄膜からなる被検体8に照射される。
【0005】その際、被検体8の内部にはパルスレーザ
ービーム5の熱衝撃により超音波が発生する。その超音
波は被検面の一隅に固定した超音波素子9で検知され、
周波数分析器10により周波数スペクトラムが分析され
る。
【0006】その周波数スペクトラムの分析結果の一例
を図3および図4に示す。図3に示す周波数スペクトラ
ムは剥離のない場合のものであり、図4に示す周波数ス
ペクトラムは剥離のある場合のものである。
【0007】図3と図4を比較することにより明らかな
ように、最大値が、より小さく、かつその最大値の周波
数が低い図4の方に剥離があることが判る。その理由
は、被検体8に剥離が存在するときは被検面の強度及び
剛性が局部的に低下する結果、発生する超音波の強度が
低下すると共に、局部的にその固有振動数が低下し、超
音波の周波数が低下するためである。
【0008】すなわち、強力でかつ時間幅の短いパルス
レーザービーム5を被検体8に照射すると、被検面には
局部的な熱歪みが発生し、それによる応力のため変形を
起こして内部に超音波が発生する。
【0009】その超音波の強さと音色は、被検体8の材
質特性と、内部構造に依存する。その際、もし剥離があ
ると、その部分は剥離の無い部分とは明らかに強度と、
構造と、固有振動数が異なるので、異なった音の強さ
と、音色を発する。そのため、これを分析、比較するこ
とにより剥離の有無を検知することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の装置および
方法は、被検面の平滑度や、凹凸に影響されることな
く、また薄板や、薄膜でも、広い被検面を迅速かつ省力
的にレーザービーム5を使用して剥離の有無を検知する
ことのできる有効な方法であるが、下記の問題点があ
る。 (1)受信用の超音波素子9を被検面に取り付けなけれ
ばならないので、その部分の表面は滑らかな平面、もし
くは、なだらかな曲面でなければならず、凸凹した面、
ざらざらした面には適用できず、また広い面を高速に走
査できない。 (2)被検面が高温の場合、受信用の超音波素子9を取
り付けることができない。 (3)パルスレーザビーム5の照射地点、すなわち超音
波の発生地点と、受信用の超音波素子9が離れているた
め、発生地点から受信地点間の被検体の伝播特性の影響
で剥離の有無による周波数スペクトラムの差が顕著でな
くなる。
【0011】すなわち、発生地点から受信地点までに到
達する間に、周波数スペクトラムが変化してしまうの
で、差を明瞭に判別できなくなる。本発明は上記の課題
を解決することが出来る装置と方法、すなわち受信超音
波素子9を取り付ける部分の被検面の平滑度や、凹凸に
影響されず、また高温状態の被検面にも適用でき、内部
伝播によるスペクトラム変化の影響を受けない剥離検知
装置と方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(第1の手段)本発明に
係る剥離検知装置は、(A)パルスレーザービーム5を
被検面に照射するレーザー光源4と、(B)前記パルス
レーザー4の照射により被検体8内に発生する超音波を
受信する超音波検知用レーザー光源11及び干渉計12
と、(C)前記干渉計12の出力に基づいて周波数スペ
クトラムを作成する周波数分析器10とを具えたことを
特徴とする。 (第2の手段)本発明に係る剥離検知方法は、母材1の
表面に薄板2が貼着されている複合材の剥離3を検知す
る方法において、(A)パルスレーザービーム5を被検
面に照射し、(B)前記照射により複合材内に発生する
超音波を、超音波検知用レーザー光源11及び干渉計1
2で捉え、(C)前記干渉計12の出力に基づいて、周
波数分析器10により周波数スペクトラムを作成し、
(D)前記周波数スペクトラムの差異に基づいて剥離3
の有無を検知することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図1、図3、図4に示す。図1は、本
発明の第1の実施の形態にに係る装置および方法の説明
図、図3は、図1の装置による剥離が無いときの超音波
受信波形スペクトラム図、図4は、図1の装置による剥
離が有るときの超音波受信波形スペクトラム図である。
【0014】本発明の1実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、母材1には薄板2あるいは薄膜が接
着されており、被検体8を構成している。母材1と薄板
2間には剥離3が存在している。
【0015】4は超音波発生用レーザー光源であり、5
はレーザー光源4から発射されたパルスレーザービー
ム、6は凸レンズ、7はミラー、10は周波数分析器、
11は超音波検知用レーザー光源、12は干渉計、13
はダイクロイックミラーである。 (作用)図1においては母材1には薄板2あるいは薄膜
が接着されている。
【0016】超音波発生用レーザー光源4から発射され
たパルスレーザービーム5は、凸レンズ6により絞ら
れ、ミラー7で反射した後、ダイクロイックミラー13
を透過して、母材1及び接合材の薄板2あるいは薄膜か
らなる被検体8に照射される。
【0017】一方、超音波検知用レーザー光源11から
出射されたレーザビーム14は、干渉計12を経由し、
ダイクロイックミラー13で反射され、被検体8におい
て前記超音波発生用パルスレーザービーム5が照射され
た位置に照射される。
【0018】そして、被検体8の表面で反射されたレー
ザビーム15はレーザビーム14と同一経路を逆に通っ
て、干渉計12に入射する。干渉計12では、レーザビ
ーム15とレーザビーム14とが干渉し、その位相差が
検知され、その大きさが電圧出力となり、周波数分析器
10に出力される。
【0019】もし、被検体8の表面が超音波により振動
していると、その表面変位により反射されたレーザビー
ム15の位相が静止時より変化するので、干渉計12に
よりその大きさが検知され、電圧出力となる。
【0020】すなわち、超音波による振動変位が検出さ
れることになるので、従来の超音波素子による超音波の
検出と同等の検出が可能となる。従って、干渉計の出力
信号を周波数分析器10で分析することにより、従来装
置および方法と同様に、剥離がある場合は図4のような
結果が得られ、剥離が無い場合は図3のような結果が得
られる。そのため、剥離の有無を検知することができ
る。
【0021】本発明装置および方法では、被検体に接触
することなく超音波の発生、受信ができるので、 (1)被検体の表面性状によらず、剥離の有無を検知で
きる。
【0022】すなわち、凸凹した面、ざらざらした面で
も適用でき、かつ広い面を高速に走査できる。 (2)被検面が高温の場合でも適用できる。 (3)パルスレーザビームの照射地点すなわち超音波の
発生地点と、受信用の超音波素子が離れていないため、
発生地点から受信地点間の被検体の伝播特性の影響を受
けない。
【0023】すなわち、発生地点から受信地点まで到達
する間に、周波数スペクトラムが変化することはない。
従って、従来装置および方法に存在した問題が、本発明
装置および方法により解決されることになる。
【0024】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1)本発明装置または方法によれば、パルスレーザー
ビームを被検面に照射するレーザ光源と、被検体内部に
発生する超音波を検知するレーザ光源及び干渉計と、上
記干渉計の出力波形の周波数スペクトラムを作成する周
波数分析器とを具えていることにより、被検面の平滑度
や、凹凸に影響されることなく、剥離の有無を検知する
ことができる。 (2)また、高温の被検面でも迅速かつ省力的にレーザ
ービームを使用して剥離の有無を検知することができ
る。 (3)そのため、経済的な剥離検知装置および方法を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る装置の説明
図。
【図2】従来の装置の説明図。
【図3】剥離がないときの受信波形図。
【図4】剥離があるときの受信波形図。
【符号の説明】
1 …母材 2 …薄板 3 …剥離 4 …レーザー光源 5 …パルスレーザービーム 6 …凸レンズ 7 …ミラー 8 …被検体 9 …超音波素子 10…周波数分析器 11…超音波検知用レーザー光源 12…干渉計 13…ダイクロイックミラー 14…レーザビーム 15…レーザビーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)パルスレーザービームを被検面に照
    射するレーザー光源と、(B)前記パルスレーザーの照
    射により前記被検体内に発生する超音波を受信する超音
    波検知用レーザー光源及び干渉計と、(C)前記干渉計
    の出力に基づいて周波数スペクトラムを作成する周波数
    分析器とを具えたことを特徴とする剥離検知装置。
  2. 【請求項2】母材の表面に薄板が貼着されている複合材
    の剥離を検知する方法において、(A)パルスレーザー
    ビームを被検面に照射し、(B)前記照射により複合材
    内に発生する超音波を、超音波検知用レーザー光源及び
    干渉計で捉え、(C)前記干渉計の出力に基づいて、周
    波数分析器により周波数スペクトラムを作成し、(D)
    前記周波数スペクトラムの差異に基づいて剥離の有無を
    検知することを特徴とする剥離検知方法。
JP10117079A 1998-04-27 1998-04-27 剥離検知装置及び方法 Withdrawn JPH11304768A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100397052C (zh) * 2000-05-02 2008-06-25 富士胶片株式会社 超声波接收装置
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WO2011140911A1 (zh) * 2010-05-14 2011-11-17 Wang Bo 探伤***及探伤方法
JP2017151084A (ja) * 2015-12-21 2017-08-31 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 複合材検査
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WO2020241092A1 (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社島津製作所 管状体の接合部の検査方法及び装置

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Effective date: 20050705