JPH11303504A - 挟み込み防止装置 - Google Patents

挟み込み防止装置

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JPH11303504A
JPH11303504A JP10110443A JP11044398A JPH11303504A JP H11303504 A JPH11303504 A JP H11303504A JP 10110443 A JP10110443 A JP 10110443A JP 11044398 A JP11044398 A JP 11044398A JP H11303504 A JPH11303504 A JP H11303504A
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piezoelectric
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弘之 荻野
Takeshi Nagai
彪 長井
Katsuhiko Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のこの種の挟み込み防止装置は挟み込み
時のモータ電流変化が小さいため挟み込みの検出精度が
悪かったり、雨や洗車等により導電体がぬれてしまうと
誤検知してしまったり、経年変化により感圧スイッチの
接点が劣化して接触不良になったりするといった課題が
あった。 【解決手段】 窓や扉といった開閉部の枠部6周縁に圧
電センサ8を装着し、前記圧電センサ8から出力される
信号に基づき前記枠部6への物体の接触を検出して前記
開閉部の開閉動作を制御する。圧電センサ8は物体との
接触により生じる歪を電気的な信号に変換して出力する
ので、人の手や指のように柔らかい物体でも検知が可能
で、雨や洗車等により圧電センサ8がぬれても誤検出が
なく挟み込みを防止でき、圧電センサ8は感圧スイッチ
のような接点がないので接触不良や短絡がなく耐久性の
よい挟み込みを防止装置が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窓や扉といった開閉
部に物体が挟み込まれるのを防止する挟み込み防止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の挟み込み防止装置は以下
のようなものであった。第1の従来例としては、特開平
6−33665号公報に記載のように、パワーウィンド
ウ用モータの駆動電流の変化に基づいて窓ガラスの上昇
時の物体の挟み込みを検出してモータを停止するもので
あった。
【0003】また第2の従来例としては、実開昭58−
228号公報に記載のように、閉鎖時に扉と接触する固
定部接触面に導電体を設け、この導電体の静電容量の変
化を検出して物体の挟み込みを検出して扉の閉動作を停
止するものであった。
【0004】さらに第3の従来例としては、特開平10
−29425号公報に記載のように、相対する導電部か
らなる感圧スイッチを窓枠の密封部材に内蔵して物体の
挟み込みを検出してモータを停止するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
挟み込み防止装置では以下のような課題を有していた。
第1の従来例では、例えば物体が人の手や指のように柔
らかいと窓に手や指が触れただけではモータの駆動電流
の変化が小さいため、その時点での挟み込みの検出はで
きず、さらに窓が上昇して窓と窓枠の間に手や指が挟ま
れて窓の上昇が停止する段階にならないと挟み込みの検
出ができないといった課題を有していた。
【0006】また第2の従来例では、雨や洗車等により
導電体がぬれてしまうと導電体の静電容量が変化して挟
み込みを誤検出してしまうといった課題を有していた。
【0007】さらに第3の従来例では、経年変化により
感圧スイッチの接点が劣化して接触不良になったり、密
封部が変形して導電部が短絡する等、耐久性が悪いとい
った課題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、窓や扉といった開閉部の枠部周縁に圧電セ
ンサを装着し、前記圧電センサから出力される信号に基
づき前記枠部への物体の接触を検出して前記開閉部の開
閉動作を制御するものである。
【0009】上記発明によれば、物体の接触による変位
や歪み、圧力を圧電センサにより検出するので、人の手
や指のように柔らかい物体でも枠部に接触したことを検
出することができ、そのような物体の接触を検出すると
開閉部の開閉動作を停止する。
【0010】また圧電センサは物体との接触により生じ
る歪を電気的な信号に変換して出力するので、雨や洗車
等により圧電センサがぬれても誤検出がない。
【0011】さらに圧電センサは感圧スイッチのような
接点がないので接触不良や短絡がなく耐久性がよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる挟み込
み防止装置は、窓や扉といった開閉部の枠部周縁に装着
された圧電センサと、前記圧電センサからの出力信号に
基づき前記開閉部以外の物体が前記枠部に接触したこと
を検出する接触検出手段と、前記接触検出手段から出力
される接触検出信号に基づき前記開閉部の開閉動作を制
御する制御とを備えたものである。
【0013】そして圧電センサにより枠部への物体の接
触を検出した時点で開閉部の開閉動作を停止することが
できる。
【0014】本発明の請求項2にかかる挟み込み防止装
置は、圧電センサが中心電極と外層電極との間に圧電体
を配設し同軸ケーブル状に成形されたものである。
【0015】そして、圧電センサが同軸ケーブル状に成
形されているため枠部の形状に沿って装着し易い。
【0016】本発明の請求項3にかかる挟み込み防止装
置は、圧電センサが圧電体の両面に電極を配設しフィル
ム状に成形されたものである。
【0017】そして、圧電センサがフィルム状に成形さ
れているため厚みが少なく設置スペースをさらに少なく
でき装着もし易い。
【0018】本発明の請求項4にかかる挟み込み防止装
置は、枠部は開閉部と前記枠部との隙間を密閉する密閉
体を備え、圧電センサは前記密閉体に配設されたもので
ある。
【0019】そして、圧電センサが密閉体に配設されて
いるため、圧電センサの強度的保護が可能となりる。ま
た、経年変化により密閉体が変形しても従来の感圧スイ
ッチのような接触不良や短絡がなく、信頼性が向上す
る。
【0020】本発明の請求項5にかかる挟み込み防止装
置は、密閉体が圧電材料からなり、圧電センサが密閉体
を兼用するものである。
【0021】そして、密閉体が圧電材料からなり、圧電
センサが密閉体を兼用するので、圧電センサを密閉体に
新たに配設する必要がなく製造時の手間がかからない
上、密閉体のどのような形状にも対応して圧電センサが
構成できるので生産性がよく、デザイン面での対応も容
易となる。
【0022】本発明の請求項6にかかる挟み込み防止装
置は、圧電センサがゴム材に圧電セラミックスを混合し
た圧電材料からなるものである。
【0023】そして、圧電セラミックスは脱分極の耐熱
性に優れているので、圧電センサにより物体の接触を検
出する際の信頼性が向上する。また、ゴム材を使用して
いるので圧電センサの加工性がよく任意の形状に対応可
能である。
【0024】本発明の請求項7にかかる挟み込み防止装
置は、複数の圧電センサが枠部に配設され、接触検出手
段は前記複数の圧電センサからの出力信号に基づき物体
の接触を判定するものである。
【0025】そして、複数の圧電センサからの出力信号
に基づき、例えば開閉部の開閉動作による振動や外来振
動など物体の接触以外の振動による圧電センサの出力信
号と物体の接触による圧電センサの出力信号とを区別し
て物体の接触を検出することができ、検出精度が向上す
る。
【0026】本発明の請求項8にかかる挟み込み防止装
置は、接触検出手段は圧電センサの出力信号の特定周波
数成分に基づき物体の接触を検出するものである。
【0027】そして接触検出手段が圧電センサから出力
される信号のうち物体の接触時に発生する特定周波数成
分のみを検出するので、例えば開閉部の開閉動作による
振動や外来振動など物体の接触以外の振動による圧電セ
ンサの出力信号とと物体の接触による圧電センサの出力
信号とを区別して物体の接触を検出することができ、検
出精度が向上する。
【0028】本発明の請求項9にかかる挟み込み防止装
置は、開閉部の開閉位置を検出する開閉位置検出部を有
し、制御手段は前記開閉位置検出部から出力される開閉
位置信号が予め定められた設定範囲にある場合にのみ接
触検出手段からの出力信号を有効とするものである。
【0029】そして前記開閉位置検出部から出力される
開閉位置信号が予め定められた設定範囲にある場合にの
み物体が接触したかどうかの出力信号を有効とするの
で、開閉位置が上記設定範囲を越えて正常に開閉部が閉
め切られる場合には、圧電センサが枠部に接触して圧電
センサから信号が出て接触検出手段が物体の接触有りと
検出してもその検出信号を無視して開閉部の閉動作を完
了する。
【0030】本発明の請求項10にかかる挟み込み防止
装置は、圧電センサが電極を備えた複数の圧電体を積層
して成形され、前記圧電センサを構成する少なくとも1
つの圧電体の電極に特定周波数の電圧信号を印加して振
動を発生させる信号印加部を備え、接触検出手段は、前
記振動により他の圧電体の電極間に発生する出力信号に
基づき前記圧電センサに印加される圧力を演算する圧力
演算部と、前記圧力演算部の出力信号に基づき物体の接
触を判定する接触判定部とを備えたものである。
【0031】そして、例えば走行時の自動車のように走
行振動が窓枠に配設された圧電センサに印加され、走行
振動による圧電センサの出力信号と物体の接触による圧
電センサの出力信号との区別が困難な場合でも、圧力演
算部により物体の接触圧を検出して接触判定部により接
触を判定するので検出精度が向上する。
【0032】本発明の請求項11にかかる挟み込み防止
装置は、接触検出手段が、物体が枠部に接触した際の歪
みにより生じる圧電センサの出力信号と、同時に出力さ
れる圧力演算部の出力信号とに基づき前記物体の接触を
検出するものである。
【0033】そして、例えば開閉部の閉め切りによる圧
力や、開閉部の開閉動作による振動や外来振動など物体
の接触以外の振動による圧電センサの出力信号と、物体
の接触による圧電センサの出力信号及び圧力とを区別し
て物体の接触を検出することができ、検出精度が向上す
る。
【0034】本発明の請求項12にかかる挟み込み防止
装置は、圧電センサがセンサ先端側の電極間にセンサの
断線や短絡を検出するための抵抗体を備えたものであ
る。
【0035】そして抵抗体を介して電極間に電圧を印加
してモニタすることにより電極の断線や短絡を検出する
ことができ信頼性を向上することができる。
【0036】本発明の請求項13にかかる挟み込み防止
装置は、圧電センサが電極の導通を検出してセンサの断
線や短絡を検出するものである。
【0037】そして、圧電センサが電極の導通を検出し
てセンサの断線や短絡を検出することができ信頼性を向
上することができる。
【0038】本発明の請求項14にかかる挟み込み防止
装置は、開閉部の閉め切り時に圧電センサから出力され
る信号に基づき前記圧電センサの感度の異常を判定する
ことが可能なものである。
【0039】そして、開閉部の閉め切り時に圧電センサ
から出力される信号に基づき前記圧電センサの感度の異
常を判定することが可能なので、物体の接触を検出する
上での信頼性が向上する。
【0040】本発明の請求項15にかかる挟み込み防止
装置は、開閉部から人が侵入する際に圧電センサからの
出力信号に基づき警報・報知を行う防犯装置を兼ねたも
のである。
【0041】そして、物体の挟み込み防止装置が防犯装
置を兼ねているので、設置性や経済性での利点がある。
【0042】以下、本本発明の実施例について図面を用
いて説明する。 (実施例1)図1に本発明の実施例1の挟み込み防止装
置の外観図を示す。本実施例は開閉部として例えば車両
用のパワーウィンドウに応用した場合を示している。図
中、1は開閉部としての窓ガラス、2は窓ガラス1を昇
降するためのクランク、3はクランク2を駆動する駆動
部で例えばパルス駆動の電動モータからなる。4は例え
ば駆動部3に印加されるパルス信号をカウントして窓ガ
ラス1の開閉位置を検出する開閉位置検出部である。5
は例えばパルス信号を出力して駆動部3を制御する制御
手段である。6は窓ガラス1の枠部としての窓枠で、窓
枠6と窓ガラス1との間の隙間を密閉する密閉体として
のウエザストリップ7を備えている。
【0043】図2はウエザストリップ7のA−A’位置
での断面図である。図2に示すようにウエザストリップ
7内の2つの溝にはそれぞれ同じ構造を有する圧電セン
サ8a、8bが1本ずつ配設されている。圧電センサ8
a、8bは以下で述べるように同軸ケーブル状に成形さ
れおり、窓枠6やウエザストリップ7の形状に沿って装
着することができる。9は圧電センサ8からの出力信号
に基づき物体の接触を検出する接触検出手段である。接
触検出手段9では2本の圧電センサ8a、8bの出力信
号を別々に処理する信号処理回路を設けている。
【0044】図3は本実施例のブロック図である。図3
に示すように接触検出手段9は、圧電センサ8a、8b
からの出力信号それぞれのインピーダンスを変換するイ
ンピーダンス変換部10a、10b、インピーダンス変
換部10a、10bからの出力信号を濾波する第1の濾
波部11a、11bと第2の濾波部12a、12b、前
記2つの濾波部からの出力信号に基づき物体の接触を判
定する接触判定部13を有している。
【0045】図4は圧電センサ8aの外観図、図5は同
センサのB−B’位置での断面図である。図5に示すよ
うに、圧電センサ8aは中心電極14と外層電極15と
の間に圧電体16を配設し被覆材17で全体を被覆して
同軸ケーブル状に成形されている。圧電体16はゴム材
に圧電セラミックスを混合した圧電材料からなる。外層
電極15は電気的なシールド層も兼ねている。上記圧電
セラミックスは例えばPZT等の粉体を用い、これをゴ
ム材と混合して中心電極14、外層電極15、被覆材1
7を設け、分極して圧電センサ8aを製造する。圧電セ
ンサ8bも同様にして製造する。
【0046】図4に示すように、圧電センサ8a、8b
の先端部18には中心電極14と外層電極16との断線
・短絡検出用の抵抗体19が内蔵されている。抵抗体1
9は中心電極14と外層電極15との間に接続されてい
る。圧電センサ8a、8bの他端は接触検出手段9に接
続されている。接触検出手段9は使用環境や設置場所等
に応じて電気的ノイズから信号処理回路を遮蔽するた
め、金属ケース等で全体を電気的にシールドしてもよ
い。
【0047】図6は上記の断線・短絡検出のための回路
図の一例を示したものである。図中、Psは圧電センサ
8aまたは8b、R1は断線検出用の抵抗体19で、上
述のように圧電センサの中心電極14と外層電極15と
の間(図中、p1とp2)に接続されている。R1は他
の抵抗R2を介して電源Vdと接続されている。R3、
R4は圧電センサ8aまたは8bからの信号導出用の抵
抗、Q1はインピーダンス変換用のFETである。
【0048】次に図に基づいて動作、作用について説明
する。図1において、例えば窓ガラス1が開口されてい
る状態で、車両内に設置されたパワーウィンドウの駆動
スイッチを作動させ駆動部3が作動開始する際、また
は、駆動部3が作動して窓ガラス1が閉じられている最
中に、人体の一部や鞄のような物体が窓枠6、特にウエ
ザストリップ7に接触する場合を想定する。物体の接触
により、ウエザストリップ7が歪み、さらにウエザスト
リップ7内に配設されている圧電センサ8a、8bにも
歪が生じるので、圧電センサ8a、8bからは圧電効果
により歪に応じた電圧が発生する。発生する電圧レベル
は接触時の歪の大きさと、圧電センサ8a、8b自体の
感度、すなわち圧電材16の圧電定数により変化する。
【0049】次に、圧電センサ8a、8bから発生した
信号は接触検出手段9のインピーダンス変換部10a、
10bで低インピーダンスに変換される。インピーダン
ス変換された信号は第1の濾波部11a、11bと第2
の濾波部12a、12bで濾波される。図7に第1の濾
波部11a、11bと第2の濾波部12a、12bの濾
波特性を示す。図中、縦軸はパワーPw、横軸は周波数
fである。同図において、物体の接触、特に人体の一部
が接触する場合には主に低周波のf1を中心とする出力
信号が圧電センサ8から出力される。そのため、第1の
濾波部11a、11bの濾波特性はf1としている。ま
た、本実施例のように車両のパワーウィンドウへの適用
の場合には、主にエンジンや走行による振動等によるf
2を中心とする車両自体の振動がノイズ成分として圧電
センサ8に重畳してくるため、第2の濾波部12a、1
2bではこの成分を捉えるため、濾波特性はf2として
いる。次に、接触判定部9では上記2つの濾波部からの
濾波信号に基づき物体の接触の判定を行う。
【0050】図8はその判定基準を図示したものであ
る。縦軸は第1の濾波部11aまたは11bからの出力
信号V1、横軸は第2の濾波部12aまたは12bから
の出力信号V2である。同図において、領域D1のよう
にV1/V2の値が大きい場合は物体が接触したと判定
し、領域D2のようにV1/V2の値が小さい場合は接
触なしと判定する。
【0051】図9は上記の判定の手順を示した判定フロ
ー図である。ステップST1でパワーウィンドウのスイ
ッチがオンされると、ステップST2で駆動部3が作動
し、ステップST3で圧電センサ8a、8bの出力信号
に対応して第1の濾波部11a、11bと第2の濾波部
12a、12bでそれぞれV1及びV2が算出される。
ステップST4では接触判定部13でV1とV2の比r
が算出され、ステップST5でrが予め定められた設定
値r0と比較される。そしてr>r0ならばステップS
T6で接触判定部13により物体の接触ありと判定さ
れ、ステップST7で制御手段5により駆動部3を逆転
し窓ガラス1を下降して物体の挟み込みを防止する。そ
してステップST8で制御手段5により窓ガラス1が開
き切ったことが検出されるまでステップST7の処理が
継続され、窓ガラス1が開き切るとステップST9で制
御手段5により駆動部3を停止する。ステップST1で
パワーウィンドウのスイッチをオンした直後にステップ
ST6で物体の接触ありと判定された場合も、ステップ
ST9で駆動部3の動作を停止するので窓ガラス1の閉
動作は行われない。
【0052】ステップST5で接触判定部13によりr
>r0でないと判定されると、ステップST10で接触
判定部13により接触なしと判定され、ステップST1
1で制御手段5により窓ガラス1の閉め切りが検出され
るまでステップST3以降の処理が継続される。窓ガラ
ス1の開き切り、閉め切りの検出は、例えば窓ガラス1
の開き切り、閉め切りの際に駆動部3のモータに印加さ
れる電流値がある一定値以上になることを制御手段5に
より検出して行う。
【0053】ステップST6で一旦、物体の接触があり
と判定されると、その判定結果を一定時間保持するよう
な構成としてもよく、より安全性が向上する。また、物
体の接触が検出されている間は警報を発生するような構
成としてもよい。
【0054】上記では2つの濾波部を設けたが、濾波部
は2つに限定するものではなく、挟み込みを検出するよ
う適用事例に応じて濾波部の特性や個数を最適化するこ
とも可能である。また、rの値は車両の振動特性等を考
慮して事前に実験等により最適化すればよい。
【0055】接触検出手段9では、2本の圧電センサ8
a、8bの出力信号を別々の処理回路で処理して上記の
ような判定処理を行うので、車両の外側、内側のどちら
から物体が接触しても、少なくとも1つの圧電センサ8
の出力信号に基づき接触を判定することができ、検出精
度がよい。
【0056】尚、2本の圧電センサ8a、8bへ物体が
接触する際には、圧電センサ8a、8bに対して同時に
同じ強度で物体が接触する場合は少なく、接触の時間や
強度に差があるので、圧電センサ8a、8bの出力信号
にも差が生じる。従ってこのような出力信号の差に基づ
き、例えば接触検出手段9が圧電センサ8a、8bの出
力信号の差を演算し、その差がある閾値以上ならば物体
の接触があると判定するような構成としてもよい。この
構成によれば、上記のような出力信号の差に基づき物体
の接触を判定することができる上、例えば窓ガラス1の
開閉動作による振動や車両の走行振動やドアの開閉によ
る振動のような外来振動があっても、接触検出手段9で
圧電センサ8a、8bの差を演算することにより外来振
動による信号成分をなくすことができるので、誤検出の
発生を少なくすることができ、さらに検出精度が向上す
る。
【0057】また、接触判定手段9の信号処理回路で2
本の圧電センサ8の電極を並列または直列に接続すれ
ば、1つの信号処理回路で物体の接触を判定することが
でき、省スペースで経済的である。
【0058】次に、図10は上段からそれぞれ縦軸に圧
電センサ8aまたは8bの出力V、窓ガラス1の開閉の
ため駆動部3の電動モータに印加されるパルス信号の数
P、窓ガラス1の開閉位置L(図1参照)をとり、横軸
に時間tをとってそれぞれの関係を示したものである。
駆動部3は印加パルスにより駆動するため、PとLとは
比例関係にある。出力Vとしてここでは第1の濾波部1
1aまたは11bの出力を使っている。
【0059】図中のS1、S2、S3はそれぞれ窓ガラ
ス1の閉動作の開始時点、物体が窓ガラス1に触れた時
点、窓ガラス1が窓枠6やウエザストリップ7に接触し
閉め切られた時点を示しており、VS1、VS2、VS
3は上記各時点における圧電センサ3の出力である。V
S1は窓ガラス1への物体の接触を判定するための設定
値VS0よりも小さく、VS2、VS3はは共にVS0
よりも大きい。このため、窓ガラス1への物体の接触が
ない場合は、S3でも物体の接触を判定してしまい、場
合によっては窓ガラスが完全に閉まらない状態が発生す
る可能性がある。そこでパルス数Pに基づき開閉位置検
出部4により窓ガラス1の開閉位置Lが検出され、窓ガ
ラス1の開閉位置Lが予め定められた設定範囲、すなわ
ち図10中のL1以下にある場合にのみ接触検出手段7
からの出力信号を有効としている。
【0060】したがって前記開閉位置検出部4から出力
される開閉位置信号が予め定められた設定範囲にある場
合にのみ物体が接触したかどうかの出力信号を有効とす
るので、開閉位置Lが上記設定範囲L1を越えて正常に
窓ガラス1が閉め切られる場合には、圧電センサ8aま
たは8bが窓枠6上端に接触して圧電センサ8aまたは
8bから信号が出て接触検出手段9が物体の接触有りと
検出しても、その検出信号を無視して正常に窓ガラス1
の閉動作を窓枠6上端奥部(開閉位置L2)まで行う。
【0061】また、図4に示したように圧電センサ8
a、8bは先端部18の電極間に断線検出用の抵抗体1
9(図6中のR1)を有している。そして図6のように
抵抗体R1を介して電極間に電圧を印加して出力VO1
をモニタすることにより電極の断線を検出することがで
きる。すなわち、図6において正常時のVO1は、電源
電圧Vdに対して、R1、R2、R3の分圧値となる。
圧電センサ8aまたは8bの電極が断線すると等価的に
は点p1または点p2がオープンとなるので、VO1は
R2、R3の分圧値となる。電極がショートすると等価
的にはp1、p2がショートすることになるので、V1
はVdに等しくなる。このようにV1の値に基づいて圧
電センサ8の電極の断線やショートといった異常を検出
することができ、信頼性を向上することができる。
【0062】さらに図10のように、窓ガラス1が正常
に閉め切られた時S3では、圧電センサ8aまたは8b
からVS3の出力が発生する。したがって、制御手段5
は開閉位置検出部4からの出力がL2である場合にVS
3の値が予め定められた設定値以上であれば圧電センサ
8の感度に異常がないと判定し、VS3が上記設定値未
満ならば異常と判定する。
【0063】以上の作用により、圧電センサの出力信号
に基づき物体の接触を検出した時点で開閉部の開閉動作
を停止することができる上、圧電センサは物体との接触
により生じる歪を電気的な信号に変換して出力するの
で、雨や洗車等により圧電センサがぬれても誤検出がな
く挟み込みを防止できる。また圧電センサは感圧スイッ
チのような接点がないので接触不良や短絡がなく耐久性
のよい挟み込みを防止装置が実現できる。
【0064】また圧電センサが同軸ケーブル状に成形さ
れているため枠部の形状に沿って装着し易い。
【0065】また圧電センサが密閉体に配設されている
ため、圧電センサの強度的保護が可能となりる。また、
経年変化により密閉体にが変形しても従来の感圧スイッ
チのような接触不良や短絡がなく、信頼性が向上する。
【0066】また圧電センサがゴム材に圧電セラミック
スを混合した圧電材料からなり、圧電セラミックスは脱
分極の耐熱性に優れているので、例えば車両の窓枠等、
外界に暴露される場所に圧電センサを配設しても耐久性
がよく、圧電センサにより物体の接触を検出する際の信
頼性が向上する。また、ゴム材を使用しているので圧電
センサの加工性がよく任意の形状に対応可能である。
【0067】また複数の圧電センサが枠部に配設され、
接触検出手段は前記複数の圧電センサからの出力信号に
基づき物体の接触を判定するので、例えば開閉部の開閉
動作による振動や外来振動など物体の接触以外の振動に
よる圧電センサの出力信号と物体の接触による圧電セン
サの出力信号とを区別して物体の接触を検出することが
でき、検出精度が向上する。
【0068】また接触検出手段が圧電センサから出力さ
れる信号のうち物体の接触時に発生する特定周波数成分
のみを検出するので、例えば開閉部の開閉動作による振
動や外来振動など物体の接触以外の振動による圧電セン
サの出力信号とと物体の接触による圧電センサの出力信
号とを区別して物体の接触を検出することができ、検出
精度が向上する。
【0069】また開閉位置検出部から出力される開閉位
置信号が予め定められた設定範囲にある場合にのみ物体
が接触したかどうかの出力信号を有効とするので、開閉
位置が上記設定範囲を越えて正常に開閉部が閉め切られ
る場合には、圧電センサが枠部に接触して圧電センサか
ら信号が出て接触検出手段が物体の接触有りと検出して
もその検出信号を無視して開閉部の閉動作を完了する。
【0070】また圧電センサがセンサ先端側の電極間に
センサの断線や短絡を検出するための抵抗体を備え、抵
抗体を介して電極間に電圧を印加してモニタすることに
より電極の断線や短絡を検出することができるので信頼
性を向上することができる。
【0071】さらに開閉部の閉め切り時に圧電センサか
ら出力される信号に基づき圧電センサの感度の異常を判
定することが可能なので、物体の接触を検出する上での
信頼性が向上する。
【0072】尚、上記実施例では図2のように圧電セン
サを2本配設したが、図11(a)に示すように、ウエ
ザストリップ7の一端で圧電センサ8を折り返して圧電
センサ8をウエザストリップ7に配設し、圧電センサ8
の端部18でどちらか一方の出力信号に基づき物体の接
触を検出する構成にしてもよく、1本の圧電センサで物
体の接触を検出することができ信号処理回路の小型化が
できる。
【0073】また上記構成の場合、図11(b)に示す
ように、圧電センサ8の一方の外層電極15を接地し、
他方の外層電極15を抵抗体R5を介して電源電圧Vd
に接続する構成としてもよい。この構成で出力VO2を
モニタすることにより、例えば、圧電センサ8が断線し
て外層電極15が切れるとVO2はVdに等しくなり、
圧電センサ8の外層電極15と中心電極14が短絡する
とVO2はゼロとなるので、圧電センサ8の電極の断線
や短絡を検出することができる。
【0074】また、ウエザストリップ7の溝内のどちら
か一方に圧電センサを1本配設する構成としてもよく経
済的である。
【0075】また、上記実施例では同軸ケーブル状に成
形された圧電センサを用いたが、圧電体の両面に電極を
配設しフィルム状に成形された圧電センサを用いてもよ
く、圧電センサがフィルム状に成形されているため厚み
が少なく設置スペースをさらに少なくでき装着もし易
い。
【0076】また密閉体としてのウエザストリップ7自
体に圧電材料を用い、圧電センサ8がウエザストリップ
7を兼用する構成としてもよい。図12は上記のように
ウエザストリップ7自体に圧電材料を用いた場合の窓枠
6とウエザストリップ7の断面図を示したもので、図2
と同じ断面に対応している。図中、ウエザストリップ7
は例えばゴム材に圧電セラミックスを混合した圧電材料
からなり、窓枠6に装着できるよう成形されている。ウ
エザストリップ7の一部には電極21(21a、21
b)が配設されている。電極21と相対するウエザスト
リップ7の別の面にもう一つの電極を設けてもよいが、
図12のように窓枠6を接地側の電極としてもよい。ウ
エザストリップ7へ物体が接触すると、ウエザストリッ
プ7自体の歪みによりウエザストリップ7を構成する圧
電材料に圧電起電力が生じ、この圧電起電力信号は電極
21と窓枠(接地側電極)とにより導出され、物体の接
触が判定される。上記の構成によれば、密閉体としての
ウエザストリップ7が圧電材料からなり、圧電センサ8
がウエザストリップ7を兼用するので、図2に示すよう
に圧電センサ8をウエザストリップ7に新たに配設する
必要がなく製造時の手間がかからない上、ウエザストリ
ップ7のどのような形状にも対応して圧電センサが構成
できるので生産性がよく、デザイン面での対応も容易と
なる。
【0077】また図13に示すように、複数の圧電セン
サ81〜8Nを窓枠6に配設し、接触検出手段9が圧電
センサ81〜8Nからの出力信号に基づき物体の接触を
判定する構成としてもよい。この構成によれば、例えば
圧電センサ81〜8Nの少なくとも一つに物体が接触す
る場合、接触した圧電センサからは図10のVS2のよ
うな信号が出力される。一方、圧電センサ81〜8Nに
物体の接触が無い場合、圧電センサ81〜8Nからの出
力はゼロである。また、例えば窓ガラス1の開閉動作に
よる振動や車両の走行振動やドアの開閉による振動のよ
うな外来振動があっても、そのような外来振動は窓枠6
から圧電センサ81〜8Nに等しく伝達されるため、圧
電センサ81〜8Nの出力はそれぞれ同じ大きさで変化
する。従って、圧電センサ81〜8Nの出力V1〜VN
のうち一部が図10に示すVS0以上である場合は物体
の接触があると判定する。また、V1〜VNの全てがV
S0以上である場合は上記のような外来振動が印加され
たとして、物体の接触は無いと判定する。そして、V1
〜VNの全てがVS0未満である場合は外来振動の印加
や物体の接触も無いと判定する。これにより、複数の圧
電センサ81〜8Nからの出力信号に基づき物体の接触
を判定するので、例えば開閉部の開閉動作による振動や
外来振動など物体の接触以外の振動による圧電センサの
出力信号と物体の接触による圧電センサの出力信号とを
区別して物体の接触を検出することができ、検出精度が
向上する。
【0078】(実施例2)図14は本発明の実施例2に
おける挟み込み防止装置の圧電センサ8の外観図、図1
5は同装置の動作ブロックを示したものである。図15
では図14のC−C’位置での圧電センサ8の断面も示
している。本実施例が実施例1と異なる点は圧電センサ
8が電極21aと21b、21cと21dを備えた2つ
の圧電体22a、22bを積層して成形され、圧電セン
サ8を構成する一方の圧電体22bの電極21cと21
dに特定周波数の電圧信号を印加して振動を発生させる
信号印加部23を備え、接触検出手段9は、前記振動に
より他の圧電体22aの電極21aと21b間に発生す
る出力信号に基づき圧電センサ8に印加される圧力を演
算する圧力演算部26と、圧力演算部26の出力信号に
基づき物体の接触を判定する接触判定部27とを備えた
ところにある。接触検出手段9は、信号印加部23の発
生周波数f3を中心周波数とする第1のバンドパスフィ
ルタ24と、図7のf1を中心周波数とする第2のバン
ドパスフィルタ25を備えている。圧電センサ8は、好
ましくはポリフッ化ビニリデン等の高分子圧電体の両面
に銀ペースト等の金属薄膜の電極を配設したものを積層
して成形したものを用いればよく、可撓性のある薄膜フ
ィルム状の圧電センサが実現できる。さらにその外側を
PET等の保護層や電気的シールドのための金属フィル
ムで封止してもよい。圧電センサ8は図15に示すよう
にウエザストリップ7内に装着される。尚、実施例1と
同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0079】次に動作、作用について説明する。圧電セ
ンサ8では信号印加部23で発生する周波数f3の電圧
信号に応じて圧電体22bが振動する。そしてその振動
に応じて圧電体22aでは圧電起電力が発生する。発生
した出力信号は第1のバンドパスフィルタ24で濾波さ
れる。この時の信号印加部23の発振信号V3、第1の
バンドパスフィルタ24の出力V4の信号波形は、それ
ぞれ図16(a)、(b)のようになる。図16
(a)、(b)で縦軸はV3とV4、横軸は時間tで、
時刻t1よりウエザストリップ7に物体が接触し圧電セ
ンサ8に圧力Pr1が印加されたものとする。ウエザス
トリップ7に物体が接触していない状態(t<t1)で
は、V4の振幅はD40である。そして時刻t1でウエ
ザストリップ7に物体が接触し圧電センサ8に圧力Pr
1が印加されると、V4の振幅はD41に変化する。こ
こで、V4の振幅D4と圧力Prとの間には図17に示
すような関係があり、圧力Prが増加するとD4は減少
する特性をもつ。この特性は発振周波数f3や圧電体2
2a、22bの形状等により変化するので、用途に応じ
て予め実験等により最適化すればよい。圧力演算部26
では図17の関係に基づいてD41からPr1を算出す
る。そして接触判定部27ではPr1がある閾値Pr0
以上ならば物体が接触したと判定し、Pr1がPr0よ
り小ならば物体の接触は無いと判定する。そして窓ガラ
ス1の閉動作中に上記のようにして物体の接触が検出さ
れると、閉動作を逆転し物体の挟み込みを防止する。
【0080】上記作用により、例えば車両の走行時の振
動が窓枠1に配設された圧電センサ8に印加される場合
は、実施例1のように圧電センサ8が振動や歪みを検出
するタイプであると、走行振動による圧電センサ8の出
力信号と物体の接触による圧電センサ8の出力信号との
区別が困難となる場合があるが、本実施例の圧電センサ
8は物体の接触圧に応じた信号を出力し、接触検出手段
9の圧力演算部26により物体の接触圧を検出し、接触
判定部27により接触を判定するので、上記のような走
行振動が印加されても精度よく物体の接触を検出するこ
とができる。
【0081】尚、接触判定部27ではPr1がある閾値
Pr0以上ならば物体が接触したと判定するが、Pr1
の変化率や変動パターンに基づき物体の接触を判定する
ようにしてもよい。
【0082】また、図16に示すように接触検出手段9
はf1を中心周波数とする第2のバンドパスフィルタ2
5を備えており、接触判定部26が第2のバンドパスフ
ィルタ24と圧力演算部26の双方の出力信号に基づき
物体の接触を検出する構成としてもよい。この構成によ
る作用を以下に述べる。図16(c)は第2のバンドパ
スフィルタ25の出力V5の信号波形を示したものであ
る。図中、縦軸はV5、横軸は時間tである。時刻t1
でウエザストリップ7に物体が接触すると、圧電体22
aには圧電体22aによる周波数f3の振動と、物体の
接触による歪みによりf3よりも低いf1近傍の振動が
印加され、圧電体22aからはf3とf1の重畳した周
波数成分をもつ信号が出力される。この出力信号に基づ
き、圧力演算部26では第1のバンドパスフィルタ24
経由で上述したように圧力Prが算出され、第2のバン
ドパスフィルタ25の出力V5には例えば図16(c)
のような周波数f1で振幅D5の信号が現れる。そして
接触判定部27では、例えばD5がある閾値D50以上
の場合は、圧電センサ8に車の走行振動のような外来振
動が印加されたとして、上述のようにPrの値に基づき
物体の接触を判定する。またD5がD50より小の場合
は、D5の変化率や変動パターンとPrの値の少なくと
も1つに基づき物体の接触を判定する。これにより、外
来振動の有無を圧電センサ8の出力信号により判定し、
外来振動の有無に応じて接触判定の閾値を切り替えて接
触判定を行うので、圧電センサにより検出する振動のみ
或いは圧力のみで物体の接触を検出する場合よりも検出
精度が向上する。
【0083】尚、衣服のような柔らかくて厚みのない物
体の場合は、窓枠6に衣服が接触しても圧電センサ8の
出力信号が小さいため、接触の検出が困難となり挟み込
みに至る場合があるが、窓ガラス1が閉め切り状態であ
っても衣服の引っ張り等により出力Prや出力V5が変
動することを検出して物体の接触があると判定し、駆動
部3の開動作を行うようにしてもよい。
【0084】また、窓枠6や窓枠6の支持体等で物体が
接触しない部分に別の圧電センサを配設し、接触検出用
の圧電センサの出力信号と上記圧電センサの出力信号と
の差を演算することにより、検出用の圧電センサの出力
信号から走行振動等の外来振動の成分を除去し、物体の
接触による信号のみを抽出して物体の接触を検出する構
成としてもよい。
【0085】また、上記実施例2でも実施例1と同様な
構成にして圧電センサの断線や短絡、圧電センサの感度
異常を検出することができる。
【0086】尚、圧電センサ8は図2のようにウエザス
トリップ7の溝に配設したが、図18や図19のように
同軸状の圧電センサ8をウエザストリップ7と窓枠6と
の間に配設したり、ウエザストリップ7に内蔵してもよ
い。また、図20や図21のようにフィルム状の圧電セ
ンサ8をウエザストリップ7と窓枠6との間に配設した
り、ウエザストリップ7に内蔵してもよい。ここで、図
18〜図21において、圧電センサ8の配設位置は、物
体の接触を検出し易い場所に最適化すればよい。
【0087】また、圧電センサ8を窓枠6やウエザスト
リップ7に配設する際、図22に示すように圧電センサ
8を両面から凹凸体28で挟み込んで配設してもよい。
この場合、凹凸体28の一方の凹部が他方の凸部に合う
ように圧電センサ8が挟み込まれるため、圧電センサ8
自体に張力が印加され、外部からの歪みや振動印加に対
して圧電センサ8自体の感度が向上し、窓枠6やウエザ
ストリップ7に配設した際に物体の接触の検出感度を向
上することができる。
【0088】また、上記実施例において、開閉部から人
が侵入する際に開閉部に生じる振動特性を圧電センサで
検出して警報・報知を行う防犯装置を兼ねてもよい。物
体の挟み込み防止装置が防犯装置を兼ねているので、効
率的でかつ経済的である。
【0089】以上の実施例では、本発明の応用として車
両のパワーウィンドウを具体例として説明したが、車両
のスライド扉やサンルーフ、車両や建物の自動扉等への
挟み込み防止へ応用が可能である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
かかる挟み込み防止装置は、圧電センサにより物体の接
触を検出した時点で開閉部の開閉動作を停止することが
でき、圧電センサは物体との接触により生じる歪を電気
的な信号に変換して出力するので、雨や洗車等により圧
電センサがぬれても誤検出がなく挟み込みを防止でき、
圧電センサは感圧スイッチのような接点がないので接触
不良や短絡がなく耐久性のよい挟み込みを防止装置が実
現できるといった効果がある。
【0091】また、請求項2にかかる挟み込み防止装置
は、圧電センサが同軸ケーブル状に成形されているため
枠部の形状に沿って装着し易いといった効果がある。
【0092】また、請求項3にかかる挟み込み防止装置
は、圧電センサがフィルム状に成形されているため厚み
が少なく設置スペースをさらに少なくでき装着もし易い
といった効果がある。
【0093】また、請求項4にかかる挟み込み防止装置
は、圧電センサが密閉体に配設されているため、圧電セ
ンサの強度的保護が可能となりる。また、経年変化によ
り密閉体が変形しても従来の感圧スイッチのような接触
不良や短絡がなく、信頼性が向上するといった効果があ
る。
【0094】また、請求項5にかかる挟み込み防止装置
は、密閉体が圧電材料からなり、圧電センサが密閉体を
兼用するので、圧電センサを密閉体に新たに配設する必
要がなく製造時の手間がかからない上、密閉体のどのよ
うな形状にも対応して圧電センサが構成できるので生産
性がよく、デザイン面での対応も容易となるといった効
果がある。
【0095】また、請求項6にかかる挟み込み防止装置
は、圧電センサがゴム材に圧電セラミックスを混合した
圧電材料からなり、圧電セラミックスは脱分極の耐熱性
に優れているので、圧電センサにより物体の接触を検出
する際の信頼性が向上する上、ゴム材を使用しているの
で圧電センサの加工性がよく任意の形状に対応可能であ
るといった効果がある。
【0096】また、請求項7にかかる挟み込み防止装置
は、複数の圧電センサからの出力信号に基づき、例えば
開閉部の開閉動作による振動や外来振動など物体の接触
以外の振動による圧電センサの出力信号と物体の接触に
よる圧電センサの出力信号とを区別して物体の接触を検
出することができ、検出精度が向上するといった効果が
ある。
【0097】また、請求項8にかかる挟み込み防止装置
は、接触検出手段が圧電センサから出力される信号のう
ち物体の接触時に発生する特定周波数成分のみを検出す
るので、例えば開閉部の開閉動作による振動や外来振動
など物体の接触以外の振動による圧電センサの出力信号
とと物体の接触による圧電センサの出力信号とを区別し
て物体の接触を検出することができ、検出精度が向上す
るといった効果がある。
【0098】また、請求項9にかかる挟み込み防止装置
は、開閉位置検出部から出力される開閉位置信号が予め
定められた設定範囲にある場合にのみ物体が接触したか
どうかの出力信号を有効とするので、開閉位置が上記設
定範囲を越えて正常に開閉部が閉め切られる場合には、
圧電センサが枠部に接触して圧電センサから信号が出て
接触検出手段が物体の接触有りと検出してもその検出信
号を無視して開閉部の閉動作を完了するので、誤検出が
ないといった効果がある。
【0099】また、請求項10にかかる挟み込み防止装
置は、例えば走行時の自動車のように走行振動が窓枠に
配設された圧電センサに印加され、走行振動による圧電
センサの出力信号と物体の接触による圧電センサの出力
信号との区別が困難な場合でも、圧力演算部により物体
の接触圧を検出して接触判定部により接触を判定するの
で検出精度が向上するといった効果がある。
【0100】また、請求項11にかかる挟み込み防止装
置は、例えば開閉部の閉め切りによる圧力や、開閉部の
開閉動作による振動や外来振動など物体の接触以外の振
動による圧電センサの出力信号と、物体の接触による圧
電センサの出力信号及び圧力とを区別して物体の接触を
検出することができ、検出精度が向上するといった効果
がある。
【0101】また、請求項12にかかる挟み込み防止装
置は、圧電センサがセンサ先端側の電極間にセンサの断
線や短絡を検出するための抵抗体を備え、抵抗体を介し
て電極間に電圧を印加してモニタすることにより電極の
断線や短絡を検出することができ信頼性を向上すること
ができるといった効果がある。
【0102】また、請求項13にかかる挟み込み防止装
置は、圧電センサが電極の導通を検出してセンサの断線
や短絡を検出することができ信頼性を向上することがで
きるといった効果がある。
【0103】また、請求項14にかかる挟み込み防止装
置は、開閉部の閉め切り時に圧電センサから出力される
信号に基づき前記圧電センサの感度の異常を判定するこ
とが可能なので、物体の接触を検出する上での信頼性が
向上するといった効果がある。
【0104】さらに、請求項15にかかる挟み込み防止
装置は、物体の挟み込み防止装置が防犯装置を兼ねてい
るので、設置性や経済性での利点があるといった効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における挟み込み防止装置の
外観図
【図2】同装置の密閉体(ウエザストリップ)のA−
A’位置での断面図
【図3】同装置のブロック図
【図4】同装置のケーブル状圧電センサの外観図
【図5】同装置のケーブル状圧電センサの断面図
【図6】同装置の圧電センサの断線検出用の回路図
【図7】同装置の第1の濾波部と第2の濾波部の濾波特
性を示す特性図
【図8】同装置の開閉部への物体の接触を判定するため
の判定基準を示した特性図
【図9】同装置の動作を表すフローチャート
【図10】同装置の圧電センサからの出力信号と開閉部
の開閉位置および開閉位置検出部の出力信号の関係を表
す特性図
【図11】同装置の圧電センサの他の実施例を示した外
観図
【図12】同装置の圧電センサの他の実施例を示した断
面図
【図13】同装置の圧電センサの他の実施例を示した外
観図
【図14】本発明の実施例2における挟み込み防止装置
の圧電センサの外観図
【図15】同装置の動作ブロック図
【図16】(a)同装置の信号印加部の発振信号V3の
波形特性図 (b)第1のバンドパスフィルタの出力V4の波形特性
図 (c)第2のバンドパスフィルタの出力V5の出力波形
を示した波形特性図
【図17】同装置の第1のバンドパスフィルタの出力V
4の振幅D4と圧力Prとの関係を示した特性図
【図18】同装置の圧電センサの他の実施例を示した断
面図
【図19】同装置の圧電センサの他の実施例を示した断
面図
【図20】同装置の圧電センサの他の実施例を示した断
面図
【図21】同装置の圧電センサの他の実施例を示した断
面図
【図22】同装置の圧電センサの他の実施例を示した断
面図
【符号の説明】
1 窓ガラス(開閉部) 2 クランク(開閉部) 3 駆動部(開閉部) 4 開閉位置検出部 5 制御手段 6 窓枠(枠部) 7 ウエザストリップ(密閉体) 8 圧電センサ 9 接触検出手段 14 中心電極 15 外層電極 16 圧電体 23 信号印加部 26 圧力演算部 27 接触判定部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓や扉といった開閉部の枠部周縁に配設さ
    れた圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づき
    前記開閉部以外の物体が前記枠部に接触したことを検出
    する接触検出手段と、前記接触検出手段の出力信号に基
    づき前記開閉部の開閉動作を制御する制御手段とを備え
    た挟み込み防止装置。
  2. 【請求項2】圧電センサは中心電極と外層電極との間に
    圧電体を配設し同軸ケーブル状に成形された請求項1記
    載の挟み込み防止装置。
  3. 【請求項3】圧電センサは圧電体の両面に電極を配設し
    フィルム状に成形された請求項1記載の挟み込み防止装
    置。
  4. 【請求項4】枠部は開閉部と前記枠部との隙間を密閉す
    る密閉体を備え、圧電センサは前記密閉体に配設された
    請求項1乃至3のいずれか1項記載の挟み込み防止装
    置。
  5. 【請求項5】密閉体が圧電材料からなり、圧電センサが
    密閉体を兼用する請求項4記載の挟み込み防止装置。
  6. 【請求項6】圧電センサはゴム材に圧電セラミックスを
    混合した圧電材料からなる請求項1乃至5のいずれか1
    項記載の挟み込み防止装置。
  7. 【請求項7】複数の圧電センサが枠部に配設され、接触
    検出手段は前記複数の圧電センサからの出力信号に基づ
    き物体の接触を判定する請求項1乃至6のいずれか1項
    記載の挟み込み防止装置。
  8. 【請求項8】接触検出手段は圧電センサの出力信号の特
    定周波数成分に基づき物体の接触を検出する請求項1乃
    至7のいずれか1項記載の挟み込み防止装置。
  9. 【請求項9】開閉部の開閉位置を検出する開閉位置検出
    部を有し、制御手段は前記開閉位置検出部から出力され
    る開閉位置信号が予め定められた設定範囲にある場合に
    のみ接触検出手段からの出力信号を有効とする請求項1
    乃至8のいずれか1項記載の挟み込み防止装置。
  10. 【請求項10】圧電センサは電極を備えた複数の圧電体
    を積層して成形され、前記圧電センサを構成する少なく
    とも1つの圧電体の電極に特定周波数の電圧信号を印加
    して振動を発生させる信号印加部を備え、接触検出手段
    は、前記振動により他の圧電体の電極間に発生する出力
    信号に基づき前記圧電センサに印加される圧力を演算す
    る圧力演算部と、前記圧力演算部の出力信号に基づき物
    体の接触を判定する接触判定部とを備えた請求項1乃至
    7のいずれか1項記載の挟み込み防止装置。
  11. 【請求項11】接触検出手段は、物体が枠部に接触した
    際の歪みにより生じる圧電センサの出力信号と、同時に
    出力される圧力演算部の出力信号とに基づき前記物体の
    接触を検出する請求項10記載の挟み込み防止装置。
  12. 【請求項12】圧電センサはセンサ先端側の電極間にセ
    ンサの断線や短絡を検出するための抵抗体を備えた請求
    項2乃至11のいずれか1項記載の挟み込み防止装置。
  13. 【請求項13】圧電センサは電極の導通を検出してセン
    サの断線や短絡を検出する請求項2乃至12のいずれか
    1項記載の挟み込み防止装置。
  14. 【請求項14】開閉部の閉め切り時に圧電センサから出
    力される信号に基づき前記圧電センサの感度の異常を判
    定することが可能な請求項1乃至13のいずれか1項記
    載の挟み込み防止装置。
  15. 【請求項15】開閉部から人が侵入する際に圧電センサ
    からの出力信号に基づき警報・報知を行う防犯装置を兼
    ねた請求項1乃至14のいずれか1項記載の挟み込み防
    止装置。
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