JPH11302283A - フタロシアニン化合物、インク、カラーフィルタ、液晶パネル、コンピュータ及びカラーフィルタの製造方法 - Google Patents

フタロシアニン化合物、インク、カラーフィルタ、液晶パネル、コンピュータ及びカラーフィルタの製造方法

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JPH11302283A
JPH11302283A JP10819898A JP10819898A JPH11302283A JP H11302283 A JPH11302283 A JP H11302283A JP 10819898 A JP10819898 A JP 10819898A JP 10819898 A JP10819898 A JP 10819898A JP H11302283 A JPH11302283 A JP H11302283A
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JP
Japan
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color filter
ink
substrate
light
liquid crystal
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JP10819898A
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English (en)
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Yoshihisa Yamashita
佳久 山下
Akio Kashiwazaki
昭夫 柏崎
Masafumi Hirose
雅史 広瀬
Katsuhiro Shirota
勝浩 城田
Koichiro Nakazawa
広一郎 中澤
Mayumi Yokoyama
真由美 横山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/08Preparation from other phthalocyanine compounds, e.g. cobaltphthalocyanineamine complex
    • C09B47/24Obtaining compounds having —COOH or —SO3H radicals, or derivatives thereof, directly bound to the phthalocyanine radical
    • C09B47/26Amide radicals

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、耐光性及び耐熱性に優れた緑色画素
部を有するカラーフィルタを提供すること。 【解決手段】 スルホキシル化されたフタロシアニン誘
導体からなる染料を用いて、カラーフィルタの緑色画素
部の着色を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーフィルタの形
成に好適に用い得る緑色染料、インクジェット記録用の
インク、カラーテレビ、パーソナルコンピュータ等に使
用されているカラー液晶ディスプレイのカラーフィル
タ、このようなカラーフィルタの製造方法、及びこの様
なカラーフィルタを用いた液晶パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタはカラー液晶ディスプレ
イの貴重な構成部品で、このフィルタは透明基板上に赤
(R)、緑(G)、青(B)の三原色からなる画素を繰
返して多数配列した構造をしている。近年パーソナルコ
ンピュータ、特に携帯用のパーソナルコンピュータの発
達にともない、液晶ディスプレイ、特にカラー液晶ディ
スプレイの需要が増加する傾向にある。しかしながら更
なる普及のためにはコストダウンが必要であり、特にコ
スト的に比重の高いカラーフィルタのコストダウンに対
する要求が高まっている。従来から、カラーフィルタの
要求特性を満足しつつ上記要求に応えるべく種々のカラ
ーフィルタの製造方法が試みられている。以下にカラー
フィルタの代表的な製造方法を説明する。
【0003】もっとも多く用いられている第1の方法が
染色法である。染色法は染色用の材料である水溶性の高
分子材料に感光剤を添加して感光化したものを用いて、
これをフォトリソグラフィー工程により透明支持体上に
所望の形状にパターニングした後、得られたパターンを
染色浴に浸漬し着色パターンを得る。これを3回繰り返
してR、G、Bのカラーフィルタを形成するものであ
る。
【0004】次に多く用いられている第2の方法は顔料
分散法であり、近年染色法に取って変わりつつある。こ
の方法は、まず基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を
形成し、これをパターニングすることにより単色のパタ
ーンを得る。さらにこの工程を3回繰り返すことによ
り、R、G、Bの3色のカラーフィルタを形成するもの
である。
【0005】第3の方法として電着法がある。この方法
はまず基板上に透明電極をパターニングする。次に顔
料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬し、第1
の色を電着する。この工程を3回繰り返してR、G、B
のカラーフィルタ層を形成し、最後に焼成することによ
りカラーフィルタを形成するものである。
【0006】第4の方法として印刷法がある。この方法
は、熱硬化牲樹脂に顔料を分散させた塗料を、繰り返し
印刷により3色R、G、Bを塗り分けた後、着色層であ
る樹脂を加熱硬化させ着色層を形成してカラーフィルタ
を形成するものである。
【0007】ところで上記したような種々の方法は、い
まだ解決されるべき多くの課題を有している。例えば上
記した各方法とも着色層の上に保護層を形成するのが一
般的である。これらの方法に共通していることは、R、
G、Bを形成するために同一工程を3回要することであ
り、これは必然的にコストを高くする。又工程が多けれ
ば多いほど歩留りが低下するという問題も有している。
更に第3の方法では、形成可能なパターンが限定される
ため、現状の技術ではTFTカラーには適用が困難であ
る。更にまた第4の方法においては解像牲、平滑性が悪
いという欠点があり、ファインピッチのパターンの形成
が困難である。
【0008】これらの欠点を改良するために、インクジ
ェット方式を用いたカラーフィルタの製造方法が提案さ
れている(特開昭59−75205号公報、特開昭63
−235901号公報、特開平1−217302号公
報、特開平4−123005号公報など)。この方法は
レッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の染料
を各々含有する着色液(以下インク)をフィルタ基板に
ノズルから噴射し、該インクをフィルタ基板上に付着・
乾燥させて画素を形成させてフィルタを形成するもので
ある。この方法によればR、G、Bの各着色層の形成を
一度に行なうことができ、更にインクを画素形成部分に
付着させればよく、インクの無駄が生じない為、大幅に
生産性を向上させることができ、またコストの低減を図
ることができる。
【0009】緑や青の画素を形成するための色素として
は従来フタロシアニン化合物が多く用いられてきてい
る。フタロシアニン化合物はその強固な構造のために、
耐光性、耐熱性などの諸特性において優れ、更に、合成
が容易であり、しかも吸光係数、透過率等の光学的な特
性においても優れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、インクジェット
方式で吐出させてカラーフィルタを製造する際に用いる
インクに対しては例えば下記のような特性をより高いレ
ベルで満たすものが好ましい。 a)カラーフィルタ着色部(画素)の高い透明性。 b)カラーフィルタ着色部(画素)面積の経時変化(以
上「にじみ」と称する)の抑制。 c)カラーフィルタ着色部(画素)の高い密着性。 d)カラーフィルタ着色部(画素)の高い耐光性。 e)インクジェット記録方法で吐出させるときの高い吐
出安定性。
【0011】即ちインクジェット法を用いたカラーフィ
ルタの作成方法が従来のカラーフィルタの製法と大きく
異なる点の一つは、図5に示した様に例えば染料濃度の
高いインク24を基板1の画素形成部のみに選択的に付
着させ、その後にインク中の溶媒もしくは分散媒(水や
有機溶媒等)を蒸発させて画素を形成させる点にある。
しかし本発明者らのこれまでの検討によれば、用いるイ
ンクによっては基板上に付着したインク24の基板上で
の乾燥過程において、インク中の色材として染料を用い
た場合にはそれが結晶化し、得られる画素の透明性が低
下したり、溶媒が蒸発しきらなかったことに起因する画
素を形成する染料の経時的なマイグレーションにより画
素ににじみが発生するといった現象が認められた。また
画素中の溶媒の残存は、基板との何らかの相互作用によ
り密着性の低下、熱分解による活性酸素等の影響による
耐光性の低下が認められることもあった。従ってカラー
フィルタの形成用のインクとしてインクとして見た場
合、上記a)〜d)に示した様な特性をより高いレベル
で満たすインクが好ましい。
【0012】一方、インクジェット用インクとしては安
定した吐出性能及び吐出精度を備えていることが好まし
いことは言うまでもない。そしてこのようなインクジェ
ット吐出特性を達成する上ではインク中の色材は水溶性
であることが好ましい。
【0013】本発明の目的は、カラーフィルタの緑色画
素部の形成に好適な染料、なかでもカラーフィルタの緑
色画素の特定を満足し、しかも、優れたインクジェット
吐出特性を有するインクを調製する上で好ましい水溶性
を有するフタロシアニン化合物を提供することにある。
本発明の他の目的は上記a)〜e)の特性をより高いレ
ベルで満たし、更に吐出安定性や着弾点精度の良好なカ
ラーフィルタ形成用として好適なインクを提供する点に
ある。また本発明は透明性、耐光性等にも優れた緑色の
フィルタ部を備えたカラーフィルタを提供することを他
の目的とする。
【0014】また、本発明は透明性が高く、にじみが少
なく、また密着牲に優れた緑色のフィルタ部を有するカ
ラーフィルタを低コストで製造する方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は高品質な液晶パネルを提
供することそ目的とする。更に、本発明は高品質な画像
表示部を備えたコンピュータを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とのできる緑色染料としての本発明のフタロシアニン化
合物は、下記式(1)で示される構造を有することを特
徴とする。
【0016】
【化2】 [式中、Metは2価〜4価の金属イオンまたは2個の
水素原子を表し、RPcは1〜8個のフェニル基が導入
されたフタロシアニン残基を表し、Mは水素原子、アル
カリ金属またはアンモニウムイオンを表し、xは1〜
8、yは0〜7(ただし、x+y<8)であり、Met
が3価または4価の金属イオンである場合は、配位子が
それぞれ1または2存在する。] 上記の目的を達成することのできる本発明の一態様にか
かるインクジェット記録用のインクは、染料と液媒体を
含むインクにおいて、染料として上記のフタロシアニン
化合物を含むことを特徴とする。
【0017】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一態様にかかるカラーフィルタは、光透過性基
板、及び該基板上の所定の位置に緑の着色画素を備えて
いるカラーフィルタにおいて、該着色画素が、上記のフ
タロシアニン化合物からなる染料を含むことを特徴とす
る。
【0018】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一態様にかかる液晶パネルは、光透過性基板、及
び該基板上の所定の位置に緑の着色画素を備え、該着色
画素が上記のフタロシアニン化合物からなる染料を含む
カラーフィルタと該カラーフィルタに対向配置されてい
るパネル基板を有し、該カラーフィルタと該パネル基板
との間に液晶化合物が封入されていることを特徴とす
る。
【0019】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一態様にかかるコンピュータは、光透過性基板、
及び該基板上の所定の位置に緑の着色画素を備え、該着
色画素が上記のフタロシアニン化合物からなる染料を含
むカラーフィルタと該カラーフィルタに対向配置されて
いるパネル基板を有し、該カラーフィルタと該パネル基
板との間に液晶化合物が封入されている液晶パネルを画
像表示部として備えていることを特徴とする。
【0020】また上記の目的を達成することのできるカ
ラーフィルタの製造方法の一態様は、上記のフタロシア
ニン化合物からなる染料を含むインクをインクジェット
法を用いて光透過性基板に向けて吐出させ、該基板上の
所定の位置に付着させて、着色画素を形成する工程を有
することを特徴とする。
【0021】また上記の目的を達成することのできるカ
ラーフィルタの製造方法の他の態様は、上記のフタロシ
アニン化合物からなる染料と硬化性樹脂とを含むインク
をインクジェット法を用いて光透過性基板に向けて吐出
させ、該基板表面の所定の位置に付着させ、次いで該イ
ンク中の硬化性樹脂を硬化せしめて着色画素を形成する
工程を有することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下の本発明の各態様について説
明する。
【0023】(染料)本発明において用いられる緑色染
料は、先に示した式(1)で表される構造を有するフタ
ロシアニン化合物である。
【0024】式(1)のMetとなり得る2価〜4価の
金属イオンとしては、Cu、Zn、Fe、Co、Ni、
Mn、Cr、Mg、Al、Si、Sn、Ti、Ge、G
a、Pb等を挙げることができる。
【0025】式(1)のMとしてのアルカリ金属として
は、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr等を挙げること
ができる。
【0026】式(1)で示されるフタロシアニン化合物
は、例えばMetRPcで示されるフタロシアニン化合
物をスルホキシル化する工程を通して得ることができ
る。このスルホキシル化には、発煙硫酸またはクロルス
ルホン酸を好適に用いることができる。これらの使用量
としては、モル比で、フタロシアニン化合物の8倍以上
であればよく、好ましくは大過剰の雰囲気下で反応させ
るのがよい。この反応に使用する溶剤としては、反応に
対して不活性である溶剤であればよいが、溶剤を使用せ
ずに発煙硫酸またはクロルスルホン酸で溶剤を兼用し、
溶解性の低いフタロシアニン化合物の溶解を助ける方法
が好ましい。
【0027】反応温度は、原料として用いるフタロシア
ニン化合物の種類、特に金属種に応じてその最適温度を
選択することができ、例えばフタロシアニン化合物自体
の分解が起らず、所定の反応を進行し得る0〜80℃の
範囲から選択した温度で反応を行うことができ、通常1
5〜50℃の範囲の温度で行うのが好ましい。反応時間
は、使用する原料、反応温度、反応濃度等に応じて異る
が、通常2〜24時間の範囲から選択することができ
る。
【0028】発煙硫酸及びクロルスルホン酸による反応
後の後処理として使用する塩基性物質としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ性金属化合物
類、アンモニア、トリエチルアミン、N,N−ジメチル
アニリン、ピリジン、ピペリジン、DBU等のアミン類
等を挙げることができ、これらは単独で用いても、2種
以上適宜組み合わせて用いてもよい。反応系は、これら
の塩基性物質をそのまま、あるいは適当な溶剤に溶解し
て添加することができる。
【0029】従来における原料化合物の化学修飾の方法
は、既に置換基を導入した原料を用い、縮合環化反応に
より目的の化合物を得るという方法が一般的であった。
フタロシアニン化合物の染料としての利用を検討する場
合におけるスルホキシル基の導入についてもこのような
方法が検討されてきた。しかしながら、スルホキシル基
を前もって導入した原料を用い、縮合環化反応により得
た化合物と、後処理によりスルホキシル基を導入した化
合物とでは水に対する溶解性が全く異る場合が多いこと
が通常のフタロシアニン化合物で確認されており、特に
前者の方法で得られたスルホキシル化フタロシアニンで
はスルホキシル基を導入したにも拘らず水に対してほと
んど溶解性を示さない場合が多く、後者の方法がもっぱ
ら採用されることになる。この理由としては、前者の方
法では、スルホキシル基の導入数及び導入位置が正確に
決まっているため得られた化合物が規則正しく結晶化
し、そのため水に対する溶解性が低下したのに対して、
後者の方法では、スルホキシル基の導入数も導入位置も
ランダムとなるため強固な結晶化が起らず水に対する溶
解性を維持できたものと推定できる。そこで、フェニル
基が導入されたフタロシアニン化合物を水溶化させよう
と後処理によりスルホキシル基の導入を試みたところ、
通常のフタロシアニン化合物で行われている130℃程
度の温度下でのスルホキシル化ではフタロシアニン骨格
自体の分解が起るという新たな問題が発生した。
【0030】これに対して、本発明者らは、発煙硫酸ま
たはクロルスルホン酸という特定のスルホキシル化剤を
用いて、特定の温度領域、つまり通常フタロシアニン化
合物をスルホキシル化するには反応が進行しないと考え
られていた低温度領域で反応をコントロールすることに
より、フェニル基が導入されたフタロシアニン化合物の
分解を生じさせることなくそのスルホキシル化が可能と
なり、染料として十分な水溶性を有するフタロシアニン
化合物が得られるとの新たな知見を得た。すなわち、本
発明はかかる知見に基づくものであり、従来技術では提
供し得なかった水溶性のフタロシアニン化合物を提供す
るものである。
【0031】式(1)のフタロシアニン化合物における
MetとMの組合せとしては、表1に示すものを挙げる
ことができる。
【0032】
【表1】 (インクジェット記録用インク)本発明の一実施態様に
かかるインクジェット記録用のインクは、インクの色材
を構成する染料として上述した式(1)の構造を有する
フタロシアニン化合物を含む。そしてこのインクは、例
えばカラーフィルタの緑色の画素形成用のインクとして
好適に用いることができるものである。
【0033】インク中への染料の添加量は、インク全重
量を基準として0.1〜15重量(重量)%、特には1
〜10重量%、更には2〜8重量%の範囲では、画素に
満足し得る光学特性を担持させられると共にインクの特
性がインクジェット記録法によって正確に吐出させるこ
とのできる範囲を逸脱するように変化することもなく好
ましいものである。なお、目的の色度に調整するために
必要の応じて他の色調の染料を追加することもできるも
のである。
【0034】上記した染料を溶解状態、分散状態あるい
は溶解及び分散状態で保持し、インクを構成する媒体と
しては例えば水を含む水性媒体等を用いることができ
る。そして水性媒体の構成成分としての水の割合は、イ
ンク全重量を基準として10〜90重量%、特には20
〜80重量%とすることが好ましい。
【0035】また水性媒体中には水溶牲有機溶剤を含有
させてもよい。例えば下記の様な水溶牲有機溶剤を使用
することによって、インク構成成分の溶解性を向上させ
たり、粘度の調整等を行う等のことができ、特に沸点が
150〜250℃程度の水溶性有機溶媒は、該インクを
インクジェット記録方法を用いて吐出させ、基板に該イ
ンクを付着させる際に、オリフィスの目詰まりが起る可
能性を低減し、且つ基板への密着牲を低下させることも
無いため好適に用いられる。更に、水溶性有機溶剤の含
有量としては、インク全量に対して、沸点が150〜2
50℃の有機溶媒が、5〜50重量%、より好ましくは
沸点が180〜230℃の有機溶媒が5〜50重量%含
まれる。これに加えて、沸点が250℃以上の有機溶媒
が30重量%以下であるのがより好ましく、沸点が23
0℃以上の有機溶媒が20重量%以下であるのが更に好
ましい。使用し得る有機溶媒の代表例を表1及び表2に
示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】 また、インクには非イオン系、アニオン系、カチオン系
等の界面活性剤を用いても良く、他にも、PH調整剤、
防かび剤等の添加剤を必要に応じて添加しても良い。
【0040】ところでこの様なインクは、インクジェッ
ト方式、例えばエネルギー発生素子として電気熱変換体
を用いたバブルジェットタイプ、あるいは圧電素子を用
いたピエゾジェットトタイプ等によって記録ヘッドから
吐出させ、カラーフィルタの基板上に付着させて緑色の
画素を形成するのに極めて好適に用いられるものであ
る。またこのインクの特性として、インク調合時点にお
いて、インク温度25℃のときに表面張力が30〜68
dyn/cm、粘度を15cP以下、特には10cP以
下、更には5cP以下とすることで、インクの吐出特性
は特に優れたものとなる。そして本実施態様において、
かかる特性を達成することのできる具体的なインク組成
としては例えば後述する実施例に記載したインクを挙げ
ることができる。
【0041】本発明で用いるインクには、更に、硬化性
樹脂を含むことが好ましい。この硬化性樹脂としては、
光または熱により硬化できる樹脂を用いることができ、
例えばアクリル系モノマーを用いた共重合体を好適に用
いることができる。この共重合体を構成し得るアクリル
系モノマーとしては、N,N−ジメチロールアクリルア
ミド、N,N−ジメトキシメチルアクリルアミド、N,
N−ジエトキシメチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ロールメタクリルアミド、N,N−ジメトキシメチルメ
タクリルアミド、N,N−ジエトキシメチルメタクリル
アミドなどを挙げることができる。これらのモノマーは
その1種または2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0042】アクリル系モノマーに共重合させる他のモ
ノマーとしてはビニル系モノマー、スチレン、α−メチ
ルスチレン、アクリルアミドメタクリルアミド、アクリ
ロニトリル、アリルアミン、ビニルアミン、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどを挙げることができ、これ
らの1種またはその2種以上の組合せを用いることがで
きる。ビニル系モノマーとしては、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルな
どのアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチルなどのメタクリル酸エステル、ヒドロキシ
メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシメチルアクリレート及びヒドロキシエチ
ルアクリレートなどの水酸基を含有したビニル系モノマ
ーを挙げることができる。
【0043】更に、インク中には、その他の光硬化性樹
脂、光重合開始剤などを本発明の効果を損なわない範囲
内で添加することができる。更に、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂などを併用してもよい。インク中への硬化性樹
脂の配合量は、所望とするインク組成に応じて選択する
ことができるが、例えば、0.1〜50重量%、好まし
くは1〜20重量%とすることができる。
【0044】(インクを用いたカラーフィルタの製造方
法)次に上記したインクを用いたカラーフィルタの製造
方法について説明する。図1は本発明の一実施態様にか
かる液晶用カラーフィルタの製造方法の説明図である。
図1(a)は、パターン状に遮光部(以降「ブラックマ
トリクス」)2が形成された光透過性の基板1(例えば
ガラス基板等)を示したものである。ブラックマトリク
ス2の形成方法としては、基板上に直接設ける場合は例
えば、スパッタもしくは蒸着により金属(例えばクロ
ム、酸化クロム等)の薄膜を形成し、フォトリソ工程に
よりパターニングする方法が挙げられ、また樹脂組成物
上に設ける場合は、一般的なフォトリソ工程によるパタ
ーニングの方法が挙げられる。
【0045】まず、ブラックマトリクス2の形成された
基板1上に硬化可能な樹脂組成物を含む層(インク受容
層)3を形成する(図1(b))。
【0046】基板1は、光透過性(透明性)、機械的強
度などカラーフィルタに必要とされる特性を満足できる
材料から構成することができる。例えば、ガラス板や、
アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩
化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エチレン樹
脂、ポオレフィン共重合樹脂、塩化ビニル共重合樹脂、
塩化ビニリデン共重合樹脂などの樹脂からなるフィルム
や板を用いることができる。更に、各種の製品において
画素部を直接設ける場合、基板1として、例えば液晶デ
ィスプレイ用のブラックマトリクスが形成された基板
や、TFT、STNなどの液晶表示用半導体素子が形成
された基板を用いる。
【0047】インク受容層3を形成する材料としては公
知のものが使用できるが、例えば耐熱性等を考慮する
と、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂が
好適であり、更に水性インクの吸収性を考慮すると、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース系水溶性ポリマーを含むものが好まし
い。その他にも例えばポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアセタル、ポリウレタン、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリエステル等や、アルブ
ミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、カチオン化でん
ぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹脂を
挙げることができる。特に耐熱牲、インク吸収性に加え
て前述した着色部の透明性、にじみ、染料の耐光性等を
考慮すると、ヒドロキシプロピルセルロースとメチロー
ル化メラミンとの混合物、或は以下の式(x)で表され
る構造単位を供給する単量体の単独及び/又は他のビニ
ル系単量体との共重合体を少なくとも用いることが好ま
しい。
【0048】
【化3】 なお、上記式(x)中、R19はHまたはCH3等、R20
はHまたは未置換もしくは炭素数1〜5の直鎖状もしく
は分岐鎖状のアルキル基等で置換されていてもよいアル
キル基を表す。上記式(x)で表される構造単位を供給
するための単量体としては、例えばN−メチロールアク
リルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−
エトキシメチルアクリルアミド、N−イソプロポキシメ
チルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N−エトキ
シメチルメタクリルアミド等を挙げられる。また他のビ
ニル系単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸エステル(アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル等)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル等)、水酸基を含有したビニル系単
量体(ヒドロキシメチルメタクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシメチルアクリレート、
ヒドロキシエチルアクリレート等)、スチレン、α−メ
チルステレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ア
クリロニトリル、アリルアミン、ビニルアミン、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等を挙げることができる。上
記式(x)の構造単位に相当する単量体と他のビニル系
単量体との共重合比はモル比で95:5〜5:95の範
囲が望ましい。
【0049】また、上記受容層3には必要に応じて各種
添加剤を含んでもよい。添加剤の具体的な一例としては
各種界面活性剤、染料固着剤(耐水化剤)、消泡剤、酸
化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度調
整剤、pH調整剤、防カビ剤、可塑剤が挙げられる。こ
れらの添加剤については従来公知の化合物から目的に応
じて任意に選択すればよい。
【0050】インク受容層3の形成方法としては、スピ
ンコート、ロールコート、バーコート、スプレーコー
ト、ディップコート等の方法を用いることができる。ま
た必要に応じてプリベークを行なっても良い。
【0051】次いでインクジェット方式により前記した
本発明にかかるインクをインク受容層3の画素形成部位
に付着させ、該インク受容層3の所定の部位を着色せし
める(図1(c))。インクジェット方式としては、エ
ネルギー発生素子として電気熱変換体を用いたバブルジ
ェットタイプ、あるいは圧電素子を用いたピエゾジェッ
トタイプ等が使用可能であり、着色面積および着色パタ
ーンは任意に設定することができる。ここで図2を用い
てインクジェット法にてインクを噴射し画素を形成する
ための好ましい方法について述べると、図2はインクジ
ェット法にてカラーフィルタの着色部を描画する装置の
構成を示すブロック図である。図2においてCPU21
はヘッド駆動回路22を介してインクジェット記録ヘッ
ド4と接続されている。更にCPU21にはプログラム
メモリ23内の制御プログラム情報が入力される様に構
成されている。そしてCPU21はインクジェット記録
ヘッド23を基板1上の所定の位置まで移動させ(不図
示)、基板1上の所望の画素位置をインクジェットヘッ
ドの下方にもたらし、その位置に所望の色のインク24
を吐出して着色する。これを基板1上の所望の画素位置
に対して行うことによりカラーフィルタを製造すること
ができるものである。
【0052】ところで作成しようとするカラーフィルタ
がR、G及びBの画素を有するものとする場合、G及R
の画素の形成に用いるインクとしては適宜公知のインク
を用いて本発明にかかるBのインクと同時に、或いは1
色毎にインク受容層3の所定の部位を染色してR、G及
びB各々の画素を形成すればよい。
【0053】次にインク受容層3を硬化させる(図1
(d))。硬化方法としてはインク受容層に用いた硬化
性樹脂に適した方法を用いれば良く例えば加熱、光照射
あるいは加熱及び光照射を行なって硬化させ、各色の着
色画素を形成する。ここでインク吸収層に照射する光と
しては特に限定されるものではないが、特にDeep−
UV光が好ましく、また光照射条件としては1〜300
0mJ/cm2程度が好適である。また熱処理としては
例えばオーブン、ホットプレート等の手段によるものが
挙げられ、温度条件50℃〜180℃で10秒〜20分
行えばよい。
【0054】この後、必要に応じて硬化せしめたインク
受容層3上に保護層を形成する(図1(e))。保護層
6は、例えば光照射または熱処理により硬化可能な樹脂
材料を塗布し、それに引き続いて硬化せしめることによ
って、或いは無機膜を蒸着又はスパッタリングにより形
成することで設けることができる。保護層に用い得る材
料としては、保護層としたときにカラーフィルタに必要
な透明性を損なわず、またその後に必要に応じて行われ
るITO形成プロセスや配向膜形成プロセス等に耐えう
るものが好適に用いられ、具体的には例えば有機材料と
してはエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等
のアクリル系樹脂等が、無機材料としてはSiO2等を
挙げることができる。この様にして本実施態様にかかる
カラーフィルタ9を得ることができる。
【0055】次に、インク受容層3を設けることなしに
カラーフィルタを製造する方法について図3を用いて説
明する。
【0056】まず、上記と同様の方法で表面にブラック
マトリクス2を形成した基板を用意する(図3
(a))。なお、各画素間には適当な厚さ(例えば0.
8μm程度以上)の壁を作っておくことが好ましい。こ
のような壁の形成は、例えば、黒色の樹脂レジストをパ
ターニングしてブラックマトリックス2を形成する際に
その厚みを所望の壁構造を形成できるようにすることに
よって行うことができる。
【0057】次に、図3(b)に示すように、インクジ
ェット方式を利用して、前記した本発明にかかる緑
(G)インク52、及び公知の種々の赤(R)インク5
1及び青(B)インク53を、ブラックマトリクス2の
間の光透過部55を埋めるようにして付与する。このと
きブラックマトリクス2上で各色インクが重ならない様
に付与することが好ましい。ここで用いるGインクとし
ては、先に説明した式(1)で示されるフタロシアニン
誘導体を含有するものが利用され、これは更に、硬化性
樹脂を含むものが好ましい。また、Gインク及びRイン
クにも該樹脂を含有させたものを用いることが好まし
い。
【0058】次いで、図3(c)に示すように光照射、
加熱あるいは光照射と加熱の両方を行って基板1上の開
口部55に付与したインクを部分硬化させ、次いで図3
(d)に示すようにブラックマトリクス2及び各色のイ
ンクによって形成された着色部位54を被覆する様に硬
化性樹脂組成物を塗布し、光照射及び/又は熱処理によ
り着色部位54を完全に硬化させて着色画素17を完成
させると共に硬化性樹脂組成物を硬化させて保護層6を
形成し、カラーフィルタを得る。なお保護層6として
は、光照射または熱処理、あるいはこれらの両方により
硬化可能な樹脂材料を硬化させて形成する他に、無機膜
を蒸着またはスパッタによって形成して保護膜6として
もよい。また保護膜6の形成に用い得る材料としては、
カラーフィルタとした場合の透明牲を有し、その後のI
TO形成プロセス、配光膜形成プロセス等に耐えうるも
のが好適に使用できる。
【0059】(液晶パネル)以上説明した方法で形成し
得るカラーフィルタ9は、例えば図4に示した様にカラ
ーフィルタ9と基板14とを対向配置し、その間に液晶
組成物12を封入することによって液晶パネルを形成す
ることができる。図4に本発明のカラーフィルタを組み
込んだTFTカラー液晶パネルの一例の断面図を示す。
即ち、カラー液晶パネルは、カラーフィルタ9と対向す
る基板14を合わせ込み、その間に液晶組成物12を封
入することにより形成される。液晶パネルの一方の基板
の内側にTFT(不図示)と透明な画素電極13がマト
リクス状に形成されている。またカラーフィルタ9の保
護層5の表面には透明な対向(共通)電極10が一面に
形成されている。更に該対向基板14の内側表面には該
画素電極13を被覆する様に配向膜11が形成され、ま
た該対向電極10の内側表面にも配向膜11が形成され
ている。そしてこれらの配向膜をラビング処理すること
により液晶分子を一定方向に配列させることができる。
こうして作成された液晶パネルは、カラーフィルタの基
板1及び対向基板14の外側に偏光板15を接着し、一
般的には蛍光灯と散乱板を組合わせたバックライトを用
いて、液晶化合物をバックライトの光16の透過率を変
化させる光シャッタとして機能させることにより表示を
行なわせることができる。なおブラックマトリクス及び
着色部は、図6に示した様に、通常カラーフィルタ基板
側に形成されるが、その位置は液晶パネルの構造によっ
て変更される。例えば、ブラックマトリクス(BM)オ
ンアレイタイプの液晶パネルにおいては図7に示す様に
BMは対向するTFT基板側に形成され、またカラーフ
ィルタ(CF)オンアレイタイプの場合はCF部が図8
に示す様にTFT基板側に形成される。そしてこの様に
して作成された液晶パネルは例えば図9に示すようなコ
ンピュータ91等の画素表示装置92として用いられ
る。
【0060】
【実施例】次に、本発明の各実施態様を実施例を用いて
より具体的に説明する。
【0061】実施例1 還流冷却器及び温度計を備えた4頸コルベンにオクタフ
ェニル銅(II)フタロシアニン2.0gを仕込み、こ
こに25重量%の発煙硫酸80gを加え、室温下に48
時間攪拌した。反応とともにすぐに系内は濃緑色の均一
溶液となり、スルホキシル化の進行が確認された。更
に、25重量%の発煙硫酸を20g追加し、6時間かけ
て85℃まで昇温させることで反応を完結させた。得ら
れた反応液を氷水中にあけ、28重量%のアンモニア水
及び水酸化ナトリウムで中和し、アセトンから析出させ
ることで目的とするフタロシアニン化合物1.71gを
得た。得られた目的化合物の赤外吸収スペクトルを原料
と比較すること、すなわち1180cm-1辺りに大きな
吸収が確認されたことでスルホキシル基が導入されてい
ることを確認し、分光光度計による測定から654nm
と691nmに大きな吸収を持つスペクトルが得られ
た。また、滴定により、式(1)におけるxを測定し、
更に、スルホンアミドを加水分解してから同様に滴定を
行うことで式(1)におけるyを測定したところ、x=
5.4、y=1.5であった。
【0062】実施例2 還流冷却器及び温度計を備えた4頸コルベンにオクタフ
ェニル亜鉛(II)フタロシアニン0.5gを仕込み、
これにクロルスルホン酸30gを加え、15℃を維持し
ながら8時間攪拌した。その後35℃に昇温させ、1時
間攪拌した後、実施例1と同様の処理により目的とする
フタロシアニン化合物0.35gを得た。同様に得られ
た目的化合物の赤外吸収スペクトルを原料と比較するこ
とでスルホキシル基が導入されていることを確認し、分
光光度計による測定から660nmと698nmに吸収
を持つスペクトルが得られた。また、滴定により、式
(1)におけるxを測定し、更に、スルホンアミドを加
水分解してから同様に滴定を行うことで式(1)におけ
るyを測定したところ、x=6.1、y=1.1であっ
た。
【0063】実施例3 オクタフェニル銅(II)フタロシアニンの代りに、テ
トラフェニル銅(II)フタロシアニンを使用した以外
は実施例1と同様の操作により目的とするフタロシアニ
ン化合物1.88gを得た。同様に、赤外吸収スペクト
ルからスルホキシル基の存在を確認し、分光光度計の測
定から635nmと670nmに吸収をもつスペクトル
が得られた。なお、xは3.0、yは0.6であった。
【0064】実施例4 染料5.7重量%、エチレングリコールモノブチルエー
テル(沸点170℃)39.0重量%、エチルアルコー
ル(沸点78℃)6.0重量%、水49.3重量%を常
法により配合して、R、G及びB用のインクをそれぞれ
調製した。染料としては以下のものを用いた。 Rインク:C.I.Acid Red 158 Bインク:C.I.Acid Blue 83 Gインク:実施例1で得られたオクタフェニル銅(I
I)フタロシアニン誘導体 (インク作製時に、スペクトルデータを基にコンピュー
タシュミレーションによる色度計算を行い、目的の色度
になるよう必要に応じて黄色染料C.I.Cirect
Yellow 86で調色した。) 60〜150μmの大きさの開口部を有するクロムから
なるブラックマトリックスを備えたガラス基板上に、イ
ンク受容層としてN−メチロールアクリルアミドとヒド
ロキシエチルメタクリレート(1:1、モル比)の共重
合体からなる硬化性樹脂組成物を、膜厚1.2μmとな
るようにスピンコートし、120℃、20分のプリベー
クを行った。次いで、インクジェットプリンタを用いて
先に調製したR、G、Bの各インクを所定部分に付与し
て、R、G及びBのマトリクスパターンを着色した。次
いで、230℃、50分のベーキングを行うことにより
硬化反応を促進させ、乾燥後、更にその上に、2液型の
アクリル系熱硬化型樹脂材料(商品名SS−7625、
日本合成ゴム社製)を硬化後の膜厚が1μmとなるよう
にスピンコートし、240℃、20分間の熱処理を行っ
て硬化させることにより保護層とし、図1(e)に示し
たのと同様の構造を有するカラーフィルタを得た。得ら
れたカラーフィルタを以下の項目について評価した。そ
の結果を表6に示す。
【0065】評価1:着色部の透明性 カラーフィルタを用いて液晶パネルを作成し、G(緑)
パターン部の透明性を目視にて3段階にグループ分けす
ることにより評価した。 A:透明性良好 B:やや透明性が劣る C:A、Bのものと比較してよりくすんでいる 評価4:着弾位置精度 ノズル密度360dpi(ノズルピッチ70.4μ
m)、ノズル数64の記録ヘッドを搭載したインクジェ
ットプリンタにGインクを詰め、全ノズルを同時に駆動
して64ドットからなる直線を0.5秒毎に1本描く動
作を200回繰り返し、着弾位置精度を下記の基準で評
価した。 A:直線から1ドット分以上はずれたドット数が0.1
%未満 B:直線から1ドット分以上はずれたドット数が0.1
%以上0.5%未満 C:直線から1ドット分以上はずれたドット数が0.5
%以上 評価3:耐光性 アトラス社フェードメータCi35を用いて、カラーフ
ィルタにキセノン光を50時間照射し、Bパターン部の
変退色の大きさをCIEで定めた△Eとして算出し、下
記の基準で評価した。 A:△Eが10以下 B:△Eが10を超え20以下 C:△Eが20より大 評価2:着色部のにじみ 上記のカラーフィルタを60℃に48時間放置し、Rパ
ターンの着色部のにじみの度合(着色部面積の増大)を
評価した。 A:5%未満 B:5%以上、10%未満 C:10%以上 上記のようにして作製したカラーフィルタに対して、I
TO(電極形成)、配向膜形成、液晶材料の封入などの
一連作業を常法により行い、図2に示す構造のカラー液
晶素子を作製したところ、良好な特性を有する素子を得
ることができた。
【0066】実施例5 オクタフェニル銅(II)フタロシアニン誘導体に代え
て、実施例2で得たオクタフェニル亜鉛(II)フタロ
シアニン誘導体を用いた以外は実施例4と同様にしてカ
ラーフィルタを作製し、その評価を行った。評価結果を
表6に示す。
【0067】実施例6 オクタフェニル銅(II)フタロシアニン誘導体に代え
て、実施例3で得たテトラフェニル銅(II)フタロシ
アニン誘導体を用いた以外は実施例4と同様にしてカラ
ーフィルタを作製し、その評価を行った。評価結果を表
6に示す。
【0068】比較例1、2 オクタフェニル銅(II)フタロシアニン誘導体に代え
て、C.I.AcidBlue 185(比較例1)ま
たはC.I.Acid Blue 254(比較例2)
を用いた以外は実施例4と同様にしてカラーフィルタを
作製し、その評価を行った。評価結果を表6に示す。
【0069】
【表6】
【0070】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、高
品質なカラーフィルタ、特に緑色画素部における諸特性
に優れたカラーフィルタを提供することができる。更
に、本発明によれば、かかるカラーフィルタの緑色画素
部の形成に好適な染料及び該染料を用いたインクジェッ
ト用のインクを提供することができる。更に、本発明に
よれば、カラーフィルタの形成にインクジェット記録方
法を用いた時のインク吐出特性をも満足するインクを得
ることができる。また本発明によれば、優れた特性の液
晶パネルやそれを用いたコンピュータを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット法を用いたカラーフィ
ルタの製造方法の一例の工程図である。
【図2】インクジェット法を用いたカラーフィルターの
画素を形成する方法の概略説明図である。
【図3】本発明のインクジェット法を用いたカラーフィ
ルタの製造方法の一例の工程図である。
【図4】液晶パネルの概略断面図である。
【図5】インクジェット法を用いてカラーフィルタの画
素が形成される際の過渡現象の説明図である。
【図6】液晶パネルの概略断面図である。
【図7】液晶パネルの概略断面図である。
【図8】液晶パネルの概略断面図である。
【図9】コンピュータの概略斜視図である。
【符号の説明】
1 光透過性基板 2 ブラックマトリクス 3 インク受容層 4 インクジェット記録ヘッド 5、6 保護層 9 カラーフィルタ 10 共通電極 11 配向膜 12 液晶化合物 13 画素電極 14 ガラス基板 15 偏光板 16 バックライト光 17 着色画素部 21 CPU 22 ヘッド駆動回路 23 プログラムメモリ 24 インク 51 赤(R)インク 52 グリーン(G)インク 53 ブルー(B)インク 54 着色部位 61 対向基板 62 液晶組成物 63 画素電極 64 共通電極 65、66 配向膜 67 偏向板 68 バックライトの光 91 コンピュータ 92 画像表示部
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】インク中への染料の添加量は、インク全重
量を基準として0.1〜15重量%、特には1〜10重
量%、更には2〜8重量%の範囲では、画素に満足し得
る光学特性を担持させられると共にインクの特性がイン
クジェット記録法によって正確に吐出させることのでき
る範囲を逸脱するように変化することもなく好ましいも
のである。なお、目的の色度に調整するために必要に応
じて他の色調の染料を追加することもできるものであ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】実施例4 染料5.7重量%、エチレングリコールモノブチルエー
テル(沸点170℃)39.0重量%、エチルアルコー
ル(沸点78℃)6.0重量%、水49.3重量%を常
法により配合して、R、G及びB用のインクをそれぞれ
調製した。染料としては以下のものを用いた。 Rインク:C.I.Acid Red 158 Bインク:C.I.Acid Blue 83 Gインク:実施例1で得られたオクタフェニル銅(I
I)フタロシアニン誘導体 (インク作製時に、スペクトルデータを基にコンピュー
タシミュレーションによる色度計算を行い、目的の色度
になるよう必要に応じて黄色染料C.I.Cirect
Yellow 86で調色した。) 60〜150μmの大きさの開口部を有するクロムから
なるブラックマトリックスを備えたガラス基板上に、イ
ンク受容層としてN−メチロールアクリルアミドとヒド
ロキシエチルメタクリレート(1:1、モル比)の共重
合体からなる硬化性樹脂組成物を、膜厚1.2μmとな
るようにスピンコートし、120℃、20分のプリベー
クを行った。次いで、インクジェットプリンタを用いて
先に調製したR、G、Bの各インクを所定部分に付与し
て、R、G及びBのマトリクスパターンを着色した。次
いで、230℃、50分のベーキングを行うことにより
硬化反応を促進させ、乾燥後、更にその上に、2液型の
アクリル系熱硬化型樹脂材料(商品名SS−7625、
日本合成ゴム社製)を硬化後の膜厚が1μmとなるよう
にスピンコートし、240℃、20分間の熱処理を行っ
て硬化させることにより保護層とし、図1(e)に示し
たのと同様の構造を有するカラーフィルタを得た。得ら
れたカラーフィルタを以下の項目について評価した。そ
の結果を表6に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
フロントページの続き (72)発明者 城田 勝浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中澤 広一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 横山 真由美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1): 【化1】 [式中、Metは2価〜4価の金属イオンまたは2個の
    水素原子を表し、RPcは1〜8個のフェニル基が導入
    されたフタロシアニン残基を表し、Mは水素原子、アル
    カリ金属またはアンモニウムイオンを表し、xは1〜
    8、yは0〜7(ただし、x+y<8)であり、Met
    が3価または4価の金属イオンである場合は、配位子が
    それぞれ1または2存在する。]で示される構造を有す
    ることを特徴とするフタロシアニン化合物。
  2. 【請求項2】 染料と液媒体とを含むインクジェット用
    のインクにおいて、染料が請求項1に記載のフタロシア
    ニン化合物を含むことを特徴とするインクジェット用の
    インク。
  3. 【請求項3】 染料濃度が、インク全重量を基準として
    0.1〜15重量%である請求項2に記載のインク。
  4. 【請求項4】 沸点150〜250℃の溶媒を5〜50
    重量%含む請求項2または3に記載のインク。
  5. 【請求項5】 硬化性樹脂を更に含む請求項2〜4の何
    れかに記載のインク。
  6. 【請求項6】 該硬化性樹脂が光及び熱の少なくとも一
    方の印加によって硬化する樹脂である請求項5記載のイ
    ンク。
  7. 【請求項7】 光透過性基板、及び該基板上の所定の位
    置に緑の着色画素を備えているカラーフィルタにおい
    て、該着色画素が、請求項1に記載のフタロシアニン化
    合物からなる染料を含むことを特徴とするカラーフィル
    タ。
  8. 【請求項8】 該基板が表面に樹脂層を具備し、該樹脂
    層の一部が該着色画素を構成する請求項7記載のカラー
    フィルタ。
  9. 【請求項9】 該着色画素を複数備え、各々の着色画素
    は互いに離間しており、且つ各々の着色画素の間に遮光
    層を有する7または8記載のカラーフィルタ。
  10. 【請求項10】 該遮光層の表面が非着色性である請求
    項13に記載のカラーフィルタ。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10の何れかに記載のカラ
    ーフィルタ及び該カラーフィルタに対向配置されている
    パネル基板を有し、該カラーフィルタと該パネル基板と
    の間に液晶化合物が封入されていることを特徴とする液
    晶パネル。
  12. 【請求項12】 該液晶化合物の配向を制御するための
    電極を、該カラーフィルタの光透過性基板の、該着色画
    素を有する側とは反対側の面に有する請求項11記載の
    液晶パネル。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の液晶パネ
    ルを画像表示部として備えたことを特徴とするコンピュ
    ータ。
  14. 【請求項14】 請求項2〜6の何れかに記載のインク
    をインクジェット法を用いて光透過性基板に向けて吐出
    させ、該基板上の所定の位置に付着させて、着色画素を
    形成する工程を有することを特徴とするカラーフィルタ
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 該光透過性基板が表面に樹脂層を有し
    ている請求項14記載のカラーフィルタの製造方法。
  16. 【請求項16】 該樹脂層を形成する材料が少なくとも
    水溶性アクリルモノマー単位を含むポリマーである請求
    項15記載のカラーフィルタの製造方法。
  17. 【請求項17】 該樹脂層を形成する材料が少なくとも
    セルロース系水溶性ポリマーを含む請求項15記載のカ
    ラーフィルタの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項5または6に記載のインクをイ
    ンクジェット法を用いて光透過性基板表面に向けて吐出
    させ、該基板表面の所定の位置に付着させ、次いで該イ
    ンク中の硬化性樹脂を硬化せしめて着色画素を形成する
    工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方
    法。
  19. 【請求項19】 該光透過性基板として、表面に形成さ
    れる複数の画素を互いに隔てる遮光層を有する基板を用
    いる請求項18記載のカラーフィルタの製造方法。
  20. 【請求項20】 該着色画素を被覆する様に硬化性樹脂
    層を形成し、該硬化性樹脂層を硬化せしめる工程を更に
    有する請求項19記載のカラーフィルタの製造方法。
  21. 【請求項21】 該硬化性樹脂層が、光エネルギー及び
    熱エネルギーの少なくとも一方のエネルギーの印加によ
    って硬化するものである請求項20記載のカラーフィル
    タの製造方法。
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