JPH11300126A - 脱臭フィルターおよびその使用方法ならびにフィルターエレメント - Google Patents
脱臭フィルターおよびその使用方法ならびにフィルターエレメントInfo
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- JPH11300126A JPH11300126A JP10106665A JP10666598A JPH11300126A JP H11300126 A JPH11300126 A JP H11300126A JP 10106665 A JP10106665 A JP 10106665A JP 10666598 A JP10666598 A JP 10666598A JP H11300126 A JPH11300126 A JP H11300126A
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Abstract
た、光励起触媒に対して十分な光を照射することが可能
であって再生性能にも優れている脱臭フィルターおよび
その使用方法を提供する。 【解決手段】 吸着材粒子2を含んだ脱臭層3と、その
両側に設けた除塵層4,5の少なくとも3層で積層構成
された脱臭フィルター1において、前記吸着材粒子2
に、粒子径が0.1mm以上15mm以下に顆粒ないし
は造粒処理された光励起触媒粒子6を吸着材粒子2に対
して3〜70重量%混在させたものとし、この脱臭フィ
ルター1を使用するに際しては、脱臭フィルター1の片
面もしくは両面もしくは脱臭層3内に200〜500n
mを中心波長に持つ光を照射して光励起触媒の活性化を
図る。
Description
られる脱臭フィルターならびにフィルターエレメントに
関し、特に、活性炭などの吸着材に吸着した臭気物を固
定化・分解することにより、活性炭などの吸着材の吸着
性能(脱臭性能)を再生して脱臭フィルターとしての寿
命を長期にわたって保持することができるようにした脱
臭フィルターおよびその使用方法ならびにフィルターエ
レメントに関するものである。
まれるフィルターに紫外線を照射することによって、励
起された光励起触媒の酸化還元力を利用する脱臭装置は
知られている。
従来は、活性炭などの吸着材と酸化チタンとを併用する
にあたり、活性炭などの吸着材にバインダーを用いて酸
化チタンなどの光励起触媒を固着・担持させて吸着性能
(脱臭性能)を発揮させるようにしている。
は造粒処理して吸着材として使用することもなされてい
る。
いられてきた手法、すなわち、活性炭などの吸着材にバ
インダーなどを用いて光励起触媒を固着・担持させたも
のでは、光励起触媒を吸着材に固着・担持させるときに
用いるバインダーが吸着材の吸着サイトに入り込むこと
によって、ベースとなる吸着材の初期性能を低下させ、
所望の吸着性能(脱臭性能)を得ることができない場合
もあるという問題点があった。
固着・担持させたものを用いたときには、光に対して陰
になる部分が多くなり、光励起触媒に光が当たりがたく
なって、その酸化還元作用を十分に得ることができない
場合もあるという問題点があった。
粒物ないしは造粒物を吸着材として使用したときには、
活性炭などの多孔質吸着材に比較して、比表面積が小さ
いために十分な吸着性能(脱臭性能)を得ることができ
ない場合も多く見られるという問題点があった。
は鋭意研究を進めてきたところ、従来、光励起触媒のも
つ酸化還元作用を得るために、吸着材にバインダーを用
いて固着・担持させてきた光励起触媒は、バインダーを
用いてこれを吸着材に固着・担持させなくとも、吸着材
に近接ないしは接触させることによっても良好な吸着性
能(脱臭性能)を発揮させうることを見出した。
された光励起触媒粒子を混在させることにより、活性炭
などの吸着材粒子に酸化還元作用を持つ光励起触媒粒子
を近接・接触させることによって良好なる脱臭性能を発
揮させうることを見出した。
性能を低下させることなく、また、光励起触媒に対して
十分な光を照射することが可能であって再生性能にも優
れている脱臭フィルターおよびその使用方法ならびにフ
ィルターエレメントを提供することにある。
ルターは、請求項1に記載しているように、吸着材粒子
を含んだ脱臭層と、その両側に設けた除塵層の少なくと
も3層で積層構成された脱臭フィルターにおいて、前記
吸着材粒子に、粒子径が0.1mm以上15mm以下に
顆粒ないしは造粒処理された光励起触媒粒子を混在させ
てなるものとしたことを特徴としている。
実施態様においては、請求項2に記載しているように、
吸着材粒子を含んだ脱臭層およびその両側に設けた除塵
層は、織布および/または不織布により基材が構成され
ているものとしたことを特徴としている。
実施態様においては、請求項3に記載しているように、
吸着材粒子に混在される光励起触媒粒子は、吸着材粒子
に対して3〜70重量%混在されるものとしたことを特
徴としている。
実施態様においては、請求項4に記載しているように、
光励起触媒粒子における光励起触媒の含有量は、光励起
触媒粒子全体の50〜100重量%を占めるものとした
ことを特徴としている。
実施態様においては、請求項5に記載しているように、
吸着材粒子は、活性炭粒子を含むものとしたことを特徴
としている。
実施態様においては、請求項6に記載しているように、
光励起触媒粒子は、酸化チタンを含むものとしたことを
特徴としている。
実施態様においては、請求項7に記載しているように、
少なくとも3層で積層構成された積層体をひだ折りして
なるものとしたことを特徴としている。
用方法は、請求項8に記載しているように、請求項1な
いし7のいずれかに記載の脱臭フィルターの片面もしく
は両面もしくは脱臭層内に200〜500nmを中心波
長に持つ光を照射して光励起触媒の活性を図るようにし
たことを特徴としている。
ントは、請求項9に記載しているように、請求項7に記
載した脱臭フィルターをフィルター形状保持部材により
ひだ折り状態に形状保持してなるものとしたことを特徴
としている。
述する。
(素)粒子などの吸着材粒子を例えばバインダーで保持
させて含んだ脱臭層と、その両側に除塵のために設けた
除塵層の少なくとも3層で積層構成された脱臭フィルタ
ーにおいて、前記活性炭粒子などの吸着材粒子に、粒子
径が0.1mm以上15mm以下に顆粒ないしは造粒処
理された光励起触媒粒子を混在させて吸着材粒子に酸化
還元作用をもつ光励起触媒粒子を近接・接触させてなる
ものとしたことを特徴とするものであるが、その実施形
態を図1に例示する。
子などの吸着材粒子2を例えばバインダーで保持させて
含んだ織布や不織布などからなる脱臭層3と、その両側
に除塵のために設けた織布や不織布などからなる除塵層
4,5の3層で積層構成され、前記活性炭粒子などの吸
着材粒子2に、粒子径が0.1mm以上15mm以下に
顆粒ないしは造粒処理された酸化チタンなどの光励起触
媒粒子6を混在分散させてなる構造を有するものであっ
て、脱臭層3で保持含有された活性炭粒子などの吸着材
粒子2と酸化チタンなどの光励起触媒粒子6とが接触な
いしは近接することにより、活性炭などの吸着材によっ
て捕集された臭気物質は光励起触媒のもつ酸化還元作用
によって固定化ないしは分解され、吸着材の寿命性能が
さらに長期化するという性能が発揮される。
インダーによって固着・担持させることにより、酸化チ
タンなどの光励起触媒粒子の酸化還元作用を得るように
試みられてきたが、、吸着材粒子に固着・担持する際に
バインダーなどを用いるため、吸着サイトへのバインダ
ーの流れ込みなどによって初期性能を損なうなどの問題
が生じた。
再生材としてそのものを用いることも試みられたが、酸
化チタンなどの光励起触媒の顆粒物ないしは造粒物を吸
着材として使用した場合、活性炭などの多孔質吸着材に
比較して比表面積が小さいため、十分な吸着性能を得が
たいという問題が生じた。
施す必要がないため、吸着材は本来持つ初期性能を損な
うことなく、それに加えて光励起触媒が近接ないしは接
触することにより吸着材の初期性能を損なうことなく臭
気物質を酸化還元反応によって固定化・分解することが
可能である。
たときには、バインダー等によって活性炭粒子などの吸
着材粒子に固着・担持させたものとは異なり、近傍に位
置することにより効果を得ることができることを示す。
は、市場での入手の容易さ、選定の多様さ、材料安定
性、価格等を考慮した場合、特に酸化チタンが好まし
い。
チタンなどの光励起触媒の顆粒物ないしは造粒物は、粒
子径が0.1mm以上15mm以下であるものとするこ
とが好ましい。すなわち、粒子径が0.1mmより小さ
い場合には、酸化チタン等の光励起触媒粒子が細かすぎ
るため、活性炭粒子等の吸着材の保持用織布または不織
布からなる基材で保持することが困難となる。また、粒
子径が15mmより大きい場合、粒子が大きすぎるため
比表面積が小さくなり、活性炭粒子などの吸着材粒子と
接触ないしは近接する面積が小さくなるため所望の性能
が得れらなくなる。
顆粒物や造粒物の比表面積が大きいほうが、近接・接触
する際の効率は良いが、形状に関しては特に限定はされ
ない。
などの吸着材粒子とともに配合される酸化チタンなどの
光励起触媒粒子は、活性炭粒子等の吸着材粒子に対して
3〜70重量%配合されるものとすることが好ましい。
すなわち、3重量%よりも少ないと光励起触媒の作用が
十分でなく所望の酸化還元作用を得ることが困難となる
傾向となり、また、70重量%よりも多いと活性炭等の
吸着材の量が少なくなるため、臭気成分を物理的に捕集
する量が減少し、脱臭フィルターとしての初期性能の低
下が見られる傾向となる。
媒の顆粒物ないしは造粒物は、含有する光励起触媒が全
体中の50〜100重量%であるものとすることが好ま
しい。すなわち、50重量%よりも少ないと酸化チタン
等の光励起触媒の含有量が少ないため、十分な作用を発
現することが困難になる傾向となる。また、粉体を物理
的に圧縮することによって得られる顆粒物ないしは造粒
物の場合、その構成される粉体が100重量%光励起触
媒であることはもちろんかまわない。
前記少なくとも3層からなる積層体をひだ折りした構造
の脱臭フィルターとすることも可能である。このよう
に、脱臭フィルターをひだ折りした形状のものとするこ
とにより、単位体積あたりの表面積が増大することとな
り、これによって、粉塵や臭気等の捕集効率のより一層
の向上を図ることが可能である。
に際しては、平面形状ないしはひだ折りした形状とした
脱臭フィルターの片面もしくは両面もしくは脱臭層(中
間層)内に200〜500nmを中心波長に持つ光を照
射することにより、酸化チタン等の光励起触媒の活性を
図るようにすることも望ましい。
くは200〜500nm、さらに好ましくは200〜4
00nmを中心波長に持つものであることが望ましい
が、特に限定しない。このとき、中心波長が200nm
未満の場合、光の持つエネルギーが大きいため、フィル
ターを構成する織布や不織布などの基材やフィルターの
形状を保持する樹脂部品などの光劣化を促進する恐れが
あるため好ましくない。また、中心波長が500nm超
過の場合、光励起触媒の励起エネルギーに対して十分な
エネルギーを供給することが困難となり、所望の触媒作
用が得られなくなる傾向となる。
においては、例えば、活性炭粒子等の吸着材粒子を保持
する脱臭層の基材としては不織布を用いることとし、こ
の場合に、4〜15デニールのポリプロピレン繊維やポ
リエステル繊維などからなる目付量30〜80g/m2
の不織布を用い、この基材に活性炭粒子等の吸着材粒子
を保持させたものとすることができる。そして、活性炭
粒子としては、粒子径が100μm以上のものを用いる
ことができ、また、活性炭の一部または全部の代わりに
ゼオライト等の吸着性のある粒子状のものを適宜使用す
ることもできる。また、除塵層の基材としても不織布を
用いることとし、この場合に、3〜15デニールのポリ
プロピレン繊維やポリエステル繊維からなる目付量30
〜100g/m2の不織布を用いることができる。
ホットメルトパウダー等を用いることができ、接着面に
著しい目詰まりが見られなければ接合の手段は選ばな
い。
であって、上記脱臭フィルター1をフィルター形状保持
部材8によりひだ折り状態に形状保持してなるフィルタ
ーエレメント10とした場合を示している。このよう
に、脱臭フィルター1をひだ折り状態に保持したものと
することによって、小型化した際の脱臭効率や除塵効率
の低下を防止したコンパクトなフィルターエレメント1
0が提供されることとなり、自動車等の空調機器に適し
たものとなる。
項1に記載しているように、活性炭粒子などの吸着材粒
子を例えばバインダーで保持含有させた脱臭層と、その
両側に除塵のために設けた除塵層の少なくとも3層で積
層構成された脱臭フィルターにおいて、前記活性炭粒子
などの吸着材粒子に、粒子径が0.1mm以上15mm
以下に顆粒ないしは造粒処理された酸化チタン等の光励
起触媒粒子を混在させたものとしたから、中間層である
活性炭粒子などの吸着材粒子を含有する脱臭層の前記吸
着材粒子に酸化チタンなどの光励起触媒が混在している
ものとなり、酸化チタンなどの光励起触媒粒子が近接な
いしは接触しているものとすることによって酸化還元作
用を発現することが可能となり、さらに、含まれる活性
炭粒子などの吸着材粒子によって脱臭フィルターとして
の初期性能を損うことなく、脱臭フィルターの良好なる
吸着性能(脱臭性能)を長期にわたって持続させること
が可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
吸着材粒子を含んだ脱臭層およびその両側に設けた除塵
層は、織布および/または不織布により基材が構成され
ているものとすることによって、フィルターとしての通
気性を良好なものとしたうえで優れた脱臭性能および除
塵性能を発揮させることが可能になるという著大なる効
果がもたらされる。
吸着材粒子に混在される酸化チタンなどの光励起触媒粒
子は、吸着材粒子に対して3〜70重量%混在されるも
のとすることによって、光励起触媒のもつ酸化還元作用
を十分良好なものにできるという著大なる効果がもたら
される。
酸化チタンなどの光励起触媒粒子における光励起触媒の
含有量は、光励起触媒粒子全体の50〜100重量%を
占めるものとすることによって、光励起触媒のもつ酸化
還元作用を十分に活かすことが可能であるいう著大なる
効果がもたらされる。
に、吸着材粒子は、活性炭粒子を含むものとすることに
よって、活性炭粒子のもつ脱臭作用を十分に活かした脱
臭フィルターを提供することが可能であるいう著大なる
効果がもたらされる。
に、光励起触媒粒子は、酸化チタンを含むものとするこ
とによって、酸化チタンのもつ良好なる酸化還元作用を
活用して脱臭性能および再生性能にすぐれたフィルター
を提供することが可能であるいう著大なる効果がもたら
される。
に、少なくとも3層で積層構成された積層体をひだ折り
してなるものとすることによって、フィルター面積を拡
大して脱臭性能および除塵性能をより一層向上させたも
のとすることが可能であるいう著大なる効果がもたらさ
れる。
請求項1ないし7のいずれかに記載の脱臭フィルターの
片面もしくは両面もしくは脱臭層内に200〜500n
mを中心波長に持つ光を照射して光励起触媒の活性を図
るようにしたから、光触媒作用による活性化を図ること
が可能となって良好なる脱臭性能が長期にわたって持続
する長寿命の脱臭フィルターとすることが可能であると
いう著大なる効果がもたらされる。
に、請求項7に記載した脱臭フィルターをフィルター形
状保持部材によりひだ折り状態に形状保持してなるもの
とすることによって、小型化した際の脱臭効率や除塵効
率の低下を防止し、自動車等に備え付けられるコンパク
トな空調機器に適した清掃ないしは交換容易なフィルタ
ーエレメントを提供することが可能であるという著大な
る効果がもたらされる。
例について説明するが、本発明は、このような実施例の
みに限定されないことはいうまでもない。
タ−1において、吸着材粒子2を含む脱臭層(中間層)
3の基材として、4〜15デニールのポリプロピレン繊
維もしくはポリエステル繊維などからなる目付量30〜
80g/m2の不織布を用い、この不織布に吸着材粒子
2として活性炭粒子を保持させることとした。ここで用
いる活性炭粒子は粒径が100μm以上のものである。
5として、3〜15デニールのポリプロピレン繊維,ポ
リエステル繊維からなる目付量30〜100g/m2の
不織布を用いた。
3の基材を構成する不織布に、粒子径が0.007μm
の酸化チタン粉末(石原産業(株)製ST−A31)を
用いて粒子径がφ2mmの造粒体(酸化チタンの含有量
は95重量%のもの)を作成し、粒子径が20〜40メ
ッシュ(0.5〜0.9mm)の活性炭粒子に対して4
0重量%混合したものを20g/m2の量で分散して混
在保持させた。
繊維からなる除塵層4,5を設けることによって、実施
例1の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて粒子径がφ0.1mmの造粒体
(酸化チタンの含有量は95重量%のもの)を作成し、
粒子径が20〜40メッシュの活性炭粒子に対して3重
量%混合したものを50g/m2の量で分散して混在保
持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、実施例2の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて粒子径がφ15mmの造粒体
(酸化チタンの含有量は95重量%のもの)を作成し、
粒子径が20〜40メッシュの活性炭粒子に対して70
重量%混合したものを100g/m2の量で分散して混
在保持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、実施例3の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて粒子径がφ2mmの造粒体(酸
化チタンの含有量は50重量%のもの)を作成し、粒子
径が20〜40メッシュの活性炭粒子に対して70重量
%混合したものを100g/m2の量で分散して混在保
持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、実施例4の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて粒子径が0.05mmの造粒体
(酸化チタンの含有量は95重量%のもの)を作成し、
粒子径が20〜40メッシュの活性炭粒子に対して40
重量%混合したものを20g/m2の量で分散して混在
保持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、比較例1の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて粒子径がφ25mmの造粒体
(酸化チタンの含有量は95重量%のもの)を作成し、
粒子径が20〜40メッシュの活性炭粒子に対して80
重量%混合したものを100g/m2の量で分散して混
在保持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、比較例2の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて粒子径がφ2mmの造粒体(酸
化チタンの含有量は30重量%のもの)を作成し、粒子
径が20〜40メッシュの活性炭粒子に対して2重量%
混合したものを20g/m2の量で分散して混在保持さ
せた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、比較例3の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、あらかじめバイ
ンダーにより光触媒を13重量%固着・担持させた粒子
径が20〜40メッシュの活性炭粒子(三菱化学(株)
製MCC−4)を20g/m2の量で保持含有させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、比較例4の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、粒子径が20〜
40メッシュの活性炭粒子のみを20g/m2の量で保
持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、比較例5の脱臭フィルターを得た。
た脱臭層3の基材を構成する不織布に、実施例1と同じ
酸化チタン粉末を用いて造粒した粒子径がφ2mmの造
粒体(酸化チタンの含有量は95重量%のもの)を20
g/m2の量で保持させた。
くポリプロピレン繊維からなる除塵層4,5を設けるこ
とによって、比較例6の脱臭フィルターを得た。
のために臭気強度の判定に用いた試験方法は、臭気分析
用の10リットル容量のテトラバッグ内にたばこの煙の
代表成分としてアセトアルデヒド70ppmをとり、直
径φ50mmのフィルターに対して0.1m/secの
流速で30分間循環させた後、バッグ内のガス濃度を測
定した。
った後、中心波長が254ないしは360nmのUVラ
ンプをフィルター表面に30分間照射したあと再度実験
を繰り返すことを合計10回行った後の除去率の測定を
行った。この結果を表1に示す。
実施例1〜4の脱臭フィルターでは、いずれも初期性能
が良好であると共に光照射による回復が良好であり、初
期性能を損うことなく再生性の良い脱臭フィルターであ
ることが認められた。
では造粒体の粒子径が小さすぎるため、所定量の風量を
送った際に粉末が飛散したので、評価を行うことができ
なかった。また、比較例2の脱臭フィルターでは活性炭
粒子に対する酸化チタン粉末の混合量が多すぎるため、
初期性能において低下が見られるうえに、再生性におい
ても所望の性能を得ることができなかった。
性炭粒子に対する酸化チタン粉末の混合量が少なすぎる
ため、再生性において性能低下が見られた。また、比較
例4の脱臭フィルターでは活性炭粒子に光励起触媒をバ
インダーにより固着したものであるため、初期性能およ
び再生性の両方において性能の低下が見られた。
は光励起触媒を用いていないため再生性に劣るものとな
っていた。また、比較例6の脱臭フィルターでは活性炭
粒子を用いていないため、初期性能および再生性の両方
共がかなり劣るものとなっていた。
的断面説明図である。
えたフィルターエレメントの斜視説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 吸着材粒子を含んだ脱臭層と、その両側
に設けた除塵層の少なくとも3層で積層構成された脱臭
フィルターにおいて、前記吸着材粒子に、粒子径が0.
1mm以上15mm以下に顆粒ないしは造粒処理された
光励起触媒粒子を混在させたことを特徴とする脱臭フィ
ルター。 - 【請求項2】 吸着材粒子を含んだ脱臭層およびその両
側に設けた除塵層は、織布および/または不織布により
基材が構成されていることを特徴とする請求項1に記載
の脱臭フィルター。 - 【請求項3】 吸着材粒子に混在される光励起触媒粒子
は、吸着材粒子に対して3〜70重量%混在されること
を特徴とする請求項1または2に記載の脱臭フィルタ
ー。 - 【請求項4】 光励起触媒粒子における光励起触媒の含
有量は、光励起触媒粒子全体の50〜100重量%を占
めることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載の脱臭フィルター。 - 【請求項5】 吸着材粒子は、活性炭粒子を含むことを
特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の脱臭フ
ィルター。 - 【請求項6】 光励起触媒粒子は、酸化チタンを含むこ
とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の脱
臭フィルター。 - 【請求項7】 少なくとも3層で積層構成された積層体
をひだ折りしてなることを特徴とする請求項1ないし6
のいずれかに記載の脱臭フィルター。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の脱
臭フィルターの片面もしくは両面もしくは脱臭層内に2
00〜500nmを中心波長に持つ光を照射して光励起
触媒の活性を図ることを特徴とする脱臭フィルターの使
用方法。 - 【請求項9】 請求項7に記載した脱臭フィルターをフ
ィルター形状保持部材によりひだ折り状態に形状保持し
てなることを特徴とするフィルターエレメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106665A JPH11300126A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 脱臭フィルターおよびその使用方法ならびにフィルターエレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106665A JPH11300126A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 脱臭フィルターおよびその使用方法ならびにフィルターエレメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300126A true JPH11300126A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14439384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10106665A Pending JPH11300126A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 脱臭フィルターおよびその使用方法ならびにフィルターエレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11300126A (ja) |
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1998
- 1998-04-16 JP JP10106665A patent/JPH11300126A/ja active Pending
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