JPH11299904A - コネクター - Google Patents

コネクター

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JPH11299904A
JPH11299904A JP10110314A JP11031498A JPH11299904A JP H11299904 A JPH11299904 A JP H11299904A JP 10110314 A JP10110314 A JP 10110314A JP 11031498 A JP11031498 A JP 11031498A JP H11299904 A JPH11299904 A JP H11299904A
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Kazuhiro Abe
一博 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事故的に接続が解除された場合でも、針部か
らの薬液の漏れを容易に防止することのできるコネクタ
ーを提供する。 【解決手段】 内腔内に針部6を有し、基端部に外部と
遮断され針部6が穿刺されるゴム状弾性体56が取り付
けられた薬液流入口52を備えた混注部51の基端部に
着脱可能かつ摺動および回動可能に接続されるコネクタ
ー1において、コネクター1を混注部51に装着したと
きに針部6が後退して薬液の流路を開放し、コネクター
1を混注部51から離脱したときに針部6が前進して薬
液の流路を遮断するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸液ライン等に薬
液を一時的または長期的に注入したり、動・静脈ライン
から採血等を行う場合などに用いられる液体混注具およ
びカテーテル等の輸液手段に接続され、内腔内に設けた
針部により薬液等を混注部に流入するコネクターに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】中心静脈栄養療法をはじめとする各種の
栄養投与中において、他の薬液等を注入する場合、輸液
ルートの途中に予め備えておいた別ルートの輸液ライン
が接続された混注部を介して行う方法が通常用いられて
いる。この混注部に用いられる手段としては、輸液ライ
ンからの細菌の侵入を防止して感染の機会を減らすこと
が可能な外部とを遮断するセプタム、つまりゴム状弾性
体を有する混注部、例えばY型の液体混注具と、それに
接続されるコネクターとが使用されている。
【0003】図8は従来の代表的なY型の液体混注具お
よびそれに接続して用いられるコネクターの一部を断面
で示した外観図と、その作用説明図である。図におい
て、51はY型の液体混注具の本体を構成するハウジン
グで、混注口52と流出口53を両端部に有する管状体
であり、かつ一般的に中間部に分岐管54が形成されそ
の端部に注入口55を有している。56は混注口52を
封止するゴム状弾性体で、混注口52に嵌着されたキャ
ップ57によって混注口52に保持されている。58は
ハウジング51の外壁に設けられた二条の外ねじ、59
はハウジング51の外壁の外ねじ58より分岐管54側
に設けられ後述するコネクターのフード部の先端部を塞
ぐ段部である。
【0004】60はハウジング51の基端部である混注
口52側に接続されるコネクターで、内径がキャップ5
7の外径とほぼ等しい有蓋円筒状に形成され、その円筒
状の胴部内にハウジング51の混注口52側が摺動かつ
回動可能に嵌合され、ハウジング51の外ねじ58に螺
合する二条の内ねじ62が内壁に設けられたフード部6
1と、フード部61の蓋部外側のほぼ中心部に設けられ
たほぼ円筒状の連結部63と、ほぼ中心部に内腔64a
を有し、一方の端部に基部側が内腔64a内に嵌入され
てゴム状弾性体56に穿刺される針部65を備え、他方
の端部に混注時等に使用される延長チューブ66が接続
されて、針部65がフード部61内に位置するように連
結部63に連結された接続部64とからなっている。
【0005】そして、注入口55に延長チューブ67が
結合された分岐管54側をメインルートとし、主薬液は
このメインルートを通ってハウジング51の流出口53
に結合された延長チューブ68から患者側(血管など)
へ投与される。また、図8(b)に示すように、ハウジ
ング51の混注口52側にコネクター60のフード部6
1を嵌装し、外ねじ58および内ねじ62によりコネク
ター60をハウジング51に接続させつつゴム状弾性体
56に針部65を穿刺させた混注口52側を混注ルート
とし、他の薬液は延長チューブ66からこの混注ルート
を通ってハウジング51内の主薬液と混合しつつ流出口
53に結合された延長チューブ68から患者側(血管な
ど)へ持続的に投与される。
【0006】他の薬液の投与を終了する場合は、ハウジ
ング51に設けられた外ねじ58とコネクター60の内
ねじ62との螺合を緩めて、針部65がゴム状弾性体5
6から抜ける方向にコネクター60を引っ張り離脱させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のコ
ネクター60は、他の薬液の投与などを終了するために
Y型の液体混注具から離脱する際、コネクター60の延
長チューブ66からの薬液が針部65を通ってコネクタ
ー60の外部にこぼれ落ちたり、床等に垂れ落ちたりし
ないように、離脱の前に延長チューブ66をクランプし
て閉塞し液漏れを防いでいたが、この作業は煩わしいも
のであった。また、閉塞作業を簡単にするためにコネク
ター60に延長チューブ66からの薬液の投与を開始ま
たは停止するON/OFFスイッチを設けたものもある
が、クランプあるいはスイッチのOFFなどは医療従事
者が意図的に行うものであり、例えば輸液中にコネクタ
ー60の接続が緩んでハウジング51から外れてしまう
などの事故が発生した場合は、延長チューブ66をクラ
ンプして閉塞する等の操作を行うことができないため、
針部65からの輸液がベッドや床などに漏れて水浸しな
ってしまうなどの問題があった。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、意図的に接続を解除した場合はも
ちろんのこと、事故的に接続が外れた場合でも容易に針
部からの薬液の漏れを防止することのできるコネクター
を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコネクター
は、内腔内に針部を有し、基端部に外部と遮断され針部
が穿刺されるゴム状弾性体が取り付けられた薬液流入口
を備えた混注部の基端部に着脱可能かつ摺動および回動
可能に接続されるコネクターにおいて、コネクターを混
注部に装着したときに針部が後退して薬液の流路を開放
し、コネクターを混注部から離脱したときに針部が前進
して薬液の流路を遮断するものである。
【0010】本発明に係るコネクターは、内腔内に針部
を有し、基端部に外部と遮断され針部が穿刺されるゴム
状弾性体が取り付けられた薬液流入口を備えた混注部の
基端部に着脱可能かつ摺動および回動可能に接続される
コネクターにおいて、先端部に針部が設けられ、針部を
ゴム状弾性体に穿刺したときに生じる抵抗力により針部
を基部側に摺動させて基部側に接続された延長チューブ
から混注部への薬液の流路を開放するとともに、針部を
ゴム状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力により針
部を先端部側に摺動させて延長チューブから混注部への
薬液の流路を遮断する摺動手段を基部側に設けたもので
ある。
【0011】本発明に係るコネクターは、混注部の基端
部外側に着脱可能かつ摺動および回動可能に嵌合される
有蓋円筒状のフード部と、フード部の蓋部外側のほぼ中
心部に設けられ、延長チューブが接続されるほぼ円筒状
の連結部と、連結部の内腔内に摺動可能に嵌装された摺
動手段とにより構成したものである。
【0012】本発明に係るコネクターは、摺動手段を、
基部側近傍に軸方向に直交する貫通孔を有し、先端部側
のほぼ中心部に貫通孔に連通し針部の基部側が嵌入され
た内腔が設けられたスライド体により構成し、針部をゴ
ム状弾性体に穿刺したときに生じる抵抗力によりスライ
ド体を基部側に摺動させて貫通孔を延長チューブに連通
し、延長チューブから混注部への薬液の流路を貫通孔お
よび針部の内腔を介して開放するとともに、針部をゴム
状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力によりスライ
ド体を先端部側に摺動させて貫通孔を連結部の内腔壁に
より閉塞し、延長チューブから混注部への薬液の流路を
遮断するようにしたものである。
【0013】また、本発明に係るコネクターは、摺動手
段を、有蓋円筒状で先端部側が針状に形成され、基部側
近傍の側壁に複数の側孔を有する鈍針部により構成し、
針状の先端部をゴム状弾性体に穿刺したときに生じる抵
抗力により鈍針部を基部側に摺動させて側孔を延長チュ
ーブに連通し、延長チューブから混注部への薬液の流路
を側孔および鈍針部の内腔を介して開放するとともに、
針状の先端部をゴム状弾性体から抜去したときに生じる
抵抗力により鈍針部を先端部側に摺動させて側孔を連結
部の内腔壁により閉塞し、延長チューブから混注部への
薬液の流路を遮断するようにしたものである。
【0014】さらに、本発明に係るコネクターは、フー
ド部および混注部の基端部に、鈍針部の基部側および先
端部側へ摺動された位置を保持する保持手段を設けたも
のである。
【0015】本発明に係るコネクターは、混注部の基端
部外側に着脱可能かつ摺動および回動可能に嵌合される
有蓋円筒状のフード部と、フード部の蓋部外側のほぼ中
心部に設けられたほぼ円筒状の連結部と、先端部が連結
部の内腔内に嵌入され、基端部に延長チューブが接続さ
れて、内腔内に摺動手段が摺動可能に嵌装された接続部
とにより構成したものである。
【0016】本発明に係るコネクターは、接続部を、底
部のほぼ中心部に針部が挿通される挿通孔を有する有底
円筒状に形成し、底部内側に針部が軸方向に摺動および
回動可能に挿通されかつ延長チューブからの薬液の挿通
孔側への流出を阻止するシール弁体を設けるとともに、
摺動手段を、先端部側のほぼ中心部に針部の基部が嵌入
され、一方の対向する外側面が接続部の内腔壁に当接す
る円弧状で、他方の対向する外側面が接続部の内腔壁と
の間に間隙を有するほぼ平坦状に形成された保持部材に
より構成し、さらに、針部の保持部材近傍の側壁に複数
の側孔を設け、針部をゴム状弾性体に穿刺したときに生
じる抵抗力により保持部材を基部側に摺動させて側孔を
シール弁体より基部側に位置させ間隙を介して延長チュ
ーブに連通し、延長チューブから混注部への薬液の流路
を側孔および針部の内腔を介して開放するとともに、針
部をゴム状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力によ
り保持部材を先端部側に摺動させて側孔をシール弁体内
または先端部側に位置させ延長チューブとの連通を阻止
し、延長チューブから混注部への薬液の流路を遮断する
ようにしたものである。
【0017】また、本発明に係るコネクターは、接続部
をほぼ円筒状に形成するとともに、摺動手段を、基部側
近傍に軸方向に直交する貫通孔を有し、先端部側のほぼ
中心部に貫通孔に連通し針部の基部側が嵌入された内腔
を備え、貫通孔の内側に延長チューブからの薬液の貫通
孔への流入を阻止するシール部材が設けられた断面ほぼ
T字状のスライド部材と、つば部に延長チューブからの
薬液が通過する複数の通過孔が設けられた断面ほぼ凸字
状のばね保持部材と、スライド部材とばね保持部材との
間に介装され、スライド部材を先端部側に付勢するばね
部材とにより構成し、針部をゴム状弾性体に穿刺したと
きに生じる抵抗力によりばね部材を圧縮しながらスライ
ド部材を基部側に摺動させて貫通孔をばね保持部材の通
過孔を介して延長チューブに連通し、延長チューブから
混注部への薬液の流路を貫通孔および針部の内腔を介し
て開放するとともに、針部をゴム状弾性体から抜去した
ときに生じる抵抗力およびばね部材の付勢力によりスラ
イド部材を先端部側に摺動させて貫通孔をシール部材お
よび接続部の内腔壁により閉塞し、延長チューブから混
注部への薬液の流路を遮断するようにしたものである。
【0018】さらに、本発明に係るコネクターは、接続
部をほぼ円筒状に形成するとともに、摺動手段を基端部
に鋭角な突出部を有し、ほぼ中心部に針部の基部側が嵌
入された内腔を備えた断面ほぼ十字状のスライド部材に
より構成し、スライド部材の突出部近傍の接続部の内腔
内に延長チューブからの薬液の針部側への流出を阻止す
る弾性体からなる平面円盤状の弁体を設け、針部をゴム
状弾性体に穿刺したときに生じる抵抗力によりスライド
部材を基部側に摺動させてスライド部材の突出部を弁体
に貫通させ、針部の内腔を延長チューブに連通して延長
チューブから混注部への薬液の流路を針部の内腔を介し
て開放するとともに、針部をゴム状弾性体から抜去した
ときに生じる抵抗力によりスライド部材を先端部側に摺
動させてスライド部材の突出部を弁体から抜去させ、針
部の内腔の延長チューブへの連通を弁体により阻止し、
延長チューブから混注部への薬液の流路を遮断するよう
にしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1の断面図、Y型の液体混注具の外観図、それ
らの作用説明図およびA−A断面図である。なお、図8
で説明した従来例と同一部分には同じ符号を付し、説明
を省略する。
【0020】図において、1はY型の液体混注具の本体
を構成するハウジング51の基端部である混注口52側
に接続されるコネクターで、例えばポリカーボネートま
たはやや軟質のポリプロピレンなどの透明なプラスチッ
ク材料により構成されている。コネクター1は、内径が
ハウジング51の混注口52に嵌着されたキャップ57
の外径とほぼ等しい有蓋円筒状に形成され、その円筒状
の胴部内にハウジング51の混注口52側が摺動かつ回
動可能に嵌合され、ハウジング51の外壁に設けられた
二条の外ねじ58に螺合する二条の内ねじ3が内壁に設
けられたフード部2と、フード部2の蓋部外側のほぼ中
心部に設けられ、内腔4aのほぼ中央部に段部4bを有
し、先端部側内腔4aが基部側内腔4aより若干大径に
なるように形成されたほぼ円筒状の連結部4と、連結部
4の内腔4a内に摺動可能に嵌装され、先端部側にハウ
ジング51の混注口52を封止するゴム状弾性体56に
穿刺される針部6が設けられたスライド体5と、先端部
が連結部4に結合された延長チューブ7とにより構成さ
れている。
【0021】スライド体5は、例えば軟質プラスチック
からなり、基部側近傍に軸方向に直交する貫通孔5aが
設けられ、先端部側のほぼ中心部に貫通孔5aに連通し
針部6の基部側が嵌入される内腔5bが形成されてい
る。また、基部先端側に連結部4の基端部に係止するフ
ランジ部5cが設けられ、先端部先端側に連結部4の段
部4bに係止する係止部5dが形成されており、フラン
ジ部5cおよび係止部5dはスライド体5の先端部側お
よび基部側への摺動のストッパーとなっている。そし
て、コネクター1の未使用時において、スライド体5
は、図1(a)に示すように、フランジ部5cが連結部
4の基端部に係止し、貫通孔5aが連結部4の内腔4a
壁によって閉塞されるように位置されている。
【0022】このように構成されたこの実施の形態1に
おいて、主薬液の輸液中に他の薬液を持続的に混注する
場合、まず、患者の血管に留置した留置針の基部(図示
せず)に延長チューブ68の先端部を連結し、図1
(b)の矢印Xに示すように、主薬液を延長チューブ6
7からメインルートである注入口55へ送って分岐管5
4の内腔からハウジンク51の内腔へ送り、ハウジング
51の流出口53および延長チューブ68から患者側
(血管)に投与する。ついで、図1(b)に示すよう
に、ハウジング51の混注口52側にコネクター1のフ
ード部2を嵌合させつつ、ゴム状弾性体56に針部6を
ゴム状弾性体56のほぼ中心部に垂直に設けたスリット
に沿って穿刺させ、針部6の先端部がゴム状弾性体56
を貫通してハウジング51の内腔内に位置するように、
ハウジング51の外ねじ58にコネクター1の内ねじ3
を螺合させ接続する。
【0023】この時、貫通孔5aが連結部4の内腔4a
壁によって閉塞されるように位置されていたスライド体
5は、針部6をゴム状弾性体56に穿刺するときに生じ
る抵抗力によって後退つまり基部側(図1(b)の矢印
Yの方向)に摺動し、係止部5dが連結部4の段部4b
に係止することによってその位置に保持され、連結部4
の内腔4a壁によって閉塞されていた貫通孔5aは開放
し延長チューブ7に連通される。
【0024】そして、図1(b)の矢印Zに示すよう
に、延長チューブ7からの他の薬液をスライド体5の貫
通孔5aから針部6の内腔を通ってハウジング51の内
腔へ送り、メインルートからの主薬液とハウジング51
の内腔内で混合させつつ流出口53および延長チューブ
68から患者側(血管)に持続的に混注する。
【0025】持続的混注を終了する場合は、ハウジング
51の外ねじ58とコネクター1の内ねじ3との螺合を
緩めて、針部6がゴム状弾性体56から抜ける方向にコ
ネクター1を引っ張り離脱する。この時、貫通孔5aが
延長チューブ7に連通するように位置されていたスライ
ド体5は、針部6をゴム状弾性体56から抜去するとき
に生じる抵抗力によって前進つまり先端部側(図1
(b)の矢印Yの逆方向)に摺動し、フランジ部5cが
連結部4の基端部に係止することによってその位置に保
持され、延長チューブ7に連通し開放されていた貫通孔
5aは連結部4の内腔4a壁によって閉塞し、このスラ
イド体5によって延長チューブ7からの他の薬液の流路
が遮断される。
【0026】このように、コネクター1に、針部6をゴ
ム状弾性体56に穿刺するときに生じる抵抗力によって
基部側に摺動し、係止部5dが連結部4の段部4bに係
止することによってその位置に保持され、連結部4の内
腔4a壁によって閉塞されていた貫通孔5aを開放し延
長チューブ7に連通するとともに、針部6をゴム状弾性
体56から抜去するときに生じる抵抗力によって先端部
側に摺動し、フランジ部5cが連結部4の基端部に係止
することによってその位置に保持され、延長チューブ7
に連通し開放されていた貫通孔5aを連結部4の内腔4
a壁によって閉塞し延長チューブ7からの薬液の流路を
遮断するスライド体5を設けたので、意図的にハウジン
グ51との接続を解除した場合はもちろんのこと、事故
的に接続が外れた場合でも、スライド体5が先端部側に
摺動して貫通孔5aを連結部4の内腔4a壁によって閉
塞させ、延長チューブ7からの他の薬液の流路を自動的
に遮断することができる。これにより、意図的に接続を
解除する前に延長チューブ7をクランプして閉塞する等
の操作を行わずに接続を解除することができるため、コ
ネクター1の離脱操作を簡素化することができるととも
に、事故的に接続が外れた場合でも自動的に流路が遮断
されて薬液漏れのない使い勝手のよいコネクター1を得
ることができる。
【0027】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2の断面図、Y型の液体混注具の外観図およびそれらの
作用説明図、図3は図2のB部分の拡大図およびそのC
−C断面図で、この実施の形態2は、実施の形態1のス
ライド体5に代えて、先端部側が実施の形態1に係るコ
ネクター1の連結部4の内腔4a内に嵌入され、基部側
に実施の形態1に係る延長チューブ7が結合された接続
部8を備えたものである。
【0028】接続部8は、図3(a)に示すように、有
底円筒状に形成され、その底部のほぼ中心部に実施の形
態1に係る針部6が挿通される挿通孔8aが設けられて
おり、接続部8の底部内側には、軸方向に針部6が摺動
および回動可能に挿通され延長チューブ7からの薬液の
挿通孔8a側への流出を阻止するゴムの如き弾性体から
なるシール弁体9が設けられている。また、シール弁体
9および挿通孔8aに挿通される針部6は、基部側に例
えばポリプロピレンなどからなる保持部材10が嵌装さ
れ、保持部材10の近傍の側壁にはコネクター1を使用
したときに接続部8の内腔8bに連通する複数の側孔6
aが設けられている。保持部材10は、図3(b)に示
すように、一方の対向する外側面が接続部8の内腔8b
壁に当接する円弧状に形成され、他方の対向する外側面
が内腔8b壁との間に間隙Gを有するほぼ平坦状に形成
されている。また、図3(a)に示すように、保持部材
10の先端部側は若干縮径されており、コネクター1の
未使用時においては先端部側がシール弁体9に嵌入し、
延長チューブ7からの薬液が間隙Gを通って針部6の側
孔6aに流れ込むのを阻止している。
【0029】このように構成されたこの実施の形態2に
おいても、実施の形態1で説明した場合と同様に、主薬
液の輸液中に他の薬液を持続的に混注する場合、図2
(b)に示すように、ハウジング51の混注口52側に
コネクター1のフード部2を嵌合させつつ、ゴム状弾性
体56に針部6をスリットに沿って穿刺させ、針部6の
先端部がゴム状弾性体56を貫通してハウジング51の
内腔内に位置するように、ハウジング51の外ねじ58
にコネクター1の内ねじ3を螺合させ接続する。この
時、針部6はゴム状弾性体56に穿刺するときに生じる
抵抗力によって保持部材10とともに基部側(図3
(a)の矢印Yの方向)に摺動し、針部6の側孔6aは
接続部8の内腔8b内に位置して内腔8bに連通され
る。
【0030】そして、図2(b)および図3(a)の矢
印Zに示すように、延長チューブ7からの他の薬液を接
続部8の内腔8bおよび間隙Gから針部6の側孔6aを
介して針部6の内腔へ送り、さらにハウジング51の内
腔へ送って、メインルートからの主薬液とハウジング5
1の内腔内で混合させつつ流出口53および延長チュー
ブ68から患者側(血管)に持続的に混注する。
【0031】持続的混注を終了する場合は、ハウジング
51の外ねじ58とコネクター1の内ねじ3との螺合を
緩めて、針部6がゴム状弾性体56から抜ける方向にコ
ネクター1を引っ張り離脱する。この時、針部6はゴム
状弾性体56から抜去するときに生じる抵抗力によって
保持部材10とともに先端部側(図3(a)の矢印Yの
逆方向)に摺動し、保持部材10の先端部側がシール弁
体9に嵌入して針部6の側孔6aはシール弁体9および
挿通孔8a側に位置し、内腔8bとの連通が阻止されて
延長チューブ7からの他の薬液の流路が遮断される。
【0032】このように、コネクター1に、針部6をゴ
ム状弾性体56に穿刺するときに生じる抵抗力によって
基部側に摺動し、針部6の側孔6aを内腔8b内に位置
させて内腔8b等に連通させるとともに、針部6をゴム
状弾性体56から抜去するときに生じる摩擦抵抗力によ
って先端部側に摺動し、針部6の側孔6aをシール弁体
9および挿通孔8a側に位置させて内腔8b等との連通
を阻止させ、延長チューブ7からの他の薬液の流路を遮
断させる接続部8を設けたので、意図的および事故的に
ハウジング51との接続を解除した場合において、簡単
な操作で延長チューブ7からの他の薬液の流路を自動的
に遮断することができるコネクター1を得ることができ
る。
【0033】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3の断面図、Y型の液体混注具の外観図、D−D断面図
およびそれらの作用説明図で、この実施の形態3は、実
施の形態1のスライド体5に代えて、先端部側が実施の
形態1に係るコネクター1の連結部4の内腔4a内に嵌
入され、基部側に実施の形態1に係る延長チューブ7
(図示せず)が結合されるとともに、その内腔14aの
先端部側に実施の形態1に係る針部6を有するスライド
部材11と、ばね保持部材12と、両者11,12の間
に介装されるばね部材13とを有する接続部14を備え
たものである。
【0034】スライド部材11は、断面ほぼT字状に形
成され、その頭部に軸方向に直交する貫通孔11aが設
けられ、軸部のほぼ中心部に貫通孔11aに連通し針部
6の基部側が嵌入される内腔11bが形成されており、
頭部の貫通孔11aの内側には一対のOリング15,1
5が嵌装されていて、Oリング15,15によりコネク
ター1の未使用時における貫通孔11aの接続部14の
内腔14aとの連通を阻止している。また、頭部の下面
11cは接続部14の内腔14a内に形成された第1の
段部14bに当接して係止され、スライド部材11の先
端部側への摺動のストッパーとなっている。
【0035】ばね保持部材12は、底部に凹部12aを
有する断面ほぼ凸字状に形成され、そのつば部12bの
下面は接続部14の内腔14a内に形成された第2の段
部14cに当接して係止され、ばね保持部材12をその
位置に保持している。また、ばね保持部材12のつば部
12bには、図4(b)に示すように、延長チューブ7
からの他の薬液が通過する複数の通過孔12cが設けら
れている。
【0036】ばね部材13は、一方の端部がスライド部
材11の頭部の上面に結合され、他方の端部がばね保持
部材12の凹部12aの底部に結合されており、スライ
ド部材11を先端部側に付勢している。
【0037】このように構成されたこの実施の形態3に
おいても、実施の形態1で説明した場合と同様に、主薬
液の輸液中に他の薬液を持続的に混注する場合、図4
(c)に示すように、ハウジング51の混注口52側に
コネクター1のフード部2を嵌合させつつ、ゴム状弾性
体56に針部6をスリットに沿って穿刺させ、針部6の
先端部がゴム状弾性体56を貫通してハウジング51の
内腔内に位置するように、ハウジング51の外ねじ58
にコネクター1の内ねじ3を螺合させ接続する。この
時、ばね部材13によって先端部側に付勢されていたス
ライド部材11は、針部6をゴム状弾性体56に穿刺す
るときに生じる抵抗力によってばね部材13を圧縮しな
がら基部側(図4(c)の矢印Yの方向)に摺動し、貫
通孔11aは開放して接続部14の内腔14aおよびば
ね保持部材12の通過孔12cに連通される。
【0038】そして、図4(c)の矢印Zに示すよう
に、延長チューブ7からの他の薬液を接続部14の内腔
14aおよびばね保持部材12の通過孔12cから貫通
孔11aを介して針部6の内腔へ送り、さらにハウジン
グ51の内腔へ送って、メインルートからの主薬液とハ
ウジング51の内腔内で混合させつつ流出口53および
延長チューブ68から患者側(血管)に持続的に混注す
る。
【0039】持続的混注を終了する場合は、ハウジング
51の外ねじ58とコネクター1の内ねじ3との螺合を
緩めて、針部6がゴム状弾性体56から抜ける方向にコ
ネクター1を引っ張り離脱する。この時、スライド部材
11は針部6をゴム状弾性体56から抜去するときに生
じる抵抗力およびばね部材13の付勢力によって先端部
側(図4(c)の矢印Yの逆方向)に摺動し、貫通孔1
1aはOリング15,15によって接続部14の内腔1
4aとの連通が阻止され、延長チューブ7からの他の薬
液の流路が遮断される。
【0040】このように、コネクター1に、針部6をゴ
ム状弾性体56に穿刺するときに生じる抵抗力によって
基部側に摺動し、スライド部材11の貫通孔11aを開
放してばね保持部材12の通過孔12cに連通させると
ともに、針部6をゴム状弾性体56から抜去するときに
生じる抵抗力およびばね部材13の付勢力によって先端
部側に摺動し、貫通孔11aをOリング15,15によ
り接続部14の内腔14aとの連通を阻止して、延長チ
ューブ7からの他の薬液の流路を遮断させる接続部14
を設けたので、意図的および事故的にハウジング51と
の接続を解除した場合において、延長チューブ7からの
他の薬液の流路を自動的にかつ確実に遮断することがで
きるコネクター1を得ることができる。
【0041】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態
4の断面図、Y型の液体混注具の外観図およびそれらの
作用説明図で、この実施の形態4は、実施の形態3に係
る接続部14において、ばね保持部材12およびばね部
材13を省略し、断面ほぼT字状のスライド部材11に
代えて、頭部に鋭角な突出部16aを有する断面ほぼ十
字状で、そのほぼ中心部に針部6の基部側が嵌入される
内腔16bが形成されたスライド部材16を設けるとと
もに、接続部14の内腔14aのほぼ中間部に軸方向に
スリット17aを有しゴムの如き弾性体からなる平面円
盤状の弁体17を嵌装し、コネクター1の未使用時にお
いてこの弁体17により延長チューブ7からの他の薬液
の流路を遮断するように構成されている。
【0042】なお、弁体17は接続部14の内腔14a
の基部側に嵌入されるほぼ円筒状の弁押さえ部材18に
よってその位置に保持されており、延長チューブ7は弁
押さえ部材18の内腔内に嵌入されて結合される。ま
た、スライド部材16の頭部の下面16cは接続部14
の内腔14a内に形成された第1の段部14bに当接し
て係止され、スライド部材16の先端部側への摺動のス
トッパーとなっており、頭部の上面16dは弁体17の
下面に当接して係止され、スライド部材16の基部側へ
の摺動のストッパーとなっている。
【0043】このように構成されたこの実施の形態4に
おいても、実施の形態3で説明した場合と同様に、主薬
液の輸液中に他の薬液を持続的に混注する場合、図5
(b)に示すように、ハウジング51の混注口52側に
コネクター1のフード部2を嵌合させつつ、ゴム状弾性
体56に針部6をスリットに沿って穿刺させ、針部6の
先端部がゴム状弾性体56を貫通してハウジング51の
内腔内に位置するように、ハウジング51の外ねじ58
にコネクター1の内ねじ3を螺合させ接続する。この
時、接続部14の先端部側に位置していたスライド部材
16は、針部6をゴム状弾性体56に穿刺するときに生
じる抵抗力によって基部側(図5(b)の矢印Yの方
向)に摺動して突出部16aが弁体17のスリット17
aに沿って貫通し、頭部の上面16dが弁体17の下面
に係止することによってその位置に保持されて、針部6
の内腔は延長チューブ7に連通される。
【0044】そして、図5(b)の矢印Zに示すよう
に、延長チューブ7からの他の薬液を針部6の内腔から
ハウジング51の内腔へ送り、メインルートからの主薬
液とハウジング51の内腔内で混合させつつ流出口53
および延長チューブ68から患者側(血管)に持続的に
混注する。
【0045】持続的混注を終了する場合は、ハウジング
51の外ねじ58とコネクター1の内ねじ3との螺合を
緩めて、針部6がゴム状弾性体56から抜ける方向にコ
ネクター1を引っ張り離脱する。この時、接続部14の
基部側に位置していたスライド部材16は、針部6をゴ
ム状弾性体56から抜去するときに生じる抵抗力によっ
て先端部側(図5(b)の矢印Yの逆方向)に摺動して
突出部16aが弁体17から抜去し、頭部の下面16c
が接続部14の第1の段部14bに係止することによっ
てその位置に保持されて、針部6の内腔は弁体17によ
り延長チューブ7との連通が阻止され、延長チューブ7
からの他の薬液の流路が遮断される。
【0046】このように、コネクター1に、針部6をゴ
ム状弾性体56に穿刺するときに生じる抵抗力によって
基部側に摺動し、突出部16aが弁体17を貫通して針
部6の内腔を延長チューブ7と連通させるとともに、針
部6をゴム状弾性体56から抜去するときに生じる抵抗
力によって先端部側に摺動し、突出部16aが弁体17
から抜去して針部6の内腔の延長チューブ7との連通を
弁体17により阻止させ、延長チューブ7からの他の薬
液の流路を遮断させる接続部14を設けたので、意図的
および事故的にハウジング51との接続を解除した場合
において、延長チューブ7からの他の薬液の流路を自動
的にかつ確実に遮断することができるコネクター1を得
ることができる。
【0047】実施の形態5.図6は本発明の実施の形態
5の外観図、注入用コネクターの外観図および本発明の
実施の形態5のE−E断面図、図7は本発明の実施の形
態5と注入用コネクターとの作用説明図およびそのF−
F断面図である。図において、21は例えばカテーテル
(図示せず)の基端部に連結される注入用コネクター3
1などに接続されるコネクターで、例えばポリカーボネ
ートまたはやや軟質のポリプロピレンなどの透明なプラ
スチック材料により構成されている。
【0048】コネクター21は、内径が注入用コネクタ
ー31のハウジング32の基部の外径とほぼ等しい有蓋
円筒状に形成され、その円筒状の胴部内にハウジング3
2の基部が摺動かつ回動可能に嵌合されるフード部22
と、フード部22の蓋部外側のほぼ中心部に設けられ、
内腔23aの先端部近傍に段部23bを有するメスルア
ー状に形成された連結部23と、連結部23の内腔23
a内に摺動可能に嵌装され、有蓋円筒状で先端部24a
の外壁の外径が先端に向かって縮径された針状に形成さ
れ、基部側近傍の側壁にコネクター21の未使用時にお
いて連結部23の内腔23a壁により閉塞される複数の
側孔24bを有し、側壁のほぼ中間部に連結部23の段
部23bに係止する係止爪24cが設けられた鈍針部2
4とを備えている。また、フード部22の胴部の先端側
には、ほぼト字状の溝部25cを設け、そのほぼ中間部
に分岐した溝の端部に係止孔25aを有し、上端部に係
合孔25bを形成した係合部25が設けられている。
【0049】注入用コネクター31のハウジング32
は、その内腔内に両端部に注入口33aと流出口33b
をそれぞれ有する筒状中空体33が一体に設けられ、注
入口33aと内腔基部側との間に、ほぼ中心部に垂直に
設けられたスリットを有しこのスリットに沿ってコネク
ター21の鈍針部24が穿刺されるゴム状弾性体34が
固定されている。そして、ハウジング32の基部外壁に
はコネクター21の係合部25に係止する突起部32b
が設けられており、この突起部32bを係合部25の溝
部25cに嵌入して係止孔25aに係止したときは、コ
ネクター21の鈍針部24の先端部24aがゴム状弾性
体34に穿刺され、先端部24aが筒状中空体33の注
入口33aに嵌入されてその状態が維持される。また、
ハウジング32の内腔先端側の内壁には例えばカテーテ
ルの基端部に連結するためのねじ部32cが設けられて
いる。
【0050】このように構成されたこの実施の形態5に
おいて、主薬液の輸液を行う場合、図7に示すように、
患者の血管に留置したカテーテルの基端部に連結された
注入用コネクター31のハウジング32の基部に、連結
部23に延長チューブ(図示せず)が接続されたコネク
ター21のフード部22を嵌合させつつ、ゴム状弾性体
34に鈍針部24の先端部24aをスリットに沿って穿
刺させ、注入用コネクター31の突起部32bをコネク
ター21の係合部25の係止孔25aに係止して、鈍針
部24の先端部24aを筒状中空体33の注入口33a
に嵌入して維持させる。
【0051】この時、側孔24bが連結部23の内腔2
3a壁によって閉塞されるように位置されていた鈍針部
24は、ゴム状弾性体56に穿刺するときに生じる抵抗
力によって基部側(図7(b)の矢印Yの方向)に摺動
し、係止爪24cが連結部23の段部23bに係止する
ことによってその位置に保持され、連結部23の内腔2
3a壁によって閉塞されていた側孔24bは開放し連結
部23に結合された延長チューブ(図示せず)に連通さ
れる。
【0052】そして、図7(b)の矢印Zに示すよう
に、延長チューブからの主薬液を鈍針部24の側孔24
bから鈍針部24の内腔を通って筒状中空体33の内腔
へ送り、筒状中空体33の流出口33bおよびカテーテ
ルから患者側(血管)に注入する。
【0053】輸液を終了する場合は、注入用コネクター
31の突起部32bとコネクター21の係合部25の係
止孔25aとの係止を解除して、鈍針部24の先端部2
4aがゴム状弾性体34から抜ける方向にコネクター2
1を引っ張り離脱する。この時、側孔24bが延長チュ
ーブに連通するように位置されていた鈍針部24は、ゴ
ム状弾性体34から抜去するときに生じる抵抗力によっ
て先端部側(図7(b)の矢印Yの逆方向)に摺動し、
延長チューブに連通し開放されていた側孔24bは連結
部23の内腔23a壁によって閉塞し、延長チューブか
らの主薬液の流路が遮断される。
【0054】このように、コネクター21に、先端部2
4aをゴム状弾性体34に穿刺するときに生じる抵抗力
によって基部側に摺動し、係止爪24cが連結部23の
段部23bに係止することによってその位置に保持さ
れ、連結部23の内腔23a壁によって閉塞されていた
側孔24bを開放し連結部23に結合された延長チュー
ブに連通するとともに、先端部24aをゴム状弾性体3
4から抜去するときに生じる抵抗力によって先端部側に
摺動し、延長チューブに連通し開放されていた側孔24
bを連結部23の内腔23a壁によって閉塞し延長チュ
ーブからの薬液の流路を遮断する鈍針部24を設けたの
で、意図的および事故的に注入用コネクター31との接
続を解除した場合において、連結部23に結合された延
長チューブからの薬液の流路を自動的に遮断することが
できる使い勝手のよいコネクター21を得ることができ
る。
【0055】なお、上述の実施の形態ではコネクター1
をY型の液体混注具に接続し、コネクター21を注入用
コネクター31に接続した場合を例示して説明したが、
コネクター1を注入用コネクター31に、コネクター2
1をY型の液体混注具に接続してもよく、それぞれ同様
の効果を奏する。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明に係るコネクター
は、内腔内に針部を有し、基端部に外部と遮断され針部
が穿刺されるゴム状弾性体が取り付けられた薬液流入口
を備えた混注部の基端部に着脱可能かつ摺動および回動
可能に接続されるコネクターにおいて、コネクターを混
注部に装着したときに針部が後退して薬液の流路を開放
し、コネクターを混注部から離脱したときに針部が前進
して薬液の流路を遮断するので、意図的に接続を解除し
た場合はもちろんのこと、事故的に接続が外れた場合で
も針部からの薬液漏れを防止することができるコネクタ
ーを得ることができる。
【0057】本発明に係るコネクターは、取り付けられ
た薬液流入口を備えた混注部の基端部に着脱可能かつ摺
動および回動可能に接続されるコネクターにおいて、先
端部に針部が設けられ、針部をゴム状弾性体に穿刺した
ときに生じる抵抗力により針部を基部側に摺動させて基
部側に接続された延長チューブから混注部への薬液の流
路を開放するとともに、針部をゴム状弾性体から抜去し
たときに生じる抵抗力により針部を先端部側に摺動させ
て延長チューブから混注部への薬液の流路を遮断する摺
動手段を基部側に設けたので、事故的に接続が外れた場
合でもゴム状弾性体の抵抗力により摺動手段が自動的に
摺動して薬液の流路を遮断することができるため、針部
からの薬液漏れを防止することができる。
【0058】本発明に係るコネクターは、混注部の基端
部外側に着脱可能かつ摺動および回動可能に嵌合される
有蓋円筒状のフード部と、フード部の蓋部外側のほぼ中
心部に設けられ、延長チューブが接続されるほぼ円筒状
の連結部と、連結部の内腔内に摺動可能に嵌装された摺
動手段とにより構成したので、簡単な構造で針部からの
薬液漏れを防止することができるコネクターを得ること
ができる。
【0059】本発明に係るコネクターは、摺動手段を、
基部側近傍に軸方向に直交する貫通孔を有し、先端部側
のほぼ中心部に貫通孔に連通し針部の基部側が嵌入され
た内腔が設けられたスライド体により構成し、針部をゴ
ム状弾性体に穿刺したときに生じる抵抗力によりスライ
ド体を基部側に摺動させて貫通孔を延長チューブに連通
し、延長チューブから混注部への薬液の流路を貫通孔お
よび針部の内腔を介して開放するとともに、針部をゴム
状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力によりスライ
ド体を先端部側に摺動させて貫通孔を連結部の内腔壁に
より閉塞し、延長チューブから混注部への薬液の流路を
遮断するようにしたので、事故的に接続が外れた場合で
も、ゴム状弾性体の抵抗力によってスライド体が先端部
側に摺動して貫通孔を連結部の内腔壁によって閉塞さ
せ、延長チューブからの他の薬液の流路を自動的に遮断
することができ、薬液漏れのない使い勝手のよいコネク
ターを得ることができる。
【0060】また、本発明に係るコネクターは、摺動手
段を、有蓋円筒状で先端部側が針状に形成され、基部側
近傍の側壁に複数の側孔を有する鈍針部により構成し、
針状の先端部をゴム状弾性体に穿刺したときに生じる抵
抗力により鈍針部を基部側に摺動させて側孔を延長チュ
ーブに連通し、延長チューブから混注部への薬液の流路
を側孔および鈍針部の内腔を介して開放するとともに、
針状の先端部をゴム状弾性体から抜去したときに生じる
抵抗力により鈍針部を先端部側に摺動させて側孔を連結
部の内腔壁により閉塞し、延長チューブから混注部への
薬液の流路を遮断するようにしたので、意図的および事
故的に接続が解除された場合において、ゴム状弾性体の
抵抗力により鈍針部を先端部側に摺動して薬液の流路を
自動的に遮断することができ、使い勝手のよいコネクタ
ーを得ることができる。
【0061】さらに、本発明に係るコネクターは、フー
ド部および混注部の基端部に、鈍針部の基部側および先
端部側へ摺動された位置を保持する保持手段を設けたの
で、ゴム状弾性体の抵抗力により抜けやすい鈍針部でも
摺動された位置に確実に保持することができる。
【0062】本発明に係るコネクターは、混注部の基端
部外側に着脱可能かつ摺動および回動可能に嵌合される
有蓋円筒状のフード部と、フード部の蓋部外側のほぼ中
心部に設けられたほぼ円筒状の連結部と、先端部が連結
部の内腔内に嵌入され、基端部に延長チューブが接続さ
れて、内腔内に摺動手段が摺動可能に嵌装された接続部
とにより構成したので、簡単な構造で針部からの薬液漏
れを防止することができるコネクターを得ることができ
る。
【0063】本発明に係るコネクターは、接続部を、底
部のほぼ中心部に針部が挿通される挿通孔を有する有底
円筒状に形成し、底部内側に針部が軸方向に摺動および
回動可能に挿通されかつ延長チューブからの薬液の挿通
孔側への流出を阻止するシール弁体を設けるとともに、
摺動手段を、先端部側のほぼ中心部に針部の基部が嵌入
され、一方の対向する外側面が接続部の内腔壁に当接す
る円弧状で、他方の対向する外側面が接続部の内腔壁と
の間に間隙を有するほぼ平坦状に形成された保持部材に
より構成し、さらに、針部の保持部材近傍の側壁に複数
の側孔を設け、針部をゴム状弾性体に穿刺したときに生
じる抵抗力により保持部材を基部側に摺動させて側孔を
シール弁体より基部側に位置させ間隙を介して延長チュ
ーブに連通し、延長チューブから混注部への薬液の流路
を側孔および針部の内腔を介して開放するとともに、針
部をゴム状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力によ
り保持部材を先端部側に摺動させて側孔をシール弁体内
または先端部側に位置させ延長チューブとの連通を阻止
し、延長チューブから混注部への薬液の流路を遮断する
ようにしたので、事故的に接続が解除された場合でも、
ゴム状弾性体の抵抗力によって保持部材を先端部側に摺
動し、薬液の流路を簡単にかつ自動的に遮断することが
できるコネクターを得ることができる。
【0064】また、本発明に係るコネクターは、接続部
をほぼ円筒状に形成するとともに、摺動手段を、基部側
近傍に軸方向に直交する貫通孔を有し、先端部側のほぼ
中心部に貫通孔に連通し針部の基部側が嵌入された内腔
を備え、貫通孔の内側に延長チューブからの薬液の貫通
孔への流入を阻止するシール部材が設けられた断面ほぼ
T字状のスライド部材と、つば部に延長チューブからの
薬液が通過する複数の通過孔が設けられた断面ほぼ凸字
状のばね保持部材と、スライド部材とばね保持部材との
間に介装され、スライド部材を先端部側に付勢するばね
部材とにより構成し、針部をゴム状弾性体に穿刺したと
きに生じる抵抗力によりばね部材を圧縮しながらスライ
ド部材を基部側に摺動させて貫通孔をばね保持部材の通
過孔を介して延長チューブに連通し、延長チューブから
混注部への薬液の流路を貫通孔および針部の内腔を介し
て開放するとともに、針部をゴム状弾性体から抜去した
ときに生じる抵抗力およびばね部材の付勢力によりスラ
イド部材を先端部側に摺動させて貫通孔をシール部材お
よび接続部の内腔壁により閉塞し、延長チューブから混
注部への薬液の流路を遮断するようにしたので、事故的
に接続が解除された場合でも、ゴム状弾性体の抵抗力に
よってスライド部材を先端部側に摺動し、薬液の流路を
自動的にかつ確実に遮断することができるコネクターを
得ることができる。
【0065】さらに、本発明に係るコネクターは、接続
部をほぼ円筒状に形成するとともに、摺動手段を基端部
に鋭角な突出部を有し、ほぼ中心部に針部の基部側が嵌
入された内腔を備えた断面ほぼ十字状のスライド部材に
より構成し、スライド部材の突出部近傍の接続部の内腔
内に延長チューブからの薬液の針部側への流出を阻止す
る弾性体からなる平面円盤状の弁体を設け、針部をゴム
状弾性体に穿刺したときに生じる抵抗力によりスライド
部材を基部側に摺動させてスライド部材の突出部を弁体
に貫通させ、針部の内腔を延長チューブに連通して延長
チューブから混注部への薬液の流路を針部の内腔を介し
て開放するとともに、針部をゴム状弾性体から抜去した
ときに生じる抵抗力によりスライド部材を先端部側に摺
動させてスライド部材の突出部を弁体から抜去させ、針
部の内腔の延長チューブへの連通を弁体により阻止し、
延長チューブから混注部への薬液の流路を遮断するよう
にしたので、事故的に接続が解除された場合でも、ゴム
状弾性体の抵抗力によってスライド部材が先端部側に摺
動し弁体により薬液の流路を自動的にかつ確実に遮断す
ることができるコネクターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の断面図、Y型の液体混
注具の外観図、それらの作用説明図およびA−A断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態2の断面図、Y型の液体混
注具の外観図およびそれらの作用説明図である。
【図3】図2のB部分の拡大図およびそのC−C断面図
である。
【図4】本発明の実施の形態3の断面図、Y型の液体混
注具の外観図、D−D断面図およびそれらの作用説明図
である。
【図5】本発明の実施の形態4の断面図、Y型の液体混
注具の外観図およびそれらの作用説明図である。
【図6】本発明の実施の形態5の外観図、注入用コネク
ターの外観図および本発明の実施の形態5のE−E断面
図である。
【図7】本発明の実施の形態5と注入用コネクターとの
作用説明図およびそのF−F断面図である。
【図8】従来の代表的なY型の液体混注具およびそれに
接続して用いられるコネクターの一部を断面で示した外
観図と、その作用説明図である。
【符号の説明】
1,21 コネクター 2,22 フード部 4,23 連結部 4a,23a 内腔 5 スライド体 5a 貫通孔 5b 内腔 6 針部 6a 側孔 7 延長チューブ 8,14 接続部 8a 挿通孔 8b 内腔 9 シール弁体 10 保持部材 14a 内腔 11,16 スライド部材 11a 貫通孔 11b 内腔 12 ばね保持部材 12b つば部 12c 通過孔 13 ばね部材 15 Oリング 16a 突出部 16b 内腔 17 弁体 17a スリット 24 鈍針部 24a 先端部 24b 側孔 25 係合部 31 注入用コネクター 32b 突起部 33a 注入口 34,56 ゴム状弾性体 52 混注口 G 間隙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内腔内に針部を有し、基端部に外部と遮
    断され前記針部が穿刺されるゴム状弾性体が取り付けら
    れた薬液流入口を備えた混注部の該基端部に着脱可能か
    つ摺動および回動可能に接続されるコネクターにおい
    て、 該コネクターを前記混注部に装着したときに前記針部が
    後退して薬液の流路を開放し、前記コネクターを前記混
    注部から離脱したときに前記針部が前進して薬液の流路
    を遮断することを特徴とするコネクター。
  2. 【請求項2】 内腔内に針部を有し、基端部に外部と遮
    断され前記針部が穿刺されるゴム状弾性体が取り付けら
    れた薬液流入口を備えた混注部の該基端部に着脱可能か
    つ摺動および回動可能に接続されるコネクターにおい
    て、 先端部に前記針部が設けられ、該針部を前記ゴム状弾性
    体に穿刺したときに生じる抵抗力により針部を基部側に
    摺動させて該基部側に接続された延長チューブから前記
    混注部への薬液の流路を開放するとともに、前記針部を
    前記ゴム状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力によ
    り針部を先端部側に摺動させて前記延長チューブから前
    記混注部への薬液の流路を遮断する摺動手段を基部側に
    設けたことを特徴とするコネクター。
  3. 【請求項3】 混注部の基端部外側に着脱可能かつ摺動
    および回動可能に嵌合される有蓋円筒状のフード部と、
    該フード部の蓋部外側のほぼ中心部に設けられ、前記延
    長チューブが接続されるほぼ円筒状の連結部と、該連結
    部の内腔内に摺動可能に嵌装された前記摺動手段とによ
    り構成したことを特徴とする請求項2記載のコネクタ
    ー。
  4. 【請求項4】 摺動手段を、基部側近傍に軸方向に直交
    する貫通孔を有し、先端部側のほぼ中心部に前記貫通孔
    に連通し前記針部の基部側が嵌入された内腔が設けられ
    たスライド体により構成し、前記針部を前記ゴム状弾性
    体に穿刺したときに生じる抵抗力により前記スライド体
    を基部側に摺動させて前記貫通孔を前記延長チューブに
    連通し、該延長チューブから前記混注部への薬液の流路
    を前記貫通孔および針部の内腔を介して開放するととも
    に、前記針部を前記ゴム状弾性体から抜去したときに生
    じる抵抗力により前記スライド体を先端部側に摺動させ
    て前記貫通孔を前記連結部の内腔壁により閉塞し、前記
    延長チューブから前記混注部への薬液の流路を遮断する
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載のコネクタ
    ー。
  5. 【請求項5】 摺動手段を、有蓋円筒状で先端部側が針
    状に形成され、基部側近傍の側壁に複数の側孔を有する
    鈍針部により構成し、前記針状の先端部を前記ゴム状弾
    性体に穿刺したときに生じる抵抗力により前記鈍針部を
    基部側に摺動させて前記側孔を前記延長チューブに連通
    し、該延長チューブから前記混注部への薬液の流路を前
    記側孔および鈍針部の内腔を介して開放するとともに、
    前記針状の先端部を前記ゴム状弾性体から抜去したとき
    に生じる抵抗力により前記鈍針部を先端部側に摺動させ
    て前記側孔を前記連結部の内腔壁により閉塞し、前記延
    長チューブから前記混注部への薬液の流路を遮断するよ
    うにしたことを特徴とする請求項3記載のコネクター。
  6. 【請求項6】 フード部および混注部の基端部に、前記
    鈍針部の基部側および先端部側へ摺動された位置を保持
    する保持手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の
    コネクター。
  7. 【請求項7】 混注部の基端部外側に着脱可能かつ摺動
    および回動可能に嵌合される有蓋円筒状のフード部と、
    該フード部の蓋部外側のほぼ中心部に設けられたほぼ円
    筒状の連結部と、先端部が該連結部の内腔内に嵌入さ
    れ、基端部に前記延長チューブが接続されて、内腔内に
    前記摺動手段が摺動可能に嵌装された接続部とにより構
    成したことを特徴とする請求項2記載のコネクター。
  8. 【請求項8】 接続部を、底部のほぼ中心部に前記針部
    が挿通される挿通孔を有する有底円筒状に形成し、前記
    底部内側に前記針部が軸方向に摺動および回動可能に挿
    通されかつ前記延長チューブからの薬液の前記挿通孔側
    への流出を阻止するシール弁体を設けるとともに、前記
    摺動手段を、先端部側のほぼ中心部に前記針部の基部が
    嵌入され、一方の対向する外側面が前記接続部の内腔壁
    に当接する円弧状で、他方の対向する外側面が前記接続
    部の内腔壁との間に間隙を有するほぼ平坦状に形成され
    た保持部材により構成し、さらに、前記針部の該保持部
    材近傍の側壁に複数の側孔を設け、 前記針部を前記ゴム状弾性体に穿刺したときに生じる抵
    抗力により前記保持部材を基部側に摺動させて前記側孔
    を前記シール弁体より基部側に位置させ前記間隙を介し
    て前記延長チューブに連通し、該延長チューブから前記
    混注部への薬液の流路を前記側孔および針部の内腔を介
    して開放するとともに、前記針部を前記ゴム状弾性体か
    ら抜去したときに生じる抵抗力により前記保持部材を先
    端部側に摺動させて前記側孔を前記シール弁体内または
    先端部側に位置させ前記延長チューブとの連通を阻止
    し、前記延長チューブから前記混注部への薬液の流路を
    遮断するようにしたことを特徴とする請求項7記載のコ
    ネクター。
  9. 【請求項9】 接続部をほぼ円筒状に形成するととも
    に、前記摺動手段を、基部側近傍に軸方向に直交する貫
    通孔を有し、先端部側のほぼ中心部に前記貫通孔に連通
    し前記針部の基部側が嵌入された内腔を備え、前記貫通
    孔の内側に前記延長チューブからの薬液の該貫通孔への
    流入を阻止するシール部材が設けられた断面ほぼT字状
    のスライド部材と、つば部に前記延長チューブからの薬
    液が通過する複数の通過孔が設けられた断面ほぼ凸字状
    のばね保持部材と、前記スライド部材と前記ばね保持部
    材との間に介装され、前記スライド部材を先端部側に付
    勢するばね部材とにより構成し、 前記針部を前記ゴム状弾性体に穿刺したときに生じる抵
    抗力により前記ばね部材を圧縮しながら前記スライド部
    材を基部側に摺動させて前記貫通孔を前記ばね保持部材
    の通過孔を介して前記延長チューブに連通し、該延長チ
    ューブから前記混注部への薬液の流路を前記貫通孔およ
    び針部の内腔を介して開放するとともに、前記針部を前
    記ゴム状弾性体から抜去したときに生じる抵抗力および
    前記ばね部材の付勢力により前記スライド部材を先端部
    側に摺動させて前記貫通孔を前記シール部材および前記
    接続部の内腔壁により閉塞し、前記延長チューブから前
    記混注部への薬液の流路を遮断するようにしたことを特
    徴とする請求項7記載のコネクター。
  10. 【請求項10】 接続部をほぼ円筒状に形成するととも
    に、前記摺動手段を基端部に鋭角な突出部を有し、ほぼ
    中心部に前記針部の基部側が嵌入された内腔を備えた断
    面ほぼ十字状のスライド部材により構成し、該スライド
    部材の突出部近傍の前記接続部の内腔内に前記延長チュ
    ーブからの薬液の前記針部側への流出を阻止する弾性体
    からなる平面円盤状の弁体を設け、 前記針部を前記ゴム状弾性体に穿刺したときに生じる抵
    抗力により前記スライド部材を基部側に摺動させて該ス
    ライド部材の突出部を前記弁体に貫通させ、前記針部の
    内腔を前記延長チューブに連通して該延長チューブから
    前記混注部への薬液の流路を前記針部の内腔を介して開
    放するとともに、前記針部を前記ゴム状弾性体から抜去
    したときに生じる抵抗力により前記スライド部材を先端
    部側に摺動させて該スライド部材の突出部を前記弁体か
    ら抜去させ、前記針部の内腔の前記延長チューブへの連
    通を前記弁体により阻止し、前記延長チューブから前記
    混注部への薬液の流路を遮断するようにしたことを特徴
    とする請求項7記載のコネクター。
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