JPH11295712A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11295712A
JPH11295712A JP9765198A JP9765198A JPH11295712A JP H11295712 A JPH11295712 A JP H11295712A JP 9765198 A JP9765198 A JP 9765198A JP 9765198 A JP9765198 A JP 9765198A JP H11295712 A JPH11295712 A JP H11295712A
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liquid crystal
substrate
light
shielding layer
display device
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Application number
JP9765198A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Yanagawa
和彦 柳川
Keiichiro Ashizawa
啓一郎 芦沢
Masayuki Hikiba
正行 引場
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の有効表示領域の外周からの光
漏れを防止する。 【解決手段】 一対の基板SUB2,SUB1の少なく
とも一方の基板の内面に画素選択用の電極群および配線
電極群を有し、他方の基板の内面に内面遮光層BMで区
画された複数色のカラーフィルタFILを有し、当該一
対の基板の対向間隙に液晶層LCを挟持した液晶パネル
PNLと、配線電極群を介して当該電極群に画素選択用
の電圧を印加する駆動回路とを少なくとも具備し、他方
の基板の内面遮光層BMが、当該上基板の有効表示領域
の周囲にも形成されていると共に、その外面に当該基板
の端面から少なくとも内面遮光層BMの外周側端面に対
応する位置に至る領域に形成した外面遮光層FMSを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に有効表示領域の周辺からの光漏れを防止して表
示品質を向上させた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型コンピユータやディスプレイモ
ニター用の高精細かつカラー表示が可能な表示装置とし
て液晶表示装置が広く採用されている。
【0003】液晶表示装置には平行配置された多数の電
極を形成した一対の基板を、当該電子銃が交差する如く
貼り合わせ、貼り合わせ間隙に液晶を挟持した単純マト
リクス型の液晶表示装置(一般に、STN型液晶表示装
置と称する)と、単位画素毎に画素選択用のスイッチン
グ素子を設けたアクティブマトリクス型液晶表示装置と
がある。
【0004】特に、アクティブマトリクス型液晶表示装
置としては、ツイステッドネマチック(TN)方式に代
表されるように、画素選択用の電極群が上下一対の基板
のそれぞれに形成した液晶パネルを用いた、所謂縦電界
方式液晶表示装置(一般に、TN方式液晶表示装置と称
する)と、画素選択用の電極群が上下一対の基板の一方
のみに形成されている液晶パネルを用いた、所謂横電界
方式液晶表示装置(一般に、IPS方式液晶表示装置と
称する)とがある。
【0005】前者のTN方式液晶表示装置を構成する液
晶パネルは、一対(2枚)の基板内で液晶が90°ねじ
れて配向されており、その液晶パネルの上下基板の外面
に吸収軸方向をクロスニコル配置し、かつ入射側の吸収
軸をラビング方向に平行または直交させた2枚の偏光板
を積層している。ラビング方向と偏光板の吸収軸が平行
な場合は‘O’モード、垂直な場合は‘E’モードと呼
ばれる。
【0006】このようなTN方式の液晶表示装置は、電
圧無印加時で入射光は入射側偏光板で直線偏光となり、
この直線偏光は液晶層のねじれに沿って伝播し、出射側
偏光板の透過軸が当該直線偏光の方位角と一致している
場合は直線偏光は全て出射して白表示となる(所謂、ノ
ーマリオープン配置)。
【0007】また、電圧印加時は、液晶層を構成する液
晶分子軸の平均的な配向方向を示す単位ベクトルの向き
(ダイレクター)は基板面と垂直な方向を向き、入射側
直線偏光の方位角は変わらないため出射側偏光板の吸収
軸と一致するため黒表示となる。(1991年、工業調
査会発行「液晶の基礎と応用」参照)。
【0008】一方、一対の基板の一方にのみ画素選択用
の電極群や電極配線群を形成し、当該基板上で隣接する
電極間(画素電極と対向電極の間)に電圧を印加して液
晶層を基板面と平行な方向にスイッチングするIPS方
式の液晶表示装置では、電圧無印加時に黒表示となるよ
うに偏光板が配置されている(所謂、ノーマリクローズ
配置)。
【0009】このIPS方式液晶表示装置の液晶層は、
初期状態で基板面と平行なホモジニアス配向で、かつ基
板と平行な平面で液晶層のダイレクターは電圧無印加時
で電極配線方向と平行または幾分角度を有し、電圧印加
時で液晶層のダイレクターの向きが電圧の印加に伴い電
極配線方向と垂直な方向に移行し、液晶層のダイレクタ
ー方向が電圧無印加時のダイレクター方向に比べて45
°電極配線方向に傾斜したとき、当該電圧印加時の液晶
層は、まるで1/2波長板のように偏光の方位角を90
°回転させ、出射側偏向板の透過軸と偏光の方位角が一
致して白表示となる。
【0010】このIPS方式液晶表示装置は、視野角に
おいても色相やコントラストの変化が少なく、広視野角
化が図られるという特徴を有している(特開平5−50
5247号公報参照)。
【0011】上記IPS方式液晶表示装置では、基板と
平行な電界を形成する必要があるため、画素電極と基準
電極とを一方の基板上に櫛歯状に形成した構造が採用さ
れる。そして、画素電極にはスイッチング素子(一般
に、薄膜トランジスタ素子:TFT、以下スイッチング
素子を薄膜トランジスタTFTとして説明する)を通じ
て映像信号線より信号電圧が供給され、基準電極には基
準信号線から基準電圧が供給される。
【0012】TFTはフォトリソグラフィー技法を複数
工程用いて形成されるが、上記の基準信号線は、TFT
のフォトリソグラフィーの工程数を低減させるため、映
像信号線の延在方向と垂直な方向、走査信号線と平行な
方向、画素電極及び基準電極と垂直な方向に形成され
る。
【0013】このような液晶表示装置に用いられる液晶
パネルは、有効表示領域外の周辺からの光漏れを防止す
ることが表示品質上必要である。このため、遮光層を周
辺部に形成する手法が一般に用いられている。また、こ
の遮光層と、液晶パネル上部のフレームを重畳させて遮
光することも行われている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】液晶パネルとフレーム
の間には、液晶パネルを固定するための粘着スペーサ
(以下、粘着テープと言う)が介挿されているのが普通
である。このため、液晶パネルとフレーム間の距離が、
周辺の遮光を困難にするという問題があった。
【0015】図14は従来の液晶表示装置の液晶パネル
とフレームの組立て構造の一例を説明する要部断面図で
ある。下基板SUB1と上基板SUB2の間に液晶層L
Cを挟持してなる液晶パネルPNLと、この液晶パネル
PNLの背面に設置したバックライトBLを、図示しな
い駆動回路基板、その他の構成部材と共にフレームSH
Dで固定して液晶表示装置を構成している。
【0016】なお、液晶パネルPNLを構成する一対の
基板(下基板SUB1と上基板SUB2)の周縁はシー
ル材SLで封止されている。また、図では上基板SUB
2の内面に遮光層であるブラックマトリクスBMで区画
された複数のカラーフィルタFILが形成されている。
一対の基板の内面には、この他に液晶表示装置の表示形
式によって異なる電極、配線電極、あるいは偏光板、そ
の他の機能部材群が形成または積層されているが、ここ
では図示を省略してある。
【0017】図14において、バックライトBLからの
斜め方向の漏れ光は、図示したように液晶パネルPNL
のブラックマトリクスBMの外周側端面とフレームSH
Dの窓の内端を結ぶ直線方向から漏れ始める。フレーム
SHDとカラーフィルタFILが形成された上基板SU
B2との間に粘着テープBATが介在する場合のバック
ライトBLからの漏れ光をL1 、上基板SUB2の表面
との成す角度をαとする。もし、この粘着テープBAT
が無い場合には、液晶パネルの上基板SUB2と仮想線
で示したフレームSHD’とは上下で接することになる
ため、バックライトBLからの斜め方向の漏れ光L2
上基板SUB2の表面との成す角度がβの光となり、β
<<αで漏れ光L2 は視角方向(液晶パネルの面と略直
角方向)からは視認困難なものとなるため、特別な遮光
手段は必要ない。
【0018】しかし、図示したように、粘着テープBA
Tを設けて液晶パネルPNLとフレームSHDの位置ず
れ解消の対策としたものでは、液晶パネルPNLの有効
表示領域周辺におけるバックライトBLからの漏れ光を
1 は視角方向に近い角度αで出射するため、周辺の遮
光が困難になるという問題があった。
【0019】その解決策として、フレームSHDの窓の
内端をより有効表示領域に近づければよい。しかし、こ
の方法では、フレームと液晶パネルPNLの合わせ裕度
が問題となり、有効領域から液晶パネルPNLの基板の
端面までの寸法を小さくする、所謂狭額縁化に対応でき
ない。
【0020】他の解決策として、ブラックマトリクスB
Mを液晶パネルPNLの基板の端面まで形成するという
技術が公知である。しかしこの方法では、ブラックマト
リクスBMが金属材料で構成されている場合には、金属
端が大気中に露出するため、電触による信頼性の低下を
招くという問題があった。また、ブラックマトリクスを
有機樹脂材料で形成した場合には、液晶パネルの製作時
の基板切断時の応力で基板の端面で剥がれが発生し、遮
光ができなくなるという問題があった。
【0021】本発明の目的は、上記従来技術の諸問題を
解消し、ブラックマトリクスを液晶パネルの基板端面に
露出させることなく、かつ粘着テープが無い場合と同等
の有効表示領域周辺での遮光性能を向上させて高品質の
画像表示を可能とした液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は下記の(1)〜(8)に記載の構成とした
点に特徴を有する。
【0023】(1)一対の基板の少なくとも一方の基板
の内面に画素選択用の電極群および配線電極群を有し、
他方の基板の内面に内面遮光層で区画された複数色のカ
ラーフィルタを有し、当該一対の基板の対向間隙に液晶
層を挟持した液晶パネルと、前記配線電極群を介して前
記電極群に画素選択用の電圧を印加する駆動回路とを少
なくとも具備してなり、前記他方の基板の前記内面遮光
層を、当該基板の有効表示領域の周囲にも形成すると共
に、前記他方の基板の外面に、当該基板の端面から少な
くとも前記内面遮光層の外周側端面に対応する位置に至
る領域に外面遮光層を形成した。
【0024】この構成により、有効表示領域外周におけ
るバックライトからの漏れ光による画面表示の視認性低
下が防止され、高品質の表示画像を得ることができる。
【0025】(2)一対の基板の一方の基板の内面にの
み画素選択用の電極群と配線電極群およびスイッチング
素子群を有し、他方の基板の内面に内面遮光層で区画さ
れた複数色のカラーフィルタを有し、当該一対の基板の
対向間隙に液晶層を挟持した液晶パネルと、前記配線電
極群を介して前記スイッチング素子群に画素選択用の電
圧を選択的に印加する駆動回路とを少なくとも具備して
なり、前記他方の基板の前記内面遮光層を、当該基板の
有効表示領域の周囲にも形成すると共に、前記他方の基
板の外面に、当該基板の端面から少なくとも前記内面遮
光層の外周側端面に対応する位置に至る領域に外面遮光
層を形成した。
【0026】この構成により、有効表示領域外周におけ
るバックライトからの漏れ光による画面表示の視認性低
下が防止され、高品質の表示画像を得ることができる。
【0027】(3)(1)または(2)おける前記液晶
パネルの有効表示領域の外周に内端を有する窓を設けた
フレームを備え、前記上基板の前記内面遮光層を、当該
他方の基板の有効表示領域の周囲にも形成すると共に、
前記他方の基板の外面に、前記フレームの窓の内端から
前記内面遮光層の外周側端面に対応する位置に至る領域
に外面遮光層を形成した。
【0028】この構成により、フレームによる漏れ光の
遮光と共に液晶パネルの有効表示領域外周におけるバッ
クライトからの漏れ光による画面表示の視認性低下が防
止され、高品質の表示画像を得ることができる。
【0029】(4)(1)、(2)または(3)におけ
る前記表面遮光層を金属材料で形成し、前記内面遮光層
を有機材料で形成した。
【0030】有機材料と金属材料とでは、フォトリソグ
ラフィー工程での薬液がことなるため、前記他方の基板
の内面に形成するブラックマトリクスやカラーフィルタ
のパターニングと外面に成膜した表面遮光層のパターニ
ング工程での相互の影響がなく、所望のパターンを安定
して作成できる。特に、内面に金属膜を有しない横電界
方式の当該他方の基板では効果が大きい。
【0031】(5)(1)〜(4)の何れかにおける前
記表面遮光層を覆って透明導電膜を前記上基板の表面の
全面に形成した。
【0032】(6)(1)〜(4)の何れかにおける前
記表面遮光層を前記透明導電層の上層に形成した。
【0033】(7)(5)または(6)における前記表
面遮光層を金属材料により形成した。(8)(5)また
は(6)における前記透明導電層を前記フレームと電気
的に接続した。
【0034】上記(6)〜(8)の構成により、バック
ライトからの光漏れが防止されると共に液晶パネルの画
面における静電気の帯電を防止でき、高画質の画像表示
を得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。
【0036】〔実施例1〕(クレーム1に対応) 図1は本発明による液晶表示装置の第1実施例の構成を
模式的に示す要部断面図、図2は図1の液晶表示装置の
全体の構成を模式的に示す断面図である。
【0037】図1と図2において、SHDはフレーム
(一般には金属製)、BATは粘着テープ、FSMは外
面遮光膜、SUB2は上基板、BMは内面遮光膜(ブラ
ックマトリクス)、LCは液晶層、SUB1は下基板、
SLシール材、BLはバックライトを示す。そして、P
NLは液晶パネルである。
【0038】液晶パネルPNLは、一方の基板である下
基板SUB1と他方の基板である上基板SUB2からな
る一対の基板SUB1,SUB2、およびこの一対の基
板SUB1,SUB2の対向間隙に挟持してシール材S
Lで封止された液晶層LCを有している。下基板SUB
1と上基板SUB2の内面には、液晶表示装置の動作方
式に応じた電極群、配線電極群、スイッチング素子、そ
の他の機能部材がそれぞれの基板に形成されているが、
ここでは図示を省略してある。
【0039】そして、この液晶パネルPNLの背面には
照明用のバックライトBLが配置され、液晶パネルPN
Lの上基板SUB2の周辺に粘着テープBATを介挿し
て図示しない駆動回路基板等と共にフレームSHDで一
体に固定されている。このバックライトBLからの光で
液晶パネルPNLを照明して当該液晶パネルPNLに形
成した画像を可視化する。なお、液晶パネルPNLとバ
ックライトBLの間にも適宜のスペーサが介挿される
が、図示は省略してある。
【0040】図1に示した表面遮光層FSMは、液晶パ
ネルPNLを構成する上基板SUB2の基板端面から少
なくともブラックマトリクスBMの端面に至る領域に形
成され、かつ画素単位で液晶の挙動を制御しうる表示領
域(有効表示領域)に対応する位置には形成されていな
い。
【0041】図3は本実施例の効果を模式的に説明する
液晶表示装置の要部断面図であって、上記実施例の構成
により、内面遮光層であるブラックマトリクスBLと表
面遮光層FSMにより遮光がなされ、前記図20に示し
たバックライトBLから光L1 は有効表示領域に達せ
ず、有効領域に漏れ始めるバックライトBLからの光L
2 の角度βは小さくなり、表面遮光層FSMの有効表示
領域側の端面の位置とフレームSHDの端面が上基板S
UB2に垂直な方向の位置が同一である場合に最大とな
るが、この光L2 は視角方向から大きくずれ、通常の視
角からは視認困難となる。
【0042】図3の構成から明らかなように、ブラック
マトリクスBMの外周側端縁を液晶パネルPNLの外周
側に延長させて外面遮光層FSMとの重なり量を増加さ
せれば上記の光L2 が有効表示領域に出射するのを防止
できる。
【0043】この実施例により、液晶表示装置の有効表
示領域周辺の光漏れを抑制して高品質の画像表示を得る
ことができる。
【0044】〔実施例2〕図4は本発明による液晶表示
装置の第2実施例の構成を模式的に示す要部断面図であ
る。図1における表面遮光層FMSは、必ずしもフレー
ムSHDの窓の内端から液晶パネルの基板端縁まで形成
されている必要はない。したがって、本実施例では、表
面遮光層FMSを、少なくともフレームSHDの窓の内
端から液晶パネルの上基板SUB2の内面の有効表示領
域の外周に形成されているブラックマトリクスの外周縁
に至る領域(図4のDで示した範囲)に形成した。
【0045】本実施例によっても、前記第1実施例と同
様にバックライトからの光漏れを防止でき、高品質の画
像表示を得ることができる。
【0046】〔実施例3〕本実施例は、第1実施例ある
いは第2実施例における表面遮光層FSMを金属材料で
形成すると共に、ブラックマトリクスBMを有機材料で
形成したものである。
【0047】特に、横電界方式の液晶表示装置では、そ
の液晶パネルを構成する上基板SUB2側にはもともと
金属材料を用いた機能層を有していない。すなわち、横
電界方式の上基板SUB2は、一般にカラーフィルタ基
板(C/F基板)と称し、その内面には有機材料のカラ
ーフィルタとブラックマトリクスを有している。
【0048】通常、金属材料と有機材料とでは、フォト
リソグラフィー技法を用いたパターニングの際のエッチ
ング液が異なるものであり、金属材料用のエッチング液
が有機材料をエッチングすることがなく、またその逆も
ない。
【0049】したがって、本実施例によれば、ブラック
マトリクスBMを有機材料で形成し、表面遮光層FMS
を金属材料で形成することで、パターニング工程におけ
る相互のエッチングがなられることの弊害がなく、それ
ぞれ目的の形状に正確なパターニングがなされる。
【0050】〔実施例4〕図5は本発明による液晶表示
装置の第4実施例の構成を模式的に示す要部断面図であ
る。
【0051】本実施例が、図1で説明した第1実施例と
の相違する点は、液晶パネルPNLの上基板SUB2上
に形成される表面遮光層FMSの上層の全面を覆って透
明導電膜の層TCLを形成した点にある。
【0052】本実施例により、液晶パネルPNLの表面
における静電気の帯電を防止でき、バックライトからの
光漏れを防止できると共に、高品質の画像表示を得るこ
とができる。
【0053】フレームSHDは一般に金属材料からなる
ため、粘着テープBATを導電性として透明導電膜の層
TCLとの電気的接続を行うことにより、透明導電膜の
層TCLに帯電する静電気はフレームSHDを介して接
地に流れ、液晶パネルPNLの表示面に静電気が帯電す
ることによる弊害を完全に防止できる。
【0054】〔実施例5〕図6は本発明による液晶表示
装置の第5実施例の構成を模式的に示す要部断面図であ
る。
【0055】本実施例は、図5で説明した第4実施例に
おける透明導電膜の層TCLを表面遮光層FSMの下層
に形成したものである。すなわち、液晶パネルPNLの
上基板SUB2の全面を覆って透明導電膜の層TCLを
形成した後、第4実施例と同様に、液晶パネルPNLの
外周上に表面遮光層FSMを形成した。
【0056】本実施例によれば、フレームSHDと液晶
パネルPNLの外縁とを極めて接近させた(所謂、狭額
縁化)場合での透明導電膜の層TCLを伝播して有効表
示領域に漏れでる光も完全に遮光でき、第4実施例より
もさらに高品質の画像表示を得ることができる。
【0057】また、本実施例によっても、フレームSH
Dは一般に金属材料からなるため、粘着テープBATを
導電性として透明導電膜の層TCLとの電気的接続を行
うことにより、透明導電膜の層TCLに帯電する静電気
はフレームSHDを介して接地に流れ、液晶パネルPN
Lの表示面に静電気が帯電することによる弊害を完全に
防止できる。
【0058】〔実施例6〕本実施例は、前記第4実施例
における表面遮光層FMSを金属材料で形成した点を除
いて第4実施例と同様の構成としたものである。
【0059】〔実施例7〕本実施例は、前記第5実施例
における表面遮光層FMSを金属材料で形成した点を除
いて第5実施例と同様の構成としたものである。
【0060】上記の第6および第7実施例によれば、前
記透明導電膜の層TCLの外周を覆ってフレームSHD
と粘着テープBATを介して積層される表面遮光層FM
Sが低抵抗となるため、液晶パネルPNLの表示面に静
電気が帯電することによる弊害を完全に防止できる。
【0061】また、上記した表面遮光層FSMを金属材
料で形成したことで、電磁波漏洩の対策となり、所謂E
MIを低減できる。
【0062】以上説明した各実施例では、偏光板、配向
膜、スイッチング素子(TFT等)の構造、その他の構
成は省略しているが、実際の液晶表示素子としてはこれ
らを具備するものであることはいうまでもない。
【0063】なお、表面遮光層FMSの形成は、スパッ
タ法、CVD法、塗布法等を用いることができる。そし
て、そのパターニングには、レジスト塗布+フォトリソ
グラフィー技法を用いることができる。また、マスクス
パッタ法によって、直接的に目的の形状とすることもで
きる。
【0064】表面遮光層FMSの形成に有機材料を用い
た場合には、直接描画あるいは版を用いた印刷によって
液晶パネルの表面に直接形成することも可能である。ま
た、表面遮光層FMSを透明導電膜上に形成する場合に
は、当該表面遮光層を形成しない領域にマスクを載せた
後、透明導電層に電圧を印加しながら電解メッキを行
い、その後マスクを取り外すことにより、所定の形状に
表面遮光層を形成することもできる。
【0065】次に、本発明を適用する液晶表示装置の一
例として、横電界方式の液晶表示装置の詳細について説
明する。なお、本発明は、他の方式の液晶表示装置(縦
電界方式や単純マトリクス方式、その他)にも同様に適
用できるものであることは言うまでもない。
【0066】図7は本発明を適用する横電界方式カラー
液晶表示装置の一画素の周辺を示す平面図である。各画
素は走査信号配線(ゲート信号線又は水平信号線)GL
と、対向電圧信号線(対向電極配線)CLと、隣接する
2本の映像信号配線(ドレイン信号線又は垂直信号線)
DLとの交差領域内(4本の信号線で囲まれた領域内)
に配置されている。
【0067】各画素は薄膜トランジスタTFT、蓄積容
量Cstg、画素電極PX及び対向電極CTを含む。走
査信号線GL、対向電圧信号線CLは、同図では左右方
向に延在し、上下方向に複数本配置されている。映像信
号線DLは上下方向に延在し、左右方向に複数本配置さ
れている。画素電極PXは薄膜トランジスタTFTと接
続され、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体にな
っている。
【0068】画素電極PXと対向電極CTは互いに対向
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの配向状態を制御し、透過光を変調して表示を
制御する。画素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成
され、それぞれ同図の上下方向に長細い電極となってい
る。
【0069】1画素内の対向電極CTの本数O(櫛歯の
本数)は、画素電極PXの本数P(櫛歯の本数)とO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=2、P=1)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。
【0070】これにより、対向電極CTと画素電極PX
の間の電界が、映像信号線DLから発生する電界から影
響を受けないように、対向電極CTで映像信号線DLか
らの電気力線をシールドすることができる。
【0071】対向電極CTは、対向電圧信号線CLによ
り常に外部から電位を供給されているため、電位は安定
している。そのため、映像信号線DLに隣接しても、電
位の変動が殆どない。又、これにより、画素電極PXの
映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠くなるので、
画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生容量が大幅に
減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧による変動も
制御できる。
【0072】これらにより、上下方向に発生するクロス
トーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を抑制すること
ができる。
【0073】画素電極PXと対向電極CTの電極幅W
p,Wcはそれぞれ6μmとし、後述の液晶層の最大設
定厚みを超える4.5μmよりも十分大きく設定する。
製造上の加工ばらつきを考慮すると20%以上のマージ
ンを持った方が好ましいので、望ましくは5.4μmよ
りも十分大きくしたほうが良い。
【0074】これにより、液晶層に印加される基板面に
平行な電界成分が基板面に垂直な方向の電界成分よりも
大きくなり、液晶を駆動する電圧の上昇を抑制すること
ができる。又、各電極の電極幅Wp,Wcの最大値は、
画素電極PXと対向電極CTの間の間隔Lよりも小さい
事が好ましい。
【0075】これは、電極の間隔が小さすぎると電気力
線の湾曲が激しくなり、基板面に平行な電界成分よりも
基板面に垂直な電界成分の方が大きい領域が増大するた
め、基板面に平行な電界成分を効率良く液晶層に印加で
きないからである。従って、画素電極PXと対向電極C
Tの間の間隔Lはマージンを20%とると7.2μmよ
り大きいことが必要である。本実施例では、対角約1
4.5cm(5.7インチ)で640×480ドットの
解像度で構成したので、画素ピッチは約60μmであ
り、画素を2分割することにより、間隔L>7.2μm
を実現した。
【0076】又、映像信号線DLの電極幅は断線を防止
するために、画素電極PXと対向電極CTに比較して若
干広い8μmとし、映像信号線DLと対向電極CTとの
間隔は短絡を防止するために約1μmの間隔を開けると
共に、ゲート絶縁膜の上側に映像信号線DLを下側に対向
電極CTを形成して、異層になるように配置している。
【0077】一方、画素電極PXと対向電極CTの間の
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、約15μmとなる。
【0078】本構成例では、平面的に、ブラックマトリ
クスBMがゲート配線GL上、対向電圧信号線CL、薄
膜トランジスタTFT上、ドレイン配線DL上、ドレイ
ン配線DLと対向電極CT間に形成している。
【0079】図8は図7のFーF切断線における薄膜ト
ランジスタTFTの断面図、図9は図7のGーG切断線
における蓄積容量Cstgの断面図である。
【0080】図7〜図9を参照して説明すると、薄膜ト
ランジスタTFTは、ゲート電極GTに正のバイアスを
印加すると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗が小さ
くなり、バイアスを零にすると、チャネル抵抗は大きく
なるように動作する。
【0081】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極G
T、ゲート絶縁膜GI、i型(真性:intrinsi
c、導電型決定不純物がドープされていない)非晶質シ
リコン(Si)からなるi型半導体層AS、一対のソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2を有する。
【0082】なお、ソース、ドレインは本来その間のバ
イアス極性によって決まるもので、この液晶表示装置の
回路ではその極性は動作中反転するので、ソース、ドレ
インは動作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下
の説明では、便宜上一方をソース、他方をドレインと固
定して表現する。
【0083】ゲート電極GTは走査信号線GL(図7参
照)と連続して形成されており、走査信号線GLの一部
の領域がゲート電極GTとなるように構成されている。
このゲート電極GTは薄膜トランジスタTFTの能動領
域を超える部分であり、i型半導体層ASを完全に覆う
よう(下方から見て)それより大きめに形成されてい
る。
【0084】これにより、ゲート電極GTはそれ自身の
役割の他に、i型半導体層ASに外光やバックライト光
が当たらないように工夫されている。本例では、ゲート
電極GTは単層の導電膜g1で形成されている。この導
電膜g1としては、例えばスパッタで形成されたアルミ
ニウム(Al)膜が用いられ、その上にはAlの陽極酸
化膜AOFが設けられている。
【0085】図7に示した走査信号線GLは導電膜g1
で構成されている。この走査信号線GLの導電膜g1は
ゲート電極GTの導電膜g1と同一製造工程で形成さ
れ、かつ、一体に構成されている。この走査信号線GL
により、外部回路からゲート電圧Vgをゲート電極GT
に供給する。
【0086】又、走査信号線GL上にもAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。なお、映像信号線DLと交
差する部分は映像信号線DLとの短絡の確率を小さくす
るため細くし、又、短絡してもレーザトリミングで切り
離すことができるように二股にしている。
【0087】図7に示した対向電極CTはゲート電極G
T及び走査信号線GLと同層の導電膜g1で構成されて
いる。又、対向電極CT上にもAlの陽極酸化膜AOF
が設けられている。対向電極CTは、陽極酸化膜AOF
で完全に覆われていることから、映像信号線と限りなく
近づけても、それらが短絡してしまうことがなくなる。
【0088】又、それらを交差させて構成させることも
できる。対向電極CTには対向電圧Vcomが印加され
るように構成されている。本実施例では、対向電圧Vc
omは映像信号線DLに印加される最小レベルの駆動電
圧Vdminと最大レベルの駆動電圧Vdmaxとの中
間直流電位から、薄膜トランジスタ素子TFTをオフ状
態にするときに発生するフィードスルー電圧ΔVs分だ
け低い電位に設定されるが、映像信号駆動回路で使用さ
れる集積回路の電源電圧を約半分に低減したい場合は、
交流電圧を印加すれば良い。
【0089】対向電圧信号線CLは導電膜g1で構成さ
れている。この対向電圧信号線CLの導電膜g1はゲー
ト電極GT、走査信号線GL及び対向電極CTの導電膜
g1と同一製造工程で形成され、かつ、対向電極CTと
一体に構成されている。
【0090】この対向電圧信号線CLにより、外部回路
から対向電圧Vcomを対向電極CTに供給する。又、
対向電圧信号線CL上にもAlの陽極酸化膜AOFが設
けられている。なお、映像信号線DLと交差する部分
は、走査信号線GLと同様に映像信号線DLとの短絡の
確率を小さくするため細くし、又、短絡しても、レーザ
トリミングで切り離すことができるように二股にするこ
ともできる。
【0091】絶縁膜GIは、薄膜トランジスタTFTに
おいて、ゲート電極GTと共に半導体層ASに電界を与
えるためのゲート絶縁膜として使用される。絶縁膜GI
はゲート電極GT及び走査信号線GLの上層に形成され
ている。
【0092】絶縁膜GIとしては例えばプラズマCVD
で形成された窒化シリコン膜が選ばれ、120〜270
nmの厚さに(本実施例では、240nm)形成され
る。
【0093】このゲート絶縁膜GIは、マトリクス部A
Rの全体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子
DTM、GTMを露出するよう除去されている。また、
絶縁膜GIは走査信号線GL及び対向電圧信号線CLと
映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0094】i型半導体層ASは、非晶質シリコンで、
20〜220nmの厚さ(本例では、200nm程度の
膜厚)で形成される。層d0はオーミックコンタクト用
のリン(P)をドープしたN(+)型非晶質シリコン半
導体層であり、下側にi型半導体層ASが存在し、上側
に導電膜d1(d2)が存在するところのみに残されて
いる。
【0095】i型半導体層ASは走査信号線GL及び対
向信号線CLと映像信号線DLとの交差部の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GL及び対向信号線CLと映像信
号線DLとの短絡を低減する。
【0096】ソース電極SDI、ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0に接触する導電膜
d1とその上に形成された導電膜d2とから構成されて
いる。
【0097】導電膜d1はスパッタで形成したクロム
(Cr)膜を用い、50〜100nmの厚さに(本実施
例では、60nm程度)で形成される。Cr膜は膜厚を
厚く形成するとストレスが大きくなるので、200nm
程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、導電膜d
2のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防
止する、所謂バリア層の目的で使用される。
【0098】導電膜d1として、Cr膜の他に高融点金
属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属シリサイド
(MoSi2 、TiSi2 、TaSi2 、WSi2 )膜
を用いても良い。
【0099】導電膜d2はAlのスパッタリングで30
0〜500nmの厚さに(本実施例では、400nm程
度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレスが小
さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極S
D1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵抗
値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層ASに
起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバレー
ジを良くする)働きがある。
【0100】導電膜d1、導電膜d2を同じマスクパタ
ーンでパターニングした後、同じマスクを用いて、或い
は導電膜d1、導電膜d2をマスクとして、N(+)型
半導体層d0が除去される。つまり、i型半導体層AS
上に残っているN(+)型半導体層d0は導電膜d1、
導電膜d2以外の部分がセルフアラインで除去される。
このとき、N(+)型半導体層d0はその厚さ分は全て
除去されるようエッチングされるので、i型半導体層A
Sも若干その表面部分がエッチングされるが、その程度
はエッチング時間で制御すればよい。
【0101】映像信号線DLはソース電極SD1、ドレ
イン電極SD2と同層の第2導電膜d2、第3導電膜d
3で構成されている。又、映像信号線DLはドレイン電
極SD2と一体に形成されている。
【0102】画素電極PXはソース電極SD1、ドレイ
ン電極SD2と同層の第2導電膜d2、第3導電膜d3
で構成されている。又、画素電極PXはソース電極SD
1と一体に形成されている。
【0103】画素電極PXは、薄膜トランジスタTFT
と接続される端部と反対側の端部において、対向電圧信
号線CLと重なるように形成されている。この重ね合せ
は、図9からも明らかなように、画素電極PXを一方の
電極PL2とし、対向電圧信号線CLを他方の電極PL
1とする蓄積容量(静電容量素子)Cstgを構成す
る。この蓄積容量Cstgの誘電体膜は、薄膜トランジ
スタTFTのゲート絶縁膜として使用される絶縁膜GI
及び陽極酸化膜AOFで構成されている。
【0104】図7に示したように、平面的には蓄積容量
Cstgは対向電圧信号線CLの導電膜g1の部分に形
成されている。
【0105】この場合、この蓄積容量Cstgは、その
絶縁膜GIに対して下側に位置づけられる電極の材料が
Alで形成され、かつ、その表面が陽極化成されたもの
であることから、ALの所謂ヒロック等が原因する点欠
陥(上側に位置づけられる電極との短絡)による弊害を
発生し難くくする蓄積容量を得ることができる。
【0106】図10は本発明による液晶表示装置の駆動
回路の概要説明図である。液晶表示装置は画像表示部が
マトリクス状に配置された複数の画素の集合により構成
され、各画素は液晶表示基板の背部に配置されたバック
ライトからの透過光を独自に変調制御できるように構成
されている。
【0107】液晶パネルを構成する下基板(SUB1)
上には、有効表示領域ARにx方向(行方向)に延在
し、y方向(列方向)に並設されたゲート信号線GLと
対向電圧信号線CLとそれぞれ絶縁されてy方向に延在
し、x方向に並設されたドレイン信号線DLが形成され
ている。
【0108】ここで、ゲート信号線GL、対向電圧信号
線CL、ドレイン信号線DLのそれぞれによって囲まれ
る矩形状の領域に単位画素が形成される。
【0109】液晶パネルには、その外部回路として垂直
走査回路V及び映像信号駆動回路Hが備えられ、前記垂
直走査回路Vによって前記ゲート信号線GLのそれぞれ
に順次走査信号(電圧)が供給され、そのタイミングに
合わせて映像信号駆動回路Hからドレイン信号線DLに
映像信号(電圧)を供給するようになっている。
【0110】なお、垂直走査回路V及び映像信号駆動回
路Hは、液晶駆動電源回路3から電源が供給されるとと
もに、CPU1からの画像情報がコントローラ2によっ
てそれぞれ表示データ及び制御信号に分けられて入力さ
れるようになっている。
【0111】図11は本発明の液晶表示装置の駆動波形
図である。同図において、対向電圧をVCHとVCLの
2値の交流矩形波にし、それに同期させて走査信号VG
(i−1)、VG(i)の非選択電圧を1走査期間毎
に、VCHとVCLの2値で変化させる。対向電圧の振
幅幅と非選択電圧の振幅値は同一にする。
【0112】映像信号電圧は、液晶層に印加したい電圧
から、対向電圧の振幅の1/2を差し引いた電圧であ
る。
【0113】対向電圧は直流でも良いが、交流化するこ
とで映像信号電圧の最大振幅を低減でき、映像信号駆動
回路(信号側ドライバ)に耐圧の低いものを用いること
が可能になる。
【0114】図12はモジュール化した液晶表示装置の
各構成部品を示す分解斜視図である。SHDは金属板か
ら成る枠状のフレーム(シールドケース、メタルフレー
ムとも言う)、WDはその表示窓、PNLは液晶パネ
ル、FMSは表面遮光層、SPSは光拡散板、GLBは
導光体、RFSは反射板、BLはバックライトの蛍光
管、MCAは下側ケース(バックライトケース)であ
り、図に示すような上下の配置関係で各部材が積み重ね
られてモジュールMDLが組み立てられる。
【0115】モジュールMDLはフレームSHDに設け
られた爪とフックによって全体が固定されるようになっ
ている。
【0116】バックライトケースMCAは、バックライ
トBLを構成する冷陰極蛍光管LP、光拡散板SPS、
導光体GLB、反射板RFSを収納する形状になってお
り、導光体GLBの側面に配置された冷陰極蛍光管LP
の光を導光体GLB、反射板RFS、光拡散板SPSに
より表示面で一様な照明光にし、液晶パネルPNL側に
出射する。
【0117】冷陰極蛍光管LPにはインバータ回路基板
が接続されており、当該冷陰極蛍光管LPの電源となっ
ている。
【0118】図13は本発明による液晶表示装置を実装
した電子機器の一例であるノート型パソコンの斜視図で
ある。このノート型コンピュータ(可搬型パソコン)は
キーボード部(本体部)と、このキーボード部にヒンジ
で連結した表示部から構成される。キーボード部にはキ
ーボードとホスト(ホストコンピュータ)、CPU等の
信号生成機能を収納し、表示部には液晶パネルPNLを
有し、その周辺に駆動回路基板PCB1,PCB2、コ
ントロールチップTCONやCPUからの信号を接続す
るコネクタCT等を搭載したPCB3、およびバックラ
イト電源であるインバータ電源基板などが実装される。
この液晶パネルPNLは前記した各実施例で説明した配
向膜を有している。
【0119】そして、上記液晶パネルPNLに各種回路
基板PCB1,PCB2,PCB3、インバータ電源基
板、およびバックライトを一体化して液晶表示モジュー
ルMDLとして実装してある。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶表示装置の有効表示領域外周での光漏れを減少する
ことができ、ブラックマトリクスを液晶パネルの基板端
面に露出させることなく、かつ粘着テープが無い場合と
同等の有効表示領域周辺での遮光性能を向上させ、ある
いは帯電防止やEMI対策を実現した高品質の画像表示
を可能とした液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の第1実施例の構成
を模式的に示す要部断面図である。
【図2】図1の液晶表示装置の全体の構成を模式的に示
す断面図である。
【図3】本発明による液晶表示装置の第1実施例の効果
を模式的に説明する液晶表示装置の要部断面図である。
【図4】本発明による液晶表示装置の第2実施例の構成
を模式的に示す要部断面図である。
【図5】本発明による液晶表示装置の第4実施例の構成
を模式的に示す要部断面図である。
【図6】本発明による液晶表示装置の第5実施例の構成
を模式的に示す要部断面図である。
【図7】本発明を適用する横電界方式カラー液晶表示装
置の一画素の周辺を示す平面図である。
【図8】図7のFーF切断線における薄膜トランジスタ
TFTの断面図である。
【図9】図7のGーG切断線における蓄積容量Cstg
の断面図である。
【図10】本発明による液晶表示装置の駆動回路の概要
説明図である。
【図11】本発明の液晶表示装置の駆動波形図である。
【図12】モジュール化した液晶表示装置の各構成部品
を示す分解斜視図である。
【図13】本発明による液晶表示装置を実装した電子機
器の一例であるノート型パソコンの斜視図である。
【図14】従来の液晶表示装置の液晶パネルとフレーム
の組立て構造の一例を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
SHD フレーム BAT 粘着テープ SUB1 下基板 SUB2 上基板 BM ブラックマトリクス SL シール材 BL バックライト FSM 表面遮光層 LC 液晶層 FIL カラーフィルタ TCL 透明導電膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 9/00 315 G09F 9/00 315B 321 321D 348 348E 9/35 320 9/35 320

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対の基板の少なくとも一方の基板の
    内面に画素選択用の電極群および配線電極群を有し、他
    方の基板の内面に内面遮光層で区画された複数色のカラ
    ーフィルタを有し、当該一対の基板の対向間隙に液晶層
    を挟持した液晶パネルと、前記配線電極群を介して前記
    電極群に画素選択用の電圧を印加する駆動回路とを少な
    くとも具備する液晶表示装置において、 前記他方の基板の前記内面遮光層が、当該基板の有効表
    示領域の周囲にも形成されており、 前記他方の基板の外面に、当該基板の端面から少なくと
    も前記内面遮光層の外周側端面に対応する位置に至る領
    域に形成した外面遮光層を有することを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】一対の基板の一方の基板の内面にのみ画素
    選択用の電極群と配線電極群およびスイッチング素子群
    を有し、他方の基板の内面に内面遮光層で区画された複
    数色のカラーフィルタを有し、当該一対の基板の対向間
    隙に液晶層を挟持した液晶パネルと、前記配線電極群を
    介して前記スイッチング素子群に画素選択用の電圧を選
    択的に印加する駆動回路とを少なくとも具備する液晶表
    示装置において、 前記他方の基板の前記内面遮光層が、当該基板の有効表
    示領域の周囲にも形成されており、 前記他方の基板の外面に、当該基板の端面から少なくと
    も前記内面遮光層の外周側端面に対応する位置に至る領
    域に形成した外面遮光層を有することを特徴とする液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】前記液晶パネルの有効表示領域の外周に内
    端を有する窓を設けたフレームを備え、 前記他方の基板の前記内面遮光層が、当該基板の有効表
    示領域の周囲にも形成されており、 前記他方の基板の外面に、前記フレームの窓の内端から
    前記内面遮光層の外周側端面に対応する位置に至る領域
    に形成した外面遮光層を有することを特徴とする請求項
    1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記表面遮光層が金属材料で形成され、前
    記内面遮光層が有機材料で形成されていることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記表面遮光層を覆って透明導電膜が前記
    上基板の表面の全面に形成されていることを特徴とする
    請求項1〜4の何れかに記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記表面遮光層が前記透明導電層の上層に
    形成されていることを特徴とする請求項1〜4に記載の
    液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記表面遮光層が金属材料により形成され
    ていることを特徴とする請求項5または6に記載の液晶
    表示装置。
  8. 【請求項8】前記透明導電層が前記フレームと電気的に
    接続されていることを特徴とする請求項5または6に記
    載の液晶表示装置。
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