JPH11295569A - 光伝送路および光伝送路形成方法 - Google Patents

光伝送路および光伝送路形成方法

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JPH11295569A
JPH11295569A JP10096439A JP9643998A JPH11295569A JP H11295569 A JPH11295569 A JP H11295569A JP 10096439 A JP10096439 A JP 10096439A JP 9643998 A JP9643998 A JP 9643998A JP H11295569 A JPH11295569 A JP H11295569A
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optical
core
transmission time
optical fibers
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Application number
JP10096439A
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English (en)
Inventor
Makoto Osawa
誠 大沢
Yoshiya Isono
吉哉 磯野
Tsutomu Watanabe
勉 渡辺
Nobuaki Matsuura
伸昭 松浦
Yasuhiro Ando
泰博 安東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の多心光ファイバ間に発生するスキュー
を小さくする。 【解決手段】 複数の多心光ファイバF1…F4を用い
て光伝送路1を形成する方法であって、多心光ファイバ
F1…F4間の伝送時間差を検出した後に、検出された
伝送時間差に基づいて各多心光ファイバF1…F4の長
さを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の多心光ファ
イバにより構成される光伝送路および光伝送路形成方法
に関し、特に、複数の多心光ファイバを用いて光並列伝
送を行う際に用いて好適な光伝送路および光伝送路形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンピュータの中央演算
処理装置、いわゆるCPU等で処理されるデータは、0
または1で表されるビットに変換された状態で扱われて
いる。そして、近年、上記CPUの高性能化に伴って、
CPUで処理されるデータも、8ビットから、16ビッ
ト、32ビットへ、さらには64ビットへと多ビット化
が進められている。
【0003】従来、この種のデータを送信する際には、
上記複数ビットで構成されるデータを、一旦各ビット順
に直列的に並び替えた後に、一本の通信線を用いて伝送
していた。また、この送信されたデータを受信する際に
は、直列に変換されたものを再度並列化することによ
り、ビットを元の状態に復元していた。
【0004】上記、通信の際に行われるビット変換作業
は、所定の機能を有するICを用いて行われており、低
価格化、小型化が図られ、高い信頼性を得ていた。とこ
ろが、このビット変換作業に用いられるICは、通信速
度×ビット数の処理速度機能を有する必要があるが、最
近の通信速度の高速化およびデータの多ビット化が急速
に進められることに伴って、高速処理対応のICの低価
格化が達成できなくなってきた。
【0005】そこで、データを並列状態(多ビット)の
まま通信する方法が検討され、1ギガHz以上の通信速
度が求められていること、またメタル線よりも安価で、
エラーの少ない変復調が可能であること等から、光ファ
イバが用いられるようになった。一般に、この種の光フ
ァイバとしては、光ファイバを取り扱い易くするため
に、複数本の光ファイバ素線により構成される多心光フ
ァイバ、例えば複数の光ファイバ素線を平行、且つ一列
に並べて一括的に被覆を施し、テープ状に一体化した、
いわゆる光ファイバテープ心線が広く使用されている。
【0006】この光ファイバテープ心線を用いてのデー
タ通信方法は、データを構成する各ビット毎に一本の光
ファイバ素線を割り当てることにより、データの送受信
を同時に行えるようにしたものである。この場合、複数
の光ファイバ素線により伝送されたデータの伝送時間に
若干の時間差、いわゆるスキューが発生する。
【0007】このスキューが大きいときには、あるビッ
トのデータが伝送終了していても、他のビットのデータ
が伝送終了していないので、データ全体としては伝送速
度を速くすることができない。そのため、光ファイバテ
ープ心線を構成する光ファイバ素線間のスキューを極力
小さくする研究・開発が種々行われてきた。
【0008】その結果、光ファイバ素線として同種のも
のを選別し、さらに、テープ化工程でファイバ送り出し
張力を調整することにより、スキューを低く抑えた光フ
ァイバテープ心線を得ることができるようになった。そ
のため、光ファイバテープ心線内の光ファイバであれ
ば、布設場所も同一であるから、応力や曲がり量がほぼ
等しく、また、製造条件も均一なので各光ファイバ間に
それほどの信号遅延が発生することはなく、大きな問題
になることはなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光伝送路および光伝送路形成方法には、
以下のような問題が存在する。従来提供されている低ス
キューの光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ素
線をまとめて一本化したもの、すなわち各光ファイバが
テープとして一体化されており、テープの両端に光コネ
クタを取り付けてもテープ内の光ファイバの伝送時間が
ほとんど変化しないものを前提にしている。
【0010】そして、これら光ファイバテープ心線や光
コネクタは、12心までのものが標準化されて提供され
ているが、それ以上多心のものは量産されていない。こ
れに対して、CPUは、32ビットから64ビットのデ
ータを処理するものが一般的になっている。
【0011】そのため、このCPUによりデータを伝送
する際には、信号伝送路として、例えば32ビットの場
合が12心テープを3枚以上、64ビットの場合が12
心テープを6枚以上必要になる。この場合、各テープの
置かれる条件が微妙に異なるため、これらテープ間のス
キューが小さくなるようにテープ長さを調整する必要が
生じていた。
【0012】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、複数の多心光ファイバ間に発生するスキュ
ーが小さい光伝送路および光伝送路形成方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載の光伝送路は、複数の多回線導波路により光並列伝送
が行われる光伝送路であって、前記各多回線導波路が該
多回線導波路間の伝送時間差に基づいて調整された長さ
を有することを特徴とするものである。
【0014】従って、本発明の光伝送路では、各多回線
導波路が、多回線導波路間の伝送時間差に基づいて長さ
調整されているので、この光伝送路を用いて光並列伝送
を行った際に、各多回線導波路間で発生する伝送時間差
を調整することができる。上記多回線導波路とは、光フ
ァイバテープ心線等の多心光ファイバや多回線に対応す
る基板導波路等、各種構成が採用可能である。
【0015】請求項2記載の光伝送路形成方法は、複数
の多心光ファイバを用いて光伝送路を形成する方法であ
って、前記多心光ファイバ間の伝送時間差を検出した後
に、該検出された伝送時間差に基づいて前記各多心光フ
ァイバの長さを調整することを特徴とするものである。
【0016】従って、本発明の光伝送路形成方法では、
複数の多心光ファイバ毎に、伝送時間差に基づいた長さ
に調整することができる。
【0017】請求項3記載の光伝送路形成方法は、請求
項2の光伝送路形成方法において、前記多心光ファイバ
間の伝送時間差は、該各多心光ファイバ毎に発生する伝
送時間差を検出した後に、該検出された伝送時間差の最
大値と最小値との平均値に基づいて算出されることを特
徴とするものである。
【0018】従って、本発明の光伝送路形成方法では、
各多心光ファイバ間の伝送時間差が、各多心光ファイバ
毎に検出される伝送時間差の最大値と最小値との平均値
に基づいて算出されるので、長さ調整された多心光ファ
イバ間の伝送時間差の幅を最小に抑えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光伝送路および光
伝送路形成方法の実施の形態を、図1ないし図7を参照
して説明する。ここでは、例えば、光伝送路を光ケーブ
ルとし、多心光ファイバを光ファイバテープ心線とする
場合の例を用いて説明する。
【0020】図2において、符号1は光伝送路(光ケー
ブル)である。光伝送路1は、複数(図では4枚)の多
心光ファイバ(光ファイバテープ心線)Fを保護・集合
させるものであって、外被2と、該外被2に内装される
プラスチック製のスロット3および光伝送路1に加わる
張力を負担する一対のテンションメンバ4,4とから概
略構成されている。なお、この多心光ファイバFは、多
回線導波路の一種である。
【0021】スロット3には、その長さ方向に沿って断
面視矩形のスロット溝5が形成されている。そして、ス
ロット溝5には、4枚の多心光ファイバF…Fが積層状
態に配設されている。したがって、スロット3内の各多
心光ファイバF…Fに加わる物理的、機械的な条件は、
ほぼ等しく設定されている。各多心光ファイバFは、1
2本の光ファイバ(図示せず)を平行、且つ一列に並べ
て一括的に被覆を施し、テープ状に一体化したものであ
り、12心のテープ心線と称されるものである。また、
これらの多心光ファイバF…Fは、その長さが各多心光
ファイバF間の伝送時間差に基づいて調整されている。
【0022】ここで、多心光ファイバF間の伝送時間
差、いわゆるスキューを位相法により測定するスキュー
測定系について説明する。このスキュー測定系は、図3
に示すように、ネットワークアナライザ等のように自在
に周波数を変調して電気信号として出力する測定装置6
と、該測定装置から出力される電気信号を光信号に変換
するE/O変換器7と、多心光ファイバFにMTコネク
タ8、8を介して接続されるファンアウトコード(多心
単心変換コード)9,10と、E/O変換器7で変換さ
れた光信号をファンアウトコード9の分岐された線路に
切り替えるファイバセレクタ11と、ファンアウトコー
ド10の分岐された線路を切り替えるファイバセレクタ
12と、該ファイバセレクタ12を介して出力された光
信号を電気信号に変換するO/E変換器13と、コンピ
ュータ等を用いた制御部14とから構成されている。
【0023】また、E/O変換器7は、ファイバセレク
タ11に光単心コネクタ15を介して接続され、O/E
変換器13は、ファイバセレクタ12に光単心コネクタ
16を介して接続されている。ファイバセレクタ11,
12は、内部ファイバが交換自在とされており、SM
(シングルモード)、MM(マルチモード)のいずれも
が正確に測定可能とされている。そのため、コア径差の
接続損失を最小限に抑えられる構成となっている。制御
部14は、測定装置6の周波数設定、ファイバセレクタ
11,12の切替指示、位相測定、伝送時間差の算出
等、スキュー測定系の全ての制御を行うものである。
【0024】続いて、各多心光ファイバFの長さを、多
心光ファイバF…F間の伝送時間差に基づいて調整する
方法を図1に示すフローチャート図を参照して説明す
る。ここでは、4枚の多心光ファイバを便宜上F1…F
4として説明する。まず、ファンアウトコード9,10
自体が有する伝送時間差の影響を排除するために、ファ
ンアウトコード9,10の線路毎に伝送時間差を測定す
る。
【0025】すなわち、図3において、多心光ファイバ
Fを接続せずに、MTコネクタ8,8を直接つないでフ
ァンアウトコード9,10を短絡する。そして、制御部
14において周波数の設定を行い、測定装置6からこの
周波数の信号を出力する。出力された信号は、E/O変
換器7において電気信号から光信号に変換され、光単心
コネクタ15を介してファイバセレクタ11に入力す
る。
【0026】このとき、ファイバセレクタ11,12
は、予め制御部14によりファンアウトコード9,10
の所定の線路が選択されるように切り替えられている。
そのため、ファイバセレクタ11に入力された光信号
は、ファンアウトコード9,10の所定の線路を経た後
に、ファイバセレクタ12から光単心コネクタ16を介
してO/E変換器13に出力されて、ここで光信号から
電気信号に変換される。
【0027】そして、変換された信号は、測定装置6へ
出力された後に、制御部14によりその位相θC01が
測定される。同様に、制御部14を操作してファイバセ
レクタ11,12を切り替えることにより、ファンアウ
トコード9,10の線路を順次測定し、各線路を経た信
号の位相θC01〜位相θC12を検出する。
【0028】次に、図3に示すように、多心光ファイバ
F1をMTコネクタ8,8によってファンアウトコード
9,10に接続する。そして、上記と同様の手順によ
り、多心光ファイバF1の光ファイバ毎に位相θF10
1〜位相θF112を検出する。
【0029】ここで、多心光ファイバF1の光ファイバ
の位相に対応するファンアウトコード9,10の位相の
影響を排除して、多心光ファイバF1自体の位相θF1
Tを次式により算出する。 位相θF1Tn=位相θF1n−位相θCn(n:01〜12)…(1) 上式により、多心光ファイバF1の位相θF1T01〜
位相θF1T12が算出されたら、例えば、位相θF1
T12を基準にした位相差PθF1を次式により求め
る。 位相差PθF1n=位相θF1Tn−位相θF1T12(n:01〜12)… (2)(第12心目の位相差PθF112は、当然、零になる。)
【0030】同様に、多心光ファイバF2…F4につい
ても、それぞれ内装する光ファイバの位相θF201〜
位相θF212、位相θF301〜位相θF312およ
び位相θF401〜位相θF412を検出すると共に、
式(1)により多心光ファイバF2…F4自体の位相を
算出して、位相θF1T01〜位相θF4T12を求め
る。
【0031】そして、各多心光ファイバF2…F4毎
に、上記式(2)により第12心目の位相差を基準にし
て位相差PθF201〜位相差PθF212、位相差P
θF301〜位相差PθF312および位相差PθF4
01〜位相差PθF412を算出する。かくして、多心
光ファイバである各テープ心線毎に、光ファイバの位相
差が検出される(ステップS1)
【0032】ここで、測定装置6が出力する周波数をf
とすると、上記位相差Pθと伝送時間差Tとの関係は、
次式で表される。 T=(Pθ/360)×(1/f)、(−180°≦Pθ≦180°)…(3 ) 式(3)に、ステップS1で算出された各多心光ファイ
バF1…F4毎の位相差を代入することにより、各多心
光ファイバF1…F4毎の伝送時間差を算出する(ステ
ップS2)なお、周波数fは、測定装置の性能に依存す
るものであり、一般的な測定装置では、10〜3000
MHzまで測定可能である。
【0033】続いて、図4に示すように、多心光ファイ
バF1…F4間の伝送時間差を測定する。ここでまず、
これらの多心光ファイバF1…F4の長さが、測定可能
範囲内にあるかを検証する。多心光ファイバF1…F4
の長さ誤差Dと伝送時間差Tと屈折率Nとの関係は、次
式で表される。 D=T×(C/N) (C:光の速度) …(4)
【0034】そして、周波数f=10MHz、C=30
0000Km/s、N=1.465とすると、式(3)
および式(4)から−10.24m≦D≦10.24m
となり、多心光ファイバF1…F4の長さを20.5m
以内の誤差範囲で抑えればこれらの位相差を測定するこ
とができる。一般的な長さ測定器の誤差は、50cm程
度なので、測定範囲内であることが確認できる。
【0035】図4において、符号17および符号18
は、変換コードである。変換コード17は、一端におい
てMTコネクタ8によりファンアウトコード9に接続さ
れており、他端においてMTコネクタ19a…19dに
より多心光ファイバF1…F4にそれぞれ接続されてい
る。また、MTコネクタ19a…19dと多心光ファイ
バF1…F4とは、それぞれ3心ずつ、例えば第4心
目、第8心目および第12心目で接続されている。
【0036】同様に、変換コード18は、一端において
MTコネクタ8によりファンアウトコード10に接続さ
れており、他端においてMTコネクタ20a…20dに
より多心光ファイバF1…F4にそれぞれ接続されてい
る。そして、MTコネクタ20a…20dと多心光ファ
イバF1…F4とは、それぞれ3心ずつ、例えば第4心
目、第8心目および第12心目で接続されている。
【0037】この状態で、制御部14を操作して、ファ
イバセレクタ11,12を切り替えることにより、上記
と同様に、位相θF104,θF108,θF112、
位相θF204,θF208,θF212、位相θF3
04,θF308,θF312および位相θF404,
θF408,θF412を検出すると共に、式(1)に
より多心光ファイバF1…F4自体の位相を算出して、
位相θF1T04〜位相θF4T12を求める。
【0038】ここで、これらの位相θF1T04〜位相
θF4T12の相対関係が、予め一本づつ検出した位相
の相対関係と一致していることを確認する。そして、こ
の求められた位相θF4T12、すなわち多心光ファイ
バF4の第12心目の光ファイバの位相を基準にして、
位相θF1T04〜位相θF4T12の位相差PθF1
04〜位相差PθF412を検出する。これにより、多
心光ファイバF1…F4間の位相差が検出される(ステ
ップS3)。
【0039】そして、上記式(3)に、ステップS3で
検出された多心光ファイバF1…F4間の位相差を代入
することにより、多心光ファイバF4の第12心目の光
ファイバを基準にした多心光ファイバF1…F4間の伝
送時間差が算出される(ステップS4)。
【0040】続いて、ステップS2で算出された各多心
光ファイバF1…F4毎の伝送時間差の全てを、ステッ
プS4で算出された多心光ファイバF1…F4間の伝送
時間差に基づいて、多心光ファイバF4の第12心目の
光ファイバを同一基準とする伝送時間差に変換する(ス
テップS5)。
【0041】次に、上記同一基準で変換された伝送時間
差に基づいて、各多心光ファイバF1…F4の調整すべ
き長さを求める。まず、各多心光ファイバF1…F4毎
に、伝送時間差の最大値と最小値との平均値を算出する
(ステップS6)。
【0042】ここで、ステップS6で算出された各多心
光ファイバFn(n=1〜4)の上記平均値をSnと
し、また多心光ファイバF4が最も長さの小さい基準フ
ァイバとしたときに、二本の多心光ファイバ間での伝送
時間差を最小にするための切断長Lは次式で求められ
る。 L=(Sn−S4)×(C/N) …(5)
【0043】そこで、各多心光ファイバF1…F4にお
ける伝送時間差の平均値S1〜S4を順次、式(5)に
代入することにより、各多心光ファイバF1…F4の切
断長L1…L4が算出される(ステップS7)。(L4
は、当然零となる。)
【0044】そして、ステップS7で算出された切断長
L1…L4に基づいて各多心光ファイバF1…F4を切
断することにより(ステップS8)、各多心光ファイバ
F1…F4は伝送時間差、すなわちスキューが最小にな
るように、その長さが調整されることになる。
【0045】<実施例>ここで、上記のスキュー測定系
により、屈折率1.465の多心光ファイバF1…F4
であるテープ1〜テープ4を上記手順に従って長さ調整
する。まず、図5に示すように、測定装置6から出力さ
れる周波数fを2000MHzとして、テープ4の第1
2心目の光ファイバを基準にした伝送時間差、すなわち
スキューを求めた。この図に示されるように、テープ1
〜テープ4間のスキューは、最大約30psであった。
【0046】次に、図6に示すように、周波数fを10
MHz、30MHz、100MHzに変えて、テープ1
〜テープ4毎に切断長L1〜L4を算出した。そして、
この結果に基づいてテープ1〜テープ4を切断し、改め
てスキューを測定した結果を図7に示す。この図に示す
ように、周波数fを各種変えた結果においても、テープ
1〜テープ4間のスキューは、最大14.4psに減少
した。
【0047】本実施の形態の光伝送路および光伝送路形
成方法では、複数の多心光ファイバを用いて光伝送路を
形成し、この光伝送路で光並列伝送を行う場合でも、予
め各多心光ファイバの長さを切断して調整するので、多
心光ファイバ間に発生する伝送時間差を短くすることが
できる。
【0048】また、伝送時間差に応じて各多心光ファイ
バの長さを調整する際にも、各多心光ファイバに発生す
る伝送時間差の最大値と最小値との平均値に基づいてい
るので、調整後の多心光ファイバ間の伝送時間差の変動
幅を最小に抑えることができる。従って、本発明の光伝
送路を用いれば、伝送時間差が短いのでデータ伝送時の
速度を大きくすることができる。
【0049】なお、上記実施の形態において、光伝送路
として、多心光ファイバをスロット溝内に配設してケー
ブル化する構成としたが、これに限られることなく、例
えば、外被を被せてコード化したものやスパイラルチュ
ーブを被せてコード化したものや多心光ファイバをルー
スチューブ内に配設したものであってもよい。また、光
伝送路としては、機体、筺体内に配置された光配線基板
間の連結部等も含むものである。
【0050】そして、光伝送路が多心光ファイバを4本
有する構成としたが、複数であればこの枚数に限定され
るものではない。また、上記実施の形態で、便宜上位相
差の基準を12心目としたがこれに限られない。さら
に、変換コードで多心光ファイバの3心ずつを接続する
構成としたが、少なくとも1心ずつ接続すれば、この構
成に限るものではない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る光
伝送路は、複数の多回線導波路により光並列伝送が行わ
れる光伝送路において、各多回線導波路の長さが多回線
導波路間の伝送時間差に基づいて調整される構成となっ
ている。これにより、この光伝送路では、光並列伝送を
行う際にも、多回線導波路である多心光ファイバ間の伝
送時間差が短いので、データ伝送時の速度、すなわち通
信速度を大きくすることができるという効果が得られ
る。
【0052】請求項2に係る光伝送路形成方法は、複数
の多心光ファイバを用いて光伝送路を形成する方法にお
いて、多心光ファイバ間の伝送時間差を検出した後に、
この伝送時間差に基づいて各多心光ファイバの長さを調
整する構成となっている。これにより、この光伝送路形
成方法では、光並列伝送を行う際にも、多心光ファイバ
間の伝送時間差が短い光伝送路を形成できるので、通信
時の通信速度を大きくできるという効果が得られる。
【0053】請求項3に係る光伝送路形成方法は、多心
光ファイバ間の伝送時間差が、各多心光ファイバ毎に発
生する伝送時間差を検出した後に、この伝送時間差の最
大値と最小値との平均値に基づいて算出される構成とな
っている。これにより、この光伝送路形成方法では、光
並列伝送を行う際にも、多心光ファイバ間の伝送時間差
が最小の光伝送路を形成できるので、通信時の通信速度
を大きくできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、多心
光ファイバの長さを、多心光ファイバ間の伝送時間差に
基づいて調整する方法を示すフローチャート図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、伝送
時間差に基づいて長さ調整された複数の多心光ファイバ
を有する光伝送路の外観斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図であって、スキ
ュー測定系を示す概略構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図であって、スキ
ュー測定系を示す概略構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態を示す図であって、長さ
調整前のスキューを示す図表である。
【図6】 本発明の光伝送路形成方法によって算出され
るテープの切断長を示す図表である。
【図7】 本発明の光伝送路におけるスキューを示す図
表である。
【符号の説明】
1…光伝送路(光ケーブル)、F,F1,…,F4…多
心光ファイバ(光ファイバテープ心線)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 勉 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 松浦 伸昭 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 安東 泰博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の多回線導波路(F1…F4)によ
    り光並列伝送が行われる光伝送路(1)であって、 前記各多回線導波路は、該多回線導波路間の伝送時間差
    に基づいて調整された長さを有することを特徴とする光
    伝送路。
  2. 【請求項2】 複数の多心光ファイバを用いて光伝送路
    を形成する方法であって、 前記多心光ファイバ間の伝送時間差を検出した後に、該
    検出された伝送時間差に基づいて前記各多心光ファイバ
    の長さを調整することを特徴とする光伝送路形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の光伝送路形成方法において、 前記多心光ファイバ間の伝送時間差は、該各多心光ファ
    イバ毎に発生する伝送時間差を検出した後に、該検出さ
    れた伝送時間差の最大値と最小値との平均値に基づいて
    算出されることを特徴とする光伝送路形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6765657B2 (en) * 2001-10-29 2004-07-20 Molex Incorporated Method of testing optical fibers
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