JPH1129310A - 感熱記録紙用材料及び感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙用材料及び感熱記録紙

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JPH1129310A
JPH1129310A JP9202170A JP20217097A JPH1129310A JP H1129310 A JPH1129310 A JP H1129310A JP 9202170 A JP9202170 A JP 9202170A JP 20217097 A JP20217097 A JP 20217097A JP H1129310 A JPH1129310 A JP H1129310A
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JP9202170A
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Shigeo Takiyama
成生 瀧山
Mitsunobu Aoyama
光延 青山
Hidehiko Nishioka
秀彦 西岡
Hiroshi Shibata
洋志 柴田
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Maruo Calcium Co Ltd
Original Assignee
Maruo Calcium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造作業性が良く、地肌かぶりが無く、カス
付着防止性に優れ、高濃度画像の形成が可能であり、イ
ンク吸収性も良好な感熱記録紙用材料を提供する。 【解決手段】 無機粒子を核材とする花弁状多孔質構造
を有するリン酸カルシウム系化合物からなり、Ca/P
の原子比が16.7以下であり、且つ特定の粒子組成、
特定の粒子径、特定の比表面積を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録紙用材料
及び感熱記録紙に関し、更に詳しくは、特定の粒子形
状、特定の粒度内容、特定の比表面積を持つことから、
塗工性に優れ、また加熱時に液化した顕色剤を吸着し固
定化することにより、にじみが無く、地肌かぶりがない
鮮明な感熱画像形成を可能にし、また感熱記録紙表面の
インク吸収性も向上させることが可能であり、更にまた
サーマルヘッドのカス付着を防止することができる感熱
記録紙用材料及びそれを感熱発色層に含有してなる感熱
記録紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、情報の多様化並びに増大、省資
源、無公害化等の社会の要請に伴って情報記録分野にお
いても種々の記録材料が研究され実用化されている。中
でも感熱記録材料は、単に加熱するだけで発色画像が
記録され煩雑な現像工程が不要であること、比較的コ
ンパクトな装置を用いて製造できること、得られた記
録材料の取り扱いが容易で維持費が安価であること、
支持体として紙が用いられる場合が多く、この際には支
持体コストが安価であるのみでなく、得られた記録物の
感触も普通紙に近いこと、等の特徴を有し、コンピュー
ターのアウトプット、電卓等のプリンター分野、医療計
測用のレコーダー分野、ファクシミリ分野、自動券売機
分野、感熱複写分野において広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記感熱記録材料は、
通常支持体上に加熱によって発色反応を起こす、染料、
顕色剤を主成分とする発色層を設け、サーマルヘッド等
で加熱することによって発色画像が記録される。しか
し、顕色剤が高温時に液化し、それが安定するまでに起
こる画像のにじみや、サーマルヘッドに記録紙の熱溶融
物がカス付着したり、また記録紙とサーマルヘッド間に
接着力が発生するという所謂スティッキングが起こった
り、記録紙とサーマルヘッドとのマッチング性(以下、
単にマッチング性と記す)は依然として問題として挙げ
られている。また、記録紙に圧力をかけ重ねて保存して
おくと記録紙表面と接する面の接着力をもってしまうと
いう所謂ブロッキングの問題がある。更に、感熱記録紙
表面のインク吸収性が低いため、例えば水性ペンでの記
入やインクをスタンプした場合などにインク吸収に時間
がかかり、にじみや色落ちの問題がある。
【0004】これらの問題に対して、従来より様々なフ
ィラーの添加が提案されており、使用されるフィラーと
しては、例えば炭酸カルシウム、カオリン、タルク、シ
リカ、酸化チタン、アルミナ等が挙げられるが、これら
の中でも特にシリカはマッチング性、ブロッキング性に
効果のあることが知られている。シリカの特性として一
般的に吸油量の多い程、マッチング性、ブロッキング性
に効果はあるが、吸油量が大きくなるにつれ、比表面積
も大きくなる傾向にあり、粒子の活性量が増大するとい
う傾向にある。このため、マッチング性、ブロッキング
性改善のためシリカを含有させると地肌かぶりを生じや
すいという副作用が発生する。従って、地肌かぶりの少
ない範囲でマッチング性、ブロッキング性の改善を図ろ
うという発明が開示されている(特開昭59−2629
2、特開昭59−22794、特開昭61−21108
3)。しかし乍ら、これらの発明では地肌かぶりとマッ
チング性、ブロッキング性を両立できる範囲がせまいと
いう欠点がある。
【0005】また、シリカは粒径が微細であるため塗布
液の粘度が著しく高くなることが難点であり、塗工用フ
ィラーとして用いた場合に、炭酸カルシウムや焼成カオ
リン等に比して、塗布液の充填濃度を低くして塗布作業
を行わなければならないという問題がある。この問題を
解決するため、シリカの粒子径、表面積、分散度を規定
することによって作業性を改良した発明が開示されてい
る(特開平05−069662)。しかし、塗布作業性
や記録紙製造コストの点で未だ十分満足できるものでは
ない。
【0006】従って、本発明の目的は、感熱記録用紙の
製造作業性を改良すると共に、地肌かぶりがなく、カス
付着防止性に優れており、高濃度画像の形成が可能であ
り、感熱記録用紙表面のインク吸収が良好な感熱記録紙
用材料及び感熱記録紙を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するべく鋭意研究の結果、特定の粒子組成、特定
の粒子径、特定の比表面積を有する粒子が所期の目的の
感熱記録用材料としての機能を有し、また該感熱記録紙
用材料を感熱発色層に含有してなる感熱記録紙が所期の
目的の機能を有していることを見いだし、本発明を完成
した。
【0008】本発明の第1は、無機粒子を核材とする花
弁状多孔質構造を有するリン酸カルシウム系化合物から
なり、Ca/Pの原子比が16.7以下であり、且つ下
記の式(a)〜(g)を満足する感熱記録紙用材料であ
る。 (a)0.1≦dx1≦20(μm) (b)1≦α≦5 但し α=d50/dx1 (c)0≦β≦2 但し β=(d90−d10)/
d50 (d)0.01≦dx2≦1(μm) (e)95≦ω1≦99(%) (f)70≦ω2≦95(%) (g)30≦Sw1≦400(m2/g) 但し、 dx1:電子顕微鏡写真により測定した粒子の平均粒子
径(μm) α :分散係数 d50:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子の50%平均粒子径(μm) β :シャープネス d90:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子のふるい通過側累計90%粒子径
(μm) d10:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子のふるい通過側累計10%粒子径
(μm) dx2:水銀圧入法により測定した細孔分布により求め
た粒子の平均細孔径(μm) ω1 :JISK5101−91 20.1 顔料試験
方法の静置法による見掛け比容(ml/g)を測定し、下
記の式(h)により計算した静置空隙率(%) ω2:試料0.5gを断面積2cm2 の円筒に充填、30
kg/cm2 の圧力で30秒間加圧、その厚みをノギスで測
定し、下記の式(i)より計算した30kg/cm2 の加圧
空隙率(%) Sw1:窒素吸着法によるBET比表面積(m2/g)
【0009】本発明の感熱記録紙用材料の重要な特徴
は、粒子形状と粒度内容にあり、また単なるリン酸カル
シウム系化合物ではなく、花弁状構造を有する多孔質リ
ン酸カルシウム系化合物で構成されていることにある。
即ち、花弁状構造であることから、サーマルヘッドのカ
ス取り効果及びスティッキング性に優れた効果を発揮す
る。粒度内容については、優れた分散性とシャープな粒
度分布を有することから、均一で平滑な表面を有し、高
い比表面積と空隙率を有することから顕色剤の安定化に
優れ、鮮明な感熱画像形成を可能にするとともに、感熱
記録紙表面のインク吸収性も向上させることが可能であ
る。
【0010】本発明の第2は、本発明の感熱記録紙用材
料を感熱発色層に含有してなる感熱記録紙である。該感
熱記録紙用材料を塗工することにより、サーマルヘッド
のカス取り効果及びスティッキング性に優れ、印字濃度
が高く、鮮明な画像が得られ、表面のインク吸収性も良
好な感熱記録用紙を提供することができる。以下に本発
明を詳述する。
【0011】本発明の感熱記録紙用材料を構成する花弁
状多孔質リン酸カルシウム系化合物としては特に制限は
ないが、非晶質リン酸カルシウム(略号ACP、化学式
Ca3 (PO4 2 ・nH2 O)、フッ素アパタイト
(略号FAP、化学式Ca10(PO4 6 2 )、塩素
アパタイト(略号CAP、化学式Ca10(PO4 6
2 )、ヒドロキシアパタイト(略号HAP、化学式C
10(PO4 6 (OH)2 )、リン酸八カルシウム
(略号OCP、化学式Ca8 2 (PO4 6 ・5H2
O)、リン酸三カルシウム(略号TCP、化学式Ca3
(PO4 2 )、リン酸水素カルシウム(略号DCP、
化学式CaHPO4 )、リン酸水素カルシウム二水和物
(略号DCPD、化学式CaHPO4 ・2H2 O)等が
例示でき、これらは単独又は2種以上組み合わせて用い
られる。中でも組成の安定性が高いという観点からヒド
ロキシアパタイト、リン酸八カルシウム、リン酸三カル
シウム、リン酸水素カルシウムが好ましく、ヒドロキシ
アパタイトが特に好ましい。又、安定性が最も高いヒド
ロキシアパタイトの含有率に関して言えば、全リン酸カ
ルシウム系化合物に対して10重量%以上が好ましく、
50重量%がより好ましく、90重量%が最も好まし
い。
【0012】本発明の感熱記録紙用材料の粒子重量に占
めるCa/Pの原子比は、16.7以下であり、該感熱
記録紙用材料と塗工液に用いられる合成樹脂との親和性
のさらなる向上の観点から、10.00以下が好まし
く、5.56以下がより好ましく、1.85以下がさら
に好ましい。Ca/Pの原子比の下限は組成の安定性が
高いという観点から1.60程度が好ましい。また、核
材として用いた無機粒子がすべてリン酸カルシウム系化
合物に変化しても何ら問題はない。
【0013】本発明における感熱記録紙用材料の平均粒
子径dx1は、0.1≦dx1≦20(μm)である。
dx1が0.1μm未満の場合、地肌のかぶりが発生す
る。また20μmを越えた場合、サーマルヘッドのカス
取り効果、スティッキング性も低下し、印字濃度の低下
が起こる。好ましくは、 0.2≦dx1≦10(μm) 更に好ましくは、 0.5≦dx1≦8(μm)である。
【0014】本発明の感熱記録紙用材料の分散係数α及
びシャープネスβは、1≦α≦5、0≦β≦2である。
αが5を越えると、粗大な凝集体の割合が多くなり、均
一に染料を吸収しないため印字濃度が低下する傾向があ
り、またαが1未満の場合、微細粒子の割合が大きくな
り、粒子の凝集性が強まり、地肌のかぶりが発生する。
また、βが2を越えると、粒子径が不均一であると同時
に、印字濃度の低下を生じる。好ましくは1≦α≦2、
0≦β≦1である。
【0015】本発明の感熱記録紙用材料の平均細孔径d
x2は、0.01≦dx2≦1である。dx2が0.0
1未満では、地肌のかぶりが発生し、また1を越える
と、印字濃度が低下し鮮明な画像形成をえることができ
ない。
【0016】本発明の感熱記録紙用材料の静置空隙率ω
1は、95≦ω1≦99である。ω1が95未満では、
顕色剤やインクの吸収性が低下し、またサーマルヘッド
のカス取り効果が低下する。99を越えると、印字濃度
が低下し鮮明な画像を形成させることができない。
【0017】本発明の感熱記録紙用材料の加圧空隙率ω
2は、70≦ω2≦95である。ω2が70未満では、
顕色剤やインクの吸収性が低下し、またサーマルヘッド
のカス取り効果が低下する。95を越えると、印字濃度
が低下し鮮明な画像を形成させることができない。
【0018】本発明の感熱記録紙用材料のBET比表面
積SW1は、30≦Sw1≦400である。Sw1が3
0未満では、顕色剤やインクの吸収性が低下し、またサ
ーマルヘッドのカス取り効果及びスティッキング性が低
下する。400を越えると、地肌のかぶりが生じ、印字
濃度が低下する。好ましくは50≦Sw1≦300であ
る。
【0019】本発明の感熱記録紙用材料の核材を構成す
る好ましい核材としては、タルク、カオリン、雲母、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、二酸化チタン、
硫酸バリウム、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイ
ト等の白色顔料が挙げられ、これらは単独又は2種以上
組み合わせて用いられる。中でも炭酸カルシウムが安定
性が高く、また安全性、コスト等の点から最も好まし
い。
【0020】本発明の感熱記録紙用材料の調製方法につ
いては特に制限はないが、例えば核材となる炭酸カルシ
ウムを分散した水系中で、水可溶性リン酸又は水可溶性
リン酸塩とを徐々に反応させて、核材表面に花弁状多孔
質リン酸カルシウム系化合物を沈降させることにより、
本発明の感熱記録紙用材料は調製される。具体的には、
特定の核材となる炭酸カルシウムの水懸濁液分散体とリ
ン酸の希釈水溶液及び/又はリン酸水素カルシウムの水
懸濁液分散体及び/又はリン酸水素カルシウム二水塩の
水懸濁液分散体を特定の割合で特定の混合条件において
混合し、特定の熟成条件で熟成した後乾燥することによ
り調製する方法を例示できる。
【0021】上記の如くして得られる本発明の感熱記録
紙用材料は、必要に応じて、炭酸カルシウム、シリカ、
クレー、タルク、チタン、カオリン、プラスチックピグ
メント等の1種又は2種以上と併用しても差し支えな
い。また花弁状構造を有しないリン酸カルシウム系化合
物、例えば、非晶質リン酸カルシウム、フッ素アパタイ
ト、塩素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、リン酸八
カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウ
ム、リン酸水素カルシウム二水和物等の1種又は2種以
上を目的に応じて配合しても差し支えない。
【0022】また、本発明の感熱記録紙用材料に、一般
に紙塗工に使用される顔料、例えばタルク、カオリン、
サチンホワイト、二酸化チタン、パイロフィライトクレ
ー、亜硫酸カルシウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、酸化亜鉛、ゼオライト、硫酸バリウム、無定型
シリカ、アルミナ、プラスチックピグメント、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム等の1種
又は2種以上を目的に応じて配合しても差し支えなく、
更には、これらと上記した花弁状構造を有しない非晶質
リン酸カルシウムの1種又は2種以上を目的に応じて配
合しても差し支えない。
【0023】本発明の感熱記録紙は紙等の支持体上に、
本発明の感熱記録紙用材料、及びロイコ染料と、該ロイ
コ染料を加熱接触時発色せしめる顕色剤を主成分とする
感熱発色層を設けたものである。本発明において用いら
れるロイコ染料としては特に制限はなく、一般にこの種
のロイコ系記録材料において知られているロイコ染料が
単独又は2種以上組み合わせて使用され、例えば、トリ
フエニルメタン系、フルオラン系、フエノチアジン系、
オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系
等の染料のロイコ染料が好ましく用いられる。
【0024】また、本発明の感熱記録紙における顕色剤
としては特に制限はなく、電子受容性の種々の樹脂の化
合物、例えばフェノール性化合物、チオフェノール性化
合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等を適用
することができ、これらは単独又は2種以上組み合わせ
て使用される。
【0025】本発明の感熱記録紙の感熱発色層を得るた
めには、本発明の感熱記録紙用材料、及びロイコ染料、
顕色剤、その他の補助成分からなる溶液又は分散液を支
持体上に塗工等により結合支持されればよい。結合材と
しては、慣用の種々の結合剤を用いることができる。
【0026】本発明の感熱記録紙の感熱発色層を得る場
合は、感度向上剤として、ステアリン酸等の脂肪酸類、
ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸
アルミニウム等の脂肪酸金属塩類等の種々の熱可塑性物
質を1種又は2種以上組み合わせて使用することができ
る。
【0027】また、本発明の感熱記録紙は、必要に応
じ、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、
例えば、填料、界面活性剤、潤滑剤等を併用することが
できる。
【0028】本発明の感熱記録紙における塗工量として
は特に制限はないが、常法に従い固形分1〜50重量%
の塗工液を乾燥塗工量で通常1〜50g/m2、好ましく
は1〜30g/m2、より好ましくは2〜20g/m2であ
る。塗工方法としては、グラビアコート、エアーナイフ
コート、サイズプレスコート、ゲートロールコート、バ
ーコート等の公知の塗工方法の中から適宜選択して使用
できる。
【0029】以下に、花弁状多孔質構造を有するリン酸
カルシウム系化合物の内、特に好ましく用いることので
きる花弁状多孔質ヒドロキシアパタイトを主成分とし、
炭酸カルシウムを核材として用いた場合における本発明
の感熱記録紙用材料の調製方法について、より具体的に
例示する。粒度分布測定器(株式会社島津製作所製SA
−CP3)により測定した平均粒子径が0.1〜5μm
である炭酸カルシウムの水懸濁液分散体と燐酸の希釈水
溶液及び/又は粒度分布測定器(株式会社島津製作所製
SA−CP3)により測定した平均粒子径(μm)が2
〜10μmである燐酸2水素カルシウムの水懸濁液分散
体及び/又は粒度分布測定器(株式会社島津製作所製S
A−CP3)により測定した平均粒子径(μm)が2〜
10μmである燐酸水素カルシウム2水塩の水懸濁液分
散体をCa/Pの原子比率が1.60〜16.7となる
割合で水中で下記の混合条件で混合後、更に下記の熟成
条件で熟成を行った後、脱水を行うか又は脱水せずに7
00℃以下の乾燥雰囲気下で乾燥し、解砕仕上げを行
う。
【0030】混合条件 炭酸カルシウムの水懸濁液分散体固形分濃度 1〜15
重量% 燐酸の希釈水溶液濃度 1〜50重量% 燐酸2水素カルシウムの水懸濁液分散体固形分濃度 2
〜15重量% 燐酸水素カルシウム2水塩の水懸濁液分散体固形分濃度
2〜15重量% 混合撹拌羽根の周速 0.5m〜50/秒 混合時間 0.1〜150時間 混合系水懸濁液温度 0〜80℃ 混合系の水懸濁液pH 5〜9 熟成条件 熟成系のCa濃度 0.4〜5重量% 熟成撹拌羽根の周速 0.5〜50m/秒 熟成時間 0.1〜100時間 熟成系水懸濁液温度 20〜80℃ 熟成系水懸濁液pH 6〜9
【0031】本発明の感熱記録紙用材料は、粒子の分散
性,安定性等をさらに高めるために、シランカップリン
グ剤やチタネートカップリング剤等のカップリング剤、
有機酸、例えば脂肪酸,樹脂酸,アクリル酸等のα、β
モノエチレン性不飽和カルボン酸及びそのエステル類,
シュウ酸,クエン酸等の有機酸,酒石酸、フッ酸等の無
機酸、それらの重合物及び共重合物,それらの塩,又は
それらのエステル類等の表面処理剤、界面活性剤やヘキ
サメタリン酸ソーダ、ピロリン酸、ピロリン酸ソーダ、
トリポリリン酸、トリポリリン酸ソーダ、トリメタリン
酸、ハイポリリン酸等の縮合リン酸塩及びその塩等の1
種又は2種以上を、常法に従い添加又は表面処理しても
差し支えない。
【0032】
【実施例】以下、実施例、比較例を示し、本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定
されるものではない。尚、以下の記載において、「%」
又は「部」は、特に断らない限り、「重量%」又は「重
量部」を意味する。
【0033】以下の実施例及び比較例に使用する炭酸カ
ルシウムの水懸濁液分散体A及びBの調製 炭酸カルシウムの水懸濁液分散体A 比重1.055で温度が8℃の石灰乳(水酸化カルシウ
ムの水懸濁液)7000リッターに、炭酸ガス濃度27
重量%の炉ガスを24m3の流速で導通しpH9まで炭酸
化反応を行い、その後40〜50℃で5時間撹拌熟成を
行うことにより粒子間のアルカリを溶出させpH10.
8として分散させ、電子顕微鏡写真より測定した平均粒
子径0.05μmで粒度分布測定器(株式会社島津製作
所製SA−CP3)により測定した平均粒子径が0.4
8μmである炭酸カルシウムの水懸濁液分散体Aを調製
した。
【0034】炭酸カルシウムの水懸濁液分散体B 丸尾カルシウム株式会社製重質炭酸カルシウム「スーパ
ーSSS」(1.2m2/g)に水を添加混合後、TKホ
モミキサー(5000rpm ,15分間)にて撹拌分散さ
せて固形分濃度25%の電子顕微鏡写真より測定した平
均粒子径3μmで粒度分布測定器(株式会社島津製作所
製SA−CP3)により測定した平均粒子径が3.4μ
mである炭酸カルシウムの水懸濁液分散体Bを調製し
た。
【0035】カオリンの水懸濁液分散体Cの調製 輸入カオリンのASP−072に水を添加混合後、TK
ホモミキサー(5000rpm ,15分間)にて攪拌分散
させて固形分濃度25%のカオリンの水懸濁液分散体C
を調製した。
【0036】実施例1〜6、比較例1〜4 表1及び2に記載した原料及び混合条件に従い、邪魔板
付きステンレスタンクに直径0.6mのタービン羽根1
枚の撹拌機付きの0.4m3ステンレスタンクに希釈濃度
調整及び温調した炭酸カルシウムの水懸濁液分散体A又
はBを投入し、撹拌下において燐酸の希釈水溶液,燐酸
水素カルシウム2水塩の水懸濁液分散体及び燐酸2水素
カルシウムの水懸濁液分散体から選ばれる1種又は2種
以上を滴下混合し、表1に記載した熟成条件に従い撹拌
を行いながら熟成した。熟成終了後に撹拌を停止し上澄
液をデカンテーション法で取り除き、固形分濃度8%に
濃縮しスプレ−乾燥を行うことにより、炭酸カルシウム
を核材とする花弁状多孔質構造を有するリン酸カルシウ
ム系化合物である本発明の感熱記録紙用材料D1〜D6
(実施例1〜6)及びE1〜E4(比較例1〜4)を調
製した。なお、原料及び水の合計重量は400kgとし
た。スプレ−乾燥条件は噴霧時の粒径約0.1mm、入り
口における熱風温度250℃、乾燥時間約10秒、乾燥
直後の乾燥品の200℃,2時間での加熱減量が5〜8
%であった。実施例1〜6において調製された本発明の
感熱記録紙用材料D1〜D6の物性を表3に示し、比較
例1〜4において調製されたE1〜E4及び市販の軽質
炭酸カルシウム(商品名:軽質炭酸カルシウム、丸尾カ
ルシウム株式会社製)e1、市販の重質炭酸カルシウム
(商品名:スーパーSS、丸尾カルシウム株式会社製)
e2、市販の合成シリカ(商品名:アエロジル#13
0、日本アエロジル株式会社製)e3、市販の珪酸カル
シウム(商品名:フローライトR、徳山曹達株式会社
製)e4、市販のヒドロキシアパタイト(商品名:リン
酸三カルシウム、米山化学工業株式会社製)e5の物性
を表4に示す。表3に見られるように、本発明の感熱記
録紙用材料は、花弁状多孔質構造を持つことにより高い
比表面積、空隙率と優れた分散性を持つことが確認でき
る。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】感熱記録紙用材料D1の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真を図1(倍率10000倍)、図2(倍率
1000倍)に示す。図1、図2の電子顕微鏡写真よ
り、本発明の感熱記録紙用材料は花弁状構造を有するこ
とが確認できる。本発明の感熱記録紙用材料D1、D
2、D3の粉末X線回折図を図3、4、5に示す。図
3、4の粉末X線回折の結果より、D1、D2について
はリン酸カルシウム系化合物と炭酸カルシウム(カルサ
イト)以外は認めなかった。リン酸カルシウム系化合物
の主成分はヒドロキシアパタイトであり、微量のリン酸
八カルシウムを含んでいることが確認できる。D3につ
いては、図5より炭酸カルシウムは認められず、リン酸
カルシウム系化合物以外は認められなかった。リン酸カ
ルシウム系化合物の主成分はヒドロキシアパタイトであ
り、微量のリン酸八カルシウムを含んでいることが確認
できる。
【0042】尚、本発明の感熱記録紙用材料との比較の
ため、市販のヒドロキシアパタイトの粒子構造を示す電
子顕微鏡写真を図6、7に、粉末X線回折図を図8に示
す。図6、7の電子顕微鏡写真より市販のヒドロキシア
パタイトは、微細な粒子と該粒子の凝集物であり、花弁
状多孔質構造を有するものではないことが確認できる。
図8の粉末X線回折図より市販のヒドロキシアパタイト
の主成分は、ヒドロキシアパタイトであり、微量のリン
酸水素カルシウム二水和物を含んでいることが確認でき
る。
【0043】実施例7 実施例1と同様にして、邪魔付きステンレスタンクに直
径0.6mのタービン羽根1枚の攪拌機付き0.4m3
テンレスタンクに8%に希釈濃度調整及び35℃に調温
したカオリンの水懸濁液分散体Cを投入し、攪拌下にお
いて10%濃度の燐酸1水素ナトリウム水溶液と5%濃
度の塩化カルシウム水溶液をCa/Pの原子モル比が
5.56となる割合で徐々に滴下後、35℃で24時間
熟成し、核材であるカオリンの表面にリン酸カルシウム
系化合物を沈降させ、水洗後、攪拌を停止し上澄液をデ
カンテーション法で取り除き固形分濃度8%に濃縮し、
スプレー乾燥を行うことにより、粒子表面がリン酸カル
シウム系化合物で被覆された感熱記録紙用材料D7を調
製した。X線回折の結果、カオリン(カオリナイト)と
ヒドロキシアパタイト以外は認められなかった。なお、
原料及び水の合計重量は400kgとした。スプレー乾燥
条件は実施例1と同じである。実施例7において調製さ
れた感熱記録紙用材料D7の物性を上記表3に示す。
【0044】実施例8〜14、比較例5〜13 水4部に対して実施例1〜7で調製した感熱記録紙用材
料D1〜D7及び比較例1〜4で調製した粒子E1〜E
4、市販の軽質炭酸カルシウム(商品名:軽質炭酸カル
シウム、丸尾カルシウム株式会社製)e1、市販の重質
炭酸カルシウム(商品名:スーパーSS、丸尾カルシウ
ム株式会社製)e2、市販の合成シリカ(商品名:アエ
ロジル#130、日本アエロジル株式会社製)e3、市
販の珪酸カルシウム(商品名:フローライトR、徳山曹
達株式会社製)e4、市販のヒドロキシアパタイト(商
品名:リン酸三カルシウム、米山化学工業株式会社製)
e5の各1部をディスパーを用いて2000rpm で5分
間分散させた。これを下記に示すA液3部、B液6部、
C液6部、D液3部を加えて十分混合し感熱記録紙用塗
工液を調製した。尚、A,B,C,Dのそれぞれの溶液
はボールミルを用い、それぞれの溶液中の微粒子の平均
粒径が3μm以下になるように粉砕した。 A液 3−ジブチルアミノ−6−7−アニリノフルオラン 1部 5% ポリビニルアルコール 5部 B液 ビスフェノールA 1部 5% ポリビニルアルコール 5部 C液 ステアリン酸アミド 1部 5% ポリビニルアルコール 5部 D液 ステアリン酸亜鉛 1部 5% ポリビニルアルコール 5部
【0045】支持体として上質紙を用い、上記感熱記録
紙用塗工液を5g/m2となるよう塗布、乾燥して感熱記
録紙を製造した。得られた感熱記録紙の特性を下記の方
法により評価した。
【0046】「感熱記録紙の特性評価」 (1)地肌汚れ 感熱記録紙を室内で72時間放置後、塗布面に現れる自
発色による地肌汚れ濃度を、Fuji Standard Densito
Meter FSD−103(富士写真フィルム製)を用い
て測定し、下記の評価基準で地肌汚れを評価した。 ○:地肌汚れがほとんど認められない △:地肌汚れがやや認められる ×:明らかに地肌汚れが認められる。
【0047】(2)発色特性 感熱記録紙を感熱印字装置TH−PMD(大倉電気製)
を用いて、印J電圧24V、パルス周期2msec、印字パ
ルス幅0.5〜1.5msec、サーマルヘッド抵抗値2.
651Ωの条件下で記録させ、発色感度を下記に示すよ
うな基準で評価し、到達濃度(パルス幅1.5msec)を
Fuji Standard Densito Meter FSD−103(富
士写真フィルム製)を用いて測定した。 ○:パルス幅における発色濃度の動的発色感度曲線の立
ち上がり急勾配で、しかも到達濃度が高い濃度を示す。 △:パルス幅における発色濃度の動的発色感度曲線の立
ち上がり急勾配で、しかも到達濃度がやや低い濃度を示
す。 ×:パルス幅における発色濃度の動的発色感度曲線の立
ち上がり急勾配で、しかも到達濃度が低い濃度を示す。
【0048】(3)カス付着防止効果 感熱記録紙をNTTFAX−510Tにベタ黒印字さ
せ、印字後のサーマルヘッドに付着するカスを肉眼で観
察した。また1cm×1cmの正方形のベタ黒印字面を3mm
間隔で上下左右に配列したテストパターン紙を作り、こ
れを感熱記録紙に印字させることによって、白地(無印
字部分)に記録紙の移動方向に沿って現れる小さな黒い
点々状の再付着のカスの様子(カスのバラマキ)を肉眼
で観察した。カスの付着防止効果を下記の判断基準で評
価した。 ○:サーマルヘッドのカス付着が全く認められず、印字
面にもカスのバラマキが全く認められない。 △:サーマルヘッドのカス付着がわずかに認められ、印
字面にもカスのバラマキがわずかに認められる。 ×:サーマルヘッドのカス付着が明らかにに認められ、
印字面にもカスのバラマキが明らかに認められる。
【0049】(4)インク吸収性 市販のインクジェットプリンターを用い、打点部分のイ
ンク滲み(流れ)が生じるまでの打点回数(重ね書き回
数)を測定する方法を用いた。吸収性の良いものから順
に◎、○、△、×とランク分けした。評価結果を表5に
示す。表5より、本発明の感熱記録紙は、全ての評価項
目において優れた性能を有することが明らかである。
【0050】
【表5】
【0051】
【発明の効果】本発明の感熱記録紙用材料は特定の粒子
形状と粒度を有し、該感熱記録紙用材料を含有してなる
本発明の感熱記録紙は、製造作業性を改善すると共に、
地肌かぶりが無く、カス付着防止性に優れ、高濃度画像
の形成が可能であり、インク吸収性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた感熱記録紙用材料D1の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(倍率10000倍)であ
る。
【図2】実施例1で得られた感熱記録紙用材料D1の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真(倍率1000倍)であ
る。
【図3】実施例1で得られた感熱記録紙用材料D1の粉
末X線回折図である。
【図4】実施例2で得られた感熱記録紙用材料D2の粉
末X線回折図である。
【図5】実施例3で得られた感熱記録紙用材料D3の粉
末X線回折図である。
【図6】比較例11で用いた市販ヒドロキシアパタイト
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(倍率10000倍)
である。
【図7】比較例11で用いた市販ヒドロキシアパタイト
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(倍率1000倍)で
ある。
【図8】比較例11で用いた市販ヒドロキシアパタイト
の粉末X線回折図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機粒子を核材とする花弁状多孔質構造
    を有するリン酸カルシウム系化合物からなり、Ca/P
    の原子比が16.7以下であり、且つ下記の式(a)〜
    (g)を満足することを特徴とする感熱記録紙用材料。 (a)0.1≦dx1≦20(μm) (b)1≦α≦5 但し α=d50/dx1 (c)0≦β≦2 但し β=(d90−d10)/
    d50 (d)0.01≦dx2≦1(μm) (e)95≦ω1≦99(%) (f)70≦ω2≦95(%) (g)30≦Sw1≦400(m2/g) 但し、 dx1:電子顕微鏡写真により測定した粒子の平均粒子
    径(μm) α :分散係数 d50:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子の50%平均粒子径(μm) β :シャープネス d90:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子のふるい通過側累計90%粒子径
    (μm) d10:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子のふるい通過側累計10%粒子径
    (μm) dx2:水銀圧入法により測定した細孔分布により求め
    た粒子の平均細孔径(μm) ω1 :JISK5101−91 20.1 顔料試験
    方法の静置法による見掛け比容(ml/g)を測定し、下
    記の式(h)により計算した静置空隙率(%) ω2:試料0.5gを断面積2cm2 の円筒に充填、30
    kg/cm2 の圧力で30秒間加圧、その厚みをノギスで測
    定し、下記の式(i)より計算した30kg/cm2 の加圧
    空隙率(%) Sw1:窒素吸着法によるBET比表面積(m2/g)
  2. 【請求項2】 核材の無機粒子が炭酸カルシウムである
    請求項1記載の感熱記録紙用材料。
  3. 【請求項3】 炭酸カルシウムがカルサイト結晶である
    請求項2記載の感熱記録紙用材料。
  4. 【請求項4】 平均粒子径dx1が下記の式(j)を満
    足する粒子からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の感熱記録紙用材料。 (j)0.2≦dx1≦10(μm)
  5. 【請求項5】 平均粒子径dx1が下記の式(k)を満
    足する粒子からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の感熱記録紙用材料。 (k)0.5≦dx1≦8(μm)
  6. 【請求項6】 分散係数α及びシャープネスβが下記の
    式(l)及び(m)を同時に満足する粒子からなる請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の感熱記録紙用材料。 (l)1≦α≦2 (m)0≦β≦1.0
  7. 【請求項7】 BET比表面積Sw1が下記の式(n)
    を満足する粒子からなる請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の感熱記録紙用材料。 (n)50≦Sw1≦300(m2/g)
  8. 【請求項8】 粒子に占めるCa/Pの原子比が10以
    下である請求項1〜7のずれか1項に記載の感熱記録紙
    用材料。
  9. 【請求項9】 粒子に占めるCa/Pの原子比が5.5
    6以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載の感熱
    記録紙用材料。
  10. 【請求項10】 粒子に占めるCa/Pの原子比が1.
    85以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載の感
    熱記録紙用材料。
  11. 【請求項11】 リン酸カルシウム系化合物が化学式C
    10(PO4 6 (OH)2 のヒドロキシアパタイトで
    ある請求項1〜10のいずれか1項に記載の感熱記録紙
    用材料。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    の感熱記録紙用材料を感熱発色層に含有してなることを
    特徴とする感熱記録紙。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07223813A (ja) * 1993-12-14 1995-08-22 Maruo Calcium Co Ltd 多孔質炭酸カルシウム系化合物及びその製造方法
JPH0925108A (ja) * 1995-07-07 1997-01-28 Maruo Calcium Co Ltd 花弁状多孔質ヒドロキシアパタイト微粒子及びその製造方法

Patent Citations (2)

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