JPH11292747A - ジベンゾイルメタン、ジフェニルシアノアクリル酸及びトリアジンの各誘導体を含む日焼け防止化粧品組成物 - Google Patents

ジベンゾイルメタン、ジフェニルシアノアクリル酸及びトリアジンの各誘導体を含む日焼け防止化粧品組成物

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JPH11292747A
JPH11292747A JP6304398A JP6304398A JPH11292747A JP H11292747 A JPH11292747 A JP H11292747A JP 6304398 A JP6304398 A JP 6304398A JP 6304398 A JP6304398 A JP 6304398A JP H11292747 A JPH11292747 A JP H11292747A
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linear
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alkyl group
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JP6304398A
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Giuseppe Raspanti
ラスパンティ ジュゼッペ
Marpede Alverio
マルペデ アルヴェリオ
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3V Sigma SpA
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3 V SIGMA SpA
3V Sigma SpA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 280nmないし380nmの範囲の波長の
光線に対する有効な日焼け防止組成物を提供する。 【解決手段】 全組成物の重量について、 a) 下記式(I) 【化1】 〔この式においてQは水素または、C1 ないしC4 の直
鎖状又は分岐鎖状のアルコキシ基であり、そしてGはC
1 ないしC8 のアルキル基である〕の1つ以上の化合物
の1ないし10%と、 b) 下記式(II) 【化2】 〔この式においてR1 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基である〕の1つ以上の化合物の0.
5ないし10%と、及び c) 下記式(III) 【化3】 〔この式においてR2はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基であり、そしてR3はR2と同じ意味
を有するか、或いは水素又はアルカリ金属である〕の1
つ以上の化合物の1ないし10%とを、上記式(II)
の化合物と上記式(I)の化合物との間の重量比が少な
くとも0.5であると言う条件で含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来日焼け防止調
剤と呼ばれている化粧品組成物に関し、これは皮膚及び
/又は頭髪を紫外線の照射に対して保護するのに有用で
あって、いくつかの日焼け遮蔽剤の耐光安定混合物を含
む。
【0002】
【従来の技術】280nmないし400nmの範囲の太
陽光線が人の皮膚に有害であって、特に280nmと3
20nmとの間の波長を有する光線、すなわちいわゆる
UV−B光線は紅班及び皮膚の日焼け火傷をもたらし、
その強さは光暴露の時間及び皮膚の種類に依存すること
がよく知られている。320nmないし400nmの範
囲の光線、すなわち皮膚の褐色化の原因となるいわゆる
UV−Aも、特に敏感な皮膚の場合や太陽光線に継続的
にさらされた場合に、皮膚に種々の変質を生じ、そして
無視できない障害をもたらすことが確認されている。
【0003】UV−A光線がエラスチン及びコラーゲン
に対して損傷をもたらし、その結果皮膚の老化を招くこ
との他に、光毒性的及び光アレルギー性の多くの反応を
もたらすことも示されている。更に、UV−Bの有害作
用はUV−Aの存在によって促進され得る〔Willi
s 等:雑誌Journal of Investig
ative Dermatology,Vol.59
416(1972)〕。
【0004】桂皮酸、4−アミノ安息香酸及びベンジリ
デン樟脳から導かれたいくつかの化合物がよく知られて
おり、そしてUV−B光線に対して保護するための日焼
け防止調剤の調製にも用いられている。これらの化合物
は若干とも充分な有効性の他には満足な耐光安定性を有
しない。
【0005】2−エチルヘキシル−シアノ−β,β’−
ジフェニルアクリレート及び2−ヒドロキシ−4−エト
キシベンゾフェノンは良好な光安定性を示すけれども、
それらの吸収は非常に低く、従ってそれらは無視できる
程の有効性しか有しない。
【0006】2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−
2−エチルヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン
は米国特許第4,617,390号に記述されている日
焼け遮蔽剤であって、最近BASFより商品名 Uvi
nul(登録商標)T150のもとに市販されている。
この日焼け遮蔽剤は310nm近傍において高い吸収を
示し、すなわちこのものは良好な有効性を有し、そして
その上にこれは満足な耐光安定性を有する。しかしなが
らこのものは通常の化粧品構成成分の中でのこのものの
貧弱な溶解性のためにその製品は実際上成功したことが
なく、従ってこれは稀にしか用いられない。
【0007】米国特許第5,346,691号にいくつ
かのトリアジン誘導体が記述されており、これらは約3
10nmにおいて非常に高いUV−B吸収を有する。こ
れらの誘導体は非常に良好な耐光安定性を有するばかり
でなく、化粧品調剤に用いられる種々の溶剤の中に非常
に良好な溶解性をも示す。一方、UV−Aに対して保護
するための充分に効果的な生成物は、たとえ特許文献に
おいて種々の異なった化合物が提案されているとはいっ
ても、それらの結果は実用において満足ではなく、今日
まだ利用不可能である。
【0008】現在、実用されているUV−A日焼け遮蔽
剤(吸収剤)はベンゾフェノン誘導体及び若干のジベン
ゾイルメタン誘導体に限られている。
【0009】ベンゾフェノン誘導体は非常に良好な耐光
安定性を有し、そして約290nmにおいて吸収を有す
るUV−B遮蔽剤として、及び約325nmに吸収を有
するUV−A遮蔽剤としての両方に用いることができ
る。
【0010】けれども、その2つの異なった波長におけ
る吸収は比較的弱く、中でも325nmにおけるUV−
A帯域において弱く、従ってこれらの化合物は充分な保
護をもたらすことができない。
【0011】ジベンゾイルメタンの各種誘導体の中で4
−メトキシ−4’−tert−ブチルジベンゾイルメタ
ン及び4−イソプロピルジベンゾイルメタンは市販にお
いて知られているものである。これらの化合物は360
nmにおいて良好な吸収を示し、そして化粧品に通常用
いられる種々の溶剤の中にかなりの溶解度を示す。
【0012】しかしながらそれらは充分な耐光安定性を
有しない〔Int.J.Cosm.Science,
,53(1988)〕ためにそれらの使用は困難であ
る。従って、これらの化合物を含む調剤は、その保護遮
蔽剤がその光線自身によって急速に劣化するためにUV
−Aに耐する充分な保護を保証することはできない。
【0013】この急速な劣化を避け、そしてこれらのU
V−A遮蔽剤に若干の耐光安定性を与えるために、英国
特許GB2,198,944、国際特許WO91/11
989及び同WO94/04131に、ベンジリデン樟
脳及びジフェニルシアノアクリレートの群に属するUV
−B遮蔽剤及び種々のジベンゾイルメタン誘導体の中か
らの特別ないくつかの組み合わせが提案されている。
【0014】しかしながらそれらの結果は、上記のUV
−B遮蔽剤の多量を用いてもこれらジベンゾイルメタン
誘導体に充分な耐光安定性を与えることが不可能である
ためになお充分とは考えられない。
【0015】皮膚を光に耐して保護するために多くの日
焼け防止調剤が提案されており、そしてこれに関して広
範囲の特許文献が存在している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って解決しなければ
ならない実際の問題は、種々の化粧品調剤における日焼
け遮蔽剤、中でもジベンゾイルメタン誘導体の安定化で
ある。更に、もう1つの実際の問題は、皮膚が太陽光線
にさらされるときにこれを、日焼けを起こすことなく、
好適な褐色化を許容するように化粧品処理することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は驚くべきこ
とに、290nmないし380nm範囲の紫外線、すな
わちUV−B及びUV−Aに対して保護作用を有する耐
光安定な日焼け防止調剤が、その組成物の全重量につい
て、 a) 下記式(I)
【0018】
【化10】 〔この式においてQは水素、又はC1 ないしC4 の直鎖
状又は分岐鎖状のアルコキシ基であり、そしてGはC1
ないしC8 のアルキル基である〕の1つ以上の化合物の
1ないし10%と、 b) 下記式(II)
【0019】
【化11】 〔この式においてR1 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基である〕の1つ以上の化合物の0.
5ないし10%と、及び c) 下記式(III)
【0020】
【化12】 〔この式においてR2はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基であり、そしてR3はR2と同じ意味
を有するか、或いは水素又はアルカリ金属である〕の1
つ以上の化合物の1ないし10%とを、上記式(II)
の化合物と上記式(I)の化合物との間の重量比が少な
くとも0.5であると言う条件で含む種々の組み合わせ
によって得られることを見出した。
【0021】従って、本発明の対象の1つは、上述のよ
うに化粧品基材との混合物として上記各成分a)、b)
及びc)を含む化粧品調剤である。
【0022】本発明のもう1つの対象は、人の皮膚が光
にさらされるときにこれを化粧品処理する方法であり、
この方法は上述の化粧品組成物の適当量を適用すること
よりなる。
【0023】本発明の更に別な対象は、紫外線に対して
化粧品組成物を安定化させる方法であり、これは、その
化粧品基材に上記の耐光安定化用混合物を添加すること
よりなる。
【0024】
【発明の実施の態様】式(I)の好ましい化合物は、Q
がメトキシ基であり、そしてGがtert−ブチル基で
あるもの、又はQが水素であり、そしてGがイソプロピ
ル基であるものである。
【0025】式(II)の好ましい化合物はBASF社
からUvinul(登録商標)N539の商品名でとも
に市販されている2−エチルヘキシル−α−シアノ−
β,β’−ジフェニルアクリレートである。
【0026】式(III)の好ましい化合物は、R2
3 とが同一であっても異なっていてもよく、そしてC
4 ないしC8 の直鎖状又は分岐鎖状のアルキルであるも
のである。
【0027】本発明に従う組み合わせによって、UV−
AおよUV−Bの両方において保護作用を有する、特に
耐光安定な日焼け防止調剤が得られる。本発明は理論的
な解釈に束縛されることを望むものではないけれども、
式(II)の種々の化合物がそれ自身では耐光安定性の
ない式(I)のUV−A遮蔽剤を安定化させるものと考
えることができよう。
【0028】他方において、式(II)の化合物のUV
−B領域における吸収は低く、従ってその光防護作用は
非常に弱い。驚くべきことに、この作用は式(III)
の存在によって非常に高められることが見出された。
【0029】式(II)の1つ以上の化合物と式(I)
の1つ以上の化合物との間の重量比は少なくとも0.5
でなければならない。
【0030】C1 ないしC8 の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル及びそれらの
異性体、中でもイソプロピル、tert−ブチル、2−
エチルヘキシルである。
【0031】C1 ないしC4 の直鎖状又は分岐鎖状のア
ルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ及びそれらの異性体である。
【0032】アルカリ金属の例はナトリウム、リチウム
及びカリウムである。
【0033】式(I)のジベンゾイルメタンの誘導体は
米国特許US4,387,089及び同US4,48
9,057に記述されている。市販の化合物は Giv
audan社からのParsol(登録商標)1789
(4−メトキシ−4’−tert−ブチルジベンゾイル
メタン)及び Merck社からのEusolex(登
録商標)8020 (4−イソプロピルジベンゾイルメ
タン)である。式(III)の化合物は米国特許US
5,346,691に記述されている。
【0034】非常にしばしば、これらの日焼け防止調剤
は、太陽光線の中の紫外線を若干とも強く吸収すること
のできる1つ以上の親油性及び/又は親水性の有機日焼
け遮蔽剤を可変の濃度で含む水中油型エマルジョンの形
である。
【0035】それら日焼け遮蔽剤の種類及びそれらの好
適な量は所望の日焼け防止係数(SPF)に依存して選
ばれる。SPFは保護の指標の1つであり、そしてその
紫外線遮蔽剤の存在のもとで紅班原性閾値に達するのに
必要な照射時間とその紫外線遮蔽剤の不存在のもとで紅
班原性閾値に達するのに必要な時間との間の比として表
わされる。SPFはJ.Soc.Cosmet.Che
m.,40,127−133(1989)にB.Dif
fey及びJ.Robsonにより記述された方法に従
って求めることができる。
【0036】このように、高いSPFを有し、太陽光線
に長時間さらされている間においても皮膚の継続的な保
護を保証するのに適しており、従って効果的な防護に必
要な頻繁でかつ繰り返される適用を避けることができる
ような日焼け防止調剤を調製することができる。
【0037】本発明によれば、290nmと380nm
との間の波長の紫外線の照射に対して皮膚を保護するの
に適した耐光安定性のある化粧品組成物は、この組成物
の重量について1ないし10%の式(I)の1つ以上の
化合物と、0.5ないし10%の式(II)の1つ以上
の化合物と、及び1ないし10%の式(III)の1つ
以上の化合物とを、式(II)の化合物と式(I)の化
合物との間の重量比が少なくとも0.5であると言う条
件で含有する化粧品基材を含む。
【0038】本発明に従う日焼け防止調剤は皮膚に適用
したときに紫外線照射の有害作用に対する保護作用をも
たらし、それによって紅班又は日焼け火傷、或いは皮膚
の早期老化の形成を防ぐ。
【0039】本発明の組成物はまた、頭髪或いは装飾化
粧品におけるメーキャップの処置、すなわち保護のため
にも使用することができる。
【0040】本発明によれば、その化粧品組成物は溶
液、ローション、又は油中水又は水中油型のエマルジョ
ンであることができ、或いはまたゲル、口紅棒又はエロ
ゾルの形であることができる。
【0041】本発明に従う組成物は、例えば油脂、乳化
剤、加湿剤、湿潤剤、皮膚軟化剤、防腐剤、界面活性
剤、濃化剤、香料、顔料、染料並びにアルコール類、ポ
リオール類、電解質及びシリコーン誘導体のような通常
的に使用される種々の成分を調剤することによって作る
ことができる。
【0042】より一般的に用いられる溶剤は、カプリン
酸やカプリル酸のトリグリセリド、ひまし油、各種脂肪
酸のイソプロパノール、プロピレングリール、グリセリ
ン、プロピレングリコールモノメチル−又はモノエチル
−或いはモノブチルエーテルとのエステル類である。
【0043】本発明に従う化粧品調剤は、式(I)、
(II)及び(III)の紫外線吸収剤の外に他の補助
的な、化粧品において一般に用いられるUV−B又はU
V−A光線に有効な日焼け遮蔽剤、例えば4−メトキシ
桂皮酸の種々の誘導体、サリチル酸の誘導体、p−アミ
ノ安息香酸の種々の誘導体、ベンジリデン樟脳の種々の
誘導体、2−フェニルベンズイミダゾールの種々の誘導
体等をも含むことができる。
【0044】本発明に従う日焼け防止調剤は、化粧品に
おいて一般的に用いられる、例えば酸化チタン、酸化亜
鉛、シリカ又は酸化アルミニウムのような無機顔料をも
含むことができる。
【0045】本発明はまた更に、式(I)、(II)及
び(III)の化合物の組み合わせよりなる耐光安定化
用混合物をこの組成物について2ないし10重量%の量
で添加することによって、化粧品組成物それ自身を紫外
線照射に対して保護することをも含むが、これを以下に
記述する。この場合に、各構成成分が、例えばシャンプ
ーやヘヤーラッカー、ヘヤードレッシングローション、
洗髪用組成物及び、例えば爪ラッカー、ファウンデーシ
ョン及び口紅のようなメーキャップ調剤等のように、光
により誘起される望ましくない劣化又は着色を受けるこ
とがあるのは組成の問題である。好ましい化粧品調剤は
皮膚を太陽光線に対して保護するものである。従って本
発明のもう1つの対象は、耐光安定化用混合物であり、
これは a) 下記式(I)
【0046】
【化13】 〔この式においてQは水素、又はC1 ないしC4 の直鎖
状又は分岐鎖状のアルコキシ基であり、そしてGはC1
ないしC8 のアルキル基である〕の少なくとも1つの化
合物と、 b) 下記式(II)
【0047】
【化14】 〔この式においてR1はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基である〕の少なくとも1つの化合物
と、及び c) 下記式(III)
【0048】
【化15】 〔この式においてR2はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキル基であり、そしてR3はR2と同じ意味
を有するか、或いは水素又はアルカリ金属である〕の少
なくとも1つの化合物とよりなり、その際上記式(I
I)の化合物と上記式(I)の化合物との間の重量比は
少なくとも0.5である。
【0049】この混合物は人の皮膚が太陽光線にさらさ
れるときにこれを保護するのに有効な医薬の調製に使用
することができる。
【0050】
【実施例】本発明を以下にいくつかの実施例によって更
に説明する。例A 耐光安定性 エチルアルコール70%とミリスチン酸イソプロピル3
0%とよりなる溶剤混合物の中の種々の日焼け遮蔽剤又
はそれらの組み合わせの溶液を調製した。
【0051】各溶液から20μlの2つの試料をミクロ
注射器により取り出し、そしてそれぞれを2×5cmの
顕微鏡スライドガラスの上に載せた。
【0052】そのように調製した試料をエタノールが蒸
発するのを許容するように空気中で室温において30分
間放置した。次にそれら2つの試料の一方を、キセノン
ランプと290nmより短い波長の紫外線及び赤外線を
カットするためのフィルタ系との設けられたSunte
st Heraeus CPS+ 装置の中で2時間及
び4時間にわたり紫外線照射した。
【0053】この紫外線暴露の後で各スライドをその崩
壊した物質が定量的に可溶化されるように50ml又は
100mlのエタノールで洗浄した。
【0054】そのようにして得られた各エタノール溶液
の中でそれ以上稀釈することなく、Perkin−El
mer ラムダ分光光度計によって光学距離1cmの石
英キューベットの中で吸光度を測定した。
【0055】耐光安定性Fはその暴露された試料と暴露
されなかった試料の1つとの間の最大吸収の波長におけ
る吸光度の%比として算定した。
【0056】各組合わせについて耐光安定性は式(I)
の遮蔽剤についてのみ算出した。
【0057】結果を下記表1に示す。
【0058】
【表1】 但しA=4−メトキシ−4’−tert−ブチルジベンゾイルメタン B=2−エチルヘキシル−α−シアノ−β,β’−ジフェニルアクリ レート C=式(III)においてR2 がtert−ブチルで、R3 が 2−エチルヘキシルである化合物 D=式(III)においてR2 がtert−オクチルで、R3 が 2−エチルヘキシルである化合物。
【0059】例1 ローション 遮蔽剤 A 2.5 g 遮蔽剤 B 2.5 g 遮蔽剤 C 2.0 g オクチルオクタノエート 46.0 g C8−C10 のトリグリセリド 34.5 g ジオクチルシクロヘキサン 12.4 g 香料 0.1 g 溶剤混合物を攪拌しながら60℃に加温し、上記3つの
日焼け遮蔽剤を加え、攪拌を10−15分間継続し、冷
却の後、香料を加えた。
【0060】 例2 水中油型日焼けクリーム12−C15アルキルベンゾエート 5.0 g ジイソプロピルアジペート 5.0 g カリテバター 2.0 g α−ビスアバロール 0.5 g 遮蔽剤A 3.0 g 遮蔽剤B 2.5 g 遮蔽剤C 4.0 g Stabylen 30(登録商標) (3V SIGMA社の濃化剤) 0.3 g Synthalen K(登録商標) (3V SIGMA社の濃化剤) 0.3 g Abiol(登録商標) (3V SIGMA社の防腐剤) 0.3 g メチルパラベン 0.2 g プロピルパラベン 0.1 g グリセリン 5.0 g アミノメチルプロパノール 0.5 g 水 全量を100gにする 香料 適量 油脂相を70℃に加熱し、各日焼け遮蔽剤を加え、そし
て攪拌を10−15分間行なった。Stabylen3
0及びSynthalen Kを水に分散させ、そして
上記油脂相を強力に攪拌しながらその70℃に予め加温
されている水性分散液に加えた。得られた混合物をアミ
ノメチルプロパノールで中和して35℃まで冷却し、そ
して防腐剤、グリセリン及び香料を加えた。
【0061】 例3 水中油型日中用クリーム トリグリセリルメチルグルコースジステアレート 4.0 g グリセリルステアレート 1,0 g C12−C15アルキルベンゾエート 7.5 g アボカド油 5.0 g ジイソプロピルアジペート 5.0 g 遮蔽剤A 1.5 g 遮蔽剤B 2.0 g 遮蔽剤C 1.5 g Synthalen K(登録商標) (3V SIGMA社の濃化剤) 0.2 g Abiol(登録商標) (3V SIGMA社の防腐剤) 0.3 g メチルパラベン 0.2 g プロピルパラベン 0.1 g アミノメチルプロパノール 0.15g グリセリン 3.0 g 水 全量を100gにする 香料 適量 操作は例2に記述した通りに行なった。
【0062】 例4 水中油型日焼け止め乳液 PEG−7水和ひまし油 7.5 g 鉱油中のラノリンの各種アルコール 2.5 g オクチルオクタノエート 7.5 g ジオクチルシクロヘキサン 5.0 g セチルステアリルオクタノエート 5.0 g 遮蔽剤A 3.0 g 遮蔽剤B 4.0 g 遮蔽剤C 3.5 g Abiol(登録商標) (3V SIGMA社の防腐剤) 0.3 g グリセリン 5.0 g 水 全量を100gにする 香料 適量 油脂相を70℃に加熱し、各日焼け遮蔽剤を加えた。
【0063】70℃に予め加温した水を強力な攪拌のも
とにその油脂相に加えた。冷却の後で防腐剤、グリセリ
ン及び香料を加えた。
【0064】例5 口紅 まず基礎混合物を調製した: 蜜蝋 13.0 g カルナウバワックス 7.5 g ラノリン 5.0 g イソプロピルミリステート 8.0 g 鉱油 3.0 g ひまし油 63.5 g この混合物85gを加温溶融させる。8gの遮蔽剤A、
7gの遮蔽剤C及び9gの遮蔽剤B、並びに香料及び染
料をこの溶融混合物に加え、次いでこれをひまし油で
1,000gに稀釈し、そしてこれを室温に冷却した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/53 ADA A61K 31/53 ADA

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧品基材との混合物としての化粧品組
    成物において、この組成物の全重量について a) 下記式(I) 【化1】 〔この式においてQは水素、又はC1 ないしC4 の直鎖
    状又は分岐鎖状のアルコキシ基であり、そしてGはC1
    ないしC8 のアルキル基である〕の1つ以上の化合物の
    1ないし10%と、 b) 下記式(II) 【化2】 〔この式においてR1 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
    岐鎖状のアルキル基である。〕の1つ以上の化合物の
    0.5ないし10%と、及び c) 下記式(III) 【化3】 〔この式においてR2 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
    岐鎖状のアルキル基であり、そしてR3はR2 と同じ意
    味を有するか、或いは水素又はアルカリ金属である〕の
    1つ以上の化合物の1ないし10%とを、 上記式(II)の化合物と上記式(I)の化合物との間
    の重量比が少なくとも0.5であると言う条件で含む、
    上記化粧品組成物。
  2. 【請求項2】 式(I)においてQがメトキシであり、
    そしてGがtert−ブチルである、請求項1に従う化
    粧品組成物。
  3. 【請求項3】 式(I)においてQが水素であり、そし
    てGがイソプロピルである、請求項1に従う化粧品組成
    物。
  4. 【請求項4】 式(II)においてR1 が2−エチルヘ
    キシエルである、請求項1ないし3のいずれか1つに従
    う化粧品組成物。
  5. 【請求項5】 式(III)においてR2 とR3とが同
    一であっても、又は異なっていてもよく、そしてC4
    いしC8 の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基である、請
    求項1ないし4のいずれか1つに従う化粧品組成物。
  6. 【請求項6】 酸化亜鉛をも含んでいる、請求項1ない
    し5のいずれか1つに従う化粧品組成物。
  7. 【請求項7】 二酸化チタンをも含んでいる、請求項1
    ないし6のいずれか1つに従う化粧品組成物。
  8. 【請求項8】 4−メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸
    誘導体、p−アミノ安息香酸誘導体、ベンジリデン樟脳
    誘導体及び2−フェニルベンズイミダゾール誘導体より
    なる群から選ばれた他の日焼け遮蔽剤をも含む、請求項
    1ないし8のいずれか1つに従う化粧品組成物。
  9. 【請求項9】 濃化剤、皮膚軟化剤、水和剤、防腐剤及
    び香料よりなる群から選ばれた1つ以上の成分を補助薬
    として含む、請求項1ないし9のいずれか1つに従う化
    粧品組成物。
  10. 【請求項10】 人の皮膚が太陽光線にさらされるとき
    にこれを化粧品処置するに当り、請求項1の化粧品組成
    物の適当量を適用することよりなる方法。
  11. 【請求項11】 化粧品組成物を紫外線照射に対して安
    定化させる方法において、この組成物の全重量につい
    て、 a) 下記式(I) 【化4】 〔この式においてQは水素、又はC1 ないしC4 の直鎖
    状又は分岐鎖状のアルコキシ基であり、そしてGはC1
    ないしC8 のアルキル基である〕の少なくとも1つの化
    合物と、 b) 下記式(II) 【化5】 〔この式においてR1 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
    岐鎖状のアルキル基である〕の少なくとも1つの化合物
    と、及び c) 下記式(III) 【化6】 〔この式においてR2 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
    岐鎖状のアルキル基であり、そしてR3 はR2と同じ意
    味を有するか、或いは水素又はアルカリ金属である〕の
    少なくとも1つの化合物とを、 上記式(II)の化合物と上記式(I)の化合物との間
    の重量比が少なくとも0.5であると言う条件で組み合
    わせた組合わせ剤の2ないし10%を化粧品基材に添加
    することを含む、上記方法。
  12. 【請求項12】a) 下記式(I) 【化7】 〔この式においてQは水素、又はC1 ないしC4 の直鎖
    状又は分岐鎖状のアルコキシ基であり、そしてGはC1
    ないしC8 のアルキル基である〕の少なくとも1つの化
    合物と、 b) 下記式(II) 【化8】 〔この式においてR1 はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
    岐鎖状のアルキル基でありる〕の少なくとも1つの化合
    物と、及び c) 下記式(III) 【化9】 〔この式においてR2はC1 ないしC8 の直鎖状又は分
    岐鎖状のアルキル基であり、そしてR3はR2と同じ意味
    を有するか、或いは水素又はアルカリ金属である〕の少
    なくとも1つの化合物とよりなり、 その際上記式(II)の化合物と上記式(I)の化合物
    との間の重量比が少なくとも0.5である、耐光安定化
    用混合物。
  13. 【請求項13】 人の皮膚を紫外線照射に対して保護す
    るための皮膚用組成物を調製するに当り、請求項12の
    混合物の適量を添加することを含む方法。
  14. 【請求項14】 人の皮膚が太陽光線にさらされるとき
    にこれを保護するのに有用な医薬を調製するために、請
    求項12の混合物を使用する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003528974A (ja) * 2000-03-28 2003-09-30 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 紡織繊維に対して親和性を有するuv吸収剤混合物

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