JPH11292671A - 作物栄養補助剤及び該作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法 - Google Patents

作物栄養補助剤及び該作物栄養補助剤を用いた作物栽培方法

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JPH11292671A
JPH11292671A JP11425698A JP11425698A JPH11292671A JP H11292671 A JPH11292671 A JP H11292671A JP 11425698 A JP11425698 A JP 11425698A JP 11425698 A JP11425698 A JP 11425698A JP H11292671 A JPH11292671 A JP H11292671A
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vinegar
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Shoichi Hirooka
正一 廣岡
Masahiko Tsukagoshi
政彦 塚越
Kunio Hanaue
邦夫 花上
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Gun Ei Chemical Industry Co Ltd
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F11/00Other organic fertilisers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、作物の成長促進、緑化とその期間の
延長、病気に対する抵抗性向上、又果樹の結実増加と落
下現象、糖度及び味の向上、花の色及び肌の色つやの向
上、作物の日持ち向上等に有効な作物栄養補助剤の提供
を目的とする。 【構成】本発明に係る作物栄養補助剤は、醸造酢、合成
酢、酢酸水溶液から選ばれる1種又は2種以上の混合物
からなる食酢に、分岐オリゴ糖含有糖類を用いて強酸性
陽イオン交換樹脂によるクロマト分離画分を精製及び濃
縮して得られた高分岐オリゴ糖含有糖類を配合してなる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は食品である食酢と糖類を
利用したものであって、詳述すると、食酢に糖類を配合
してなる作物栄養補助剤により作物の成長促進、作物の
緑化とその期間の延長、作物の病気に対する抵抗性向
上、果樹の結実増加と落下減少、果実の糖度及び味の向
上、花の色及び肌つやの向上、作物の日持ち向上等に効
果があり、更に詳しくは食用作物、工芸作物、緑肥作物
及び園芸作物として蔬菜、果物、草花、その他温帯作
物、熱帯作物、亜熱帯作物、温室作物、観賞作物、薬用
作物、加工用作物等に有効な食品である食酢と糖類を利
用した作物栄養補助剤に関する。
【従来の技術】一般に、作物は衣食住の用途のために耕
地に栽培される植物のことであり、その植物体の種実、
茎、葉、花、根などが利用されるものである。例えば、
「キャベツ、茶など葉が利用される作物」、「アスパラ
ガス、ウドなど茎が利用される作物」、「サツマイモ、
バレイショなど根および地下茎が利用される作物」、
「ホップ、サフランなど花が利用される作物」、「ム
ギ、トウモロコシ、ダイズなど種子が利用される作
物」、「キュウリ、ブドウ、バナナなど果実が利用され
る作物」などがある。各種の作物が生育するために必要
な物質は無機養分と糖であることが知られている。無機
養分は養分吸収として土中から取り入れられ、糖は光合
成として生産される。この生育に関与する基本元素すな
わち植物の体に含まれる元素としては30種以上が知ら
れているが、このうち16元素は生育に欠くことの出来
ない必須元素とされており、炭素、酸素、水素、窒素、
リン、イオウ、カリウム、カルシウム、マグネシウムの
多量元素と鉄、銅、マンガン、亜鉛、モリブデン、ホウ
素、塩素の徴量元素である。炭素、水素、酸素は作物体
内の存在量は多いが、大気(炭酸ガス)及び水として天
然供給量が豊富であるため、通常は特に与える必要はな
いものとされている。窒素、リン、カリウムは土壌中で
の存在量が比較的少なく、外部からの補給に対する植物
の反応が高いことから、特に肥料三要素としてよく知ら
れている。イオウ、カルシウム、マグネシウム、鉄、
銅、マンガン、亜鉛、モリブデン、ホウ素、塩素は土壌
中における全存在量ではなく、作物に吸収されやすい形
態(可給能)の量や他の元素との不均衡から、欠乏症を
発生することもある。炭素、酸素、水素以外の元素は、
すべて土中から一般に水溶液として吸収されるので、土
にこれらの元素が欠乏すれば、これを人工的に供給しな
ければ、土は生産力を保つことはできない。そこで肥料
取締法において特殊肥料から普通肥料に分類される数多
くの肥料製品が利用されてきた。一方、農薬施用は環境
負荷軽減の見地から、これ以上多量に使うことは許され
ない状況となっており、そこで法律上の農薬あるいは化
学肥料ではないが、天然物を主体とした生産資材が利用
されている。例えば、環境保全資材として紹介されてい
る木酢液、生物農薬的作用を有するとされる微生物処理
キトサン、更には古くよりの防腐剤でもある食酢などが
あり、木酢液とキトサンを混合した生産資材もある。こ
の中で食酢は極めて強い殺菌力があることが知られてお
り、優れた防腐剤、殺菌剤として作物にも利用されてい
た。食酢としては、一般的には米を醸造した米酢や玄米
酢が利用されるが、主成分は酢酸であって、この米酢等
は単独使用よりも焼酎とぶどう糖との三者の混合物とし
たり、黒砂糖を酵素で発酵させた液との二者の混合物と
したりして利用されている。食酢は一般的には水に薄め
て使用する。例えば100〜500倍程度では抗菌作用
による病害虫防除効果があるとされているが、その使用
は無農薬、減農薬を目指す有機栽培法であり、農薬代替
が目的であった。
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑み
て、本発明者らは食酢が作物の生理作用等に及ぼす影響
について鋭意研究を行った結果、食酢に高分岐オリゴ糖
含有糖類を配合してなるものが優れた作物成長等の効果
を有することを見出し、本発明の完成に至った。その目
的とするところは、食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配
合してなる作物栄養補助剤及び当該作物栄養補助剤を用
いてなる作物栽培方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明の作物栄養補助剤
は、食酢より得られ、酢酸成分を主体とするものに高分
岐オリゴ糖含有糖類を配合して、作物栄養補助剤として
利用するものである。請求項1記載の作物栄養補助剤
は、食酢に高分岐オリゴ糖糖含有糖類を配合したものを
作物栄養補助剤とするものである。請求項2記載の作物
栽培方法は、前記請求項1記載の作物栄養補助剤を用い
てなるものである。請求項3記載の食酢は、4〜5%の
酢酸酸度を主体とするものであり、醸造酢、合成酢、酢
酸水溶液が該当する。醸造酢は含アルコールもろみが酢
酸菌の酸化発酵により食酢となるもので、原料により多
種類のものがある。合成酢は氷酢酸又は酢酸の希釈液に
醸造酢を40%以上配合したものである。酢酸水溶液は
氷酢酸又は酢酸の希釈液が用いられる。ここで上記醸造
酢に係る具体的種類を示す。酒精酢(アルコール酢)、
高酸度酢(酸度20%)、黒酢〈玄米酢)、穀物酢(麦
芽酢、粕酢、コーン酢、小麦酢、鳩麦酢、ライ麦酢、小
麦胚芽酢、そば酢)、米酢(純米酢)、果実酢(柿酢、
桃酢、ストロベリー酢、ブルーベリー酢、プルーン
酢)、リンゴ酢(アップルビネガー)、ぶどう糖(ワイ
ンビネガー)、穀物酢及び果実酢以外の醸造酢(タマネ
ギ酢、トマト酢、梅酢、しそ酢、ハーブ酢、海藻酢、ア
マランサス酢)がある。また醸造酢及び合成酢にはJA
S適合品もある。請求項4記載に係る高分岐オリゴ糖含
有糖類は、分岐オリゴ糖含有糖類を用いて強酸性陽イオ
ン交換樹脂によるクロマト分離画分を精製及び濃縮して
得られる。本発明に係る分岐オリゴ糖は、非発酵性糖類
とも称せられ、特に日本古来の伝統的酒類である清酒中
に存在するオリゴ糖として詳細に研究されてきた。即
ち、イソマルトース(分子内にα−1,6グルコシドを
結合を有する二糖類)、パノース(分子内にα−1,6
とα−1,4グルコシドを結合を有する三糖類)、イソ
マルトトリオース(分子内にα−1,6グルコシドを結
合を有する三糖類)等である。これらの分岐オリゴ糖は
保水性に優れており、植物組織の水分安定化効果に関与
することが示唆される。次に市販の分岐オリゴ糖含有糖
類[群栄化学工業製:グンエイオリゴ]の成分を示す。
水分25%、固形分75%、固形分中の糖組成はグルコ
ース24%、マルトース8%、マルトトリオース1%、
イソマルトース15%、パノース15%、イソマルトト
リオース5%、その他の分岐オリゴ糖32%、固形分中
の分岐オリゴ糖(合計)含有率67%である。前記の強
酸性陽イオン交換樹脂としては、スルフォン酸型であ
り、例えば、ダイヤイオンFROI等(三菱化学製)あ
るいはダウエックス50W×2等(ダウケミカル製)あ
るいはアンバーライトIR−116等(オルガノ製)な
どが適しており、使用前にアルカリ金属型又はアルカリ
土類金属型として、分離塔に充填して用いる。これに原
液である分岐オリゴ糖含有糖類を通液して、分岐オリゴ
糖とグルコースとを効率よく分離する。分離条件として
は原液濃度30〜80%、分離温度30〜80℃、通液
速度=SV(空間速度)0.01〜1.0で行われる。
分離した分岐オリゴ糖画分は、イオン交換樹脂と活性炭
による精製及び水分25%程度に濃縮して高分岐オリゴ
糖含有糖類が得られる。請求項5記載に係る高分岐オリ
ゴ糖含有糖類の固形分中の分岐オリゴ糖含有率は、例え
ば、前記市販の分岐オリゴ糖含有糖類をダイヤイオンF
ROI(Na型)により、原液濃度65%、分離温度6
5℃、通液速度=SV0.1でクロマト分離して得た結
果を表1に示す。
【表1】高分岐オリゴ糖含有糖類の固形分中の分岐オリ
ゴ糖含有率 請求項6記載に係る食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配
合する割合は、高分岐オリゴ糖含有糖類の濃度50重量
%以下とするが、望ましくは25重量%以下がより適す
るものである。例えば、請求項3に係る酒精酢(酸度6
%のアルコール酢)に表1の高分岐オリゴ糖含有糖類を
濃度20重量%となるように配合した場合の葉面散布剤
の実験例を表2に示す。
【表2】本発明に係る葉面散布剤の実験例 請求項7記載に係る作物栽培方法は、食酢に高分岐オリ
ゴ糖含有糖類を配合した作物栄養補助剤の作用濃度を示
し、水でうすめる割合としては1倍以上、望ましくは1
0倍以上とするが、オリゴ糖類の濃度として20%以下
及び酢酸換算の酸度として5%以下とするものである。
請求項8記載に係る作物栄養補助剤の使用方法は、葉果
面散布として作用させる方法、土壌散布して根からの吸
収により作用させる方法、或いは水耕栽培においては液
肥に添加して作用させる方法等により使用するものであ
る。その結果、本発明の作物栄養補助剤は、例えば、ム
ギ、アワ、キビ、ソバ、トウモロコシ、ダイズ、アズ
キ、カンショ、バレイショ、キャッサバなどの食用作
物、ワタ、アサ、アマ、イグサ、クワ、テンサイ、サト
ウキビ、ステビア、ナタネ、ゴマ、ラッカセイ、オリー
ブ、ベニバナ、サフラン、タバコ、チヤ、ジョチュウギ
ク、ラベンダー、ユーカリ苗、シチトウイ、ハッカ、コ
ショウ、ホップ、タデアイなどの工芸作物、レンゲソ
ウ、クローバなどの緑肥作物、レッドクローバー、コン
モンベッチ、オーチャードグラス、などの飼料作物、ベ
ントグラス類、フェスク類、ライグラス類、バミューダ
グラス類、ノシバ、コウライシバなどの芝草、キュウ
リ、シロウリ、カボチャ、マクワ、メロン、スイカ、ナ
ス、トマト、トウガラシ、ピーマン、オクラ、イチゴ、
ソラマメ、エンドウ、インゲンマメ、エダマメ、モヤ
シ、コーヒー、ココア、ハス、クワイ、ショウガ、ヤマ
ノイモ、サトイモ、ナガイモ、コンニャク、タマネギ、
ネギ、ニンニク、ラッキョ、ダイコン、ニンジン、オタ
ネニンジン(朝鮮人参)、カブ、ゴボウ、ハクサイ、ツ
ケナ、クレソン、サラダナ、ミツバ、青ジソ、カイワレ
ダイコン、コマツナ、ゴガツナ、チンゲンサイ、ミズ
ナ、カラシナ、キャベツ、コモチカンラン、ハナヤサ
イ、レタス、ブロッコリー、セロリ、パセリ、ワサビ、
チシヤ、ドクダミ、ゼンマイ、ミョウガ、サンショウ、
シュンギク、ホウレンソウ、フダンソウ、アスパラガ
ス、モウソウダケ、タケノコ、マシュルーム、シイタ
ケ、ナメコ、エノキダケ、ヒラタケ、ハラタケなどの蔬
菜、リンゴ、ナシ、サンザシ、マルメロ、カリン、モ
モ、スモモ、サクランボ、アンズ、ウメ、アセロラ、ク
ルミ、クリ、ぺ力ン、アーモンド、ハシバミ、カキ、ナ
ツメ、ザクロ、イチヂク、ビワ、バナナ、パイナップ
ル、オレンジ、レモン、シトロン、ブンタン、グレープ
フルーツ、温州ミカン、夏ミカン、キンカン、ブドウ、
キイチゴ、スグリ、フサスグリ、クランベリー、キウイ
フルーツなどの果物、花卉としてはスイトピー、アサガ
オ、キンセンカなどの1・2年章、マーガレット、キ
ク、カーネションなどの宿根草、ユリ、チューリップ、
シクラメンなどの球根、バラ、タケ、ササ、アジサイな
どの花木、セントポーリア、ブーゲンビレア、ハイビス
カスなどの温室植物、ヤシ、ゴム、オモトなどの観葉植
物、カトレア、デンドロビウム、バンダなどのラン類、
シャコバサボテン、ユーフォルビア、アロエなどのサボ
テンと多肉植物、モウセンゴケ、ムシトリスミレ、ネぺ
ンテスなどの食虫植物、スイレン、ハス、カキツバタな
どの水生植物、アオキ、マンリョウ、ツバキなどの斑入
植物、フウセンカズラ、クレマチス、トケイソウなどの
つる性植物、カンノンチク、シュロチク、フェニックス
などのヤシ科植物、その他の高山植物、山菜、漢方薬草
あるいは海草などに施肥することにより、作物の成長促
進、作物の緑化とその期間の延長、作物の病気に対する
抵抗性向上、果樹の結実増加と落果減少、果実の糖度及
び味の向上、花の色及び肌つやの向上、作物の日持ち向
上等に顕著な効果がある。本発明の食酢に高分岐オリゴ
糖含有糖類を配合してなる作物栄養補助剤が、植物に対
して及ぼす、その作物成長等の現象効果は明確である
が、これは、直接作物に吸収、利用されることによるの
か、あるいは土の理学的性質を改善し、あわせて土の中
の有益な微生物の繁殖を促すことなどによるものか、作
用機序はいまのところ不明である。請求項9記載に係る
作物栄養補助剤は液状であるが、噴霧乾燥法により粉末
とすることもできる。また、泥炭、腐植酸質資材、木
炭、ゼオライト、バーミキュライト、パーライト、ベン
トナイト、ポリエチレンイミン系資材、ポリビニルアル
コール系資材などの吸着性を有する資材に吸着させるこ
とにより粉末とすることもできる。
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明は係る実施例に限定されるものではなく、その要
旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。 [実施例1]食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配合した
表2記載の作物栄養補助剤を酸度0.09%、高分岐オ
リゴ糖含有糖類濃度0.4%になるように水で希釈し、
作物栄養補助剤とした。ゴルフ場のグリーンよりベント
グラスの株を10株採取して本発明に係る作物栄養補助
剤区及び対照区の各5株ずつとした。各株について葉
(地上部)は2mm、根(地下部)はlcmの幅の立方
体にカットした。これをサンドグリーン砂(無肥料)の
培地からなる栽培装置に植え、生育状態を観察した。対
照区は表2記載に係る食酢(酒精酢)を同一酸度で用い
た。ベントグラスlm2あたり、本発明の作物栄養補助
剤1000ミリリットルの割合で、0日、10日後、2
0日後の3回潅水して、温度15〜25℃で30日間生
育させ、ベントグラスの葉と根の長さを測定し、5株の
平均で示した。下記表3に作物栄養補助剤区及び対照区
の結果を示す。
【表3】作物栄養補助剤区及び対照区のベントグラスに
対する生育結果 表3中の対照区 (食酢)に対して本発明に係る作物栄
養補助剤区は、ベントグラスの生育が促進されているこ
とが分かる。これは、食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を
配合したもののほうが食酢よりも作物の栄養に及ぼす影
響が大きいことを示すものである。
【発明の効果】以上詳述した本発明は、食酢に高分岐オ
リゴ糖含有糖類を配合してなるものが作物成長促進等の
優れた生理効果を示す知見より導かれたもので、作物の
成長促進、作物の緑化とその期間の延長等に有効である
ことはもちろん、食品である糖類の新規な利用法を提供
するものであり、本発明によれば以下の効果を奏する。
請求項1記載の本発明によれば、食品である食酢に高分
岐オリゴ糖含有糖類を配合してなるものを利用して作物
の成長促進、作物の緑化とその期間の延長、作物の病気
に対する抵抗性向上、果樹の結実増加と落下減少、果実
の糖度と味の向上、花の色及び肌つやの向上、作物の日
持ち向上等に有効な作物栄養補助剤を提供することがで
きる。請求項2記載の発明によれば、食酢に高分岐オリ
ゴ糖含有糖類を配合してなる作物栄養補助剤を用いた作
物栽培方法を提供することができる。請求項3記載の発
明によれば、種々の食酢を作物栄養補助剤の成分として
提供することができる。請求項4記載の発明によれば、
高分岐オリゴ糖含有糖類を作物栄養補助剤の成分として
提供することができる。請求項5記載の発明によれば、
作物の成長促進等を効果的に図ることができる作物栄養
補助剤としての高分岐オリゴ糖含有糖類の固形分中の分
岐オリゴ糖含有率を提供することができる。請求項6記
載の発明によれば、作物の成長促進等を効果的に図るこ
とができる作物栄養補助剤としての食酢に高分岐オリゴ
糖含有糖類を配合する割合を提供することができる。請
求項7記載の発明によれば、作物の成長促進等を効果的
に図ることができる作物栄養補助剤としての作用濃度を
提供することができる。請求項8記載の発明によれば、
葉果面散布用、土壌栽培用、水耕栽培用として適切な作
物栄養補助剤を提供することができる。請求項9記載の
発明によれば、作物栄養補助剤を液状又は粉末状とした
もので作物への施用が容易な作物栄養補助剤を提供する
ことができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配合して
    なることを特徴とする作物栄養補助剤。
  2. 【請求項2】食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配合して
    なる作物栄養補助剤を用いて作物の栽培をすることを特
    徴とする作物栽培方法。
  3. 【請求項3】前記食酢は、醸造酢、合成酢、酢酸水溶液
    の中から選ばれる1種又は2種以上の混合物であり、か
    つ、醸造酢は、酒精酢、高酸度酢、黒酢、穀物酢、米
    酢、果実酢、リンゴ酢、ブドウ酢、穀物酢及び果実酢以
    外の醸造酢の中から選ばれる1種又は2種以上の混合物
    である請求項1記載の作物栄養補助剤。
  4. 【請求項4】前記高分岐オリゴ糖含有糖類は分岐オリゴ
    糖含有糖類を用いて強酸性陽イオン交換樹脂によるクロ
    マト分離画分を精製及び濃縮して得られたものである請
    求項1記載の作物栄養補助剤。
  5. 【請求項5】前記高分岐オリゴ糖含有糖類は固形分中の
    分岐オリゴ糖の含有率が100分の85以上であり、且
    つ単糖類が100分の5以下のものである請求項1及び
    4のいずれか1項に記載の作物栄養補助剤。
  6. 【請求項6】前記食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配合
    する割合は、高分岐オリゴ糖含有糖類の濃度50重量%
    以下である請求項1記載の作物栄養補助剤。
  7. 【請求項7】前記食酢に高分岐オリゴ糖含有糖類を配合
    してなる作物栄養補助剤を作用させる濃度は、高分岐オ
    リゴ糖含有糖類の濃度として20%以下、及び酢酸換算
    の酸度として5%以下である請求項2記載の作物栽培方
    法。
  8. 【請求項8】葉果面散布用、土壌栽培用、水耕栽培用で
    ある請求項1記載の作物栄養補助剤。
  9. 【請求項9】液状あるいは粉末状である請求項1記載の
    作物栄養補助剤。
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