JPH11291419A - クロスシート - Google Patents

クロスシート

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JPH11291419A
JPH11291419A JP9420898A JP9420898A JPH11291419A JP H11291419 A JPH11291419 A JP H11291419A JP 9420898 A JP9420898 A JP 9420898A JP 9420898 A JP9420898 A JP 9420898A JP H11291419 A JPH11291419 A JP H11291419A
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JP
Japan
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ethylene
density
cloth
strength
density polyethylene
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JP9420898A
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English (en)
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Hitoshi Asabe
仁志 浅部
Masuo Yabuki
増男 矢吹
Tsunemasa Hosoda
常正 細田
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Hagiwara Industries Inc
Original Assignee
Hagiwara Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量、高強力で、柔軟性、剥離強力にすぐれ
たフレキシブルコンテナ用のクロスシートを提供する。 【解決手段】 特定のエチレン・α−オレフィン共重合
体および高密度ポリエチレンを特定の割合で配合した樹
脂組成物からなるフラットヤーンを経緯糸に用いて形成
したクロスの片面または両面に特定のエチレン・α−オ
レフィン共重合体層を設けたクロスシートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロスシートに関
し、さらに詳しくは、フレキシブルコンテナ用基布に用
いられるクロスシートに関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルコンテナ用基布としては、
ナイロンやポリエステル繊維からなるクロスにポリ塩化
ビニルなどのフィルムを積層したクロスシートが多用さ
れている。これらのクロスシートは、ナイロンやポリエ
ステル繊維などのマルチフィラメントを用いることによ
り高強力および柔軟性を保持し、柔軟性にすぐれたポリ
塩化ビニルを積層することによって積層シートを形成し
ているものであるが、ポリ塩化ビニルは比重が高いため
シート全体が重くなり作業性が悪いという難点があると
ともに、可塑剤のブリードの問題や焼却時に有毒ガスが
発生するという欠点があった。そこで、軽量で有毒ガス
の問題のないポリオレフィンを積層しようとするとナイ
ロンやポリエステルなどのマルチフィラメントとポリオ
レフィンとは接着性が劣り十分な剥離強力が得られない
という問題があった。
【0003】そこで、近年、軽量で成形性にすぐれ、か
つ安価であるポリオレフィンフラットヤーンを経緯糸に
用いて織成したクロスの片面または両面にポリオレフィ
ン層を積層したクロスシートが多用されている。とくに
延伸効果にすぐれ高強力の得られる高密度ポリエチレン
からなるフラットヤーンを経緯糸に用いて得られたクロ
スの片面または両面に低密度ポリエチレンあるいは直鎖
状低密度ポリエチレンを積層したクロスシートがよく知
られている。しかしながら、フレキシブルコンテナ用基
布では、シートの溶着部における高い溶着強力、剥離強
力が要求されるが、高密度ポリエチレンからなるクロス
シート層と低密度ポリエチレンあるいは直鎖状低密度ポ
リエチレンからなるラミネート層との剥離強力は十分で
はなかった。また、クロスにラミネート層を積層する時
の加熱およびクロスシートを用いてフレキシブルコンテ
ナに成形加工する時の加熱溶着による熱劣化によりフラ
ットヤーンの強力低下が起こりやすく、さらなる改良が
要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、軽量、高強力で、柔軟性にすぐれ、剥離強力、耐も
み性にすぐれたクロスシートを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を技術
的に解決するために、密度が0.945g/cm3以上の
高密度ポリエチレン50〜95重量%と、下記の(1)
〜(5)の性状を有するメタロセン触媒を用いて製造さ
れたエチレン・α−オレフィン共重合体5〜50重量%
とからなる樹脂組成物を用いて形成したフラットヤーン
を経緯糸に用いて織成してなるクロスの片面または両面
に、上記エチレン・α−オレフィン共重合体層を設けて
なるクロスシートを提供して、上記課題を解消するもの
である。 (1)メルトフローレートが0.1〜30g/10mi
n. (2)密度が0.90〜0.94g/cm3 (3)DSCによる最大ピーク温度(Tm)が80〜1
25℃ (4)分子量分布(Mw/Mn)が1.8〜3.5 (5)メルトテンションが0.5〜4g
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる高密度ポリエ
チレンとは、密度が0.945g/cm3以上であって、
公知のチーグラー触媒等を用いて、スラリー法、溶液法
または気相法による公知のプロセスにより製造されるエ
チレン単独重合体またはエチレンと炭素数3〜12のα
−オレフィンの共重合体およびそれらの混合物で、具体
的なα−オレフィンとしては、プロピレン、1-ブテン、
4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-ド
デセン等を挙げることができる。その密度は0.945
〜0.980g/cm3の範囲が好ましく、メルトフロー
レート(以下、MFRと略す)は0.1〜50g/10
min.、好ましくは0.5〜30g/10min.の範
囲から選択するのがよい。
【0007】本発明に用いられるメタロセン触媒を用い
て製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体とは、
下記の(1)〜(5)の性状を有するエチレンと炭素数
3以上のα−オレフィンとからなるエチレン・α−オレ
フィン共重合体である。
【0008】(1)MFRは0.1〜30g/10mi
n.であるが、フラットヤーン形成用途に対しては0.1
〜10g/10min.が好ましく、0.5〜5g/10
min.がより好ましい。MFRが0.1g/10mi
n.未満では成形加工性が劣り、10g/10min.を
超えると延伸倍率を上げても高強力が得られないので好
ましくない。また、クロスへの積層用途に対しては5〜
30g/10min.が好ましく、10〜20g/10
min.がより好ましい。MFRが5g/10min.未
満では積層のための成形加工性が劣り、30g/10m
in.を超えると剥離強力が低下して好ましくない。
【0009】(2)密度は0.90〜0.94g/c
3、好ましくは0.91〜0.93g/cm3である。密
度が0.90g/cm3未満では延伸性が劣るとともに溶
着強力が低下し、0.94g/cm3を超えると柔軟性が
低下するので好ましくない。
【0010】(3)DSCによる最大ピーク温度(T
m)が80〜125℃、好ましくは90〜120℃であ
る。DSCによる最大ピーク温度(Tm)が80℃未満
では延伸温度との差が小さくなりすぎ、125℃を超え
ると最適延伸温度が高くなりすぎて好ましくない。
【0011】(4)分子量分布(Mw/Mn)が1.8
〜3.5、好ましくは2.2〜3.0である。Mw/Mn
が1.8未満では成形加工性が劣り、3.5以上では延伸
性が劣り好ましくない。
【0012】(5)メルトテンションが0.5〜4g、
好ましくは1.0〜3gである。メルトテンションが0.
5g未満ではフラットヤーンの成形安定性が劣り、4g
を超えるものは製造が困難である。
【0013】上記エチレン・α−オレフィン共重合体の
製造方法は、特開昭58−19309号公報、特開昭5
9−95292号公報、特開昭60−35005号公
報、特開昭60−35006号公報、特開昭60−35
007号公報、特開昭60−35008号公報、特開昭
60−35009号公報などに記載されているメタロセ
ン触媒を使用してエチレンとα−オレフィンを共重合さ
せて得ることができる。
【0014】上記メタロセン触媒は、例えば、ビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(Cp
2ZrCl2)に代表されるメタロセン化合物と、メチ
ルアルミノキサン(MAO)などを助触媒として構成さ
れる触媒である。
【0015】上記メタロセン化合物としては、シクロペ
ンタジエニル環、アルキル基等で置換した置換シクロペ
ンタジエニル環、インデニル環等を有する配位子および
水素、ハロゲン原子、アルキル基等がジルコニウム、チ
タン、ハフニウム等の遷移金属に結合した化合物であっ
て、その具体例としては、ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(エチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ビス
(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロリ
ド、ビス(エチルシクロペンタジエニル)チタニウムジ
クロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジ
クロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフニ
ウムジクロリド、ビス(エチルシクロペンタジエニル)
ハフニウムジクロリド等が挙げられる。
【0016】上記メタロセン化合物に対して助触媒とし
て、アルミノキサンまたは硼素化合物等を使用すること
ができる。アルミノキサンとしては、通常、トリアルキ
ルアルミニウムと水を接触させて生成された鎖状あるい
は環状アルミノキサンが好ましい。代表的なメチルアル
ミノキサン(MAO)はトリメチルアルミニウムと水と
の反応によって得ることができる。また、上記メタロセ
ン触媒は、無機酸化物などに担持して使用することがで
きる。
【0017】重合方法については特に限定されるもので
はなく、高圧法、溶液法、気相法、スラリー法等で製造
される。
【0018】エチレンと共重合されるα−オレフィンと
しては、炭素数3以上のα−オレフィン、例えば、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ
る。これらのうち、1種または2種以上のα−オレフィ
ンを5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%を、
エチレン50〜95重量%、好ましくは70〜90重量
%と共重合させるとよい。
【0019】前記高密度ポリエチレンとメタロセン触媒
を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体
とを配合する配合割合は、高密度ポリエチレンが50〜
95重量%エチレン・α−オレフィン共重合体が5〜5
0重量%であり、好ましくは高密度ポリエチレンが80
〜90重量%、エチレン・α−オレフィン共重合体が1
0〜20重量%である。高密度ポリエチレンが95重量
%を超えると接着性が低下して剥離強力が不十分で、柔
軟性が劣るうえ、織成時に糸割れによる織劣化率が増大
し、50重量%未満では延伸性が十分ではなく強力に劣
り好ましくない。
【0020】本発明においてフラットヤーンを形成する
方法は、原料として上記エチレン・α−オレフィン共重
合体と高密度ポリエチレンとの混合物を押出機を用いて
溶融押出し、Tダイ法またはインフレーション法にてフ
ィルムを成形し、一旦冷却固化したフィルムをスリット
した後延伸可能な温度まで再加熱して延伸し、次いで熱
処理してフラットヤーンを形成する。延伸温度は、好ま
しくは70〜120℃、より好ましくは80〜110度
である。延伸温度が70℃未満では白化が生じたり延伸
性が低下し、120℃を超えると延伸性が低下して好ま
しくない。延伸倍率は好ましくは5〜12倍、より好ま
しくは8〜10倍である。延伸倍率が5倍より小さいと
強力が不十分となり、12倍より大きいと糸割れが発生
して好ましくない。延伸の際の加熱方式としては、熱ロ
ール式、熱板式、赤外線式、熱風式等いずれの方式も採
用できる。上記フラットヤーンは、単糸繊度は、好まし
くは500〜5000デニール(以下、dと略す)、よ
り好ましくは1000〜3000dである。単糸繊度が
500d未満ではフレキシブルコンテナ用基布として機
械的強力が十分でなく、5000dを超えると織成効率
が低下するばかりでなく、柔軟性が劣り好ましくない。
【0021】上記フラットヤーンを経緯糸に用いて織成
しクロスを形成する。織成方法としては、サーキュラー
織機、スルーザー型織機、ウオータージェット型織機な
ど公知の織機を用いて織成することができる。その織り
組織としては、平織、綾織、からみ織など種々の形状が
適用される。
【0022】本発明においては、上記クロスの片面また
は両面に、前記のメタロセン触媒を用いて製造されたエ
チレン・α−オレフィン共重合体層を設けてクロスシー
トを形成するが、フレキシブルコンテナ用基布として用
いる場合には両面に設けるのが好ましい。エチレン・α
−オレフィン共重合体層を積層する方法としては、ドラ
イラミネート法、カレンダー加工貼合せ法などもある
が、公知の押出ラミネート法が好ましく用いられる。押
出ラミネート法により設けられる層の厚みは、片面30
〜150μmが好ましく、50〜100μmがより好ま
しい。30μm未満では後加工における溶着強力が不十
分となり、150μmを超えると重量が大きくなり、か
つ柔軟性が失われるので好ましくない。
【0023】上記エチレン・α−オレフィン共重合体層
を形成する場合に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて、他のポリエチレン系樹脂を併用してもよい。他の
ポリエチレン系樹脂としては、通常押出ラミネート法に
用いられる高圧ラジカル法による低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体などが挙
げられる。
【0024】本発明に用いられるポリエチレン系樹脂に
は、その使用目的により本発明の趣旨を逸脱しない範囲
において、酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、有機充填
剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を配合してもよ
い。
【0025】
【実施例】試験方法 1.DSCによる最大ピーク温度(Tm):JISK7
121準拠 2.分子量分布(Mw/Mn):GPC法 3.メルトテンション:東洋精機(株)製メルトテンシ
ョンテスターにより測定する(測定温度190℃) 4.引張強力:JISZ1651準拠 5.引張伸び:JISZ1651準拠 6.引裂強力:JISZ1651準拠 7.剥離強力:2枚の基材を重ね合わせてその端部を4
0mm幅にわたって、熱風圧着機により溶着温度を31
0、365、390℃とかえて、それぞれ圧力2kg/
m2、溶着速度2.1m/分の条件で熱溶着し、幅30
mmの切断したものを試験片とし、引張試験機により、
つかみ間隔150mm、引張速度50mm/分で、18
0度剥離させて行った。 8.耐もみ性試験:JISZ1651(スコット法)に
準拠してもみ試験を行い、もみ回数1000回のときの
表面の亀裂、損傷、その他の異常を目視により判定し、
良好なものを○、不良なものを×とした。
【0026】比較例1:高密度ポリエチレン(MFR=
1.0g/10min.、密度=0.961g/cm3、T
m=132℃)を用いて、インフレーション法によりフ
ィルムを形成し、冷却してスリット後延伸温度115
℃、アニーリング温度120℃で熱板接触式延伸法にて
6.8倍延伸で繊度2000dのフラットヤーンを得
た。上記フラットヤーンを経緯糸に使用して、打込密度
を15×15本/インチで平織のクロスを得た。上記ク
ロスの両面に、直鎖状低密度ポリエチレン(MFR=
8.0g/10min.、密度=0.917g/cm3、T
m=124℃)を溶融押出温度280℃で押出ラミネー
ト法で、厚さ各70μmのラミネート層を設けてクロス
シートを得た。得られたクロスシートは剥離強力が劣り
フレキシブルコンテナ用として好ましくなかった。その
評価結果を表1に示す。
【0027】比較例2:比較例1で用いられたクロスの
両面に、低密度ポリエチレン(MFR=12.0g/1
0min.、密度=0.916g/cm3、Tm=105
℃)を溶融押出温度300℃で押出ラミネート法で、厚
さ各70μmのラミネート層を設けてクロスシートを得
た。得られたクロスシートはラミネート時の熱劣化によ
り機械的性質が低下するとともに、剥離強力が劣り、耐
もみ性試験で表面に亀裂を生じフレキシブルコンテナ用
として好ましくなかった。その評価結果を表1に示す。
【0028】実施例1:高密度ポリエチレン(MFR=
1.0g/10min.、密度=0.961g/cm3、T
m=132℃)85重量%とメタロセン触媒によるエチ
レン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.5g/1
0min.、密度=0.926g/cm3、Tm=121
℃、Mw/Mn=2.5)15重量%との混合物を用い
て、インフレーション法によりフィルムを形成し、冷却
してスリット後延伸温度115℃、アニーリング温度1
20℃で熱板接触式延伸法にて6.8倍延伸で繊度20
00dのフラットヤーンを得た。上記フラットヤーンを
経緯糸に使用して、打込密度を15×15本/インチで
平織のクロスを得た。上記クロスの両面に、メタロセン
触媒を用いて製造されたエチレン・α−オレフィン共重
合体(MFR=19g/10min.、密度=0.915
g/cm3、Tm=101℃、Mw/Mn=2.8)を溶
融押出温度270℃で押出ラミネート法で、厚さ各70
μmのラミネート層を設けてクロスシートを得た。得ら
れたクロスシートは機械的性質、剥離強力、耐もみ性試
験にすぐれ、フレキシブルコンテナ用として好適に用い
られた。その評価結果を表1に示す。
【0029】比較例3:高密度ポリエチレン(MFR=
1.0g/10min.、密度=0.961g/cm3、T
m=132℃)40重量%とメタロセン触媒によるエチ
レン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.5g/1
0min.、密度=0.926g/cm3、Tm=121
℃、Mw/Mn=2.5)60重量%との混合物を用い
た他は実施例1と同様に行った。得られたクロスシート
は、剥離強力、耐もみ性試験にすぐれているものの、機
械的性質に劣りフレキシブルコンテナ用として好ましく
なかった。その評価結果を表1に示す。
【0030】比較例4:実施例1で用いられたクロスの
両面に、直鎖状低密度ポリエチレン(MFR=8.0g
/10min.、密度=0.917g/cm3、Tm=1
24℃)を溶融押出温度290℃で押出ラミネート法
で、厚さ各70μmのラミネート層を設けてクロスシー
トを得た。得られたクロスシートは機械的性質、剥離強
力が劣りフレキシブルコンテナ用として好ましくなかっ
た。その評価結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、高密度
ポリエチレンおよび特定のエチレン・α−オレフィン共
重合体を特定の割合で配合した樹脂組成物からなるフラ
ットヤーンを経緯糸に用いて形成したクロスの片面また
は両面に特定のエチレン・α−オレフィン共重合体層を
設けたクロスシートであって、フラットヤーンの成形安
定性にすぐれ、低温押出特性、低温接着性にすぐれてい
るためにラミネート時およびフレキシブルコンテナ加工
成形時における熱劣化を抑えることが可能であって、そ
の結果、機械的強力、引裂強力、剥離強力、耐もみ性試
験にすぐれフレキシブルコンテナ用に好適に用いられる
クロスシートを得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が0.945g/cm3以上の高密度
    ポリエチレン50〜95重量%と、下記の(1)〜
    (5)の性状を有するメタロセン触媒を用いて製造され
    たエチレン・α−オレフィン共重合体5〜50重量%と
    からなる樹脂組成物を用いて形成したフラットヤーンを
    経緯糸に用いて織成してなるクロスの片面または両面
    に、上記エチレン・α−オレフィン共重合体層を設けて
    なるクロスシート。 (1)メルトフローレートが0.1〜30g/10mi
    n. (2)密度が0.90〜0.94g/cm3 (3)DSCによる最大ピーク温度(Tm)が80〜1
    25℃ (4)分子量分布(Mw/Mn)が1.8〜3.5 (5)メルトテンションが0.5〜4g
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