JPH1128684A - 外装材加工台及び外装材加工装置 - Google Patents

外装材加工台及び外装材加工装置

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Publication number
JPH1128684A
JPH1128684A JP18620297A JP18620297A JPH1128684A JP H1128684 A JPH1128684 A JP H1128684A JP 18620297 A JP18620297 A JP 18620297A JP 18620297 A JP18620297 A JP 18620297A JP H1128684 A JPH1128684 A JP H1128684A
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JP
Japan
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exterior material
material processing
processing table
row
chamfering
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Withdrawn
Application number
JP18620297A
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English (en)
Inventor
Masaru Nishijima
大 西島
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業効率を向上させることができる外装材加
工台及び外装材加工装置を提供する。 【解決手段】 2枚の外装材10を略L字状に接続して
役物を形成するための外装材加工台20において、互い
に反対方向に下降傾斜して外装材10を1枚ずつ支持可
能な2つの傾斜部22と、傾斜部22に載置された外装
材10のなす角部12が露出した状態で圧締する圧締手
段26と、を備え、水平方向に移動可能に形成されるこ
と、を特徴とする外装材加工台20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装材加工台及び
外装材加工装置に関し、特に、役物形成作業の効率を向
上させることができる外装材加工台及び外装材加工装置
に関する。
【0002】
【背景技術】建築現場における建物の角部への外装材の
取付工程を減らすためには、外装材を工場で予め略L字
状に接合した役物を使用することが好ましい。
【0003】このような役物は、2枚の外装材を、その
端部同士を山形の治具の上で接着して圧締し、接着剤が
乾くのを待って、治具から外し、面取り機にセットして
角部の面取りを行い、再び治具上にセットして、面取り
した部分に塗料を塗る、という工程を経て形成すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記山形の治
具を用いての役物の形成作業は、効率が良くない。つま
り、接着剤の乾燥を待たなければ面取りや塗料による補
修を行うことができず、しかも、作業者が接着された外
装材を持って面取り機のある場所に移動しなければなら
ず、移動のための労力と時間が必要となる。
【0005】そこで、このような作業にかかる労力と時
間を減らして、役物の形成作業の効率を上げたいという
要請があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、作業効率を向上させることができ
る外装材加工台及び外装材加工装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、2枚の外装材を略L字状に
接続して役物を形成するための外装材加工台において、
互いに反対方向に下降傾斜して前記外装材を1枚ずつ支
持可能な2つの傾斜部と、前記傾斜部に載置された前記
外装材のなす角部が露出した状態で圧締する圧締手段
と、を備え、水平方向に移動可能に形成されること、を
特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、役物形成作
業の効率を向上させ得る外装材加工台を得ることができ
る。つまり、外装材加工台が水平方向に移動可能に形成
されることから、外装材を外装材加工台から取り外すこ
となく、任意の位置まで移動させることができる。その
ため、面取り作業時における外装材移動のための労力と
時間の低減化を図ることができる。また、外装材のなす
角部が露出した状態で圧締する圧締手段が備えられるこ
とから、接着剤の乾燥を待たずに、角部の面取りを行う
ことができる。このため、役物形成作業にかかる時間の
短縮化を図ることが可能となる。更に、互いに反対方向
に下降傾斜して外装材を1枚ずつ支持可能な2つの傾斜
部を備えることから、2枚の外装材を略L字状に簡単に
配置して、その状態を確実に維持することができる。従
って、接着作業等が容易となる。
【0009】なお、外装材加工台を移動可能とするため
の構成及び圧締手段の具体的構成は、それぞれに求めら
れる機能を確実に達成し得る範囲において、特に問わな
い。例えば、外装材加工台を移動させるための構成とし
て、外装材加工台の下部に車輪やボール・ベアリングを
取り付けることができる。また、圧締手段については、
例えば、請求項2記載の発明のようにすることができ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記圧締手段は、間隔をおいて平行に配置された2
本の棒状部と、この棒状部を両端で固定する固定部と、
を含み、前記2本の棒状部の間から前記外装材のなす前
記角部を突出させて取り付けられること、を特徴とす
る。
【0011】請求項2記載の発明によれば、圧締手段
が、2本の棒状部材で外装材の角部を挟む構成をなすこ
とから、角部を簡単な構成で確実に圧締することができ
る。また、棒状部材の間から外装材の角部が露出するこ
とから、圧締した状態のまま面取り作業を行うことが可
能となる。従って、面取り作業を許容する圧締手段を、
簡単に形成することができる。
【0012】請求項3記載の発明は、2枚の外装材を略
L字状に接続して役物を形成するための外装材加工装置
において、基台と、請求項1又は請求項2のいずれかに
記載された外装材加工台と、接続された前記外装材がな
す角部の面取りを行う面取り手段と、を含み、前記外装
材加工台は、前記基台上を水平に移動可能に設置され、
前記面取り手段は、前記外装材が前記外装材加工台に載
置されたまま前記角部の面取りを行い得るように前記基
台上に設けられること、を特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明によれば、役物形成作
業の効率を向上させることができる外装材加工装置を得
ることができる。
【0014】つまり、外装材加工台と面取り手段が同じ
基台上に設けられ、しかも、外装材加工台が基台上を水
平に移動可能であることから、接続された外装材を、外
装材加工台に載置したままで面取り手段のところに簡単
に移動させることができる。このため、面取り手段まで
の移動時間の短縮が可能となる。更に、面取り手段が、
外装材加工台に載置されたままの状態で外装材のなす角
部の面取りを行い得るように設けられることから、面取
り時に外装材を外装材加工台から取り外す必要がない。
従って、面取り作業への移行時に必要とされる労力と時
間を削減することができ、作業効率の向上が図られる。
【0015】また、外装材加工台が、請求項1又は請求
項2に記載された構成を備えることから、役物形成作業
の効率を向上させ得る外装材加工装置を容易に実現する
ことが可能となる。
【0016】つまり、外装材加工台自体が水平方向に移
動可能に形成されることから、基台上に水平方向に移動
可能に設置することが容易となる。また、外装材加工台
に、外装材のなす角部が露出した状態で圧締する圧締手
段が備えられることから、接着剤の乾燥を待たずに、角
部の面取りを行うことができる。このため、面取り作業
に迅速に移行することができ、役物形成作業にかかる時
間の短縮化が図られる。特に、2本の棒状部材の間に角
部を狭持する構成の圧締手段を備える場合には、圧締手
段を備える外装材加工台を簡単に形成することが可能と
なる。更に、互いに反対方向に下降傾斜して外装材を1
枚ずつ支持可能な2つの傾斜部を備えることから、2枚
の外装材を略L字状に簡単に配置して、その状態を確実
に維持することができる。従って、接着作業等が容易と
なり、次の工程に迅速に移行することが可能となる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、前記面取り手段は、前記外装材加工台に載置された
前記外装材の前記角部より上方において、前記角部との
接触部を下に向けて設置され、前記基台は、前記面取り
手段の下方に位置する前記外装材加工台の下部を支持し
て、前記角部が前記接触部に接触する高さまで垂直に昇
降させる昇降手段を備えること、を特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、面取り手段
が外装材加工台に載置された外装材の角部より上方に設
置され、基台に昇降手段が備えられることから、外装材
加工台に載置された外装材の角部を、面取り時にのみ面
取り手段に接触させることができる。このため、面取り
作業の前後において、面取り手段が水平移動中の外装材
の角部に接触して引きずられることを防止して、面取り
手段の破損防止を図ることができる。また、外装材加工
台の位置が面取り作業中にずれることが防止され、確実
な面取りの実現が可能となる。
【0019】なお、外装材加工台が垂直に昇降させられ
ることから、昇降手段の稼動に必要なスペースが少なく
て済み、基台上における他の作業に活用可能なスペース
が広くなる。この昇降手段の具体的構成は、外装材加工
台を垂直に昇降可能な範囲において特に問わない。
【0020】また、面取り手段における外装材の角部と
の接触部が下に向くことから、外装材加工台を上昇させ
るだけで、確実に角部を接触部に接触させることができ
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求
項4において、前記面取り手段による面取りが可能な位
置を経由して前記外装材加工台を一方向に水平に循環移
動させる移動手段を備えること、を特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明によれば、外装材加工
装置に、外装材加工台を移動させる移動手段が備えられ
ることから、外装材加工台の移動にかかる労力を削減す
ることができる。また、この移動手段によって、外装材
加工台が、面取り可能位置を経由して一方向に循環移動
することから、役物製造工程の流れ作業化が容易とな
る。
【0023】なお、外装材加工台が、基台上を水平に移
動可能に設置されていることから、水平方向への循環移
動が容易となる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項3から請求
項5までのいずれかにおいて、前記外装材加工台は複数
設けられること、を特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明によれば、外装材加工
台が複数設けられることから、一の外装材加工台が空く
のを待つことなく、次の役物の製造に着手することがで
きる。従って、役物の量産が可能となる。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項6におい
て、複数の前記外装材加工台は、一列に並べて配置さ
れ、同一線上を移動可能であること、を特徴とする。
【0027】請求項7記載の発明によれば、複数の外装
材加工台を一列に並べて同一線上を移動させ得ることか
ら、外装材加工台の衝突や混乱を防止して、複数の外装
材加工台に載置された外装材の処理を順序よく行うこと
ができる。
【0028】特に、外装材加工台が、移動手段によって
一方向に循環移動する場合には、役物製造工程を流れ作
業化して、次々と作業を行うことが容易となる。従っ
て、一層効率よく役物の量産をなし得る。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項7におい
て、前記移動手段は、前記外装材加工台の列の最後尾に
位置する前記外装材加工台を前記列の先頭方向に押し出
す押し出し手段と、前記列の先頭に位置する前記外装材
加工台を前記列からずらして前記最後尾まで搬送する搬
送手段と、を含み、前記列の途中に位置するいずれかの
前記外装材加工台が前記面取り手段による面取り可能位
置に位置して前記列をなすように、前記外装材加工台が
配置されること、を特徴とする。
【0030】請求項8記載の発明によれば、押し出し手
段によって最後尾の外装材加工台が先頭方向に押し出さ
れ、先頭の外装材加工台が搬送手段によって列の最後尾
に搬送されることから、列をほぼ同じ位置に保ったま
ま、外装材加工台を循環させることができる。このた
め、列をなす外装材加工台同士の間隔を狭く設定するこ
とにより、最後尾の外装材加工台を押し出すだけで、列
全体を前進させることが可能となる。従って、移動手段
の構成を簡略化し得る。
【0031】また、列中のいずれかの外装材加工台が面
取り手段による面取り可能位置に位置するように、外装
材加工台が配置されることから、面取り作業を確実に行
うことができる。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項8におい
て、前記基台は、長方形をなし長手辺に沿って前記列を
なす前記外装材加工台が載置される作業部と、前記作業
部に隣接して配置され前記列からずれた前記外装材加工
台を前記列と平行に移動させ得る搬送経路を形成する移
動部と、を含み、前記搬送手段は、前記先頭に位置する
前記外装材加工台を係止してずらすため前記列とは交差
方向に水平稼動可能に形成された第一の係止部と、この
第一の係止部によって前記列からずれた前記外装材加工
台を前記列の最後尾付近まで前記列とは平行に滑らせて
移動させ得る角度に前記移動部を傾斜させる傾斜手段
と、前記最後尾付近まで移動した前記外装材加工台を係
止して前記列の前記最後尾に移動させるため前記第一の
係止部の稼動方向とは平行に稼動可能に形成された第二
の係止部と、を含むこと、を特徴とする。
【0033】請求項9記載の発明によれば、外装材加工
台の列とは交差方向に水平稼動可能な2つの係止部と、
搬送経路を形成する移動部を傾斜させる傾斜手段とが組
み合わせられることから、移動手段を簡単に形成するこ
とができる。また、移動部上における移動は、重力を利
用して実行可能なことから、装置の稼動に必要なエネル
ギーの節約が可能となる。従って、省エネルギーに役立
つ外装材加工装置を簡単に実現することができる。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項3から請
求項9までのいずれかにおいて、前記外装材加工台は、
下部から下方に突出する移動軸を備え、前記基台は、前
記移動軸をはめ込み可能な溝状又はレール状のガイド部
を上面に備えること、を特徴とする外装材加工装置。
【0035】請求項10記載の発明によれば、基台上の
ガイド部に外装材加工台の移動軸をはめ込むことによ
り、外装材加工台をガイド部に沿って移動させることが
できる。このため、外装材加工台が基台上から外れるこ
とを防止して、所定のルート上を確実に移動させること
ができる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明にかかる外装材加工台の実
施形態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は
(a)におけるb−b線断面図である。なお、これらの
図において、外装材加工台は、既に外装材が載置された
状態で示されている。
【0038】これらの図において、外装材加工台20
は、2つの傾斜部22と、圧締手段26と、底部34
と、4つの車輪24と、一本の移動軸36と、2つの緩
衝部材40と、を備える。
【0039】2つの傾斜部22は、外装材10を支持す
る部分であり、1枚の金属板を半分に折り曲げて形成さ
れる。このとき、両傾斜部22のなす角度は、建物の一
般的な角部に取り付けられる役物に合わせて、直角に設
定される。この傾斜部22の大きさは、形成される役物
の内法寸法によって決定される。
【0040】また、各傾斜部22における頂部22aと
は反対側の端部22bは、ほぼ直角に起きあがるように
屈曲させて形成される。このため、載置された外装材1
0が端部22bに係止され、ずり落ちが防止される。
【0041】傾斜部22がこのように形成されることか
ら、2枚の外装材10を所定の配置に確実に保持するこ
とができ、役物形成作業が容易となる。このことは、載
置される外装材10が大型である場合に、特に効果が高
い。
【0042】圧締手段26は、傾斜部22に載置された
外装材10のなす角部12を両側から挟んで圧締するた
めの部材であり、間隔をおいて平行に配置された2本の
棒状部材28の両端部28a,28bを、固定部30で
固定して形成される。
【0043】ここで、固定部30は、一方の端部28a
を固定する蝶番31と、他方の端部28bを固定する掛
け金32とを含む。このため、掛け金32を外すことに
より、圧締手段26を開閉することができる。従って、
角部12への圧締手段26の取付及び取り外しが容易と
なる。
【0044】また、各棒状部材28は、直角三角形の縦
断面をなし、圧締手段26の取付時に直角の対辺が外装
材10の表面に当接し得る角度で配置される。このた
め、圧締手段26を外装材10の表面にフィットさせ
て、角部12を確実に圧締することが可能となる。
【0045】更に、棒状部材28の間に間隔が空くこと
から、この隙間から角部12を露出させることができ
る。そのため、角部12を圧締しつつ、面取り作業を行
うことが可能となる。この間隔は、面取り時に削られる
分よりも多く外装材10の角部12を露出させ得る範囲
において、任意に設定される。
【0046】なお、この圧締手段26は、長手方向を水
平にして配置され、端部28aにおいて、蝶番31を介
して傾斜部22の端部22a付近に取り付けられる。こ
のため、圧締手段26の迅速な取付が可能になると共
に、取り外し時における紛失も防止される。
【0047】底部34は、矩形の金属板であり、面を水
平にして傾斜部22のなす頂部22aの下方に配置さ
れ、端部22b付近において、側端部34aが各傾斜部
22の裏面に固定される。これにより、2つの傾斜部2
2がなす角度の変化を防止して、常に一定の角度に外装
材10を支持することが可能となる。また、車輪24や
移動軸36等の取付が容易となる。この底部34によ
り、外装材加工台20の下部が形成される。
【0048】車輪24は、底部34から下方に突出させ
て、底部34の4隅に1つずつ取り付けられる。これに
より、傾斜部22を所定の角度に保持しつつ水平移動さ
せることが可能となる。また、車輪24は、水平に回動
可能な取付部25を介して取り付けられる。このため、
外装材加工台20を任意の方向に自由に移動させること
が可能となる。
【0049】なお、車輪24及び取付部25に代えて、
回転自在に支持された鋼球を使用するキャスターを用い
ることもできる。
【0050】移動軸36は、金属棒からなり、底部34
のほぼ中央部から下方に突出させて取り付けられる。そ
して、下端部には、ローラ38が、軸中心を中心として
回転可能に取り付けられる。このような移動軸36があ
ることから、レールや溝等にこの移動軸36をはめ込む
ことにより、外装材加工台20をレール等に沿って確実
に移動させることが可能となる。
【0051】なお、移動軸36の突出長さは、レール等
のない平坦な面上に載置された際、下端が載置面に接触
しない長さに設定される。このため、常態において車輪
24による円滑な移動が妨げられない。
【0052】緩衝部材40は、本体部40aと、この本
体部40aに取り付けられる弾性体40bからなり、板
状部材34における側端部34aに交差する端部に一つ
ずつ取り付けられる。
【0053】ここで本体部40aは、ほぼ直角に折り曲
げられた短冊状の金属板からなり、一方の端部を上方に
向けた状態で他方の端部を板状部材34に接続される。
また、このとき、本体部40aは、傾斜部22の側端部
22cよりも外方に向かって、端部22a,22bとは
平行に突出させて取り付けられる。これにより、外装材
加工台20が2本の移動軸36を通る直線に沿って移動
した際に、載置された外装材10と進行方向前後の物体
との直接衝突を避けることが可能となる。従って、載置
された外装材10の破損防止が図られる。
【0054】弾性体40bは、ゴムからなり、各本体部
40aの上を向いた端部付近の外面に取り付けられる。
これにより、他の物体と緩衝部材40との接触時におけ
る衝撃を和らげ、他の物体の破損を防止することが可能
となる。
【0055】このように形成された外装材加工台20を
用いた役物の形成は、次のような手順で行う。
【0056】まず、各傾斜部22に外装材10を一枚ず
つ載置して、隣接する端部同士を接着し、圧締手段26
で圧締する。このとき、各外装材10は、角部12を形
成する端部が傾斜部22のなす頂部22a上で出会う大
きさに成形しておく。また、角部12を形成する各端部
は、確実な接着を実現するため、予め斜めにカットして
おく。更に、圧締手段26は、外装材10の載置作業時
には、掛け金32を外して開いておき、接着作業完了後
に外装材10の上から締めて掛け金32をかけ直すよう
にする。これにより、角部12が露出した状態で確実に
圧締される。なお、接着剤の種類は、確実に接着し得る
限り特に問わない。
【0057】次に、角部12の面取りを行う。このと
き、面取り作業は、外装材10を外装材加工台20に載
置した状態で行うようにする。圧締手段26によって角
部12が圧締されていることから、接着剤の乾燥を待た
ずに面取りを行うことができるため、外装材10の取り
外しにかかる手間及び時間と、接着剤の乾燥を待つ時間
との両方の節約が可能となるからである。
【0058】なお、外装材加工台20が水平移動可能で
あることから、面取り手段の場所まで、外装材加工台2
0ごと容易に移動させることができる。従って、移動の
ための労力と時間が節約される。また、面取り手段は、
確実に面取りできる限り特に問わず、例えば、サンダそ
の他の手段を用い得る。
【0059】その後、面取りされた部分の補修を行う。
具体的には、面取り時に生じた削り粉その他のほこり等
を除去し、削られた部分にのみ塗料を塗る。このとき、
スポンジに塗料を含ませて塗布すると、不必要な部分に
まで塗料が広がらず、きれいに仕上げることができる。
【0060】塗料を塗り終えたところで圧締手段26を
開き、外装材10でできた役物を外装材加工台20から
外す。角部12の接着剤は、この時点までに完全に乾い
ていればよい。従って、接着剤が乾燥するまでの時間が
有効に活用される。
【0061】このように、外装材加工台20を使用する
ことにより、役物形成作業にかかる時間と労力が低減さ
れ、役物形成作業の効率が向上する。
【0062】図2は、本発明にかかる外装材加工装置の
例の概略を示す平面図である。
【0063】同図において、外装材加工装置50は、基
台52と、6つの外装材加工台60と、面取り手段70
と、移動手段90と、を備える。
【0064】基台52は、略ロ字状をなし、中央の隙間
200を囲んで基台52の表面上を一周するように形成
された溝状のガイド部82を備える。
【0065】より具体的には、基台52は、長方形の作
業部54と略コ字状の移動部56からなる。作業部54
は、移動部56の屈曲した端部56a,56bの間に納
まる大きさに形成され、端部56a,56b間にはめ込
むようにして、本体56cと平行に配置される。また、
この作業部54は、使用される外装材加工台60を基台
52の長手方向に沿って間隔を詰めて一列に並べた場合
に、列のいずれか一端に位置する一つの外装材加工台6
0を除いた残りを載置可能な大きさに形成される。作業
部54上からはみ出す外装材加工台については、隣接す
る移動部56上に載置される。
【0066】さらに、作業部54及び移動部56は、そ
れぞれがガイド部82の一部を表面に備えている。
【0067】ここで、ガイド部82は、図3に示すよう
に、略L字状の断面形状をなす細長いガイド部材84
を、間隔をおいて平行に配置して形成される。このた
め、ガイド部材84の間にはめ込まれた他の部材を、ガ
イド部82に沿って案内することが可能となる。
【0068】なお、図3は、ガイド部の様子を示す縦断
面図である。
【0069】6つの外装材加工台60は、いずれも、上
述した外装材加工台10と同じ構成を有する。従って、
ここでは、その構成についての詳しい説明を省略する。
また、以下において、各外装材加工台60の構成要素に
言及する際は、上述の外装材加工台10について使用し
た符号を用い、特に断らない限り図1を参照しつつ説明
を行うこととする。外装材加工台60に載置される外装
材についても、同様とする。
【0070】各外装材加工台60は、一列に並べられ、
最後尾の外装材加工台60が移動部56の端部56a上
に配置され、他の5つの外装材加工台61が作業部54
上に配置される。一列に並べることにより、複数の外装
材加工台60の混乱を防止して、各外装材加工台60に
載置される外装材10を順序よく処理することが可能と
なる。
【0071】また、このとき、各外装材加工台60は、
図3に示すように、移動軸36を先端のローラ38ごと
ガイド部82にはめ込んで設置される。これにより、各
外装材加工台60を、ガイド部82に沿って基台52上
を確実に移動させることが可能となる。
【0072】更に、図2では各外装材加工台60の配置
のみが示されているが、より詳しくは、各外装材加工台
60は、緩衝部材40を進行方向の前後に向けて、か
つ、隣接する他の外装材加工台60との間隔を詰めて配
置される。緩衝部材40が前後に向けられることから、
隣接する外装材加工台と衝突した場合でも、載置された
外装材に直接衝撃が加わらないため、役物形成時の破損
防止が図られる。
【0073】また、外装材加工台60同士の間隔が狭い
ことから、1つの外装材加工台60を隣接する他の外装
材加工台60方向に押すだけで、複数の外装材加工台6
0を移動させることが可能となる。
【0074】なお、複数の外装材加工台60を使用する
ことにより、一の役物の完成を待たずに、次ぎの役物の
形成に取りかかることができる。このため、効率よく多
数の役物を形成することができる。
【0075】面取り手段70は、移動可能に形成された
サンダであり、外装材の角部に直接接触して面取り可能
な接触部72と、この接触部72を水平に直線往復移動
させる接触部移動手段74と、を含む。ここで、接触部
72は、サンドペーパや研磨砥石等を備える円盤状の部
材からなり、円中心を中心として回転可能に取り付けら
れる。また、接触部移動手段74は、エア・シリンダを
含んで形成され、エア・シリンダのピストンに接触部7
2が接続されることから、接触部72の直線的な往復移
動が簡単に実現可能となる。
【0076】この面取り手段70は、支持部72及びこ
の支持部72に取り付けられたガイドレール78を介し
て、作業部54の上方に設置される。水平移動可能な外
装材加工台60と同じ基台52上に設けられることか
ら、外装材10が載置された外装材加工台60を、面取
り手段70のところまで容易に移動させることができ、
移動時間の短縮や労力削減が図られる。また、このと
き、面取り手段70は、作業部54上で列をなす外装材
加工台60のいずれか一つの上方に位置するように設置
される。これにより、外装材加工台60に載置されたま
まの状態で、外装材10の角部12の面取りを行うこと
が可能となる。面取り時に外装材10を取り外す必要が
ないことから、面取り作業及びその次の工程へ速やかに
移行することが可能となる。
【0077】ここで、支持部76は、複数の縦材と横材
を立体的に組んだ櫓状をなし、作業部54に取り付けら
れる。
【0078】一方、ガイドレール78は、棒状をなし、
作業部54の長手方向に沿って支持部76の上部に取り
付けられる。
【0079】そして、面取り手段70は、接触部移動手
段74の稼動方向をガイドレール78の長手方向と平行
にして、ガイドレール78に沿って接触部72を移動可
能に取り付けられる。これにより、接触部72を移動さ
せて、外装材のなす角部の全体を確実に面取りすること
が可能となる。
【0080】また、面取り手段70は、下方に位置する
外装材加工台60に載置された外装材10のなす角部1
2よりも、接触部72が上方に位置するように取り付け
られる。これにより、外装材加工台60の列を移動させ
る際に、接触部72が移動の妨げとなることが防止され
る。また、外装材10との不必要な接触による面取り手
段70の破損を防止することも可能となる。この接触部
72と外装材10の角部12との間の距離は、任意に設
定し得るが、本実施形態においては2cmに設定され
る。
【0081】このように高い位置に設置される面取り手
段70の接触部72に外装材10の角部12を接触させ
るため、作業台54に、昇降手段80が設けられる。
【0082】この昇降手段80は、面取り手段70の下
方に位置する外装材加工台60の、車輪24を避けた底
部34を支持して、この外装材加工台60のみを垂直に
昇降させる。このときの昇降高さは、外装材加工台60
に載置された外装材のなす角部を接触部72に接触させ
得る高さに設定される。これにより、面取り時における
外装材加工台60の位置ズレを防止しつつ、角部の確実
な面取りを行うことが可能となる。
【0083】また、外装材加工台60が垂直に昇降させ
られることから、昇降手段80の稼動に必要なスペース
が少なくて済む。このため、基台上における他の作業に
活用可能なスペースが広くなる。また、1つの外装材加
工台60の昇降時に、隣接する他の外装材加工台60に
ぶつかって列を乱すことが防止される。従って、役物形
成作業の円滑な遂行が可能となる。
【0084】昇降手段80の具体的構成は、外装材加工
台64のみを垂直に昇降させ得る限り、特に問わない。
【0085】移動手段90は、基台52上で列をなす外
装材加工台60の最後尾に位置する外装材加工台60を
先頭方向に押し出す押し出し手段92と、押し出されて
移動部56の端部56b上に移動した先頭の外装材加工
台60を列の最後尾まで搬送する搬送手段94と、を含
んで形成される。
【0086】押し出し手段92は、エア・シリンダを主
体として形成され、ピストンの往復運動を利用して外装
材加工台60を押し出す。そのため、ピストンの運動方
向を列と平行にして、移動部56の端部56a付近に設
置される。
【0087】搬送手段94は、移動部56の端部56b
上に移動した先頭の外装材加工台60を列からずらす第
一の係止部96と、移動部56を傾斜させる傾斜手段9
8と、列の最後尾付近まで移動した外装材加工台60を
列の最後尾に移動させる第二の係止手段100と、第一
の係止手段96及び第二の係止手段100を稼動させる
チェーン102と、定滑車106と、エア・シリンダ1
04と、を含む。
【0088】第一の係止部96は、外装材加工台60の
移動軸36と車輪24の間に挿入可能な太さの棒状をな
し、長手方向を作業部54の長手方向に平行にして、移
動部56の端部56b付近に設置される。このとき、第
一の係止部96は、移動部56の端部56bと本体56
cの間を水平往復移動可能に取り付けられる。また、第
一の係止部96が端部56b上に位置するときに、移動
してきた外装材加工台60が、移動軸38を第一の係止
部96よりも本体56cよりに位置させて第一の係止部
96に係止されるように設置される。これにより、外装
材加工台60を本体56c上に移動させやすくなる。
【0089】第二の係止部100は、第一の係止部96
と同様な形状、大きさをなし、移動部56の端部56a
付近において、第一の係止部96の稼動方向と平行に稼
動可能に取り付けられる。また、この第二の係止部10
0は、本体56c上に位置するときに、ガイド部82に
沿って本体56c上を移動してきた外装材加工台65
が、移動軸38を第二の係止部100よりも端部56a
よりに位置させて第二の係止部100に係止されるよう
に設置される。これにより、外装材加工台65を本体5
6c上から最後尾まで移動させやすくなる。
【0090】これらの第一の係止部96及び第二の係止
部100は、定滑車106を用いて環状に配置されたチ
ェーン102に接続される。そして、このチェーン10
2には、エア・シリンダ104が接続され、このエア・
シリンダ104のピストンの往復運動によってチェーン
102が引っ張られ、第一の係止部96及び第二の係止
部100が駆動される。
【0091】傾斜手段98は、本体56cを端部56b
側から端部56a側に向かって下降傾斜させるため、端
部56b側において本体56c付近に設けられる。その
構成は、エア・シリンダを主たる構成要素とし、ピスト
ンの上下動を利用して移動部56の一部を下から持ち上
げたり、元に戻したりする。このときの持ち上げ高さ
は、外装材加工台65が安定した状態で移動し得る角度
に本体56cを傾斜させ得る高さとする。これにより、
本体56c上において、外装材加工台65を列と平行に
滑らせ、列の最後尾付近まで簡単に移動させることがで
きる。外装材加工台65の移動自体に必要なエネルギー
を節約し得ることから省エネを図ることが可能となる。
【0092】なお、面取り手段70のエア・シリンダ
と、押し出し手段92のエア・シリンダと、搬送手段9
4のエア・シリンダ104と、昇降手段98のエア・シ
リンダは、いずれも電気的に制御可能に形成される。
【0093】次に、図2及び図4〜6を用いて、外装材
加工装置50の動作を説明する。なお、図4〜6におい
ては、図2に示す面取り手段70、支持部76及びガイ
ドレール78、昇降手段80、ガイド部80が省略され
ている。
【0094】まず、初期状態において、外装材加工装置
50は、図2に示すような状態を取る。つまり、6つの
外装材加工台60が、移動部56の端部56a及び作業
部54上に一列に並べて設置され、第一の係止部96は
端部56b上に配置され、第二の係止部100は最後尾
の外装材加工台60の下において端部56aの上に配置
される。また、押し出し手段92のエア・シリンダ及び
搬送手段94のエア・シリンダ104は、ピストンが縮
まった状態にある。更に、傾斜手段98も稼動しておら
ず、移動部56の本体56cは水平に保たれている。
【0095】この状態において、押し出し手段92を駆
動させると、図4に示すように、最後尾の外装材加工台
60が作業部54上に押しやられ、列全体が先頭方向に
移動し、先頭の外装材加工台60が移動部56の端部5
6b上に移動する。このとき、第一の係止部96が、外
装材加工台65における移動軸38と車輪24の間に挿
入される。
【0096】次に、図5に示すように、エア・シリンダ
104を稼動させると、チェーン102がピストンによ
って引っ張られるため、第一の係止部96及び第二の係
止部100が矢印110方向に移動する。これにより、
先頭の外装材加工台60が、列からずれて、移動部56
の本体56c上に移動する。
【0097】なお、このとき、押し出し手段92は、初
期状態に戻されている。
【0098】更に、傾斜手段98を稼動させると、移動
部56が持ち上げられて、端部56b側から端部56a
側に向かって下降傾斜する。これにより、列からずれた
外装材加工台60が、本体56c上を矢印112に沿っ
て列の最後尾付近まで移動し、第二の係止部100に引
っかかる。
【0099】その後、エア・シリンダ104を初期状態
に戻すと、第一の係止部96及び第二の係止部100が
図5に示す矢印110とは反対方向に移動して、外装材
加工台60が列の最後尾まで運ばれる。これにより、図
2に示す初期状態と同様の状態が現出される。
【0100】上記一連の手順を繰り返すことにより、総
ての外装材加工台60が、面取り手段70による面取り
が可能な位置を経由して、確実に循環移動させられる。
【0101】また、図2に示す昇降手段80を稼動する
ことにより、この昇降手段80上に位置する外装材加工
台60が垂直に昇降する。
【0102】そして、外装材加工台60の上昇時に面取
り手段70を駆動することにより、外装材加工台60に
載置された外装材の角部が面取りされる。
【0103】このような作用を有する外装材加工装置5
0を用いた役物形成作業は、次のような手順で行う。
【0104】まず、移動手段90を稼動しつつ、列の最
後尾である端部56a上で、各外装材加工台60に、図
1に示すように外装材10を載置して角部12を接着、
圧締する。なお、10分程度で乾燥するエポキシ樹脂接
着剤等のように、乾燥時間の短い接着剤を用いることが
好ましい。
【0105】外装材10が載置された各外装材加工台6
0が面取り手段70の下方に位置したときに、昇降手段
80及び面取り手段70を稼動して、外装材の角部の面
取りを行う。なお、昇降手段80及び面取り手段70の
稼働中は、移動手段90を稼動しないようにする。これ
により、作業の混乱や装置の破損等が防止される。
【0106】面取り終了後、端部56b上で、面取り部
分の塗装や埃の払い落とし等を行い、角部の接着剤が完
全に乾いていることを確認して、役物を外装材加工台6
0から外す。
【0107】以上の手順を必要なだけ繰り返すことによ
り、大量の役物を短時間で簡単に形成することが可能と
なる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、所定の形状に外装材を支持可能な外装材加
工台が水平方向に移動可能に形成され、更に、角部の面
取りを許容しつつ圧締する圧締手段を備えることから、
役物形成作業の効率を向上させることができる。
【0109】また、請求項2記載の発明によれば、圧締
手段が、2本の棒状部材で外装材の角部を挟む構成をな
すことから、面取り作業を許容する圧締手段を簡単に形
成することができる。
【0110】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2に記載された外装材加工台と面取り手段が同
じ基台上に設けられ、しかも、外装材加工台が基台上を
水平に移動可能であることから、面取り作業への移行時
に必要とされる労力と時間の削減により、役物形成作業
の効率を向上させることが可能となる。
【0111】請求項4記載の発明によれば、面取り手段
が外装材加工台に載置された外装材の角部より上方に設
置され、基台に昇降手段が備えられることから、外装材
加工台に載置された外装材の角部を、面取り時にのみ面
取り手段に接触させて、面取り手段の破損防止及び角部
の確実な面取りを実現することができる。
【0112】請求項5記載の発明によれば、外装材加工
装置に備えられた移動手段によって、外装材加工台が一
方向に循環移動することから、外装材加工台の移動にか
かる労力を削減して、役物製造工程を流れ作業化するこ
とが可能となる。
【0113】請求項6記載の発明によれば、外装材加工
台が複数設けられることから、一の外装材加工台が空く
のを待つことなく、次の役物の製造に着手することがで
き、役物の量産が可能となる。
【0114】請求項7記載の発明によれば、複数の外装
材加工台を一列に並べて同一線上を移動させ得ることか
ら、外装材加工台の衝突や混乱を防止して、複数の外装
材加工台に載置された外装材の処理を順序よく行うこと
ができる。
【0115】請求項8記載の発明によれば、押し出し手
段によって最後尾の外装材加工台が先頭方向に押し出さ
れ、先頭の外装材加工台が搬送手段によって列の最後尾
に搬送されることから、列をほぼ同じ位置に保ったま
ま、外装材加工台を循環させることができる。このた
め、列をなす外装材加工台同士の間隔を狭く設定するこ
とにより、最後尾の外装材加工台を押し出すだけで、列
全体を前進させることが可能となる。従って、移動手段
の構成を簡略化し得る。
【0116】請求項9記載の発明によれば、外装材加工
台の列とは交差方向に水平稼動可能な2つの係止部と、
搬送経路を形成する移動部を傾斜させる傾斜手段とが組
み合わせられることから、省エネルギーに役立つ外装材
加工装置を簡単に実現することができる。
【0117】請求項10記載の発明によれば、基台上の
ガイド部に外装材加工台の移動軸をはめ込むことによ
り、外装材加工台をガイド部に沿って移動させることが
できる。このため、外装材加工台が基台上から外れるこ
とを防止して、所定のルート上を確実に移動させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる外装材加工台を示す図であり、
(a)は側面図、(b)は(a)におけるb−b線断面
図である。
【図2】本発明にかかる外装材加工装置を示す平面図で
ある。
【図3】ガイド部の様子を示す断面図である。
【図4】本発明にかかる外装材加工装置の動作を示す平
面図である。
【図5】本発明にかかる外装材加工装置の動作を示す平
面図である。
【図6】本発明にかかる外装材加工装置の動作を示す平
面図である。
【符号の説明】
10 外装材 12 角部 20,60 外装材加工台 22 傾斜部 26 圧締手段 28 棒状部材 28a,28b 端部 30 固定部 36 移動軸 50 外装材加工装置 52 基台 54 作業部 56 移動部 70 面取り手段 72 接触部 80 昇降手段 82 ガイド部 90 移動手段 92 押し出し手段 94 搬送手段 96 第一の係止部 98 傾斜手段 100 第二の係止部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の外装材を略L字状に接続して役物
    を形成するための外装材加工台において、 互いに反対方向に下降傾斜して前記外装材を1枚ずつ支
    持可能な2つの傾斜部と、前記傾斜部に載置された前記
    外装材のなす角部が露出した状態で圧締する圧締手段
    と、を備え、水平方向に移動可能に形成されること、を
    特徴とする外装材加工台。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記圧締手段は、間隔をおいて平行に配置された2本の
    棒状部と、この棒状部を両端で固定する固定部と、を含
    み、前記2本の棒状部の間から前記外装材のなす前記角
    部を突出させて取り付けられること、を特徴とする外装
    材加工台。
  3. 【請求項3】 2枚の外装材を略L字状に接続して役物
    を形成するための外装材加工装置において、 基台と、請求項1又は請求項2のいずれかに記載された
    外装材加工台と、接続された前記外装材がなす角部の面
    取りを行う面取り手段と、を含み、 前記外装材加工台は、前記基台上を水平に移動可能に設
    置され、 前記面取り手段は、前記外装材が前記外装材加工台に載
    置されたまま前記角部の面取りを行い得るように前記基
    台上に設けられること、を特徴とする外装材加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記面取り手段は、前記外装材加工台に載置された前記
    外装材の前記角部より上方において、前記角部との接触
    部を下に向けて設置され、 前記基台は、前記面取り手段の下方に位置する前記外装
    材加工台の下部を支持して、前記角部が前記接触部に接
    触する高さまで垂直に昇降させる昇降手段を備えるこ
    と、を特徴とする外装材加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、 前記面取り手段による面取りが可能な位置を経由して前
    記外装材加工台を一方向に水平に循環移動させる移動手
    段を備えること、を特徴とする外装材加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項3から請求項5までのいずれかに
    おいて、 前記外装材加工台は複数設けられること、を特徴とする
    外装材加工装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 複数の前記外装材加工台は、一列に並べて配置され、同
    一線上を移動可能であること、を特徴とする外装材加工
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記移動手段は、前記外装材加工台の列の最後尾に位置
    する前記外装材加工台を前記列の先頭方向に押し出す押
    し出し手段と、前記列の先頭に位置する前記外装材加工
    台を前記列からずらして前記最後尾まで搬送する搬送手
    段と、を含み、前記列の途中に位置するいずれかの前記
    外装材加工台が前記面取り手段による面取り可能位置に
    位置して前記列をなすように、前記外装材加工台が配置
    されること、を特徴とする外装材加工装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記基台は、長方形をなし長手辺に沿って前記列をなす
    前記外装材加工台が載置される作業部と、前記作業部に
    隣接して配置され前記列からずれた前記外装材加工台を
    前記列と平行に移動させ得る搬送経路を形成する移動部
    と、を含み、 前記搬送手段は、前記先頭に位置する前記外装材加工台
    を係止してずらすため前記列とは交差方向に水平稼動可
    能に形成された第一の係止部と、この第一の係止部によ
    って前記列からずれた前記外装材加工台を前記列の最後
    尾付近まで前記列とは平行に滑らせて移動させ得る角度
    に前記移動部を傾斜させる傾斜手段と、前記最後尾付近
    まで移動した前記外装材加工台を係止して前記列の前記
    最後尾に移動させるため前記第一の係止部の稼動方向と
    は平行に稼動可能に形成された第二の係止部と、を含む
    こと、を特徴とする外装材加工装置。
  10. 【請求項10】 請求項3から請求項9までのいずれか
    において、 前記外装材加工台は、下部から下方に突出する移動軸を
    備え、 前記基台は、前記移動軸をはめ込み可能な溝状又はレー
    ル状のガイド部を上面に備えること、を特徴とする外装
    材加工装置。
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Cited By (4)

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