JPH11285222A - ブラシレスモータ、治具及びその組立方法 - Google Patents

ブラシレスモータ、治具及びその組立方法

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Publication number
JPH11285222A
JPH11285222A JP10079191A JP7919198A JPH11285222A JP H11285222 A JPH11285222 A JP H11285222A JP 10079191 A JP10079191 A JP 10079191A JP 7919198 A JP7919198 A JP 7919198A JP H11285222 A JPH11285222 A JP H11285222A
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JP
Japan
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outer race
ball bearing
brushless motor
peripheral surface
fixed
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Application number
JP10079191A
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English (en)
Inventor
Masaaki Shimizu
正明 清水
Akihiko Suzuki
明彦 鈴木
Mineo Yamaguchi
峰生 山口
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロータのヨークに覆われたボールベアリングを
その機能が損なわれないように容易に固定することがで
きるブラシレスモータを提供する。 【解決手段】ブラシレスモータは、上下方向に延びる出
力軸9とその出力軸9から釣り鐘形状に延びるヨーク7
とを有するロータ6と、ヨーク7の内側で出力軸9にイ
ンナレース10aが固定される第1ボールベアリング1
0と、上下方向に延びる軸支持部3aを有し、その上端
の支持凹部3bに第1ボールベアリング10のアウタレ
ース10bが固定されることにより、該ボールベアリン
グ10にて該ロータ6を回転可能に支持するステータ2
とを備える。ヨーク7において、第1ボールベアリング
のアウタレース10bの上端面と対向する位置には、軸
支持部3aの上端の支持凹部3bと第1ボールベアリン
グ10のアウタレース10bとを固定するための貫通孔
7a〜7cが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に車両用空調装
置の送風機用モータとして使用されるアウタロータ型ブ
ラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来のアウタロータ
型ブラシレスモータは、モータホルダ1の上面にステー
タ2が固定されている。ステータ2は、センターピース
3と、コア4と、巻線5とを備えている。
【0003】前記ステータ2にはロータ6が回転可能に
支持されている。詳述すると、ロータ6は、前記ステー
タ2を覆うような釣り鐘形状のヨーク7と、そのヨーク
7の内周面に固着された複数のマグネット8と、同ヨー
ク7の軸中心に固定された出力軸9とから構成されてい
る。前記センターピース3の上下方向に延びる略円筒状
の軸支持部3aの内周面には、上下一対の支持凹部3
b,3cが形成されている。そして、その支持凹部3
b,3cには、上下一対の第1及び第2ボールベアリン
グ10,11が設けられ、その第1及び第2ボールベア
リング10,11により前記出力軸9が回転可能に支持
されている。これにより、ロータ6はステータ2に回転
可能に支持されている。
【0004】前記モータホルダ1の下面には、励磁回路
を搭載した回路基板12が固定されている。そして、そ
の励磁回路から前記ステータ2の巻線5に励磁電流が供
給されると、該ステータ2では回転磁界が生じ、その回
転磁界に基づいてロータ6が回転駆動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第1ボ
ールベアリング10は、インナレース10aと、アウタ
レース10bと、ボール10cとから構成されている。
【0006】この第1ボールベアリング10の固定方法
としては、まずインナレース10aにロータ6の出力軸
9を圧入固定する。そして、この状態では該第1ボール
ベアリング10がロータ6のヨーク7に覆われているた
め、該ロータ6を上方から押圧することによりアウタレ
ース10bをセンターピース3の支持凹部3bに圧入固
定する方法がある。
【0007】しかしながら、この方法ではロータ6に支
持されたインナレース10aを押圧することによりアウ
タレース10bを圧入固定するため、インナレース10
aとアウタレース10bとの間に介在されるボール10
cにその圧入する力が加わることになる。いいかえる
と、インナレース10aを押圧することにより、ボール
10cを介してアウタレース10bを圧入固定すること
になる。従って、この方法では、ボール10c、又はイ
ンナレース10a及びアウタレース10bのレースが変
形したり、傷つくという虞がある。このことは、ロータ
6の回転特性を悪化させる原因となる。
【0008】又、他の第1ボールベアリング10の固定
方法としては、まずインナレース10aにロータ6の出
力軸9を圧入固定し、この状態でアウタレース10bを
接着剤が塗布された前記支持凹部3bに嵌挿して、その
接着剤の接着力にて固定する方法がある。
【0009】しかしながら、この方法では接着剤がボー
ル10cとアウタレース10bとの間に流れ込み、ボー
ル10cとアウタレース10bとを接着してしまうとい
う虞がある。
【0010】本発明の目的は、ロータのヨークに覆われ
たボールベアリングをその機能が損なわれないように容
易に固定することができるブラシレスモータ、治具及び
その組立方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上下方向に延びる出力軸とその出力軸から釣り鐘形
状に延びるヨークとを有するロータと、前記ヨークの内
側で前記出力軸にインナレースが固定されるボールベア
リングと、上下方向に延びる軸支持部を有し、その上端
の内周面に前記ボールベアリングのアウタレースが固定
されることにより、該ボールベアリングにて該ロータを
回転可能に支持するステータとを備えたブラシレスモー
タにおいて、前記ヨークには、前記軸支持部の上端の内
周面と前記ボールベアリングのアウタレースとを固定す
るための貫通孔を設けたことを要旨としている。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータにおいて、前記軸支持部の上端の内
周面と前記ボールベアリングのアウタレースとは、該内
周面に該アウタレースが圧入されることにより固定さ
れ、前記貫通孔は、前記ボールベアリングのアウタレー
スの上端面と対向する位置に設けられることを要旨とし
ている。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータにおいて、前記軸支持部の上端の内
周面と前記ボールベアリングのアウタレースとは、その
内周面に該アウタレースが嵌挿された軸支持部がその外
周面からかしめられることにより固定され、前記貫通孔
は、前記軸支持部の外周面より径方向の外側に設けられ
ることを要旨としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前
記出力軸は、被回転体を固定するための取付部を有し、
前記貫通孔は、前記取付部に前記被回転体を固定した状
態で生じる前記出力軸中心からの偏重心を解消するよう
に設けられることを要旨としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のブラシレスモータにおいて、前記取付部は、円柱形状
から一部面取りした断面D字状に形成され、その取付部
の比重は前記被回転体の比重より大きく、前記貫通孔
は、前記取付部の面取りされる方向と反対方向に設けら
れることを要旨としている。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項2、4及
び5のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおける
前記貫通孔に差し込んで前記アウタレースの上端面を押
圧して該アウタレースを圧入する突起を備えた治具を要
旨としている。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項3乃至5
のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおける前記
貫通孔に差し込んで前記軸支持部を外周面からかしめる
アームを備えた治具を要旨としている。
【0018】請求項8に記載の発明は、上下方向に延び
る出力軸とその出力軸から釣り鐘形状に延びるヨークと
を有するロータと、前記ヨークの内側で前記出力軸にイ
ンナレースが固定されるボールベアリングと、上下方向
に延びる軸支持部を有し、その上端の内周面に前記ボー
ルベアリングのアウタレースが圧入固定されることによ
り、該ボールベアリングにて該ロータを回転可能に支持
するステータとを備えたブラシレスモータの組立方法に
おいて、前記ヨークには、前記ボールベアリングのアウ
タレースの上端面と対向する位置に貫通孔を設け、その
貫通孔から前記アウタレースの上端面を押圧して該アウ
タレースを圧入固定することを要旨としている。
【0019】請求項9に記載の発明は、上下方向に延び
る出力軸とその出力軸から釣り鐘形状に延びるヨークと
を有するロータと、前記ヨークの内側で前記出力軸にイ
ンナレースが固定されるボールベアリングと、上下方向
に延びる軸支持部を有し、その上端の内周面に前記ボー
ルベアリングのアウタレースが嵌挿され、その軸支持部
が外周面からかしめられて該アウタレースが固定される
ことにより、該ボールベアリングにて該ロータを回転可
能に支持するステータとを備えたブラシレスモータの組
立方法において、前記ヨークには、前記軸支持部の外周
面より径方向の外側に貫通孔を設け、その貫通孔から前
記軸支持部の外周面をかしめて該アウタレースを固定す
ることを要旨としている。
【0020】請求項1に記載の発明によれば、ヨークに
は、前記軸支持部の上端の内周面と前記ボールベアリン
グのアウタレースとを固定するための貫通孔を設けたた
め、例えば、その貫通孔から治具を差し込んでアウタレ
ースを該内周面に圧入して固定させることができる。従
って、アウタレースを固定させるときに従来のようにボ
ールベアリングの機能が損なわれることはない。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、貫通孔
は、前記ボールベアリングのアウタレースの上端面と対
向する位置に設けられるため、アウタレースの上端面を
容易に押圧することができ、容易にアウタレースを圧入
固定させることができる。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、貫通孔
は、前記軸支持部の外周面より径方向の外側に設けられ
るため、軸支持部をその外周面から容易にかしめること
ができ、容易にアウタレースを固定させることができ
る。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、前記取付部に前記被回転
体を固定した状態で生じる前記出力軸中心からの偏重心
は、ヨークに設けた貫通孔にて相殺され低減される。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、前記取付
部は、円柱形状から一部面取りした断面D字状に形成さ
れ、その取付部の比重は前記被回転体の比重より大き
い。従って、取付部に被回転体を固定した状態の重心位
置は、取付部の面取りされる方向と反対方向に偏るが、
ヨークにおけるその反対方向には偏重心を解消するよう
に貫通孔が設けられるため、その貫通孔にてロータの重
心位置が略出力軸中心とされる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、治具は、
前記貫通孔に差し込んで前記アウタレースの上端面を押
圧して該アウタレースを圧入する突起を備えるため、容
易にアウタレースを圧入固定することができる。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、治具は、
前記貫通孔に差し込んで前記軸支持部を外周面からかし
めるアームを備えるため、容易にアウタレースを固定す
ることができる。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、前記ボー
ルベアリングのアウタレースの上端面と対向する位置に
貫通孔を設け、その貫通孔から前記アウタレースの上端
面を押圧して該アウタレースを圧入固定するため、該貫
通孔に治具を差し込んで押圧するだけで容易にアウタレ
ースを圧入固定させることができる。
【0028】請求項9に記載の発明によれば、前記軸支
持部の外周面より径方向の外側に貫通孔を設け、その貫
通孔から前記軸支持部の外周面をかしめて該アウタレー
スを固定するため、該貫通孔に治具を差し込んで、治具
にて軸支持部の外周面をかしめるだけで容易にアウタレ
ースを固定させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置の
送風機用モータとして使用されるアウタロータ型ブラシ
レスモータに具体化した一実施の形態を図1及び図2に
従って説明する。尚、本実施の形態では、ロータ6のヨ
ーク7に特徴があるため、従来の技術と同様に構成され
ている部分については同様の符号を付して説明する。
【0030】図2に示すように、モータホルダ1の上面
1aにはステータ2が固定されている。前記ステータ2
は、センターピース3と、コア4と、巻線5とを備えて
いる。
【0031】前記センターピース3には、上下方向に延
びる略円筒状の軸支持部3aが形成され、その外周側面
には、前記コア4が取着され、そのコア4には前記巻線
5が巻着されている。又、前記軸支持部3aの内周面の
両端部には支持凹部3b,3cが形成されている。
【0032】前記ステータ2にはロータ6が回転可能に
支持されている。詳述すると、ロータ6は、前記ステー
タ2を覆うような釣り鐘形状のヨーク7と、そのヨーク
7の内周面に固着された複数のマグネット8と、同ヨー
ク7の軸中心に固定された金属製の出力軸9とから構成
されている。そして、前記支持凹部3b,3cには、上
下一対の第1及び第2ボールベアリング10,11が設
けられ、その第1及び第2ボールベアリング10,11
により前記出力軸9が回転可能に支持されている。これ
により、ロータ7はステータ2に回転可能に支持されて
いる。
【0033】図1に示すように、前記ヨーク7には、貫
通孔7a〜7cが形成されている。詳述すると、前記第
1ボールベアリング10は、インナレース10aと、ア
ウタレース10bと、ボール10cとから構成されてい
る。そして、ヨーク7において、前記アウタレース10
bの上端面と対向する位置には、等角度間隔に3つの貫
通孔7a〜7cが形成されている。
【0034】尚、本実施の形態では、前記出力軸9は円
柱状に形成され、その上端には円柱状から一部面取りし
た断面D字状の取付部9aが形成されている。そして、
1つの貫通孔7aは前記取付部9aの面取りされる方向
(図2中、A矢印方向)と反対方向(図2中、B矢印方
向)に形成されている。この貫通孔7aは、他の貫通孔
7b,7cと比べて径が大きく形成されている。従っ
て、取付部9aに送風動作を行なうための図示しない樹
脂性のファンを取付けたとき、その出力軸9の重心は、
取付部9aが断面D字状であることと、取付部9aとフ
ァンとの比重が異なることによりその軸中心から(図2
中、B矢印方向に)偏るが、その偏る方向の貫通孔7a
は他の貫通孔7b,7cと比べて径を大きくして、その
偏りを解消(相殺)している。
【0035】前記モータホルダ1の下面には、励磁回路
を搭載した回路基板12が固定されている。そして、そ
の励磁回路から前記ステータ2の前記巻線5に励磁電流
が供給されると、該ステータ2では回転磁界が生じ、そ
の回転磁界に基づいてロータ7が回転駆動される。
【0036】ここで、第1ボールベアリング10の固定
方法について説明する。まず第1ボールベアリング10
のインナレース10aにロータ6の出力軸9を圧入固定
する。
【0037】次に、図1に示すように、治具13にてア
ウタレース10bをセンターピース3の支持凹部3bに
圧入固定する。詳述すると、前記治具13は、円盤状の
本体13dと、その下面の前記貫通孔7a〜7cと対応
した位置から突出する突起13a〜13cとを備えてい
る。そして、その突起13a〜13cを前記ヨーク7の
貫通孔7a〜7cに差し込み、該突起13a〜13cの
先端面をアウタレース10bの上端面に当接させる。次
に、該治具13の本体13dを下方に押圧することによ
り該突起13a〜13cにてアウタレース10bを押圧
し、該アウタレース10bを前記支持凹部3bに圧入固
定する。
【0038】尚、このとき、前記センターピース3の支
持凹部3cには、既に第2ボールベアリング11が圧入
固定されており、そのセンターピース3の下面及び第2
ボールベアリング11の下端面は図示しない支持台に当
接支持されている。又、前記治具13の本体13dを下
方に押圧するときには、前記出力軸9も図示しない軸押
圧治具にて下方に押圧する。即ち、治具13にて第1ボ
ールベアリング10のアウタレース10bを圧入固定す
るときには、同時に軸押圧治具にて第2ボールベアリン
グ11のインナレースに出力軸9を圧入固定する。
【0039】上記のように構成されたブラシレスモータ
(送風機用モータ)では、以下に示す作用効果を得るこ
とができる。 (1)ヨーク7には、センターピース3の支持凹部3b
と第1ボールベアリング10のアウタレース10bとを
固定するための貫通孔7a〜7cを設けたため、その貫
通孔7a〜7cから治具13の突起13a〜13cを差
し込んで、アウタレース10bの上端面を押圧すること
ができ、アウタレース10bを圧入固定させることがで
きる。従って、アウタレース10bを固定させるとき
に、従来のようにボール10c、又はインナレース10
a及びアウタレース10bのレースが変形したり、傷つ
くということがなくなり、第1ボールベアリング10の
機能が損なわれることはない。
【0040】(2)又、前記貫通孔7a〜7cは、アウ
タレース10bの上端面と対向する位置に設けられるた
め、アウタレース10bの上端面を容易に押圧すること
ができ、容易にアウタレース10bを圧入固定させるこ
とができる。
【0041】(3)しかも、断面D字状の取付部9aの
面取りされる方向と反対方向に形成される貫通孔7aは
他の貫通孔7b,7cと比べて径が大きいため、取付部
9aに樹脂性のファンを取付けたときに生じる偏重心は
相殺される。
【0042】(4)治具13は、貫通孔7a〜7cと対
応した位置から突出する突起13a〜13cを備え、そ
の突起13a〜13cは貫通孔7a〜7cに差し込んで
アウタレース10bの上端面を押圧し該アウタレース1
0bを圧入するようになっている。従って、この治具1
3を使用すれば、アウタレース10bを容易に圧入固定
することができる。
【0043】上記実施の形態は、以下のように変更して
もよい。 ・上記実施の形態では貫通孔7a〜7cは、第1ボール
ベアリング10のアウタレース10bの上端面と対向す
る位置に形成され、治具13にてアウタレース10bの
上端面を押圧し該アウタレース10bを支持凹部3bに
圧入固定するようにしたが、センターピース3と第1ボ
ールベアリング10のアウタレース10bとを固定させ
るために利用する貫通孔であればよく、またその貫通孔
から他の治具等を差し込み他の方法で固定させてもよ
い。
【0044】例えば、図3に示すように、ヨーク7に前
記センターピース3の軸支持部3aの外周面より径方向
の外側に等角度間隔に3つの貫通孔7d〜7fを形成す
る。センターピース3の支持凹部3bの内径を前記アウ
タレース10bを嵌挿し得る径とする。又、前記軸支持
部3aの外周面から前記支持凹部3bまでの距離、即ち
その厚みを、かしめて前記アウタレース10bを固定し
得る厚さとする。
【0045】そして、まず第1ボールベアリング10の
インナレース10aにロータ6の出力軸9を圧入固定す
る。次に、アウタレース10bをセンターピース3の支
持凹部3bに嵌挿する。
【0046】次に、治具14にて該軸支持部3aの外周
面をかしめることによりアウタレース10bを固定す
る。詳述すると、前記治具14は、本体14dと、その
下面の前記貫通孔7d〜7fと対応した位置から突出す
るアーム14a〜14cとを備えている。アーム14a
〜14cの先端にはそれぞれ内側に突出する凸部14e
が形成されている。このアーム14a〜14cは、かし
め動作を行なうために、それぞれが内側に可動するよう
になっている。そして、そのアーム14a〜14cを前
記貫通孔7d〜7fから差し込み、アーム14a〜14
cを可動させ、前記凸部14eにて軸支持部3aの外周
面をかしめることによりアウタレース10bを固定す
る。
【0047】このようにしても、第1ボールベアリング
10の機能を損なうことなく、容易にアウタレース10
bをセンターピース3の支持凹部3bに固定させること
ができる。又、貫通孔7dを他の貫通孔7e,7fより
径を大くすれば、取付部9aに樹脂性のファンを取付け
たときに生じる偏重心は相殺される。
【0048】治具14は、貫通孔7d〜7fと対応した
位置から突出するアーム14a〜14cを備え、そのア
ーム14a〜14cは貫通孔7d〜7fに差し込まれて
前記軸支持部3aを外周面をかしめるようになってい
る。従って、この治具14を使用すれば、アウタレース
10bを容易に固定することができる。
【0049】・上記実施の形態では、ヨーク7に3つの
貫通孔7a〜7cを形成したが、前記アウタレース10
bの上端面と対向する位置に設ければ、その個数をいく
つとしてもよい。
【0050】・上記実施の形態では、前記貫通孔7aは
他の貫通孔7b,7cと比べて径を大きくしたが、全て
の径を同じとしてもよい。このようにしても、上記実施
の形態の効果(1),(2),(4)と同様の効果を得
ることができる。又、この場合、取付部9aの面取りさ
れる方向と反対方向に前記貫通孔7aを形成する必要は
ない。
【0051】・上記実施の形態では、前記治具13の本
体13dを下方に押圧するときには、前記出力軸9も図
示しない軸押圧治具にて下方に押圧するとしたが、第2
ボールベアリング11のインナレースに出力軸9を圧入
固定する必要がない構成、例えば、第2ボールベアリン
グ11をメタル軸受に変更すれば、出力軸9を下方に押
圧する必要はない。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ロータのヨークに覆われたボールベアリングをその機能
が損なわれないように容易に固定することができるブラ
シレスモータ、治具及びその組立方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のブラシレスモータを説明するた
めの分解斜視図。
【図2】本実施の形態のブラシレスモータを示す断面
図。
【図3】別例のブラシレスモータを説明するための分解
斜視図。
【図4】従来のブラシレスモータを示す断面図。
【符号の説明】
2…ステータ、6…ロータ、7…ヨーク、9…出力軸、
10…ボールベアリング、3a…センターピースの軸支
持部、3b…支持凹部、7a〜7f…貫通孔、10a…
インナレース、10b…アウタレース、13a〜13c
…突起、14a〜14c…アーム。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に延びる出力軸(9)とその出
    力軸(9)から釣り鐘形状に延びるヨーク(7)とを有
    するロータ(6)と、 前記ヨーク(7)の内側で前記出力軸(9)にインナレ
    ース(10a)が固定されるボールベアリング(10)
    と、 上下方向に延びる軸支持部(3a)を有し、その上端の
    内周面(3b)に前記ボールベアリング(10)のアウ
    タレース(10b)が固定されることにより、該ボール
    ベアリング(10)にて該ロータ(6)を回転可能に支
    持するステータ(2)とを備えたブラシレスモータにお
    いて、 前記ヨーク(7)には、前記軸支持部(3a)の上端の
    内周面(3b)と前記ボールベアリング(10)のアウ
    タレース(10b)とを固定するための貫通孔(7a〜
    7f)を設けたことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラシレスモータにお
    いて、 前記軸支持部(3a)の上端の内周面(3b)と前記ボ
    ールベアリング(10)のアウタレース(10b)と
    は、該内周面(3b)に該アウタレース(10b)が圧
    入されることにより固定され、 前記貫通孔(7a〜7c)は、前記ボールベアリング
    (10)のアウタレース(10b)の上端面と対向する
    位置に設けられることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブラシレスモータにお
    いて、 前記軸支持部(3a)の上端の内周面(3b)と前記ボ
    ールベアリング(10)のアウタレース(10b)と
    は、その内周面(3b)に該アウタレース(10b)が
    嵌挿された軸支持部(3a)がその外周面からかしめら
    れることにより固定され、 前記貫通孔(7d〜7f)は、前記軸支持部(3a)の
    外周面より径方向の外側に設けられることを特徴とする
    ブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    ブラシレスモータにおいて、 前記出力軸(9)は、被回転体を固定するための取付部
    (9a)を有し、 前記貫通孔(7a〜7c)は、前記取付部(9a)に前
    記被回転体を固定した状態で生じる前記出力軸中心から
    の偏重心を解消するように設けられることを特徴とする
    ブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブラシレスモータにお
    いて、 前記取付部(9a)は、円柱形状から一部面取りした断
    面D字状に形成され、 その取付部(9a)の比重は前記被回転体の比重より大
    きく、 前記貫通孔(7a)は、前記取付部(9a)の面取りさ
    れる方向と反対方向に設けられることを特徴とするブラ
    シレスモータ。
  6. 【請求項6】 請求項2、4及び5のいずれか1項に記
    載のブラシレスモータにおける前記貫通孔(7a〜7
    c)に差し込んで前記アウタレース(10b)の上端面
    を押圧して該アウタレース(10b)を圧入する突起
    (13a〜13c)を備えた治具。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の
    ブラシレスモータにおける前記貫通孔(7d〜7f)に
    差し込んで前記軸支持部(3a)を外周面からかしめる
    アーム(14a〜14c)を備えた治具。
  8. 【請求項8】 上下方向に延びる出力軸(9)とその出
    力軸(9)から釣り鐘形状に延びるヨーク(7)とを有
    するロータ(6)と、 前記ヨーク(7)の内側で前記出力軸(9)にインナレ
    ース(10a)が固定されるボールベアリング(10)
    と、 上下方向に延びる軸支持部(3a)を有し、その上端の
    内周面(3b)に前記ボールベアリング(10)のアウ
    タレース(10b)が圧入固定されることにより、該ボ
    ールベアリング(10)にて該ロータ(6)を回転可能
    に支持するステータ(2)とを備えたブラシレスモータ
    の組立方法において、 前記ヨーク(7)には、前記ボールベアリング(10)
    のアウタレースの上端面と対向する位置に貫通孔(7a
    〜7c)を設け、その貫通孔(7a〜7c)から前記ア
    ウタレース(10b)の上端面を押圧して該アウタレー
    ス(10b)を圧入固定するブラシレスモータの組立方
    法。
  9. 【請求項9】 上下方向に延びる出力軸(9)とその出
    力軸(9)から釣り鐘形状に延びるヨーク(7)とを有
    するロータ(6)と、 前記ヨーク(7)の内側で前記出力軸(9)にインナレ
    ース(10a)が固定されるボールベアリング(10)
    と、 上下方向に延びる軸支持部(3a)を有し、その上端の
    内周面(3b)に前記ボールベアリング(10)のアウ
    タレース(10b)が嵌挿され、その軸支持部(3a)
    が外周面からかしめられて該アウタレース(10b)が
    固定されることにより、該ボールベアリング(10)に
    て該ロータ(6)を回転可能に支持するステータ(2)
    とを備えたブラシレスモータの組立方法において、 前記ヨーク(7)には、前記軸支持部(3a)の外周面
    より径方向の外側に貫通孔(7d〜7f)を設け、その
    貫通孔(7d〜7f)から前記軸支持部(3a)の外周
    面をかしめて該アウタレース(10b)を固定するブラ
    シレスモータの組立方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130879A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ

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