JPH1128388A - 電気集塵フィルタとその電気集塵フィルタを備えた電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵フィルタとその電気集塵フィルタを備えた電気集塵装置

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JPH1128388A
JPH1128388A JP12853598A JP12853598A JPH1128388A JP H1128388 A JPH1128388 A JP H1128388A JP 12853598 A JP12853598 A JP 12853598A JP 12853598 A JP12853598 A JP 12853598A JP H1128388 A JPH1128388 A JP H1128388A
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亮 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電した空気中のホコリを捕集する第1電極
板と第2電極板を備えた電気集塵フィルタにおいて、一
定容積における前記電極板の密度を高めて集塵効率を高
めることを目的とする。 【解決手段】 帯状の第1電極板4と第2電極板5を備
え、第2電極板5に長尺方向に向かって一定間隔で端面
より幅方向へ切り込み15を設け、この切り込み15に
第1電極板4を相対向させて嵌合せしめ、前記切り込み
15の部分で左右に両電極板4,5を蛇行させ、さらに
前記蛇行間で交互に配列して積層する。また、第1電極
板4と第2電極板5の間には空気の流通する流路13を
形成している。そして、流路13を通過する空気中の帯
電したホコリを両電極板4,5に捕集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄機,熱交
換機,脱臭器等、電気集塵機能や脱臭機能を備えた電気
集塵フィルタならびにその電気集塵フィルタを備えた電
気集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に室内等の空気を清浄化して環境を
高めるため、空気清浄機が多く使用されてきている。特
に電気集塵フィルタを組み込んだ空気清浄機は一般家庭
にも使用され始めている。
【0003】従来、この種の電気集塵フィルタと、それ
を組み込んだ電気集塵装置につき、図11,図12によ
り説明をする。電気集塵装置の本体113は大気中に含
まれる大きなホコリを集塵するプレフィルタ101、大
気中のホコリを帯電させる荷電部102、帯電した大気
中のホコリを吸着する電気集塵部103、大気中の臭い
を取る脱臭フィルタ104および大気を吸引し、清浄化
された空気を吐出するファン105の順に内蔵してい
る。そして、荷電部102は、放電線106とこれに相
対向した電極板107からなり、これらの間に高電圧を
加えることにより、コロナ放電が生じ、コロナ放電領域
を通る小さなホコリに電荷を与えるものである。また、
電気集塵部103は、正電極板108と負電極板109
(アース板)とで構成され、正電極板108と負電極板
109間に高電圧を印加することにより、この間に電界
を生じ、この電界領域を通る小さなホコリは、荷電部1
02で帯電された極性と逆の極性を持つ電極板に付着
し、集塵されるものである。
【0004】上記構成において、ファン105により吸
引された空気は、プレフィルタ101に導かれて大きな
ホコリが除去され、ここを通過した空気中の小さなホコ
リは荷電部102でプラスやマイナスに荷電される。そ
して、帯電した小さなホコリは、電気集塵部103に入
り、帯電した電荷と逆の電極板に吸着し捕集される。
【0005】その後は、脱臭フィルタ104で大気の臭
いが脱臭され、清浄な空気がファン105より室内へ吐
出される。
【0006】このような装置にあって、電気集塵部10
3は集塵能力の向上と、本体113の小型化の両課題の
解決が要求されている。しかし、集塵能力を高めるため
に正・負電極板の容量を増大させると、電気集塵部10
3の本体113内での占有容積が増大して本体の大型化
につながり、反対に本体113の小型化のために正・負
電極板の密度を小さくすると集塵能力が低下する関係に
あり、従ってこれまでにも両課題の解決に向かって種々
改良が加えられてきている。
【0007】図11は、その電気集塵部の一例で正電極
板が導電体を絶縁体で被覆したものや、導電体を絶縁体
のフィルムで挟み込んだものが知られている。すなわ
ち、正電極板108は導電素材を、これより幅広の絶縁
体で覆うようにラミネートされている。負電極板109
は幅方向全体にV形や波形状の加工を施してスペーサ1
14を設け、積層した正電極板108と負電極板109
の間隔を保持している。また、正電極板108と負電極
板109は、高電圧を印加する際の電極端子を2箇所に
減らすため、両電極板をロール状に巻き、直方体の外枠
112の中に納めている。
【0008】このような電気集塵フィルタの特徴として
は、導電素材を絶縁体で挟み被覆することにより、両電
極板間の放電の防止や両電極板間隔の短縮によるコンパ
クト化と軽量化を図ることができる。また、正電極板1
08や負電極板109に堆積したホコリを強アルカリ洗
剤を用い洗浄し、何度でも利用することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
集塵フィルタでは、本体113への取り付け上から直方
体の外枠112の中に納め、正電極板108と負電極板
109をロール状に巻いているため、開口部が荷電部1
02の形状とは異なり、かえって集塵に必要な容積より
大きくなるという課題があり、外枠112に空隙(デッ
ドスペースD)のできない正電極板と負電極板の組み合
わせ構造が要求されている。
【0010】また、一般に正電極板の導電素材と負電極
板の重なる面積が大きいと集塵性能を増加させられるこ
とが知られている。しかし、両電極板間に高電圧を印加
するために沿面からの放電や空気放電をするため、正電
極板と負電極板との大きさを変える課題があり、正電極
板中の導電素材の面と負電極板の面が効率よく重なり、
さらに容積を小さくすることが要求されている。
【0011】また、負電極板はスペーサを設けるため、
幅方向の全体にV形状や波形状の加工を施しているの
で、スペーサの部分と他の部分とで両電極板間の電界が
不均一になり、集塵性能を低下させる。そして、このス
ペーサのため両電極板間の流路抵抗が増えて空気の流れ
が悪くなる課題があり、電界を均一に保つ構造と目詰ま
りを防止することが要求されている。
【0012】また、正電極板と負電極板をロール状に巻
いているので、両電極板が屈曲して両電極板の間隔が不
均一になる課題があり、構造の変化にも対応して電極板
の間隔を均一に保つ構造が要求されている。
【0013】また、両電極板を洗浄した際に水切りが悪
くて両電極板に残った水滴により重くなり、両電極板間
に引っ張り力や圧縮力がかかるので、洗浄後も電極板間
隔を均一に保てる構造が要求されている。
【0014】また、ホコリとタバコの煙に含まれるター
ルやニコチンが正電極板の表面に付着すると、洗浄して
も簡単に落ちず正電極板の表面に残り、その表面の抵抗
率の低下で集塵性能が低下する。そして、洗浄剤として
アルカリ水を使用するため作業者は手を傷めないように
注意しなければならなく、正電極板表面に付着したホコ
リや有機物が簡単に洗浄できることが要求されている。
【0015】また、正電極板の表面に絶縁体を使用して
いるため、空気が乾燥していると正電極板表面に帯電が
起こり、正電極板の端子とアース間に直接触れると人体
に放電するので、正電極板表面に帯電が起こらないよう
にする構造が要求されている。
【0016】また、電気集塵装置を長時間運転すると、
正電極板や負電極板に堆積したホコリと一緒に捕集され
た細菌やカビが、前記ホコリを栄養源にして増殖するの
で、電気集塵フィルタ内での細菌・カビの発生を抑える
ことが要求されている。
【0017】また、電気集塵フィルタを長時間使用する
と、ホコリにタバコの煙の臭いが付いている場合には前
記ホコリから臭いが発生し、脱臭フィルタで脱臭しても
空気清浄機本体の吸引口より臭いが漏れるので、ホコリ
を捕集した際に前記ホコリから臭いも除去することが要
求されている。
【0018】本発明は、このような従来の課題を解決す
る電気集塵フィルタとこの電気集塵フィルタを備えた電
気集塵装置に係るものであり、集塵効率の向上と小型に
することを目的とする。
【0019】また本発明は、帯電したホコリを付着させ
る第1電極板と第2電極板の間の流路間隔を均一に保っ
て目詰まりと、第1電極板と第2電極板間の電界を均一
にして集塵効率の低下をそれぞれ防止することを目的と
する。
【0020】さらに本発明は、第1電極板と第2電極板
を簡単に洗浄することができるとともに、第1電極板表
面の帯電を防止することを目的とする。
【0021】さらに本発明は、第1電極板と第2電極板
にホコリとともに付着した細菌・カビの繁殖とホコリか
らの臭いの発生をそれぞれ抑えることを目的としてい
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の電気集塵フィル
タは上記目的を達成するために、帯電した空気中のホコ
リを捕集する帯状の第1電極板と、第2電極板を備え、
この両電極板を相対向して蛇行させ、かつ蛇行間で交互
に配列して積層するとともに、前記両電極板間に、前記
空気の流入する流路を形成したものである。
【0023】この発明によれば、取り付ける外枠内面に
沿い第1電極板と第2電極板を積層して、外枠に占める
電極板の密度を高めて集塵効率を高めることができる。
【0024】また本発明は他の手段として、帯電した空
気中のホコリを捕集する帯状の第1電極板と、第2電極
板を備え、この両電極板の一方に一定間隔で端面より幅
方向へ切り込みを設け、この切り込みに他方の電極板を
嵌合させて相対向せしめ、前記切り込みの部分で前記両
電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列して積層す
るとともに、前記両電極板間に前記空気の流入する流路
を形成したものである。
【0025】また本発明の他の手段として、帯状の電気
導電フィルムとこれを被覆した電気絶縁フィルムで構成
した第1電極板と、帯状の導電フィルムに一定間隔で端
面より幅方向へ切り込みを設けた第2電極板を備え、前
記第2電極板の切り込みに、第1電極板を嵌合させて互
いに支持し合い、前記切り込みの部分で前記両電極板を
蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列して積層するととも
に、帯電した空気中のホコリを捕集する前記両電極板間
に前記空気の流入する流路を形成したものである。
【0026】これらの発明によれば、電極板の切り込み
の部分で両電極板の相対的な支持のし合いにより流路を
保つとともに、両電極板全体の幅の短縮化で小型にでき
る。
【0027】また本発明の他の手段として、帯電した空
気中のホコリを捕集する帯状の第1電極板と、第2電極
板を備え、この両電極板に一定間隔で端面より幅方向へ
切り込みをそれぞれ設け、この切り込み同士を互いに電
極板が相対向するように嵌合させ、前記切り込みの部分
で前記両電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列し
て積層するとともに、前記両電極板間に前記空気の流入
する流路を形成したものである。
【0028】この発明によれば、両電極板の切り込み部
分で互いに嵌合し、相対的に支持し合うことにより流路
を保つとともに、両電極板全体の幅方向の長さを、より
短縮して小型にできる。
【0029】また本発明の他の手段として、第1電極板
の電気絶縁フィルムの切り込みに相対応した電気導電フ
ィルムの部分に、前記切り込みより深い凹部を形成した
ものである。
【0030】この発明によれば、電気導電フィルムの凹
部の縁は電気絶縁フィルムの切り込みの縁で覆われ、簡
単に絶縁でき電極板の加工を容易にできる。
【0031】また本発明の他の手段として、第1電極板
または第2電極板の少なくとも一方の長尺方向における
両端部に、流路を保つスペーサを設けたものである。
【0032】この発明によれば、スペーサによって流路
を均一に保て集塵性能を安定化させ、かつ流路の目詰ま
りを防ぐことができる。
【0033】また本発明の他の手段として、第1電極板
または第2電極板の少なくとも一方の長尺方向における
両端部の同一箇所の両面に、流路を保つスペーサを設け
たものである。
【0034】この発明によれば、一方の電極板の両面の
スペーサにより流路を、より均一に保って集塵性能を安
定化でき、かつ流路の目詰まりを防ぐことができる。
【0035】また本発明の他の手段として、スペーサを
第1電極板内の電気導電フィルムの入っていない長尺方
向の両端部分に相対向する第2電極板の両端部分に形成
したものである。
【0036】この発明によれば、第1電極板と第2電極
板間の電界の不均一を解消し、集塵性能を安定化でき
る。
【0037】また本発明の他の手段として、スペーサに
補強部を設けたものである。この発明によれば、スペー
サの強度を増大せしめて第1電極板と第2電極板の洗浄
を容易にすることができる。
【0038】また本発明の他の手段として、第1電極板
と第2電極板の間には立体規則性度が98〜99%で、
剛性力が2400kg/cm3 以上、体積抵抗値が10
16Ω・cm以上、絶縁破壊電圧が30KV/mm以上の
高結晶ホモポリプロピレン製の電気絶縁フィルムを設け
たものである。
【0039】また本発明の他の手段として、高結晶ホモ
ポリプロピレン製の電気絶縁フィルムは、第1電極板か
第2電極板のいずれか一方または両方に粘着によるか、
高結晶ホモポリプロピレンによる浸漬処理または塗布処
理により形成したものである。
【0040】これらの発明によれば、高結晶ホモポリプ
ロピレンにより第1電極板または第2電極板の剛性が増
すので、両電極板自体の厚さを薄くして全体として電極
板の積層密度を高められ集塵効率を向上できる。また、
第1電極板または第2電極板にホコリとともに付着した
タールやニコチン、そしてタールやニコチンの混入した
ホコリも取れ易くなり、簡単に洗浄できる。
【0041】また本発明の他の手段として、第1電極板
か第2電極板の少なくとも何れかには表面接触角を増加
させるポリプロピレンまたはフッ素系樹脂によるフィル
ムを形成したものである。
【0042】この発明によれば、第1電極板または第2
電極板にホコリとともに付着したタールやニコチン、そ
してタールやニコチンの混入したホコリも取れ易くな
り、簡単に洗浄できる。
【0043】また本発明の他の手段として、第1電極板
の端子を接続する反対側の第1電極板の端部に、第1電
極板内の電気導電フィルムと半導体フィルムを接合し、
前記半導体フィルムを第2電極板の端子を接続する反対
側の第2電極板の端部と接合したものである。
【0044】この発明によれば、第1電極板に帯電した
電荷を低減させ、電気集塵フィルタの交換作業時の静電
気の発生を防止することができる。
【0045】また本発明の他の手段として、抗菌剤と防
カビ剤を含有する第1電極板と第2電極板を備えたもの
である。
【0046】この発明によれば、第1電極板や第2電極
板に細菌・カビの繁殖するのを防止して、その寿命を長
くすることができる。
【0047】また本発明の他の手段として、光触媒層を
含有する第1電極板と第2電極板を備えたものである。
【0048】この発明によれば、第1電極板や第2電極
板の臭いによる劣化を防止して、その寿命を長くするこ
とができる。
【0049】さらに本発明は、上記各発明のいずれかの
電気集塵フィルタを備えた電気集塵装置である。
【0050】この発明によれば、電気集塵フィルタの能
力の向上および小型化によって、電気集塵装置は本来の
機能以外の機能の付加も可能となり、機器本体の小型化
とその利用範囲を広くできる。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の電気集
塵フィルタは、帯電した空気中のホコリを捕集する帯状
の第1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板を相
対向して蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列して積層す
るとともに、前記両電極板間に前記空気の流入する流路
を形成したものである。
【0052】上記構成において、取り付ける外枠内面に
沿い第1電極板および第2電極板を蛇行させ、かつ蛇行
間で交互に配列して積層する。従って、外枠との間に生
じるデッドスペースを最小限に抑えられ、その分だけ外
枠に占める電極板の密度を高めることができる。また、
逆に従来と同じ電極板の密度にすれば、電気集塵フィル
タの全体を小型にできる。
【0053】また本発明の請求項2に記載の電気集塵フ
ィルタは、帯電した空気中のホコリを捕集する帯状の第
1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板の一方に
一定間隔で端面より幅方向へ切り込みを設け、この切り
込みに他方の電極板を嵌合させて相対向せしめ、前記切
り込みの部分で前記両電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で
交互に配列して積層するとともに、前記両電極板間に前
記空気の流入する流路を形成したものである。
【0054】上記構成において、取り付ける外枠内面に
沿い第1電極板および第2電極板を蛇行させ、かつ蛇行
間で交互に配列して積層する。従って、外枠との間に生
じるデッドスペースを最小限に抑えられ、その分だけ外
枠に占める電極板の密度を高めることができる。また、
逆に従来と同じ電極板の密度にすれば、電気集塵フィル
タの全体を小型にできる。さらに、一方の電極板の切り
込みに、他方の電極板が嵌合して両電極板の相対的な支
持のし合いにより流路を保つとともに、切り込み部分の
幅だけ両電極板全体の幅方向の長さを短縮できる。
【0055】また本発明の請求項3に記載の電気集塵フ
ィルタは、帯電した空気中のホコリを捕集する帯状の第
1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板に一定間
隔で端面より幅方向へ切り込みをそれぞれ設け、この切
り込み同士を互いに電極板が相対向するように嵌合さ
せ、前記切り込みの部分で前記両電極板を蛇行させ、か
つ蛇行間で交互に配列して積層するとともに、前記両電
極板間に前記空気の流入する流路を形成したものであ
る。
【0056】上記構成において、取り付ける外枠内面に
沿い第1電極板および第2電極板を蛇行させ、かつ蛇行
間で交互に配列して積層する。従って、外枠との間に生
じるデッドスペースを最小限に抑えられ、その分だけ外
枠に占める電極板の密度を高めることができる。また、
逆に従来と同じ電極板の密度にすれば、電気集塵フィル
タの全体を小型にできる。さらに、両方の電極板の切り
込みにより、両電極板の互いの支持のし合いで流路を保
つとともに、両方の電極板の切り込みにより両電極板が
幅方向で完全に重ねることが可能となり、両電極板全体
の幅方向の長さを、より短縮できる。
【0057】また本発明の請求項4に記載の電気集塵フ
ィルタは、帯状の電気導電フィルムと、これを被覆した
電気絶縁フィルムで構成した第1電極板と、帯状の導電
フィルムに一定間隔で端面より幅方向へ切り込みを設け
た第2電極板を備え、前記第2電極板の切り込みに、第
1電極板を嵌合させて互いに支持し合い、前記切り込み
の部分で前記両電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に
配列して積層するとともに、帯電した空気中のホコリを
捕集する前記両電極板間に前記空気の流入する流路を形
成したものである。
【0058】上記構成において、請求項2に記載の電気
集塵フィルタと同様な作用を有する。
【0059】また本発明の請求項5に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項3に記載の第1電極板の切り込みに相
対応した電気導電フィルムの部分に、前記切り込みより
深い凹部を形成したものである。
【0060】上記構成において、請求項2に記載の電気
集塵フィルタと同様な作用を有するとともに、電気導電
フィルムの凹部は電気絶縁フィルムの切り込みより深い
ので、電気絶縁フィルムの切り込みの縁で電気導電フィ
ルムの凹部の縁を確実に覆うことができ、電極板の加工
が容易にできる。
【0061】また本発明の請求項6に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項1ないし5のいずれか1項において、
第1電極板または第2電極板の少なくとも一方の長尺方
向における両端部に、流路を保つスペーサを設けたもの
である。
【0062】この発明によれば、スペーサによって流路
を均一に保てるとともに、流路の目詰まりを防止でき
る。
【0063】また本発明の請求項7に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項1ないし6のいずれか1項において、
第1電極板または第2電極板のいずれか一方の長尺方向
における両端部の同一箇所の両面に、流路を保つスペー
サを設けたものである。
【0064】上記構成において、電極板の両面にスペー
サを設けたので、流路をより一層、均一に保てるととも
に、流路の目詰まりを防止できる。
【0065】また本発明の請求項8に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項6または7において、スペーサを第1
電極板内の電気導電フィルムの存在しない長尺方向の両
端部分に相対向する第2電極板の両端部分に設けたもの
である。
【0066】上記構成において、スペーサは第1電極板
の電気導電フィルムの存在しない長尺方向の両端部分に
相対して流路を保つことができるので、第1電極板の面
積を有効に使用でき、かつ従来の技術でいう第1電極板
と第2電極板間の電界の不均一を解消できる。
【0067】また本発明の請求項9に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項6ないし8のいずれか1項において、
スペーサに補強部を設けたものである。
【0068】上記構成において、スペーサの強度が増し
て第1電極板と第2電極板の間隔を保つ力が増して洗浄
後の各電極板の間隔を均一に保つことができ、かつ洗浄
回数を増加させることも可能になり、そして洗浄後も形
状の変形しないものにできる。
【0069】また本発明の請求項10に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし9のいずれか1項におい
て、第1電極板と第2電極板の間には立体規則性度が9
8〜99%で、剛性力が2400kg/cm3 以上、体
積抵抗値が1016Ω・cm以上、絶縁破壊電圧が30K
V/mm以上の高結晶ホモポリプロピレン製の電気絶縁
フィルムを設けたものである。
【0070】また本発明の請求項11に記載の電気集塵
フィルタは、請求項10において、高結晶ホモポリプロ
ピレン製の電気絶縁フィルムは、第1電極板か第2電極
板のいずれか一方または両方に粘着によるか、高結晶ホ
モポリプロピレンによる浸漬処理または塗布処理により
形成したものである。
【0071】上記各構成において、高結晶ホモポリプロ
ピレンにより第1電極板または第2電極板の剛性が増す
ので、前記両電極板の取扱時における損傷がなくなり、
フィルタ自体の厚さを薄くして全体として電極板の積層
密度を高められる。また、第1電極板または第2電極板
の表面接触角が増すため、ホコリとともに付着したター
ルやニコチン、そしてタールやニコチンの混入したホコ
リも取れ易くなり、水道水レベルのPH6〜8程度の洗
浄水を使用できる。
【0072】また本発明の請求項12に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし9のいずれか1項におい
て、第1電極板か第2電極板の少なくとも何れかには表
面接触角を増加させるポリプロピレンまたはフッ素系樹
脂によるフィルムを形成したものである。
【0073】上記構成において、請求項10に記載の発
明と同様の作用を有するとともに、さらに第1電極板ま
たは第2電極板にホコリとともに付着したタールやニコ
チン、そしてタールやニコチンの混入したホコリも取れ
易くなり、簡単に洗浄できる。
【0074】また本発明の請求項13に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし12のいずれか1項におい
て、第1電極板の端子を接続する反対側の第1電極板の
端部に、第1電極板内の電気導電フィルムと半導体フィ
ルムを接合し、前記半導体フィルムを第2電極板の端子
を接続する反対側の第2電極板の端部と接合したもので
ある。
【0075】上記構成において、第1電極板に帯電した
電荷を低減させ、電気集塵フィルタの交換作業時の静電
気の発生を防止することができる。また、第1電極板と
第2電極板とは一体成形で加工することができる。
【0076】また本発明の請求項14に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし13のいずれか1項におい
て、抗菌剤と防カビ剤を含有する第1電極板と第2電極
板を備えたものである。
【0077】上記構成において、第1電極板や第2電極
板に細菌・カビの繁殖するのを防止するとともに、細菌
やカビによる分泌液で両電極板の劣化を防止して、その
寿命を長くすることができる。
【0078】また本発明の請求項15に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし14のいずれか1項におい
て、光触媒層を含有する第1電極板と第2電極板を備え
たものである。
【0079】上記構成において、第1電極板や第2電極
板に堆積するホコリの臭いを分解し、臭いによる各電極
板の劣化を防止して、その寿命をさらに長くすることが
できる。また、各電極板表面のタバコに含まれるアンモ
ニア・タールを分解し、電極板の寿命を延ばすことがで
きる。
【0080】また本発明の請求項16に記載の電気集塵
装置は、請求項1ないし15のいずれか1項に記載した
電気集塵フィルタを備えたものである。
【0081】上記構成において、電気集塵装置は電気集
塵フィルタの能力の向上および小型化によって、本来の
機能以外の機能の付加も可能となり、機器本体の小型化
とその利用範囲を広くすることができる。
【0082】以下、本発明の実施例について図1〜10
を参照しながら説明する。
【0083】
【実施例】
(実施例1)図1および図2に示すように、電気集塵フ
ィルタ1は、正電極板としての第1電極板4と、負電極
板としての第2電極板5を備え、この両電極板を相対向
させて一定間隔で蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列し
て積層するとともに、前記第1電極板4と第2電極板5
の間に、ホコリを含んだ空気の流入する流路13を形成
している。
【0084】そして、第1電極板4は、帯状(テープ
状)の電気絶縁フィルム2と、この電気絶縁フィルム2
により全体が被覆され、電気絶縁フィルム2より幅が狭
く、かつ長さの短い帯状の電気導電フィルム3で構成さ
れている。電気絶縁フィルム2と電気導電フィルム3は
2μm程度の接着層により密着させ、隙間なく電気絶縁
フィルム2で被覆し、一部分には、電圧を印加する端子
を接触させるために電気絶縁フィルム2と前記接着層を
取り除いた部分14を形成している。
【0085】また第2電極板5は、第1電極板4と同一
幅と長さの導電素材を使用し、長尺方向に一定間隔(蛇
行させる間隔)で端面より幅方向へ切り込み15を設け
ている。111は電気集塵フィルタ1を内部に取り付け
た外枠で、電気集塵フィルタ1を電気集塵装置等の器具
に設置する時に使用され、形状は直方体が一般的であ
る。この外枠111には第1電極板4に接続した第1電
極板の端子6と、第2電極板5に接続した第2電極板の
端子7が設けられている。
【0086】そして、上記第1電極板4と第2電極板5
は、第2電極板5の切り込み15に、第1電極板4を嵌
合させて両電極板を流路13となる間隔2mmを保って
相対向させ、かつ切り込み15の部分で左右に蛇行さ
せ、この蛇行間で第1電極板4と第2電極板5を上下方
向において交互に配列して積層している。
【0087】なお、電気絶縁フィルム2の素材として
は、ポリプロピレン・ポリエチレンテレフタレート等の
絶縁耐力が高く、空気放電を避けるため、表面抵抗10
E9Ω/cm2 以上や体積抵抗が10E9Ω・cm3
上で吸水率の低く薄い50μmの絶縁体を用いている。
また、電気導電フィルム3の素材としては、アルミニウ
ム等の導電性の高い金属シートで、薄い10μmを用い
ている。
【0088】上記構成の電気集塵フィルタ1の動作とそ
の作用効果につき、図3に示す電気集塵装置に電気集塵
フィルタ1を採用した例で説明する。電気集塵装置の本
体16は大気中に含まれるホコリを集塵するプレフィル
タ17、大気中のホコリを帯電させる荷電部18、帯電
した大気中のホコリを吸着する本発明の電気集塵フィル
タ1を採用した電気集塵部19、および大気を吸引し、
清浄化された空気を吐出するファン20の順に内蔵して
いる。そして、荷電部18は、放電線18aとこれに相
対向した電極板18bからなり、これらの間に高電圧を
加えることにより、コロナ放電が生じ、コロナ放電領域
を通る小さなホコリに電荷を与えるものである。また、
電気集塵部19である電気集塵フィルタ1は、第1電極
板4に第1電極板の端子6より直流の電圧(2KV)が
印加され、第2電極板5は第2電極板の端子7がアース
に接続されるように構成され、第1電極板4と第2電極
板5の間に電界を与えることにより、この間に電界を生
じ、この電界領域を通る小さなホコリを、荷電部18で
帯電された極性と逆の極性を持つ電極板に付着し、集塵
するものである。21は空気の吸引口、22は清浄化さ
れた空気の吐出口である。
【0089】上記構成において、ファン20により吸引
された空気は、プレフィルタ17に導かれて大きなホコ
リが除去され、ここを通過した空気中の小さなホコリは
荷電部18でプラスやマイナスに荷電される。そして、
帯電した小さなホコリは、電気集塵フィルタ1に入り、
帯電した電荷と逆の電極板に吸着し捕集される。その後
は、清浄化された空気がファン20により吐出口22か
ら室内へ吐出される。
【0090】そして、このような電気集塵フィルタ1
は、第1電極板4と第2電極板5を、空気の流れる流路
13を保って相対向して左右に蛇行させ、さらに前記蛇
行間において第1電極板4と第2電極板5が上下方向へ
交互に配列して積層しているので、外枠111の内周面
に沿って各電極板4,5を積層でき、図12で説明した
ような外枠112のコーナ部分であるデッドスペースD
を最小限に抑えることができる。従って、形状にとらわ
れず外枠111の容積に対し、第1電極板4と第2電極
板5の占める割合(密度)を高めることができて、集塵
効率を高められる。また、従来のロール状の形に巻いた
電気集塵フィルタと同じ電極板の密度にすれば、フイル
タ全体の大きさを遥かに小さくできるので、これを採用
した器具も、従来と同じ集塵能力を保って小型化でき
る。
【0091】また上記構成において、第2電極板5の長
尺方向に一定間隔(蛇行させる間隔)で端面より幅方向
へ切り込み15を設け、この切り込み15に第1電極板
4を嵌合させて流路13を保ちつつ相対向せしめ、前記
切り込み15の部分で前記両電極板4,5を蛇行させ、
かつ蛇行間で上下方向へ交互に配列して積層しているの
で、外枠111の内周面に沿って各電極板4,5を積層
でき、図12で説明したような外枠112のコーナ部分
であるデッドスペースDを最小限に抑えることができ
る。従って、形状にとらわれず外枠111の容積に対
し、第1電極板4と第2電極板5の占める割合(密度)
を高めることができて、集塵効率を高められる。また、
従来のロール状の形に巻いた電気集塵フィルタと同じ電
極板の密度にすれば、フイルタ全体の大きさを遥かに小
さくできるので、これを採用した器具も、従来と同集塵
能力を保って小型化できる。
【0092】さらに、第2電極板5の切り込み15に、
第1電極板4を嵌合させて両電極板の相対的な支持のし
合いにより流路13を保つとともに、切り込み15の長
さだけ第1電極板4が第2電極板5と重なるので、前記
長さだけ幅を短縮でき、外枠111、フィルタ全体の小
型化になる。
【0093】ここで、本発明の蛇行状型の電気集塵フィ
ルタ1と、図12に示す従来のロール状に巻いた円渦巻
き状型の電気集塵フィルタおよび短冊状の平板である第
1電極板と第2電極板を平行に積層した平行平板型を、
図12において示す開口面積S1,全面面積S2,デッ
ドスペースD,電極板の端子数の4項目で比較した結果
を示すと次の(表1)の通りである。
【0094】
【表1】
【0095】この(表1)は本発明の蛇行状型,従来の
円渦巻き状型,平行平板型の単位体積当たりの電極板の
外枠に占める割合(密度)につき、電極板の幅(L),
第1電極板と第2電極板との間隔(d),集塵面積
(S)が同等の条件のもとに比較したもので、本発明の
電気集塵フィルタ1は、全面面積S2が円渦巻き状型よ
り小さいが、開口面積S1,デッドスペースD,電極板
の端子数も少なく、商品設計上から、他のものより有利
である。
【0096】なお、上記実施例1では、第2電極板5に
切り込み15を設けたが、これに限られるものでなく、
例えば図4のように第2電極板5に、一定間隔で幅方向
に細長孔15aを設けて、この細長孔15aに第1電極
板4を差し込んで細長孔15aの部分で左右に蛇行さ
せ、かつ両電極板を蛇行間で交互に配列して積層しても
よい。
【0097】なお、上記実施例1では第2電極板5に導
電素材を用いたが、第2電極板5に第1電極板4と同様
な電気導電フィルム3を電気絶縁フィルム2で覆った帯
状のフィルムを用いてもよい。そして、この第2電極板
5の導電素材としてアルミニウム等の導電性の高い金属
シートを用いたが、絶縁体に導電体を蒸着や塗布で付着
したものを用いてもよい。また、電気絶縁フィルム2と
電気導電フィルム3を接着剤を用いて接合したが、電気
絶縁フィルム2を溶かして電気導電フィルム3を覆う方
法でもよい。さらに、第1電極板4と第2電極板5を蛇
行させるのに、湾曲加工としたが、折曲加工でもよい。
【0098】(実施例2)実施例2は、第1電極板4に
も第2電極板5と同様に切り込み23を設けて第1電極
板8とした点が上記実施例1と異なる構成で、これ以外
の構成および作用効果は実施例1と同一なので係る部分
の詳細な説明は省略する。
【0099】図5(a)は第2電極板5の平面図で、図
5(b)は第1電極板8の平面図を示している。第1電
極板8は、第1電極板4と同じように電気絶縁フィルム
2で電気導電フィルム3を覆ったものである。そして、
電気絶縁フィルム2は長尺方向に一定間隔(蛇行させる
間隔)で端面より幅方向へ切り込み23を設けている。
また電気導電フィルム3は、前記切り込み23の位置に
対応して端面より幅方向へ、切り込み23より深い凹部
24を設けている。従って、凹部24は、電気導電フィ
ルム3が電気絶縁フィルム2で覆われると、同じように
切り込み23の縁で覆われて、簡単に第1電極板8を加
工できる。そして、この第1電極板8と第2電極板5
は、図5(d)に示すように、切り込み15と23を互
いに第1電極板8と第2電極板5が流路13を保って、
電極板全体が完全に重なるように相対向させて嵌合さ
せ、かつ切り込み15,23の部分で前記両電極板を左
右に蛇行させ、この蛇行間で交互に配列して積層するも
のである。このように蛇行して積層した第1電極板8と
第2電極板5は外枠25内に設けて電気集塵フィルタ1
を構成する。
【0100】上記構成において、第1電極板8と第2電
極板5の両方に、切り込み15と23を設けて互いに嵌
合させているので、電気集塵フィルタ1は第1電極板8
の幅と第2電極板5の幅が同等で、両電極板が幅方向で
完全に重ねることが可能となり、第1電極板8と第2電
極板5の全体幅を短縮して、小型にできる。従って、電
気集塵フィルタ1を外枠25から、はみ出さずに設置で
きるため、取り付け作業も簡単にできる。
【0101】なお、第1電極板8は、電気導電フィルム
3に凹部24を設けたが、電界を与えた時に電気導電フ
ィルム3に第2電極板5が短絡しない方法であれば、ど
んな構造でもよい。
【0102】(実施例3)実施例3は、第2電極板5の
長尺方向における両端部に、第1電極板4との間隔を保
って流路13を形成するスペーサ9を設けた点が上記実
施例1と異なる構成で、これ以外の構成および作用効果
は実施例1と同一なので係る部分の詳細な説明は省略す
る。
【0103】図6は第2電極板5の要部斜視図で、第2
電極板5は、第1電極板4の電気導電フィルム3の入っ
ていない長尺方向の両端部分に相対向してなる両端部分
を交互に上下方向へ切り起こして、山形状で中空の複数
のスペーサ9を設けている。そして、このスペーサ9は
第1電極板4の電気導電フィルム3の入っていない長尺
方向の両端部分に当接して流路13となる間隔を、電極
板全体に亘って均一に形成しているものである。
【0104】上記構成において、第2電極板5の両端部
分に上下方向へ設けたスペーサ9は、第1電極板4の両
端部分に接して、積層した第1電極板4と第2電極板5
の間隔を均一に保つので、第1電極板4と第2電極板5
の間に生じる電界が均一に形成され、集塵性能を向上さ
せる。また、第2電極板5のスペーサ9が第1電極板4
の電界を生じない電気絶縁フィルム2上に接するため、
第1電極板4の面積を効率よく使用することができるの
はもちろん、従来技術でいう電界の不均一も生じないも
のである。
【0105】一般に、フィルタの電極板の間隔が狭くな
るとホコリ等が詰まり、流路の妨げになり好ましくな
く、また第2電極板をジグザグやコルゲート状に加工す
ると第1電極板と第2電極板との電界に均一性がなくな
り、集塵性能を低下させるといわれているが、本発明で
はこのような課題は解決されて、流路13の目詰まりを
防止して流路を確保できるとともに、第1電極板4と第
2電極板5との間隔を均一に保つことができる。
【0106】なお、実施例3ではスペーサ9を第2電極
板5に設けたが、第1電極板4の方に設けてもよい。
【0107】(実施例4)実施例4は、第2電極板5の
長尺方向における両端部の同一箇所の外側と内側に、第
1電極板4との間隔を保って流路13を形成するスペー
サ10を設けた点が上記実施例1と異なる構成で、これ
以外の構成および作用効果は実施例1と同一なので係る
部分の詳細な説明は省略する。
【0108】図7は、第2電極板5の要部斜視図で、第
2電極板5は、第1電極板4の電気導電フィルム3の入
っていない長尺方向の両端部分に相対向する両端部分に
おける同一箇所の外側部分,内側部分を、上下方向へ切
り起こして山形状で中空の複数のスペーサ10を設けて
いる。そして、このスペーサ10は第1電極板4の電気
導電フィルム3の入っていない長尺方向の両端部分に当
接して流路13となる間隔を、電極板全体に亘って均一
に形成しているものである。
【0109】上記構成において、湾曲状に第1電極板4
と第2電極板5を蛇行させた時、第1電極板4と、第2
電極板5の蛇行部分において曲部表面に引張力と曲部裏
面に圧縮力が加わるが、上下・両端ともに同間隔でスペ
ーサ10を設けているため、第1電極板4と第2電極板
5の間隔を均一に保つことができて高効率な集塵性能を
維持することができ、また電界を生じない電気絶縁フィ
ルム2の両端部分に接するため第1電極板4の面積を効
率よく使用することができるのはもちろん、従来技術で
いう電界の不均一も生じないものである。
【0110】また、第1電極板5のスペーサ10が増加
するため、第1電極板4と第2電極板5の間隔を、さら
に均一にでき流路抵抗も低く抑えることができる。
【0111】なお、実施例4ではスペーサ10を第2電
極板5に設けたが、第1電極板4の方に設けてもよい。
【0112】(実施例5)実施例5は、第2電極板5に
第1電極板4との間隔を保って流路13を形成する実施
例3のスペーサ9または実施例4のスペーサ10に補強
部11を設けた点が上記実施例1および実施例3,4と
異なる構成で、これ以外の構成および作用効果は実施例
1および実施例3,4と同一なので係る部分の詳細な説
明は省略する。
【0113】図8は、第2電極板5の要部斜視図で、第
2電極板5は、スペーサ10の根本部分に、スペーサを
形成する時、同時に三角溝等の補強部11を形成したも
のである。
【0114】上記構成において、第2電極板5のスペー
サ10は補強部11により補強され強度が増しているの
で、電気集塵フィルタ1を洗浄した際に、狭い流路13
では水切りが悪いため第1電極板4と第2電極板5に水
滴が残ってスペーサ10に圧力がかかっても、補強部1
1にも圧力が分散して電気集塵フィルタの形状が保たれ
る。
【0115】本発明によれば、洗浄後も電極板間隔を均
一にし、形状変化が起こらない丈夫な電気集塵フィルタ
1にでき、集塵性能をさらに増加させることができる。
【0116】(実施例6)図には示していないが、第1
電極板または第2電極板の表面に形成される電気絶縁フ
ィルムとして高結晶のホモポリプロピレンフィルムを用
いたものを実施例6とする。
【0117】上記する第1電極板または第2電極板の表
面に形成される超高結晶のホモポリプロピレンフィルム
が好ましい理由は次の通りである。
【0118】すなわち、ポリプロピレンにはプロピレン
の単一重合体であるホモポリマーと、プロピレンとエチ
レンの共重合体であるランダムコポリマーと、ポリプロ
ピレンとポリエチレンとゴムとをブレンドしたブロック
コポリマーとがあるが、電気集塵装置のフィルタとして
必要な物理特性の一つである剛性を比較すると、ホモポ
リプロピレンが他のランダムポリプロピレンとかブロッ
クポリプロピレンよりも優れている。そして、ホモポリ
プロピレンのなかでもメチル基が同じ方向に向いている
割合を示す立体規則性度(%)の高い高結晶のホモポリ
プロピレンが図9に示すように剛性が大きい。
【0119】高結晶のホモポリプロピレンの分子配列は
【0120】
【化1】
【0121】となっており、その特徴としては立体規則
性度が98〜99%と高く、剛性力が2400kg/c
3 以上、体積抵抗値が1016Ω・cm以上、絶縁破壊
電圧が30KV/mm以上であり、電気集塵フィルタに
使用する絶縁フィルムとして好ましいことが判明してい
る。
【0122】また、体積抵抗値が1016Ω・cm以上、
絶縁破壊電圧が30KV/mm以上で、しかも表面吸着
力および耐薬品性の高いフッ素系樹脂も、第1電極板ま
たは第2電極板の表面に形成する絶縁フィルムに使用す
るとよい。そして、上記フッ素系樹脂の具体例として
は、(C24n ,(C24m +(CF3CF−C
2m ,(C24m +(ROCF−CF2m(C2
4n ,(C24m ,(CH2 −CF2n ,(CH2
−CHF2m ,(CF2 −CFCl)m ,(CF 2
CFCl)m −(C24n 等が挙げられる。
【0123】そして、第1電極板または第2電極板の表
面に形成される電気絶縁フィルムとして結晶度が高く立
体規則性度が98〜99%の高結晶ホモポリプロピレン
膜を用いた場合には、その高結晶ホモポリプロピレン膜
の剛性が大きいため、電気集塵装置の組立時やフィルタ
の洗浄時において高結晶ホモポリプロピレン膜が破れた
り損傷したりすることがなく、従って膜厚を薄くするこ
とができる。そのため、高結晶ホモポリプロピレン膜の
使用によりフィルタ自体を薄くして全体として密度が高
く集塵効率の高いフィルタの構成に役立たせることがで
きる。
【0124】また、第1電極板と第2電極板の間の電界
によって第1電極板または第2電極板に付着したタバコ
の煙中に含まれるタールやニコチンの表面接触角が増加
するため、タールやニコチンは高結晶ホモポリプロピレ
ンの電気絶縁フィルムから剥がれ易くなり、またタール
やニコチンが混入しているホコリも電気絶縁フィルムの
表面から取れ易くなる。従って、高結晶ホモポリプロピ
レンの電気絶縁フィルムを構成体の一つとしたフィルタ
は必ずしもアルカリ水を洗浄水とする必要がなく、水道
水レベルのPH6〜8程度の洗浄水で充分に洗浄するこ
ができる。
【0125】なお、電気絶縁フィルムに高結晶ホモポリ
プロピレンや体積抵抗値が1016Ω・cm以上、絶縁破
壊電圧が30KV/mm以上で、しかも表面吸着力およ
び耐薬品性の高いフッ素系樹脂フィルムを電気集塵装置
の電気集塵フィルタに用いるかわりに上記物質による浸
漬や塗布等、第1電極板または第2電極板の表面処理に
より第1電極板または第2電極板の表面に前記物質のフ
ィルムを形成してもよく、または第1電極板と第2電極
板との間にタールやニコチン等が除去し易いように表面
接触角を増加する素材を積層してもよい。
【0126】(実施例7)第1電極板または第2電極板
の表面に高結晶のホモポリプロピレンまたはフッ素系樹
脂の薄膜を貼り合わせて実施例7とする。
【0127】上記薄膜を第1電極板または第2電極板に
貼り合わせることにより、第1電極板と第2電極板の間
に電界を印加して表面接触角を増加することができる。
従って、第1電極板または第2電極板に付着したタバコ
の煙に含まれるタールやニコチンは付着した電極板より
剥がれ易くなり、またタールやニコチンが混入したホコ
リやゴミも取れ易くて洗浄し易くなる。
【0128】実施例7の高結晶のホモポリプロピレンや
フッ素系樹脂の薄膜を第1電極板または第2電極板に貼
り合わせた例においても実施例6に示した例と何等異な
ることのない効果が発揮できる。
【0129】(実施例8)図10は第1電極板の端部の
斜視図であり、第1電極板4は、電気導電材であるアル
ミニウムフィルムの電気導電フィルム3と半導体樹脂フ
ィルム12を接合したフィルムを高結晶ホモポリプロピ
レンの電気絶縁フィルム2で覆って構成されている。そ
して、半導体樹脂フィルム12の一部分は第2電極板5
に接合している。半導体樹脂フィルム12は、カーボン
粉末を樹脂中に分散したカーボン性導電樹脂で構成され
ているものであり、電気導電フィルム3と第2電極板5
の間の抵抗体として存在するものである。
【0130】上記構成において、第1電極板4の端子よ
り2KVの電圧が印加され、第1電極板4内の電気導電
フィルム3から半導体樹脂フィルム12により第2電極
板5に電流が僅かに流れる。半導体樹脂フィルム12に
より電流は微量となり、第2電極板5に流れて第2電極
板5の端子に流れる。そして、供給電圧を止めると第1
電極板4に溜まった電荷は、半導体樹脂フィルム12か
ら第2電極板5に流れる。
【0131】以上のように本実施例では、第1電極板4
の端子を接続する反対側の第1電極板4の端部に、第1
電極板4内に存在する電気導電フィルム3と半導体樹脂
フィルム12とを接合して、前記半導体樹脂フィルム1
2を第2電極板5の端子に接続する反対側の第2電極板
5の端部と接合して第1電極板4に帯電した電荷を低減
することができる。そして、第1電極板4と第2電極板
5とは一体成形で加工できる。
【0132】なお、本実施例では樹脂中にカーボン粉末
を分散したカーボン性導電樹脂を用いたが、樹脂中に金
属粉末を分散して電流が1〜20μA程度流れるように
制御したものとしてもよい。
【0133】(実施例9)第1電極板または第2電極板
の電気絶縁フィルムの表面には銀系の抗菌剤とチアベン
ザゾール系の防カビ剤を混入する。そして、相対する電
極板の電気導電フィルムには、銀系の抗菌剤とチアベン
ザゾール系防カビ剤を含浸させて実施例9とする。
【0134】上記構成において、抗菌剤と防カビ剤を含
んだ第1電極板と第2電極板の間には、ホコリとともに
細菌やカビが堆積する。そして、堆積したホコリは室内
の湿度もしくは、ホコリ自身の水分により、各電極板に
含まれている抗菌剤や防カビ剤を介して存在し、ホコリ
中の細菌やカビの増殖を防止することができる。
【0135】本実施例によれば、第1電極板または第2
電極板に繁殖する細菌やカビを防止し、細菌やカビから
の分泌液による電極板の劣化をも阻止することができ
て、電極板の寿命を長くすることができる。
【0136】なお、抗菌処理をしないアルミニウムの電
気導電フィルムと銀塩による抗菌処理をしたアルミニウ
ムの電気導電フィルムについて、大腸菌と黄色ブドウ状
球菌の抗菌試験をしたところ、本実施例の抗菌処理電気
導電フィルムは明らかに抗菌効果があり、これに反して
抗菌処理をしていない電気導電フィルムは、細菌の多大
な繁殖がみられた。
【0137】また、同様にチアベンザゾール系の防カビ
剤処理をした電気絶縁フィルムと防カビ剤を混入してい
ない電気絶縁フィルムについて、コウジカビ,アカカ
ビ,アオカビ,クロカワカビ,ススカビを対象に比較試
験をしたところ、チアベンザゾールの処理をした電気絶
縁フィルムは、防カビ剤の混入がない電気絶縁フィルム
に対して顕著に防カビ効果のあることが判明した。
【0138】(実施例10)図には示していないが、第
1電極板として、電気絶縁フィルム表面に酸化チタンを
練り込んだものを用い、一方の第2電極板としては、導
電素材に酸化チタンを溶かして混入したものを用いて実
施例10とする。
【0139】上記構成において、このような第1電極板
と第2電極板を用いた電気集塵フィルタをタバコの煙の
中で長時間運転した後、電気集塵フィルタに太陽光を当
てると各電極板の表面が紫外線により活性化され、タバ
コに含まれる油分であるタールを分解し、また、ホコリ
に付いたアンモニア等も分解することができる。
【0140】なお、電気絶縁フィルム表面の層の材料と
しては、ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリエチレン,ABS樹脂,フッ素樹脂,塩化ビニ
ール,シリコン樹脂等が挙げられ、空気放電を避けるた
め、表面抵抗が10E9Ω/cm2 以上や体積抵抗が1
0E9Ω・cm3 以上で吸水率の低く、厚さの薄い50
μmの絶縁体に形成したものであればよい。
【0141】なお、光触媒層としては、酸化チタンを代
表としたが、アナターゼ型二酸化チタン,酸化亜鉛,酸
化タングステン,硫化カドミウム,酸化銅等の半導体単
体や、また、これらに白金,ロジウム,パラジウム,酸
化ロジウム,酸化セリウム等の金属,金属酸化物を担持
したものでもよい。
【0142】このように本発明では、第1電極板や第2
電極板に堆積するホコリの臭いを分解し、臭いによる各
電極板の劣化を防止し、各電極板の寿命をさらに長くす
ることができる。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の電気集塵フィルタは、帯電した空気中のホコリを
捕集する帯状の第1電極板と、第2電極板を備え、この
両電極板を相対向して蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配
列して積層するとともに、前記両電極板間に前記空気の
流入する流路を形成したものである。
【0144】従って、取り付ける外枠内面に沿い第1電
極板と第2電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列
して積層できるから、外枠との間に生じるデッドスペー
スを最小限に抑え、その分だけ外枠に占める電極板の密
度を高め集塵効率を向上できる。また、逆に従来と同じ
電極板の密度にすれば、電気集塵フィルタの全体を小型
にできる。
【0145】また本発明の請求項2に記載の電気集塵フ
ィルタは、帯電した空気中のホコリを捕集する帯状の第
1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板の一方に
一定間隔で端面より幅方向へ切り込みを設け、この切り
込みに他方の電極板を嵌合させて相対向せしめ、前記切
り込みの部分で前記両電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で
交互に配列して積層するとともに、前記両電極板間に前
記空気の流入する流路を形成したものである。
【0146】また本発明の請求項3に記載の電気集塵フ
ィルタは、帯電した空気中のホコリを捕集する帯状の第
1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板に一定間
隔で端面より幅方向へ切り込みをそれぞれ設け、この切
り込み同士を互いに電極板が相対向するように嵌合さ
せ、前記切り込みの部分で前記両電極板を蛇行させ、か
つ蛇行間で交互に配列して積層するとともに、前記両電
極板間に前記空気の流入する流路を形成したものであ
る。
【0147】従って、取り付ける外枠内面に沿い第1電
極板および第2電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に
配列して積層することができるから、外枠との間に生じ
るデッドスペースを最小限に抑えられ、その分だけ外枠
に占める電極板の密度を高め集塵効率を向上できる。ま
た、逆に従来と同じ電極板の密度にすれば、電気集塵フ
ィルタの全体を小型にできる。
【0148】さらに、第1電極板と第2電極板のそれぞ
れの切り込みに、互いに電極板が嵌合して両電極板の相
対的な支持のし合いにより流路を保つとともに、切り込
み部分の長さにより両電極板が幅方向で相対応して重な
ることも可能となり、電極板全体の幅方向の長さを短縮
し、小型にできる。
【0149】また本発明の請求項4に記載の電気集塵フ
ィルタは、帯状の電気導電フィルムと、これを被覆した
電気絶縁フィルムで構成した第1電極板と、帯状の導電
フィルムに一定間隔で端面より幅方向へ切り込みを設け
た第2電極板を備え、前記第2電極板の切り込みに、第
1電極板を嵌合させて互いに支持し合い、前記切り込み
の部分で前記両電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に
配列して積層するとともに、帯電した空気中のホコリを
捕集する前記両電極板間に前記空気の流入する流路を形
成したものである。
【0150】従って、取り付ける外枠内面に沿い第1電
極板および第2電極板を蛇行させ、かつ蛇行間で交互に
配列して積層することができるから、外枠との間に生じ
るデッドスペースを最小限に抑えられ、その分だけ外枠
に占める電極板の密度を高め集塵効率を向上できる。ま
た、逆に従来と同じ電極板の密度にすれば、電気集塵フ
ィルタの全体を小型にできる。
【0151】さらに、一方の電極板の切り込みに、他方
の電極板が嵌合して両電極板の相対的な支持のし合いに
より流路を保つとともに、切り込み部分の長さだけ両電
極板が重なり、電極板全体の幅方向の長さを短縮し、小
型にできる。
【0152】また本発明の請求項5に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項3において第1電極板の切り込みに相
対応した電気導電フィルムの部分に、前記切り込みより
深い凹部を形成したもので、請求項2に記載の電気集塵
フィルタと同様な効果を期待できるとともに、電気導電
フィルムの凹部は電気絶縁フィルムの切り込みより深い
ので、電気絶縁フィルムの切り込みの縁で電気導電フィ
ルムの凹部の縁を確実に覆って絶縁でき、電極板の加工
を容易にできる。
【0153】また本発明の請求項6に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項1ないし5のいずれか1項において、
第1電極板または第2電極板の少なくとも一方の長尺方
向における両端部に、流路を保つスペーサを設けたもの
で、このスペーサによって流路を均一に保って目詰まり
の防止を図るとともに、集塵性能を安定して持続でき
る。
【0154】また本発明の請求項7に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項1ないし6のいずれか1項において、
第1電極板または第2電極板のいずれか一方の長尺方向
における両端部の同一箇所の両面に、流路を保つスペー
サを設けたものであるから、一方の電極板の両面に設け
たスペーサが、流路を均一に保って空気の流れを円滑に
できるとともに、流路の目詰まりも防止できる。
【0155】また本発明の請求項8に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項6または7において、スペーサを第1
電極板内の電気導電フィルムの存在しない長尺方向の両
端部分に相対向する第2電極板の両端部分に設けたもの
で、スペーサは第1電極板の電気導電フィルムの存在し
ない長尺方向の両端部分に相対して流路を保つから、第
1電極板と第2電極板間の電界の不均一を解消して安定
した集塵性能を発揮できる。
【0156】また本発明の請求項9に記載の電気集塵フ
ィルタは、請求項6ないし8のいずれか1項において、
スペーサに補強部を設けたものであるから、強くなった
スペーサにより第1電極板と第2電極板の間隔を確実に
保つことができるとともに、フィルタの洗浄も前記間隔
を気にすることなく容易にでき、かつ洗浄後の間隔も均
一に保つことができる。
【0157】また本発明の請求項10に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし9のいずれか1項におい
て、第1電極板と第2電極板の間には立体規則性度が9
8〜99%で、剛性力が2400kg/cm3 以上、体
積抵抗値が1016Ω・cm以上、絶縁破壊電圧が30K
V/mm以上の高結晶ホモポリプロピレン製の電気絶縁
フィルムを設けたものである。
【0158】また本発明の請求項11に記載の電気集塵
フィルタは、請求項10において、高結晶ホモポリプロ
ピレン製の電気絶縁フィルムは、第1電極板か第2電極
板のいずれか一方または両方に粘着によるか、高結晶ホ
モポリプロピレンによる浸漬処理または塗布処理により
形成したものである。
【0159】従って、高結晶ホモポリプロピレンの剛性
が大きいので第1電極板または第2電極板の剛性が増し
て、前記両電極板の取扱時における破損や損傷がなくな
り、よってフィルタ自体の厚さを薄くして全体として電
極板の積層密度を高めることができる。
【0160】また、第1電極板または第2電極板の表面
接触角が増すため、ホコリとともに付着したタールやニ
コチン、そしてタールやニコチンの混入したホコリも取
れ易くなって、水道水レベルの洗浄水の使用も可能とな
り、簡単で、かつ容易にフィルタを洗浄できる。
【0161】また本発明の請求項12に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし9のいずれか1項におい
て、第1電極板か第2電極板の少なくとも何れかには表
面接触角を増加させるポリプロピレンまたはフッ素系樹
脂によるフィルムを形成したものである。
【0162】従って、請求項10に記載の発明と同様の
効果を期待できるとともに、さらに第1電極板または第
2電極板にホコリとともに付着したタールやニコチン、
そしてタールやニコチンの混入したホコリも取れ易くな
り、簡単に洗浄できる。
【0163】また本発明の請求項13に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし12のいずれか1項におい
て、第1電極板の端子を接続する反対側の第1電極板の
端部に、第1電極板内の電気導電フィルムと半導体フィ
ルムを接合し、前記半導体フィルムを第2電極板の端子
を接続する反対側の第1電極板の端部と接合したもので
ある。
【0164】従って、第1電極板に帯電した電荷を低減
させ、電気集塵フィルタの交換作業時の静電気の発生を
防止することができるとともに、第1電極板と第2電極
板とは一体成形で加工することもできる。
【0165】また本発明の請求項14に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし13のいずれか1項におい
て、抗菌剤と防カビ剤を含有する第1電極板と第2電極
板を備えたものであるから、第1電極板や第2電極板に
細菌・カビが繁殖するのを防止して細菌やカビの分泌液
による電極板の劣化を防止して、その寿命を延ばすこと
ができる。
【0166】また本発明の請求項15に記載の電気集塵
フィルタは、請求項1ないし14のいずれか1項におい
て、光触媒層を含有する第1電極板と第2電極板を備え
たものであるから、第1電極板や第2電極板に堆積する
ホコリの臭いを分解して各電極板の劣化を防止して、そ
の寿命を延ばすことができるとともに、器具の使用,不
使用に関係なくホコリの臭いの発生を防止できる。
【0167】また、各電極板表面のタバコに含まれるア
ンモニア・タールを分解し、電極板の寿命を延ばすこと
ができる。
【0168】また本発明の請求項16に記載の電気集塵
装置は、請求項1ないし15のいずれか1項に記載した
電気集塵フィルタを備えたものであるから、電気集塵フ
ィルタの能力の向上および小型化によって、本来の機能
以外の機能の付加も可能となり、装置本体の小型化とそ
の利用価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1における電気集塵フィ
ルタの概略斜視図 (b)同第1電極板の要部切欠の斜視図
【図2】(a)同第2電極板の平面図 (b)同第2電極板の正面図 (c)同第1電極板の平面図 (d)同第1電極板の正面図
【図3】同実施例1の電気集塵フィルタを採用した電気
集塵装置の概略構成図
【図4】同実施例1における他の電気集塵フィルタの要
部切欠斜視図
【図5】(a)本発明の実施例2における第2電極板の
平面図 (b)同第1電極板の平面図 (c)同第1電極板の正面図 (d)同電気集塵フィルタの外観斜視図
【図6】本発明の実施例3における第2電極板のスペー
サ部分の要部斜視図
【図7】本発明の実施例4における第2電極板のスペー
サ部分の要部斜視図
【図8】本発明の実施例5における電極板のスペーサ部
分の斜視図
【図9】本発明の実施例6における電極板の電気絶縁フ
ィルムの剛性特性図
【図10】本発明の実施例8における第1電極板と第2
電極板の端部の要部切欠斜視図
【図11】従来の電気式空気清浄機の構造を示す概略斜
視図
【図12】(a)従来の電気式空気清浄機の構造を示す
概略斜視図 (b)同V形状の負電極板の要部斜視図 (c)同波形状の負電極板の要部斜視図
【符号の説明】
1 電気集塵フィルタ 2 電気絶縁フィルム 3 電気導電フィルム 4,8 第1電極板(正電極板) 5 第2電極板(負電極板) 6 第1電極板の端子 7 第2電極板の端子 9,10 スペーサ 11 補強部 12 半導体樹脂フィルム

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した空気中のホコリを捕集する帯状
    の第1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板を相
    対向して蛇行させ、かつ蛇行間で交互に配列して積層す
    るとともに、前記両電極板間に前記空気の流入する流路
    を形成してなる電気集塵フィルタ。
  2. 【請求項2】 帯電した空気中のホコリを捕集する帯状
    の第1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板の一
    方に一定間隔で端面より幅方向へ切り込みを設け、この
    切り込みに他方の電極板を相対向して嵌合せしめ、この
    切り込みの部分で前記両電極板を蛇行させ、かつこの蛇
    行間で交互に配列して積層するとともに、前記両電極板
    間に前記空気の流入する流路を形成してなる電気集塵フ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 帯電した空気中のホコリを捕集する帯状
    の第1電極板と、第2電極板を備え、この両電極板に一
    定間隔で端面より幅方向へ切り込みをそれぞれ設け、こ
    の切り込み同士を互いに電極板が相対向するように嵌合
    せしめ、前記切り込みの部分で前記両電極板を蛇行さ
    せ、かつ蛇行間で交互に配列して積層するとともに、前
    記両電極板間に前記空気の流入する流路を形成してなる
    電気集塵フィルタ。
  4. 【請求項4】 帯状の電気導電フィルムと、この電気導
    電フィルムを被覆した電気絶縁フィルムで構成した第1
    電極板と、帯状の導電フィルムに一定間隔で端面より幅
    方向へ切り込みを設けた第2電極板を備え、前記第2電
    極板の切り込みに、第1電極板を嵌合させて互いに支持
    し合い、前記切り込みの部分で前記両電極板を蛇行さ
    せ、かつ蛇行間で交互に配列して積層するとともに、帯
    電した空気中のホコリを捕集する前記両電極板間に前記
    空気の流入する流路を形成してなる電気集塵フィルタ。
  5. 【請求項5】 第1電極板の切り込みに相対応した電気
    導電フィルムの部分に、前記切り込みより深い凹部を形
    成した請求項4に記載の電気集塵フィルタ。
  6. 【請求項6】 第1電極板または第2電極板の少なくと
    も一方の長尺方向における両端部に、流路を保つスペー
    サを設けた請求項1ないし5のいずれか1項に記載した
    電気集塵フィルタ。
  7. 【請求項7】 第1電極板または第2電極板の少なくと
    も一方の長尺方向における両端部の同一箇所両面に、流
    路を保つスペーサを設けた請求項1ないし6のいずれか
    1項に記載した電気集塵フィルタ。
  8. 【請求項8】 スペーサを、第1電極板内の電気導電フ
    ィルムの入っていない長尺方向の両端部分に相対向する
    第2電極板の両端部分に設けた請求項6または7記載の
    電気集塵フィルタ。
  9. 【請求項9】 スペーサに補強部を設けた請求項6ない
    し8のいずれか1項に記載した電気集塵フィルタ。
  10. 【請求項10】 第1電極板と第2電極板の間には立体
    規則性度が98〜99%で、剛性力が2400kg/c
    3 以上、体積抵抗値が1016Ω・cm以上、絶縁破壊
    電圧が30KV/mm以上の高結晶ホモポリプロピレン
    製の電気絶縁フィルムを設けた請求項1ないし9のいず
    れか1項に記載した電気集塵フィルタ。
  11. 【請求項11】 高結晶ホモポリプロピレン製の電気絶
    縁フィルムは、第1電極板か第2電極板のいずれか一方
    または両方に粘着によるか、高結晶ホモポリプロピレン
    による浸漬処理または塗布処理により形成する請求項1
    0に記載の電気集塵フィルタ。
  12. 【請求項12】 第1電極板か第2電極板の少なくとも
    何れかには表面接触角を増加させるポリプロピレンまた
    はフッ素系樹脂によるフィルムを形成した請求項1ない
    し9のいずれか1項に記載した電気集塵フィルタ。
  13. 【請求項13】 第1電極板の端子を接続する反対側の
    第1電極板の端部に、第1電極板内の電気導電フィルム
    と半導体フィルムを接合し、前記半導体フィルムを第2
    電極板の端子を接続する反対側の第2電極板の端部と接
    合した請求項1ないし12のいずれか1項に記載した電
    気集塵フィルタ。
  14. 【請求項14】 抗菌剤と防カビ剤を含有する第1電極
    板と第2電極板を備えた請求項1ないし13のいずれか
    1項に記載した電気集塵フィルタ。
  15. 【請求項15】 光触媒層を含有する第1電極板と第2
    電極板を備えた請求項1ないし14のいずれか1項に記
    載した電気集塵フィルタ。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか1項に
    記載した電気集塵フィルタを備えた電気集塵装置。
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